JP2019004765A - 脱穀装置 - Google Patents

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Nobuyasu Kobayashi
宜泰 小林
大河 小▲柳▼
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大河 小▲柳▼
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Abstract

【課題】揺動選別装置によって粗選別処理及び精選別処理される処理物、並びに、2番回収部に向かう2番処理物に選別風を適確に供給できながら、安価に得られるようにする。【解決手段】唐箕46からの選別風を、揺動選別装置45の端部に案内する第1風路77a,77bが備えられている。唐箕46からの選別風を、揺動選別装置45のうち、第1風路77a,77bによって案内される選別風が作用する部分よりも後側部分に案内する第2風路84が備えられている。唐箕46から1番回収部47の下を通って2番回収部48の前側箇所まで第3風路86が延ばされている。唐箕46からの選別風が第3風路86によって案内され、2番回収部48の前側箇所から2番回収部48上方を通る。【選択図】図4

Description

本発明は、収穫物が供給される扱室、前記扱室に回転可能に設けられ、供給された収穫物を扱き処理する扱胴、及び、前記扱胴の外周囲に設けられた受網を有する脱穀部が備えられた脱穀装置に関する。
上記した脱穀装置において、従来、例えば特許文献1に示されるように、受網から漏下した処理物を受け入れ、受け入れた処理物を後方へ搬送しつつ選別処理する揺動選別装置、揺動選別装置によって選別された一番処理物を回収する一番回収部、揺動選別装置によって選別された二番処理物を回収する二番回収部、揺動選別装置に粗選別用の選別風を供給する副唐箕、揺動選別装置に精選別用の選別風を供給する主唐箕、及び、揺動選別装置に二番選別用の選別風を供給する二番唐箕が備えられたものがある。
この脱穀装置は、揺動選別装置によって粗選別処理される処理物に副唐箕によって選別風が適確に供給されることを可能にされ、揺動選別装置によって精選別処理される処理物に主唐箕によって選別風が適確に供給されることを可能にされ、2番回収部に向かう2番処理物に二番唐箕によって選別風が適確に供給されることを可能にされたものである。
特開2013−132271号公報
従来の技術を採用した場合、副唐箕、唐箕及び二番唐箕を備える必要があるので、数多くの唐箕が必要になるのみならず、動力伝達の構成が大型になるなど、コスト高になる。
本発明は、揺動選別装置によって粗選別処理及び精選別処理される処理物、並びに、2番回収部に向かう2番処理物に選別風を適確に供給できるのみならず、安価に供給できるコンバインを提供する。
本発明による脱穀装置は、
収穫物が供給される扱室、前記扱室に回転可能に設けられ、供給された収穫物を扱き処理する扱胴、及び、前記扱胴の外周囲に設けられた受網を有する脱穀部と、
前記受網の下方に設けられ、前記受網から漏下した処理物を受け入れ、受け入れた処理物を後方へ搬送しつつ選別処理する揺動選別装置、前記揺動選別装置の前下方に設けられ、選別風を後方に向けて供給する唐箕、前記唐箕の後方に設けられ、前記揺動選別装置によって選別された1番処理物を回収する1番回収部、及び、前記1番回収部の後方に設けられ、前記揺動選別装置によって選別された2番処理物を回収する2番回収部を有する選別部と、
前記選別風を、前記揺動選別装置の端部に案内する第1風路と、
前記選別風を、前記揺動選別装置のうち、前記第1風路によって案内される前記選別風が作用する部分よりも後側部分に案内する第2風路と、
前記唐箕から前記1番回収部の下を通って前記2番回収部の前側箇所まで延ばされ、前記選別風を、前記前側箇所から前記2番回収部の上方を通るように案内する第3風路と、が備えられている。
本構成によると、揺動選別装置の端部に第1風路によって唐箕からの選別風が案内され、揺動選別装置のうち、第1風路によって案内される選別風が作用する部分よりも後側部分に第2風路によって唐箕からの選別風が案内されるので、揺動選別装置によって粗選別処理される処理物、及び、揺動選別装置によって精選別処理される処理物に唐箕からの選別風を適確に供給できる。唐箕からの選別風が第3風路によって案内されて2番回収部の上方を通るので、2番回収部に向かう2番処理物に唐箕からの選別風を適確に供給できる。
従って、揺動選別装置によって粗選別処理及び精選別処理をされる処理物、並びに、2番回収部に向かう2番処理物に選別風を適確に供給できながら、選別風発生手段としては、唐箕を備えるだけで済み、安価に得られる。
本発明においては、前記第3風路の上部は、前記1番回収部の底部である1番底部と、前記1番底部の前端から前記唐箕の下方へ向かって前下方へ延びて前記第2風路の底部を形成すると共に、前記第2風路の選別風を前記1番回収部の上方を通るように案内する風案内部と、前記1番底部から前記2番回収部の前側へ向かって後上方へ延びて前記揺動選別装置からの1番処理物を前記1番回収部に流下案内する処理物案内部とを備え、
前記第3風路の底部は、前記風案内部と、前記処理物案内部とに沿っていると好適である。
本構成によると、1番底部、1番処理物を1番回収部に回収するための処理物案内部、及び、第2風路を構成する風案内部を第3風路の上部を構成する手段に活用して第3風路を安価に構成できる。
本発明においては、前記第3風路の吹出口は、前記前側箇所に開口されていると好適である。
本構成によると、第3風路によって案内される選別風を2番回収部の前側箇所で第3風路から吹き出るので、選別風が2番回収部の上方を精度よく通るようにできる。
本発明においては、前記1番回収部の底部である1番底部に、点検口及び前記点検口の蓋体が備えられ、前記第3風路の底部に、前記蓋体に臨む点検開口が備えられていると好適である。
