JP5944003B2 - 表示器管理システム、そのサーバ装置、プログラマブル表示器、運用制御方法 - Google Patents

表示器管理システム、そのサーバ装置、プログラマブル表示器、運用制御方法 Download PDF

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    • G05B19/02Programme-control systems electric
    • G05B19/04Programme control other than numerical control, i.e. in sequence controllers or logic controllers
    • G05B19/05Programmable logic controllers, e.g. simulating logic interconnections of signals according to ladder diagrams or function charts
    • G05B19/058Safety, monitoring

Description

本発明は、プログラマブル表示器の画面データの管理・利用方法に関する。
従来より、プログラマブルコントローラ(PLC)に関するシステムとして、当該PLC本体(コントローラ本体)と、このPLC本体と接続して制御指示や各種センサデータ等の表示を行うプログラマブル表示器とを有するシステムが知られている。この様なシステム(PLCシステムと呼ぶ)では、更に支援装置を有する場合が多い。
プログラマブル表示器は、PLC本体に接続されている各種制御対象デバイスの稼動状況の表示や各制御対象デバイスへの制御指示入力のための所定の画面(以下、監視/制御画面というものとする)を、表示する。この様に、プログラマブル表示器は、表示を行うだけでなくユーザによる任意の入力を受付ける機能等を備えた操作型表示器として知られている。
一般に、プログラマブル表示器は、グラフィック型表示・入力機能を有しており、ディスプレイ上に上記監視/制御画面の表示(スイッチ、グラフ、メータ等のグラフィカル表示)を行うと共にタッチパネルによる入力操作を受け付けている。タッチパネルを用いることで、作業員等は、上記スイッチ等のグラフィカル表示の表示位置を指でタッチすることで、所望の操作を行うことができる。
上記支援装置側で開発者によって任意に作成された画面データが、プログラマブル表示器にダウンロードされて保持される。プログラマブル表示器は、自己が保持する画面データによって上記監視/制御画面の表示や入力操作受付等を行っている。
ここで、上記支援装置は、PLC本体で実行される制御プログラムの作成を支援し、作成された制御プログラムをPLC本体にダウンロードする機能や、上記プログラマブル表示器の監視/制御画面(画面データ)の作成を支援し、作成された監視/制御画面(画面データ)をプログラマブル表示器にダウンロードする機能等を有している。
また、当然、支援装置は、何らかの通信線によってプログラマブル表示器と接続しており、この通信線を介して上記ダウンロード等を行うものである。
尚、支援装置は、例えば上記監視/制御画面等の作成支援機能を実現するアプリケーションプログラムがインストールされているパソコン等である。よって、一般的なパソコンの構成、すなわちCPU、メモリ、ハードディスク、ディスプレイ、キーボード/マウス、通信インタフェース等を有している。
また、例えば、特許文献1,2,3等に記載の従来技術が知られている。
特許文献1に開示の従来技術では、例えば、プログラマブル表示器の画面データを、公開サーバ装置において外部の(遠隔地などの)クライアント装置で表示可能な形式(HTMLファイル等)に変換して、格納する。特に、各クライアント装置の各ブラウザに対応したHTMLファイルをそれぞれ生成する。各クライアント装置は、インターネット等を介して公開サーバ装置からHTMLファイルを取得して、プログラマブル表示器の画面を表示する。
また、特許文献1には、例えば各プログラマブル表示器がLAN等のネットワークに接
続して相互に通信可能な構成、あるいはLAN等に接続された制御用ホストコンピュータと通信可能な構成、制御用ホストコンピュータがインターネットに接続して上記公開サーバ装置と通信可能な構成、等が開示されている。
また、特許文献2の発明では、プログラマブル表示器が、インターネットに接続されたホストコンピュータにおけるWebコンテンツを閲覧するためのブラウザを有している。また、表示処理部による表示機能(表示タスク)と、ブラウザによる閲覧機能(閲覧タスク)とを、マルチタスクOS上でユーザ要求に応じて切り替える。これによって、プログラマブル表示器が、PLC等の稼働状況を表示しているオンライン状態にあっても、ブラウザを起動してWebコンテンツとしてのマニュアル等を閲覧することができる。
また、特許文献3の発明は、制御用表示装置を実現するために必要なハードウェア資源およびソフトウェア資源、並びに、ユーザ教育の手間を削減できると共に、制御ユニットと通信する際の画面を作画する際の手間と、当該画面を作画可能なシステムを開発するための手間とを削減可能な制御用表示装置を実現するものである。
特許文献3の発明では、携帯端末のブラウザは、機能部品が配置された文書が閲覧されているとき、当該機能部品を動作させる。各機能部品は、プログラマブル表示器と通信するように、共通プロトコル処理部へ指示する。共通プロトコル処理部は、ローカルエリアネットワークを介して、プログラマブル表示器と直接通信して、上記機能部品の要求に応える。これにより、ウェブサーバの文書閲覧時と、制御ユニットとの通信時とで、ユーザインターフェースをブラウザに統一できる。
特開2008−210394号公報 特開2001−282501号公報 特開2004−94749号公報
ここで、上記PLCシステムの実際の運用状況は、PLCシステムのユーザやシステム構築者毎に様々であるが、例えば以下に説明するものが知られている。
上記の所謂“画面データ”は、プログラマブル表示器に保存されて実行されるが、作成されるのは支援装置であるので、支援装置側にも画面データが残っている場合が多い。更に、画面データは、バージョンアップされる場合があり、支援装置側には最新版だけでなく旧バージョンも保存されている場合がある。
プログラマブル表示器に保存されている画面データは、基本的に最新版(現バージョン)である。これより、プログラマブル表示器に保存されている画面データをマスタと見做し、バージョンアップ版を作成する際にはプログラマブル表示器側の画面データ(マスタ)を支援装置にアップロードして、この画面データ(マスタ)をベースにしてバージョンアップ版を作成させるケースが少なくない。
この場合、プログラマブル表示器が故障するとその画面データ(マスタ)を吸い出すことが出来なくなる。
あるいは、画面データは、通常、作成した業者または作成依頼した業者が管理するが、業者の変更等があると管理が煩雑になり、特に支援装置に保存されている画面データを紛失する場合があり、画面データがプログラマブル表示器側にしか残っていない事態も起こり得る。この様な場合に、プログラマブル表示器が故障すると、画面データを取り出すことができない場合には画面データを失うことになる。
また、プログラマブル表示器で保存・実行する画面データ(マスタ)が、改竄された場合、何らかの異常動作が起こる可能性が高いし、もし改竄に気付かない場合、これをベースにしてバージョンアップ版が作成されてしまう等、後々まで改竄の影響が及ぶ可能性がある。
一方で、支援装置に保存されている画面データをベースにしてバージョンアップ版を作成するケースもある。しかし、この場合、開発者等が誤って旧バージョンの画面データをベースにしてバージョンアップ版を作成する場合が有り得る。この場合、もし、現バージョンにはあるが旧バージョンには無い処理が存在していた場合、バージョンアップ版ではこの処理が無くなっていることになり、問題が生じることになる。また、支援装置に保存されている画面データが、上記業者の変更等が原因となって紛失する場合も有り得る。
本発明の課題は、各プログラマブル表示器で保持・実行する各画面データを一元管理的にデータ保全でき、更にプログラマブル表示器側で保持される画面データが改竄されることによる異常動作発生を防止/抑止でき、以って信頼性を向上させることができる表示器管理システム、そのサーバ装置、プログラマブル表示器等を提供することである。
本発明の表示器管理システムは、プログラマブル表示器とサーバ装置がネットワークに接続されたシステムであって、下記の構成を有する。
前記プログラマブル表示器は、そのプログラマブル表示器用の画面データを記憶する第1画面データ記憶手段を有する。
前記サーバ装置は、前記プログラマブル表示器の画面データが更新されると、あるいは、プログラマブル表示器の新規登録があると、その画面データを前記プログラマブル表示器から取得し記憶する第2画面データ記憶手段を有する。
前記プログラマブル表示器とサーバ装置の何れか一方または両方が、前記
第1画面データ記憶手段に記憶される画面データと、前記第2画面データ記
憶手段に記憶される画面データとが一致するか否かを判定する画面データ判
定手段を有する。
そして、例えば、前記プログラマブル表示器は、前記画面データ判定手段による前記画面データの一致/不一致の判定結果に基づいて、当該プログラマブル表示器の動作を制御する動作制御手段を更に有する。例えば、プログラマブル表示器の起動時に、前記画面データ判定手段による前記画面データの一致/不一致の判定を行うことで、前記動作制御手段は、該判定結果が不一致の場合には当該プログラマブル表示器の起動を許可しない。
本例の表示器管理システムの構成図である。 表示器管理システムの動作例(その1)である。 表示器管理システムの動作例(その2)である。 (a)はバックアップ動作、(b)は起動時の動作シーケンス図である。 (a)、(b)は、運用中の動作シーケンス図である。 運用中の動作シーケンス図である。 (a)、(b)は、バックアップ制御部によるチェック処理を行う場合の動作シーケンス図である。 (a)、(b)は、画面データ配信時の動作シーケンス図である。 動作フローチャート図である。 本例の表示器管理システムのシステム構成図である。 コンピュータ・ハードウェア構成図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
