JP5949821B2 - 建設機械 - Google Patents

建設機械 Download PDF

Info

Publication number
JP5949821B2
JP5949821B2 JP2014069937A JP2014069937A JP5949821B2 JP 5949821 B2 JP5949821 B2 JP 5949821B2 JP 2014069937 A JP2014069937 A JP 2014069937A JP 2014069937 A JP2014069937 A JP 2014069937A JP 5949821 B2 JP5949821 B2 JP 5949821B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tank
support
tightening
support mechanism
fastening
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014069937A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015190259A (ja
Inventor
訓章 新谷
訓章 新谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobelco Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Kobelco Construction Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kobelco Construction Machinery Co Ltd filed Critical Kobelco Construction Machinery Co Ltd
Priority to JP2014069937A priority Critical patent/JP5949821B2/ja
Publication of JP2015190259A publication Critical patent/JP2015190259A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5949821B2 publication Critical patent/JP5949821B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Component Parts Of Construction Machinery (AREA)
  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)

Description

本発明は、燃料タンク、作動油タンク及び液体還元剤タンク等のタンクを有する建設機械に関するものである。
例えば、特許文献1に記載の建設機械は、下部走行体上に設けられたアッパーフレーム(旋回フレーム)と、アッパーフレーム上に設けられたタンク(燃料タンク)と、タンクに隣接してアッパーフレーム上に設けられた支持機構(作動油タンク)とを備えている。
ここで、タンクは、支持機構の側面に押し付けられた状態で、アッパーフレーム上に取り付けられている。
具体的に、特許文献1に記載の建設機械は、タンクの支持機構と反対側でアッパーフレーム上に設けられた取付具(係止ブラケット)と、取付具と支持機構とに掛け渡されることによりタンクを上方及び側方から締め付ける締付部材(タンク固定バンド)とを備えている。
締付部材は、タンクの上面及び側面に沿って配置された状態で取付具とタンクとに掛け渡されている。この締付部材による締め付けによってタンクを側方から押し付ける力及びタンクを上方から押し付ける力が締付部材からタンクに与えられる。
特開2002−61224号公報
特許文献1に記載の建設機械では、支持機構の平坦面(平板状の前面板)、及び、アッパーフレームの平坦面(燃料タンク載置板の上面)に対してタンクを押し付けることにより当該タンクがアッパーフレーム上に取り付けられている。
そのため、建設機械の振動等に応じて、平面視においてタンクが支持機構に締め付けられる方向と直交する方向(以下、締付直交方向という)にタンクが支持機構及びアッパーフレームに対して移動してしまうおそれがある。
本発明の目的は、締付直交方向にタンクが移動するのを抑制することができる建設機械を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明は、建設機械であって、下部走行体と、前記下部走行体上に設けられたアッパーフレームと、前記アッパーフレーム上に設けられたタンクと、前記アッパーフレーム上で前記タンクに隣接して設けられているとともに前記タンクの側面を支持するための支持機構と、前記タンクを支持機構に締め付けることにより当該タンクを前記アッパーフレーム上に取り付ける締付機構とを備え、前記タンクは、平面視において、前記タンクが前記支持機構に締め付けられる方向である横締付方向において前記支持機構側に向き、かつ、前記横締付方向において前記支持機構と反対側に向けて互いに離れる又は互いに近づくように傾斜する一対の傾斜外側面を有し、前記支持機構は、前記傾斜外側面のそれぞれに沿って延びるとともに当該傾斜外側面にそれぞれ接触することにより前記タンクを支持する一対の傾斜支持面を有する、建設機械を提供する。
