JP2015177911A - 透析液の製造装置 - Google Patents

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直樹 仲西
繁 樺山
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Abstract

【課題】末端の透析液において、所望の溶存水素濃度を得ることができる透析液の製造装置を提供することを目的とする。
【解決手段】透析液の製造装置1は、水に水素を溶解させる電解水生成装置7と、電解水生成装置に接続され、水素が溶解した水に対して逆浸透膜処理を行う逆浸透膜処理装置9と、逆浸透膜処理装置9に接続され、逆浸透膜処理装置9により処理された逆浸透水25と透析原液とを混合した透析液27を調製する透析液調製装置26と、透析液調製装置26に接続されるとともに、透析液調製装置26より透析液27が供給される透析装置40と、透析装置40に設けられ、透析液27の溶存水素濃度を検知するセンサー60と、センサー60及び電解水生成装置7に接続され、センサー60により検知された溶存水素濃度に基づいて、電解水生成装置7による水素の溶解処理を制御する制御装置32を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、透析液の製造装置に関する。
腎機能が低下し、水分量の調節と尿素などの老廃物を含む体内有害物質の除去を行うための尿の排泄ができない腎不全患者のための有効な治療法の一つに、血液透析が知られている。
この血液透析は、血液ポンプを用いて血液を体外に引き出し、透析器(ダイアライザー)を介して透析液と血液とを接触させることにより、濃度勾配による拡散現象を利用して、血液から体内有害物質および水分を除去した後、再び、血液を体内に戻す(返血)操作を連続して行う治療法である。
また、近年、血液透析において透析患者に酸化ストレスが発生することが知られている。これは、透析時に発生する活性酸素が原因であると考えられており、この活性酸素を消去して酸化ストレスの軽減を図ることが提案されている。
例えば、逆浸透膜(RO膜)で処理され、純化した水(以下、「逆浸透水」という。)に水素を溶存させることにより、高濃度の水素が溶存する透析液を製造する方法が提案されている。そして、この透析液を使用することにより、水素を生体内のヒドロキシラジカルと反応させ、酸化ストレスや炎症反応を抑制することができる。
また、従来、上記逆浸透膜による処理を行う前に、原水に対して、電気分解処理を行うことにより、透析液調製用水として使用される水素が溶存した水(溶存水素水)を生成することが行われている(例えば、特許文献1参照)。
図12は、従来の透析液調製用水の製造装置を示す図である。この透析液調製用水の製造装置101では、まず、原水(市水)102を加圧ポンプ103により加圧し、10〜30μmの孔径のフィルター104により、原水102中の固形物を処理する。
次いで、軟水化装置105により、原水102の硬度を下げた後、活性炭処理装置106により、原水102に含まれる次亜塩素酸を除去する。そして、電解水生成装置107により、電気分解により得られた還元水(処理水)を還元水タンク108に貯水する。
次いで、還元水タンク108に貯水された還元水を、加圧ポンプ109により加圧した後、この還元水を、逆浸透膜処理装置110内の逆浸透膜に通過させ、逆浸透膜を通過した還元水をROタンク111に貯水する。
次いで、ROタンク111から送水された還元水に対して、UV殺菌灯112により殺菌処理を行い、殺菌処理が行われた還元水を、マイクロフィルター113を通じて、透析液調製装置114に供給する。
そして、透析液調製装置114においては、供給された還元水(即ち、逆浸透膜処理が施された還元水)と透析原液を混合して透析液を作製する。そして、この透析液が透析装置(図示せず)へ供給され、透析装置に取り付けられているダイアライザーを通して、患者の血液の浄化が行われる。
特開2000−350989号公報
ここで、末端の透析液(即ち、透析装置へ供給され、ダイアライザーを通じて、患者の血液の浄化を行うための透析液)における溶存水素濃度は、上述の電気分解の結果に依存し、電気分解される水の量は水質によって異なるため、同じ電流を印加した場合であっても、必ずしも所望の溶存水素濃度を得られないという問題があった。
また、例えば、透析液を供給する際に、物理的な衝撃等に起因して透析液中の溶存水素濃度が減少してしまい、溶存水素濃度を一定の高濃度に保つことが困難になるという問題があった。
従って、末端の透析液においては、必ずしも、所望の溶存水素濃度が得られていないという問題があった。
そこで、本発明は、上述の問題に鑑みてなされたものであり、末端の透析液において、所望の溶存水素濃度を得ることができる透析液の製造装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の透析液の製造装置は、水に水素を溶解させる水素溶解装置と、水素溶解装置に接続され、水素が溶解した水に対して逆浸透膜処理を行う逆浸透膜処理装置と、逆浸透膜処理装置に接続され、逆浸透膜処理装置により処理された逆浸透水と透析原液とを混合した透析液を調製する透析液調製装置と、透析液調製装置に接続されるとともに、透析液調製装置より透析液が供給される透析装置と、透析装置に設けられ、透析液の溶存水素濃度を検知するセンサーと、センサー及び水素溶解装置に接続され、センサーにより検知された溶存水素濃度に基づいて、水素溶解装置による水素の溶解処理を制御する制御装置とを備えることを特徴とする。
