JP2009035357A - 原稿搬送装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ジャム処理に係る部材が原稿の搬送性能に悪影響を及ぼすことがなく、原稿読取精度が高められ、画像の高品質化を図ることが可能な原稿搬送装置を提供する。
【解決手段】原稿搬送装置1は、原稿搬送部材を駆動する搬送駆動機構30と、搬送駆動機構30を手で動かすためのつまみ40と、装置内部に形成される原稿搬送路13の一部を露出可能な外装カバー27と、外装カバー27の開閉動作に連動して、外装カバー27の開放時にはつまみ40を搬送駆動機構30に連結させ、外装カバー27の閉鎖時にはつまみ40と搬送駆動機構30との連結を解除する連結切り替え機構50とを備える。これにより、原稿搬送路13の、外装カバー27の開放によって露出しない箇所においても、つまみ40を回転させて原稿を容易に移動させることができるのに加えて、つまみ40を使用しないときには搬送駆動機構30との連結を解除することが可能である。
【選択図】図8

Description

本発明は、複写機やファクシミリに代表される画像形成装置に適用可能な、原稿の搬送装置に関する。
複写機やファクシミリなどの画像形成装置には、複数枚の原稿を自動的に原稿読取部へと送り出す原稿搬送装置を備えているものがある。原稿搬送装置は、原稿載置トレイに積み上げられた原稿束の最上層から1枚ずつ分離して搬送する。原稿は、原稿読取部でその表面の画像データを読み取られた後、原稿搬送路の最下流に設けられた原稿排出トレイに排出される。
原稿の搬送に関しては、例えば原稿を、原稿載置トレイから原稿読取部へと続く原稿搬送路に受け渡すには、供給ローラや供給ベルトといった供給部材が用いられる。この供給部材は、原稿載置トレイの原稿搬送方向下流部に設けられ、原稿束の最上層に圧接して原稿を下流側へと送り出す。また、原稿搬送路上には、原稿を搬送するための搬送ローラやコロといった搬送部材が様々な箇所に設けられ、原稿は、これらの搬送ローラとコロとが圧接することにより形成されるニップに挿通され、搬送される。
上記のような構成の原稿搬送装置では、装置内部に形成される原稿搬送路上で、原稿のジャムが発生し得る。そして、原稿のジャムが発生した場合には、ジャムを起こした原稿を取り除くことが必要である。原稿搬送装置のジャム処理方法としては、外装カバーを開放することによって装置内部の原稿搬送路を露出させ、原稿を取り除く方法が一般的に採用されている。
このような原稿搬送路を露出可能な外装カバーを備えた原稿搬送装置の一例を、特許文献1に見ることができる。特許文献1に記載された自動原稿搬送装置は、上下二段にして配置された原稿載置部及び原稿排出部を備え、これらの間を上下方向にU字形状、すなわち横方向から見てU字形状に湾曲した原稿搬送路で繋いだ構成をなし、原稿搬送路の、原稿載置部に近い側の一部を露出する外装カバー(ADFカバー)が設けられている。
特開2007−70033号公報(第18頁、図2)
特許文献1に記載された自動原稿搬送装置は、外装カバー(ADFカバー)を開放することにより、原稿搬送路の、原稿載置部に近い側であって、装置上側に位置する箇所を部分的に露出させることができるので、この箇所でジャムを起こした原稿を容易に取り出すことができる。しかしながら、原稿搬送路の、原稿排出部に近い側であって、装置下側に位置する箇所で原稿がジャムを起こしたときには、原稿排出部側などから一部が露出した原稿を手で持って引き出すようにしている。この場合、原稿は搬送ローラ対のニップに保持されたままであるので、手で持って引き出そうとすると、原稿を破損してしまう可能性が大きいのとともに、搬送ローラ自体やそれを駆動する搬送駆動機構、周辺の搬送ガイド部材、原稿位置検知センサなどを破損してしまう恐れもある。
このような問題を回避するため、原稿搬送路の、外装カバーの開放によって露出しない箇所でのジャムに関しては、搬送ローラを駆動する搬送駆動機構を手で動かして搬送ローラを回転させ、ジャムを起こした原稿を装置外部まで送り出すことが望ましい。これにより、ジャム処理時、ジャムを起こした原稿や搬送ローラ、搬送駆動機構などの構成要素の破損を防止することが可能である。したがって、手で触れて回転させることができるつまみなどを、搬送駆動機構に連結させて設ける必要がある。
しかしながら、このようなつまみは、通常の原稿搬送時には必要がない部材である。つまみが搬送駆動機構に連結していることで、つまみ自体について発生する振動が搬送駆動機構全体に伝達する恐れがある。これにより、つまみに起因する振動が搬送ローラにまで伝わり、原稿の搬送性能に悪影響を及ぼす可能性がある。その結果、原稿読取精度が低下し、画像品質が悪くなるといった問題が発生し得る。
本発明は上記の点に鑑みなされたものであり、原稿搬送路の、外装カバーの開放によって露出しない箇所でのジャム処理時に、ジャムを起こした原稿や搬送ローラ、搬送駆動機構などの構成要素の破損を防止することができるのとともに、そのジャム処理に係る部材が原稿の搬送性能に悪影響を及ぼすことがなく、原稿読取精度が高められ、画像の高品質化を図ることが可能な原稿搬送装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明は、原稿載置トレイに積み上げられた原稿を、原稿面の画像データを読み取るべく1枚ずつ分離して搬送する原稿搬送装置において、駆動源からの駆動力を原稿搬送部材に伝達する搬送駆動機構と、この搬送駆動機構を手で動かすためのつまみと、装置内部に形成される原稿搬送路の一部を露出可能な外装カバーと、この外装カバーの開閉動作に連動して、外装カバーの開放時には前記つまみを前記搬送駆動機構に連結させ、外装カバーの閉鎖時にはつまみと搬送駆動機構との連結を解除する連結切り替え機構とを備えることとした。
