JP2004165734A - 画像形成装置及びファームウェアプログラム - Google Patents

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武 森川
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Abstract

【課題】トラブルが発生した場合など、緊急にファームウェアの更新処理を行う必要がある場合において、生産性の低下を抑制することができる画像形成装置、及びファームウェアプログラムを提供する。
【解決手段】ファームウェアに起因するトラブルの発生が検知された場合に、新たなファームウェアに更新する画像形成装置において、新たなファームウェアが、例えば画像読取部の制御モジュール423や画像形成部の制御モジュール424などの各制御モジュールのうち、どのモジュールを制御するファームウェアかを判定し、新たなファームウェアにより制御される部分の動作を停止し、他の部分の動作は継続させる。
【選択図】 図2

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像形成装置及び画像形成装置の動作を制御するファームウェアプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年の画像形成装置の動作は、ファームウェアと称されるプログラムにより制御されることが多い。従来、ファームウェアはマスクROMに格納されており、バージョンアップ等の理由によりファームウェアを更新する必要が生じた場合には、マスクROMを交換することにより更新を行なっていた。しかし、マスクROMの交換のためにはサービスマンが画像形成装置の設置場所まで赴く必要があり、ファームウェア更新のためのコストが高いものとなっていた。そこで最近では、ファームウェアをフラッシュROMなどの書き換え可能な記憶装置に格納するようにして、電子メール等の手段を利用してインターネットを介してファームウェアを送信することにより、ファームウェアの更新を行う技術が考案されている。
【0003】
一方、画像形成装置で問題が発生した場合にサービスセンタにエラーコード等の情報を送信し、サービスセンタ側でエラーコード等を解析、診断して、可能であれば通信回線を通じて対処を行うようなシステムにおいて、画像形成装置で発生した問題が、例えばファームウェアが想定していないような条件で動作したことによるものであると診断された場合などには、緊急にファームウェアの更新を行うことが好ましい。上記のようにインターネットを介して送信されてきたファームウェアに更新するためには、通常、画像形成装置の動作を停止する必要がある。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−115393号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、ファームウェアの更新のために画像形成装置全体の動作を停止したのでは、画像形成装置の生産性が低下するという問題点があった。
本発明は、係る問題点に鑑みてなされたものであって、トラブルが発生した場合など、緊急にファームウェアの更新処理を行う必要がある場合において、生産性の低下を抑制することができる画像形成装置、及びファームウェアプログラムを提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明に係る画像形成装置は、各部の動作が、当該各部のそれぞれに対応する複数のファームウェアによりそれぞれ制御される画像形成装置において、トラブルの発生を検知する検知手段と、前記トラブルに関連するファームウェアについて、バージョンの異なる別のファームウェアが存在する場合に、当該別のファームウェアを取得する取得手段と、前記取得手段が別のファームウェアを取得した場合に、当該別のファームウェアが、前記各部のうち、どの部分を制御するかを判定する判定手段と、前記判定手段による判定結果に基づき、前記各部のうち、前記別のファームウェアにより制御される部分の動作を停止する停止手段と、前記停止手段により動作が停止した後、前記別のファームウェアを、前記各部のそれぞれが備える記憶装置のうち、前記別のファームウェアにより制御される部分に備えられる記憶装置に格納する格納手段とを含むことを特徴としている。
【0007】
この構成によると、停止手段が、ファームウェアの更新が行われる部分のみ動作を停止させる。そのため、例えば画像読取部と画像形成部とが別のファームウェアで制御されるような画像形成装置において、画像読取部のファームウェアに起因してトラブルが発生した場合でも、画像読取部だけ動作を停止させ、画像形成部の動作を継続させることができるため、画像形成装置全体の生産性の劣化を抑制することができる。なお、「別のファームウェア」には、トラブル解決のために用意された新しいバージョンのファームウェアだけでなく、バージョンアップ時のトラブルに対応するための旧バージョンのファームウェアも含まれる。
【0008】
また、記憶装置としては、例えばフラッシュROMを用いることができるが、これに限定されず、MRAM(マグネチックRAM)、FeRAM(強誘電体メモリ)やOUM(オボニクス・ユニファイド・メモリ)などの各種メモリを用いることもできる。
なお、前記画像形成装置はさらに、前記検知手段によりトラブルの発生が検知された場合に、前記トラブルに関する情報をネットワークを介して外部に送信する送信手段を備え、前記取得手段は、前記トラブルに関する情報に基づいて外部から送信されてくる別のファームウェアを、ネットワークを介して取得するとすることができるが、本発明はインターネット等のネットワークを介して新たなファームウェアを取得する場合に限定されず、トラブル発生時にCD−ROMなどの記録媒体を介して新たなファームウェアを供給する場合にも適用することができる。
【0009】
