JP5941284B2 - 照明制御システム及び照明制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、照明器具がある目標地点を照らすときの照度に対して影響を及ぼす種々の要素(外的要因)を有している状態であっても、目標地点の照度を目標照度とすることができる照明制御システム及び照明制御方法に関する。
従来、目標地点の照度を目標照度とすることができる照明制御システム及び照明制御方法の技術は公知となっている。例えば、特許文献1及び2に記載の如くである。
特許文献1に記載の技術において、照明制御システムは、光度の制御が可能な複数の照明器具と、照度を計測する複数の照度センサと、前記各照度センサによる計測照度が入力されると共に前記各照明器具の光度を制御する制御装置と、を具備する。そして、前記照度センサと前記制御装置との間のデータの受け渡しが、赤外線通信手段により行われる。
このような構成によれば、特許文献1に記載の技術において、照明制御システムは、複数の照明器具に対する照度センサの距離的な位置関係を素早く、且つ正確に把握することができる。すなわち、照明制御システムは、前記複数の照明器具により、前記照度センサによる計測照度(目標地点の照度)を素早く、且つ正確に目標照度とすることができる。
しかしながら、特許文献1に記載の技術において、照明制御システムは、照明器具がある目標地点を照らすときの照度に対して影響を及ぼす種々の要素(外的要因)を有している状態では、目標地点の照度を目標照度とすることは困難であるという問題点があった。
特許文献2に記載の技術において、照明制御システムは、光度の制御が可能な複数の照明器具と、現在照度を計測する複数の照度センサと、前記各照度センサによる計測照度が入力されると共に前記各照明器具の照度を制御する制御装置と、を具備する。そして、前記複数の照明器具の光度を変化させて得た前記現在照度の変化に基づき、各照明器具の現在照度情報に対する影響度を計測し、前記影響度が大きい照明器具を選択し、当該選択された照明器具の光度を所定の順序で増減制御する。
このような構成によれば、特許文献2に記載の技術において、照明制御システムは、照明器具がある目標地点を照らすときの照度に対して影響を及ぼす種々の要素(外的要因)を有している状態であっても、目標地点の照度を目標照度とすることができる。
特開2008−243748号公報 特開2008−16291号公報
しかしながら、特許文献2に記載の技術において、照明制御システムは、目標地点の照度を目標照度とするための構成と制御手順とが未だ容易ではなかった。
より詳細には、複数の照度センサが近接している場合や複数のセンサに対して影響度が大きい照明器具が同一である場合等に、以下に示すような問題点があった。
すなわち、特許文献2に記載の技術において、照明制御システムは、複数の目標地点の照度を目標照度に素早く収束させることが困難であったり、照明器具の光度の制御手順が複雑となったり、照明器具の目標地点の照度が所望の照度に収束しなかったり(照明器具の光度の制御の無限ループが生じたり)、照明器具の光度の制御途中に影響度が変化した場合には当該変化に対応することが困難であるという問題点があった。
本発明は、上記のような問題点に鑑みてなされるものであり、その解決しようとする課題は、照明器具がある目標地点を照らすときの照度に対して影響を及ぼす種々の要素(外的要因)を有している状態であっても、容易な構成と制御手順とにより、目標地点の照度を目標照度とすることができる照明制御システム及び照明制御方法を提供することである。
より詳細には、本発明の課題は、複数の目標地点の照度を目標照度に素早く収束させることができ、また、照明器具の光度の制御手順を容易とすることができ、また、目標地点の照度が所望の照度に収束しない(照明器具の光度の制御の無限ループが生じる)ことを防止でき、また、照明器具の光度の制御途中に遮蔽度が変化した場合であっても当該変化に容易に対応することができ、さらには、一度各照明器具の遮蔽度を推定すると目標照度が変更された場合であっても当該照明器具の光度を容易に制御することができる、照明制御システム及び照明制御方法を提供することである。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、光度の制御が可能な複数の照明器具と、照度を計測する複数の照度センサと、前記各照度センサによる計測照度が入力されると共に前記各照明器具の光度を制御する制御装置と、を具備する照明制御システムであって、前記制御装置は、前記各照明器具の光度を制御して、前記各照度センサによる計測照度と、前記計測照度が入力される前に前記制御装置により予測された前記各照度センサ位置における予測照度との差に基づいて、前記各照明器具の前記各照度センサに対する遮蔽度を推定し、前記推定された遮蔽度に基づいて、前記各照度センサ位置における予測照度を更新し、前記更新された予測照度が予め設定された目標照度に近付くように前記各照明器具の光度を制御する光度制御を行うことにより、前記各照度センサによる計測照度を前記予め設定された目標照度に近付けるものであり、前記制御装置は、過去に予測された予測照度と、前記過去に予測された予測照度に対応する計測照度と、の差異の総和が最も小さくなる遮蔽度の値を、前記推定された遮蔽度の値として用いるものである。
請求項2においては、前記制御装置は、前記更新された予測照度と前記予め設定された目標照度との差異が最も小さくなるような前記各照明器具の光度である第一の光度を算出し、前記各照明器具の光度が前記第一の光度となるように前記光度制御を行うものである。
請求項3においては、前記制御装置は、前記第一の光度、現在の各照明器具の光度及びノイズに基づいて前記各照明器具の光度である第二の光度を算出し、前記各照明器具の光度が前記第二の光度となるように前記光度制御を行うものであり、前記第二の光度を算出する際に、前記推定された遮蔽度の評価値であるアクティビティを算出し、前記アクティビティが高いほど前記第一の光度の重み付けを大きくすると共に前記ノイズを小さく設定し、前記アクティビティが低いほど前記現在の各照明器具の光度の重み付けを大きくすると共に前記ノイズを大きく設定するものである。
請求項4においては、光度の制御が可能な複数の照明器具と、照度を計測する複数の照度センサと、前記各照度センサによる計測照度が入力されると共に前記各照明器具の光度を制御する制御装置と、で実行される照明制御方法であって、前記制御装置によって、前記各照明器具の光度を制御して、前記各照度センサによる計測照度と、前記計測照度が入力される前に前記制御装置により予測された前記各照度センサ位置における予測照度との差に基づいて、前記各照明器具の前記各照度センサに対する遮蔽度を推定する第一工程と、前記制御装置によって、前記推定された遮蔽度に基づいて、前記各照度センサ位置における予測照度を更新し、前記更新された予測照度が予め設定された目標照度に近付くように前記各照明器具の光度を制御する光度制御を行うことにより、前記各照度センサによる計測照度を前記予め設定された目標照度に近付ける第二工程と、を含み、前記第一工程において、前記制御装置は、過去に予測された予測照度と、前記過去に予測された予測照度に対応する計測照度と、の差異の総和が最も小さくなる遮蔽度の値を、前記推定された遮蔽度の値として用いるものである。
