JP5937369B2 - ボディマッサージキット - Google Patents

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本発明は、ボディマッサージキット、ボディマッサージシステム、ボディマッサージ剤の拡散方法、及びマッサージ具用のマッサージ剤に関する。
身体の四肢やその他の部位に対するマッサージ方法として、一般に圧迫法(身体を押すマッサージ方法)、強擦法(身体を擦るマッサージ方法)、揉捏法(身体を揉むマッサージ方法)、軽擦法(身体を撫でるマッサージ方法)、打突法(身体を叩くマッサージ方法)等が知られており、これらは、例えば身体の皮膚に指を押し当てて、圧迫したり、擦り付けたり、揉み解したりすることで、例えば血液の流れを促進して、疲労の回復や予防を図るものである。
これらのマッサージ方法は、手のひらや指先で行われることが多いが、さらに効果的にマッサージを行えるようにすることを目的として、種々のマッサージ具やブラシが開発されている(例えば、特許文献1、特許文献2、特許文献3参照)。
特許文献1のマッサージ具は、少なくとも片手で把持可能な横幅をその短手方向に持った平面略縦長形状の基部を、縦横自在に弾性変形可能な可撓性プレートとして形成し、略球面状先端を持つ複数の突起を、所定の配列をもってこの基部の片面上に一体的に立設することによって、この突起の縦横自在な傾動を確保可能とするとともに、この基部を、その平面上の長手方向で少なくとも2領域に区分し、この2領域のうちの一方に配された突起の高さを、他方の領域に配された突起より高く形成したものである。特許文献2の頭皮頭髪用ブラシは、ブラシ台の表面にブリッスルが設けられたブラシ部を2つ有し、その2つのブラシ部は結合されており、一方の手の指の腹側をブラシ部に対向させたときに、他方のブラシ部がその手の甲側に位置した状態でブラシをその手に保持できる手段を備えていることを特徴とするものである。特許文献3の洗髪・ボディ兼用ブラシは、柔らかい材質のブラシ本体と硬い材質のブラシ本体と連結させる柄で構成されるものである。
実用新案登録第3076878号公報 特開2009−189640号公報 実用新案登録第3098011号公報 特開2005−82481号公報
一方、近年、例えばバスルームやシャワールームにおいて入浴時やシャワー時に使用される、マッサージジェルやマッサージオイル等のマッサージ剤が種々上市されている。これらのマッサージ剤は、容器から手のひらにとって、例えば身体の各部位に撫で付けたり擦り付けたり揉み付けたりすることで、マッサージを行ないながら身体の皮膚に沿って塗り広げて用いられる。また、好ましくは塗り広げた後に必要に応じてシャワー水で洗い流すことにより、マッサージ剤に含まれる各種の成分によって、例えばすっきりとした心地よさや、体温を保持する保温効果や、肌をしっとりとさせる保湿効果等が得られることになる。
特に、冷感剤や温感剤等の感覚剤成分が含有されているマッサージ剤の場合、これらの感覚剤成分による冷感や温感等を、肩や首筋等のマッサージ対象部位において充分に実感できるようにすることが、マッサージの実効感を向上させるうえで望ましい。しかしながら、従来のマッサージ具では、マッサージ剤に感覚剤を配合しても、そのマッサージ剤を、身体の皮膚に沿って塗り広げてゆくことが容易ではなく、感覚剤成分による冷感や温感等をマッサージ対象部位において充分に実感できるようにすることが難しい。
特許文献4には、角栓除去効果を有するマッサージ用油性化粧料を、シリコーンラバーのマッサージ具に塗布して使用することができることが記載されている。
本発明は、感覚剤含有マッサージ剤を濡らした肌に付け、ボディマッサージ具を用いてマッサージを行うことで、その感覚剤含有マッサージ剤を身体の皮膚に沿って容易にムラなく塗り広げることができ、皮膚に対する過度の刺激を抑制しつつ、感覚剤成分による冷感や温感等をマッサージした部位において充分に実感できるようにすることのできる、ボディマッサージキット、ボディマッサージシステム、マッサージ剤の拡散方法、及びマッサージ具用のマッサージ剤に関する。
