JP2009261083A - 回転電機の配電接続構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】所望の出力を確保しつつ、回転電機を適切に小型化することができ、構成に要する部品点数および費用を削減し、構成の工程に煩雑な手間がかかることを防止する。
【解決手段】回転電機の配電接続構造を、複数相の回転電機の各相毎に同一相のステータコイル34を接続する複数相のバスリング41U,41V,41Wと、複数相のバスリング41U,41V,41Wの所定周方向位置で装着されて複数相のバスリング41U,41V,41Wを固定する複数の固定部材45,…,45と、複数相のバスリング41U,41V,41Wの周方向の所定位置に固定されてステータコイル34の引出し線部と接続可能な接続端子44とを備えて構成した。
【選択図】図1

Description

本発明は、回転電機の配電接続構造に関する。
従来、例えば集中巻きの複数のステータコイルをヒュージング(熱かしめ)により環状のバスリングに接続する場合に、バスリングから軸方向に突出してU字状に湾曲する端子部に対して、周方向で隣り合うようにして結線用部材を配置し、端子部の周方向一端部と結線用部材の周方向他端部とをヒュージングにより接続し、結線用部材の周方向一端部にステータコイルをヒュージングにより接続するモータが知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、従来、例えば3相の各相毎に巻線を接続する3つの多角形環状のバスバーを、同軸に配置した状態で合成樹脂からなる3種類のクリップで保持するモータの集中配電部材が知られている(例えば、特許文献2参照)。
この集中配電部材では、多角形環状のバスバーの直線部に第1のクリップが径方向外方側から径方向内方側に向かい装着され、バスバーの接続端部に第2および第3のクリップが装着され、さらに、第2および第3のクリップによって形成される閉塞空間内に充填剤が充填されている。
特開2004−96841号公報 特開2007−14083号公報
ところで、上記従来技術に係るモータにおいて、結線用部材を介してバスリングにステータコイルを接続する際には、結線用部材とバスリングの端子部および結線用部材とステータコイルの周方向の2箇所においてヒュージングを行う必要があり、このヒュージングの作業に要する作業空間が増大することから、例えばモータの径方向寸法を増大させずに、極対数を増大させることが困難となり、モータに対する空間的な設計の自由度が低下してしまうという問題が生じる。しかも、バスリングに複数のU字状に湾曲する端子部を設けることから、これらの端子部を収容するための空間が必要となり、モータが大型化してしまうという問題が生じる。
また、上記従来技術に係るモータの集中配電部材においては、3相のバスバーを保持するために複数(3種類)の異なるクリップを用いることから、構成に必要とされる部品点数および費用が嵩み、集中配電部材を構成する工程に煩雑な手間がかかるという問題が生じる。
本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、所望の出力を確保しつつ、回転電機を適切に小型化することができ、構成に要する部品点数および費用を削減し、構成の工程に煩雑な手間がかかることを防止することが可能な回転電機の配電接続構造を提供することを目的とする。
上記課題を解決して係る目的を達成するために、本発明の第1態様に係る回転電機の配電接続構造は、複数相の回転電機の各相毎に同一相のコイル(例えば、実施の形態でのステータコイル34)を接続する複数相のバスリング(例えば、実施の形態でのバスリング41U,41V,41W)と、前記複数相の前記バスリングの所定周方向位置で装着されて前記複数相の前記バスリングを固定する複数の固定部材(例えば、実施の形態での固定部材45,…,45)と、前記複数相の前記バスリングの周方向の所定位置に固定されて前記コイルの引出し線部(例えば、実施の形態での引き出し線部34a)と接続可能な接続端子(例えば、実施の形態での接続端子44)とを備える。
