JP5937379B2 - エアバッグモジュール - Google Patents

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Description

この発明は、自動車などのステアリングホィールにおけるハブの部分に組み込まれるエアバッグモジュールに関する。
上記エアバッグモジュールは、バックプレート部材とカバー部材とを備え、バックプレート部材をステアリングホィールのハブに固定し、カバー部材をバックプレート部材に固定して、カバー部材を乗員側に対向させるように配置する。
上記のようにしたカバー部材には、予め複数の破断線を形成し、エアバッグが膨張展開するときの力で、カバー部材を上記破断線から破断して、当該エアバッグを乗員側に膨張展開させる構成にしている。
そして、カバー部材には、バックプレート部材にしっかりと支持されていることが求められている。なぜなら、上記のようにエアバッグが膨張展開するとき、カバー部材がバックプレート部材にしっかりと支持されていてはじめて、カバー部材が、エアバッグの膨張力を受けて上記破断線から破断できるからである。
一方、エアバッグモジュールの製造工程で、バックプレート部材にカバー部材を組み付けるときには、それらをより簡単に組み付けられるようにすることが、組み付け作業を簡略化させるが、組み付け作業の簡略化は、コストダウンという観点からも重要な要素になる。
しかし、上記のようにカバー部材がバックプレート部材から外れないように、バックプレート部材とカバー部材とを強固に組み付けることと、それら両者の組み付け作業を簡略化することとは相反することになるので、それらの条件を同時に満足することが、従来から大きな課題になっている。
しかも、エアバッグモジュールをステアリングホィールに組み付けた状態では、カバー部材がステアリングホィールの他の部分との間で、初期の設計通りの造形曲線あるいは造形面を実現しなければならない。特に、カバー部材はステアリングホィールのハブの部分にあって、ドライバーと向き合う状態になるので、設計通りの造形線あるいは造形面が実現されているか否かについては、細心の注意がはらわれる。
ステアリングホィールにカバー部材を上記のように初期の設計通りに組み付けるためには、組み付け時の寸法誤差は許されず、高度な組み付け精度が要求される。
上記のようにエアバッグモジュールには、カバー部材とバックプレート部材との強固な組み付け性、組み付け時の簡略性及び高度な組み付け精度が要求されるが、これらの要求を実現するものとして、例えば特許文献1に開示されたエアバッグモジュールが従来から知られている。
特許文献1に記載された従来のエアバッグモジュールは、カバー部材側にほぼT字形の掛け止め孔を形成し、この掛け止め孔に矩形の掛け止め片を押し通すようにしたものである。つまり、矩形の掛け止め片を、ほぼT字形に形成した掛け止め孔に正対させた状態で、掛け止め片を掛け止め孔の外側に強引に押し出すようにしたものである。このときには、T字形の掛け止め孔のTの字の横棒先端と縦棒先端とを結んで形成されるデルタ部分が、外側にめくり返されるようにして押し出され、それが押し出されたときにできる空間を、上記矩形の掛け止め片が通り抜けるようにしている。
特開2007−112433号公報
上記のようにした従来のエアバッグモジュールでは、バックプレート部材にカバー部材を組み付ける組み付け作業時に、掛け止め片をT字形にした掛け止め孔に強引に押し通さなければならない。しかし、上記したデルタ部分の柔軟性が十分維持されていなければ、人の力で掛け止め片を掛け止め孔から押し出すことは不可能に近い。
もし、人の力で掛け止め片を掛け止め孔から押し出せなければ、特別な工具を用いなければならなくなり、組み立て作業の簡略化という課題を解決できないことになる。
