JP2006256716A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 垂直搬送路が設けられた側面とは反対側の側面に設けられた手差し給紙部において、給紙不能や用紙ジャムを起こすことなく、確実に用紙を送り出す。
【解決手段】 画像形成装置1の本体2の一方の側面近傍には、その側面に沿って、用紙カセット20の用紙Pを垂直上方に二次転写部7まで搬送する垂直搬送路31が形設されている。一方、垂直搬送路31が形設された本体2側面とは反対側の側面には、手差し給紙部40が設けられている。そして、この手差し給紙部40近傍に、手差し給紙部40から用紙Pを送り出す給紙機構50を設けるとともに、この給紙機構50から垂直搬送路31に向かって水平方向に延びる水平搬送路60を設けた。これにより、手差し給紙部40は、用紙カセット20と兼用することのない、確実に用紙Pを送り出すために好適な仕様で設計された専用の給紙機構50を有することとなる。
【選択図】 図1
【解決手段】 画像形成装置1の本体2の一方の側面近傍には、その側面に沿って、用紙カセット20の用紙Pを垂直上方に二次転写部7まで搬送する垂直搬送路31が形設されている。一方、垂直搬送路31が形設された本体2側面とは反対側の側面には、手差し給紙部40が設けられている。そして、この手差し給紙部40近傍に、手差し給紙部40から用紙Pを送り出す給紙機構50を設けるとともに、この給紙機構50から垂直搬送路31に向かって水平方向に延びる水平搬送路60を設けた。これにより、手差し給紙部40は、用紙カセット20と兼用することのない、確実に用紙Pを送り出すために好適な仕様で設計された専用の給紙機構50を有することとなる。
【選択図】 図1
Description
本発明は、複写機やプリンタ等に代表される画像形成装置に関する。
複写機やプリンタ等の画像形成装置の一般的な構成は、印刷前の用紙を積載して収容する用紙カセットや、用紙を用紙カセットから転写部へと搬送する用紙搬送部、トナー像を形成する画像形成部、トナー像を用紙に転写する転写部、未定着トナー像を用紙に定着させる定着部等からなる。画像形成装置には、設置床面積をできるだけ小さくするために、画像形成装置の本体下部に複数の用紙カセットを備え、上部に画像形成部や転写部等を備えたものがある。
本体下部の用紙カセットから上部の転写部等まで用紙を搬送するための用紙搬送部は、画像形成装置のコンパクト化を図って本体側面に沿って垂直に形設され、垂直搬送路を構成している場合が多い。ここで、厚紙やOHPシートのように、用紙カセットを使用せず1枚ずつ画像形成装置内に送り込みたい用紙を用いる場合には、手差し給紙部が使用される。手差し給紙部は、用紙搬送路の曲率が小さくならないよう配慮して、垂直搬送路が形設された本体側面とは反対側の側面に設けられることがある。このような画像形成装置の一例を特許文献1に見ることができる。
特開平6−16253号公報(第2−4頁、図1)
特許文献1に記載の給紙装置(画像形成装置)においては、手差し給紙部の給紙機構が、用紙カセットの給紙機構と兼用になっており、手差し給紙を行う時には、用紙カセット内の用紙とこれに当接する給紙ローラとの間に切換え板を挿入し、手差し給紙部からの用紙を給紙ローラに当接させる。しかしながら、この構成では、切換え板とその移動機構の構成に高い精度が要求され、これに不備があると手差し給紙部から用紙を送ることができない、また手差し給紙部と用紙カセットの双方から用紙が送られてジャムが発生する等の不具合が発生する可能性がある。さらに、手差し給紙を行うために、用紙カセット内の用紙と給紙ローラとの間に切換え板を挿入する際、切換え板の先端部によって給紙ローラの表面が損傷してしまう恐れもある。
また、特許文献1に記載の給紙装置(画像形成装置)においては、手差し給紙部から垂直搬送部に至るまでの水平な用紙搬送路の一部が、用紙カセットの上部カバーをガイド部材として構成されている。これにより、水平搬送路で用紙ジャムが発生した場合には、搬送路の箇所だけではなく、本来引き出す必要のない用紙カセットも引き出さなければならず、非常に不便である。
