JP5941087B2 - 電源障害時に加工ノズルを退避するレーザ加工装置 - Google Patents

電源障害時に加工ノズルを退避するレーザ加工装置 Download PDF

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Description

本発明は、レーザ加工装置に関する。
ワークにレーザ光を照射する加工ノズルを備えたレーザ加工装置において、ワークに対し切断等のレーザ加工を行う間、加工ノズルの先端とワークの被加工面との間の距離(本願で「ギャップ」と称する)を一定に維持するためのギャップ制御を実行しながら、加工ノズルとワークとを相対移動させる構成が知られている。ギャップ制御の下でレーザ加工を行っている最中に、例えば停電や電圧低下のような電源障害が生じると、ギャップセンサの誤動作や安全ブレーキの起動遅れ等に起因して、加工ノズルが意図せずワークに衝突することが危惧される。
加工ノズルが意図せずワークに衝突することを防止できるレーザ加工装置は、種々提案されている。例えば特許文献1は、レーザ加工機において、加工ヘッドを上下動させるための駆動装置の電源がOFFになったときに、駆動装置が駆動するボールねじの回転を、ばね付勢した係止部材により停止させる加工ヘッド下降防止装置を備えた構成を開示する。
また特許文献2は、レーザ加工装置において、加工ヘッドを有する可動部に設けたストッパと、加工ヘッドのガイドを有する固定部に設けたストッパとの当接により、加工ヘッドの位置決め及びずり落ち防止を行う構成を開示する。可動部及び固定部のいずれか一方のストッパは、他方のストッパとの当接位置を変位できる構成を有している。
実公平3−44388号公報 特許第2751766号公報
レーザ加工実行中のギャップの寸法は、加工条件等によって異なるが、例えば数mm程度である。このような狭小なギャップを維持している最中に電源障害が生じた場合、加工ノズルの移動を機械構造的に強制停止することでワークへの衝突を防止する従来の手法は、信頼性を欠く懸念が有る。そこで、レーザ加工実行中に電源障害が生じたときに、ギャップを自動的に拡大できるようにすることが望まれている。
本発明の一態様は、ワークにレーザ光を照射する加工ノズルと、加工ノズルとワークとを相対移動させる駆動機構と、加工ノズルとワークとの間のギャップを測定するギャップセンサと、ギャップセンサの測定値を参照して、レーザ加工実行中のギャップを第1寸法に維持するよう駆動機構を制御するための操作量を演算するギャップ制御部と、電源から供給される電力を監視して、電力に異常が生じたときにギャップ制御部に異常検出信号を送る電力監視部と、レーザ加工実行中にギャップ制御部に異常検出信号が送られたときに、ギャップが第1寸法から拡大するように、ギャップ制御部の制御動作を切り替える制御動作切替部と、を具備し、制御動作切替部は、予め設定した第1寸法と予め第1寸法よりも大きく設定した第2寸法とのいずれかを、ギャップの目標値として選択する目標値選択部を備え、レーザ加工実行中にギャップ制御部に異常検出信号が送られたときに、目標値選択部は、第1寸法に代えて第2寸法を選択し、ギャップ制御部は、ギャップを第2寸法に維持するよう駆動機構を制御するための操作量を演算するレーザ加工装置である。
本発明の他の態様は、ワークにレーザ光を照射する加工ノズルと、加工ノズルとワークとを相対移動させる駆動機構と、加工ノズルとワークとの間のギャップを測定するギャップセンサと、ギャップセンサの測定値を参照して、レーザ加工実行中のギャップを第1寸法に維持するよう駆動機構を制御するための操作量を演算するギャップ制御部と、電源から供給される電力を監視して、電力に異常が生じたときにギャップ制御部に異常検出信号を送る電力監視部と、レーザ加工実行中にギャップ制御部に異常検出信号が送られたときに、ギャップが第1寸法から拡大するように、ギャップ制御部の制御動作を切り替える制御動作切替部と、を具備し、制御動作切替部は、ギャップセンサの測定値と予め第1寸法よりも小さく設定したノズル退避用の指令値とのいずれかを、ギャップ制御部が参照するフィードバック情報として選択する情報選択部を備え、レーザ加工実行中にギャップ制御部に異常検出信号が送られたときに、情報選択部は、測定値に代えて指令値を選択し、ギャップ制御部は、指令値を参照して操作量を演算する、レーザ加工装置である。
