JP5950228B2 - 電子機器 - Google Patents

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Description

本開示は、熱交換用の複数のフィンを備えた放熱体を有する放熱ユニットを搭載した電子機器に関する。
この種の電子機器としては、ノートパソコンがある。ノートパソコンに搭載される放熱ユニットにおいては、中央処理装置(CPU)等の、動作時に発熱する電子部品(発熱部品)からの熱を、ヒートパイプ等によって放熱体に伝熱し、そこでファンから送られてくる空気(冷却風)と熱交換させて、この加温された空気をノートパソコン等の筐体の外部に放出することにより、発熱部品を効果的に冷却するようにされている。
かかる従来の放熱ユニットにおいては、その放熱効果をより向上させるためにフィンの表面積を大きくすることが有効であり、限られた狭い空間内に狭い配列間隔で複数のフィンが配列されている。しかし、複数のフィンの配列間隔を狭くすると、ファンから送られてくる空気(冷却風)に含まれる細かい塵埃が、特に、放熱体とファンとが対向する側(吸気側)の面に付着し易くなる。そして、放熱体に付着した塵埃は、一旦付着してしまうと急速に堆積し易くなり、堆積した塵埃が放熱体の吸気側の面全体を覆ってしまう。その結果、隣り合うフィンの間隙にファンからの冷却風を送り込むことが困難となり、放熱ユニットの放熱効果を著しく損ねてしまうことになる。
そこで、従来、以下のような、放熱体に付着した塵埃を除去する機構を備えた放熱ユニットが提案されている(特許文献1参照)。
すなわち、特許文献1で提案されている放熱ユニットは、図9に示すように、複数の流路51が形成された、熱交換用の複数のフィン52を有する放熱体50と、放熱体50の吸気側に配置され、流路51に挿通させて、放熱体50に付着した塵埃を除去する掃除部材であるブラシ53と、ブラシ53を外郭部材54に回動自在に支持するためのブラシ回動軸55及びブラシ駆動軸56と、ブラシ53を駆動させることが可能な例えばモータ等のブラシ駆動部57とを備えている。
特開2008−306001号公報
しかし、特許文献1で提案されている放熱ユニットを搭載した電子機器では、ブラシやモータ等のブラシ駆動部などを新たに組み込む必要があるために、部品点数及び組立工数が増えると共に、これらの部品の収納スペースを確保する必要もあり、コスト高に繋がるという問題がある。また、特許文献1で提案されている放熱ユニットを搭載した電子機器では、部品点数が増えることにより、重量が増加するという問題もある。
本開示は、従来技術における課題を解決するためになされたものであり、コストの上昇及び重量の増加を抑え、簡単な構成で、放熱体に付着した塵埃を除去することができる放熱ユニットを搭載した電子機器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本開示に係る電子機器の構成は、動作時に発熱する発熱部品を含む電子部品が収容された筐体と、発熱部品からの熱が伝達される複数のフィンを含む放熱体と、放熱体に空気を送るファンとを有し、放熱体に伝達された発熱部品からの熱を、ファンからの空気と熱交換させて、この加温された空気を筐体の外部に放出する放熱ユニットとを備えた電子機器であって、ファンの排気口と放熱体のファンに対向する側の面との間に両者を連通する連通路が設けられ、連通路には筐体の外部と連通する塵埃除去路が設けられる。
本開示によれば、コストの上昇及び重量の増加を抑え、簡単な構成で、放熱体に付着した塵埃を除去することができる放熱ユニットを搭載した電子機器を提供することができる。
図1は、一実施の形態における電子機器の一例としてのノートパソコンの外観構成を示す概略斜視図である。 図2は、一実施の形態における電子機器の一例としてのノートパソコンの放熱ユニットの主要な構成を示す概略分解斜視図である。 図3は、一実施の形態における電子機器の一例としてのノートパソコンの放熱ユニットの構成を示す概略水平断面図である。 図4は、図3のA−A’線概略断面図(概略垂直断面図)である。 図5は、一実施の形態における電子機器の一例としてのノートパソコンの放熱ユニットを構成する塵埃除去路の形状を示す概略斜視図である。 図6は、一実施の形態における電子機器の一例としてのノートパソコンの放熱ユニットの、放熱体に付着した塵埃を除去する方法を説明するための概略垂直断面図である。 図7は、一実施の形態における電子機器の一例としてのノートパソコンの放熱ユニットを構成する塵埃除去路の形状の他の例を示す概略斜視図である。 図8は、一実施の形態における電子機器の一例としてのノートパソコンの放熱ユニットの構成の他の例を示す概略垂直断面図である。 図9は、従来の放熱ユニットの構成を示す概略水平断面図である。