さらに、本発明の第2態様に係る回転電機の配電接続構造では、前記接続端子は、前記バスリングに固定されたバスリング固定部(例えば、実施の形態でのバスリング固定部44a)と、前記バスリング固定部から径方向内方に延出すると共に周方向に屈曲する延出屈曲部(例えば、実施の形態での延出部44bおよび屈曲部44c)と、前記延出屈曲部の先端において前記コイルの前記引出し線部と接続されるコイル接続部(例えば、実施の形態でのコイル接続部44d)とを備え、前記接続端子の前記コイル接続部は、前記バスリングの径方向を基準として、前記固定部材の径方向内方側の位置に配置される。
さらに、本発明の第3態様に係る回転電機の配電接続構造では、前記固定部材は、前記バスリングを径方向の両側から挟み込んで固定する。
さらに、本発明の第4態様に係る回転電機の配電接続構造では、前記コイルを保持する絶縁部材は、前記コイルの引出し線部を位置決め固定する保持部材(例えば、実施の形態での位置決め部材51)を備える。
さらに、本発明の第5態様に係る回転電機の配電接続構造では、前記保持部材は、前記バスリングの周方向を基準として、前記コイルの中心軸の周方向位置から周方向にずれた位置に配置されている。
第1態様に係る回転電機の配電接続構造によれば、コイルの引出し線部と接続可能な接続端子は、予めバスリングの所定位置に固定されていることから、各コイルの引出し線部と接続端子との間のヒュージング(熱かしめ)などによる1回の接続作業のみで、各コイルを接続端子を介してバスリングに容易に接続することができ、この接続作業に要する作業空間が過剰に増大することを防止しつつ、回転電機に対する空間的な設計の自由度が低下してしまうことを防止することができ、構成に要する部品点数および費用を削減し、構成の工程に煩雑な手間がかかることを防止することができる。
さらに、第2態様に係る回転電機の配電接続構造によれば、絶縁材からなる固定部材によってバスリングとコイル接続部との間の所望の絶縁性を確保することができると共に、バスリングおよびコイル接続部の周囲に絶縁剤を充填するための閉塞空間を、コイルが装着される絶縁部材と固定部材とによって形成することができる。
さらに、第3態様に係る回転電機の配電接続構造によれば、バスリングを径方向の両側から挟み込む固定部材によってバスリングを容易に固定することができる。
さらに、第4態様に係る回転電機の配電接続構造によれば、コイルの引出し線部の位置決め精度を向上させることができる。
さらに、第5態様に係る回転電機の配電接続構造によれば、コイルから径方向外方に引き出し線部を引き出す際に適切に曲げ加工をおこなうことができ、例えば平角線にエッジワイズ曲げが必要とされる場合などであっても線材の巻き乱れの発生を防止することができる。
以下、本発明の回転電機の配電接続構造の実施の形態について添付図面を参照しながら説明する。
この実施の形態による回転電機の配電接続構造(例えば、後述する環状ステータ群12および集配電部材13)は、例えば走行駆動源としてハイブリッド車両や電動車両等の車両に搭載される回転電機のステータ1に具備されている。
ステータ1は、例えば図1に示すように、内周側にロータ(図示略)が配置されるインナロータ型とされている。
ステータ1は、例えばステータホルダ11と、環状に配列された複数のステータ片12a,…,12aから構成される環状ステータ群12と、環状の集配電部材13および中点連結部材14とを備えている。
ステータホルダ11は、筒状部21と、この筒状部21の軸方向一端部において径方向外方に張り出すように設けられたフランジ部22とを備えている。
ステータホルダ11は、例えばハウジング(図示略)内に筒状部21が収容され、フランジ部22に設けられたボルト装着孔(図示略)に挿通されたボルト(図示略)がハウジングに螺合することによって固定される。
そして、ステータホルダ11の筒状部21内には環状ステータ群12が圧入等によって収容されている。
環状ステータ群12は、所定数のステータ片12a,…,12aが円環状に配列されて構成されている。