一態様に係るレーザ加工装置によれば、停電や電圧低下等の電源障害が生じたときに、制御動作切替部が、電力監視部からの異常検出信号に直ちに反応してギャップ制御部の制御動作を切り替えることで、ギャップ制御の一環としてギャップをレーザ加工実行中の第1寸法から任意の寸法に拡大することができる。ギャップをレーザ加工実行中の第1寸法よりも拡大することで、加工ノズルが意図せずワークに衝突することを防止できる。加工ノズルの移動を機械構造的に強制停止することでワークへの衝突を防止する従来の手法のような、強制停止のための追加設備は不要である。
レーザ加工装置の基本的構成を示す機能ブロック図である。 一実施形態によるレーザ加工装置の構成を示す機能ブロック図である。 他の実施形態によるレーザ加工装置の構成を示す機能ブロック図である。 電源障害時の加工ノズルの動作制御フローを示す図である。
以下、添付図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の一態様によるレーザ加工装置10の基本的構成を示す。レーザ加工装置10は、ワークWにレーザ光Lを照射する加工ノズル12と、加工ノズル12とワークWとを相対移動させる駆動機構14と、加工ノズル12とワークWとの間のギャップを測定するギャップセンサ16と、ギャップセンサ16の測定値Gを参照して、レーザ加工実行中のギャップを目標値に維持するよう駆動機構14を制御するための操作量を演算するギャップ制御部18とを備える。
レーザ加工装置10は、レーザ発振器(図示せず)から出射されたレーザ光Lを所定の光路に導いて集光する光学要素を内蔵した加工ヘッド(図示せず)を備え、加工ヘッドの先端に加工ノズル12が設置される。加工ノズル12は、レーザ光Lを任意の焦点距離でワークWに照射することができるとともに、アシストガス供給源(図示せず)から供給されたアシストガスをワークWに吹き付けることができる。
駆動機構14は、加工ノズル12とワークWとを、互いに接近及び離反する方向へ択一的に移動させる構成を有する。また駆動機構14は、加工ノズル12とワークWとを、ワーク表面に沿った方向へ相対移動させる構成を有する。例えば、駆動機構14は、直交3軸座標系における指令値に従い、3個の制御軸(X軸、Y軸、Z軸)がそれぞれに動作することで、加工ノズル12とワークWとを3次元的に相対移動させることができる。この場合、駆動機構14は、各制御軸にサーボモータ及び動力伝達機構を備えることができる。個々の制御軸は、加工ノズル12とワークWとのいずれか一方又は双方に設定できる。例えば、加工ノズル12を備えた加工ヘッド(図示せず)をZ軸で駆動してワークWに対し鉛直方向へ移動させ、ワークWを固定したワークテーブル(図示せず)をX軸及びY軸で駆動して加工ノズル12に対し水平方向へ移動させる構成を採用できる。
ギャップセンサ16は、例えば非接触式の変位センサから構成され、加工ノズル12の先端とワークWの被加工面との間の最短距離(すなわちギャップ)を測定する。ギャップセンサ16は、レーザ加工装置10がワークWに対し切断等のレーザ加工を行う間、ギャップの寸法を継続的に測定し、その測定値Gを実時間のフィードバック情報としてギャップ制御部18に送る。
ギャップ制御部18は、数値制御装置等の制御装置(図示せず)の一機能として構成される。ギャップ制御部18は、レーザ加工装置10がワークWに対し切断等のレーザ加工を行う間、ギャップセンサ16の測定値Gを継続的に参照して、予め定めた目標値にギャップが維持されるように駆動機構14を制御するための操作量を演算する。レーザ加工実行中のギャップの目標値を、本願で「第1寸法」と称する。レーザ加工装置10がワークWに対し切断等のレーザ加工を行う間、ギャップ制御部18を含む制御装置は、ギャップ制御部18が演算した操作量(すなわちギャップを第1寸法に維持するための操作量)に対応する指令を、駆動機構14に与える。駆動機構14は当該指令に従い、加工ノズル12とワークWとを互いに接近又は離反する方向へ移動させて、ギャップを第1寸法に維持するように動作する。ギャップ制御部18が演算した操作量に基づく制御を、本願で「ギャップ制御」と称する。
レーザ加工装置10は、図示しない補足的構成として、加工ノズル12とワークWとを互いに接近及び離反する方向へ択一的に移動させる制御軸(以下、Z軸)の動作位置を検出するZ軸位置センサと、Z軸位置センサの検出値を参照して、加工ノズル12及びワークWのZ軸位置を目標値に維持するよう駆動機構14を制御するための操作量を演算するZ軸位置制御部とを備えることができる。駆動機構14は、Z軸位置制御部が演算した操作量に対応する指令に従い、例えば、加工ノズル12を所定の待機位置からワーク加工開始位置へ移動させたり、加工ノズル12をワーク加工完了位置から所定の待機位置へ移動させたりすることができる。