本構成によると、点検開口を介して蓋体を開けることによって点検口を開放できるので、一番回収部の下を第3風路が通るものでありながら、1番回収部の内部を容易に点検したり、清掃したりできる。
コンバインの全体を示す左側面図である。 コンバインの全体を示す右側面図である。 コンバインの全体を示す平面図である。 脱穀装置を示す縦断側面図である。 脱穀装置の右側面図である。 再処理ケース及び縦フレームを示す側面図である。 縦フレームを示す斜視図である。 脱穀部を示す縦断後面図である。 分割受網の全体を示す平面図である。 図9のX−X断面矢視図である。 ストローラック及び篩い線の支持構造を示す断面図である。 ストローラック及び篩い線を示す平面図である。 第1風路、第2風路、第3風路及びチャフシーブを示す縦断側面図である。 前部開度調節機構及び後部開度調節機構を示す側面図である。 前部開度調節機構及び後部開度調節機構を示す平面図である。 脱穀装置の後面図である。 脱穀装置の後部を示す縦断側面図である。 脱穀装置の後部を示す左側面図である。 脱穀装置の上部を示す正面図である。 ストローラック及び篩い線の別の支持構造を示す断面図である。 ストローラック及び篩い線の別の支持構造を示す平面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
本発明の実施例に係る脱穀装置をコンバインに適用した場合について説明する。図1は、コンバインの全体を示す左側面図である。図2は、コンバインの全体を示す右側面図である。図3は、コンバインの全体を示す平面図である。図1,2,3に示す[F]の方向が走行機体1の前方向、[B]の方向が走行機体1の後方向、図3に示す[L]の方向が走行機体1の左方向、[R]の方向が走行機体1の右方向と定義する。
図1,2,3に示すように、コンバインは、左右一対のクローラ走行装置2が装備された走行機体1を備えている。走行機体1の前部における右端側部位に運転部3が形成されている。運転部3には、運転座席4が備えられている。運転部3の上方に日除け5が設けられている。運転座席4の下方にエンジン6が設けられている。走行機体1の後部に脱穀装置7及び袋詰め部8が設けられている。脱穀装置7と袋詰め部8とは、走行機体1の横幅方向に並んでいる。袋詰め部8が運転部3の後方に位置している。走行機体1の前部における脱穀装置側の部分から刈取り搬送装置13が前方向きに延出されている。刈取り搬送装置13には、搬送部14及び刈取部15が備えられている。搬送部14の後部が支軸を介して走行機体1に支持されている。搬送部14は、走行機体1から前方向きに延出され、支軸の走行機体横幅方向に延びる軸芯Yを揺動支点にして上下揺動可能になっている。刈取部15は、搬送部14の延出端部に支持され、走行機体1の前方に位置している。搬送部14と機体フレーム1aとに昇降シリンダ16が連結されている。搬送部14が昇降シリンダ16の伸縮作動によって揺動操作されることにより、刈取部15が下降作業状態と上昇非作業状態とにわたって昇降操作される。
このコンバインにおいては、刈取部15を下降作業状態に下降させ、この状態で走行機体1を走行させることにより、稲、麦、大豆などの収穫作業を行なえる。すなわち、走行機体1の前方に位置する植立穀稈が刈取部15で刈り取られ、刈取り穀稈が搬送部14によって脱穀装置7に供給される。搬送部14に排塵装置17が装備されている。排塵装置17においては、搬送部14において発生した切れワラなどの塵埃が吸引され、吸引された塵埃が搬送部14に対して運転部側と反対側で下方に向けて吐出される。脱穀装置7において刈取り穀稈が脱穀処理され、脱穀処理によって得られた脱穀粒が袋詰め部8の袋詰めタンク18に供給されて貯留される。
〔袋詰め部8の構成〕
図2に示すように、袋詰めタンク18の下部に走行機体1の前後方向に並ぶ3つの袋詰めホッパー部19が形成されている。袋詰めホッパー部19の吐出筒19aに穀粒袋を装着することにより、脱穀粒を袋詰めタンク18から穀粒袋に取出すことができる。
図2,3に示すように、機体フレーム1aの横側部に作業用デッキ12が支持されている。作業用デッキ12は、図3に示す下降使用姿勢と、図2に二点鎖線で示す上昇格納姿勢とに切換え可能になっている。作業スペースの上方に日除け9が設けられている。袋詰めタンク18の横側方に手摺りバー10及び補助バー11が設けられている。補助バー11は、袋詰め作業者が背当てに利用して作業用デッキ12に立ち易くするものである。
〔刈取部15の構成〕
図1,2,3に示すように、刈取部15は、刈取部フレーム20を備えている。刈取部フレーム20には、搬送部14の延出端部に連結された後壁フレーム部21、後壁フレーム部21の両横端部から前方向き延出する横側壁フレーム部22、後壁フレーム部21の下端部から前方向きに延出するデッキフレーム部23が備えられている。デッキフレーム部23の前部にバリカン型の刈取装置24が装備されている。デッキフレーム部23の上方において、オーガ25が左右の横側壁フレーム部22に回転可能に支持されている。刈取装置24の前上方に回転リール27が設けられている。回転リール27は、刈取部フレーム20の後部における両横端部から前方向きに延出されたリール支持アーム26の前端側に回転可能に支持されている。本実施形態では、回転リール27は、回転軸芯に沿う方向視での形状が五角形状に構成されている、四角形以下や六角形以上の多角形状の回転リールの採用が可能である。左右の横側壁フレーム部22の前端部にデバイダ28が支持されている。
刈取部15においては、植立穀稈がデバイダ28によって刈取り対象の植立穀稈と、刈取り対象外の植立穀稈とに分草され、かつ、刈取り対象の植立穀稈がデバイダ28によってすくい上げられる。刈取り対象の植立穀稈の穂先側が回転リール27のタイン27aによって後方に引き寄せられつつ、刈取り対象の植立穀稈の株元が刈取装置24によって切断され、植立穀稈の刈取りが行われる。刈取り穀稈がオーガ25によって搬送部14の前方箇所へ横送りされ、後壁フレーム部21の開口(図示せず)を介して搬送部14に供給される。搬送部14に供給された刈取穀稈の株元から穂先までの全稈が搬送部14によって後方へ搬送されて脱穀装置7に供給される。
