JP5949323B2 - 清掃器および画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、清掃器および画像形成装置に関する。
従来の画像形成装置に関し、以下の特許文献1、2に記載の技術が知られている。
特許文献1としての特開2007−279121号公報には、第2像担持体である無端状の弾性ベルト(181)を清掃する第1クリーニングデバイス(116)の下流側に、第2クリーニングデバイス(150)を配置した構成が記載されている。第1クリーニングデバイス(116)は、上流側ファーブラシ機構(118a)と下流側ファーブラシ機構(118b)とを有する。上流側ファーブラシ機構(118a)には、(−)の電圧が印加され、(+)極性の残留トナーを除去する。下流側ファーブラシ機構(118b)には、(+)の電圧が印加され、(−)極性の残留トナーを除去する。
第2クリーニングデバイス(150)は、不織布製のウェブ(151)を有する。不織布製のウェブ(151)を、加圧解除手段(156)により弾性ベルト(181)に対して接近離間が可能になっている。不織布製のウェブ(151)は弾性ベルト(181)に接触した場合に、第1クリーニングデバイス(116)で除去しきれなかった外添剤を除去する。
特許文献2としての特開2008−76858号公報には、中間転写ベルト(22)を清掃する中間転写ベルトクリーナ(100)において、中間転写ベルト(22)の回転方向に沿って、第1のブラシロール(56A)、第2のブラシロール(56B)、金属スクレイパー(62)が順に接触する構成が記載されている。第1のブラシロール(56A)には正極性の電圧が印加されて、負極性のトナーが除去される。第2のブラシロール(56B)には負極性の電圧が印加されて、正極性のトナーが除去される。金属スクレイパー(62)は、中間転写ベルト(22)に接触した状態で固定支持されている。
特開2007−279121号公報(「0021」〜「0030」、図3、図4) 特開2008−76858号公報(「0039」、「0048」、「0053」〜「0054」、図1、図2)
本発明は、回転体を長寿命化しつつ付着物の固着を抑制することを技術的課題とする。
前記技術的課題を解決するために、請求項1に記載の発明の清掃器は、
表面に像が保持される像保持体に接触して配置された回転する回転体に対して、前記回転体の表面に接触して、前記回転体に付着した付着物を除去して清掃する第1の清掃部材と、
前記第1の清掃部材を、前記回転体の表面に対して接触または離間する方向に移動可能に支持する移動部材と、
前記回転体の回転方向に対して、前記第1の清掃部材の上流側に配置され、且つ、前記回転部材と前記像保持体との接触位置よりも下流側に配置された第2の清掃部材であって、前記像保持体に対して接触または離間可能に支持された前記回転体が前記像保持体から離間した状態で、前記回転体と前記像保持体との隙間を通過した前記回転体の表面に接触することで、前記回転体の表面が前記像保持体の表面に接触する前に、前記回転体に付着した付着物を除去して清掃する前記第2の清掃部材と、
を備えたことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の清掃器において、
板状の部材により構成された前記第1の清掃部材と、
複数の毛を有する刷毛状の部材により構成された前記第2の清掃部材と、
を備えたことを特徴とする。
前記技術的課題を解決するために、請求項3に記載の発明の画像形成装置は、
表面に画像を保持する像保持体と、
前記像保持体に対向し且つ接触して配置された回転体と、
前記回転体の表面に付着した付着物を清掃する請求項1または2に記載の清掃器と、
を備えたことを特徴とする。
請求項1,3に記載の発明によれば、本発明の構成を有しない場合に比べて、回転体を長寿命化しつつ付着物の固着を抑制することができる。
請求項2に記載の発明によれば、板状の第1の清掃部材が離間する際に回転体の表面に付着した付着物を、刷毛状の第2の清掃部材で除去することができる。
図1は本発明の実施例1の画像形成装置の全体説明図である。 図2は実施例1の2次転写器の要部説明図である。 図3は実施例1の第1の清掃部材の移動の説明図であり、図3Aは第1の清掃部材が回転体に接触する位置に移動した状態の説明図、図3Bは第1の清掃部材が回転体から離間した位置に移動した状態の説明図である。 図4は実施例1の画像形成装置の制御部分が備えている各機能をブロック図で示した図である。 図5は実施例1のクリーナの制御処理のフローチャートの説明図である。 図6はブラシロールのみで清掃を行う場合の問題点の説明図である。 図7はスクレーパを搬送ベルトに対して離間させる場合の問題点の説明図であり、図7Aはスクレーパが搬送ベルトに接触している状態の説明図、図7Bはスクレーパが搬送ベルトから離間した状態の説明図である。 図8は実施例1のクリーナの作用の説明図であり、図8Aは画像を形成時の状態の説明図、図8Bはスクレーパが搬送ベルトに接触した状態の説明図、図8Cはスクレーパが搬送ベルトから離間してトナーダムが下流側に搬送され始めた状態の説明図、図8Dはトナーダムが除去された状態の説明図である。 図9は本発明の実施例2のクリーナの説明図であり、実施例1の図2に対応する図である。 図10は実施例2の制御部の説明図であり、実施例1の図4に対応する図である。 図11は実施例2の転写部材の位置の制御処理のフローチャートであり、実施例1の図5に対応する図である。 図12は実施例2のクリーナの作用の説明図であり、図12Aは画像を形成時の状態の説明図、図12Bは搬送ベルトの清掃が開始された後スクレーパが接触を待機している状態の説明図、図12Cはスクレーパが搬送ベルトに接触した状態の説明図、図12Dはスクレーパが搬送ベルトから離間してトナーダムが下流側に搬送され始めた状態の説明図、図12Eはトナーダムが除去された状態の説明図である。 図13は本発明の実施例3のクリーナの説明図であり、図13Aは搬送ベルトが中間転写ベルトに接触した状態の説明図、図13Bは搬送ベルトが中間転写ベルトから離間した状態の説明図である。 図14は実施例3の制御部の説明図であり、実施例1の図4に対応する図である。 図15は実施例3の転写部材の位置の制御処理のフローチャートであり、実施例1の図5に対応する図である。 図16は実施例3のクリーナの作用の説明図であり、図16Aは画像を形成時の状態の説明図、図16Bはスクレーパが搬送ベルトに接触し且つ搬送ベルトが中間転写ベルトから離間した状態の説明図、図16Cはスクレーパが搬送ベルトから離間してトナーダムが下流側に搬送され始めた状態の説明図、図16Dはトナーダムが除去された状態の説明図、図16Eは搬送ベルトが中間転写ベルトに接触した状態の説明図である。
次に図面を参照しながら、本発明の実施の形態の具体例としての実施例を説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
なお、以後の説明の理解を容易にするために、図面において、前後方向をX軸方向、左右方向をY軸方向、上下方向をZ軸方向とし、矢印X,−X,Y,−Y,Z,−Zで示す方向または示す側をそれぞれ、前方、後方、右方、左方、上方、下方、または、前側、後側、右側、左側、上側、下側とする。
