以下、図面を参照しながら、本発明の一実施形態について説明する。なお、以下では、本発明に係る画像形成装置として、コピー機、プリンター及びファクシミリ等の機能を併せ持つ電子写真方式の複合機を例示して説明する。
図1は、本実施形態に係る複合機100の要部構成を示す正面透視図である。この複合機100は、企業の社屋等の来客受付場所に設置され、訪問者が受付手続きに利用する画像形成装置である。この複合機100は、訪問者の訪問先担当者が来客予定情報の入力に利用するパーソナルコンピューター等の訪問先端末200とLAN(Local Area Network)等のネットワーク300を介して通信可能に接続されている。
図1に示すように、複合機100は、原稿を読み取ってその原稿の画像データを生成する原稿読取装置1と、原稿読取装置1から得られた画像データまたはネットワーク300を介して訪問先端末200から受信した画像データに基づいて印刷用紙(記録媒体)に画像を形成する複合機本体2とを備えている。
原稿読取装置1は、スキャナー10及びADF(Auto Document Feeder:自動原稿給紙装置)20から構成されている。スキャナー10は、プラテンガラス11上にセットされた原稿、またはADF20によって自動給紙される原稿の読み取りを行うものであり、プラテンガラス11、白色基準板12、フルレートキャリッジ13、ハーフレートキャリッジ14、集光レンズ15及びCCD(Charge Coupled Devices)センサー16を備えている。
プラテンガラス11は、読み取り対象の原稿を1枚ずつセットするためのガラス板である。白色基準板12は、シェーディング補正用の白色基準データを取得するための白色板である。フルレートキャリッジ13は、プラテンガラス11の下方において、不図示のキャリッジ搬送機構によりプラテンガラス11に沿って左右方向(走査方向)に往復移動可能に設けられており、照明光を斜め上方に向けて出射するランプ13aと、照明光の反射光を後述するハーフレートキャリッジ14に向けて反射するミラー13bを内蔵する。
ハーフレートキャリッジ14は、フルレートキャリッジ13と同様に、不図示のキャリッジ搬送機構によりプラテンガラス11に沿って左右方向に往復移動可能に設けられており、フルレートキャリッジ13のミラー13bからの入射光を下方に向けて反射するミラー14aと、ミラー14aからの入射光を後述する集光レンズ15に向けて反射するミラー14bを内蔵する。なお、キャリッジ搬送機構により、フルレートキャリッジ13の移動量とハーフレートキャリッジ14の移動量との比率は1:0.5となるように制御されている。これにより、集光レンズ15に達するまでの照明光の光路長が一定となるように制御される。
プラテンガラス11上にセットされた原稿を読み取る場合は、フルレートキャリッジ13及びハーフレートキャリッジ14を走査方向に移動させることで原稿をスキャンするが、後述するADF20によって原稿を自動給紙する場合には、フルレートキャリッジ13及びハーフレートキャリッジ14を所定の原稿読取位置にて待機させ、原稿側を移動(搬送)させることで複数枚セットされた原稿を連続的にスキャンする。
集光レンズ15は、ハーフレートキャリッジ14のミラー14bからの入射光を集光してCCDセンサー16の受光面に結像させる。CCDセンサー16は、不図示のCCD駆動部から供給されるタイミング信号に同期して作動し、受光面にて受光した光を光電変換することにより、読み取った原稿の画像に応じたアナログ電圧信号を生成してAFE(アナログフロントエンド:図示省略)に出力する。なお、AFEは、上記のアナログ電圧信号を所定のゲイン設定値にて増幅した後にデジタル変換することで、読み取った原稿の画像を表す画像データを生成し、この画像データを後述の複合機本体2の制御部60に出力する。
ADF20は、原稿載置トレイ22にセットされた複数枚の原稿を1枚ずつ連続的に自動給紙するものであり、プラテンカバー21、原稿載置トレイ22、ピックアップローラー23、レジストローラー24、プラテンローラー25及び排紙ローラー26等から構成されている。プラテンカバー21は、スキャナー10の上面に対して開閉可能に設けられており、プラテンガラス11上に原稿をセットして読み取りを行う場合における原稿押さえカバーとしての役割と、ピックアップローラー23、レジストローラー24、プラテンローラー25及び排紙ローラー26等の自動給紙機構に使用される部材の収納用筐体としての役割を担っている。なお、図1では、プラテンカバー21が閉じられた状態を示している。
原稿載置トレイ22は、読み取り対象の原稿をセットするためのトレイである。ピックアップローラー23は、原稿載置トレイ22にセットされた原稿を1枚ずつピックアップしてレジストローラー24に搬出するためのローラーである。レジストローラー24は、所定のタイミングで原稿をプラテンローラー25に搬送するためのローラーである。プラテンローラー25は、原稿を所定の原稿読取位置を経由して排紙ローラー26に搬送するためのローラーである。排紙ローラー26は、読み取り完了後の原稿を外部に排出するためのローラーである。これら各ローラーの回転動作は、複合機本体2の制御部60により制御されている。