また、上記構成の原稿搬送装置において、前記連結切り替え機構は、前記つまみを支持する支持部材と、この支持部材を介してつまみが前記搬送駆動機構に連結する方向に支持部材を付勢する付勢手段と、支持部材と前記外装カバーとの間に設けられ、外装カバーの閉鎖時につまみと搬送駆動機構との連結を解除する方向に支持部材を移動させる係合部とを備えることとした。
また、上記構成の原稿搬送装置において、前記外装カバーの開放時、前記つまみに取り付けられたギアと、前記搬送駆動機構が有するギアとの間に、これら2個のギアの軸線間を結んだ直線を中心として左右対称な位置に互いを離して配置した2個の中間ギアを、各々が、つまみに取り付けられた前記ギア及び搬送駆動機構が有する前記ギアにかみ合って歯車列を構成するように備えることとした。
また、上記構成の原稿搬送装置において、前記連結切り替え機構は、前記外装カバーの開閉を検知する開閉検知手段と、前記つまみを支持する支持部材と、開閉検知手段からの情報を受けて、支持部材を介して前記搬送駆動機構に対するつまみの連結/連結解除を切り替える切り替え駆動装置を備えることとした。
また、上記構成の原稿搬送装置において、前記連結切り替え機構は、前記外装カバーの開閉を検知する開閉検知手段と、この開閉検知手段からの情報を受けて、前記搬送駆動機構に対する前記つまみの連結/連結解除を切り替えるクラッチ部材を備えることとした。
本発明の構成によれば、原稿載置トレイに積み上げられた原稿を、原稿面の画像データを読み取るべく1枚ずつ分離して搬送する原稿搬送装置において、駆動源からの駆動力を原稿搬送部材に伝達する搬送駆動機構と、この搬送駆動機構を手で動かすためのつまみと、装置内部に形成される原稿搬送路の一部を露出可能な外装カバーと、この外装カバーの開閉動作に連動して、外装カバーの開放時にはつまみを搬送駆動機構に連結させ、外装カバーの閉鎖時にはつまみと搬送駆動機構との連結を解除する連結切り替え機構とを備えることとしたので、原稿搬送路の、外装カバーの開放によって露出しない箇所においても、つまみを回転させて原稿を容易に移動させることができるのに加えて、つまみを使用しないときには搬送駆動機構との連結を解除することが可能である。これにより、ジャムを起こした原稿や搬送ローラ、搬送駆動機構などの構成要素の破損を防止することができ、そのジャム処理に係る部材であるつまみが原稿の搬送性能に悪影響を及ぼすのを防止することが可能である。このようにして、原稿読取精度が高められ、画像の高品質化を図ることが可能な原稿搬送装置を提供することができる。
また、前記連結切り替え機構は、つまみを支持する支持部材と、この支持部材を介してつまみが搬送駆動機構に連結する方向に支持部材を付勢する付勢手段と、支持部材と外装カバーとの間に設けられ、外装カバーの閉鎖時につまみと搬送駆動機構との連結を解除する方向に支持部材を移動させる係合部とを備えることとしたので、簡便な構成により、手動で、搬送駆動機構に対してつまみを連結/連結解除させることができる。したがって、大幅なコストアップを抑制しながら、ジャムを起こした原稿や搬送ローラ、搬送駆動機構などの構成要素の破損を防止することができ、そのジャム処理に係るつまみが原稿の搬送性能に悪影響を及ぼさないようにすることが可能になる。
また、前記支持部材は、外装カバーの開放時、つまみに取り付けられたギアと、搬送駆動機構が有するギアとの間に、これら2個のギアの軸線間を結んだ直線を中心として左右対称な位置に互いを離して配置した2個の中間ギアを、各々が、つまみに取り付けられた前記ギア及び搬送駆動機構が有する前記ギアにかみ合って歯車列を構成するように備えることとしたので、前記付勢手段の作用によって揺動し得る支持部材に対して、つまみを正逆どちらの方向に回転させても、搬送駆動機構につまみを連結させることができる。これにより、ジャムを起こした原稿を、原稿搬送方向上流側、下流側のいずれの方向にも送り出すことができる。したがって、原稿搬送路の、外装カバーの開放によって露出しない箇所でのジャム処理の、作業効率を向上させることが可能になる。
また、前記連結切り替え機構は、外装カバーの開閉を検知する開閉検知手段と、つまみを支持する支持部材と、開閉検知手段からの情報を受けて、支持部材を介して搬送駆動機構に対するつまみの連結/連結解除を切り替える切り替え駆動装置を備えることとしたので、切り替え駆動装置を利用して自動的に、搬送駆動機構に対してつまみを連結/連結解除させることができる。したがって、手間なく簡単に、ジャムを起こした原稿や搬送ローラ、搬送駆動機構などの構成要素の破損を防止することができ、そのジャム処理に係るつまみが原稿の搬送性能に悪影響を及ぼさないようにすることが可能になる。
また、前記連結切り替え機構は、外装カバーの開閉を検知する開閉検知手段と、この開閉検知手段からの情報を受けて、搬送駆動機構に対するつまみの連結/連結解除を切り替えるクラッチ部材を備えることとしたので、電磁クラッチなどのクラッチ部材を利用して、さらに簡素な構成によって自動的に、搬送駆動機構に対してつまみを連結/連結解除させることができる。したがって、複雑な機構を形成したり、それに係るスペースを確保したりすることなく簡単に、ジャムを起こした原稿や搬送ローラ、搬送駆動機構などの構成要素の破損を防止することができ、そのジャム処理に係るつまみが原稿の搬送性能に悪影響を及ぼさないようにすることが可能になる。
以下、本発明の実施形態を図1〜図13に基づき説明する。
