JP5938637B1 - 耐移行性、密着性に優れた塗料組成物及び塗装製品の製造方法 - Google Patents

耐移行性、密着性に優れた塗料組成物及び塗装製品の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】梱包材の成分が塗膜に移行しにくく、耐移行性が良好であり、かつ基材への密着性(特に金属膜に対する密着性)等の優れる塗膜を形成するアクリルウレタン系塗料及び塗装方法を提供すること。【解決手段】本発明のアクリルウレタン塗料は、主樹脂としてのアクリルポリオールと、硬化剤としてのポリイソシアネート化合物とを含んでいる2液系のアクリルウレタン塗料であって、上記アクリルポリオールの固形物水酸基価が30mgKOH/g以上であり、かつ上記アクリルポリオールの質量平均分子量が30000以上であるから、耐移行性が良好な塗膜を形成することができる。【選択図】 なし

Description

本発明は、塗装製品が移送される際、梱包材に含まれる成分が表面の塗膜に移行しにくい、密着性などの塗膜物性が良好な塗膜を形成することができる、耐移行性に優れたアクリルウレタン系塗料及び塗装製品の製造方法に関する。
プラスチックに所望の外観を付与するため、種々の方法が用いられている。例えば、めっき、蒸着、スパッタなどの方法を用いて、表面に金属膜を施すことにより、プラスチックに金属調の外観が付与される。金属膜の表面を保護するためにアクリルウレタン系塗料が使用されることが多い。アクリルウレタン系塗料は、肉持ち性、光沢感、耐候性等の特性に優れており、着色料を配合して、その塗膜自体によってプラスチック表面や上記金属膜を着色するためにも使用される。
アクリルウレタン系塗料として、例えば、特許文献1には、プラスチック成形品の表面に塗膜を形成した場合に、高光沢で外観良好な塗膜を与えることを目的として、5000〜30000の重量平均分子量を有するアクリルポリオールと、300〜1500の数平均分子量を有するポリカーボネートジオールと、アクリルポリオール及びポリカーボネートジオールにおける水酸基の合計に対して、0.6〜1.5モル当量のポリイソシアネート化合物とを含有する塗料組成物が記載されている。
特開2011−207953号
塗装後の製品(塗装製品)は、ミラーマットや樹脂製の梱包材に包まれた状態で、出荷、輸送される際、梱包材に含まれる可塑剤等の成分が製品表面の塗膜に移行することにより、外観が影響を受けることがある。特に遊技機などのようにサイクルが短い製品の場合、所定の期日に所定量の塗装製品を一度に製造して納入する必要があることから、塗装後に十分な養生時間が経過する前に出荷する必要が生じやすい。このような場合、上述した梱包材の成分が塗膜に移行することによって、製品外観へ悪影響が及ぶという問題が生じやすいといえる。
しかし、特許文献1に記載されている塗料組成物は、硬化した塗膜表面の傷跡を回復させることを目的としており、梱包材の成分が塗膜に移行することによる塗装製品の外観への影響は何ら検討されていない。梱包材の成分が塗膜に移行することを抑制すると、塗膜の基材への密着性が悪化するため、耐移行性と密着性とを両立した塗膜を形成できるアクリルウレタン系塗料が望まれている。
そこで、本発明は、梱包材の成分が塗膜に移行しにくく、耐移行性が良好であり、かつ基材への密着性(特に金属膜に対する密着性)が良好な塗膜を形成することができるアクリルウレタン系塗料及び塗装製品の製造方法を提供すること目的としている。
[1]本発明のアクリルウレタン塗料は、主樹脂としてのアクリルポリオールと、硬化剤としてのポリイソシアネート化合物とを含んでいる2液系のアクリルウレタン塗料であって、上記アクリルポリオールの固形物水酸基価が30mgKOH/g以上であり、かつ上記アクリルポリオールの質量平均分子量が30000以上であって、副樹脂として、アクリルポリオールよりも質量平均分子量の値が小さい、ポリカーボネートジオール含んでいることを特徴とする。
