JP5944735B2 - 炭素繊維強化樹脂成形体の製造方法 - Google Patents
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(A):炭素繊維と熱可塑性樹脂繊維との質量比が30:70〜49:51であり、炭素繊維の平均径が10μm以上であり、目付けが100〜1000[g/m2]である炭素繊維基材層であって、当該炭素繊維基材層における長さ10mm以上の炭素繊維含有量が炭素繊維を100質量%としたとき80質量%以上である炭素繊維基材層と、当該炭素繊維基材層より薄い熱可塑性樹脂層とを積層してなる積層体を、当該熱可塑性樹脂層を構成する熱可塑性樹脂のMI(g/10分)が3.5以上となるまで、加熱する工程。
(B):工程(A)にて加熱された積層体を、工程(A)を超える圧力で圧縮し加熱する工程。
0分)が3.5以上となるまで、炭素繊維基材層と加熱圧縮する。
本発明における工程(B)は、(B):工程(A)にて加熱された積層体を、工程(A)を超える圧力で圧縮し加熱する工程である。
賦形用金型として、ボス(φ5.0mm)、及びアンダーカット(深さ1mm)形状を有する金型を用いて深絞り加工を実施した。得られた炭素繊維強化樹脂成形体について、当該ボス、アンダーカット形状の金型追随を目視で、以下の様に判断した。
○:金型形状の再現が充分で且つ樹脂成形体表面性も他の領域と差が無いもの。
△:金型形状の再現が充分であるが樹脂成形体表面性が他の領域よりも低い。
×:金型形状の追従性が不充分である場合には
炭素繊維/熱可塑性樹(ポリカーボネート樹脂。以下、「PC」と記す場合がある。)繊維不織布をクロロホルムに投入し、PC成分を溶解させた。その後、溶液中の炭素繊維をランダムに取出し、約100本顕微鏡観察により繊維長を測定した。
炭素繊維/PC繊維不織布をクロロホルムに投入し、その溶液をろ過した。ろ液の溶媒を蒸発させることによってPC成分を取出し、MIを測定した。
プレス加工した2種(表層PCフィルム有無)の炭素繊維/PC賦形品の表面粗度を測定したところ、表層にPCフィルムを付与することによって、表面粗度が改良されていることを確認した。
プレス加工した2種(表層PCフィルム有無)の炭素繊維/PC賦形品の曲げ物性を測定したところ、表層PCフィルムが無いサンプルの曲げ弾性率が約70GPaであるのに対し、表層にPCフィルムを付与しているサンプルの曲げ弾性率は約85GPaであり、表層PCフィルム付与により曲げ物性が向上された。
プレス加工した2種(表層PCフィルム有無)の炭素繊維/PC賦形品の断面観察を実施したところ、表層フィルム付与無しのサンプルでは空隙が多数観察されたのに対し、表層フィルム付与サンプルでは空隙はほぼ見られなかった。これにより、表層に熱可塑性樹脂フィルムを付与した状態でプレス加工することによって、溶融した表層フィルムが内部の空隙に充てんしたと考えられる。
炭素繊維/PC繊維不織布のプレス成形体を作製し、動的粘弾性を測定した。測定方法としては引張り法とし、温度範囲は室温から210℃とした。
炭素繊維/PC繊維不織布のプレス成形体を作製し、熱伝導率を測定した。測定方法としてはレーザーフラッシュ法にて実施した。
炭素繊維/PC繊維不織布のプレス成形体を作製し、短冊状に切削加工した後、線膨張係数を測定した。
PAN系炭素繊維(平均直径:10μm、平均繊維長:12mm、長さ10mm以上の炭素繊維の含有率:80質量%)と、ポリカーボネート樹脂繊維(平均直径:30μm、平均長さ12mm)からなる複合不織布シート(目付:250[g/m2]、質量比55:45、シート厚み:4mm)を4枚(総厚み0.6mm。)と、ポリカーボネート樹脂シート(三菱瓦斯化学社製 ユーピロン(登録商標)FE2000N−7。厚さ0.1mm。)2枚(総厚み0.2mm)を積層した後平均昇温速度40℃/分にて室温から210℃まで圧力を加えずに加熱した。
炭素繊維/ポリカーボネート樹脂繊維複合不織布層を5層、ポリカーボネート樹脂シート層を1層とした以外は実施例1と同様にして炭素繊維強化樹脂成形体を得て、同様に評価した。結果を表1に記した。
CF/ポリカーボネート樹脂繊維複合不織布層を3層、ポリカーボネート樹脂シート層を3層とした以外は実施例1と同様にして炭素繊維強化樹脂成形体を得て、同様に評価した。結果を表1に記した。
炭素繊維/ポリカーボネート樹脂繊維複合不織布層を6層、ポリカーボネート樹脂シート層を0層とした以外は実施例1と同様にして炭素繊維強化樹脂成形体を得て、同様に評価した。結果を表1に記した。
Claims (2)
- 以下の工程(A)及び(B)を含む、炭素繊維強化樹脂成形体の製造方法。
(A):炭素繊維と熱可塑性樹脂繊維との質量比が30:70〜49:51であり、炭素繊維の平均径が10μm以上であり、目付けが100〜1000[g/m2]である炭素繊維基材層であって、当該炭素繊維基材層における長さ10mm以上の炭素繊維含有量が炭素繊維を100質量%としたとき80質量%以上である炭素繊維基材層と、当該炭素繊維基材層より薄い熱可塑性樹脂層とを積層してなる積層体を、当該熱可塑性樹脂層を構成する熱可塑性樹脂のMI(g/10分)が3.5以上となるまで、加熱する工程。
(B):工程(A)にて加熱された積層体を、工程(A)を超える圧力で圧縮し加熱する工程。 - 工程(B)が深絞り加工工程であることを特徴とする請求項1に記載の製造方法。
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