最初に、本発明の第1の実施形態に係る原稿搬送装置について、図1及び図2を用いてその構造の概略を説明する。図1は原稿搬送装置の模型的垂直断面正面図、図2は原稿搬送装置の原稿送り部側から見た斜視図である。図中の実線矢印は、用紙の搬送経路、及び搬送方向を示す。なお、本発明の実施形態に係る原稿搬送装置は、画像形成装置である複写機、ファクシミリ、または複写機やファクシミリ等の機能を兼ね備えた複合機の上部に搭載された原稿搬送装置として設計されたものとする。
原稿搬送装置1は、図1及び図2に示すように、原稿載置トレイ2、原稿送り部10、及び原稿排出トレイ3を備えている。
原稿載置トレイ2は、原稿搬送装置1の上部に設けられている。原稿載置トレイ2には、原稿を上方から載置して、積み上げることができる。原稿載置トレイ2は、原稿搬送方向の上流から下流、すなわち図1において右方から左方に向かって傾斜をなす構成となっている。
原稿載置トレイ2の原稿搬送方向下流部には、リフト部材4が設けられている。リフト部材4は、原稿載置トレイ2の載置面に沿った形をなす板状部材で構成されている。そして、リフト部材4は、図1に示すように、その上流部に設けられた支軸4aを中心とし、下流端を自由端として、垂直面内で回転可能にして設けられている。リフト板4は、図示しないモータにより、支軸4aを中心として回転駆動せしめられ、原稿載置トレイ2に積み上げられた原稿の下流端が、その上方に配置された供給ローラ12に常時接触するように、上方に向かって付勢されている。
原稿送り部10は、原稿載置トレイ2の原稿搬送方向下流端に、原稿供給口11と、供給ローラ12とを備えている。供給ローラ12は、原稿載置トレイ2に積み上げられた原稿を、最上層から原稿送り部10の内部に向かって供給する。原稿供給口11の下流側には、図1に示すように、原稿送り部10の内部に向かって原稿搬送路13が延びている。
原稿搬送路13の先は、原稿搬送装置1の底面に到達し、この箇所に第1の原稿読取部14が設けられている。第1の原稿読取部14に送り込まれた原稿は、原稿搬送路13上をさらに下流側へ、すなわち図1において第1の原稿読取部14の箇所を左方から右方へと移動する最中に、その下方に設けられた画像形成装置本体の原稿読取装置(図示せず、以下第1の原稿読取装置と称す)により、下側の面である第1面の画像データが読み取られる。
原稿搬送路13の、第1の原稿読取部14の下流には、第2の原稿読取部15が設けられている。原稿両面の画像データの読み取りが必要な場合、第2の原稿読取部15に送り込まれた原稿は、原稿搬送路13上をさらに下流側へ、すなわち図1において第2の原稿読取部15の箇所を左方から右方へと移動する最中に、その上方に設けられた第2の原稿読取装置16により、上側の面である第2面の画像データが読み取られる。
原稿搬送路13の下流端には、原稿排出口17が設けられている。画像データの読み取りが済んだ原稿は、原稿排出口17から原稿排出トレイ3に排出される。
原稿排出トレイ3は、原稿載置トレイ2のすぐ下方に備えられ、これらのトレイが上下二段にして構成されている。原稿載置トレイ3に排出された原稿は、原稿搬送装置1の手前側から取り出すことができる(図2参照)。
原稿載置トレイ2と、原稿排出トレイ3とは、互いの原稿搬送方向を逆にして、すなわち図1において原稿載置トレイ2は原稿を左方に向かって送り出し、原稿排出トレイ3は原稿を右方に向かって排出する形にして構成されている。これにより、原稿供給口11と原稿排出口17とが、原稿読取部が存在する方向に対して各トレイの同じ側、すなわち図1において左側に設けられている。そして、原稿供給口11から原稿排出口17まで延びる前記原稿搬送路13は、図1に示すように、上下方向にU字形状に、すなわち横方向から見てU字形状に湾曲した形で設けられている。
上記構成により、原稿搬送装置1は、原稿載置トレイ2に積み上げられた原稿を、一枚ずつ分離して原稿送り部10内に送り込み、原稿読取部でその画像データを読み取った後、原稿排出トレイ3に排出する。
続いて、原稿搬送装置1の原稿送り部10の詳細な構成について、図3〜図5を用いて説明する。図3は原稿搬送装置の原稿送り部を示す模型的垂直断面正面図、図4は図3と同様の原稿送り部を示す模型的垂直断面正面図にして、原稿送り部の外装カバーを開放した状態を示すもの、図5は図2と同様の原稿搬送装置の斜視図にして、原稿送り部の外装カバーを取り外した状態を示すものである。なお、図3において、実線矢印は原稿の搬送経路及び搬送方向を示す。
原稿送り部10は、前述のように、原稿載置トレイ2の原稿搬送方向下流端に、原稿供給口11と、供給ローラ12とを備えている(図3参照)。供給ローラ12は、原稿搬送方向と直角をなす原稿幅方向略中央部に設けられ、原稿載置トレイ2に積み上げられた原稿束の最上層に圧接し、原稿を下流側へと送り出す。原稿搬送路13は、図3に示すように、原稿供給口11の下流側に、斜め下方に向かって延びている。
原稿搬送路13上において、原稿供給口11のすぐ下流には、図3に示すように、互いに圧接し合う分離ローラ18aと給紙ローラ18bとが設けられている。分離ローラ18aと給紙ローラ18bとは、供給ローラ12から受け取った原稿を1枚ずつ分離して、その下流側の第1の原稿読取部14の方へと送り出す。
搬送ローラ対18の箇所の下流には、レジストローラ対19が設けられている。レジストローラ対19は、互いに圧接し合うレジストローラ19aとコロ19bとで構成され、第1の原稿読取部14へと向かう原稿に対して、正確な読み取りが実行できるよう斜め送りを矯正してから送り出す。
