JP2010125518A - レーザ加工装置 - Google Patents

レーザ加工装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2010125518A
JP2010125518A JP2008306730A JP2008306730A JP2010125518A JP 2010125518 A JP2010125518 A JP 2010125518A JP 2008306730 A JP2008306730 A JP 2008306730A JP 2008306730 A JP2008306730 A JP 2008306730A JP 2010125518 A JP2010125518 A JP 2010125518A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
gap
control
unit
workpiece
nozzle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2008306730A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5308798B2 (ja
Inventor
Kazuhiro Suzuki
一弘 鈴木
Hiroaki Tokito
宏彰 時任
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fanuc Corp
Original Assignee
Fanuc Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fanuc Corp filed Critical Fanuc Corp
Priority to JP2008306730A priority Critical patent/JP5308798B2/ja
Publication of JP2010125518A publication Critical patent/JP2010125518A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5308798B2 publication Critical patent/JP5308798B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Laser Beam Processing (AREA)

Abstract

【課題】ギャップ制御動作の起動等の時間を短縮し、ギャップ制御動作の高精度および高速化を図る。
【解決手段】加工ノズル(24)から射出されたレーザ光を集光して被加工物(W)に照射しつつ、加工プログラムに基づいて加工ノズルおよび被加工物を相対移動させることにより被加工物を加工するレーザ加工装置(1)は、加工ノズルが取付けられている制御軸(29)と、加工ノズルを被加工物に向かって前進および被加工物から後退させるように制御軸を駆動する駆動部(22)と、駆動部を制御するサーボ制御部(12)と、駆動部の位置を検出する位置検出部(23)と、加工ノズルと被加工物との間のギャップを検出するギャップセンサ(25)とを含む。サーボ制御部は、位置検出部により検出された駆動部の位置をギャップセンサにより検出されたギャップ検出値に基づいて変更し、それにより、加工ノズルと被加工物との間のギャップを一定に維持するギャップ制御を行う。
【選択図】図1