同構成によれば、電気分解される水の水質や透析液を供給する際の物理的な衝撃等に起因して透析液中の溶存水素濃度が減少した場合であっても、末端の透析液において、所望の溶存水素濃度(即ち、個別の患者に対応した溶存水素濃度)を得ることができる。
また、患者の血液の浄化を行う直前の透析液の溶存水素濃度を検知する構成としているため、精度よく、末端の透析液の溶存水素濃度を調整することが可能になる。
本発明によれば、末端の透析液において、所望の溶存水素濃度を得ることができる。
本発明の第1の実施形態に係る透析液の製造装置の構成を示す概念図である。 本発明の第1の実施形態に係る透析液の製造装置の電解水生成装置における電解槽を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る透析装置を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る制御装置による溶存水素濃度の調整方法を説明するためのフローチャートである。 本発明の第2の実施形態に係る透析装置を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係る制御装置による溶存水素濃度の調整方法を説明するためのフローチャートである。 本発明の第1の実施形態に係る透析装置の変形例を示す図である。 本発明の第1の実施形態に係る透析装置の変形例を示す図である。 本発明の変形例に係る透析液の製造装置の構成を示す概念図である。 本発明の変形例に係る制御装置による溶存水素濃度の調整方法を説明するためのフローチャートである。 本発明の変形例に係る制御装置による溶存水素濃度の調整方法を説明するためのフローチャートである。 従来の透析液の製造装置の構成を示す概念図である。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係る透析液の製造装置の構成を示す概念図である。また、図2は、本発明の第1の実施形態に係る透析液の製造装置の電解水生成装置における電解槽を示す図である。
この透析液調製用水の製造装置1は、プレフィルター3と、プレフィルター3に接続された軟水化装置4と、軟水化装置4に接続されたカーボンフィルター(活性炭処理装置)5と、カーボンフィルター5に接続された電解水生成装置7と、電解水生成装置7に接続された電解水タンク8と、電解水タンク8に接続された逆浸透膜処理装置9と、逆浸透膜処理装置9に接続されたUF(Ultra Filter)モジュール30とを備えている。
プレフィルター3は、原水2(硬度成分であるカルシウムイオン、マグネシウムイオンなどの溶解固形物を含む硬水)から不純物(例えば、鉄錆や砂粒子)を除去するためのものである。
軟水化装置4は、原水2から、イオン交換によって硬度成分を置換反応により除去し、軟水とする処理を行うためのものである。なお、本実施形態においては、原水2として、水道水や井戸水、地下水などを用いることができる。
カーボンフィルター5は、軟水化装置4により処理された原水に対して、多孔質の吸着物質である活性炭を用いて、原水中に含まれる残留塩素、クロラミン、有機物などを物理的な吸着作用により除去する処理を行うためのものである。
なお、上述の軟水化装置4、及びカーボンフィルター5としては、公知のものを使用することができる。
電解水生成装置7は、水素溶解装置として機能するものであり、カーボンフィルター5により処理された原水2に対して、電気分解処理を行うことにより、透析液調製用水として使用される水素が溶存した水(溶存水素水)を生成するためのものである。
また、本実施形態の電解水生成装置7は、図2に示す、固体高分子膜(固体高分子電解質膜)10を有する電解槽20を備えている点に特徴がある。
この電解槽20は、図2に示すように、上述の固体高分子膜10と、固体高分子膜10を介して、互いに対向して配置され、電解槽20への給電を行う給電体である陽極11、及び陰極12と、固体高分子膜10と陽極11との間、及び固体高分子膜10と陰極12との間に配置された誘電体層13とを備えている。
なお、図2に示すように、陽極11と陰極12は、電気的に接続されており、これらの固体高分子膜10、陽極11、陰極12、及び誘電体層13は、電解槽本体15の内部に収容されている。
また、図2に示すように、電解槽本体15には、電気分解が行われる原水2を電解槽本体15内に導入するための導入路16が形成されている。
陽極11、及び陰極12の材料としては、例えば、チタンや白金などが挙げられる。
また、誘電体層13を形成する材料としては、例えば、チタンや白金などが挙げられる。
また、固体高分子膜10は、電気分解により、陽極11側で発生したオキソニウムイオン(H)を陰極12側へと移動させる役割を有するものである。
この固体高分子膜10としては、例えば、スルホン酸基を有するフッ素系の樹脂材料により形成されたものを好適に使用することができる。より具体的には、ナフィオン(デュポン社製)、Flemion(旭硝子社製)、Aciplex(旭硝子社製)などの市販品を、本発明における固体高分子膜10として好適に用いることができる。