また、図中、「○」の中に「・」が記載されたものは紙面の裏から表に向かう矢印を意味し、「○」の中に「×」が記載されたものは紙面の表から裏に向かう矢印を意味するものとする。
なお、以下の図面を使用した説明において、理解の容易のために説明に必要な部材以外の図示は適宜省略されている。
(実施例1のプリンタUの全体構成の説明)
図1は本発明の実施例1の画像形成装置の全体説明図である。
図1において、実施例1の画像形成装置の一例としてのプリンタUは、画像の読取部の一例としてのスキャナ部U1と、画像が記録される媒体を供給する供給装置の一例としてのフィーダーユニットU2と、プリンタの本体U3と、画像が記録された媒体が排出される排出装置の一例としての排出ユニットU4と、利用者が操作を行う操作部UIと、を有する。
(実施例1のマーキングの構成の説明)
図1において、前記プリンタの本体U3は、画像形成装置Uの制御を行う制御部Cや、スキャナ部U1で読み取られた画像の情報を受信する図示しない通信部、媒体に画像を記録する画像記録部の一例としてのマーキング部U3a等を有する。
前記マーキング部U3aは、像保持体の一例としてY:イエロー、M:マゼンタ、C:シアン、K:黒の各色用の感光体Py,Pm,Pc,Pkを有する。感光体Py〜Pkは、表面が感光性の誘電体で構成されている。
図1において、黒色の感光体Pkの周囲には、感光体Pkの回転方向に沿って、帯電器CCk、潜像の形成装置の一例としての露光器ROSk、現像器Gk、1次転写器の一例としての1次転写ロールT1k、像保持体用の清掃器の一例としての感光体クリーナCLkが配置されている。
他の感光体Py,Pm,Pcの周囲にも同様に、帯電器CCy,CCm,CCc、露光器ROSy,ROSm,ROSc、現像器Gy,Gm,Gc、1次転写ロールT1y,T1m,T1c、感光体クリーナCLy,CLm,CLcが配置されている。
マーキング部U3aの上部には、収容容器の一例として、現像器Gy〜Gkに補給される現像剤が収容されたトナーカートリッジKy,Kc,Km,Kkが着脱可能に支持されている。
各感光体Py〜Pkの下方には、中間転写体の一例であって、像保持体の一例としての中間転写ベルトBが配置されている。中間転写ベルトBは、感光体Py〜Pkと1次転写ロールT1y〜T1kとの間に挟まれる。中間転写ベルトBの裏面は、駆動部材の一例としてのドライブロールRdと、張力付与部材の一例としてのテンションロールRtと、蛇行防止部材の一例としてのウォーキングロールRwと、従動部材の一例としての複数のアイドラロールRfと、2次転写用の対向部材の一例としてのバックアップロールT2aと、可動部材の一例としての複数のリトラクトロールR1と、前記1次転写ロールT1y〜T1kにより支持されている。
中間転写ベルトBの表面には、ドライブロールRdの近傍に、中間転写体の清掃器の一例としてのベルトクリーナCLBが配置されている。
バックアップロールT2aには、中間転写ベルトBを挟んで、2次転写部材の一例としての2次転写ロールT2bが対向して配置されている。また、バックアップロールT2aには、バックアップロールT2aに現像剤の帯電極性とは逆極性の電圧を印加するために、接触部材の一例としてのコンタクトロールT2cが接触している。実施例1の2次転写ロールT2bには、搬送部材の一例としての搬送ベルトT2eが張架されている。
前記バックアップロールT2a、2次転写ロールT2b、コンタクトロールT2cにより、実施例1の2次転写器T2が構成されており、1次転写ロールT1y〜T1k、中間転写ベルトB、2次転写器T2等により、実施例1の転写装置T1,B,T2が構成されている。
フィーダーユニットU2には、媒体の一例としての記録シートSが収容される収容部の一例として給紙トレイTR1〜TR4が設けられている。各給紙トレイTR1〜TR4からプリンタの本体U3に向けて、搬送路の一例としての給紙路SH1が延びている。給紙路SH1には、記録シートSを下流側に搬送する搬送部材の一例としての搬送ロールRsが配置されている。プリンタの本体U1の左下部には、搬送路SH2が形成されている。搬送路SH2は、給紙路SH1に接続される。
搬送路SH2には、2次転写器T2への記録シートSの搬送時期を調整する調整部材の一例としてのレジストレーションロールRrが配置されている。レジストレーションロールRrと2次転写ロールT2bとの間には、媒体の案内部材の一例としてのガイドSG1,SG2が配置されている。
搬送ベルトT2eに対して、記録シートSの搬送方向の下流側には、表面に記録シートSを保持して下流側に搬送する搬送ベルトBHが複数配置されている。
搬送ベルトBHに対して、記録シートSの搬送方向の下流側には、定着装置Fが配置されている。定着装置Fは、加熱部材の一例としての加熱ロールFhと、加圧部材の一例としての加圧ロールFpとを有する。加熱ロールFhの内部には、熱源の一例としての図示しないヒータが収容されている。
定着装置Fの下流側には、排出部の一例としての排出トレイTRhが支持されている。
(マーキングの動作)
前記画像形成装置Uでは、パーソナルコンピュータPCから送信された画像情報を、プリント画像サーバCOMを介して受信すると、画像形成動作であるジョブが開始される。ジョブが開始されると、感光体Py〜Pkや中間転写ベルトB等が回転する。
感光体Py〜Pkは、図示しない駆動源により回転駆動される。
帯電器CCy〜CCkは、予め設定された電圧が印加されて、感光体Py〜Pkの表面を帯電させる。
露光器ROSy〜ROSkは、制御部Cからの制御信号に応じて、潜像を書き込む光の一例としてのレーザー光Ly,Lm,Lc,Lkを出力して、感光体Py〜Pkの帯電された表面に静電潜像を書き込む。
現像器Gy〜Gkは、感光体Py〜Pkの表面の静電潜像を可視像に現像する。
トナーカートリッジKy〜Kkは、現像器Gy〜Gkにおける現像に伴って消費された現像剤の補給を行う。
1次転写ロールT1y〜T1kは、現像剤の帯電極性とは逆極性の1次転写電圧が印加され、感光体Py〜Pkの表面の可視像を中間転写ベルトBの表面に転写する。
感光体クリーナCLy〜CLkは、1次転写後に感光体Py〜Pkの表面に残留した現像剤を除去して清掃する。
中間転写ベルトBは、感光体Py〜Pkに対向する1次転写領域を通過する際に、Y,M,C,Kの順に、画像が転写されて積層され、2次転写器T2に対向する2次転写領域Q4を通過する。なお、単色画像の場合は、1色のみの画像が転写されて2次転写領域Q4に送られる。
給紙トレイTR1〜TR4には、媒体の一例としての記録シートSが収容されている。給紙トレイTR1〜TR4に収容された記録シートSは、画像情報の大きさや記録シートSの指定と、収容された記録シートSの大きさや種類等に応じて、送り出される。搬送ロールRaは、記録シートSをレジストレーションロールRrに向けて搬送する。
レジストレーションロールRrは、中間転写ベルトBの表面の画像が2次転写領域Q4に送られる時期に合わせて、記録シートSを送り出す。
2次転写器T2は、コンタクトロールT2cを介してバックアップロールT2aに予め設定された現像剤の帯電極性と同極性の2次転写電圧が印加され、記録シートSに中間転写ベルトBの画像を記録シートSに転写する。
ベルトクリーナCLBは、2次転写領域Q4で画像が転写された後の中間転写ベルトBの表面に残留した現像剤を除去して清掃する。