本発明は、手の握力により変形可能であり、曲げ弾性率が0.1〜0.9gf/mmである板状の基板を有し、該基板の一方の面に手のひらを沿わせて手に装着して用いるボディマッサージ具;及び、感覚剤を含有し、希釈前の25℃での粘度が500〜300000mPa・sであり、水により2倍に希釈した時には25℃での粘度が50〜15000mPa・sとなるマッサージ剤;を有するボディマッサージキットを提供するものである。
更に、本発明は、手の握力により変形可能であり、曲げ弾性率が0.1〜0.9gf/mmである板状の基板を有し、該基板の一方の面に手のひらを沿わせて手に装着して用いるボディマッサージ具;及び、感覚剤を含有し、希釈前の25℃での粘度が500〜300000mPa・sであり、水により2倍に希釈した時には25℃での粘度が50〜15000mPa・sとなるマッサージ剤;を有するボディマッサージシステムを提供するものである。
また更に、本発明は、感覚剤を含有し、希釈前の25℃での粘度が500〜300000mPa・sであり、水により2倍に希釈した時には25℃での粘度が50〜15000mPa・sとなるマッサージ剤を濡れた肌に塗布し、該マッサージ剤を塗布した肌を、板状の基板の一方の面に手のひらを沿わせて手に装着して用いるボディマッサージ具にて把握揉捏して、該マッサージ剤を肌に沿って拡散させるマッサージ剤の拡散方法であり、前記基板は、手の握力により変形可能であり、曲げ弾性率が0.1〜0.9gf/mmである、マッサージ剤の拡散方法を提供するものである。
また更に、本発明は、手の握力により変形可能であり、曲げ弾性率が0.1〜0.9gf/mmである板状の基板を有し、該基板の一方の面に手のひらを沿わせて手に装着して用いるボディマッサージ具用のマッサージ剤であって、感覚剤を含有し、希釈前の25℃での粘度が500〜300000mPa・sであり、水により2倍に希釈した時には25℃での粘度が50〜15000mPa・sとなるマッサージ剤を提供するものである。
本発明のボディマッサージキット、ボディマッサージシステム、マッサージ剤の拡散方法、及びボディマッサージ具用のマッサージ剤によれば、感覚剤含有マッサージ剤を濡らした肌に付け、ボディマッサージ具を用いてマッサージを行うことで、その感覚剤含有マッサージ剤を身体の皮膚に沿って容易にムラなく塗り広げることができ、皮膚に対する過度の刺激を抑制しつつ、感覚剤成分による冷感や温感等をマッサージした部位において充分に実感できるようにすることができる。
本発明の好ましい一実施形態に係るボディマッサージ具を手に装着した状態で示す斜視図である。 本発明の好ましい一実施形態に係るボディマッサージ具の側面図である。 本発明の好ましい一実施形態に係るボディマッサージ具の図2を右側から見た正面図である。 図2のA−Aに沿った端面図である。 本発明の好ましい一実施形態に係るボディマッサージ具の底面図である。 本発明の好ましい一実施形態に係るボディマッサージ具の上面図である。 (a)〜(e)は、突起の先端の他の形態を例示するボディマッサージ具の突起の先端の斜視図である。 (a)〜(d)は、位置決め手段の他の形態を例示するボディマッサージ具の上面図である。 (a)及び(b)は、ボディマッサージ具の基板の曲げ弾性率の測定方法の説明図である。
図1に示すボディマッサージ具10は、図1に示すように、手の握力により変形可能な板状の基板11を有し、該基板11の一方の面11aに手のひらを沿わせて手に装着して用いるものであり、前記基板11の曲げ弾性率が0.1〜0.9gf/mmである。
図1に示すボディマッサージ具10は、特定の物性を有する感覚剤含有マッサージ剤との組み合わせにおいて、本発明のボディマッサージキットの好ましい実施形態又は本発明のボディマッサージシステムの好ましい実施形態の要素を構成する。また、ボディマッサージ具10は、本発明のマッサージ剤の拡散方法に好ましく用いられると共に、本発明のボディマッサージ具用のマッサージ剤を用いたボディマッサージにも好ましく用いられる。
