JP5944046B2 - 回転電機の固定子 - Google Patents
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Description
この発明は、例えば電動機、発電機などの回転電機の固定子に関し、特に固定子巻線のコイルエンドへのワニス含浸性を高め、かつスロット内の導体線の占積率を高めることができる巻線構造に関するものである。
電動機、発電機などの回転電機の固定子では、固定子鉄心に装着された固定子巻線を固定するために、固定子鉄心と固定子巻線との間の絶縁を確保するために、さらには固定子巻線の放熱性を高めるために、固定子巻線にワニスを含浸、硬化させていた。
従来の固定子巻線へのワニスの含浸方法としては、固定子鉄心の軸心を水平にして軸心周りに回転させながらワニスを上方から固定子巻線のコイルエンドに滴下し、ワニスをコイルエンドに含浸させるとともに、毛細管現象によりコイルエンドからスロット内にワニスを含浸させていた(例えば、特許文献1参照)。
また、他の従来の固定子巻線へのワニスの含浸方法としては、固定子鉄心の軸心を鉛直としてワニスを上方から固定子巻線のコイルエンドに滴下し、ワニスをコイルエンドに含浸させるとともに、毛細管現象によりコイルエンドからスロット内にワニスを含浸させていた(例えば、特許文献2参照)。
近年、電動機や発電機などの回転電機においては、小型高出力が求められている。この種の回転電機を小型化するに当たり、有効な磁束を発生しないコイルエンドを小型化する観点から、導体線を固定子鉄心のティースのそれぞれに巻き回した集中巻の固定子巻線が用いられていた。この種の固定子巻線は、一般的に、1ティースを有する分割鉄心のティースの軸方向両端にインシュレータを配置し、インシュレータを巻き枠として導体線をティースの周りを周回するように巻いて作製された集中巻コイルにより構成される。このように作製された集中巻コイルは、径方向から見ると、コイルエンドがインシュレータにより隠れるので、特許文献2に記載のワニス含浸方法によりワニスをコイルエンドに含浸させていた。
集中巻コイルは、分割鉄心のティースに導体線同士を密着させて巻くことができるので、導体線の占積率を高めることができる。しかし、占積率が高くなることは、導体線が高密度に巻かれることであり、ワニスが含浸されにくい構造となる。したがって、特許文献2に記載のワニス含浸方法では、ワニスがコイルエンド、さらにはスロット内に十分に含浸されないという課題があった。
そこで、真空引きした状態でコイルエンドをワニス槽に浸漬し、その後真空状態を解いてワニスをコイルエンド、さらにはスロット内に含浸させる方法も考えられる。しかし、この方法では、設備が大型化し、製造コストが高くなるとともに、余分なワニスが固定子鉄心に付着、硬化して、その除去作業が発生するという課題があった。
この発明は、上記課題を解決するためになされたもので、ティースの軸方向の端部側では導体線を層間でクロスさせて、ティースの周方向両側での導体線の俵積み状の配列を可能とし、スロット内の導体線の占積率を高めることができるとともに、コイルエンドにおける導体線のクロスポイントの形成により、特殊なワニス含浸方法を用いることなく、ワニスのコイルエンドへの含浸量を増加させることができる回転電機の固定子を得ることを目的とする。
この発明に係る回転電機の固定子は、それぞれ、円弧状のバックヨーク部およびティースを有し、上記バックヨーク部の周方向側面同士を突き合わせて円環状に配列された複数の分割鉄心と、円環状に配列された上記複数の分割鉄心が内周側に挿入されている状態で保持されている筒状のフレームと、それぞれ、胴部および上記胴部の長さ方向の両端に連結された第1および第2フランジ部を有し、上記胴部の長さ方向を上記ティースの径方向に一致させて、かつ上記第1フランジ部を径方向内方に向けて、上記胴部の底面を上記ティースの軸方向両端面に沿わせて配置された第1および第2インシュレータと、上記第1および第2インシュレータの上記胴部と上記第1および第2フランジ部とにより形成されている凹空間内を通って、上記ティースのまわりを多周回巻かれている導体線により構成されている集中巻コイルと、上記ティースの周方向両側面と上記集中巻コイルとの間に配置される絶縁紙と、を備えている。そして、上記導体線のクロスポイントが上記第1インシュレータ上に位置する上記集中巻コイルのコイルエンドに形成され、上記ティースの周方向両側に位置する上記集中巻コイルのスロット収納部が上記導体線を俵積み状に多列多層に配列して構成され、ワニスが上記第1インシュレータ上に位置する上記コイルエンドに塗布され、ワニス溝が、軸方向外方から上記ワニスが塗布される上記コイルエンドの最内層の下部に至るように上記第2フランジ部の内周面と上記胴部の上面に形成されている。