図1は、本例のPLCシステム(表示器管理システム)の構成図である。
図示の表示器管理システムは、プログラマブル表示器10、サーバ装置20、作画装置(支援装置)30を有する。尚、作画装置30の機能がサーバ装置20に含まれる構成であってもよい。あるいは逆に作画装置30にサーバ装置20の機能を持たせるようにしてもよい(これらの場合には、作画装置30は無いものと見做してもよい)。尚、作画装置30の機能とは、従来から存在する一般的な画面データ作成・編集の支援機能である。つまり、任意のユーザが任意の画面データの新規作成/更新を行う作業を支援して新たな画面データを作成させるものである。尚、作成された画面データ(ソースコード)は、基本的には、従来と同様に、作画装置30が有する不図示のコンパイラによってコンパイルされた後に、プログラマブル表示器10等に配信されるが、本説明では、このコンパイル処理については逐一述べずに省略するものとする。
また、本説明において「画面データ」とは、各ユーザが任意に作成するアプリケーション画面データ(既存の一般的な画面データ)だけでなく、例えば表示器メーカが提供する画面データなども含まれているものとする。換言すれば、「画面データ」とは、プログラマブル表示器において何らかの表示や入力受付を行う為のデータ/プログラム全てを意味するものとする。
ここで、まず、図示の表示器管理システムの特徴について概略的に説明する。
まず、従来では例えば、作画装置(支援装置)上でユーザによって新たな画面データ(新規作成版、バージョンアップ版等)が作成されると、この画面データを作画装置からプログラマブル表示器にダウンロードして保持・実行させていた。また、従来では、プログラマブル表示器の故障等により新たなプログラマブル表示器へと交換した場合、作画装置が保持している画面データを、作画装置から新たなプログラマブル表示器へとダウンロードして保持・実行させていた。
これに対して、本手法では、例えば一例としては、作画装置(支援装置)30からプログラマブル表示器10への画面データのダウンロードを、従来通り行う形態であってもよいが、行わない形態であってもよいものとする。作画装置(支援装置)30からプログラマブル表示器10への画面データのダウンロードを、行わない形態とする場合には、作画装置30から画面データをサーバ装置20に転送して保存させると共に、サーバ装置20から該当するプログラマブル表示器10へダウンロードさせる。
但し、これは一例であり、他の例としては、上記の通り従来と同様に、作画装置30からプログラマブル表示器10への画面データのダウンロードを、行うようにしてもよい。但し、当該他の例の場合には、プログラマブル表示器10から画面データをサーバ装置20に転送してバックアップ保存させる必要がある。また、その際、サーバ装置20に転送した画面データが、正常であるか否かをチェックしたうえで、正常である場合のみサーバ
装置20に当該画面データを記憶させるようにしてもよい。これによって、通信エラー等によって画面データが破損等する事態に対処することができる。
上記一例の場合には、作画装置30は、例えば、上記新たな画面データ(初版またはバージョンアップ版等)が作成される毎に、当該画面データをサーバ装置20に配信して保存させる。その際、当該画面データを保持・実行させるプログラマブル表示器10の識別用情報(表示器用の何らかの識別用ID、あるいはIPアドレス等)も一緒に送信してサーバ装置20側で保存させる。サーバ装置20では、例えば、配信された画面データを保存する際に上記識別用情報を対応付けて保存する。
そして、サーバ装置20が、自己に配信されて保存している各画面データを、それぞれ該当するプログラマブル表示器10へダウンロードする。これは、例えば作画装置30から新たな画面データ配信がある毎に、当該配信された画面データを保存すると共に、該当するプログラマブル表示器10へダウンロードする。但し、この例に限らない。例えば登録済みのプログラマブル表示器を一覧表示してユーザ等に任意のプログラマブル表示器を選択させることで、当該選択されたプログラマブル表示器へ該当する画面データをダウンロードするようにしてもよい。
また、上記一例の場合には、例えば新規設置するプログラマブル表示器10には、画面データを予め保持させることなく設置するようにしてもよい。この場合、勿論、このプログラマブル表示器10に該当する画面データは、作画装置30からサーバ装置20に配信して保存させている。そして、この初期状態のプログラマブル表示器10に対して、サーバ装置20から該当する画面データをダウンロードして保持させることで、このプログラマブル表示器10の運用開始できるようにしてもよい。
何れにしても、各プログラマブル表示器10の画面データが、サーバ装置20にも記憶されていることで、例えば何らかの理由で任意のプログラマブル表示器10の画面データが消失した場合でも、サーバ装置20がバックアップしている画面データを用いて復旧させることができる。あるいは、何らかの理由で、作画装置30で保存している画面データが紛失したり、作画装置30が機能しなくなっても、運用を続けることができる(例えばプログラマブル表示器10が故障した為に交換する場合、サーバ20にバックアップしている画面データを用いれば済む)。
上記動作を実現する為に、例えば一例としては、各プログラマブル表示器10や作画装置30が、何らかのネットワークを介して、サーバ装置20と通信可能な構成とする。このネットワークは、例えばシリアル通信線、LAN等の内部ネットワーク、インターネット等である。よって、プログラマブル表示器10も、ネットワークを介した通信を行う通信機能を有しており、例えばIPアドレス等が割り当てられている。
一方、サーバ装置20は、複数のプログラマブル表示器10の画面データを一元管理的にデータ保全できるものと言える。サーバ装置20は、特にインターネットを介して各プログラマブル表示器10の画面データを管理する場合、多数のプログラマブル表示器10の画面データを一元管理的にデータ保全できるものと言える。サーバ装置20は、例えば、この様な一元管理的な画面データ保全サービスを提供する業者のサーバであるが、この例に限らない。
サーバ装置20は、画面データ保全サービスをインターネット上で提供するWebサーバとしての機能も有するものであってもよい。サーバ装置20は、例えば、サービスの開始、プログラマブル表示器の登録、画面データの更新等のサービスを、インターネット上で提供する。この場合、作画装置30はブラウザ機能を有しており、サーバ装置20は、
例えばこのブラウザ画面上に例えば上記サービス開始や登録を受け付ける為の不図示の画面を表示する。作画装置30のユーザは、この不図示の画面上で、上記サービス開始や登録の為の入力操作等を行うことになる。
この様なサービス提供開始の際には、一例としては、任意の1以上のプログラマブル表示器10の画面データの管理(作成・保存・編集等)を行う作画装置30から、ネットワークを介して、サーバ装置20に対してサービス提供開始を依頼する。その際、作画装置30は、自装置が管理するプログラマブル表示器10に関する所定の情報(表示器用の何らかの識別用ID、IPアドレス等)を、サーバ装置20に送信して登録させる。サーバ装置20は、登録されたプログラマブル表示器10に関して、その画面データの保全・管理を行うものである。
すなわち、例えば、新規登録がある毎に、サーバ装置20は、登録されたプログラマブル表示器10の画面データを自装置に保存する為の処理を実行する。また、サーバ装置20は、保存されている画面データに関して何らかの更新(バージョンアップ等)がある毎に、更新版を取得して自装置に保存する為の処理を実行する。
これらの処理は様々な方法で実現してよい。例えば、対象となるプログラマブル表示器10から(例えば後述するバックアップ要求によって)ネットワークを介して新規または更新版の画面データを取得してもよい。あるいは、作画装置30がネットワークを介してサーバ装置20に対して新規または更新版の画面データを配信して記憶させるようにしてもよい(この場合、更に、サーバ装置20からプログラマブル表示器10に対して、新規または更新版の画面データを転送するようにしてもよい)。
何れにしても、登録された各プログラマブル表示器10が保持する画面データと同一の画面データを、サーバ装置20側で保持する状態となるように、何らかの処理を行うようにする。
また、上記サーバ装置20側に保持させた画面データを利用して、プログラマブル表示器10が保持する画面データが改竄されているか否かをチェックすることもできる。
ここで、サーバ装置20側で保持している画面データが改竄される可能性は、‘0’ではないにしても、プログラマブル表示器10に比べれば非常に低いものと考えられる。
これより、任意のプログラマブル表示器10に関して、当該表示器10が保持する画面データと、サーバ装置20側で保持させている画面データとが不一致である場合には、当該表示器10が保持する画面データが改竄されている可能性があるものと見做す。そして、画面データが不一致の場合には(改竄の可能性あり)、プログラマブル表示器10が起動時であれば起動を許可しないようにし、運用中であれば運用停止する。改竄によってプログラマブル表示器10に接続された不図示のPLC本体が異常動作し、以ってPLC本体に接続された各種制御対象機器が異常動作する可能性があり、それによって作業員の身体に危険が生じる可能性もある。本手法では、運用開始前、更に運用中でも、改竄の有無をチェックすることで、この様な異常事態の発生を防止/抑止することができる。
プログラマブル表示器10の起動時、あるいは起動時にOKとなって運用開始後も運用中に随時または定期的に、サーバ装置20側に保持されている画面データを用いてプログラマブル表示器10側の画面データの改竄の有無をチェックする。これによって、プログラマブル表示器10側で保持・実行される画面データが、もし改竄された場合でも、問題が深刻化する前に対応可能となる可能性が高い。
何れにしても、本手法では、各プログラマブル表示器10が保持・実行する画面データ
を、サーバ装置20に保持させておくことで、例えば以下のことが実現できる。
