JP2017037233A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】像保持体と中間転写体との間を離間させる構成を有する場合に比べて、費用を抑えつつ、像保持体と中間転写体との摺擦を低減すること。【解決手段】表面に画像を保持して回転する像保持体(Py〜Pk)と、像保持体(Py〜Pk)の表面の画像が転写されて回転する中間転写体(B)と、画像形成動作の終了時に、像保持体(Py〜Pk)の表面に潤滑用の画像(1)を形成する潤滑画像の形成手段(C4)と、潤滑用の画像(1)が像保持体(Py〜Pk)と中間転写体(B)との間の領域(Q4y〜Q4k)を通過した状態で像保持体(Py〜Pk)および中間転写体(B)の回転を停止させる回転制御手段(C5)と、を備えた画像形成装置(U)。【選択図】図4

Description

本発明は、画像形成装置に関する。
従来の複写機やプリンタ等の画像形成装置において、感光体と中間転写体との摺擦へ対応する技術として、以下の特許文献1に記載の技術が従来公知である。
特許文献1としての特開2013−117677号公報には、4つの感光体(1)と転写ベルト(15)との間の摺擦に対応するために、転写ベルト(15)を感光体(1)から離間させる構成を設けて、離間モード、単色モード、フルカラーモードで、転写ベルト(15)が接触する感光体(1)が切り替えられると共に、感光体(1)と転写ベルト(15)の回転速度を各モードの間で切り替えることで、感光体(1)と転写ベルト(15)とが接触した時の摺擦を低減する技術が記載されている。
特開2013−117677号公報(「0029」〜「0038」、図2、図3)
本発明は、像保持体と中間転写体との間を離間させる構成を有する場合に比べて、費用を抑えつつ、像保持体と中間転写体との摺擦を低減することを技術的課題とする。
前記技術的課題を解決するために、請求項1に記載の発明の画像形成装置は、
表面に画像を保持して回転する像保持体と、
前記像保持体の表面の画像が転写されて回転する中間転写体と、
画像形成動作の終了時に、前記像保持体の表面に潤滑用の画像を形成する潤滑画像の形成手段と、
前記潤滑用の画像が、前記像保持体と前記中間転写体との間の領域を通過した状態で前記像保持体および前記中間転写体の回転を停止させる回転制御手段と、
を備えたことを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、
前記中間転写体に転写された画像を、媒体に転写する2次転写器と、
画像形成動作時に前記2次転写器に2次転写用のバイアスを印加すると共に、前記潤滑用の画像が2次転写器の位置を通過する場合に、前記2次転写器に、前記2次転写用のバイアスとは逆極性のバイアスを印加する2次転写バイアスの制御手段と、
を備えたことを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載の画像形成装置において、
前記中間転写体の表面を清掃する清掃部材と、
画像形成動作時に前記清掃部材に清掃用のバイアスを印加すると共に、前記潤滑用の画像が前記清掃部材の位置を通過する場合に、前記清掃部材に、前記清掃用のバイアスよりも大きいバイアスを印加する清掃バイアスの制御手段と、
を備えたことを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載の画像形成装置において、
前記像保持体と前記中間転写体との間の領域を通過した状態で、前記像保持体よりも前記中間転写体の回転を先に停止させる前記回転制御手段、
を備えたことを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1ないし4のいずれかに記載の画像形成装置において、
前記画像形成動作が開始される際に、前記像保持体を前記中間転写体よりも先に回転開始させる前記回転制御手段、
を備えたことを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、像保持体と中間転写体との間を離間させる構成を有する場合に比べて、費用を抑えつつ、像保持体と中間転写体との摺擦を低減することができる。
請求項2に記載の発明によれば、潤滑用の画像が2次転写器の位置を通過する場合に2次転写器に2次転写用のバイアスとは逆極性のバイアスを印加しない場合に比べて、2次転写器が潤滑用の画像で汚れることが低減される。
請求項3に記載の発明によれば、潤滑用の画像が清掃部材の位置を通過する場合に清掃部材に清掃用のバイアスよりも大きいバイアスを印加しない場合に比べて、潤滑用の画像が中間転写体に残留しにくくすることができる。
請求項4に記載の発明によれば、像保持体と中間転写体の回転を停止させる際に、像保持体と中間転写体との間の領域の潤滑画像がなくなることを防止できる。
請求項5に記載の発明によれば、像保持体と中間転写体の回転を開始させる際に、像保持体と中間転写体との間の領域の潤滑画像がなくなることを防止できる。
図1は本発明の実施例1の画像形成装置の全体説明図である。 図2は本発明の実施例1の画像形成装置の制御部分が備えている各機能をブロック図で示した図である。 図3は本発明の実施例1の潤滑画像の形成・除去処理のフローチャートの説明図である。 図4は潤滑画像が1次転写領域に形成された状態で感光体および中間転写ベルトが停止した状態の説明図である。 図5は感光体と中間転写ベルトが回転を開始した場合の説明図であり、図5Aは潤滑画像の前端が2次転写領域に到達した場合の説明図、図5Bは潤滑画像がベルトクリーナで清掃されている途中の説明図である。
次に図面を参照しながら、本発明の実施の形態の具体例としての実施例を説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