搬送ベルトT2e、BHは、2次転写器T2で画像が転写された記録シートSを表面に保持して下流側に搬送する。
定着装置Fは、加熱ロールFhと加圧ロールFpとが接触する領域を通過する記録シートSを加圧しながら加熱して、記録シートSの表面の未定着画像を定着する。
定着装置Fで画像が定着された記録シートSは、排出トレイTRhに排出される。排出トレイTRhは、記録シートSが積載される。
(実施例1の2次転写器の説明)
図2は実施例1の2次転写器の要部説明図である。
図1、図2において、実施例1の2次転写器T2では、2次転写ロールT2bに対して、記録シートSの搬送方向の下流側であって、搬送ベルトT2eの回転方向の下流側である右下方に、駆動部材の一例としてのドライブロール1が配置されている。
搬送ベルトT2eの回転方向に対して、ドライブロール1の下流側には、従動部材の一例としての第1の従動ロール2が配置されている。搬送ベルトT2eの回転方向に対して、第1の従動ロール2の下流側には、清掃用の対向部材の一例としての第1の対向ロール3が配置されている。搬送ベルトT2eの回転方向に対して、第1の対向ロール3の下流側には、清掃用の対向部材の一例としての第2の対向ロール4が配置されている。搬送ベルトT2eの回転方向に対して、第2の対向ロール4の下流側には、従動部材の一例としての第2の従動ロール6が配置されている。搬送ベルトT2eの回転方向に対して、第2の従動ロール6の下流側には、張力を付与する部材の一例としてのテンションロール7が配置されている。
したがって、回転体の一例としての搬送ベルトT2eは、2次転写ロールT2b、ドライブロール1、従動ロール2,6、対向ロール3,4、テンションロール7により回転可能に支持されている。
前記従動ロール2,6および対向ロール3,4の下方には、清掃器の一例としてのクリーナ11が配置されている。クリーナ11は、容器の一例としてのケース12を有する。ケース12の内部には、回収された付着物が収容される収容室12aが形成されている。
前記収容室12aには、搬送ベルトT2eを挟んで第1の従動ロール2に対向する位置に、第3の清掃部材の一例としての上流側のブラシロール13が支持されている。上流側のブラシロール13は、回転軸13aと、回転軸13aの外周に支持された毛13bと、を有する円筒状の刷毛状の部材により構成されている。
上流側のブラシロール13の下方には、付着物の移行部材の一例としての上流側のクリーニングロール14が配置されている。上流側のクリーニングロール14は、上流側のブラシロール13に接触して配置されている。また、上流側のクリーニングロール14は、導電性の材料で構成されている。上流側のクリーニングロール14には、第1の電圧V1が印加されている。実施例1では、第1の電圧V1として、現像剤の帯電極性とは異なる正極性:+の電圧が印加されている。なお、実施例1の上流側のブラシロール13および上流側のクリーニングロール14には、駆動源の一例としての図示しないモータから駆動が伝達される。
上流側のクリーニングロール14の下方には、付着物の除去部材の一例としての上流側のスクレーパ16が配置されている。上流側のスクレーパ16は、前後方向に延びる薄板状の金属により構成されている。上流側のスクレーパ16の先端部は、クリーニングロール14の表面に接触した状態で支持されている。
搬送ベルトT2eを挟んで第2の従動ロール2に対向する位置には、第2の清掃部材の一例として、上流側のブラシロール13と同様に構成された下流側のブラシロール21が支持されている。下流側のブラシロール21には、上流側のクリーニングロール14と同様に構成された下流側のクリーニングロール22が接触して支持されている。下流側のクリーニングロール22には、第1の電圧V1とは逆極性である負極性:−の電圧が印加されている。なお、下流側のブラシロール21および下流側のクリーニングロール22には、上流側のブラシロール13および上流側のクリーニングロール14と同様に、図示しないモータから駆動が伝達される。
また、下流側のクリーニングロール22には、上流側のスクレーパ16と同様に構成された下流側のスクレーパ23が接触して支持されている。
図3は実施例1の第1の清掃部材の移動の説明図であり、図3Aは第1の清掃部材が回転体に接触する位置に移動した状態の説明図、図3Bは第1の清掃部材が回転体から離間した位置に移動した状態の説明図である。
図2、図3において、搬送ベルトT2eの回転方向に対して、対向ロール3,4の間に対応する位置には、第1の清掃部材の一例としてのスクレーパ26が支持されている。実施例1のスクレーパ26は、前後方向に延びる薄板状の金属により構成されている。スクレーパ26の先端部は、対向ロール3,4の間の位置において、搬送ベルトT2eの外側の表面に接触可能に支持されている。
スクレーパ26の基端部は、支持部材の一例としてのホルダ27に支持されている。ホルダ27は、回転中心部の一例としての回転軸27aを中心として回転可能に支持されている。回転軸27aの右下面には、連結部材の一例としてのリンク28が支持されている。リンク28は、左下方に延びてから下方に折れ曲がって延びる棒状の部材により構成されている。
リンク28の下端には、付勢部材の一例としてのコイルスプリング29の一端が支持されている。コイルスプリング29の他端は、ケース12に固定支持されている。実施例1のコイルスプリング29は、リンク28の下端を右方に引っ張る力を作用させている。コイルスプリング29の上方には、偏心部材の一例としてのカム31が支持されている。カム31の回転軸31aには、図示しない駆動源の一例としてのモータから駆動が伝達可能に構成されている。
実施例1では、画像形成動作が行われていない通常時は、カム31は、図3Bに示す位置に保持される。この場合、カム31はリンク28の下端部を左方に押した状態となる。したがって、リンク28およびホルダ27が回転軸27aを中心として回転する。よって、スクレーパ26の先端部は、搬送ベルトT2eから離間した状態で保持される。
カム31が図3Bに示す位置から回転して図3Aに示す位置に移動した場合、カム31は、リンク28から離間した状態となる。この状態では、コイルスプリング29の引っ張る力の作用に伴って、リンク28およびホルダ27が回転軸27aを中心として、図3において反時計回り方向に回転する。したがって、スクレーパ26の先端が搬送ベルトT2eに接触する。このとき、コイルスプリング29が作用させる力に応じて、スクレーパ26は、搬送ベルトT2eに対して、予め設定された接触圧力で接触する。
前記ホルダ27、リンク28、コイルスプリング29、カム31、図示しないモータ等により、実施例1の移動部材27〜31が構成されている。
(実施例1の制御部の説明)
図4は実施例1の画像形成装置の制御部分が備えている各機能をブロック図で示した図である。
図4において、プリンタの本体U3の制御部Cは、外部との信号の入出力等を行う入出力インターフェースI/Oを有する。また、制御部Cは、必要な処理を行うためのプログラムおよび情報等が記憶されたROM:リードオンリーメモリを有する。また、制御部Cは、必要なデータを一時的に記憶するためのRAM:ランダムアクセスメモリを有する。また、制御部Cは、ROM等に記憶されたプログラムに応じた処理を行うCPU:中央演算処理装置を有する。したがって、実施例1の制御部Cは、小型の情報処理装置、いわゆるマイクロコンピュータにより構成されている。よって、制御部Cは、ROM等に記憶されたプログラムを実行することにより種々の機能を実現することができる。