〔脱穀装置7の構成〕
図4,8に示すように、脱穀装置7は、脱穀機体30を備えている。脱穀機体30の上部に脱穀部31が形成され、脱穀機体30の下部に選別部32が形成されている。
脱穀部31には、扱室33及び扱胴34が備えられている。扱室33は、脱穀機体30の前壁35、後壁36、左右の横側壁37及び天板38、扱胴34の外周囲に設けられた受網39によって形成されている。扱室33の前部に入口33aが設けられている。扱室33の後部に排塵口33bが設けられている。天板38の内面側に複数の送塵弁38aが設けられている。複数の送塵弁38aは、扱胴34の前後方向に間隔を空けて並んでいる。
扱胴34は、前壁35及び後壁36に回転支軸40を介して支持され、回転支軸40の脱穀機体前後方向に延びる軸芯X(以下、扱胴軸芯Xと称する。)を回転中心にして駆動機構41によって回転駆動される。扱胴34は、扱胴34の前部に設けられた掻込み部42と、掻込み部42の後側に設けられた扱き処理部43とを備えている。掻込み部42には、扱胴34の前端側ほど小径である先細り状の基台部42aと、基台部42aの外周部に設けられた2重螺旋の螺旋羽根42bとが備えられている。扱き処理部43には、扱胴34の周方向に間隔を空けて並ぶ6本の棒状の扱歯支持部材43aが備えられている。各扱歯支持部材43aにおいて、扱歯支持部材43aから複数の扱歯43bが扱胴34の外周側に向けて突設されている。本実施形態では、6本の扱歯支持部材43aが設けられているが、5本以下あるいは7本以上の扱歯支持部材の採用が可能である。
脱穀部31においては、収穫物としての刈取穀稈が搬送部14によって入口33aを通して扱室33の前端部に供給される。供給された刈取穀稈が掻込み部42の螺旋羽根42bによって案内底板44に沿わせて扱胴34の後方に向けて掻き込まれて扱き処理部43に供給される。扱き処理部43に供給された刈取穀稈が扱歯43b及び受網39によって扱き処理されて脱穀される。このとき、脱穀処理物が扱胴34によって回動力を付与されて送塵弁38aに接触し、送塵弁38aによって扱室33の後部に向かように案内される。これにより、脱穀処理物は、扱室33の後部に向けて移送されつつ脱穀処理される。脱穀処理によって得られた脱穀粒が受網39の処理物漏下穴を通って選別部32に落下する。脱穀処理によって発生した切れワラなどの脱穀塵埃が排塵口33bから扱室外に排出される。
〔選別部32の構成〕
図4に示すように、選別部32は、揺動選別装置45、唐箕46、1番回収部47及び2番回収部48を備えている。
揺動選別装置45は、受網39の下方に設けられている。揺動選別装置45の後部に駆動機構49が連結されている。揺動選別装置45は、前側の支持部を揺動支点にして後側が昇降するように駆動機構49によって駆動される。唐箕46は、揺動選別装置45の前下方に設けられている。1番回収部47は、揺動選別装置45の下方における唐箕46の後方箇所に設けられている。2番回収部48は、揺動選別装置45の下方における1番回収部47の後方箇所に設けられている。本実施形態では、1番回収部47及び2番回収部48は、脱穀装置7の横幅方向に延びるスクリューコンベヤによって構成されている。
選別部32においては、受網39から漏下した処理物が揺動選別装置45に落下して受け入れられ、受け入れられた処理物が揺動選別装置45によって後方に向けて搬送されつつゆすられて、かつ、唐箕46からの選別風を受けて選別処理される。選別処理によって得られた1番処理物としての清粒が1番回収部47に流下して回収され、1番回収部47によって脱穀機体30の袋詰め部側の横外側へ搬送される。選別処理によって得られた2番処理部物としての未処理粒が2番回収部48に流下して回収され、2番回収部48によって脱穀機体30の袋詰め部側の横外側へ搬送される。選別処理によって発生した3番処理物としてのワラ屑などの選別塵埃が揺動選別装置45の後端から後方へ排出される。
図4に示すように、脱穀装置7の後部としての後壁36に塵埃排出口50が設けられている。塵埃排出口50を覆う排出口カバー51が後壁36に装着されている。扱室33の排塵口33bから排出された脱穀塵埃、及び、揺動選別装置45から排出された選別塵埃が選別風と共に塵埃排出口50から排出口カバー51の内部に排出され、排出口カバー51の下部に設けられている排出口から脱穀装置7の後方へ排出される。
図5に示すように、脱穀機体30の袋詰め部側の横外側に揚穀装置52及び還元装置53が設けられている。1番回収部47によって搬送された清粒が揚穀装置52に受け継がれ、揚穀装置52によって袋詰めタンク18へ揚送されて供給される。2番回収部48によって搬送された未処理粒が還元装置53に受け継がれ、還元装置53によって選別部32の上部へ搬送されて揺動選別装置45の前部に還元される。
図5に示すように、還元装置53の始端部に再処理ケース54が備えられている。2番回収部48からの2番処理物が再処理ケース54の内部で単粒化処理される。図6に示すように、再処理ケース54の周部における2箇所に点検口用の蓋部材55が脱着可能に設けられている。蓋部材55は、蓋部材55のフランジ55aが再処理ケース54のフランジ54aに連結ボルトによって連結されていることによって閉じられている。