なお、以後の説明の理解を容易にするために、図面において、前後方向をX軸方向、左右方向をY軸方向、上下方向をZ軸方向とし、矢印X,−X,Y,−Y,Z,−Zで示す方向または示す側をそれぞれ、前方、後方、右方、左方、上方、下方、または、前側、後側、右側、左側、上側、下側とする。
また、図中、「○」の中に「・」が記載されたものは紙面の裏から表に向かう矢印を意味し、「○」の中に「×」が記載されたものは紙面の表から裏に向かう矢印を意味するものとする。
なお、以下の図面を使用した説明において、理解の容易のために説明に必要な部材以外の図示は適宜省略されている。
図1は本発明の実施例1の画像形成装置の全体説明図である。
図1において、本発明の画像形成装置の実施例1のプリンタUは、上端部に媒体の一例としての記録シートSが排出される排出部の一例としての排出トレイTRhが設けられている。排出トレイTRhの下方には、各種制御回路や記憶媒体等が配列された制御基板SCが配置されている。前記制御基板SCには、プリンタUの各種制御を行う制御部Cと、制御部Cにより作動を制御される画像処理部GS、潜像形成装置駆動回路DL、および電源装置の一例としての電源回路E等が設けられている。
プリンタUの中央下部には、イエロー、マゼンタ、シアン、黒の各色の可視像の一例としてのトナー像を形成する可視像形成装置UY,UM,UC,UKが配置されている。図1において、黒色、すなわち、K色の可視像形成装置UKは像保持体の一例としての感光体Pkを有する。前記感光体Pkの周囲には、帯電器の一例としての帯電ロールCRk、潜像形成装置の一例としてのLEDヘッドLHk、現像装置Gk、像保持体清掃器の一例としての感光体クリーナCLk等が配置されている。
他の色の可視像形成装置UY,UM,UCも、黒色の可視像形成装置UKと同様に構成されている。
各感光体Py〜Pkの上方には、中間転写体の一例としての中間転写ベルトBが配置されている。中間転写ベルトBは、駆動部材の一例としてのベルト駆動ロールRdと、従動部材の一例であり且つ2次転写対向部材の一例としてのバックアップロールT2aと、転写部材の一例としての1次転写ロールT1y,T1m,T1c,T1kと、により回転可能に支持されている。各1次転写ロールT1y〜T1kは、各感光体Py〜Pkに対向して配置されている。なお、中間転写体は、ベルト形状に限定されず、ドラム状等、従来公知の形態を採用することが可能である。
前記中間転写ベルトBの後側上部には、中間転写体の清掃器の一例としてのベルトクリーナCLbが配置されている。前記ベルトクリーナCLbは、清掃容器CLb1を有する。清掃容器CLb1には、清掃部材の一例としてのクリーニングブラシCLb2が回転可能に支持されている。中間転写ベルトBの回転方向に対して、クリーニングブラシCLb2の下流側には、清掃部材の一例としてのクリーニングブレードCLb3が支持されている。前記クリーニングブラシCLb2およびクリーニングブレードCLb3は、中間転写ベルトBに接触している。また、清掃容器CLb1の内部には、残留物搬送部材CLb4が配置されている。
前記バックアップロールT2aの右方には、2次転写部材の一例としての2次転写ロールT2bがバックアップロールT2aに対向して配置されている。前記バックアップロールT2aおよび2次転写ロールT2bにより、実施例1の2次転写器T2が構成されている。また、2次転写ロールT2bおよび中間転写ベルトBの対向する領域により、画像記録領域の一例としての2次転写領域Q5が形成される。
前記可視像形成装置UY〜UKおよび中間転写ベルトB等により、記録シートSに記録される画像を形成する画像記録装置UY〜UK+Bが構成されている。
前記1次転写ロールT1y〜T1k、中間転写ベルトBおよび2次転写器T2等により、実施例1の転写装置T1+T2+Bが構成されている。
なお、図1に示すように、実施例1の中間転写ベルトBは、1次転写領域Q4y〜Q4kが水平面に対して、後側に行くに連れて下方に傾斜した状態で配置されており、これに対応して、可視像形成装置UY〜UKもベルト回転方向下流側に行くに連れて、重力方向下方にずれた位置に配置されている。
前記可視像形成装置UY〜UKの下方には、媒体収容部の一例としての給紙トレイTR1が設けられている。前記給紙トレイTR1は、下壁の一例としての底壁TR1aと、前記底壁TR1aの後端から上方に延びる後端壁TR1bと、底壁TR1aの上方に対向して配置された上壁TR1cとを有する。前記給紙トレイTR1の前端部には、新たな記録シートSを補充するための補充口TR1dが形成されている。前記上壁TR1cの前端部は、補充口TR1dの外側、すなわち、前側に行くに連れて上方に傾斜して形成されている。したがって、前記補充口TR1dは、前側に行くほど上壁TR1cと底壁TR1aとの間隔が広くなり、補充口TR1dが前側に行くほど広くなるように形成されている。
前記底壁TR1a上には、媒体積載部の一例としての昇降プレートPL1が配置されている。昇降プレートPL1は、回転中心PL1aを中心として回転可能に支持されている。また、昇降プレートPL1の上面には、記録シートSが積載されて、記録シートSを昇降可能である。前記昇降プレートPL1の後端部には、付勢部材の一例としての昇降バネPL2が配置されている。昇降バネPL2は、昇降プレートPL1の後端部を上方に付勢する。前記昇降プレートPL1は、画像形成が行われていない場合は、左右両端部に配置された偏心カム状の押下げ部材PL3により昇降プレートPL1が底壁TR1aに平行な状態に保持される下降位置に移動する。そして、画像形成が行われている間は、押下げ部材PL3が回転して昇降バネPL2により昇降プレートPL1が上昇した図1に示す上昇位置との間で移動可能に支持されている。
