JP5947671B2 - パチンコ機 - Google Patents

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Description

本発明は、遊技機に関し、特に所定の抽選結果に基づいて始動口の近傍に設けられた開閉体を開放動作させる構成を備えたパチンコ機に関する。
従来、遊技機の一例としてのパチンコ機は、遊技盤に配設された特定の始動口への進入を契機として取得される複数の乱数値を含む所定の遊技情報に基づいて所定の抽選が実行され、当該所定の抽選結果が所謂「当り」である場合に、遊技盤に配設されたアタッカ装置とも呼ばれる可変入賞装置を開放状態とし、遊技者に対して所謂大当り遊技と呼ばれる有利な遊技状態を醸成するものが知られている。また、パチンコ機においては、遊技盤に配設された特定の始動機構への遊技球の通過を契機として取得される遊技情報に基づいて、上記抽選とは別の抽選を実行し、当該抽選結果が「当り」である場合に、例えば始動口の近傍に配設された可変部材としての開閉体を開放状態とすることにより始動口への遊技球の進入を容易化し、短時間のうちに前者の抽選を繰り返し実行させるものが知られている。
また、特許文献1には、開放体の開放に関する所定の抽選処理を実行するパチンコ機が開示され、当該パチンコ機においては遊技者にとって最も不利となる遊技状態において、開放体の開放時間を一定の確率により通常の開放時間よりも長くなるように設定することにより、始動口への遊技球の進入を容易化する構成が開示されている。
しかしながら、上記特許文献1に記載されたパチンコ機では、一定の確率により開放体が長く開放した場合に、当該開放中に複数の遊技球が入賞した場合であっても、当該入賞を契機として取得される遊技情報に基づく所定の抽選結果を示す所定の図柄が変動を開始してから変動停止されるまでの変動時間が開放前と比べてそれほど変わらないため、結果として開放前後における単位時間あたりの抽選回数に変化がないという欠点を有する。
特開2011−234955号公報
本発明は上記課題を解決するため、可変部材の動作前と動作後とで、単位時間あたりの所定の抽選回数を変更することが可能な遊技機を提供する。
上記課題を解決するための構成として、遊技盤の遊技領域に設けられた第1始動部品と、遊技領域に設けられた第2始動部品と、遊技領域に設けられた普通図柄始動部品と、第2始動部品に設けられ、作動状態では非作動状態よりも第2始動部品への遊技球の取り込みを容易とする可変部材と、第1又は第2の始動部品いずれかへの遊技球の進入を契機として取得される所定の遊技情報に基づいて、遊技領域に設けられた特別可変入賞部品の開放の可否に関する抽選を実行するとともに、停止態様により抽選の結果を導出する特別図柄の変動時間を決定する第1の遊技抽選手段と、普通図柄始動部品への遊技球の進入を契機として取得される所定の遊技情報に基づいて、可変部材の作動の可否に関する抽選を実行する第2の遊技抽選手段と、第1の遊技抽選手段による抽選結果が、特別可変入賞部品を開放させる当りであるときに特別可変入賞部品を開放状態とする特別遊技を実行する特別遊技制御手段と、第2の遊技抽選手段による抽選の結果が可変部材を作動させる当りであるときに可変部材を作動させ、第2始動部品への遊技球の取り込みを容易とする普通遊技制御手段とを備え、第1の遊技抽選手段は、特別可変入賞部品の開放の可否に関する抽選の実行に際し、遊技情報が第1始動部品への進入を契機として取得されたものである場合に、当該取得された遊技情報に対応する抽選結果が実質的に全て当りとして規定された第1の当否抽選テーブルを参照して抽選結果を抽出し、遊技情報が第2始動部品への進入を契機として取得されたものである場合に、当該取得された遊技情報に対応する抽選結果が当りとなる確率が第1の当否抽選テーブルを参照した場合よりも低く設定された第2の当否抽選テーブルを参照して抽選結果を抽出し、特別図柄の変動時間を決定するに際し、第1始動部品への進入を契機として取得された遊技情報に対応する抽選結果が当りであることに基づいて実行される特別遊技の終了後、第1の遊技抽選の回数が所定の回数に達するまでは、第1の変動時間テーブルを参照して変動時間を抽出し、第1の遊技抽選の回数が所定の回数に達した後は、最長の変動時間が第1の変動時間テーブルに規定された最短の変動時間よりも短く規定された第2の変動時間テーブルを参照して変動時間を抽出する構成とした。
また、他の構成として、遊技領域に、第3始動部品と、遊技球が進入可能な共通進入口、及び当該共通進入口よりも下流側において分岐し、遊技球を少なくとも第1始動部品側又は第3始動部品側に所定の割合により誘導する複数の誘導通路を有する遊技球振分手段とを更に設け、第1の遊技抽選手段が、第1乃至第3の始動部品いずれかへの遊技球の進入を契機として取得される所定の遊技情報に基づいて、遊技領域に設けられた特別可変入賞部品の開放の可否に関する抽選を実行するとともに、停止態様により抽選の結果を導出する特別図柄の変動時間を決定する構成とした。
また、他の構成として、遊技領域に、第3始動部品と、遊技球が進入可能な共通進入口、及び当該共通進入口よりも下流側において分岐し、遊技球を第1始動部品側乃至第3始動部品側のいずれかに所定の割合により誘導する複数の誘導通路を有する遊技球振分手段とを更に設け、第1の遊技抽選手段が、第1乃至第3の始動部品いずれかへの遊技球の進入を契機として取得される所定の遊技情報に基づいて、遊技領域に設けられた特別可変入賞部品の開放の可否に関する抽選を実行するとともに、停止態様により抽選の結果を導出する特別図柄の変動時間を決定する構成とした。
また、他の構成として、第1始動部品への遊技球の進入を契機として取得される所定の遊技情報に基づく第1の遊技抽選手段による抽選の結果が、特別可変入賞部品を開放させる当りであるときに実行される特別遊技における獲得賞球期待値が、他の始動部品への遊技球の進入を契機として取得される所定の遊技情報に基づく第1の遊技抽選手段による抽選の結果が、特別可変入賞部品を開放させる当りであるときに実行される特別遊技における獲得賞球期待値よりも低く設定された構成とした。
また、他の構成として、所定の表示領域を有する演出表示装置と、演出表示装置を制御する演出制御手段とを更に設け、演出制御手段が、可変部材の作動中に所定の表示領域に当該可変部材が作動中である旨の演出を表示させる構成とした。
また、他の構成として、可変部材が作動中である旨の演出が、可変部材が作動してから、第1始動部品への遊技球の進入を契機として取得される所定の遊技情報に基づく第1の遊技抽選手段による抽選の結果が、特別可変入賞部品を開放させる当りであるときに実行される特別遊技が実行される前までである構成とした。
上記構成に係るパチンコ機によれば、可変部材の動作時に第2始動部品への遊技球の取り込みが容易となるため、第2の変動時間テーブルを参照する条件が成立したことに基づいて可変部材の動作前と動作後とで、単位時間あたりの第1の遊技抽選の回数を変更することが可能となる。
実施形態に係るパチンコ機の外観斜視図である。 図1に示すパチンコ機に搭載された遊技盤の正面図である。 図1に示すパチンコ機の制御ブロック図である。 特図遊技情報記憶手段を示すブロック図である。 特図当否抽選手段のブロック図、及び当否抽選テーブルの模式図である。 当り種類決定手段のブロック図、及び当り種類決定テーブルの模式図である。 特図変動時間決定手段のブロック図、及び特図変動時間決定テーブルの模式図である。 特殊変動フラグ切替処理を示すフローチャートである。 遊技球が第2始動部品に対して連続して取り込まれた場合のタイムチャートである。 普図遊技情報記憶手段を示すブロック図である。 普図当否抽選手段を示すブロック図である。 普図変動時間決定手段を示すブロック図である。 当り種類と特別遊技後の遊技状態を示す対応図である。 演出表示制御手段を示すブロック図、及び演出パターン決定用テーブルを示す模式図である。 開閉体開放演出の一例を示す模式図である。 他の実施形態に係る遊技盤を示す正面図である。
以下、図1〜図16を参照し、発明の実施形態を通じて本発明を詳説するが、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではなく、また実施形態の中で説明される特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
なお、以下の説明においてパチンコ機の各部の左右方向は、そのパチンコ機に対面する遊技者にとっての左右方向に一致させて説明する。
図1,図2に示すように、本実施形態に係るパチンコ機1は、遊技場の島設備に設置される縦長方形状の機枠2と、この機枠2の側部に軸着され、開閉自在に取り付けられた本体枠3と、当該本体枠3の内側に装着された遊技盤30と、本体枠3の前面に軸着されて開閉自在に取り付けられ、中央に大きく設けられたガラス窓4A及び当該ガラス窓4Aの下方に設けられた受皿6を有するパネル扉4と、本体枠3の下部に配設された図外の発射装置と、パネル扉4の下部に取り付けられたハンドル7と、パネル扉4の左右の上部にそれぞれ設けられたスピーカ8、及びパネル扉4の内部に配設された図外の複数の発光体を備える。
受皿6の中央部には、操作部9が配設される。操作部9は、演出表示装置50に表示されるカーソル等を移動するためのダイアル部と、ダイアル部によって移動されるカーソルと対応する項目を選択する際や、例えば演出表示装置50において展開される多様なボタン演出の際に押下されるボタン部とから構成される。
パチンコ機1の背面側には、図外の収容体や支持部材等を介して、図3に示す主制御装置100と、副制御装置を構成するサブ制御装置(演出制御装置)200と、払出制御装置300、及び発射制御装置400とが搭載されている。主制御装置100、サブ制御装置200、払出制御装置300及び発射制御装置400は、何れもCPU(Central Processing Unit)と、遊技処理に必要なプログラム、及び、遊技処理に必要なデータを格納したROM(Read Only Memory)と、CPUがROMに格納されたコンピュータプログラムに従って処理を行うための一時記憶領域であるRAM(Random Access Memory)とを備えるマイクロコンピュータである。
なお、主制御装置100、サブ制御装置200、払出制御装置300及び発射制御装置400の各制御装置は、図外の電源供給装置からの電力供給により駆動する。
続いて、本実施形態に係るパチンコ機1の各部の構成を概説する。
図2に示すように遊技盤30は、その盤面に遊技球が流下する遊技領域31を備える。遊技領域31は、ガラス窓4Aから観察することができる。遊技領域31は、図示しないパチンコ機1の内部に設けられる発射装置(遊技領域31に球を打ち出す動作を行う打球アーム装置、及び球を打球アーム装置の打ち出し開始位置に送る装置)から発射された球を滑走させるガイドレール27と遊技球規制レール28によって略円形状となるように区画形成されている。
パネル扉4の受皿6に充填された遊技球はパチンコ機1の内部に1個ずつ流入され、図示しない発射装置に1個ずつ流入(供給)されるようになっている。発射制御装置400は、ハンドル7の回動操作量に応じて球の発射強度を設定し、その発射強度で球が発射されるよう発射装置を制御するようになっている。また、発射制御装置400には、ハンドル7に設けられた人体検知に係るタッチスイッチ401や停止スイッチ402からの信号が払出制御装置300を経由して入力され、タッチスイッチ401がON状態であることを条件にハンドル7の回動操作が有効化され、発射装置により発射されて遊技領域31の上部位置に到達した球は、遊技領域31内を流下することになる。
遊技盤30には、遊技領域31の略中央部に配設された演出表示装置50と、当該演出表示装置50の下部に配設された複数の保留記憶表示器20A〜20Hと、第1特別図柄表示装置35Aと、第2特別図柄表示装置35Bと、普通図柄表示装置41と、第1始動部品60Aと、第2始動部品60Bと、第3始動部品60Cと、特別可変入賞装置65と、通過ゲート66と、複数の一般入賞部品67と、アウト口68、及び、図外の複数の遊技釘や風車とが設けられている。以下、各部の詳細について説明する。