Description

本発明は、レーザ加工装置、例えばワークを所望の輪郭線に沿って切断または溶接するレーザ加工装置に関する。
レーザ加工装置においては、集光レンズがレーザ光を集光してワークの一点にスポットを形成し、スポットが形成されたワークの一部分は加熱により溶融もしくは蒸発する。このような状態で、ワークを移動させると、ピアシングまたは切断加工が行われる。従って、実際の加工においては、ワーク上の凹凸、うねりおよび/または反り(以下、「反り等」と称する)によってワーク上のスポット径が変化しないようにすることが要求される。それゆえ、特許文献1に開示されるように、加工プログラムを実行しながら、同時にノズルとワークとの間の距離を一定に保つギャップ制御が行われる。
図4は従来技術におけるレーザ加工装置の略図である。図4に示されるように、レーザ加工装置に含まれる数値制御装置100(CNC)は、移動量計算部110とサーボ制御部120とを含んでいる。移動量計算部110はメインCPUにより動作し、サーボ制御部120はサーボ制御専用CPUにより動作する。
移動量計算部110は、加工プログラムの読出部310、加工経路指令の解析部320、補間処理部330、移動指令の出力部340、A/D変換処理部400、ギャップ制御処理部410、切換部300とを含んでいる。また、サーボ制御部120は、位置制御処理部130、速度制御処理部140および電流制御処理部150を含んでいる。
また、ワークWに対してレーザ光を出力する加工ノズル24は、Z軸モータ22により昇降する。図示されるように、Z軸モータ22の位置を検出するZ軸モータ位置検出器23がZ軸モータ22に取付けられている。また、接触子26を用いてワークWと加工ノズル24との間のギャップ距離を検出するギャップセンサ25が加工ノズル24に取付られている。
移動量計算部110の読出部310および解析部320が加工プログラムの読出しおよび解析をそれぞれ行う。そして、加工プログラムに記述されたギャップ制御動作モードの指令に基づいて、切換部300が駆動し、出力部340により作成された加工ノズル24の移動指令からギャップ制御処理部410により作成される加工ノズル24の移動指令に切換え、それにより、ギャップ制御が行われる。
ギャップ制御動作においては、ギャップセンサ25がワークWと加工ノズル24との間のギャップ距離をギャップ検出値として検出する。ギャップ検出値は、ワークW上の反り等に応じて変化する。そして、ギャップ検出値は、A/D変換処理部400(外部入力インターフェース機器)においてA/D変換され、次いで、移動量計算部110に取込まれる。そして、ギャップ制御処理部410において、ギャップ検出値に応じた加工ノズル24の移動指令が作成される。
特許2528509号
図4に示される従来技術においては、ギャップ検出値は外部入力インターフェース機器を通じてA/D変換された上で、移動量計算部110に入力される。A/D変換に必要とされる時間は短いものの、ギャップ検出値が移動量計算部110に取込まれるまでの時間は、外部入力インターフェース機器と数値制御装置100との間の通信周期のために遅れることになる。
また、ギャップ制御処理部410においては、ギャップ検出値からギャップ制御のための移動指令を作成する演算処理は補間周期もしくは補間周期よりも速い制御周期で行われる。しかしながら、この演算処理は、サーボ制御のための制御周期と比較すればかなり低速であるので、ギャップ制御処理部410においても遅延が生じる。
さらに、図4においては、ギャップ制御動作のための移動指令をサーボ制御部120に指令して、位置制御処理部130、速度制御処理部140および電流制御処理部150を通じてサーボアンプ21に出力されるまでにも、遅延が生じる。
これらのことにより、ギャップセンサ25がギャップ距離を検出してから加工ノズルの軸が動作するまでの間にかなりの時間が必要とされることになる。そして、X軸およびY軸方向にワークWを動作させる送り速度が大きい場合には、加工ノズル24の昇降動作がワークWの反り等に追従できなくなり、結果的に、加工精度が低下する。
一般にレーザ加工においては、ワークWの部位または形状、加工プログラムの指令手法によっては切換部300を頻繁に起動する場合がある。例えばピアシングを行う場合には、レーザ光照射時に発生するプラズマの影響によってギャップセンサ25が誤動作するのでピアシング時にはギャップ制御を行わない指令を加工プログラムに含ませる場合がある。従来のギャップ制御手法においては、移動量計算部110の出力部340による移動指令の出力と、ギャップ制御処理部410による移動指令の出力とを切換えて動作させる必要がある。このような切換動作を頻繁に行うと、切換動作に伴う待ち時間が発生する。このこともまた、タクトタイムが延びる要因の一つになる。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであり、ギャップ制御動作の起動および終了に要する時間を短縮すると共に、ギャップ制御動作の高精度化および応答性の向上を可能にするレーザ加工装置を提供することを目的とする。
前述した目的を達成するために1番目の発明によれば、加工ノズルから射出されたレーザ光を集光して被加工物に照射しつつ、加工プログラムに基づいて前記加工ノズルおよび前記被加工物を相対移動させることにより前記被加工物を加工するレーザ加工装置において、前記加工ノズルが取付けられている制御軸と、前記加工ノズルを前記被加工物に向かって前進および前記被加工物から後退させるように前記制御軸を駆動する駆動部と、前記駆動部を制御するサーボ制御部と、前記駆動部の位置を検出する位置検出部と、前記加工ノズルと前記被加工物との間のギャップを検出するギャップセンサと、を具備し、前記サーボ制御部は、前記位置検出部により検出された前記駆動部の位置を前記ギャップセンサにより検出されたギャップ検出値に基づいて変更し、それにより、前記加工ノズルと前記被加工物との間のギャップを一定に維持するギャップ制御を行うようにした、レーザ加工装置が提供される。
すなわち1番目の発明においては、従来技術のようにギャップ制御時に移動量計算部において制御軸に関する計算を行う必要が無い。また、ギャップ検出値を外部入力インターフェース機器に通して移動量計算部に入力する必要もない。このため、ギャップ制御時に制御軸に対する応答性を高められ、ギャップ制御を高精度で行うことができる。さらに、ギャップ制御時において切換部による切換処理を行う必要が無く、従って、ギャップ制御動作の起動および終了に要する時間を短縮することもできる。
2番目の発明によれば、1番目の発明において、前記サーボ制御部においては、前記位置検出部により検出される前記駆動部の位置と前記ギャップセンサにより検出される前記ギャップ検出値とによって位置制御ループが形成されており、前記駆動部の位置に前記ギャップ検出値が加算されることにより前記駆動部に対する位置制御が行われ、前記ギャップ検出値のフィードフォワード処理によって、前記駆動部に対する速度制御および電流制御が行われるようにした。
