JP5940753B1 - 水素含有腹膜透析液の製造装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】水素ガスに起因する危険性がなく、かつ衛生面に優れる水素含有腹膜透析液の製造装置を提供することを目的とする。【解決手段】水素含有腹膜透析液の製造装置1は、水素透過性を有するとともに、透析液6が収容された透析液バッグ4と、水素透過性を有するとともに、水素を含有する水素水5が収容され、透析液バッグ4と接触した状態で水素を透析液6に供給する水素水バッグ2とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、水素含有腹膜透析液を製造するための装置に関する。
腎機能が低下し、水分量の調節と尿素などの老廃物を含む体内有害物質の除去を行うための尿の排泄ができない腎不全患者のための有効な治療法の一つに、腹膜透析が知られている。
この腹膜透析は、患者の腹腔の内部に透析液を注入することによって、患者の腹膜の毛細血管内に存在する老廃物や水分を除去する方法であり、体液(血液)よりも浸透圧の高い腹膜透析液を注入し、腹膜を介した体液と腹膜透析液との間の浸透圧の差を利用して、患者から老廃物や水分を除去する。
また、近年、腹膜透析において透析患者に酸化ストレスが発生することが知られている。これは、透析時に発生する活性酸素が原因であると考えられており、この活性酸素を消去して酸化ストレスの軽減を図ることが提案されている。
例えば、容器に封入された透析液に、水素分子を含有させることにより、高濃度の水素が溶存する透析液を製造する方法が提案されている。より具体的には、透析液が封入され、水素分子透過性を有する容器(透析液パック)に、当該容器の外側から水素分子を接触させる(容器を水素含有水に浸漬させる、または容器を水素ガスに接触させる)ことにより、容器を開封することなく、透析液に水素分子を含有させる方法が開示されている。そして、このような方法により、容器の開封に起因する透析液の品質低下という問題が回避できると記載されている(例えば、特許文献1参照)。
特許第4486157号公報
しかし、上記特許文献1に記載の腹膜透析液の製造方法においては、水素含有水に、透析液が封入された容器を浸漬するため、容器の外表面に水素含有水が付着してしまう。その結果、透析液が封入された容器の外表面に雑菌等が繁殖し、腹膜透析を行う際に、透析液が汚染されるという問題があった。
また、上記特許文献1に記載の腹膜透析液の製造方法においては、透析液が封入された容器を水素含有ガスに接触させる方法を採用するが、水素ガスは少量であっても着火の危険性があるという問題あった。
そこで、本発明は、上述の問題に鑑みてなされたものであり、水素ガスに起因する危険性がなく、かつ衛生面に優れる水素含有腹膜透析液の製造装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の水素含有腹膜透析液の製造装置は、水素透過性を有するとともに、透析液が収容された透析液バッグと、水素透過性を有するとともに、水素を含有する水素水が収容され、透析液バッグと接触した状態で水素を透析液に供給する水素水バッグとを備え、水素水バッグの外表面と透析液バッグの外表面とが接触していることを特徴とする。
同構成によれば、透析液バッグを水素水バッグに接触させることにより、水素を透析液に供給することができるため、水素ガスに起因する危険性を伴うことなく、衛生面に優れる水素含有腹膜透析液を製造することができる。
本発明によれば、水素ガスに起因する危険性を伴うことなく、衛生面に優れる水素含有腹膜透析液を得ることができる。
本発明の実施形態に係る水素含有腹膜透析液の製造装置の構成を示す概念図である。 本発明の実施形態に係る水素水生成装置における電解槽を示す図である。 本実施形態に係る溶存水素濃度調整装置による溶存水素濃度の調整方法を説明するためのフローチャートである。 本発明の実施形態に係る腹膜透析装置の構成を示す図である。 本発明の実施形態に係る水素含有腹膜透析液の製造装置の変形例を示す概念図である。 本発明の実施形態に係る水素含有腹膜透析液の製造装置の変形例を示す概念図である。