レジストローラ対19の箇所の下流には、比較的大径の搬送ローラ20が設けられている。原稿搬送路13は、この大径搬送ローラ20の周面約半周分の長さで、周面に沿った形で下流へと続いている。これにより、原稿搬送路13は、大径搬送ローラ20の上流側では図3において左方に向かって延び、下流側では右方に向かって延びている。この間、原稿搬送路13には、大径搬送ローラ20に圧接する3個のコロ21、22、23が設けられている。
大径搬送ローラ20に圧接する3個のコロのうち、コロ22とコロ23との間には、第1の原稿読取部14が設けられている。この第1の原稿読取部14に送り込まれた原稿は、原稿搬送路13上をさらに下流側へ、すなわち図3において第1の原稿読取部14の箇所を左方から右方へと移動する最中に、その下方に設けられた第1の原稿読取装置100である画像形成装置本体の原稿読取装置により、下側の面である第1面の画像データが読み取られる。
第1の原稿読取部14の下流側であって、コロ23の箇所のさらに下流には、第2の原稿読取部15が備えられている。この第2の原稿読取部15には、密着型イメージセンサで構成された第2の原稿読取装置16と、搬送ローラ24とが設けられている。第2の原稿読取装置16は、原稿搬送路13を挟んで搬送ローラ24に対向し、原稿搬送路13の上方に設けられている。搬送ローラ24は、原稿搬送路13の下方に設けられ、その対向部材である第2の原稿読取装置16との間に原稿を挿通して搬送する。この第2の原稿読取部15に送り込まれた原稿は、原稿搬送路13上をさらに下流側へ、すなわち図3において第2の原稿読取部15の箇所を左方から右方へと移動する最中に、その上方に設けられた第2の原稿読取装置16により、上側の面である第2面の画像データが読み取られる。
第2の原稿読取部15の下流側であって、原稿搬送路13の下流端には、原稿搬送ローラ対25、原稿排出口17、及び原稿排出ローラ対26が設けられている。画像データの読み取りが済んだ原稿は、搬送ローラ25aと搬送コロ25bとで構成される原稿搬送ローラ対25によって下流側へと搬送され、さらに排出ローラ26aと排出コロ26bとで構成される原稿排出ローラ対26によって原稿排出口17から原稿排出トレイ3(図1参照)に排出される。
また、原稿送り部10は、その上側に、外装カバー27を備えている。この外装カバー27を、図4に示すように開放したり、図5に示すように取り外したりすることにより、装置内部に形成される原稿搬送路13の、原稿載置トレイ2に近い側であって、装置上側に位置する箇所を部分的に露出させることができる。この箇所では、原稿搬送装置1の本体側に、分離ローラ18a、レジストローラ19a、及び大径搬送ローラ20を見ることができる(図5参照)。一方、開放した外装カバー27側には、原稿搬送路13の上側に配置された供給ローラ12、給紙ローラ18b、コロ19b、及びコロ21が取り付けられている(図4参照)。
そして、上記構成の原稿搬送装置1の原稿送り部10では、大径搬送ローラ20、搬送ローラ24、25a、及び排出ローラ26aといった原稿搬送部材に対して、図示しないモータなどの、単一の駆動源からの駆動力を、共通の搬送駆動機構が伝達している。
続いて、この原稿送り部10の搬送駆動機構とその周辺の詳細な構成について、図3に加えて、図6〜図8を用いて説明する。図6は原稿送り部の搬送駆動機構とつまみを示す模型的垂直断面正面図、図7は原稿送り部の搬送駆動機構と連結切り替え機構を示す模型的垂直断面正面図にして、外装カバーを開放した状態を示すもの、図8は図7と同様の搬送駆動機構と連結切り替え機構を示す模型的垂直断面正面図にして、外装カバーを閉鎖した状態を示すものである。なお、図6〜図8では、搬送駆動機構などの説明に直接関与しない搬送ローラや原稿読取装置を破線で描画したり、描画を省略したりしている。
図6に示すように、原稿送り部10は、外装カバー27に対する原稿搬送装置1の本体側に、搬送駆動機構30を備えている。搬送駆動機構30は、図示しない単一のモータを備えるとともに、これに連結するギア群31と、プーリ32及び33と、タイミングベルト34とを備えている。
ギア群31は、略水平な回転軸線を有し、互いに連結し合う複数の平歯車で構成され、これらのうちギア31aは搬送ローラ24の軸部に、ギア31bは搬送ローラ25aの軸部に、ギア31cは排出ローラ26aの軸部に、各々直接取り付けられている。また、ギア31dの軸部にはプーリ32が取り付けられている。なお、モータからの動力は、ギア31a〜31d、或いはこれらの間の中間ギア31e、31fから得られる。
プーリ32は、上述のように、ギア群31のギア31dの軸部に取り付けられている。一方、プーリ33は、大径搬送ローラ20の軸部に直接取り付けられている。そして、これらのプーリ32及び33の間に、タイミングベルト34が巻き掛けられている。これによりプーリ32及び33は、ギア群31から得られる動力によってともに同じ方向に回転する。
このような搬送駆動機構30の上方には、略水平な回転軸線を有するつまみ40が設けられている。つまみ40は、その上部の一部が、外装カバー27を開放することによって露出し、手で触れ、回転させることができるようになっている。そして、つまみ40の軸部には、軸線が共通なギア41が取り付けられている。これにより、つまみ40を手で動かすと、ギア41を回転させることが可能である。なお、このギア41の下方であって、ギア41と、搬送ローラ25aの軸部に取り付けられたギア群31のギア31bとの間に、中間ギア42が配置され、これらのギア31bと中間ギア42とが連結している。
そして、図7に示すように、原稿送り部10は、つまみ40の周辺に対応する箇所に、連結切り替え機構50を備えている。連結切り替え機構50は、支持部材51、ばね52、及び係合部53を備えている。