請求項5においては、前記第二工程において、前記制御装置前記更新された予測照度と前記予め設定された目標照度との差異が最も小さくなるような前記各照明器具の光度である第一の光度を算出し、前記各照明器具の光度が前記第一の光度となるように前記光度制御を行うものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1においては、本発明に係る照明制御システムは、照明器具がある目標地点を照らすときの照度に対して影響を及ぼす種々の要素(外的要因)を有している状態であっても、容易な構成と制御手順により、目標地点の照度を目標照度とすることができる。
より詳細には、請求項1においては、本発明に係る照明制御システムは、複数の目標地点の照度を目標照度に素早く収束させることができ、また、照明器具の光度の制御手順を容易とすることができ、また、目標地点の照度が所望の照度に収束しない(照明器具の光度の制御の無限ループが生じる)ことを防止でき、また、照明器具の光度の制御途中に遮蔽度が変化した場合であっても当該変化に容易に対応することができ、さらに、一度各照明器具の遮蔽度を推定すると目標照度が変更された場合であっても当該照明器具の光度を容易に制御することができる。
請求項4においては、本発明に係る照明制御方法は、照明器具がある目標地点を照らすときの照度に対して影響を及ぼす種々の要素(外的要因)を有している状態であっても、容易な構成と制御手順により、目標地点の照度を目標照度とすることができる。
より詳細には、請求項4においては、本発明に係る照明制御システムは、複数の目標地点の照度を目標照度に素早く収束させることができ、また、照明器具の光度の制御手順を容易とすることができ、また、目標地点の照度が所望の照度に収束しない(照明器具の光度の制御の無限ループが生じる)ことを防止でき、また、照明器具の光度の制御途中に遮蔽度が変化した場合であっても当該変化に容易に対応することができ、さらに、一度各照明器具の遮蔽度を推定すると目標照度が変更された場合であっても当該照明器具の光度を容易に制御することができる。
本発明の一実施形態に係る照明制御システムの概略図。 室内空間における照明器具及び照度センサの位置座標に関するデータを示す図。 室内空間の照明の制御についてのフローチャート。 照明器具の照度に対して影響を及ぼす外的要因がない状態における照明器具の光の道筋及び光量(照度)を示す図。 照明器具の照度に対して影響を及ぼす外的要因がある状態において照明器具の光の道筋及び光量(照度)を示す図。 第一照明パターンに対して遮蔽度を考慮した照明パターンである第二照明パターンを示す図。 第二照明パターンに対して遮蔽度を考慮した照明パターンである第三照明パターンを示す図。
まず、図1を用いて、本発明の一実施形態に係る照明制御システム1の全体構成について説明する。
なお、以下の図中に記載する一点鎖線は、それぞれの構成が電気的に接続されていることを示している。
図1に示す照明制御システム1は、室内空間R1の照明を制御(照度の調整)するためのシステムである。照明制御システム1は、主として、照明器具L1からL9と、照度センサS1からS4と、制御装置10と、により構成される。
図1に示す室内空間R1は、例えば店舗や事務所等の多くの人が在室する空間の一実施形態である。室内空間R1には、外壁部に窓ガラス2が設けられ、テーブル3a・3b・3c、パーティション4、観葉植物5、照明器具L1からL9等の家財や、照明制御システム1の一部を構成する照度センサS1からS4が配置される。
図1に示す照明器具L1からL9は、室内空間R1を照らすものである。本実施形態では、照明器具L1からL9は、室内空間R1の天井に吊設される。照明器具L1からL9は、供給電圧の調整により光度を調整(制御)可能に構成される。照明器具L1からL9への供給電圧の調整は、後述する制御装置10により行われる。照明器具L1からL9は、室内空間R1を適宜に照らすことができるように、それぞれ適当な間隔をあけて配置される。なお、これらの照明器具として、外壁部に設置された器具やテーブル3a・3b・3c上のスタンドなどを設定しても良い。
図1に示す照度センサS1からS4は、照度を計測するものである。照度センサS1からS4は、テーブル3a・3b・3cや床面(足元)等、照度を計測する必要がある場所に配置される。
図1に示す制御装置10は、照明器具L1からL9の光度を制御するものである。より詳細には、制御装置10は、照度センサS1からS4による計測照度が目標照度に近付くように照明器具L1からL9の光度をそれぞれ制御するものである。制御装置10は、主として、CPU等の演算処理装置や、RAMやROM等の記憶装置や、I/O等の入出力装置等により構成される。
また、制御装置10は、照明器具L1からL9と電気的に接続される。そして、制御装置10は、照明器具L1からL9への供給電圧の調節に関する信号(コマンド)を発信することができる。
また、制御装置10は、照度センサS1からS4と電気的に接続される。そして、制御装置10は、照度センサS1からS4による計測結果(計測照度)に関する信号を受信することができる。
また、制御装置10には、室内空間R1の照明を制御(照度の調整)するための種々のデータが記憶される。より詳細には、制御装置10には、照明器具L1からL9の配光曲線(照明器具L1からL9から照射される各方向に対する光度を表す曲線)に関するデータや、各照明器具L1からL9の供給電圧と光度の関係に関するデータや、照度センサS1からS4による計測照度に関するデータや、照度センサS1からS4の目標照度に関するデータや、照明器具L1からL9及び照度センサS1からS4の室内空間R1における位置座標に関するデータや、後述する遮蔽度に関するデータ等が記憶される。
図2は、別の一実施形態である室内空間R2における、照明器具及び照度センサの位置座標に関するデータ90を示している。室内空間R2には、テーブルやイス等の家財91が配置される。また、室内空間R2には、照明制御システムの一部を構成する照明器具L1からL25及び照度センサS1からS8が配置される。そして、制御装置10に記憶されるデータ90には、照明器具L1からL25及び照度センサS1からS8の、室内空間R2の平面視(X・Z座標)における位置と、側面視(Y座標)における位置(不図示)とが含まれる。
次に、制御装置10の室内空間R1の照明の制御(照度の調整)について、図3のフローチャート、及び図4から図7を用いて、詳細に説明する。
なお、図4から図7中に記載する二点鎖線の矢印は、照明器具L1からL9の光の道筋及び光度を示している。
まず、制御装置10の室内空間R1の照明の制御(照度の調整)は、制御装置10に目標照度が設定されることにより開始される。
目標照度とは、室内空間R1内で照度が制御される目標地点、すなわち照度センサS1からS4においてそれぞれ目標となる照度値である。目標照度は、照度センサS1からS4に対してそれぞれ設定される。目標照度は、室内空間R1に在室する人によって、任意に設定可能に構成される。なお、目標照度は、予め設定されて制御装置10に記憶されていてもよい。
以下の説明では、説明の便宜上、制御装置10の室内空間R1の照明の制御(照度の調整)のうち、照度センサS2による計測照度が(当該照度センサS2に対して設定された)目標照度に近付くような照明器具L1からL9の制御について説明する。
なお、照明制御システム1においては、照度センサS2だけでなく、照度センサS1、S3及びS4に対しても、当該照度センサS1、S3及びS4による計測照度が(当該当該照度センサS1、S3及びS4に対してそれぞれ設定された)目標照度に近付くような照明器具L1からL9の制御が同時に行われる。