そして、このような固体高分子膜10を用いた電解水生成装置7における電気分解では、陽極11側、陰極12側でそれぞれ次のような反応が起こる。
陽極側:6HO→4H+O+4e
陰極側:4H+4e→2H+4H
即ち、本実施形態においては、陰極12における水素の生成原料としてオキソニウムイオン(H)が使用され、電解水生成装置7における電気分解処理の際に、OHイオンが発生しない。従って、溶存水素の量を増やすために、高い電流値で電気分解処理を行った場合であっても、処理水のpHが変化しない。
従って、pHの上限値に起因して、処理水の溶存水素濃度が抑制されてしまうという不都合を生じることがなくなり、所望の高い電流値で電気分解処理を行い、処理水の溶存水素濃度を向上させることが可能になる。その結果、必要な溶存水素濃度を有する処理水を得ることが可能になる。
また、固体高分子膜10を用いて水の電気分解処理を行い、電気分解処理の際に、陰極側でOHイオンが生成しないため、逆浸透水の電気伝導度を使用して、逆浸透膜処理装置9における不純物の除去能力の低下(逆浸透膜処理装置9の劣化)を正確に評価することが可能になる。
そして、上述の電気分解処理により生成した処理水(溶存水素水)17は、電解槽本体15の陰極側に形成された送水路18により、電解水生成装置7に接続された電解水タンク8へと送られる。なお、電気分解処理により、陽極側で発生した溶存酸素水19は、電解槽本体15の陽極側に形成された排水路21により、外部へと排出される。
電解水タンク8は、電解水生成装置7により生成した溶存水素水を貯蔵するためのものである。
逆浸透膜処理装置9は、半透膜を境界にして、濃度の異なる溶液がある場合、低濃度の溶液から高濃度の溶液へ水が移動する現象(浸透)に対し、高濃度の溶液側に圧力を加えることにより、高濃度側の溶液から低濃度側の溶液へ水を移動させ、低濃度側に浸透した水を得る処理(逆浸透膜処理)を行うためのものである。
そして、この逆浸透膜処理装置9により、上述の一連の処理で得られた原水から、微量金属類などの不純物をさらに除去することができるため、ISO13959(透析用水基準)に規定される水質基準を満たす水(逆浸透水)を得ることが可能になる。
この逆浸透膜処理装置9は、図1に示すように、電解水生成装置7により生成した溶存水素水に対して、上述の逆浸透膜処理を行う逆浸透膜36と、逆浸透膜処理がなされた逆浸透水を貯蔵するための逆浸透水タンク37とを備えている。
UFモジュール30は、逆浸透水25中に含まれる菌や微生物を除去する処理を施すためのものである。
そして、図1に示すように、UFモジュール30には、透析液調製装置26が接続されており、UFモジュール30による処理が行われた逆浸透水25は、透析液調製装置26へと供給される。
透析液調製装置26では、供給された逆浸透水25と透析原液とを混合した透析液27が調製されるとともに、この透析液27が、透析液調製装置26に接続された透析装置40へ供給され、患者50の血液の浄化が行われる。即ち、透析液調製装置26は、調製した透析液27を、透析装置40へ供給する透析液供給装置としても機能するものである。
図3は、本発明の第1の実施形態に係る透析装置を示す図である。図3に示すように、透析装置40は、動脈側血液回路44及び静脈側血液回路45からなる血液回路49と、動脈側血液回路44及び静脈側血液回路45に接続され、血液回路49を流れる血液を浄化する血液浄化装置であるダイアライザー43とを備えている。
また、透析装置40は、透析液調製装置26及びダイアライザー43に接続され、透析液調製装置26において調製された透析液27をダイアライザー43に導入するための透析液導入路41と、ダイアライザー43に接続され、ダイアライザー43に導入された透析液27を血液中の老廃物とともに排出するための透析液排出路42とを備えている。
更に、透析装置40は、動脈側血液回路44に設けられた血液循環用のポンプ46、及び気泡除去装置47と、静脈側血液回路45に設けられた気泡除去装置48とを備えている。
なお、ダイアライザー43は、図3に示すコネクタ(カプラ)51〜54を介して、透析液導入路41、透析液排出路42、動脈側血液回路44、及び静脈側血液回路45と接続されている。そして、ダイアライザー43は、これらのコネクタ51〜54に対して着脱可能に装着される構成となっている。
そして、本実施形態においては、動脈側穿刺針及び静脈側穿刺針(いずれも不図示)を患者50に穿刺した状態で、ポンプ46を駆動させると、患者50の血液は、気泡除去装置47により除泡がなされるとともに、動脈側血液回路44を通ってダイアライザー43に送られ、このダイアライザー43によって、血液の浄化が行われる。
次いで、ダイアライザー43によって浄化が行われた血液は、気泡除去装置48により除泡がなされるとともに、静脈側血液回路45を通って患者50の体内に戻る構成となっている。
ダイアライザー43の内部には、所定の内径(例えば、200μm)を有する複数の中空糸が収容されており、この中空糸の内部が血液の流路になるとともに、中空糸の外周面とダイアライザー43の筐体部の内周面との間が、透析液27の流路となっている。
また、中空糸には、その外周面と内周面とを貫通した微少な孔が多数形成されて、中空糸の壁が半透膜となっており、この半透膜を介して、血液中の不純物等が透析液27内に透過するよう構成されている。