そこで、組み立て作業の簡略化のために、上記したデルタ部分の強度を弱くしてしまうと、今度は強固な組み付け性が損なわれることになる。
いずれにしても、上記従来のエアバッグモジュールでは、強固な組み付け性と組み付け作業の簡略性の両方を同時に満足させることができないという問題があった。
また,上記のように掛け止め片を掛け止め孔に押し込みやすくするために、掛け止め孔の大きさにある程度のゆとりが必要であるが、このゆとりを大きくとると、掛け止め孔に掛け止め片を掛け止めたとき、掛け止め片の位置を正確に保つことができず、上記したように初期の設計通りの造形線や造形面を実現し難いという問題もあった。
この発明の目的は、カバー部材とバックプレート部材との強固な組み付け性、組み付け時の簡略性及び高度な組み付け精度の全てを満足させるエアバッグモジュールを提供することである。
この発明は、乗員側に対向する表面に対して裏面となる側の周囲に囲い壁を設けたカバー部材と、周囲に前記囲い壁の内側に挿入する起立壁を設けたバックプレート部材とを備え、前記起立壁を前記囲い壁の内側に挿入して組み付けた際に、前記カバー部材と前記バックプレート部材との間にエアバッグ等を組み込む組込スペースを形成してなるエアバッグモジュールに関する。
第1の発明は、前記起立壁の周方向における異なる位置にそれぞれ形成した、フック、位置決め突部、及び掛け止め段部と、前記囲い壁の周方向における異なる位置にそれぞれ形成した、前記フックを掛け止めるフック掛け止め孔、前記位置決め突部を嵌入する位置決め孔、及び前記掛け止め段部を掛け止め、前記囲い壁の開口部分に形成した掛け止め突部と、を有し、前記囲い壁における前記フックが挿入される前記フック掛け止め孔の上方側部位が、前記フックの当接により弾性変形可能に構成され、前記フックが前記フック掛け止め孔をくぐり抜けて、前記位置決め突部が前記位置決め孔に嵌入した際に、前記掛け止め段部は前記掛け止め突部に掛け止められた構成にしている。
第2の発明は、前記囲い壁における前記位置決め突部が当接する前記位置決め孔の周囲の部位に、可撓部が形成されている構成にしている。
第3の発明は、前記可撓部を形成した前記囲い壁の部位の肉厚が、前記囲い壁における他の部位の肉厚よりも薄肉に形成している
第4の発明は、前記フックと前記フック掛け止め孔からなる組を一組として、当該組を複数設けるとともに、隣接する前記組間に、前記位置決め突部と前記位置決め孔とからなる組を配設している
第5の発明は、前記カバー部材と前記バックプレート部材とを組み付けた前記エアバッグが、線対称形状に構成され、前記フックと前記フック掛け止め孔からなる組及び前記位置決め突部と前記位置決め孔とからなる組のそれぞれが、前記線対称形状の対称軸を境にして対称の配置関係に配している
第1の発明によれば、バックプレート部材をカバー部材に押し込むとともに、これらバックプレート部材とカバー部材とを相対移動させるだけで、フックを掛け止め孔に掛け止めることができる。したがって、従来のようにT字形の孔に矩形の掛け止め片を無理やり押し込むのとは異なり、バックプレート部材とカバー部材との組み付け作業が簡略化される。
また、カバー部材とバックプレート部材とを引き離す引き抜き方向の力が作用したときには、フックがその力に対抗するので、エアバッグの膨張力でカバー部材を上記破断線から破断できる。
さらに、掛け止め孔に掛け止められたフックが囲い壁を押さえているので、エアバッグが膨張展開するときに、カバー部材の囲い壁を外側に膨らませるような力が作用したとしても、カバー部材を確実に保持することができる。
また、フックが掛け止め孔に掛け止められている状態では、位置決め孔に位置決め突部がぴったりと嵌るので、精度の高い組み付け寸法を実現でき、初期の設計通りの造形線や造形面を正確に実現することができる。