したがって、補充口開閉部材の一例としての補充口カバーU2が開放されると、補充口TR1dが開放されて、後端壁TR1bに突き当たるまで新たな記録シートSの束を挿入して、下降位置の昇降プレートPL1上に積載された状態で収容される。
前記上壁TR1cの後方には、媒体搬送部材の一例であって、送出部材の一例としての給紙ロールRpが配置されている。前記給紙ロールRpは、前記昇降プレートPL1が上昇位置に移動した状態で、積載された記録シートSの束の最上面の記録シートSが昇降バネPL2のバネ力で押し当てられる位置に配置されている。前記後端壁TR1bの上方には、捌き部材の一例としてリタードロールRsが配置されている。
給紙ロールRpおよびリタードロールRsの上方には、時期調整部材の一例としてのレジロールRrが配置されている。
2次転写器T2の上方には、定着装置Fが配置されている。定着装置Fは、加熱定着部材の一例としての加熱ロールFhと、加圧定着部材の一例としての加圧ロールFpとを有する。加熱ロールFhと加圧ロールFpとが接触した領域により定着領域Q6が構成されている。
定着装置Fの前方には、媒体排出部材の一例としての排出ローラRhが配置されている。排出ローラRhの前方には、媒体の排出部の一例としての排出トレイTRhが形成されている。
(プリンタの機能)
前記プリンタUでは、外部の画像情報送信装置の一例としてのパーソナルコンピュータPC等から印刷情報が入力されると、前記画像処理部GSは、印刷情報をイエロー、マゼンタ、シアン、黒、すなわち、Y,M,C,Kの4色の画像に対応した潜像形成用の画像情報に変換する。そして、画像処理部GSは、予め設定されたタイミングで潜像形成装置駆動回路DLに変換した画像情報を出力する。
なお、原稿画像が単色画像、いわゆる、モノクロの場合は、黒色のみの画像情報が潜像形成装置駆動回路DLに入力される。
潜像形成装置駆動回路DLは、図示しない各色Y,M,C,Kの駆動回路を有する。潜像形成装置駆動回路DLは、入力された画像情報に応じた信号をLEDヘッドLHy,LHm,LHc,LHkに出力する。
画像形成動作に伴って、感光体Py〜Pkは回転する。また、帯電ロールCRy〜CRkや現像装置Gy〜Gk、1次転写ロールT1y〜T1k、2次転写ロールT2bには、電源回路Eから電圧が印加される。
感光体Py〜Pkは、帯電ロールCRy〜CRkと対向する帯電領域Q1y,Q1m,Q1c,Q1kで帯電ロールCRy〜CRkにより表面を帯電される。そして、感光体Py〜Pkの表面には、潜像形成領域Q2y,Q2m,Q2c,Q2kでLEDヘッドLHy〜LHkにより潜像が書き込まれる。書き込まれた静電潜像は現像装置Gy〜Gkと対向する現像領域Q3y,Q3m,Q3c,Q3kにおいてトナー像に現像される。現像されたトナー像は、中間転写ベルトBに接触する1次転写領域Q4y,Q4m,Q4c,Q4kに搬送される。
1次転写ロールT1y〜T1kには、電源回路Eから予め設定された時期にトナーの帯電極性と逆極性の1次転写電圧が印加される。したがって、各感光体Py〜Pk上のトナー像は、1次転写ロールT1y〜T1kにより中間転写ベルトBに1次転写される。前記1次転写領域Q4y〜Q4kで中間転写ベルトB上に順次重ねて転写された単色または多色のトナー像は、前記2次転写領域Q5に搬送される。
感光体クリーナCLy〜CLkは、1次転写後の感光体Py〜Pk表面の転写残トナーや放電生成物等の残留物、付着物を清掃する。
清掃された感光体Py〜Pk表面は、帯電ロールCRy〜CRkにより再帯電される。なお、前記感光体クリーナCLy〜CLkで除去しきれず、帯電ロールCRy〜CRkに付着した残留物等は、前記帯電ロールCRy〜CRkに接触して配置された帯電器清掃部材の一例としての帯電器クリーナCCy,CCm,CCc,CCkによりクリーニングされる。
前記給紙トレイTR1に積載された記録シートSは、給紙ロールRpにより送り出される。送り出された記録シートSは、リタードロールRsと給紙ロールRpとの接触領域で1枚ずつ分離されて捌かれる。1枚ずつ分離された記録シートSは、媒体搬送路SHに搬送される。前記媒体搬送路SHの記録シートSは、レジロールRrに搬送される。レジロールRrは、中間転写ベルトBのトナー像が2次転写領域Q5に到達する時期に合わせて、2次転写領域Q5に送り出される。
ベルトクリーナCLbは、2次転写領域Q5でトナー像が転写された後の中間転写ベルトBの表面を清掃する。なお、実施例1のクリーニングブラシCLb2には、電源回路Eからトナーを吸着する電圧が印加される。よって、クリーニングブラシCLb2は、中間転写ベルトBの転写残トナーを掻き取るとともに、電気的な吸着も利用して除去する。また、クリーニングブレードCLb3は、中間転写ベルトBの転写残トナーを掻き取って除去する。
トナー像が転写された記録シートSは、定着装置Fの定着領域Q6に搬送される。前記記録シートS表面の未定着トナー像は、定着領域Q6通過時に、熱と圧力により定着される。画像が定着された記録シートSは、排出ローラRhから、排出トレイTRhに排出される。
(実施例1の制御部の説明)
図2は本発明の実施例1の画像形成装置の制御部分が備えている各機能をブロック図で示した図である。
図2において、プリンタUの制御部Cは、外部との信号の入出力等を行う入出力インターフェースI/Oを有する。また、制御部Cは、必要な処理を行うためのプログラムおよび情報等が記憶されたROM:リードオンリーメモリを有する。また、制御部Cは、必要なデータを一時的に記憶するためのRAM:ランダムアクセスメモリを有する。また、制御部Cは、ROM等に記憶されたプログラムに応じた処理を行うCPU:中央演算処理装置を有する。したがって、実施例1の制御部Cは、小型の情報処理装置、いわゆるマイクロコンピュータにより構成されている。よって、制御部Cは、ROM等に記憶されたプログラムを実行することにより種々の機能を実現することができる。