制御装置10では、図3に示すステップS100において、まず初めに、各照明器具L1からL9の各照度センサS1からS4に対する遮蔽度が与えられる。
なお、入力電圧と遮蔽度については、以下で説明する。
次に、制御装置10は、図3に示すステップS101において、照度センサS2による計測照度が目標照度となるように、照明器具L1からL9の入力電圧とその時の予測照度のシミュレーション(演算)が行われる。このシミュレーション(演算)では、計測照度が予測照度と同一の照度値になると仮定し、予測照度と目標照度との照度値の差が小さくなるように各照明器具L1からL9の入力電圧を算出している。ここで、照明器具L1からL9の入力電圧とは、照明器具L1からL9のそれぞれの供給電圧の調整度合いの設定を示すものであり、これによりそれぞれの照明器具L1からL9の光度が調整(制御)される。以下では、照明器具L1からL9の入力電圧を、「照明パターン」と称する。また、ここで、予測照度とは、制御装置10により予測された照度センサS2の地点(位置)における照度値であって、換言すれば、前記遮蔽度と前記入力電圧とから計算される照度センサS2の地点における照度値である。
ここで、照度センサS2による計測照度は、照明器具L1からL9(すなわち光源としての9つの照明器具)の光度により決定される。したがって、通常、照度センサS2による計測照度を目標照度とすることができる照明パターンは、照明器具L1からL9の光度をそれぞれ適宜に増減させることによって、複数存在することとなる。
しかし、ステップS101では、予測照度と目標照度との照度値の差が小さく、かつ各照明器具L1からL9の電圧の合計ができるだけ小さくなるようにシミュレーションを行うことにより、一つの照明パターンが選定される。以下では、このステップS101において制御装置10により選定された照明パターンを、「第一照明パターンIp1」と称する。
なお、本実施形態において、照明パターンの選定方法(各照明器具L1からL9の入力電圧の決定方法)は、3種類に区分される。前記3種類に区分された照明パターンの選定方法(各照明器具L1からL9の入力電圧の決定方法)についての詳細は後述する。
なお、ステップS101における照明パターンのシミュレーションには、制御装置10に記憶されている、照明器具L1からL9の配光曲線(照明器具L1からL9から照射される各方向に対する光度を表す曲線)に関するデータや、各照明器具L1からL9の供給電圧と光度の関係に関するデータや、照度センサS1からS4の目標照度に関するデータや、照明器具L1からL9及び照度センサS1からS4の室内空間R1における位置座標に関するデータや、各照明器具L1からL9の遮蔽度に関するデータ等が用いられる。
次に、制御装置10は、ステップをステップS102へ移行させる。
図3に示すステップS102において、ステップS101にて選定された第一照明パターンIp1に基づいて、照明器具L1からL9の光度が、制御装置10により制御されている。
より詳細には、ステップS101にて選定された第一照明パターンIp1に基づいて生成された、照明器具L1からL9への供給電圧の調整に関する信号(コマンド)が、制御装置10から発信される。そして、照明器具L1からL9は、第一照明パターンIp1となるように供給電圧が制御される。
次に、制御装置10は、ステップをステップS103へ移行させる。
図3に示すステップS103において、照度センサS2による計測照度と目標照度との照度値の差異が、制御装置10により演算される。
より詳細には、制御装置10に設定された目標照度に関するデータと、制御装置10が受信した照度センサS2による計測照度に関する信号(データ)とを比較して、照度センサS2による計測照度と目標照度との照度値の差異が、制御装置10により演算される。以下では、このステップS103において、照度センサS2により計測された照度(計測照度)を、「第一計測照度Mi1」と称する。
ここで、計測照度と目標照度との照度値の差異を演算するのは、実際の空間では、前記で示される照明パターンに各照明器具L1からL9を制御しても、外壁部等の反射の影響や照明器具の個体差や障害物の影響などにより、照度センサS2の計測照度の照度値が、ステップS101で計算された予測照度の照度値と同一にはならないので、その差を今後のステップで調整するためである。
次に、制御装置10は、ステップをステップS104へ移行させる。
図3に示すステップS104において、ステップS103にて演算された照度センサS2による第一計測照度Mi1と目標照度との照度値の差異が「0」(ゼロ)であるか否かが、制御装置10により判定される。
その結果、ステップS103にて演算された照度センサS2による第一計測照度Mi1と目標照度との照度値の差異が「0」(ゼロ)であると制御装置10により判定された場合には、室内空間R1の照明の制御(照度の調整)は一旦停止する。
一方、ステップS103にて演算された照度センサS2による第一計測照度Mi1と目標照度との照度値の差異が「0」(ゼロ)でないと制御装置10により判定された場合には、制御装置10は、ステップをステップS105へ移行させる。
なお、ステップS104において、ステップS103にて演算された照度センサS2による第一計測照度Mi1と目標照度との照度値の差異が「0」(ゼロ)であるか否かではなく、一定の許容範囲に含まれるか否かを判定する構成としてもよい。
このような場合には、ステップS103にて演算された照度センサS2による第一計測照度Mi1と目標照度との照度値の差異が、前記一定の許容範囲に含まれると制御装置10により判定された場合には、室内空間R1の照明の制御(照度の調整)は一旦停止する。
一方、ステップS103にて演算された照度センサS2による第一計測照度Mi1と目標照度との照度値の差異が、前記一定の許容範囲に含まれないと制御装置10により判定された場合には、制御装置10は、ステップをステップS105へ移行させる。
図3に示すステップS105において、制御装置10により遮蔽度が演算(推定)される。
遮蔽度とは、照明器具L1からL9の光度が、照度センサS2に対してそれぞれどれだけ遮蔽されるかの度合いを示すものである。すなわち、遮蔽度は、照明器具L1からL9のそれぞれの照明器具に対して推定される。遮蔽度は、室内空間R1に存在している(光の道筋を遮る)遮蔽物の存在や、室内空間R1を構成している外壁部や天井等の光の反射率や、窓から室内空間R1内に進入する外部光や、各照明器具L1からL9のの個体差の影響等の、照明器具L1からL9がある目標地点を照らすときの照度に対して影響を及ぼす種々(全ての)の要素(外的要因)に応じて変更される。
遮蔽度は、制御装置10によって、ステップS103にて演算された照度センサS2による第一計測照度Mi1とステップS101にて演算された予測照度との照度値の差異に基づいて推定される。
ここで、照明器具L1からL9の光度は、照度センサS2の位置における計測照度が予測照度と同一の照度値になると仮定し、予測照度と目標照度との照度値の差が小さくなるように算出された第一照明パターンIp1に基づいて制御されている。つまり、遮蔽度が正しく与えられていれば、第一計測照度Mi1は目標照度に近似の照度値となるはずである。従って、S103で演算された誤差は、遮蔽度の不正確さによるものと仮定し、新しい遮蔽度の推定を行う。このように遮蔽度は、照明器具L1からL9の光度(第一照明パターンIp1)と、照度センサS2による第一計測照度Mi1とステップS101にて演算された予測照度との照度値の差異と、の関係により推定される。以下では、このステップS105において、制御装置10により推定された照明器具L1からL9の遮蔽度を、それぞれ「第一遮蔽度Ki1からKi9」と称する。