各ステータ片12aは、例えば略T字型の複数の珪素鋼板が積層されて構成された分割鉄心31と、分割鉄心31に装着される絶縁性樹脂材からなる絶縁ボビン32と、絶縁ボビン32に巻回されたステータコイル34とを備えて構成されている。
分割鉄心31は、互いの軸方向厚さが同等とされたティース(図示略)およびヨーク(図示略)を備え、ティースの径方向基端部に一体に設けられたヨークの周方向幅は、ティースの周方向幅よりも大きくなるようにして形成されている。
そして、ヨークの周方向両端面は互いに面接触可能な形状とされ、複数のステータ片12a,…,12aが円環状に配列された状態で、周方向で隣り合うヨーク同士が面接触し、円環状の環状ステータ群12が形成されるようになっている。
絶縁ボビン32は、例えば軸方向(つまり、分割鉄心31の積層方向)に分割可能とされ、2分割された絶縁ボビン部材によって分割鉄心31を軸方向の両側から挟み込むようにして、分割鉄心31に装着される。
絶縁ボビン32は、例えば分割鉄心31のティースに外嵌するボビン部と、ボビン部から分割鉄心31のヨーク側(つまり径方向外方)に延出してヨークの軸方向他端面を覆う集配電部材収容部32bと、集配電部材収容部32bと同等の積層方向の他方側においてヨークから離間する方向(つまり径方向内方)にボビン部から延出する中点連結部材収容部32cとを備えている。
そして、絶縁ボビン32のボビン部にはステータコイル34が巻回されている。
また、集配電部材収容部32bには集配電部材13が収容され、中点連結部材収容部32cには中点連結部材14が収容されている。
集配電部材13は、例えば複数相(例えば、U相、V相、W相の3相)の各相毎に複数のステータコイル34,…,34を接続する複数相の環状のバスリング41U,41V,41Wを備え、複数相の各相毎のバスリング41U,41V,41Wは、互いに略同等形状を有し、円環状のリードフレーム42と、このリードフレーム42に設けられた給電端子43と、リードフレーム42の周方向所定位置(つまり、周方向の所定間隔毎の位置)に固定されて径方向内方に突出し、各複数のステータコイル34と接続される複数の接続端子44,…,44と、複数相の環状のバスリング41U,41V,41Wの所定周方向位置で装着されて複数相のバスリング41U,41V,41Wを固定する複数の同一形状の固定部材45,…,45とを備えて構成されている。
なお、各相毎のバスリング41U,41V,41Wに対して、各相同士のリードフレーム42および固定部材45は同等形状とされている。また、各相同士の給電端子43では、各相毎のバスリング41U,41V,41Wが軸方向の他方から一方に向かい、順次、同軸に積層された状態での軸方向位置の差異を補償するようにして、軸方向長さが各相毎に異なる値に設定されている。
環状のリードフレーム42は、絶縁被覆(図示略)を有する導線が円環状に成形され、導線の一端部および他端部が径方向外方に突出すると共に軸方向一方側に向かい屈曲した状態で給電端子43に接続されて構成されている。
さらに、リードフレーム42の周方向所定位置(つまり、周方向の所定間隔毎の位置)には、絶縁被覆(図示略)が剥がされて導線本体が露出した部位(露出部42a)が設けられ、この露出部42aに接続端子44のバスリング固定部44aが、例えばヒュージング(熱かしめ)などにより接続固定されている。
接続端子44は、例えば図2から図6に示すように、リードフレーム42の露出部42aに固定されるバスリング固定部44aと、バスリング固定部44aから径方向内方に向かい延出する延出部44bと、延出部44bの径方向内方側端部から周方向の一方側に屈曲する屈曲部44cと、屈曲部44cの周方向先端部において軸方向に向かい略U字状に湾曲するコイル接続部44dとを備えて構成されている。
なお、接続端子44では、各相毎のバスリング41U,41V,41Wが軸方向の他方から一方に向かい、順次、同軸に積層された状態での軸方向位置の差異を補償するようにして、バスリング固定部44aおよびコイル接続部44dの形状が設定されている。
そして、接続端子44のコイル接続部44dは、例えばヒュージング(熱かしめ)等によりステータコイル34の一端からなる引き出し線部34aに接続されている。
