JP5950077B2 - 記録装置 - Google Patents

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Description

本発明は記録装置に関し、特に、被記録媒体に記録する記録装置に関する。
記録装置には、インクジェットプリンター、複写機、ファクシミリ等の装置が含まれる。
従来のインクジェットプリンターの構成では、装置の背面側に手差しトレイが設けられたものがある。そして使用時に手差しトレイが開けられるか、または引き抜かれ、使用後には手差しトレイが閉じられて、本体に収納されるという構成が一般的である。通常、開閉可能な手差しトレイにおいては、使用時の突出量を抑えるため、手差しトレイを斜めに設けることが多い。
ところで、積層状態に収容された用紙を前方側から引き込み、円弧状経路にて反転させて直線状経路に沿って前方側の処理位置である記録部へ向かって搬送する情報処理装置において、装置本体の後部に、装置本体の後方を開閉する開閉カバーユニットを設け、開閉カバーユニットに、用紙を装置本体の後部上方から手差しにて一枚ずつ直線状経路へ供給可能な手差し給紙部を設け、開閉カバーユニットを開くことにより、円弧状経路、直線状経路、手差し経路及び後方経路を露出可能とする情報処理装置もある(例えば、特許文献1参照)。
特開2007−182316号公報
しかしながら、手差しトレイを装置の天面に設けると、異物が内部に入り込みやすいという課題が発生した。また、装置の背面側に手差しトレイを設けると、メンテナンスの場合などに内部に手が届きにくく、内部にアクセスしにくい。
また、手差しトレイに用紙をセットする際の用紙先端の突き当たり位置が手差し供給口より装置奥方に位置する場合には、例えば名刺サイズの様なサイズの小さい被記録媒体を供給する際に、セット性が悪い(手差し供給口の内部に手が届き難い)という課題も生じる。しかしこの様な課題を解消するために手差し供給口を大きくしてしまうと、装置内部に異物が入り込み易いという欠点も生じてしまう。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、内部に侵入する異物をより少なくするとともに、内部にアクセスしやすくして、使い勝手をより良くした記録装置を提供する。
本発明の第1の態様の記録装置は、被記録媒体に記録を行う記録装置の本体の周囲を構成する一の面において開閉可能に設けられている、手差し供給される被記録媒体を支持する手差しトレイと、前記一の面において前記手差しトレイの上側に当該手差しトレイと対向して設けられ、前記手差しトレイの開閉に連動して開閉するカバーとを備えることを特徴とする。
本態様によれば、手差し供給される被記録媒体を支持する手差しトレイは、被記録媒体に記録を行う記録装置の本体の周囲を構成する一の面において開閉可能に設けられ、カバーは、前記一の面において手差しトレイの上側に手差しトレイと対向して設けられ、手差しトレイの開閉に連動して開閉するので、閉じているカバーによって、内部に侵入する異物をより少なくできる記録装置を提供できる。また、手差しトレイに連動してカバーが開くので、手差しトレイを開くだけで、内部にアクセスしやすくなり、サイズの小さい被記録媒体を供給する場合やメンテナンスの場合などの使い勝手がより良くなる。
本発明の第2の態様の記録装置は、第1の態様において、前記手差しトレイは、前記被記録媒体を手差し供給できる第1の開状態及び前記第1の開状態よりも開き角度が広い第2の開状態と、前記被記録媒体を手差し供給できない閉状態と、をとり得る様に設けられ、前記手差しトレイが前記閉状態から前記第1の開状態に至るまでの間、前記カバーは閉じており、前記手差しトレイが前記第1の開状態から前記第2の開状態に至ることにより、前記カバーが閉状態から開状態に切り換わる構成であることを特徴とする。