[2]前記ポリイソシアネート化合物は芳香環を有する芳香族系のポリイソシアネート化
合物である[1]に記載のアクリルウレタン塗料。
[3]前記アクリルポリオールの水酸基1モル当量に対して、前記ポリイソシアネート化
合物のポリイソシアネート基が0.7モル当量以上3.0モル当量以下である[2]に記
載のアクリルウレタン塗料。
[4]前記アクリルポリオールの水酸基1モル当量に対して、前記ポリイソシアネート化
合物のポリイソシアネート基が1.1モル当量以上1.3モル当量以下である[2]に記
載のアクリルウレタン塗料。
[5]前記ポリカーボネートジオールは、その数平均分子量が500以上2000以下で
あり、その固形物水酸基価が50mgKOH/g以上250mgKOH/g以下である[
1]に記載のアクリルウレタン塗料。
]さらに溶剤を含んでいる[1]〜[]のいずれか1項に記載のアクリルウレタン
塗料。
]さらに着色剤を含んでいる[1]〜[]いずれか1項に記載のアクリルウレタン
塗料。
]主樹脂としてのアクリルポリオールと、硬化剤としてのポリイソシアネート化合物
とを含んでいる2液系のアクリルウレタン塗料であって、上記アクリルポリオールの固形
物水酸基価が30mgKOH/g以上であり、かつ上記アクリルポリオールの質量平均分
子量が70000以上であることを特徴とするアクリルウレタン塗料。
]製品または製品を構成する部材の表面に[1]〜[]のいずれか1項に記載の
塗料を用いて塗膜を形成する工程を含んでいる塗装製品の製造方法。
10]前記塗装製品が遊技機である[]に記載の塗装製品の製造方法。
本発明のアクリルウレタン塗料は、主剤として水酸基価及び質量平均分子量が特定範囲であるアクリルポリオールを含有することにより、耐移行性が良好であり、かつ基材への密着性(特に金属膜に対する密着性)も良好な塗膜を形成することができる。したがって、出荷、輸送等の際における梱包材の成分が移行することによる製品外観の悪化が生じにくい塗膜を形成することができる。
このため、本発明のアクリルウレタン塗料を用いて塗膜を形成する工程により耐移行性の良好な塗装製品を提供することができる。
本発明のアクリルウレタン塗料の実施形態について、以下に説明する。
本実施形態のアクリルウレタン塗料は、主樹脂としてのアクリルポリオールと、硬化剤としてのポリイソシアネート化合物とを含んでいる2液系のアクリルウレタン塗料である。
(アクリルポリオール)
アクリルポリオールは、1分子中に2個以上の水酸基を有するアクリル樹脂であり、例えば、水酸基含有アクリルモノマーの重合体である。水酸基含有アクリルモノマーは、例えば、2‐ヒドロキシエチルアクリレート、2‐ヒドロキシプロピルアクリレート、4‐ヒドロキシブチルアクリレート、2‐ヒドロキシエチルメタクリレート、2‐ヒドロキシプロピルメタクリレート、4‐ヒドロキシブチルメタクリレートなどの水酸基を有するモノマー類、2‐ヒドロキシエチルメタクリレートへのγ‐ブチロラクトンの開環付加物、2‐ヒドロキシエチルアクリレートへのε‐カプロラクトンの開環付加物である。水酸基含有アクリルモノマーは、任意の1種を単独で、又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。本実施形態は、モノマーの種類及び重合方法に制限されない。
