JP5943779B2 - クリーニング装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置 - Google Patents

クリーニング装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置 Download PDF

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本発明は、電子写真方式の画像形成装置における、例えば像担持体である被クリーニング部材の表面をクリーニングするための、被クリーニング部材の表面から除去された現像剤を溜める廃現像剤収納容器を備えたクリーニング装置に関するものである。また、前記クリーニング装置を少なくとも一つのプロセス手段として有するプロセスカートリッジ、及び前記クリーニング装置を有する画像形成装置に関するものである。
一般的に画像形成装置は、光導電性感光層を外周面に有する回転ドラム式の像担持体を使用し、像担持体を回転させながら感光層に静電潜像を形成して現像剤(トナー)により現像(顕像化)し、得られたトナー像を転写材に転写する構成を繰り返す。前記構成においては、ひとつの画像形成工程終了後、像担持体表面に残留したトナー及びその他の付着物を次の画像形成工程開始前に、クリーニング装置によって十分に除去している。
クリーニング装置の構成の一例として、被クリーニング部材である像担持体の表面に当接し、像担持体上に残留したトナーを掻き落とすクリーニングブレードがある。このクリーニング部材であるクリーニングブレードにより除去されたトナーを掬い取って捕集し、廃トナー収納容器(廃現像剤収納容器)に捕集したトナーを案内するシート状の部材(以下「シート部材」という。)がある。シート部材により捕集し、案内されたトナーは廃トナー溜めである廃現像剤収納容器に溜められる。このクリーニングブレードとシート部材、廃現像剤収納容器で構成されたクリーニング装置において、クリーニングブレード及びシート部材は、像担持体の表面に当接するように設けられている。シート部材にあっては、廃現像剤収納容器の所定位置(以下、「取付面」という。)に両面テープによって取り付けられている。しかしながら、シート部材は単層のポリエチレンテレフタレート(PET)フィルムで形成されており、かつ、像担持体と常時接しているため、シート部材先端部が像担持体から離れる方向にクリープ変形してしまう。又、廃現像剤収納容器は樹脂材料によって成形されており、画像のプリントを連続して進めていくことで生じる本体側の昇温により歪みが生じる。それにより、シート部材の取付面にも変動が生じてしまう。本体側の昇温が厳しい状態で画像を連続プリントした際、上記の2つの変形が重なり、シート部材の先端が像担持体に当接せず、クリーニングブレードで掻き落としたトナーを掬い取れなくなるという可能性があった。
シート部材のクリープ変形に関しては、特許文献1には、次の提案がなされている。先ず、シート取付面を湾曲させた状態でシート部材を貼り付ける。その後にシート取付面の湾曲状態を解放する。これにより、シート部材の長手方向にテンションを加えることができ、シート部材の先端のうねりを生じなくする。シート部材の先端のうねりを生じなくしたことで、感光体(像担持体)の表面にシート部材を当接させてクリーニングブレードで掻き落としたトナーを取る、というものである。このような方法で張り付けられたシート部材は、連続プリントの初期には良好に機能する。
しかしながら、本体側の昇温が厳しい状態で画像を連続プリントした場合には、シート部材先端が像担持体から離れる方向に変形してしまうという上記の問題点は依然として解消されていない。
特開平6−195006号公報
これまで述べたように、長時間の使用で、シート部材先端が像担持体から離れる方向にクリープ変形するという課題がいまだ解決されていない。更に、上述のように、画像形成装置の長時間使用の昇温によりシート取付面を含む廃現像剤収納容器が変形してシート部材が像担持体より離れてしまうという問題があった。
この点について、図13(a)、(b)を参照して更に具体的に説明する。