すなわち2番目の発明においては、フィードフォワード処理を行っているので位置制御処理が終了するのを待つ必要がない。従って、制御上の遅れを解消し、より高い応答性を確保することができる。
3番目の発明によれば、1番目の発明において、さらに、前記加工プログラムに基づいて前記加工ノズルの移動量を計算する移動量計算部を具備し、該移動量計算部により計算された移動量に基づいて前記加工ノズルの移動指令が出力された場合には、前記サーボ制御部は、前記ギャップ制御を中断するようにした。
すなわち3番目の発明においては、ギャップ制御動作を完全に終了することなしに、加工プログラムからの移動指令を制御軸に出力できる。従って、加工ノズルが被加工物上に堆積した異物または被加工物自体に衝突するのを容易に避けられる。
4番目の発明によれば、2番目の発明において、前記ギャップ制御を行う場合には、前記ギャップ検出値が加算されることなしに、前記位置検出部により検出された前記駆動部の位置は前記サーボ制御部に通知されるようにした。
すなわち4番目の発明においては、ギャップ制御により制御軸が移動した移動量が移動量計算部に通知されて、そこで座標更新処理が行われる。従って、移動量計算部における座標値と機械の実際の位置を一致させられる。
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を説明する。以下の図面において同様の部材には同様の参照符号が付けられている。理解を容易にするために、これら図面は縮尺を適宜変更している。
図1は本発明に基づくレーザ加工装置の略図である。図1に示されるように、レーザ加工装置1に含まれる数値制御装置10(CNC)は、加工ノズル24の移動指令を作成する移動量計算部11と、Z軸モータ22を制御するサーボ制御部12とを含んでいる。
移動量計算部11はメインCPUにより動作し、サーボ制御部12はサーボ制御専用CPUにより動作する。また、数値制御装置10は、加工ノズルなどの機械の位置、速度、レーザ状態、加工条件などを表示する表示部、例えばCRT、液晶表示器を含んでいる。さらに、数値制御装置10は、レーザ出力条件、各種データを入力する入力部、例えばキーボード、マウスなども含んでいる。
図示されるように、移動量計算部11は、加工プログラムの読出部31、加工経路指令の解析部32、補間処理部33、移動指令の出力部34、座標値更新処理部35を含んでいる。また、サーボ制御部12は、位置制御処理部13、速度制御処理部14および電流制御処理部15を含んでいる。図1から分かるように、サーボ制御部12は移動指令をサーボアンプ21に入力する。
さらに、ワークWに対してレーザ光を出力する加工ノズル24は、Z軸モータ22により制御軸29に沿って昇降する。図示されるように、制御軸29はワークWの上面に対して概ね垂直に延びている。また、Z軸モータ22の回転量を測定してその回転量に応じたパルスを出力するZ軸モータ位置検出器23がZ軸モータ22に取付けられている。
また、可動テーブル40に保持されたワークWと加工ノズル24との間のギャップGを接触子26により検出するギャップセンサ25が加工ノズル24に取付られている。接触子26はワークW上の反り等に応じて昇降し、その昇降動作は変換機構部28によって回転運動に変換される。そして、位置検出器27は、変換された回転運動に応じた数のパルスを出力する。位置検出器27はZ軸モータ位置検出器23と同様の構成であるものとする。図1に示されるように、位置検出器27から出力されたパルスは位置制御処理部13に出力される。
なお、接触子26を使用する代わりに、静電容量型のギャップセンサ(図示しない)を用いて、その出力をZ軸モータ位置検出器23の出力と同種に変換する変換回路を設けてもよい。
レーザ加工装置によりワークWをレーザ加工する場合には、図示しないレーザ発振器を通じてレーザ光が加工ノズル24から射出される。レーザ光は、図示しない集光レンズによって集光されつつワークWを照射する。
そして、数値制御装置10の記憶装置または外部記憶装置(いずれも図示しない)に記憶されたワークW用の加工プログラムが読出部31により読出される。次いで、加工プログラムの内容は解析部32により解析され、補間処理部33を通じて出力部34からX軸、Y軸方向における移動指令が出力される。X軸、Y軸方向における移動指令によって、ワークWを保持する可動テーブル40はX軸、Y軸方向に動作される。これにより、ワークWは所望の輪郭線に沿って加工処理される。
図2は本発明に基づくレーザ加工装置のギャップ制御動作を示すフローチャートである。図2は、一つの実施例として、レーザ加工装置1がワークWを切断加工する場合を示されている。ただし、レーザ加工装置1がワークWを溶接加工する場合であっても概ね同様であるものとする。
図2に示されるように、はじめに、ステップS1において、レーザ切断加工時に、Z軸モータ位置検出器23の所定周期毎の出力をサーボ制御部12に一旦取込む。Z軸モータ位置検出器23の出力値Mは、Z軸モータ22の回転量に応じた数のパルスであるものとする。
次いで、ステップS2においては、実行中の加工プログラムにおいてギャップ制御動作が指令され実行中か否かを判定する。そして、ギャップ制御動作が実行中であると判定されなかった場合には、ステップS4に進む。一方、ギャップ制御動作が実行中であると判定された場合には、ステップS3に進む。
ところで、通常、切断加工プログラムは、ワークWを所望の輪郭線に沿って切断するためにX軸およびY軸方向に関する移動情報を含んでいる。そして、このような移動情報に基づいて、X軸およびY軸方向に関する移動指令が作成される。しかしながら、加工ノズル24の焦点位置を一定に維持するために、加工プログラムはZ軸方向に関する移動情報を含んでいない。このため、ギャップ制御時においては、移動量計算部11によって計算されるZ軸方向の移動指令はゼロであり、制御軸29は通常は昇降しない。すなわち、レーザ加工時には、加工ノズル24は所定の高さに留まっている。
しかしながら、ワークWの被加工面に反り等が存在する場合には、レーザ加工時に加工ノズル24とワークWの被加工面との間の距離が輪郭線に沿って変化する。このような場合には、加工ノズル24がワークWに衝突して、これらが破損するようになる。あるいはレーザ光の焦点位置がワークWの被加工面から逸脱し、従って、ワークWの加工が良好に行えなくなる可能性がある。