本発明に用いる前記特定の物性を有する感覚剤含有マッサージ剤は、感覚剤を含有し、25℃での粘度(希釈前の粘度)が500〜300000mPa・sであり、水により2倍(質量基準で2倍)に希釈した時には25℃での粘度(以下、単に「2倍希釈時の粘度」ともいう)が50〜15000mPa・sとなるものであり、詳細については後述する。
図1に示すボディマッサージ具10は、図1に示すように手に装着して用いられ、例えば、肩や首筋等のマッサージ対象部位に付けたマッサージ剤を、該マッサージ対象部位に撫で付けたり、擦り付けたり、揉み付けたりすることで、マッサージ剤を身体の皮膚に沿ってスムーズに塗り広げながら、身体のマッサージを行える機能を備える。
本実施形態のボディマッサージ具10は、図1に示すように、基板11の中央領域に開口部14aからなる変形誘導部14を備えており、図1に示すように、ボディマッサージ具10を手に装着して中指及び隣接する指(人差し指及び/又は薬指)をそれらの付け根から折り曲げたときに、基板11が、手の長手方向(手の中指の先端と手首の幅方向中央とを結ぶ方向)に対応する方向の、変形誘導部14を有する部位において積極的に屈曲する。変形誘導部14として、開口部14aに代えて、厚みを他の部位より薄くした薄肉部や、形成材料を異ならせる等により他の部分より柔軟とした柔軟部(軟質部等)を設けることもできる。
マッサージ対象部位にマッサージ剤を付ける方法としては、マッサージ剤を、一旦手のひらにとり、その手にボディマッサージ具を装着することなく、その手のひらでマッサージ対象部位に付着させる方法が好ましい。この場合、マッサージ対象部位に付着させたマッサージ剤を、マッサージ剤をとった手あるいは反対側の手に装着したボディマッサージ具により、マッサージしながら塗り拡げる。マッサージ剤は、例えば、手動式の吐出機構を備えた容器等に収容しておき、手のひら等に吐出させることが好ましい。マッサージ対象部位にマッサージ剤を付ける方法としては、上記の方法に制限されず、容器等から吐出させたマッサージ剤を直接、マッサージ対象部位に付着させても良いし、マッサージ剤を手のひらにとり、その手のひらに基板11を沿わせるようにボディマッサージ具10を装着した後、開口部14aを通してマッサージ剤をマッサージ対象部位に移行させても良い。
ボディマッサージ具10は、手のひらを沿わせる板状の基板11が、手の握力により変形可能であると共に、該板状の基板11の曲げ弾性率が0.1〜0.9gf/mmである。
基板11の曲げ弾性率がこの範囲内であることにより、感覚剤含有マッサージ剤を付着させた首や肩等のマッサージ対象部位をマッサージしたとき、特に揉捏法によるマッサージにより把握揉捏したときに、ボディマッサージ具10が、肌に密着しながら一体となって変形し、肌に対する追従性が良いことから肌に対するマッサージ効果に優れており、併用する感覚剤含有マッサージ剤の2倍希釈時の粘度が50〜15000mPa・sであることとも相俟って、肌に付着していた水と混合されて適度な粘度となった感覚剤含有マッサージ剤が身体の皮膚に沿って容易にムラなく塗り広げられる。これにより、肌に対して効果的にマッサージを加えることができると同時に、塗工ムラによる皮膚に対する刺激を抑制しつつ、感覚剤成分による冷感や温感等をマッサージ対象部位において充分に実感できるようになる。
このような効果を一層確実に得る観点から、基板11の曲げ弾性率は、0.1〜0.9gf/mmであることがより好ましく、0.2〜0.8gf/mmであることが更に好ましい。
基板11の曲げ弾性率が0.1gf/mm以上であることで、首や肩等のマッサージ対象部位をマッサージしたとき、基板が過剰に変形しよれてしまうことによって、肌に対して効果的にマッサージを加えることができないことを防止し、水により2倍に希釈した時には25℃での粘度が50〜15000mPa・sとなる感覚剤含有マッサージ剤を、身体の皮膚に沿って良好に塗り広げることが可能となり、塗工ムラが生じにくい。