演出表示装置50は、遊技領域31の略中央部に配設される例えば液晶表示装置である。演出表示装置50は、その表示画面51上に例えば1〜8までの数字、及び、特定のキャラクター等からなる演出図柄Sを変動表示可能である。
また、演出表示装置50の表示画面51には、演出図柄Sの変動中に展開される多様な予告演出、或いは、リーチ演出を盛り上げるための特定の画像やアニメーション等の動画等が表示可能である。また、本実施形態における演出表示装置50の表示画面51には、後述する第2始動部品60Bの開閉体61の開放を契機とし、開閉体61が開放中であることを遊技者に報知する特殊な演出が表示される。なお、これらの演出に係る制御は後述のサブ制御装置200によって実行される。
また、表示画面51上に表示される演出図柄Sの変動時間(変動を開始してから停止するまでの時間)は、後述の第1特別図柄、第2特別図柄の変動時間と略同期しており、一般に遊技者は、当該演出図柄Sの変動停止までに実行される多様な演出の行方を見守ることにより、大当り遊技への期待感を抱きながら遊技を進行する。
複数の保留記憶表示器20A〜20Hは、矩形状の発光基体と当該発光基体内に格納されたLEDとから構成される。保留記憶表示器20A〜20Hは、表示画面51の下方において表示画面よりも前方に位置している。保留記憶表示器20A〜20Hは、その発光数によって後述する特図遊技情報の記憶数(保留記憶数)を遊技者に対して報知する機能を有し、遊技情報の記憶数が増加する度に、換言すれば遊技球が後述の第1始動部品60A或いは第2始動部品60B又は第3始動部品60Cに入賞する度に20Aから20Hの方向に向かって発光する。
次に遊技領域31内に配設された各種の遊技部品について説明する。
第1始動部品60Aと、第2始動部品60B及び第3始動部品60Cは、演出表示装置50の下方に配設された振分装置32の下流側にそれぞれ配設されている。振分装置32は、演出表示装置50の下方において左右方向に延在して設けられたステージ55の中央部に開設された導出口55Aの直下に設けられた共通進入口32Aと、当該共通進入口32Aから左右方向に分岐して下流側に延在する複数の球誘導路33A;33Bと、球誘導路33Bから左右方向に分岐して下流側に延在する球誘導路33C;33Dと、球誘導路33A;33Bの上流側、及び球誘導路33C;33Dの上流側に設けられ、共通進入口32Aから進入した球をいずれかの球誘導路に振分ける振分体34A;34Bとを備える。
複数の球誘導路33A乃至33Dは、遊技盤30の前面に配設され、外部より視認可能な透明な基板、及び障壁によってそれぞれ独立して形成された流路であって、共通進入口32Aより進入した球は、振分体34Aによって球誘導路33A又は球誘導路33Bに振分けられる。
そして、球誘導路33A側に振分けられた遊技球は、球誘導路33Aの下方に設けられた第3始動部品60Cに向かって流下する。一方、球誘導路33B側に振分けられた遊技球は、振分体34Bによって球誘導路33C又は球誘導路33Dにさらに振分けられる。そして、球誘導路33C側に振分けられた遊技球は、球誘導路33Cの下方に設けられた第1始動部品60Aに向かって流下し、球誘導路33D側に振分けられた遊技球は、球誘導路33Dの下方に設けられた第2始動部品60Bに向かって流下する。複数の振分体34A;34Bは、外部の動力を用いずに機械的に動作するものであって、遊技球の自重によって、遊技球を下流側の各球誘導路33A乃至33Dに交互に振分ける。
第1始動部品60Aは、球誘導路33Cの下端部から遊技球1個の直径よりも離れて下方に設けられた入賞部品(始動入賞部品)である。第1始動部品60Aは、遊技盤30の前面より前方に突設され、遊技球1個の直径よりも大径な上方開口の始動口(第1始動口)を有する共通基盤63により構成され、その内部には、上記第1始動口への遊技球の進入を検知する第1始動口検知センサ91が設けられる。第1始動口検知センサ91によって検知された遊技球は、遊技盤30の内部に取り込まれた後、遊技盤30の背部に設けられた図外の排出機構を経て排出される。
第2始動部品60Bは、球誘導路33Dの下端部から遊技球1個の直径よりも離れて下方に設けられた入賞部品(可変始動入賞部品)である。第2始動部品60Bは、前述の第1始動部品60Aと同様に、遊技盤30の前面より前方に突設され、遊技球1個の直径よりも大径な上方開口の始動口(第2始動口)を有する共通基盤63と、当該基盤の一側部(本例では右側部)において左右方向に開閉自在に設けられ、第2始動部品60Bへの遊技球の進入の難易を変化させる可変部材としての開閉体61とを備える。第2始動部品60Bの内部には、上記第2始動口への遊技球の進入を検知する第2始動口検知センサ92が設けられる。第2始動口検知センサ91によって検知された遊技球は、遊技盤30の内部に取り込まれた後、遊技盤30の背部に設けられた図外の排出機構を経て排出される。
第2始動部品60Bに設けられた開閉体61は、所謂「電動チューリップ」とも呼ばれる第2始動部品60Bの共通基盤63の内部から上方に延在する軸体であって、通常時(閉鎖状態)においては、その自由端部(先端部)が球誘導路33Dの下端部と当接、又は、遊技球1個の直径よりも狭い間隔で離間している。一方で、動作時(開放状態)においては、その自由端部が球誘導路33Dの下端部と離れる方向(本例においては右方向)に回転し、球誘導路33Dと遊技球1個の直径よりも離れた位置で停止する。開閉体61は、図外のソレノイド等の駆動源と所定の伝達機構を介して接続されており、駆動源が後述する普通遊技制御手段175により制御されることにより、閉鎖状態と開放状態の態様を取り得る。
また、開閉体61が開放状態となった場合、開閉体61の自由端部と球誘導路33Dの下端部との間には、遊技球1個の直径よりも大径な間隔が形成され、共通進入口32A以外の振分装置32の外部より遊技球を第2始動口に取り込むことが可能となる。つまり開閉体61が開放した状態(作動状態)は、共通進入口32A以外からの遊技球の第2始動部品60Bへの進入を容易とする状態であり、開閉体61が閉鎖した状態(非作動状態)は、共通進入口32A以外からの遊技球の第2始動部品60Bへの進入を困難とする状態である。また、本実施形態におけるパチンコ機1においては、開閉体61を開放状態とするか否かの所定の抽選が実行されるようになっており、当該所定の抽選の結果が「当り」となった場合に、開閉体61の開放時間が複数の開放時間の中から選択される構成である。
第3始動部品60Cは、球誘導路33Aの下端部から遊技球1個の直径よりも離れて下方に設けられた入賞部品(始動入賞部品)である。第3始動部品60Cは、遊技盤30の前面より前方に突設され、遊技球1個の直径よりも大径な上方開口の始動口(第3始動口)を有する基盤により構成され、その内部には、上記第3始動口への遊技球の進入を検知する第3始動口検知センサ93が設けられる。第3始動口検知センサ93によって検知された遊技球は、遊技盤30の内部に取り込まれた後、遊技盤30の背部に設けられた図外の排出機構を経て排出される。
上述した複数の始動入賞部品としての第1始動部品60A;第2始動部品60B;第3始動部品60Cの何れかに遊技球が進入すると、当該遊技球の進入が各検知センサ91乃至93によってそれぞれ検知され、検知センサ91乃至93からの検知信号が後述の主制御装置100側に出力される。主制御装置100は、検知信号の入力を契機として後述の複数の乱数を含む第1の遊技情報としての特図遊技情報を取得して記憶するとともに、始動条件の成立により当該取得した特図遊技情報に基づいて後述の特別図柄当否抽選(以下、特図当否抽選という)をはじめとする各種の遊技抽選(第1の遊技抽選)を実行する。
つまり、第1始動部品60A;第2始動部品60B;第3始動部品60Cへの遊技球の進入は、特図遊技情報の記憶、及び当該特図遊技情報に基づく第1の遊技抽選の契機となるものである。
また、主制御装置100は、検知信号の入力を契機として払出制御装置300に対して所定の払出コマンドを送信し、払出制御装置300を介して遊技球払出装置301を動作させることにより遊技者に対して例えば3個の賞球を払出す。
なお、上述の説明においては、第1始動部品60A;第2始動部品60B;第3始動部品60Cについて、遊技球を遊技盤30の内部に取り込み、一定の賞球の払出を伴う入賞部品として説明したが、これに限られるものではない。例えば全ての始動部品又はその一部を、遊技球を取り込むことなく遊技領域31上に流下させる通過型の始動部品としてもよいし、賞球を伴わない始動部品としてもよい。
特別可変入賞装置65は、遊技領域31の右側部に配設される所謂アタッカ装置とも呼ばれる可変入賞部品である。特別可変入賞装置65は、左右方向に長い矩形状に開設された大入賞口と、当該大入賞口と略同形に形成され大入賞口の前方を閉鎖する蓋部材と、当該蓋部材を駆動するソレノイドとを備える。蓋部材は、遊技盤30の前面と平行な軸を中心として前後方向にフラップ状に回動自在に設けられ、遊技盤30の前面と平行に直立した閉鎖状態において大入賞口への遊技球の進入を不可能とし、遊技盤30の前面に対して前方に傾動した開放状態において遊技球を大入賞口内に進入可能とする。特別可変入賞装置65は、後述する第1特図抽選、第2特図抽選の結果(以下、特図抽選結果という場合がある。)が「当り」となった場合に実行される特別遊技中において、主制御装置100の特別遊技制御手段150によって開放駆動され、遊技者は、特別遊技実行中において遊技球を遊技領域31の右側部方向に打ち出すことにより、遊技球を容易に大入賞口内に入賞させることができる。
また、大入賞口内には、遊技球の進入を検知する大入賞口検知センサ94が設けられており、当該大入賞口検知センサ94の検知信号が主制御装置100に出力される。主制御装置100は、当該検知信号の入力を契機として払出制御装置300に対して所定の払出コマンドを送信し、払出制御装置300を介して遊技球払出装置301を動作させることにより遊技者に対して例えば15個の賞球を払出す。
通過ゲート(普通図柄始動部品)66は、例えば遊技領域31の左側部に配設される。通過ゲート66は、遊技球が上方から下方に向けて通過可能な門型の構造をなしたものであり、当該通過ゲート66を通過した遊技球は、内部に格納された通過ゲート検知センサ95によって検出される。通過ゲート検知センサ95は前述の各検知センサ91〜94と同様に主制御装置100に接続されており、その検知信号が主制御装置100に出力される。
主制御装置100は、通過ゲート検知センサ95からの検知信号の入力を契機として後述の複数の乱数を含む第2の遊技情報としての普図遊技情報を取得して記憶するとともに、始動条件の成立により当該取得した遊技情報に基づいて後述の普通図柄当否抽選(以下、普図当否抽選という。)をはじめとする遊技抽選(第2の遊技抽選)を実行する。つまり、通過ゲート66への進入は、普図遊技情報の記憶、及び、当該普図遊技情報に基づく第2の遊技抽選処理の契機となるものである。
複数の一般入賞部品67は、遊技領域31の左側部に上下方向に分かれて配設される。一般入賞部品67は、遊技盤30の前面より前方に突設され、遊技球1個の直径よりも大径な上方開口の入賞口(一般入賞口)を有する基盤により構成され、その内部に一般入賞口への進入を検知する一般入賞口検知センサ96を備える。主制御装置100は、当該一般入賞口検知センサ96からの検知信号の入力を契機として払出制御装置300に対して所定の払出コマンドを送信し、払出制御装置300を介して遊技球払出装置301を動作させることにより遊技者に対して例えば3個の賞球を払出す。
以上のとおり、遊技盤30の遊技領域31内には様々な遊技部品が配設されており、いずれの遊技部品にも取り込まれなかった遊技球は、遊技領域31の最下部に開設されたアウト口68から回収されて、機外に排出される。
次に、第1特別図柄表示装置35A、第2特別図柄表示装置35B、及び普通図柄表示装置41について説明する。
第1特別図柄表示装置35Aは、第1始動部品60Aへの遊技球の入賞を契機として主制御装置100により行われる特図当否抽選(第1特図当否抽選)の結果、又は、第3始動部品60Cへの遊技球の入賞を契機として主制御装置100により行われる特図当否抽選(第3特図当否抽選)の結果を表示するために共通して用いられる表示器である。第2特別図柄表示装置35Bは、第2始動部品60Bへの遊技球の入賞を契機として主制御装置100により行われる特図当否抽選(第2特図当否抽選)の結果を表示する表示器である。
