JP5941855B2 - 脱穀機 - Google Patents

脱穀機 Download PDF

Info

Publication number
JP5941855B2
JP5941855B2 JP2013026798A JP2013026798A JP5941855B2 JP 5941855 B2 JP5941855 B2 JP 5941855B2 JP 2013026798 A JP2013026798 A JP 2013026798A JP 2013026798 A JP2013026798 A JP 2013026798A JP 5941855 B2 JP5941855 B2 JP 5941855B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
threshing
sorting
chamber
wall
machine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013026798A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014155445A (ja
Inventor
梅林 竜司
竜司 梅林
木村 敦
敦 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Mahindra Agricultural Machinery Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Mahindra Agricultural Machinery Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Mahindra Agricultural Machinery Co Ltd filed Critical Mitsubishi Mahindra Agricultural Machinery Co Ltd
Priority to JP2013026798A priority Critical patent/JP5941855B2/ja
Publication of JP2014155445A publication Critical patent/JP2014155445A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5941855B2 publication Critical patent/JP5941855B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Harvester Elements (AREA)
  • Threshing Machine Elements (AREA)

Description

本発明は、扱室の側方に開閉自在なサイドカバーを備えた脱穀機に関する。
従来、穀稈を受網内で回転駆動される扱胴によって脱穀する扱室と、該扱室から供給される脱穀物を揺動選別機構によって揺動選別をする選別室と、扱室の側方で選別室に通ずる脱穀物漏下空間(扱室横開口)を開閉自在に閉鎖すると共に、受網から濾過する脱穀物を揺動選別機構に向けて流下案内をする流板(上横側壁部)を有するサイドカバー(上後カバー)を備える脱穀機は既に公知である(例えば特許文献1参照)。
上記脱穀機のサイドカバーは、脱穀機体(機体フレーム)に対し、後部を枢支軸を介して横方向に回動自在に支持すると共に、前部をロック機構によって閉鎖固定をする構成にしている。そして、脱穀物漏下空間を閉じた作業姿勢にあるサイドカバーを、ロック機構を解除し横方向に回動させて脱穀物漏下空間を開放したメンテナンス姿勢に切換えた状態で、受網を装着したまま脱穀機体横外側から脱穀物漏下空間を介して、内部の点検や清掃等のメンテナンス作業を行なうようにしている。
特許第4971902号公報
上記特許文献1の脱穀機のサイドカバー構造は、作業姿勢にあるサイドカバーをメンテナンス姿勢にするとき、脱穀機体後部の枢支軸を支点に横方向に回動して脱穀物漏下空間を開放させるため、前後方向に長いサイドカバーを側方回動させるための広いスペースを必要とする欠点がある。そのため上記欠点を解消するために、サイドカバーを脱穀機体の上部に設けたヒンジを支点に上下回動自在に取付け、脱穀物漏下空間の側方を閉鎖した作業姿勢から、下方を上方に回動させたメンテナンス姿勢に切換回動自在に構成することが既に知られている。
然しながら、この場合の脱穀機は、上部のヒンジを支点にサイドカバーを回動する動作に伴い、流板の先端が脱穀機の側壁(左機壁)の上端との接当を防止する隙間部が設けられる。そのため、上記隙間部に選別室内で飛散する脱穀物や塵埃が侵入して堆積するものである。従って、隙間部に堆積した脱穀物は、サイドカバーを上方回動したとき流板によって掻き出されて機外飛散する欠点や、内側に堆積崩れを生じた脱穀物が揺動選別機構や風選機構側に落下して1番物中に混入する等の不具合を生ずる課題がある。
上記課題を解決するための本発明は、穀稈を受網14と回転駆動される扱胴11によって脱穀する扱室4と、該扱室4から供給される脱穀物を揺動選別機構5によって揺動選別をする選別室4aと、扱室4の側方で選別室4aに通ずる脱穀物漏下空間39を側方から開閉自在に閉鎖すると共に、受網14から濾過する脱穀物を揺動選別機構5に向けて案内する流板50と、該流板50の下部から外向きに形成した水平状の支持板51を有するサイドカバー10とを備える脱穀機1において、