また、本実施形態において、アクリルポリオールは、水酸基含有アクリルモノマーと他のエチレン性不飽和モノマーとの共重合体を包含する。水酸基含有アクリルモノマーは、前記に例示したものであり、それらは、任意の1種を単独で、又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。本実施形態は、モノマーの種類及び重合方法に制限されない。他のエチレン性不飽和モノマーは、例えば、前記に例示したアクリル酸エステル、メタクリル酸エステル、スチレン誘導体、ビニルエステル、ハロゲン化ビニルモノマー、窒素含有ビニル系モノマーと同様のモノマーである。他のエチレン性不飽和モノマーは、任意の1種を単独で、又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。本実施形態は、モノマーの種類及び重合方法に制限されない。
市販されているアクリルポリオールとしては、例えば、三菱レイヨン株式会社製のダイヤナール;LR2713、LR−1718、LR2571、LR−2679、DIC株式会社製のアクリディック;57−773、KU−220、50−598−K、WEU−926等が挙げられる。
アクリルポリオールの水酸基価は、アクリルウレタン塗料の塗膜の架橋密度を高くすることにより、塗装後の初期段階における梱包材に対する耐移行性(以下、単に「耐移行性」という)を良好にする観点から、30mgKOH/g以上であることが好ましく、40mgKOH/g以上であることがより好ましく、50mgKOH/g以上であることがさらに好ましい。また、塗膜の過剰な硬化収縮が生じることにより、基材への密着性が低下することを防止する観点から、150mgKOH/g以下であることが好ましく、100mgKOH/g以下であることがより好ましく、80mgKOH/g以下であることがさらに好ましい。
水酸基価とは、試料中の水酸基をアセチル化して、アセチル化に要した酢酸を中和するのに要する水酸化カリウムの量を、試料1.0gに対するmg数で表したものであり、試料中の水酸基の含有量を示す尺度となるものである。水酸基価の試験方法としては、JIS0070−1992に規定されている中和滴定法を用いる。
アクリルポリオールは、硬化時の塗膜収縮を緩和し密着性を良好にする観点等から、高い分子量を持つものを配合することが望ましい。具体的には質量平均分子量が30000以上であることが好ましく、40000以上であることがより好ましく、50000以上であることがさらに好ましい。耐移行性を良好にする観点から上述の通り水酸基価を30mgKOH/g以上とすることが望ましいとしているが、水酸基価が高い場合硬化時の塗膜収縮も強くなり基材への密着性が低下することが多い。そこで、上述の水酸基価であり、かつ、上述の通り高分子量のアクリルポリオールを配合することで、より高い架橋密度を得ながら硬化時の塗膜収縮を緩和できるため、耐移行性が良好であり、かつ基材への密着性(特に金属膜に対する密着性)も良好な塗膜を得ることができる。
また、塗膜の平滑性を高くし美麗な外観を得る観点から、質量平均分子量が150000以下であることが好ましく、120000以下であることがより好ましく、100000以下であることがさらに好ましい。
(ポリイソシアネート化合物)
前記ポリイソシアネート化合物は1分子中に2個以上のイソシアネート基を有する化合物であり、例えば、2,4‐トルエンジイソシアネート、ジフェニルメタン‐4,4’‐ジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、リジンメチルエステルジイソシアネート、メチルシクロヘキシルジイソシアネート、トリメチルヘキサメチレンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、n‐ペンタン‐1,4‐ジイソシアネート、トリレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネートである。これらは、任意の1種を単独で、又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。