複合機本体2は、原稿読取装置1から得られた画像データ或いはネットワーク300を介して訪問者端末200から受信した画像データがRGB色空間データである場合には、それらの画像データをCMYK色空間データに変換する機能を有する(後述の制御部60の機能)。周知のように、RGB色空間データとは、光三原色であるR(赤)、G(緑)、B(青)の各色に対応する画素(画像を構成する最小単位)の階調値を示すデジタルデータである。
また、CMYK色空間データとは、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)の印刷用の色料(複合機100においてはトナー)の三原色にK(キープレート:黒の色料)を加えて画像を表現するデータである。電子写真方式の複合機100においては、CMYKの各色毎に感光体表面に現像したトナー画像を重ね合わせて一枚のトナー画像を形成する。各色のトナー画像は、ドットと呼ばれるトナー配置ポイントの2次元配列によって構成されている。つまり、CMYK色空間データとは、各色のトナー画像について、どの位置のドットにトナーを配置するのかを2値で示すデジタルデータである。
そして、この複合機本体2は、CMYK色空間データに変換後の画像データに基づくトナー画像を印刷用紙上に形成するトナー画像形成部3と、印刷用紙上にトナー画像を定着させて完成画像とする定着部4と、印刷用紙を搬送するための用紙搬送機構5と、各種サイズの印刷用紙を収容するための給紙カセット6、7、8とを備えている。さらに、複合機本体2には、手前側に開閉自在な手差しトレイ9が設けられており、手差しトレイ9に載置された印刷用紙を用紙搬送機構5によって搬送可能な構成となっている。
トナー画像形成部3は、中間転写ベルト31と、CMYKの各色にそれぞれ対応したトナー画像形成ユニットF(FY、FM、FC、FK)と、駆動ローラー32と、テンションローラー33と、二次転写ローラー34と、クリーナー35とから構成されている。中間転写ベルト31は、各トナー画像形成ユニットF(FY、FM、FC、FK)によって形成(現像)される各色のトナー画像を順次重ねて1次転写するための中間転写体であり、駆動ローラー32及びテンションローラー33に張架されて、図1において時計回りに回走する構成となっている。
トナー画像形成ユニットF(FY、FM、FC、FK)は、それぞれ感光体ドラムFaと、帯電部Fbと、露光部Fcと、現像部Fdと、一次転写ローラーFeとを備え、さらに不図示のクリーニング装置及び除電装置等とを備える。感光体ドラムFaは、円柱に形状設定され、その周面に静電潜像及び当該静電潜像に基づくトナー画像が形成されるものである。帯電部Fbは、感光体ドラムFaに対して対向配置され、感光体ドラムFaの周面を帯電状態とするものである。
露光部Fcは、レーザー光を帯電状態の感光体ドラムFaの周面において走査して静電潜像を形成するものであり、詳細には、トナーを配置すべきドット位置に対応する感光体ドラムFa上の位置に対してレーザー光を照射する。現像部Fdは、感光体ドラムFaの周面に対してトナーを付着させることによって感光体ドラムFaの周面上に静電潜像に基づくトナー画像を現像するものである。
一次転写ローラーFeは、中間転写ベルト31を挟んで感光体ドラムFaと対向配置され、感光体ドラムFaに現像されたトナー画像を中間転写ベルト31に一次転写するものである。二次転写ローラー34は、中間転写ベルト31を挟んで駆動ローラー32と対向配置されており、中間転写ベルト31表面に転写されているトナー画像(各色のトナー画像が重ね合されたもの)を、給紙カセット6、7、8のいずれかから用紙搬送機構5によって搬送される印刷用紙に2次転写するものである。クリーナー35は、クリーニングローラーやクリーニングブレード等を備え、中間転写ベルト31の残留トナーを除去するものである。
定着部4は、印刷用紙上に二次転写されたトナー画像を定着させて完成画像とするものであり、加圧・加熱することによりトナー画像を定着させる加熱ローラー41を備えている。なお、この加熱ローラー41の発熱温度(つまり定着部4の定着温度)は、後述の制御部60によって制御可能となっている。
用紙搬送機構5は、給紙カセット6、7、8から印刷用紙を1枚ずつ搬出するためのピックアップローラー51、52、53と、ピックアップした印刷用紙をトナー画像形成部3(駆動ローラー32と2次転写ローラー34とのニップ部分)に搬送するための給紙ローラー54、55、56と、定着部4による定着処理後の印刷用紙を外部に排紙するための排紙ローラー57等から構成されている。給紙カセット6、7、8は、複合機本体2に対して引き出し自在に取り付けられており、各種サイズの用紙を収容するものである。
図2は、複合機100の機能ブロック図である。なお、この図2において、図1と同じ構成要素には同一符号を付し、説明を省略する。図2において、符号60は制御部、符号61は記憶部、符号62は操作表示部、符号63は通信I/Fである。