本態様によれば、手差しトレイが前記閉状態から前記第1の開状態の間では、カバーが閉じているので、手差しトレイが閉状態であるときに加えて、手差しトレイが第1の開状態であるときも、閉じているカバーによって、内部に侵入する異物をより少なくして、故障を防止し、より確実に動作する記録装置を提供できる。そして、手差しトレイが前記第1の開状態よりも開き角度が広い第2の開き状態であるとき、カバーが開くので、手差しトレイの周辺が大きく開き、内部にアクセスしやすくなり、名刺サイズなどの小型サイズの被記録媒体を供給する場合やメンテナンスの場合などの使い勝手がより良くなる。
本発明の第3の態様は、第2の態様において、手差しトレイが全閉から半開きにされるとき、手差しトレイに加えられる開閉の力のカバーへの伝達を遮断し、手差しトレイが半開きから全開にされるとき、手差しトレイに加えられる開閉の力をカバーに伝達して、カバーを開かせる伝達手段をさらに備えることを特徴とする。
本発明の第4の態様は、第3の態様において、伝達手段が、前記手差しトレイの開閉の軸と同軸に設けられ、前記手差しトレイの開閉により回転する第1のピニオンと、前記カバーの開閉の軸と同軸に設けられ、前記カバーと共に回転する歯車と、前記歯車と噛合する第2のピニオンと、前記第1のピニオンに噛合する第1のラックと、前記手差しトレイが全閉から半開きにされるとき、前記第2のピニオンに噛合せず、前記手差しトレイが半開きから全開にされるとき、前記第2のピニオンに噛合する第2のラックとが設けられているラック部材と、を備えることを特徴とする。
本態様によれば、伝達手段が、ラック&ピニオン機構により構成されるので、前記伝達手段を簡易な構造により低コストに構成することができる。
本発明の第5の態様は、第1から第4の態様のいずれかにおいて、前記手差しトレイ及び前記カバーは、回動することにより開閉可能に設けられ、前記カバーが開閉する際の回動角度は、前記手差しトレイの前記第2の開状態と前記閉状態との間の回動角度より大きいことを特徴とする。
本態様によれば、前記カバーの回動角度が前記手差しトレイの回動角度より大きいので、前記カバーが大きく開くことにより、装置内部により一層アクセスしやすくなり、またサイズの小さい被記録媒体を供給する場合やメンテナンスの場合などの使い勝手がより一層良くなる。
本発明の第6の態様は、第5の態様において、前記カバーは、開状態において水平より鉛直上向きの姿勢をとることを特徴とする。
本態様によれば、前記カバーは、開状態において水平より鉛直上向きの姿勢をとるので、ユーザー視点において装置内部へアクセスする際に前記カバーが邪魔にならず、装置内部により一層アクセスしやすくなり、またサイズの小さい被記録媒体を供給する場合やメンテナンスの場合などの使い勝手がより一層良くなる。
本発明の実施の形態のプリンターの構成を示す断面図である。 本発明の実施の形態のプリンターの構成を示す断面図である。 本発明の実施の形態のプリンターの構成を示す断面図である。 手差しトレイに連動してカバーを開く機構について説明する図である。 手差しトレイに連動してカバーを開く機構について説明する図である。 手差しトレイに連動してカバーを開く機構について説明する図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1、図2、および図3は、本発明の実施の形態のプリンター1の構成を示す断面図である。図1は、手差しトレイ12が閉状態(以下では「全閉」と言う)であり且つ及びカバー14が閉状態のプリンター1の構成を示す断面図である。図2は、手差しトレイ12が第1の開状態(以下では「半開き」と言う)であり且つ及びカバー14が閉状態のプリンター1の構成を示す断面図である。図3は、手差しトレイが半開きよりも開き角度が大きい第2の開状態(以下では「全開」と言う)であり且つ及びカバー14が開状態のプリンター1の構成を示す断面図である。
尚、図1〜図6において左側がプリンター1の装置本体背面であり、右側が正面である。
プリンター1は、記録装置の一例である印刷装置であり、被記録媒体の一例である用紙に文字や画像を記録する。