・画面データがプログラマブル表示器10側にしか残っていない等ということは無くなり、プログラマブル表示器10が故障しても画面データが失われないように出来る。
・プログラマブル表示器10側の画面データの改竄の有無をチェックでき、特に起動時にチェックすることで改竄が検出された場合には起動しないようにできる。また、運用中にも随時/定期的に改竄チェックすることで、改竄があった場合には直ちに対応可能となる。
以下、図1に示す表示器管理システムの各種構成・機能等について、詳細に説明する。
既に述べたように、図示の表示器管理システムは、プログラマブル表示器10、サーバ装置20、作画装置(支援装置)30を有する。そして、特に図示しないが、プログラマブル表示器10とサーバ装置20は、ネットワークに接続されており、相互にデータ送受信可能となっている。このネットワークは、例えばシリアル通信線、LAN等の内部ネットワーク、インターネット等の外部ネットワーク等である。また、プログラマブル表示器10は、外部機器100(PLC本体や制御対象機器等)に接続しているが、これらについては特に説明しないものとする。
また、作画装置30は、従来通り、例えばシリアル通信線、LAN等の内部ネットワークを介して、プログラマブル表示器10と通信可能となっている。そして、従来通り、作画装置30は、自装置上で作成された画面データを、上記内部ネットワークを介して、プログラマブル表示器10にダウンロードするものであってもよいが、本手法ではこの例に限らない。上記の通り、作画装置30が、自装置上で作成された画面データを、上記外部ネットワークを介して、サーバ装置20に配信する形態であってもよい。勿論、この場合には、作画装置30は、上記ネットワークを介して、サーバ装置20と通信可能となっている。
上記プログラマブル表示器10は、例えば図示の例では、画面データを保持する第1メモリ11、動作制御部12等を有する。第1メモリ11に記憶される画面データは、そのプログラマブル表示器用の画面データであり、当該プログラマブル表示器10はこの画面データを用いて、上記監視/制御画面等を表示することになる。
尚、よく知られているように、画面データは、基本的に、各プログラマブル表示器毎に対応して作成されるものである。よって、各プログラマブル表示器10に保持される画面データは、基本的には、全て異なるものである。また、これより、サーバ装置20は、自己が保持する画面データ群のうちの任意の画面データをプログラマブル表示器10に転送する際には、(当然のことながら)この画面データに該当するプログラマブル表示器10に転送することになる。勿論、その為に、サーバ装置20は、特に図示しないが、どの画面データがどのプログラマブル表示器10に該当するのかを示す情報を、保持している。
動作制御部12については、詳しくは後述するが、概略的には、後述する画面データ判定部2による画面データの一致/不一致判定結果に応じて、そのプログラマブル表示器10の動作を制御するものである。
サーバ装置20は、基本的には複数のプログラマブル表示器10の各画面データを保持する第2メモリ21等を有する。また、サーバ装置20は、更に図示の各種機能部の何れか1つ以上を(全てであってもよい)を有するものであってもよく、これらについては後述する。
また、プログラマブル表示器10とサーバ装置20の少なくとも何れか一方に(両方でもよい)転送部1を設ける。プログラマブル表示器10とサーバ装置20の少なくとも何
れか一方に(両方でもよい)画面データ判定部2を設ける。
転送部1は、プログラマブル表示器10−サーバ装置20間での画面データの転送処理を行う。つまり、転送部1によって、任意のときに、プログラマブル表示器10とサーバ装置20の何れか一方が他方に対して、ネットワークを介して、自己が保持している画面データを転送する。
例えば、サーバ装置20の転送部1は、第2メモリ21に保持されている各画面データのうちの任意の画面データを、該当するプログラマブル表示器10へ転送する。この画面データを受信したプログラマブル表示器10は、例えば、受信した画面データを自己の第1メモリ11に格納する。あるいは、例えば、画面データ判定部2によって、受信した画面データが第1メモリ11に保持されている画面データと一致するか否かを判定する。この一致/不一致判定を行うことで画面データ改竄有無のチェックを行う。
あるいは、例えば、プログラマブル表示器10の転送部1は、第1メモリ11に保持されている画面データを、サーバ装置20へ転送する。この画面データを受信したサーバ装置20は、例えば、受信した画面データを第2メモリ21に格納する。あるいは、画面データ判定部2によって、受信した画面データが、第2メモリ21に保持されている画面データと一致するか否かを判定する。この一致/不一致判定を行うことで、画面データ改竄有無のチェックを行う。そして、サーバ装置20は、この判定結果をプログラマブル表示器10へ通知する。
画面データ判定部2は、基本的に、第1メモリ11に保持されている画面データと、第2メモリ21に保持されている画面データとが、一致するか否かを判定するものである。その為に、一例としては、上記の通り、プログラマブル表示器10とサーバ装置20の何れか一方に保持されている画面データを、他方に転送することで、2つの画面データ同士を比較することで一致/不一致を判定するが、この例に限らない。例えば、画面データ同士ではなく、画面データに対応する一意のチェックコード(例えばハッシュ値やCRC値など)同士を比較して、一致/不一致を判定することで、画面データの一致/不一致判定を行うようにしてもよい。当然、チェックコード同士が不一致の場合には、第1メモリ11に保持されている画面データと、第2メモリ21に保持されている画面データとが、不一致であることになる。
動作制御部12は、上述した画面データ判定部2による上記一致/不一致判定結果(改竄有無)に応じて、そのプログラマブル表示器10の動作を制御する。これは、例えば、プログラマブル表示器10の起動時に、画面データ判定部2によって改竄有無の判定を行わせる。これより、動作制御部12は、起動時の上記一致/不一致判定で不一致(改竄あり)と判定された場合には、起動許可せずにエラーモードへと移行する。エラーモードでは、例えばアラーム出力を行う。
一方、起動時の上記一致/不一致判定で一致する(改竄なし)と判定された場合には、動作制御部12は、起動許可して起動処理を実行させて、運用モードへと移行する。運用モードでは通常通りの処理動作を行う。よって、プログラマブル表示器10は、画面データを用いた上記監視/制御画面の表示や入力受付などの処理を実行することになる。
上記転送部1によってプログラマブル表示器10−サーバ装置20間での画面データ転送処理を行うように構成することで、例えばプログラマブル表示器10の画面データをサーバ装置20にバックアップ記憶させておくことができるだけでなく、上記画面データ判定部2と動作制御部12の処理を実行可能となる。
また、サーバ装置20は、更に、表示器登録/選択部22を有するものであってもよい。
表示器登録/選択部22は、例えば上述したように、任意のプログラマブル表示器10を新規登録させる。上記の例では作画装置30からネットワークを介して任意の表示器を登録する例を示した。すなわち、各作画装置30は、通常、それぞれが管理する1または複数のプログラマブル表示器10の画面データを保持しており、またこれらプログラマブル表示器10に関する何らかの情報(識別IDやIPアドレス等)も保持している。これより、作画装置30からサーバ装置20の表示器登録/選択部22に対して外部ネットワークを介して上記IPアドレス等(更に画面データもあってもよい)を送信して登録依頼することで、表示器登録/選択部22がこの情報を記憶するようにしてもよい。
但し、この例に限らない。例えば、サーバ装置20上でユーザ等が手作業で(キーボード等を操作して/外部メモリを挿入して)任意のプログラマブル表示器10の新規登録作業を行うものであってもよい。何れにしても、特に図示しないが、サーバ装置20には、登録されたプログラマブル表示器10に関する所定の情報が記憶されることになる。
これより、表示器登録/選択部22は、例えば、登録済みのプログラマブル表示器10を一覧表示する等して、ユーザに任意のプログラマブル表示器10を選択させる機能も有するものであってもよい。更に、サーバ装置20は、選択されたプログラマブル表示器10に関して、何らかの処理を実行するものであってもよい。この処理とは、例えば画面データのダウンロード、画面データのアップロード(バックアップ記憶)、あるいは画面データの改竄有無のチェックなどである。尚、上記一覧表示画面上でユーザに所望の処理を選択させるものであってもよい。
また、サーバ装置20は、更に、バックアップ制御部23を有するものであってもよい。
バックアップ制御部23は、基本的には、任意の処理対象のプログラマブル表示器10(例えば表示器登録/選択部22で選択されたものであるが、この例に限らない)から、そのプログラマブル表示器10の第1メモリ11に保持されている画面データを取得して、この画面データを第2メモリ21に記憶する。但し、この基本機能に加えて更に、プログラマブル表示器10から取得したデータが正常であるか否かを確認して、正常である場合のみ第2メモリ21に記憶する機能も有するものであってもよい。例えば、第1メモリ11に保持されている画面データ自体は正常であっても、通信エラー等によって何らかの異常が生じた形でサーバ装置20が受信する可能性がある。バックアップ制御部23では、取得した画面データに異常が無いことを確認したうえで、第2メモリ21に記憶する。
その為に、バックアップ制御部23は、任意の処理対象のプログラマブル表示器10から送信された画面データを受信すると、この画面データを第2メモリ21以外の何らかの記憶部に一時的に記憶すると共に、この画面データを送信元のプログラマブル表示器10へ折り返し送信して一致確認要求を出す。
プログラマブル表示器10側では、上記折り返し送信された画面データと一致確認要求を受信したら、画面データ判定部2によって、この折り返し送信された画面データが、第1メモリ11に記憶されている画面データと一致するか否かを判定する。そして、この判定結果をサーバ装置20へ返信する。