図4は、例えば室内空間R1に、テーブル3a・3b・3c、パーティション4、観葉植物5等が配置されていない状態及び室内の壁や天井等からの光の反射がない状態、つまり、照明器具L1からL9がある目標地点を照らすときの照度に対して影響を及ぼす種々の要素(外的要因)がない状態における、照明器具L1からL9の光の道筋及び光度を示している。
このような場合、照明器具L1からL9がある目標地点を照らすときの照度に対して影響を及ぼす種々の要素(外的要因)がないので、照明器具L1からL9は、当初に想定された通りの照度、すなわち、ステップS101における予測照度で照度センサS2を照らすことができる。換言すれば、照度センサS2による第一計測照度Mi1の照度値は、(外的要因を考慮しなくても)照明器具L1からL9の光度により目標照度の照度値と略同一とすることができる。すなわち、このような場合には、照明器具L1からL9がある目標地点を照らすときの照度が照度センサS2に対してどれだけ遮蔽されるかの度合いを示すものである第一遮蔽度Ki1からKi9は、小さくなることがそれぞれ推定される。
ここで、本実施形態では、図1に示すように、室内空間R1に、外壁部に窓ガラス2が設けられ、テーブル3a・3b・3c、パーティション4、観葉植物5等の家財が配置される。
図5は、室内空間R1に、外壁部に窓ガラス2が設けられ、テーブル3a・3b・3c、パーティション4、観葉植物5等の家財が配置されている状態、つまり、照明器具L1からL9がある目標地点を照らすときの照度に対して影響を及ぼす種々の要素(外的要因)を有している状態における、照明器具L1からL9の光の道筋及び光度を示している。
このような場合、照明器具L1からL9がある目標地点を照らすときの照度に対して影響を及ぼす種々の要素(外的要因)が存在しているので、照明器具L1からL9は、当初に想定された通りの照度、すなわち、ステップS101における予測照度で照度センサS2を照らすことができない。
より詳細には、図5に示すように、室内空間R1において、照明器具L1及びL2の光は、パーティション4により遮られる。また、照明器具L3は、故障のため作動していない(照明器具L3の光度が、「0」(ゼロ)である。)。また、室内空間R1には、窓ガラス2を通して外部光6が進入し、照明器具L4からL9が照度センサS2を照らすときの照度に影響を与えている。また、照明器具L9の光は、観葉植物5により遮られる。すなわち、本実施形態では、例えば照明器具L1からL9を第一照明パターンIp1の入力電圧(光度)の状態で、照明器具L1からL9のうち一つづつ順に光度を変更する等して遮蔽度を求めると、照明器具L1からL9の光が、照度センサS2に対してどれだけ遮蔽されるかの度合いを示すものである第一遮蔽度Ki1からKi9のうち、第一遮蔽度Ki1からKi3及びKi9は相対的に大きく、第一遮蔽度Ki4からKi8は相対的に小さくなることが推定される。
次に、制御装置10は、ステップをステップS106へ移行させる。
図3に示すステップS106において、照明パターンのシミュレーション(演算)にて用いられる遮蔽度のデータが、ステップS105にて推定された第一遮蔽度Ki1からKi9に関するデータとなるように、制御装置10において設定(置換)される。
次に、制御装置10は、ステップをステップS101へ再び移行させる。
図3に示すステップS101において、ステップS106にて制御装置10に設定された(ステップS105にて推定された)第一遮蔽度Ki1からKi9に関するデータを用いて、照度センサS2による計測照度、すなわちこのステップにおける予測照度が目標照度となるような、(第一照明パターンIp1とは異なる)照明パターン(照明器具L1からL9の入力電圧とその時の予測照度)のシミュレーション(演算)が行われる。
すなわち、再び移行したステップS101における照明パターンのシミュレーションには、制御装置10に記憶されている、照明器具L1からL9の配光曲線(照明器具L1からL9から照射される各方向に対する光度を表す曲線)に関するデータや、各照明器具L1からL9の供給電圧と光度の関係に関するデータや、照度センサS1からS4の目標照度に関するデータや、照明器具L1からL9及び照度センサS1からS4の室内空間R1における位置座標に関するデータ等に加えて、ステップS106にて制御装置10に設定された第一遮蔽度Ki1からKi9に関するデータが新たに用いられる。
ここで、時刻tにおける位置xの照明iからの遮蔽係数(遮蔽度)をki(x,t)とおくと、照明iによって生じる位置xにおける照度は、以下の数式で表される。
Figure 0005941284
数式1にて示すように、照明iによって生じる位置xにおける照度は、照明iの遮蔽物が存在しない状況での最大の照度と、遮蔽係数と、入力電圧と照度の関係を示す関数(照明への供給電圧を100%としたときに「1」となるものであり、例えば50%や30%等としたときにいくつとなるかを表す関数)との積によって表される。
なお、入力電圧と照度の関係を示す関数は、実際使用する照明器具に対してそれぞれ最適なものを選定する。例えば、一次関数やシグモイド関数などが用いられる。
そして、位置xの推定照度は、以下の数式で表される。
Figure 0005941284
数式2にて示すように、位置xにおける照度(予測照度)は、全ての照明から生じる照度を足すことによって表される。
このステップS101において、再度、予測照度が目標照度となるような、(第一照明パターンIp1とは異なる)照明パターン(照明器具L1からL9の入力電圧とその時の予測照度)のシミュレーションを行うことにより、実際に照明器具L1からL9の制御に用いられる照明パターンが、制御装置10により新しく選定される。以下では、このステップS101において、制御装置10により選定された照明パターンを、「第二照明パターンIp2」と称する。
なお、制御装置10による新たな照明パターンの選定は、3種類に区分された照明パターンの選定方法のいずれかに基づいて行われる。
これらの照明パターンの選定方法には、全ての電圧の合計をできるだけ最小にするという省エネに関する項が設けられている。また、照明の光度の変更をできるだけ小さくしながら、遮蔽度の推定も効率よく行うことが可能な照明パターンの選定も可能となる。したがって、照明制御システム1は、省エネ化を図ると共に、照明変更による不快の程度が小さくなるような制御ができる。
図6は、ステップS101において新しく選定された照明パターンの一実施形態である第二照明パターンIp2を示している。
第二照明パターンIp2は、初期値の遮蔽度(遮蔽なし)を用いて選定された第一照明パターンIp1と異なり、第一計測照度Mi1と予測照度との照度値の差から計算された第一遮蔽度Ki1からKi9に関するデータを用いて選定される。このように、第一遮蔽度Ki1からKi9に関するデータを用いて照明パターンを選定することにより、照度センサS2に対して、照明器具L1からL9の光が、それぞれどれだけ遮蔽されているかを考慮して、第二照明パターンIp2を選定することができる。
つまり、本実施形態において、第二照明パターンIp2は、照明器具L1からL3及びL9の遮蔽度が大きい(数式1における遮蔽係数が小さい)ことを考慮して設定されている。