図5,6に示すように、脱穀機体30の横側壁37における縦フレーム56に凹入部57が形成されている。再処理ケース54は、フランジ54a及びフランジ55aが凹入部57に入り込む状態で配備されている。還元装置53と揚穀装置52との間隔を狭くせずに、還元装置側の縦フレーム56と、揚穀装置側の縦フレーム58との間隔を狭くすることを可能にされている。縦フレーム56の上部分と下部分との間に、凹入部57を形成し、かつ、縦フレーム56の上部分と下部分とを連結する2つの突張り部材59A,59Bが介装されている。縦フレーム56の剛性を確保しつつ凹入部57を形成することが突張り部材59A,59Bの補強によって可能にされている。図6,7に示すように、本実施形態では、一方の突張り部材59Aの上部に、縦フレーム56の上部分における下端に当て付けられた上辺部59aが備えられている。一方の突張り部材59Aの下部に縦フレーム56の下部分における上端に当て付けられた下辺部59bが備えられている。突張り部材59Bは、省略して実施してもよい。
〔受網39の詳細〕
図4に示すように、受網39の前端部が前の支持部材60によって支持され、受網39の後端部が後の支持部材61によって支持され、受網39の前端部と後端部との間の中間部における前側と後側の2箇所が中間の支持部材62によって支持されている。受網39は、前の支持部材60、中間の支持部材62及び後の支持部材61を介して脱穀機体30に支持されている。図4,8に示すように、後の支持部材61は、この支持部材61の下方に排塵口33bが位置する配置で、脱穀部31の左右両端に亘って設けられている。後の支持部材61の左右両側の端部61aが横側壁37に連結されている。後の支持部材61の左右両側の端部61aの間に、上向きに開口した凹入部が形成されている。扱胴34の後端部が凹入部を通って支持部材61を前後方向に貫通している。
図8に示すように、後の支持部材61に、支持部材61の左右両側の端部61aにおける下部が上側に向けて切り欠かれた切欠き部61bが備えられている。排塵口33bが左右の切欠き部61bまで広がり、排塵口33bは、切欠き部61bが無いものに比べ、上方に拡大した広い排塵口になっている。
受網39は、2つの中間の支持部材62のそれぞれが位置する箇所で扱胴34の周方向に延びる分割線によって前後方向に分割可能に構成され、かつ、受網39の扱胴周方向での中間部の箇所で扱胴34の軸芯方向に沿う方向に延びる分割線によって左右方向に分割可能に構成されている。すなわち、受網39は、6つの分割受網39A(図9参照)によって構成されている。
図9に示すように、分割受網39Aは、扱胴34の軸芯方向に沿う方向に間隔を空けて並ぶ複数の縦桟39tと、扱胴34の周方向に間隔を空けて並ぶ複数本の横桟39p,39yとを備えている。複数の縦桟39tの一端部どうし、及び、複数の縦桟39tの他端部どうしが連結フレーム39fによって連結されている。各縦桟39tは、扱胴軸芯Xを中心とする円弧形状の帯板材によって構成されている。複数の横桟39p,39yのうちの一部の横桟39pは、丸パイプ材によって構成され、残りの横桟39yは、帯板材によって構成されている。複数の横桟39pは、帯板形の横桟39yどうしの間、及び、帯板形の横桟39yと連結フレーム39fとの間に2本の丸形の横桟39pが位置する状態で並んでいる。図8,10に示すように、横桟39p,39yと縦桟39tとは、縦桟39tに形成された切欠きに横桟39p,39yが入り込む状態で、かつ、帯板形の横桟39y及び丸形の横桟39pのいずれもが縦桟39tから内側(扱胴側)に突出しない状態で連結されている。帯板形の横桟39yの扱胴側端縁と、縦桟39tの扱胴側端縁とが面一になり、丸形の横桟39pの扱胴側端縁と、縦桟39tの扱胴側端縁とが面一になっている。
従って、受網39は、扱胴34の周方向に沿う状態で、扱胴軸芯Xの方向に沿う方向に間隔を空けて並ぶ帯板状の縦桟39tと、扱胴軸芯Xの方向に沿う方向に沿う状態で、扱胴34の周方向に間隔を空けて並ぶ帯板状の横桟39yと、扱胴軸芯の方向に沿う方向に沿う状態で、扱胴34の周方向に間隔を空けて並ぶ丸形の横桟39pと、を備えている。横桟39p,39yを縦桟39tから扱胴側に突出しない状態で備えている。丸形の横桟39pを備え、かつ、横桟39p,39yが縦桟39tから扱胴側に突出しないので、脱穀抵抗があまり強くならない状態で脱穀処理できる。帯板形の横桟39yを備えているので、稲、麦でも脱穀ロスが発生し難い状態で脱穀処理できる。
〔揺動選別装置45の詳細〕
図4に示すように、揺動選別装置45は、選別枠65を備えている。選別枠65は、前側の支持部を揺動支点にして後側が昇降するように駆動機構49によって駆動される。選別枠65の前部に第1グレンパン66が支持されている。第1グレンパン66の後方において、チャフシーブ67が選別枠65に支持されている。チャフシーブ67の後方において、ストローラック68及び篩い線69が選別枠65に支持されている。チャフシーブ67の前部の下方において、第2グレンパン70が選別枠65に支持されている。第2グレンパン70の後方において、グレンシーブ71が選別枠65に支持されている。グレンシーブ71の後部の下方において、流下ガイド72が選別枠65に支持されている。
図11,12に示すように、ストローラック68及び篩い線69は、平面視において、ストローラック68どうしの間に篩い線69が1本ずつ位置する状態で揺動選別装置45の横幅方向に並んでいる。選別枠65に備えられた支持部材73の前側部73aにストローラック68の取付部68aが連結ネジ68bによって固定され、ストローラック68は、前側部73aから後方向きに延出している。支持部材73の後側部73bに篩い線69の前端部が取付プレート74によって押圧固定され、篩い線69は、後側部73bから後方向きに延出している。
図4,13に示すように、1番回収部47の底部である1番底部としての1番樋部47aから1番用の処理物案内部75が2番回収部48の前側へ向けて後方上方へ延出されている。2番回収部48の底部である2番底部としての2番樋部48aから2番用の処理物案内部76がストローラック68の後部下方へ向けて後上方へ延出されている。