これより、サーバ装置20のバックアップ制御部23は、返信された判定結果が「一致」の場合には、上記一時的に記憶した画面データを第2メモリ21に保存する。一方、返信された判定結果が「不一致」の場合には、上記一時的に記憶していた画面データを破棄する。尚、その後、再び処理対象のプログラマブル表示器10から画面データを取得する
ようにしてよい。勿論、この場合でも、この画面データを折り返し送信して一致確認要求を出す。この処理を、「一致」の判定が得られて画面データを第2メモリ21に保存するまで、繰り返すようにしてもよい。
あるいは、上記のように画面データを不図示の記憶部に一時的に記憶する代わりに、一応、画面データを第2メモリ21に記憶するようにしてもよい。その後、上記と同様にして画面データを折り返し送信して一致確認要求を出す。そして、返信された判定結果が「不一致」の場合には、第2メモリ21に記憶した画面データを消去する。尚、この場合も、再び処理対象のプログラマブル表示器10から画面データを取得するようにしてよい。勿論、この場合でも、この画面データを第2メモリ21に記憶すると共に折り返し送信して一致確認要求を出す。この処理を、「一致」の判定が得られるまで、繰り返すようにしてもよい。勿論、「一致」の判定が得られた場合には、画面データは第2メモリ21に記憶された状態のままとする。
上記のようにして、第2メモリ21には正常な画面データが記憶されることになり、後にこの画面データを用いて行う上記改竄有無の判定処理等も、信頼性の高いものとなる。
また、サーバ装置20は、更に、画面データ転送配信部24を有するものであってもよい。また、これに伴って、作画装置30が画面データ配信部31を有するようにしてもよい。
ここで、まず、作画装置30について説明する。作画装置31は、図示の支援機能部32も有する。この支援機能部32自体は、既存の機能であり、ユーザが任意のプログラマブル表示器10用の任意の画面データを作成/編集/更新するのを支援する機能である。この支援機能部32によって作成された新規または更新版の画面データは、上記任意のプログラマブル表示器10へとダウンロードされる。この機能も既存機能であり、特に図示しない。
そして、上記画面データ配信部31は、上記任意に作成された新規または更新版の画面データを、ネットワークを介して、サーバ装置20へ配信する機能部である。尚、その際、この画面データに該当するプログラマブル表示器10を示す情報(上記識別用IDやIPアドレス等)も一緒に配信する。
サーバ装置20の上記画面データ転送配信部24は、画面データ配信部31によって配信された画面データを、第2メモリ21に記憶すると共に、該当するプログラマブル表示器10へ配信する。これより、このプログラマブル表示器10は、配信された画面データを、第1メモリ11に記憶する。尚、更新版の画面データが配信される場合には、第2メモリ21や第1メモリ11に記憶されていた旧版の画面データは、削除するようにしてもよい。
尚、画面データ転送配信部24にも、上記バックアップ制御部23の「通信エラー等によって、取得した画面データに異常が生じていないかをチェックする機能」と略同様の機能を備えさせても良い。但し、この場合、画面データは作画装置30へ折り返し送信するので、作画装置30にも画面データ判定部2の機能を備えさせる必要がある。
また、サーバ装置20は、更に、支援機能部25を有するものであってもよい。
支援機能部25は、上記作画装置31の支援機能部32と同じ機能部であってよい。
この場合、例えば支援機能部25によって任意のプログラマブル表示器10用の新規または更新版の画面データが作成される毎に、サーバ装置20(例えば画面データ転送配信部24)は、この作成された画面データを、第2メモリ21に記憶すると共に、該当するプログラマブル表示器10へ配信する。
図2は、上記表示器管理システムの動作例(その1)である。
まず、本手法では、基本的に、プログラマブル表示器10とサーバ装置20の両方に(改竄等が無い限りは)同一の画面データが格納されているようにする。その為の動作については、既に説明してあるが、以下、一例について図2を参照して簡単に説明する。
上述したように作画装置30において新たな画面データ(新規または更新版)が作成される毎に、作画装置30は、この新たな画面データを、該当するプログラマブル表示器10またはサーバ装置20に、配信して格納させることになる。
ここでは、まず、上記新たな画面データが、作画装置30から該当するプログラマブル表示器10に配信される形態について説明する。
この場合には、まず、プログラマブル表示器10は、配信された画面データを第1メモリ11に格納する。一方、作画装置30は、例えばサーバ装置20に対して、上記画面データを配信したプログラマブル表示器10の情報(識別用ID等)を通知する。あるいは、当該プログラマブル表示器10の新規登録を行う。あるいは、上記新たな画面データが配信されたプログラマブル表示器10が、サーバ装置20に対して、その旨を通知する。
これより、例えば上記表示器登録選択部22は、上記のように登録済みのプログラマブル表示器一覧を表示する機能を有するが、更に、そのなかで画面データが更新されたプログラマブル表示器や新規登録されたプログラマブル表示器の一覧を表示することもできる。
そして、例えば、ユーザ等が、一覧表示されるプログラマブル表示器のなかから任意のプログラマブル表示器を選択すると、選択されたプログラマブル表示器の画面データをバックアップ記憶する処理を実行する。これは、例えば上記バックアップ制御部23が実行するが、この例に限らない。あるいは、ユーザが選択しなくても、画面データの更新等があった全てのプログラマブル表示器10に関して、自動的に、その画面データをバックアップ記憶する処理を実行するようにしてもよい。
例えば、バックアップ制御部23は、上記選択されたプログラマブル表示器10に対して、バックアップ要求を送信する(S1)。これより、このバックアップ要求を受けたプログラマブル表示器10は、例えばその転送部1によって、自己の第1メモリ11に格納されている画面データを、サーバ装置20へ送信する(S2)。勿論、その際、送信元の表示器10の識別情報(識別用IDやIPアドレス等)も一緒に送信する。サーバ装置20は、この画面データを受信すると、自己の第2メモリ21に格納する(S3)。尚、その際、上述したバックアップ制御部23の異常チェック処理(通信エラー等)を行うようにしてもよい。
但し、上記の例に限らない。例えばユーザが逐一選択しなくても自動的に、対象となるプログラマブル表示器10から画面データを取得してバックアップ記憶するようにしてもよい。これは、上記のように、画面データが更新されたプログラマブル表示器10や新規登録されたプログラマブル表示器10は判別できるので、これら各プログラマブル表示器10に対して自動的に上記バックアップ要求を送信するようにしてもよい。
上記のように、サーバ装置20は、登録されているプログラマブル表示器10の画面データが更新された場合には、この更新版の画面データをこのプログラマブル表示器10から取得して、自己の第2メモリ21にバックアップ記憶する。あるいは、サーバ装置20は、プログラマブル表示器10の新規登録があった場合には、その画面データをこのプログラマブル表示器10から取得して、自己の第2メモリ21にバックアップ記憶する。こ
の様にして、常に(改竄等がなければ)第1メモリ11に記憶される画面データと第2メモリ21に記憶される画面データとが同一になるようにしておく。
次に、上記新たな画面データが、作画装置30からサーバ装置20に配信される形態について説明する。尚、その際、作画装置30は、この画面データに対応する表示器10の識別情報(IPアドレス等)も一緒に送信する。
この場合には、サーバ装置20は、上記配信された新たな画面データを、自己の第2メモリ21に記憶する(S4)。その後、第2メモリ21に記憶している新たな画面データを、該当するプログラマブル表示器10へ配信(ダウンロード)する(S5)。尚、これは、自動的に行っても良いし、上記一覧表示してユーザに選択させることで、選択されたプログラマブル表示器10へ配信(ダウンロード)するようにしてもよい。尚、逐一述べないが、上述したように、サーバ装置20では、画面データが更新されたプログラマブル表示器10や新規登録されたプログラマブル表示器10を判別できるので、この様なプログラマブル表示器10を一覧表示したり、この様なプログラマブル表示器10に対して自動的に新たな画面データをダウンロードすることができる。
何れにしても、上記サーバ装置20から新たな画面データを配信(ダウンロード)されたプログラマブル表示器10は、ダウンロードされた画面データを、自己の第1メモリ11に格納する(S6)。
尚、この例に限らず、例えば上記新たな画面データは、サーバ装置20上で上記支援機能部25によって開発者等が任意に作成したものであってもよい。この場合も、サーバ装置20は、この新たな画面データを、第2メモリ21に記憶すると共に、該当するプログラマブル表示器10へ配信(ダウンロード)することになる(S5)。
尚、逐一述べないが、当然、通信の際にはIPアドレス等の送信元/送信先を示す情報も一緒に送受信される。
上記のように、基本的には(改竄等がなければ)第1メモリ11に記憶される画面データと第2メモリ21に記憶される画面データとが同一になるようにしておくことで、これを利用して以下に説明するようにプログラマブル表示器10側に保持されている画面データが改竄されていないかをチェックすることができる。
この改竄チェック処理は、プログラマブル表示器10の起動時または運用中に随時/定期的に、実行される。
この改竄チェック処理が開始されると、図2の例では、まず、プログラマブル表示器10は、サーバ装置20に対して判定要求を送信する(S7)。この判定要求を受信したサーバ装置20は、要求元のプログラマブル表示器10に対して画面データ要求を送信する(S8)。この画面データ要求を受信したプログラマブル表示器10は、自己の第1メモリ11に記憶されている画面データを、サーバ装置20へ送信する(S9)。
尚、上記の例に限らず、例えば上記S7、S8の処理は行わずに、代わりにS9の処理の際に判定要求も一緒に送信することで、S9で送信した画面データに関する一致/不一致判定をサーバ装置20で行わせるようにしてもよい。