従来のプロセスカートリッジ51は、図13(a)に示すように、被クリーニング部材である感光ドラム2の端部31はサイドホルダー4の軸受け部32で支持され、帯電ローラ3の端部33はサイドホルダー4の軸受け部34で支持されている。また、クリーニングブレード5を接着したブレード板金6をビス7で廃トナー容器(廃現像剤収納容器)8のブレード板金台座部18に固定している。更にシート部材9を両面テープ19で廃現像剤収納容器8のシート部材台座部28に固定している。プロセスカートリッジ51は、画像形成装置本体に着脱交換自在となっている。
本発明者は、斯かる構成の廃トナー容器について多くの研究実験を行った結果、次のことが分かった。つまり、従来のプロセスカートリッジ51においては、画像を連続してプリントし、画像形成装置本体に昇温が生じた際、ブレード板金6と廃現像剤収納容器8の線膨張差によって廃現像剤収納容器8の底面12がブレード板金6よりも感光ドラム2から離れる方向へ反る。また、同様にシート部材台座28が感光ドラム2から離れてしまう。その為、図13(b)に示すように廃トナー(廃現像剤)Tが感光ドラム2とシート部材9の間から漏れてしまう。
本発明は、本発明者の斯かる新規な知見に基づきなされたものである。
従って、本発明の目的は、画像形成装置の長時間使用による昇温状況の場合にもトナー(現像剤)を掬い取れるようにシート部材先端の変位量が少ない形状の廃現像剤収納容器を有するクリーニング装置を提供することである。また、本発明の目的は、前記クリーニング装置を有するプロセスカートリッジ、及び前記クリーニング装置を有する画像形成装置を提供することである。
上記目的は本発明に係るクリーニング装置にて達成される。要約すれば、本発明は、被クリーニング部材に付着した現像剤を、前記被クリーニング部材に当接して除去するクリーニング部材と、前記クリーニング部材よりも前記被クリーニング部材の移動方向の上流側で前記被クリーニング部材と当接し、前記クリーニング部材により除去された前記現像剤を掬い取るシート部材と、前記クリーニング部材により除去された前記現像剤を収納する容器と、を備え、前記容の壁に前記シート部材の長手方向に沿って前記シート部材の長手方向の長さよりも長い開口部設けられ、前記開口部が前記容器より柔軟な可撓性部材で塞がれていることを特徴とするクリーニング装置である。
本発明の一実施態様によると、前記容器に設けられた前記シート部材を支持する台座は、前記クリーニング部材側に凸となるアーチ形状を有すると共に、前記シート部材側に凸となるアーチ形状を有するアーチ形状部と、前記アーチ形状部の前記被クリーニング部材側に設けられ、前記シート部材が貼り付けられる平面を備えた貼り付け部と、を有する。
本発明によれば、画像を連続してプリントした際に画像形成装置本体側に昇温が生じても、シート部材先端の変位量が少ない形状の廃現像剤収納容器を提供することができる。
本発明に係るプロセスカートリッジを装着した画像形成装置全体の一例を示す概略断面図である。 本発明の実施例1に係るプロセスカートリッジの概略断面図であり、図2(a)は実施例1に係るプロセスカートリッジの概略断面図であり、図2(b)は実施例1に係るプロセスカートリッジの概略斜視図である。 本発明に係るプロセスカートリッジにおけるシート部材台座垂直方向及び平行方向を説明した図である。 本発明の実施例1に係るプロセスカートリッジと従来例のプロセスカートリッジのシート部材台座の変位量を有限要素法による熱応力解析で比較したグラフであり、図4(a)はシート部材台座垂直方向変位量のグラフであり、図4(b)はシート部材台座平行方向変位量のグラフである。 比較例のプロセスカートリッジの概略斜視図である。 本発明の実施例1に係るプロセスカートリッジと比較例のプロセスカートリッジのシート部材台座の変位量を有限要素法による熱応力解析で比較したグラフであり、図6(a)はシート部材台座垂直方向変位量のグラフであり、図6(b)はシート部材台座平行方向変位量のグラフである。 本発明の実施例2に係るプロセスカートリッジの一例を示す概略構成図であり、図7(a)はシート部材取付部を感光ドラム側から見た概略構成図であり、図7(b)はシート部材台座を廃トナー容器に取り付ける方法を説明するための概略斜視図である。 