本発明は上記の点に鑑みなされたものであり、本体側面に沿って設けられた垂直搬送路と、その本体側面とは反対側の側面に設けられた手差し給紙部とを備えた画像形成装置において、手差し給紙部からの給紙不能や、給紙時における用紙ジャムを起こすことなく、確実に手差し給紙部から用紙を送り出すことが可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するため、本発明は、本体と、この本体下部に配置され、印刷前の用紙を積載して収容する用紙カセットと、前記本体側面に沿って略垂直に形設され、前記用紙カセットから受け取った用紙を上方に搬送する垂直搬送路と、この垂直搬送路が形設された前記本体側面とは反対側の側面に設けられた手差し給紙部とを備えた画像形成装置において、前記手差し給紙部近傍に、この手差し給紙部から用紙を送り出す給紙機構を設けるとともに、この給紙機構から前記垂直搬送路に向かって水平方向に延びる水平搬送路を設けることとした。
また、前記垂直搬送路近傍に設けられた、垂直搬送路上の用紙を搬送するための駆動手段から、前記給紙機構及び前記水平搬送路に対して、用紙を搬送するための動力を伝達する動力伝達機構を備えることとした。
また、前記水平搬送路は、用紙搬送方向と直角をなす用紙幅方向に、前記本体から引き出し可能であることとした。
本発明の構成によれば、本体側面に沿って設けられた垂直搬送路と、その本体側面とは反対側の側面に設けられた手差し給紙部とを備えた画像形成装置において、手差し給紙部近傍に、この手差し給紙部から用紙を送り出す給紙機構を設けるとともに、この給紙機構から垂直搬送路に向かって水平方向に延びる水平搬送路を設けることとしたので、手差し給紙部は、他の用紙カセットと兼用することのない、専用の給紙機構を有することとなる。これにより、その給紙機構に対して、手差し給紙部から用紙を送り出すための好適な仕様で設計を行うことができる。したがって、手差し給紙部からの給紙不能状態や、給紙時における用紙ジャムを起こすことなく、確実に手差し給紙部から用紙を送り出すことが可能となる。
また、上記構成の画像形成装置において、垂直搬送路近傍に設けられた、垂直搬送路上の用紙を搬送するための駆動手段から、給紙機構及び水平搬送路に対して、用紙を搬送するための動力を伝達する動力伝達機構を備えることとしたので、垂直搬送路が設けられた本体側面とは反対側の側面に手差し給紙部を設けた場合であっても、その給紙機構のために別途個別のモータ等の駆動手段を設ける必要がない。したがって、給紙不能等を起こすことなく確実に手差し給紙部から用紙を送り出すための給紙機構を設けるのに際し、大幅なコストアップを抑制することが可能となる。
また、上記構成の画像形成装置において、水平搬送路は、用紙搬送方向と直角をなす用紙幅方向に、本体から引き出し可能であることとしたので、水平搬送路で用紙ジャムが発生した場合に、水平搬送路のみを本体から引き出すことができる。したがって、垂直搬送路と手差し給紙部との距離が広く離れ、比較的長い水平搬送路が設けられている場合であっても、水平搬送路でのジャム処理を容易に行うことが可能となる。
以下、本発明の実施形態を図1〜図6に基づき説明する。
最初に、本発明の実施形態に係る画像形成装置について、図1を用いてその構造の概略を説明しつつ、画像出力動作を説明する。図1は、画像形成装置の模型的垂直断面正面図である。この画像形成装置は、中間転写ベルトを用いてトナー像を用紙に転写するカラー印刷タイプのものである。
図1に示すように、画像形成装置1の本体2の下部には、大小二段の用紙カセット20が配置されている。用紙カセット20は、本体2の前面側から水平にスライドして引き出すことが可能である。用紙カセット20には、印刷前のカットペーパー等の用紙Pが積載して収容されている。そして、この用紙Pは、各用紙カセット20に対して個別に備えられた給紙機構21により、図1において用紙カセット20の左上方に向けて1枚ずつ分離されて送り出される。
本体2の内部であって、用紙カセット20の左方には、用紙搬送部30が備えられている。用紙搬送部30には、本体2の左側面に沿って垂直に形設された垂直搬送路31が備えられている。垂直搬送路31は、用紙カセット20から送り出された用紙Pを受け取り、本体2の左側面に沿って垂直上方に二次転写部7まで搬送する。