受網39の前部から漏下した処理物が第1グレンパン66に落下し、第1グレンパン66からチャフシーブ67に流入する。第1グレンパン66からチャフシーブ67に流入した処理物、及び、受網39からチャフシーブ67に直接に落下した処理物がチャフシーブ67によって後方へ搬送されつつ揺すられて選別処理される。チャフシーブ67の前部から漏下した処理物が第2グレンパン70に落下し、第2グレンパン70からグレンシーブ71に流入する。第2グレンパン70からグレンシーブ71に流入した処理物、及び、チャフシーブ67からグレンシーブ71に直接に落下した処理物がグレンシーブ71によって後方へ搬送されつつ揺すられて選別処理される。
グレンシーブ71の前部から漏下した1番処理物(清粒)が1番用の処理物案内部75に直接に落下する。グレンシーブ71の後部から漏下した1番処理物(清粒)が流下ガイド72に落下し、流下ガイド72から1番用の処理物案内部75に流入する。グレンシーブ71から1番用の処理物案内部75に落下した1番処理物、及び、流下ガイド72から1番用の処理物案内部75に流入した1番処理物が1番用の処理物案内部75によって流下案内されて1番回収部47に流入する。
グレンシーブ71の後端から落下した2番処理物、チャフシーブ67の後部及びストローラック68から漏下した2番処理物が2番用の処理物案内部76に落下し、2番用の処理物案内部76によって流下案内されて2番回収部48に流入する。
チャフシーブ67の後端から排出された選別塵埃がストローラック68及び篩い線69に受け止められ、篩い線69による選別を受けつつストローラック68によって後方へ搬送されて揺動選別装置45の後方へ排出される。選別塵埃に混入している2番処理物がストローラック68どうしの間から漏下し、2番回収部48に流入する。
〔風選別に関する構成〕
図13に示すように、唐箕46は、ファンケース46aを備えている。ファンケース46aの内部に回転羽根46bが回転可能に設けられている。ファンケース46aの周部に上吐出口46c及び後吐出口46dが形成されている。唐箕46においては、回転駆動される回転羽根46bによって選別風を発生させ、発生させた選別風を上吐出口46cから前上向きに供給し、後吐出口46dから後方向きに供給する。
図4,13に示すように、ファンケース46aにおける上吐出口46cの縁部分から第1の風案内部78が揺動選別装置45の前側箇所に向けて延出されている。第1の風案内部78によって前側の第1風路77aが形成されている。上吐出口46cから吐出された選別風が前側の第1風路77aによって揺動選別装置45の前側の端部に案内され、唐箕46からの選別風の一部が第1グレンパン66の下方及びチャフシーブ67の前部に供給される。
ファンケース46aにおける後吐出口46dの上縁部分から第2の風案内部79が揺動選別装置45の前底部に向けて延出されている。後吐出口46dの後方に第3の風案内部80が設けられている。選別枠65の前端部に第1ガイド部81及び第2ガイド部82が備えられている。第2の風案内部79、第3の風案内部80の第1作用部80a、第1ガイド部81及び第2ガイド部82によって後側の第1風路77bが形成されている。後吐出口46dから吐出された選別風の一部が後側の第1風路77bに流入し、後側の第1風路77bによって揺動選別装置45の前側の端部に案内され、唐箕46から後方向きに供給される選別風の一部が第1グレンパン66の下方、チャフシーブ67の前部及び第2グレンパン70の上方に供給される。
1番回収部47の1番樋部47aの前端から第4の風案内部83が後吐出口46dの下部へ向けて延出されている。第4の風案内部83、及び、第3の風案内部80の第2作用部80bによって第2風路84が形成されている。後吐出口46dから吐出された選別風の一部が第2風路84に流入し、揺動選別装置45のうち、前側の第1風路77a及び後側の第1風路77bによって案内される選別風が作用する部分よりも後側部分に第2風路84によって案内され、唐箕46から後方向きに供給された選別風の一部がチャフシーブ67の後部、グレンシーブ71及びストローラック68に供給される。
第4の風案内部83は、第2風路84の底部を形成している。第4の風案内部83は、後上りの傾斜状態に形成されている。第2風路84の選別風が第2風路84の底部である第4の風案内部83によって1番回収部47の上方を通るように案内される。1番回収部47の前上方に風ガイド87が設けられている。第2風路84の選別風の一部が風ガイド87によって1番回収部47の上方に向かうよう案内される。
唐箕46の下部と2番樋部48aの前端とにわたって底部85としての第5の風案内部が設けられている。底部85、第4の風案内部83、1番樋部47a、及び、1番用の処理物案内部75によって第3風路86が形成されている。第3風路86は、唐箕46から1番回収部47の下を通って2番回収部48の前側箇所まで延びる状態で形成されている。第3風路86の入口86aが後吐出口46dの下部の後側に開口されている。第3風路86の吹出口86bが2番回収部48の前側箇所に開口されている。後吐出口46dから吐出された選別風の一部が第3風路86に流入し、1番回収部47の下を通って吹出口86bへ上昇し、吹出口86bを出て2番回収部48の上方を後方向きに流動するように第3風路86によって案内され、唐箕46から後方向きに供給された選別風の一部が2番回収部48に向かう2番処理物に供給される。
第3風路86は、第4の風案内部83、1番樋部47a、及び、処理物案内部75を第3風路86の上部として備えた状態で形成されている。すなわち、第3風路86は、第2風路84の底部を形成する第4の風案内部83と、1番処理物を回収するための1番樋部47a及び処理物案内部75とを第3風路86の上部に活用した状態で形成されている。第3風路86の底部85は、底部85のうちの唐箕46と1番回収部47との間に位置する前側部位85aが第4の風案内部83にほぼ沿う状態で、かつ、底部85のうちの1番回収部47と2番回収部48との間に位置する後側部位85bが1番用の処理物案内部75に沿う状態で形成されている。
唐箕46によって前側の第1風路77a、後側の第1風路77b、第2風路84及び第3風路86に供給される選別風に風量不足がないように、唐箕46に数多くの回転羽根46bが備えられている。本実施形態では、16枚の回転羽根46bが備えられている。
