JP2009278851A - 回転電機のステータ - Google Patents

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Abstract

【課題】ワニス含浸処理において、余剰のワニスがウェッジ紙から零れるのを抑制する。
【解決手段】モータジェネレータ(回転電機)1のステータ7は、内周にスロット15が形成されたステータコア9と、スロット15に配設されたコイル11と、スロット15の開口部15a付近にコイル11とステータコア9とを絶縁可能に配置されたウェッジ紙13と、を含んで構成される。ここで、ウェッジ紙13は、スロット15内に配置されて開口部15aを塞ぐ基部19と、スロット15外に配置され、ステータコア9の中心軸を含む面内で基部19に対してステータコア9の径方向外方へ屈曲させて設けられた延設部21と、を含んで構成される。
【選択図】図1

Description

本発明は、回転電機のステータに関し、特に、ステータのコイルエンドにワニスを滴下して含浸させる処理(ワニス含浸処理)の効率を向上させる技術に関する。
特許文献1には、回転電機のステータの製造工程において、ステータコアのスロットにコイルを配設した後、コイルの脱落防止用のウェッジ紙をスロットに配設し、その後、コイルに対してワニス含浸処理を施す技術が記載されている。このワニス含浸処理では、ステータコアの中心軸を略水平とし、該軸を中心にステータコアを回転させながら、上部に位置するコイルのコイルエンドにワニスを滴下している。
特開2001−45693号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、コイルへ含浸されなかった又はコイルから染み出した余剰のワニスが、ウェッジ紙の長手方向の端縁からこぼれてしまう。このこぼれの分だけ、ワニスのコイルへの滴下量に対する含浸量の割合が小さくなり、ワニス含浸処理の効率が低い。
本発明は、以上のような問題点に鑑みてなされたものであり、余剰のワニスがウェッジ紙からこぼれるのを抑制し、ワニス含浸処理の効率を向上させることを目的とする。
このため、本発明では、ステータコアの内周に形成されたスロットにコイルを配設し、スロット内の開口部付近に、コイルとステータコアとを絶縁可能にウェッジ紙を配置する。ここで、ウェッジ紙の基部をスロット内に配置し、この基部により開口部を塞ぐ。そして、ウェッジ紙の延設部をスロット外に配置すると共に、ステータコアの中心軸を含む面内で基部に対してステータコアの径方向外方へ屈曲させる。
以上の構成によって、ウェッジ紙がワニス含浸処理の際回転中のステータコアの上部に位置しているとき、コイルへ含浸されなかった又はコイルから染み出した余剰のワニスが延設部により堰き止められる。これにより、ウェッジ紙からワニスがこぼれるのを抑制し、このこぼれの抑制分だけ、コイルへのワニスの滴下量に対する含浸量の割合を増加させ、効率のよいワニス含浸処理を行うことができる。
以下に、本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る回転電機を示す図である。
本実施形態に係る回転電機としてのモータジェネレータ1は、電動機及び発電機としての機能を有し、ハイブリッド車両又は燃料電池車などの電動車両に搭載される。モータジェネレータ1は、ロータ回転軸3を有するロータ5と、ロータ5の外周側にロータ5と同軸に配設されたステータ7と、を備えている。ステータ7は、ステータコア9と、複数のコイル11と、複数のウェッジ紙13と、を備えている。ステータ7及びステータコア9と、ロータ回転軸3と、は互いに同軸に構成されており、ステータコア9の軸方向を、以下単に軸方向とする。また、コイル11の各コイルエンド11aに対しては、ワニス含浸処理が施されている。
以下、図2〜図5を参照して、ステータ7の製造方法について説明する。
図2は、図1のステータコア9の軸方向と直交する断面を示す図であり、図3は、図2のスロット15へコイル11及びウェッジ紙13を配設する工程を示す図であり、図4は、コイルエンド11aに対するワニス含浸処理を説明する図である。
まず、ステータコア9を、電磁鋼板を積層させた積層鋼板によって構成する。各電磁鋼板は、例えばプレス打ち抜きにより形成する。このように構成されたステータコア9は、図2に示すように、環状のヨーク9aと、ヨーク9aからステータコア9の径方向(以下、単に径方向とする)内方へ突出する複数のティース9bと、を有し、これらティース9b同士の間に、スロット15が形成されている。
次に、図3(a)に示すように、ステータコア9とコイル11とを絶縁させるスロット紙17を、略U字状に曲げて、各スロット15の内面に沿って配設する。
そして、図3(b)に示すように、各ティース9bごとに、夫々コイル11を巻きつける。このように、コイル11はいわゆる集中巻き方式で形成される。
その後、図3(c)に示すように、ラミネート樹脂などの絶縁材からなるウェッジ紙13を、軸方向に各スロット15へ挿入して配設する。このウェッジ紙13は、図1及び図4に示すように、スロット15内に配置された基部19と、スロット15外に配置された延設部21と、を有して構成されている。この延設部21は、ステータコア9の中心軸を含む面内で、基部19に対して径方向外方へ屈曲させて形成されている。
