JP4793470B2 - 帯電器 - Google Patents

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Description

本発明は、放電ワイヤおよび対向電極を清掃する清掃部材を備えた帯電器に関する。
従来、帯電器として、感光ドラムの軸方向に延びる放電ワイヤと、放電ワイヤと感光ドラムとの間に配置されるグリッド電極(対向電極)と、放電ワイヤやグリッド電極の両方に摺接して清掃する清掃部材とを備えるものが知られている(特許文献1,2参照)。
特開平4−369663号公報 特開平7−301978号公報
ところで、前述した技術では、通常、清掃部材のうちグリッド電極と摺接する部分にはスポンジ状のものが使われているが、このようなスポンジ状のものでは、グリッド電極上に固着したトナー等の異物を十分に除去することが困難であった。
そこで、本発明は、放電ワイヤに対向する対向電極(例えばグリッド電極)に固着した異物を良好に除去することができる帯電器を提供することを目的とする。
前記課題を解決する本発明は、所定方向に沿って延設される放電ワイヤと、前記放電ワイヤの延設方向に沿って延び、前記放電ワイヤと対向する対向電極と、前記放電ワイヤと前記対向電極とを支持するフレームと、を有する帯電器であって、前記対向電極と摺接しながら前記延設方向に移動することで、前記対向電極を清掃する清掃部材を有し、前記清掃部材は、前記対向電極と接触する板状部材と、前記板状部材を支持する支持部材と、を有しており、前記板状部材は、前記対向電極と接触する先端と、前記先端に対して反対側に位置する基端と、を有し、前記支持部材は、前記先端と前記基端とが前記延設方向で異なる位置に配置されるように前記板状部材を前記対向電極に対して斜めに支持し、前記板状部材は、撓み変形可能に構成され、前記先端と前記基端とを繋ぐ方向から見て湾曲していることを特徴とする。




ここで、「斜めに支持する」とは、板状部材が対向電極に対して傾斜した姿勢(非平行かつ非垂直)となるように、板状部材を支持することをいう。
本発明によれば、支持部材で斜めに支持された板状部材の先端で、対向電極上に固着した異物を強く擦って削り落とすことができるので、対向電極に固着した異物を良好に除去することができる。
本発明によれば、支持部材で斜めに支持された板状部材の先端が対向電極に強く摺接するので、対向電極に固着した異物を良好に除去することができる。
カラープリンタの全体構成を示す断面図である。 プロセスカートリッジの構造を示す拡大断面図である。 清掃部材が装着された上側フレームを示す斜視図である。 清掃部材を示す斜視図である。 清掃部材を分解して示す分解斜視図である。 清掃部材を下側から見るとともに、フィルムを第1突起付近で切った断面図として示す説明図である。 支持部材を第1突起の先端側から見た正面図(a)と、フィルムを示す平面図(b)である。 清掃部材を上側フレームに取り付けていく状態を示す分解斜視図である。 放電ワイヤ、対向電極および清掃部材を外した状態の上側フレームを下側から見た下面図(a)と、放電ワイヤ、対向電極および清掃部材を取り付けた状態の上側フレームを図9(a)のX−X線で切ったX−X断面図(b)である。 清掃部材と上側フレームとが当接した状態を示す断面図である。 板状部材の先端に対向電極用摺接部材を貼り付けた変形例を示す説明図(a),(b)である。
次に、本発明の一実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、以下の説明においては、まず、カラープリンタの全体構成を簡単に説明した後、本発明の特徴部分を説明することとする。
以下の説明において、方向は、カラープリンタ使用時のユーザを基準にした方向で説明する。すなわち、図1において、紙面に向かって左側を「前側(手前側)」、紙面に向かって右側を「後側(奥側)」とし、紙面に向かって奥側を「左側」、紙面に向かって手前側を「右側」とする。また、紙面に向かって上下方向を「上下方向」とする。
<カラープリンタの全体構成>
図1に示すように、カラープリンタ1は、本体筐体10内に、用紙Pを供給する給紙部20と、給紙された用紙Pに画像を形成する画像形成部30と、画像が形成された用紙Pを排出する排紙部90とを備えている。
本体筐体10の上部には開閉自在なアッパーカバー12が、後側に設けられたヒンジ(図示せず)を支点として上下に回動自在に設けられている。アッパーカバー12の上面は、本体筐体10から排出された用紙Pを蓄積する排紙トレイ13となっており、下面には後述する複数のLEDユニット40を保持する複数の保持部材14が設けられている。