他方、基板11の曲げ弾性率が0.9gf/mm以下であると、首や肩等のマッサージ対象部位をマッサージしたとき、基板が十分に変形して肌に密着するため、肌に対して効果的にマッサージを加えることができると同時に、水により2倍に希釈した時には25℃での粘度が50〜15000mPa・sとなる感覚剤含有マッサージ剤を、身体の皮膚に沿って良好に塗り広げることが可能となり、塗工ムラが生じにくい。
ボディマッサージ具10の基板11は、少なくとも、ボディマッサージ具10を、図1に示すように手に装着して、中指及び隣接する指(人差し指及び/又は薬指)をそれらの付け根から折り曲げたときに折り曲げられる折り位置P(図1中の屈曲谷線Xの位置)における曲げ弾性率が前記の範囲であることが好ましい。前記折り位置は、ボディマッサージ具10を装着した状態において、中指及び隣接する指(人差し指及び/又は薬指)をそれらの付け根から折り曲げたときに、基板が最も強く(曲率半径が小さく)折れ曲がる位置(手の長手方向に対応する方向における位置)である。
前記折り位置Pにおける曲げ弾性率は、図9(a)に示すように、ボディマッサージ具10を、固定台30の水平な固定面31上に、基板11の折り位置Pが固定面31の端31aに位置し該折り位置Pより手首側に位置する部分が固定面31上に位置するように固定し、その状態の基板11における、固定面31の端31aからの距離が47mmの位置P2にフォースゲージ32のプローブ33を当接させ、該基板11を下方に押し下げた。そして、変位量が4mmとなったときの荷重値及び変位量から、曲げ弾性率を下記式(1)に従って算出した。
曲げ弾性率(gf/mm)=荷重値(gf)/変位量(mm)・・・(1)
なお、プローブ33は、先端面の直径が8mmの円柱状であり、該プローブ33の該先端面の中心点を前記47mmの位置P2に位置させた。
また、変位量は、固定面31を含む平面からの変位量(押し下げ量)ではなく、自重により該平面から若干下降した状態で、プローブ33が基板11に当接開始した位置からの変位量とした。なお、フォースゲージ32が荷重値を検出開始した位置を当接開始位置とした。
本実施形態におけるボディマッサージ具10は、基板11の一方の面11aに起立する指股挟み込み把持部12を有する。指股挟込み把持部12は、指と指との間の指股部、好ましくは中指と隣接する指(人差し指又は薬指)との間の指股部に挟み込むことによって、ボディマッサージ具10を、手に装着可能とするものである。
本実施形態のボディマッサージ具10は、指股挟込み把持部12を中指と人指し指又は薬指との間に挟んで装着したときに、指股挟込み把持部12の手首側の端部12bの近傍に、中指及び隣接する指をそれらの付け根から折り曲げたときに、基板11が最も強く(曲率半径が小さく)折れ曲がる折り位置Pが存在する。
本実施形態におけるボディマッサージ具10のように、指股挟込み把持部12を有する場合、基板11は、少なくとも、指股挟み込み把持部12の手首側の端部12bから手首側に5〜10mmの位置P3における曲げ弾性率が、前記の範囲であることが好ましい。指股挟み込み把持部12の端部12bと位置P3との間の距離L(5〜10mm)は、図9(a)に示すように、基板11の一方の面11aからの高さHが5〜10mmの位置において測定することが好ましい。
本実施形態のボディマッサージ具10における前記の指股挟込み把持部12は、板状の基板11の一方の面11aに手のひらを沿わせて手に装着した際に、変形誘導部14や基板11の中央領域が、指股部又は指股部近傍に配置されるように手を位置決めさせる位置決め手段15でもある。
即ち、本実施形態では、位置決め手段15は、変形誘導部14の近傍部分において基板11の一方の面11aから突出して設けられた指股挟込み把持部12からなり、好ましくは人差し指と中指との間の指股部によって指股挟込み把持部12を挟み込むことで、変形誘導部14が、指股部又は指股部近傍に配置されるようになっている。