本発明によれば、傾斜外側面が平面視において支持機構と反対側に向けて互いに離れる又は互いに近づくように傾斜しているとともに傾斜支持面が傾斜外側面に沿って延びている。
そのため、傾斜外側面と傾斜支持面との接触によって締付機構による横締付方向の力の一部を、締付直交方向(平面視において横締付方向と直交する方向)の力に変換することができる。
具体的に、両傾斜外側面(両傾斜支持面)は平面視において互いに逆向きに傾斜しているため、各傾斜外側面(各傾斜支持面)において生じる締付直交方向の力は互いに逆向きである。
このようにタンクに対して締付直交方向における逆向きの力を与えることにより、タンクが締付直交方向に移動するのを抑制することができる。
なお、本発明において『傾斜外側面と傾斜支持面との接触』とは、傾斜外側面と傾斜支持面とが直接接触する場合に限らず、これらの間に緩衝材を設ける場合には、傾斜外側面と傾斜支持面とが緩衝材を介して間接的に接触する場合も含む。
前記支持機構は、前記傾斜外側面と前記傾斜支持面との接触のみによってタンクを支持してもよいが、前記支持機構は、平面視において前記横締付方向と直交する方向に前記傾斜支持面から延びるとともに前記タンクの側面に接触することにより当該タンクを支持する直交支持面を有することが好ましい。
この態様によれば、締付機構により横締付方向に押し付けられるタンクを当該横締付方向と直交する直交支持面によって受けることができる。そのため、上述した締付直交方向におけるタンクの移動の抑制と、タンクの確実な支持との両立を図ることができる。
なお、前記態様において『タンクの側面に接触する』とは、タンクの側面と直交支持面とが直接接触する場合に限らず、これらの間に緩衝材を設ける場合には、タンクの側面と直交支持面とが緩衝材を介して間接的に接触する場合も含む。
ここで、両傾斜外側面が横締付方向において支持機構と反対側に向けて互いに近づくように傾斜する場合、傾斜外側面とこれに隣接する締付直交方向のタンクの端面とは互いに逆向きに配置される。そのため、両傾斜外側面を締付直交方向のタンクの端部に近づけるのに限界がある。
これに対し、両傾斜外側面が平面視において横締付方向において支持機構と反対側に向けて互いに離れるように傾斜する場合、傾斜外側面とこれに隣接する締付直交方向のタンクの端面とが同じ側を向く。そのため、平面視において前記横締付方向と直交する方向、つまり、締付直交方向における前記タンクの端部に傾斜外側面を設けることができる。
この態様によれば、締付直交方向におけるタンクの両端部に設けられた傾斜外側面と支持機構の傾斜支持面との接触により、タンクの両端部で確実にタンクを支持することができる。
ここで、両傾斜支持面は1つの部材に設けられていてもよいが、上述のようにタンクの両端部に傾斜外側面が位置する場合、この部材が大型化する。また、締付機構がタンクを締め付けるための1つ締付部材を有していてもよいが、タンクの両端部に傾斜外側面が位置する場合、締付力を両傾斜支持面に十分に与えるためには締付部材の幅を大きくせざるを得ない。
そこで、前記支持機構は、平面視において前記横締付方向と直交する方向に互いに離間するとともに前記傾斜支持面をそれぞれ有する一対の支持部材を有し、前記締付機構は、平面視において前記横締付方向と直交する方向に互いに離間するとともに前記支持部材にそれぞれ接続されて前記タンクの端部をそれぞれ締め付ける2つの締付部材を有することが好ましい。
この態様によれば、傾斜支持面ごとに支持部材を設けることにより両傾斜支持面間における支持機構の余分な構成を省略することができるため、両傾斜支持面を設けるための部材の大型化を避けることができる。
さらに、タンクの端部にそれぞれ締付部材を設けることによりタンクの両端部間における締付部材の余分な部分を省略することができるため、1枚の締付部材を用いる場合と比較して両締付部材の合計幅を小さく抑えることができる。また、タンクの両端部を2つの締付部材により締め付けることができるため、締付力を確実に傾斜支持面に与えることができる。
したがって、支持機構及び締付部材に要するコストを低減しながら、締付力を確実に傾斜支持面に与えることができる。
ここで、タンクの両締付部材の間の部分の外側面は当該両締付部材が接触する外側面と同一平面上に位置していてもよいが、この場合、建設機械の振動時等において、タンクの外側面と両締付部材とが締付直交方向に相対的に移動してしまうおそれがある。
そこで、前記タンクは、前記2つの締付部材の間で当該両締付部材が接触する前記タンクの側面よりも外側に突出する突出部を有することが好ましい。
