JP6667873B2 - 生体用水素ガス供給装置 - Google Patents

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Description

本発明は、生体用水素ガス供給に関するものである。
生体内への水素ガス供給装置として、出願人は、電解槽と、電解槽内の一対の電極に直流電圧を印加する直流電源と、陰極となる電極から発生する水素ガスを希釈するための希釈用ガス供給器とを備え、希釈用ガス供給器から供給される希釈用ガスを陰極又は陰極水面に送風することにより、電解時の陰極又は陰極水面から7cm離れた位置の水素ガス濃度を常に4vol%未満に維持し、水素ガス濃度が0.1〜4vol%の混合ガスを生体に供給する生体用高濃度水素ガス供給装置を、先に提案した(特許文献1)。
特許第5091364号公報
しかしながら、上記従来技術では、大気などの希釈ガスを陰極又は陰極水面に送風することにより水素ガスを希釈する構成であるため、生体に供給される混合ガスに塵埃等が含まれている可能性がある。そのため、混合ガスの供給系統又は希釈ガスの供給系統に、塵埃等を除去するためのフィルタその他の濾過器を設ける必要があった。
本発明が解決しようとする課題は、清浄な混合ガスを生体へ供給できる生体用水素ガス供給装置を提供することである。
本発明は、希釈ガスを陰極室の被電解水の中に吐出することにより、上記課題を解決する。
本発明によれば、希釈ガスに含まれる塵埃等の異物は陰極室の被電解液中で分離されるので、清浄な混合ガスを生体へ供給することができる。
本発明に係る生体用水素ガス供給装置の一実施の形態を示す全体構成図である。 本発明に係る生体用水素ガス供給装置の他の実施の形態を示す全体構成図である。 図2Aに示す実施形態の変形例を示す全体構成図である。 本発明に係る生体用水素ガス供給装置のさらに他の実施の形態を示す全体構成図である。 本発明に係る生体用水素ガス供給装置のさらに他の実施の形態を示す全体構成図である。
以下に説明する本発明に係る生体用水素ガス供給装置1は、たとえば、細胞や臓器を含む生体(人及び動物)の健康維持、機能維持、疾病改善、機能改善、健康診断、又は機能測定を目的に、生成した水素ガスを生体(人間その他の動物)に供給するために用いることができる生体用水素ガス供給装置である。生成された水素ガスの生体への供給手段としては、鼻腔や口腔から水素ガスを吸入することによる供給、皮膚や臓器へ水素ガスを曝露することによる供給、皮膚や臓器へ水素ガスを吹込むことによる供給、液状薬剤や臓器保存液などのような、生体に適用されることを前提とした生体適用液へ水素ガスを曝露することによる供給、生体適用液へ水素ガスを吹込むことによる供給、生体を保存する容器又は回路の外側から水素ガスを拡散させることによる供給などが含まれる。ただし、本発明は、上述したとおり水素ガスを含む清浄な混合ガスを供給することができる生体用水素ガス供給装置を提供することを目的とすることから、当該混合ガスを直接生体へ供給する用途に適用することがより好ましい。
《第1実施形態》
図1は、本発明に係る生体用水素ガス供給装置1の一実施の形態を示す全体構成図である。本実施形態の生体用水素ガス供給装置1は、電解槽2と、一対の電極23,24に直流電圧を印加する電源3と、陰極室22に導入された被電解水Wの中に希釈ガスを吐出する希釈ガス供給器4と、を備える。
電解槽2は、筐体20と、隔膜25と、一対の電極23,24と、ガス出口204とを含んで構成されている。隔膜25は、筐体20の内部に設けられて、筐体20の内部を、被電解水Wが導入される陰極室22と、被電解水Wが導入される陽極室21とに区画する。一対の電極23,24は、隔膜25を挟んで陰極室22と陽極室21のそれぞれに設けられている。ガス出口204は、陰極室22にて生成されたガスを導出する。筐体20は、プラスチックなどの電気絶縁性材料により形成され、後述する被電解水入口201、ガス出口202、被電解水入口203、ガス出口204及び希釈ガス入口205を除き、水密及び気密の状態が維持されるように構成されている。なお、図示は省略するが、陽極室21及び陰極室22のそれぞれの底部に、被電解水Wを廃棄するための排水口を設けてもよい。
筐体20の内部は、隔膜25により陽極室21と陰極室22とに仕切られている。また本実施形態の一対の電極23,24は、板状に形成され、いずれも隔膜25に接触又は僅かな隙間(隔膜25から10mm以下、好ましくは5mm以下、より好ましくは1mm以下、さらに好ましくは0.5mm以下)をもって設けられている。なお、一対の電極23,24は、隔膜25に接触又は僅かな隙間をもって設けるほか、被電解水Wの電気分解が可能な限りにおいて、隔膜25から所定距離だけ離して設けてもよい。そして、被電解水Wが導入される陽極室21に設けられた電極23には、直流電源3の正極(+)が接続され、陰極室22に設けられた電極24には直流電源の負極(−)が接続されている。以下において、直流電源3の正極に接続された電極23を陽極23、直流電源3の負極に接続された電極24を陰極24とも称する。図1に示す例においては、陽極室21に陽極23が設けられ、陰極室22に陰極24が設けられている。
本実施形態の隔膜25としては、筐体20の内部を陽極室21と陰極室22とに仕切ることができるものであればよい。特に限定されないが、例えば骨材がポリエステル不織布、膜材質がポリフッ化ビニリデンと酸化チタン、厚さが0.12mm、平均孔径が0.4μm、透水量が0.3cc/cm・min以下の多孔性膜を例示することができる。また、より望ましい例として、水素イオンは透過させる一方で水酸イオンは透過させない陽イオン交換膜を使用することができる。特に、イオン伝導性、物理強度、ガスバリア性、化学的安定性、電気化学的安定性、熱的安定性等の諸要因を考慮すると、電解質基としてスルホン酸基を備えた全フッ素系スルホン酸膜を好適に使用できる。このような膜としては、スルホン酸基を有するパーフルオロビニルエーテルとテトラフルオロエチレンとの共重合体膜であるナフィオン膜(登録商標、デュ・ポン社製)、フレミオン膜(登録商標、旭硝子社製)、アシプレックス膜(登録商標、旭化成社製)などが挙げられる。