上記S9の処理によって判定対象の画面データを受信したサーバ装置20は、自己の画面データ判定部2により一致/不一致の判定を行う。すなわち、サーバ装置20(その画面データ判定部2)は、受信した画面データと、自己の第2メモリ21に保持する画面データとを比較して、一致/不一致(改竄有無)を判定する。そして、判定結果をプログラマブル表示器10へ返信する(S10)。
この判定結果を受信したプログラマブル表示器10は、その動作制御部12によって、受信した判定結果に応じた動作を実行する。例えば、起動時における改竄チェック処理において判定結果がOK(一致する;改竄なし)である場合には、動作制御部12は、起動を許可して運用開始させる(運用モードへと移行する)。また、例えば、起動時における改竄チェック処理において判定結果がNG(不一致;改竄あり)である場合には、動作制御部12は、起動を許可しないで、例えばエラーモードへと移行する。
また、例えば、運用中に随時/定期的に実行される改竄チェック処理においては、判定結果がOK(一致する;改竄なし)である場合には、動作制御部12は、そのまま運用続行させる。一方、判定結果がNG(不一致;改竄あり)である場合には、動作制御部12は、運用を停止して、例えばエラーモードへと移行する。
ここで、例外として、サーバ装置20は、自己の第2メモリ21に画面データが格納されていない場合には、その旨を表示器10へ返信するか、あるいは判定結果としてOK(改竄なし)を表示器10へ返信する。これによって、起動時の処理の場合には、表示器10を強制的に起動させる。尚、この場合、サーバ装置20は、表示器10から取得した画面データを、第2メモリ21に記憶するようにしてもよいが、改めて上記バックアップ要求を送信するようにしてもよい。
但し、この例に限らず、例えば上記S9の処理において、上記のように画面データを送信する代わりに、画面データに応じたチェックコードを送信するようにしてもよい。この場合、サーバ装置20(その画面データ判定部2)は、受信したチェックコードと、自己の第2メモリ21に格納している画面データに対応するチェックコードとが、一致するか否かを判定することで、改竄有無を判定する。
図3は、上記表示器管理システムの動作例(その2)である。
尚、図3が図2と異なる点は、画面データ判定部2が、図2ではサーバ装置20にあったが、図3ではプログラマブル表示器10にある点である。これに伴って図3の動作は図2の動作と多少異なるが、同じ動作も多いので、以下、図2とは異なる点についてのみ説明し、図2と略同様の動作についての説明は省略または簡略化する。
図3において、改竄有無の判定の為の動作について説明する。
図3の場合、プログラマブル表示器10は、起動時または運用中に定期的に、改竄有無の判定処理を実行する。この処理を実行開始すると、まず、サーバ装置20に対して画面データ要求を送信する(S11)。これより、サーバ装置20(その転送部1)は、自己の第2メモリ21に格納されている画面データを、要求元の表示器10へ送信する(S12)。
これによって、表示器10の画面データ判定部2は、サーバ装置20側に保存されていた画面データと、自己の第1メモリ11に格納されている画面データとの一致/不一致判定(改竄有無判定)を実行する。そして、表示器10の動作制御部12は、画面データ判定部2による判定結果(改竄有無)に応じて当該表示器10の動作制御を実行する。これについては既に述べたので説明は省略する。
また、サーバ装置20は、上記画面データ要求を受信したとき、自己の第2メモリ21に画面データが無い場合には、その旨を要求元の表示器10へ返信する。これより、表示器10の画面データ判定部2は、強制的に改竄なしと見做す。これより動作制御部12は、特に起動時の場合には起動許可することで上記運用モードへと移行する。これより、プログラマブル表示器10が起動できなくなる事態を防止できる。
また、この場合、サーバ装置20は、直ちに、この表示器10の画面データをバックアップ記憶する状態となるようにする。すなわち、サーバ装置20は、その後直ちに、上記画面データ要求元の表示器10に対してバックアップ要求を送信し、これを受信した表示器10は自己の第1メモリ11に格納されている画面データを、サーバ装置20へ送信する。この画面データを受信したサーバ装置20は、この画面データを自己の第2メモリ21に格納する。勿論、その際、上記バックアップ制御部23によるチェック処理(通信エラー等が原因で受信した画面データに異常が発生していないかをチェックする)を実行するようにしてもよい。
図4〜図8に、上記図2や図3に示す各処理動作の動作シーケンス図を示す。
尚、図4〜図8においては、プログラマブル表示器10は、簡略化のため図上では「POD10」と表記するものとする。同様に、簡略化のため、サーバ装置20は図上では「サーバ20」と表記するものとする。
まず、図4(a)には、バックアップ動作の動作シーケンス図を示す。
既に述べたように、一例としては、サーバ装置20の表示器登録選択部22によって、ユーザが所望の表示器を選択できる不図示の選択画面等が表示されるようにしてもよい。つまり、この選択画面上に登録済みプログラマブル表示器10を一覧表示して、ユーザに任意の表示器10を選択させる。更に各種コマンドも一覧表示してユーザに選択させるようにしてもよく、例えば「バックアップ」コマンド等があるものとする。
これより、上記選択画面上で、ユーザが所望のプログラマブル表示器10を選択すると共に「バックアップ」コマンドを選択すると、サーバ装置20は、選択された表示器10に対して上記バックアップ要求を送信する。尚、既に述べてように、この様な例に限らず、サーバ装置20は、例えば、新規登録されたプログラマブル表示器10があった場合には、この表示器10に対してバックアップ要求を送信するものであってもよい。あるいは、サーバ装置20は、例えば、作画装置30から、任意のプログラマブル表示器10に対して更新版の画面データを配信した旨の通知があった場合には、この表示器10に対してバックアップ要求を送信するものであってもよい。あるいは、上述したように、改竄有無判定の際に、自己の第2メモリ21に対応する画面データが無かった場合に、バックアップ要求を送信するものであってもよい。
上記バックアップ要求を受信した表示器10は、自己の第1メモリ11に記憶されている画面データを、サーバ装置20へ送信する。サーバ装置20は、受信した画面データを自己の第2メモリ21に格納する。尚、その際、上述した「受信した画面データが正常あるか否かのチェック」を行って、正常な場合のみ第2メモリ21に格納するようにしてもよい。
例えば上述したようにして、サーバ装置20側に登録済みの各表示器10の画面データが、当該サーバ装置20の第2メモリ21に保存されることで、例えば以下に図4(b)を参照して説明するように改竄判定に用いることもできるが、これに限るものではない。例えば、何らかの理由で表示器10側に保持されていた画面データが消失した場合、サーバ装置20にバックアップ記憶している画面データを、表示器10にダウンロードすることで対応可能である。これは、特に、何らかの理由で作画装置30が正常に運用されていない場合等には、特に顕著な効果を奏する。
あるいは、プログラマブル表示器10が故障して新たなプログラマブル表示器10に交換した場合にも、サーバ装置20にバックアップ記憶している画面データを、新たな表示器10にダウンロードすることで対応可能である。但し、この場合には、事前に、例えば
作画装置30からサーバ装置20に対して、交換前と交換後の各プログラマブル表示器10の識別情報等を通知しておく必要がある。
何れにしても、サーバ装置20側には、各プログラマブル表示器10の画面データが保存されているものであって、特に適切な画面データが保存されているようにすることが望ましい。適切な画面データとは、例えば更新版の(最新版の)画面データ、あるいは正常な画面データ等である(上記のように通信エラー等の為に異常となった画面データは破棄する)。
サーバ装置20側に保存されている画面データは、
・バックアップとなる;
・改竄判定に用いる;
・表示器10にダウンロードする;
の何れに用いるにしても、重要なものであり、サーバ装置20側に適切な画面データが保存されていない事態が生じた場合には、この様な異常事態は出来る限り早く解消する必要がある。その為の処理の一例は、既に述べている。
図4(b)は、起動時の動作シーケンスを示す図である。
尚、これは図2に応じた動作シーケンスである。つまり、画面データ判定部2がサーバ装置20側にあるケースについて示すが、上記の通り、この例に限らない。
プログラマブル表示器10において、ユーザ等が電源ONまたはリセットスタートを操作すると、表示器10は、起動処理を開始するが、まず、上記判定要求をサーバ装置20へ送信する。この判定要求を受信したサーバ装置20は、応答として上記“画面データ要求”を表示器10へ返信する。これより、表示器10は、自己の第1メモリ11に格納されている画面データを、サーバ装置10へ送信する。
これより、サーバ装置20は、受信した画面データと、自己の第2メモリ21に格納されている画面データとを比較して、両者が一致するか否かを判定する。そして、判定結果を表示器10へ返信する。例えば、両者が一致する場合にはチェックOK(改竄なし)、不一致の場合にはチェックNG(改竄あり)を、表示器10へ返信する。
これより、表示器10は、チェックOKが返信された場合には、起動処理を続行して、起動後は通常の運用状態(運用モード)へと移行する。一方、チェックNGが返信された場合には、起動処理を中止し、エラーモードへと移行し、例えばアラーム等を出力する。
この様に、改竄の可能性がある場合には、表示器10の起動自体を許可しないようにする。画面データが改竄されている場合、プログラマブル表示器10が異常動作し、これによって外部機器100(PLC本体や制御対象機器等)が異常動作する可能性がある。本手法では、この様な異常事態が発生するのを防止することができる。
また、起動時だけでなく、図5(a)、(b)に示すように、運用中にも随時/定期的に、上記改竄判定を行うようにすることで、起動時には改竄がなくても、起動後に運用中に改竄があった場合には、直ちにこれを検出して運用停止等することで、上記異常事態が発生する可能性を低減することができる。
例えば、図5(a)に示すように、プログラマブル表示器10は、例えば定期的に、自己の第1メモリ11に格納してある画面データを、サーバ装置20へ送信する。尚、その際、例えば上記判定要求等の所定のコマンドも一緒に送信することが望ましい。