支持部材51は、つまみ40や、搬送駆動機構30のギア群31の、各ギアの軸線と直角をなす方向、すなわち上下方向に延びる平板形状をなしている。つまみ40と、つまみ40に取り付けられたギア41と、これに連結する中間ギア42とは、支持部材51に回転自在にして取り付けられている。そして、支持部材51は、ギア41の軸線を中心として、垂直面内で回転可能にして原稿搬送装置1に設けられている(図7及び図8参照)。なお、ギア群31のギア31a〜31fは、原稿搬送装置1本体に直接回転自在にして取り付けられている。
ばね52は、引っ張りコイルばねで構成され、支持部材51の回転中心より下方であって、図7に示すように正面から見て、支持部材51に対して大径搬送ローラ20側に、すなわち図7において支持部材51の左方に配置されている。そして、ばね52の一端は支持部材51に、他端は原稿搬送装置1本体に接続されている。これにより、ばね52は、支持部材51の下側が大径搬送ローラ20に接近する方向に支持部材51を付勢する付勢手段である。
係合部53は、図7及び図8に示すように、支持部材51と外装カバー27との間であって、外装カバー27側に設けられている。外装カバー27を閉鎖すると、係合部53は、支持部材51の上端に係合する。これにより、係合部53は、正面から見て反時計方向に、すなわち支持部材51の下側が大径搬送ローラ20から遠くなる方向に、支持部材51を回転移動させる。
上記搬送駆動機構30、つまみ40、及び連結切り替え機構50は、以下のように動作する。
通常の原稿搬送動作時、搬送駆動機構30は、図8に示す形態になっている。外装カバー27の閉鎖により、中間ギア42とギア群31のギア31bとの連結が解除、すなわちつまみ40と搬送駆動機構30との連結が解除されている。
これは、まず外装カバー27の閉鎖により、外装カバー27に設けられた、連結切り替え機構50の係合部53が支持部材51に接触する。この接触により、支持部材51は、ばね52の弾発力に抗して、ギア41の軸線を中心として、垂直面内で反時計方向に回転せしめられる。したがって、支持部材51の下側が、大径搬送ローラ20から遠くなる方向に移動する。その結果、ギア41の下方に配置された中間ギア42も、大径搬送ローラ20から遠くなる方向に移動するので、ギア31bとの連結が解除される。
このようにして、外装カバー27の閉鎖に連動して、連結切り替え機構50は、中間ギア42とギア31bとの連結を解除する、すなわちつまみ40と搬送駆動機構30との連結を解除する方向に支持部材51を移動させている。これにより、ギア群31のギア31a〜31fに供給して原稿を搬送するためのモータの動力は、つまみ40には伝わらず、つまみ40は回転しない。
一方、原稿送り部10内部で、原稿ジャムなどの不具合が発生した場合には、外装カバー27を、図7に示すように開放する必要がある。
外装カバー27を開放すると、連結切り替え機構50の係合部53と支持部材51との係合が解除される。そして、ばね52が収縮し、支持部材51を、ギア41の軸線を中心として垂直面内で時計方向に回転させる。したがって、支持部材51の下側が、大径搬送ローラ20に接近する方向に移動する。その結果、ギア41の下方に配置された中間ギア42も、大径搬送ローラ20に接近する方向に移動するので、原稿載置トレイ2(図1参照)側からギア31bに連結する。
このようにして、外装カバー27の開放に連動して、連結切り替え機構50は、中間ギア42とギア31bとを連結する、すなわちつまみ40と搬送駆動機構30とを連結する方向に支持部材51を移動させている。これにより、つまみ40を手で動かすと、その動力がギア群31のギア31a〜31fに供給されるので、大径搬送ローラ20、搬送ローラ24、25a、及び排出ローラ26aを手で回転させることができる。
上記のように、原稿載置トレイ2に積み上げられた原稿を、原稿面の画像データを読み取るべく1枚ずつ分離して搬送する原稿搬送装置1において、駆動源からの駆動力を原稿搬送部材である搬送ローラ24、排出ローラ26aなどに伝達する搬送駆動機構30と、この搬送駆動機構30を手で動かすためのつまみ40と、装置内部に形成される原稿搬送路13の一部を露出可能な外装カバー27と、この外装カバー27の開閉動作に連動して、外装カバー27の開放時にはつまみ40を搬送駆動機構30に連結させ、外装カバー27の閉鎖時にはつまみ40と搬送駆動機構30との連結を解除する連結切り替え機構50とを備えているので、原稿搬送路13の、外装カバー27の開放によって露出しない箇所においても、つまみ40を回転させて原稿を容易に移動させることができるのに加えて、つまみ40を使用しないときには搬送駆動機構30との連結を解除することが可能である。これにより、ジャムを起こした原稿や搬送ローラ、搬送駆動機構30などの構成要素の破損を防止することができ、そのジャム処理に係る部材であるつまみ40が原稿の搬送性能に悪影響を及ぼすのを防止することが可能である。このようにして、原稿読取精度が高められ、画像の高品質化を図ることが可能な原稿搬送装置1を提供することができる。
また、連結切り替え機構50は、つまみ40を支持する支持部材51と、この支持部材51を介してつまみ40が搬送駆動機構30に連結する方向に支持部材51を付勢する付勢手段であるばね52と、支持部材51と外装カバー27との間に設けられ、外装カバー27の閉鎖時につまみ40と搬送駆動機構30との連結を解除する方向に支持部材51を移動させる係合部53とを備えているので、簡便な構成により、手動で、搬送駆動機構30に対してつまみ40を連結/連結解除させることができる。したがって、大幅なコストアップを抑制しながら、ジャムを起こした原稿や搬送ローラ、搬送駆動機構30などの構成要素の破損を防止することができ、そのジャム処理に係るつまみ40が原稿の搬送性能に悪影響を及ぼさないようにすることが可能になる。