ここで、上述のごとく、上記従来の透析液の製造装置においては、末端の透析液(透析装置へ供給され、ダイアライザーを通じて、患者の血液の浄化を行うために透析液)において、必ずしも、所望の溶存水素濃度が得られていないという問題があった。
そこで、本実施形態においては、センサーを使用したフィードバック制御を使用して、末端の透析液27において不足した溶存水素を補うように、再度の電気分解を行うことにより、末端の透析液27中の溶存水素濃度を所望の濃度に保つ構成としている。
より具体的には、図1に示すように、本実施形態における透析液の製造装置1は、透析液27の溶存水素濃度を検知するためのセンサー60と、センサー60により検知された溶存水素濃度に基づいて、電解水生成装置7による水素の溶解処理を制御する制御装置32を備えている。
なお、この制御装置32は、透析液27における溶存水素濃度を調整するための溶存水素濃度調整装置として機能するものである。
センサー60は、図3に示すように、透析装置40における透析液導入路41に設けられている。このセンサー60は、溶存水素濃度を検知できるものであれば特に限定されず、例えば、隔膜型ポーラログラフ方式を利用した溶存水素電極(東亜ディーケーケー社製、商品名:溶存水素濃度計DH−35A)を使用することができる。
また、制御装置32は、センサー60に接続され、電解水生成装置7による電気分解処理の電解電流を決定する電解電流決定手段33と、電解電流決定手段33、及び電解水生成装置7(即ち、電解槽20)に接続され、電解水生成装置7に対して電解電流を供給する電解電流供給手段34と、電解電流決定手段33に接続され、溶存水素濃度の目標値(例えば、個別の患者50に対応した溶存水素濃度の目標値)のデータを記憶する記憶手段35とを備えている。
次に、センサー60、及び制御装置32による溶存水素濃度の調整方法について説明する。
図4は、本発明の第1の実施形態に係る制御装置による溶存水素濃度の調整方法を説明するためのフローチャートである。
本実施形態においては、透析液27における溶存水素濃度の測定は、患者50に対して透析を行う前に行われる。
より具体的には、まず、センサー60が、末端の透析液(透析液調製装置26から透析装置40へ供給された透析液であって、患者50に対して透析を行う際に、ダイアライザー43を通じて、患者50の血液の浄化を行うための透析液)27の溶存水素濃度を検知する(ステップS1)。
次に、センサー60により検知された溶存水素濃度のデータが、電解電流決定手段33に送信される(ステップS2)。
次に、電解電流決定手段33が、記憶手段35に記憶された溶存水素濃度の目標値に関するデータを読み出す(ステップS3)。
次に、電解電流決定手段33は、センサー60により検知された溶存水素濃度の値Cと、記憶手段35から読み出した溶存水素濃度の目標値Cとを比較する。即ち、電解電流決定手段33は、センサー60により検知された溶存水素濃度の値Cが記憶手段35から読み出した溶存水素濃度の目標値Cよりも小さい(即ち、C<C)か否かを判断する(ステップS4)。
そして、電解電流決定手段33は、センサー60により検知された溶存水素濃度の値Cが記憶手段35から読み出した溶存水素濃度の目標値Cよりも小さい(即ち、C<C)場合、溶存水素濃度が不足(減少)していると判断し、末端の透析液27の溶存水素濃度が目標値Cとなるように、電解水生成装置7による電気分解処理の電解電流を決定する(ステップS5)。
そして、電解電流決定手段33は、決定した電解電流に関する信号を記憶手段35に送信し、記憶手段35が、決定された電解電流に関するデータを記憶する(ステップS6)。
次に、患者50に対する透析を行う際に、電解電流決定手段33は、記憶手段35に記憶された、上述の決定された電解電流に関するデータを読み出す(ステップS7)。
次に、電解電流決定手段33は、電解水生成装置7に対して電解電流を供給する電解電流供給手段34へ、決定した電解電流に関する信号を送信する(ステップS8)。
次に、電解電流供給手段34は、入力された信号に基づく電解電流を、電解水生成装置7へ供給し、電解水生成装置7において、電解水生成装置7に入水した水の溶存水素濃度が目標値Cとなるように、電気分解処理が行われる(ステップS9)。
一方、電解電流決定手段33は、センサー60により検知された溶存水素濃度の値Cが記憶手段35から読み出した溶存水素濃度の目標値C以上(即ち、C≧C)の場合、溶存水素濃度が不足していないと判断する。この場合、上述したステップS5〜ステップS9の処理は行われない。
以上のように、本実施形態においては、透析液27の溶存水素濃度を検知するためのセンサー60と、センサー60により検知された溶存水素濃度に基づいて、電解水生成装置7による水素の溶解処理を制御する制御装置32を備えている。
従って、電気分解される水の水質や透析液を供給する際の物理的な衝撃等に起因して透析液中の溶存水素濃度が減少した場合であっても、末端の透析液27において、所望の溶存水素濃度(即ち、個別の患者50に対応した溶存水素濃度)を得ることができる。