制御部60は、例えばCPU(Central Processing Unit)コアや、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等のメモリー、入出力インターフェイスなどが一体的に組み込まれたマイクロコンピューターであり、操作表示部62から入力される操作信号、原稿読取装置1から得られた画像データ或いは通信I/F63を介して受信した画像データに基づいて、複合機100の全体動作(原稿読取装置1による原稿読取動作、トナー画像形成部3によるトナー画像形成動作、定着部4による定着動作、用紙搬送機構5による用紙搬送動作など)を制御する。
また、上述したように、この制御部60は、原稿読取装置1から得られた画像データ或いは通信I/F63を介して受信した画像データがRGB色空間データである場合には、それらの画像データをCMYK色空間データに変換する機能も有している。記憶部61は、例えばHDD(Hard Disk Drive)やフラッシュメモリーなどの書き換え可能な大容量記憶装置であり、制御部60による制御の下、画像読取装置1から得られた画像データや、通信I/F63を介して受信した画像データ、後述の来客予定情報等を記憶する。
操作表示部62は、操作キー部62aと表示部62bとを備えており、訪問者の操作に応じた操作信号を制御部60に出力するとともに、制御部60による制御の下、複合機100の状態を示す情報等の各種情報を表示する。操作キー部62aは、スタートキー、ストップ/クリアキー、電源キー、テンキー(数値入力キー)等のハードキーを備える。表示部62bは、タッチパネル機能を有しており、ソフトキーを含む画面が表示される。通信I/F63は、複合機100(詳しくは制御部60)と訪問先端末200との間で通信を行うための通信インターフェイスであり、ネットワーク300を介して訪問先端末200と通信可能に接続されている。
次に、上記のように構成された複合機100の動作について説明する。
まず、訪問者が来訪する前に、訪問先担当者が訪問先端末200を利用して、来客予定情報を複合機100に登録(保存)しておく必要がある。図3は、複合機100の記憶部61に保存された来客予定情報の一例である。この図3に示すように、来客予定情報には、訪問者情報(例えば、訪問者の会社名、氏名、個別認証ID等)と、訪問先情報(例えば、訪問先担当者の部署名、氏名、社内メールアドレス等)と、訪問者の個別フォルダー(個別認証IDの入力を条件としてアクセス制限が解除される個別データ保存先)における配布資料データの有無に関する情報と、訪問予定日時などの情報が含まれる。
ここで、訪問者の個別認証IDは、訪問先担当者が任意にユニークなIDを作成して訪問者に対して設定しても良いし、或いは訪問先端末200に訪問者の氏名を入力した時点で、訪問先端末200が所定のルールに従って自動的に訪問者に固有の個別認証IDを設定するようにしても良い。この個別認証IDは、基本的には訪問先担当者が訪問者に対して事前に知らせておくものである。以上のような来客予定情報が複合機100に登録されていることを前提として、以下、複合機100の動作について説明する。
<待機モード>
複合機100の制御部60は、電源投入によって起動すると、初期化処理を実行した後に、訪問者からの操作を待ち受ける待機モードとなる。図4は、制御部60が待機モード時に実行する各処理を示したフローチャートである。まず、制御部60は、訪問者に対して訪問者受付モード或いは通常モードの選択を促すためのモード選択ダイアログ400(図16参照)を表示部62bに表示させる(ステップS1)。そして、制御部60は、訪問者受付モードが選択されたか否かを判定し(ステップS2)、「Yes」の場合には後述の訪問者受付モードに移行する(ステップS3)。
一方、制御部60は、上記ステップS2にて「No」の場合、通常モードが選択されたか否かを判定し(ステップS4)、「Yes」の場合には通常モードに移行し(ステップS5)、「No」の場合にはステップS2の処理に戻り、モードが選択されるまでステップS2及びS4の処理を繰り返しながら待機する。ここで、通常モードとは、訪問者に限らず、誰もが複合機100のコピー機能、スキャン機能、プリント機能及びファクシミリ機能等の各機能を通常通り利用できるモードである。制御部60は、訪問者受付モード或いは通常モードの終了後、ステップS1の処理に戻り、モード選択ダイアログ400を表示部62bに表示させた状態で待機する。
<訪問者受付モード>
図5は、制御部60が訪問者受付モード時に実行する各処理を示したフローチャートである。まず、制御部60は、訪問者に対して希望する処理(受付手続き処理、資料保存処理、資料印刷処理のいずれか)の選択を促すための希望処理選択ダイアログ401(図17参照)を表示部62bに表示させる(ステップS10)。なお、この希望処理選択ダイアログ401には、待機モードに戻るためのキャンセルボタンが表示されている。
ここで、受付手続き処理とは、訪問者による操作に応じて、訪問者の受付手続きに関する処理を実行することで、訪問者が来客予定情報に登録されている訪問者本人か否かの認証を行い、認証完了後に訪問者の来訪を訪問先担当者へ通知する処理である。資料保存処理とは、訪問者が任意のタイミングで、資料データを個別フォルダー或いは共有フォルダー(共有認証IDの入力を条件としてアクセス制限が解除される共有データ保存先)に保存する処理である。資料印刷処理とは、訪問者が任意のタイミングで、個別フォルダー或いは共有フォルダーに保存されている資料データを印刷する処理である。なお、個別フォルダー及び共有フォルダーは、複合機100の記憶部61に作成しても良いし、外部のサーバーに作成しても良い。