なお、連結切り替え機構50の付勢手段としては、引っ張りコイルばねで構成されたばね52を用いることとしたが、ねじりコイルばねやスポンジ、ウレタンなどの弾性部材を用いても構わない。
次に、本発明の第2の実施形態に係る原稿搬送装置の詳細な構成について、図9及び図10を用いて説明する。図9は原稿送り部の搬送駆動機構と連結切り替え機構を示す模型的垂直断面正面図にして、外装カバーを開放した状態を示すもの、図10は図9と同様の搬送駆動機構と連結切り替え機構を示す模型的垂直断面正面図にして、外装カバーを閉鎖した状態を示すものである。なお、この実施形態の基本的な構成は、図1〜図8を用いて説明した前記第1の実施形態と同じであるので、第1の実施形態と共通する構成については図面の記載、及びその説明を省略するものとする。これに関して、図9及び図10では、搬送駆動機構30が備えるギア群31のいくつかなど、構成を説明する上で不必要な部材の描画を省略している。
第2の実施形態に係る原稿搬送装置1は、図9及び図10に示すように、搬送駆動機構30のギア群31がギア31gを備え、さらにつまみ40のギア41に連結する2個の中間ギア43を備えている。
ギア群31のギア31gは、比較的大径であって、その軸部には搬送ローラ25aが取り付けられ、原稿搬送装置1本体に直接回転自在にして設けられている。
2個の中間ギア43は、つまみ40のギア41と、ギア群31のギア31gとの間に配置され、連結切り替え機構50の支持部材51に回転自在にして支持されている。そして、2個の中間ギア43は、図9に示すように、外装カバー27の開放時、ギア41とギア31gとの軸線間を結んだ直線Aを中心として左右対称な位置に互いを離して配置され、各々が、ギア41及びギア31gにかみ合って歯車列を構成するようになっている。
また、連結切り替え機構50において、支持部材51は、その下部であって、図9及び図10に示すように正面から見て、ギア31gに対して大径搬送ローラ20側に、すなわちギア31gの左方に、軸部51aを備えている。支持部材51は、軸部51aの軸線を中心として、垂直面内で回転可能である。
ばね52は、引っ張りコイルばねで構成され、支持部材51の回転中心より上方であって、図9及び図10に示すように正面から見て、支持部材51に対して原稿載置トレイ2(図1参照)側に、すなわち図9及び図10において支持部材51の右方に配置されている。そして、ばね52の一端は支持部材51に、他端は原稿搬送装置1本体に接続されている。これにより、ばね52は、支持部材51に備えられた2個の中間ギア43が搬送駆動機構31のギア31gに接近する方向に支持部材51を付勢している。
係合部53は、外装カバー27側に設けられ、外装カバー27を閉鎖すると支持部材51の上端に係合する。これにより、係合部53は、正面から見て反時計方向に、すなわち支持部材51に備えられた2個の中間ギア43が搬送駆動機構31のギア31gから離れる方向に、支持部材51を回転移動させる。
通常の原稿搬送動作時、外装カバー27の閉鎖に連動して、連結切り替え機構50は、図10に示すように、係合部53を支持部材51に係合させて、支持部材51を軸部51a中心に反時計方向に回転移動させ、2個の中間ギア43とギア31gとの連結を解除している。すなわち、連結切り替え機構50は、つまみ40と搬送駆動機構30との連結を解除する方向に支持部材51を移動させ、ギア群31に供給して原稿を搬送するためのモータの動力が、つまみ40には伝わらないようにすることができ、つまみ40は回転しない。
一方、外装カバー27の開放に連動して、連結切り替え機構50は、図9に示すように、係合部53と支持部材51との係合を解除し、ばね52の作用により、支持部材51を軸部51a中心として時計方向に回転させ、2個の中間ギア43とギア31gとを連結させている。すなわち、連結切り替え機構50は、つまみ40と搬送駆動機構30とを連結させる方向に支持部材51を移動させ、手で動かしたつまみ40からの動力が、ギア群31に伝わるようにすることができ、大径搬送ローラ20、搬送ローラ24、25a、及び排出ローラ26aが回転する。
そして、このようにして、連結切り替え機構50の支持部材51は、外装カバー27の開放時、つまみ40に取り付けられたギア41と、搬送駆動機構30が有するギア31gとの間に、これら2個のギアの軸線間を結んだ直線を中心として左右対称な位置に互いを離して配置した2個の中間ギア43を、各々が、つまみ40に取り付けられた前記ギア41及び搬送駆動機構30が有する前記ギア31gにかみ合って歯車列を構成するように備えているので、付勢手段であるばね52の作用によって揺動し得る支持部材51に対して、つまみ40を正逆どちらの方向に回転させても、搬送駆動機構30につまみ40を連結させることができる。これにより、ジャムを起こした原稿を、原稿搬送方向上流側、下流側のいずれの方向にも送り出すことができる。したがって、原稿搬送路13の、外装カバー27の開放によって露出しない箇所でのジャム処理の、作業効率を向上させることが可能になる。
次に、本発明の第3の実施形態に係る原稿搬送装置の詳細な構成について、図11及び図12を用いて説明する。図11は原稿送り部の搬送駆動機構と連結切り替え機構を示す模型的垂直断面正面図にして、外装カバーを開放した状態を示すもの、図12は図11と同様の搬送駆動機構と連結切り替え機構を示す模型的垂直断面正面図にして、外装カバーを閉鎖した状態を示すものである。なお、この実施形態の基本的な構成は、図1〜図8を用いて説明した前記第1の実施形態と同じであるので、第1の実施形態と共通する構成については図面の記載、及びその説明を省略するものとする。