本発明の実施例3に係るプロセスカートリッジの一例を示す概略構成図であり、図8(a)は実施例3に係るプロセスカートリッジの概略断面図であり、図8(b)は実施例3に係るプロセスカートリッジの概略斜視図である。 本発明の実施例3に係るプロセスカートリッジにおけるシート部材台座部分のアーチ形状を説明した図であり、図9(a)はシート部材台座とクリーニング部材の概略斜視図であり、図9(b)はシート部材台座とクリーニング部材を感光ドラム側から見たときの図である。 本発明の実施例1に係るプロセスカートリッジと本発明の実施例3に係るプロセスカートリッジのシート部材台座の変位量を有限要素法による熱応力解析で比較したグラフである。図10(a)はシート部材台座垂直方向変位量のグラフであり、図10(b)はシート部材台座平行方向変位量のグラフである。 本発明の実施例4に係るプロセスカートリッジの概略断面図である。 本発明の実施例1の形態をベルトクリーニング装置に適用したベルトクリーニング装置の一例を示す概略断面図である。 従来のプロセスカートリッジの一例を示す概略構成図であり、図13(a)は従来のプロセスカートリッジの概略構成断面図であり、図13(b)は従来のプロセスカートリッジで熱膨張によりトナーが漏れる様子を表した図である。
以下、本発明に係るクリーニング装置、プロセスカートリッジ、及び画像形成装置を図面に則して更に詳しく説明する。
[実施例1]
先ず、画像形成装置の全体的な構成及び動作について説明する。尚、図1は本発明に係る画像形成装置Aの一実施例であり、同図はその概略構成説明図である。
画像形成装置Aは、画像形成装置A本体に着脱交換自在なプロセスカートリッジ1を有する。プロセスカートリッジ1は、像担持体であるドラム状の電子写真感光体(以下、「感光ドラム」という。)2を有する。感光ドラム2の周りには、一次帯電手段である帯電ローラ3、及びクリーニング装置Cが配置されており、本実施例では、感光ドラム2、帯電ローラ3、及びクリーニング装置Cが一体化してプロセスカートリッジ1を構成している。また、プロセスカートリッジ1の感光ドラム2に当接する位置に現像手段102が配置される。また、感光ドラム2に対向して、記録媒体搬送ベルト(転写ベルト)104が配置されている。感光ドラム2は、図示しない駆動モータの駆動力が伝わり、図1において時計回りの方向(矢印rの方向)へ回転する。感光ドラム2は、前記帯電ローラ3によって、感光ドラム2の表面を一様に帯電する。感光ドラム2は、露光手段101によって感光ドラム2の表面に静電潜像が形成される。
感光ドラム2の表面の静電潜像は、現像手段102によってトナー画像に現像され、可視像化される。現像手段102には、現像剤であるトナーを収容した現像容器102aとトナーを担持搬送して感光ドラム2上の静電潜像を現像する現像剤担持体である現像ローラ102Bが設けられている。
記録媒体搬送ベルト104は、図1における反時計回り方向に回転し、感光ドラム2の回転に伴って回転する。給紙トレイ103に積載された記録媒体Pは、搬送手段105、記録媒体搬送ベルト104によって挟持搬送され、記録媒体搬送ベルト104を挟んで感光ドラム2と対向する転写手段106により、感光ドラム2上のトナー像(現像剤像)を記録媒体P上に転写する。
定着手段107は、記録媒体Pを搬送させながら、転写されたトナー像を記録媒体Pに熱定着させるものである。
一方、トナー像転写後の感光ドラム2は、記録媒体Pに転写されないで感光ドラム2の表面(像担持体表面)にトナー(現像剤)が残る場合がある。残ったトナーは、感光ドラム(被クリーニング部材)2の外周面(表面)の外側に配置されているクリーニング装置Cのクリーニング部材であるクリーニングブレード5によって除去される。クリーニングされた感光ドラム2は、次の画像形成に供される。
トナー像定着後の記録媒体Pは、排出トレイ108に排出して画像形成動作を終了する。
以下に本発明の特徴部であるクリーニング装置Cを有するプロセスカートリッジ1について更に詳しく述べる。
図2(a)、(b)に本実施例に係るプロセスカートリッジ1を示す。尚、図2(a)、(b)では、感光ドラム2が上方に位置し、廃現像剤容器8が下方に位置して図示されている。図2(a)はプロセスカートリッジ1の概略断面図であり、図2(b)はプロセスカートリッジ1の概略斜視図である。説明の位置を図面上左側を前、右側を後、上方を上、下方を下(又は底面)と呼ぶこととする。