また、患者50の血液の浄化を行う直前の透析液27の溶存水素濃度を検知する構成としているため、精度よく、末端の透析液27の溶存水素濃度を調整することが可能になる。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態について説明する。図5は、本発明の第2の実施形態に係る透析装置を示す図である。なお、上記第1の実施形態と同様の構成部分については同一の符号を付してその説明を省略する。また、透析液の製造装置の全体構成については、上述の第1の実施形態の場合と同様であるため、ここでは詳しい説明を省略する。
本実施形態においては、図5に示すように、上述の透析液導入路41から分岐して透析液分岐路71が設けられるとともに、上述の第1の実施形態におけるセンサー60が、透析液分岐路71に設けられている点に特徴がある。
そして、本実施形態においても、上述の第1の実施形態の場合と同様に、センサー60を使用したフィードバック制御を使用して、末端の透析液27において不足した溶存水素を補うように、再度の電気分解を行うことにより、末端の透析液27中の溶存水素濃度を所望の濃度に保つ構成としている。
次に、センサー60、及び制御装置32による溶存水素濃度の調整方法について説明する。
図6は、本発明の第2の実施形態に係る制御装置による溶存水素濃度の調整方法を説明するためのフローチャートである。
本実施形態においては、上述の第1の実施形態の場合と異なり、透析液27における溶存水素濃度の測定は、患者50に対して透析を行う際に行われる。
より具体的には、まず、センサー60が、末端の透析液(透析液調製装置26から透析装置40へ供給された透析液であって、患者50に対して透析を行う際に、ダイアライザー43を通じて、患者50の血液の浄化を行うために透析液)27の溶存水素濃度を検知する(ステップS11)。
なお、第1の実施形態の場合と異なり、患者50に対して透析を行う際に、透析液27における溶存水素濃度の測定を行うため、衛生管理の観点から、溶存水素濃度の測定に使用された透析液27は、図5に示すように、透析液分岐路71に接続された透析液排出路72を介して、外部へと排出される。
次に、センサー60により検知された溶存水素濃度のデータが、電解電流決定手段33に送信される(ステップS12)。
次に、電解電流決定手段33が、記憶手段35に記憶された溶存水素濃度の目標値に関するデータを読み出す(ステップS13)。
次に、電解電流決定手段33は、センサー60により検知された溶存水素濃度の値Cと、記憶手段35から読み出した溶存水素濃度の目標値Cとを比較する。即ち、電解電流決定手段33は、センサー60により検知された溶存水素濃度の値Cが記憶手段35から読み出した溶存水素濃度の目標値Cよりも小さい(即ち、C<C)か否かを判断する(ステップS14)。
そして、電解電流決定手段33は、センサー60により検知された溶存水素濃度の値Cが記憶手段35から読み出した溶存水素濃度の目標値Cよりも小さい(即ち、C<C)場合、溶存水素濃度が不足(減少)していると判断し、末端の透析液27の溶存水素濃度が目標値Cとなるように、電解水生成装置7による電気分解処理の電解電流を決定する(ステップS15)。
次に、電解電流決定手段33は、電解水生成装置7に対して電解電流を供給する電解電流供給手段34へ、決定した電解電流に関する信号を送信する(ステップS16)。
次に、電解電流供給手段34は、入力された信号に基づく電解電流を、電解水生成装置7へ供給し、電解水生成装置7において、電解水生成装置7に入水した水の溶存水素濃度が目標値Cとなるように、電気分解処理が行われる(ステップS17)。
一方、電解電流決定手段33は、センサー60により検知された溶存水素濃度の値Cが記憶手段35から読み出した溶存水素濃度の目標値C以上(即ち、C≧C)の場合、溶存水素濃度が不足していないと判断する。この場合、上述したステップS15〜ステップS17の処理は行われない。
以上のように、本実施形態においては、透析液27の溶存水素濃度を検知するためのセンサー60と、センサー60により検知された溶存水素濃度に基づいて、電解水生成装置7による水素の溶解処理を制御する制御装置32を備えている。
従って、上述の第1の実施形態の場合と同様に、電気分解される水の水質や透析液を供給する際の物理的な衝撃等に起因して透析液中の溶存水素濃度が減少した場合であっても、末端の透析液27において、所望の溶存水素濃度(即ち、個別の患者50に対応した溶存水素濃度)を得ることができる。
また、患者50の血液の浄化を行う直前の透析液27の溶存水素濃度を検知する構成としているため、精度よく、末端の透析液27の溶存水素濃度を調整することが可能になる。
更に、上記第1の実施形態とは異なり、透析液27における溶存水素濃度の調整を、患者50に対する透析と同時に行う(即ち、リアルタイムで行う)ことができる。
なお、上記実施形態は以下のように変更しても良い。
上記第1の実施形態においては、透析装置40における透析液導入路41にセンサー60を設ける構成としたが、患者50に対して透析を行う前に、透析液27における溶存水素濃度の測定をすることができる位置ならば、どのような位置にセンサー60を設けてもよい。
より具体的には、例えば、図7に示すように、透析装置40における透析液排出路42にセンサー60を設ける構成としてもよい。また、患者50に対して透析を行う前においては、ダイアライザー43は不要であり、上述のごとく、ダイアライザー43は、コネクタ51〜54に対して着脱可能に装着されるため、図8に示すように、このダイアライザー43を脱離した後、当該ダイアライザー43の代わりに、コネクタ51,52を介して、センサー60を透析液導入路41及び透析液排出路42に接続する(即ち、センサー60を、透析液導入路41と透析液排出路42の間に設ける)構成としてもよい。