ウェッジ紙13がスロット15へ配設されると、基部19が、コイル11により径方向内方へ押圧されることで、図3(c)に示すようにスロット15の開口部15aの鍔9cに引っ掛かり、開口部15aを塞ぐ。これにより、基部19は、コイル11を径方向外方へ押圧して、コイル11がスロット15から脱落するのを防止すると共に、コイル11とティース9bとを絶縁する。
次に、図4に示すように、ステータコア9の中心軸を略水平として、ステータコア9を該軸回りに回転させながら、ステータコア9の上部に位置するコイル11のコイルエンド11aに対し、ノズル23,23’からワニスを滴下し、ワニス含浸処理を行う。ここで、ノズル23は径方向外方から、ノズル23’は径方向内方から、夫々、コイルエンド11aに対してワニスを滴下する。
ここにおいて、ウェッジ紙13が回転中のステータコア9の上部に位置しているとき、コイル11へ含浸されなかった又はコイル11から染み出した余剰のワニスが延設部21により堰き止められる。これにより、基部19の軸方向の両端縁からワニスがこぼれるのを抑制し、このこぼれの抑制分だけ、ワニスのノズル23からの供給量に対するコイル11への含浸量の割合を増加させ、効率のよいワニス含浸処理を行うことができる。
また、上記ワニスのこぼれを抑制することで、ステータコア9に対する好ましくないワニスの付着が抑制される。例えば、図2に示すハウジング取付用のボルト孔9dの周辺にワニスが付着して硬化すると、ステータ7にハウジングを取り付けるのに支障が生じたり、硬化したワニスの除去作業の負担が増大したりする懸念がある。本実施形態によれば、このような懸念は解消される。
以下、図5を参照して、ウェッジ紙13の形成及びスロット15への配設の工程について詳細に説明する。
まず、図5(a)に示すように、ウェッジ紙13の長手方向の両端部付近において、ウェッジ紙13の幅方向(以下、幅方向とする)の全体に亘って谷折りの折り目25を形成する。これにより、ウェッジ紙13には、折り目25を境界にして、基部19と、基部19の長手方向の両端縁に連接する延設部21と、が形成される。
次に、図5(b)に示すように、ウェッジ紙13の幅方向の両端部付近において、ウェッジ紙13の長手方向の全体に亘って谷折りの折り目27を形成する。これにより、ウェッジ紙13の基部19には、折り目27を境界にして、底部29と、底部29の幅方向の両端縁に連接する側部31と、が形成される。
そして、図5(c)に示すように、延設部21と側部31との境界に沿って切り込み33を入れ、ウェッジ紙13を、スロット15に対して軸方向に挿入し、スロット15に配設する。
その後、図5(d),(e)に示すように、延設部21の図5(c)での図示裏面と、側部31の図5(c)での図示表面と、を接合する。このとき、図3に示すように、軸方向と直交する面内において、底部29は、ステータコア9の径方向に対して垂直に位置し、側部31は、底部29における幅方向の両端縁から径方向外方へ延伸する状態となる。なお、延設部21の図5(c)での図示表面と、側部31の図5(c)での図示裏面と、を接合してもよいことは勿論である。
そして、図5に示した各工程の後、ワニス含浸処理を行う。
ここで、図4に示すように、ウェッジ紙13の延設部21と底部29とが、折り目25と直交する面内で鈍角を形成し、ウェッジ紙13により、ステータコア9の径方向外方へ開放された空間が形成される。これにより、ワニスは、延設部21の図5(c)での図示裏面、即ち、延設部21におけるコイル11側と反対側の面に滴下されることはなく、確実にコイル11へと導かれて、コイル11への含浸に寄与する。
本発明は、上記実施形態に限られず、以下のような変形例としてもよい。
まず、コイルを分布巻き方式によりティースに巻きつけた場合でも、周方向に隣り合う2つのコイルが配設されたスロットにウェッジ紙を配設し、上記実施形態と同様、ウェッジ紙からワニスがこぼれるのを抑制して、効率のよいワニス含浸処理を行うことができる。分布巻き方式とは、複数のティースを跨いでコイルを巻きつける方法であり、詳細には、予め所望の形状に巻きつけられたコイルを、専用の押し込み機等により、複数のティースの周りに押し込みながらスロットに配設する方法である。
また、ヨーク9a及び各ティース9bを個々に分割して形成し、ヨーク9aの内周部に各ティース9bを固定することで、ステータコア9を構成することもできる。このようにしても、ティース9b同士の間に形成されるスロット15に、本発明に係るウェッジ紙13を配設し、上記実施形態と同様、ウェッジ紙13の基部19からワニスがこぼれるのを抑制して、効率のよいワニス含浸処理を行うことができる。
さらに、本発明に係る回転電機は、モータジェネレータに限定されるものではなく、電動機のみとして機能するもののほか、ジェネレータやオルタネータなどの発電機としてもよい。
本発明の一実施形態に係る回転電機の概略図 図1のステータコアを軸方向と直交する断面図 図2のスロットへコイル及びウェッジ紙を配設する工程を示す図 コイルエンド11aに対するワニス含浸処理を説明する図 図1のウェッジ紙の形成及びスロットへの配設の工程について詳細に示す図
符号の説明
1 モータジェネレータ(回転電機)
7 ステータ
9 ステータコア
11 コイル
13 ウェッジ紙
15 スロット
15a 開口部
19 基部
21 延設部
25 折り目
29 底部
31 側部