プリンター1は、本体11、手差しトレイ12、開閉軸13、カバー14、開閉軸15、送り経路形成部16、ローラー対17、記録ヘッド18、ローラー対19、ローラー20、およびカセット21を備える。なお本実施形態では、手差しトレイ12、開閉軸13、カバー14、および開閉軸15が、本体の周囲を構成する面のうち一の面である背面に設けられる場合を例に説明するが、手差しトレイ12、開閉軸13、カバー14、および開閉軸15を前側、すなわち、正面に設けるようにしてもよいし、左右いずれかの側面に設けるようにしてもよい。
本体11は、各種のプラスチック材料や金属材料などで形成される筐体である。本体11の背面には、手差しトレイ12、開閉軸13、カバー14、および開閉軸15が設けられる。また、本体11は、送り経路形成部16、ローラー対17、記録ヘッド18、ローラー対19、ローラー20、およびカセット21を格納する。
手差しトレイ12は、各種のプラスチック材料などで形成される。手差しトレイ12は、ヒンジなどからなる開閉軸13を中心に回動することにより、本体11の縦面である背面に開閉可能に設けられている。より詳細には、手差しトレイ12は、被記録媒体である用紙を手差し供給できる全開若しくは半開き、または用紙を手差し供給できない全閉のいずれかの状態が維持できるように開閉可能に設けられている。手差しトレイ12は、半開きまたは全開である状態において、手差し供給される被記録媒体である用紙を支持する。
カバー14は、各種のプラスチック材料などで形成される。カバー14は、ヒンジなどからなる開閉軸15を中心に回動することにより、本体11に対して開閉する。より詳細には、カバー14は、本体11の縦面である背面に手差しトレイ12の上側に設けられている。また、カバー14は、手差しトレイ12に対向して設けられる。
すなわち、手差しトレイ12の端部のうち、開閉したときに移動する(本体11から離れる)一方の端部と、カバー14の端部のうち、開閉したときに移動する(本体11から離れる)一方の端部とが双方の全閉状態で対向(隣接)している。手差しトレイ12の開閉の軸である開閉軸13は、手差しトレイ12の他方の端部に設けられ、カバー14の開閉の軸である開閉軸15は、カバー14の他方の端部に設けられる。
送り経路形成部16は、各種のプラスチック材料や金属製の案内部材などによって構成される。送り経路形成部16は、手差しトレイ12またはカセット21から、ローラー対17、記録ヘッド18、およびローラー対19に用紙が送られる送り経路を形成する。ローラー対17は、相対する一対のローラーからなり、モーター、ギア、またはベルトなどからなる駆動部(図示せず)によって上側のローラーが図中の反時計方向に、下側のローラーが図中の時計方向に回転させられ、用紙を挟持して、送り経路を介して供給されてきた用紙を記録ヘッド18およびローラー対19に送る。
記録ヘッド18は、ローラー対17によって送り経路を介して搬送されてきた用紙にインクを吐出して記録する。すなわち、記録ヘッド18の面のうち、用紙と対向する面には、インクを吐出するノズル(図示せず)が形成されている。記録ヘッド18は、用紙に対してノズルからインクを吐出することにより、印字または描画を行う。
ローラー対19は、相対する一対のローラーからなり、図示せぬ駆動部によって上側のローラーが図中の反時計方向に、下側のローラーが図中の時計方向に回転させられ、記録ヘッド18によって記録された用紙を挟持して、本体11の外部に排出するように用紙を搬送する。
ローラー20は、カセット21に格納されている用紙に対して接離移動可能なアームの自由端に設けられ、図示せぬ駆動部によって図中の時計方向に回転させられる。アームが用紙に接する側に移動すると、ローラー20は、カセット21に格納されている用紙のうち、最も上側に格納されている用紙と接触する。これにより、ローラー20は、用紙を上側に搬送することで、ローラー対17に送る。カセット21は、記録しようとする用紙を格納する。
図1に示されるように、手差しトレイ12が全閉である状態(本体11の縦面である背面と面一となる上向きの状態)において、送り経路形成部16によって形成される送り経路が手差しトレイ12によって閉じられるので、被記録媒体である用紙を手差し供給することはできない。