本実施形態では、位置決め手段15により、基板11の一方の面11aに手のひらを沿わせて手に装着した際に、変形誘導部14が指股部又は指股部近傍に配置されることになるので、変形誘導部14が開口部14aの場合、流通開口としての開口部14aを介して、指股部の特に付根部分に感覚剤含有マッサージ剤を積極的に誘導させて接触させることが可能になって、感覚剤成分による冷感や温感等を手においても実感しながらマッサージを行うことも可能になる。開口部14aは、点状の孔や線状のスリットとは異なり、縦横に相当の大きさの開口幅を有する開口穴として形成されていると好ましい。開口部14aは、本実施形態では、基板11の中央領域に形成されており、且つ略ハート形状を備えている。
また、位置決め手段15が指股挟込み把持部12であることにより、指股が広げられるため、感覚剤含有マッサージ剤が手のひらの中で最も感覚剤成分による温感や冷感等を感じやすい指股部、中でも特に感じやすい部分である人差し指と中指との間の指股部や中指と薬指との間の指股部の付け根まで良好に行き渡り、これによって感覚剤を手の指股部にてより効果的に実感することが可能となる。
また、本実施形態では、基板11は、手のひらサイズの大きさ及び形状を備えている。また、本実施形態では、開口部14aは、手のひらからはみ出ない大きさに形成されている。なお、本発明において手のひらとは、指部分も含む手首より先の全体部分のうち手の甲側と反対側全体を意味する。
さらに、本実施形態では、指股挟込み把持部12が、扁平な縦長の断面形状を備える板状部分16を有する(図2〜図4参照)。ここにおいて、縦長とは、扁平な断面形状の長手方向を縦方向とし、その長さが横方向の長さより長いことを言う。
さらにまた、本実施形態では、基板11の他方の面11bに、感覚剤含有マッサージ剤が指股部の付け根まで良好に行き渡ることを阻害しない程度に低い高さとして、具体的には20mm程度以下の高さの複数の突起13が分散配置されている。
本実施形態では、ボディマッサージ具10は、手の握力により変形可能な弾性樹脂として、例えばスチレン樹脂、ポリエステル樹脂、オレフィン樹脂、ウレタン樹脂等のエラストマー樹脂や、合成ゴム等を用いて、好ましくは基板11と、指股挟込み把持部12と、複数の突起13とを一体成形することにより形成されている。これによって基板11は、手の握力によって変形可能な柔軟な弾性樹脂からなる。基板11が、手の握力によって変形可能な柔軟な弾性樹脂からなっていることにより、基板11の曲げ弾性率が0.1〜0.9gf/mmであることと相俟って、基板11を手のひらや手のひらの指の動きに合わせてスムーズに弾性変形させることが可能になり、マッサージ対象部位の形状に柔軟にフィットする。これにより、肌に対して効果的にマッサージを加えることが可能になると同時に、併用する感覚剤含有マッサージ剤の2倍希釈時の粘度が50〜15000mPa・sであることとも相俟って、感覚剤含有マッサージ剤を身体の皮膚に沿ってムラなく塗り広げることが一層容易である。
ここで、基板11を構成する弾性樹脂は、手の握力によって容易に弾性変形できる程度の弾力性を備える弾性樹脂であり、ゴム硬度(ショアA硬度、株式会社テクロック製のゴム硬度計(GS709N 形式A)ASTM D2240A 0−100(ショアA硬度)に準拠して測定された数値)が30〜80の物性を備える弾性材料であることが好ましい。また、基板11を構成する弾性樹脂は、同硬度が35〜75の弾力性を備えていることが好ましく、40〜70の弾力性を備えていることが更に好ましい。