(プリンタの本体U3の制御部Cに接続された信号出力要素)
前記プリンタ本体U3の制御部Cは、操作部UIや等の信号出力要素からの出力信号が入力されている。
操作部UIは、電源の投入部の一例としての電源ボタンUI1や、表示部の一例としての表示パネルUI2、数字入力部UI3、矢印入力部UI4、等を備えている。
(プリンタ本体U3の制御部Cに接続された被制御要素)
プリンタ本体U3の制御部Cは、駆動源の駆動回路D1や、電源回路E、清掃用の回転体の駆動回路の一例としての清掃用のロールの駆動回路D2、移動部材の駆動回路の一例としてのカムの駆動回路D3、その他の図示しない制御要素に接続されている。制御部Cは、各回路D1〜D3,E等へ、それらの制御信号を出力している。
D1:駆動源の駆動回路
駆動源の駆動回路D1は、駆動源の一例としてのメインモータM1を介して感光体Py〜Pkや中間転写ベルトB等を回転駆動する。
D2:清掃用のロールの駆動回路
清掃用のロールの駆動回路D2は、ロール用のモータM2の駆動を制御して、ブラシロール13,21やクリーニングロール14,22の回転の制御を行う。
D3:カムの駆動回路
カムの駆動回路D3は、カム用のモータM3の回転を制御して、カム31の回転位置を制御する。
E:電源回路
前記電源回路Eは、現像用の電源回路Ea、帯電用の電源回路Eb、転写用の電源回路Ec、定着用の電源回路Ed、清掃器用の電源回路の一例としてのクリーニング用の電源回路Ee等を有している。
Ea:現像用の電源回路
現像用の電源回路Eaは、現像器Gy〜Gkの現像ロールに現像電圧を印加する。
Eb:帯電用の電源回路
帯電用の電源回路Ebは、帯電器CCy〜CCkそれぞれに感光体Py〜Pk表面を帯電させるための帯電電圧を印加する。
Ec:転写用の電源回路
転写用の電源回路Ecは、1次転写ロールT1y〜T1kや2次転写ロールT2bに転写電圧を印加する。
Ed:定着用の電源回路
定着用の電源回路Edは、定着装置Fの加熱ロールFhにヒータ加熱用の電力を供給する。
Ee:クリーニング用の電源回路
クリーニング用の電源回路Eeは、クリーニングロール14,22に、現像剤をブラシロール13,21から静電的に移行させる電圧V1,V2を印加する。
(プリンタの本体U3の制御部Cの機能)
プリンタの本体U3の制御部Cは、前記信号出力要素からの入力信号に応じた処理を実行して、前記各制御要素に制御信号を出力する機能を有している。すなわち、制御部Cは次の機能を有している。
C1:画像形成の制御手段
画像形成の制御手段C1は、スキャナ部U1から入力された画像情報に応じて、プリンタUの各部材の駆動や各電圧の印加時期等を制御して、画像形成動作であるジョブを実行する。
C2:駆動源の制御手段
駆動源の制御手段C2は、駆動源の駆動回路D1を介してメインモータM1の駆動を制御し、感光体Py〜Pk等の駆動を制御する。
C3:電源回路の制御手段
電源回路の制御手段C3は、各電源回路Ea〜Eeを制御して、各部材へ印加される電圧や、各部材へ供給される電力を制御する。
C4:ロールの制御手段
ロールの制御手段C4は、清掃用のロールの駆動回路D2を介して、ブラシロール13,21やクリーニングロール14,22の回転を制御する。実施例1のロールの制御手段C4は、ジョブが開始されるとブラシロール13,21やクリーニングロール14,22を回転させると共に、ジョブが終了するとブラシロール13,21やクリーニングロール14,22の回転を停止させる。
C5:印刷枚数の計数手段
印刷枚数の計数手段C5は、ジョブで印刷された枚数N1を計数する。
C6:クリーニングの開始枚数の記憶手段
清掃の開始時期の記憶手段の一例としてのクリーニングの開始枚数の記憶手段C6は、スクレーパ26で搬送ベルトT2eの清掃を開始する時期の一例としての開始枚数Naを記憶する。実施例1では、開始枚数Naの一例として、Na=3000[枚]を記憶する。
C7:クリーニングの開始の判別手段
清掃の開始の判別手段の一例としてのクリーニングの開始の判別手段C7は、搬送ベルトT2eの清掃を開始する時期になったか否かを判別する。実施例1のクリーニングの開始の判別手段C7は、計数された印刷枚数N1が、開始枚数Na以上になった場合に、搬送ベルトT2eの清掃を開始する時期になったと判別する。
C8:スクレーパの制御手段
第1の清掃部材の移動の制御手段の一例としてのスクレーパの制御手段C8は、カムの駆動回路D3を介して、スクレーパ26の移動を制御する。実施例1のスクレーパの制御手段C8は、クリーニングの開始の判別手段C7が清掃を開始する時期になったと判別した場合に、カム31を回転させて、スクレーパ26を搬送ベルトT2eに接触させる。また、実施例1のスクレーパの制御手段C8は、スクレーパ26が搬送ベルトT2eに接触してから、予め設定された時間が経過すると、カム31を回転させて、スクレーパ26を搬送ベルトT2eから離間させる。
C9:スクレーパの接触時間の記憶手段
清掃期間の記憶手段の一例としてのスクレーパの接触時間の記憶手段C9は、スクレーパ26を搬送ベルトT2eに接触させる時間t1を記憶する。実施例1では、接触時間t1として、搬送ベルトT2eが3周分回転する時間が設定されている。
TM1:タイマ
計時手段の一例としてのタイマTMは、時間を計測する。
(実施例1の流れ図の説明)
次に、実施例1のプリンタUにおける制御の流れを流れ図、いわゆるフローチャートを使用して説明する。
(クリーナの制御処理のフローチャートの説明)
図5は実施例1のクリーナの制御処理のフローチャートの説明図である。
図5のフローチャートの各ステップSTの処理は、前記プリンタUの制御部Cに記憶されたプログラムに従って行われる。また、この処理はプリンタUの他の各種処理と並行して実行される。
図5に示すフローチャートはプリンタUの電源投入により開始される。
図5のST1において、画像形成動作、いわゆる、ジョブが開始されたか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST2に進む。ノー(N)の場合はST1を繰り返す。
ST2において、次の処理(1)〜(3)を実行する。そして、ST3に進む。
(1)クリーニングロール14,22への電圧V1,V2の印加を開始する。
(2)ブラシロール13,21およびクリーニングロール14,22の駆動を開始する。
(3)印刷枚数N1の計数を開始する。
ST3において、印刷枚数N1がクリーニングの開始枚数Na以上であるか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST4に進む。ノー(N)の場合はST7に進む。
ST4において、次の処理(1)、(2)を実行する。そして、ST5に進む。
(1)カム31を回転させて、スクレーパ26を搬送ベルトT2eに接触させる。
(2)接触時間t1をタイマTM1にセットする。
ST5において、タイマTM1がタイムアップしたか否かを判別する。すなわち、接触時間t1が経過したか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST6に進み、ノー(N)の場合はST5を繰り返す。