また、上記実施形態においては、水素溶解装置として電解水生成装置7を使用して、末端の透析液27の溶存水素濃度を所望の高濃度に保つ構成としたが、カーボンフィルター5により処理された原水2に対して、水素を溶解させることができるものであれば、どのような構成であってもよい。
例えば、活性炭処理装置5により処理された原水2に、水素ガスを接触させることにより、水素を溶解させる構成としてもよい。
より具体的には、水素溶解装置として、水素ガスが供給されるスリーブと、スリーブの内部に配置され、複数の孔が形成された中空糸とを備える膜モジュールを使用して、中空糸に形成された孔を介して、カーボンフィルター5により処理された原水2に水素ガスを接触させる方法を採用することができる。
また、水素ガスが溶解した原水2を加圧して、原水2に含まれる水素ガスの濃度を高めることにより、カーボンフィルター5により処理された原水2中の溶存水素濃度を所望の高濃度に保つ構成としてもよい。
より具体的には、図9に示すように、透析液の製造装置80は、図1に示す電解水生成装置7の代わりに、カーボンフィルター5に接続され、原水2に水素ガスを接触させる膜モジュール81と、膜モジュール81に接続され、水素ガスを加圧することにより、原水2に水素を溶解させる加圧タンク82とを有する水素ガス加圧装置85を備えている。
また、この水素ガス加圧装置85は、加圧タンク82に接続された圧力調整バルブ84を備えており、この圧力調整バルブ84を制御することにより、加圧タンク82により水素を加圧する際の圧力を制御する構成となっている。
また、透析液の製造装置80は、上述のセンサー60により検知された溶存水素濃度に基づいて、水素ガス加圧装置85による水素ガスの加圧を行う際の圧力を制御する制御装置90を備えている。
なお、この制御装置90は、透析液27における溶存水素濃度を調整するための溶存水素濃度調整装置として機能するものである。
また、制御装置90は、センサー60に接続され、水素ガス加圧装置85による水素の加圧を行う際の圧力を決定する圧力決定手段91と、圧力決定手段91、及び水素ガス加圧装置85の圧力調整バルブ84に接続され、圧力調整バルブ84を制御するバルブ制御手段92と、圧力決定手段91に接続された上述の記憶手段35とを備えている。
次に、センサー60、及び制御装置90による溶存水素濃度の調整方法について説明する。
図10は、本発明の変形例に係る制御装置による溶存水素濃度の調整方法を説明するためのフローチャートである。
本変形例においては、上述の第1の実施形態と同様に、透析液27における溶存水素濃度の測定は、患者50に対して透析を行う前に行われる。
より具体的には、まず、センサー60が、末端の透析液27の溶存水素濃度を検知する(ステップS21)。
次に、センサー60により検知された溶存水素濃度のデータが、圧力決定手段91に送信される(ステップS22)。
次に、圧力決定手段91が、記憶手段35に記憶された溶存水素濃度の目標値に関するデータを読み出す(ステップS23)。
次に、圧力決定手段91は、センサー60により検知された溶存水素濃度の値Cと、記憶手段35から読み出した溶存水素濃度の目標値Cとを比較する。即ち、圧力決定手段91は、センサー60により検知された溶存水素濃度の値Cが記憶手段35から読み出した溶存水素濃度の目標値Cよりも小さい(即ち、C<C)か否かを判断する(ステップS24)。
そして、圧力決定手段91は、センサー60により検知された溶存水素濃度の値Cが記憶手段35から読み出した溶存水素濃度の目標値Cよりも小さい(即ち、C<C)場合、溶存水素濃度が不足(減少)していると判断し、末端の透析液27の溶存水素濃度が目標値Cとなるように、水素ガス加圧装置85による水素の加圧を行う際の圧力を決定する(ステップS25)。
そして、圧力決定手段91は、決定した圧力に関する信号を記憶手段35に送信し、記憶手段35が、決定された圧力に関するデータを記憶する(ステップS26)。
次に、患者50に対する透析を行う際に、圧力決定手段91は、記憶手段35に記憶された、上述の決定された圧力に関するデータを読み出す(ステップS27)。
次に、圧力決定手段91は、水素ガス加圧装置85における圧力調整バルブ84を制御するバルブ制御手段92へ、決定した圧力に関する信号を送信する(ステップS28)。
次に、バルブ制御手段92は、入力された圧力に関する信号に基づいて(即ち、決定された圧力の大きさに対応させて)、圧力調整バルブ84を制御し、水素ガス加圧装置85において、透析液27の溶存水素濃度が目標値Cとなるように、水素の加圧処理が行われる(ステップS29)。
即ち、水素ガス加圧装置85による水素の加圧を行う際の圧力が高くなるように圧力調整バルブ84を制御すると、原水2に溶解する水素の量が増加するため、末端の透析液27における溶存水素濃度の減少を抑制することが可能になり、結果として、末端の透析液27において、溶存水素濃度が増加して、所望の溶存水素濃度を得ることが可能になる。