給紙部20は、本体筐体10内の下部に設けられ、本体筐体10に着脱自在に装着される給紙トレイ21と、この給紙トレイ21から用紙Pを画像形成部30へ搬送する用紙供給機構22を主に備えている。この給紙部20では、給紙トレイ21内の用紙Pが、用紙供給機構22によって一枚ずつ分離されて画像形成部30に供給される。
画像形成部30は、4つのLEDユニット40と、4つのプロセスカートリッジ50と、転写ユニット70と、定着ユニット80とから主に構成されている。
プロセスカートリッジ50は、アッパーカバー12と給紙部20との間で前後方向に並んで配置され、図2に示すように、感光体カートリッジ51と、感光体カートリッジ51に対して着脱可能な現像カートリッジ61とを備えている。なお、各プロセスカートリッジ50は、現像カートリッジ61のトナー収容室66に収容されるトナーの色が相違するのみであり、構成は同一である。
感光体カートリッジ51は、ドラムケース52と、このドラムケース52内に収容される感光体の一例としての感光ドラム53および帯電器54とを主に備えている。
現像カートリッジ61は、現像ケース62と、現像ケース62内に収容される現像ローラ63、供給ローラ64およびブレード組立体65と、現像ケース62内に形成されるトナー収容室66とを有している。
図1に示すように、転写ユニット70は、給紙部20と各プロセスカートリッジ50との間に設けられ、駆動ローラ71、従動ローラ72、搬送ベルト73および転写ローラ74を主に備えている。
駆動ローラ71および従動ローラ72は、前後方向に離間して平行に配置され、その間にエンドレスベルトからなる搬送ベルト73が張設されている。搬送ベルト73は、その外側の面が各感光ドラム53に接している。また、搬送ベルト73の内側には、各感光ドラム53との間で搬送ベルト73を挟持する転写ローラ74が、各感光ドラム53に対向して4つ配置されている。この転写ローラ74には、転写時に定電流制御によって転写バイアスが印加される。
定着ユニット80は、各プロセスカートリッジ50および転写ユニット70の後側に配置され、加熱ローラ81と、加熱ローラ81と対向配置され加熱ローラ81を押圧する加圧ローラ82とを備えている。
このように構成される画像形成部30では、まず、各感光ドラム53の表面が、帯電器54により一様に帯電された後、各LEDユニット40から照射される光により露光される。これにより、露光された部分の電位が下がって、各感光ドラム53上に画像データに基づく静電潜像が形成される。
また、トナー収容室66内のトナーが、供給ローラ64の回転により現像ローラ63に供給され、現像ローラ63の回転により現像ローラ63とブレード組立体65との間に進入して一定厚さの薄層として現像ローラ63上に担持される。
現像ローラ63上に担持されたトナーは、現像ローラ63が感光ドラム53に対向して接触するときに、感光ドラム53上に形成された静電潜像に供給される。これにより、感光ドラム53上でトナーが選択的に担持されて静電潜像が可視像化され、反転現像によりトナー像が形成される。
そして、搬送ベルト73上に供給された用紙Pが各感光ドラム53と搬送ベルト73の内側に配置される各転写ローラ74との間を通過することで、各感光ドラム53上に形成されたトナー像が用紙P上に転写される。用紙Pが加熱ローラ81と加圧ローラ82との間を通過すると、用紙P上に転写されたトナー像が熱定着される。
排紙部90は、定着ユニット80の出口から上方に向かって延び、手前側に反転するように形成された排紙側搬送経路91と、用紙Pを搬送する複数対の搬送ローラ92を備えている。トナー像が転写され、熱定着された用紙Pは、搬送ローラ92によって排紙側搬送経路91を搬送され、本体筐体10の外部に排出されて排紙トレイ13に蓄積される。
<帯電器の構造>
次に、帯電器54の構造について詳細に説明する。
図2に示すように、帯電器54は、前述したドラムケース52の上側部分を構成するフレームの一例としての上側フレーム100と、上側フレーム100に支持される放電ワイヤ110および対向電極120と、図3に示す清掃部材200とを備えている。
放電ワイヤ110は、感光ドラム53の軸方向(所定方向)に沿って延設されるワイヤであり、上側フレーム100に形成される長溝101(図3参照)内に配置され、その両端が上側フレーム100で支持されている。
対向電極120は、感光ドラム53の軸方向に沿って延びて放電ワイヤ110と対向するように断面視コ字状に折り曲げられた板状の電極であり、主に、グリッド電極121と、一対のシールド電極122とを備えている。
グリッド電極121は、放電ワイヤ110と感光ドラム53との間に配置される電極であり、コ字状の対向電極120の底部に複数のスリットを形成することで複数のワイヤ状に形成されている。