(プリンタのUの制御部Cに接続された信号出力要素)
前記プリンタUの制御部Cは、操作部UI等の信号出力要素からの出力信号が入力されている。
操作部UIは、電源の投入部の一例としての電源ボタンUI1や、表示部の一例としての表示パネルUI2、数字入力部UI3、矢印入力部UI4等を備えている。
(プリンタUの制御部Cに接続された被制御要素)
プリンタUの制御部Cは、像保持体の駆動回路の一例としての感光体の駆動回路D1や、中間転写体の駆動回路の一例としてのベルトの駆動回路D2、電源回路E、その他の図示しない制御要素に接続されている。制御部Cは、各回路D1,D2,E等へ、それらの制御信号を出力している。
D1:感光体の駆動回路
感光体の駆動回路D1は、像保持体の駆動源の一例としての感光体用のモータM1を介して感光体Py〜Pkを回転駆動する。
D2:ベルトの駆動回路
ベルトの駆動回路D2は、ベルト駆動モータM2を介して中間転写ベルトBを回転駆動する。
E:電源回路
前記電源回路Eは、現像用の電源回路Ea、帯電用の電源回路Eb、転写用の電源回路Ec、定着用の電源回路Ed、清掃用の電源回路Eeを有している。
Ea:現像用の電源回路
現像用の電源回路Eaは、現像装置Gy〜Gkの現像ロールに現像電圧を印加する。
Eb:帯電用の電源回路
帯電用の電源回路Ebは、帯電ロールCRy〜CRkに感光体Py〜Pk表面を帯電させるための帯電電圧を印加する。
Ec:転写用の電源回路
転写用の電源回路Ecは、1次転写ロールT1y〜T1kや2次転写ロールT2bに転写電圧を印加する。
Ed:定着用の電源回路
定着用の電源回路Edは、定着装置Fの加熱ロールFhにヒータ加熱用の電力を供給する。
Ee:清掃用の電源回路
清掃用の電源回路Eeは、クリーニングブラシCLb2に清掃用の電圧を印加する。
(プリンタUの制御部Cの機能)
プリンタUの制御部Cは、前記信号出力要素からの入力信号に応じた処理を実行して、前記各制御要素に制御信号を出力する機能を有している。すなわち、制御部Cは次の機能を有している。
C1:画像形成の制御手段
画像形成の制御手段C1は、パーソナルコンピュータPCから入力された画像情報に応じて、プリンタUの各部材の駆動や各電圧の印加時期等を制御して、画像形成動作であるジョブを実行する。
C2:電源回路の制御手段
電源回路の制御手段C2は、現像電圧の制御手段C2Aと、帯電電圧の制御手段C2Bと、1次転写電圧の制御手段C2Cと、2次転写バイアスの制御手段の一例としての2次転写電圧の制御手段C2Dと、定着温度の制御手段C2Eと、清掃バイアスの制御手段の一例としての清掃電圧の制御手段C2Fと、を有する。電源回路の制御手段C2は、各電源回路Ea〜Eeを制御して、各部材へ印加される電圧や、各部材へ供給される電力を制御する。
C2A:現像電圧の制御手段
現像電圧の制御手段C2Aは、現像用の電源回路Eaを介して、現像装置Gy〜Gkの現像ロールに印加される現像電圧V1を制御する。実施例1の現像電圧の制御手段C2Aは、画像形成動作中には、予め設定された第1の現像電圧V1aを印加する。また、現像電圧の制御手段C2Aは、画像形成動作が終了して、潤滑画像を形成する場合には、第1の現像電圧V1aよりも絶対値の大きな第2の現像電圧V1bを印加する。実施例1では、一例として、第1の現像電圧V1aとしてV1a=−600[V]が設定され、第2の現像電圧V1bとして、V1b=−700[V]が設定されている。
C2B:帯電電圧の制御手段
帯電電圧の制御手段C2Bは、帯電用の電源回路Ebを介して、帯電ロールCRy〜CRkに印加される帯電電圧V2を制御する。実施例1の帯電電圧の制御手段C2Bは、画像形成動作中には、予め設定された第1の帯電電圧V2aを印加する。また、帯電電圧の制御手段C2Bは、画像形成動作が終了して、潤滑画像を形成する場合には、第1の帯電電圧V2aよりも絶対値の小さい第2の帯電電圧V2bを印加する。実施例1では、一例として、第1の帯電電圧V2aとしてV2a=−700[V]が設定され、第2の帯電電圧V2bとして、V1b=−600[V]が設定されている。
C2C:1次転写電圧の制御手段
1次転写電圧の制御手段C2Cは、転写用の電源回路Ecを介して、1次転写ロールT1y〜T1kに印加される1次転写電圧V3を制御する。なお、実施例1では、予め設定された1次転写電圧V3が印加される。
C2D:2次転写電圧の制御手段
2次転写電圧の制御手段C2Dは、転写用の電源回路Ecを介して、2次転写ロールT2bに印加される2次転写電圧V4を制御する。実施例1の2次転写電圧の制御手段C2Dは、画像形成動作中には、予め設定された第1の2次転写電圧V4aを印加する。また、2次転写電圧の制御手段C2Dは、画像形成動作が終了して、2次転写ロールT2bを清掃する清掃動作の一例としてのクリーニングサイクルが開始されると、第1の2次転写電圧V4aとは逆極性の第2の2次転写電圧V4bを印加する。さらに、2次転写電圧の制御手段C2Dは、画像形成動作が開始されて、潤滑画像が2次転写領域Q5を通過する場合には、第2の2次転写電圧V4bよりも絶対値の大きな第3の2次転写電圧V4cを印加する。実施例1では、一例として、第1の2次転写電圧V4aとしてV4a=+1500[V]が設定され、第2の2次転写電圧V4bとして、V4b=−500[V]が設定され、第3の2次転写電圧V4cとして、V4c=−1000[V]が設定されている。
C2E:定着温度の制御手段
定着温度の制御手段C2Eは、定着用の電源回路Edを介して、定着領域Q6の定着温度を制御する。
C2F:清掃電圧の制御手段