さらに、前記画像形成装置は、発生したトラブルが緊急に対応すべきものであるか否かを判定する緊急度判定手段と、前記緊急度判定手段により緊急に対応すべきと判定された場合に、前記各部のうち、前記格納手段による記憶装置への格納が行われた部分の再起動を指示する再起動手段とを含むことが好ましい。この場合も、再起動される部分以外は動作を継続させることができるので、生産性の劣化は抑制される。また、前記画像形成装置は、発生したトラブルが緊急に対応すべきものであるか否かを判定する緊急度判定手段と、電源がオフ状態とされたことを検知する電源検知手段を備え、前記取得手段は、前記緊急度判定手段により、緊急に対応すべきものではないと判断された場合には、前記電源検知手段により、電源がオフ状態とされたことが検知された場合に別のファームウェアを取得するとすることが好ましい。利用者により画像形成装置が使用されないタイミングでファームウェアの更新処理を行うことができるからである。
【0010】
また、本発明に係るファームウェアプログラムは、各部の動作が、当該各部のそれぞれに対応する複数のファームウェアプログラムによりそれぞれ制御される画像形成装置において、動作を制御するファームウェアプログラムであって、トラブルの発生を検知する検知処理と、前記トラブルに関連するファームウェアについて、バージョンの異なる別のファームウェアが存在する場合に、当該別のファームウェアを取得する取得処理と、前記取得処理において別のファームウェアを取得した場合に、当該別のファームウェアが、前記各部のうち、どの部分を制御するかを判定する判定処理と、前記判定処理における判定結果に基づき、前記各部のうち、前記別のファームウェアにより制御される部分の動作を停止させる停止処理とを含む処理を前記画像形成装置にて実行させることを特徴としている。
【0011】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る画像形成装置等の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
(1)画像形成装置の管理システムの全体構成
図1は、本実施の形態における画像形成装置の管理システム(以下、単に「管理システム」という。)の構成を示す図である。同図の管理システム10は、サービスセンタ20とユーザサイト40とをインターネット30にて接続した構成となっている。
【0012】
サービスセンタ20は、ユーザサイト40に対して新たなファームウェアを送信し、ユーザサイト40では、それまでのファームウェアを、送信されてきた新たなファームウェアで書き換える更新処理を行う。本実施の形態では、新たなファームウェアの送信を、インターネット30を介した電子メール・メッセージにより行う。送信されてきたファームウェアは、ユーザサイト40の画像形成装置42内において、一旦フラッシュROM等の書き換え可能な記憶装置に格納され、ファームウェアが動作するCPUの再起動の際にSRAM等の記憶手段にロードされて実際の動作を行う。なお、サービスセンタ20から送信されるファームウェアは、バージョンアップした新しいファームウェアだけでなく、バージョンアップしたファームウェアに起因してトラブルが発生した場合などは、旧バージョンのファームウェアが送信されることもある。
【0013】
本実施の形態では、サービスセンタ20は、各ユーザサイトに設けられた画像形成装置にトラブルが発生した場合に、当該画像形成装置から送信されてきた、例えばエラーコードなどの情報を受け付け、トラブルの原因の解析等の処理を行う。解析の結果、当該トラブルがファームウェアに起因するものであった場合に、別のファームウェアを当該ユーザサイトに送信する。即ち、サービスセンタ20は複数のユーザサイトに対して各種画像形成装置の管理サービスを提供することができる。もっとも、いずれのユーザサイトに対して提供するサービスもトラブル解析やファームウェアの送信に関しては同様であるので、本実施の形態においてはユーザサイト40を例として説明する。
【0014】
サービスセンタ20は、ルータ25を介してインターネット30に接続されているが、さらにセキュリティの保護のためファイアウォール24が設けられている。サービスセンタ20のホストコンピュータ21は、LAN22を介してファイアウォール24に接続されており、メールサーバ23を介して各ユーザサイトと電子メールの送受信を行う。
【0015】
ユーザサイト40はルータ45を介してインターネット30に接続されており、サービスセンタ20と同様にセキュリティ保護のためのファイアウォール44が設けられている。ファイアウォール44とルータ45とを介してインターネット30に接続されているLAN47には、画像形成装置42、クライアントPC43等が接続されている。LAN47には複数の画像形成装置を接続することが可能である。もっともこれらはユーザサイト40の構成の一例であり、クライアントPCを備えていないユーザサイトもあり得る。
【0016】
ユーザサイト40に備えられているメールサーバ46は、ファイアウォール44に接続されており、クライアントPC43や画像形成装置42等に対して電子メールの送受信サービスを提供する。なお、メールサーバを備えていないユーザサイトのクライアントPCや画像形成装置は外部のメールサーバ、例えばインターネットサービスプロバイダ(以下、「ISP」と表記する。)が保有するメールサーバを利用することもできる。
【0017】
本実施の形態での電子メールを利用したファイルの送受信には、例えばSMTP(シンプル・メール・トランスファー・プロトコル:RFC821等)、MIME(マルチプル・インターネット・メール・エクステンション:RFC1521等)やPOP3(ポスト・オフィス・プロトコル・バージョン3:RFC1725、RFC1939等)などのプロトコルを利用することができる。
【0018】
(2)画像形成装置の構成
次に画像形成装置42内のハードウェア構成について説明する。なお本実施の形態の画像形成装置42は、複写機やプリンタとしての機能を兼ね備えた、いわゆるMFP(マルチ・ファンクション・ペリフェラル:デジタル複合機)であるが、本実施の形態の管理システム10は、MFPの他にファクシミリ、複写機、プリンタ等、各種の画像形成装置を管理することが可能である。
【0019】