またレーザ加工装置10は、図示しない補足的構成として、加工ノズル12とワークWとをワーク表面に沿った方向へ相対移動させる制御軸(以下、X軸及びY軸)の動作位置を検出するX軸位置センサ及びY軸位置センサと、X軸位置センサ及びY軸位置センサの検出値をそれぞれが参照して、加工ノズル12及びワークWのX軸位置及びY軸位置を目標値に維持するよう駆動機構14を制御するための操作量をそれぞれに演算するX軸位置制御部及びY軸位置制御部とを備えることができる。駆動機構14は、X軸位置制御部及びY軸位置制御部が演算した操作量に対応する指令に従い、例えば、ワークWに対して加工ノズル12をワーク加工開始位置からワーク加工完了位置まで所定の加工経路に沿って移動させることができる。レーザ加工装置10は、X軸及びY軸の位置制御を実行すると同時にZ軸のギャップ制御を実行することで、ワークWに対し所定のレーザ加工を行うことができる。
再び図1を参照すると、レーザ加工装置10は、電源からレーザ加工装置10に供給される電力を監視して、電力に異常が生じたときにギャップ制御部18に異常検出信号Fを送る電力監視部20と、レーザ加工実行中にギャップ制御部18に異常検出信号Fが送られたときに、ギャップが第1寸法から拡大するように、ギャップ制御部18の制御動作を切り替える制御動作切替部22とを備える。
電力監視部20は、レーザ加工装置10の電源部(図示せず)に付設されるIC等の電子回路から構成される。電力監視部20は、商用電源から電源部を介してレーザ加工装置10に供給される電力を常時監視し、停電や電圧低下等の電源障害が生じたときに直ちに異常検出信号Fを出力する。
制御動作切替部22は、数値制御装置等の制御装置(図示せず)の一機能として構成される。制御動作切替部22は、ギャップ制御部18が有する諸機能の一つでもあり、後述するように、電力監視部20から異常検出信号Fを受信したときに、ギャップ制御部18が行う前述した操作量の演算処理を、レーザ加工実行中の演算処理から異常検出時の演算処理に変更する(すなわち制御動作を切り替える)。ギャップ制御部18は、電力監視部20から異常検出信号Fを受信したときに、異常検出時の演算処理によって、駆動機構14にギャップを目標値に維持させるための操作量を演算する。駆動機構14は、異常検出時の演算処理によって演算された操作量に対応する指令に従い、加工ノズル12とワークWとを互いに離反する方向へ移動させて、ギャップを、第1寸法よりも大きい任意の寸法に拡大する。
レーザ加工装置10は、図示しない補足的構成として、平時に商用電源から電源部を介してレーザ加工装置10に供給される電力を蓄える蓄電部を有することができる。蓄電部は、予め定めた蓄電容量を有し、停電や電圧低下等の電源障害が生じたときに、電源部に代わって、蓄電容量に応じた電力をレーザ加工装置10に供給する。レーザ加工装置10は、蓄電部からの電力を消尽するまでの間に、ギャップ制御部18が前述した異常検出時の演算処理を行い、駆動機構14がギャップを第1寸法から任意の寸法に拡大する。
一般に、レーザ加工装置がギャップ制御を実行している間は、ギャップ制御部がギャップを目標値に維持しようとするので、ギャップを拡大することが困難である。そこで、停電や電圧低下等の電源障害が生じたときに、制御装置がギャップ制御をZ軸位置制御に切り替えて、ギャップを拡大するための演算を行うことが考えられる。しかし、ギャップ制御をZ軸位置制御に切り替えて演算するには時間を要するので、蓄電部の蓄電容量によっては演算結果が出るまでに電力を消尽してしまい、結果としてギャップを拡大できなくなることが懸念される。
これに対し、上記構成を有するレーザ加工装置10によれば、停電や電圧低下等の電源障害が生じたときに、制御動作切替部22が、電力監視部20からの異常検出信号Fに直ちに反応してギャップ制御部18の制御動作を切り替えることで、ギャップ制御の一環としてギャップをレーザ加工実行中の第1寸法から任意の寸法に拡大することができる。ギャップ制御部18の制御動作の切り替えは、ギャップ制御からZ軸位置制御への切り替えに比較して短時間で実施できるから、蓄電部から供給される電力を消尽するまでの間に、駆動機構14が加工ノズル12とワークWとを互いに離反するZ軸方向へ移動させて、ギャップを任意の寸法に拡大することができる。ギャップをレーザ加工実行中の第1寸法よりも拡大することで、加工ノズル12が意図せずワークWに衝突することを確実に防止できる。加工ノズルの移動を機械構造的に強制停止することでワークへの衝突を防止する従来の手法のような、強制停止のための追加設備は不要である。