上記各特別図柄表示装置35A;35Bは、例えば7セグメントディスプレイにより構成され、各特図抽選の結果に基づいて特別図柄(1〜9までの数字やその他の記号)を高速で点滅表示させた後に、各特図抽選の結果を表示する態様で所定の特別図柄を導出表示する。
ここで、特別図柄が点滅表示されている時間は、特別図柄の変動時間であり、導出表示されている時間は特別図柄の停止時間である。また、例えば各特図抽選の結果が「当り」である場合に導出表示される特別図柄は、1〜9までの何れかの数字であり、「外れ」である場合に停止表示される特別図柄は、数字以外のアルファベットや「−」等の記号である。各特別図柄表示装置35A;35Bの変動表示に係る制御は、主制御装置100の特図変動表示制御手段145により実行される。
第1特別図柄表示装置35A、第2特別図柄表示装置35Bは、演出表示装置50を見ている遊技者の視界に同時に入らないように、遊技盤30の右下部分に上下方向に配列されている。なお、各特別図柄表示装置35A;35Bの形態は7セグメントに限られず、複数のランプを規則的又はランダムに配列した形態等のものを採用することも可能である。
普通図柄表示装置41は、上述の各特別図柄表示装置35A;35Bの下方に配置され、遊技球の通過ゲート66の通過を契機に、主制御装置100により行われる普図当否抽選の結果を表示する表示器である。本実施形態における普通図柄表示装置41は、並設された2つのLEDランプにより構成され、普図当否抽選の結果に基づいてLEDランプを高速で点滅表示させた後に、普図当否抽選の結果を表示する態様で導出表示するものである。例えば、普図当否抽選の結果が「当り」の場合には、2つのLEDランプのうちの一方のみが点灯し、「外れ」のときに他方のみが点灯するようになっている。2つのLEDランプが交互に点滅している状態は、普通図柄が変動している状態であり、その点滅が停止して点灯が維持された状態は、普通図柄の変動が停止した状態である。また、2つのLEDランプが交互に点滅している時間は、普通図柄の変動時間である。
以下、図3を参照し、上記構成からなる遊技盤30を備えたパチンコ機1のハードウェア上の構成について説明するとともに、パチンコ機1における主要な制御処理について概説する。同図に示すように、パチンコ機1は、主制御装置100及びサブ制御装置200を主たる装置として備えている。
同図に示すように、主制御装置100は、特図遊技情報記憶手段110と、特図当否抽選手段120と、当り種類決定手段130と、特図変動時間決定手段140と、特図変動表示制御手段145と、特別遊技制御手段150と、普図遊技情報記憶手段155と、普図当否抽選手段160と、普図変動時間決定手段165と、普図変動表示制御手段170と、普通遊技制御手段175と、遊技状態制御手段180と、遊技回数計測手段185と、特殊変動状態制御手段190、及び特殊遊技回数計測手段195とを備える。
特図遊技情報記憶手段110は、第1始動部品60A、第2始動部品60B、及び第3始動部品それぞれ対応する第1始動口検知センサ91、第2始動口検知センサ92、及び第3始動口検知センサ93から出力される遊技球の検出信号の入力を契機として、複数の乱数からなる第1の遊技情報としての特図遊技情報を取得して記憶する。
図4(a)は、特図遊技情報記憶手段110の構成を示すブロック図である。
同図に示すように、特図遊技情報記憶手段110は、特図当否抽選用乱数発生部111Aと、特図当否抽選用乱数取得部111Bと、当り種類決定用乱数発生部112Aと、当り種類決定用乱数取得部112Bと、特図変動時間決定用乱数発生部113Aと、特図変動時間決定用乱数取得部113B、及び、特図遊技情報保留記憶部115とから構成される。
特図当否抽選用乱数発生部111Aは、周期的に入力される割り込み信号に基づいてループカウンタの値を所定の範囲(本実施形態では0〜65535の整数の範囲)で1ずつ更新させることによりハードウェア乱数である特図当否抽選用乱数を発生させるハードウェアカウンタである。特図当否抽選用乱数取得部111Bは、第1始動口検知センサ91、第2始動口検知センサ92及び第3始動口検知センサ93のうち、何れかから出力される検知信号の入力に基づき、特図当否抽選用乱数発生部111Aにより発生した特図当否抽選用乱数を取得(ラッチ)する。
当り種類決定用乱数発生部112Aは、上記特図当否抽選用乱数発生部111Aと同様に周期的に入力される割り込み信号に基づいてループカウンタの値を所定の範囲(本実施形態では0〜99の整数の範囲)で1ずつ更新させることによりハードウェア乱数である当り種類決定用乱数を発生させるハードウェアカウンタである。当り種類決定用乱数取得部112Bは、第1始動口検知センサ91、第2始動口検知センサ92及び第3始動口検知センサ93のうち、何れかから出力される検知信号の入力に基づき、当り種類決定用乱数発生部112Aにより発生した当り種類決定用乱数を取得(ラッチ)する。
特図変動時間決定用乱数発生部113Aは、ループカウンタの値を所定の範囲(本実施形態では0〜99の整数の範囲)で1ずつ更新させることによりソフトウェア乱数である特図変動時間決定用乱数を発生させるソフトウェアカウンタである。特図変動時間決定用乱数取得部113Bは、第1始動口検知センサ91、第2始動口検知センサ92及び第3始動口検知センサ93のうち、何れかから出力される検知信号の入力に基づき、特図変動時間決定用乱数発生部113Aにより発生した特図変動時間決定用乱数を取得(ラッチ)する。
以上のとおり、上述の各乱数は、第1始動口検知センサ91、第2始動口検知センサ92及び第3始動口検知センサ93の何れかからの入力に基づいて同時に取得されるものである。
そして、本実施形態においては、これら同時に取得される複数の乱数を総称して「特図遊技情報」という。また、特図遊技情報のうち、第1始動口検知センサ91からの入力に基づいて、換言すれば第1始動部品60Aへの入賞に基づいて取得された特図遊技情報を第1特図遊技情報といい、第2始動口検知センサ92からの入力に基づいて、換言すれば第2始動部品60Bへの入賞に基づいて取得された特図遊技情報を第2特図遊技情報といい、第3始動口検知センサ93からの入力に基づいて、換言すれば第3始動部品60Cへの入賞に基づいて取得された特図遊技情報を第3特図遊技情報という。
遊技情報保留記憶部115は、上述の特図遊技情報を記憶する複数の記憶領域(第1記憶領域,第2記憶領域)を有するRAMにより構成され、取得された特図遊技情報を順次記憶する。
本実施形態において遊技情報保留記憶部115は、特図遊技情報を最大8個まで保留記憶可能である。詳細には、第1記憶領域には、第1特図遊技情報、及び第3特図遊技情報が合計4個まで保留記憶される。また、第2記憶領域には、第2特図遊技情報が合計4個まで保留記憶される。つまり、第1記憶領域は、第1特図遊技情報、及び第3特図遊技情報を保留記憶する共通の記憶領域として設けられ、第2記憶領域は、第1記憶領域とは独立して、第2特図遊技情報を保留記憶する専用の記憶領域として設けられる。
また、各記憶領域に記憶された特図遊技情報は、始動条件の成立によって、第2記憶領域に記憶された第2特図遊技情報が、第1記憶領域に記憶された第1特図遊技情報及び第3特図遊技情報に優先して読み出され、当該読み出された特図遊技情報に基づく第1の遊技抽選(特図当否抽選処理,当り種類決定処理,特図変動時間決定処理)に係る処理が実行されたのちに順次削除される。なお、始動条件については後述する。
図4(b)は、特図遊技情報記憶手段110による特図遊技情報の取得,記憶処理の流れを示すフローチャートである。まず、S100において特図遊技情報記憶手段110は、第1始動部品60Aへの入賞が検出されたかを判定し、判定がYESの場合S101に移行し、NOの場合S104に移行する。S101において特図遊技情報記憶手段110は、第1記憶領域に記憶されている第1特図遊技情報と第3特図遊技情報の合算数が上限の4個未満であるかを判定し、YESの場合S102に移行し、NOの場合、第1特図遊技情報を新たに取得することなく処理を終了する。S102において特図遊技情報記憶手段110は、上述の各乱数発生手段により発生した乱数を上述の各乱数取得手段により取得し、S103に移行する。
特図遊技情報記憶手段110は、S103において、S102で取得した複数の乱数を第1特図遊技情報として互いに対応付けて遊技情報保留記憶部115の第1記憶領域に記憶(保留)し、一回の処理を終了する。
特図遊技情報記憶手段110は、S104において第2始動部品60Bへの入賞が検出されたかを判定し、判定がYESの場合S105に移行し、NOの場合S108に移行する。特図遊技情報記憶手段110は、S105において第2記憶領域内に記憶されている第2特図遊技情報が上限の4個未満であるかを判定し、YESの場合S106に移行し、NOの場合、第2特図遊技情報を新たに取得することなく処理を終了する。
S106において特図遊技情報記憶手段110は、上述の各乱数発生手段により発生した乱数を上述の各乱数取得手段により取得し、S107に移行する。特図遊技情報記憶手段110は、S107において、S106で取得した複数の乱数を第2特図遊技情報として互いに対応付けて遊技情報保留記憶部115の第2記憶領域に記憶(保留)し、一回の処理を終了する。
特図遊技情報記憶手段110は、S108において第3始動部品60Cへの入賞が検出されたかを判定し、判定がYESの場合S109に移行し、NOの場合一回の処理を終了する。特図遊技情報記憶手段110は、S109において第1記憶領域に記憶されている第1特図遊技情報と第3特図遊技情報の合算数が上限の4個未満であるかを判定し、YESの場合S110に移行し、NOの場合、第3遊技情報を新たに取得することなく処理を終了する。
S110において特図遊技情報記憶手段110は、上述の各乱数発生手段により発生した乱数を上述の各乱数取得手段により取得し、S111に移行する。特図遊技情報記憶手段110は、S111において、S110で取得した複数の乱数を第3特図遊技情報として互いに対応付けて遊技情報保留記憶部115の第1記憶領域に記憶(保留)し、一回の処理を終了する。
以上のとおり、本実施形態に係る特図遊技情報記憶手段110は、第1始動部品60A、第2始動部品60B及び第3始動部品60Cいずれかへの進入を契機として、複数の乱数から構成される第1,第2,第3の特図遊技情報を上限に達するまで順次取得,記憶する機能を有する。また、上述したとおり、本実施形態に係るパチンコ機1は、共通進入口32Aに進入した遊技球を第1始動部品60A、第2始動部品60B又は第3始動部品に向けて一定の確率で振分ける構成であるため、各特図遊技情報は、原則として一定の規則性を有して第1記憶領域、又は第2記憶領域に記憶されることとなる。
次に、主制御装置100の特図当否抽選手段120によって実行される特図抽選処理ついて説明する。なお、以下に詳説するが、特図当否抽選手段120、当り種類決定手段130、及び、特図変動時間決定手段140は、所定の始動条件が成立したことに応じて、前記特図遊技情報記憶手段110に記憶された各特図遊技情報に含まれる各乱数をそれぞれ読み出し、読み出した乱数に対応する特図当否抽選の結果、当りの種類、及び、特図変動時間を決定する。
また、本明細書においては、後述する普図遊技情報に基づく第2の遊技抽選と区別すべく、特図遊技情報に基づいて実行される各処理を総称して、「第1の遊技抽選」という。
図5(a)は、特図当否抽選手段120の構成を示すブロック図である。同図に示すように、特図当否抽選手段120は、特図当否抽選用乱数読出し部121と、当否抽選テーブル122A及び当否抽選テーブル122Bを備えている。また、当否抽選テーブル122Aは、当否抽選テーブル122A−1と、当否抽選テーブル122A−2に細分化されている。
図5(b)に示すように、これらのテーブルには、0〜65535までの範囲の特図当否抽選用乱数それぞれに対応する当否結果(「当り」,「外れ」)が規定されている。