図2は、画像形成装置42のうち、特にファームウェアを実行して画像形成装置42の動作を制御する3つの制御モジュールのハードウェア構成と各制御モジュールの接続状態を示す図である。
3つの制御モジュールはそれぞれ固有の役割を果たしているが、ハードウェア構成はほぼ同様であって、CPUやメモリ等が内部バスにて接続され、さらに内部バスに接続されたシリアルI/F(インターフェース)等により他の制御モジュールとシリアル通信する他、個別の機能に対応するGA(ゲートアレイ)等が内部バスに接続されて構成されている。
【0020】
さらに、制御モジュールごとのファームウェアを格納するフラッシュROM、作業用メモリとして用いられるSRAM(スタティックRAM)、動作設定等のパラメータを格納したNVRAM(不揮発性RAM)が内部バスにそれぞれ接続されている。前記したようにファームウェアは一旦フラッシュROMに格納された後、再起動の際にSRAMにロードされるため、CPUはSRAMからファームウェアを読み出し、これに従って処理を実行する。
【0021】
制御モジュール421は、画像形成装置42のメインの制御モジュールであり、CPU4211、フラッシュROM4212、SRAM4213、NVRAM4214を備えている。また、他の制御モジュール423、424とシリアル通信するためのシリアルI/F4215、4216やLAN47を介して外部と通信するためのNIC(ネットワーク・インターフェース・カード)4217も内部バスに接続されており、さらに操作パネル4218も制御モジュール421の制御下にある。
【0022】
制御モジュール421は、操作パネル4218等を介して、プリントジョブやコピージョブ、或いはファームウェア更新ジョブを受け付け、ジョブの実行に必要な処理を他の制御モジュール423、424に振り分けたり、各処理の順序やタイミングを指示する等の全体制御の機能を有する。なお、本実施の形態では、外部から送信された画像データやIR部で原稿画像を読み取って得た画像データの圧縮等を行う画像処理部4221、圧縮された画像が格納される揮発性メモリである符号メモリ4222を備えている。この符号メモリ4222は、SRAM4213と物理的に同一であってもよく、例えば、いわゆる電子ソート機能により、複数部の印刷がなされるような場合、圧縮された画像データを格納することができる。
【0023】
さらに制御モジュール421は、HDD(ハード・ディスク・ドライブ)4219を備えている。HDD4219は、不図示のHDD接続I/Fを介して内部バスに接続されており、CPU4211は当該HDD接続I/Fに指示することにより、HDD4219にアクセスする。
NVRAM4214に格納される各種設定値としては、メールサーバ46のIPアドレス、メールサーバ46から電子メールをダウンロードする際に必要となるアカウント名、パスワード、及び画像形成装置42にトラブルが発生した場合に記録されるエラーコードなどを含むトラブル履歴情報等がある。前記したように制御モジュール421にはNIC4217が接続されており、LAN47等を介してインターネット30に接続し、電子メールの送受信を行うことができる。
【0024】
さらに制御モジュール421はタイマ4220を備えており、例えば、電子メールの受信の有無を確認してダウンロードするためにメールサーバ46にアクセスするタイミングを取得したり、電子メールの送受信に用いるSMTP、POP3等の下位層プロトコルであるTCP(トランスミッション・コントロール・プロトコル)によるパケット再送制御に必要なタイムアウトを検出するために用いられる。
【0025】
本実施の形態のリセット部4223は、電源ユニット425からの電源を各制御モジュールに供給する電源制御I/Oを含んでいる。なお、当該電源制御I/Oは、各制御モジュールのCPU4211、4231、4241のリセット端子と接続されており、各制御モジュールに対して再起動を指示する機能を備える。本実施の形態では、トラブル発生時、他の制御モジュールのファームウェアのみが更新される場合には、当該制御モジュールのみに再起動を指示する。即ち、例えば画像読取部を制御するファームウェアの更新のための再起動を行いながら、画像形成動作を継続して実行することができ、画像形成装置全体の生産性の低下を抑制することができる。各制御モジュールが再起動された場合に、フラッシュROMに格納された新たなファームウェアがSRAMにロードされて、実際に動作するようになる。
【0026】
制御モジュール423は、CPU4231等を内部バスに接続した構成を有しており、さらに原稿画像を読み取るためのイメージリーダ(IR)の動作を制御するためのIR負荷制御部I/OGA4235を備えている。また、制御モジュール421と通信するためのシリアルI/F4236が内部バスに接続されている。
【0027】
制御モジュール423は、IR負荷制御部I/OGA4235を介して、原稿の紙送りをする搬送モータを制御したり、イメージリーダを駆動する駆動モータや原稿面を照射するランプの点灯を制御したりする。そして、この制御は、操作パネル4218にて入力された指示に基づいて制御モジュール421が発行する制御命令に従って実行される。
【0028】
制御モジュール424もCPU4241、フラッシュROM4242、SRAM4243、及びNVRAM4244を内部バスに接続したハードウェア構成を有しており、さらに制御モジュール421とシリアル通信するためのシリアルI/F4245を備えている。また、プリント負荷を制御するためのプリント負荷制御部I/OGA4246を備えている。
【0029】
制御モジュール424は、画像形成部を制御するモジュールであり、感光体ドラム上に潜像を形成し、これを現像して記録シートに転写し、転写したトナー像を定着して記録シートを排出するまでの一連のプリント動作にかかわるレーザダイオードの点灯制御、ポリゴンミラーや搬送ローラの駆動等の制御を、制御モジュール421からの指示に基づいて実行する。
【0030】
(3)ホストコンピュータ21の構成