この発明によれば、集中巻コイルのスロット収納部が導体線を俵積み状に多列多層に配列して構成されているので、スロット収納部の導体線が高密度に巻かれ、占積率が高められ、高出力化が図られる。
また、ワニスが塗布される集中巻コイルのコイルエンドに導体線のクロスポイントが形成されているので、導体線間に隙間が形成され、ワニスが浸透しやすくなる。そこで、特殊なワニス塗布方法を用いることなく、コイルエンドへのワニス含浸量を簡易に増やすことができ、さらにはスロット収納部へのワニス含浸量を増やすことができる。
また、ワニスが塗布される集中巻コイルのコイルエンドに導体線のクロスポイントが形成されているので、導体線間に隙間が形成され、ワニスが浸透しやすくなる。そこで、特殊なワニス塗布方法を用いることなく、コイルエンドへのワニス含浸量を簡易に増やすことができ、さらにはスロット収納部へのワニス含浸量を増やすことができる。
以下、本発明の回転電機の固定子の好適な実施の形態につき図面を用いて説明する。
図1はこの発明の一実施の形態に係る回転電機の固定子を軸方向一端側から見た端面図、図2はこの発明の一実施の形態に係る回転電機の固定子の結線板を省略した状態を軸方向一端側から見た端面図、図3はこの発明の一実施の形態に係る回転電機の固定子の結線板を省略した状態を軸方向他端側から見た端面図、図4は図1のIV−IV矢視断面図、図5は図4のV−V矢視断面図、図6はこの発明の一実施の形態に係る回転電機の固定子を構成するコイルアッセンブリを示す斜視図、図7はこの発明の一実施の形態に係る回転電機の固定子に適用される第1インシュレータを示す斜視図、図8はこの発明の一実施の形態に係る回転電機の固定子を構成するコイルアッセンブリの集中巻コイル装着前の状態を示す斜視図、図9はこの発明の一実施の形態に係る回転電機の固定子を構成するコイルアッセンブリの分解斜視図である。なお、図9では、便宜上、集中巻コイルを省略している。
図1から図5において、固定子1は、円環状の固定子鉄心2と、12個の集中巻コイル7からなる固定子巻線5と、固定子鉄心2の軸方向の一端側に配設され、集中巻コイル7を結線する結線板22と、から構成され、電動機や発電機などの回転電機に適用される。
固定子鉄心2は、12個の分割鉄心3から構成されている。つまり、分割鉄心3は、固定子鉄心2を周方向に12等分割した形状に形成されている。分割鉄心3は、例えば、同一形状に打ち抜かれた多数枚の電磁鋼板を積層一体化して作製され、円弧形のバックヨーク部3aと、バックヨーク部3aの内周面の周方向中央から径方向内方に延びるティース3bと、を有する。
第1インシュレータ10は、例えば、ナイロンやポリフェニレンサルファイド(PPS)樹脂を用いた樹脂成型体である。インシュレータ10は、図7に示されるように、長さ方向と直交する断面を、上部側の両角部にアール加工を施した略矩形とし、長さ方向をティース3bの径方向に一致させて、底面をティース3bの軸方向の一端面に沿うように配設される胴部11と、胴部11の長さ方向一端に連結され、ティース3bの先端側の一端面および側面を覆うように配設されるコ字状の第1フランジ部12と、胴部11の長さ方向他端に第1フランジ部12と相対するように配設され、バックヨーク部3aの一端面の内周側を覆うように配設される肉厚の板状の第2フランジ部13と、を有する。さらに、薄肉のスカート部14が、胴部11の幅方向両端部および第2フランジ部13の両翼部の内周下端部から胴部11の上面と反対側に延び出るように形成され、ティース3bの側面の一端面側およびバックヨーク部3aの内周面の一端面側を覆うように配設される。
ワニス溝15が、第2フランジ部13の第1フランジ部12と相対する面(内周面)および胴部11の上面の幅方向中央に、第2フランジ部13の上部から第1フランジ部12に至るように形成されている。一対のインシュレータ固定穴16が、第2フランジ部13の上面に、ワニス溝15を挟むように形成されている。さらに、一対の導体線引き出し溝17が、第2フランジ部13の両翼部に、第2フランジ部13の上面に開口して径方向に貫通するように形成されている。