各シールド電極122は、感光ドラム53の移動方向で放電ワイヤ110を挟むように対向(位置)するように配置されている。ここで、「感光ドラム53の移動方向」とは、感光ドラム53のうちグリッド電極121に対向する部位の移動方向(図2では、前斜め上方)をいう。
図3に示すように、清掃部材200は、上側フレーム100の長溝101に移動可能に装着されており、放電ワイヤ110と対向電極120(図2参照)とに摺接しながら移動することで、放電ワイヤ110と対向電極120を清掃する。具体的には、図4に示すように、清掃部材200は、支持部材210と、板状部材の一例としてのフィルム220と、摺接部材の一例としての板状スポンジ230とを備えている。
支持部材210は、図5に示すように、長方形の略平板状に形成される操作部211と、操作部211の下面から下方に延びる撓み変形可能な2つのアーム部212とを主に備えている。各アーム部212には、フィルム220や板状スポンジ230を支持するための第1突起213、第2突起214および凹部215が形成されている。
各第1突起213は、略三角柱状に形成されており、フィルム220に形成される係合孔227を貫通した状態でフィルム220を支持する。より具体的には、各第1突起213は、スリット226で分離されたフィルム220の一方と他方をそれぞれ支持する。また、この第1突起213は、略U字状に折り曲げられた板状スポンジ230の両端部が互いに離れる方向に広がるのを抑えることにも寄与している。
各第2突起214は、四角柱状に形成されており、略U字状の板状スポンジ230の屈曲部分を挟み込むようにして支持している。
凹部215は、第1突起213の周りを囲うように形成されており、アーム部212の先端から基端に向かうにつれて徐々に深くなるように形成されている。すなわち、凹部215は、アーム部212の先端から基端に向かうにつれて徐々に操作部211の長手方向の一方に傾斜する傾斜面を有している。これにより、この凹部215に押し付けられるフィルム220は、その先端221と基端222が放電ワイヤ110の延設方向でずれる(異なる位置に配置される)ようにグリッド電極121に対して斜めになった状態で、支持部材210で支持されるようになっている(図10参照)。
また、第1突起213を挟むように配置される凹部215の開口端215A,215B(図6参照)のうち第1突起213の外側に位置する開口端215Aは、内側に位置する開口端215Bよりも一段高い位置(延設方向においてアーム部212よりもフィルム220側の位置)に配置されるように形成されている。これにより、図6に示すように、凹部215に押し付けられるフィルム220は、その先端221と基端222とを繋ぐ方向から見て湾曲するようになっている。言い換えると、フィルム220の両側端223よりも、スリット226が形成される中央部が凹部215に向けて凹むように、フィルム220が筒状に湾曲するようになっている。
なお、図6では、フィルム220の湾曲した様子が理解し易いように、フィルム220のみを第1突起213付近で切った断面図として示している。
図5に示すように、フィルム220は、撓み変形可能なPET製のフィルムであり、グリッド電極121(図2参照)と接触する先端221と、先端221に対して反対側に位置する基端222と、先端221と基端222とを繋ぐ方向に直交する方向で対向(位置)する一対の側端223とを有している。そして、一対の側端223は、清掃部材200が上側フレーム100に装着された際に、一対のシールド電極122(図2参照)に圧接されるようになっている。これにより、前述した凹部215によって湾曲されたフィルム220が、さらに湾曲されるようになっている。
フィルム220の先端221と両側端223との間には、切欠部224が形成されている。これにより、フィルム220の先端221と両側端223とが互いの撓みの影響を受けないので、フィルム220の先端221と両側端223とを精度よく、グリッド電極121および各シールド電極122に接触させることができるようになっている。
また、フィルム220には、放電ワイヤ110(図2参照)を通すための孔225が形成されるとともに、当該孔225から先端221に抜けるように放電ワイヤ110の延設方向に沿ったスリット226が形成されている。孔225は、スリット226を基準にして線対称にならない形状に形成されている。これにより、例えば目視によって、フィルム220の表裏を間違えるといった誤組を防止して、孔225等の縁に形成されるバリによって良好に組み付けなくなることを防止することが可能となっている。