清掃電圧の制御手段C2Fは、清掃用の電源回路Eeを介して、クリーニングブラシCLb2に印加される清掃電圧V5を制御する。実施例1の清掃電圧の制御手段C2Fは、画像形成動作中には、清掃用のバイアスの一例として、予め設定された第1の清掃電圧V5aを印加する。また、清掃電圧の制御手段C2Fは、画像形成動作が終了して、クリーニングサイクルが開始されると、第1の清掃電圧V5aとは逆極性の第2の清掃電圧V5bを印加する。さらに、清掃電圧の制御手段C2Fは、画像形成動作が開始されて、潤滑画像がクリーニングブラシCLb2の位置を通過する場合に、クリーニングブラシCLb2に、第1の清掃電圧V5aよりも絶対値の大きな第3の清掃電圧V5cを印加する。実施例1では、一例として、第1の清掃電圧V5aとしてV5a=+500[V]が設定され、第2の清掃電圧V5bとして、V5b=−500[V]が設定され、第3の清掃電圧V5cとして、V5c=+1000[V]が設定されている。
C3:クリーニングサイクルの制御手段
クリーニングサイクルの制御手段C3は、2次転写ロールT2bを清掃する清掃動作の一例としてのクリーニングサイクルの制御を行う。実施例1のクリーニングサイクルの制御手段C3では、ジョブが終了すると、2次転写電圧の制御手段C2Dや清掃電圧の制御手段C2Fを介して、クリーニングサイクルの制御を行う。具体的には、ジョブが終了すると、画像形成を行わない状態で、予め期間が設定されたクリーニングサイクルの前半は、2次転写ロールT2bに第1の2次転写電圧V4aを印加し且つクリーニングブラシCLb2に第2の清掃電圧V5bを印加する。そして、クリーニングサイクルの後半は、2次転写ロールT2bに第2の2次転写電圧V4bを印加し且つクリーニングブラシCLb2に第1の清掃電圧V5aを印加する。よって、前半は、現像剤の劣化等で異常帯電(+極性に帯電)した現像剤が、2次転写ロールT2bから中間転写ベルトBに戻されると共に、クリーニングブラシCLb2やクリーニングブレードCLb3で回収される。また、後半は、正常帯電(−極性に帯電)した現像剤が、2次転写ロールT2bから中間転写ベルトBに戻されると共に、クリーニングブラシCLb2やクリーニングブレードCLb3で回収される。なお、実施例1では、クリーニングサイクルは、ジョブ終了時に行う構成を例示したが、これに限定されない。例えば、印刷枚数が予め設定された枚数になる度に行ったり、記録シートSの1枚1枚の間、いわゆるインターイメージ領域にクリーニングサイクルを行うことも可能である。
C4:潤滑画像の形成手段
潤滑画像の形成手段C4は、画像形成動作の終了時に、感光体Py〜Pkの表面に潤滑用の画像を形成する。実施例1の潤滑画像の形成手段C4は、ジョブが終了して、クリーニングサイクルも終了した後に、潤滑画像の形成を行う。具体的には、現像電圧の制御手段C2Aおよび帯電電圧の制御手段C2Bを介して、現像電圧V1と帯電電圧V2を第2の電圧V1b,V2bにする。すなわち、現像電圧と帯電電圧の値の大小関係を、画像形成時とは逆の関係にする。よって、現像領域Q3y〜Q3kにおいて、−極性の現像剤は現像ロールから感光体Py〜Pkに移動する。
C5:回転制御手段
回転制御手段C5は、像保持体の回転制御手段の一例としての感光体の回転制御手段C5Aと、中間転写体の回転制御手段の一例としてのベルトの回転制御手段C5Bと、を有し、感光体の駆動回路D1やベルトの駆動回路D2を介して、感光体Py〜Pkや中間転写ベルトB等の回転を制御する。実施例1の回転制御手段C5は、ジョブ終了時には、潤滑用の画像が、感光体Py〜Pkと中間転写ベルトBとの間の1次転写領域Q4y〜Q4kを通過した状態で、感光体Py〜Pkおよび中間転写ベルトBの回転を停止させる。また、実施例1の回転制御手段C5は、潤滑画像が1次転写領域Q4y〜Q4kを通過した状態で、感光体Py〜Pkよりも中間転写ベルトBの回転を先に停止させる。さらに、実施例1の回転制御手段C5は、画像形成動作が開始される際に、感光体Py〜Pkを中間転写ベルトBよりも先に回転開始させる。
C5A:感光体の回転制御手段
感光体の回転制御手段C5Aは、感光体の駆動回路D1を介して、感光体Py〜Pkの回転を制御する。実施例1の感光体の回転制御手段C5Aは、ジョブが開始されると感光体Py〜Pkの回転を開始させ、ジョブが終了後、中間転写ベルトBの回転が停止した後に感光体Py〜Pkの回転を停止させる。
C5B:ベルトの回転制御手段
ベルトの回転制御手段C5Bは、ベルトの駆動回路D2を介して、中間転写ベルトBの回転を制御する。実施例1のベルトの回転制御手段C5Bは、ジョブ開始時には、感光体Py〜Pkの回転開始後、ベルトの回転開始時期になると中間転写ベルトBの回転を介させ、ジョブ終了後は、潤滑画像の前端が1次転写領域Q4y〜Q4kを通過後に中間転写ベルトBの回転を停止させる。
C6:経過時間の計測手段
経過時間の計測手段C6は、経過時間t1を計測する。実施例1の経過時間の計測手段C6は、ジョブ開始時には、感光体Py〜Pkが駆動を開始してからの経過時間t1を計測すると共に、ジョブ終了時には、潤滑画像の形成が開始されてからの経過時間t1を計測する。
C7:判別時期の記憶手段
判別時期の記憶手段C7は、ベルトの回転開始時期の記憶手段C7Aと、画像前端の2次転写通過時期の記憶手段C7Bと、画像前端のクリーナ通過時期の記憶手段C7Cと、画像後端の2次転写通過時期の記憶手段C7Dと、画像後端のクリーナ通過時期の記憶手段C7Eと、ベルトの回転停止時期の記憶手段C7Fと、感光体の回転停止時期の記憶手段C7Gと、を有する。判別時期の記憶手段C7は、経過時間t1に基づいて、感光体Py〜Pkや中間転写ベルトBの回転や、各電圧の印加の時期を判別する判別時期ta〜tgを記憶する。
C7A:ベルトの回転開始時期の記憶手段