更に、掛け止め突部及び掛け止め段部と、フック及びフック掛け止め孔とで、引き抜き方向の力を分担するので、上記フック及びフック掛け止め孔の組の数を少なくでき、その分、フック掛け止め孔の数を少なくできる。フック掛け止め孔は、フックがくぐり抜ける大きさを必要とするので、カバー部材の囲い壁の強度に多少影響を及ぼすが、その数が少なくなれば、強度的にも有利になる。
第2の発明によれば、フックの開口部がフック掛け止め孔をくぐり抜けた位置から、カバー部材とバックプレート部材とを相対移動する過程で、可撓部が位置決め突部に当たって撓むので、フック掛け止め孔の周囲の囲い壁は、反り返った位置から原位置に復帰しやすくなる。このようにフック掛け止め孔の周囲の囲い壁が原位置に復帰しやすくなれば、その分、フック掛け止め孔をくぐり抜けたフックの開口部に、フック掛け止め孔の周縁が確実に進入しやすくなり、フック掛け止め孔にフックが確実に掛け止められる。
第3の発明によれば、可撓部を薄肉にしたので、この可撓部を、囲い壁を構成する材質で一体に形成することができる。
第4の発明によれば、上記フックと上記フック掛け止め孔の組を一組として、それらの組を複数設けるとともに、これらフックとフック掛け止め孔の組間に、上記位置決め突部と位置決め孔の組を位置させたので、両側のフックとフック掛け止め孔の組は、それらの組の間にある可撓部の撓み性を利用できる。
第5の発明によれば、上記フックと上記フック掛け止め孔の組及び上記位置決め突部と上記位置決め孔の組のそれぞれを、対称軸を境にして対称に配置したので、カバー部材とバックプレート部材とをバランスよく止めることができる。
エアバッグモジュールをバックプレート部材側から見た斜視図である。 フックとフック掛け止め孔との相対位置を示す部分断面図で、(a)はフックがフック掛け止め孔に正対する直前の図、(b)はフックがフック掛け止め孔をくぐり抜けた状態を示す図、(c)はフックがフック掛け止め孔に掛け止められた状態を示す図である。 位置決め突部と位置決め孔との相対位置を示す部分断面図で、(a)は囲い壁がフックによってたわまされている状態で位置決め突部が位置決め孔を通過しようとしている位置における図、(b)は位置決め突部が一度位置決め孔を通過した後に再び上方に移動した位置において位置決め突部が可撓部を撓ませている状態の図、(c)は位置決め突部が位置決め孔にぴったりと嵌った状態の図である。 掛け止め段部と掛け止め突部との相対位置を示す部分断面図で、(a)は起立壁が掛け止め突部に当たって起立壁を反り返らせている図、(b)は掛け止め段部が掛け止め突部を通過した後の状態を示す図、(c)は掛け止め段部が掛け止め突部に掛け止められている図である。 図2の可撓部を囲い壁の肉厚方向外側に位置させた形態を示す部分断面図である。 図2の可撓部を囲い壁の肉厚方向中央に位置させた形態を示す部分断面図である。 第2実施形態を示す部分説明図である。 第3実施形態を示す部分説明図である。 第4実施形態を示す部分説明図である。 図9のX−X線断面図である。
図1〜図4は第1実施形態を示すとともに、図5,6は可撓部の他の実施形態を示すものである。
そして、図1〜図4におけるカバー部材Cは、乗員側に対向する側を表面とし、その反対側を裏面とし、その裏面となる側の周囲に囲い壁1を設けている。
一方、バックプレート部材Pは、その周囲に起立壁2を設けるとともに、この起立壁2を上記囲い壁1の内側に押し込むこと、即ち起立壁2を上記囲い壁1の内側に挿入することによって、バックプレート部材Pとカバー部材Cとの間に、折りたたんだエアバッグ(図示していない)等を組み込むための組み込みスペースが形成されるようにしている。なお、図中符号3はバックプレート部材Pに設けたインフレータである。
また、上記カバー部材C及びバックプレート部材Pの外形はほぼ線対称形状にしている。