また、本実施形態の一対の電極23,24は、たとえば、チタン板を基材とし、白金、イリジウム、パラジウムなどの群から選ばれる1種又は2種以上の貴金属膜を被覆したものを用いることができる。ただし、これにのみ限定されるものではなく、たとえば無垢のステンレス板を用いてもよい。なお、電極23,24は板状に形成するほか、円筒状に形成してもよい。この場合、隔膜25も円筒状に形成し、当該円筒状の隔膜25を内側と外側から挟むように同芯円状に一対の円筒状の電極23,24を設ける。
電源3は、商用交流電源を直流電流に変換するAC/DCコンバータを含んで構成されてもよい。ただし、ポータブルな(どこにでも持ち運びが可能な)生体用水素ガス供給装置1を提供するために、電源3として、一次電池又は二次電池などの直流電源を用いてもよい。なお、図1に示す本実施形態の電解槽2は、一対の電極23,24と一つの隔膜25とを含んで構成されているが、n対の電極23,24及びn個の隔膜25を含み(nは2以上の自然数)、各陽極23を直列に接続し、各陰極24も直列に接続し、そして、陽極室21にn個の陽極23を設け、陰極室22にn個の陰極24を設けてもよい。
本実施形態の生体用水素ガス供給装置1の電解槽2は、陽極室21及び陰極室22の両室に被電解水Wを導入するものである。陽極室21に導入する被電解水Wは、筐体20の陽極室21の上面に設けられた被電解水入口201から投入される。また、陰極室22に導入する被電解水Wは、筐体20の陰極室22の上面に設けられた被電解水入口203から投入される。
本実施形態の生体用水素ガス供給装置1に用いられる被電解水Wは、水の電気分解反応によって陰極24に水素ガスを生成させることができる水であり、水道水、浄水、精製水、イオン交換水、RO水、蒸留水、純水、脱イオン水などが含まれる。被電解水Wは、ナトリウムイオン、カリウムイオン、カルシウムイオンやマグネシウムイオンなど電解質を適宜含有してもよい。ただし、電気分解時に水素ガス及び酸素ガス以外の余分なガスを発生させないため、イオン交換水や精製水など、水素イオン及び水酸イオン以外のイオンを含まない純水に、人工的に水溶性の化合物を添加して被電解水とすることが望ましい。特に塩素ガスは、基本的に生体にとって有益でないとされているため、本実施形態の生体用水素ガス供給装置1に用いられる被電解水は、塩素イオンの除去処理が施されていることが望ましく、同様に、水素ガスと希釈ガスを含む混合ガスにおける塩素ガス濃度も低ければ低いほど望ましい。水素ガスと希釈ガスを含む混合ガスにおける塩素ガス濃度は、好ましくは1ppm以下、より好ましくは0.5ppm以下、さらに好ましくは0.1ppm以下である。さらに言えば、PO 3−、SO 2−、NO など、水に溶解した際に水酸化物イオンよりイオン化傾向の高い陰イオンを溶出する水溶性化合物が含まれた水(水自体は、事前にイオンの除去処理が行われていることが望ましい)を電気分解するのであれば、陰イオンのガス化よりも、水酸化物イオンが電子を放出しつつ酸素Oを発生させる反応が優先されるため、気層部に余分なガスを放出するおそれが少ない。
電解槽2の陽極室21の上部には、ガス出口202が形成され、電解槽2の陰極室22の上部には、ガス出口204が形成されている。本例のガス出口202は、被電解水入口202と共用され、ガス出口204は、被電解水入口203と共用されているが、これらを別々に設けてもよい。また、陽極室21及び陰極室22の上部以外にも、陽極室21内の側部及び陰極室22内の側部など、ガスが溜まる空間S1,S2(ヘッドスペースともいう)に設ければよい。
電解槽2の陰極室22の下部には希釈ガス入口205が形成されている。希釈ガス入口205は、陰極室22の底部以外にも側部に設けてもよい。希釈ガス入口205は、ホース41を介して希釈器4に接続され、このホース41の途中に逆止弁42が設けられている。希釈器4は、陰極となる電極24が設けられた陰極室22の中の被電解水Wに希釈ガスを吐出するエアポンプを有し、吸込み口43から吸い込んだ周囲の空気(大気)は、エアポンプによりホース41へ圧送され、逆止弁42を通って陰極室22へ案内される。なお、希釈器4はエアポンプに限らずファンなどを用いてもよい。逆止弁42は、希釈ガス入口205からホース41を通って被電解水Wが逆流するのを阻止するための弁である。なお、希釈ガスとしては空気(大気)のほか、酸素濃縮器やボンベに収容した酸素を含有する生体に無害な気体を用いてもよい。
希釈器4により、希釈ガス入口205から陰極室22に導入された希釈ガス(空気)は、陰極室22の下部から泡状に吐出され、自己浮力によって被電解水Wの水面に浮上する。この途中で、希釈ガスに含まれた塵埃等の異物が被電解水Wによって分離され、清浄な希釈ガスのみが、陰極室22の上部の空間S2(ヘッドスペース)に至る。また、電気分解の実施により陰極24の表面に生成した水素ガスも、泡状になって自己浮力により被電解水Wの水面に浮上する。
ここで、希釈ガス入口205を陰極24に近接する位置、例えば陰極室22の底部における陰極24から10mm以内の位置に設けておけば、泡状の希釈ガスと泡状の水素ガスとが浮上中にも混合することになり、空間S2における水素ガス濃度の上昇をより抑制することができる。または、希釈ガス入口205を陰極24に近接する位置に設けることに代えて、若しくはこれに加えて、希釈ガスが陰極24の表面の少なくとも一部に衝突するように噴射させてもよい。こうすることで、陰極24の表面に生成した水素ガスを希釈ガスにより強制的に浮上させることができ、起動直後の空間S2における水素ガス濃度を所定値以上に短時間で上昇させることができる。
陰極室22の上部の空間S2に浮上した水素ガスと希釈ガスは、最終的に空間S2内で混合しながら、ガス出口204から排出される。なお、空間S2内で混合した水素を含むガスは、吸引ポンプ7により、ホース71,72を介してマスク又はカニューラ73に圧送される。ちなみに、陽極室21の陽極23の表面に生成した酸素ガスは、泡状になって自己浮力により被電解水Wの水面に浮上し、空間S1からガス出口202を介して筐体2外へ排出される。