一方、圧力決定手段91は、センサー60により検知された溶存水素濃度の値Cが記憶手段35から読み出した溶存水素濃度の目標値C以上(即ち、C≧C)の場合、溶存水素濃度が不足していないと判断する。この場合、上述したステップS25〜ステップS29の処理は行われない。
そして、このような構成により、上述の第1の実施形態の場合と同様の効果を得ることが可能になる。
また、本変形例において、上述の第2の実施形態の場合と同様に、透析液導入路41から分岐して透析液分岐路71を設けるとともに、センサー60を、透析液分岐路71に設け、上述の図6において説明した溶存水素濃度の調整方法と同様の調整方法を行う構成としてもよい。
より具体的には、図11に示すように、まず、センサー60が、末端の透析液27の溶存水素濃度を検知する(ステップS31)。
次に、センサー60により検知された溶存水素濃度のデータが、圧力決定手段91に送信される(ステップS32)。
次に、圧力決定手段91が、記憶手段35に記憶された溶存水素濃度の目標値に関するデータを読み出す(ステップS33)。
次に、圧力決定手段91は、センサー60により検知された溶存水素濃度の値Cと、記憶手段35から読み出した溶存水素濃度の目標値Cとを比較する。即ち、圧力決定手段91は、センサー60により検知された溶存水素濃度の値Cが記憶手段35から読み出した溶存水素濃度の目標値Cよりも小さい(即ち、C<C)か否かを判断する(ステップS34)。
そして、圧力決定手段91は、センサー60により検知された溶存水素濃度の値Cが記憶手段35から読み出した溶存水素濃度の目標値Cよりも小さい(即ち、C<C)場合、溶存水素濃度が不足(減少)していると判断し、末端の透析液27の溶存水素濃度が目標値Cとなるように、水素ガス加圧装置85による水素の加圧を行う際の圧力を決定する(ステップS35)。
次に、圧力決定手段91は、水素ガス加圧装置85における圧力調整バルブ84を制御するバルブ制御手段92へ、決定した圧力に関する信号を送信する(ステップS36)。
次に、バルブ制御手段92は、入力された圧力に関する信号に基づいて(即ち、決定された圧力の大きさに対応させて)、圧力調整バルブ84を制御し、水素ガス加圧装置85において、透析液27の溶存水素濃度が目標値Cとなるように、水素の加圧処理が行われる(ステップS37)。
一方、圧力決定手段91は、センサー60により検知された溶存水素濃度の値Cが記憶手段35から読み出した溶存水素濃度の目標値C以上(即ち、C≧C)の場合、溶存水素濃度が不足していないと判断する。この場合、上述したステップS35〜ステップS37の処理は行われない。
そして、このような構成により、上述の第2の実施形態の場合と同様の効果を得ることが可能になる。
また、本変形例においては、上述の図7、図8において説明した構成と同様に、透析装置40における透析液排出路42にセンサー60を設ける構成としてもよく、ダイアライザー43の代わりに、コネクタ51,52を介して、センサー60を透析液導入路41及び透析液排出路42に接続する構成としてもよい。
更に、固体高分子膜の代わりに、イオン交換膜を備えた電解水生成装置を使用して、電気分解を行うことにより、カーボンフィルター5により処理された原水2に対して、水素を溶解させる構成としてもよい。
また、上記第2の実施形態においては、透析液分岐路71を設けるとともに、この透析液分岐路71にセンサー60を設ける構成としたが、センサー60の代わりに、非接触型のセンサーを使用し、当該非接触型のセンサーを透析液導入路41に設ける構成としてもよい。この場合、透析液分岐路71を設ける必要がなくなるとともに、溶存水素濃度の測定に使用された透析液27を外部へと排出する必要がなくなる。
また、接触型のセンサーに比し、非接触型のセンサーは清浄度が損なわれないため、高い清浄度を保つことができる。
また、上記第1の実施形態、及び図9〜図11において説明した変形例においても、センサー60の代わりに、非接触型のセンサーを使用する構成としてもよい。
以上説明したように、本発明は、水素が溶存する透析液の製造装置に、特に、有用である。
1 透析液の製造装置
2 原水
3 プレフィルター
4 軟水化装置
5 カーボンフィルター
7 電解水生成装置(水素溶解装置)
8 電解水タンク
9 逆浸透膜処理装置
10 固体高分子膜
11 陽極
12 陰極
13 誘電体層
15 電解槽本体
16 導入路
17 処理水
18 送水路
19 溶存酸素水
20 電解槽
21 排水路
26 透析液調製装置
27 透析液
32 制御装置
33 電解電流決定手段
34 電解電流供給手段
35 記憶手段
36 逆浸透膜
37 逆浸透水タンク
40 透析装置
41 透析液導入路
43 ダイアライザー(血液浄化装置)
44 動脈側血液回路
45 静脈側血液回路
50 患者
60 センサー
71 透析液分岐路
72 透析液排出路
80 透析液の製造装置
81 膜モジュール
82 加圧タンク
84 圧力調整バルブ
85 水素ガス加圧装置
90 制御装置
91 圧力決定手段
92 バルブ制御手段

Claims (11)

  1. 水に水素を溶解させる水素溶解装置と、
    前記水素溶解装置に接続され、前記水素が溶解した前記水に対して逆浸透膜処理を行う逆浸透膜処理装置と、
    前記逆浸透膜処理装置に接続され、前記逆浸透膜処理装置により処理された逆浸透水と透析原液とを混合した透析液を調製する透析液調製装置と、