なお、誤組防止としては、孔225の形状を工夫することに代えて、左側の第1突起213と右側の第1突起213の形状が異なるように形成するとともに、これらの形状に合わせるように後述する各係合孔227の形状を異なるように形成してもよい。また、別途、誤組防止のための構成(たとえば、支持部材210において、スリット226に対して左右の一方側のみに突起を設け、この突起が入り込む孔をフィルム220に形成する等)を設けてもよい。
さらに、フィルム220には、スリット226を挟むようにスリット226を基準にして線対称に形成される係合孔227が形成されている。係合孔227は、図7(a),(b)に示すように、支持部材210の第1突起213の3つの角部213A,213B,213Cに係合する3つの隅部227A,227B,227Cを有している。
3つの隅部227A,227B,227Cは、3つの角部213A,213B,213Cの位置から僅かな角度だけ回動させた位置に形成されている。具体的には、この回動の方向は、スリット226が開く方向(フィルム220の基端222を中心にしてスリット226で分離された一方と他方とが互いに離れるように円弧状に移動する方向)とは逆方向である。
より具体的には、図示左側の3つの隅部227A,227B,227Cは、図示左側の3つの角部213A,213B,213Cの位置から図示反時計回りに回動した位置に形成されている。また、図示右側の3つの隅部227A,227B,227Cは、図示右側の3つの角部213A,213B,213Cの位置から図示時計回りに回動した位置に形成されている。これにより、フィルム220の各係合孔227を支持部材210の第1突起213に取り付けた際には、各隅部227A,227B,227Cが各角部213A,213B,213Cの位置に移動して合致することで、スリット226が僅かに開くようになっている(図4参照)。すなわち、アーム部212とフィルム220との取付部分(各第1突起213および各係合孔227)の形状の違いによってスリット226が開くように構成されている。
図5に示すように、板状スポンジ230は、放電ワイヤ110(図2参照)に対してその延設方向に摺接する部材であり、略U字状に折り曲げられた状態で支持部材210の各第2突起214で挟持されている。そして、このように各第2突起214で挟持されることで、板状スポンジ230と支持部材210との間でフィルム220が挟持されるようになっている。
図8に示すように、上側フレーム100の長溝101の一端側には、長溝101を形成する一対の側壁から突出するように形成される一対の係合壁102(1つのみ図示)が形成されている。そして、この係合壁102は、清掃部材200を長溝101に取り付ける際にフィルム220の各切欠部224と当接するようになっており、これにより、フィルム220のスリット226がさらに開いて、孔225に放電ワイヤ110をスムーズに入り込ませることが可能となっている。
また、図9(a),(b)に示すように、上側フレーム100の長溝101内には、支持部材210の各アーム部212(各第2突起214)を互いに近付く方向に押す一対のテーパ面103が形成されている。これにより、清掃部材200を長溝101の一端側(係合壁102側)から挿入した後、他端側にスライドさせることで、図9(b)に示すように、支持部材210の各アーム部212が近付いて、フィルム220のスリット226が閉じるようになっている。詳しくは、一対のテーパ面103が各アーム部212(各第2突起214)を近付く方向に押して、各アーム部212に一体的に設けられる各第1突起213の2つの角部213A,213D(図7参照)がフィルム220の各係合孔の2つの隅部227A,227Dを内側に押すことで、フィルム220のスリット226が閉じるようになっている。これにより、清掃部材200が、グリッド電極121を清掃するための清掃位置に位置したときには、スリット226が閉じられて、グリッド電極121の全体と摺接するので、グリッド電極121が良好に清掃されるようになっている。また、このように支持部材210の各アーム部212が近付くことで、板状スポンジ230(図4参照)が押し縮められるので、この板状スポンジ230で放電ワイヤ110を強く擦って、清掃を良好に行うことが可能となっている。
また、図10に示すように、上側フレーム100の他端側には、フィルム220の先端221が上側フレーム100の一部(詳しくは、グリッド電極121の放電を規制する規制部104)に到達したと同時に、支持部材210に当接する係止部105が設けられている。より具体的には、係止部105に支持部材210が当接した状態においては、フィルム220の先端221と規制部104との間には微小な隙間が形成されている。
これにより、フィルム220の先端221を進行方向前方に向けて清掃部材200を移動させる場合において、フィルム220の先端221が規制部104に当接して折れ曲がることが防止されるとともに、放電に寄与するグリッド電極121の部位(規制部104と接触していない部位)を良好に清掃することが可能となっている。