図1の生体用水素ガス供給装置1において、陰極24の表面においては下記式(1)、陽極23の表面においては、下記式(2)の化学反応が生じる。
[数1]
2HO+2e→H+2HO …式(1)
2OH→HO+O/2+2e …式(2)
ファラデーの電気分解の第二法則によると、1グラム当たりの等量の物質を析出させるのに必要な電気量は物質の種類によらず一定である。すなわち、物質量をn(mol),質量をm(g),分子量をM(g/mol),電流をI(A),電流が流れた時間をt(秒),イオン価数をz,ファラデー定数をF(=9.65×10(C/mol)とすると、下記式(3)が成立する。
[数2]
n=m/M=It/zF …式(3)
つまり、物質量n=1molの水素を生成するために必要とされる電気量Itは、It=nzFであり、水素のイオン価数z=1であるから、9.65×10Cである。
上記式(1)のとおり、陰極24の表面においては、2molの電子eで1molの水素ガスHが生成する。また、アボガドロの法則によれば、同一圧力、同一温度、同一体積のすべての種類の気体には同じ数の分子が含まれるから、温度が0℃、圧力が1気圧の標準状態においては、水素ガス1molの占める体積は22.4リットルである。
したがって、1mol,22.4リットルの水素ガスを生成するためには、上記ファラデーの電気分解の第二法則から、2×9.65×10Cの電気量が必要となる。これを換言すれば、1クーロンの電気量で(22.4リットル/2×9.65×10C=)1.16×10−4リットルの水素ガス(0℃)が生成する。
ここで、気体の状態方程式によれば、気体の圧力P(atm)、気体が占める体積V(リットル)、気体の物質量n(mol)、気体定数R(=0.082)、気体の絶対温度T(K)とすると、PV=nRTであるから、0℃の状態に対して温度1deg当たり1/273リットルずつ体積が増減する。
以上により、陰極24に付与された電気量It(C)、生成された水素ガスの体積(リットル)、水素ガスの温度Δt(0℃からの差分deg)とすると、水素ガスの生成体積Vは、V=It×1.16×10−4×(1+Δt/273)となる。さらに、この陰極24の表面において生成した体積V(リットル/秒)の水素ガスが、体積V1(リットル/秒)の希釈ガスによって希釈されることから、当該希釈された水素ガスの濃度(体積%)は、(V/V1)×100で求められる。すなわち、陰極24に付与された電気量It、希釈ガスの単位時間当たりの流量(リットル/秒)及び希釈された水素ガスの温度Δt(0℃との差温,ゼロ、プラス又はマイナスの値)が既知であれば、希釈された水素ガスの濃度を演算により求めることができる。
ちなみに、希釈された水素ガスの温度Tによる濃度への影響は、温度1deg当たり1/273リットル(≒±0.4%の誤差)であるから、目的とする濃度の精度がこの誤差ほど必要でなければ、温度tをたとえば15〜25℃程度の標準温度の一定値とし、電気量Itとこの時間t当たりの流量Qのみから演算してもよい。
以上のことから、電極23,24に流れる電流値が既知であれば、上記算出式に基づいて、ガス出口204における水素ガス濃度が、0.1〜4vol%又は0.1〜18.3vol%になるように、希釈器4による希釈ガスの流量を制御するようにしてもよい。ちなみに、水素ガスの爆轟下限濃度は18.3vol%、水素ガスの爆発下限濃度は4vol%であるから、このように希釈器4による希釈ガスの流量を制御すれば、爆轟又は爆発の発生を防止することができる。
《第2実施形態》
図2Aは、本発明に係る生体用水素ガス供給装置1の他の実施の形態を示す全体構成図である。本実施形態の生体用水素ガス供給装置1は、電解槽2と、一対の電極23,24に直流電圧を印加する電源3と、陰極室22に導入された被電解水Wの中に希釈ガスを吐出する希釈ガス供給器4と、を備える。
電解槽2は、筐体20と、陰極室22と、隔膜25と、一対の電極23,24とを含んで構成されている。陰極室22は、筐体20の内部に設けられて、被電解原水Wが導入される。隔膜25は、陰極室22の内部と外部とを区画する。一対の電極23,24は、陰極室22の内部及び外部のそれぞれに、隔膜25を挟んで設けられている。一対の電極23,24のうち少なくとも陰極室22の外部の電極23(以下、陽極23ともいう)は、隔膜25に接触又は僅かな隙間をもって設けられている。筐体20は、プラスチックなどの電気絶縁性材料により形成され、後述するガス出口202、被電解水入口203、ガス出口204及び希釈ガス入口205を除き、水密及び気密の状態が維持されるように構成されている。なお、図示は省略するが、陽極室21及び陰極室22のそれぞれの底部に、被電解水Wを廃棄するための排水口を設けてもよい。
筐体20の内部は、隔膜25により陽極室21陰極室22とに仕切られている。ここで、本実施形態では、陰極室22には被電解水Wを導入するが、陽極室21には被電解水Wを導入しない構成とされている。したがって、図2Aに示すように、筐体20の内部を、被電解水Wを導入しない陽極室21(単なる空間)と、被電解水Wを導入する陰極室22とに区画する形態のほか、図2Bに示すように、筐体20の一方の側面(図2Bにおいて左側)に陽極23、隔膜25及び陰極24を配置し、これらの右側の空間を陰極室22とする構成でもよい。図2Bに示すように、筐体20の内部に陽極室21を形成しない形態の場合には、筐体20の一方の側面は、陽極23の一部又は全部が露出するように開口部27を設けておく。これにより、開口部27から陽極23の表面で生成された酸素ガスが大気中へ排気される。要するに、隔膜25は、筐体20の内部に形成され、被電解水Wが導入される陰極室22の内部と外部とを区画し、陽極23は陰極室22の外部に設けられ、陰極24は陰極室22の内部に設けられる構成であればよい。