ポリイソシアネート化合物としては、芳香環を有する芳香族系のポリイソシアネート化合物が好ましい。ポリイソシアネート化合物が電子吸引基である芳香環を有することによって、イソシアネート基の反応活性が高くなるから、ポリイソシアネート化合物を含有するアクリルウレタン塗料により形成される塗膜の耐移行性が向上する。
また、芳香環を有することによりポリイソシアネート化合物の極性が高くなるから、アクリルウレタン塗料により形成される塗膜に隣接して金属層が形成されている場合、金属層と塗膜との密着性が良好となる。
芳香族系のポリイソシアネート化合物としては、2,4‐トルエンジイソシアネート(TDI)系、ジフェニルメタン‐4,4’‐ジイソシアネート(MDI)系、キシリレンジイソシアネート(XDI)系のイソシアネート等が挙げられる。これらの中では、キシリレンジイソシアネート系のイソシアネートが好ましい。市販品としては、例えば、三井化学株式会社製のタケネートD−110、東京化成工業株式会社製のm-Xylylene Diisocyanate等が挙げられる。
アクリルウレタン塗料の含有する、アクリルポリオールとポリイソシアネート化合物との比率は、塗膜の硬化性を高くして耐移行性を高くするとともに、塗膜強度を高くして塗膜の各種物性を良好にする観点から、アクリルポリオールの水酸基1モル当量に対して、ポリイソシアネート化合物のポリイソシアネート基が0.7モル当量以上3.0モル当量以下であることが好ましく、0.7モル当量以2.0モル当量以下であることがより好ましく、1.1モル当量以上1.3モル当量以下であることがさらに好ましい。アクリルポリオールの水酸基に対して、ポリイソシアネート化合物のポリイソシアネート基を多く存在させるほど、アクリルウレタン塗料の反応性(反応速度)が上がり、塗膜の耐移行性が向上する。また、ポリイソシアネート基が多く存在していることは、水酸基価が高い副樹脂の配合に好適である。
塗膜が硬化収縮することを防いで密着性を良好にする観点、及びポットライフを長くする観点から、アクリルポリオールの水酸基1モル当量に対して、ポリイソシアネート化合物のポリイソシアネート基が3.0モル当量以下であることが好ましく、2.0モル当量以下であることがより好ましく、1.5モル当量以下であることがさらに好ましい。
(副樹脂)
アクリルウレタン塗料は、基材に対する塗膜の密着性を調整する観点から、アクリルポリオール及びポリイソシアネート化合物に加えて、さらに副樹脂を含有することが好ましい。副樹脂としては、軟質樹脂や軟質モノマーが用いられる。これらを副樹脂として適量用いた場合、アクリルポリオールとポリイソシアネート化合物との反応後の塗膜中に組み込まれる。したがって、塗膜が過度に軟質化することはなく、良好な耐移行性を維持したまま、基材との密着性を調整することができる。
軟質樹脂としては、アクリルポリオールよりも数量平均分子量が小さい水酸基を有する樹脂が好ましい。このような樹脂として、例えば、ポリカーボネートジオール(PCD)が挙げられる。ポリカーボネートジオールの市販品としては、例えば、旭化成株式会社製のデュラノール;T5650E、T5650J、T5651、T5652、宇部興産株式会社製のETERNACOLL;UM−90、PH−50、PH−100、PH200等が挙げられる。
軟質樹脂の配合量は、耐移行性を良好に維持したまま密着性を向上させる効果を得るために適切な量とすれば良い。適切な配合量は、軟質樹脂の種類によって異なるが、通常、主剤であるアクリルポリオール100質量%中に1〜10質量%程度になる。
軟質樹脂の数平均分子量は、塗膜の密着性を高くする観点から、500以上であることが好ましく、600以上であることがより好ましく、700以上であることがさらに好ましい。また、主剤との相溶性を良好にする観点から、2000以下であることが好ましく、1000以下であることがより好ましく、900以下であることがさらに好ましい。