なお、この実施の形態による回転電機の配電接続構造を構成する工程では、先ず、予め各相毎のバスリング41U,41V,41Wにおいて、リードフレーム42の露出部42aに接続端子44のバスリング固定部44aが、例えばヒュージング(熱かしめ)などにより固定され、次に、固定部材45により複数相の環状のバスリング41U,41V,41Wが固定され、次に、固定部材45により固定された複数相の環状のバスリング41U,41V,41Wが集配電部材収容部32b内に装着される際に接続端子44のコイル接続部44dにステータコイル34から径方向外方に向かい引き出される引き出し線部34aが装着され、そして、接続端子44のコイル接続部44dにおいて、例えばヒュージング(熱かしめ)などの接続作業が行われて、リードフレーム42とステータコイル34とが接続端子44を介して接続されるようになっている。
なお、集配電部材収容部32bには、絶縁ボビン32のボビン部に巻回されたステータコイル34から径方向外方に向かい引き出される引き出し線部34aを位置決め固定しつつ接続端子44のコイル接続部44dに導く位置決め部材51が、ステータコイル34の中心軸の周方向位置から周方向の一方側(つまり絶縁ボビン32のボビン部に巻回される導線の巻回方向)にずれた位置に設けられている。
固定部材45は、電気的絶縁材によって略長方形板状に形成され、複数相の環状のバスリング41U,41V,41Wの周方向所定位置(つまり、周方向の所定間隔毎の位置)で各リードフレーム42を径方向の両側から挟み込むようにして装着されて、互いに嵌め合いにより一体に固定される外周側部材45aおよび内周側部材45bを備え、外周側部材45aにはリードフレーム42に設けられた給電端子43を挿通可能な貫通穴45bが設けられている。
さらに、固定部材45は、集配電部材収容部32bの外周壁部52に設けられた穴部52aに装着可能とされて、集配電部材13が集配電部材収容部32b内に収容された状態で外周壁部52の穴部52aを閉塞する。そして、集配電部材13が収容された集配電部材収容部32b内には絶縁性の樹脂材(図示略)が充填されている。
なお、絶縁ボビン32の外周壁部52は、集配電部材収容部32b内に収容される集配電部材13を径方向外方側から覆うように設けられ、集配電部材収容部32b内に設けられた位置決め部材51の径方向外方側の位置において外周壁部52の周方向の一方側の端部が切り欠かれるようにして周方向一方側切り欠き部52bが形成されている。また、外周壁部52の周方向の他方側の端部にも外周壁部52が切り欠かれるようにして周方向他方側切り欠き部52cが形成されている。そして、周方向で隣り合うステータ片12a,12a同士の各絶縁ボビン32,32の周方向一方側切り欠き部52bと周方向他方側切り欠き部52cとによって、外周壁部52を径方向に貫通する穴部52aが形成されている。
このため、周方向で隣り合う絶縁ボビン32,32同士の外周壁部52,52間は固定部材45によって閉塞されることになり、例えば固定部材45を周方向で隣り合う外周壁部52,52間以外の他の位置(外周壁部52の周方向の央部など)に配置する場合に比べて、合わせ面の箇所を減らすことができ、集配電部材収容部32b内に充填される絶縁性の樹脂材(図示略)が外部に漏れてしまうことを容易に防止することができる。
また、位置決め部材51によって位置決めされつつステータコイル34から径方向外方に向かい引き出される引き出し線部34aの径方向外方側の位置に設けられる外周壁部52の周方向一方側切り欠き部52bは、導線によってステータコイル34が形成される際に、導線が絶縁ボビン32のボビン部に巻回された後に径方向外方側に引き出されるために、かつ、径方向外方側に引き出された導線が径方向の所定位置で切断されて引き出し線部34aが形成される際に、導線切断用の工具(図示略)などが径方向の所定位置に配置されるために必要とされている。
各相毎のバスリング41U,41V,41Wは、軸方向の他方から一方に向かい、順次、同軸に積層されると共に周方向に所定角度づつずれた状態で複数の固定部材45,…,45によって固定され、各相毎のバスリング41U,41V,41Wの各リードフレーム42,42,42に固定された各接続端子44,44,44が、順次、周方向で所定間隔毎に隣り合うように配置されている