この画面データ(及び判定要求等)を受信したサーバ装置20は、受信した画面データが、自己の第2メモリ21に格納してある画面データと一致するか否かを判定することによって、プログラマブル表示器10側に保持されている画面データの改竄の有無を判定する。そして、判定結果を表示器10へ返信する。例えば、両者が一致する場合にはチェックOK(改竄なし)、不一致の場合にはチェックNG(改竄あり)を、表示器10へ返信する。
プログラマブル表示器10は、チェックOKの場合には、そのまま運用続行し、チェックNGの場合には例えば運用停止する等したうえで、エラーモードへ移行し、アラーム出力等を行う。
上述した画面データの一致/不一致判定処理(画面データ改竄判定)では、画面データそのものを用いていたが、この例に限らない。例えば、画面データに対応する一意のチェックコード(例えばハッシュ値やCRC値など)を用いるようにしてもよい。
図5(b)には、上記改竄判定処理にハッシュ値を用いる例の動作シーケンスを示す。
プログラマブル表示器10は、例えば運用中に定期的に、自己が保持する画面データのハッシュ値を、サーバ装置20へ送信する。尚、その際、例えば上記判定要求等の所定のコマンドも一緒に送信することが望ましい。尚、表示器10側では、画面データのハッシュ値は、その都度、生成する。
サーバ装置20は、受信したハッシュ値が、自己が保持する画面データのハッシュ値と一致するか否かを判定する。尚、サーバ装置20側では、画面データのハッシュ値は、その都度、生成してもよいが、予め生成して記憶しておいてもよい。
そして、サーバ装置20は、ハッシュ値が一致する場合にはチェックOK(改竄なし)、不一致の場合にはチェックNG(改竄あり)を、表示器10へ返信する。
プログラマブル表示器10は、チェックOKの場合には、そのまま運用続行し、チェックNGの場合には例えば運用停止する等したうえで、エラーモードへ移行し、アラーム出力等を行う。
尚、ハッシュ値の代わりに例えばCRC値等を用いてよい。
図6には、上記ハッシュ値を用いる場合の全体的な動作シーケンス例を示す。
図示の例では、サーバ装置20において、上述した表示器登録選択部22によってユーザが任意の表示器10を選択することで、当該選択された表示器10に対して上記バックアップ要求が送信される。尚、既に述べたように、バックアップ要求が送信されるのは、この様なケースに限らないが、ここでは説明を省略する。
上記バックアップ要求を受信した表示器10は、自己の第1メモリ11に格納している画面データを、サーバ装置20へ送信する。サーバ装置20は、受信した画面データを自己の第2メモリ21に格納すると共に(尚、その前に、上述したように、受信した画面データが正常であるか否かをチェックして、正常である場合のみ第2メモリ21に格納するようにしてもよい)、受信した画面データのハッシュ値を計算してメモリ等に保存する。尚、図示していないが、画面データの保存とハッシュ値の生成・保存完了を、表示器10に通知するようにしてもよい。
尚、当然、ハッシュ値の一致/不一致が、画面データの一致/不一致を意味することになる。
その後、表示器10は、上記運用中の随時/定期的な改竄判定の為の処理を実行する。
すなわち、表示器10は、運用中に例えば定期的に、自己の第1メモリ11に格納している画面データを読み出して、この画面データをそのままサーバ装置20へ送信するか、あるいはこの画面データのハッシュ値を計算して当該ハッシュ値をサーバ装置20へ送信する。
ここでは、ハッシュ値を用いる例について説明するならば、サーバ装置20は、上記ハッシュ値を受信すると、受信したハッシュ値と、上記メモリに保存してあるハッシュ値とを比較して、両者が一致するか否かを判定する。サーバ装置20は、ハッシュ値が一致する場合にはチェックOK(画面データの改竄なし)、ハッシュ値が不一致の場合にはチェックNG(画面データの改竄あり)を、表示器10へ返信する。
プログラマブル表示器10は、チェックOKの場合には、そのまま運用続行し、チェックNGの場合には例えば運用停止する等したうえで、エラーモードへ移行し、アラーム出力等を行う。
次に、図7(a)、(b)には、上記バックアップ制御部23によるチェック処理を行う場合の動作シーケンスを示す。
図7(a)において、サーバ装置20は、上述した何らかのトリガ(例えばユーザによる選択・指定など)に応じて、上記バックアップ要求を該当するプログラマブル表示器10へ送信する。
このバックアップ要求を受信した表示器10は、自己の第1メモリ11に格納されている画面データを、サーバ装置20へ送信する。この画面データを受信したサーバ装置20は、この画面データを自己の第2メモリ21に格納する。但し、これは仮に格納するものであり、確定したものではなく、チェック結果によっては消去されることになる。
そして、上記バックアップ制御部23は、上述したチェック処理(通信エラー等が原因で受信した画面データに異常が発生していないかをチェックする)を実行する。その為に、バックアップ制御部23は、上記受信した画面データを、送信元の表示器10へと折り返し送信して(異常チェックのための所定のコマンドも一緒に送信する)、表示器10側で一致/不一致の判定を行わせることで、異常の有無をチェックする。
上記折り返し送信された画面データを受信した表示器10は、その画面データ判定部2によって、当該受信した画面データが、自己の第1メモリ11に格納されている画面データと一致するか否かを判定する。そして、判定結果(OK/NG)をサーバ装置20へ送信する。勿論、一致の場合はOK、不一致の場合はNGとなる。
尚、この例に限らず、例えば、バックアップ制御部23は、上記受信した画面データに対応するチェックコードを生成して、このチェックコードを送信元の表示器10へと折り返し送信するようにしてもよい。この場合には、表示器10は、自己の第1メモリ11に格納されている画面データに対応するチェックコードを生成して、これが上記折り返し送信されたチェックコードと一致するか否かを判定することで、上記判定結果(OK/NG)を得る。
サーバ装置20のバックアップ制御部23は、この判定結果(OK/NG)に応じた処理を実行する。すなわち、判定結果がNGの場合には、上記第2メモリ21に格納した画面データを消去する。そして、上述したように、例えば表示器10に対して、再度、バックアップ要求を送信する。一方、判定結果がOKの場合には、そのまま運用続行する。
図7(b)において、サーバ装置20は、上述した何らかのトリガに応じて、上記バッ
クアップ要求を該当するプログラマブル表示器10へ送信する。
これを受信した表示器10は自己の第1メモリ11に格納されている画面データを、サーバ装置20へ送信する。この画面データを受信したサーバ装置20は、この画面データを第2メモリ21以外の不図示のメモリ等に一時的に記憶する。
そして、上記バックアップ制御部23は、上述したチェック処理(通信エラー等が原因で受信した画面データに異常が発生していないかをチェックする)を実行する。その為に、バックアップ制御部23は、上記受信した画面データを、送信元の表示器10へと折り返し送信して(異常チェックのための所定のコマンドも一緒に送信する)、表示器10側で一致/不一致の判定を行わせることで、異常の有無をチェックする。
上記折り返し送信された画面データを受信した表示器10は、その画面データ判定部2によって、当該受信した画面データが、自己の第1メモリ11に格納されている画面データと一致するか否かを判定する。そして、判定結果(OK/NG)をサーバ装置20へ送信する。
サーバ装置20のバックアップ制御部23は、この判定結果(OK/NG)に応じた処理を実行する。すなわち、判定結果がNGの場合には、上記不図示のメモリに一時的に記憶してあった画面データを破棄する。そして、上述したように、例えば表示器10に対して、再度、バックアップ要求を送信する。一方、判定結果がOKの場合には、上記不図示のメモリに一時的に記憶してあった画面データを、自己の第2メモリ21に格納する。
図8(a)には、作画装置30がサーバ装置20へ画面データ配信を行う形態における動作シーケンスを示す。
図8(a)において、作画装置30は、何らかの画面データ配信トリガが生じる毎に、この画面データをネットワークを介してサーバ装置20へ配信する。画面データ配信トリガとは、例えば、その作画装置30で管理するプログラマブル表示器10に関して、上述した新規または更新版の画面データが作成された場合であるが、この例に限らない。例えば、既に画面データを作成済みで運用中のプログラマブル表示器10を、サーバ装置20に新規登録依頼した場合等も、画面データ配信トリガが生じたものと言える。
何れにしても、任意のプログラマブル表示器10に係わる画面データが、作画装置30からサーバ装置20へ配信されると、サーバ装置20は、当該配信された画面データを、第2メモリ21に格納する。サーバ装置20は、更に、第2メモリ21に格納した画面データを、該当するプログラマブル表示器10へ転送・配信する。尚、既に述べたように、作画装置30は、画面データ配信の際に、該当する表示器10の識別情報等も一緒に送信している。
プログラマブル表示器10は、上記サーバ装置20から転送・配信される画面データを受信すると、この画面データを第1メモリ11に保存する。尚、当然、プログラマブル表示器10では、そのときに第1メモリ11に保存されている画面データを用いて、運用が行われることになる。
図8(b)には、作画装置30が各プログラマブル表示器10へ画面データ・ダウンロードを行う形態における動作シーケンスを示す。
図8(b)において、作画装置30は、何等かの画面データ配信トリガが生じる毎に、この画面データを、該当するプログラマブル表示器10へ配信(ダウンロード)する。尚、この場合の画面データ配信トリガとは、例えば、その作画装置30で管理するプログラマブル表示器10に関して、新規または更新版の画面データが作成された場合である。
プログラマブル表示器10は、作画装置30からダウンロードされた画面データを、第1メモリ11に保存する。そして、画面データ更新等があったことをサーバ装置20へ通知するようにしてもよいが、図示の例ではこの通知は作画装置30が行うものとする。表示器10は、例えば、ダウンロードされた画面データを第1メモリ11に格納完了したら、ダウンロード成功を作画装置30へ通知する。