このとき、カバー14は、本体11に対して閉じられる(本体11の縦面である背面と面一となる下向きの状態となる)。すなわち、手差しトレイ12がユーザーによって閉じられて、全閉である状態になると、カバー14も閉じられる。手差しトレイ12が全閉である状態は維持され、カバー14も閉じられたままとなる。なお、ユーザーとは、エンドユーザーに限られず、プリンター1の組立作業またはアフターメンテナンスを行う人など、プリンター1を扱う全ての人を意味する。
図2に示されるように、手差しトレイ12が半開きである状態(斜め上向きの状態)において、手差しトレイ12は手差し供給される用紙を支持する。すなわち、被記録媒体である用紙が挿入されると、手差しトレイ12は手差し供給される用紙(挿入された用紙)を支持する。手差しトレイ12が半開きである状態になると、送り経路形成部16によって形成される送り経路が開く。このとき、手差しトレイ12に用紙が挿入されると、図2の矢印Aに示されるように、挿入された用紙の端部は送り経路を介してローラー対17に到達する。従って、この場合、ローラー対17は手差しトレイ12に支持された用紙を搬送することができる。
すなわち、手差しトレイ12が半開きである状態において、被記録媒体である用紙を手差し供給することができる。このとき、カバー14は、本体11に対して閉じられている。言い換えると、手差しトレイ12がユーザーによって開かれて、半開きである状態になっても、カバー14は閉じられたままである。手差しトレイ12が半開きである状態は維持され、カバー14も閉じられたままとなる。
手差しトレイ12を半開きにした状態は、薄紙である用紙の手差し供給に適している。カバー14が閉じられたままなので、手差しトレイ12に落下した物または埃や塵などの異物が本体11内部に入りにくくなる。従って、故障を防止でき、プリンター1は、より確実に動作するようになる。
図3に示されるように、手差しトレイ12が全開である状態(水平の状態)において、手差しトレイ12は手差し供給される用紙を支持する。すなわち、被記録媒体である用紙が挿入されると、手差しトレイ12は手差し供給される用紙(挿入された用紙)を支持する。手差しトレイ12が全開である状態になると、送り経路形成部16によって形成される送り経路が開く。
このとき、手差しトレイ12に用紙が挿入されると、図3の矢印Bに示されるように、挿入された用紙の端部は送り経路を介してローラー対17に到達する。従って、この場合、ローラー対17は手差しトレイ12に支持された用紙を搬送することができる。手差しトレイ12を全開にした状態では、手差しトレイ12と送り経路形成部16によって形成される送り経路とがほぼ一直線になる。
すなわち、手差しトレイ12が全開である状態において、被記録媒体である用紙を手差し供給することができる。このとき、カバー14は、本体11に対して開かれる。すなわち、手差しトレイ12がユーザーによって開かれて、全開である状態になると、カバー14も開かれる。手差しトレイ12が全開である状態は維持され、カバー14も開かれたままとなる。
より詳細には、手差しトレイ12が全開である状態になる、すなわち、手差しトレイ12が本体11の縦面である背面に対して直角に開くと(手差しトレイ12が本体11の天面(上面)と平行になるまで開くと)、カバー14も本体11の縦面である背面に対して直角に開く(カバー14が本体11の天面と平行になるまで開く)。
手差しトレイ12を全開にした状態では、手差しトレイ12と送り経路形成部16によって形成される送り経路とがほぼ一直線になるので、湾曲を嫌う厚紙、ラベル用紙、シール用紙などである用紙の手差し供給に適している。手差しトレイ12に連動してカバー14が開くので、手差しトレイ12を開くだけで、本体11の内部にアクセスしやすくなり(本体11の内部にユーザーの手が届くようになり)、名刺サイズなどの小型サイズの被記録媒体を供給する場合やメンテナンスの場合などの使い勝手がより良くなる。
このように、手差しトレイ12は、本体11の周囲を構成する一の面である背面に開閉可能に設けられている、手差し供給される被記録媒体である用紙を支持し、カバー14は、本体11の背面であって手差しトレイ12の上側に手差しトレイ12と対向して設けられ、手差しトレイ12の開閉に連動して開閉する。