第2インシュレータ10aは、例えば、ナイロンやポリフェニレンサルファイド(PPS)樹脂を用いた樹脂成型体であり、インシュレータ固定穴16および導体線引き出し溝17が省略されている点を除いて、第1インシュレータ10と同様に構成されている。
絶縁紙18は、例えばポリフェニレンサルファイド(PPS)フィルムをアラミド紙で挟み込んで作製されたシートをプレス成形して形成される。絶縁紙18は、図8および図9に示されるように、分割鉄心3のバックヨーク部3aおよびティース3bのスロットを形成する壁面に宛がわれる保護部19と、折り返されて集中巻コイル7を覆う第1および第2カバー部20,21と、を有する。
そして、絶縁紙18が、分割鉄心3の周方向両側から、保護部19をバックヨーク部3aおよびティース3bのスロットを形成する壁面に宛がわれるように配設され、第1および第2インシュレータ10,10aが、分割鉄心3の軸方向両側から、胴部11の長さ方向をティース3bの径方向に一致させて、分割鉄心3の端面に胴部11の底面を沿わせて配設される。
ここで、第1および第2インシュレータ10,10aは、スカート部14が、バックヨーク部3aおよびティース3bのスロットを形成する壁面と僅かな隙間を持って相対するように延び、ティース3bの軸方向の端面の全面およびバックヨーク部3aの軸方向端面の内周側を覆うように配設されている。絶縁紙18は、保護部19の両端が、バックヨーク部3aおよびティース3bのスロットを形成する壁面とスカート部14との間に挿入されて、分割鉄心3との絶縁沿面距離を確保している。
そして、例えば、エナメル樹脂で絶縁被覆された銅線やアルミニウム線などの円形断面の導体線6が、一方の導体線引き出し溝17から第1インシュレータ10の第1フランジ部12と第2フランジ部13との間に引き入れられ、第1および第2インシュレータ10,10aの胴部11と第1および第2フランジ部12,13とにより形成される凹空間内を通って、分割鉄心3のティース3bのまわりを多周回巻き回された後、他方の導体線引き出し溝17から引き出される。これにより、集中巻コイル7が巻装されたコイルアッセンブリ8が作製される。このコイルアッセンブリ8は、絶縁紙18の第1および第2カバー部20,21が折り返され、図6に示される状態となる。
このように構成されたコイルアッセンブリ8を、分割鉄心3のバックヨーク部3aの周方向の側面同士を突き合わせて、周方向に環状に配列して、円環状のフレーム4に圧入、固着して、あるいは焼き嵌めによりフレーム4内に挿入、固着して、固定子1が作製される。
このように作製された固定子1においては、分割鉄心3がバックヨーク部3aの周方向の側面同士を突き合わせて円環状に配列されて固定子鉄心2を構成している。また、バックヨーク部3aが周方向に連結して固定子鉄心2のバックヨークを構成し、バックヨークと隣り合うティース3bとにより形成される空間がスロットを構成する。また、分割鉄心3のティース3bに巻かれた12本の集中巻コイル7により固定子巻線5が構成される。そして、集中巻コイル7の固定子鉄心2から軸方向外方に突出する部分がコイルエンド7aを構成し、集中巻コイル7のスロット内に配設された部分がスロット収納部7bを構成する。また、絶縁紙18の保護部19が、集中巻コイル7と固定子鉄心2との間に位置し、両者間の絶縁を確保している。絶縁紙18の第1および第2カバー部20,21が、折り返されて隣り合う集中巻コイル7間に位置し、相間の絶縁を確保している。
結線板22は、例えばPPS樹脂によりリング状に作製され、その軸方向の一面に環状のスリット24が同心状に4つ形成されたホルダ23と、スリット24のそれぞれに装着される4つのバスバー25U,25V,25W,25Nと、を備えている。バスバー25U,25V,25W,25Nは、それぞれ、例えば銅の板材をプレスにより打ち抜いて作製されている。接続端子26u,26v,26w,26nがバスバー25U,25V,25W,25Nのそれぞれから径方向外方に延びるように形成され、給電端子27u,27v,27wがバスバー25U,25V,25Wのそれぞれから径方向内方に延びるように形成されている。