特図当否抽選手段120の特図当否抽選用乱数読出し部121は、所定の始動条件が成立したことに基づいて、前述の特図遊技情報記憶手段110によって特図遊技情報として記憶された特図当否抽選用乱数を読み出すとともに、現在の遊技状態、及び特図遊技情報の種別に応じて当否抽選テーブル122A−1;122A−2及び当否抽選テーブル122Bのいずれかのテーブルを参照し、読み出した特図当否抽選用乱数に対応する当否結果(「当り」又は「外れ」)を抽出する。
当否抽選テーブル122A−1は、遊技状態に関わらず、読み出した特図当否抽選用乱数が第1特図遊技情報に含まれる場合に参照されるテーブルである。同図に示すように、本テーブルが参照された場合、特図当否抽選の結果が「当り」となる確率は、約99%に設定されている。つまり、当否抽選テーブル122A−1は、遊技球が第1始動部品60Aに入賞した場合に取得された第1特図遊技情報(特図当否抽選用乱数)に対応する特図当否抽選の結果が実質的に全て「当り」となるように規定されたテーブルである。
一方、当否抽選テーブル122A−2は、遊技状態が後述する「特図低確率」であり、かつ、読み出した特図当否抽選用乱数が第2特図遊技情報又は第3特図遊技情報に含まれる場合に参照されるテーブルである。同図に示すように、本テーブルが参照された場合、特図当否抽選の結果が「当り」となる確率は、約0.2%に設定されている。つまり、当否抽選テーブル122A−2は、当否抽選テーブル122A−1が参照される場合よりも、第2特図遊技情報及び第3特図遊技情報に対応する特図当否抽選の結果が「当り」となる確率が低く設定されたテーブルである。
また、当否抽選テーブル122Bは、遊技状態が後述する「特図高確率」であり、かつ、読み出した特図当否抽選用乱数が第2特図遊技情報又は第3特図遊技情報に含まれる場合に参照されるテーブルである。同図に示すように、本テーブルが参照された場合、特図当否抽選の結果が「当り」となる確率は、約2%に設定されている。つまり、当否抽選テーブル122Bは、当否抽選テーブル122A−2が参照される場合よりも、第2特図遊技情報、及び第3特図遊技情報に対応する特図当否抽選の結果が「当り」となる確率が約10倍高く設定されたテーブルである。
またここで、上記特図当否抽選が実行される契機となる始動条件とは、特別図柄が変動中でないこと、かつ、特別遊技実行中でないことであり、当該始動条件が成立したことに基づいて特図遊技情報記憶手段110によって記憶された特図当否抽選用乱数が読み出され、対応する当否結果が抽出される。また、特図当否抽選用乱数の読出し順は、前述のとおり、第2記憶領域に記憶された第2特図遊技情報が第1記憶領域に記憶された第1特図遊技情報及び第3特図遊技情報よりも優先して読み出される。例えば、振分装置32により遊技球が振分けられ、遊技球が第3始動部品60C、第1始動部品60A、第2始動部品60Bの順に遊技球が入賞し、それぞれ対応する特図遊技情報が記憶された場合、まず第2始動部品60Bへの入賞により保留記憶された第2特図遊技情報が読み出され、当該第2特図遊技情報に基づく遊技結果が導出された後、第3始動部品60Cへの入賞により保留記憶された第3特図遊技情報、第1始動部品60Aへの入賞により保留記憶された第1特図遊技情報が順に読み出される。つまり、同一の記憶領域内においては入賞順で読み出される。
次に、主制御装置100の当り種類決定手段130により実行される当り種類決定処理について説明する。
図6(a)は、当り種類決定手段130の構成を示すブロック図である。
同図に示すように、当り種類決定手段130は、当り種類決定用乱数読出し部131と、前述の特図当否抽選の結果が「当り」である場合に参照される当り種類決定テーブル132を備えている。図6(b)に示すように、当り種類決定テーブル132は、特1当り用当り種類決定テーブル132A,特2当り用当り種類決定テーブル132B、及び特3当り用当り種類決定テーブル132Cに細分化されている。これらのテーブルには、0〜99までの範囲の当り種類決定用乱数それぞれに対応する当り種類が規定されている。
当り種類決定手段130の当り種類決定用乱数読出し部131は、前述の特図当否抽選の結果が「当り」であることに基づいて、特図遊技情報記憶手段110によって特図遊技情報として記憶された当り種類決定用乱数を読み出し、特1当り用当り種類決定テーブル132A、特2当り用当り種類決定テーブル132B及び特3当り種類決定テーブル132Cのいずれかのテーブルを参照して、読み出した当り種類決定用乱数に対応する当り種類を抽出する。
特1当り用当り種類決定テーブル132Aは、読み出した当り種類決定用乱数が第1特図遊技情報に含まれる場合に参照されるテーブルであり、当り種類決定用乱数に対応する当り種類として「特別図柄A」のみが規定されている。よって、第1特図遊技情報に基づく前述の当否結果が「当り」である場合、当り種類が常に「特別図柄A」として抽出される。なお、本例においては、「特別図柄A」のみを規定しているが、一定の割合で後述するその他の当り種類を規定するようにしてもよい。
特2当り用当り種類決定テーブル132Bは、読み出した当り種類決定用乱数が第2特図遊技情報に含まれる場合に参照されるテーブルであり、当り種類決定用乱数に対応する当り種類として複数の当り種類「特別図柄B」、「特別図柄C」、「特別図柄D」及び「特別図柄E」が規定されている。よって、第2特図遊技情報に基づく前述の当否結果が「当り」である場合、当り種類が「特別図柄B」、「特別図柄C」、「特別図柄D」及び「特別図柄E」のいずれかに一定の選択率で抽出される。なお、図中の選択率の項目は便宜上、付したものである。
特3当り用当り種類決定テーブル132Cは、読み出した当り種類決定用乱数が第3特図遊技情報に含まれる場合に参照されるテーブルであり、前述の特2当り用当り種類決定テーブル132Bと同様に、当り種類決定用乱数に対応する当り種類として複数の当り種類「特別図柄B」、「特別図柄C」、「特別図柄D」及び「特別図柄E」が規定されている。よって、第3特図遊技情報に基づく前述の当否結果が「当り」である場合、当り種類が「特別図柄B」、「特別図柄C」、「特別図柄D」及び「特別図柄E」のいずれかに一定の選択率で抽出される。
また、特2当り用当り種類決定テーブル132B及び特3当り用当り種類決定テーブル132C間の選択率の比較から明らかなように、特3当り用当り種類決定テーブル132Cが参照される場合よりも、特2当り用当り種類決定テーブル132Bが参照される場合の方が、当り種類が「特別図柄B」又は「特別図柄C」となる確率が高く設定されている。
これらのテーブルによって抽出される当り種類は、後述する特別遊技中の態様(ラウンド数)や、当該特別遊技後の遊技状態を決定する要素として用いられる。
また、これらの当り種類は、前述の第1特別図柄表示装置35A又は第2特別図柄表示装置35Bに導出される特別図柄の態様を決定する。本実施形態において、例えば当り種類が「特別図柄A」である場合、第1特別図柄表示装置35Aに「2・2」が導出され、当り種類が「特別図柄B」の場合「7・7」、「特別図柄C」の場合「5・5」、「特別図柄D」の場合「3・3」、「特別図柄E」の場合「8・8」が第1特別図柄表示装置35A又は第2特別図柄表示装置35Bに特図当否抽選の結果を示す態様として停止表示される。なお、前述の特図当否抽選の結果が「外れ」である場合は、当り種類決定処理は実行されず、第1特別図柄表示装置35A又は第2特別図柄表示装置35Bに導出される特別図柄の態様は「−」とされる。
次に、主制御装置100の特図変動時間決定手段140により実行される特図変動時間決定処理ついて説明する。図7(a)は、特図変動時間決定手段140の構成を示すブロック図である。同図に示すように、特図変動時間決定手段140は、特図変動時間決定用乱数読出し部141と、外れ用特図変動時間テーブル142と、当り用特図変動時間テーブル143を備えている。図7(b)に示すように、外れ用特図変動時間テーブル142は、特殊特図変動時間テーブル142Aと、非特殊特図変動時間テーブル142Bに細分化されている。
これらのテーブルには、0〜99までの範囲の特図変動時間決定用乱数に対応する特別図柄の変動時間(1.8秒,3秒,12秒,30秒,45秒,90秒のいずれか)が規定されている。特図変動時間決定手段140の特図変動時間決定用乱数読出し部141は、前述の特図当否抽選の結果が抽出されたことに基づいて、特図遊技情報記憶手段110によって特図遊技情報として記憶された特図変動時間決定用乱数を読み出すとともに、特図当否抽選の結果(「当り」又は「外れ」)や、特殊変動フラグの状態(ON,OFF)に応じて、上記いずれかのテーブルを選択,参照し、当該参照したテーブルの中から読み出した特図変動時間決定用乱数に対応する特別図柄の変動時間を抽出する。
特殊特図変動時間テーブル142Aは、特図当否抽選の結果が「外れ」であり、かつ、後述する特殊変動フラグがONである場合に参照されるテーブルであり、「12秒」,「30秒」,「45秒」,「90秒」の4種類の変動時間が所定の選択率により規定されている。
詳細については後述するが、特殊変動フラグは、当り種類が「特別図柄A」であることを契機として実行される特別遊技の終了後、特別図柄が例えば3回変動するまでON状態(「0」→「1」)とされるフラグであって、当該期間中においては、特殊特図変動時間テーブル142Aが参照されることにより、特別図柄の変動時間が最短でも「12秒」として決定される。
一方、非特殊特図変動時間テーブル142Bは、特図当否抽選の結果が「外れ」であり、かつ、後述する特殊変動フラグがOFFである場合に参照されるテーブルであり、「1.8秒」,「3秒」の2種類の変動時間が所定の選択率により規定されている。当該非特殊特図変動時間テーブル142Bは、前述の特殊変動フラグがOFF状態(「1」→「0」)の期間中に参照され、特別図柄の変動時間が最長でも「3秒」として決定される。つまり、非特殊特図変動時間テーブル142Bに規定された最長の変動時間(本例の場合「3秒」)は、特殊特図変動時間テーブル142Aに規定された最短の変動時間(本例の場合「12秒」)よりも短く、非特殊特図変動時間テーブル142Bが参照された場合には、停止態様によって前述の特図当否抽選の結果を導出する特別図柄が停止するまでの時間(変動時間)が大幅に短縮され、1回の特図当否抽選の結果が導出するまでの時間効率が大幅に向上することとなる。
なお、非特殊特図変動時間テーブル142Bに規定される変動時間は2種類に限られるものではなく、特殊特図変動時間テーブル142Aに規定された最短の変動時間よりも短い変動時間を複数規定してもよい。
当り用特図変動時間テーブル143は、特図当否抽選の結果が「当り」である場合に参照されるテーブルであり、「12秒」,「30秒」,「45秒」,「90秒」の4種類の変動時間が所定の選択率により規定されている。なお、上述の各テーブルは例示に過ぎず、この他にも特図遊技情報の保留記憶数に応じてさらに細分化したテーブルを設けてもよいし、変動時間についてもさらに細分化して規定してもよい。
以上のとおり、主制御装置100は、特図当否抽選手段120、当り種類決定手段130及び特図変動時間決定手段140を備えており、特図遊技情報記憶手段110に記憶された第1〜第3までの特図遊技情報を読み出し、読み出した特図遊技情報に対応する特図当否抽選の結果、当りの種類、及び特図変動時間を抽出する第1の遊技抽選を実行する。
そして、主制御装置100は、第1の遊技抽選によって抽出,決定された特図当否抽選の結果、当りの種類、及び特図変動時間の情報を含む演出図柄変動コマンドをサブ制御装置200側に送信する。当該演出図柄変動コマンドを受信したサブ制御装置200側では、特図当否抽選の結果、当りの種類、及び特図変動時間に基づいて演出図柄の変動時間、及び、変動に際して表示される多様な演出内容(予告パターン,リーチパターン等)を決定し、演出表示装置50で各種の演出を展開する処理を実行する。
また、演出図柄変動コマンドの送信と対応して、主制御装置100の特図変動表示制御手段145は、第1特別図柄表示装置35A又は第2特別図柄表示装置35Bに対して変動開始信号を出力し、第1特別図柄又は第2特別図柄の変動表示を、抽出された所定の変動時間だけ実行するとともに、所定の変動時間経過後に変動停止信号を出力し、特図当否抽選の結果を示す態様で停止表示させる。これにより、第1始動部品60A、第2始動部品60B及び第3始動部品60Cへの入賞を契機として取得された第1〜第3の特図遊技情報に対する特図当否抽選の結果が確定し、遊技者に報知される。