次に、制御装置10は、ステップをステップS102へ再び移行させる。
図3に示すステップS102において、ステップS101にて新しく選定された第二照明パターンIp2に基づいて、照明器具L1からL9の光度が、制御装置10により制御される。
次に、制御装置10は、ステップをステップS103へ再び移行させる。
図3に示すステップS103において、照度センサS2による計測照度と目標照度との照度値の差異が、制御装置10により演算される。以下では、このステップS103において、照度センサS2により計測された照度(計測照度)を、「第二計測照度Mi2」と称する。
次に、制御装置10は、ステップをステップS104へ再び移行させる。
図3に示すステップS104において、再び移行したステップS103にて演算された照度センサS2による第二計測照度Mi2と目標照度との照度値の差異が「0」(ゼロ)であるか否かが、制御装置10により判定される。
その結果、再び移行したステップS103にて演算された照度センサS2による第二計測照度Mi2と目標照度との照度値の差異が「0」(ゼロ)であると制御装置10により判定された場合には、室内空間R1の照明の制御(照度の調整)は一旦停止する。
一方、再び移行したステップS103にて演算された照度センサS2による第二計測照度Mi2と目標照度との照度値の差異が「0」(ゼロ)でないと制御装置10により判定された場合には、制御装置10は、ステップをステップS105へ再び移行させる。
図3に示すステップS105において、制御装置10により遮蔽度が新しく演算(推定)される。
新たに推定される遮蔽度は、制御装置10によって、再び移行したステップS103にて新しく演算された照度センサS2による第二計測照度Mi2と再び移行したステップS101にて演算された予測照度との照度値の差異と、前回演算された照度センサS2による第一計測照度Mi1とそのステップS101での予測照度との照度値の差異と、に基づいて推定される。すなわち、遮蔽度は、照度センサS2による計測照度とそのときの予測照度との照度値の差異に関する複数のデータを参照しつつ、現在の照度センサS2による計測照度とそのときのステップS101で得られた予測照度との照度値の差異をできるだけ縮めるように更新される。
なお、以下では、このステップS105において、制御装置10により新しく推定された遮蔽度を、「第二遮蔽度Ki1からKi9」と称する。
なお、遮蔽度の推定は、以下の数式で表される。
Figure 0005941284
数式3にて示すように、遮蔽度の推定は、予測照度(ステップS101のシミュレーションにより計算される照度)と実測照度(照度センサS2による計測照度)との照度値の差の総和(現在までの全てのステップにおける差の合計)を小さくすることにより行われる。
ただし、遮蔽度の推定途中(計測照度の照度値が目標照度の照度値に収束するまでの間)に遮蔽度が大きく変わった場合には、過去のステップで得られた計測照度と予測照度との照度値の差を消去して、最初から推定しなおすこともできる。
次に、制御装置10は、ステップをステップS106へ再び移行させる。
図3に示すステップS106において、照明パターンのシミュレーション(演算)にて用いられる遮蔽度のデータが、第一遮蔽度Ki1からKi9から変更されて、第二遮蔽度Ki1からKi9に関するデータとなるように、制御装置10において設定(置換)される。
次に、制御装置10は、ステップをステップS101へ再び移行させる。
図3に示すステップS101において、ステップS106にて制御装置10に設定された(ステップS105にて推定された)第二遮蔽度Ki1からKi9に関するデータを用いて、照度センサS2による計測照度、すなわちこのステップにおける予測照度が目標照度と同一の照度値になるような、(第一照明パターンIp1及び第二照明パターンIp2とは異なる)照明パターン(照明器具L1からL9の入力電圧とその時の予測照度)のシミュレーション(演算)が制御装置10により行われる。
すなわち、再び移行したステップS101における照明パターンのシミュレーションには、制御装置10に記憶されている、照明器具L1からL9の配光曲線(照明器具L1からL9から照射される各方向に対する光度を表す曲線)に関するデータや、各照明器具L1からL9の供給電圧と光度の関係に関するデータや、照度センサS1からS4の目標照度に関するデータや、照明器具L1からL9及び照度センサS1からS4の室内空間R1における位置座標に関するデータ等に加えて、ステップS106にて制御装置10に設定された第二遮蔽度Ki1からKi9に関するデータが新たに用いられる。
このステップS101において、再度、予測照度が目標照度となるような、(第一照明パターンIp1とは異なる)照明パターン(照明器具L1からL9の入力電圧とその時の予測照度)のシミュレーションを行うことにより、実際に照明器具L1からL9の制御に用いられる照明パターンが、制御装置10により新しく選定される。以下では、このステップS101において、制御装置10により選定された照明パターンを、「第三照明パターンIp3」と称する。
図7は、ステップS101において新しく選定された照明パターンの一実施形態である第三照明パターンIp3を示している。
第三照明パターンIp3は、(第一遮蔽度Ki1からKi9に関するデータを用いて選定された)第二照明パターンIp2と異なり、第二遮蔽度Ki1からKi9に関するデータを用いて選定される。なお、第二遮蔽度Ki1からKi9は、第一遮蔽度Ki1からKi9を用いて演算された予測照度とその時の計測照度との照度値の差も用いて推定されたものである。このように、第三照明パターンIp3を選定するときに、第二遮蔽度Ki1からKi9に関するデータを用いることにより、照度センサS2に対して、照明器具L1からL9の光が、それぞれどれだけ遮蔽されているかを、前ステップ(または第一遮蔽度Ki1からKi9を用いた場合)より正確に考慮して第三照明パターンIp3を選定することができる。
つまり、本実施形態において第三照明パターンIp3は、第二照明パターンIp2の選定時より、正確な遮蔽度に基づいて選定される。その結果、遮蔽されている照明器具L1からL3及びL9の光度がより小さくなり、遮蔽されていない照明器具L4からL8の光度がより大きくなるような照明パターンが選定されるようになる。
次に、制御装置10は、ステップをステップS102へ再び移行させる。
図3に示すステップS102において、ステップS101にて新しく選定された第三照明パターンIp3に基づいて、照明器具L1からL9の光度が、制御装置10により制御される。
次に、制御装置10は、ステップをステップS103へ再び移行させる。
図3に示すステップS103において、照度センサS2による計測照度と目標照度との照度値の差異が、制御装置10により演算される。以下では、このステップS103において、照度センサS2により計測された照度(計測照度)を、「第三計測照度Mi3」と称する。
次に、制御装置10は、ステップをステップS104へ再び移行させる。
図3に示すステップS104において、再び移行したステップS103にて演算された照度センサS2による第三計測照度Mi3と目標照度との照度値の差異が「0」(ゼロ)であるか否かが、制御装置10により判定される。
その結果、再び移行したステップS103にて演算された照度センサS2による第三計測照度Mi3と目標照度との照度値の差異が「0」(ゼロ)であると制御装置10により判定された場合には、室内空間R1の照明の制御(照度の調整)は一旦停止する。