ST6において、次の処理(1)、(2)を実行する。そして、ST7に進む。
(1)カム31を回転させて、スクレーパ26を搬送ベルトT2eから離間させる。
(2)印刷枚数N1を初期化する。すなわち、N1=0とする。
ST7において、ジョブが終了したか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST8に進む。ノー(N)の場合はST3に戻る。
ST8において、次の処理(1)、(2)を実行する。そして、ST1に戻る。
(1)クリーニングロール14,22への電圧V1,V2の印加を停止する。
(2)ブラシロール13,21およびクリーニングロール14,22の駆動を停止する。
(実施例1の搬送ベルトBH用のクリーナ11の機能)
前記構成を備えた実施例1のプリンタUでは、ジョブが開始されると、ブラシロール13,21およびクリーニングロール14,22の駆動が開始される。このとき、クリーニングロール14,22には、電圧V1,V2が印加される。なお、スクレーパ26は、搬送ベルトT2eから離間した状態で保持される。
2次転写領域Q4において、中間転写ベルトBと搬送ベルトT2eとの接触に伴って、搬送ベルトT2eには、中間転写ベルトBに付着した現像剤や放電生成物、紙粉等が付着することがある。また、記録シートSが2次転写領域Q4を通過する際に、記録シートSの紙粉が付着したり、片面記録済みの記録シートS、いわゆる裏紙が使用される場合には、現像剤等が搬送ベルトT2eに付着することもある。
ブラシロール13,21は、搬送ベルトT2eに付着した付着物を除去する。クリーニングロール14,22は、ブラシロール13,21が除去した付着物を、静電的に吸着して、付着物を移行させる。実施例1では、負極性に帯電した付着物が上流側のクリーニングロール14で回収され、正極性に帯電した付着物が下流側のクリーニングロール22で回収される。
クリーニングロール14,22に移行した付着物は、スクレーパ16,23で掻き取られる。スクレーパ16,23で掻き取られた付着物は、収容室12aに回収される。
印刷枚数の累積値が開始枚数Na以上になると、スクレーパ26が搬送ベルトT2eに接触する。なお、実施例1では、このとき、実行中のジョブが一時中断される。
搬送ベルトT2eに接触したスクレーパ26は、搬送ベルトT2eの表面に付着した現像剤や紙粉、あるいは、搬送ベルトT2eの表面に薄膜状に固着した現像剤、いわゆるフィルミングを擦り取る。スクレーパ26で擦り取られた現像剤やフィルミング等の付着物は、収容室12aに回収される。
スクレーパ26は、搬送ベルトT2eが3周分回転すると、搬送ベルトT2eから離間する。
図6はブラシロールのみで清掃を行う場合の問題点の説明図である。
ここで、クリーナ11において、ブラシロール13,21を使用した場合、構造上、ブラシロール13,21では、完全に付着物を除去しきることは困難である。したがって、付着物の一部41がブラシロール13,21を通過して、搬送ベルトT2eの回転に伴って下流側に搬送される。下流側に搬送された付着物41が、2次転写領域Q4に突入すると、中間転写ベルトBと搬送ベルトT2eとの接触圧力を受ける。したがって、現像剤の固着、いわゆる、フィルミング42が発生する恐れがある。
特に、搬送ベルトT2eとして伸縮性のあるゴムベルトを使用する場合は、ロールT2b、1〜7に巻き付く際のゴムの伸縮に伴って、フィルミングが剥がれやすかったが、耐久性が高く長寿命のポリイミド樹脂を使用する場合は、伸縮がほとんど無く、フィルミングが剥がれ難い。また、伸縮がほとんど無いポリイミド樹脂を使用する場合、ゴムベルトのような緩衝性、いわゆるクッション性が低く、2次転写領域Q4で圧力が高くなりやすい。すなわち、搬送ベルトT2eにポリイミド樹脂を使用した場合、フィルミング42が発生しやすい。
フィルミング42が発生すると、ブラシロール13,21では、搬送ベルトT2eのフィルミング42を除去することが困難である。したがって、特許文献1に記載された技術のように、ブラシやウェブでは、フィルミングに対応しきれない問題がある。
中間転写ベルトBは、清掃不良の対策として、表面に離型性の高いフッ素樹脂を添加することが多い。したがって、中間転写ベルトBと搬送ベルトT2eとの関係では、搬送ベルトT2e側にフィルミングが発生しやすくなっている。
フィルミング42は、少量の場合は、画像への影響は少ないが、大量になると、搬送ベルトT2eに固着せず、中間転写ベルトB側で固着する恐れがある。すなわち、中間転写ベルトBにフィルミングが発生する恐れがある。中間転写ベルトBにフィルミング42が発生すると、ベルトクリーナCLBにおいて、中間転写ベルトBの表面の清掃不良が発生する恐れがある。したがって、中間転写ベルトBの清掃不良に伴う汚れで、中間転写ベルトBの表面の抵抗が変動してしまい、1次転写領域Q3や2次転写領域Q4で転写不良が発生する恐れがある。よって、転写不良に伴って画質が低下する恐れがある。
したがって、構造上、ブラシロール13,21に比べて、フィルミング42を除去する能力が高いスクレーパ26を使用して、フィルミング42を除去することが好ましい。
しかしながら、特許文献2に記載の技術のように、スクレーパ26を、搬送ベルトT2eに対して常時接触させ続けると、搬送ベルトT2eの磨耗が、ブラシロール13,21を使用する場合に比べて、悪化しやすい問題がある。よって、スクレーパ26は、フィルミング42を除去する際に搬送ベルトT2eに接触させると共に、通常時は、搬送ベルトT2eから離間させておくことが好ましい。
図7はスクレーパを搬送ベルトに対して離間させる場合の問題点の説明図であり、図7Aはスクレーパが搬送ベルトに接触している状態の説明図、図7Bはスクレーパが搬送ベルトから離間した状態の説明図である。
図7において、スクレーパ26が搬送ベルトT2eに接触、離間する構成では、スクレーパ26が搬送ベルトT2eに接触している状態では、スクレーパ26の先端部の上流側に、擦り取られた付着物が、一時的に貯まった状態となることがある。いわば、スクレーパ26で付着物が堰き止められた状態となり、堰き止められた付着物でトナーダム43が形成されることがある。
トナーダム43が発生した状態で、スクレーパ26が搬送ベルトT2eから離間すると、トナーダム43が搬送ベルトT2eの回転に伴って下流側に搬送される。ここで、特許文献2に記載されているように、ブラシ、ブラシ、スクレーパの順に配置された構成において、スクレーパを接触、離間させる構成を仮に適用した場合、スクレーパが離間した際に、トナーダム43が除去されることなく転写領域に搬送される。したがって、トナーダム43がフィルミングとなる可能性が高い。特に、トナーダム43は、前述のブラシロール13,21で除去しきれなかった付着物41に比べて、搬送ベルトT2eの表面からの高さ、いわゆるパイルハイト44が高くなりやすい。したがって、転写領域に突入した場合に、トナーダム43が受ける圧力が大きくなりやすい。よって、付着物41の場合に比べて、フィルミング42が発生しやすくなる。