図13に示すように、1番樋部47aに、点検口90、及び、点検口90を開閉する蓋体91が備えられている。蓋体91のうち、1番樋部47aの横幅方向での一端がヒンジ部材92を介して1番樋部47aに支持されている。蓋体91は、ヒンジ部材92の連結軸を揺動支点にして揺動操作することによって開閉できる。第3風路86の底部85に、蓋体91に臨む点検開口93が備えられている。点検開口93の蓋体94が底部85に脱着開閉可能に支持されている。1番回収部47の点検や清掃を行なう場合、点検開口93を開けることにより、点検開口93を介して蓋体91を開き、点検口90を開けることができる。
〔チャフシーブ67の構成〕
図4,13に示すように、チャフシーブ67は、分割箇所Aで前部チャフシーブ67Fと後部チャフシーブ67Rとに分割されている。分割箇所Aは、脱穀機体30の前後方向において、扱胴34の扱き処理部43における前後方向での中央部と対応する位置に位置している。前部チャフシーブ67Fと1番回収部47とは、前部チャフシーブ67Fの前部の下方に1番回収部47が位置する状態で上下に並んでいる。後部チャフシーブ67Rと2番回収部48とは、後部チャフシーブ67Rの前後方向での中央部の下方に2番回収部48が位置する状態で上下に並んでいる。
図13,15に示すように、前部チャフシーブ67F及び後部チャフシーブ67Rは、複数の選別部材95f,95rを備えている。各選別部材95f,95rは、揺動選別装置45の横幅方向に長い板状部材によって構成されている。
複数の選別部材95f,95rは、前部チャフシーブ67F、後部チャフシーブ67Rの前後方向に間隔を空けて並んでいる。選別部材95f,95rどうしの間の隙間が処理物漏下穴96f,96rとなる。前部チャフシーブ67Fの選別部材95fと、後部チャフシーブ67Rの選別部材95rとは、異なる配列ピッチで並んでいる。本実施形態では、後部チャフシーブ67Rの配列ピッチPrが前部チャフシーブ67Fの配列ピッチPfよりも大きい配列構成が採用されている。前部チャフシーブ67Fの配列ピッチPfが後部チャフシーブ67Rの配列ピッチPrよりも大きい配列構成や、前部チャフシーブ67Fの配列ピッチPfと後部チャフシーブ67Rの配列ピッチPrとが同じある配列構成を採用してもよい。
図13,15に示すように、前部チャフシーブ67F及び後部チャフシーブ67Rにおける選別部材95f,95Rは、選別部材95f,95rの両横端側において、上リンク97f,97rと下リンク98f,98rとに架設されている。上リンク97f,97rは、選別枠65に固定されている。選別部材95f,95rは、上リンク97f、97rに揺動可能に支持されている。下リンク98f,98rと選別部材95f,95Rとは、相対揺動可能に連結されている。下リンク98f,98rは、選別部材95f,95rを介して上リンク97a,97rに支持され、前後方向に移動可能となっている。下リンク98f,98rが前後方向に移動操作されることにより、各選別部材95f,95rが上リンク97f,97r及び下リンク98f,98rに対して揺動し、平面視における選別部材95f,95rどうしの隙間の広さが変化し、処理物漏下穴96f,96rの開度が変化する。
図14に示すように、揺動選別装置45の横側部に前部開度調節機構100F、及び、後部開度調節機構100Rが設けられ、前部チャフシーブ67Fの処理物漏下穴96fの開度を前部開度調節機構100Fによって変更できるように構成され、後部チャフシーブ67Rの処理物漏下穴96rの開度を後部開度調節機構100Rによって変更できるように構成されている。
例えば、脱穀装置7に多量の刈取り穀稈が供給される場合、前部チャフシーブ67Fの処理物漏下穴96fが後部チャフシーブ97Rの処理物漏下穴96rより大きくなるように開度調節する。チャフシーブ67に供給される処理物が多くても、前部チャフシーブ67Fにおいて処理物が速やかに漏下し、後部チャフシーブ67Rにおいて塵埃が漏下し難い状態で選別処理され、1番処理物及び2番処理物に塵埃が混入し難い状態でスムーズに選別処理できる。
〔開度調節機構100F.100Rの構成〕
図14,15に示すように、前部開度調節機構100Fは、前部操作具101を備えている。前部操作具101は、前部チャフシーブ67Fの横側部において、選別枠65の横外側に支持ピン102を介して支持され、支持ピン102を揺動支点にして揺動操作可能になっている。前部操作具101の遊端側と、前部チャフシーブ67Fにおける下リンク98fが連結ピン103によって連動連結されている。連結ピン103は、選別枠65に設けられた長穴形の貫通穴104を通っている。前部操作具101を揺動操作することにより、下リンク98fが連結ピン103によって前後方向に移動操作されて選別部材95fが前後方向に揺動操作され、前部チャフシーブ67Fの処理物漏下穴96fが拡大側及び縮小側に変更調節される。前部操作具101に設けられた位置決め穴101aと、選別枠65に設けられたロック穴105とに脱着可能なロック部材106を装着することにより、前部操作具101が調節位置に固定される。これにより、前部チャフシーブ67Fの処理物漏下穴96fを調節した開度に保持できる。
図14,15に示すように、後部開度調節機構100Rは、後部操作具107を備えている。後部操作具107は、後部チャフシーブ67Rの横側部において、選別枠65の横外側に支持ピン108を介して支持され、支持ピン108を揺動支点にして揺動操作可能になっている。後部操作具107の遊端側と、後部チャフシーブ67Rにおける下リンク98fとが連結ピン109によって連動連結されている。連結ピン109は、選別枠65に設けられた長穴形の貫通穴110を通っている。後部操作具107を揺動操作することにより、下リンク98rが連結ピン109によって前後方向に移動操作されて選別部材95rが前後方向に揺動操作され、後部チャフシーブ67Rの処理物漏下穴96rが拡大側及び縮小側に変更調節される。後部操作具107に設けられた位置決め穴111aと、選別枠65に設けられたロック穴112とに脱着可能なロック部材を装着することにより、後部操作具107が調節位置に固定される。これにより、後部チャフシーブ67Rの処理物漏下穴96rを調節した開度に保持できる。