軟質樹脂の固形物水酸基価は、低すぎると硬化が不十分となり耐移行性が低下するおそれがあり、高すぎると硬化収縮が強くなって密着性に影響するおそれがある。そこで、耐移行性及び密着性の良好な塗膜を形成する観点から、50mgKOH/g以上250mgKOH/g以下であることが好ましく、100mgKOH/g以上200mgKOH/g以下であることがより好ましく、130mgKOH/g以上150mgKOH/g以下であることがさらに好ましい。
副樹脂としてアクリルウレタン塗料に配合される軟質モノマーとして、例えば、2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピルアクリレート、ノニルフェノールエチレンオキサイド(EO)変性アクリレート、カプロラクトン誘導体等が挙げられる。これら例示した軟質モノマーの市販品として、例えば、東亜合成株式会社製のアロニックス;M−5700、M−111、株式会社ダイセル製のプラクセル(PCL);205、208、205U、305、308等が挙げられる。
軟質モノマーの配合量は、耐移行性を良好に維持したまま密着性を向上させる効果を得るために適切な量が配合される。適切な配合量は、軟質モノマーの種類によって異なるが、通常、主剤であるアクリルポリオール100質量%中に1〜5質量%の範囲となる。軟質モノマーは、軟質樹脂との比較において、主剤に対する相溶性が良いものの、少量の配合によって耐移行性を低下させやすいことから、一般に軟質樹脂よりも少ない配合量となる。
(溶剤)
アクリルウレタン塗料は、溶剤をさらに含有していても良い。溶剤を含有することにより、質量平均分子量が高いアクリルポリオールを用いた場合でも、アクリルウレタン塗料の粘度をスプレー塗装作業に好適な範囲に調整することができる。ただし、アクリルウレタン塗料の塗装方法はスプレー塗装に限られず、溶剤を含有しないアクリルウレタン塗料とすることもできる。
溶剤は、例えば、ジエチルケトン(3‐ペンタノン)、メチルプロピルケトン(2‐ペンタノン)、メチルイソブチルケトン(4‐メチル‐2‐ペンタノン)、2‐ヘキサノン、5‐メチル‐2‐ヘキサノン、2‐へプタノン、3‐へプタノン、4‐へプタノン、シクロペンタノン、シクロヘキサノンなどのケトン類、酢酸エチル、酢酸イソプロピル、酢酸‐n‐ブチル、酢酸イソブチル、酢酸‐3‐メトキシブチル、プロピオン酸メチル、プロピオン酸エチル、炭酸ジエチル、γ‐ブチロラクトン、イソホロン、イソ酪酸ブチルなどのエステル類、ヘプタン、ヘキサン、シクロヘキサンなどの炭化水素類、トルエン、キシレンなどの芳香族炭化水素類などの有機溶剤を使用することができる。さらに、テトラヒドロフラン、1、4‐ジオキサンなどのエーテル類、アセトン、メチルエチルケトンなどのケトン類、酢酸メチル、酢酸‐n‐プロピル、酢酸イソプロピル、プロピオン酸メチル、プロピオン酸エチル、炭酸ジメチルなどのエステル類である。本実施形態では、溶剤の種類に制限されるものではなく、任意の1種を単独で、又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。
(着色剤)
アクリルウレタン塗料は、染料、顔料(着色顔料、高輝材、体質顔料、その他意匠付与顔料)等の着色剤をさらに含有していても良い。着色剤により、塗膜に着色したり、塗膜の光沢を調整したり、塗膜のテクスチャ(質感)を調整したりすることができる。ただし、クリア(無色)の塗膜を形成する場合、アクリルウレタン塗料は着色剤を含まない形態で実施される。
(触媒)
硬化促進を目的として、金属触媒等の触媒がアクリルウレタン塗料に添加されることがある。触媒を添加することにより、アクリルウレタン塗料の硬化が促進されるから、一般に、触媒を添加することは耐移行性を向上させるために有効である。ただし、硬化が促進されることにより、アクリルウレタン塗料のポットライフが短くなる傾向がある。