ベルトの回転開始時期の記憶手段C7Aは、ジョブ開始時に感光体Py〜Pkが回転を開始してから、中間転写ベルトBが回転を開始するまでの期間であるベルトの回転開始時期taを記憶する。実施例1では、前回の回転終了時に、感光体Py〜Pkの表面に残っている潤滑画像の後端が1次転写領域Q4y〜Q4kを通過する前に、中間転写ベルトBの回転が開始するように、中間転写体の回転開始時期の一例としてのベルトの回転開始時期taが予め設定されている。実施例1では、一例として、ta=0.5秒を記憶する。
C7B:画像前端の2次転写通過時期の記憶手段
画像前端の2次転写通過時期の記憶手段C7Bは、ジョブ開始時に感光体Py〜Pkが回転を開始してから、潤滑画像の前端が2次転写領域Q5に到達する時期である画像前端の2次転写通過時期tbを記憶する。実施例1では、中間転写ベルトBの回転方向に対して、最下流のK色の潤滑画像の前端が2次転写領域Q5に到達する時期が画像前端の2次転写通過時期tbとして設定されている。
C7C:画像前端のクリーナ通過時期の記憶手段
画像前端のクリーナ通過時期の記憶手段C7Cは、感光体Py〜Pkが回転を開始してから、潤滑画像の前端がクリーニングブラシCLb2の位置に到達する時期である画像前端のクリーナ通過時期tcを記憶する。実施例1では、中間転写ベルトBの回転方向に対して、最下流のK色の潤滑画像の前端がクリーニングブラシCLb2に到達する時期が、画像前端が清掃部材を通過する時期の一例としての画像前端のクリーナ通過時期tcとして設定されている。
C7D:画像後端の2次転写通過時期の記憶手段
画像後端の2次転写通過時期の記憶手段C7Dは、感光体Py〜Pkが回転を開始してから、潤滑画像の後端が2次転写領域Q5に到達する時期である画像後端の2次転写通過時期tdを記憶する。実施例1では、中間転写ベルトBの回転方向に対して、最下流のK色の潤滑画像の前端が2次転写領域Q5に到達する時期が画像後端の2次転写通過時期tdとして設定されている。
C7E:画像後端のクリーナ通過時期の記憶手段
画像後端のクリーナ通過時期の記憶手段C7Eは、感光体Py〜Pkが回転を開始してから、潤滑画像の後端がクリーニングブラシCLb2の位置に到達する時期である画像後端のクリーナ通過時期teを記憶する。実施例1では、中間転写ベルトBの回転方向に対して、最下流のK色の潤滑画像の後端がクリーニングブラシCLb2に到達する時期が、画像後端が清掃部材を通過する時期の一例としての画像後端のクリーナ通過時期teとして設定されている。
C7F:ベルトの回転停止時期の記憶手段
ベルトの回転停止時期の記憶手段C7Fは、ジョブ終了後に中間転写ベルトBの回転を停止する時期であるベルトの回転停止時期tfを記憶する。実施例1では、中間転写体の回転停止時期の一例としてのベルトの回転停止時期tfは、潤滑画像の形成が開始されてから、潤滑画像の前端が1次転写領域Q4y〜Q4kを通過する期間が設定されている。
C7G:感光体の回転停止時期の記憶手段
感光体の回転停止時期の記憶手段C7Gは、ジョブ終了後に感光体Py〜Pkの回転を停止する時期である感光体の回転停止時期tgを記憶する。実施例1では、像保持体の回転停止時期の一例としての感光体の回転停止時期tgは、潤滑画像の形成が開始されてから、中間転写ベルトBが停止した後の期間が設定されている。なお、実施例1では、一例として、中間転写ベルトBが回転を停止してから、0.5秒後に感光体Py〜Pkが停止するように設定されている。なお、各時期の設定については、慣性回転や信号の伝達の遅延等は、理解を容易にするため考慮していない。
C8:時期の判別手段
時期の判別手段C8は、経過時間の計測手段C6で計測された経過時間t1が、各時期ta〜tgになったか否かを判別する。
(実施例1の流れ図の説明)
次に、実施例1のプリンタUにおける制御の流れを流れ図、いわゆるフローチャートを使用して説明する。
(潤滑画像の形成・除去処理のフローチャートの説明)
図3は本発明の実施例1の潤滑画像の形成・除去処理のフローチャートの説明図である。
図3のフローチャートの各ステップSTの処理は、プリンタUの制御部Cに記憶されたプログラムに従って行われる。また、この処理はプリンタUの他の各種処理と並行して実行される。
図3に示すフローチャートはプリンタUの電源投入により開始される。
図3のST1において、ジョブが開始されたか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST2に移り、ノー(N)の場合はST1を繰り返す。
ST2において、次の(1)〜(3)の処理を実行して、ST3に進む。
(1)感光体Py〜Pkの駆動を開始する。
(2)各電圧V1〜V5の印加を開始する。
(3)経過時間t1の計測を開始する。
ST3において、経過時間t1がベルトの回転開始時期taになったか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST4に進み、ノー(N)の場合はST3を繰り返す。
ST4において、中間転写ベルトBの回転駆動を開始する。そして、ST5に進む。
ST5において、経過時間t1が画像前端の2次転写通過時期tbになったか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST6に進み、ノー(N)の場合はST5を繰り返す。
ST6において、2次転写電圧V4を第3の電圧V4cに設定する。そして、ST7に進む。
ST7において、経過時間t1が画像前端のクリーナ通過時期tcになったか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST8に進み、ノー(N)の場合はST7を繰り返す。
ST8において、清掃電圧V5を第3の電圧V5cに設定する。そして、ST9に進む。
ST9において、経過時間t1が画像後端の2次転写通過時期tdになったか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST10に進み、ノー(N)の場合はST9を繰り返す。