作画装置30は、上記プログラマブル表示器10へ画面データをダウンロードした後、上記ダウンロード成功が通知されてきたら、ネットワークを介してサーバ装置20に対して、上記ダウンロード先のプログラマブル表示器10の識別情報等と共に、画面データ更新した旨等を通知する。この通知を受信したサーバ装置20は、該当するプログラマブル表示器10に対して、例えば上記バックアップ要求を送信する。尚、既に述べたように、該当するプログラマブル表示器10は、上記識別情報が示す表示器である。
既に説明した通り、上記バックアップ要求を受信した表示器10は、第1メモリ11に格納されている画面データをサーバ装置20へ送信し、サーバ装置20は、受信した画面データを第2メモリ21に格納する。尚、その前に、画面データに異常が無いことを確認するようにしてもよい。
また、既に述べたように、サーバ装置20は、必ずしもインターネット等の外部ネットワークに接続された外部(特に表示器10からは遠隔地)のコンピュータ装置に限るものではない。例えば、サーバ装置20と各プログラマブル表示器10が、LAN等の内部ネットワークを介して、上記画面データや各種コマンド等の送受信を行う構成であってもよい。
但し、一例として、サーバ装置20が多数のプログラマブル表示器10の画面データを、何らかの外部ネットワーク(例えばインターネット等であるがこの例に限らない)を介して収集・転送したり、一元管理する構成の場合には、例えば省コスト効果等が得られる。
すなわち、従来の作画装置(支援装置)でも複数のプログラマブル表示器の画面データを保持・管理することは可能であったが、基本的にはLAN等の内部ネットワークで接続された内部システム内(各現場毎/各ユーザ毎など)での管理となる。また、各現場や各ユーザ毎に、作画装置を管理する担当者等を置く必要があった。
これに対して、上記外部ネットワークを介してサーバ装置20で一元管理させる構成の場合には、たとえ担当者を置く必要があっても、それによって多くの現場/ユーザの多数のプログラマブル表示器の画面データを、一括して管理させることができるので、効率よく管理することが可能となり、省コストを実現できることになる。
また、インターネット上で画面管理を行うことで、各プログラマブル表示器10やサーバ装置20の設置場所や相互距離に関係なく、サーバ装置20によって多数のプログラマブル表示器の画面データを一元管理することもできる。この為、効率良く管理することができ、またセキュリティ性が向上する。例えば、1台のサーバ装置20に対して重点的にセキュリティ対策を施せば、強固なセキュリティ性を実現することも可能である。
また、画面データの更新等も、サーバ装置20が一元管理することで、メンテナンスに係る効率アップ等も図れる。
あるいは、例えば日本国内にはサーバ装置20や作画装置30を置いて、画面データの作成や保持・管理を行うと共に、製造コストが安い他国においてプログラマブル表示器を製造させると共に、このプログラマブル表示器に対してサーバ装置20を介して新規画面
データをダウンロードしたり、その後にバージョンアップ版の画面データをダウンロードすること等もできるようになり、この点でも効率アップと省コスト化を実現できる。
例えば一例としては、図9に示すような表示器管理システムの動作が行われることで、サーバ装置20は、インターネット上で各プログラマブル表示器10の画面データを一元管理することができる。
図9において、まず、当然のことながら、少なくともサーバ装置20による上述した各種サービスを受けたい業者などのプログラマブル表示器10は、インターネットに接続して、インターネット上のサイト等(特に上記サーバ装置20)にアクセス可能な機能構成を有する。これより、各プログラマブル表示器10が、インターネットに接続された状態であるものとする(ステップS21)。
また、サーバ装置20においては、上述した表示器登録選択部22の機能等によって、インターネット上で任意のプログラマブル表示器10を登録できると共に、例えばブラウザ上で登録済みプログラマブル表示器一覧等を表示可能となっている(ステップS22)。そして、ユーザが、この一覧表示のなかから所望のプログラマブル表示器を選択することで(ステップS23)、サーバ装置20は、選択されたプログラマブル表示器10からインターネットを介して、その画面データを吸い上げて(ステップS24)、自己の第2メモリ21に保存する(ステップS25)。
尚、特に図示しないが、作画装置30は、サーバ装置20にアクセスして登録依頼することで、そのブラウザ上にプログラマブル表示器登録用画面が表示されるものであってもよい。この場合には、勿論、サーバ装置20は、この様な登録用画面をインターネット上で提供する為のWebサーバ機能も有している。
図10に、上記のような本システムの構成の一例を示す。
図10に示す例のシステム構成では、まず、サーバ装置20がインターネット40に接続されている。サーバ装置20は、インターネット40上で例えば上述したWebサーバの機能・サービスを提供する。
一方、例えば各工場毎に、1以上のプログラマブル表示器10(ここでも図上では簡略化してPOD10と記す)が設置されている。勿論、表示器10だけでなく外部機器100(PLC本体や制御対象機器等)等も設置されているが、ここでは省略する。また、例えば各工場毎に、更に、作画装置30が設置されている。各工場内に設置される内部ネットワーク41(LAN等)に、その工場内に設置される作画装置30、プログラマブル表示器10が接続されている。作画装置30と各プログラマブル表示器10とが、この内部ネットワーク41を介して通信(特に画面データのダウンロード/アップロード等)可能となっている。
本システムでは、作画装置30と各プログラマブル表示器10は、例えば内部ネットワーク41と不図示のファイアウォール/ゲートウェイ等を介して、インターネット40に接続可能となっている。これより、作画装置30と各プログラマブル表示器10は、インターネット40等を介して、サーバ装置20にアクセス可能となっている。勿論、図示の構成は一例であり、この例に限るものではない。
図11に、本システムのサーバ装置20、作画装置30等のコンピュータのハードウェア構成を示す。サーバ装置20や作画装置30は、例えばサーバ、パソコン等の汎用コンピュータで実現されるものであり、図11にはこの様な汎用コンピュータの構成例を示す。また、プログラマブル表示器10は、汎用コンピュータではないにしても略同様の構成
であってもよく、その意味で図11はプログラマブル表示器10と略同様のハードウェア構成を示すものと言える。
図11に示すコンピュータ50は、CPU51、メモリ52、入力部53、出力部54、記憶部55、記録媒体駆動部56、及びネットワーク接続部57を有し、これらがバス58に接続された構成となっている。同図に示す構成は一例であり、これに限るものではない。
CPU51は、当該コンピュータ50全体を制御する中央処理装置である。
メモリ52は、プログラム実行、データ更新等の際に、記憶部55(あるいは可搬型記録媒体59)に記憶されているプログラムあるいはデータを一時的に格納するRAM等のメモリである。CPU51は、メモリ52に読み出したプログラム/データを用いて、上述してある各種機能・動作・処理(図1に示す機能部、図2〜図9に示す動作・処理)を実現する。
入力部53は、例えばキーボード、マウス等であり、出力部54は、例えばディスプレイ等である。上述したサーバ装置20や作画装置30におけるユーザ操作は、ユーザが、ディスプレイ等に表示される所定の画面を参照しながら、キーボード等を操作して行うものである。尚、プログラマブル表示器10においては、入力部53はタッチパネルである場合が多い。
ネットワーク接続部57は、例えば上述したインターネット、LAN、その他専用線等のネットワークに接続して、他の情報処理装置とのコマンド/データ送受信を行う為の構成である。
記憶部55は、例えばハードディスクやフラッシュメモリ等であり、上述した各種機能・動作・処理等を、CPU51で実行させるためのプログラム/データが、予め格納されている。
あるいは、これらプログラム/データは、可搬型記録媒体59に記憶されているものであってもよい。この場合、可搬型記録媒体59に記憶されているプログラム/データは、記録媒体駆動部56によって読み出される。可搬型記録媒体59とは、例えば、FD(フレキシブル・ディスク)59a、CD−ROM59b、その他、DVD、光磁気ディスク等である。
あるいは、また、上記プログラム/データは、ネットワーク接続部57により接続しているネットワークを介して、他の装置内に記憶されているものをダウンロードするものであってもよい。あるいは、更に、インターネットを介して、外部の他の装置内に記憶されているものをダウンロードするものであってもよい。
また、本発明は、上記本発明の各種処理をコンピュータ上で実現するプログラムを記録した可搬型記憶媒体として構成することもできる。あるいは、当該プログラム自体として構成することもできる。
本発明の表示器管理システム、そのサーバ装置、プログラマブル表示器等によれば、各プログラマブル表示器で保持・実行する各画面データを一元管理的にデータ保全でき、更にプログラマブル表示器側で保持する画面データが改竄されることによる異常動作発生を防止/抑止でき、以って信頼性の向上を図ることができる。

Claims (19)

  1. 画面データの編集機能を有する作画装置とプログラマブル表示器とサーバ装置がネットワークに接続され、
    前記作画装置は、該作画装置上で編集された任意の前記画面データを、該当する前記プログラマブル表示器または前記サーバ装置に配信する画面データ配信手段を有し、
    前記プログラマブル表示器は、そのプログラマブル表示器用の前記画面データを記憶する第1画面データ記憶手段を有し、
    前記サーバ装置は、前記プログラマブル表示器の画面データが更新されると、あるいは、プログラマブル表示器の新規登録があると、その画面データを前記プログラマブル表示器から取得し記憶する第2画面データ記憶手段を有し、
    前記プログラマブル表示器とサーバ装置の何れか一方または両方が、前記第1画面データ記憶手段に記憶される画面データと、前記第2画面データ記憶手段に記憶される画面データとが一致するか否かを判定する画面データ判定手段を有し、