以上によれば、本実施形態において以下のような効果を得ることができる。
フィルム220がグリッド電極121に対して斜めに当接するので、清掃部材200を移動させる際においてフィルム220の先端221が移動方向前方を向く場合(たとえば、清掃の際の往路)には、グリッド電極121上に固着した異物を先端221で強く擦って削り取ることができる。また、清掃部材200を移動させる際においてフィルム220の先端221が移動方向後方を向く場合(たとえば、清掃の際の復路)には、撓んだ先端221の曲面状の部分でグリッド電極121上の異物(固着していない異物)が撫でるように清掃されるので、清掃部材200を移動させる際の抵抗を少なくすることができ、操作性を向上させることができる。
フィルム220が、その先端221と基端222とを繋ぐ方向から見て湾曲するように支持部材210で支持されているので、補強フレーム等を設けない簡易な構成で、フィルム220の剛性を向上させることができる。より具体的には、本実施形態のように、フィルム220がグリッド電極121に対して斜めに配置される構成においては、グリッド電極121上に固着した異物を先端221で強く擦って削り取ることができるものの、その際に生じる摩擦抵抗によって、フィルム220が折れ曲がってしまう可能性がある。フィルム220が湾曲するように構成されることにより、清掃時におけるフィルム220の剛性を高めることが可能となる。
フィルム220の先端221と両側端223との間に切欠部224を形成することで、フィルム220の先端221と両側端223とが互いの撓みの影響を受けないので、フィルム220の先端221と両側端223とを精度よく、グリッド電極121および各シールド電極122に接触させることができる。
清掃部材200が、放電ワイヤ110を清掃する板状スポンジ230と、対向電極120を清掃するフィルム220とを備えるので、清掃部材200を移動させるだけで、放電ワイヤ110と対向電極120とを同時に清掃することができる。また、フィルム220が支持部材210と板状スポンジ230との間で挟持されることにより、放電ワイヤ110を清掃する板状スポンジ230が支持部材210からのフィルム220の離脱防止を図る部材を兼ねるので、部品点数の削減を図ることができる。
清掃部材200を上側フレーム100に取り付ける際に、フィルム220の切欠部224が上側フレーム100と当接してスリット226が開くことにより、開いたスリット226内を通して放電ワイヤ110を孔225にスムーズにセットすることができるので、清掃部材200の装着を容易にすることができる。
上側フレーム100の一対のテーパ面103で支持部材210の各アーム部212を互いに近付く方向に押すことで、開いたスリット226を閉じることができるので、フィルム220の先端221を良好にグリッド電極121に摺接させることができる。
なお、本発明は前記実施形態に限定されることなく、以下に例示するように様々な形態で利用できる。
前記実施形態では、上側フレーム100の係合壁102にフィルム220の切欠部224が当接するように構成したが、本発明はこれに限定されず、当接しないように構成してもよい。この場合であっても、支持部材210の第1突起213にフィルム220の係合孔227を取り付けたときに、スリット226を開くことができるので、この開いたスリット226を通して孔225に放電ワイヤ110を入り込ませることができる。
前記実施形態では、グリッド電極121および各シールド電極122にフィルム220を摺接させるようにしたが、本発明はこれに限定されず、例えばグリッド電極のみやシールド電極のみにフィルムを摺接させてもよい。
前記実施形態では、板状部材としてPET製のフィルム220を採用したが、本発明はこれに限定されず、その他の樹脂製のフィルムでもよいし、紙などであってもよい。
前記実施形態では、切欠部224をV字状の凹部として形成したが、本発明はこれに限定されず、例えばスリット状などに形成してもよい。
前記実施形態では、摺接部材として板状スポンジ230を採用したが、本発明はこれに限定されず、例えば板状のフェルトなどを採用してもよい。
前記実施形態では、カラープリンタ1に本発明を適用したが、本発明はこれに限定されず、その他の画像形成装置、例えば複写機や複合機などに本発明を適用してもよい。
前記実施形態では、感光体として感光ドラム53を採用したが、本発明はこれに限定されず、例えばベルト状の感光体を採用してもよい。
