JP2003182889A - 画像形成装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 手差し給紙時に不要な用紙を給紙してしまう
不具合を解消した画像形成装置を提供する。 【解決手段】 本体３１の側面に近接する閉側と本体３
１の側面から離反して外方に突出する開側に開閉可能な
手差しトレイ１を有する画像形成装置において、手差し
トレイ１の開閉動作に連動して開閉する手差し上方カバ
ー３２を有する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、プリンター、複写
機、ファクシミリなどの画像形成装置に関し、特に本体
に対して揺動（開閉）可能な手差しトレイを有する画像
形成装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】図６は手差しトレイを有する一般的な画
像形成装置の用紙搬送経路を示す図である。手差しトレ
イ１に積載された用紙Ｐは手差し給紙コロ２により給紙
され、レジストローラ対３、感光体ドラム４と転写ロー
ラ５、定着ローラ対６、排紙中継ローラ対７を通って、
排紙口ローラ対８によって排紙トレイ９上に送り出され
る。給紙カセット１０に積載された用紙ＰＫはカセット
給紙コロ１１により給紙され、給紙中継ローラ対１２を
経て、以下は手差し給紙時と同様の経路を通り、排紙口
ローラ対８によって排紙トレイ９上に積載される。

【０００３】図７は手差し給紙装置の構成図である。底
板２１は用紙Ｐを積載し、給紙圧スプリング２２によっ
て用紙Ｐが給紙コロ２に圧接され給紙圧を得て送られ
る。その直後に設けられた分離パッド２３によって用紙
は確実に一枚に分離される。分離パッド２３は分離スプ
リング２４によって給紙コロ２に圧接されている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】図６に示すように、画
像形成装置本体より排出された用紙を積載する排紙トレ
イ、ソータの排紙トレイが機械上方に位置している場合
に、排出された用紙は乱れて排紙トレイより落下する可
能性がある。

【０００５】手差しトレイは画像形成装置本体に対して
揺動（開閉）するが、手差し給紙時には本体側面に突出
した（本体に対して開いた）状態にある。従って手差し
給紙動作時に、手差しトレイ２に積載された用紙Ｐ（最
上紙）の上に、排紙トレイ３などから用紙が落下する虞
がある。その場合その落下してきた不要な用紙（図７の
不要紙Ｒ）を給送してしまうことがあり、ジャム、機械
故障などのトラブルの原因となる。

【０００６】本発明は、手差し給紙時に不要な用紙を給
紙してしまう不具合を解消した画像形成装置を提供する
ことを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項１記載の発明は、本体側面に近接する閉側と
本体側面から離反して外方に突出する開側に開閉可能な
手差しトレイを有する画像形成装置において、手差しト
レイの開閉動作に連動して開閉する手差し上方カバーを
有する画像形成装置を最も主要な特徴とする。

【０００８】請求項２記載の発明は、請求項１記載の画
像形成装置において、排紙トレイ部に大サイズ紙を支え
る排紙補助トレイを有し、手差しトレイ開閉動作に連動
して、排紙補助トレイが開閉する画像形成装置を主要な
特徴とする。

【０００９】請求項３記載の発明は、請求項１または２
記載の画像形成装置において、大サイズ紙を手差し給紙
する際に用いる手差し延長ガイドを有し、手差し延長ガ
イドの伸縮動作に連動して、手差し上方カバーまたは排
紙補助トレイが開閉する画像形成装置を主要な特徴とす
る。

【００１０】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に従って説明する。図１は本発明の実施形態に係る画像
形成装置の構成図、図２はその要部構成図である。

【００１１】手差しトレイ１上方にあって本体３１に
は、手差し上方カバー３２が設けられていて、スライド
移動可能に支持されている。図２に示すように手差し上
方カバー３２はカバースプリング３４によって加圧され
ていて、手差しトレイ１の開閉操作によって、手差し上
方カバー３２が開閉される。即ち、手差しトレイ１が手
差し給紙位置に開放されると、手差し上方カバー３２は
カバースプリング３４の付勢力によって外方に突出す
る。

【００１２】これにより、手差し上方カバー３２は排紙
トレイ９やオプション排紙トレイ３３から落下した用紙
やユーザーの不注意などより落下してくる用紙、さらに
はその他の異物が手差しトレイ１上に落下するのを防止
している。また、手差しトレイ１を使用しない時は、手
差し上方カバー３２も本体３１に収納されるため、省ス
ペース化が実現できる。