前記サイドカバー10を脱穀機体上部側のヒンジ47を支点に、脱穀物漏下空間39の側方を閉鎖した作業姿勢から、上方に回動させたメンテナンス姿勢に切換回動自在に取付けると共に、流板50下部に形成される支持板51と、該支持板51の下方側に位置する選別室4aの側壁1d上部との間に、サイドカバー10の上方回動時に流板50下部と側壁1d上部との接当を防止する隙間部41を設け、該隙間部41の内側に、側壁1dから上方に向けて立設した下仕切壁52に対し、支持板51から下向きに突設した上仕切壁53を外側から接離自在に接当させることにより、作業姿勢時に隙間部41を閉じるシール部42を設けたことを特徴としている。
請求項1の発明によれば、サイドカバーの上部を脱穀機体上部側のヒンジを支点に、脱穀物漏下空間を側方から閉鎖した作業姿勢から、下方を上方に回動させたメンテナンス姿勢に切換回動自在に取付けると共に、流板50下部に形成される支持板51と、該支持板51の下方側に位置する選別室4aの側壁1d上部との間に、サイドカバー10の上方回動時に流板50下部と側壁1d上部との接当を防止する隙間部41を設け、該隙間部の内側に、側壁から上方に向けて立設した下仕切壁に対し、支持板から下向きに突設した上仕切壁を外側から接離自在に接当させることにより、作業姿勢時に隙間部を閉じるシール部42を設けたことにより、サイドカバーは作業姿勢において、受網から濾過する脱穀物を流板によって揺動選別機構に向けて確実に案内すると共に、選別風等によって舞い上がり隙間部に侵入ようとする脱穀物を、下仕切壁に上仕切壁を接当させるシール部によって遮り、揺動選別機構に側に供給し隙間部内への脱穀物の堆積を防止することができる。そして、サイドカバーを作業姿勢からヒンジを支点に上方回動させてメンテナンス姿勢にするときに、脱穀物の機外飛散及び1番物中への混入を防止した、メンテナンス作業を能率よく簡単に行うことができる等の特長がある。
脱穀機の側断面図である。 脱穀機の正面視断面図である。 図2の脱穀機のサイドカバーを上方回動させたメンテナンス姿勢を示す正面視断面図である。 サイドカバーの要部の要部及びシール部の構造を示す拡大断面図である。 扱歯の形状及び取付け状態を示す正面図である。 別の扱歯の形状及び取付け状態を示す後面図である。 図6の扱歯の形状を示す斜視図である。
本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1において符号1は本発明に係る脱穀機であり、左右一対のクローラ式の走行部2aを備える汎用型コンバインの機体フレーム2に搭載されている。この脱穀機1は、刈取部によって刈取られた穀稈の全体を搬送部3を介して穀稈入口から扱室4に供給し、該扱室4で脱穀された脱穀物を選別室4aに内装される揺動選別機構5によって揺動選別及び風選別をする。また上記揺動選別機構5の下方には、脱穀機体1aの底板部を構成する1番樋部6と2番樋部6aとを前後で横向きに配設している。そして、揺動選別された1番物を1番樋部6の横送り終端から1番揚穀装置7を介してグレンタンク8に供給すると共に、穀粒と藁屑類が混在する2番物を2番樋部6aの横送り終端から、2番搬送装置9及び2番還元装置9aを介して扱室4に還元供給する。
次に、図1〜図5を参照し上記脱穀機1の各部の構造及び脱穀機体1aの左側機壁(側壁)に構成される本発明に係るサイドカバー10について詳述する。先ず、脱穀機体1aの上部に構成される扱室4は、矢印方向に回転駆動される円筒状の扱胴11を、扱胴軸11aを介し前機壁1bと後機壁1cに軸支している。この扱室4は、螺旋状をなす扱胴羽根12を外周面の前後方向に沿って半径方向に立設している。また扱胴羽根12の周方向には、複数の扱歯13を所定ピッチを有して放射方向に突設しており、各扱歯13の先端は扱胴羽根12の外周縁よりも半径方向外側に突出させている。
扱歯13は図5〜図7で示すように、ボルトを挿入して扱胴羽根12に取付ける複数の取付孔13aを穿設した座板部13bと側面視でV状に形成されて端面を収束させた歯板部13cとからなり、実施形態の扱歯13は取付け側の側面に扱胴羽根12の外周端面に載せ掛けた状態で接当させたとき、上記取付孔13aを扱胴羽根12に穿設される取付孔に位置決め可能とする任意形状の突起13dを突設している。そして、図5で示す扱歯13は、歯板部13cの基部側と座板部13bの両肩を緩い傾斜の斜面歯部13eを設けて構成している。
これにより扱胴羽根12に取付けた扱歯13は、脱穀物を扱胴羽根12の外周端面から斜面歯部13eを介して歯板部13cの先端側に接触させて脱穀作用をする。また図6,図7で示す扱歯13は、歯板部13cの両基部と座板部13bの両肩の幅を一致させた軽でシンプルな形状にしている。また上記各扱歯23は、いずれも取付中心線Pに対し歯板部13cの歯先線を非対称となるように形成している。これにより上記両扱歯23は、扱胴羽根12の前面側又は後面側とから択一的に取付けたとき、扱胴11の回転方向に対する脱穀物と接触する接触角度を変更し穀稈の種類等に適応させた脱穀処理を行うことができる。
上記扱室4の下方には、扱歯13の先端回転軌跡に所定間隔を有して沿わせる円弧形状の受網14を、脱穀機体1aの左右の側壁を形成する左機壁1dと右機壁1eとに受網フレーム15を介して着脱可能に取付けている。そして、受網14の終端と扱室4の終端部(後部)との間には、下向きに湾曲する受網排出口4bが略扱室幅を有して形成される。また受網14と後機壁1cとの間には、扱室4の終端部から排出される塵埃を下方に落下排出させる送塵口4cが形成され、該送塵口4cには扱胴11の後部外周に突設した複数の送塵羽根16を臨ませている。