そして、各相のバスリング41U,41V,41Wと対応する相の各ステータ片12aの各ステータコイル34同士が接続され、U相の各ステータ片12aのステータコイル34の一端からなる引き出し線部34a同士はバスリング41Uを介して接続され、V相の各ステータ片12aのステータコイル34の一端からなる引き出し線部34a同士はバスリング41Vを介して接続され、W相の各ステータ片12aのステータコイル34の一端からなる引き出し線部34a同士はバスリング41Wを介して接続される。
なお、中点連結部材14は、例えば図1に示すように、周方向で隣り合うステータ片12a,12aの各ステータコイル34の他端同士を、例えばヒュージング(熱かしめ)などにより接続する接続部材14aを備え、総ての相のステータ片12a,…,12aのステータコイル34,…,34の他端同士を接続している。そして、中点連結部材14が収容された中点連結部材収容部32c内には絶縁性の樹脂材(図示略)が充填されている。
上述したように、この実施の形態による回転電機の配電接続構造によれば、固定部材45により固定された複数相の環状のバスリング41U,41V,41Wにおいて、予め、各リードフレーム42の露出部42aには接続端子44が固定されていることから、固定部材45により固定された複数相の環状のバスリング41U,41V,41Wが集配電部材収容部32b内に装着された際には、各ステータコイル34の引出し線部34aと接続端子44との間のヒュージング(熱かしめ)などによる1回の接続作業のみで、各リードフレーム42とステータコイル34とが接続端子44を介して容易に接続されることになり、この接続作業に要する作業空間(例えば、図5に示す作業空間α)が集配電部材収容部32b内において過剰に増大することを防止しつつ、回転電機に対する空間的な設計の自由度が低下してしまうことを防止することができ、構成に要する部品点数および費用を削減し、構成の工程に煩雑な手間がかかることを防止することができる。
一方、例えば図9および図10に示す上述した実施の形態の比較例の集配電部材81のように、集中巻きの複数のステータコイル34の径方向外方に設けられた集配電部材81において、各相のリードフレーム82から径方向内方に突出してU字状に湾曲する端子部83に対して、周方向で隣り合うようにしてU字状の結線用部材84を配置し、端子部83の周方向一端部(つまり、絶縁被覆(図示略)が剥がされてリードフレーム本体が露出した部位)83aと結線用部材84の周方向他端部84aとをヒュージングにより接続し、結線用部材84の周方向一端部84bにステータコイル34の引き出し線部34aをヒュージングにより接続する場合には、集配電部材81をステータコイル34の径方向外方に配置した状態でステータコイル34と各相のリードフレーム82とを接続する際に2回のヒュージング(熱かしめ)が必要となり、このヒュージングの作業に要する集配電部材収容部32b内の作業空間(例えば、図9に示す作業空間β)が増大すると共に、端子部83および結線用部材84を収容するための相対的に大きな空間が必要となり、この集配電部材81を備える回転電機が大型化してしまったり、回転電機の径方向寸法を増大させずに、極対数を増大させることが困難となり、回転電機に対する空間的な設計の自由度が低下してしまうという問題が生じる。
これに対して、本発明の実施の形態によれば、リードフレーム42に予め接続端子44が接続されるだけであるから、接続端子44を収容するための相対的に小さな空間を要するだけであり、回転電機の径方向寸法の増大を抑制しつつ、回転電機の極対数を容易に増大させることができる。
さらに、電気的絶縁材からなる固定部材45によってバスリング41U,41V,41Wとステータコイル34の引き出し線部34aとの間の所望の絶縁性を確保することができると共に、バスリング41U,41V,41Wおよび引き出し線部34aの周囲に絶縁剤を充填するための閉塞空間を固定部材45によって形成することができる。