このため、本発明においては、ギャップセンサ25の接触子26がワークWの加工面に載置されている。そして、可動テーブル40が移動するときに、接触子26はワークWの反り等に応じて昇降する。この接触子26の昇降動作は、変換機構部28、例えばラックアンドピニオンによって回転運動に変換される。そして、位置検出器27は変換機構部28から伝達された回転運動に応じた数のパルスを所定周期毎に出力する。このパルス数をギャップセンサ25の出力値M’と呼ぶ。
そして、ステップS3においては、ギャップセンサ25の出力値M’は、Z軸モータ位置検出器23の出力値Mに加算され、新たな出力値Mとして更新される(M←M+M’)。これにより、ワークW上の反り等に基づくギャップGの変化を補正できる。新たな出力値Mはサーボ制御部12の位置制御処理部13に入力される。そして、この出力値Mに基づいて、サーボ制御部12は加工ノズル24とワークWとの間のギャップGを一定に維持するようZ軸モータ22を制御する。
このように本発明においては、従来技術のようにギャップ制御時に移動量計算部11において制御軸29に関する計算を行う必要が無い。また、ギャップGを外部入力インターフェース機器を通じて移動量計算部11に入力する必要もない。このため、制御軸29に対する応答性を高められ、ギャップ制御を高精度で行うことができる。さらに、従来技術のような切換部による切換処理を行う必要が無いので、本発明においてはギャップ制御動作の起動および終了に要する時間を短縮することも可能である。
また、通常は、Z軸モータ位置検出器23はZ軸モータ22に対する出力指令よりも遅れて追従するので誤差が発生する。サーボ制御部12は、移動量計算部11よりも速い周期で処理を行い、それにより、誤差を抑えるようにしている。ところが、本発明においては、ギャップセンサ25により検出されるギャップGをZ軸モータ位置検出器23の出力値Mと同じ単位に変換した上で、それに加算している。このため、本発明においては、移動量計算部11よりも速い周期で処理を行うことなしに、ギャップGを一定に維持するZ軸モータ22の駆動量を算出することができる。
次いで、ステップS4においては、位置制御処理部13に入力された出力値Mに基づいて位置制御を行う。そして、ステップS5においては、ギャップ制御速度に対して、速度制御処理部14がフィードフォワード処理を適用するかどうかの判定を行う。
フィードフォワード処理を有効にすると判定された場合には、ステップS6において、第一FF処理部16がギャップGに対して速度フィードフォワード処理を行い、ステップS7において、速度制御処理部14が速度制御処理を実施する。
さらに、ステップS8においては、ギャップ制御電流に対して、電流制御処理部15がフィードフォワード処理を適用するかどうかの判定を行う。そして、フィードフォワード処理を有効にすると判定された場合には、ステップS9において、第二FF処理部17がギャップGに対して電流フィードフォワード処理を行い、ステップS10において、電流制御処理部15が電流制御処理を実施する。
このように、速度フィードフォワード処理および電流フィードフォワード処理を行っているので位置制御処理部13および速度制御処理部14における処理が終了するのを待つ必要はない。従って、本発明においては、制御上の遅れを解消し、高い応答性を確保できるのが分かるであろう。その後、位置制御処理部13で処理された電流指令はサーボアンプ21を通じてZ軸モータ22に出力される(ステップS11)。
ところで、前述したように通常はレーザ加工時に制御軸29に対するZ軸方向の移動指令は出力されず、ギャップ制御動作によってワークWの加工面の反り等に応じて制御軸29が昇降され、ワークWに対して所望の輪郭線に沿った処理が行われる。
しかしながら、レーザ加工が一旦終了した後で、加工ノズル24をワークW上の別の位置に移動させる場合には、加工ノズル24がワークW上に堆積した異物またはワークW自体に衝突するのを避けるために、加工ノズル24を制御軸29に沿って上昇させる移動指令を加工プログラムに含ませる場合がある。
このような移動指令に基づいてギャップ制御動作時に制御軸29が上昇すると、ギャップGが大きくなるので、加工ノズル24を下降させる移動指令が新たに出力されることになる。このように加工ノズル24が昇降動作を繰返す場合には、加工ノズル24が正常に動作できない事態が生じる。このため、ギャップ制御動作時に移動量計算部11による制御軸29の移動指令が出力される場合に、ギャップ制御動作を一時的に停止させるのが好ましい。
図3はレーザ加工装置のギャップ制御動作時における停止処理を示すフローチャートである。図3においては、ギャップ制御動作が実施されているときに、その動作を継続するか否かを判定する。
図3のステップT1において読出部31が加工プログラムを読出し、次いでステップT2において解析部32が加工プログラム内にギャップ制御指令が在るか否かを判定する。ギャップ制御指令が存在する場合には、ステップT3に進む。ステップT3においては、ギャップ制御動作を実行しているときに移動量計算部11が、Z軸方向における制御軸29の移動指令を作成したかどうかを判定する。
そして、ギャップ制御動作時にZ軸方向における制御軸29の移動指令が作成されたと判定された場合には、ギャップセンサ25の出力値M’をZ軸モータ位置検出器23の出力値Mに加算するのを停止し、Z軸モータ位置検出器23の出力値Mのみをサーボ制御部12に通知する。このような制御により、ギャップ制御動作は一時的に中断される(ステップT5)。
このような場合には、ギャップ制御動作時にZ軸方向の移動指令に基づいて加工ノズル24が一時的に上昇する。従って、ギャップ制御動作を完全に終了することなしに、加工ノズル24がワークW上に堆積した異物またはワークW自体に衝突するのを避けることが可能となる。
そして、Z軸モータ位置検出器23の出力値Mは位置制御処理部13を通じて移動量計算部11の座標値更新処理部35に入力される。座標値更新処理部35においては、出力値Mに基づいて座標更新処理が行われる。従って、移動量計算部11における座標値と機械の実際の位置とを一致させることが可能となる。
本発明に基づくレーザ加工装置の略図である。 図1に示されるレーザ加工装置のギャップ制御動作を示すフローチャートである。 レーザ加工装置のギャップ制御動作時における処理を示すフローチャートである。 従来技術におけるレーザ加工装置の略図である。
符号の説明
1 レーザ加工装置
10 数値制御装置
11 移動量計算部
12 サーボ制御部
13 位置制御処理部
14 速度制御処理部
15 電流制御処理部
16 第一FF処理部
17 第二FF処理部
21 サーボアンプ
22 Z軸モータ(駆動部)
23 Z軸モータ位置検出器(位置検出部)
24 加工ノズル
25 ギャップセンサ
26 接触子
27 位置検出器
28 変換機構部
29 制御軸
31 読出部
32 解析部
33 補間処理部
34 出力部
40 可動テーブル
W ワーク(被加工物)