本開示の電子機器の構成によれば、掃除機等を用いて、塵埃除去路を介して吸引することにより、筐体の外部の空気が放熱体の複数のフィンの間隙、連通路及び塵埃除去路を通って吸引され、それに追従して放熱体のファンに対向する側の面に付着した塵埃も一緒に吸引される。このように、本開示の電子機器の構成によれば、コストの上昇及び重量の増加を抑え、ファンの排気口と放熱体のファンに対向する側の面との間に両者を連通する連通路を設け、連通路に筐体の外部と連通する塵埃除去路を設けるという簡単な構成で、放熱体に付着した塵埃を除去することができる放熱ユニットを搭載した電子機器を提供することが可能となる。
以下、適宜図面を参照しながら、実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
なお、発明者らは、当業者が本開示を十分に理解するために添付図面および以下の説明を提供するのであって、これらによって特許請求の範囲に記載の主題を限定することを意図するものではない。
以下、電子機器がノートパソコンの場合を例示しながら、実施の形態を用いてさらに具体的に説明する。
[電子機器の構成]
図1は、一実施の形態におけるノートパソコン1の外観構成を示す概略斜視図である。
図1に示すように、ノートパソコン1においては、内側面に液晶パネルなどの表示デバイス12が配置された蓋体10が、表面にキーボード21やポインティングデバイス22などの入力装置が配置された本体部20に対して、ヒンジ機構11を介して回動可能に取り付けられている。
本体部20の内部には、ノートパソコン1の動作電源である図示しない二次電池や、主記録デバイスである図示しないハードディスクドライブ(HDD)、その他の電気部品が配置されている。尚、ノートパソコン1は、例えば、無線LAN通信のためのアンテナモジュール、ブルーレイディスクやDVDディスクに対応したディスクドライブ、ウェブカメラ素子、音声マイクやスピーカ、その他各種の入出力端子などを備えることができるが、これらの機能や形状は従来周知のノートパソコンと同様であるため、図示及び詳細な説明は省略する。
[放熱ユニットの構成]
次に、ノートパソコン1に搭載される放熱ユニット30の構成について、図2乃至図4を参照しながら説明する。図2は、ノートパソコン1の放熱ユニット30の主要な構成を示す概略分解斜視図、図3は、この放熱ユニット30の構成を示す概略水平断面図、図4は、図3のA−A’線概略断面図(概略垂直断面図)である。尚、図2においては、本体部20の内部に配置された各種の電子部品の中でも、動作時に最も温度が高くなる代表的な発熱部品である中央処理装置(CPU)24と、CPU24の熱を本体部20の外殻を構成する筐体20aの外部に放出する放熱ユニット30の近傍のみを拡大して示している。
図2に示すように、ノートパソコン1の本体部20の表面に配置されたキーボード21の下側部分には、CPU24が回路基板23上に実装されて配置されている。CPU24の上面には、CPU24の動作時に発生する熱を受け取るための受熱部25が配置されている。受熱部25は、バネ状の脚部を有する固着部材26によって、熱源であるCPU24に押し付けられるように固着されている。
受熱部25には、受け取った熱を放熱ユニット30に伝達するための、例えば銅製のヒートパイプ27の一端部が接続されており、ヒートパイプ27の他端部分は後述する放熱体37の上面に接続されている。ここで、ヒートパイプ27内には、例えば熱伝導性の高い代替フロンなどの熱伝導媒体が封入されており、受熱部25が受け取ったCPU24からの熱を効率良く放熱体37に伝達することができる。
ノートパソコン1に搭載されるCPU24からの熱を、効果的に本体部20の筐体20aの外部に放出するための放熱ユニット30は、CPU24からの熱が伝達される複数のフィン37aを備えた放熱体37と、放熱体37に空気(冷却風)を送るファン31とを有している。上述したように、放熱体37の上面には、ヒートパイプ27の他端部分が接続されている。そして、放熱体37に伝達されたCPU24からの熱は、ファン31からの空気(冷却風)と熱交換され、この加温された空気が筐体20aの外部に放出される。ここで、放熱体37で加温された空気は、放熱体37の形状に対応させて筐体20aにスリットとして形成された放出口28(図1、及び、後述する図3、図4参照)から、筐体20aの外部に放出される。また、ファン31から放熱体37に送られる空気(冷却風)は、ファンケース32の上面に形成された吸入口32aから吸入されたものである。