さらに、上記カバー部材Cは、バックプレート部材Pよりも柔軟な素材で構成されている。言い換えると、バックプレート部材Pは硬質材で構成されている。
なお、以下の説明では、カバー部材Cとバックプレート部材Pとを互いに引き離す方向を引き抜き方向とし、バックプレート部材Pの起立壁2をバックプレート部材Pの囲い壁1に押し込む方向を押し込み方向とする。
上記のようにしたバックプレート部材Pの起立壁2には、フック4、位置決め突部5及び掛け止め段部6を形成している。なお、掛け止め突部6は、図1においてカバー部材Cの裏側に隠れている。
上記フック4は、起立壁2の周方向に間隔を保って複数形成されるとともに、図2に示すように、上記引き抜き方向先端を開口部4aとしている。
そして、上記フック4の開口部4a側の先端には、フック4の内側に向かって傾斜して当該先端をやや先細りにした傾斜部4bを形成し、この傾斜部4bの分だけ上記開口部4aの開口幅大きくしている。また、上記フック4の底部の外側は弧面4cとしている。
なお、図中符号4dは上記弧面4cと起立壁2との間に設けた補強用リブである。
上記位置決め突部5は、起立壁2の周方向に複数形成されたフック4,4間に形成されるとともに、この位置決め突部5の先端には、図3に示すように、その上部から下方に向かって内側に傾斜する斜面5aを形成している。
また、上記掛け止め段部6は、起立壁2の周方向においてフック4及び位置決め突部5と重なり合わない位置、例えば図1におけるX部に形成されるとともに、この掛け止め段部6の下側における起立壁2の先端には円弧部7を形成している。このようにした掛け止め段部6の下側における起立壁2は、カバー部材Cとバックプレート部材Pとを組み合わせた状態で、図4(b)(c)に示すように囲い壁1の内周に接触する構成にしている。
一方、カバー部材Cの囲い壁1には、フック掛け止め孔8、位置決め孔9及び掛け止め突部10を形成している。
上記フック掛け止め孔8は、この囲い壁1にバックプレート部材Pの起立壁2が設計どおりに組み付けられたとき、図2(c)に示すようにフック掛け止め孔8に上記フック4が掛け止められる。
そして、上記フック掛け止め孔8は、図2(b)に示すように、フック4がフック掛け止め孔8に正対しながら平行移動したとき、それをくぐり抜けることができる大きさにしている。
なお、上記フック掛け止め孔8に対応する囲い壁1の開口縁は、図2に示すように弧面1aとしている。
上記位置決め孔9は、上記位置決め突部5がぴったりと嵌る大きさを有するとともに、これら位置決め孔9に位置決め突部5がぴったりと嵌ったとき、カバー部材Cとバックプレート部材Pとが初期の設計どおりに組み付けられるように、位置決め孔9と位置決め突部5との位置関係が定められている。
したがって、上記のように位置決め孔9に位置決め突部5がぴったりと嵌った状態では、上記フック4が、図2(c)に示すようにフック掛け止め孔8に掛け止められることになる。
上記のようにした位置決め孔9の下側には可撓部11を形成している。すなわち、この可撓部11は、上記押し込み方向における位置決め孔9の開口端縁から、上記押し込み方向側に向かって伸びるエリアに形成したもので、囲い壁1の他の部分よりも当該可撓部11の厚さを薄くして撓みやすくしている。そして、この可撓部11は、囲い壁1の肉厚方向内側すなわち起立壁2に接触する側に偏らせている。
このようにした可撓部11は、位置決め突部5の斜面5aに当接することによって、図3(b)に示すように上記斜面5aに沿って撓むものである。
また、上記掛け止め突部10は、カバー部材Cの囲い壁1の開口縁であって、この囲い壁1の周方向において上記フック掛け止め孔8及び位置決め孔と重なり合わない位置、例えばX部に形成されるとともに、上記のように位置決め孔9に位置決め突部5がぴったりと嵌った状態では、図4(c)に示すように、この掛け止め突部10が掛け止め段部6に引っ掛かる位置関係を保つ構成にしている。