次に、主制御装置100の特別遊技制御手段150について説明する。特別遊技制御手段150は、上述の特図当否抽選の結果が「当り」である場合、当該「当り」であることを示す態様で特別図柄及び演出図柄Sが停止表示された後に、遊技者に対して遊技者にとって有利な特別遊技(所謂「大当り遊技」)を実行する。ここで、特別遊技の具体的態様は、前述の当り種類に応じて予め設定されている。
例えば、当り種類が、「特別図柄B」又は「特別図柄C」である場合、特別遊技制御手段150は、特別可変入賞装置65の駆動源としてのソレノイドに駆動信号を出力し、特別可変入賞装置65の大入賞口を16R(ラウンド)開放状態とする。ここで、1Rあたりの開放時間は、例えば開放開始から30秒が経過するまで、又は遊技球が10個入賞するまでのうち、いずれか早い条件が成立するまでとされている。また、各ラウンド間のインターバルは、1.8秒とされている。よって、特別図柄の種類が「特別図柄B」又は「特別図柄C」であることに基づいて特別遊技が実行された場合に、遊技者が獲得可能な理論上の賞球数(払出し数)は、2400個(15×10×16)となる。
当り種類が、「特別図柄C」又は「特別図柄D」である場合、特別遊技制御手段150は、特別可変入賞装置65に駆動信号を出力し、特別可変入賞装置65の大入賞口を6R(ラウンド)開放状態とする。特別図柄の種類が「特別図柄C」又は「特別図柄D」である場合の1R当りの開放時間及びラウンド間のインターバルは上述の特別図柄の種類が、「特別図柄B」又は「特別図柄C」である場合の特別遊技と同様に設定されており、特別図柄の種類が「特別図柄C」又は「特別図柄D」であることに基づいて特別遊技が実行された場合に、遊技者が獲得可能な理論上の賞球数(払出し数)は、900個(15×10×6)となる。
一方、当り種類が、「特別図柄A」である場合、特別遊技制御手段150は、特別可変入賞装置65の駆動源としてのソレノイドに駆動信号を出力し、特別可変入賞装置65の大入賞口を2R(ラウンド)開放状態とする。ここで、1Rあたりの開放は、例えば開放開始から0.2秒が経過するまでとされている。また、各ラウンド間のインターバルは、0.5秒とされている。このように、当り種類が、「特別図柄A」である場合に実行される特別遊技は、特別可変入賞装置65の大入賞口の開放時間が極めて短時間であるため、遊技球を大入賞口内に入賞させることが困難な遊技であり、実質的な賞球を得ることが困難な遊技として設定されている。
また、上述のとおり、当り種類「特別図柄A」は、遊技球が第1始動部品60Aに入賞したことを条件として参照され、実質的に当否結果が全て「当り」となるように規定された当否抽選テーブル122A−1から抽出された特図当否抽選の結果が「当り」であることに基づいて抽出される当り種類であるため、遊技球が第1始動部品60Aに入賞した場合、変動時間経過後にほぼ毎回2Rの特別遊技が実行されることとなる。
そして、本実施形態に係るパチンコ機1においては、入賞の度にほぼ毎回実行される2Rの特別遊技を契機として後述する特殊変動フラグを切り替えることにより、斬新な遊技性を醸成するようにしている。
次に、普図遊技情報記憶手段155について説明する。図10は、普図遊技情報記憶手段155の構成を示すブロック図である。同図に示すように、普図遊技情報記憶手段155は、普図当否抽選用乱数発生部155Aと、普図当否抽選用乱数取得部155Bと、普図変動時間決定用乱数発生部156Aと、普図変動時間決定用乱数取得部156B、及び、普図遊技情報保留記憶部157とから構成される。
普図当否抽選用乱数発生部155Aは、周期的に入力される割り込み信号に基づいてループカウンタの値を所定の範囲(本実施形態では0〜99の整数の範囲)で1ずつ更新させることによりハードウェア乱数である普図当否抽選用乱数を発生させるハードウェアカウンタである。普図当否抽選用乱数取得部155Bは、通過ゲート検知センサ95から出力される検知信号の入力に基づき、普図当否抽選用乱数発生部155Aにより発生した普図当否抽選用乱数を取得(ラッチ)する。
普図変動時間決定用乱数発生部156Aは、ループカウンタの値を所定の範囲(本実施形態では0〜9の整数の範囲)で1ずつ更新させることによりソフトウェア乱数である普図変動時間決定用乱数を発生させるソフトウェアカウンタである。普図変動時間決定用乱数取得部156Bは、通過ゲート検知センサ95から出力される検知信号の入力に基づき、普図変動時間決定用乱数発生部156Aにより発生した普図変動時間決定用乱数を取得(ラッチ)する。
以上のとおり、上述の各乱数(普図当否抽選用乱数,普図変動時間決定用乱数)は、通過ゲート検知センサ95からの入力に基づいて同時に取得されるものである。そして以下の説明においては、これら同時に取得される複数の乱数を総称して「普図遊技情報」という場合がある。
普図遊技情報保留記憶部157は、普図遊技情報を記憶する記憶領域を有するRAMにより構成される。本実施形態においては、普図遊技情報保留記憶部157に記憶可能な普図遊技情報の上限は4個とされており、普図遊技情報保留記憶部157は、通過ゲート66への進入を契機として取得された普図遊技情報を記憶領域内に順に記憶する。また、記憶領域に記憶された普図遊技情報は、始動条件の成立によって記憶順に読み出され、読み出された普図遊技情報に基づく第2の遊技抽選(普図当否抽選処理,普図変動時間決定処理)に係る処理が実行されたのちに順次削除される。
次に、主制御装置100の普図当否抽選手段160及び普図変動時間決定手段165によって実行される第2の遊技抽選に係る処理ついて説明する。なお、以下に詳説するが、普図当否抽選手段160、及び普図変動時間決定手段165は、所定の始動条件が成立したことに応じて、普図遊技情報記憶手段155に記憶された普図遊技情報に含まれる乱数をそれぞれ読み出し、読み出した乱数に対応する普図当否抽選の結果、及び、普通図柄の変動時間を決定する。
図11(a)は、普図当否抽選手段160の構成を示すブロック図である。同図に示すように、普図当否抽選手段160は、普図当否抽選用乱数読出し部161と、低確率用普図当否抽選テーブル162A、及び高確率用普図当否抽選テーブル162Bを備えている。図11(b)に示すように、これらのテーブルには、0〜99までの範囲の普図当否抽選用乱数それぞれに対応する当否結果(「当り」,「外れ」)と、当否抽選が「当り」である場合の開閉体61の開放時間(「ショート」又は「ロング」)が規定されている。普図当否抽選手段160の普図当否抽選用乱数読出し部161は、所定の始動条件が成立したことに基づいて、前述の普図遊技情報記憶手段155によって普図遊技情報として記憶された普図当否抽選用乱数を読み出すとともに、現在の遊技状態に応じて低確率用普図当否抽選テーブル162A及び高確率用普図当否抽選テーブル162Bのいずれかのテーブルを参照し、読み出した普図当否抽選用乱数に対応する当否結果(「当り」又は「外れ」)を抽出する。
同図に示すように、低確率用普図当否抽選テーブル162Aが参照された場合において、当否結果が「当り」となる確率は3%であり、そのうち約2%が開放パターン「ショート」であり、残余の1%が開放パターン「ロング」として規定されている。
一方で、高確率用普図当否抽選テーブル162Bが参照された場合において、当否結果が「当り」となる確率は、98%に設定されており、全ての開放パターンが「ロング」として規定されている。上記いずれのテーブルが参照されるかは、後述する遊技状態制御手段180によって設定される遊技状態によって異なり、遊技状態が後述する「普図低確率」である場合は、低確率用普図当否抽選テーブル162Aが参照され、「普図高確率」である場合は、高確率用普図当否抽選テーブル162Bが参照される。
そして、両テーブルに規定された普図当否抽選の結果の比較から明らかなように、遊技状態が「普図低確率」である場合には、普図当否抽選の結果が「当り」となる確率が低く、遊技状態が「普図高確率」である場合には、普図当否抽選の結果が「普図低確率」である場合に比べ相対的に高くなる。また、本実施形態において、遊技状態が「普図低確率」である場合に参照される低確率用普図当否抽選テーブル162Aには、前述の開閉体61の開放パターンとして「ショート」と「ロング」の2種類が設けられており、特に「ロング」が選択されたことを契機として開閉体61が開放状態となった場合には、遊技球を遊技盤30の右側部に打ち出すことによって、遊技球を第2始動部品60Bのみに入賞させることが可能となる。
またここで、上記普図当否抽選が実行される契機となる始動条件とは、普通図柄が変動中でないことであり、上述の特別図柄に係る始動条件とは異なり、特別遊技中であっても普通図柄に係る普図当否抽選が実行される。なお、特別遊技中に普図当否抽選を実行しない構成としてもよい。
次に、普図変動時間決定手段165により実行される普図変動時間決定処理ついて説明する。図12(a)は、普図変動時間決定手段165の構成を示すブロック図である。同図に示すように、普図変動時間決定手段165は、普図変動時間決定用乱数読出し部166と、低確率用普図変動時間テーブル167Aと、高確率用普図変動時間テーブル167Bを備えている。普図変動時間決定手段165の普図変動時間決定用乱数読出し部166は、前述の普図当否抽選の結果が抽出されたことに基づいて、普図遊技情報記憶手段155によって普図遊技情報として記憶された普図変動時間決定用乱数を読み出すとともに、遊技状態に応じて上記いずれかのテーブルを参照し、読み出した普図変動時間決定用乱数に対応する普通図柄の変動時間を抽出する。
ここで、低確率用普図変動時間テーブル167Aは、遊技状態が後述する「普図低確率」である場合に参照されるテーブルである。図12(b)に示すように、低確率用普図変動時間テーブル167Aには、普図変動時間決定用乱に対応して「10秒」又は「20秒」の変動時間が、例えば50%の割合で規定されている。また、高確率用普図変動時間テーブル167Bは、遊技状態が後述する「普図高確率」である場合に参照されるテーブルである。図12(b)に示すように、高確率用普図変動時間テーブル167Bには、普図変動時間決定用乱に対応して「2秒」の変動時間が規定されている。
両テーブルに規定された変動時間の比較から明らかなように、低確率用普図変動時間テーブル167Aが参照される場合の方が、高確率用普図変動時間テーブル167Bが参照される場合よりも長い変動時間が抽出される。換言すれば、遊技状態が「普図低確率」である場合には、普通図柄が変動を開始してから変動停止するまでの時間が長くなり、遊技状態が「普図高確率」である場合には、普通図柄が変動を開始してから変動停止するまでの時間が「普図低確率」である場合に比べ相対的に短くなる。なお、上述の各テーブルは例示に過ぎず、この他にも普図遊技情報の記憶数(保留記憶数)に応じて異なる変動時間が規定されたテーブルを参照して普通図柄の変動時間を決定する構成としてもよい。
以上のとおり、主制御装置100は、普図当否抽選手段160及び普図変動時間決定手段165を備えており、普図遊技情報記憶手段155に記憶された普図遊技情報を読み出し、読み出した普図遊技情報に対応する普図当否抽選の結果、及び、変動時間を抽出する第2の遊技抽選を実行する。そして、主制御装置100の普図変動表示制御手段170は、普図遊技情報に対応する普図当否抽選の結果、及び、変動時間が抽出されたことに基づいて、普通図柄表示装置41に対して変動開始信号を出力し、普通図柄を抽出された所定の変動時間だけ変動表示させるとともに、所定の変動時間経過後に変動停止信号を出力し、普図当否抽選の結果を示す態様で停止表示させる。これにより、通過ゲート66への進入を契機として取得された普図遊技情報に対する普図当否抽選の結果が確定し、遊技者に報知され、確定する。
次に、主制御装置100の普通遊技制御手段175について説明する。普通遊技制御手段175は、上述の普図当否抽選の結果が「当り」である場合、当該「当り」であることを示す態様で普通図柄が停止表示された後に、第2始動部品60Bに設けられた開閉体61を所定の時間,間隔により開放状態として、第2始動部品60Bへの入賞を容易化する。