図2乃至図4に示すように、ファン31は、ファンケース32の内部に収容されたファン本体33が回転軸34を軸心として回転することにより、ファンケース32の上面に形成された吸入口32aから周囲の空気を取り込み、放熱体37側の排気口32bから冷却風として吹き出す。尚、図2乃至図4に示したファン31の全体形状や吸入口32aの形状、回転軸34の周りを回るファン本体33の形状等は例示に過ぎず、ファン31としては、周囲の空気を吸入口から吸入して排気口から吹き出すことができるものであれば、従来用いられてきた各種の形態の空冷ファンを使用することができる。
放熱体37は、熱伝導性が高い例えば銅などの金属製であり、複数の薄い板状のフィン37aが、ファン31から筐体20aの外部に向けて吹き出される冷却風が流れる方向に沿って平行に形成されている。そして、放熱体37のフィン37aの間隙を通過した冷却風は、放熱体37の形状に対応させて筐体20aにスリットとして形成された放出口28から、筐体20aの外部に放出される。尚、放熱体37の下面は、ファン31の排気口32bの下面と面一であり、放熱体37の大きさ、特に、ファン31側から見た幅と高さとは、ファン31の排気口32bの幅と高さと同じにされている。
[塵埃除去機構]
次に、放熱ユニット30を構成する塵埃除去機構について、図2乃至図5を参照しながら説明する。図5は、ノートパソコン1の放熱ユニット30を構成する塵埃除去路の形状を示す概略斜視図である。
図2乃至図5に示すように、放熱ユニット30においては、ファン31のファンケース32に設けられた排気口32bに密着させて放熱体37を配置する構成は採用せず、ファン31の排気口32bと放熱体37との間に、放熱体37のファン31と対向する側の面(放熱体37にファン31から空気(冷却風)が流入する流入面)37bに付着する塵埃を除去するための塵埃除去機構35が配置されている。
より具体的には、ファン31の排気口32bと放熱体37の流入面37bとの間に両者を連通する連通路36が設けられ、連通路36には筐体20aの外部と連通する塵埃除去路38が設けられている。すなわち、図3乃至図5に示したように、塵埃除去路38は連通路36の下面に備える第1の開口36aで接続され、この第1の開口36a以外の連通路36は、ファン31の排気口32bおよび放熱体37の流入面37bと気密に構成している。
このような構成の塵埃除去機構35を、ファン31の排気口32bと放熱体37との間に配置すれば、塵埃除去機構35は、塵埃除去路38の設置面の第1の開口36a以外の面がファン31の排気口32bおよび放熱体37の流入面37bと気密に構成されているため、例えば掃除機等を用いて、塵埃除去路38を介して吸引することにより、筐体20aの外部の空気が放熱体37の複数のフィン37aの間隙、連通路36及び塵埃除去路38を通って吸引され、それに追従して放熱体37の流入面37bに付着した塵埃も一緒に吸引される。その結果、ファン31の排気口32bと放熱体37の流入面37bとの間に両者を連通する連通路36を設け、連通路36に筐体20aの外部と連通する塵埃除去路38を設けるという簡単な構成で、コストの上昇及び重量の増加を抑え、放熱体37に付着した塵埃を除去することができる放熱ユニット30を搭載したノートパソコン1を提供することが可能となる。
ここで、塵埃除去路38は、連通路36の下面に形成された第1の開口36aと筐体20aの下面に形成された第2の開口20bとを接続している。この構成を採れば、放熱体37のフィン37aの面に沿った方向に連通路36内の空気が吸引されることになるので、例えば第1の開口36aを連通路36における空気(冷却風)流れの向きのいずれかの端面(図3における左右)に形成した場合に比べると、放熱体37に付着した塵埃を効率良く除去することができる。また、塵埃除去路38が放熱ユニット30の本体の下側に位置することとなり、当該塵埃除去路38の収納スペースを別途確保する必要はないので、コストの上昇を抑えることができる。
第1の開口36a及び第2の開口20bは、図5に示すように、ファン31から空気が流れる方向と直交する方向に、連通路36の幅と同じ長さで形成されている。この構成を採れば、第2の開口20bに掃除機の吸引口を当てた状態で、掃除機の吸引口を第2の開口20bの長さ方向に動かすことにより、放熱体37の流入面37bに付着した塵埃を全面にわたって容易に除去することができる。