また、脚部28が、それぞれホルダ23から径方向外方に突出して周方向に等ピッチで12対形成されている。脚部28の下面には、ホルダ23を固定子鉄心2の軸方向一端側に配設した際に、インシュレータ固定穴16に嵌着されるピン(図示せず)が形成されている。さらに、円筒状の周壁29が、ホルダ23の内周端から軸方向に突出するように形成され、ホルダ23が固定子鉄心2の軸方向一端側に配設された際に、第1インシュレータ10の第1フランジ部12の内周面に接して第1インシュレータ10を覆うようになっている。なお、バスバー25U,25V,25W,25Nをスリット24に装着した後、樹脂ポッティングによりホルダ23に固定してもよく、インサートモールドによりバスバー25U,25V,25W,25Nをホルダ23に一体に成形してもよい。
つぎに、コイルアッセンブリ8の組み立て方法について図8から図11を参照しつつ説明する。図10はこの発明の一実施の形態に係る回転電機の固定子に適用される集中巻コイルの巻線装置を示す概略構成図、図11はこの発明の一実施の形態に係る回転電機の固定子に適用される集中巻コイルの巻線方法における導体線の配列状態を示す図である。なお、図11は、分割鉄心3の軸方向と直交する断面を示し、便宜上、第1インシュレータ10側を結線側、第2インシュレータ10a側を反結線側、ティース3bの左側のスロットを左スロット、ティース3bの右側のスロットを右スロットとする。また、結線側の導体線6を実線で示し、反結線側の導体線6を点線で示す。
まず、図9に示されるように、絶縁紙18が、分割鉄心3の周方向両側から、保護部19をバックヨーク部3aおよびティース3bのスロットを形成する壁面に宛がわれるように配設され、第1および第2インシュレータ10,10aが、分割鉄心3の軸方向両側から、胴部11の長さ方向をティース3bの径方向に一致させて、分割鉄心3の端面に胴部11の底面を沿わせて配設される。
これにより、図8に示されるように、第1および第2インシュレータ10,10aおよび絶縁紙18を分割鉄心3に装着したアッセンブリ9が組み立てられる。このとき、保護部19の両端が、バックヨーク部3aおよびティース3bのスロットを形成する壁面とスカート部14との間に挿入され、絶縁紙18が分割鉄心3の周方向両側に保持される。
ついで、回転主軸30に取り付けられたクランパ31に分割鉄心3のバックヨーク部3aを固定させる。そして、図10に示されるように、ボビン32から引き出した導体線6を、テンショナ33を構成するプーリ33a,33b,33cに順番に掛けた後、巻線ノズル34に通す。そして、巻線ノズル34から引き出された導体線6を第1インシュレータ10の左スロット側の導体線引き出し溝17に通して固定する。これにより、テンショナ33により導体線6にテンションが発生する。また、巻線ノズル34はガイド35に取り付けられ、アクチュエータ(図示せず)により図10中X方向に往復移動可能となっている。
ついで、回転主軸30を図10中矢印の方向に回転させて、1ターン毎に設定したタイミングで巻線ノズル34をX方向に移動させながら、導体線6をアッセンブリ9に巻き取っていく。
図11の(a)は1層目の導体線の配列状態を示している。結線側から導入された導体線6は、左スロット内を反結線側に進み、反結線側の胴部11の上面に沿って右スロット側に進み、右スロット内を結線側に進んで、1ターン目の巻線が完了する。ついで、結線側でX方向+側に巻線ノズル34を送り、導体線6を1ピッチ(導体線の線径1本分)ずらしてから、2ターン目の巻線に入る。同様にして、導体線6を2ターン目、3ターン目と順次巻き、8ターン目を巻いたところで1層目の巻線が完了する。
このとき、1層目の巻線においては、結線側の胴部11上の導体線6は、それぞれティース3bの幅方向中央を通る径方向と直交する平面に対して傾斜して、互いに接して径方向に配列されている。また、左スロット内、右スロット内および反結線側の胴部11上の導体線6は、それぞれティース3bの幅方向中央を通る径方向と直交する平面に対して平行となって、互いに接して径方向に配列している。
図11の(b)は1層目および2層目の導体線の配列状態を示している。2層目の最初のターンである9ターン目では、結線側でX方向+側に巻線ノズル34を送り、導体線6を0.5ピッチ(線径の1/2)ずらしてから9ターン目の巻線に入る。9ターン目の導体線6は、8ターン目の導体線6のX方向+側に0.5ピッチずれた状態で巻かれる。