用紙カセット20の上方であって、垂直搬送路31が形設された本体2の左側面とは反対側の側面である右側面の箇所には、手差し給紙部40が備えられている。手差し給紙部40には、各用紙カセット20に入っていないサイズの用紙Pや、厚紙、OHPシートのように1枚ずつ送り込みたいものが載置される。そして、これらの厚紙やOHPシートは、給紙機構50により、左方、略水平に1枚ずつ分離されて送り出される。手差し給紙部40から送り出された用紙Pは、給紙機構50から垂直搬送路31に向かって水平方向に延びる水平搬送路60を通って、用紙カセット20の上方の箇所で垂直搬送路31に合流する。このような手差し給紙部40周辺の構造については、後に詳述する。
一方、画像形成装置1は、外部コンピュータ(図示せず)から原稿画像データを受信する。この画像データの情報は、水平搬送路60の上方に配置された露光手段であるレーザ照射部3に送られる。レーザ照射部3により、画像データに基づいて制御されたレーザ光Lが、画像形成部4に向かって照射される。
レーザ照射部3の上方には計4台の画像形成部4が、さらにそれら各画像形成部4の上方には中間転写体を無端ベルトの形で用いた中間転写ベルト5が備えられている。中間転写ベルト5は、複数のローラに巻き掛けられて支持され、図示しない駆動装置により図1において時計方向に回転する。
4台の画像形成部4は、中間転写ベルト5の回転方向上流側から下流側に向けて直列に配置されている。4台の画像形成部4とは、上流側から順に、マゼンタ用の画像形成部4M、シアン用の画像形成部4C、イエロー用の画像形成部4Y、及びブラック用の画像形成部4Bである。これらの画像形成部4にトナーを補うため、画像形成部4M、4C、4Y、4Bに対応するトナー供給容器6M、6C、6Y、6Bが中間転写ベルト5の上方に設けられ、図示しない搬送手段によりトナーが各画像形成部4に補給される。なお、以下の説明において、特に限定する必要がある場合を除き、「M」「C」「Y」「B」の識別記号は省略するものとする。
各画像形成部4では、露光手段であるレーザ照射部3によって照射されたレーザ光Lにより原稿画像の静電潜像が作られ、この静電潜像からトナー像が形成される。そして、中間転写ベルト5の回転とともに、所定のタイミングで各画像形成部4のトナー像が順次中間転写ベルト5に転写される。これにより、中間転写ベルト5表面には、マゼンタ、シアン、イエロー、ブラックの4色のトナー像が重ね合わされたカラートナー像が形成される。
中間転写ベルト5が用紙搬送路31に懸かる箇所には、二次転写部7が配置されている。中間転写ベルト5表面のカラートナー像は、二次転写部7において形成された二次転写ニップ部で、用紙搬送部30により同期をとって送られてきた用紙Pに転写される。二次転写後、中間転写ベルト5表面に残留するトナーは、中間転写ベルト5に対してマゼンタ用画像形成部4Mの回転方向上流側に設けられた中間転写ベルト5用のクリーニング装置8によりクリーニングされる。
二次転写部7の上方には、定着部9が備えられている。二次転写部7にて未定着トナー像を担持した用紙Pは、定着部9へと送られ、定着ローラと加圧ローラとによりトナー像が加熱、加圧されて定着される。
定着部9の上方には、分岐部10が備えられている。定着部9から排出された用紙Pは、両面印刷を行わない場合、分岐部10から画像形成装置1の胴内に設けられた胴内用紙排出トレイ11に排出される。
分岐部10から胴内用紙排出トレイ11に向かって用紙Pが排出されるその排出口部分は、スイッチバック部12としての機能を果たす。両面印刷を行う場合には、このスイッチバック部12において、定着部9から排出された用紙Pの搬送方向が切り替えられる。そして、用紙Pは、分岐部10、定着部9の左方、及び二次転写部7の左方を通って下方に送られ、再度用紙搬送部30を経て二次転写部7へと送られる。
次に、画像形成装置1の手差し給紙部40周辺の詳細な構成について、図2〜図4を用いて説明する。図2は手差し給紙部周辺の模型的部分拡大正面図、図3は手差し給紙部周辺を上方から見た模型的斜視図、図4は手差し給紙部周辺の模型的部分拡大上面図である。なお、図3、及び図4は、ともに図の上方が画像形成装置1の前面側、下方が背面側である。