第3の実施形態に係る原稿搬送装置1は、図11及び図12に示すように、連結切り替え機構50が、開閉検知手段54、及び切り替え駆動装置55を備えている。
開閉検知手段54は、マイクロスイッチで構成され、図12に示すように、外装カバー27閉鎖時、外装カバー27に備えられた係合部53に対応する箇所に配置されている。開閉検知手段54は、係合部53が離間、接触することにより、外装カバー27の開放、閉鎖を検知する。
切り替え駆動装置55は、ソレノイドで構成され、支持部材51の回転中心であるギア41の軸線より下方であって、図11及び図12に示すように正面から見て、支持部材51に対して大径搬送ローラ20側に、すなわち支持部材51の左方に配置されている。ソレノイドである切り替え駆動装置55は、原稿搬送装置1本体に固定され、その可動鉄芯の先端が、図11及び図12において大径搬送ローラ20側から右方に向かって延び、支持部材51の側面に接触するように設けられている。
ばね52は、切り替え駆動装置55に近い箇所に配置され、支持部材51の下側が大径搬送ローラ20に接近する方向、すなわち中間ギア42とギア31bとを連結する方向に支持部材51を付勢している。
通常の原稿搬送動作時、外装カバー27の閉鎖に連動して、連結切り替え機構50においては、図12に示すように、開閉検知手段54がその外装カバー27の閉鎖を検知して、その情報が図示しない制御手段に送られる。そして、制御手段は切り替え駆動装置55に指令を送り、切り替え駆動装置55はソレノイドの可動鉄芯を支持部材51側に突き出して、支持部材51をその軸線中心に反時計方向に回転移動させ、中間ギア42とギア31bとの連結を解除している。したがって、連結切り替え機構50は、開閉検知手段54と切り替え駆動装置55とを用いて、つまみ40と搬送駆動機構30との連結を解除する方向に支持部材51を移動させ、ギア群31に供給して原稿を搬送するためのモータの動力が、つまみ40には伝わらないようにすることができ、つまみ40は回転しない。
一方、外装カバー27の開放に連動して、連結切り替え機構50においては、図11に示すように、開閉検知手段54がその外装カバー27の開放を検知して、その情報が図示しない制御手段に送られる。そして、制御手段は切り替え駆動装置55に指令を送り、切り替え駆動装置55はソレノイドの可動鉄芯の突き出しを止め、ばね52の作用により、支持部材51を時計方向に回転させ、中間ギア42とギア31bとを連結させている。したがって、連結切り替え機構50は、開閉検知手段54と切り替え駆動装置55とを用いて、つまみ40と搬送駆動機構30とを連結させる方向に支持部材51を移動させ、手で動かしたつまみ40からの動力が、ギア群31に伝わるようにすることができ、大径搬送ローラ20、搬送ローラ24、25a、及び排出ローラ26aが回転する。
このようにして、連結切り替え機構50が、外装カバー27の開閉を検知する開閉検知手段54と、つまみ40を支持する支持部材51と、開閉検知手段54からの情報を受けて、支持部材51を介して搬送駆動機構30に対するつまみ40の連結/連結解除を切り替える切り替え駆動装置55を備えているので、切り替え駆動装置55を利用して自動的に、搬送駆動機構30に対してつまみ40を連結/連結解除させることができる。したがって、手間なく簡単に、ジャムを起こした原稿や搬送ローラ、搬送駆動機構30などの構成要素の破損を防止することができ、そのジャム処理に係るつまみ40が原稿の搬送性能に悪影響を及ぼさないようにすることが可能になる。
なお、切り替え駆動装置55にはソレノイドを用いることとしたが、ステッピングモータなどのモータを用いて、支持部材51を、中間ギア42とギア31bとが連結/連結解除するように回転移動させても構わない。
次に、本発明の第4の実施形態に係る原稿搬送装置の詳細な構成について、図13を用いて説明する。図13は、原稿送り部の搬送駆動機構と連結切り替え機構を示す模型的垂直断面正面図にして、外装カバーを開放した状態を示すものである。なお、この実施形態の基本的な構成は、図1〜図8を用いて説明した前記第1の実施形態と同じであるので、第1の実施形態と共通する構成については図面の記載、及びその説明を省略するものとする。
第4の実施形態に係る原稿搬送装置1において、図13に示すように、連結切り替え機構50が、開閉検知手段54、及びクラッチ部材56を備えているが、第1〜第3の実施形態に見られた支持部材51は備えていない。つまみ40.ギア41、及び中間ギア42は、原稿搬送装置1本体に直接支持されている。
そして、搬送駆動機構30とつまみ40との間において、搬送駆動機構30のギア31bは中間ギア44に連結し、つまみ40のギア41は中間ギア42に連結している。この中間ギア42及び44は、互いに軸線を共通にして、軸線方向に並べて配置されている。
クラッチ部材56は、電磁クラッチで構成され、中間ギア42と中間ギア44との間に設けられ、これらの軸部の連結/連結解除を切り替えることができる。
通常の原稿搬送動作時、外装カバー27の閉鎖に連動して、連結切り替え機構50においては、開閉検知手段54がその外装カバー27の閉鎖を検知して、その情報が制御手段を介してクラッチ部材56に送られる。そして、クラッチ部材56は、開閉検知手段54からの情報を受けて中間ギア42と中間ギア44との連結を解除、すなわちつまみ40と搬送駆動機構30との連結を解除する。