この態様によれば、両締付部材の間に突出部が設けられているため、締付部材の側面と突出部の側面との接触により、当該締付部材とタンクとが締付直交方向に相対的に移動するのを規制することができる。
さらに、突出部が設けられていることによりタンクの容量を増加することもできる。
ここで、締付機構は、支持機構に接続された両端部と当該両端部間でタンクの周囲に掛け回された中間部とを有する締付部材を備えていてもよいが、この場合、アッパーフレームに対してタンクを拘束するための構成を別途設ける必要がある。
そこで、前記締付機構は、前記タンクの前記支持機構と反対側で前記アッパーフレーム上に設けられた取付具と、前記取付具と前記支持機構とに掛け渡されていることにより前記タンクを前記アッパーフレーム側及び前記支持機構側に締め付ける少なくとも1つの締付部材とを備えていることが好ましい。
この態様によれば、締付部材を支持機構と取付具とに掛け渡すことによりタンクを支持機構だけでなくアッパーフレームにも締め付けることができる。
ここで、タンクが比較的大きな剛性を有する場合、締付部材と傾斜支持面(傾斜外側面)とが締付直交方向に離れて配置されていても、タンクの剛性を利用して締付部材による締付力を傾斜支持面に伝えることができる。一方、タンクの剛性が比較的に低い場合には、締付部材と傾斜支持面とが締付直交方向に離れていると、タンクが変形して締付力を傾斜支持面に対して十分に伝えることができないおそれがある。
そこで、タンクの材質及び形状を限定する趣旨ではないが、前記傾斜外側面と前記傾斜支持面との接触部分の少なくとも一部は、平面視おいて前記横締付方向と直交する方向における前記締付部材の幅範囲に重なることが好ましい。
この態様によれば、締付直交方向において締付部材による締付範囲と、傾斜外側面と傾斜支持面との接触部分とが重なるため、締付部材による締付力をタンクを介して傾斜支持面及び傾斜外側面に確実に伝えることができる。
本発明によれば、締付直交方向にタンクが移動するのを抑制することができる。
本発明の第1実施形態に係る油圧ショベルの全体構成を示す側面図である。 図1に示すアッパーフレームの一部を省略して示す平面図である。 図2に示す還元剤タンク及び固定機構の分解斜視図である。 図2に示す還元剤タンク及び固定機構の左側面図である。 図4のV−V線断面図である。 図5のVI−VI線断面図である。 本発明の第2実施形態に係る還元剤タンク及び固定機構の図6相当図である。 本発明の第3実施形態に係る還元剤タンク及び固定機構の図6相当図である。
以下添付図面を参照しながら、本発明の実施の形態について説明する。なお、以下の実施の形態は、本発明を具体化した例であって、本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。
<第1実施形態>
図1を参照して、本発明の第1実施形態に係る建設機械の一例である油圧ショベル1は、一対のクローラ2aを有する下部走行体2と、下部走行体2上に旋回可能に設けられた上部旋回体3と、上部旋回体3に対して変位可能に取り付けられた作業アタッチメント4とを備えている。
作業アタッチメント4は、上部旋回体3に取り付けられた基端部を有するブーム5と、ブーム5の先端部に取り付けられた基端部を有するアーム6と、アーム6の先端部に取り付けられたバケット7とを備えている。
また、作業アタッチメント4は、上部旋回体3に対してブーム5の先端部を上げ下げ駆動するブームシリンダ8と、ブーム5に対してアーム6を回転駆動するアームシリンダ9と、アーム6に対してバケット7を回転駆動するバケットシリンダ10とを備えている。
図1及び図2を参照して、上部旋回体3は、下部走行体2上に設けられたアッパーフレーム11と、それぞれアッパーフレーム11上に設けられた、キャブ12、作動油タンク13、燃料タンク14、還元剤タンク(タンクの一例)15、エンジン16、及び固定機構17とを備えている。なお、キャブ12内の運転席に着座したオペレータから見た方向を用いて以下説明する。
アッパーフレーム11は、下部走行体2に対して旋回可能に取り付けられた底板11aと、底板11a上に立設された一対の縦板11bとを備えている。縦板11bは、左右方向に対向するとともに前後方向に延びる。縦板11bの前端部には、ブーム5の基端部が取り付けられている。
キャブ12は、アッパーフレーム11の前部における左の縦板11bの左側に配置されている。
作動油タンク13は、両縦板11bのキャブ12と反対側に設けられている。
燃料タンク14は、作動油タンク13の縦板11bと反対側に設けられている。具体的に、燃料タンク14は、作動油タンク13の右側に設けられた燃料タンク本体14aと、燃料タンク本体14a上に設けられた給油口14bとを備えている。燃料タンク本体14aは、底板11aの右の外縁部に沿って前後方向に延びている。
還元剤タンク15は、エンジン16からの排ガス中に含まれる窒素酸化物を還元するための液体還元剤(例えば、尿素水)を収納する。また、還元剤タンク15は、前後方向に延びる燃料タンク本体14aの上面(以下、載置面14cという)に設けられている。