    前記透析液調製装置に接続されるとともに、前記透析液調製装置より前記透析液が供給される透析装置と、
    前記透析装置に設けられ、前記透析液の溶存水素濃度を検知するセンサーと、
    前記センサー及び前記水素溶解装置に接続され、前記センサーにより検知された前記溶存水素濃度に基づいて、前記水素溶解装置による前記水素の溶解処理を制御する制御装置と
    を備えることを特徴とする透析液の製造装置。
  2. 前記水素溶解装置が、固体高分子膜を用いて前記水の電気分解処理を行う電解水生成装置であることを特徴とする請求項1に記載の透析液の製造装置。
  3. 前記制御装置は、
    前記センサーに接続され、前記電解水生成装置による電気分解処理の電解電流を決定する電解電流決定手段と、
    前記電解電流決定手段及び前記電解水生成装置に接続され、該電解水生成装置に対して電解電流を供給する電解電流供給手段と、
    前記電解電流決定手段に接続され、溶存水素濃度の目標値のデータを記憶する記憶手段と
    を備え、
    前記電解電流決定手段は、前記センサーにより検知された前記溶存水素濃度の値と前記記憶手段に記憶された溶存水素濃度の目標値とを比較し、該比較の結果に基づいて、前記電解電流を決定し、
    前記電解電流供給手段は、前記電解電流決定手段により決定された前記電解電流を前記電解水生成装置に供給することを特徴とする請求項2に記載の透析液の製造装置。
  4. 前記電解電流決定手段は、前記センサーにより検知された溶存水素濃度の値が前記記憶手段に記憶された溶存水素濃度の目標値よりも小さい場合に、前記透析液の溶存水素濃度が前記目標値となるように、前記電解電流を決定することを特徴とする請求項3に記載の透析液の製造装置。
  5. 前記水素溶解装置が、前記水に水素ガスを接触させ、該水素ガスを加圧することにより、前記水に前記水素を溶解させる水素ガス加圧装置であることを特徴とする請求項1に記載の透析液の製造装置。
  6. 前記水素ガス加圧装置は、
    前記水に前記水素ガスを接触させる膜モジュールと、
    前記膜モジュールに接続され、前記水素ガスを加圧することにより、前記水に水素を溶解させる加圧タンクと、
    前記加圧タンクに接続され、前記加圧タンクにより前記水素ガスを加圧する際の圧力を調整する圧力調整バルブと
    を備え、
    前記制御装置は、
    前記センサーに接続され、前記水素ガス加圧装置による前記水素ガスの加圧を行う際の圧力を決定する圧力決定手段と、
    前記圧力決定手段、及び前記圧力調整バルブに接続され、該圧力調整バルブを制御するバルブ制御手段と、
    前記圧力決定手段に接続され、溶存水素濃度の目標値のデータを記憶する記憶手段と
    を備え、
    前記圧力決定手段は、前記センサーにより検知された前記溶存水素濃度の値と前記記憶手段に記憶された溶存水素濃度の目標値とを比較し、該比較の結果に基づいて、前記圧力を決定し、
    前記バルブ制御手段は、前記圧力決定手段により決定された前記圧力に基づいて、前記圧力調整バルブを制御することを特徴とする請求項5に記載の透析液の製造装置。
  7. 前記圧力決定手段は、前記センサーにより検知された溶存水素濃度の値が前記記憶手段に記憶された溶存水素濃度の目標値よりも小さい場合に、前記透析液の溶存水素濃度が前記目標値となるように、前記圧力を決定することを特徴とする請求項6に記載の透析液の製造装置。
  8. 前記透析装置は、
    血液浄化装置と、
    前記透析液調製装置及び前記血液浄化装置に接続され、前記透析液調製装置において調製された前記透析液を前記血液浄化装置に導入するための透析液導入路と
    を備え、
    前記センサーは、前記透析液導入路に設けられていることを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の透析液の製造装置。
  9. 前記透析装置は、
    血液浄化装置と、
    前記血液浄化装置に接続され、該血液浄化装置に導入された前記透析液を排出するための透析液排出路と
    を備え、
    前記センサーは、前記透析液排出路に設けられていることを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の透析液の製造装置。
  10. 前記透析装置は、
    前記透析液調製装置及び前記センサーに接続され、前記透析液調製装置において調製された前記透析液を前記センサーに導入する透析液導入路
    を備えることを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の透析液の製造装置。
  11. 前記透析装置は、
    血液浄化装置と、
    前記透析液調製装置及び前記血液浄化装置に接続され、前記透析液調製装置において調製された前記透析液を前記血液浄化装置に導入するための透析液導入路と、
    前記透析液導入路から分岐して設けられた透析液分岐路と
    を備え、
    前記センサーは、前記透析液分岐路に設けられていることを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の透析液の製造装置。
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