脱穀機体30の横側壁37に、一つの操作穴115(図14参照)が開口されている。操作穴115は、前部操作具101及び後部操作具107に臨む大きさの穴に形成され、かつ、脱着可能な蓋体116(図14参照)によって開閉するよう構成されている。操作穴115を開くことにより、前部操作具101及び後部操作具107が操作穴115によって脱穀機体30の外部に開放され、脱穀機体30の外側から操作穴115を介して前部操作具101及び後部操作具107を操作することができる。
〔脱穀装置7の風抜き〕
図16,17,18に示すように、脱穀部31の後上部としての、扱室33における天板38の後壁部38rに複数の風抜き穴120が開口されている。脱穀部31の後上部としての、扱室33における後壁36に複数の風抜き穴121が開口されている。脱穀部31の後上部としての、扱室33の後部における左及び右の横側壁37に複数の風抜き穴122が開口されている。
図16に示すように、天板38の風抜き穴120においては、一部の複数の風抜き穴120と、残りの複数の風抜き穴120とが後壁部38rのうちの扱胴軸芯Xよりも左側の部位と、扱胴軸芯Xよりも右側の部位とに分かれて位置している。左側及び右側の風抜き穴120は、天板38の横幅方向に延びるスリット状に形成されると共に上下方向に並んでいる。各風抜き穴120は、扱胴34の扱歯43bの回転軌跡Tにおける接線Sの方向に沿う状態で延びており、かつ、回転軌跡Tにおける法線Bの方向に平行に並んでいる。すなわち、左側の風抜き穴120と右側の風抜き穴120との間の部位における天板横幅方向での中心、及び、扱胴軸芯Xを通る直線(法線H)と回転軌跡Tとが交差する点における接線Sの方向と、風抜き穴120の長手方向とが合致またはほぼ合致している。脱穀部31に流入し、扱胴34によって回動力を受けた選別風の流れ方向が風抜き穴120に沿った方向になり、選別風を風抜き穴120から抜け出し易い。
図16に示すように、扱室33における後壁36の風抜き穴121においては、一部の複数の風抜き穴121と、残りの複数の風抜き穴121とが後壁36の左端側部位と右端側部位とに分かれて位置している。左側及び右側の風抜き穴121は、後壁36の上下方向に延びるスリット状に形成されると共に後壁36の横幅方向に並んでいる。各風抜き穴121は、扱胴34の扱歯43bの回転軌跡Tにおける接線Sの方向に沿う状態で延びており、かつ、回転軌跡Tにおける法線Hの方向に平行に並んでいる。すなわち、風抜き穴121の長手方向での中心、及び、扱胴軸芯Xを通る直線(法線H)と扱胴34の回転軌跡Tとが交差する点における接線Sの方向と、風抜き穴121の長手方向とが合致またはほぼ合致している。
図17に示す風抜き穴122は、右の横側壁37の風抜き穴であり、図18に示す風抜き穴122は、左の横側壁37の風抜き穴である。図17,18に示すように、扱室33の後部における左及び右の横側壁37における風抜き穴122は、横側壁37の上下方向に延びるスリット状に形成されると共に横側壁37の前後方向に並んでいる。左の横側壁37及び右の横側壁37の風抜き穴122は、扱胴34の扱歯43bの回転軌跡Tにおける接線Sの方向に沿っている。すなわち、風抜き穴122の長手方向での中心及び扱胴軸芯Xを通る直線と、扱胴34の回転軌跡Tとが交差する点における接線の方向と、風抜き穴122の長手方向とが合致またはほぼ合致している。
図16,17に示すように、排出口カバー51における上部51aに風抜き口123が形成されている。風抜き口123には、塵埃の吹き抜けを防止する網状部材が備えられている。
揺動選別装置45、1番回収部47及び2番回収部48の上方を通った選別風が上記した如く広い排塵口33bを通って後方に流動し易い。また、脱穀部31の後上部に流入した選別風が各風抜き穴120,121,122から外部に抜け出易い。また、塵埃排出口50から排出口カバー51の内部に流入した選別風が排出口カバー51の風抜き口123から外部に抜け出易い。これらにより、脱穀装置7の内圧が高くなりにくくて唐箕46からの選別風が選別部32をスムーズに流動し、選別処理が良好に行われる。また、塵埃などが扱室33の入口33aなどから吹き出し難くい。
天板38の風抜き穴120から抜け出る風は、全ての風抜き穴120を囲うダクト125によって機体左側(袋詰め部側と反対側)に向って流動するように案内される。後壁36の左右の風抜き穴121から抜け出る風は、左右の風抜き穴121を囲うダクト126によって機体左側に向かって流動するように案内される。左右の横側壁37の風抜き穴122から抜け出る風は、全ての風抜き穴122を囲うダクト127によって後方向きに流動するように案内される。
図19に示すように、天板38の前壁部38fに複数の風抜き穴128が開口されている。風抜き穴128は、天板38の横幅方向に延びるスリット状に形成されると共に天板38の横幅方向及び上下方向に並んでいる。脱穀部31の前側に流入した選別風が風抜き穴128から機外に抜け出易い。風抜き穴128から抜け出る風は、風抜き穴128を囲うダクト129によって機体左側(運転部側と反対側)に向かって流動するように案内される。
〔別実施形態〕
(1)図20は、ストローラック68及び篩い線69を支持する別の支持構造を示す断面図である。図21は、ストローラック68及び篩い線69を支持する別の支持構造を示す平面図である。別の支持構造では、各篩い線69の前端部が支持プレート130の上部130aに溶接され、各篩い線69が支持プレート130に支持されている。ストローラック68の取付部68a、及び、支持プレート130が支持部材73に連結ネジ131によって共締めで固定されている。