上記のようにした掛け止め突部10の先端には、その内側に向かって緩やかに傾斜する円弧状部10aを形成している。また、上記掛け止め突部10の下側には、他の部分よりも肉厚を薄くした薄肉部12を形成している。
そして、上記円弧状部10aに上記起立壁2の円弧部7が当たって互いに相対移動するとき、図4(a)に示すように、上記薄肉部12が撓んで上記掛け止め突部10が外側に退避するようにしている。
また、上記フック4と上記フック掛け止め孔8の組を一組として、それらの組を囲い壁1及び起立壁2の周方向に複数設けるとともに、これらフック4とフック掛け止め孔8の組間に、上記位置決め突部5と位置決め孔9の組を位置させ、両側のフック4とフック掛け止め孔8の組は、それらの組の間にある可撓部11の撓み性を利用できるようにしている。
さらに、カバー部材Cとバックプレート部材Pとを組み合わせた状態における対称軸を境にしてフック4とフック掛け止め孔8の組及び上記位置決め突部5と上記位置決め孔9の組のそれぞれを対称に配置している。このように対称軸を境にして、フック4とフック掛け止め孔8の組及び上記位置決め突部5と上記位置決め孔9の組のそれぞれを対称に配置したので、カバー部材Cとバックプレート部材Pとをバランスよく止めることができる。
次に、カバー部材Cとバックプレート部材Pとを組み付けるまでの過程を説明する。
カバー部材Cは囲い壁1を上側に向けるとともに、上記囲い壁1の内側にバックプレート部材Pの起立壁2を押し込むようにする。
このとき、最初に、囲い壁1の開口縁に形成した掛け止め突部10が起立壁2の円弧部7に接触する。
上記のように掛け止め突部10に円弧部7が接触した状態で、起立壁2を上記押し込み方向にさらに移動すると、図4(a)に示すように円弧部7と円弧状部10aとが相対移動しながら、上記薄肉部12を撓ませて掛け止め突部10が外側に退避する。
そして、上記のようにして起立壁2が押し込み方向に移動して、掛け止め段部6が上記掛け止め突部10を通過すると、図4(b)に示すように掛け止め突部10は薄肉部12の弾性で原位置に復帰する。
上記のように起立壁2を囲い壁1に押し込む過程では、リブ4d及びフック4の弧面4cが囲い壁1の弧面1aに接触して囲い壁1を外方に退避させるとともに、フック4が囲い壁1の内側に進入し、図2(a)に示すように囲い壁1をフック4の幅分だけ外側に撓ませる。
そして、可撓部11と位置決め突部5とは、フック4がフック掛け止め孔8に正対するよりも前段階で、当該位置決め突部5の斜面5aの少なくとも一部が、図3(a)に示すように可撓部11の先端を通過する位置関係を保つ構成にしている。
また、上記フック4が図2(a)の位置からさらに上記押し込み方向に進入してフック4のすべてがフック掛け止め孔8と正対すると、囲い壁1は、図3(b)に示すように上記可撓部11を撓ませながら原位置もしくはそれに近い位置に復帰する。
上記のように位置決め突部5が位置決め孔9に嵌っていない状態で囲い壁1が原位置もしくはそれに近い位置に復帰できるのは、可撓部11が図3(b)に示すように十分に撓むことができるからである。
上記のようにフック4のすべてがフック掛け止め孔8と正対した状態で、囲い壁1が原位置もしくはそれに近い位置に復帰すれば、フック4は必然的にフック掛け止め孔8をくぐり抜けることになる。
図2(b)に示すようにフック4がフック掛け止め孔8をくぐり抜けた状態で、起立壁2を上記引き抜き方向に移動させれば、フック4が引き上げられてフック掛け止め孔8に引っ掛かる。このときフック4の先端に傾斜部4bを形成して、その開口部4aの開口幅を大きくしているので、囲い壁1が多少反っていても、フック掛け止め孔8の開口縁がフック4内にスムーズに導かれる。