図2Aに戻り、一対の電極23,24は、板状に形成され、いずれも隔膜25に接触又は僅かな隙間(隔膜25から10mm以下、好ましくは5mm以下、より好ましくは1mm以下、さらに好ましくは0.5mm以下)をもって設けられている。ただし、陰極室22に設けられる電極24(以下、陰極24ともいう)は、被電解水Wの電気分解が可能な限りにおいて、隔膜25から所定距離だけ離して設けてもよい。そして、被電解水Wが導入されない陽極室21に設けられた電極23には、直流電源3の正極(+)が接続され、被電解水Wが導入される陰極室22に設けられた電極24には直流電源の負極(−)が接続されている。図2Aに示す例においては、陽極室21に陽極23が設けられ、陰極室22に陰極24が設けられている。また図2Bにおいては、陰極室22の内部に陰極24が設けられ、陰極室22の外部に陽極23が設けられている。
本実施形態の隔膜25としては、第1実施形態と同様に、筐体20の内部を陽極室21と陰極室22とに仕切ることができるものであればよい。特に限定されないが、例えば骨材がポリエステル不織布、膜材質がポリフッ化ビニリデンと酸化チタン、厚さが0.12mm、平均孔径が0.4μm、透水量が0.3cc/cm2・min以下の多孔性膜を例示することができる。また、より望ましい例として、水素イオンは透過させる一方で水酸イオンは透過させない陽イオン交換膜を使用することができる。特に、イオン伝導性、物理強度、ガスバリア性、化学的安定性、電気化学的安定性、熱的安定性等の諸要因を考慮すると、電解質基としてスルホン酸基を備えた全フッ素系スルホン酸膜を好適に使用できる。このような膜としては、スルホン酸基を有するパーフルオロビニルエーテルとテトラフルオロエチレンとの共重合体膜であるナフィオン膜(登録商標、デュ・ポン社製)、フレミオン膜(登録商標、旭硝子社製)、アシプレックス膜(登録商標、旭化成社製)などが挙げられる。
また、本実施形態の一対の電極23,24は、第1実施形態と同様に、たとえば、チタン板を基材とし、白金、イリジウム、パラジウムなどの群から選ばれる1種又は2種以上の貴金属膜を被覆したものを用いることができる。ただし、これにのみ限定されるものではなく、たとえば無垢のステンレス板を用いてもよい。なお、電極23,24は板状に形成するほか、円筒状に形成してもよい。この場合、隔膜25も円筒状に形成し、当該円筒状の隔膜25を内側と外側から挟むように同芯円状に一対の円筒状の電極23,24を設ける。
電源3は、第1実施形態と同様に、商用交流電源を直流電流に変換するAC/DCコンバータを含んで構成されてもよい。ただし、ポータブルな(どこにでも持ち運びが可能な)生体用水素ガス供給装置1を提供するために、電源3として、一次電池又は二次電池などの直流電源を用いてもよい。なお、図2A及び図2Bに示す本実施形態の電解槽2は、一対の電極23,24と一つの隔膜25とを含んで構成されているが、n対の電極23,24及びn個の隔膜25を含み(nは2以上の自然数)、各陽極23を直列に接続し、各陰極24も直列に接続し、そして、陽極室21にn個の陽極23を設け、陰極室22にn個の陰極24を設けてもよい。
本実施形態の生体用水素ガス供給装置1の電解槽2は、陰極室22にのみ被電解水Wを導入するものである。陰極室22に導入する被電解水Wは、筐体20の陰極室22の上面に設けられた被電解水入口203から投入される。
本実施形態の生体用水素ガス供給装置1に用いられる被電解水Wは、第1実施形態と同様に、水の電気分解反応によって陰極24に水素ガスを生成させることができる水であり、水道水、浄水、精製水、イオン交換水、RO水、蒸留水、純水、脱イオン水などが含まれる。被電解水Wは、ナトリウムイオン、カリウムイオン、カルシウムイオンやマグネシウムイオンなど電解質を適宜含有してもよい。ただし、電気分解時に水素ガス及び酸素ガス以外の余分なガスを発生させないため、イオン交換水や精製水など、水素イオン及び水酸イオン以外のイオンを含まない純水に、人工的に水溶性の化合物を添加して被電解水とすることが望ましい。特に塩素ガスは、基本的に生体にとって有益でないとされているため、本実施形態の生体用水素ガス供給装置1に用いられる被電解水は、塩素イオンの除去処理が施されていることが望ましく、同様に、水素ガスと希釈ガスを含む混合ガスにおける塩素ガス濃度も低ければ低いほど望ましい。水素ガスと希釈ガスを含む混合ガスにおける塩素ガス濃度は、好ましくは1ppm以下、より好ましくは0.5ppm以下、さらに好ましくは0.1ppm以下である。さらに言えば、PO 3−、SO 2−、NO など、水に溶解した際に水酸化物イオンよりイオン化傾向の高い陰イオンを溶出する水溶性化合物が含まれた水(水自体は、事前にイオンの除去処理が行われていることが望ましい)を電気分解するのであれば、陰イオンのガス化よりも、水酸化物イオンが電子を放出しつつ酸素Oを発生させる反応が優先されるため、気層部に余分なガスを放出するおそれが少ない。
電解槽2の陽極室21の上部には、ガス出口202が形成され、電解槽2の陰極室22の上部には、ガス出口204が形成されている。本例のガス出口204は、被電解水入口203と共用されているが、これらを別々に設けてもよい。また、陰極室22の上部以外にも、陰極室22内の側部など、ガスが溜まる空間S2(ヘッドスペース)に設ければよい。
電解槽2の陰極室22の下部には、第1実施形態と同様に、希釈ガス入口205が形成されている。希釈ガス入口205は、陰極室22の底部以外にも側部に設けてもよい。希釈ガス入口205は、ホース41を介して希釈器4に接続され、このホース41の途中に逆止弁42が設けられている。希釈器4は、陰極となる電極24が設けられた陰極室22の中の被電解水Wに希釈ガスを吐出するエアポンプを有し、吸込み口43から吸い込んだ周囲の空気(大気)は、エアポンプによりホース41へ圧送され、逆止弁42を通って陰極室22へ案内される。なお、希釈器4はエアポンプに限らずファンなどを用いてもよい。逆止弁42は、希釈ガス入口205からホース41を通って被電解水Wが逆流するのを阻止するための弁である。なお、希釈ガスとしては空気(大気)のほか、酸素濃縮器やボンベに収容した酸素を含有する生体に無害な気体を用いてもよい。