図2は、一実施形態によるレーザ加工装置30の構成を示す。レーザ加工装置30は、前述したレーザ加工装置10が具備する基本的構成を同様に具備するものであって、対応する構成要素には共通する参照符号を付してその詳細説明を省略する。
レーザ加工装置30は、加工ノズル12、駆動機構14、ギャップセンサ16、ギャップ制御部18、電力監視部20及び制御動作切替部22を備える。レーザ加工装置30はまた、加工ノズル12を備えた加工ヘッド32、ギャップ制御部18を含む数値制御装置等の制御装置34、電源部36及び蓄電部38を備える。レーザ加工装置30は、直交3軸座標系における加工経路指令を含む加工プログラムに従って動作し、ワークWに対して切断等のレーザ加工を実施する。加工プログラムには、Z軸に対する位置制御とギャップ制御との切替指令も含まれる。
駆動機構14は、加工ヘッド32をワークWに接近及び離反する方向へ択一的に移動させるZ軸サーボモータ40及びZ軸動力伝達装置42を有する。Z軸サーボモータ40には、Z軸の動作位置を検出するZ軸位置センサ(例えばエンコーダ)44が付設される。駆動機構14はまた、ワークWを固定したワークテーブル(図示せず)を加工ノズル12に対し水平方向へ移動させるX軸サーボモータ及びX軸動力伝達装置並びにY軸サーボモータ及びY軸動力伝達装置を有する。図2では、駆動機構14のX軸及びY軸の構成を省略する。
ギャップセンサ16は、加工ノズル12の先端に装着されて、加工ノズル12の先端とワークWの被加工面との間のギャップを測定し、測定値Gを実時間のフィードバック情報としてギャップ制御部18に送る。
制御装置34は、Z軸移動量計算部46とZ軸サーボ制御部48とを有する。Z軸移動量計算部46は、ギャップ制御部18とZ軸位置制御部50とを含む。Z軸位置制御部50は、例えば制御装置34の記憶部(図示せず)に格納された加工プログラムを読み出して、加工プログラムに含まれるZ軸の加工経路指令を解析し、補間処理を経てZ軸移動指令(つまりZ軸位置制御の操作量)を出力する。Z軸移動量計算部46はまた、加工プログラムに含まれる位置制御とギャップ制御との切替指令に従い、移動量(操作量)の計算機能をギャップ制御部18とZ軸位置制御部50とで切り替える切替処理部52を含む。
切替処理部52は、加工ノズル12を所定の待機位置からワーク加工開始位置へ移動させる間、及び加工ノズル12をワーク加工完了位置から所定の待機位置へ移動させる間、Z軸位置制御部50をZ軸サーボ制御部48に接続し、それによりZ軸移動量計算部46は、Z軸位置制御部50が算出した移動量(操作量)をZ軸サーボ制御部48に与える。加工ノズル12がワーク加工開始位置へ到達すると、切替処理部52は、加工プログラムに含まれる切替指令に従い、移動量(操作量)の計算機能をZ軸位置制御部50からギャップ制御部18に切り替える。ワークWに対して加工ノズル12をワーク加工開始位置からワーク加工完了位置まで所定の加工経路に沿って移動させる間、切替処理部52は、ギャップ制御部18をZ軸サーボ制御部48に接続し、それによりZ軸移動量計算部46は、ギャップ制御部18が算出した移動量(操作量)をZ軸サーボ制御部48に与える。加工ノズル12がワーク加工完了位置へ到達すると、切替処理部52は、加工プログラムに含まれる切替指令に従い、移動量(操作量)の計算機能をギャップ制御部18からZ軸位置制御部50に切り替える。
Z軸サーボ制御部48は、Z軸移動量計算部46が算出したギャップ制御の操作量又はZ軸位置制御の操作量(いずれも位置指令)を演算処理して速度指令を出力する位置処理部54と、速度指令を演算処理してトルク指令を出力する速度処理部56と、トルク指令を演算処理して電流指令を出力する電流処理部58とを有する。制御装置34は、Z軸サーボ制御部48が出力した電流指令、トルク指令又は速度指令を、Z軸指令値Cとして駆動機構14のZ軸サーボモータ40に与える。Z軸位置センサ44は、Z軸サーボモータ40の動作位置を検出し、検出値Pをフィードバック情報として位置処理部54に送る。