ST10において、2次転写電圧V4を第1の電圧V4aに設定する。そして、ST11に進む。
ST11において、経過時間t1が画像後端のクリーナ通過時期teになったか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST12に進み、ノー(N)の場合はST11を繰り返す。
ST12において、清掃電圧V5を第1の電圧V5aに設定する。そして、ST13に進む。
ST13において、画像形成を開始する。そして、ST14に進む。
ST14において、ジョブが終了したか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST15に進み、ノー(N)の場合はST14を繰り返す。
ST15において、2次転写電圧V4と清掃電圧V5を第2の電圧V4b,V5bに設定して、2次転写ロールT2bの清掃を行うクリーニングサイクルを実行する。そして、ST16に進む。
ST16において、次の処理(1)、(2)を実行して、ST17に進む。
(1)現像電圧V1および帯電電圧V2を第2の電圧V1b,V2bに設定する。
(2)経過時間t1の計測を開始する。
ST17において、経過時間t1がベルトの回転停止時期tfになったか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST18に進み、ノー(N)の場合はST17を繰り返す。
ST18において、次の処理(1)、(2)を実行して、ST19に進む。
(1)中間転写ベルトBの回転を停止させる。
(2)各電圧の印加を停止する。
ST19において、経過時間t1が感光体の回転停止時期tgになったか否かを判別する。イエス(Y)の場合はST20に進み、ノー(N)の場合はST19を繰り返す。
ST20において、感光体Py〜Pkの回転を停止させる。そして、ST1に戻る。
(実施例1の作用)
図4は潤滑画像が1次転写領域に形成された状態で感光体および中間転写ベルトが停止した状態の説明図である。
前記構成を備えた実施例1のプリンタUでは、ジョブ終了後、感光体Py〜Pkおよび中間転写ベルトBが回転を停止する前に、感光体Py〜Pkと中間転写ベルトBとが接触する1次転写領域Q4y〜Q4kに、図4に示すように、トナー像により構成された潤滑画像1が配置される。したがって、次回のジョブ時に、感光体Py〜Pkと中間転写ベルトBが回転を開始する際に、感光体Py〜Pkと中間転写ベルトBとの間に速度差が発生しても、潤滑画像1が潤滑剤として機能して、感光体Py〜Pkと中間転写ベルトBとの間の摺擦が低減される。したがって、従来の構成のように、感光体と中間転写ベルトとを接触、離間させる機構を設ける必要がなくなり、部品点数が削減され、製造費用や維持費用も削減される。また、部品点数の削減にともなって、プリンタUが小型化可能であると共に、ベルトを接触、離間させる機構を組み込むことが困難であった小型機において、ベルトの摺擦を低減可能である。
また、実施例1では、感光体Py〜Pkと中間転写ベルトBとが回転を停止する場合に、感光体Py〜Pkの方が後に停止する。仮に、感光体Py〜Pkが先に停止すると、1次転写領域Q4y〜Q4kの潤滑画像1が、中間転写ベルトBの回転とともに下流側に搬送されてしまう恐れがある。すなわち、1次転写領域Q4y〜Q4kに潤滑画像1がなくなってしまい、次回のジョブ開始時に感光体Py〜Pkと中間転写ベルトBとの間で摺擦が発生する恐れがある。これに対して、実施例1では、感光体Py〜Pkが後から停止しており、中間転写ベルトBの停止後、1次転写領域Q4y〜Q4kに対しては、むしろ感光体Py〜Pkの表面の現像剤が追加で供給されるような形となる。したがって、1次転写領域Q4y〜Q4kの潤滑画像1がなくなることが防止され、摺擦が確実に抑制される。
さらに、ジョブ開始時でも、中間転写ベルトBが先に回転を開始すると、前述の場合と同様に、1次転写領域Q4y〜Q4kの潤滑画像1がなくなって、摺擦が発生する恐れがある。これに対して、実施例1では、ジョブ開始時に、中間転写ベルトBよりも先に、感光体Py〜Pkが回転を開始する。よって、ジョブ開始時も1次転写領域Q4y〜Q4kの潤滑画像1がなくなることが防止され、摺擦が確実に抑制される。
図5は感光体と中間転写ベルトが回転を開始した場合の説明図であり、図5Aは潤滑画像の前端が2次転写領域に到達した場合の説明図、図5Bは潤滑画像がベルトクリーナで清掃されている途中の説明図である。
また、図5において、ジョブ開始後、潤滑画像1が2次転写領域Q5に到達すると、クリーニングサイクルにおける第2の2次転写電圧V4bよりも高い第3の2次転写電圧V4cが印加される。よって、第2の2次転写電圧V4bを印加する場合に比べて、2次転写ロールT2bに潤滑画像1が付着しにくくなる。よって、潤滑画像1で2次転写ロールT2bが汚れることが低減される。
さらに、ジョブ開始後、潤滑画像1の前端がベルトクリーナCLbに到達すると、クリーニングブラシCLb2に、第3の清掃電圧V5cが印加される。潤滑画像1は、記録シートSに転写されずに2次転写領域Q5を通過しており、トナー量が画像形成時よりも多い場合がある。したがって、第1の清掃電圧V5aでは、清掃しきれない恐れがある。これに対して、実施例1では、第1の清掃電圧V5aよりも高い第3の清掃電圧V5aが印加されており、ジョブ時に比べて、清掃能力が向上している。よって、図5Bに示すように、潤滑画像1の清掃不良の発生が低減される。
また、実施例1では、潤滑画像1を作成する場合に、現像電圧V1と帯電電圧V2との大小関係を、ジョブ時とは逆転させている。したがって、潜像を形成しなくても、現像装置Gy〜Gkから感光体Py〜Pkに現像剤が移動し、感光体Py〜Pkの広範囲にトナー像が形成される。