そして、制御部60は、受付手続き処理が選択されたか否かを判定し(ステップS11)、「Yes」の場合には後述の受付手続き処理を実行する(ステップS12)。一方、制御部60は、上記ステップS11にて「No」の場合、資料保存処理が選択されたか否かを判定し(ステップS13)、「Yes」の場合には後述の資料保存処理を実行する(ステップS14)。制御部60は、上記ステップS13にて「No」の場合、資料印刷処理が選択されたか否かを判定し(ステップS15)、「Yes」の場合には後述の資料印刷処理を実行する(ステップS16)。
また、制御部60は、上記ステップS15にて「No」の場合、キャンセルボタンが選択されたか否かを判定し(ステップS17)、「Yes」の場合には訪問者受付モードを終了する一方、「No」の場合にはステップS11の処理に戻る。さらに、制御部60は、受付手続き処理、資料保存処理或いは資料印刷処理の終了後、ステップS10の処理に戻り、再度、希望処理選択ダイアログ401を表示部62bに表示させて、訪問者に対して希望処理の選択を促す。
<受付手続き処理>
図6〜図9は、制御部60が訪問者受付モード時に実行する受付手続き処理を示したフローチャートである。まず、図6に示すように、制御部60は、訪問者に対して個別認証IDを取得済みか否かを問うためのID取得確認ダイアログ402(図18参照)を表示部62bに表示させる(ステップS100)。なお、このID取得確認ダイアログ402には、受付手続き処理を強制終了するためのキャンセルボタンが表示されている。
制御部60は、ID取得確認ダイアログ402にて「はい」が選択されたか否かを判定し(ステップS101)、「Yes」の場合(個別認証IDを取得済みの場合)には、訪問者に対して個別認証IDの入力を促すための個別認証ID入力ダイアログ403(図19参照)を表示部62bに表示させる(ステップS102)。この個別認証ID入力ダイアログ403には、個別認証IDの入力完了を意味するOKボタンが表示されている。
制御部60は、個別認証ID入力ダイアログ403にてOKボタンが選択されたか否かを判定し(ステップS103)、「No」の場合には、OKボタンが選択されるまでステップS103の処理を繰り返す一方、「Yes」の場合には、記憶部61に登録(保存)されている来客予定情報から、入力された個別認証IDと一致する個別認証IDを検索する(ステップS104)。
そして、制御部60は、入力された個別認証IDと一致する個別認証IDが来客予定情報に有るか否かを判定し(ステップS105)、「Yes」の場合には、訪問者に対して認証が完了したことを知らせるための認証完了ダイアログ404(図20参照)を表示部62bに表示させる(ステップS106)。なお、図20では、入力された個別認証IDが、「A社」の「山田太郎」に割り当てられた個別認証ID(図3参照)と一致した場合に表示される認証完了ダイアログ404を想定している。また、認証完了ダイアログ404には、認証が完了した訪問者の個別フォルダーに配布資料データが保存されているかを確認する旨のメッセージも記載される。
一方、制御部60は、上記ステップS105にて「No」の場合、つまり入力された個別認証IDと一致する個別認証IDが来客予定情報に無かった場合、入力リトライ回数が最大値を越えたか否かを判定し(ステップS107)、「No」の場合には、ステップS102の処理に戻り、訪問者に対して個別認証IDの再入力を促す一方、「Yes」の場合には、訪問者に対して認証が失敗したことを知らせるための認証失敗ダイアログ405(図21参照)を表示部62bに表示させた後、受付手続き処理を終了する(ステップS108)。
また、制御部60は、上記ステップS101にて「No」の場合、ID取得確認ダイアログ402にて「いいえ」が選択されたか否かを判定し(ステップS109)、「Yes」の場合(個別認証IDを取得していない場合)には、図7に示すステップS111の処理に移行する。さらに、制御部60は、上記ステップS109にて「No」の場合、ID取得確認ダイアログ402にてキャンセルボタンが選択されたか否かを判定し(ステップS110)、「Yes」の場合には受付手続き処理を終了する一方、「No」の場合にはステップS101の処理に戻る。
図7に移って説明を続けると、制御部60は、上記ステップS109にて「Yes」と判断した後、訪問者に対して訪問者情報(会社名及び氏名)の入力を促すための訪問者情報入力ダイアログ406(図22参照)を表示部62bに表示させる(ステップS111)。この訪問者情報入力ダイアログ406には、訪問者情報の入力完了を意味するOKボタンが表示されている。
制御部60は、訪問者情報入力ダイアログ406にてOKボタンが選択されたか否かを判定し(ステップS112)、「No」の場合には、OKボタンが選択されるまでステップS112の処理を繰り返す一方、「Yes」の場合には、記憶部61に登録されている来客予定情報から、入力された訪問者情報と一致する訪問者情報を検索する(ステップS113)。