制御装置34はまた、X軸移動量計算部及びX軸サーボ制御部、並びにY軸移動量計算部及びY軸サーボ制御部を有する。X軸移動量計算部及びY軸移動量計算部は、ギャップ制御部18及び切替処理部52を含まない一方、Z軸位置制御部50と同様のX軸位置制御部及びY軸位置制御部をそれぞれに含む。X軸サーボ制御部及びY軸サーボ制御部は、Z軸サーボ制御部48と同様の構成を有する。制御装置34は、X軸サーボ制御部及びY軸サーボ制御部がそれぞれに出力したX軸指令値及びY軸指令値を、駆動機構14のX軸サーボモータ(図示せず)及びY軸サーボモータ(図示せず)にそれぞれ与える。図2では、制御装置34のX軸及びY軸の構成を省略する。
制御装置34はさらに、図示しない補足的構成として、加工ヘッド32の集光光学系の移動指令、レーザ発振器(図示せず)のレーザ出力やオンオフの指令、アシストガス供給源(図示せず)のガス圧力やオンオフの指令等を出力できる。
ギャップ制御部18は、制御動作切替部22と、駆動機構14にギャップを目標値に維持させるための操作量を演算する操作量演算部60とを有する。制御動作切替部22は、レーザ加工実行中のギャップの目標値として予め設定した第1寸法62と、予め第1寸法62よりも大きく設定した第2寸法64とのいずれかを、ギャップの目標値として選択する目標値選択部66を備える。第1寸法62及び第2寸法64は、例えば制御装置34の記憶部(図示せず)に格納される。
目標値選択部66は、レーザ加工装置30がワークWに対し切断等のレーザ加工を行う間は、ギャップの目標値として第1寸法62を選択する。操作量演算部60は、レーザ加工装置30がワークWに対し切断等のレーザ加工を行う間は、第1寸法62と、ギャップセンサ16から送られた測定値G(A/D変換後の値)との偏差に基づき、操作量を演算する。このように第1寸法62は、操作量演算部60がギャップ制御のための操作量を演算する際の標準値である。Z軸サーボ制御部48は、操作量演算部60が第1寸法62を目標値として演算したギャップ制御の操作量に対応するZ軸指令値Cを、Z軸サーボモータ40に対し出力する。Z軸サーボモータ40は、このZ軸指令値Cに従い、加工ノズル12をZ軸方向へ移動させて、ギャップを第1寸法62に維持するように動作する。
電力監視部20は、商用電源68から電源部36を介してレーザ加工装置30に供給される電力を常時監視する。商用電源68に停電や電圧低下等の電源障害が生じたときは、電力監視部20がそれを検知して、直ちに異常検出信号Fをギャップ制御部18に対し出力する。電源障害が生じたときには、予め定めた蓄電容量を有する蓄電部38が、電源部36に代わって、蓄電容量に応じた電力Sをレーザ加工装置30に供給する。
レーザ加工装置30がワークWに対し切断等のレーザ加工を行っている間に、電力監視部20からギャップ制御部18に異常検出信号Fが送られると、目標値選択部66は、第1寸法62に代えて第2寸法64を、ギャップの目標値として選択する。操作量演算部60は、第2寸法64と、ギャップセンサ16から送られた測定値G(A/D変換後の値)との偏差に基づき、操作量を演算する。すなわちギャップ制御部18は、電力監視部20から異常検出信号Fを受信したときに、ギャップを第2寸法64に維持するよう駆動機構14を制御するための操作量を演算する。Z軸サーボ制御部48は、操作量演算部60が第2寸法64を目標値として演算したギャップ制御の操作量に対応するZ軸指令値Cを、Z軸サーボモータ40に対し出力する。Z軸サーボモータ40は、このZ軸指令値Cに従い、加工ノズル12をワークWから離反するZ軸方向へ移動(すなわち退避)させて、ギャップを第2寸法64に維持するように動作する。
上記構成を有するレーザ加工装置30によれば、商用電源68に停電や電圧低下等の電源障害が生じたときに、制御動作切替部22の目標値選択部66が、電力監視部20からの異常検出信号Fに直ちに反応して、ギャップの目標値を第1寸法62から第2寸法64に変更することで、ギャップ制御部18の制御動作によりギャップをレーザ加工実行中の第1寸法62から第2寸法64に拡大することができる。目標値の変更によるギャップ制御部18の制御動作の切り替えは、目標値選択部66が目標値を第1寸法62から第2寸法64に変更するだけであって、操作量演算部60はレーザ加工実行中と同様の演算処理を行うものであるから、切替処理部52によるギャップ制御部18からZ軸位置制御部50への切り替え及びZ軸位置制御部50によるZ軸移動指令の演算に要する時間に比較して、短時間で実施できる。よってレーザ加工装置30によれば、蓄電部38から供給される電力Sを消尽するまでの間に、Z軸サーボモータ40が加工ノズル12をワークWから離反するZ軸方向へ移動させて、ギャップを第2寸法64に維持することができる。ギャップをレーザ加工実行中の第1寸法62よりも大きい第2寸法64に維持することで、加工ノズル12が意図せずワークWに衝突することを確実に防止できる。