図2(a)、(b)に示すように、本実施例にてプロセスカートリッジ1は、図13(a)を参照して説明した従来のプロセスカートリッジ51と同様に、感光ドラム2の端部31はサイドホルダー4の軸受け部32で支持され、帯電ローラ3の端部33はサイドホルダー4の軸受け部34で支持されている。廃現像剤収納容器8は、感光ドラム2及びクリーニングブレード5を内包するように図2(a)、(b)では開口部が上方に位置して断面が概略「コ」の字形状に形成された箱型容器とされる。つまり、廃現像剤収納容器8は、感光ドラム2の回転動作方向に互いに離隔して平行に延在した左右の前後壁面8a、8b、下方の底壁面8c、更に感光ドラム2回転軸保持方向の両壁面8d、8dにて構成される。クリーニングブレード5を接着したブレード金具6はビス7で、廃現像剤収納容器8の底壁面8cに立設されたブレード板金台座部18に固定している。更にシート部材9を両面テープ19で、本実施例では廃現像剤収納容器8の壁面8aを形成しているシート部材台座部28に固定している。シート部材台座部28にはシート部材9貼り付け面を形成する傾斜面28aが廃現像剤収納容器8の外側に向かって傾斜して設けられ、更に、傾斜面28aには廃現像剤収納容器8を形成する壁面8aとは別の壁面としてリブ17が設けられている。このリブ17は感光ドラム2の回転軸線方向に延在した廃現像剤収納容器8の内部Sと外部を隔てる壁面8aと概平行な壁面を形成するように設計されている。プロセスカートリッジ1は、画像形成装置本体Aに着脱交換自在となっている。
本実施例のプロセスカートリッジ1は、従来のプロセスカートリッジ51と異なり、プロセスカートリッジ1の廃現像剤収納容器8には容器内部Sと容器外部をつなげる開口部11がある。開口部11は、感光ドラム2がクリーニング部材、シート部材9と当接する側と反対側の廃現像剤収納容器8のクリーニング部材設置位置と、シート部材設置位置との間の廃現像剤収納容器壁面(底面)8cに開けられている。所定の幅(W0)の開口部11は、図2(b)に示すように、感光ドラム2の回転軸線方向に沿って所定長さ(L0)に渡って形成される。本実施例では、開口部11の感光体ドラム2の回転軸線方向長さL0は、シート部材9の感光ドラム2の回転軸線方向長さLsに比べ長く(L0>LS)形成されている。具体的に一例をあげれば、LC=260mm、WC=44mmの廃現像剤収納容器8にてW0=3mm、L0=250mm、LS=247mmとされる。尚、廃現像剤収納容器8の感光ドラム2の回転軸線方向長さをLcとすると、LC≧L0>LSである。そして、開口部11から廃現像剤(廃トナー)が漏れないように柔軟な可撓性部材10によって開口部11の全域を塞いでいる。つまり、本発明によれば、廃現像剤収納容器8に、シート部材9の長手方向の長さLsよりも長い領域が可撓性部材10で構成されている。可撓性部材10としては、可撓性のあるゴム部材やスポンジ状の部材などが適している。この開口部11があることにより、廃現像剤収納容器8の底面8cが連続プリント時の画像形成装置Aの昇温による反りにより感光ドラム2から離れた場合でも、シート部材台座28には熱膨張エネルギーは伝わらない。従って、シート部材9は感光ドラム2に当接された状態が保てられ、クリーニングブレード5で掻き落とした廃現像剤をシート部材9で掬い取ることができる。
ここで、本実施例におけるプロセスカートリッジ1と従来のプロセスカートリッジ51での有限要素法による熱応力解析を実施し、シート部材台座28の変位を比較した結果を図4のグラフに示す。
尚、シート部材台座垂直方向及びシート部材台座平行方向の方向は、図3に示す方向である。つまり、感光ドラム2の回転軸線方向に沿った長手方向に延在するシート部材9の面9aに対し垂直且つ感光体ドラム2へ当接する方向(V)、及び、シート部材9の9a面と平行且つ感光体ドラム2から離れる方向(H)をそれぞれプラスの数値で表す。図4(a)はシート部材台座28のシート部材台座垂直方向の変位量のグラフであり、図4(b)はシート部材台座平行方向の変位量のグラフである。図4において本実施例のプロセスカートリッジ1が従来のプロセスカートリッジ51に比べ熱膨張によってシート部材台座28が感光ドラム2から離れる変位量が低減出来ていることが分かる。