上記の状態からさらに、バックプレート部材Pを引き抜き方向に移動して、フック4を図2(c)に示すようにフック掛け止め孔8に引っ掛けたときには、位置決め突部5が図3(c)に示すように可撓部11を通過して位置決め孔9に嵌るとともに、掛け止め段部6も図4(c)に示すように掛け止め突部10に掛け止められる。
位置決め突部5が位置決め孔9にぴったりと嵌った状態では、先にも説明したように、カバー部材Cとバックプレート部材Pとが初期の設計どおりに組み付けられるので、この第1実施形態のエアバッグモジュールをステアリングホィールのハブに取り付けたとき、それらの位置がずれて、設計どおりの造形線及び造形面を実現できないといった問題は発生しない。
また、エアバッグの膨張展開時に、カバー部材Cとバックプレート部材Pとを引き離す方向の力、すなわち上記引き抜き方向の力が作用しても、フック4及び掛け止め段部6の引っ掛け力で、上記引き抜き方向の力に対抗できる。
さらに、カバー部材Cの囲い壁1に、それを外側に開く力が作用したとしても、その力に対してはフック4の掛け止め力で対抗できる。
したがって、エアバッグの膨張展開時に、カバー部材Cがバックプレート部材Pから外れて、乗員側に飛び出したりしない。
しかも、位置決め突部5が位置決め孔9に嵌る前であっても、可撓部11が十分に撓んで囲い壁1を原位置もしくはそれに近い位置に復帰させるので、フック4の開口部4aにフック掛け止め孔8の周縁が確実かつスムーズに挿入される。
したがって、囲い壁1に起立壁2を所定位置まで上記押し込み方向に押し込んでから、起立壁2を上記引き抜き方向に移動させるだけで、フック4を自動的にフック掛け止め孔8に引っ掛けることができるとともに、掛け止め段部6も自動的に掛け止め突部10に引っ掛けられる。
このようにカバー部材Cに対してバックプレート部材Pを上記押し込み方向に移動した後、そのバックプレート部材Pを引き抜き方向に移動させるだけで、これらカバー部材Cとバックプレート部材Pとを正確かつ強固に組み付けられるので、その組み付け作業も簡略化できる。
なお、上記図3における可撓部11は、囲い壁1の肉厚方向内側に形成したが、例えば、図5に示したように可撓部11を上記肉厚方向外側に設けてもよいし、図6に示したように可撓部11を肉厚方向中央に設けてもよい。
いずれにしても、設計事項として可撓部11を肉厚方向内側に設けるか選択することができる。
なお、上記図3に示した可撓部11は、図1におけるY部に形成され、図5に示した可撓部11は図1におけるZ部に形成される。
図7に示した第2実施形態は、上記フック4は、第1実施形態と同様に、当該フック4がフック掛け止め孔8に正対しながら平行移動したとき、それをくぐり抜けることができる大きさにするとともに、フック掛け止め孔8の幅方向の大きさを、フック4の幅方向の大きさよりも大きくして、図7における幅L1分だけ、囲い壁1と起立壁2とが相対移動できるようにしたものである。
したがって、この第2実施形態においても、フック4がフック掛け止め孔8をくぐり抜けた状態で、起立壁2を上記引き抜き方向に移動させれば、フック4が引き上げられてフック掛け止め孔8に引っ掛かるが、この点は第1実施形態と同様である。
また、囲い壁1には第1実施形態と同様に位置決め孔9を形成しているが、この位置決め孔9は、上記位置決め突部5がぴったりと嵌る大きさを有するとともに、これら位置決め孔9に位置決め突部5がぴったりと嵌ったとき、カバー部材Cとバックプレート部材Pとが初期の設計どおりに組み付けられるように、位置決め孔9と位置決め突部5との位置関係が定められている。
そして、上記位置決め孔9の周りには、他の部分よりも肉厚を薄くした可撓部11を形成しているが、この可撓部11は、図7において点線で示すように、上記押し込み方向における位置決め孔9の開口端縁から、上記押し込み方向側に向かって伸びるエリアと、位置決め孔9を横方向にスライドさせたところから、上記押し込み方向に向かって伸びるエリアとを合成した範囲に形成している。