次に、サービスセンタ20に配備され、ユーザサイト40等に設置された画像形成装置を管理するホストコンピュータ21の構成について説明する。なお、本実施の形態では、シングルプロセッサ構成の場合について説明するが、管理する画像形成装置が多数である等の場合にはマルチプロセッサ構成としてもよい。
【0031】
図3は、ホストコンピュータ21の構成を示す図である。同図に示されるようにホストコンピュータ21は、本体部214と、これに接続された周辺機器であるディスプレイ211、キーボード212、マウス213からなっている。本体部214は、CPU2144、ROM2145、RAM2146等を内部バスにて接続した構成を有している。
【0032】
本体部214は、周辺機器との接続インターフェースとして、ディスプレイ211に画像出力するための表示制御部2141、キーボード212やマウス213からの入力を受け付けるための入力制御部2142、LAN22に接続するためのNIC2143を備え、これらも内部バスに接続されている。
不図示のインターフェース部を介して内部バスに接続された固定記憶装置2147には、本実施の形態においてファームウェアを添付した電子メールが送信される、ホストコンピュータ21の管理下にある各画像形成装置の電子メールアドレスを含む情報を、画像形成装置ごとに記憶する送信先データベースを格納している他、実際に送信されるファームウェアが格納される。
【0033】
ホストコンピュータ21には、例えばDBMS(データベース管理システム)がインストールされており、オペレータは当該DBMSを介して前記送信先データベースにアクセスすることができるが、DBMSを介さず他の手段でアクセスするようにしても構わない。また、DBMSの種類として、本実施の形態ではRDBMS(リレーショナルDBMS)を用いるものとするが、他の種類のDBMSを用いてもよい。
【0034】
なお、前記DBMSでは、各ユーザサイトでのトラブル発生時にインターネットを介して送信されてくるエラーコードも管理されている。即ち、ホストコンピュータ21では、送信されてきたエラーコードをキーとしてDBMSにアクセスすることで、発生したトラブルがファームウェアに起因するものであるか否かを判定することができる。
【0035】
(4)ホストコンピュータ21の処理内容
以上のような構成を有する管理システム10に関し、以下、具体的な処理内容について説明するが、まず、サービスセンタ20に設置されているホストコンピュータ21の処理内容について、特にファームウェア更新のための電子メール送信処理に関する部分について簡単に説明する。図4は、ホストコンピュータ21の処理内容を示すフローチャートである。
【0036】
ホストコンピュータ21は電源の投入により処理を開始し、まず初期化処理を行なう(S1)。初期化処理の内容としては、ROM2145から読み出したブートプログラムによるRAM2146の初期化などのハードウェアの初期化、OS(オペレーティング・システム)や必要なアプリケーションプログラムの起動、ディスプレイ211への初期画面の表示などが含まれる。
【0037】
初期化処理を終了すると、ホストコンピュータ21は入力待ち状態となる。本実施の形態では、まず、ユーザサイトからエラーコードを受信したか否かが判断される(S2)。エラーコードを受信した場合の処理内容については後に詳細に説明する。
エラーコードが送信されていない場合(S2:No)、ホストコンピュータ21は、ファームウェアの更新に関する入力、即ち「通信設定処理」、「画像形成装置登録処理」、「ファームウェア送信処理」の各指示を、キーボード212上に配列されたファンクションキーF1〜F3により受け付ける。
【0038】
ホストコンピュータ21は、F1キーが押下されたのを検出すると(S3:Yes)、通信設定処理を行う(S4)。具体的には、キーボード212などを介して、電子メールの送信に必要なパラメータの設定、例えば、サービスセンタ20側のLAN22に接続されたメールサーバ23のIPアドレス、ホストコンピュータ21の電子メールアドレス等の入力を受け付け、固定記憶装置2147に格納する。
【0039】
F1キーが押下されていない場合(S3:No)に、F2キーが押下されたことを検出すると(S5:Yes)、画像形成装置登録処理を行う(S6)。具体的には、ファームウェアを送信すべき画像形成装置の電子メールアドレスや、画像形成装置内の各制御モジュールの識別子、送信すべきファームウェアのファイル名、その画像形成装置のユーザの名称、住所、電話番号等の情報の入力を受け付け、それらの情報を固定記憶装置2147の送信先データベースに格納する。
【0040】
前記の通り、本実施の形態でホストコンピュータ21が固定記憶装置2147に保持しているデータベースはいわゆるリレーショナルデータベースであって、情報がテーブルの形式で記憶されている。図5は、上記送信先データベースの内容の一例を示す図である。同図に示されるように、送信先データベースでは、管理システム10による管理の対象である画像形成装置のそれぞれに固有の識別子(以下、「装置ID」という。)を付与し、さらに画像形成装置が複数の制御モジュールを有している場合には、それぞれに制御モジュールの識別子を付与して、これらをキーとし、各画像形成装置、制御モジュールごとにデータを管理している。データの項目としては、送信先の「電子メールアドレス」、「ファームウェアファイル名」、及びその他の情報を含んでいる。
【0041】
「制御モジュール識別子」は、画像形成装置42の如く、一の画像形成装置が複数の制御モジュールを有する場合に、ファームウェアファイル名により指定されるファイルに含まれるファームウェアが、どの制御モジュールを制御するものであるかを識別するための識別子である。ファームウェアは通常バイナリデータの形式で作成される。電子メールにファームウェアを添付すべくテキストに変換する前に、いわゆる圧縮ソフトウェアを用いて、複数のファームウェアをまとめて圧縮するようにしてもよい。
【0042】
ファイルの圧縮には、各種の圧縮ソフトウェアを用いることができ、圧縮後のファイルの拡張子は特に限定されず、電子メールを受信した画像形成装置の側での解凍が可能である限り、lzh、lha、zip、gz、sit、cpt等、圧縮方式に対応して任意のものを用いることができる。以下、図5の例に示した場合において、装置ID「1」、制御モジュール識別子「1」の場合を例としてより具体的に説明する。