一方、外装カバー27の開放に連動して、連結切り替え機構50においては、開閉検知手段54がその外装カバー27の開放を検知して、その情報が制御手段を介してクラッチ部材56に送られる。そして、クラッチ部材56は、開閉検知手段54からの情報を受けて、中間ギア42と中間ギア44とを連結、すなわちつまみ40と搬送駆動機構30とを連結させる。
このようにして、連結切り替え機構50は、外装カバー27の開閉を検知する開閉検知手段54と、この開閉検知手段54からの情報を受けて、搬送駆動機構30に対するつまみ40の連結/連結解除を切り替えるクラッチ部材56を備えているので、電磁クラッチなどのクラッチ部材56を利用して、さらに簡素な構成によって自動的に、搬送駆動機構30に対してつまみ40を連結/連結解除させることができる。したがって、複雑な機構を形成したり、それに係るスペースを確保したりすることなく簡単に、ジャムを起こした原稿や搬送ローラ、搬送駆動機構30などの構成要素の破損を防止することができ、そのジャム処理に係るつまみ40が原稿の搬送性能に悪影響を及ぼさないようにすることが可能になる。
以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。
本発明は、画像形成装置に適用可能な、原稿搬送装置全般において利用可能である。
本発明の実施形態に係る原稿搬送装置の模型的垂直断面正面図である。 図1の原稿搬送装置の原稿送り部側から見た斜視図である。 図1の原稿搬送装置の原稿送り部を示す模型的垂直断面正面図である。 図3と同様の原稿送り部を示す模型的垂直断面正面図にして、原稿送り部の外装カバーを開放した状態を示すものである。 図2と同様の原稿搬送装置の斜視図にして、原稿送り部の外装カバーを取り外した状態を示すものである。 図4の原稿送り部の搬送駆動機構とつまみを示す模型的垂直断面正面図である。 図6の搬送駆動機構と連結切り替え機構を示す模型的垂直断面正面図にして、外装カバーを開放した状態を示すものである。 図7と同様の搬送駆動機構と連結切り替え機構を示す模型的垂直断面正面図にして、外装カバーを閉鎖した状態を示すものである。 本発明の第2の実施形態に係る原稿搬送装置の搬送駆動機構と連結切り替え機構を示す模型的垂直断面正面図にして、外装カバーを開放した状態を示すものである。 図9と同様の搬送駆動機構と連結切り替え機構を示す模型的垂直断面正面図にして、外装カバーを閉鎖した状態を示すものである。 本発明の第3の実施形態に係る原稿搬送装置の搬送駆動機構と連結切り替え機構を示す模型的垂直断面正面図にして、外装カバーを開放した状態を示すものである。 図11と同様の搬送駆動機構と連結切り替え機構を示す模型的垂直断面正面図にして、外装カバーを閉鎖した状態を示すものである。 本発明の第4の実施形態に係る原稿搬送装置の搬送駆動機構と連結切り替え機構を示す模型的垂直断面正面図にして、外装カバーを開放した状態を示すものである。
符号の説明
1 原稿搬送装置
2 原稿載置トレイ
3 原稿排出トレイ
10 原稿送り部
11 原稿供給口
13 原稿搬送路
17 原稿排出口
20 大径搬送ローラ(搬送ローラ)
24、25a 搬送ローラ
26a 排出ローラ(搬送ローラ)
27 外装カバー
30 搬送駆動機構
31 ギア群
31b ギア
40 つまみ
41 ギア
42〜44 中間ギア
50 連結切り替え機構
51 支持部材
52 ばね(付勢手段)
53 係合部
54 開閉検知手段
55 切り替え駆動装置
56 クラッチ部材

Claims (5)

  1. 原稿載置トレイに積み上げられた原稿を、原稿面の画像データを読み取るべく1枚ずつ分離して搬送する原稿搬送装置において、
    駆動源からの駆動力を原稿搬送部材に伝達する搬送駆動機構と、この搬送駆動機構を手で動かすためのつまみと、装置内部に形成される原稿搬送路の一部を露出可能な外装カバーと、この外装カバーの開閉動作に連動して、外装カバーの開放時には前記つまみを前記搬送駆動機構に連結させ、外装カバーの閉鎖時にはつまみと搬送駆動機構との連結を解除する連結切り替え機構とを備えることを特徴とする原稿搬送装置。
  2. 前記連結切り替え機構は、前記つまみを支持する支持部材と、この支持部材を介してつまみが前記搬送駆動機構に連結する方向に支持部材を付勢する付勢手段と、支持部材と前記外装カバーとの間に設けられ、外装カバーの閉鎖時につまみと搬送駆動機構との連結を解除する方向に支持部材を移動させる係合部とを備えることを特徴とする請求項1に記載の原稿搬送装置。
  3. 前記支持部材は、前記外装カバーの開放時、前記つまみに取り付けられたギアと、前記搬送駆動機構が有するギアとの間に、これら2個のギアの軸線間を結んだ直線を中心として左右対称な位置に互いを離して配置した2個の中間ギアを、各々が、つまみに取り付けられた前記ギア及び搬送駆動機構が有する前記ギアにかみ合って歯車列を構成するように備えることを特徴とする請求項2に記載の原稿搬送装置。
  4. 前記連結切り替え機構は、前記外装カバーの開閉を検知する開閉検知手段と、前記つまみを支持する支持部材と、開閉検知手段からの情報を受けて、支持部材を介して前記搬送駆動機構に対するつまみの連結/連結解除を切り替える切り替え駆動装置を備えることを特徴とする請求項1に記載の原稿搬送装置。
  5. 前記連結切り替え機構は、前記外装カバーの開閉を検知する開閉検知手段と、この開閉検知手段からの情報を受けて、前記搬送駆動機構に対する前記つまみの連結/連結解除を切り替えるクラッチ部材を備えることを特徴とする請求項1に記載の原稿搬送装置。
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