一方、再び移行したステップS103にて演算された照度センサS2による第三計測照度Mi3と目標照度との照度値の差異が「0」(ゼロ)でないと制御装置10により判定された場合には、制御装置10は、ステップをステップS105へ再び移行させる。なお、ステップS105へ移行した後は、ステップS106、ステップS101・・・と、順番に移行する。
なお、本実施形態において、ステップS104において、ステップS103にて演算された照度センサS2による第三計測照度Mi3と目標照度との照度値の差異が、「0」(ゼロ)であると制御装置10により判定された場合には、室内空間R1の照明の制御(目標地点の照度の調整)または(光度の調整)は一旦停止するものである。しかしながら、ステップS103にて演算された照度センサS2による第三計測照度Mi3と目標照度との照度値の差異が、「0」(ゼロ)であると制御装置10により判定された場合であっても、ステップS101からステップS106の処理を繰り返すような構成とすることもできる。このような構成によれば、照明器具L1からL9がある目標地点を照らすときの照度に対して影響を及ぼす種々の要素(外的要因)が変化した場合(遮蔽度が変化した場合など)であっても、目標地点の照度を所望の照度にするように照明器具L1からL9の光度を素早く制御することができる。
また、本実施形態において、ステップS101の演算内の省エネに関する項の影響を強くすれば、比較的省エネ効率の良い照明パターンが選定される。しかしながら、例えば室内空間R1に在室する人の照度に対する快適性を示す指標を用いて、当該在室する人の照度に対する快適性が向上するように、照明パターンを選定する構成としてもよい。
以上のように、照度センサS2による計測照度が目標照度に近付くような照明器具L1からL9の制御は、照度センサS2による計測照度と目標照度との照度値が同一、または計測照度の照度値が目標照度の照度値の許容範囲内になるまで、ステップS101からステップS106の処理を繰り返すものである。
制御装置10は、照度センサS2による計測照度とその時のステップS101における予測照度との照度値の差異に基づいて、照明器具L1からL9の照度センサS2に対するそれぞれの遮蔽度(第一遮蔽度Ki1からKi9・第二遮蔽度Ki1からKi9・・・)を繰り返し演算(推定)する。そして、制御装置10は、推定された遮蔽度(第一遮蔽度Ki1からKi9・第二遮蔽度Ki1からKi9・・・)に基づいて、次の照明パターンを演算し、照度センサS2による計測照度の照度値が目標照度の照度値に近付くように、当該照明器具L1からL9の光度をそれぞれ繰り返し制御する。
そして、上述の如く、照度センサS2による計測照度の照度値が目標照度の照度値に近付くような照明器具L1からL9の制御は、照度センサS2だけでなく、照度センサS1、S3及びS4に対しても、当該照度センサS1、S3及びS4による計測照度の照度値が(当該照度センサS1、S3及びS4に対してそれぞれ設定された)目標照度の照度値に近付くような照明器具L1からL9の制御が同時に行われる。これは、全ての照度センサによる計測照度の照度値が目標照度に近付くような照明パターンが選定されることを意味する。したがって、図3に示すステップS101からステップS106の処理を繰り返すことによって、照度センサ(室内空間R1内で照度が制御される目標地点)が複数ある場合、すなわち本実施形態のように4つの照度センサ(照度センサS1からS4)がある場合であっても、照度センサS1からS4の目標照度に近付くような照明器具L1からL9の制御を行うことができる。
このような構成により、照明制御システム1は、照明器具L1からL9がある目標地点を照らすときの照度に対して影響を及ぼす種々の要素(外的要因)を有している状態であっても、容易な構成と制御手順とにより、目標地点の照度(照度センサS1からS4による計測照度)を目標照度とすることができる。
より詳細には、照明制御システム1は、ステップS101からステップS106のステップを繰り返し処理するごとに遮蔽度の推定がより正確なものとなるので(ただし、外的要因などにより遮蔽度が変化しない場合)、目標地点が複数ある場合(本実施形態では、照度センサS1からS4がある場合)であっても、その複数の目標地点の照度(照度センサS1からS4による計測照度)を目標照度に素早く収束させることができる。
また、照明制御システム1は、ステップS101からステップS106のステップを繰り返し処理すればよいので、照明器具L1からL9の光度の制御手順を容易とすることができる。
また、照明制御システム1は、ステップS101からステップS106のステップを繰り返し処理するごとに遮蔽度の推定がより正確なものとなるので、目標地点の照度を所望の照度に収束し易くすることができる。(すなわち、収束可能な目標照度の場合には、照明器具L1からL9の光度の制御の無限ループが生じることを防止できる。)
また、照明制御システム1は、照明器具L1からL9の光度の制御途中に遮蔽度が変化した場合、ある一部分などの小さい遮蔽度の変更に対しては、引き続きステップS101からステップS106のステップを繰り返し処理することによって、正確な遮蔽度が推定される。遮蔽度の変化が大きい場合には、上述の如く過去のステップで得られた計測照度と予測照度との照度値の差を消去して、最初からステップS101からステップS106のステップを繰り返し処理することにより、正確な遮蔽度の推定が可能となる。すなわち、照明制御システム1は、照明器具L1からL9の光度の制御途中に遮蔽度が変化した場合に、照明器具L1からL9の光度の制御を適切に変更することができる(遮蔽度の変更に容易に対応することができる)。
また、照明制御システム1は、照度センサS2による計測照度とその時のステップS101における予測照度との照度値の差異に関する複数のデータを蓄積することにより、全てのサイクルにおける照度センサS2による計測照度とステップS101における予測照度との照度値の差の総和(現在までの全てのステップにおける差の合計)を小さくするように遮蔽度を更新するものである。したがって、照明制御システム1は、一度各照明器具L1からL9の遮蔽度を推定すると、目標照度が変更された場合には、当該各照明器具L1からL9の光度を容易に制御することができる。
また、外部光6は時間の経過とともに変化するので、収束した後に所定の時間経過毎に前記制御を行う構成としてもよい。
次に、照明パターン(照明器具L1からL9の制御方法)の選定の方法について詳細に説明する。
照明パターンの選定の方法は、(1)第一制御(最適制御)方法、(2)第二制御(ゆらぎ照明制御)方法、(3)第三制御(選択的ゆらぎ照明制御)方法という、3種類に区分される。なお、これら3種類に区分された照明パターンの選定の方法は、予め設定されて制御装置10に記憶されている。そして、3種類に区分された照明パターンの選定の方法のうち、いずれの方法を用いて照明パターンを選定するかについては、室内空間R1に在室する人により任意に設定される構成であってもよいし、所定の条件に応じて制御装置10により自動的に切り換えられる構成であってもよい。
第一制御(最適制御)方法とは、制御装置10に記憶されている各種データ(上述にて示す照明器具L1からL9に関するデータや、照明器具L1からL9や照度センサの位置に関するデータなど)と現時点において推定された遮蔽度に基づいて、照度センサS2の位置における予測照度と目標照度との照度値の差異が最も小さくなるように、照明器具L1からL9のそれぞれの光度(それぞれの供給電圧)を設定するものである。