エンジン16は、キャブ12、作動油タンク13、燃料タンク14及び還元剤タンク15の後ろの位置で両縦板11b上に設けられている。
図3〜図6を参照して、還元剤タンク15は、載置面14c上に載置された樹脂製の還元剤タンク本体18と、還元剤タンク本体18から左に向けて突出する補給口19と、還元剤タンク本体18内の液体還元剤を加熱するためのヒータユニット20と、液体還元剤の液面が所定の位置に到達したか否かを作業員に提示するレベルゲージ21とを備えている。ヒータユニット20は、熱媒の流通を許容する熱媒通路を有するヒータ本体20aと、ヒータ本体20aを還元剤タンク本体18の内外に貫通した状態で取り付けるための蓋体20bとを備えている。
還元剤タンク本体18は、燃料タンク14(載置面14c)に沿って前後方向に延びている。また、還元剤タンク本体18は、当該還元剤タンク本体18の前後方向の両端部に設けられた一対のバンド挿入溝22と、バンド挿入溝22の右側にそれぞれ設けられた一対の被支持部23と、両被支持部23間で右側に突出する右側突出部24と、両バンド挿入溝22の間で左側に突出する左側突出部25と、両被支持部23の上にそれぞれ設けられた上側凹部26と、バンド挿入溝22の下にそれぞれ設けられた下側凹部27と、載置面14c上に載置される底面28とを備えている。
バンド挿入溝22は、後述する締付部材31を挿入するために還元剤タンク本体18の左側面及び上面を窪ませることにより形成されている。具体的に、バンド挿入溝22は、当該バンド挿入溝22の底面として、左側に向く左側面22a(図5参照)と、上に向く上面22b(図5参照)とを備えている。
被支持部23は、後述する支持部材34によって支持される還元剤タンク本体18の側面である。具体的に、被支持部23は、前後方向に沿って延びる右外側面23aと、右外側面23aから左右方向に傾斜する傾斜外側面23bとを有する。両傾斜外側面23bは、図6に示すように、平面視において右から左に向けて互いに離れるように傾斜している。
右側突出部24は、両被支持部23の右外側面23aよりも右側に突出する。これにより、還元剤タンク本体18の容量を増加することができる。
左側突出部25は、両バンド挿入溝22の左側面22aよりも左側に突出する。なお、図6に示すように、左側突出部25の左側面には、補給口19及びレベルゲージ21が設けられている。また、両バンド挿入溝22の間で、かつ、還元剤タンク本体18の上面にはヒータユニット20の蓋体20bが取り付けられている。
上側凹部26は、図5に示すように、後述する締付部材31のフック(符号省略)と還元剤タンク本体18との接触を避けるために還元剤タンク本体18の上面を窪ませた部分であり、同様に、下側凹部27は、還元剤タンク本体18の左側面を窪ませた部分である。
図3〜図6を参照して、固定機構17は、還元剤タンク15を載置面14c上に固定するためのものである。
具体的に、固定機構17は、載置面14c上で還元剤タンクに隣接して設けられた支持機構29と、還元剤タンク15の支持機構29と反対側で載置面14c上に設けられた前後一対の取付具(締付機構)30と、取付具30と支持機構29とに掛け渡されていることにより還元剤タンク15を載置面14c及び支持機構29に締め付ける前後一対の締付部材(締付機構)31と、還元剤タンク15の底面28と載置面14cとの間に設けられた前後一対の緩衝材32とを備えている。
支持機構29は、還元剤タンク15の右側面を支持するためのものである。支持機構29は、載置面14c上に固定されているとともに前後方向に延びる基板33と、基板33上に立設された一対の支持部材34と、支持部材34の上端部にそれぞれ設けられた一対の取付板35と、支持部材34にそれぞれ固定された一対の緩衝材36とを備えている。
支持部材34は、1枚の金属板が鈍角に屈曲されることにより形成されたものである。そのため、C型鋼を用いる場合と比較して、支持部材34の平面形状をコンパクトにすることができる。
また、支持部材34は、還元剤タンク15の右外側面23aを支持するための側面支持部34aと、この側面支持部34aから延びるとともに還元剤タンク15の傾斜外側面23bを支持するための傾斜支持部34bとを備えている。傾斜支持部34bは、還元剤タンク15の傾斜外側面23bに沿って延びるとともに当該傾斜外側面23bに接触することにより還元剤タンク15を支持する傾斜支持面34dを有する。側面支持部34aは、傾斜支持面34dから前後方向に沿って延びるとともに還元剤タンク15の右外側面23aに接触することにより還元剤タンク15を支持する直交支持面34cを有する。
取付板35は、締付部材31のフック(符号省略)を係止するためのものである。取付板35は、水平方向に沿って配置された状態で支持部材34の上端面に固定され、取付板35を上下方向に貫通する係止穴35aを有する。この係止穴35a内にフックの先端部が挿入されることにより、取付板35に対してフックが係止される。