【0043】
この場合の例では、バイナリデータのファームウェアがファイル名「Firmwr01.dat」のファイルに格納されている。ファームウェアを圧縮ソフトウェアにより圧縮した場合には、圧縮方式に応じて、圧縮ファイル名(例えば「Firmwr01.lzh」)を決定することができる。複数のファームウェアをまとめて圧縮した場合には、例えば「Firmwr.lzh」というようなファイル名とすることができる。生成された圧縮ファイルはバイナリデータの形式であるから、これを、例えばbase64などの方法でテキストに変換した後、電子メールに添付することができる。
【0044】
なお、「その他の情報」としては、画像形成装置のユーザの名称、住所、電話番号等の情報がテキストデータとして格納されている。もっとも、これら「ユーザの名称」、「住所」等をそれぞれ別項目としてもよいことは勿論である。
図4のフローチャートに戻って、F2キーも押下されていない場合(S5:No)、F3キーが押下されたのを検出すると(S7:Yes)、ファームウェア送信処理を行う(S8)。具体的には、ファームウェアを電子メールに添付して画像形成装置に対して送信し、ファームウェアの更新を促す。
【0045】
さて、このファームウェア送信処理は、エラーコードを受信した場合にも行われる可能性のある処理であるから、ここで、エラーコードを受信した場合(S2:Yes)の処理について説明を行う。図6は、エラーコードを受信した場合の処理内容について説明するためのフローチャートである。同図に示されるように、まず、エラーコードを受信した場合には、当該エラーコードにより示されるトラブルの内容が、ファームウェアに起因するものであるか否かの判定を行う(S91)。
【0046】
この判定は、エラーコードのデータベースを参照することによって行うことができる。本実施の形態では、各ユーザサイトは、トラブル発生時にエラーコード、装置ID、及び当該装置で用いているファームウェアのファイル名、当該ファームウェアのバージョンを示す番号(動作しているファームウェアが複数ある場合においては、その全てについて)を送信する。
【0047】
そして、エラーコードのデータベースを、図7に一例を示すような内容としておき、ファームウェアに起因するトラブルであるか否かを判定するためのフラグ(図7では「起因フラグ」としているが名称がこれに限定されないことは勿論である。)を参照して判定すればよい。もっとも、判定の方法はこれに限定されず、エラーコード自体、例えば下二桁の値の範囲などによって判定することもできる。
【0048】
なお、「符号メモリの領域外アクセス」とは、例えば画像データを圧縮して符号メモリ4222に格納する場合に、ファームウェアが想定していないような特殊な原稿であって圧縮率が十分に上がらない場合など、符号メモリ4222において本来アクセスするべきでない領域にアクセスした場合が考えられ、「定着装置の温度が上昇しない」とは、定着装置自体の故障や配線異常などにより定着装置の温度が十分に上昇しない場合(ファームウェアに起因するものではない)などが考えられる。
【0049】
ファームウェアに起因するトラブルでないと判定された場合には(S91:No)、通常のトラブル診断、対応処理を行う(S92)。ここでの処理内容の詳細については説明を省略する。ファームウェアに起因するトラブルであると判定された場合には(S91:Yes)、さらに、画像形成装置42からエラーコードと同時に送信されるファームウェアのバージョンを、データベースに格納されている最新のバージョン番号と比較する(S93)。
【0050】
バージョン比較の結果、サービスセンタに新たなバージョンのファームウェアが存在した場合に(S94:Yes)、図4のフローチャートへ戻ってファームウェア送信処理(S8)を行う。なお、新たなバージョンのファームウェアが存在しない場合(S94:No)には、バージョンアップに起因するトラブルであることを想定して旧バージョンのファームウェアメッセージを取得し(S95)、サービスセンタ20内のトラブル対策関係者にその旨のメッセージを送信する(S96)。
【0051】
その後、図4のフローチャートへと戻って入力待ち状態に戻る。また、トラブルがファームウェアに起因するものでなかった場合(S91:No)にも、前記した通常のトラブル対応処理(S92)の後、メッセージを送信して(S96)、図4のフローチャートへと戻って入力待ち状態となる。次に、ファームウェア送信処理(S8)の内容について説明する。図8は、ファームウェア送信処理の詳細な内容を示すフローチャートである。
【0052】
ファームウェア送信処理では、まずホストコンピュータ21が、ファームウェア送信の対象となる画像形成装置の装置ID及び制御モジュール識別子の指定を受け付ける(S10)。F3キーが押下された場合には、ホストコンピュータ21は、キーボード212等を介して、ファームウェアの送信対象を特定する情報として、装置ID、制御モジュール識別子等の入力を受け付ける。エラーコードが送信された場合には、装置IDはエラーコードとともに送信されるし、装置モジュール識別子は、エラーコードをキーとしてエラーコードテーブルから読み出すことができる。
【0053】
ホストコンピュータ21は、入力されたデータをキーとして送信先データベースを読み出し、当該データに対応する登録情報を含むレコードを読み出す(S11)。次にホストコンピュータ21は、登録情報に従い、固定記憶装置2147からファームウェアのファイルを読み出す(S12)。本実施の形態では読み出されたファイルを圧縮ソフトウェアにより圧縮する(S13)。圧縮ファイルのファイル名は、ファームウェアのファイル名や圧縮方式等により決定される。
【0054】
圧縮ファイルはバイナリデータの形式で作成されるため、ホストコンピュータ21は、得られた圧縮ファイルをBase64等の方式によりテキストデータに変換する(S14)。また、ホストコンピュータ21は、得られた登録情報のレコードから電子メールアドレスを読み出し、当該電子メールアドレスを宛先とする電子メール・メッセージを作成する(S15)。この電子メール・メッセージには、圧縮されたファームウェアの内容が添付される。なお、本実施の形態において、電子メール・メッセージのフォーマットはRFC822に準拠する。