Claims (6)

  1. 内周にスロットが形成されたステータコアと、
    前記スロットに配設されたコイルと、
    前記スロット内の開口部付近に前記コイルと前記ステータコアとを絶縁可能に配置されたウェッジ紙と、
    を含んで構成され、
    前記ウェッジ紙は、
    前記スロット内に配置されて前記開口部を塞ぐ基部と、
    前記スロット外に配置され、前記ステータコアの中心軸を含む面内で前記基部に対して前記ステータコアの径方向外方へ屈曲させて設けられた延設部と、
    を含んで構成される回転電機のステータ。
  2. 前記延設部は、前記基部に対して鈍角を形成する請求項1に記載の回転電機のステータ。
  3. 前記基部の端縁が、前記スロット外に位置する請求項1または請求項2に記載の回転電機のステータ。
  4. 前記基部は、
    前記開口部を塞ぐ板状の底部と、
    前記底部の幅方向の端縁から前記径方向外方へ延伸させて設けられた側部と、
    を含んで構成され、
    前記延設部は、前記底部及び側部と接合して、前記径方向外方へ開放された空間を形成する請求項1〜請求項3のいずれか1つに記載の回転電機のステータ。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれか1つに記載のステータと、
    前記ステータと同軸に配設されたロータと、
    を含んで構成される回転電機。
  6. ステータコアの端面間の距離よりも長く、かつ、長手方向に沿った面内で端部を屈曲させたウェッジ紙を設け、
    前記ステータコアのスロットにコイルを配設し、
    前記コイルの配設後、前記スロットに、端部が前記ステータコアの径方向外方へ屈曲するように前記ウェッジ紙を配設して、前記コイルと前記ステータコアとを絶縁し、
    前記ウェッジ紙を配設したステータコアの中心軸を略水平として、前記ステータコアをこの軸回りに回転させながら、前記コイルのコイルエンドにワニスを滴下するステータの製造方法。
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