ついで、巻線ノズル34をX軸−方向に送り、導体線6を1ピッチずらしてから、10ターン目の巻線に入る。そして、導体線6は、右スロットから結線側の胴部11上の巻線上を通って左スロット側に進み、左スロット内を7ターン目と8ターン目の導体線6間上を通って反結線側まで進む。ついで、反結線側では、巻線ノズル34をX軸−方向に送り、導体線6を1ピッチずらしてから、反結線側の胴部11上の巻線上を通って右スロット側に進み、右スロット内を6ターン目と7ターン目の導体線6間上を通って結線側まで進んで、10ターン目の巻線が完了する。
ついで、巻線ノズル34をX軸−方向に送り、導体線6を1ピッチずらしてから、10ターン目の巻線に入る。そして、導体線6は、右スロットから結線側の胴部11上の巻線上を通って左スロット側に進み、左スロット内を7ターン目と8ターン目の導体線6間上を通って反結線側まで進む。ついで、反結線側では、巻線ノズル34をX軸−方向に送り、導体線6を1ピッチずらしてから、反結線側の胴部11上の巻線上を通って右スロット側に進み、右スロット内を6ターン目と7ターン目の導体線6間上を通って結線側まで進んで、10ターン目の巻線が完了する。
このとき、図11の(b)に示されるように、右スロット内では、9ターン目と10ターン目の導体線6間に導体線6の一本分のスペースができる。ついで、巻線ノズル34の送りなしで、11ターン目の巻線に入る。そして、導体線6は、巻線ノズル34の送りなしに右スロットから結線側の胴部11上の1層目の巻線上を通って左スロットまで進み、左スロット内の7ターン目と6ターン目の導体線6間上を通って反結線側まで進む。そこで、巻線ノズル34をX軸−方向に送り、導体線6を1ピッチずらしてから、反結線側の胴部11上の1層目の巻線上を通って右スロットまで進み、右スロット内の5ターン目と6ターン目の導体線6間上を通って結線側まで進み、11ターン目の巻線が完了する。同様の動作を繰返して、12ターン目、13ターン目・・・16ターン目を巻いて、2層目の巻線が完了する。
このとき、2層目の巻線の10ターン目以降では、左スロット内、右スロット内および結線側の胴部11上の導体線6は、それぞれティース3bの幅方向中央を通る径方向と直交する平面に対して平行となって、互いに接して径方向に配列している。また、反結線側の胴部11上の導体線6は、それぞれティース3bの幅方向中央を通る径方向と直交する平面に対して傾斜して、互いに接して径方向に配列されている。
図11の(c)、(d)は1層目から3層目の導体線の配列状態を示している。3層目も2層目と同様に、導体線6を17ターン目から21ターン目まで巻く。つまり、巻線ノズル34の送りなしに右スロットから結線側の胴部11上の巻線上を通って左スロットまで進み、左スロット内の巻線上を通って反結線側まで進み、そこで、巻線ノズル34をX軸+方向に送り、導体線6を1ピッチずらしてから、反結線側の胴部11上の巻線上を通って右スロットまで進み、右スロット内の巻線上を通って結線側まで進み、各ターンが完了する。
そして、22ターン目の巻線中、反結線側にて、巻線ノズル34をX軸+方向に送り、導体線6を1.5ピッチずらしてから、反結線側の胴部11上の巻線上を通って右スロットまで進み、右スロット内の2層目の9ターン目と10ターン目の導体線6間を通って結線側に進み、22ターン目の巻線を完了する。ついで、結線側にて、巻線ノズル34をX軸−方向に送り、導体線6を0.5ピッチずらしてから、23ターン目の巻線に入る。そして、導体線6は、右スロットから結線側の胴部11上の巻線上を通って左スロットまで進み、左スロット内の10ターン目と11ターン目の導体線6間上を通って反結線側まで進み、そこで、巻線ノズル34の送りなしに反結線側の胴部11上の巻線上を通って右スロットまで進み、右スロット内の10ターン目と22ターン目の導体線6間上を通って結線側まで進み、23ターン目の巻線が完了する。
24ターン目および25ターン目は、図11の(d)に示されるように、結線側では巻線ノズル34をX軸+方向に送って導体線6を1ピッチずらしてから胴部11上の巻線上を通し、反結線側では巻線ノズル34の送りなしに導体線6を胴部11上の巻線上を通して巻線する。これにより、3層目の巻線が完了する。
図11の(e)は1層目から4層目の導体線の配列状態を示している。4層目の最初のターンである26ターン目では、結線側でX方向−方向に巻線ノズル34を送り、導体線6を0.5ピッチずらしてから26ターン目の巻線に入る。そして、導体線6は、右スロットから結線側の胴部11上の巻線上を通って左スロットまで進み、左スロット内の24ターン目と25ターン目の導体線6間上を通って反結線側まで進み、そこで、巻線ノズル34の送りなしに反結線側の胴部11上の巻線上を通って右スロットまで進み、右スロット内の24ターン目と25ターン目の導体線6間上を通って結線側まで進み、26ターン目の巻線が完了する。