本実施形態のアクリルウレタン塗料は、主樹脂として、所定範囲の固形物水酸基価及び質量平均分子量を備えたポリイソシアネート化合物を用いているから、触媒を配合しなくても耐移行性の良好な塗膜を形成することができる。本実施形態のアクリルウレタン塗料は、塗膜の耐移行性を向上させるために触媒を含有していないので、ポットライフが長いという特長がある。
本実施形態において、触媒とは、硬化促進を目的として添加される金属を含む化合物をいい、通常、アクリルウレタン塗料100質量%中に0.001〜0.1質量%程度配合される。触媒の例としては、ネオデカン酸亜鉛塩(Zinc neodecanoate(CAS 27253-29-8))が挙げられる。
(任意成分)
アクリルウレタン塗料は、必要に応じて本発明の効果を損なわない種類及び量の助剤をさらに含有してもよい。このような助剤としては、分散剤、流動性調整剤、紫外線吸収剤、光安定剤、などが挙げられる。また、塗膜の耐摩耗性を向上させるために、ポリエチレン系ワックス配合してもよい。
(塗装製品の製造方法)
本発明は、上述した実施形態のポリアクリルウレタン塗料を用いて、製品の表面に塗膜を形成する工程を含んだ塗装製品の製造方法として実施することもできる。当該工程により、耐移行性の良好な塗膜を形成することができるから、例えば、所定の期日に所定量の製品を一度に製造する必要がある、遊技機などのようなサイクルが短い塗装製品を効率よく、高い信頼性で製造することができる。
ポリアクリルウレタン塗料の塗膜は、例えば、アクリルポリオールとポリイソシアネート化合物とを、塗膜形成時に一定の割合で混合し、さらに溶剤を配合して塗布に適した固形分濃度に調製したアクリルウレタン樹脂塗料を、所定の時間内に基材上に塗布・乾燥し、さらに硬化処理することで得られる。溶剤は、前記の溶剤を任意の1種を単独で、又は2種以上を適宜組み合わせて用いることができる。
塗膜を形成する工程において、塗料の塗布方法は、例えば、ロールコート方式、スプレー方式、ディップ方式、はけ塗り方式などの公知の塗布方法を選択することができる。塗膜の厚さは、1〜100μmであることが好ましい。より好ましくは、10〜50μmであり、特に好ましくは、15〜25μmである。1μm未満では塗膜を形成する工程を管理が困難であり、100μmを超えると、作業性が悪くなり、経済的に好ましくない。1回の塗布で所望の厚さの塗膜を形成するか、又は複数回塗布することで所望の厚さの塗膜を形成してもよい。
以下では、実施例を参酌して本発明を具体的に説明する。ただし、本発明は実施例によって限定されるものではない。
[塗膜の作製方法]
主剤であるアクリルポリオールと、硬化剤であるポリイソシアネート化合物とを、前者の水酸基1モル当量に対して、後者のポリイソシアネート化合物のポリイソシアネート基が1.2モル当量となる割合で混合し、混合溶液を調製した。この混合溶液に、さらに溶剤(オリジン電気株式会社製、プラネットシンナー#743No.2)を加えて、岩田粘度カップ計で約10秒となる粘度のアクリルウレタン塗料を調製した。
調整後のアクリルウレタン塗料を、スプレーガンを用いて、乾燥後における塗膜の膜厚が約20μmとなるように、各種基材の表面に塗装した。その後、常温(25℃)で5分間静置した後、80℃で30分間静置して強制乾燥して膜厚約20μmの塗膜を作製し、評価対象とした。
[塗膜の評価方法]
上述した強制乾燥後の塗膜の評価に用いた方法を以下に示す。
(密着性評価)
その表面に塗膜を作製する樹脂基材として、ABSの表面にクロムメッキ層が形成された樹脂基材、ABSの表面にアルミニウム蒸着層が形成された樹脂基材、及びその表面に他の層が形成されていないポリカーボネート製の樹脂基材を用いた。各樹脂基材の表面に作製された塗膜に2mm碁盤目状にカッターで切れ込みを入れて切れ込み領域を形成した。塗膜にセロハンテープを貼り付けて切れ込み領域を覆い、指を用いてセロハンテープを塗膜に十分に密着させた。その後に、セロハンテープを一気に塗膜表面から引き剥がして、切れ込み領域の塗膜に剥離が生じるか否かを評価した。塗膜剥離が無ければ合格とし、塗膜剥離があれば不合格とした。