    前記プログラマブル表示器は、前記画面データ判定手段による前記画面データの一致/不一致の判定結果に基づいて、当該プログラマブル表示器の動作を制御する動作制御手段を更に有し、
    前記プログラマブル表示器の起動時に又は運用中に前記画面データ判定手段による前記画面データの一致/不一致の判定を行い、前記動作制御手段は、該判定結果が一致の場合には、該プログラマブル表示器の運用開始を許可し又は運用続行とすることを特徴とする表示器管理システム。
  2. 前記サーバ装置が前記画面データ判定手段を有し、
    前記プログラマブル表示器は、前記起動時に又は前記運用中に、前記第1画面データ記憶手段に記憶される画面データを前記サーバ装置へ送信することで、前記サーバ装置の前記画面データ判定手段によって前記画面データの一致/不一致の判定を実行させて判定結果を得ることを特徴とする請求項1記載の表示器管理システム。
  3. 前記プログラマブル表示器が前記画面データ判定手段を有し、
    前記プログラマブル表示器は、前記起動時に又は前記運用中に前記サーバ装置から前記第2画面データ記憶手段に記憶された画面データを取得することで、自己の前記画面データ判定手段によって前記画面データの一致/不一致の判定を実行して判定結果を得ることを特徴とする請求項1記載の表示器管理システム。
  4. 前記プログラマブル表示器が前記画面データ判定手段を有し、
    前記サーバ装置は、任意のプログラマブル表示器の画面データのバックアップ記憶の為に該プログラマブル表示器からその前記第1画面データ記憶手段に記憶される画面データを取得すると、該取得した画面データを前記第2画面データ記憶手段に記憶すると共に、該取得した画面データを前記プログラマブル表示器へ折り返し転送するバックアップ制御手段を更に有し、
    前記プログラマブル表示器の前記画面データ判定手段は、前記サーバ装置から折り返し転送された画面データと、前記第1画面データ記憶手段に記憶される画面データとを用いて、前記画面データの一致/不一致の判定を実行し、該判定結果を前記サーバ装置へ通知し、
    前記サーバ装置のバックアップ制御手段は、該通知された判定結果が不一致である場合には、前記第2画面データ記憶手段に記憶した画面データを異常と見做して消去することを特徴とする請求項1記載の表示器管理システム。
  5. 前記プログラマブル表示器が前記画面データ判定手段を有し、
    前記サーバ装置は、任意のプログラマブル表示器の画面データのバックアップ記憶の為に該プログラマブル表示器からその前記第1画面データ記憶手段に記憶される画面データを取得すると、該取得した画面データを前記プログラマブル表示器へ折り返し転送するバックアップ制御手段を更に有し、
    前記プログラマブル表示器は、前記画面データ判定手段によって、前記サーバ装置から折り返し転送された画面データと、前記第1画面データ記憶手段に記憶される画面データとの一致/不一致判定を実行し、該判定結果を前記サーバ装置へ通知し、
    前記サーバ装置のバックアップ制御手段は、該判定結果が一致の場合には、前記取得した画面データを正常と見做して該画面データを前記第2画面データ記憶手段に記憶することを特徴とする請求項1記載の表示器管理システム。
  6. 前記バックアップ制御手段は、前記通知された判定結果が不一致の場合には、前記取得した画面データは異常と見做して破棄することを特徴とする請求項記載の表示器管理システム。
  7. 前記バックアップ制御手段は、前記通知された判定結果が不一致の場合には、一致の判定が得られるまで、前記プログラマブル表示器の画面データの取得、折り返し転送、一致/不一致判定の処理を繰り返すことを特徴とする請求項または記載の表示器管理システム。
  8. 前記バックアップ制御手段は、前記画面データを折り返し転送する代わりに、該画面データに対応するチェックコードを折り返し転送し、
    前記プログラマブル表示器の前記画面データ判定手段は、前記画面データの代わりに該チェックコードを用いることで、画面データの一致/不一致の判定を行うことを特徴とする請求項または記載の表示器管理システム。
  9. 前記画面データの編集機能を有する作画装置を更に有し、
    前記作画装置は、該作画装置上で編集された任意の前記画面データを、前記プログラマブル表示器または前記サーバ装置に配信する画面データ配信手段を有し、
    前記サーバ装置は、前記画面データが前記作画装置から該サーバ装置に配信された場合に、該配信された画面データを、前記第2画面データ記憶手段に記憶すると共に前記プログラマブル表示器へ配信して前記第1画面データ記憶手段に記憶させる画面データ転送配信手段を更に有することを特徴とする請求項1記載の表示器管理システム。
  10. 前記画面データが前記作画装置から前記プログラマブル表示器に配信されて前記第1画面データ記憶手段に記憶される場合、該プログラマブル表示器は該画面データを前記サーバ装置に転送して前記第2画面データ記憶手段に記憶させることを特徴とする請求項1記載の表示器管理システム。
  11. 前記サーバ装置は、前記画面データを編集する支援機能を更に有し、
    前記サーバ装置は、前記支援機能によって画面データが作成されると、該作成された画面データを、前記第2画面データ記憶手段に記憶すると共に前記プログラマブル表示器へ配信して前記第1画面データ記憶手段に記憶させる画面データ転送配信手段を更に有することを特徴とする請求項1記載の表示器管理システム。
  12. 前記サーバ装置は、登録済みの複数のプログラマブル表示器の一覧を表示して任意のプログラマブル表示器を選択させる表示器登録選択手段を更に有し、
    前記サーバ装置は、前記表示器登録選択手段で選択されたプログラマブル表示器が保持する画面データを該プログラマブル表示器から取得して、該取得した画面データを前記第2画面データ記憶手段に記憶することを特徴とする請求項1記載の表示器管理システム。
  13. 前記画面データが同一であるか否かの判定は、画面データ同士を比較することにより、または各画面データに対応する一意のチェックコード同士を比較することにより、実行されることを特徴とする請求項1記載の表示器管理システム。
  14. 画面データの編集機能を有する作画装置とプログラマブル表示器とサーバ装置がネットワークに接続されたシステムであって、前記作画装置が、該作画装置上で編集された任意の前記画面データを、該当する前記プログラマブル表示器または前記サーバ装置に配信する画面データ配信手段を有するシステムにおける該サーバ装置であって、
    前記プログラマブル表示器の画面データが更新されると、あるいは、プログラマブル表示器の新規登録があると、その画面データを前記プログラマブル表示器から取得する画面データ取得手段と、
    該画面データ取得手段によって取得した、前記プログラマブル表示器用の画面データを記憶する第2画面データ記憶手段と、
    前記プログラマブル表示器側で保持されている前記画面データが、前記第2画面データ記憶手段に記憶された前記画面データと一致するか否かを判定して、該判定結果を該プログラマブル表示器へ通知する画面データ判定手段とを有し、
    前記プログラマブル表示器の起動時に又は運用中に前記画面データ判定手段による前記画面データが一致するか否かの判定を行い、前記判定結果を該プログラマブル表示器へ通知することで、該判定結果が一致の場合には、該プログラマブル表示器の運用開始を許可させ又は運用続行とさせることを特徴とする表示器管理システムのサーバ装置。
  15. 前記画面データ取得手段は、
    前記プログラマブル表示器から該プログラマブル表示器が保持する画面データを取得すると、該取得した画面データを前記プログラマブル表示器へ折り返し転送して、該プログラマブル表示器側で保持する画面データと一致するか否かを判定させ、
    該判定結果が一致の場合には、前記取得した画面データは正常と見做して該画面データを前記第2画面データ記憶手段に記憶することを特徴とする請求項14記載の表示器管理システムのサーバ装置。
  16. 前記画面データ取得手段は、
    前記プログラマブル表示器から該プログラマブル表示器が保持する画面データを取得すると、該取得した画面データを前記第2画面データ記憶手段に記憶すると共に前記プログラマブル表示器へ折り返し転送して、該プログラマブル表示器側で保持する画面データと一致するか否かを判定させ、
    該判定結果が不一致の場合には、前記取得した画面データは異常と見做して該画面データを前記第2画面データ記憶手段から消去することを特徴とする請求項14記載の表示器管理システムのサーバ装置。
  17. 前記画面データ取得手段は、
    画面データの編集機能を有する作画装置から、任意のプログラマブル表示器の画面データを取得すると、該取得した画面データを前記第2画面データ記憶手段に記憶すると共に前記プログラマブル表示器へ配信して該プログラマブル表示器側で保持させることを特徴とする請求項14記載の表示器管理システムのサーバ装置。
  18. 前記画面データが同一であるか否かの判定は、画面データ同士を比較することにより、または各画面データに対応する一意のチェックコード同士を比較することにより、実行されることを特徴とする請求項14記載の表示器管理システムのサーバ装置。
  19. 画面データの編集機能を有する作画装置とプログラマブル表示器とサーバ装置がネットワークに接続されたシステムであって、前記作画装置が、該作画装置上で編集された任意の前記画面データを、該当する前記プログラマブル表示器または前記サーバ装置に配信する画面データ配信手段を有するシステムにおけるプログラマブル表示器の運用制御方法であって、
    前記プログラマブル表示器の画面データが更新されると、あるいは、プログラマブル表示器の新規登録があると、その画面データを前記プログラマブル表示器から該サーバ装置側でも記憶させておき、
    前記プログラマブル表示器の起動時又は運用中に、該プログラマブル表示器側で保持する画面データと、前記サーバ装置で記憶させた画面データとが一致するか否かを判定して、一致する場合に該プログラマブル表示器の運用開始を許可し又は運用続行とすることを特徴とするプログラマブル表示器の運用制御方法。
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