図8は実施例1のクリーナの作用の説明図であり、図8Aは画像を形成時の状態の説明図、図8Bはスクレーパが搬送ベルトに接触した状態の説明図、図8Cはスクレーパが搬送ベルトから離間してトナーダムが下流側に搬送され始めた状態の説明図、図8Dはトナーダムが除去された状態の説明図である。
これに対して、実施例1のクリーナ11では、スクレーパ26の下流、且つ、2次転写領域Q4の上流に、下流側のブラシロール21が配置されている。図8Aに示すようにジョブ時は、スクレーパ26が離間しており、ブラシロール13,21が付着物を除去している。図8Bにおいて、スクレーパ26が搬送ベルトT2eに接触すると、スクレーパ26が搬送ベルトT2eの表面に付着したフィルミングを含む付着物を除去する。図8Cにおいて、スクレーパ26が搬送ベルトT2eから離間した場合に、スクレーパ26の先端部分に形成されていたトナーダム43が下流側に搬送される。図8Dにおいて、トナーダム43は、下流側のブラシロール21で除去される。
したがって、実施例1のクリーナ11では、トナーダム43が2次転写領域Q4に突入することが抑制されている。よって、スクレーパ26でフィルミング42を除去し、且つ、スクレーパ26を常時接触させずに搬送ベルトT2eを長寿命化しつつ、トナーダム43に起因するフィルミング42の発生が抑制される。
また、実施例1のクリーナ11では、スクレーパ26は、ケース12に対して、ブラシロール13,21の間に配置されている。スクレーパ26は、一般的に、ブラシロール13,21に比べて、フィルミング42や紙粉等を除去する能力は高いが、現像剤の除去能力は低い。したがって、大量の現像剤がスクレーパ26の先端部に突入すると、スクレーパ26が現像剤を除去しきれない恐れがある。したがって、スクレーパ26の先端を現像剤が通過する恐れがあり、現像剤と共にフィルミング42も通過する恐れがある。これに対して、実施例1のクリーナ11では、上流側のブラシロール13で現像剤がある程度除去された状態の搬送ベルトT2eが、スクレーパ26に接触する。したがって、スクレーパ26に過剰な現像剤が突入することが少なく、フィルミング42の除去の失敗が低減される。
また、スクレーパ26が、ブラシロール13,21の間に配置されない場合は、ブラシロール13,21で回収された付着物が、ケース12の左右の両側に堆積しやすく、中央部に堆積が少ない状態となる。すなわち、収容室12aの容量が効率的に使用されない恐れがある。これに対して、実施例1では、スクレーパ26が、ブラシロール13,21の間に配置されており、ケース12の中央部にも付着物が堆積される。したがって、収容室12aが効率的に使用されやすくなっている。
図9は本発明の実施例2のクリーナの説明図であり、実施例1の図2に対応する図である。
次に本発明の実施例2の説明を行うが、この実施例2の説明において、実施例1の構成要素に対応する構成要素には同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。この実施例2は、下記の点で前記実施例1と相違しているが、他の点では前記実施例1と同様に構成されている。
図9において、実施例2のクリーナ11では、実施例1の構成に比べて、上流側のブラシロール13、上流側のクリーニングロール14、上流側のスクレーパ16の位置と、スクレーパ26の位置とが入れ替わっている。これに伴って、上流側のブラシロール13に対応する第1の従動ロール2の位置と、スクレーパ26に対応する対向ロール3,4の位置とが入れ替わっている。
図10は実施例2の制御部の説明図であり、実施例1の図4に対応する図である。
図10において、実施例2のプリンタUの制御部Cでは、実施例1のスクレーパの制御手段C8に替えて、スクレーパの制御手段C8′を有する。また、待機時間の記憶手段C10と、スクレーパの接触開始の判別手段C11と、が追加されている。
C10:待機時間の記憶手段
待機時間の記憶手段C10は、クリーニングの開始の判別手段C7が搬送ベルトT2eの清掃を開始する時期になったと判別した場合に、スクレーパ26を搬送ベルトT2eに接触させる前に、スクレーパ26を離間した位置で待機する期間である待機時間t2を記憶する。実施例2では、待機時間t2は、一例として、搬送ベルトT2eが1周分回転する時間が記憶されている。
C11:スクレーパの接触開始の判別手段
第1の清掃部材の接触開始の判別手段の一例としてのスクレーパの接触開始の判別手段C11は、スクレーパ26の搬送ベルトT2eへの接触を開始する時期になったか否かを判別する。実施例1のスクレーパの接触開始の判別手段C11は、待機時間t2が経過した場合に、スクレーパ26の搬送ベルトT2eへの接触を開始する時期になったと判別する。
C8′:スクレーパの制御手段
実施例2のスクレーパの制御手段C8′は、スクレーパの接触開始の判別手段C11がスクレーパ26の搬送ベルトT2eへの接触を開始する時期になったと判別した場合に、カム31を回転させて、スクレーパ26を搬送ベルトT2eに接触させる。
(実施例2の流れ図の説明)
図11は実施例2の転写部材の位置の制御処理のフローチャートであり、実施例1の図5に対応する図である。
次に、実施例2のクリーナの制御処理の説明を行うが、実施例1と同様の処理については、同一のST番号を付し、詳細な説明は省略する。
図11において、実施例2のクリーナの制御処理では、実施例1のST3とST4との間に、以下のST11,ST12を実行する点が異なる。
ST11において、タイマTM1に待機時間t2をセットする。そして、ST12に進む。
ST12において、タイマTM1がタイムアップしたか否かを判別する。すなわち、待機時間t2が経過したか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST4に進む。ノー(N)の場合はST12を繰り返す。
(実施例2のクリーナ11の機能)
図12は実施例2のクリーナの作用の説明図であり、図12Aは画像を形成時の状態の説明図、図12Bは搬送ベルトの清掃が開始された後スクレーパが接触を待機している状態の説明図、図12Cはスクレーパが搬送ベルトに接触した状態の説明図、図12Dはスクレーパが搬送ベルトから離間してトナーダムが下流側に搬送され始めた状態の説明図、図12Eはトナーダムが除去された状態の説明図である。
前記構成を備えた実施例2のクリーナ11では、画像の形成時は、図12Aに示すように、スクレーパ26は搬送ベルトT2eから離間した状態で保持される。したがって、ブラシロール13,21で搬送ベルトT2eの清掃が行われる。
搬送ベルトT2eをスクレーパ26を使用して清掃する場合、スクレーパ26が搬送ベルトT2eに接触する前に、図12Bに示すように、搬送ベルトT2eが1周分回転するまで、スクレーパ26が待機する。なお、このとき、ジョブは一時中断される。したがって、ジョブが中断されて、2次転写領域Q4において新規の付着物が発生しない状態で、搬送ベルトT2eの表面がブラシロール13,21で1周分清掃される。
ジョブが中断された直後にスクレーパ26が搬送ベルトT2eに接触すると、2次転写領域Q4からスクレーパ26までの間の搬送ベルトT2eが一度もブラシロール13,21で清掃されていない状態で、スクレーパ26が接触することとなる。したがって、搬送ベルトT2eの表面に多くの現像剤が付着している恐れがあり、スクレーパ26における清掃不良が発生する恐れがある。