緩衝材36は、支持部材34と還元剤タンク15との接触により還元剤タンク15が損傷するのを防止するために支持部材34に設けられた弾性部材である。緩衝材36は、支持部材34の上下方向の中間部において支持部材34の直交支持面34c及び傾斜支持面34dに沿って設けられた本体36aと、本体36aから突出する突起36b(図6参照)とを有する。突起36bは、支持部材34に対する位置を保つために傾斜支持部34bに形成された貫通穴34eに挿入されたものである。
取付具30は、締付部材31のフック(符号省略)を係止するためのものである。取付具30は、載置面14c上に固定された基板30aと、基板30a上に立設された取付板30bとを備えている。取付板30bには、当該取付板30bを左右方向に貫通する係止穴30cが形成されている。この係止穴30c内にフックの先端部が挿入されることにより、取付具30に対してフックが係止される。
締付部材31は、還元剤タンク15の上面22b及び左側面22aに沿って配置された状態で支持機構29の取付板35と取付具30との間に掛け渡されている。締付部材31は、取付板35に係止された上バンド31aと、取付具30に係止された下バンド31bと、両バンド31a、31b間の距離を調整可能な調整機構31cとを有している。調整機構31cにより両バンド31a、31b間の距離を調整することにより、還元剤タンク15に対する締付力を調整することができる。
緩衝材32は、還元剤タンク15の底面28と載置面14cとの接触により還元剤タンク15が損傷するのを防止するために載置面14c上に設けられた弾性部材である。
以下、締付部材31により還元剤タンク15が支持機構29に締め付けられる方向(左から右に向かう方向)を横締付方向と定義し、平面視において横締付方向と直交する方向(前後方向)を締付直交方向と定義して、還元剤タンク15及び固定機構17の構成について説明する。
図6を参照して、還元剤タンク15の一対の傾斜外側面23bは、平面視において横締付方向において支持機構29側に向き、かつ、横締付方向において支持機構29と反対側に向けて互いに離れるように傾斜する。本実施形態において、両傾斜外側面23bの横締付方向に対する傾斜角度は、同一(約45°)であるが還元剤タンク15の締付直交方向における位置を保持できる範囲内で異なっていてもよい。傾斜外側面23bは、平面視において締付直交方向における還元剤タンク15の端部にそれぞれ設けられている。還元剤タンク15の右外側面23aは、平面視において、一方の傾斜外側面23bの他方の傾斜外側面23bに近い側の端部から当該他方の傾斜外側面23b側に向けて締付直交方向に沿って延びている。
支持機構29の傾斜支持面34dは、還元剤タンク15の傾斜外側面23bに沿って延びている。また、支持機構29の直交支持面34cは、平面視において、一方の傾斜支持面34dの他方の傾斜支持面34dに近い側の端部から当該他方の傾斜支持面34d側に向けて締付直交方向に沿って延びている。
支持機構29の一対の支持部材34は、平面視において締付直交方向に互いに離間するとともに傾斜支持面34dをそれぞれ有する。一対の締付部材31は、平面視において締付直交方向に互いに離間するとともに支持部材34にそれぞれ接続されて還元剤タンク15の端部をそれぞれ締め付けている。
また、緩衝材36を介した傾斜外側面23bと傾斜支持面34dとの接触部分の少なくとも一部は、平面視において締付直交方向における締付部材31の幅範囲W1に重なっている。
以上説明したように、傾斜外側面23bが平面視において支持機構29側から取付具30側に向けて(支持機構29と反対側に向けて)互いに離れるように傾斜しているとともに傾斜支持面34dが傾斜外側面23bに沿って延びている。
そのため、傾斜外側面23bと傾斜支持面34dとの接触(緩衝材36を介した接触)によって締付部材31による横締付方向の力の一部を締付直交方向の力に変換することができる。
具体的に、両傾斜外側面23b(両傾斜支持面34d)は平面視において互いに逆向きに傾斜しているため、各傾斜外側面23b(各傾斜支持面34d)において生じる締付直交方向の力は互いに逆向きである。
このように還元剤タンク15に対して締付直交方向における逆向きの力を与えることにより、還元剤タンク15が締付直交方向に移動するのを抑制することができる。
また、第1実施形態によれば、以下の効果を奏することができる。
第1実施形態によれば、締付部材31により横締付方向に押し付けられる還元剤タンク15を当該横締付方向と直交する直交支持面34cによって受けることができる。そのため、上述した締付直交方向における還元剤タンク15の移動の抑制と、還元剤タンク15の確実な支持との両立を図ることができる。
第1実施形態によれば、締付直交方向における還元剤タンク15の両端部に設けられた傾斜外側面23bと支持機構29の傾斜支持面34dとの接触により、還元剤タンク15の両端部で確実に還元剤タンク15を支持することができる。
第1実施形態によれば、傾斜支持面34dごとに支持部材34を設けることにより両傾斜支持面34d間における支持機構29の余分な構成を省略することができるため、両傾斜支持面34dを設けるための部材の大型化を避けることができる。