(2)上記した実施形態では、バー形の扱胴が設けられた例を示したが、ドラム形の扱胴を設けて実施してもよい。
(3)上記した実施形態では、袋詰め部8が設けられた例を示したが、袋詰め部8に代えて穀粒タンクを設けてもよい。
(4)上記した実施形態では、風抜き穴120,121、122,128、風抜き口123を設けた例を示した、風抜き穴及び風抜き口を設けないで実施してもよい。
(5)上記した実施形態では、風抜き穴120,121,122がスリット状に形成された例を示したが、スリット状に限らず、円形、矩形、長円形など如何なる形状に形成してもよい。
(6)上記した実施形態では、回転軌跡Tにおける接線方向に沿う方向に延びると共に回転軌跡Tにおける法線方向に並ぶスリット状に形成した風抜き穴120,121、あるいは、回転軌跡Tにおける接線方向に沿う方向のスリット状に形成した風抜き穴122を採用した例を示したが、スリット状に形成しても、接線方向と異なる方向に延びると共に法線方向と異なる方向に並ぶ配置構成を採用してもよい。
(7)上記した実施形態では、天板38の後壁部38r、扱室33の後壁36、及び、扱室33の後部の横側壁37に風抜き穴120,121,122が設けられた例を示したが、天板38の後壁部38r、扱室33の後壁36、及び、扱室33の後部の横側壁37のうち、いずれか2箇所だけに、あるいは、1箇所だけに設けて実施してもよい。
(8)上記した実施形態では、天板38の前壁部38fに風抜き穴128を設けた例を示したが、この風抜き穴128を設けないで実施してもよい。
(9)上記した実施形態では、排出口カバー51を設けた例を示したが、排出口カバー51を設けないで実施してもよい。
(10)上記した実施形態では、チャフシーブ67を前部チャフシーブ67Fと後部チャフシーブ67Rとに分割した例を示したが、分割しないで実施してもよい。
(11)上記した実施形態では、前部チャフシーブ67Fと後部チャフシーブ67Rにおける選別部材の配列ピッチが異なるよう構成した例を示したが、同じになるよう構成して実施してもよい。
(12)上記した実施形態では、1番回収部47が前部チャフシーブ67Fの前部の下方に位置し、2番回収部48が後部チャフシーブ67Rの中央部の下方に位置する例を示したが、これ以外の如何なる配置構成を採用してもよい。
(13)上記実施形態では、前部操作具101及び後部操作具107を一つの操作穴115の中で操作できるよう構成した例を示した、別々の操作穴を介して操作するよう構成してもよい。
(14)上記した実施形態では、チャフシーブ67が扱き処理部43における中央部に対応する位置で分割する構成を採用した例を示した、分割箇所を如何なる位置に設定してもよい。
(15)上記した実施形態では、前側の第1風路77a及び後側の第1風路77bが設けられた例を示したが、いずれか一方の第1風路だけを設けて実施してもよい。
(16)上記した実施形態では、底部(1番樋部)47a、第2風路84の風案内部83、及び、処理物案内部75を第3風路86の上部に活用した例を示したが、第3風路86の上部を専用の風路形成部材によって形成してもよい。
(17)上記した実施形態では、点検口90を設けた例を示したが、点検口90を設けないで実施してもよい。
本発明は、稲、麦、大豆などに代え、トウモロコシなどを脱穀対象とする脱穀装置に利用できる。
31 脱穀部
32 選別部
33 扱室
34 扱胴
39 受網
45 揺動選別装置
46 唐箕
47 1番回収部
47a 1番樋部
48 2番回収部
75 処理物案内部
77a 第1風路(前側の第1風路)
77b 第1風路(後側に第1風路)
83 風案内部
84 第2風路
85 底部
86 第3風路
86b 吹出口
90 点検口
91 蓋体
93 点検開口

Claims (4)

  1. 収穫物が供給される扱室、前記扱室に回転可能に設けられ、供給された収穫物を扱き処理する扱胴、及び、前記扱胴の外周囲に設けられた受網を有する脱穀部と、
    前記受網の下方に設けられ、前記受網から漏下した処理物を受け入れ、受け入れた処理物を後方へ搬送しつつ選別処理する揺動選別装置、前記揺動選別装置の前下方に設けられ、選別風を後方に向けて供給する唐箕、前記唐箕の後方に設けられ、前記揺動選別装置によって選別された1番処理物を回収する1番回収部、及び、前記1番回収部の後方に設けられ、前記揺動選別装置によって選別された2番処理物を回収する2番回収部を有する選別部と、
    前記選別風を、前記揺動選別装置の端部に案内する第1風路と、
    前記選別風を、前記揺動選別装置のうち、前記第1風路によって案内される前記選別風が作用する部分よりも後側部分に案内する第2風路と、
    前記唐箕から前記1番回収部の下を通って前記2番回収部の前側箇所まで延ばされ、前記選別風を、前記前側箇所から前記2番回収部の上方を通るように案内する第3風路と、が備えられている脱穀装置。
  2. 前記第3風路の上部は、前記1番回収部の底部である1番底部と、前記1番底部の前端から前記唐箕の下方へ向かって前下方へ延びて前記第2風路の底部を形成すると共に、前記第2風路の選別風を前記1番回収部の上方を通るように案内する風案内部と、前記1番底部から前記2番回収部の前側へ向かって後上方へ延びて前記揺動選別装置からの1番処理物を前記1番回収部に流下案内する処理物案内部とを備え、
    前記第3風路の底部は、前記風案内部と、前記処理物案内部とに沿っている請求項1に記載の脱穀装置。
  3. 前記第3風路の吹出口は、前記前側箇所に開口されている請求項1又は2に記載の脱穀装置。
  4. 前記1番回収部の底部である1番底部に、点検口及び前記点検口の蓋体が備えられ、
    前記第3風路の底部に、前記蓋体に臨む点検開口が備えられている請求項1から3のいずれか一項に記載の脱穀装置。
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