ここで、図5に、本実施例のプロセスカートリッジ1とプロセスカートリッジの開口部11の長さ(L0)をシート部材9の長さ(LS)よりも短くした場合(L0<LS)の比較例のプロセスカートリッジ61の概略斜視図を示す。図6には、比較例のカートリッジ61の有限要素法による熱応力解析を実施した結果を示す。プロセスカートリッジ61の開口部11の長手方向長さ(L0)は図5に示すようにプロセスカートリッジ61の長手方向長さ(LC)に比べ、短く、シート部材9の長手方向の長さ(LS)よりも短くしてある(即ち、L0<LC、L0<LS)。
シート部材台座垂直方向(図6(a))、平行方向(図6(b))の初期位置からの変位を合わせて考慮すると、本実施例のプロセスカートリッジ1の方が比較例のプロセスカートリッジ61に比べシート部材台座28が感光ドラム2から離れる変位量が低減出来ていることが分かる。
上記の様に本実施例のプロセスカートリッジ1の廃現像剤収納容器8にシート部材9の長手方向長さ(LS)よりも長い開口部11(即ちL0>LS)を設ける構造にすることによって、画像形成装置A本体の昇温が厳しい場合にもシート部材9が感光ドラム2に当接する状態が保てる。それにより廃現像剤を掬い取ることが可能になる。
[実施例2]
次に本発明に係るプロセスカートリッジの第二の実施例について、図7(a)、(b)を用いて説明する。
本実施例2は、実施例1とは、シート部材台座28が廃現像剤収納容器8とは別部品になっているという点で異なる。本実施例のプロセスカートリッジの大部分の構成と動作は、前述した実施例1と同一であるため、実施例1の説明を援用し、再度の説明は省略する。ここでは前述した実施例1と異なる点についてのみ説明する。
図7(a)は本実施例におけるプロセスカートリッジ201を感光ドラム2側から見た上面図であり、感光ドラム2は省略されている。図7(b)はプロセスカートリッジ201の概略斜視図である。
図7(a)、(b)においてシート部材台座28は、廃現像剤収納容器8と別部品になっている。支持ピン13が廃現像剤収納容器8の側面8dの穴14と可撓性部材10aの穴154を貫通し、シート部材台座28に設けられた穴15へ挿入することで、シート部材台座28を支持する構成となっている。更にシート部材台座28が支持ピン13を回転中心に回転するのを抑えるため、支持ピン13aが廃現像剤収納容器8の側面8dの穴14aと可撓性部材10aの穴154aを貫通し、シート部材台座28に設けられた穴15aへ挿入する構成となっている。
この構成により、画像形成装置A本体の昇温が厳しい場合に、廃現像剤収納容器8が熱変形しても、シート部材台座28への熱変形応力の伝達を完全に遮断することが可能になる。これにより、実施例1よりも、シート部材台座28が感光ドラム2から離れる変位量を更に低減でき、感光ドラム2にシート部材9が当接した状態保つことができ、廃現像剤を掬い取ることが可能となる。
[実施例3]
次に、本発明に係るプロセスカートリッジの第三の実施例について、図8〜図10を用いて説明する。本実施例3では、実施例1とは、シート部材台座28の面21及び底面20がシート部材9側へと、また廃現像剤収納容器8の壁面8aの内側の側面39a及び外側の面38がクリーニングブレード5側へと、それぞれ凸になるアーチ形状という点で異なる。
本実施例のプロセスカートリッジの大部分の構成と動作は前述した実施例1と同一である為、実施例1の説明を援用し、再度の説明は省略する。ここでは実施例1とは異なる点についてのみ説明する。
図8(a)は、本実施例におけるプロセスカートリッジ301の断面図であり、図8(b)は本実施例におけるプロセスカートリッジ301の概略斜視図である。
図8(a)、(b)に示すように、シート部材台座28を形成する容器8の前壁8aの内面は、段形状とされ、底壁8c側の壁面39aとシート部材台座28の上面28a(貼り付け部)の壁面39bとして形成されている。本実施例ではリブ17と向かい合う面38及び、クリーニングブレード板金台座部18と向かい合う面39aにはそれぞれ曲率を設け(アーチ形状部)、クリーニングブレード5に対して凸になるアーチ形状となっている。更に、シート部材台座28の底面20及び底面20と並行の壁面39aと39bを結ぶ面である容器内部側の面21にも曲率を設け(アーチ形状部)、シート部材9に対して凸になるアーチ形状となっている。つまり、クリーニングブレード及びシート部材側へと凸になるアーチ形状となっている。