図1は、本発明の実施形態に係る水素含有腹膜透析液の製造装置の構成を示す概念図であり、図2は、本発明の実施形態に係る水素水生成装置における電解槽を示す図である。
この水素含有腹膜透析液の製造装置1は、水素透過性の水素水バッグ2と、水素水バッグ2に接続された水素水生成装置3と、透析液6が収容された水素透過性の透析液バッグ4とを備えている。
水素水バッグ2は、透析液バッグ4に収容された透析液6に供給される水素を含有する水(以下、「水素水」という。)5を収容するためのものである。
水素水生成装置3は、電気分解処理を行うことにより、水素水バッグ2に貯蔵される水素水5を生成するためのものである。
また、本実施形態の水素水生成装置3は、図2に示す、固体高分子膜(固体高分子膜電解質膜)10を有する電解槽20を備えている。
この電解槽20は、図2に示すように、上述の固体高分子膜10と、固体高分子膜10を介して、互いに対向して配置され、電解槽20への給電を行う給電体である陽極11、及び陰極12と、固体高分子膜10と陽極11との間、及び固体高分子膜10と陰極12との間に配置された誘電体層13とを備えている。
なお、図2に示すように、陽極11と陰極12は、電気的に接続されており、これらの固体高分子膜10、陽極11、陰極12、及び誘電体層13は、電解槽本体15の内部に収容されている。
また、図2に示すように、電解槽本体15には、電気分解が行われる水(即ち、循環する水素水5)を電解槽本体15内に導入するための導入路16が形成されている。
陽極11、及び陰極12の材料としては、例えば、チタンや白金などが挙げられる。
また、誘電体層13を形成する材料としては、例えば、チタンや白金などが挙げられる。
また、固体高分子膜10は、電気分解により、陽極11側で発生したオキソニウムイオン(H)を陰極12側へと移動させる役割を有するものである。
この固体高分子膜10としては、例えば、スルホン酸基を有するフッ素系の樹脂材料により形成されたものを好適に使用することができる。より具体的には、ナフィオン(デュポン社製)、Flemion(旭硝子社製)、Aciplex(旭硝子社製)などの市販品を、本発明における固体高分子膜10として好適に用いることができる。
そして、このような固体高分子膜10を用いた水素水生成装置3における電気分解では、陽極11側、陰極12側でそれぞれ次のような反応が起こる。
陽極側:6HO→4H+O+4e
陰極側:4H+4e→2H+4H
即ち、本実施形態においては、陰極12における水素の生成原料としてオキソニウムイオン(H)が使用され、水素水生成装置3における電気分解処理の際に、OHイオンが発生しない。従って、溶存水素の量を増やすために、高い電流値で電気分解処理を行った場合であっても、水素水5のpHが変化しない。
従って、pHの上限値に起因して、水素水5の溶存水素濃度が抑制されてしまうという不都合を生じることがなくなり、所望の高い電流値で電気分解処理を行い、水素水5の溶存水素濃度を向上させることが可能になる。その結果、必要な溶存水素濃度を有する水素水5を得ることが可能になる。
そして、上述の電気分解処理により生成した水素水5は、電解槽本体15の陰極側に形成された送水路18により、水素水生成装置3に接続された水素水バッグ2へと送られる。なお、電気分解処理により、陽極側で発生した溶存酸素水19は、電解槽本体15の陽極側に形成された排水路21により、外部へと排出される。
なお、図1に示すように、水素含有腹膜透析液の製造装置1には、水素水バッグ2及び水素水生成装置3に接続されたポンプ36と、水素水バッグ2と水素水生成装置3との間において、水素水5を循環させる循環路37が設けられており、このポンプ36と循環路37により、水素水バッグ2に貯蔵された水素水5が水素水生成装置3に供給される構成となっている。
水素透過性を有する透析液バッグ4の内部には透析液6が収容されており、図1に示すように、透析液バッグ4が、水素水を含有する水素水バッグ2に接触する構成となっている。そして、図1に示すように、水素水5に含まれる水素が、時間の経過とともに、水素透過性を有する水素水バッグ2及び透析液バッグ4を介して、透析液6へと移動し、透析液6中に水素が溶解する構成となっている。