(硬度評価)
鉛筆削りにより先を尖らせた三菱ユニ鉛筆(硬度H)に1kgの荷重を掛けて、鉛筆の芯の先端に荷重を集中させた状態で、樹脂基材の塗膜表面をこすることにより、目視で認識可能な傷がつくか否かを評価した。繰り返して5回評価を行い、疵がついた回数が、0回及び1回の場合は合格とし、2回以上の場合は不合格とした。
硬度評価は、表面がポリカーボネートであるポリカーボネート基材の表面に形成された塗膜を対象として行った。この点は、下記の外観評価及び耐移行性評価についても同じである。
(外観評価)
基材の表面に作製された塗膜表面の平滑性(レベリング)を目視にて評価し、実用上問題ないレベルであれば合格とし、実用上問題ないレベルであれば不合格とした。
(耐移行性評価)
基材の表面に作製された塗膜を、常温(25℃)、湿度(50%)の条件下に放置して養生した。24時間の養生を行った後の塗膜表面にポリエチレンシートを密着させて、その上から500g/cmの荷重をかけた。上述した養生と同条件の下で、この荷重をかけた状態のまま24時間放置した後に、塗膜表面からポリエチレンシートをはがし、塗膜表面の状態に異常が生じているか否かを目視により評価した。
塗膜表面の外観に異常がなく移行跡が付いていない場合は合格とし、塗膜表面に移行跡が付いている場合は不合格とした。
(実施例1)
主剤としてアクリルポリオール(質量平均分子量70000、固形物水酸基価77mgKOH/g、三菱レイヨン株式会社製 ダイヤナールLR−2713)、副樹脂としてポリカーボネートジオール(旭化成株式会社製、デュラノールT5650J)、及びポリイソシアネートとしてキシリレンジイソシアネート(三井化学株式会社製 タケネートD−110)を含有するアクリルウレタン塗料を用いて塗膜を形成した。
アクリルウレタン塗料には、溶剤としてのプラネットシンナー#743No.2以外に、レベリング剤(ビックケミー・ジャパン社製 BY−333)及びポリエチレン系ワックス(興洋化学株式会社製 CE−502)を加えた。各成分の配合量(質量部)は表1に示したとおりである。ポリイソシアネート化合物の配合量は、上述したとおり、アクリルポリオールの水酸基1モル当量に対してポリイソシアネート基が1.2モル当量となる量とした。
(実施例2)
主剤として、質量平均分子量80000、固形物水酸基価60mgKOH/gであるアクリルポリオール(三菱レイヨン株式会社製 ダイヤナールLR−1718)を用いた以外は、実施例1と同様にして塗膜を形成した。
(実施例3)
主剤として、質量平均分子量36000、固形物水酸基価33mgKOH/gであるアクリルポリオール(DIC株式会社製 アクリディック57−773)を用いた以外は、実施例1と同様にして塗膜を形成した。
(実施例4)
主剤として、質量平均分子量50000、固形物水酸基価48mgKOH/gであるアクリルポリオール(DIC株式会社製 アクリディックKU−220)を用いた以外は、実施例1と同様にして塗膜を形成した。
(比較例1)
主剤として、質量平均分子量9200、固形物水酸基価80mgKOH/g、であるアクリルポリオール(三菱レイヨン株式会社製 ダイヤナールLR−2572)を用いた以外は、実施例1と同様にして塗膜を形成した。
(比較例2)
主剤として、質量平均分子量20000、固形物水酸基価34mgKOH/gであるアクリルポリオール(DIC株式会社製 アクリディックZHP−1234)を用いた以外は、実施例1と同様にして塗膜を形成した。
(比較例3)
主剤として、質量平均分子量20000、固形物水酸基価34mgKOH/gであるアクリルポリオール(DIC株式会社製 アクリディックAL142)を用いた以外は、実施例1と同様にして塗膜を形成した。