閉じているカバー14によって、本体11の内部に侵入する異物をより少なくして、故障を防止し、より確実に動作させることができる。また、手差しトレイ12に連動してカバー14が開くので、手差しトレイ12を開くだけで、本体11の内部にアクセスしやすくなり、名刺サイズなどの小型サイズの用紙を供給する場合やメンテナンスの場合などの使い勝手がより良くなる。
また、手差しトレイ12が、被記録媒体である用紙を手差し供給できる全開若しくは半開き、または用紙を手差し供給できない全閉のいずれかの状態が維持できるように開閉可能であり、手差しトレイ12が全閉または半開きであるとき、カバー14が閉じ、手差しトレイ12が全開であるとき、カバー14が開く。
従って、手差しトレイ12が全閉であるときに加えて、手差しトレイ12が半開きであるときも、閉じているカバー14によって、本体11の内部に侵入する異物をより少なくして、故障を防止し、より確実に動作させることができる。そして、手差しトレイ12が全開であるとき、カバー14が開くので、手差しトレイ12の周辺が大きく開き、本体11の内部にアクセスしやすくなり、名刺サイズなどの小型サイズの被記録媒体である用紙を供給する場合やメンテナンスの場合などの使い勝手がより良くなる。
次に、図4、図5、および図6を参照して、手差しトレイ12に連動してカバー14を開く機構について説明する。図4、図5、および図6は、それぞれ、手差しトレイ12が全閉且つカバー14が閉状態、手差しトレイ12が半開き且つカバー14が閉状態、手差しトレイ12が全開且つカバー14が開状態、を示している。
手差しトレイ12に連動してカバー14を開く機構として、プリンター1には、ピニオン31、ラック部材32、ピニオン33、および歯車34が設けられる。ラック部材32には、ラック32aおよびラック32bが設けられる。ピニオン31、ラック部材32、ピニオン33、および歯車34は、各種のプラスチック材料または各種の金属材料などで形成される。
ピニオン31、ラック部材32、ピニオン33、および歯車34は、伝達手段の一例であり、手差しトレイ12が全閉から半開きにされるとき、手差しトレイ12に加えられる開閉の力のカバー14への伝達を遮断し、手差しトレイ12が半開きから全開にされるとき、手差しトレイ12に加えられる開閉の力をカバー14に伝達して、カバー14を開かせる。
ピニオン31は、手差しトレイ12の開閉の軸である開閉軸13と同軸に設けられ、手差しトレイ12の開閉により回転する。ピニオン31は、ラック32aと常時噛み合っている。ピニオン31とラック32aとは、いわゆるラック&ピニオンを構成する。
ラック部材32は、図示せぬガイドなどにより上下に移動可能に設けられている。ラック32aとピニオン31とが常時噛み合っているので、手差しトレイ12が開かれると、ラック部材32は、上方向に移動する。ラック32bは、手差しトレイ12の状態が全閉から半開きまでにおいて、ピニオン33に噛合しない。
また、ラック32bは、手差しトレイ12が半開きからさらに開かれて全開にされるまで、ピニオン33に噛合する。すなわち、ラック部材32には、ピニオン31に噛合するラック32aと、手差しトレイ12が全閉から半開きにされるとき、ピニオン33に噛合せず、手差しトレイ12が半開きから全開にされるとき、ピニオン33に噛合するラック32bとが設けられている。
従って、手差しトレイ12が全閉から半開きにされるとき、手差しトレイ12に加えられる開閉の力のカバー14への伝達は遮断されることになる。また、手差しトレイ12が半開きから全開にされるとき、手差しトレイ12に加えられる開閉の力がピニオン33に伝達される。
ピニオン33とラック32bとは、いわゆるラック&ピニオンを構成する。ピニオン33は、歯車34と噛合する。すなわち、ピニオン33は、歯車34と常時噛み合い、また、手差しトレイ12が全閉から半開きとなるまでは、ラック32bに噛合せず、手差しトレイ12が半開きからさらに開かれると、ラック32bに噛合する。歯車34は、カバー14の開閉の軸である開閉軸15と同軸に設けられ、カバー14と共に回転する。