図1〜図3に示すように、手差し給紙部40には、トレイ41が備えられ、その上面に用紙Pが積載される。トレイ41は、画像形成装置1に対して収納、展開両様の姿勢をとり得る開閉部材である。トレイ41は、図2に示す支軸41aによって本体2に支持され、この支軸41aを中心とし、用紙供給方向上流側を自由端として、用紙供給方向と直角をなす垂直面内で回転することにより姿勢変更する。図1〜図3は全て、トレイ41を開放して展開姿勢に姿勢変更させた状態を描画している。トレイ41を収納姿勢に姿勢変更した時、トレイ41は本体2の外装面より内側に収納され、トレイ41の一側面が本体2の外装面の一部を構成する。
トレイ41の用紙供給方向下流端には、リフト板42が設けられている。トレイ41に積載された用紙Pに対し、リフト板42はその用紙束の下流端部分を支持する。リフト板42は、その上流端に設けられた図2に示す支軸42aによって本体2に支持され、この支軸42aを中心とし、下流側を自由端として、用紙供給方向と直角をなす垂直面内で回動可能である。そして、リフト板42は、その下流部が図示しない付勢手段により上方に向かって付勢されている。これにより、リフト板42は、用紙Pの下流端が給紙機構50に当接する用紙供給位置に変位する。トレイ41、及びリフト板42上の用紙Pは、手差し給紙部40の下流部上方に設けられた給紙機構50により、一枚ずつ分離されて水平搬送路60に、すなわち図2において左方に送り出される。
図2〜図4に示すように、手差し給紙部40の下流部上方には、手差し給紙部40から用紙Pを送り出す給紙機構50が配置されている。給紙機構50には、ピックアップローラ51、給紙ローラ52、及び分離コロ53が備えられている。
図2に示すように、ピックアップローラ51は、リフト板42の下流部上方に備えられている。手差し給紙部40に積載された用紙Pの下流部がリフト板42により持ち上げられ、ピックアップローラ51には、その下方から用紙Pの最上層が圧接する。そして、用紙Pは、ピックアップローラ51によりその下流側に設けられた給紙ローラ52へと引き渡され、給紙ローラ52により水平搬送路60へと送り出される。
図2に示すように、分離コロ53は、給紙ローラ52の下方に備えられ、給紙ローラ52に圧接している。なお、図3、及び図4においては、分離コロ53の描画を省略している。この分離コロ53と給紙ローラ52とが圧接して形成されるニップに、用紙Pが挿通される。分離コロ53は、駆動手段を有することはなく、給紙ローラ52に圧接していることにより給紙ローラ52の回転に従って回転せしめられる。
分離コロ53には、その支軸に図示しないトルクリミッタが設けられている。分離コロ53と給紙ローラ52とが圧接して形成されるニップに用紙Pが存在しない時や用紙Pが1枚だけ進入した時には、分離コロ53にはトルクリミッタの設定トルク以上のトルクが掛かり、分離コロ53は給紙ローラ52に従って用紙Pを送り出す方向に回転する。しかしながら、前記ニップに用紙Pが重なって複数枚進入した時には、分離コロ53に掛かるトルクはトルクリミッタの設定トルクを超えることがなく、分離コロ53は回転を停止する。これにより、重なった下側の用紙Pが送り出されることがないので、用紙Pが重なって送られてしまう重送という問題が起こるのを防止できる。
図2〜図4に示すように、給紙機構50の下流側には、水平搬送路60が配置されている。水平搬送路60は、手差し給紙部40から送り出された用紙Pを、本体2の左側面に沿って形設された垂直搬送路31(図1参照)に向かって搬送する。水平搬送路60には、用紙Pを案内するガイド部材である下側ガイド61、及び上側ガイド62が備えられている。これら上下のガイド部材の間に、用紙搬送空間が設けられている。
また、水平搬送路60には、搬送ローラ対63が設けられている。搬送ローラ対63は、用紙搬送方向に沿って3箇所設けられている。搬送ローラ対63は、下側ガイド61に設けられた搬送ローラ63aと、上側ガイド62に設けられたピンチローラ63bとで構成されている。ピンチローラ63bは、上側ガイド62に設けられた図示しない弾性部材により下方に向かって付勢されている。これにより、搬送ローラ63aとピンチローラ63bとが所定の圧力で圧接せしめられて、搬送ニップを形成する。水平搬送路60を通って搬送される用紙Pは、搬送ローラ対63で形成されるこの搬送ニップに挿通される。