これにより扱室4内に供給される穀稈は、扱室4の回転に伴う扱胴羽根12と扱歯13の各脱穀作用により、機体前進方向とは逆向きの後方に向けて搬送されつつ、受網14との間で葉茎が細かく砕断されながら脱粒される。そして、受網14の網目から漏下する穀粒や細かい屑類等の脱穀物は、扱室4の下方に構成される選別室4a内で揺動選別機構5及び選別風により選別されて穀粒が回収される。また扱室4内で受網14から漏下しなかった排稈や藁屑(藁屑類)は、扱胴羽根12と扱歯13の搬送及び解し作用を受けながら扱室4の終端から送塵口4cに排出される。
選別室4aは、受網14の下方で前後方向に揺動自在に設置される揺動選別機構5と、揺動選別機構5の前部下方に配設されて選別風を後方に向けて送る唐箕ファン18及びファンケース19等からなる風選別機構20と、扱室4及び揺動選別機構5から排出される藁屑類や塵埃を機外に排出案内する排塵路21、並びに揺動選別機構5と風選別機構20との選別作用によって分配供給される、前記1番物を回収する1番樋部6と2番物を回収する2番樋部6a等からなる。
揺動選別機構5は、受網14の直下に設置されるチャフシーブ22と下方の選別網23を介し、受網14から漏下した脱穀物を選別方向上流側で受けて選別し、穀粒を1番樋部6に供給し、且つ屑類を選別方向下流側に移送して受網14の終端部直下で上下段に設置されたストローラック25で篩選別をする。この際に、ストローラック25は受網14の終端部から漏下した脱穀物も受けて篩選別し、屑類を排塵路21に送ると共に、2番物を2番樋部6aに供給する。次いで、1番物は1番樋部6及び1番揚穀装置7を介してグレンタンク8に収容される。また2番物は2番樋部6aから2番還元装置9及び2番搬送装置9aを介して扱室4に還元されて再脱穀選別される。
排塵路21は、送塵口4cと揺動選別機構5の終端部後方に通ずる通路の下部に、藁屑類や塵芥等の排塵物を受けて機体後方側に向けて流下案内をする排塵案内部26と、排塵物の後方及び側方への機外飛散を防止しながら下方への排出を案内する排塵カバー27等からなる排塵部28を設けている。これにより脱穀機1は、扱室4内に供給される穀稈を、扱室4によって脱穀処理しながら脱穀物を処理方向下流側に移動させる間に、受網14から穀粒等を漏下させて選別室4aに供給し、受網14を漏下しない排塵物を受網14の終端から送塵口4cに向けて排出する。そして、下方の排塵路21において、この排塵物と選別室4aから排出される排塵物と合流させながら、排塵部28を介し機外に向けて排出する。
前記2番搬送装置9aは図1〜図3に示すように、選別室4aの右側に通じ受網14と右機壁1eとの間に形成される脱穀物漏下空間29の上方で、扱室4の奥側(右側)一側に前後方向に沿って配設している。この2番搬送装置9aは、2番還元装置9から供給される2番物を受け、螺旋体30により扱室4の前部側に向けて搬送し、2番還元樋31の先端に開口させた還元樋口32から2番物を扱室4内に排出して再脱穀選別させる。そして、実施形態の2番搬送装置9aは、還元樋口32に2番物の排出方向を変更自在とする2番物排出変更機構33を設けている。
この2番物排出変更機構33は図1に2点鎖線で示すように、2番還元樋31に連接され還元樋口32の下方から2番物を扱室後方側に向けて排出案内をする筒状の排出ガイド35と、還元樋口32から排出される2番物を扱室前部の直下と排出ガイド35内に向けて切換自在な排出方向切換部材36等によって構成している。これにより稲や麦を脱穀する際には、排出方向切換部材36を2番物が扱室前部に排出されるように切換えることにより、脱穀選別を受網14の略全長を利用した脱穀処理によって確実に行うことができる。
一方、穀粒の損傷を生じ易い大豆等の豆類を脱穀する際には、排出方向切換部材36を2番物が扱室後方側に向けて排出されるように切換えることにより、豆及び豆殻が混在する2番物を還元樋口32から排出ガイド35を介して、受網14の中途部側に供給するので、受網14から豆を速やかに漏下させて揺動選別機構5に供給するため、豆の損傷を抑制した脱穀選別を行うことができる。
また図1〜図4に示すように選別室4aの左側上方に通じ受網14と左機壁1dとの間に形成される脱穀物漏下空間39の側方には、上記左機壁1dの上方側の機壁(側壁)を構成する前記サイドカバー10を、前機壁1bと後機壁1cとの間で扱室4の前後方向に沿って開閉自在に設けている。そして、サイドカバー10の内側には、受網14から濾過排出される脱穀物の流下を案内する流下ガイド40と、該流下ガイド40の下部と左機壁1dの壁本体上部との間で形成される隙間部41には、脱穀物の侵入を防止するシール部42を設けている。これによりサイドカバー10は、脱穀時に受網14から濾過排出される脱穀物を脱穀物漏下空間39から機外飛散をさせることなく、該脱穀物を揺動選別機構5の中央部側に向けて案内供給すると共に、脱穀機1のメンテナンス作業時に脱穀物漏下空間39を大きく開放させて、内部のメンテナンス作業を行い易くすることができる。
即ち、サイドカバー10は図2,図4に示すように、内側カバー43と外側カバー45とを所定間隔を有して互いの周壁を接合することにより箱体状に構成しており、その上部を前機壁1bと後機壁1cとを接続する上部フレーム(脱穀機体上部)46にヒンジ47を介して回動自在に取付けると共に、上記外側カバー45の下部側に設けられる開閉操作具48のフック48aを、左機壁1d側に突設した係合部材49に係脱自在に係合させるように取付けている。これによりサイドカバー10は、係合部材49にフック48aを係合させた作業姿勢では、内側カバー43の下端を左機壁1dの上部に近接させた状態で脱穀物漏下空間39の開口側面を閉鎖すると共に、外側カバー45の表面は下方の左機壁1dの側面を覆う左機壁カバー1fの表面と面一状となるようにしている。