なお、図11(a),(b)に示すように、板状部材300の先端に、対向電極と摺接する対向電極用摺接部材310,320を設けてもよい。対向電極用摺接部材310,320の板状部材300への取り付け方は、図11(a)に示すように、板状部材300の上面から先端を通って下面に回し込むようにコ字状に貼り付けてもよいし、図11(b)に示すように板状部材300の片面(対向電極側の面)のみに貼り付けてもよい。
ここで、板状部材300としては、例えばPET製のフィルムなどを採用でき、対向電極用摺接部材310,320としては、例えばウレタンスポンジ(弾性部材)や紙やすり(研磨部材)などを採用できる。なお、対向電極用摺接部材310,320としてウレタンスポンジを採用した場合には、対向電極用摺接部材310,320が対向電極に密着するので、異物の拭き取り能力をさらに向上させることができる。また、対向電極用摺接部材310,320として紙やすりを採用した場合には、固着した異物を削る能力をさらに上げることができるので、強固に固着した異物を除去することができる。
53 感光ドラム
54 帯電器
100 上側フレーム
102 係合リブ
103 テーパ面
110 放電ワイヤ
120 対向電極
121 グリッド電極
122 シールド電極
200 清掃部材
210 支持部材
212 アーム部
213 第1突起
214 第2突起
215 凹部
220 フィルム
221 先端
222 基端
223 側端
224 切欠部
225 孔
226 スリット
227 係合孔
230 板状スポンジ

Claims (8)

  1. 所定方向に沿って延設される放電ワイヤと、
    前記放電ワイヤの延設方向に沿って延び、前記放電ワイヤと対向する対向電極と、
    前記放電ワイヤと前記対向電極とを支持するフレームと、
    を有する帯電器であって、
    前記対向電極と摺接しながら前記延設方向に移動することで、前記対向電極を清掃する清掃部材を有し、
    前記清掃部材は、
    前記対向電極と接触する板状部材と、
    前記板状部材を支持する支持部材と、を有しており、
    前記板状部材は、前記対向電極と接触する先端と、前記先端に対して反対側に位置する基端と、を有し、
    前記支持部材は、前記先端と前記基端とが前記延設方向で異なる位置に配置されるように前記板状部材を前記対向電極に対して斜めに支持し、
    前記板状部材は、撓み変形可能に構成され、前記先端と前記基端とを繋ぐ方向から見て湾曲していることを特徴とする帯電器。
  2. 前記支持部材は、前記板状部材を湾曲させた状態で支持する凹部を備えていることを特徴とする請求項1に記載の帯電器。
  3. 前記対向電極は、
    移動可能に設けられるとともに表面に静電潜像を形成可能な感光体と前記放電ワイヤとの間に配置されるグリッド電極と、
    前記感光体の移動方向で前記放電ワイヤを挟むように位置する一対のシールド電極とから構成され、
    前記板状部材は、前記先端と前記基端とを繋ぐ方向に直交する方向で位置する一対の側端を有し、
    前記板状部材は、前記先端が前記グリッド電極に接触するとともに、前記一対の側端が前記シールド電極に圧接することで、湾曲するように構成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の帯電器。
  4. 前記板状部材の先端と両側端との間には、切欠部が形成されていることを特徴とする請求項3に記載の帯電器。
  5. 前記清掃部材は、
    前記支持部材に支持されて、前記放電ワイヤに対して前記延設方向に摺接する摺接部材を備え、
    前記板状部材は、前記摺接部材と前記支持部材との間に配置され、前記摺接部材と前記支持部材とによって挟持されていることを特徴とする請求項4に記載の帯電器。
  6. 前記板状部材には、前記放電ワイヤを通すための孔が形成されるとともに、当該孔から前記板状部材の先端に抜けるように前記延設方向に沿ったスリットが形成され、
    前記支持部材には、前記スリットで分離された前記板状部材の一方と他方をそれぞれ支持する撓み変形可能な2つのアーム部が設けられ、
    前記板状部材を前記支持部材に取り付ける際に、前記アーム部と前記板状部材との取付部分の形状の違いによって前記スリットが開くように構成されていることを特徴とする請求項5に記載の帯電器。
  7. 前記清掃部材を前記フレームに取り付ける際に、前記板状部材の切欠部が前記フレームと当接することで、前記スリットをさらに大きく開くように構成されていることを特徴とする請求項6に記載の帯電器。
  8. 前記フレームには、前記各アーム部を互いに近付く方向に押すテーパ面が形成されていることを特徴とする請求項6または請求項7に記載の帯電器。
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