ここで、LEDヘッドLHy〜LHkで潜像を書き込むことで、潤滑画像を形成することも可能である。しかしながら、一般に、LEDヘッドLHy〜LHkで潜像を書き込むことが可能な主走査方向の幅は、現像装置Gy〜Gkで現像可能な主走査方向の幅よりも狭く設定されている。これは、現像可能な幅が、潜像形成可能な幅よりも狭いと、書き込んだ画像の全てを現像できなくなるためである。したがって、LEDヘッドLHy〜LHkで潤滑画像1を形成した場合、潤滑画像1は、現像可能な幅よりも小さな画像となる。
これに対して、実施例1では、現像電圧V1と帯電電圧V2との大小関係を、ジョブ時とは逆転させており、現像可能な幅の全てを使って潤滑画像1を形成可能である。よって、LEDヘッドLHy〜LHkで潤滑画像1を書き込む場合に比べて、主走査方向の幅が大きな潤滑画像1が形成可能である。よって、LEDヘッドLHy〜LHkで潤滑画像1を書き込む場合に比べて、1次転写領域Q4y〜Q4kでの摺擦がさらに低減される。
(変更例)
以上、本発明の実施例を詳述したが、本発明は、前記実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更例(H01)〜(H07)を下記に例示する。
(H01)前記実施例において、画像形成装置の一例としてのプリンタを例示したが、これに限定されず、例えば、複写機、FAX、あるいはこれらの複数または全ての機能を有する複合機等により構成することも可能である。
(H02)前記実施例において、前記プリンタUは、4色の現像剤が使用される構成を例示したが、これに限定されず、例えば、単色の画像形成装置や、5色以上または3色以下の多色の画像形成装置にも適用可能である。
(H03)前記実施例において、像保持体の一例としてドラム状の感光体Py〜Pkを例示したが、これに限定されない。例えば、像保持体の一例としてベルト状の感光体にも適用可能である。また、中間転写体の一例として無端状の中間転写ベルトを例示したが、これに限定されない。例えば、中間転写ドラムにも適用可能である。
(H04)前記実施例において、感光体Py〜Pkと中間転写ベルトBとを別個のモータM1,M2で駆動する構成を例示したが、これに限定されない。例えば、同一のモータを使用し且つモータからのギア列の数や歯数等で、回転開始時または回転停止時に感光体Py〜Pkと中間転写ベルトBとの間に周速差が発生して、摺擦が問題となる構成にも、適用可能である。
(H05)前記実施例において、ジョブ開始時に潤滑画像が通過する場合に合わせて、2次転写電圧V4や清掃電圧V5を第3の電圧V4c,V5cに設定することが好ましいが、第2の2次転写電圧V4bとしたり、第1の清掃電圧V5を採用したりすることも可能である。
(H06)前記実施例において、潤滑画像を形成する方法として、現像電圧V1と帯電電圧V2を逆転させることが好ましいが、LEDヘッドLHy〜LHkで潜像を形成することも可能である。
(H07)前記実施例において、潜像の形成装置の一例として、LEDが線上に配置されたLEDヘッドLHy〜LHkを例示したが、これに限定されない。例えば、1つのLEDと回転多面鏡とを利用する露光装置を使用することも可能である。
1…潤滑用の画像、
B…中間転写体、
C2D…2次転写バイアスの制御手段、
C2F…清掃バイアスの制御手段、
C4…潤滑画像の形成手段、
C5…回転制御手段、
CLb2…清掃部材、
Py,Pm,Pc,Pk…像保持体、
Q4y,Q4m,Q4c,Q4k…像保持体と中間転写体との間の領域、
S…媒体、
T2…2次転写器、
U…画像形成装置。

Claims (5)

  1. 表面に画像を保持して回転する像保持体と、
    前記像保持体の表面の画像が転写されて回転する中間転写体と、
    画像形成動作の終了時に、前記像保持体の表面に潤滑用の画像を形成する潤滑画像の形成手段と、
    前記潤滑用の画像が、前記像保持体と前記中間転写体との間の領域を通過した状態で前記像保持体および前記中間転写体の回転を停止させる回転制御手段と、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記中間転写体に転写された画像を、媒体に転写する2次転写器と、
    画像形成動作時に前記2次転写器に2次転写用のバイアスを印加すると共に、前記潤滑用の画像が2次転写器の位置を通過する場合に、前記2次転写器に、前記2次転写用のバイアスとは逆極性のバイアスを印加する2次転写バイアスの制御手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記中間転写体の表面を清掃する清掃部材と、
    画像形成動作時に前記清掃部材に清掃用のバイアスを印加すると共に、前記潤滑用の画像が前記清掃部材の位置を通過する場合に、前記清掃部材に、前記清掃用のバイアスよりも大きいバイアスを印加する清掃バイアスの制御手段と、
    を備えたことを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記像保持体と前記中間転写体との間の領域を通過した状態で、前記像保持体よりも前記中間転写体の回転を先に停止させる前記回転制御手段、
    を備えたことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の画像形成装置。
  5. 前記画像形成動作が開始される際に、前記像保持体を前記中間転写体よりも先に回転開始させる前記回転制御手段、
    を備えたことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の画像形成装置。
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