希釈器4により、希釈ガス入口205から陰極室22に導入された希釈ガス(空気)は、陰極室22の下部から泡状に吐出され、自己浮力によって被電解水Wの水面に浮上する。この途中で、希釈ガスに含まれた塵埃等の異物が被電解水Wによって分離され、清浄な希釈ガスのみが、陰極室22の上部の空間S2(ヘッドスペース)に至る。また、電気分解の実施により陰極24の表面に生成した水素ガスも、泡状になって自己浮力により被電解水Wの水面に浮上する。
ここで、希釈ガス入口205を陰極24に近接する位置、例えば陰極室22の底部における陰極24から10mm以内の位置に設けておけば、泡状の希釈ガスと泡状の水素ガスとが浮上中にも混合することになり、空間S2における水素ガス濃度の上昇をより抑制することができる。または、希釈ガス入口205を陰極24に近接する位置に設けることに代えて、若しくはこれに加えて、希釈ガスが陰極24の表面の少なくとも一部に衝突するように噴射させてもよい。こうすることで、陰極24の表面に生成した水素ガスを希釈ガスにより強制的に浮上させることができ、起動直後の空間S2における水素ガス濃度を所定値以上に短時間で上昇させることができる。
陰極室22の上部の空間S2に浮上した水素ガスと希釈ガスは、最終的に空間S2内で混合しながら、ガス出口204から排出される。なお、空間S2内で混合した水素を含むガスは、吸引ポンプ7により、ホース71,72を介してマスク又はカニューラ73に圧送される。ちなみに、図2Aにおいて、陽極室21の陽極23の表面に生成した酸素ガスは、ガス出口202を介して筐体2外へ排出される。また図2Bにおいて、陽極23の表面に生成した酸素ガスは、開口部27を介して大気中へ排出される。
また第1実施形態と同様に、電極23,24に流れる電流値が既知であれば、第1実施形態で述べた算出式に基づいて、ガス出口204における水素ガス濃度が、0.1〜4vol%又は0.1〜18.3vol%になるように、希釈器4による希釈ガスの流量を制御するようにしてもよい。ちなみに、水素ガスの爆轟下限濃度は18.3vol%、水素ガスの爆発下限濃度は4vol%であるから、このように希釈器4による希釈ガスの流量を制御すれば、爆轟又は爆発の発生を防止することができる。
《第3実施形態》
図3は、本発明に係る生体用水素ガス供給装置1のさらに他の実施の形態を示す要部構成図である。本実施形態の生体用水素ガス供給装置1は、電解槽2と、一対の電極23,24に直流電圧を印加する電源3と、電解部26に導入された被電解水Wの中に希釈ガスを吐出する希釈ガス供給器4と、を備える。
電解槽2は、筐体20と、筐体20の内部であって被電解水Wが導入される電解部26と、電解部26に所定間隔で設けられた少なくとも一対の電極23,24と、電解部26にて生成され筐体20内の電解部26の上側空間S3(ヘッドスペース)に溜まったガスを導出するガス出口204とを含んで構成されている。筐体20は、プラスチックなどの電気絶縁性材料により形成され、後述する被電解水入口201、ガス出口204及び希釈ガス入口205を除き、水密及び気密の状態が維持されるように構成されている。なお、図示は省略するが、電解部26の底部に、被電解水Wを廃棄するための排水口を設けてもよい。
本実施形態の電解槽2は、上述した図1、図2A及び図2Bに示す実施形態とは異なり、隔膜25を有しない、いわゆる無隔膜電解槽である。このため、電解槽2の筐体20内の下側は、図1、図2A及び図2Bに示すように陽極室21と陰極室22とには仕切られず、一つの電解部26とされている。また、この一つの電解部26には、一対の電極23,24が所定の間隔で配置されている。同図に示す例においては、電極23が陽極とされ、電極24が陰極とされている。なお、一対の電極23,24によって電解部26内は仕切られていないので、被電解水入口201から電解部26に導入された被電解水Wは、当該電解部26の全体に行き渡る。ただし、電解部26に導入される被電解水Wは、筐体20の内部の全てを満たすのではなく、電解部26の上部に、陽極23の表面から生成した酸素ガスと、陰極24の表面から生成した水素ガスと、希釈ガス入口205から供給された希釈ガスとが好適に混合し得る程度の空間S3が形成されるような量だけ導入される。
図3に示す一対の電極23,24は、板状に形成され、第1実施形態と同様に、たとえば、チタン板を基材とし、白金、イリジウム、パラジウムなどの群から選ばれる1種又は2種以上の貴金属膜を被覆したものを用いることができる。ただし、これにのみ限定されるものではなく、たとえば無垢のステンレス板を用いてもよい。なお、電極23,24は板状に形成するほか、円筒状に形成し、同芯円状に一対の円筒状の電極23,24を設ける。
電源3は、第1実施形態と同様に、商用交流電源を直流電流に変換するAC/DCコンバータを含んで構成されてもよい。ただし、ポータブルな(どこにでも持ち運びが可能な)生体用水素ガス供給装置1を提供するために、電源3として、一次電池又は二次電池などの直流電源を用いてもよい。なお、図3に示す本実施形態の電解槽2は、一対の電極23,24を含んで構成されているが、n対の電極23,24を含み(nは2以上の自然数)、各陽極23を直列に接続し、各陰極24も直列に接続し、そして、電解部26にn個の陽極23及びn個の陰極24を設けてもよい。
本実施形態の生体用水素ガス供給装置1の電解槽2は、電解部26の全体に被電解水Wを導入するものである。電解部26に導入する被電解水Wは、筐体20の上面に設けられた被電解水入口201から投入される。