尚、図9(a)、(b)に面38、39a及び底面20及び21についてクリーニングブレード5に対して凸となる形状を表した図を示している。図9(a)は、シート部材台座28のアーチ形状部分を示すためのシート部材台座28とクリーニング部材に関する斜視図であり、図9(b)は図9(a)View1より見た図である。
ここで、本実施例のプロセスカートリッジ301と、実施例1のプロセスカートリッジ1で有限要素法による熱応力解析を実施しシート部材台座28の変位を比較したところ、図10(a)、(b)に示すグラフになった。両グラフにおいてわかるように、本実施例のプロセスカートリッジ301は実施例1のプロセスカートリッジ1に比べ、熱変形によりシート部材台座28が感光ドラム2から離れる変位量を更に低減することが可能となる。特に、図10(b)は、シート部材台座平行方向の変位量が実施例1のプロセスカートリッジ1に比べ少なく、より良好な結果が得られることを示している。
[実施例4]
次に本発明に係るプロセスカートリッジの第四の実施例について、図11を用いて説明する。本実施例4は、実施例1とは開口部11に通気性を有する多孔質膜のフッ素系化合物を素材とする部材が挟み込まれているという点で異なる。
本実施例のプロセスカートリッジの大部分の構成と動作は、前述した実施例1と同一であるため、実施例1の説明を援用し、再度の説明は省略する。ここでは前述した実施例1と異なる点についてのみ説明する。
図11は本実施例のプロセスカートリッジ401の断面図である。図11においてプロセスカートリッジ401の開口部11の間には通気性を有する多孔質膜のフッ素系化合物を素材とするフィルターであるフィルター部材41が挟み込まれている。開口部11にフィルター部材41を挟み込むことによって以下のような場合のトナーの吹き出しを防ぐことができる。
例えば、画像形成装置A本体にプロセスカートリッジ401を着脱する際に、ユーザーが容器底面8cに強い力が加わる握り方をした場合でも容器内部Sの内圧上昇によるトナーの吹き出しを防ぐことが出来る。
[実施例5]
尚、実施例1〜4において、像担持体として感光ドラムを備えたプロセスカートリッジに一体化された被クリーニング部材としての感光ドラムをクリーニングするためのクリーニング装置について述べた。本発明はこれに限定されるものではない。被クリーニング部材としては、ベルト状又はドラム状の中間転写体、又は、記録媒体を担持搬送する記録媒体搬送体などのベルト部材又はドラム部材を用いた画像形成装置におけるクリーニング装置にも同様に適用可能である。以下にベルトクリーニング装置に適用した場合について説明する。
図12は、本実施例のベルトクリーニング装置の一例であり、転写手段106の転写ベルト104回転移動方向下流側に位置するベルトクリーニング装置500の概略断面図である。
ここで、クリーニング装置500の機能を説明する。感光ドラム2に現像手段102によって形成されたトナー像のトナー(現像剤)Tのうち、記録媒体Pに転写されなかったものの少なくとも一部は、転写部Bで転写ベルト104に転移する。これは、記録媒体Pが搬送され、転写部Bを通過していなくても感光ドラム2と転写ベルト104が当接回転している場合があるからである。このため、転写部Bで感光ドラム2に接触した転写ベルト104の表面には、転写残トナーT’が付着している。転写ベルト104に付着した転写残トナーT’は、ベルトクリーニング装置500において、クリーニングブレード5を摺擦させて、転写ベルト104から掻き捕られ、クリーニングされる。掻き捕られた廃トナー(廃現像剤)は、シート部材9で掬い取られ、廃現像剤収納容器8に収納される。
本実施例ベルトクリーニング装置500は図12に示すように開口部11が転写ベルト104のベルト部材当接側と反対側の廃現像剤収納容器9のクリーニングブレード5設置位置とシート部材9設置位置の間の壁面8cに開けられている。