Claims (4)

  1. 加工ノズルから射出されたレーザ光を集光して被加工物に照射しつつ、加工プログラムに基づいて前記加工ノズルおよび前記被加工物を相対移動させることにより前記被加工物を加工するレーザ加工装置において、
    前記加工ノズルが取付けられている制御軸と、
    前記加工ノズルを前記被加工物に向かって前進および前記被加工物から後退させるように前記制御軸を駆動する駆動部と、
    前記駆動部を制御するサーボ制御部と、
    前記駆動部の位置を検出する位置検出部と、
    前記加工ノズルと前記被加工物との間のギャップを検出するギャップセンサと、を具備し、
    前記サーボ制御部は、前記位置検出部により検出された前記駆動部の位置を前記ギャップセンサにより検出されたギャップ検出値に基づいて変更し、それにより、前記加工ノズルと前記被加工物との間のギャップを一定に維持するギャップ制御を行うようにした、レーザ加工装置。
  2. 前記サーボ制御部においては、前記位置検出部により検出される前記駆動部の位置と前記ギャップセンサにより検出される前記ギャップ検出値とによって位置制御ループが形成されており、前記駆動部の位置に前記ギャップ検出値が加算されることにより前記駆動部に対する位置制御が行われ、
    前記ギャップ検出値のフィードフォワード処理によって、前記駆動部に対する速度制御および電流制御が行われるようにした請求項1に記載のレーザ加工装置。
  3. さらに、前記加工プログラムに基づいて前記加工ノズルの移動量を計算する移動量計算部を具備し、
    該移動量計算部により計算された移動量に基づいて前記加工ノズルの移動指令が出力された場合には、前記サーボ制御部は、前記ギャップ制御を中断するようにした請求項1に記載のレーザ加工装置。
  4. 前記ギャップ制御を行う場合には、前記ギャップ検出値が加算されることなしに、前記位置検出部により検出された前記駆動部の位置は前記サーボ制御部に通知されるようにした、請求項2記載のレーザ加工装置。
JP2008306730A 2008-12-01 2008-12-01 レーザ加工装置 Active JP5308798B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008306730A JP5308798B2 (ja) 2008-12-01 2008-12-01 レーザ加工装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008306730A JP5308798B2 (ja) 2008-12-01 2008-12-01 レーザ加工装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010125518A true JP2010125518A (ja) 2010-06-10
JP5308798B2 JP5308798B2 (ja) 2013-10-09