本実施形態の生体用水素ガス供給装置1に用いられる被電解水Wは、第1実施形態と同様に、水の電気分解反応によって陰極24に水素ガスを生成させることができる水であり、水道水、浄水、精製水、イオン交換水、RO水、蒸留水、純水、脱イオン水などが含まれる。被電解水Wは、ナトリウムイオン、カリウムイオン、カルシウムイオンやマグネシウムイオンなど電解質を適宜含有してもよい。ただし、電気分解時に水素ガス及び酸素ガス以外の余分なガスを発生させないため、イオン交換水や精製水など、水素イオン及び水酸イオン以外のイオンを含まない純水に、人工的に水溶性の化合物を添加して被電解水とすることが望ましい。特に塩素ガスは、基本的に生体にとって有益でないとされているため、本実施形態の生体用水素ガス供給装置1に用いられる被電解水は、塩素イオンの除去処理が施されていることが望ましく、同様に、水素ガスと希釈ガスを含む混合ガスにおける塩素ガス濃度も低ければ低いほど望ましい。水素ガスと希釈ガスを含む混合ガスにおける塩素ガス濃度は、好ましくは1ppm以下、より好ましくは0.5ppm以下、さらに好ましくは0.1ppm以下である。さらに言えば、PO 3−、SO 2−、NO など、水に溶解した際に水酸化物イオンよりイオン化傾向の高い陰イオンを溶出する水溶性化合物が含まれた水(水自体は、事前にイオンの除去処理が行われていることが望ましい)を電気分解するのであれば、陰イオンのガス化よりも、水酸化物イオンが電子を放出しつつ酸素Oを発生させる反応が優先されるため、気層部に余分なガスを放出するおそれが少ない。
電解槽2の電解部26の上部の空間S3には、ガス出口204が形成されている。本例のガス出口204は、被電解水入口201とは別に設けられているが、これらを共用するように設けてもよい。また、筐体20の側部以外にも、筐体20の上部など、ガスが溜まる空間S3に設ければよい。
電解槽2の電解部26の下部には、第1実施形態と同様に、希釈ガス入口205が形成されている。図3に示す例では、陽極23の左側の底部と陰極24の右側の底部の2箇所に希釈ガス入口205を設けたが、陽極23と陰極24との間の底部に設けてもよいし、いずれか一箇所であってもよいし、3箇所以上設けてもよい。また、希釈ガス入口205は、電解部26の底部以外にも側部に設けてもよい。希釈ガス入口205は、ホース41を介して希釈器4に接続され、このホース41の途中に逆止弁42が設けられている。希釈器4は、電解部26の中の被電解水Wに希釈ガスを吐出するエアポンプを有し、吸込み口43から吸い込んだ周囲の空気(大気)は、エアポンプによりホース41へ圧送され、逆止弁42を通って電解部26へ案内される。なお、希釈器4はエアポンプに限らずファンなどを用いてもよい。逆止弁42は、希釈ガス入口205からホース41を通って被電解水Wが逆流するのを阻止するための弁である。なお、希釈ガスとしては空気(大気)のほか、酸素濃縮器やボンベに収容した酸素を含有する生体に無害な気体を用いてもよい。
希釈器4により、希釈ガス入口205から電解部26に導入された希釈ガス(空気)は、電解部26の下部から泡状に吐出され、自己浮力によって被電解水Wの水面に浮上する。この途中で、希釈ガスに含まれた塵埃等の異物が被電解水Wによって分離され、清浄な希釈ガスのみが、電解部26の上部の空間S3(ヘッドスペース)に至る。また、電気分解の実施により陰極24の表面に生成した水素ガスも、泡状になって自己浮力により被電解水Wの水面に浮上する。
ここで、希釈ガス入口205を陰極24に近接する位置、例えば電解部26の底部における陰極24から10mm以内の位置に設けておけば、泡状の希釈ガスと泡状の水素ガスとが浮上中にも混合することになり、空間S3における水素ガス濃度の上昇をより抑制することができる。または、希釈ガス入口205を陰極24に近接する位置に設けることに代えて、若しくはこれに加えて、希釈ガスが陰極24の表面の少なくとも一部に衝突するように噴射させてもよい。こうすることで、陰極24の表面に生成した水素ガスを希釈ガスにより強制的に浮上させることができ、起動直後の空間S3における水素ガス濃度を所定値以上に短時間で上昇させることができる。
本実施形態においては、図1、図2A及び図2Bに示す実施形態と相違し、陰極24の表面から生成し、電解部26の上部の空間S3に浮上した水素ガスは、希釈ガス入口205から供給された希釈ガスだけでなく、陽極23の表面から生成して電解室26の上部の空間S3に浮上した酸素ガスによっても希釈される。このため、上述した算出式により求められる水素ガスの濃度は、陰極24の表面において生成した体積V(リットル/秒)の水素ガスを、体積V1(リットル/秒)の希釈ガス及び陽極23の表面において生成した体積V2(リットル/秒)の酸素ガスの総和で除した{V/(V1+V2)}×100となる。したがって、また第1実施形態と同様に、電極23,24に流れる電流値が既知であれば、第1実施形態で述べた算出式に基づいて、ガス出口204における水素ガス濃度が、0.1〜4vol%又は0.1〜18.3vol%になるように、希釈器4による希釈ガスの流量を制御するようにしてもよい。ちなみに、水素ガスの爆轟下限濃度は18.3vol%、水素ガスの爆発下限濃度は4vol%であるから、このように希釈器4による希釈ガスの流量を制御すれば、爆轟又は爆発の発生を防止することができる。
《第4実施形態》
図4は、本発明に係る生体用水素ガス供給装置1のさらに他の実施の形態を示す要部構成図である。本実施形態の生体用水素ガス供給装置1は、電解槽2と、一対の電極23,24に直流電圧を印加する電源3と、陰極室22及び/又は陽極室21に導入された被電解水Wの中に希釈ガスを吐出する希釈ガス供給器4と、を備える。
電解槽2は、筐体20と、隔膜25と、一対の電極23,24と、ガス出口204とを含んで構成されている。隔膜25は、筐体20内に設けられて、筐体20の内部の下側空間を、被電解水Wが導入される陰極室22と被電解水Wが導入される陽極室21とに区画する。一対の電極23,24は、隔膜25を挟んで陰極室22と陽極室21のそれぞれに設けられている。ガス出口204は、陰極室22にて生成され筐体20の内部の上側空間S3に溜まったガスを導出する。筐体20は、プラスチックなどの電気絶縁性材料により形成され、後述する被電解水入口201、ガス出口204及び希釈ガス入口205を除き、水密及び気密の状態が維持されるように構成されている。なお、図示は省略するが、電解部26の底部に、被電解水Wを廃棄するための排水口を設けてもよい。