図3、及び図4に示すように、本体2内部において、給紙機構50、及び水平搬送路60の背面側には、動力伝達機構70が備えられている。
動力伝達機構70において、用紙搬送方向下流端の箇所には、伝達ギア71が設けられている。伝達ギア71は、垂直搬送路31(図1参照)上の用紙Pを搬送するための図示しない駆動手段に備えられた駆動ギア32に係合している。したがって、動力伝達機構70は、駆動ギア32、及び伝達ギア71を介して、垂直搬送路31の駆動手段から動力を得る。
伝達ギア71は、水平搬送路60の最下流側の搬送ローラ63aの支軸に取り付けられている。水平搬送路60の用紙搬送方向に沿って設けられた3箇所の搬送ローラ63aは、タイミングベルト72、73によって連結されている。これにより、伝達ギア71から最上流側の搬送ローラ63aに動力が伝達されると、全ての搬送ローラ63aは同じ方向に回転する。水平搬送路60の全てのピンチローラ63bは、動力伝達機構70と直接連結することはなく、搬送ローラ63aに圧接することにより、搬送ローラ63aの回転に従って回転せしめられる。
水平搬送路60の最上流側の搬送ローラ63aの支軸の支軸には、従動ギア74が取り付けられている。そして、この搬送ローラ63aの支軸と給紙ローラ52の支軸との間には、中間ギア群75が設けられ、この中間ギア群75のうちの1個が従動ギア74と係合している。中間ギア群75は、互いに係合し合う複数のギアで構成され、搬送ローラ63aと給紙ローラ52との間の速度差や回転方向を調整している。
上記のような構成の動力伝達機構70により、垂直搬送路31上の用紙Pを搬送するための駆動手段から、給紙機構50、及び水平搬送路60に対して、用紙Pを搬送するための動力が伝達される。
給紙機構50においては、給紙部駆動機構80が設けられている。給紙部駆動機構80は、給紙ローラ52の支軸に取り付けられたギア81と、ピックアップローラ51の支軸に取り付けられたギア82と、これらのギアと係合する中間ギア83とで構成されている。この給紙部駆動機構80により、動力伝達機構70で給紙ローラ52に伝達された動力がピックアップローラ51にも伝達され、給紙ローラ52とピックアップローラ51とが同じ速度で同じ方向に回転する。
また、前記水平搬送路60は、画像形成装置1の本体2の正面から引き出し可能である。図5に図3と同様の手差し給紙部周辺を上方から見た模型的斜視図にして、水平搬送路を引き出した状態を、図6に図4と同様の手差し給紙部周辺の模型的部分拡大上面図にして、水平搬送路を引き出した状態を示す。
水平搬送路60と本体2との間には、図示しないスライドユニットが設けられている。そして、水平搬送路60は、図5、及び図6に示す白抜き矢印のように、用紙搬送方向と直角をなす用紙幅方向に、本体2の正面から水平に引き出すことが可能である。なお、本体2の正面において、水平搬送路60に対応する箇所には開口部2aとその開閉カバー2bが設けられ(図6参照)、そこから水平搬送路60を出し入れすることができる。
水平搬送路60を本体2から引き出す時、動力伝達機構70においては、その構成要素の一部が水平搬送路60とともに用紙幅方向に移動するので、図5、及び図6に示すように、伝達ギア71と駆動ギア32との係合、及び従動ギア74と中間ギア群75との係合が解除される。そして、水平搬送路60を本体2内部に収納すると、図3、及び図4に示すように、伝達ギア71と駆動ギア32、及び従動ギア74と中間ギア群75とが互いに係合するので、垂直搬送路31の駆動手段の動力が水平搬送路60、及び給紙機構50に伝達される。
このようにして、本体2側面に沿って設けられた垂直搬送路31と、その本体2側面とは反対側の側面に設けられた手差し給紙部40とを備えた画像形成装置1において、手差し給紙部40近傍に、この手差し給紙部40から用紙Pを送り出す給紙機構50を設けるとともに、この給紙機構50から垂直搬送路31に向かって水平方向に延びる水平搬送路60を設けたので、手差し給紙部40は、他の用紙カセット20と兼用することのない、専用の給紙機構50を有することとなる。これにより、その給紙機構50に対して、手差し給紙部40から用紙Pを送り出すための好適な仕様で設計を行うことができる。したがって、手差し給紙部40からの給紙不能や、給紙時における用紙ジャムを起こすことなく、確実に手差し給紙部40から用紙Pを送り出すことが可能となる。