そして、制御部60は、入力された訪問者情報と一致する訪問者情報が来客予定情報に有るか否かを判定し(ステップS114)、「Yes」の場合には、訪問者に対して認証が完了したことを知らせると共に、訪問者に割り当てられた個別認証IDを知らせ、個別認証IDを印刷するか否かの選択を促すためのID印刷確認ダイアログ407(図23参照)を表示部62bに表示させる(ステップS115)。なお、図23では、入力された訪問者情報が、「A社」の「山田太郎」の訪問者情報(図3参照)と一致した場合に表示されるID印刷確認ダイアログ407を想定している。
一方、制御部60は、上記ステップS114にて「No」の場合、つまり入力された訪問者情報と一致する訪問者情報が来客予定情報に無かった場合、入力リトライ回数が最大値を越えたか否かを判定し(ステップS116)、「No」の場合には、ステップS111の処理に戻り、訪問者に対して訪問者情報の再入力を促す一方、「Yes」の場合には、訪問者に対して認証が失敗したことを知らせるための認証失敗ダイアログ405(図21参照)を表示部62bに表示させた後、受付手続き処理を終了する(ステップS117)。
制御部60は、上記ステップS115でID印刷確認ダイアログ407を表示部62bに表示させた後、ID印刷確認ダイアログ407にて「はい」が選択されたか否かを判定し(ステップS118)、「Yes」の場合(個別認証IDを印刷する場合)には、訪問者に対して個別認証IDの印刷開始を知らせるためのID印刷開始ダイアログ408(図24参照)を表示部62bに表示させる(ステップS119)。
そして、制御部60は、トナー画像形成部3、定着部4及び用紙搬送機構5を制御することにより、訪問者の個別認証IDの印刷を開始する(ステップS120)。そして、制御部60は、個別認証IDの印刷が終了したか否かを判定し(ステップS121)、「No」の場合には、印刷が終了するまでステップS121の処理を繰り返す一方、「Yes」の場合には、訪問者に対して個別認証IDの印刷終了を知らせると共に、出力された印刷物を回収するよう促すためのID印刷終了ダイアログ409(図25参照)を表示部62bに表示させる(ステップS122)。
また、制御部60は、上記ステップS118にて「No」の場合、ID印刷確認ダイアログ407にて「いいえ」が選択されたか否かを判定し(ステップS123)、「No」の場合には、上記ステップS118の処理に戻る一方、「Yes」の場合には、図8のステップS124の処理へ移行する。
図8に移って説明を続けると、制御部60は、上記ステップS106の終了後、或いは上記ステップS122の終了後、或いは上記ステップS123にて「Yes」と判定された後に、認証が完了した訪問者の個別フォルダーに配布資料データが保存されているか否かを判定する(ステップS124)。図3に示すように、来客予定情報には、各訪問者の個別フォルダーにおける配布資料の有無を示す情報が含まれており、制御部60は、この情報から個別フォルダーに配布資料が保存されているか否かを判定することができる。
制御部60は、上記ステップS124にて「Yes」の場合、つまり訪問者の個別フォルダーに配布資料データが保存されていた場合、訪問者に対して配布資料の印刷開始を知らせるための印刷開始ダイアログ410(図26参照)を表示部62bに表示させる(ステップS125)。そして、制御部60は、個別フォルダーから配布資料データを読み出し、トナー画像形成部3、定着部4及び用紙搬送機構5を制御することにより、配布資料の印刷を開始する(ステップS126)。
制御部60は、配布資料の印刷が終了したか否かを判定し(ステップS127)、「No」の場合には、印刷が終了するまでステップS127の処理を繰り返す一方、「Yes」の場合には、訪問者に対して配布資料の印刷終了を知らせると共に、出力された印刷物を回収するよう促すための印刷終了ダイアログ411(図27参照)を表示部62bに表示させる(ステップS128)。
一方、制御部60は、上記ステップS124にて「No」の場合、つまり訪問者の個別フォルダーに配布資料データが保存されていなかった場合、訪問者に対して配布資料が無いことを知らせるための配布資料確認ダイアログ412(図28参照)を表示部62bに表示させる(ステップS129)。
続いて、制御部60は、上記ステップS128或いはS129の終了後に、訪問者に対して保存が必要な資料(要保存資料)の有無を問うための要保存資料有無確認ダイアログ413(図29参照)を表示部62bに表示させる(ステップS130)。
そして、制御部60は、要保存資料有無確認ダイアログ413にて「はい」が選択されたか否かを判定し(ステップS131)、「Yes」の場合(要保存資料有りの場合)には、訪問者に対して要保存資料のスキャン開始を知らせると共に、資料のセット及びスタートキーの押下を促すためのスキャン開始ダイアログ414(図30参照)を表示部62bに表示させる(ステップS132)。
一方、制御部60は、上記ステップS131にて「No」の場合、要保存資料有無確認ダイアログ413にて「いいえ」が選択されたか否かを判定し(ステップS133)、「No」の場合には、上記ステップS131の処理に戻る一方、「Yes」の場合(要保存資料無しの場合)には、図9のステップS140の処理へ移行する。