筐体20の内部の下側空間は、隔膜25により陽極室21と陰極室22とに仕切られている。また本実施形態の一対の電極23,24は、板状に形成され、いずれも隔膜25に接触又は僅かな隙間(隔膜25から10mm以下、好ましくは5mm以下、より好ましくは1mm以下、さらに好ましくは0.5mm以下)をもって設けられている。なお、一対の電極23,24は、隔膜25に接触又は僅かな隙間をもって設けるほか、被電解水Wの電気分解が可能な限りにおいて、隔膜25から所定距離だけ離して設けてもよい。そして、被電解水Wが導入される陽極室21に設けられた電極23には、直流電源3の正極(+)が接続され、陰極室22に設けられた電極24には直流電源の負極(−)が接続されている。以下において、直流電源3の正極に接続された電極23を陽極23、直流電源3の負極に接続された電極24を陰極24とも称する。図4に示す例においては、陽極室21に陽極23が設けられ、陰極室22に陰極24が設けられている。
本実施形態の隔膜25としては、筐体20の内部を陽極室21と陰極室22とに仕切ることができるものであればよい。特に限定されないが、例えば骨材がポリエステル不織布、膜材質がポリフッ化ビニリデンと酸化チタン、厚さが0.12mm、平均孔径が0.4μm、透水量が0.3cc/cm2・min以下の多孔性膜を例示することができる。また、より望ましい例として、水素イオンは透過させる一方で水酸イオンは透過させない陽イオン交換膜を使用することができる。特に、イオン伝導性、物理強度、ガスバリア性、化学的安定性、電気化学的安定性、熱的安定性等の諸要因を考慮すると、電解質基としてスルホン酸基を備えた全フッ素系スルホン酸膜を好適に使用できる。このような膜としては、スルホン酸基を有するパーフルオロビニルエーテルとテトラフルオロエチレンとの共重合体膜であるナフィオン膜(登録商標、デュ・ポン社製)、フレミオン膜(登録商標、旭硝子社製)、アシプレックス膜(登録商標、旭化成社製)などが挙げられる。
また、本実施形態の一対の電極23,24は、たとえば、チタン板を基材とし、白金、イリジウム、パラジウムなどの群から選ばれる1種又は2種以上の貴金属膜を被覆したものを用いることができる。ただし、これにのみ限定されるものではなく、たとえば無垢のステンレス板を用いてもよい。なお、電極23,24は板状に形成するほか、円筒状に形成してもよい。この場合、隔膜25も円筒状に形成し、当該円筒状の隔膜25を内側と外側から挟むように同芯円状に一対の円筒状の電極23,24を設ける。
電源3は、商用交流電源を直流電流に変換するAC/DCコンバータを含んで構成されてもよい。ただし、ポータブルな(どこにでも持ち運びが可能な)生体用水素ガス供給装置1を提供するために、電源3として、一次電池又は二次電池などの直流電源を用いてもよい。なお、図4に示す本実施形態の電解槽2は、一対の電極23,24と一つの隔膜25とを含んで構成されているが、n対の電極23,24及びn個の隔膜25を含み(nは2以上の自然数)、各陽極23を直列に接続し、各陰極24も直列に接続し、そして、陽極室21にn個の陽極23を設け、陰極室22にn個の陰極24を設けてもよい。
本実施形態の生体用水素ガス供給装置1の電解槽2は、陽極室21及び陰極室22の両室に被電解水Wを導入するものである。陽極室21に導入する被電解水W及び陰極室22に導入する被電解水Wは、筐体20の陽極室21の上面に設けられた被電解水入口201から投入される。ただし、陽極室21及び陰極室22(これらを併せて電解部26ともいう)に導入される被電解水Wは、筐体20の内部の全てを満たすのではなく、電解部26の上部に、陽極23の表面から生成した酸素ガスと、陰極24の表面から生成した水素ガスと、希釈ガス入口205から供給された希釈ガスとが好適に混合し得る程度の空間S3が形成されるような量だけ導入される。
本実施形態の生体用水素ガス供給装置1に用いられる被電解水Wは、水の電気分解反応によって陰極24に水素ガスを生成させることができる水であり、水道水、浄水、精製水、イオン交換水、RO水、蒸留水、純水、脱イオン水などが含まれる。被電解水Wは、ナトリウムイオン、カリウムイオン、カルシウムイオンやマグネシウムイオンなど電解質を適宜含有してもよい。ただし、電気分解時に水素ガス及び酸素ガス以外の余分なガスを発生させないため、イオン交換水や精製水など、水素イオン及び水酸イオン以外のイオンを含まない純水に、人工的に水溶性の化合物を添加して被電解水とすることが望ましい。特に塩素ガスは、基本的に生体にとって有益でないとされているため、本実施形態の生体用水素ガス供給装置1に用いられる被電解水は、塩素イオンの除去処理が施されていることが望ましく、同様に、水素ガスと希釈ガスを含む混合ガスにおける塩素ガス濃度も低ければ低いほど望ましい。水素ガスと希釈ガスを含む混合ガスにおける塩素ガス濃度は、好ましくは1ppm以下、より好ましくは0.5ppm以下、さらに好ましくは0.1ppm以下である。さらに言えば、PO 3−、SO 2−、NO など、水に溶解した際に水酸化物イオンよりイオン化傾向の高い陰イオンを溶出する水溶性化合物が含まれた水(水自体は、事前にイオンの除去処理が行われていることが望ましい)を電気分解するのであれば、陰イオンのガス化よりも、水酸化物イオンが電子を放出しつつ酸素Oを発生させる反応が優先されるため、気層部に余分なガスを放出するおそれが少ない。
電解槽2の電解部26の上部の空間S3には、ガス出口204が形成されている。本例のガス出口204は、被電解水入口201とは別に設けられているが、これらを共用するように設けてもよい。また、筐体20の側部以外にも、筐体20の上部など、ガスが溜まる空間S3に設ければよい。
電解槽2の電解部26の下部には、第3実施形態と同様に、希釈ガス入口205が形成されている。図4に示す例では、陽極室21の底部と陰極室22の底部の2箇所に希釈ガス入口205を設けたが、いずれか一箇所であってもよいし、3箇所以上設けてもよい。また、希釈ガス入口205は、電解部26の底部以外にも側部に設けてもよい。希釈ガス入口205は、ホース41を介して希釈器4に接続され、このホース41の途中に逆止弁42が設けられている。希釈器4は、電解部26の中の被電解水Wに希釈ガスを吐出するエアポンプを有し、吸込み口43から吸い込んだ周囲の空気(大気)は、エアポンプによりホース41へ圧送され、逆止弁42を通って電解部26へ案内される。なお、希釈器4はエアポンプに限らずファンなどを用いてもよい。逆止弁42は、希釈ガス入口205からホース41を通って被電解水Wが逆流するのを阻止するための弁である。なお、希釈ガスとしては空気(大気)のほか、酸素濃縮器やボンベに収容した酸素を含有する生体に無害な気体を用いてもよい。