ついで、巻線ノズル34をX軸−方向に送り、導体線6を1ピッチずらしてから、27ターン目の巻線に入る。そして、導体線6は、右スロットから結線側の胴部11上の巻線上を通って左スロットまで進み、左スロット内の23ターン目と24ターン目の導体線6間上を通って反結線側まで進み、そこで、巻線ノズル34の送りなしに反結線側の胴部11上の巻線上を通って右スロットまで進み、右スロット内の23ターン目と24ターン目の導体線6間上を通って結線側まで進み、27ターン目の巻線が完了する。同様の動作を繰返して、28ターン目、29ターン目・・・33ターン目を巻いて、4層目の巻線が完了する。
図11の(f)は1層目から5層目の導体線の配列状態を示している。5層目の最初のターンである34ターン目では、結線側でX方向−方向に巻線ノズル34を送り、導体線6を0.5ピッチずらしてから34ターン目の巻線に入る。そして、導体線6は、右スロットから結線側の胴部11上の巻線上を通って左スロットまで進み、左スロット内の33ターン目の導体線6と第2フランジ部13との間を通って反結線側まで進み、そこで、巻線ノズル34の送りなしに反結線側の胴部11上の巻線上を通って右スロットまで進み、右スロット内の33ターン目の導体線6と第2フランジ部13との間を通って結線側まで進み、34ターン目の巻線が完了する。
ついで、巻線ノズル34をX軸+方向に送り、導体線6を1ピッチずらしてから、35ターン目の巻線に入る。そして、導体線6は、右スロットから結線側の胴部11上の巻線上を通って左スロットまで進み、左スロット内の32ターン目と33ターン目の導体線6間上を通って反結線側まで進み、そこで、巻線ノズル34の送りなしに反結線側の胴部11上の巻線上を通って右スロットまで進み、右スロット内の32ターン目と33ターン目の導体線6間上を通って結線側まで進み、35ターン目の巻線が完了する。同様の動作を繰返して、36ターン目、37ターン目を巻いて、5層目の巻線が完了する。
図11の(g)は1層目から6層目の導体線の配列状態を示している。6層目の最初のターンである38ターン目では、結線側でX方向−方向に巻線ノズル34を送り、導体線6を0.5ピッチずらしてから38ターン目の巻線に入る。そして、導体線6は、右スロットから結線側の胴部11上の巻線上を通って左スロットまで進み、左スロット内の36ターン目と37ターン目の導体線6間上を通って反結線側まで進み、そこで、巻線ノズル34の送りなしに反結線側の胴部11上の巻線上を通って右スロットまで進み、右スロット内の36ターン目と37ターン目の導体線6間上を通って結線側まで進み、38ターン目の巻線が完了する。同様の動作を繰返して、39ターン目、40ターン目を巻いて、6層目の巻線が完了する。
ついで、導体線6を切断し、分割鉄心3をクランパ31から取り外し、導体線6の巻き始め端部6aおよび巻き終わり端部6bを導体線引き出し溝17のそれぞれに収納するとともに、絶縁紙18の第1および第2カバー部20,21を折り返して、図6に示されるコイルアッセンブリ8が組み立てられる。なお、導体線6が第1および第2インシュレータ10,10aをガイドとして分割鉄心3のティース3bのまわりに多周回巻かれて集中巻コイル7を構成している。
この巻線方法では、第1および第2インシュレータ10,10a上で導体線6をレーンチェンジさせて、導体線6がスロット内で俵積み状に配列できるようにしている。これにより、層間の導体線6が交差するクロスポイントは、コイルエンドのみに発生し、スロット内では、導体線6が俵積み状に多列多層に配列される。
このように組み立てられたコイルアッセンブリ8を、分割鉄心3のバックヨーク部3aの周方向の側面同士を突き合わせて、周方向に環状に配列して、円環状のフレーム4に圧入、固着して、あるいは焼き嵌めによりフレーム4内に挿入、固着して、固定子1が作製される。ついで、脚部28の下面に形成されたピンを第1インシュレータ10の第2フランジ部13に形成されたインシュレータ固定穴16に圧入し、結線板22を固定子鉄心2の軸方向一端側に取り付ける。これにより、ホルダ23が周方向に配列された集中巻コイル7を覆い、周壁29が第1インシュレータ10の第1フランジ部12の内周面に接して第1インシュレータ10を覆っている。