また、上記構成の画像形成装置1において、垂直搬送路31近傍に設けられた、垂直搬送路31上の用紙Pを搬送するための駆動手段から、給紙機構50及び水平搬送路60に対して、用紙Pを搬送するための動力を伝達する動力伝達機構70を備えたので、垂直搬送路31が設けられた本体2側面とは反対側の側面に手差し給紙部40を設けた場合であっても、その給紙機構50のために別途個別のモータ等の駆動手段を設ける必要がない。したがって、給紙不能等を起こすことなく確実に手差し給紙部40から用紙Pを送り出すための給紙機構50を設けるのに際し、大幅なコストアップを抑制することが可能となる。
また、上記構成の画像形成装置1において、水平搬送路60は、用紙搬送方向と直角をなす用紙幅方向に、本体2から引き出し可能であるので、水平搬送路60で用紙ジャムが発生した場合に、水平搬送路60のみを本体2から引き出すことができる。したがって、垂直搬送路31と手差し給紙部40との距離が広く離れ、比較的長い水平搬送路60が設けられている場合であっても、水平搬送路60でのジャム処理を容易に行うことが可能となる。
以上、本発明の実施形態につき説明したが、本発明の範囲はこれに限定されるものではなく、発明の主旨を逸脱しない範囲で種々の変更を加えて実施することができる。
本発明は、本体側面に沿って略垂直に形設された垂直搬送路を備えた画像形成装置において利用可能である。
1 画像形成装置
2 本体
20 用紙カセット
30 用紙搬送部
31 垂直搬送路
40 手差し給紙部
50 給紙機構
60 水平搬送路
70 動力伝達機構
2 本体
20 用紙カセット
30 用紙搬送部
31 垂直搬送路
40 手差し給紙部
50 給紙機構
60 水平搬送路
70 動力伝達機構
Claims (3)
- 本体と、この本体下部に配置され、印刷前の用紙を積載して収容する用紙カセットと、前記本体側面に沿って略垂直に形設され、前記用紙カセットから受け取った用紙を上方に搬送する垂直搬送路と、この垂直搬送路が形設された前記本体側面とは反対側の側面に設けられた手差し給紙部とを備えた画像形成装置において、
前記手差し給紙部近傍に、この手差し給紙部から用紙を送り出す給紙機構を設けるとともに、この給紙機構から前記垂直搬送路に向かって水平方向に延びる水平搬送路を設けたことを特徴とする画像形成装置。 - 前記垂直搬送路近傍に設けられた、垂直搬送路上の用紙を搬送するための駆動手段から、前記給紙機構及び前記水平搬送路に対して、用紙を搬送するための動力を伝達する動力伝達機構を備えたことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記水平搬送路は、用紙搬送方向と直角をなす用紙幅方向に、前記本体から引き出し可能であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005072912A JP2006256716A (ja) | 2005-03-15 | 2005-03-15 | 画像形成装置 |
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JP (1) | JP2006256716A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008201548A (ja) * | 2007-02-21 | 2008-09-04 | Ricoh Co Ltd | 画像形成装置及び画像形成方法 |
-
2005
- 2005-03-15 JP JP2005072912A patent/JP2006256716A/ja active Pending
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Legal Events
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A02 | Decision of refusal |
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