なお、遮蔽度の推定程度により、予測照度と実際の計測照度との照度値に差が生じるが、図3に示すステップを繰り返すことによりその差が小さくなり、最終的に計測照度の照度値が目標照度の照度値に近付くこととなる。
そして、第一制御(最適制御)方法は、以下の数式で表される。
Figure 0005941284
数式4にて示すように、第一制御(最適制御)方法では、2つの目標に従って照明器具L1からL9の光度を決定するものである。より詳細には、予測照度と目標照度との照度値の差を小さくすることと、全照明器具の入力電圧の和を小さくする(なるべく目標地点の照度に影響を与えない照明器具の光度を落とす)ことを評価関数として、当該評価関数がよくなる(最小になる)ような照明器具への供給電圧を決定するものである。なお、この数式の計算には、最急降下法などの数値解析手法が用いられる。また、最急降下法は一例で、他の手法を用いても良い。
第二制御(ゆらぎ照明制御)方法とは、生体ゆらぎ理論を取り入れるものである。より詳細には、照明器具L1からL9のうちの高評価の(現時点において推定された遮蔽度が相対的に適切であると判断される)照明器具については、現時点において推定された遮蔽度に基づいて、照度センサS2の位置における予測照度と目標照度との照度値の差異が最も小さくなるような入力電圧(局所最適解)を算出し、その入力電圧に小さいノイズを加えた電圧を、前記高評価の照明器具のそれぞれの光度(それぞれの供給電圧)として設定するものである。そして、照明器具L1からL9のうちの低評価の(現時点において推定された遮蔽度が相対的に不適切であると判断される)照明器具については、(現時点において推定された遮蔽度に基づかず、すなわち数式4に示す入力電圧の計算を行わず)、ランダムに前記低評価の照明器具のそれぞれの光度(それぞれの供給電圧)を設定するものである。
そして、第二制御(ゆらぎ照明制御)方法は、以下の数式(更新式)に従って決定される。
Figure 0005941284
数式5にて示すように、第二制御(ゆらぎ照明制御)方法では、アクティビティが高い(遮蔽度の推定が適切であると判断されるとき)ほど、現在の照明器具への供給電圧の係数が小さくなると共に最適制御により得られた照明器具の供給電圧(局所最適解)の係数が大きくなる。また、ノイズはアクティビティが高いほど小さくなる。
また、第二制御(ゆらぎ照明制御)方法では、アクティビティが低い(遮蔽度の推定が不適切であると判断されるとき)ほど、現在の照明器具への供給電圧の係数が大きくなると共に最適制御により得られた照明器具の供給電圧(局所最適解)の係数が小さくなる。さらに、ノイズはアクティビティが低いほど大きくなる。
すなわち、第二制御(ゆらぎ照明制御)方法では、アクティビティが高いときは、最適制御に近付き、予測照度と目標照度との照度値の差を減少させる制御を行い、アクティビティが低いときは、大きなノイズにより、さまざまな入力電圧を試すことで正確な遮蔽度の推定をするという制御を行うこととなる。
なお、アクティビティについての詳細な説明は後述する。
第三制御(選択的ゆらぎ照明制御)方法とは、照明器具L1からL9のうちの低評価の(現時点において推定された遮蔽度が相対的に不適切であると判断される)照明器具については、(現時点において推定された遮蔽度に基づかず、すなわち数式4に示す入力電圧の計算を行わず)ランダムに前記低評価の照明器具の照明器具のそれぞれの光度(それぞれの供給電圧)を設定するものである。そして、その他の照明器具については、最適制御と同じ制御を行うものである。
そして、第三制御(選択的ゆらぎ照明制御)方法は、以下の数式(更新式)に従って決定される。
Figure 0005941284
数式6にて示すように、第三制御(選択的ゆらぎ照明制御)方法では、先ず全ての照明器具のうち、ゆらぎ照明制御を行う照明器具を選択する。この選択は、各照明器具のアクティビティ(現時点のよさ)が、所定の値(Ath)よりも小さいか否かにより決定される。すなわち、各照明器具のアクティビティ現時点のよさ)が、所定の値よりも小さければ、当該照明器具に対してはゆらぎ照明制御が行われる。そして、ゆらぎ照明制御が行われた照明器具以外の照明器具に対しては、最適制御が行われる。このように、第三制御(選択的ゆらぎ照明制御)方法では、アクティビティが所定の値(Ath)より高い照明器具は、最適制御を行い、アクティビティが所定の値(Ath)より低い照明器具は、ゆらぎ照明制御を行う。
なお、アクティビティの決定は、遮蔽度のオンライン分散や予測照度と計測照度との照度値の絶対差などから計算される。
例えば、アクティビティの決定に遮蔽度のオンライン分散を用いた場合、遮蔽度のオンライン分散から計算した値が小さい場合には、アクティビティが大きくなり、遮蔽度のオンライン分散から計算した値が大きい場合には、アクティビティが小さくなる。
また、例えば、アクティビティの決定に予測照度と計測照度との照度値の絶対差を用いる場合、予測照度と計測照度との照度値の絶対差が小さい場合には、アクティビティが大きくなり、予測照度と計測照度との照度値の絶対差が大きい場合には、アクティビティが小さくなる。
以上のように、照明制御システム1は、
光度の制御が可能な複数の照明器具L1からL9と、
照度を計測する複数の照度センサS1からS4と、
前記各照度センサS1からS4による計測照度が入力されると共に前記各照明器具L1からL9の光度を制御する制御装置10と、
を具備する照明制御システムであって、
前記制御装置10は、
前記各照明器具L1からL9の光度を制御して、前記各照度センサS1からS4による計測照度と、前記計測照度が入力される前に前記制御装置10により予測された前記各照度センサS1からS4位置における予測照度との(照度値の)差に基づいて、前記各照明器具L1からL9の前記各照度センサS1からS4に対する遮蔽度を推定し、
前記推定された遮蔽度に基づいて、前記各照度センサS1からS4位置における予測照度を更新し、前記更新された予測照度が予め設定された目標照度に近付くように前記各照明器具L1からL9の光度を制御することにより、前記各照度センサS1からS4による計測照度を前記予め設定された目標照度に近付けるものである。
このような構成により、照明制御システム1は、照明器具L1からL9がある目標地点を照らすときの照度に対して影響を及ぼす種々の要素(外的要因)を有している状態であっても、容易な構成と制御手順とにより、目標地点の照度(照度センサS1からS4による計測照度)を目標照度とすることができる。
より詳細には、照明制御システム1は、複数の目標地点の照度(照度センサS1からS4による計測照度)を目標照度に素早く収束させることができ、また、照明器具L1からL9の光度の制御手順を容易とすることができ、また、目標地点の照度が所望の照度に収束しない(照明器具L1からL9の光度の制御の無限ループが生じる)ことを防止でき、また、照明器具L1からL9の光度の制御途中に遮蔽度が変化した場合であっても当該変化に容易に対応することができ、さらに、一度各照明器具L1からL9の遮蔽度を推定すると目標照度が変更された場合であっても当該照明器具L1からL9の光度を容易に制御することができる。
また、照明制御システム1において、
前記制御装置10は、