例えば、現在の遊技状態が「普図低確率」である場合において、前述の普図当否抽選の結果が「当り」かつ開放パターンが「ショート」である場合、開閉体61の駆動源としてのソレノイドに駆動信号を出力し、開閉体61を例えば0.4秒間開放状態とした後に閉鎖状態とする。
また、現在の遊技状態が「普図低確率」である場合において、前述の普図当否抽選の結果が「当り」かつ開放パターンが「ロング」である場合、開閉体61の駆動源としてのソレノイドに駆動信号を出力し、開閉体61を例えば18秒間開放状態とした後に閉鎖状態とする。
一方、現在の遊技状態が「普図高確率」である場合において前述の普図当否抽選の結果が「当り」かつ開放パターンが「ロング」である場合、開閉体61を例えば1.5秒間開放状態とした後に閉鎖状態とするサイクルを3回繰り返して実行する。このときの1サイクルの間隔は例えば0.4秒に設定される。つまり、遊技状態が「普図高確率」である場合には、普通図柄の変動時間が大幅に短縮されるとともに、開閉体61の開放時間及び開放頻度が大幅に向上し、遊技球が第2始動部品60Bに取り込まれ易くなる。
また、遊技状態が「普図低確率」であっても、開放パターンが「ロング」である場合には、開閉体61が継続して18秒間開放状態となるため、遊技球が第2始動部品60Bに取り込まれ易くなる。
具体的には、遊技状態が「普図高確率」の場合、又は、開閉体61が「ロング」の態様で開放した場合において、遊技者が遊技盤30の右側部に向けて遊技球を打ち出せば、打ち出された遊技球は、誘導路R(図2参照)に沿って第2始動部品60B側に誘導される。誘導路Rは、遊技盤30より前方に突設して設けられた通路であって、その上面が遊技盤30の中央側に向かって下方に傾斜している。よって、当該誘導路R上に到達した遊技球は図2の矢印で示すような軌跡で第2始動部品60B側に流下し、開放状態にある開閉体61によって取り込まれた後に第2始動部品60Bのみに入賞する。つまり、この場合、遊技球は振分装置32に設けられた共通進入口32Aを経ることなく、振分装置32の外部から第2始動部品60Bに対して直接的に入賞可能となり、前述の第1の遊技抽選においては、当否抽選の結果が「当り」であることを条件として特2当り用当り種類決定テーブル132Bが参照されて当り種類が決定されることとなる。
また、普通遊技制御手段175は、遊技状態が「普図低確率」であって、かつ、前述の普図当否抽選の結果が「当り」かつ開放パターンが「ロング」である場合、開閉体61の開放動作と同時にサブ制御装置200に対して開閉体開放コマンドを送信する。当該開閉体開放コマンドを受信したサブ制御装置200は、後述する開閉体開放開始演出を実行し、遊技者に対して開閉体61が開放状態にあることを報知する。
次に、主制御装置100の遊技状態制御手段180について説明する。遊技状態制御手段180は、上述の特図当否抽選の結果が「当り」である場合に、その当り種類に応じて、特別遊技後の遊技状態を切り替える。図13は、当り種類と、特別遊技後の遊技状態を示す対応図である。同図に示すように、本実施形態において、当り種類が「特別図柄A」である場合、特別遊技前後の遊技状態は変更されない。また、当り種類が「特別図柄B」である場合、特別遊技後の遊技状態は、「普図高確率」かつ「特図高確率」の遊技状態に切り替えられる。また、当り種類が「特別図柄C」である場合、特別遊技後の遊技状態は、「普図高確率」かつ「特図低確率」の遊技状態に切り替える。また、当り種類が「特別図柄D」である場合、特別遊技後の遊技状態は、「普図高確率」かつ「特図高確率」の遊技状態に切り替えられる。また、当り種類が「特別図柄E」である場合、特別遊技後の遊技状態は、「普図高確率」かつ「特図低確率」の遊技状態に切り替えられる。
これらの遊技状態は、RAMの記憶領域にそれぞれ独立して設けられた遊技状態フラグ(特別図柄用フラグ,普通図柄用フラグ)によって管理され、前述した特図遊技情報に基づく第1の遊技抽選(特図当否抽選処理)、及び普図遊技情報に基づく第2の遊技抽選(普図当否抽選処理,普図変動時間決定処理)においては、当該フラグの状態(ON,OFF)に基づいて、対応するテーブルが参照されることとなる。
また、遊技状態の切替は、特別遊技中において開放する特別可変入賞装置65の大入賞口の最終ラウンド終了後(「16R」,「4R」終了後)に実行され、当該時期に遊技状態が切り替わることにより、特別遊技終了後に、切替後の遊技状態における遊技が開始可能となる。
また、本実施形態における「特図高確率」の状態は、特別遊技終了後、次回の特別遊技が実行されるまで継続するものであるが、例えば遊技回数(特図当否抽選の回数)が所定の回数に達するまで継続する設定としてもよい。また、本実施形態における「普図高確率」の状態は、特別遊技終了後からの遊技回数が100回に達するまで継続する。なお、遊技回数については、以下に説明する遊技回数計測手段185によって計測される。
遊技回数計測手段185は、例えば前述した演出図柄変動コマンドの送信が実行される度にカウントアップするハードウェア又はソフトウェア上のカウンタであって、特別図柄及び演出図柄Sの変動回数、換言すれば第1の遊技抽選の実行回数(遊技回数)を計測する。当該遊技回数計測手段185によって計測される遊技回数は、「特別図柄A」を除く「特別図柄B」〜「特別図柄D」を契機とする特別遊技が実行される度にクリア処理がなされ、当該特別遊技後の新たな遊技状態において、遊技回数が「0」から計測される。また、遊技回数計測手段185によって計測される遊技回数は、前述の遊技状態制御手段180によって参照される。
具体的には、遊技状態制御手段180は、遊技回数計測手段185によって計測される遊技回数(本例の場合100回)に基づいて、遊技状態を「普図高確率」から「普図低確率」へと変更する。
次に、特殊変動状態制御手段190について説明する。
特殊変動状態制御手段190は、前述の第1特図遊技情報に基づく特図当否抽選の結果が「当り」であり、「特別図柄A」を契機とする特別遊技が実行されることに基づいて、特殊変動フラグをON状態とする(「0」→「1」)とともに、当該特殊変動フラグがON状態となってから、遊技回数(特殊遊技回数)が予め設定された遊技回数に達したことに基づいて特殊変動フラグをOFF状態とする(「1」→「0」)。
特殊変動フラグの状態は、前述の第1の遊技抽選(特図変動時間決定処理)において参照され、特殊変動フラグの状態に基づいて特殊特図変動時間テーブル142A及び非特殊特図変動時間テーブル142Bの何れかが参照される。
図8は、特殊変動状態制御手段190による特殊変動フラグ切替処理を示すフローチャートである。同図に示すように、S200において特殊変動状態制御手段190は、特別遊技が開始されたかを判定し、YESの場合S201に移行し、NOの場合S203に移行する。S201において特殊変動状態制御手段190は、上記特別遊技の契機となった当り種類が「特別図柄A」であるかを判定し、YESの場合S202に移行し、NOの場合1回の処理を終了する。S202において特殊変動状態制御手段190は、特殊変動フラグをON状態(「1」)に切り替え、一回の処理を終了する。なお、既に特殊変動フラグがON状態である場合には当該ON状態が維持される。
S203において特殊変動状態制御手段190は、特別図柄が変動を開始したかを判定し、YESの場合S204に移行し、NOの場合1回の処理を終了する。S204において特殊変動状態制御手段190は、特殊変動フラグがONであるかを判定し、YESの場合S205に移行し、NOの場合1回の処理を終了する。S205において特殊変動状態制御手段190は、特殊変動遊技回数が予め設定された所定の遊技回数を超えたかを判定し、YESの場合S206に移行し、NOの場合1回の処理を終了する。
ここで、特殊変動遊技回数とは、特殊変動フラグがONである状態下の通算の遊技回数、換言すれば前述の特図変動時間決定処理において、特殊特図変動時間テーブル142Aが参照される第1の遊技抽選の通算回数であって、本例においては所定の遊技回数が3回に設定されている。また、特殊変動遊技回数は後述の特殊遊技回数計測手段195によって計測されている。
よって、特殊遊技回数計測手段195によって計測される特殊遊技回数が所定の遊技回数を超える4回に達した場合に判定がYESとなりS206に移行し、特殊遊技回数が3回以下である場合に判定がNOとなり1回の処理が終了する。S206において特殊変動状態制御手段190は、特殊変動フラグをOFFの状態(「0」)に切り替え、1回の処理を終了する。
以上のとおり、特殊変動フラグは、当り種類「特別図柄A」を契機とする特別遊技が実行される度にON状態とされ、当該特殊変動フラグがONの状態は、当り種類「特別図柄A」を契機とする特別遊技終了後、特別図柄が所定の変動回数(3回)に達するまで維持され、所定の変動回数を超えた場合(4回)に解除される。
特殊遊技回数計測手段195は、例えば前述した演出図柄変動コマンドの送信が実行される度にカウントアップするハードウェア又はソフトウェア上のカウンタであって、特別図柄及び演出図柄Sの変動回数、換言すれば第1の遊技抽選の回数(遊技回数)を計測する。当該特殊遊技回数計測手段195によって計測される遊技回数は、「特別図柄A」を契機とする特別遊技が実行される度にクリア処理がなされ、当該特別遊技後の遊技において新たに遊技回数が「0」から計測される。また、前述のとおり特殊遊技回数計測手段195によって計測される遊技回数は、前述のとおり特殊変動状態制御手段190によって参照され、特に特殊変動フラグをOFFの状態(「0」)に切り替える契機として参照される。
以下、上記各構成を備えた主制御装置100によるパチンコ機1の遊技性について説明する。なお、以下の説明における遊技状態は少なくとも「普図低確率」であるものとする。
上述のとおり、本実施形態に係る遊技盤30には、共通進入口32Aを備えた振分装置32が設けられ、共通進入口32Aに進入した遊技球は、所定の振分け率によって第1始動部品60A〜第3始動部品60Cに振分けられ、いずれかの始動部品に入賞することとなる。
そして、上記第1始動部品60A〜第3始動部品60Cのうち、第1始動部品60Aに遊技球が入賞した場合には第1特図遊技情報が取得され、所定の始動条件が成立したことに基づいて前述した第1の遊技抽選(特図当否抽選処理,当り種類決定処理,特図変動時間決定処理)が実行されることとなるが、当該第1特図遊技情報に基づく第1の遊技抽選が実行された場合には、遊技状態(特図低確率又は特図高確率)に関わらず、図5(b)に示す当否抽選テーブル122A−1が参照され、特図当否抽選の結果が実質的に全て「当り」となる。
また、特図当否抽選の結果が「当り」である場合には図6(b)に示す特1当り用当り種類決定テーブル132A−1が参照され、当り種類が「特別図柄A」となる。
そして、所定の特図変動時間の経過後には、当り種類が「特別図柄A」であることに基づく2Rの特別遊技が実行され、当該特別遊技中において、図8に示す特殊変動フラグ切替処理によって特殊変動フラグがON状態とされる。そして、特別遊技中に特殊変動フラグがONとなった場合、当該特別遊技終了後から特別図柄が所定の変動回数に達するまでは、前述の特図変動時間決定処理において特殊特図変動時間テーブル142Aが参照されることとなり(特図当否抽選の結果が「外れ」の場合)、最短でも「12秒」の特図変動時間が抽出されることとなる。つまり、本実施形態においては、共通進入口32Aを経て、遊技球が第1始動部品60Aにほぼ一定の割合で入賞することから、遊技時間の大半は特殊変動フラグがONとなった状態が維持され、特図当否抽選の結果が「外れ」であることを条件として特殊特図変動時間テーブル142Aが参照されることとなる。
一方、遊技時間の大半が特殊変動フラグONの状態で維持される「普図低確率」の場合において、前述の第2の遊技抽選(普図当否抽選処理,普図変動時間決定処理)が実行され、普図当否抽選の結果が「当り」かつ開放パターンが「ロング」となった場合、所定の普図変動時間の経過後に開閉体61が18秒間開放状態となる。そしてこのとき、遊技者が複数の遊技球を連続的に遊技盤30の右側部に打ち出せば、打ち出された遊技球は誘導路Rに到達した後に誘導路R上を第2始動部品60B側に向かって転動し、開閉体61を介して第2始動部品60Bのみに連続して取り込まれることとなる。