また作業姿勢にあるサイドカバー10を開閉操作具48を操作してフック48aと係合部材49との係合を解除した状態で、ヒンジ47を支点に上方に向けて回動すると、サイドカバー10は図3に示すように、脱穀物漏下空間39を大きく開放させた位置に固定したメンテナンス姿勢にすることができる。また上記のように構成されるサイドカバー10は、内側カバー43の表面(流下面)側の中途部に流下ガイド40を突出形成している。この流下ガイド40は、受網14の接線方向に沿うように下り傾斜させた流板50と、該流板50の下端から外向きに折返して屈曲させて形成される水平状の支持板51とからなり、流板50の上端と支持板51の外側端を内側カバー43に接合している。
これにより流板50は脱穀物漏下空間39の側方において、先端及び板形状を支持板51によって安定的に支持した状態で脱穀物漏下空間39内の所定位置に臨ませて、脱穀物を適正に流下案内する。また支持板51は左機壁1dとの間に形成される隙間部41の上下間隔を大きくすることなく、シール部42の設置構造の小型簡潔化を図るようにしている。また流板50の長さ(前記ヒンジ47から下端の屈曲部の長さ)は、ヒンジ47から左機壁1dの上端の長さより短くしており、サイドカバー10が回動するとき、流板50の下端(先端)が左機壁1d及び後述する下仕切壁52の上端に接当することなく通過させるようにしている。
そして、流板50下部の支持板51と、サイドカバー10の下部側に位置する選別室4aの左機壁(側壁)1d上部との間に形成される隙間部41には、該隙間部41を閉鎖するシール部42を設けることにより、隙間部41内への脱穀物の侵入を防止すると共に、メンテナンス姿勢への回動をスムーズに行うことができるようにしている。即ち、実施形態のシール部42は図4に示すように、左機壁1dの内側面に沿って上方に向けて立設した下仕切壁52と、該下仕切壁52に対し外側寄りに支持板51から下向きに突設されて、外側から接離自在に接当して重なる長さの上仕切壁53とによって構成している。
また下仕切壁52と上仕切壁53との間には、クッション性を有するゴム又は合成樹脂材からなる帯状のシール部材55を介装することが望ましく、この場合いは下仕切壁52と上仕切壁53の前後長さにおける、両者間の気密性を高めると共に振動による騒音の発生を防止することができる。またシール部材55は、上仕切壁53側の内側面に沿って貼設すると、下仕切壁52の立設高さを低くすることができるため、脱穀物漏下空間39の側方開口面積を広くすることができる。尚、下仕切壁52と上仕切壁53とは、共に同じ断面L字形状のアングル部材することにより、下仕切壁52の横片部を左機壁1dの上部に折返し状に形成される周壁に対し、また上仕切壁53の横片部を支持板51に対して、広い取付面を有して安定的に取付けることができる。
これにより作業姿勢のサイドカバー10は、受網14を通過した穀粒や小さな藁屑及び塵埃等の濾過物(脱穀物)を内側カバー43及び流下ガイド40の流板50で受けて、該流板50の先端から濾過物を左機壁1d側に片寄らせることなく揺動選別機構5の上方に分散状態で案内供給し、選別室4a内での風選別及び揺動選別を促進させる。このとき選別風や扱胴起風によって舞い上がり前記隙間部41に入り込もうとする脱穀物は、シール部42に遮られて揺動選別機構5に側に供給される。このとき選別室4a内の選別風が下仕切壁52と上仕切壁53との間から機外に抜け出ようとするが、両者の間に設けたシール部材55が気密を保持するように塞いでいるので、選別風の漏れ出しを防止すると共に、隙間部41内での塵埃の堆積を防止することができる。
以上のように脱穀機1は、受網14から濾過する脱穀物を揺動選別機構5に向けて案内する流板50を形成したサイドカバー10を、脱穀機体上部側のヒンジ47を支点に作業姿勢とメンテナンス姿勢とに切換回動するに、流板50下部に形成される支持板51と、該支持板51の下方側に位置する選別室4aの側壁1d上部との間に、サイドカバー10の上方回動時に流板50下部と側壁1d上部との接当を防止する隙間部41を設けたサイドカバー構造にしているため、流板50の下端及び形状を脱穀物漏下空間39の所定位置に臨ませて脱穀物を適正に流下案内することができると共に、流板50の形状保持をさせる支持板51と脱穀機1の側壁1dの上部との間に形成した隙間部41を介して、流板50の接当を防止しサイドカバー10をスムーズに開閉回動させることができる。
また上記隙間部41内には、側壁1dから上方に向けて立設した下仕切壁52に対し、支持板51から下向きに突設した上仕切壁53を、作業姿勢時に外側から接離自在に接当させるシール部42を設けたことにより、選別室4a内で選別風や扱胴起風によって舞い上がり隙間部41に侵入し機外に噴き出されようとする脱穀物や塵埃を、シール部42によって隙間部41への侵入を遮り堆積を防止して揺動選別機構5に側に供給することができる。従って、サイドカバー10をメンテナンス姿勢にするとき、隙間部41から脱穀物の機外飛散を防止すると共に、脱穀物が脱穀物漏下空間39を介して1番物中に混入する等の憂いを生じないため、メンテナンス作業を能率よく簡単に行うことができる等の特長がある。
1 脱穀機
1d 側壁(左機壁)
4 扱室
4a 選別室
5 揺動選別機構
10 サイドカバー
11 扱胴
14 受網
39 脱穀物漏下空間
41 隙間部
42 シール部
47 ヒンジ
50 流板
51 支持板
52 下仕切壁
53 上仕切壁