希釈器4により、希釈ガス入口205から電解部26に導入された希釈ガス(空気)は、電解部26の下部から泡状に吐出され、自己浮力によって被電解水Wの水面に浮上する。この途中で、希釈ガスに含まれた塵埃等の異物が被電解水Wによって分離され、清浄な希釈ガスのみが、電解部26の上部の空間S3(ヘッドスペース)に至る。また、電気分解の実施により陰極24の表面に生成した水素ガスも、泡状になって自己浮力により被電解水Wの水面に浮上する。
ここで、希釈ガス入口205を陰極24に近接する位置、例えば陰極室22の底部における陰極24から10mm以内の位置に設けておけば、泡状の希釈ガスと泡状の水素ガスとが浮上中にも混合することになり、空間S3における水素ガス濃度の上昇をより抑制することができる。または、希釈ガス入口205を陰極24に近接する位置に設けることに代えて、若しくはこれに加えて、希釈ガスが陰極24の表面の少なくとも一部に衝突するように噴射させてもよい。こうすることで、陰極24の表面に生成した水素ガスを希釈ガスにより強制的に浮上させることができ、起動直後の空間S3における水素ガス濃度を所定値以上に短時間で上昇させることができる。
本実施形態においては、図1、図2A及び図2Bに示す実施形態と相違し、陰極24の表面から生成し、電解部26の上部の空間S3に浮上した水素ガスは、希釈ガス入口205から供給された希釈ガスだけでなく、陽極23の表面から生成して電解室26の上部の空間S3に浮上した酸素ガスによっても希釈される。このため、上述した算出式により求められる水素ガスの濃度は、陰極24の表面において生成した体積V(リットル/秒)の水素ガスを、体積V1(リットル/秒)の希釈ガス及び陽極23の表面において生成した体積V2(リットル/秒)の酸素ガスの総和で除した{V/(V1+V2)}×100となる。したがって、また第1実施形態と同様に、電極23,24に流れる電流値が既知であれば、第1実施形態で述べた算出式に基づいて、ガス出口204における水素ガス濃度が、0.1〜4vol%又は0.1〜18.3vol%になるように、希釈器4による希釈ガスの流量を制御するようにしてもよい。ちなみに、水素ガスの爆轟下限濃度は18.3vol%、水素ガスの爆発下限濃度は4vol%であるから、このように希釈器4による希釈ガスの流量を制御すれば、爆轟又は爆発の発生を防止することができる。
1…生体用水素ガス供給装置
2…電解槽
20…筐体
201…被電解水入口
202…ガス出口
203…被電解水入口
204…ガス出口
205…希釈ガス入口
21…陽極室
22…陰極室
23…陽極(電極)
24…陰極(電極)
25…隔膜
26…電解部
27…開口部
3…電源
4…希釈ガス供給器
41…ホース
42…逆止弁
43…吸込み口
7…吸引ポンプ
71,72…ホース
73…マスク又はカニューラ
W…被電解水
S1,S2,S3…空間(ヘッドスペース)

Claims (7)

  1. 筐体、前記筐体内に設けられて前記筐体内を被電解水が導入される陰極室と被電解水が導入される陽極室とに区画する隔膜、前記隔膜を挟んで前記陰極室と前記陽極室のそれぞれに設けられた少なくとも一対の電極、及び前記陰極室にて生成されたガスを導出するガス出口を含む電解槽と、
    前記一対の電極に直流電圧を印加する電源と、
    前記陰極室に導入された被電解水の中に希釈ガスを吐出する希釈ガス供給器と、を備える生体用水素ガス供給装置。
  2. 筐体、前記筐体内に設けられ被電解原水が導入される陰極室、前記陰極室の内部と外部とを区画する隔膜、及び前記陰極室の内部及び外部のそれぞれに前記隔膜を挟んで設けられた少なくとも一対の電極、及び前記陰極室にて生成されたガスを導出するガス出口を含み、少なくとも前記陰極室の外部の電極が前記隔膜に接触又は間をもって設けられている電解槽と、
    前記一対の電極に直流電圧を印加する電源と、
    前記陰極室に導入された被電解水の中に希釈ガスを吐出する希釈ガス供給器と、を備える生体用水素ガス供給装置。
  3. 筐体、前記筐体内であって被電解水が導入される電解部、前記電解部に所定間隔で設けられた少なくとも一対の電極、及び前記電解部にて生成され前記筐体内の前記電解部の上側空間に溜まったガスを導出するガス出口を含む電解槽と、
    前記一対の電極に直流電圧を印加する電源と、
    前記電解部に導入された被電解水の中に希釈ガスを吐出する希釈ガス供給器と、を備える生体用水素ガス供給装置。
  4. 筐体、前記筐体内に設けられて前記筐体内の下側空間を被電解水が導入される陰極室と被電解水が導入される陽極室とに区画する隔膜、前記隔膜を挟んで前記陰極室と前記陽極室のそれぞれに設けられた少なくとも一対の電極、及び前記陰極室にて生成され前記筐体内の上側空間に溜まったガスを導出するガス出口を含む電解槽と、
    前記一対の電極に直流電圧を印加する電源と、
    前記陰極室及び/又は前記陽極室に導入された被電解水の中に希釈ガスを吐出する希釈ガス供給器と、を備える生体用水素ガス供給装置。
  5. 前記希釈ガス供給器は、前記電極に流れる電流値に応じて、前記ガス出口における水素ガス濃度が、0.1〜4vol%又は0.1〜18.3vol%になるように、前記希釈ガスの流量を制御する請求項1〜4のいずれか一項に記載の生体用水素ガス供給装置。
  6. 前記希釈ガス供給器は、前記陰極室の前記陰極から10mm以下の範囲に前記希釈ガスを吐出する請求項1又は2に記載の生体用水素ガス供給装置。
  7. 前記希釈ガス供給器は、前記陰極の表面に前記希釈ガスを吐出する請求項1〜4のいずれか一項に記載の生体用水素ガス供給装置。
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