図9は、普図当否抽選の結果が「当り」かつ開放パターンが「ロング」となった場合において、複数の遊技球が第2始動部品60Bに対して連続して取り込まれた場合のタイムチャート及び特図遊技情報保留記憶部115の状態を示す図である。図示の例においては、「特別図柄A」を契機とする特別遊技の終了から3回目の特別図柄の変動中に普通図柄が「当り」を示す態様で停止表示され、開閉体61が「ロング」の態様によって開放したものとする。
同図に示すように、開閉体61が「ロング」の態様にて開放状態となった場合、遊技者が遊技球を遊技盤30の右側部に打ち出すことにより、遊技球が短時間の間に連続して第2始動部品60Bのみに入賞し、第2記憶領域内に第2特図遊技情報が上限の4個まで保留記憶される。
そして、「特別図柄A」を契機とする特別遊技終了後から4回目(特殊変動フラグ「OFF」から1回目)の第1の遊技抽選は、第2記憶領域に保留記憶された第2特図遊技情報に基づいて実行されることとなる。また、当該第1の遊技抽選における特図変動時間決定処理においては、特殊変動フラグがOFF状態であることから、非特殊変動時間テーブル142Bが参照され、特図変動時間として「1.8秒」又は「3秒」が抽出される。
そして、例えば、以降5回目〜11回目の第1の遊技抽選においても非特殊変動時間テーブル142Bが参照され続け、特図変動時間として「1.8秒」又は「3秒」が抽出されることとなる。なお、開閉体61が閉鎖状態に復帰した後は、第2始動部品60Bのみに遊技球を入賞させることが不可能となるため、遊技者によって遊技球を遊技盤30の左側部に打ち出す通常の遊技態様が再開される。そして、遊技球が共通進入口32Aを経て一定の割合により第1始動部品60Aに入賞した場合、「特別図柄A」を契機とする2Rの特別遊技が開始され、特殊変動フラグが再びONの状態に復帰する。
即ち、本実施形態に係るパチンコ機1においては、第2の遊技抽選(普図当否抽選)の結果が、開閉体61を開放させる「当り」である場合に、開放状態の開閉体61を介して遊技球を第2始動部品60Bのみに入賞可能な構成としているため、特殊変動フラグをON状態とする契機としての第1始動部品60Aへの入賞をさせることなく、第2特図遊技情報に基づく遊技回数によって特殊変動フラグをOFF状態とすることが可能となり、さらに特殊変動フラグがOFF状態となった場合に抽出される特図変動時間を他の特図変動時間と比較して極めて短い「1.8秒」又は「3秒」に設定しているため、開閉体61の開放前後で1回の特図当否抽選の結果が導出するまでの時間効率を大幅に向上させることが可能となる。つまり、開閉体61の開放中に遊技球を第2始動部品60Bに連続的に入賞させることにより、第2特図遊技情報に基づく遊技の結果が極めて短い時間で繰り返し導出されるため、開閉体61の開放前後で単位時間あたりの第1の遊技抽選の回数を大幅に増大させることが可能となる。
また、前述のとおり、第2特図遊技情報に基づく第1の遊技抽選が実行された場合において、特図当否抽選の結果が「当り」となると、当り種類決定処理の際に参照される当り種類決定テーブルは、特2当り用当り種類決定テーブル132Bとなるから、その選択率の相違により特3当り用当り種類決定テーブル132Cが参照される場合と比べ、特別遊技の態様が16Rとなる当り種類「特別図柄B」又は「特別図柄C」が選択される可能性が高くなる。
換言すれば、開閉体61の開放中においては、獲得賞球期待値の高い第2特図遊技情報に基づく第1の遊技抽選の単位時間あたりの遊技回数が、開放前よりも著しく増大するため、遊技者にとっては、開閉体61の開放によって獲得賞球期待値の高い特別遊技を獲得できるかも知れないという期待感を増大して有することができる。
なお、遊技状態が普図高確率となった場合、前述のとおり開閉体61が頻繁に開放状態とされることから、遊技者が遊技球を遊技盤30の右側部に打ち出すことにより、上述した開閉体61が「ロング」の態様で開放状態となる場合と同様に、遊技球を第2始動部品60Bのみに入賞させることが可能となり、当該普図高確率の遊技状態においても非特殊変動時間テーブル142Bが参照されることとなる。
次に、サブ制御装置200の構成及び処理について説明する。
サブ制御装置200は、主として主制御装置100から送信される演出図柄変動コマンドに基づいて演出表示装置50を制御し、所定の時間、多様な演出パターンにより演出図柄Sを変動表示させ、その停止態様によって前述の特図当否抽選の結果を導出する演出表示制御手段210と、主としてスピーカ8から発せられる各種の楽曲や音声を制御する音声制御手段230と、主として遊技盤30に搭載された可動役物70や装飾ランプを多様な動作態様により駆動制御する役物制御手段240とを備える。
また、本実施形態における演出表示制御手段210は、主制御装置100の普通遊技制御手段175より送信される開閉体開放コマンドに基づいて、演出表示装置50を制御し、開閉体61の開放時間と対応する時間、開閉体61が開放状態にあることを報知する開閉体開放演出を演出表示装置50上に表示する。以下、各手段について説明する。
図14(a)は、演出表示制御手段210の構成を示すブロック図である。演出表示制御手段210は、演出表示装置50との間に接続される図外の演出表示制御基板に対して各種のコマンドを送信する。演出表示制御基板には、演算手段としてのCPU,演出図柄Sの変動に伴う演出表示に必要な画像,動画データや、或いは開放体開放演出に必要な画像データが格納された記憶手段としてのROM,RAM及びVDP等の回路構成要素が組み込まれており、演出表示制御手段210により生成,送信される演出パターンコマンドや、開放体開放演出表示コマンドに基づいて演出表示装置50を制御し、所定の演出や表示を展開させる。
同図に示すように演出表示制御手段210は、演出パターン設定部211と、開放体開放演出設定部215とを備える。演出パターン設定部211は、主として主制御装置100から送信される演出図柄変動コマンドに含まれる各種の情報に基づいて、前述の特別図柄の変動表示と対応して演出図柄Sの変動表示、及び、当該変動表示に対応した演出(予告演出やリーチ演出或いは可動役物演出等)の態様を決定する。同図に示すように、演出パターン設定部211は、演出パターン決定用乱数取得手段212と、演出パターン決定用テーブル213とを備え、演出パターン決定用乱数取得手段212によって取得された演出パターン決定用乱数に対応する演出パターンを演出パターン決定用テーブル213から抽出する。
ここで、演出パターン決定用乱数は、ループカウンタの値を所定の範囲(本実施形態では0〜9の整数の範囲)で1ずつ更新させることにより生成されるソフトウェア乱数であって、演出図柄変動コマンドの受信と同時に演出パターン決定用乱数取得手段212によって取得される。
図14(b)に示すように、演出パターン決定用テーブル213は、前述した特別図柄の変動時間(1.8秒,3秒,12秒,30秒,45秒,90秒)に対応した演出時間を有する演出パターン決定用テーブル213A〜213Fに細分化されており、取得された演出パターン決定用乱数に対応する演出パターンが規定されている。ここで、「リーチ」とは、3つの演出図柄のうち、2つの演出図柄Sが同一の数字又はキャラクターで先行して仮停止した状態であって、残余の1つの演出図柄Sが、先行して仮停止した状態の演出図柄S(リーチ図柄)と同一の数字又はキャラクターで停止すれば特別遊技となる可能性のある状態をいう。また、演出図柄Sが変動開始してから「リーチ」を形成するまでの時間は、例えば予め「8秒」に設定されている。逆に「非リーチ」とは上記状態以外の状態をいう。また、「スーパーリーチ」とは、上記のリーチ成立後に残余の演出図柄Sが停止するまでの間、所定の画像や動画による演出表示が実行される演出パターンであり、付された番号の相違により異なる画像や動画を用いた演出が実行される。
以上のとおり、演出パターン設定部211は、演出パターン決定用テーブル213の中から主制御装置100によって決定された特別図柄の変動時間と対応する演出時間を有する演出パターンを抽出する。なお、図示は省略するが、各演出パターンには、例えば予告演出の種類や可動役物演出種類或いは演出時間等の詳細が規定されている。
演出パターン設定部211は、演出図柄変動コマンドに含まれる特図当否抽選の結果から演出図柄Sの最終的な停止態様を決定するとともに、当該停止態様情報と、抽出した前述の演出パターン情報、及び、演出時間とを含む内部コマンドとしての変動開始コマンドを図外の演出表示制御基板に送信する。変動開始コマンドを受信した演出表示制御基板は、変動開始コマンドに含まれる情報に基づいて演出に必要な画像データや動画データをROMから読み出すとともに、当該データを演出表示装置50側に出力し、演出パターンに対応した多様な演出表示を展開させ、演出時間(特別図柄の変動時間)経過に応じて演出図柄Sを特図当否抽選の結果を示す態様で停止表示させる。
なお、特図当否抽選の結果を示す態様とは、特図当否抽選の結果が「当り」である場合は、3つの演出図柄Sが全て同一の数字又はキャラクターで停止表示される態様であり、特図当否抽選の結果が「外れ」である場合は、上記以外の組み合わせで停止表示される態様である。
開放体開放演出設定部215は、主制御装置100側から送信される開閉体開放コマンドを受信したことに基づいて、演出表示制御基板に対して開閉体開放演出実行コマンドを送信し、演出表示装置50の表示画面51の下部に設けられた演出領域に開閉体61が開放中(ロング開放中)であることを報知する開閉体開放演出を所定の期間表示させる。
図15は、表示画面51に表示される開閉体開放演出の一例を示す図である。本実施形態においては、開閉体開放演出が表示される領域が表示画面51の下部の所定領域に設定されており、当該領域に特定のキャラクターの動作やメッセージを含む開閉体開放演出が表示される。
なお、図示の例は、演出図柄Sの変動中に開閉体開放演出が表示された様子を示すものであるが、前述のとおり、第1の遊技抽選と第2の遊技抽選とは独立して実行されるものであるため、演出図柄Sが変動中であるかに関わらず開閉体開放演出が実行される。より具体的には、演出図柄Sの変動,停止とは無関係に複数回の変動に跨って開閉体開放演出が実行される場合もある。
図示の開閉体開放演出は、例えば特定のキャラクターAが表示画面51を左右方向に往復移動する様子と、表示画面51の左右方向に渡って「チャンスタイム!!右打ちして下さい。」との表示がなされ、遊技者に対して開閉体61が開放状態となること、及び遊技球を遊技盤30の右側部に打ち出すべきことが報知される。遊技者は、上記開閉体開放演出が表示画面51上に表示されている間に遊技球を遊技盤30の右側部に打ち出すことにより、遊技球を第2始動部品60Bのみに入賞させることが可能となる。
また、開閉体開放演出が表示される演出時間は、演出開始から約18秒間として設定される。当該時間は、開閉体61が「ロング」の態様で開放された場合の開放時間と一致しており、開閉体61の閉鎖時期とほぼ同時に開閉体開放演出が消去される。開閉体開放演出を開閉体61の開放時間と対応させて表示することにより、短い変動時間で第2の特図遊技情報に基づく第1の遊技抽選が繰り返し実行されることをより印象的に遊技者に見せることが可能となるため、開閉体61の開放中における遊技の興趣を増大させることができる。
また、開閉体開放演出が表示される演出時間を開閉体61が「ロング」の態様で開放された時点から、開閉体61が閉鎖して、次回の第1特図遊技情報に基づく特別遊技(特別図柄A)が実行される直前までとすれば、開閉体61の閉鎖後においても継続して、第2の特図遊技情報に基づく第1の遊技抽選が繰り返し実行されること印象的に遊技者に見せることが可能となる。
以下、図3に戻り、サブ制御装置200の他の構成について説明する。