そして、開口部11から廃現像剤(廃トナー)が漏れないように可撓性のある柔軟な部材10によって開口部11の全域を塞いでいる。この開口部11があることにより、廃現像剤収納容器8において画像形成装置Aの昇温による反りが生じても、シート部材台座28には熱膨張エネルギーは伝わらない。従って、シート部材台座28は転写ベルト104に当接された状態が保てられ、クリーニングブレード5で掻き落とした廃現像剤をシート部材9で掬い取ることが出来る。
以上の構成によるベルトクリーニング装置を用いる画像形成装置ならば、中間転写ベルトを用いる中間転写方式の画像形成装置におけるクリーニング装置においても同様に適用できる。
また、上記では実施例1と同様の廃現像剤収納容器を備えた構成のベルトクリーニング装置を例に挙げて説明した。更に実施例2〜4と同様の構成の廃現像剤収納容器を備えたベルトクリーニング装置としても良い。
尚、実施例1〜5において、単色の画像形成装置を用いて説明したが、同様のクリーニング装置を用いたものならば、多色のカラー画像形成装置であっても良い。また、中間転写体を用いない画像形成装置を用いて説明したが、中間転写方式の画像形成装置であっても良い。
1 プロセスカートリッジ
2 感光ドラム
5 クリーニングブレード
8 廃現像剤収納容器
9 シート部材
10 可撓性部材
10a 可撓性部材
11 開口部
17 リブ
28 シート部材台座
41 多孔質膜のフッ素系化合物
51 プロセスカートリッジ
61 プロセスカートリッジ
201 プロセスカートリッジ
301 プロセスカートリッジ
401 プロセスカートリッジ
500 ベルトクリーニング装置

Claims (8)

  1. クリーニング部材に付着した現像剤を、前記被クリーニング部材に当接して除去するクリーニング部材と、
    前記クリーニング部材よりも前記被クリーニング部材の移動方向の上流側で前記被クリーニング部材と当接し、前記クリーニング部材により除去された前記現像剤を掬い取るシート部材と、
    前記クリーニング部材により除去された前記現像剤を収納する容器と、
    を備え、
    記容の壁に前記シート部材の長手方向に沿って前記シート部材の長手方向の長さよりも長い開口部設けられ、前記開口部が前記容器より柔軟な可撓性部材で塞がれていることを特徴とするクリーニング装置。
  2. 前記容器に設けられた前記シート部材を支持する台座は、前記クリーニング部材側に凸となるアーチ形状を有すると共に、前記シート部材側に凸となるアーチ形状を有するアーチ形状部と、前記アーチ形状部の前記被クリーニング部材側に設けられ、前記シート部材が貼り付けられる平面を備えた貼り付け部と、を有することを特徴とする請求項1に記載のクリーニング装置。
  3. 前記開口部は、前記台座と、前記容器の前記クリーニング部材を支持する部分との間に設けられていることを特徴とする請求項2に記載のクリーニング装置。
  4. 前記容器に設けられた前記シート部材を支持する台座は、前記容器とは別部品とされていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のクリーニング装置。
  5. 前記可撓性部材は通気性を有するフィルターであることを特徴とする請求項1〜のいずれかの項に記載のクリーニング装置。
  6. 前記被クリーニング部材は、静電潜像が形成される像担持体、前記像担持体から現像剤像を転写される中間転写体、又は、前記像担持体から現像剤像を転写される記録媒体を搬送する記録媒体搬送体のいずれかであることを特徴とする請求項1〜のいずれかの項に記載のクリーニング装置。
  7. 少なくとも、静電潜像が形成される像担持体と、被クリーニング部材としての前記像担持体をクリーニングするクリーニング装置が一体化され、画像形成装置本体に対して着脱交換自在に構成したプロセスカートリッジにおいて、
    前記クリーニング装置は、請求項1〜のいずれかの項に記載のクリーニング装置であることを特徴とするプロセスカートリッジ。
  8. 記録媒体に画像を形成する画像形成装置であって、請求項1〜のいずれかの項に記載のクリーニング装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
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