さらに、還元剤タンク15の端部にそれぞれ締付部材31を設けることにより還元剤タンク15の両端部間における締付部材31の余分な部分を省略することができるため、1枚の締付部材を用いる場合と比較して両締付部材31の合計幅を小さく抑えることができる。また、還元剤タンク15の両端部を2つの締付部材31により締め付けることができるため、締付力を確実に傾斜支持面34dに与えることができる。
したがって、支持機構29及び締付部材31に要するコストを低減しながら、締付力を確実に傾斜支持面34dに与えることができる。
第1実施形態によれば、両締付部材31の間に左側突出部25が設けられているため、締付部材31の側面と左側突出部25の側面との接触により、当該締付部材31と還元剤タンク15とが締付直交方向に相対的に移動するのを規制することができる。
さらに、左側突出部25が設けられていることにより還元剤タンク15の容量を増加することもできる。
第1実施形態によれば、締付部材31を支持機構29と取付具30とに掛け渡すことにより還元剤タンク15を支持機構29だけでなくアッパーフレーム11にも締め付けることができる。
第1実施形態によれば、締付直交方向において締付部材31による締付範囲(締付部材31の幅範囲W1)と、傾斜外側面23bと傾斜支持面34dとの接触部分とが重なっている。そのため、締付部材31による締付力を還元剤タンク15を介して傾斜支持面34d及び傾斜外側面23bに確実に伝えることができる。
<第2実施形態(図7)>
第1実施形態では、傾斜支持面34d及び直交支持面34cをそれぞれ有する2つの支持部材34が設けられているが、1つの支持部材34に全ての傾斜支持面34d及び直交支持面34cを設けることもできる。
具体的に、図7に示す支持部材34は、2つの側面支持部34a同士を連結する連結部34fを有している。
また、第1実施形態では、2つの締付部材31が設けられているが、図7に示すように、1つの締付部材37によって還元剤タンク15を支持機構29及び載置面14cに締め付けることもできる。
この場合、緩衝材36を介した傾斜外側面23bと傾斜支持面34dとの接触部分の少なくとも一部は、平面視において締付直交方向における締付部材37の幅範囲W2に重なることが好ましい。
なお、第1実施形態のように2つの支持部材34を設けるとともに第2実施形態のように1つの締付部材37を設けること、又は、第2実施形態のように1つの支持部材34を設けるとともに第1実施形態のように2つの締付部材31を設けることもできる。
<第3実施形態(図8)>
前記実施形態では、還元剤タンク15の両傾斜外側面23bが平面視において横締付方向に沿って支持機構29側から取付具30側に向けて互いに離れるように傾斜しているが、傾斜外側面の傾斜方向はこれに限定されない。
具体的に、図8に示す第3実施形態では、還元剤タンク15の両傾斜外側面23dは、平面視において横締付方向に沿って支持機構29側から取付具30側に向けて互いに近づくように傾斜している。
また、還元剤タンク15の右外側面23cは、平面視において、一方の傾斜外側面23dの他方の傾斜外側面23dに近い側の端部から当該他方の傾斜外側面23d側に向けて締付直交方向に沿って延びている。
一方、支持部材34は、右外側面23cを支持するための側面支持部34gと、傾斜外側面23dを支持するための傾斜面支持部34hとを備えている。
傾斜面支持部34hは、傾斜外側面23dに沿って延びるとともに傾斜外側面23dに接触することにより還元剤タンク15を支持する傾斜支持面34jを有する。
側面支持部34gは、平面視において、一方の傾斜支持面34jの他方の傾斜支持面34jに近い側の端部から当該他方の傾斜支持面34j側に向けて締付直交方向に沿って延びる直交支持面34iを有する。
なお、上述した第1〜第3実施形態を組み合わせることもできる。
また、傾斜外側面23b、23dを有するタンクは、還元剤タンク15に限定されない。例えば、作動油タンク13及び燃料タンク14等に傾斜外側面を形成して、そのタンクを固定機構17によって固定することもできる。
燃料タンク14(載置面14c)上に設けられたタンクについて説明したが、タンクが設けられる位置はアッパーフレーム11上であれば、特に限定されない。
緩衝材36を介して還元剤タンク15と支持機構29とが接触する例について説明したが、緩衝材36を省略することもできる。この場合、タンクの損傷を抑制する手段を講じることが好ましい。
支持機構29が直交支持面34c、34iを有する例について説明したが、支持機構29は、少なくとも傾斜支持面34d、34jを有していればよい。
W1、W2 締付部材の幅範囲
1 油圧ショベル(建設機械の一例)
2 下部走行体
11 アッパーフレーム
15 還元剤タンク(タンクの一例)
23b、23d 傾斜外側面
25 左側突出部(突出部の一例)
29 支持機構
30 取付具
31、37 締付部材
34 支持部材
34c、34i 直交支持面
34d、34j 傾斜支持面
37 締付部材