図3は、他の実施形態によるレーザ加工装置70の構成を示す。レーザ加工装置70は、前述したレーザ加工装置10が具備する基本的構成を同様に具備するものであって、対応する構成要素には共通する参照符号を付してその詳細説明を省略する。またレーザ加工装置70は、前述したレーザ加工装置30に対し、電源障害が生じたときにギャップ制御部18が実行するギャップ制御の構成が異なることを除き、同様の構成を具備するものであって、対応する構成要素には共通する参照符号を付してその詳細説明を省略する。
レーザ加工装置70は、加工ノズル12、駆動機構14、ギャップセンサ16、ギャップ制御部18、電力監視部20及び制御動作切替部22を備える。レーザ加工装置70はまた、加工ヘッド32、数値制御装置等の制御装置34、電源部36及び蓄電部38を備える。レーザ加工装置70は、直交3軸座標系における加工経路指令を含む加工プログラムに従って動作し、ワークWに対して切断等のレーザ加工を実施する。
駆動機構14は、加工ヘッド32をワークWに接近及び離反する方向へ択一的に移動させるZ軸サーボモータ40及びZ軸動力伝達装置42を有する。Z軸サーボモータ40には、Z軸の動作位置を検出するZ軸位置センサ(例えばエンコーダ)44が付設される。図3では、駆動機構14のX軸及びY軸の構成を省略する。
制御装置34は、Z軸移動量計算部46とZ軸サーボ制御部48とを有する。Z軸移動量計算部46は、ギャップ制御部18、Z軸位置制御部50及び切替処理部52を含む。切替処理部52は、加工プログラムに含まれる位置制御とギャップ制御との切替指令に従い、移動量(操作量)の計算機能をギャップ制御部18とZ軸位置制御部50とで切り替える。Z軸サーボ制御部48は、位置処理部54、速度処理部56及び電流処理部58を有する。制御装置34は、Z軸サーボ制御部48が出力した電流指令、トルク指令又は速度指令を、Z軸指令値Cとして駆動機構14のZ軸サーボモータ40に与える。図3では、制御装置34のX軸及びY軸の構成を省略する。
ギャップ制御部18は、制御動作切替部22と操作量演算部60とを有する。制御動作切替部22は、ギャップセンサ16の測定値Gと予め第1寸法62よりも小さく設定したノズル退避用の指令値72とのいずれかを、ギャップ制御部18が参照するフィードバック情報として選択する情報選択部74を備える。第1寸法62及び指令値72は、例えば制御装置34の記憶部(図示せず)に格納される。
情報選択部74は、レーザ加工装置70がワークWに対し切断等のレーザ加工を行う間は、ギャップ制御部18が参照するフィードバック情報としてギャップセンサ16の測定値G(A/D変換後の値)を選択する。操作量演算部60は、レーザ加工装置70がワークWに対し切断等のレーザ加工を行う間は、目標値として予め設定された第1寸法62と、ギャップセンサ16から送られた測定値Gとの偏差に基づき、操作量を演算する。Z軸サーボ制御部48は、操作量演算部60がギャップセンサ16の測定値Gをフィードバック情報として演算したギャップ制御の操作量に対応するZ軸指令値Cを、Z軸サーボモータ40に対し出力する。Z軸サーボモータ40は、このZ軸指令値Cに従い、加工ノズル12をZ軸方向へ移動させて、ギャップを第1寸法62に維持するように動作する。
電力監視部20は、商用電源68から電源部36を介してレーザ加工装置70に供給される電力を常時監視する。商用電源68に停電や電圧低下等の電源障害が生じたときは、電力監視部20がそれを検知して、直ちに異常検出信号Fをギャップ制御部18に対して出力する。電源障害が生じたときには、予め定めた蓄電容量を有する蓄電部38が、電源部36に代わって、蓄電容量に応じた電力Sをレーザ加工装置70に供給する。