このようにした第2実施形態においては、図7に示す幅L2の上下方向の延長線に沿って、フック4を上記押し込み方向に進入させる。言い換えると、フック4を押し込み方向に進入させて、フック4をフック掛け止め孔8に正対させたとき、図7に示すように、フック4がフック掛け止め孔8に対して幅L1の分だけずれた位置を保つようにして、当該フック4を上記押し込み方向に進入させる。
上記のようにフック4を押し込み方向に進入させると、位置決め突部5も位置決め孔9に対して幅L1分だけずれて進入するように、位置決め突部5と位置決め孔9との位置関係を定めている。
しかも、上記位置決め突部5は、フック4がフック掛け止め孔8をくぐり抜けた位置において、図7に示すように、可撓部11のエリア内に位置するとともに、位置決め孔9との間で上下に間隔を保つようにしている。
したがって、フック4を押し込み方向に進入させて、フック4をフック掛け止め孔8に正対させれば、位置決め突部5が可撓部11内に位置してそれを撓ませるので、第1実施形態と同様にして、フック4は必然的にフック掛け止め孔8をくぐり抜けることになる。
このようにして、フック4がフック掛け止め孔8をくぐり抜けた状態で、起立壁2を上記引き抜き方向に移動させれば、フック4が引き上げられてフック掛け止め孔8に引っ掛かる。
フック4が引き上げられてフック掛け止め孔8に引っ掛けられたときには、位置決め突部5もそれにともなって引き上げられるが、この状態では、位置決め突部5は可撓部11内にあって位置決め孔9と横方向に並んだ状態になる。
この状態で、囲い壁1と起立壁2とを、上記幅L1分だけ相対移動させれば、位置決め突部5が位置決め孔9にぴったりとはまることになる。
なお、上記の説明においては、フック4を押し込み方向に移動した後に、それを引き抜き方向に引き上げてフック4をフック掛け止め孔8に掛け止めてから、囲い壁1と起立壁2とを相対移動させるようにしたが、囲い壁1と起立壁2とを斜め上方もしくは螺旋方向に相対移動させるようにしてもよい。このように斜め上方もしくは螺旋方向に相対移動させるときには、位置決め突部5を位置決め孔9に嵌めるための工程が、先の説明の場合よりも少なくてすむ。
上記以外の作用効果については、第1実施形態と同様である。
図8に示した第3実施形態は、位置決め突部5の上下方向の移動軌跡におけるエリアの必要箇所だけに、他の部分よりも肉厚を薄くした可撓部11を形成したもので、その他は、第2実施形態と同様である。
そして、この第3実施形態においては、位置決め孔9が肉厚を薄くした可撓部11と接する箇所が少なくなるので、位置決め孔9の周縁の強度が増し、その分、カバー部材Cがバックプレート部材Pに強固に固定されることになる。
図9及び図10に示した第4実施形態は、フック4の開口を横方向に向けるとともに、フック掛け止め孔8もフック4の向きに対応させている点が、第2,3実施形態と異なる。
また、位置決め突部5と位置決め孔9のそれぞれの向きは、第3実施形態と同じにしているが、この第4実施形態においては、可撓部11のエリアを相対的に小さくできる。
そして、フック4を押し込み方向に進入させて、フック4をフック掛け止め孔8に正対させれば、位置決め突部5が可撓部11内に位置してそれを撓ませるので、第1実施形態と同様にして、フック4は必然的にフック掛け止め孔8をくぐり抜けることになる。
このようにして、フック4がフック掛け止め孔8をくぐり抜けた状態で、起立壁2を上記引き抜き方向に移動させれば、フック4が引き上げられてフック掛け止め孔8に引っ掛けられる。