これに対して、実施例1では、ブラシロール13,21で一度清掃された搬送ベルトT2eの表面に対して、スクレーパ26が接触する。したがって、スクレーパ26における清掃不良の発生が低減される。
次に、実施例1の図8B〜図8Dに示す場合と同様に、図12C〜図12Eに示す過程を経て、スクレーパ26が搬送ベルトT2eに接触し、離間した後、トナーダム43が、上流側のブラシロール13で除去される。すなわち、実施例2では、上流側のブラシロール13が第2の清掃部材として機能する。
したがって、実施例2のクリーナ11でも実施例1と同様に、搬送ベルトT2eを長寿命化しつつ、トナーダム43に起因するフィルミングの発生が抑制される。
図13は本発明の実施例3のクリーナの説明図であり、図13Aは搬送ベルトが中間転写ベルトに接触した状態の説明図、図13Bは搬送ベルトが中間転写ベルトから離間した状態の説明図である。
次に本発明の実施例3の説明を行うが、この実施例3の説明において、実施例1、2の構成要素に対応する構成要素には同一の符号を付して、その詳細な説明を省略する。この実施例3は、下記の点で前記実施例1、2と相違しているが、他の点では前記実施例1、2と同様に構成されている。
図13において、実施例3のクリーナ11では、実施例1の構成に比べて、下流側のブラシロール21、下流側のクリーニングロール22、下流側のスクレーパ23の位置と、スクレーパ26の位置とが入れ替わっている。これに伴って、下流側のブラシロール21に対応する第2の従動ロール6の位置と、スクレーパ26に対応する対向ロール3,4の位置とが入れ替わっている。
図13において、実施例3のプリンタUでは、搬送ベルトT2e、2次転写ロールT2b、ロール1〜6およびクリーナ11からなるベルトユニット51が、回転中心51aを中心として回転可能に支持されている。
ベルトユニット51の左下部には、付勢部材の一例としてのコイルバネ52が連結されている。コイルバネ52は、ベルトユニット51の2次転写ロールT2bをバックアップロールT2aに向けて付勢する。
ベルトユニット51の右上部には、ユニットの移動部材の一例としての第2のカム53が配置されている。第2のカム53は、駆動源の一例として図示しない第2のカム用のモータから駆動が伝達される。第2のカム53は、画像の形成が行われる時は、図13Aに示す位置に保持される。したがって、コイルバネ52の付勢力で搬送ベルトT2eが中間転写ベルトBに予め設定された圧力で接触した状態で保持される。また、第2のカム53が、図13Aに示す位置から180°回転すると、図13Bに示す位置に移動する。したがって、ベルトユニット51がカム53に押されて、搬送ベルトT2eが中間転写ベルトBから離間する。
前記コイルバネ52、第2のカム53等により、回転体の移動部材の一例としてのベルトユニットの移動部材52〜53が構成されている。
図14は実施例3の制御部の説明図であり、実施例1の図4に対応する図である。
図14において、実施例3のプリンタUの制御部Cでは、実施例1のスクレーパの制御手段C8に替えて、スクレーパの制御手段C8″を有する。また、第2の待機時間の記憶手段C20と、搬送ベルトの接触時期の判別手段C21と、ベルトユニットの制御手段C22と、が追加されている。また、制御部Cは、ベルトユニットの駆動回路D4への制御信号を出力する。
D4:ベルトユニットの駆動回路
回転体の移動部材の駆動回路の一例としてのベルトユニットの駆動回路D4は、第2のカム用のモータM4の回転を制御して、第2のカム53の回転位置を制御する。
C20:第2の待機時間の記憶手段
第2の待機時間の記憶手段C20は、スクレーパ26が搬送ベルトT2eから離間した後に、搬送ベルトT2eを中間転写ベルトBに接触させるまでの時間である第2の待機時間t3を記憶する。実施例3では、第2の待機時間t3は、一例として、搬送ベルトT2eが1周分回転する時間が記憶されている。
C21:搬送ベルトの接触時期の判別手段
回転体の接触時期の判別手段の一例としての搬送ベルトの接触時期の判別手段C21は、搬送ベルトT2eを中間転写ベルトBへ接触させる時期になったか否かを判別する。実施例1の搬送ベルトの接触時期の判別手段C21は、第2の待機時間t3が経過した場合に、搬送ベルトT2eを中間転写ベルトBへ接触させる時期になったと判別する。
C22:ベルトユニットの制御手段
回転体の移動部材の制御手段の一例としてのベルトユニットの制御手段C22は、ベルトユニット51の位置を制御する。実施例3のベルトユニットの制御手段C22は、ベルトユニットの駆動回路D4を介して、第2のカム53の回転を制御して、搬送ベルトT2eが中間転写ベルトBに接触する位置と、離間する位置との間で移動させる。なお、実施例3のベルトユニットの制御手段C22は、画像形成の動作中は搬送ベルトT2eを中間転写ベルトBに接触した状態で保持する。また、実施例3のベルトユニットの制御手段C22は、クリーニングの開始の判別手段C7が、搬送ベルトT2eの清掃を開始する時期になったと判別した場合に、搬送ベルトT2eを中間転写ベルトBから離間させる。また、実施例3のベルトユニットの制御手段C22は、搬送ベルトの接触時期の判別手段C21が、搬送ベルトT2eを中間転写ベルトBに接触させる時期になったと判別した場合に、搬送ベルトT2eを中間転写ベルトBに接触させる。
(実施例3の流れ図の説明)
図15は実施例3の転写部材の位置の制御処理のフローチャートであり、実施例1の図5に対応する図である。
次に、実施例3のクリーナの制御処理の説明を行うが、実施例1と同様の処理については、同一のST番号を付し、詳細な説明は省略する。
図15において、実施例3のクリーナの制御処理では、実施例1のST4、ST6に替えてST4′、ST6′を実行すると共に、ST6′とST7の間に、ST21,ST22を実行する点が異なる。
ST4′において、次の処理(1)〜(3)を実行する。そして、ST5に進む。
(1)カム31を回転させて、スクレーパ26を搬送ベルトT2eに接触させる。
(2)接触時間t1をタイマTM1にセットする。
(3)第2のカム53を回転させて搬送ベルトT2eを中間転写ベルトBから離間させる。
ST6′において、次の処理(1)〜(3)を実行する。そして、ST21に進む。
(1)カム31を回転させて、スクレーパ26を搬送ベルトT2eから離間させる。
(2)印刷枚数N1を初期化する。すなわち、N1=0とする。
(3)第2の待機時間t3をタイマTM1にセットする。
ST21において、タイマTM1がタイムアップしたか否かを判別する。すなわち、第2の待機時間t3が経過したか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST22に進む。ノー(N)の場合はST21を繰り返す。
ST22において、第2のカム53を回転させて搬送ベルトT2eを中間転写ベルトBに接触させる。そして、ST7に進む。
(実施例3のクリーナ11の機能)
図16は実施例3のクリーナの作用の説明図であり、図16Aは画像を形成時の状態の説明図、図16Bはスクレーパが搬送ベルトに接触し且つ搬送ベルトが中間転写ベルトから離間した状態の説明図、図16Cはスクレーパが搬送ベルトから離間してトナーダムが下流側に搬送され始めた状態の説明図、図16Dはトナーダムが除去された状態の説明図、図16Eは搬送ベルトが中間転写ベルトに接触した状態の説明図である。