【0055】
次にホストコンピュータ21は、作成された電子メール・メッセージをメールサーバ23に送信する(S16)。即ち、図4のステップS3にて設定されるメールサーバ23のIPアドレス等を参照して、メールサーバ23との間にTCPコネクションを確立し、SMTPに従ってメールサーバ23に電子メール・メッセージを送付する。
【0056】
以後、図4のフローチャートに戻り、ステップS6にてF3キーが押下されていない場合(S6:No)、若しくはファームウェア送信処理の終了後には、ステップS2へと戻り、繰返しエラーコードの受信及びファンクションキーF1〜F3の押下をチェックする。
(5)画像形成装置42の処理内容
次に、画像形成装置42において行われるファームウェア書き換え処理等の具体的な内容について説明する。図9は、画像形成装置42、特に制御モジュール4211において実行される処理の内容を示すフローチャートである。この処理は本発明に係るファームウェアプログラムが例えばメイン制御モジュール421のCPU4211において動作することにより実現される。なお、本発明に係る部分以外の処理については詳細な記載を省略している。
【0057】
このファームウェアプログラムは、電源投入時にフラッシュROMからSRAMにロードされて動作を開始し、まず、各メモリの作業領域の内容の初期化や標準モードの設定等の初期化処理を行う(S20)。なお、このような初期化処理は、制御モジュール421、423、424のそれぞれにおいて個別に実行される。
【0058】
初期化処理が終了すると、通常の処理を行う(S21)。通常の処理とは、画像形成装置42が通常に動作する場合に実行されるべき各種の処理である。例えば、各種入力の受付、プリントジョブ実行のためにシリアルI/F4215、4236を介して画像読取部の制御モジュール423に指示を出す処理、シリアルI/F4216、4245を介して画像形成部の制御モジュール424に指示を出す処理、操作パネル4218への表示、NIC4217を介してプリントデータを受信する処理などがある。
【0059】
その後、画像形成装置42の状態監視処理を行う(S22)。具体的には、メインの制御モジュール421での受信ジョブ等のトラブル発生状況、画像読取部の制御モジュール423からシリアルI/Fを介して送信される画像読取部のトラブル発生状況、画像形成部の制御モジュール424からシリアルI/Fを介して送信される画像形成部のトラブル発生状況を監視する。トラブルが発生している場合にはトラブル履歴として、エラーコードを含むトラブルに関する情報をNVRAM4214に格納する。なお、ここではリセット部4223に含まれる電源制御I/Oの状態も監視しており、利用者による電源スイッチのON/OFFも検出できるようになっている。
【0060】
本実施の形態では、状態監視処理で検出された状態に関する情報を随時サービスセンタ20に送信している(S23)。サービスセンタ20の側では、送信されてきた情報に、エラーコードが含まれていた場合に、図4のステップS2においてエラーコードを受信したものとして取り扱う。画像形成装置42では、次にトラブル履歴があるか否かを判定する(S24)。
【0061】
トラブルが発生していない場合には(S24:No)、再度通常処理へと進む(S21)。トラブル履歴が存在した場合、即ちトラブルが発生していた場合には(S24:Yes)、発生したトラブルが緊急に対処を要するトラブル(例えば、前記した符号メモリの領域外アクセスが考えられる。このトラブルの対処のためにファームウェア中の圧縮パラメータを修正する場合があり、また、読み取られた特殊な原稿の処理を行うためには、緊急で対処を行う必要がある。)であるか否かを判定する(S25)。
【0062】
緊急のトラブルの場合には(S25:Yes)、ファームウェアが添付された電子メールの読み取り処理に移行する(S27)。図10は電子メール読み取り処理の詳細な内容を示すフローチャートである。電子メール読み取り処理において、制御モジュール421は、まずメールサーバ46との間でTCPコネクションを確立する(S31)。TCPコネクションを確立したら、POP3に従い、メールサーバ46に新着メッセージ、即ち新たな電子メール・メッセージが入着したか否かを問い合わせる。新着メッセージがある場合には(S32:Yes)、当該メッセージを制御モジュール421にダウンロードするようにメールサーバ46に要求する(S33)。
【0063】
制御モジュール421は新着メッセージを受け取ると、現時刻を計時してNVRAM4214の所定アドレスに格納する。本実施の形態では、制御モジュール421は受け取った新着メッセージのメッセージ・ヘッダ部の「Content−Description」フィールドを参照して、そのフィールド・ボディに「Firmware」と記載されているか否かをチェックする。
【0064】
前記フィールド・ボディに「Firmware」と表示されていたら、制御モジュール421は前記メッセージにファームウェアの内容が添付されていると判定し(S34:Yes)、ファームウェアに相当するテキスト部分を取り出す(S35)。なお、本実施の形態では、「Content−Description」フィールドのフィールド・ボディに「Firmware」と記載されているか否かにより、ファームウェアが含まれているか否かを判定したが、判定手法はこれに限定されず、「Subject」フィールドの内容、添付されているファイル名等を参照して判定するようにしてもよい。また、判定ミスの防止のため、上記の判定手法を組合せて(例えば、「Content−Description」フィールドの内容とファイル名の両方を参照する。)判定するようにしてもよい。
【0065】