制御部60は、上記ステップS132でスキャン開始ダイアログ414を表示部62bに表示させた後、スタートキーが押下されたか否かを判定し(ステップS134)、「No」の場合には、スタートキーが押されるまでステップS134の処理を繰り返す一方、「Yes」の場合には、図9のステップS135の処理に移行する。
図9に移って説明を続けると、制御部60は、上記ステップS134にて「Yes」と判定した後、原稿読取装置1を制御することで、セットされた要保存資料のスキャンを開始する(ステップS135)。そして、制御部60は、要保存資料のスキャンが終了したか否かを判定し(ステップS136)、「No」の場合には、スキャンが終了するまでステップS136の処理を繰り返す一方、「Yes」の場合には、スキャンによって得られた画像データ(要保存資料データ)を訪問者の個別フォルダーに保存する(ステップS137)。
そして、制御部60は、訪問者に対して要保存資料のスキャン終了を知らせると共に、追加資料の有無を問うためのスキャン終了ダイアログ415(図31)を表示部62bに表示させる(ステップS138)。制御部60は、スキャン終了ダイアログ415にて「いいえ」が選択されたか否かを判定し(ステップS139)、「Yes」の場合(追加資料無しの場合)には、訪問者に対して受付手続きの終了を知らせるための受付手続き終了ダイアログ416(図32参照)を表示部62bに表示させる(ステップS140)。
そして、制御部60は、来客予定情報から訪問先担当者の社内メールアドレスを取得し、訪問者が来訪した旨及び要保存資料の有無を記した電子メールを上記社内メールアドレス宛てに送信した後、受付手続き処理を終了する(ステップS141)。図3を参照すると、例えば、認証が完了した訪問者が「A社」の「山田太郎」であった場合、訪問先担当者のメールアドレスは「watanabe@xxxx.co.jp」であるので、制御部60は、そのメールアドレス宛てに、「A社」の「山田太郎」が来訪した旨を記した電子メールを送信する。
一方、制御部60は、上記ステップS139にて「No」の場合、スキャン終了ダイアログ415にて「はい」が選択されたか否かを判定し(ステップS142)、「No」の場合には、上記ステップS139の処理に戻る一方、「Yes」の場合(追加資料有りの場合)には、図8のステップS132の処理に戻る。
<資料保存処理>
図10〜図12は、制御部60が訪問者受付モード時に実行する資料保存処理を示したフローチャートである。まず、図10に示すように、制御部60は、訪問者に対して資料の保存先となるフォルダーの選択(個別フォルダーか、共有フォルダーか)を促すためのフォルダー選択ダイアログ417(図33参照)を表示部62bに表示させる(ステップS200)。なお、このフォルダー選択ダイアログ417には、資料保存処理を強制終了するためのキャンセルボタンが表示されている。
制御部60は、フォルダー選択ダイアログ417にて「個別フォルダー」が選択されたか否かを判定し(ステップS201)、「Yes」の場合には、訪問者に対して個別認証IDの入力を促すための個別認証ID入力ダイアログ403(図19参照)を表示部62bに表示させる(ステップS202)。この個別認証ID入力ダイアログ403には、個別認証IDの入力完了を意味するOKボタンが表示されている。
制御部60は、個別認証ID入力ダイアログ403にてOKボタンが選択されたか否かを判定し(ステップS203)、「No」の場合には、OKボタンが選択されるまでステップS203の処理を繰り返す一方、「Yes」の場合には、記憶部61に登録されている来客予定情報から、入力された個別認証IDと一致する個別認証IDを検索する(ステップS204)。
そして、制御部60は、入力された個別認証IDと一致する個別認証IDが来客予定情報に有るか否かを判定し(ステップS205)、「Yes」の場合には、訪問者に対して要保存資料のスキャン開始を知らせると共に、資料のセット及びスタートキーの押下を促すためのスキャン開始ダイアログ414(図30参照)を表示部62bに表示させる(ステップS206)。
一方、制御部60は、上記ステップS205にて「No」の場合、つまり入力された個別認証IDと一致する個別認証IDが来客予定情報に無かった場合、入力リトライ回数が最大値を越えたか否かを判定し(ステップS207)、「No」の場合には、ステップS202の処理に戻り、訪問者に対して個別認証IDの再入力を促す一方、「Yes」の場合には、訪問者に対して認証が失敗したことを知らせるための認証失敗ダイアログ405(図21参照)を表示部62bに表示させた後、資料保存処理を終了する(ステップS208)。
また、制御部60は、上記ステップS201にて「No」の場合、フォルダー選択ダイアログ417にて「共有フォルダー」が選択されたか否かを判定し(ステップS209)、「Yes」の場合には、図11に示すステップS211の処理に移行する。さらに、制御部60は、上記ステップS209にて「No」の場合、フォルダー選択ダイアログ417にてキャンセルボタンが選択されたか否かを判定し(ステップS210)、「Yes」の場合には、資料保存処理を終了する一方、「No」の場合には、ステップS201の処理に戻る。