Claims (7)

  1. 建設機械であって、
    下部走行体と、
    前記下部走行体上に設けられたアッパーフレームと、
    前記アッパーフレーム上に設けられたタンクと、
    前記アッパーフレーム上で前記タンクに隣接して設けられているとともに前記タンクの側面を支持するための支持機構と、
    前記タンクを支持機構に締め付けることにより当該タンクを前記アッパーフレーム上に取り付ける締付機構とを備え、
    前記タンクは、平面視において、前記タンクが前記支持機構に締め付けられる方向である横締付方向において前記支持機構側に向き、かつ、前記横締付方向において前記支持機構と反対側に向けて互いに離れる又は互いに近づくように傾斜する一対の傾斜外側面を有し、
    前記支持機構は、前記傾斜外側面のそれぞれに沿って延びるとともに当該傾斜外側面にそれぞれ接触することにより前記タンクを支持する一対の傾斜支持面を有する、建設機械。
  2. 前記支持機構は、平面視において前記横締付方向と直交する方向に前記傾斜支持面から延びるとともに前記タンクの側面に接触することにより当該タンクを支持する直交支持面を有する、請求項1に記載の建設機械。
  3. 前記両傾斜外側面は、平面視において、前記横締付方向において前記支持機構と反対側に向けて互いに離れるように傾斜するとともに、前記横締付方向と直交する方向における前記タンクの端部に設けられている、請求項1又は2に記載の建設機械。
  4. 前記支持機構は、平面視において前記横締付方向と直交する方向に互いに離間するとともに前記傾斜支持面をそれぞれ有する一対の支持部材を有し、
    前記締付機構は、平面視において前記横締付方向と直交する方向に互いに離間するとともに前記支持部材にそれぞれ接続されて前記タンクの端部をそれぞれ締め付ける2つの締付部材を有する、請求項3に記載の建設機械。
  5. 前記タンクは、前記2つの締付部材の間で当該両締付部材が接触する前記タンクの側面よりも外側に突出する突出部を有する、請求項4に記載の建設機械。
  6. 前記締付機構は、前記タンクの前記支持機構と反対側で前記アッパーフレーム上に設けられた取付具と、前記取付具と前記支持機構とに掛け渡されていることにより前記タンクを前記アッパーフレーム側及び前記支持機構側に締め付ける少なくとも1つの締付部材とを備えている、請求項1〜3の何れか1項に記載の建設機械。
  7. 前記傾斜外側面と前記傾斜支持面との接触部分の少なくとも一部は、平面視おいて前記横締付方向と直交する方向における前記締付部材の幅範囲に重なる、請求項4〜6の何れか1項に記載の建設機械。
JP2014069937A 2014-03-28 2014-03-28 建設機械 Active JP5949821B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014069937A JP5949821B2 (ja) 2014-03-28 2014-03-28 建設機械