取り出されたUS−ASCIIデータはBase64方式に基づいて復号化され(逆Base64変換)、ファームウェアを含む圧縮ファイル(本実施の形態では、ファイル名=「Firmwr01.lzh」)に戻される(S36)。この圧縮ファイルを解凍することによりファームウェアが得られる。複数のファームウェアがまとめて圧縮されている場合には、解凍により得られた複数のファイルのそれぞれのファイル名から、各ファイルがどの制御モジュールに対応するファームウェアかを判定することができる。制御モジュール421は、バイナリデータのチェックサムを計算して、NVRAM4214の所定アドレスに格納する(S37)。
【0066】
以上のようにファームウェアのダウンロードを行なった後、制御モジュール421は、POP3に従い、メールサーバ46からダウンロード済みの電子メール・メッセージを削除する(S38)。そして、メールサーバ46との間のTCPコネクションを切断して(S39)、電子メール読み取り処理を終了する。新着メッセージがない場合(S32:No)、若しくは新着メッセージがあってもファームウェアが添付されていない場合には(S34:No)、直接ステップS39へと進み、メールサーバ46との間のTCPコネクションを切断して、電子メール読み取り処理を終了する。
【0067】
なお、メールサーバ46からダウンロード済みの電子メール・メッセージを削除する処理については、画像形成装置42におけるファームウェアの更新等の処理が終了した後に実行するようにしてもよい。ファームウェアの更新の失敗は、チェックサムにて判断可能な場合(例えばデータ化け)だけでなく、更新途中で画像形成装置42の電源がオフ状態とされた場合等にも生じ得るので、そのような場合にメールサーバ46に電子メール・メッセージを残しておき、再度電源がオン状態となった場合に電子メール・メッセージを取得するようにすることなども考えられる。
【0068】
また、電子メール・メッセージの削除は、必ずしもダウンロードの際に行う必要はなく、ダウンロードの際には電子メール・メッセージを残しておき、所定時間ごとに削除の処理を行うようにしたり、電源投入時に処理済みの電子メール・メッセージを削除するようにすることもできる。
電子メール読み取り処理を終了すると、制御モジュール421は、ファームウェアを受信したか否かを判定する(S28)。ファームウェアを受信していない場合には(S28:No)、本実施の形態では、再度電子メールの読み取り処理を行うようにしているが(S27)、これに限らず、例えば通常処理(S22)に戻るようにしてもよい。
【0069】
ファームウェアを受信した場合(S28:Yes)には、ファームウェア書き換え処理を実行する(S29)。以下、本実施の形態におけるファームウェア書き換え処理の詳細な内容について説明する。
図11は、ファームウェア書き換え処理の詳細な内容を示すフローチャートである。本実施の形態のファームウェア書き換え処理では、まず、送信されてきたファームウェアがどの制御モジュールに対応するものかを判定する(S51)。本実施の形態では、解凍されたファームウェアのファイル名から判定することができる。ファームウェアがメインの制御モジュール421に対応するものである場合、ファームウェアの更新の際には、プリントデータの受信ジョブ、プリントジョブ、画像読取ジョブの全てが実行不可能な状態となる。従って全てのジョブの実行を停止し(S52)、メイン制御モジュールのフラッシュROM4212の書き換えを行う(S53)。そしてトラブル履歴を消去する(S54)。これは次にトラブルが発生しない限り、ファームウェアの更新を行う必要がないからである。最後にメイン制御モジュール421の再起動処理を行う(S55)。本実施の形態では、リセット部4223に含まれる電源制御I/Oを介してソフトウェアリセット処理を行う。もっとも再起動の方法はこれに限定されず、電源スイッチのオン・オフを制御する等の方法を用いてもよい。この再起動処理により新たなファームウェアがSRAMにロードされて動作が開始する。
【0070】
更新すべきファームウェアが画像形成部の制御モジュール424に対応するようなものである場合には、更新の際にプリントジョブが実行不可能となるが、プリントデータの受信ジョブや画像読取ジョブはそのまま実行することが可能である。従って、本実施の形態ではプリントジョブのみ実行停止処理を行う(S56)。その後、シリアルI/F4216、4245を介して、受信したファームウェアを制御モジュール424に送信する処理を行う(S57)。これを受信した制御モジュール424は、フラッシュROM4242の更新処理を行う。その後、トラブル履歴を消去し(S58)、制御モジュール424にて更新後のファームウェアを動作させるため、リセット部4223を介してリセット信号を出力し、画像形成部の制御モジュール424を再起動させる(S59)。
【0071】
更新すべきファームウェアが画像読取部の制御モジュール423に対応するようなものである場合には、更新の際に画像読取ジョブが実行不可能となるが、プリントデータの受信ジョブやプリントジョブはそのまま実行することが可能である。従って、本実施の形態では画像読取ジョブのみ実行停止処理を行う(S60)。その後、シリアルI/F4215、4236を介して、受信したファームウェアを制御モジュール423に送信する処理を行う(S61)。これを受信した制御モジュール423は、フラッシュROM4232の更新処理を行う。その後、トラブル履歴を消去して(S62)、制御モジュール423にて更新後のファームウェアを動作させるため、リセット部4223を介してリセット信号を出力し、画像読取部の制御モジュール423を再起動させる(S63)。
【0072】
以上の処理を終了すると、図9のフローチャートに戻って、再度通常処理に移行する(S21)。なお、メインの制御モジュール421で動作していたファームウェアが更新される場合には、それまで動作していたファームウェアの動作は終了する。
<変形例>
以上、本発明を実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明の内容が、上記実施の形態に示された具体例に限定されないことは勿論であり、例えば、以下のような変形例を考えることができる。
【0073】