前記構成を備えた実施例3のクリーナ11では、画像の形成時は、図16Aに示すように、スクレーパ26は搬送ベルトT2eから離間した状態で保持される。したがって、ブラシロール13,21で搬送ベルトT2eの清掃が行われる。
搬送ベルトT2eをスクレーパ26を使用して清掃する場合、図16Bに示すように、スクレーパ26が搬送ベルトT2eに接触すると共に、搬送ベルトT2eが中間転写ロールから離間する。したがって、搬送ベルトT2eの表面がスクレーパ26で清掃される。なお、実施例3では、スクレーパ26の搬送ベルトT2eへの接触と、搬送ベルトT2eの中間転写ロールからの離間を同時期に行ったが、時期をずらして行うことも可能である。
スクレーパ26での搬送ベルトT2eの清掃が終了すると、図16Cに示すように、スクレーパ26が搬送ベルトT2eから離間する。したがって、搬送ベルトT2eの回転に伴って、トナーダム43が下流側に移動する。
このとき、実施例3では、搬送ベルトT2eが1周分回転する間、搬送ベルトT2eは中間転写ベルトBから離間している。よって、トナーダム43は、搬送ベルトT2eと中間転写ベルトBとの隙間を通過する。そして、図16Dに示すように、第2の清掃部材の一例としての上流側のブラシロール13がトナーダム43を除去する。すなわち、実施例3では、上流側のブラシロール13が第2の清掃部材として機能する。
そして、ST22の処理が実行されて、図16Eに示すように、搬送ベルトT2eが中間転写ベルトBに接触する。
したがって、実施例3のクリーナ11では、結果として、トナーダム43は、搬送ベルトT2eが中間転写ベルトBに接触する前に、第2の清掃部材の一例としての上流側のブラシロール13で除去される。よって、トナーダム43が2次転写領域Q4に突入して、フィルミングとなることが抑制されている。
したがって、実施例3のクリーナ11でも実施例1、2と同様に、搬送ベルトT2eを長寿命化しつつ、トナーダム43に起因するフィルミングの発生が抑制される。
(変更例)
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更例(H01)〜(H011)を下記に例示する。
(H01)前記実施例において、画像形成装置の一例としてのプリンタUを例示したが、これに限定されず、例えば、複写機、FAX、あるいはこれらの複数または全ての機能を有する複合機等により構成することも可能である。
(H02)前記実施例において、プリンタUとして、5色の現像剤が使用される構成を例示したが、これに限定されず、例えば、単色の画像形成装置や、4色以下または6色以上の多色の画像形成装置にも適用可能である。
(H03)前記実施例において、例示した具体的な数値やパラメータに関しては、設計や仕様等に応じて任意に変更可能である。例えば、実施例2,3で、待機時間t2,t3を、搬送ベルトT2eの1周分としたが、これに限定されない。1周以上とすることが望ましいが、スクレーパ26やブラシロール13,21の位置に応じて、ブラシロール13,21での一度の清掃やトナーダム43の除去が保証されるのであれば、1周未満とすることも可能である。
(H04)前記実施例において、実施例1,2の構成において、実施例3のベルトユニット51を離間させる構成を適用することも可能である。すなわち、スクレーパ26を使用する清掃が開始された場合に、搬送ベルトT2eを中間転写ベルトBから離間させる構成とすることも可能である。
(H05)前記実施例において、回転体の一例としての無端の帯状の搬送ベルトT2eを例示したが、これに限定されない。すなわち、ベルト状に限定されず、ドラム状やロール状等の任意の回転体のクリーナに適用可能である。
(H06)前記実施例において、ブラシロール13,21は、帯電極性が正負の両極性の付着物に対応して2つ設ける構成を例示したが、これに限定されない。すなわち、ブラシロールを1つのみとすることも可能である。
(H07)前記実施例において、清掃器として、搬送ベルトT2eのクリーナ11を例示したが、これに限定されない。中間転写ベルトBや感光体Py〜Pkのクリーナに適用可能である。
(H08)前記実施例において、第1の清掃部材の一例として、薄板状のスクレーパ26を例示し、第2の清掃部材の一例として、刷毛状のブラシロール13,21を例示したが、組み合わせはこれに限定されない。例えば、ブラシロール13,21に替えて、帯状の布、いわゆるウェブを使用したり、スクレーパ26に替えて、ゴム等の樹脂製のブレードを使用することも可能である。
(H09)前記実施例において、スクレーパ26やベルトユニット51を移動させる構成として、バネとカムを使用する構成を例示したが、これに限定されない。スクレーパ26やベルトユニット51を移動可能な構成であれば、ソレノイドやモータ、ギア、ピニオン、ラック、スライド機構等、任意の構成を採用可能である。
(H010)前記実施例において、ブラシロール13,21に対して、クリーニングロール14,22とスクレーパ16,23を設ける構成を例示したが、これに限定されない。例えば、ブラシロール13,21に対して、毛を弾く部材、いわゆるフリッカーを設ける構成とすることも可能である。
(H011)前記実施例において、クリーニングロール14,22に電圧を印加する構成を例示したが、これに限定されない。例えば、ブラシロール13,21に電圧を印加することも可能である。
11…清掃器、
13…第3の清掃部材、
13,21…第2の清掃部材、
26…第1の清掃部材、
27〜31…移動部材、
43…付着物、
B…像保持体、
T2e…回転体、
U…画像形成装置。

Claims (3)

  1. 表面に像が保持される像保持体に接触して配置された回転する回転体に対して、前記回転体の表面に接触して、前記回転体に付着した付着物を除去して清掃する第1の清掃部材と、
    前記第1の清掃部材を、前記回転体の表面に対して接触または離間する方向に移動可能に支持する移動部材と、
    前記回転体の回転方向に対して、前記第1の清掃部材の上流側に配置され、且つ、前記回転部材と前記像保持体との接触位置よりも下流側に配置された第2の清掃部材であって、前記像保持体に対して接触または離間可能に支持された前記回転体が前記像保持体から離間した状態で、前記回転体と前記像保持体との隙間を通過した前記回転体の表面に接触することで、前記回転体の表面が前記像保持体の表面に接触する前に、前記回転体に付着した付着物を除去して清掃する前記第2の清掃部材と、
    を備えたことを特徴とする清掃器。
  2. 板状の部材により構成された前記第1の清掃部材と、
    複数の毛を有する刷毛状の部材により構成された前記第2の清掃部材と、
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載の清掃器。
  3. 表面に画像を保持する像保持体と、
    前記像保持体に対向し且つ接触して配置された回転体と、
    前記回転体の表面に付着した付着物を清掃する請求項1または2に記載の清掃器と、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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