塵埃除去路38は、ファン31からの空気の流れる方向と逆の方向(放熱体37からファン31に向かう方向)に対して90°以下の角度をもって設けられている。塵埃除去路38をこのような角度をもって設けることにより、ファン31のファンケース32に設けられた排気口32bと放熱体37の流入面37bとの間に第1の開口36aを配置する構成であっても、ファン31からの空気(冷却風)を、塵埃除去路38から漏らすことを抑制し、効率的に放熱体37の放熱のために利用することができる。また、塵埃除去路38をこのような角度をもって設けることにより、ファン31から放熱体37に向かう空気(冷却風)の流れに追従して、塵埃除去路38を通って外部の空気が連通路36内に引き込まれ、ファン31からの空気(冷却風)と一緒に放熱体37を通過することになるので、筐体20aの外部に放出される熱風の温度を低下させることが可能となる。
さらに、開口20bは、ファン31の排気口32bよりも、ファン31からの空気の流れる方向を基準に、当該方向とは逆の方向に配置されている。本実施の形態では開口20bはファン31の下方向に位置する。このようにすると、塵埃除去路38から引き込まれる空気の流れがファン31からの空気を乱し辛くなり、冷却効率が向上する。
さらに、図4、図5に示すように、塵埃除去路38は、ファン31からの空気の流れる方向にほぼ沿うように方向付けされた構成を備える。塵埃除去路38をこのような状態で方向付けすることにより、ファン31からの空気(冷却風)が塵埃除去路38から漏れることをさらに抑えることができ、また、外部の空気の連通路36内への引き込みをさらに加速させることができるので、上記の筐体20aの外部に放出される熱風の温度を低下させる効果を確実に発揮させることができる。
尚、図4に示すように、放熱体37の下面をファン31の排気口32bの下面と面一にすることにより、塵埃除去路38を、容易に、ファン31からの空気の流れる方向と逆の方向(放熱体37からファン31に向かう方向)に対して90°以下の角度をもって設けることができる。
図3、図4に示すように、放熱体37の、流入面37bと反対側の面(排気側の面)には、当該排気側の面を開閉する第1のシャッタ手段39が設けられている。そして、第1の開口36aが連通路36の下面に形成されている場合には、第1のシャッタ手段39は、放熱体37の当該排気側の面をその下端側から段階的に閉めるように作動する構成とすることができる。このような構成を備える第1のシャッタ手段39を設けることにより、筐体20aの外部から放熱体37を通って連通路36内に吸引される空気の経路を、放熱体37の上部の方へ段階的に移動させることができるので、放熱体37の上部に付着した塵埃も容易に除去することが可能となる。
また、ファン31の排気口32bには、当該排気口32bを開閉する第2のシャッタ手段40が設けられている。この構成を採れば、放熱体37の流入面37bに付着した塵埃を除去する際に、第2のシャッタ手段40によってファン31の排気口32bを閉めることにより、ファン31側の空気を吸引することはないので、放熱体37の流入面37bに付着した塵埃を効率良く除去することができる。
尚、第1のシャッタ手段39及び第2のシャッタ手段40としては、例えば、スライド開閉式、巻き取り開閉式、ヒンジ開閉式、ブラインド開閉式等、様々の方式のものを用いることができる。また、第1シャッタ手段39及び第2のシャッタ手段40は、開閉スイッチ等を操作することにより、作動させることができる。
[塵埃の除去方法]
次に、ノートパソコン1に搭載された放熱ユニット30の、放熱体37に付着した塵埃を除去する方法について、図5、図6を参照しながら説明する。図6は、ノートパソコン1における放熱ユニット30の放熱体37に付着した塵埃の除去方法を説明するための概略垂直断面図である。
CPU24などの発熱部品が動作して発生した熱を、放熱体37から放熱するためにファン31が動作している状態では、放熱体37の排気側の面を開閉する第1のシャッタ手段39と、ファン31の排気口32bを開閉する第2のシャッタ手段40とは、共に開状態となっている。
放熱体37の流入面37bに付着した塵埃を除去する場合には、ファン31の排気口32bを開閉する第2のシャッタ手段40を閉状態にすると共に、筐体20aの下面に形成された第2の開口20bに掃除機41の吸引口41aを当てた状態で、掃除機41を動作させる。これにより、筐体20aの外部の空気が放出口28、放熱体37の複数のフィン37aの間隙、連通路36及び塵埃除去路38を通って吸引され、それに追従して放熱体37の流入面37bに付着した塵埃も一緒に吸引される。