レーザ加工装置70がワークWに対し切断等のレーザ加工を行っている間に、電力監視部20からギャップ制御部18に異常検出信号Fが送られると、情報選択部74は、ギャップセンサ16の測定値Gに代えてノズル退避用の指令値72を、ギャップ制御部18が参照するフィードバック情報として選択する。操作量演算部60は、第1寸法62と指令値72との偏差に基づき、操作量を演算する。すなわちギャップ制御部18は、電力監視部20から異常検出信号Fを受信したときに、ノズル退避用の指令値72をフィードバック情報として参照して、ギャップを第1寸法62に維持するよう駆動機構14を制御するための操作量を演算する。Z軸サーボ制御部48は、操作量演算部60が指令値72をフィードバック情報として演算したギャップ制御の操作量に対応するZ軸指令値Cを、Z軸サーボモータ40に対し出力する。Z軸サーボモータ40は、このZ軸指令値Cに従い、加工ノズル12をZ軸方向へ移動させる。
ここで、ノズル退避用の指令値72は、第1寸法62よりも小さい固定値であるから、Z軸サーボモータ40が加工ノズル12をZ軸方向へ移動させても、第1寸法62と指令値72との偏差は不変であり、ギャップ制御部18が算出する操作量は一定の正の値を維持する。したがって、Z軸サーボ制御部48は、ギャップが拡大する方向のZ軸指令値Cを出力し続けることになる。その結果、Z軸サーボモータ40は、ギャップが拡大する方向のZ軸指令値Cに従い、加工ノズル12をワークWから離反するZ軸方向へ移動(すなわち退避)させて、ギャップを第1寸法62から拡大するように動作する。
上記構成を有するレーザ加工装置70によれば、商用電源68に停電や電圧低下等の電源障害が生じたときに、制御動作切替部22の情報選択部74が、電力監視部20からの異常検出信号Fに直ちに反応して、ギャップ制御部18が参照するフィードバック情報をギャップセンサ16の測定値Gからノズル退避用の指令値72に変更することで、ギャップ制御部18の制御動作によりギャップをレーザ加工実行中の第1寸法62から任意の寸法に拡大することができる。フィードバック情報の変更によるギャップ制御部18の制御動作の切り替えは、情報選択部74がフィードバック情報を測定値Gから指令値72に変更するだけであって、操作量演算部60はレーザ加工実行中と同じ演算処理を行うものであるから、切替処理部52によるギャップ制御部18からZ軸位置制御部50への切り替え及びZ軸位置制御部50によるZ軸移動指令の演算に要する時間に比較して、短時間で実施できる。よってレーザ加工装置70によれば、蓄電部38から供給される電力Sを消尽するまでの間に、Z軸サーボモータ40が加工ノズル12をワークWから離反するZ軸方向へ移動させて、ギャップを任意の寸法に拡大することができる。ギャップをレーザ加工実行中の第1寸法62よりも拡大することで、加工ノズル12が意図せずワークWに衝突することを確実に防止できる。特にレーザ加工装置70によれば、電源障害が生じたときにギャップセンサ16とギャップ制御部18との接続を切るので、ギャップセンサ16の検出範囲や稼働状態に無関係にギャップを拡大することができる。
上記構成においては、ノズル退避用の指令値72を、ギャップセンサ16の近接側の検出限界値に相当する値に設定することができる。この構成により、目標値である第1寸法62とノズル退避用の指令値72との偏差を確保することができる。
レーザ加工装置70は、加工ノズル12とワークWとのZ軸方向の相対位置を検出する位置検出部(Z軸位置センサ44)を備えている。レーザ加工装置70においては、ギャップ制御部18が、Z軸位置センサ44が検出したZ軸サーボモータ40の動作位置の検出値Pを参照するとともに、予め第1寸法62よりも大きく設定した第2寸法76(例えば制御装置34の記憶部(図示せず)に格納)を参照するように構成できる。この場合、ギャップ制御部18は、Z軸位置センサ44の検出値Pが第2寸法76に対応する値に達したときに、操作量演算部60が出力する操作量を零にする制御動作を実行する。この構成によれば、電力監視部20からの異常検出信号Fを受けてギャップ制御部18が一定の正の操作量を出力し、Z軸サーボモータ40が加工ノズル12をワークWから離反するZ軸方向へ移動させているときに、ギャップが第2寸法76に到達した時点でZ軸サーボモータ40を停止させ、ギャップを所定の第2寸法76に維持することができる。第2寸法76は、ギャップセンサ16の検出範囲よりも大きい値に設定できる。