即ち、本実施形態においては、水素水5が収容され、透析液バッグ4と接触した状態で水素を透析液6に供給する水素水バッグ2を備えているため、透析液バッグ4を水素水バッグ2に接触させることにより、水素を透析液6に供給することができる。従って、水素ガスに起因する危険性を伴うことなく、衛生面に優れる水素含有腹膜透析液を製造することができる。
なお、透析液バッグ4を水素水バッグ2に接触させた状態で、水素水バッグ2に収容された水素水5を所定の温度(患者の体温近傍の温度、例えば、33〜35℃)に加熱することにより、透析液6への水素の移動が促進される。
また、本実施形態においては、水素水バッグ2上に透析液バッグ4を積層する構成としているため、空気よりも軽い水素を、効率よく、透析液6に供給することができる。
水素水バッグ2を形成する材料は、特に限定されず、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、パラジウム合金、及びシリコン等の水素透過性を有する材料を使用することができる。より具体的には、水素透過膜(田中貴金属(株)製)、隔膜T−25(東亜DKK(株)製)などが挙げられる。
また、透析液バッグ4を形成する材料は、特に限定されず、例えば、上述のポリエチレン、ポリプロピレン等の水素透過性を有する材料を使用することができる。
また、本実施形態においては、図1に示すように、透析液バッグ4を覆うとともに、水素非透過性を有する被覆部材7を備えている。この被覆部材7を形成する材料は、水素非透過性を有する材料であれば特に限定されず、例えば、アルミニウム、鉛、スズ、鉄、銅、ステンレス、及びそれらを被覆したプラスチック等を使用することができる。
そして、このような被覆部材7を設けることにより、水素透過性を有する透析液バッグ4から水素が外部へと放出され、透析液6中の水素濃度が低下するという不都合の発生を防止することができる。
また、図1に示すように、透析液バッグ4は、透析カテーテル43(図4参照)に接続される接続部8を有しており、この接続部8は、透析液バッグ4と水素水バッグ2との接触部分(境界部分)14以外の部分に形成されている。従って、接続部8と水素水バッグ2との接触に起因する接続部8の汚染を防止することができる。
次に、溶存水素濃度調整装置による溶存水素濃度の調整方法について説明する。図3は、本実施形態に係る溶存水素濃度調整装置による溶存水素濃度の調整方法を説明するためのフローチャートである。
本実施形態においては、センサーを使用したフィードバック制御を使用して、電気分解を行うことにより、透析液6(即ち、透析液バッグ4が接触する水素水バッグ2に収容された水素水5)中の溶存水素濃度を所望の濃度に保つ構成としている。
より具体的には、図1に示すように、本実施形態における水素含有腹膜透析液の製造装置1は、透析液6における溶存水素濃度を調整するための溶存水素濃度調整装置30を備えている。
この溶存水素濃度調整装置30は、上述の水素水生成装置3と、水素水バッグ2の内部に設けられ、水素水バッグ2に収容される水素水5の溶存水素濃度を検知するためのセンサー31を備えている。
このセンサー31は、溶存水素濃度を検知できるものであれば特に限定されず、例えば、隔膜型ポーラログラフ方式を利用した溶存水素電極(東亜ディーケーケー社製、商品名:溶存水素濃度計DH−35A)を使用することができる。
また、溶存水素濃度調整装置30は、センサー31に接続され、水素水生成装置3による電気分解処理の電解電流を決定する電解電流決定手段33と、電解電流決定手段33、及び水素水生成装置3に接続され、水素水生成装置3に対して電解電流を供給する電解電流供給手段34と、電解電流決定手段33に接続され、溶存水素濃度の目標値のデータを記憶する記憶手段35とを備えている。
そして、図3に示すように、まず、センサー31が、水素水生成装置3に入水する水(水素水バッグ2に収容された水素水5)の溶存水素濃度を検知する(ステップS1)。
次に、センサー31により検知された水素水5の溶存水素濃度のデータが、電解電流決定手段33に送信される(ステップS2)。
次に、電解電流決定手段33が、記憶手段35に記憶された溶存水素濃度の目標値に関するデータを読み出す(ステップS3)。