Family

ID=42326261

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008306730A Active JP5308798B2 (ja) 2008-12-01 2008-12-01 レーザ加工装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5308798B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103064338A (zh) * 2011-10-21 2013-04-24 发那科株式会社 控制加工头的接近动作的激光加工用控制装置
DE102016003640A1 (de) 2015-03-31 2016-10-06 Fanuc Corporation Laserbearbeitungsvorrichtung mit Abstandssteuerfunktion und Steuerung hierfür

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6588380B2 (ja) 2016-04-21 2019-10-09 ファナック株式会社 レーザ加工装置及びレーザ加工方法

Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6056494A (ja) * 1983-09-06 1985-04-02 Tanaka Seisakusho:Kk レ−ザ加工装置
JPH02179375A (ja) * 1988-12-28 1990-07-12 Fanuc Ltd レーザ加工方法
JPH04138886A (ja) * 1990-09-27 1992-05-13 Yamazaki Mazak Corp レーザ加工機の制御装置
JP2005334915A (ja) * 2004-05-26 2005-12-08 Mitsubishi Electric Corp 退避機能を備えた加工装置および退避方法
JP2007034729A (ja) * 2005-07-27 2007-02-08 Yaskawa Electric Corp デジタルサーボ制御装置
JP2007037332A (ja) * 2005-07-28 2007-02-08 Yaskawa Electric Corp デジタルサーボ制御装置及びその制御方法