音声制御手段230は、演出表示制御手段210の各制御部によって生成される各種のコマンドの内容を含む内部コマンドを受信し、当該内部コマンドに基づいて、図外のROMから演出図柄Sの変動、特別遊技等を盛り上げる楽曲データや音声データ、或いは効果音データをスピーカ8を駆動させる図外のドライバ回路側に出力し、スピーカ8から遊技の進行状況に対応した音を生じさせる。例えば、開閉体開放の表示時期と対応するように、遊技者の注意を促す音声を発する。役物制御手段240は、上記同様の内部コマンドに基づいて、例えば可動役物70の駆動態様、駆動時期及び可動期間を決定し、当該決定した態様により可動役物70の駆動源として設けられた図外のステップモータを駆動し、遊技者に対して前述の演出のパターンに対応した可動役物70の動作を視認させることにより遊技を盛り上げる演出を実行する。
また、役物制御手段240は、当該内部コマンドに基づいて、遊技盤30やパネル扉4の内部に配設された図外の発光体の点灯態様、点灯時期及び点灯期間を決定し、当該決定した態様により発光体が搭載された回路基板に対して信号を出力し、各演出に対応した発光体の点灯動作を視認させることにより遊技を盛り上げる演出を実行する。
以上、本発明を実施の形態に基づいて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に何ら限定されることはなく、実施形態を組み合わせて多様な変更、改良を行い得ることが当業者において明らかである。また、そのような多様な変更、改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが特許請求の範囲の記載から明らかである。
以下、図16を参照して、上述の実施形態に係る遊技盤30と異なる実施形態について説明する。なお、以下の説明において同一構成については同一の符号を用い、その説明を省略する。
上述の実施形態においては、振分装置32の下流側に3つの始動部品(第1始動部品60A〜第3始動部品60C)を併設する構成としたが、本実施形態に係る遊技盤30では、振分装置72の下流側に第1始動部品60Aと第3始動部品60Cを併設し、第2始動部品60Bを振分装置72とは独立して配設した点で異なる。
同図に示すように、本実施形態に係る振分装置72は、演出表示装置50の下方において左右方向に延在して設けられたステージ55の中央部に開設された導出口55Aの直下に設けられた共通進入口72Aと、当該共通進入口72Aから左右方向に分岐して下流側に延在する複数の球誘導路73A;73Bと、球誘導路73A;73Bの上流側に設けられ、共通進入口72Aから進入した球をいずれかの球誘導路に振分ける振分体74とを備える。
本実施形態に係る振分装置72の共通進入口72Aに進入した遊技球は、振分体74によって球誘導路73A;73Bのいずれかに交互に振分けられ、それぞれの下流側に配設された第3始動部品60C又は第1始動部品60Aに取り込まれる。
また、第2始動部品60Bは、振分装置72の右側部かつ、特別可変入賞装置65の上方に独立して配設されている。第2始動部品60Bは、遊技盤30の前面より前方に突設され、遊技球1個の直径よりも大径な上方開口の始動口(第2始動口)を有する基盤78により構成される。第2始動部品60Bには、上述の実施形態に係るものと同様に、第2始動部品60Bへの遊技球の進入の難易を変化させる可変部材としての開閉体77を備える。開閉体77は、所謂「電動チューリップ」と呼ばれる第2始動部品60Bの基盤78の内部から上方に延在する左右一対の軸体である。当該開閉体77が閉鎖状態である場合、遊技球の第2始動部品60Bへの進入ルートは、概ね図のX1で示されるルートに限られる。一方で、当該開閉体77が開放状態である場合、遊技球の第2始動部品60Bへの進入ルートは、図のX1で示されるルートに加えてX2で示すルートとなり、閉鎖状態の場合と比べて第2始動部品60Bへの進入が容易化される。
次に、上記構成からなるパチンコ機1の遊技性について説明する。
上述のとおり、本実施形態に係る遊技盤30には、共通進入口72Aを備えた振分装置72が設けられ、共通進入口72Aに進入した遊技球は、所定の振分け率によって第1始動部品60又は第3始動部品60Cに振分けられ、いずれかの始動部品に入賞することとなる。
そして、第1始動部品60Aに遊技球が入賞した場合には第1特図遊技情報が取得され、所定の始動条件が成立したことに基づいて前述した第1の遊技抽選(特図当否抽選処理,当り種類決定処理,特図変動時間決定処理)が実行されることとなるが、当該第1特図遊技情報に基づく第1の遊技抽選が実行された場合には、遊技状態(特図低確率又は特図高確率)に関わらず、図5(b)に示す当否抽選テーブル122A−1が参照され、特図当否抽選の結果が実質的に全て「当り」となる。また、特図当否抽選の結果が「当り」である場合には図6(b)に示す特1当り用当り種類決定テーブル132A−1が参照され、当り種類が「特別図柄A」となる。
そして、所定の特図変動時間の経過後には、当り種類が「特別図柄A」であることに基づく2Rの特別遊技が実行され、当該特別遊技中において、図8に示す特殊変動フラグ切替処理によって特殊変動フラグがON状態とされる。そして、特別遊技中に特殊変動フラグがONとなった場合、当該特別遊技終了後から特別図柄が所定の変動回数に達するまでは、前述の特図変動時間決定処理において特殊特図変動時間テーブル142Aが参照されることとなり(特図当否抽選の結果が「外れ」の場合)、最短でも「12秒」の特図変動時間が抽出されることとなる。
一方、遊技時間の大半が特殊変動フラグONの状態で維持される「普図低確率」の場合において、前述の第2の遊技抽選(普図当否抽選処理,普図変動時間決定処理)が実行され、普図当否抽選の結果が「当り」かつ開放パターンが「ロング」となった場合、所定の普図変動時間の経過後に開閉体77が18秒間開放状態となる。そしてこのとき、遊技者が複数の遊技球を連続的に遊技盤30の右側部に打ち出せば、打ち出された遊技球は、X2で示すルートを経て開閉体77によって第2始動部品60Bのみに連続して取り込まれることとなる。
そして、遊技球が第2始動部品60Bのみに連続して取り込まれた場合、図9のタイムチャートに示すように、「特別図柄A」を契機とする特別遊技終了後から4回目(特殊変動フラグ「OFF」から1回目)の第1の遊技抽選が、第2記憶領域に保留記憶された第2特図遊技情報に基づいて実行されることとなり、開閉体77の開放前後で1回の特図当否抽選の結果が導出するまでの時間効率を大幅に向上させることが可能となる。つまり、開閉体77の開放中に遊技球を第2始動部品60Bに連続的に入賞させることにより、第2特図遊技情報に基づく遊技の結果が極めて短い時間で繰り返し導出されるため、開閉体77の開放前後で単位時間あたりの第1の遊技抽選の回数を大幅に増大させることが可能となる。
1 パチンコ機,30 遊技盤,31 遊技領域,32 振分装置,
60A 第1始動部品,60B 第2始動部品,60C 第3始動部品,61 開閉体,
100 主制御装置,110 特図遊技情報記憶手段,120 特図当否抽選手段,
130 当り種類決定手段,140 特図変動時間決定手段,
190 特殊変動状態制御手段,195 特殊遊技回数計測手段,
200 サブ制御装置,215 開放体開放演出設定部,
300 払出制御装置,400 発射制御装置。

Claims (6)

  1. 遊技盤の遊技領域に設けられた第1始動部品と、
    前記遊技領域に設けられた第2始動部品と、
    前記遊技領域に設けられた普通図柄始動部品と、
    前記第2始動部品に設けられ、作動状態では非作動状態よりも前記第2始動部品への遊技球の取り込みを容易とする可変部材と、
    前記第1又は第2の始動部品いずれかへの遊技球の進入を契機として取得される所定の遊技情報に基づいて、前記遊技領域に設けられた特別可変入賞部品の開放の可否に関する抽選を実行するとともに、停止態様により前記抽選の結果を導出する特別図柄の変動時間を決定する第1の遊技抽選手段と、
    前記普通図柄始動部品への遊技球の進入を契機として取得される所定の遊技情報に基づいて、前記可変部材の作動の可否に関する抽選を実行する第2の遊技抽選手段と、
    前記第1の遊技抽選手段による抽選結果が、前記特別可変入賞部品を開放させる当りであるときに前記特別可変入賞部品を開放状態とする特別遊技を実行する特別遊技制御手段と、
    前記第2の遊技抽選手段による抽選の結果が前記可変部材を作動させる当りであるときに、前記可変部材を作動させ、前記第2始動部品への遊技球の取り込みを容易とする普通遊技制御手段と、
    を備え、
    前記第1の遊技抽選手段は、前記特別可変入賞部品の開放の可否に関する抽選の実行に際し、
    前記遊技情報が前記第1始動部品への進入を契機として取得されたものである場合に、当該取得された遊技情報に対応する抽選結果が実質的に全て当りとして規定された第1の当否抽選テーブルを参照して前記抽選結果を抽出し、
    前記遊技情報が前記第2始動部品への進入を契機として取得されたものである場合に、当該取得された遊技情報に対応する抽選結果が当りとなる確率が前記第1の当否抽選テーブルを参照した場合よりも低く設定された第2の当否抽選テーブルを参照して抽選結果を抽出し、
    前記特別図柄の変動時間を決定するに際し、前記第1始動部品への進入を契機として取得された遊技情報に対応する抽選結果が当りであることに基づいて実行される特別遊技の終了後、第1の遊技抽選の回数が所定の回数に達するまでは、第1の変動時間テーブルを参照して前記変動時間を抽出し、
    前記第1の遊技抽選の回数が所定の回数に達した後は、最長の変動時間が第1の変動時間テーブルに規定された最短の変動時間よりも短く規定された第2の変動時間テーブルを参照して前記変動時間を抽出することを特徴とするパチンコ機。
  2. 前記遊技領域に、第3始動部品と、
    遊技球が進入可能な共通進入口、及び当該共通進入口よりも下流側において分岐し、遊技球を少なくとも前記第1始動部品側又は第3始動部品側に所定の割合により誘導する複数の誘導通路を有する遊技球振分手段と、
    を更に設け、
    第1の遊技抽選手段が、前記第1乃至第3の始動部品いずれかへの遊技球の進入を契機として取得される所定の遊技情報に基づいて、前記遊技領域に設けられた特別可変入賞部品の開放の可否に関する抽選を実行するとともに、停止態様により前記抽選の結果を導出する特別図柄の変動時間を決定することを特徴とする請求項1記載のパチンコ機。
  3. 前記遊技領域に、第3始動部品と、
    遊技球が進入可能な共通進入口、及び当該共通進入口よりも下流側において分岐し、遊技球を前記第1始動部品側乃至第3始動部品側のいずれかに所定の割合により誘導する複数の誘導通路を有する遊技球振分手段と、
    を更に設け、
    第1の遊技抽選手段が、前記第1乃至第3の始動部品いずれかへの遊技球の進入を契機として取得される所定の遊技情報に基づいて、前記遊技領域に設けられた特別可変入賞部品の開放の可否に関する抽選を実行するとともに、停止態様により前記抽選の結果を導出する特別図柄の変動時間を決定することを特徴とする請求項1記載のパチンコ機。
  4. 前記第1始動部品への遊技球の進入を契機として取得される所定の遊技情報に基づく前記第1の遊技抽選手段による抽選の結果が、前記特別可変入賞部品を開放させる当りであるときに実行される前記特別遊技における獲得賞球期待値が、他の始動部品への遊技球の進入を契機として取得される所定の遊技情報に基づく前記第1の遊技抽選手段による抽選の結果が前記特別可変入賞部品を開放させる当りであるときに実行される前記特別遊技における獲得賞球期待値よりも低く設定されたことを特徴とする請求項1乃至請求項3いずれかに記載のパチンコ機。
  5. 所定の表示領域を有する演出表示装置と、
    前記演出表示装置を制御する演出制御手段と、
    を更に設け、
    前記演出制御手段は、前記可変部材の作動中に前記所定の表示領域に当該可変部材が作動中である旨の演出を表示させることを特徴とする請求項1乃至請求項4いずれかに記載のパチンコ機。
  6. 前記可変部材が作動中である旨の演出は、前記可変部材が作動してから、前記第1始動部品への遊技球の進入を契機として取得される所定の遊技情報に基づく前記第1の遊技抽選手段による抽選の結果が前記特別可変入賞部品を開放させる当りであるときに実行される前記特別遊技が実行される前までであることを特徴とする請求項5記載のパチンコ機。
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