図11に移って説明を続けると、制御部60は、上記ステップS209にて「Yes」と判断した後、共有認証IDの入力を促すための共有認証ID入力ダイアログ418(図34参照)を表示部62bに表示させる(ステップS211)。この共有認証ID入力ダイアログ418には、共有認証IDの入力完了を意味するOKボタンが表示されている。なお、共有認証IDは、各訪問者に共通の秘匿性の無いIDであるので、複合機100の表示部62bに常に表示していても良いし、共有認証IDを記載した紙を複合機100に貼り付けておいても良いし、或いは事前に訪問者に知らせておいても良い。
制御部60は、共有認証ID入力ダイアログ418にてOKボタンが選択されたか否かを判定し(ステップS212)、「No」の場合には、OKボタンが選択されるまでステップS212の処理を繰り返す一方、「Yes」の場合には、入力された共有認証IDが正規の共有認証IDと一致するか否かを判定する(ステップS213)。
制御部60は、上記ステップS213にて「Yes」の場合、つまり入力された共有認証IDが正規の共有認証IDと一致する場合、図10のステップS206の処理に移行する一方、上記ステップS213にて「No」の場合、入力リトライ回数が最大値を越えたか否かを判定する(ステップS214)。
制御部60は、このステップS214にて「No」の場合には、ステップS211の処理に戻り、訪問者に対して共有認証IDの再入力を促す一方、「Yes」の場合には、訪問者に対して認証が失敗したことを知らせるための認証失敗ダイアログ405を表示部62bに表示させた後、資料保存処理を終了する(ステップS215)。
図12に移って説明を続けると、制御部60は、上記ステップS206の終了後、スタートキーが押下されたか否かを判定し(ステップS216)、「No」の場合には、スタートキーが押されるまでステップS216の処理を繰り返す一方、「Yes」の場合には、原稿読取装置1を制御することで、セットされた要保存資料のスキャンを開始する(ステップS217)。
そして、制御部60は、要保存資料のスキャンが終了したか否かを判定し(ステップS218)、「No」の場合には、スキャンが終了するまでステップS218の処理を繰り返す一方、「Yes」の場合には、スキャンによって得られた要保存資料の画像データ(要保存資料データ)を、選択されたフォルダーに保存する(ステップS219)。そして、制御部60は、訪問者に対して要保存資料のスキャン終了を知らせると共に、追加資料の有無を問うためのスキャン終了ダイアログ415(図31)を表示部62bに表示させる(ステップS220)。
制御部60は、スキャン終了ダイアログ415にて「いいえ」が選択されたか否かを判定し(ステップS221)、「Yes」の場合(追加資料無しの場合)には、訪問者に対して資料保存処理の終了を知らせるための資料保存終了ダイアログ419(図35参照)を表示部62bに表示させる(ステップS222)。そして、制御部60は、来客予定情報から訪問先担当者の社内メールアドレスを取得し、個別フォルダー或いは共有フォルダーに資料データを保存した旨を記した電子メールを上記社内メールアドレス宛てに送信した後、資料保存処理を終了する(ステップS223)。
一方、制御部60は、上記ステップS221にて「No」の場合、スキャン終了ダイアログ415にて「はい」が選択されたか否かを判定し(ステップS224)、「No」の場合には、上記ステップS221の処理に戻る一方、「Yes」の場合(追加資料有りの場合)には、図10のステップS206の処理に戻る。
<資料印刷処理>
図13〜図15は、制御部60が訪問者受付モード時に実行する資料印刷処理を示したフローチャートである。まず、図13に示すように、制御部60は、訪問者に対してフォルダーの選択(個別フォルダーか、共有フォルダーか)を促すためのフォルダー選択ダイアログ417(図33参照)を表示部62bに表示させる(ステップS300)。なお、このフォルダー選択ダイアログ417には、資料印刷処理を強制終了するためのキャンセルボタンが表示されている。
制御部60は、フォルダー選択ダイアログ417にて「個別フォルダー」が選択されたか否かを判定し(ステップS301)、「Yes」の場合には、訪問者に対して個別認証IDの入力を促すための個別認証ID入力ダイアログ403(図19参照)を表示部62bに表示させる(ステップS302)。この個別認証ID入力ダイアログ403には、個別認証IDの入力完了を意味するOKボタンが表示されている。
制御部60は、個別認証ID入力ダイアログ403にてOKボタンが選択されたか否かを判定し(ステップS303)、「No」の場合には、OKボタンが選択されるまでステップS303の処理を繰り返す一方、「Yes」の場合には、記憶部61に登録されている来客予定情報から、入力された個別認証IDと一致する個別認証IDを検索する(ステップS304)。
そして、制御部60は、入力された個別認証IDと一致する個別認証IDが来客予定情報に有るか否かを判定し(ステップS305)、「Yes」の場合には、訪問者に対して印刷ファイルの選択を促すための印刷ファイル選択ダイアログ420(図36参照)を表示部62bに表示させる(ステップS306)。この印刷ファイル選択ダイアログ420には、選択されたフォルダー内に保存されているファイルの一覧と、印刷ファイルの選択完了を意味するOKボタンが表示されている。