次に、電解電流決定手段33は、センサー31により検知された溶存水素濃度の値Cと、記憶手段35から読み出した溶存水素濃度の目標値Cとを比較する。即ち、電解電流決定手段33は、センサー31により検知された溶存水素濃度の値Cが記憶手段35から読み出した溶存水素濃度の目標値(所望の溶存水素濃度)Cと同じ(即ち、C=C)か否かを判断する(ステップS4)。
そして、電解電流決定手段33は、センサー31により検知された溶存水素濃度の値Cが記憶手段35から読み出した溶存水素濃度の目標値Cと異なる(即ち、C<C、またはC>C)場合、溶存水素濃度が不足している(減少している)、または過剰である(増加している)と判断し、水素水生成装置3に入水する水の溶存水素濃度が目標値Cとなるように、水素水生成装置3による電気分解処理の電解電流を決定する(ステップS5)。そして、電解電流決定手段33は、水素水生成装置3に対して電解電流を供給する電解電流供給手段34へ、決定した電解電流に関する信号を送信する(ステップS6)。
次に、電解電流供給手段34は、入力された信号に基づく電解電流を、水素水生成装置3へ供給し、水素水生成装置3において、水素水生成装置3に入水した水の溶存水素濃度が目標値Cとなるように、電気分解処理が行われる(ステップS7)。
一方、電解電流決定手段33は、センサー31により検知された溶存水素濃度の値Cが記憶手段35から読み出した溶存水素濃度の目標値C(即ち、C=C)の場合、溶存水素濃度が不足、または過剰していないと判断する。この場合、上述したステップS5〜ステップS7の処理は行わない。
以上のように、本実施形態においては、水素溶解装置である水素水生成装置3により、水素水バッグ2に貯蔵された水素水5の溶存水素濃度を目標値Cに保つ構成としている。従って、水素水バッグ2と接触する透析液バッグ4に収容された透析液6において、所望の溶存水素濃度を得ることができる。
即ち、センサー31を使用したフィードバック制御を使用して、電気分解を行うことにより、透析液6(即ち、透析液バッグ4が接触するに水素水バッグ2に収容された水素水5)中の溶存水素濃度を所望の濃度に保つことが可能になる。
そして、図1に示すように、製造された透析液6が、腹膜透析装置40へ供給されるとともに、供給された透析液6が、腹膜透析装置40から患者へ供給され、患者の血液の浄化が行われる。
この腹膜透析装置40は、図4に示すように、透析装置本体41と、製造された透析液6が導入され、当該透析液6を透析装置本体41に供給する供給管42と、透析装置本体41及び患者50の腹腔に接続され、患者50に対して透析液6を供給する透析カテーテル43と、使用されなかった透析液6を廃棄するための廃液処理タンク44と、透析装置本体41と廃液処理タンク44とを接続する接続管45とを備えている。
そして、供給管42を介して、透析液6が透析装置本体41に供給され、透析装置本体41により、透析カテーテル43を介して、患者50の腹腔に透析液6を注入する注液処理、及び腹腔から透析液6を排出する排液処理が行われる。
なお、上記実施形態は以下のように変更しても良い。
図5に示すように、上述の被覆部材7により、水素水バッグ2と透析液バッグ4との接触部分14を覆う構成としてもよい。このような構成により、水素水バッグ2と透析液バッグ4との接触部分14から水素が外部へ放出されなくなるため、効率よく、水素を透析液6に供給することができる。
また、図6に示すように、水素水バッグ2上に透析液バッグ4が積層された積層体9を、水素水バッグ2と透析液バッグ4が交互になるように積層する構成としてもよい。このような構成により、下層側の透析液バッグ4を透過した水素を、透析液バッグ4上に積層された上層側の水素水バッグ2に収容された水素水5中に吸収させることが可能になるため、水素水バッグ2上に積層された透析液バッグ4の透析液6に対して効率よく水素を供給することが可能になる。
なお、この場合、図6に示すように、上述の被覆部材7により、最上層の透析液バッグ4を覆う構成とすることができる。
以上説明したように、本発明は、水素含有腹膜透析液の製造装置に、特に、有用である。
1 水素含有腹膜透析液の製造装置
2 水素水バッグ
3 水素水生成装置
4 透析液バッグ
5 水素水
6 透析液
7 被覆部材
8 接続部
9 積層体
10 固体高分子膜
11 陽極
12 陰極
13 誘電体層
14 水素水バッグと透析液バッグとの境界部分
15 電解槽本体