Claims (1)

  1. 穀稈を受網(14)と回転駆動される扱胴(11)によって脱穀する扱室(4)と、該扱室(4)から供給される脱穀物を揺動選別機構(5)によって揺動選別をする選別室(4a)と、扱室(4)の側方で選別室(4a)に通ずる脱穀物漏下空間(39)を側方から開閉自在に閉鎖すると共に、受網(14)から濾過する脱穀物を揺動選別機構(5)に向けて案内する流板(50)と、該流板(50)の下部から外向きに形成した水平状の支持板(51)を有するサイドカバー(10)とを備える脱穀機(1)において、
    前記サイドカバー(10)を脱穀機体上部側のヒンジ(47)を支点に、脱穀物漏下空間(39)の側方を閉鎖した作業姿勢から、上方に回動させたメンテナンス姿勢に切換回動自在に取付けると共に、流板(50)下部に形成される支持板(51)と、該支持板(51)の下方側に位置する選別室(4a)の側壁(1d)上部との間に、サイドカバー(10)の上方回動時に流板(50)下部と側壁(1d)上部との接当を防止する隙間部(41)を設け、該隙間部(41)の内側に、側壁(1d)から上方に向けて立設した下仕切壁(52)に対し、支持板(51)から下向きに突設した上仕切壁(53)を外側から接離自在に接当させることにより、作業姿勢時に隙間部(41)を閉じるシール部(42)を設けたことを特徴とする脱穀機。
JP2013026798A 2013-02-14 2013-02-14 脱穀機 Active JP5941855B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013026798A JP5941855B2 (ja) 2013-02-14 2013-02-14 脱穀機