図4は、レーザ加工装置30、70で遂行される電源障害時の加工ノズル12の動作制御フローを示す。まずステップS1で、電力監視部20が電源部36の供給電力を監視する。ステップS2で、電力監視部20が、電源部36の供給電力に異常が生じたか否かを判断し、異常が生じていない場合はステップS1に戻って監視を続行する。ステップS2で供給電力に異常が生じたと判断した場合、電力監視部20は、ギャップ制御部18に異常検出信号Fを送る。制御装置34は、電力監視部20からギャップ制御部18に異常検出信号Fが送られると、ステップS3で、加工プログラムに従いレーザ加工を実行している最中か否かを判断する。レーザ加工を実行していなければ、ステップS1に戻り、電力監視部20が電源部36の監視を続行する。ステップS3でレーザ加工を実行している最中と判断した場合、ステップS4で、制御動作切替部22が、ギャップ制御における目標値を第1寸法62から第2寸法64に切り替える(図2)か、或いはギャップ制御におけるフィードバック情報をギャップセンサ16の測定値Gからノズル退避用の指令値72に切り替える(図3)。そしてステップS5で、Z軸サーボモータ40が加工ノズル12をワークWから離反する退避方向へ移動する。
10、30、70 レーザ加工装置
12 加工ノズル
14 駆動機構
16 ギャップセンサ
18 ギャップ制御部
20 電力監視部
22 制御動作切替部
34 制御装置
36 電源部
38 蓄電部
40 Z軸サーボモータ
44 Z軸位置センサ
46 Z軸移動量計算部
48 Z軸サーボ制御部
60 操作量演算部
62 第1寸法
64、76 第2寸法
66 目標値選択部
72 ノズル退避用の指令値
74 情報選択部

Claims (4)

  1. ワークにレーザ光を照射する加工ノズルと、
    前記加工ノズルとワークとを相対移動させる駆動機構と、
    前記加工ノズルとワークとの間のギャップを測定するギャップセンサと、
    前記ギャップセンサの測定値を参照して、レーザ加工実行中の前記ギャップを第1寸法に維持するよう前記駆動機構を制御するための操作量を演算するギャップ制御部と、
    電源から供給される電力を監視して、電力に異常が生じたときに前記ギャップ制御部に異常検出信号を送る電力監視部と、
    レーザ加工実行中に前記ギャップ制御部に前記異常検出信号が送られたときに、前記ギャップが前記第1寸法から拡大するように、前記ギャップ制御部の制御動作を切り替える制御動作切替部と、を具備し、
    前記制御動作切替部は、予め設定した前記第1寸法と予め前記第1寸法よりも大きく設定した第2寸法とのいずれかを、前記ギャップの目標値として選択する目標値選択部を備え、
    レーザ加工実行中に前記ギャップ制御部に前記異常検出信号が送られたときに、前記目標値選択部は、前記第1寸法に代えて前記第2寸法を選択し、前記ギャップ制御部は、前記ギャップを前記第2寸法に維持するよう前記駆動機構を制御するための操作量を演算する、レーザ加工装置。
  2. ワークにレーザ光を照射する加工ノズルと、
    前記加工ノズルとワークとを相対移動させる駆動機構と、
    前記加工ノズルとワークとの間のギャップを測定するギャップセンサと、
    前記ギャップセンサの測定値を参照して、レーザ加工実行中の前記ギャップを第1寸法に維持するよう前記駆動機構を制御するための操作量を演算するギャップ制御部と、
    電源から供給される電力を監視して、電力に異常が生じたときに前記ギャップ制御部に異常検出信号を送る電力監視部と、
    レーザ加工実行中に前記ギャップ制御部に前記異常検出信号が送られたときに、前記ギャップが前記第1寸法から拡大するように、前記ギャップ制御部の制御動作を切り替える制御動作切替部と、を具備し、
    前記制御動作切替部は、前記ギャップセンサの測定値と予め前記第1寸法よりも小さく設定したノズル退避用の指令値とのいずれかを、前記ギャップ制御部が参照するフィードバック情報として選択する情報選択部を備え、
    レーザ加工実行中に前記ギャップ制御部に前記異常検出信号が送られたときに、前記情報選択部は、前記測定値に代えて前記指令値を選択し、前記ギャップ制御部は、前記指令値を参照して前記操作量を演算する、レーザ加工装置。
  3. 前記指令値が、前記ギャップセンサの近接側の検出限界値である、請求項に記載のレーザ加工装置。
  4. 前記加工ノズルとワークとの相対位置を検出する位置検出部を具備し、
    前記ギャップ制御部は、前記位置検出部の検出値が、予め前記第1寸法よりも大きく設定した第2寸法に対応する値に達したときに、前記操作量を零にする、請求項又はに記載のレーザ加工装置。
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