ついで、接続端子26u,26v,26wが各導体線引き出し溝17に引き出された集中巻コイル7の巻き始め端部6aに、TIG溶接などにより接続される。また、接続端子26nが各導体線引き出し溝17に引き出された集中巻コイル7の巻き終わり端部6bに、TIG溶接などにより接続される。これにより、12個の集中巻コイル7がY結線され、三相交流巻線に構成された固定子巻線5が得られる。
つぎに、ワニスの塗布方法について説明する。図12はこの発明の一実施の形態に係る回転電機の固定子におけるワニス塗布装置を示す概略構成図である。
ワニス塗布装置は、図12に示されるように、軸受36により回転可能に支持された保持治具46と、カップリング37を介して保持治具46に接続された、位置決め可能なサーボモータやステッピングモータなどにより構成されるモータ38と、ワニス45を塗付するための塗布ノズル39と、塗布ノズル39を図中Y,Z方向に移動できるように位置決め制御が可能なアクチュエータ40,41と、ワニス45を貯蔵する圧力タンク42と、ワニス45を圧力タンク42からホース43を介して塗布ノズル39に供給するポンプ44と、を備えている。
まず、固定子1を高温槽あるいは誘導加熱により加熱する。そして、昇温された固定子1を、軸心を鉛直にし、かつ第1インシュレータ10を上にして保持治具46により固定する。ついで、モータ38により保持治具46を回転させて固定子1の1つのコイルアッセンブリ8を塗布位置まで移動させ、アクチュエータ40,41により、塗布ノズル39をワニス溝塗布位置に位置決めする。そして、ポンプ44を作動させて、規定量のワニス45を1つのコイルアッセンブリ8の第1インシュレータ10のワニス溝15に塗布する。ついで、モータ38により保持治具46を回転させて固定子1のつぎのコイルアッセンブリ8を塗布位置まで移動させ、アクチュエータ40,41により、塗布ノズル39をワニス溝塗布位置に位置決めする。そして、ポンプ44を作動させて、規定量のワニス45をつぎのコイルアッセンブリ8の第1インシュレータ10のワニス溝15に塗布する。この動作を順次繰返して、12個のコイルアッセンブリ8の第1インシュレータ10のワニス溝15にワニス45を塗布する。
12個のコイルアッセンブリ8の第1インシュレータ10のワニス溝15へのワニス45の塗布が終了すると、固定子1を取り外し、固定子1の温度を測定する。そして、固定子1の温度が規定温度より下がっていれば、固定子1を再加熱する。固定子1の温度が規定温度を確保されていれば、固定子1を180度反転し、軸心を鉛直にし、かつ第2インシュレータ10aを上にして保持治具46により固定する。
ついで、モータ38により保持治具46を回転させて固定子1の1つのコイルアッセンブリ8を塗布位置まで移動させ、アクチュエータ40,41により、塗布ノズル39をワニス溝塗布位置に位置決めする。そして、ポンプ44を作動させて、規定量のワニス45を1つのコイルアッセンブリ8の第2インシュレータ10aのワニス溝15に塗布する。ついで、アクチュエータ40,41により、塗布ノズル39をコイルエンド塗布位置に位置決めする。そして、ポンプ44を作動させて、規定量のワニス45をそのコイルアッセンブリ8のコイルエンド7aに塗布する。この動作を順次繰返して、12個のコイルアッセンブリ8の第2インシュレータ10aのワニス溝15およびコイルエンド7aにワニス45を塗布し、固定子1へのワニス45の塗布が完了する。
コイルアッセンブリ8は、クロスポイントをコイルエンド7aに集中させているので、コイルエンド7a内の導体線6間に隙間が形成されている。第1および第2インシュレータ10,10aでは、ワニス溝15が、第2フランジ部13の内周面を頂部から底部に至り、ついで胴部11の上面を第1フランジ部12に至るように形成されている。
そこで、第1インシュレータ10側では、ワニス溝15に供給されたワニス45は、コイルエンド7aの最内層から導体線6間の隙間を通って最外層側に浸透する。そして、コイルエンド7a内に浸透したワニス45は、導体線6間の隙間を通ってスロット収納部7bの俵積み状に配列された導体線6間に浸透する。
一方、第2インシュレータ10a側では、コイルエンド7aに供給されたワニス45は、コイルエンド7aの最外層から導体線6間の隙間を通って最内層側に浸透する。同時に、ワニス溝15に供給されたワニス45は、コイルエンド7aの最内層から導体線6間の隙間を通って最外層側に浸透する。そして、コイルエンド7a内に浸透したワニス45は、導体線6間の隙間を通ってスロット収納部7bの俵積み状に配列された導体線6間に浸透する。