実施例1〜4及び比較例1〜3の各成分配合量及び評価結果を以下の表1に示す。
表1の評価結果から、アクリルウレタン塗料により形成される塗膜の耐移行性は、主剤として含有するアクリルポリオールの固形物水酸基価に影響されることが分かった。固形物水酸基価を30mgKOH/g以上とすることにより、耐移行性の良好な塗膜が得られた。ただし、比較例1の結果から、質量平均分子量が10000未満の場合、塗膜の密着性が不十分となることから、質量平均分子量を10000以上とすることが好ましといえる。
実施例3と比較例2の結果から、固形物水酸基価が30mgKOH/g程度であるアクリルポリオールを用いる場合、質量平均分子量は30000以上であることが好ましいといえる。また、実施例3と比較例3の結果から、質量平均分子量が35000程度のアクリルポリオールを用いる場合、固形物水酸基価が30mgKOH/g以上であることが好ましいといえる。
本発明のアクリルウレタン塗料は、耐移行性が良好な塗膜を形成するから、塗装製品が出荷、輸送される際に、梱包材の成分が塗膜表面に移行しにくい。このため、塗装後に梱包し、出荷、輸送するまでの養生時間を短くすることができる。したがって、本発明は、製造後、十分な養生時間を確保することが困難な、例えば、丸一日程度の養生期間の後に梱包して出荷、輸送されるライフサイクルが短い塗装製品の製造に好適に用いることができる。

Claims (10)

  1. 主樹脂としてのアクリルポリオールと、硬化剤としてのポリイソシアネート化合物とを
    含んでいる2液系のアクリルウレタン塗料であって、
    上記アクリルポリオールの固形物水酸基価が30mgKOH/g以上でありかつ上記ア
    クリルポリオールの質量平均分子量が30000以上であって、副樹脂として、アクリル
    ポリオールよりも質量平均分子量の値が小さい、ポリカーボネートジオール含んでいるこ
    とを特徴とするアクリルウレタン塗料。
  2. 前記ポリイソシアネート化合物は芳香環を有する芳香族系のポリイソシアネート化合物
    である請求項1に記載のアクリルウレタン塗料。
  3. 前記アクリルポリオールの水酸基1モル当量に対して、前記ポリイソシアネート化合物
    のポリイソシアネート基が0.7モル当量以上3.0モル当量以下である請求項2に記載
    のアクリルウレタン塗料。
  4. 前記アクリルポリオールの水酸基1モル当量に対して、前記ポリイソシアネート化合物
    のポリイソシアネート基が1.1モル当量以上1.3モル当量以下である請求項2に記載
    のアクリルウレタン塗料。
  5. 前記ポリカーボネートジオールは、
    その数平均分子量が500以上2000以下であり、
    その固形物水酸基価が50mgKOH/g以上250mgKOH/g以下である請求項1に記載のアクリルウレタン塗料。
  6. さらに溶剤を含んでいる請求項1〜のいずれか1項に記載のアクリルウレタン塗料。
  7. さらに着色剤を含んでいる請求項1〜いずれか1項に記載のアクリルウレタン塗料。
  8. 主樹脂としてのアクリルポリオールと、硬化剤としてのポリイソシアネート化合物とを
    含んでいる2液系のアクリルウレタン塗料であって、上記アクリルポリオールの固形物水
    酸基価が30mgKOH/g以上であり、かつ上記アクリルポリオールの質量平均分子量
    が70000以上であることを特徴とする遊技機用アクリルウレタン塗料。
  9. 製品または製品を構成する部材の表面に、請求項1〜のいずれか1項に記載の塗料を
    用いて塗膜を形成する工程を含んでいる塗装製品の製造方法。
  10. 前記塗装製品が遊技機である請求項に記載の塗装製品の製造方法。
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