前記各照度センサS1からS4による計測照度を予め設定された目標照度に近付ける際に、前記複数の照明器具L1からL9のうち前記推定された遮蔽度が相対的に大きな照明器具の光度を減少させると共に、前記推定された遮蔽度が相対的に小さな照明器具の光度を増加させるように当該複数の照明器具L1からL9の照度を制御するものである。
このような構成により、照明制御システム1は、上述の如き効果と共に、省エネ化を図ることができる。
また、照明制御システム1において、
前記更新された予測照度が予め設定された目標照度に近付くように前記各照明器具L1からL9の光度を制御する際に、生体ゆらぎ理論を取り入れるものである。
このような構成により、照明制御システム1は、前記効果をより一層高めることができる。
また、照明制御方法は、
光度の制御が可能な複数の照明器具L1からL9と、
照度を計測する複数の照度センサS1からS4と、
前記各照度センサS1からS4による計測照度が入力されると共に前記各照明器具L1からL9の光度を制御する制御装置10と、
で実行される照明制御方法であって、
前記制御装置10によって、前記各照明器具L1からL9の光度を制御して、前記各照度センサS1からS4による計測照度と、前記計測照度が入力される前に前記制御装置10により予測された前記各照度センサS1からS4位置における予測照度との(照度値の)差に基づいて、前記各照明器具L1からL9の前記各照度センサS1からS4に対する遮蔽度を推定する第一工程(ステップS105)と、
前記制御装置10によって、前記推定された遮蔽度に基づいて、前記各照度センサS1からS4位置における予測照度を更新し、前記更新された予測照度が予め設定された目標照度に近付くように前記各照明器具L1からL9の光度を制御することにより、前記各照度センサS1からS4による計測照度を前記予め設定された目標照度に近付ける第二工程(ステップS101からステップS102)と、を含むものである。
このような構成により、照明制御方法は、照明器具L1からL9がある目標地点を照らすときの照度に対して影響を及ぼす種々の要素(外的要因)を有している状態であっても、容易な構成と制御手順とにより、目標地点の照度(照度センサS1からS4による計測照度)を目標照度とすることができる。
より詳細には、照明制御方法は、複数の目標地点の照度(照度センサS1からS4による計測照度)を目標照度に素早く収束させることができ、また、照明器具L1からL9の光度の制御手順を容易とすることができ、また、目標地点の照度が所望の照度に収束しない(照明器具L1からL9の光度の無限ループが生じる)ことを防止でき、また、照明器具L1からL9の光度の制御途中に遮蔽度が変化した場合であっても当該変化に容易に対応することができ、さらに、一度各照明器具L1からL9の遮蔽度を推定すると目標照度が変更された場合であっても当該照明器具L1からL9の光度を容易に制御することができる。
また、照明制御方法において、
前記第二工程(ステップS101からステップS102)は、
前記制御装置10によって、前記各照度センサS1からS4による計測照度を予め設定された目標照度に近付ける際に、前記複数の照明器具L1からL9のうち前記推定された遮蔽度が相対的に大きな照明器具の光度を減少させると共に、前記推定された遮蔽度が相対的に小さな照明器具の光度を増加させるように当該複数の照明器具L1からL9の照度を制御する第三工程(ステップS102)を含むものである。
このような構成により、照明制御方法は、上述の如き効果と共に、省エネ化を図ることができる。
1 照明制御システム
10 制御装置
L1からL9 照明器具
S1からS4 照度センサ

Claims (5)

  1. 光度の制御が可能な複数の照明器具と、
    照度を計測する複数の照度センサと、
    前記各照度センサによる計測照度が入力されると共に前記各照明器具の光度を制御する制御装置と、
    を具備する照明制御システムであって、
    前記制御装置は、
    前記各照明器具の光度を制御して、前記各照度センサによる計測照度と、前記計測照度が入力される前に前記制御装置により予測された前記各照度センサ位置における予測照度との差に基づいて、前記各照明器具の前記各照度センサに対する遮蔽度を推定し、
    前記推定された遮蔽度に基づいて、前記各照度センサ位置における予測照度を更新し、前記更新された予測照度が予め設定された目標照度に近付くように前記各照明器具の光度を制御する光度制御を行うことにより、前記各照度センサによる計測照度を前記予め設定された目標照度に近付けるものであり
    前記制御装置は、
    過去に予測された予測照度と、前記過去に予測された予測照度に対応する計測照度と、の差異の総和が最も小さくなる遮蔽度の値を、前記推定された遮蔽度の値として用いる、
    ことを特徴とする照明制御システム。
  2. 前記制御装置は、
    前記更新された予測照度と前記予め設定された目標照度との差異が最も小さくなるような前記各照明器具の光度である第一の光度を算出し、前記各照明器具の光度が前記第一の光度となるように前記光度制御を行う
    ことを特徴とする請求項1に記載の照明制御システム。
  3. 前記制御装置は、
    前記第一の光度、現在の各照明器具の光度及びノイズに基づいて前記各照明器具の光度である第二の光度を算出し、前記各照明器具の光度が前記第二の光度となるように前記光度制御を行うものであり、
    前記第二の光度を算出する際に、
    前記推定された遮蔽度の評価値であるアクティビティを算出し、前記アクティビティが高いほど前記第一の光度の重み付けを大きくすると共に前記ノイズを小さく設定し、前記アクティビティが低いほど前記現在の各照明器具の光度の重み付けを大きくすると共に前記ノイズを大きく設定する、
    ことを特徴とする請求項2に記載の照明制御システム。
  4. 光度の制御が可能な複数の照明器具と、
    照度を計測する複数の照度センサと、
    前記各照度センサによる計測照度が入力されると共に前記各照明器具の光度を制御する制御装置と、
    で実行される照明制御方法であって、
    前記制御装置によって、前記各照明器具の光度を制御して、前記各照度センサによる計測照度と、前記計測照度が入力される前に前記制御装置により予測された前記各照度センサ位置における予測照度との差に基づいて、前記各照明器具の前記各照度センサに対する遮蔽度を推定する第一工程と、
    前記制御装置によって、前記推定された遮蔽度に基づいて、前記各照度センサ位置における予測照度を更新し、前記更新された予測照度が予め設定された目標照度に近付くように前記各照明器具の光度を制御する光度制御を行うことにより、前記各照度センサによる計測照度を前記予め設定された目標照度に近付ける第二工程と、を含
    前記第一工程において、
    前記制御装置は、
    過去に予測された予測照度と、前記過去に予測された予測照度に対応する計測照度と、の差異の総和が最も小さくなる遮蔽度の値を、前記推定された遮蔽度の値として用いる、
    ことを特徴とする照明制御方法。
  5. 前記第二工程において
    前記制御装置
    前記更新された予測照度と前記予め設定された目標照度との差異が最も小さくなるような前記各照明器具の光度である第一の光度を算出し、前記各照明器具の光度が前記第一の光度となるように前記光度制御を行う
    ことを特徴とする請求項4に記載の照明制御方法。
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