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013026798A JP5941855B2 (ja) 2013-02-14 2013-02-14 脱穀機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014155445A JP2014155445A (ja) 2014-08-28
JP5941855B2 true JP5941855B2 (ja) 2016-06-29

Family

ID=51576794

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013026798A Active JP5941855B2 (ja) 2013-02-14 2013-02-14 脱穀機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5941855B2 (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0870680A (ja) * 1994-09-06 1996-03-19 Kubota Corp 全稈投入型コンバイン用の脱穀装置
JP3129949B2 (ja) * 1995-10-13 2001-01-31 株式会社クボタ 脱穀装置の受網取付け構造
JP2003116328A (ja) * 2001-10-10 2003-04-22 Iseki & Co Ltd コンバインのコンデンサ取付装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014155445A (ja) 2014-08-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6472357B2 (ja) コンバイン
JP6300862B2 (ja) 脱穀機
JP5941855B2 (ja) 脱穀機
JP4157780B2 (ja) コンバイン
JP2007228943A (ja) ロールベーラ付コンバイン
JP3957218B2 (ja) コンバイン
JP5357952B2 (ja) 脱穀装置の脱穀部構造
JP4590612B2 (ja) コンバインの選別装置
JP5222428B2 (ja) 脱穀機
JP3846886B2 (ja) 脱穀装置
JP4528723B2 (ja) コンバイン
JP2021003015A (ja) 脱穀装置
JP5764599B2 (ja) 脱穀機
JP6976223B2 (ja) コンバイン
JP7023193B2 (ja) コンバイン
JP3797378B2 (ja) 脱穀装置
JP2008228650A (ja) 脱穀機
JP4157779B2 (ja) コンバイン
JP2008228649A (ja) 脱穀機
JPH11187756A (ja) 脱穀機の処理室構造
JPH0731272A (ja) 脱穀装置の風選構造
JP2011211982A (ja) コンバイン
JPH07274689A (ja) 脱穀機の選別装置
JP2010022290A (ja) コンバイン
JP2009065950A (ja) コンバイン

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150831

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160413

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160510

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160523

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 5941855

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151