この場合、図5に矢印⇔で示すように掃除機41の吸引口41aを第2の開口20bの長さ方向に動かすことにより、放熱体37の流入面37bに付着した塵埃を全面にわたって容易に除去することができる。
また、掃除機41による吸引中に、第1のシャッタ手段39を、放熱体37の排気側の面をその下端側から段階的に閉めるように作動させれば、筐体20aの外部から放熱体37を通って連通路36内に吸引される空気の経路を放熱体37の上部の方へ段階的に移動させることができるので、放熱体37の上部に付着した塵埃も容易に除去することができる。
尚、本実施の形態においては、掃除機41を用いて、塵埃除去路38を介して放熱体37の流入面37bに付着した塵埃を吸引する場合を例に挙げて説明したが、放熱体37の排気側の面を開閉する第1のシャッタ手段39を閉状態にし、ファン31の排気口32bを開閉する第2のシャッタ手段40を開状態にすれば、ファン31の空気流だけで放熱体37の流入面37bに付着した塵埃を除去することができる。
尚、本実施の形態においては、塵埃除去路38を、ファン31からの空気の流れる方向と逆の方向(放熱体37からファン31に向かう方向)に対して90°以下の角度をもって設けるようにしているが、必ずしもかかる構成のものに限定されるものではない。不使用時に塵埃除去路38に蓋等をして、ファン31からの空気(冷却風)が塵埃除去路38から漏れることを防止することができれば、塵埃除去路38を、ファン31からの空気の流れる方向(ファン31から放熱体37に向かう方向)に対して90°以下の角度をもって設けるようにしてもよい。この構成は、例えば、第1の開口36aを開閉する第3のシャッタ手段を設ける等によっても実現することができる。但し、外部の空気の連通路36内への引き込み効果を得るためには、塵埃除去路38を、ファン31からの空気の流れる方向と逆の方向(放熱体37からファン31に向かう方向)に対して90°以下の角度をもって設けるようにすることもできる。
また、本実施の形態においては、塵埃除去路38が、連通路36の下面に形成された第1の開口36aと筐体20aの下面に形成された第2の開口20bとを接続するように設けられているが、必ずしもかかる構成のものに限定されるものではない。例えば、第1の開口36aを、連通路36の左右いずれかの端面あるいは上面に形成するようにしてもよい。但し、放熱体37に付着した塵埃を効率良く除去することができ、かつ、塵埃除去路38の収納スペースを別途確保する必要がない点で、塵埃除去路38は、連通路36の下面に形成された第1の開口36aと筐体20aの下面に形成された第2の開口20bとを接続するように設けられることもできる。
また、本実施の形態においては、塵埃除去路38が接続される、筐体20aの下面に形成された第2の開口20bが、ファン31からの空気の流れる方向と直交する方向に沿って連通路36の幅と同じ長さで形成されている場合を例に挙げて説明したが(図5参照)、第2の開口20bは、ファン31からの空気の流れる方向と直交する方向に沿って連通路36の幅よりも短い長さで形成されていてもよい。また、第2の開口20bは、例えば図7に示すような円口であってもよい。
また、本実施の形態においては、放熱体37の下面とファン31の排気口32bの下面とが同一面の場合を例に挙げて説明したが、例えば図8に示すように、放熱体37の下面はファン31の排気口32bの下面よりも下側に位置していてもよい。この構成を採れば、塵埃除去路38を、さらに容易に、ファン31からの空気の流れる方向と逆の方向(放熱体37からファン31に向かう方向)に対して90°以下の角度をもって設けることが可能となる。そして、これにより、ファン31から放熱体37に向かう空気(冷却風)の流れに追従して、外部の空気が第2の開口20bから第1の開口36aを経て引き込まれ、ファン31からの空気(冷却風)と一緒に放熱体37を通過することになるので、放出口28から外部に放出される熱風の温度を低下させることが可能となる。尚、図8に示す構成においては、第2の開口20bがファン31の下方に配置されているため、放熱体37の流入面37bがファン31の排気口32bに対して下方向に拡大されているが、放熱体37の流入面37bは、第2の開口20bを配置する向きに拡大すればよい。