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6056494A (ja) * 1983-09-06 1985-04-02 Tanaka Seisakusho:Kk レ−ザ加工装置
JPH02179375A (ja) * 1988-12-28 1990-07-12 Fanuc Ltd レーザ加工方法
JPH04138886A (ja) * 1990-09-27 1992-05-13 Yamazaki Mazak Corp レーザ加工機の制御装置
JP2005334915A (ja) * 2004-05-26 2005-12-08 Mitsubishi Electric Corp 退避機能を備えた加工装置および退避方法
JP2007034729A (ja) * 2005-07-27 2007-02-08 Yaskawa Electric Corp デジタルサーボ制御装置
JP2007037332A (ja) * 2005-07-28 2007-02-08 Yaskawa Electric Corp デジタルサーボ制御装置及びその制御方法

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103064338A (zh) * 2011-10-21 2013-04-24 发那科株式会社 控制加工头的接近动作的激光加工用控制装置
JP2013086172A (ja) * 2011-10-21 2013-05-13 Fanuc Ltd 加工ヘッドのアプローチ動作を制御するレーザ加工用制御装置
DE102012109867B4 (de) * 2011-10-21 2014-09-25 Fanuc Corporation Steuerungsvorrichtung für eine Laserstrahlbearbeitung
US9636774B2 (en) 2011-10-21 2017-05-02 Fanuc Corporation Controller for laser beam machining for controlling approaching operation of machining head
DE102016003640A1 (de) 2015-03-31 2016-10-06 Fanuc Corporation Laserbearbeitungsvorrichtung mit Abstandssteuerfunktion und Steuerung hierfür
US10058954B2 (en) 2015-03-31 2018-08-28 Fanuc Corporation Laser processing device having gap control function and controller thereof
DE102016003640B4 (de) 2015-03-31 2023-08-10 Fanuc Corporation Steuerung für eine laserbearbeitungsvorrichtung sowie laserbearbeitungsvorrichtung

Also Published As

Publication number Publication date
JP5308798B2 (ja) 2013-10-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5941108B2 (ja) 高速位置決め機能を有するレーザ加工装置
JP6496340B2 (ja) スキャナ制御装置、ロボット制御装置及びリモートレーザ溶接ロボットシステム
JP6017528B2 (ja) ノズルアプローチ時の干渉回避機能を備えたレーザ加工装置
JP5752335B1 (ja) Ncプログラム生成装置、ncプログラム生成方法、ncプログラム生成プログラム
US9869989B2 (en) Numerical controller
JP5832569B2 (ja) ギャップ制御中に干渉回避が可能な数値制御装置
JP5881912B1 (ja) レーザ加工機及び数値制御プログラム作成ソフトウェア
JP5308798B2 (ja) レーザ加工装置
JP5201114B2 (ja) レーザ加工装置およびレーザ加工方法
JP4828374B2 (ja) レーザ加工装置
JP2009237929A (ja) 数値制御装置、数値制御装置用制御プログラム及び数値制御装置用記録媒体
JP4639644B2 (ja) 退避機能を備えた加工装置および退避方法
JP6514004B2 (ja) ギャップ制御機能を備えたレーザ加工機及びその制御装置
JP2021064363A (ja) 数値制御装置と制御方法
JP7457108B2 (ja) 工具測定システム及び制御方法
JP2015073992A (ja) レーザ加工装置
JP2003236691A (ja) 熱切断加工機及び熱切断加工方法
JP2002233932A (ja) 材料端面自動検出方法
WO2024111031A1 (ja) 加工状態予測装置及び加工制御装置
JP5756626B2 (ja) レーザ加工機
JP2010039995A (ja) Nc旋盤の制御方法及び制御装置
JP2003285173A (ja) レーザ加工機およびその制御装置ならびにレーザ加工機の制御方法
JPH03110091A (ja) レーザ光の焦点位置決め方法
JP2017202515A (ja) レーザ加工機及び倣い異常検出方法
JPH05220650A (ja) 板材加工機の倣い制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110621

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121004

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121009

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20130108

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130218

A911 Transfer of reconsideration by examiner before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20130311

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130423

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130515

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20130604

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130701

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Ref document number: 5308798

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150