16 導入路
18 送水路
19 溶存酸素水
20 電解槽
21 排水路
30 溶存水素濃度調整装置
31 センサー
33 電解電流決定手段
34 電解電流供給手段
35 記憶手段
36 ポンプ
40 腹膜透析装置
41 透析装置本体
42 供給管
43 透析カテーテル
44 廃液処理タンク
45 接続管
50 患者

Claims (11)

  1. 水素透過性を有するとともに、透析液が収容された透析液バッグと、
    水素透過性を有するとともに、水素を含有する水素水が収容され、前記透析液バッグと接触した状態で前記水素を前記透析液に供給する水素水バッグと
    を備え
    前記水素水バッグの外表面と前記透析液バッグの外表面とが接触していることを特徴とする水素含有腹膜透析液の製造装置。
  2. 前記水素水バッグ上に前記透析液バッグが積層されることを特徴とする請求項1に記載の水素含有腹膜透析液の製造装置。
  3. 前記水素水バッグ上に前記透析液バッグが積層された積層体が、前記水素水バッグと前記透析液バッグが交互になるように積層されることを特徴とする請求項2に記載の水素含有腹膜透析液の製造装置。
  4. 最上層の前記透析液バッグを覆うとともに、水素非透過性を有する被覆部材を更に備えることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の水素含有腹膜透析液の製造装置。
  5. 前記被覆部材は、前記水素水バッグと前記透析液バッグとの接触部分を更に覆うことを特徴とする請求項4に記載の水素含有腹膜透析液の製造装置。
  6. 前記透析液バッグは、透析カテーテルに接続される接続部を有し、
    前記接続部は、前記水素水バッグと前記透析液バッグとの接触部分以外の部分に形成されていることを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の水素含有腹膜透析液の製造装置。
  7. 前記透析液バッグが、ポリエチレンまたはポリプロピレンにより形成されていることを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の水素含有腹膜透析液の製造装置。
  8. 前記水素水バッグが、ポリエチレン、ポリプロピレン、パラジウム合金、及びシリコンからなる群より選ばれる1種により形成されていることを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の水素含有腹膜透析液の製造装置。
  9. 前記水素水バッグに接続され、前記水素水を生成する水素水生成装置と、
    前記水素水バッグと前記水素水生成装置との間において、前記水素水を循環させる循環路とを備えることを特徴とする請求項1〜請求項8のいずれか1項に記載の水素含有腹膜透析液の製造装置。
  10. 前記水素水バッグの内部に設けられ、該水素水バッグに収容される前記水素水の溶存水素濃度を検知するためのセンサーと、
    前記センサーに接続され、前記水素水生成装置による電気分解処理の電解電流を決定する電解電流決定手段と、
    前記電解電流決定手段及び前記水素水生成装置に接続され、該水素水生成装置に対して電解電流を供給する電解電流供給手段と、
    前記電解電流決定手段に接続され、溶存水素濃度の目標値のデータを記憶する記憶手段と
    を備え、
    前記電解電流決定手段は、前記センサーにより検知された前記溶存水素濃度の値と前記記憶手段に記憶された溶存水素濃度の目標値とを比較し、該比較の結果に基づいて、前記電解電流を決定し、
    前記電解電流供給手段は、前記電解電流決定手段により決定された前記電解電流を前記水素水生成装置に供給することを特徴とする請求項9に記載の水素含有腹膜透析液の製造装置。
  11. 前記電解電流決定手段は、前記センサーにより検知された溶存水素濃度の値が前記記憶手段に記憶された溶存水素濃度の目標値と異なる場合に、前記水素水生成装置に入水する前記水素水の溶存水素濃度が前記目標値となるように、前記電解電流を決定することを特徴とする請求項10に記載の水素含有腹膜透析液の製造装置。
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