一方、制御部60は、上記ステップS305にて「No」の場合、つまり入力された個別認証IDと一致する個別認証IDが来客予定情報に無かった場合、入力リトライ回数が最大値を越えたか否かを判定し(ステップS307)、「No」の場合には、ステップS302の処理に戻り、訪問者に対して個別認証IDの再入力を促す一方、「Yes」の場合には、訪問者に対して認証が失敗したことを知らせるための認証失敗ダイアログ405(図21参照)を表示部62bに表示させた後、資料印刷処理を終了する(ステップS308)。
また、制御部60は、上記ステップS301にて「No」の場合、フォルダー選択ダイアログ417にて「共有フォルダー」が選択されたか否かを判定し(ステップS309)、「Yes」の場合には、図14に示すステップS311の処理に移行する。さらに、制御部60は、上記ステップS309にて「No」の場合、フォルダー選択ダイアログ417にてキャンセルボタンが選択されたか否かを判定し(ステップS310)、「Yes」の場合には、資料印刷処理を終了する一方、「No」の場合には、ステップS301の処理に戻る。
図14に移って説明を続けると、制御部60は、上記ステップS309にて「Yes」と判断した後、共有認証IDの入力を促すための共有認証ID入力ダイアログ418(図34参照)を表示部62bに表示させる(ステップS311)。この共有認証ID入力ダイアログ418には、共有認証IDの入力完了を意味するOKボタンが表示されている。
制御部60は、共有認証ID入力ダイアログ418にてOKボタンが選択されたか否かを判定し(ステップS312)、「No」の場合には、OKボタンが選択されるまでステップS312の処理を繰り返す一方、「Yes」の場合には、入力された共有認証IDが正規の共有認証IDと一致するか否かを判定する(ステップS313)。
制御部60は、上記ステップS313にて「Yes」の場合、つまり入力された共有認証IDが正規の共有認証IDと一致する場合、図13のステップS306の処理に移行する一方、上記ステップS313にて「No」の場合、入力リトライ回数が最大値を越えたか否かを判定する(ステップS314)。
制御部60は、このステップS314にて「No」の場合には、ステップS311の処理に戻り、訪問者に対して共有認証IDの再入力を促す一方、「Yes」の場合には、訪問者に対して認証が失敗したことを知らせるための認証失敗ダイアログ405を表示部62bに表示させた後、資料印刷処理を終了する(ステップS315)。
図15に移って説明を続けると、制御部60は、上記ステップS306にて印刷ファイル選択ダイアログ420を表示させた後、印刷ファイル選択ダイアログ420にてOKボタンが選択されたか否かを判定し(ステップS316)、「No」の場合には、OKボタンが選択されるまでステップS316の処理を繰り返す一方、「Yes」の場合には、選択された印刷ファイルをトナー画像形成部3、定着部4及び用紙搬送機構5を制御することにより、印刷ファイルの印刷を開始する(ステップS317)。
制御部60は、印刷が終了したか否かを判定し(ステップS318)、「No」の場合には、印刷が終了するまでステップS318の処理を繰り返す一方、「Yes」の場合には、訪問者に対して印刷の終了を知らせると共に、追加資料の印刷を実施するか否かを問うための印刷追加確認ダイアログ421(図37)を表示部62bに表示させる(ステップS319)。
そして、制御部60は、印刷追加確認ダイアログ421にて「いいえ」が選択されたか否かを判定し(ステップS320)、「Yes」の場合(追加印刷無しの場合)には、訪問者に対して資料印刷処理の終了を知らせるための資料印刷終了ダイアログ422(図38参照)を表示部62bに表示させた後、資料印刷処理を終了する(ステップS321)。
一方、制御部60は、上記ステップS320にて「No」の場合、印刷追加確認ダイアログ421にて「はい」が選択されたか否かを判定し(ステップS322)、「No」の場合には、上記ステップS320の処理に戻る一方、「Yes」の場合(追加印刷有りの場合)には、図13のステップS306の処理に戻る。
以上のように、本実施形態の複合機100によれば、訪問者が訪問先担当者から資料等の印刷物の提供を受けるだけでなく、訪問者が訪問先担当者へ資料等の画像データを提供することができるので、訪問者の利便性の向上を実現できる。秘匿性の高い資料のやりとりには個別フォルダーを使用すれば秘匿性を維持できる一方、秘匿性が低く、他の訪問者にも広く配布したい資料のやりとりには共有フォルダーを使用すれば良いので、利便性のさらなる向上に資する。
以上、本発明の一実施形態による複合機100について説明したが、本発明は上述した実施形態に制限されることなく、本発明の範囲内で自由に変更が可能である。
例えば、上記実施形態では、本発明に係る画像形成装置が複合機100である場合を例に挙げて説明したが、本発明は、プリンター、コピー機、ファクシミリ等の他の画像形成装置にも適用することができる。