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014069937A JP5949821B2 (ja) 2014-03-28 2014-03-28 建設機械

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015190259A JP2015190259A (ja) 2015-11-02
JP5949821B2 true JP5949821B2 (ja) 2016-07-13

Family

ID=54424993

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014069937A Active JP5949821B2 (ja) 2014-03-28 2014-03-28 建設機械

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5949821B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6358278B2 (ja) * 2016-03-11 2018-07-18 コベルコ建機株式会社 作業機械
CN106537101A (zh) 2016-08-22 2017-03-22 株式会社小松制作所 作业车辆

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0522342U (ja) * 1991-02-28 1993-03-23 株式会社小松製作所 車両用燃料タンク
JPH08324265A (ja) * 1995-05-31 1996-12-10 Yutani Heavy Ind Ltd 建設機械のタンク取付装置
JP2001288778A (ja) * 2000-04-10 2001-10-19 Komatsu Ltd 建設機械
JP5212441B2 (ja) * 2010-09-03 2013-06-19 コベルコ建機株式会社 作業機械の燃料タンク取付装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015190259A (ja) 2015-11-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
RU2010130460A (ru) Быстроизнашиваемая деталь ковша погрузочной или землеройной машины, ее крепежный элемент и система быстроизнашиваемой детали, ковш и погрузочная или землеройная машина
JP5789302B2 (ja) 建設機械
US20120097468A1 (en) Construction machine
JP5949821B2 (ja) 建設機械
US7987942B2 (en) Upper frame for excavator
US9745717B2 (en) Construction machine
JP2020051047A (ja) 建設機械
JP5546484B2 (ja) ミニショベルの燃料タンク固定構造
US9388552B2 (en) Construction machine
JP5530730B2 (ja) 作業腕及びこれを備えた作業機械
JP6262118B2 (ja) 建設機械の旋回フレーム
KR200480481Y1 (ko) 부재 거치용 치공구
JP6174969B2 (ja) 建設機械のキャブ支持構造
JP2008201328A (ja) トラクタの後作業機装着フレーム構造。
JP6225797B2 (ja) 上部旋回体及びこれを備えた建設機械
JP6036359B2 (ja) 建設機械のバルブ固定構造
JP4260687B2 (ja) 旋回作業機
JP2006274597A (ja) 旋回作業機におけるロータリジョイントの取付構造
JP5760854B2 (ja) 作業機械
JP5939103B2 (ja) 油圧ホースクランプ
JP4978266B2 (ja) 作業機械の油圧配管構造及びこれを備えた作業機械
JP2011074606A (ja) 旋回作業機の旋回フレーム
JP2014058831A (ja) 上部旋回体及びこれを備えた建設機械
JP6358278B2 (ja) 作業機械
JP5867493B2 (ja) 取付構造及び作業機械

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160318

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160329

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160413

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160510

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160523

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5949821

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250