(1)本実施の形態では、エラーコードのテーブルをサービスセンタ20側に用意し、当該テーブルの内容に基づいて、発生したトラブルがファームウェアに起因するものであるか否かを判定したが、エラーコードに関する詳細情報は、画像形成装置内部に保持し、ファームウェアに起因するものか否かの情報をサービスセンタに送信するようにしてもよい。
【0074】
(2)本実施の形態では、制御モジュールが三つの画像形成装置42に本発明を適用した場合の例について説明したが、制御モジュールの数に制限はない。また、画像読取部や画像形成部に限ることなく、モジュールごとに動作の停止や再起動が可能な部分であれば(例えばフィニッシャなどの付属装置を別のファームウェアで制御する場合など)、本発明を適用することは可能である。
【0075】
【発明の効果】
以上のように、本発明に係る画像形成装置等によれば、ファームウェアに起因するトラブルの発生に対応してファームウェアの更新をする場合に、更新される部分のみ動作の停止を行うようにしているため、他の部分の動作を停止させる必要がなく、生産性の低下を抑制することができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る画像形成装置の管理システムの構成を示す図である。
【図2】画像形成装置42のうち、特にファームウェアを実行して画像形成装置42の動作を制御する3つの制御モジュールのハードウェア構成と各制御モジュールの接続状態を示す図である。
【図3】ホストコンピュータ21の構成を示す図である。
【図4】ホストコンピュータ21の処理内容を示すフローチャートである。
【図5】送信先データベースの内容の一例を示す図である。
【図6】サービスセンタ側で、エラーコードを受信した場合の処理内容について説明するためのフローチャートである。
【図7】エラーコードのデータベースの内容の一例を示す図である。
【図8】ファームウェア送信処理の詳細な内容を示すフローチャートである。
【図9】画像形成装置42側で実行される処理の内容を示すフローチャートである。
【図10】電子メール読み取り処理の詳細な内容を示すフローチャートである。
【図11】ファームウェア書き換え処理の詳細な内容を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10 管理システム
20 サービスセンタ
21 ホストコンピュータ
30 インターネット
40 ユーザサイト
42 画像形成装置
421 メイン制御モジュール
4214 NVRAM
4223 リセット部
423 画像読取部の制御モジュール
424 画像形成部の制御モジュール
46 メールサーバ

Claims (5)

  1. 各部の動作が、当該各部のそれぞれに対応する複数のファームウェアによりそれぞれ制御される画像形成装置において、
    トラブルの発生を検知する検知手段と、
    前記トラブルに関連するファームウェアについて、バージョンの異なる別のファームウェアが存在する場合に、当該別のファームウェアを取得する取得手段と、
    前記取得手段が別のファームウェアを取得した場合に、当該別のファームウェアが、前記各部のうち、どの部分を制御するかを判定する判定手段と、
    前記判定手段による判定結果に基づき、前記各部のうち、前記別のファームウェアにより制御される部分の動作を停止する停止手段と、
    前記停止手段により動作が停止した後、前記別のファームウェアを、前記各部のそれぞれが備える記憶装置のうち、前記別のファームウェアにより制御される部分に備えられる記憶装置に格納する格納手段とを含む
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記画像形成装置はさらに、
    前記検知手段によりトラブルの発生が検知された場合に、前記トラブルに関する情報をネットワークを介して外部に送信する送信手段を備え、
    前記取得手段は、
    前記トラブルに関する情報に基づいて外部から送信されてくる別のファームウェアを、ネットワークを介して取得する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記画像形成装置は、
    発生したトラブルが緊急に対応すべきものであるか否かを判定する緊急度判定手段と、
    前記緊急度判定手段により緊急に対応すべきと判定された場合に、前記各部のうち、前記格納手段による記憶装置への格納が行われた部分の再起動を指示する再起動手段とを含む
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記画像形成装置は、
    発生したトラブルが緊急に対応すべきものであるか否かを判定する緊急度判定手段と、
    電源がオフ状態とされたことを検知する電源検知手段を備え、
    前記取得手段は、
    前記緊急度判定手段により、緊急に対応すべきものではないと判断された場合には、前記電源検知手段により、電源がオフ状態とされたことが検知された場合に別のファームウェアを取得する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  5. 各部の動作が、当該各部のそれぞれに対応する複数のファームウェアプログラムによりそれぞれ制御される画像形成装置において、動作を制御するファームウェアプログラムであって、
    トラブルの発生を検知する検知処理と、
    前記トラブルに関連するファームウェアについて、バージョンの異なる別のファームウェアが存在する場合に、当該別のファームウェアを取得する取得処理と、
    前記取得処理において別のファームウェアを取得した場合に、当該別のファームウェアが、前記各部のうち、どの部分を制御するかを判定する判定処理と、
    前記判定処理における判定結果に基づき、前記各部のうち、前記別のファームウェアにより制御される部分の動作を停止させる停止処理とを含む処理を前記画像形成装置にて実行させる
    ことを特徴とするファームウェアプログラム。
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