図4に示されるように、手差しトレイ12が全閉である状態において、ラック部材32は、最も下側に移動する。この場合、ラック32bは、ピニオン33に噛合しない。従って、ピニオン33が回転させられることがなく、カバー14は閉じたままとなる。
また、手差しトレイ12が全閉から半開きにされると、手差しトレイ12の開閉により回転するピニオン31が時計方向に回るので、ラック32aが上側に移動することになる。従って、図5に示されるように、ラック部材32は、上側に移動する。手差しトレイ12が半開きとなっても、ラック32bは、ピニオン33に噛合しない。このため、ピニオン33が回転させられることがなく、カバー14は閉じたままとなる。
半開きの状態から手差しトレイ12がさらに開かれると、ラック部材32がさらに上側に移動し、ラック32bがピニオン33に噛合する。すると、手差しトレイ12がさらに開かれることによるラック部材32の上側への移動に伴って、ラック32bによりピニオン33が時計方向に回転させられる。
ピニオン33は、歯車34と常時噛み合っているので、歯車34は反時計方向に回転させられる。これにより、カバー14は、反時計方向に回転させられる。歯車34の歯数がピニオン31の歯数の半分とされているので、手差しトレイ12が半開きから全開まで45度だけ開くとすると、手差しトレイ12が半開きから全開とされるまでに、カバー14は、閉じた状態から90度開くことになる。
従って、手差しトレイ12が半開きから全開にされると、図6に示されるように、カバー14が開かれる。手差しトレイ12が全開、すなわち水平まで開かれると、カバー14も水平になるまで開かれる(完全に開放される)。尚、伝達手段を上述の様なラック&ピニオン機構ではなく、リンク機構により構成することもできる。
尚、上述したラック&ピニオン機構を用いる場合、歯車34、ピニオン33、ラック32b、のこれらで構成されるラック&ピニオン機構の減速比と、ピニオン31とラック32aとで構成されるラック&ピニオン機構の減速比とは、手差しトレイ12が半開きから全開状態になるまでの間に、カバー14が全閉状態から全開状態に切り換わる様に、設定する。例えば、手差しトレイ12及びカバー14の回動範囲が90°であり、手差しトレイ12が45°開いた状態からカバー14が回動しはじめる構成において、ピニオン33と歯車34とで同じ歯車(径及び歯数が同じ歯車)を用いている場合には、ピニオン33及び歯車34の歯数を、ピニオン31の歯数の1/2とすることができる。
以上のように、ピニオン31、ラック32aおよびラック32bが設けられているラック部材32、ピニオン33、および歯車34は、手差しトレイ12が全閉から半開きにされるとき、手差しトレイ12に加えられる開閉の力のカバー14への伝達を遮断し、手差しトレイ12が半開きから全開にされるとき、手差しトレイ12に加えられる開閉の力をカバー14に伝達して、カバー14を開かせる。
また、ピニオン31は、手差しトレイ12の開閉の軸と同軸に設けられ、手差しトレイ12の開閉により回転する。歯車34は、カバー14の開閉の軸と同軸に設けられ、カバー14と共に回転し、ピニオン31の歯数の半分の歯数とされている。ピニオン33は、歯車34と噛合する。ラック部材32には、ピニオン31に噛合するラック32aと、手差しトレイ12が全閉から半開きにされるとき、ピニオン33に噛合せず、手差しトレイ12が半開きから全開にされるとき、ピニオン33に噛合するラック32bとが設けられている。
以上のように、カバー14が閉じた状態となることで手差し供給口から装置内部に侵入する異物をより少なくして、故障を防止し、より確実に動作するとともに、内部にアクセスしやすくして、使い勝手をより良くした記録装置を提供する。なお、プリンター1は、印刷装置であると説明したが、印刷装置、複写機、またはファクシミリ装置その他の装置である記録装置であってもよい。
尚、本発明は上記実施例に限定されることなく、特許請求の範囲に記載した発明の範囲内で、種々の変形が可能であり、それらも本発明の範囲内に含まれるものであることは言うまでもない。