【００１３】図３は第１の実施形態の変形例に係る画像
形成装置の要部構成図である。この変形例では、手差し
上方カバー３２は本体３１に回動自在に軸支されてお
り、手差しトレイ１が開放されると自重で開放されるよ
うになっている。その作用効果は上記と同じである。

【００１４】図４は本発明の第２の実施形態に係る画像
形成装置の要部斜視図である。図１に示す排紙トレイ９
には、大きいサイズの時に対応して、排紙トレイ９上に
積載する用紙のスタック性を向上させるための排紙補助
トレイ４１が設けられている。排紙補助トレイ４１は、
省スペース化のため、大きいサイズの用紙を排紙する際
に用い、小さいサイズの時は収納可能である。

【００１５】排紙補助トレイ４１は手差しトレイ１の上
方に位置し、手差しトレイ１の開閉操作により、駆動ギ
ヤ４２、連結ラック４３、従動ギヤ４４、伝達ギヤ４
５、ガイドラックギヤ４６の一連の連結部材を介して、
連動する。

【００１６】このため、手差しトレイ１を開放した時は
常に排紙補助トレイ４１が外方に突出してして手差しト
レイ１の上方を被覆する。従って、落下した用紙やユー
ザーの不注意などより落下してくる用紙、あるいはその
他の異物が手差しトレイ１上に落下するのを防止するこ
とができる。手差し上方カバー３２を有する場合に固定
の排紙補助トレイ４１を有する場合もある。

【００１７】図５は第２の実施形態の変形例に係る画像
形成装置の要部斜視図である。この変形例では、手差し
トレイ１に大きいサイズに対応する手差し延長ガイド５
１がスライド移動可能に設けられている。手差し延長ガ
イド５１には延長ガイドラックギヤ５２が設けられてい
て、ピニオンギヤ５３、駆動プーリ５４、ベルト５５、
従動プーリ５６を介して、さらに前述した排紙補助トレ
イ４１の一連の連結機構を介して、手差し延長ガイド５
１と排紙補助トレイ４１が連動する。

【００１８】なお、この手差し延長ガイド５１は手差し
上方かばー３２を有する第１の実施形態の画像形成装置
に設けてあつてもよい。

【００１９】

【発明の効果】以上説明したように、請求項１記載の発
明によれば、手差しトレイが開放状態にある手差し給紙
時には、手差し上方カバーもこれに連動して開いてい
て、手差しトレイ上方を覆っているので、排紙トレイか
ら用紙が落下してもこれを排紙してしまうトラブルを確
実に防ぐことができ、信頼性の高い安全機構を構築する
ことができる。また手差しトレイを使用しないときの省
スペース化を図ることができる。

【００２０】請求項２記載の発明によれば、排紙補助ト
レイによって上記と同様の効果を奏する。

【００２１】請求項３記載の発明によれば、手差し延長
ガイドと、手差し上方カバーまたは排紙補助トレイが連
動することで上記と同様の効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施形態に係る画像形成装置の構成図
である。

【図２】その要部構成図である。

【図３】第１の実施形態の変形例に係る画像形成装置の
要部構成図である。

【図４】本発明の第２の実施形態に係る画像形成装置の
要部斜視図である。

【図５】第２の実施形態の変形例に係る画像形成装置の
要部斜視図である。

【図６】手差しトレイを有する一般的な画像形成装置の
用紙搬送経路を示す図である。

【図７】手差し給紙装置の構成図である。

【符号の説明】

１ 手差しトレイ ９ 排紙トレイ ３１ 本体 ３２ 手差し上方カバー ３３ オプション排紙トレイ

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 本体側面に近接する閉側と本体側面から
   離反して外方に突出する開側に開閉可能な手差しトレイ
   を有する画像形成装置において、手差しトレイの開閉動
   作に連動して開閉する手差し上方カバーを有することを
   特徴とする画像形成装置。
2. 【請求項２】 排紙トレイ部に大サイズ紙を支える排紙
   補助トレイを有し、手差しトレイ開閉動作に連動して、
   排紙補助トレイが開閉することを特徴とする請求項１記
   載の画像形成装置。
3. 【請求項３】 大サイズ紙を手差し給紙する際に用いる
   手差し延長ガイドを有し、手差し延長ガイドの伸縮動作
   に連動して、手差し上方カバーまたは排紙補助トレイが
   開閉することを特徴とする請求項１または２記載の画像
   形成装置。