さらに、バスリング41U,41V,41Wを径方向の両側から挟み込む複数の固定部材45,…,45を同一形状としたことから、集配電部材13の構成に要する部品点数および費用を削減し、集配電部材13を構成する工程に煩雑な手間がかかることを防止し、バスリング41U,41V,41Wを容易に固定することができる。
しかも、各リードフレーム42を径方向の両側から挟み込む固定部材45の外周側部材45aおよび内周側部材45bのうち、外周側部材45aにはリードフレーム42に設けられた給電端子43を挿通可能な貫通穴45bが設けられていることから、リードフレーム42の給電端子43が設けられている位置であっても、固定部材45をリードフレーム42に装着することができる。
さらに、引き出し線部34aを位置決め固定しつつ接続端子44のコイル接続部44dに導く位置決め部材51を集配電部材収容部32bに設けることから、ステータコイル34の引出し線部34aの位置決め精度を向上させることができる。
しかも、位置決め部材51をステータコイル34の中心軸の周方向位置から周方向の一方側(つまり絶縁ボビン32のボビン部に巻回される導線の巻回方向)にずれた位置に設けることで、ステータコイル34から径方向外方に引き出し線部34aを引き出す際に適切に曲げ加工をおこなうことができ、例えば平角線にエッジワイズ曲げが必要とされる場合などであっても導線の巻き乱れの発生を防止することができる。
本発明の実施の形態に係るステータの分解斜視図である。 本発明の実施の形態に係る接続端子の斜視図である。 本発明の実施の形態に係る集配電部材の要部斜視図である。 本発明の実施の形態に係る集配電部材の要部斜視図である。 本発明の実施の形態に係るステータの要部平面図である。 本発明の実施の形態に係るステータの要部斜視図である 本発明の実施の形態に係る絶縁ボビンおよび集配電部材収容部の要部斜視図である。 本発明の実施の形態に係る絶縁ボビンおよび集配電部材収容部の要部斜視図である。 本発明の実施の形態の比較例に係るステータの要部平面図である。 本発明の実施の形態の比較例に係るステータの要部斜視図である
符号の説明
1 ステータ
13 集配電部材
34 ステータコイル(コイル)
34a 引き出し線部
41U,41V,41W バスリング
42 リードフレーム
44 接続端子
44b 延出部(延出屈曲部)
44c 屈曲部(延出屈曲部)
44d コイル接続部
45 固定部材
51 位置決め部材(保持部材)

Claims (5)

  1. 複数相の回転電機の各相毎に同一相のコイルを接続する複数相のバスリングと、
    前記複数相の前記バスリングの所定周方向位置で装着されて前記複数相の前記バスリングを固定する複数の固定部材と、
    前記複数相の前記バスリングの周方向の所定位置に固定されて前記コイルの引出し線部と接続可能な接続端子と
    を備えることを特徴とする回転電機の配電接続構造。
  2. 前記接続端子は、前記バスリングに固定されたバスリング固定部と、前記バスリング固定部から径方向内方に延出すると共に周方向に屈曲する延出屈曲部と、前記延出屈曲部の先端において前記コイルの前記引出し線部と接続されるコイル接続部とを備え、
    前記接続端子の前記コイル接続部は、前記バスリングの径方向を基準として、前記固定部材の径方向内方側の位置に配置されることを特徴とする請求項1に記載の回転電機の配電接続構造。
  3. 前記固定部材は、前記バスリングを径方向の両側から挟み込んで固定することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の回転電機の配電接続構造。
  4. 前記コイルを保持する絶縁部材は、前記コイルの引出し線部を位置決め固定する保持部材を備えることを特徴とする請求項1から請求項3の何れか1つに記載の回転電機の配電接続構造。
  5. 前記保持部材は、前記バスリングの周方向を基準として、前記コイルの中心軸の周方向位置から周方向にずれた位置に配置されていることを特徴とする請求項4に記載の回転電機の配電接続構造。
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