例えば、上記実施形態では、手差しトレイ12の開閉動作とカバー14の開閉動作とをラック&ピニオン機構により連動させたが、手差しトレイ12の回動状態を検出するセンサーを設け、手差しトレイ12が所定の開き角になった際に、モーターなどの動力によってカバー14を開かせる様に構成しても良い。
加えて、カバー14が開閉する際の回動角度を、手差しトレイ12が開閉する際の回動角度(全閉状態と全開状態との間の回動角度)より大きくすることも好適である。特に、カバー14が開いた際に、当該カバー14が水平よりも鉛直上向きになることで、ユーザー視点において装置内部へアクセスする際にカバー14が邪魔にならず、装置内部により一層アクセスしやすくなり、またサイズの小さい用紙を供給する場合やメンテナンスの場合などの使い勝手がより一層良くなる。
1 プリンター、11 本体、12 手差しトレイ、13 開閉軸、14 カバー、15 開閉軸、16 送り経路形成部、17 ローラー対、18 記録ヘッド、19 ローラー対、20 ローラー、21 カセット、31 ピニオン、32 ラック部材、32a ラック、32b ラック、33 ピニオン、34 歯車

Claims (6)

  1. 被記録媒体に記録を行う記録装置の本体の周囲を構成する一の面において開閉可能に設けられている、手差し供給される被記録媒体を支持する手差しトレイと、
    前記一の面において前記手差しトレイの上側に当該手差しトレイと対向して設けられ、前記手差しトレイの開閉に連動して開閉するカバーと、を備え
    前記手差しトレイが開いて前記一の面に形成される開口は、前記カバーが開くことにより拡大される、
    ことを特徴とする記録装置。
  2. 請求項1に記載の記録装置において、
    前記手差しトレイは、前記被記録媒体を手差し供給できる第1の開状態及び前記第1の開状態よりも開き角度が広い第2の開状態と、前記被記録媒体を手差し供給できない閉状態と、をとり得る様に設けられ、
    前記手差しトレイが前記閉状態から前記第1の開状態に至るまでの間、前記カバーは閉じており、前記手差しトレイが前記第1の開状態から前記第2の開状態に至ることにより、前記カバーが前記閉状態から前記開状態に切り換わる構成である、
    ことを特徴とする記録装置。
  3. 請求項2に記載の記録装置において、
    前記手差しトレイが前記閉状態から前記第1の開状態にされるとき、前記手差しトレイに加えられる開閉の力の前記カバーへの伝達を遮断し、前記手差しトレイが前記第1の開状態から前記第2の開状態にされるとき、前記手差しトレイに加えられる開閉の力を前記カバーに伝達して、前記カバーを開かせる伝達手段をさらに備えることを特徴とする記録装置。
  4. 請求項3に記載の記録装置において、
    前記伝達手段は、
    前記手差しトレイの開閉の軸と同軸に設けられ、前記手差しトレイの開閉により回転する第1のピニオンと、
    前記カバーの開閉の軸と同軸に設けられ、前記カバーと共に回転する歯車と、
    前記歯車と噛合する第2のピニオンと、
    前記第1のピニオンに噛合する第1のラックと、前記手差しトレイが前記閉状態から前記第1の開状態にされるとき、前記第2のピニオンに噛合せず、前記手差しトレイが前記第1の開状態から前記第2の開状態にされるとき、前記第2のピニオンに噛合する第2のラックとが設けられているラック部材と、
    を備えることを特徴とする記録装置。
  5. 請求項から請求項4のいずれか項に記載の記録装置において、前記手差しトレイ及び前記カバーは、回動することにより開閉可能に設けられ、
    前記カバーが開閉する際の回動角度は、前記手差しトレイの前記第2の開状態と前記閉状態との間の回動角度より大きい、
    ことを特徴とする記録装置。
  6. 請求項5に記載の記録装置において、前記カバーは、開状態において水平より鉛直上向きの姿勢をとる、
    ことを特徴とする記録装置。
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