また、本実施の形態においは、放熱体37の排気側の面を開閉する第1のシャッタ手段39とファン31の排気口32bを開閉する第2のシャッタ手段40とを設けた場合を例に挙げて説明したが、これら第1及び第2のシャッタ手段39、40は必ずしも必須の構成部材ではない。また、第1及び第2のシャッタ手段39、40のいずれか一方を設ける構成とすることもできる。
また、本実施の形態においては、電子機器として、本体部20に対して内側面に表示デバイス12が配置された蓋体10が回動可能に取り付けられた形態のノートパソコン1を例に挙げて説明したが、電子機器はこのようなノートパソコン1に限定されるものではない。例えば、タブレット型のパソコンや、携帯電話、携帯用ゲーム機、小型のテレビ受像器やブルーレイディスクプレイヤ、ナビゲーションシステムなどの各種携帯型の電子機器、さらには、デスクトップパソコンや液晶プロジェクタなどの据え置きタイプの各種の電子機器であってもよい。
また、本実施の形態においては、動作中に発熱する発熱部品としてCPU24を例に挙げて説明したが、発熱部品はCPU24に限定されるものではない。ビデオボードなどの画像処理用の半導体チップや二次電池など、その発熱を筐体の外部に放出すべき各種の発熱部品が対象となり得る。
また、本実施の形態においては、CPU24からの熱を、ヒートパイプ27を用いて放熱体37に伝達する場合を例に挙げて説明したが、放熱体37を直接発熱部品であるCPU24に熱伝導可能に接触配置させることもできる。
以上のように、本開示における技術の例示として、実施の形態を説明した。そのために、添付図面および詳細な説明を提供した。
したがって、添付図面および詳細な説明に記載された構成要素の中には、課題解決のために必須な構成要素だけでなく、上記実装を例示するために、課題解決のためには必須でない構成要素も含まれ得る。そのため、それらの必須ではない構成要素が添付図面や詳細な説明に記載されていることをもって、直ちに、それらの必須ではない構成要素が必須であるとの認定をするべきではない。
また、上述の実施の形態は、本開示における技術を例示するためのものであるから、特許請求の範囲またはその均等の範囲において種々の変更、置き換え、付加、省略などを行うことができる。
本開示によれば、コストの上昇及び重量の増加を抑え、簡単な構成で、放熱体に付着した塵埃を除去することができる放熱ユニットを搭載した電子機器を提供することができる。従って、筐体内の発熱部品からの熱を外部に放出する際に、ファンからの冷却風を効果的に使用することができる高い放熱効果を備えた電子機器として、例えばタブレット型のパソコン、携帯電話。携帯用ゲーム機、小型のテレビ受像器、ディスクプレイヤ、ナビゲーションシステムなどの各種携帯型の電子機器、さらには、デスクトップパソコンや液晶プロジェクタなどの据え置きタイプの各種の電子機器などの各種用途に適用可能である。
1 ノートパソコン(電子機器)
20 本体部
20a 筐体
20b 第2の開口
24 CPU(発熱部品)
30 放熱ユニット
31 ファン
32 ファンケース
32b 排気口
35 塵埃除去機構
36 連通路
36a 第1の開口
37 放熱体
37a フィン
37b 放熱体のファンに対向する側の面(放熱体の流入面)
38 塵埃除去路
39 第1のシャッタ手段
40 第2のシャッタ手段

Claims (2)

  1. 動作時に発熱する発熱部品を含む電子部品が収容された筐体と、
    前記発熱部品からの熱が伝達される複数のフィンを含む放熱体と、前記放熱体に空気を送るファンとを有し、前記放熱体に伝達された前記発熱部品からの熱を、前記ファンからの空気と熱交換させて、この加温された空気を前記筐体の外部に放出する放熱ユニットとを備えた電子機器であって、
    前記ファンの排気口と前記放熱体の前記ファンに対向する側の面との間に両者を連通する連通路が設けられ、
    前記連通路には前記筐体の外面に形成された開口と連通する塵埃除去路が設けられ、
    前記塵埃除去路、前記ファンからの空気の流れる方向と逆の方向に対して90°以下の角度をもって設けられ
    前記開口は、前記ファンの排気口よりも、前記ファンからの空気の流れる方向と逆の方向に位置することを特徴とする電子機器。
  2. 前記連通路は、前記塵埃除去路に接続部分のみに開口を備え、他の部分は前記放熱体および前記排気口が気密に構成される、請求項に記載の電子機器。
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