そして、この第4実施形態においても、フック4を上記押し込み方向に進入させて、フック4をフック掛け止め孔8に正対させたとき、位置決め突部5が可撓部11の位置にあって当該可撓部11を撓ませるので、フック4はフック掛け止め孔8をくぐり抜けられる。
この状態から、囲い壁1と起立壁2とを、図9に示す幅L1の分だけ相対移動させれば、フック4がフック掛け止め孔8に掛け止められるとともに、位置決め突部5も位置決め孔9にぴったりと嵌る。
上記の状態では、フック4の側面がフック掛け止め孔8の開口縁に当たるので、囲い壁1と起立壁2とに、それらを引き抜く方向の力が作用したとしても、上記フック4の側面でその力に耐えることができる。また、囲い壁1が起立壁2に対して離れる方向の力が作用したときには、上記各実施形態と同様に、フック4が上記離れる方向の力に耐えることができる。
なお、この第4実施形態においては、位置決め突部5の上下方向の相対移動を小さくできるので、その分、可撓部11の大きさも小さくできる。
自動車におけるステアリングホィールのハブに組み込むエアバッグモジュールとして最適である。
C カバー部材
1 囲い壁
P バックプレート部材
2 起立壁
4 フック
4a 開口部
5 位置決め突部
6 掛け止め段部
8 フック掛け止め孔
9 位置決め孔
10 掛け止め突部
11 可撓部

Claims (5)

  1. 乗員側に対向する表面に対して裏面となる側の周囲に囲い壁を設けたカバー部材と、周囲に前記囲い壁の内側に挿入する起立壁を設けたバックプレート部材とを備え、前記起立壁を前記囲い壁の内側に挿入して組み付けた際に、前記カバー部材と前記バックプレート部材との間にエアバッグ等を組み込む組込スペースを形成したエアバッグモジュールであって、
    前記起立壁の周方向における異なる位置にそれぞれ形成した、フック、位置決め突部、及び掛け止め段部と、
    前記囲い壁の周方向における異なる位置にそれぞれ形成した、前記フックを掛け止めるフック掛け止め孔、前記位置決め突部を嵌入する位置決め孔、及び前記掛け止め段部を掛け止め、前記囲い壁の開口部分に形成した掛け止め突部と、を有し、
    前記囲い壁における前記フックが挿入される前記フック掛け止め孔の上方側部位が、前記フックの当接により弾性変形可能に構成され、
    前記フックが前記フック掛け止め孔をくぐり抜けて、前記位置決め突部が前記位置決め孔に嵌入した際に、前記掛け止め段部は前記掛け止め突部に掛け止められた構成であることを特徴とするエアバッグモジュール。
  2. 前記囲い壁における前記位置決め突部が当接する前記位置決め孔の周囲の部位に、可撓部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のエアバッグモジュール。
  3. 前記可撓部を形成した前記囲い壁の部位の肉厚が、前記囲い壁における他の部位の肉厚よりも薄肉に形成されていることを特徴とする請求項2に記載のエアバッグモジュール。
  4. 前記フックと前記フック掛け止め孔からなる組を一組として、当該組を複数設けるとともに、隣接する前記組間に、前記位置決め突部と前記位置決め孔とからなる組を配設させたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1に記載のエアバッグモジュール。
  5. 前記カバー部材と前記バックプレート部材とを組み付けた前記エアバッグが、線対称形状に構成され、
    前記フックと前記フック掛け止め孔からなる組及び前記位置決め突部と前記位置決め孔とからなる組のそれぞれが、前記線対称形状の対称軸を境にして対称の配置関係に配されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1に記載のエアバッグモジュール。
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