また、第2インシュレータ10a側のコイルエンド7aへのワニス塗布工程において、ワニス45が第1インシュレータ10側のコイルエンド7aまで浸透し、第1インシュレータ10側のコイルエンド7a内のワニス含浸量が増えても、ワニス45は結線板22のホルダ23の底面と円筒状の周壁29により塞き止められ、固定子1からの流出を回避できる。そこで、固定子1の不要な箇所に付着したワニスを除去するような後作業を省略できる。
この発明では、クロスポイントをコイルエンド7aに集中させているので、コイルエンド7aのワニス含浸量が増加し、コイルエンド7aからスロット収納部7bへのワニス45の浸透量を増加させることができる。さらに、ワニス溝15がコイルエンド7aの最内層に面するように形成されているので、ワニス45がコイルエンド7aの最内層側から最外層側に浸透するとともに、コイルエンド7aの最内層側からスロット収納部7bの最内層側に浸透する。
したがって、この発明によれば、集中巻コイル7へのワニス含浸量を増加させることができる。そこで、導体線6間および集中巻コイル7と固定子鉄心2との間の熱抵抗が下がるので、固定子巻線5の放熱性が高められ、高効率のモータが得られる。また、導体線6同士がワニス45により強固に連結されるので、外部からの振動や電磁加振力により導体線6同士が擦れあうことがなく、耐久性が増し、絶縁性能が高められ、高品質のモータが得られる。
また、層間の導体線6が交差するクロスポイントは、コイルエンド7aのみに発生し、スロット収納部7bの導体線6は俵積み状に多列多層に配列されている。そこで、導体線6をスロット内に高密度に配置でき、占積率(スロット断面積に対する導体線の断面積の占める割合)を高めることができ、モータ効率を向上させることができる。
Claims (3)
- それぞれ、円弧状のバックヨーク部およびティースを有し、上記バックヨーク部の周方向側面同士を突き合わせて円環状に配列された複数の分割鉄心と、
円環状に配列された上記複数の分割鉄心が内周側に挿入されている状態で保持されている筒状のフレームと、
それぞれ、胴部および上記胴部の長さ方向の両端に連結された第1および第2フランジ部を有し、上記胴部の長さ方向を上記ティースの径方向に一致させて、かつ上記第1フランジ部を径方向内方に向けて、上記胴部の底面を上記ティースの軸方向両端面に沿わせて配置された第1および第2インシュレータと、
上記第1および第2インシュレータの上記胴部と上記第1および第2フランジ部とにより形成されている凹空間内を通って、上記ティースのまわりを多周回巻かれている導体線により構成されている集中巻コイルと、
上記ティースの周方向両側面と上記集中巻コイルとの間に配置される絶縁紙と、を備えた回転電機の固定子において、
上記導体線のクロスポイントが上記第1インシュレータ上に位置する上記集中巻コイルのコイルエンドに形成され、
上記ティースの周方向両側に位置する上記集中巻コイルのスロット収納部が上記導体線を俵積み状に多列多層に配列して構成され、
ワニスが上記第1インシュレータ上に位置する上記コイルエンドに塗布され、
ワニス溝が、軸方向外方から上記ワニスが塗布される上記コイルエンドの最内層の下部に至るように上記第2フランジ部の内周面と上記胴部の上面に形成されていることを特徴とする回転電機の固定子。 - 上記導体線のクロスポイントが上記第2インシュレータ上に位置する上記集中巻コイルのコイルエンドに形成され、
上記ワニスが上記第2インシュレータ上に位置する上記コイルエンドに塗布されていることを特徴とする請求項1記載の回転電機の固定子。 - 円環状に配列された上記複数の分割鉄心の上記第1インシュレータ側に配設された結線板をさらに備え、
上記結線板は、絶縁部材により上記集中巻コイルを覆うリング状に形成されたホルダと、上記ホルダに装着されて、上記集中巻コイルを結線するバスバーと、上記ホルダの内周端から軸方向に突出する円筒状に形成され、上記第1インシュレータの内周側に位置して上記第1インシュレータを覆う周壁と、を備えていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の回転電機の固定子。
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