本実施形態では、基板11は、好ましくは成人女性の手のひらに略収まり手の握力により変形し得る程度の、いわゆる手のひらサイズの大きさ及び形状として、例えば縦幅が100〜160mmの大きさ、好ましくは105〜155mmの大きさ、更に好ましくは110〜150mmの大きさであり、横幅が65〜105mmの大きさ、好ましくは70〜100mmの大きさ、更に好ましくは75〜95mmの大きさであるうち縦長の平面形状を備えるように形成される。基板11が、手のひらに略収まる程度の手のひらサイズの大きさ及び形状を備えていることにより、基板11の前記特定の曲げ弾性率を有することや、併用する感覚剤含有マッサージ剤の2倍希釈時の粘度が50〜15000mPa・sであることとも相俟って、基板11を手のひらや手のひらの指の動きに合わせてスムーズに弾性変形させることが可能になり、マッサージ対象部位の形状に柔軟にフィットする。これにより、肌に対して効果的にマッサージを加えることが可能になると同時に、併用する感覚剤含有マッサージ剤の2倍希釈時の粘度が50〜15000mPa・sであることとも相俟って、感覚剤含有マッサージ剤を身体の皮膚に沿ってムラなく塗り広げることが一層容易である。
また、基板11は、好ましくは周縁部が周縁肉厚部20(図5参照)となった、例えば1〜6mmの厚さ、好ましくは1.5〜4mmの厚さ、更に好ましくは2〜3mmの厚さの平板形状に形成される。なお、周縁肉厚部20の幅は、2〜8mmが好ましく、更に好ましくは3〜6mmであり、殊更好ましくは3.5〜4.5mmである。周縁肉厚部20の最大厚みは、基板11の平板部分の厚みに対して、1.1〜3倍の厚さ、好ましくは1.2〜2.5倍の厚さ、殊更好ましくは1.3〜2倍の厚さである。このような周縁肉厚部20の幅や厚みであると、補強の点や、使い心地の点や、弾性変形の点で好ましいのみならず、基板11の前記特定の曲げ弾性率を有することや、併用する感覚剤含有マッサージ剤の2倍希釈時の粘度が50〜15000mPa・sであることとも相俟って、基板11を手のひらや手のひらの指の動きに合わせてスムーズに弾性変形させることが可能になり、マッサージ対象部位の形状に柔軟にフィットする。これにより、肌に対して効果的にマッサージを加えることが可能になると同時に、併用する感覚剤含有マッサージ剤の2倍希釈時の粘度が50〜15000mPa・sであることとも相俟って、感覚剤含有マッサージ剤を身体の皮膚に沿ってムラなく塗り広げることが一層容易である。
基板11には、位置決め手段15としての指股挟込み把持部12を好ましくは人指し指と中指との間の指股部に挟み込んで、当該基板11を手のひらに沿わせてボディマッサージ具10を手に装着した際に、当該基板11の縦長方向の手首側に配置される後端外周縁部11cに、円弧形状の縁取り部が形成されていると共に、人さし指や中指や薬指の先端部が配置される先端外周縁部11dに、凹凸形状の縁取り部が形成されている。この凹凸は、隣り合う凹部の間の長さが15〜30mmであることが好ましい。基板11の先端外周縁部11dにこのような凹凸形状の縁取り部が形成されていることにより、例えば軽擦法や強擦法や揉捏法によるマッサージを行う際に、人さし指や中指や薬指を、マッサージを行う部位に添えやすくなり、その結果、ボディマッサージ具10の肌に対する追従性が向上し、手のひらや手のひらの指の動きに合わせてスムーズに弾性変形させることが可能になり、マッサージ対象部位の形状に柔軟にフィットする。これにより、肌に対して効果的にマッサージを加えることが可能になると同時に、併用する感覚剤含有マッサージ剤の2倍希釈時の粘度が50〜15000mPa・sであることとも相俟って、感覚剤含有マッサージ剤を、ムラなく塗り広げることが一層容易となる。また、より確実に変形誘導部14が指股部又は指股部近傍に配置される。これによって併用する感覚剤含有マッサージ剤の2倍希釈時の粘度が50〜15000mPa・sであることとも相俟って、感覚剤含有マッサージ剤を、ムラなく塗り広げることが一層容易となる。更に、基板11の先端外周縁部11dに凹凸形状の縁取り部が形成されていることにより、マッサージを行う際に、人さし指や中指や薬指を、マッサージを行う部位に適度に間隔を開けて添えやすくなるため、水により2倍に希釈した時には25℃での粘度が50〜15000mPa・sとなる感覚剤含有マッサージ剤が指股の付け根まで良好に行き渡り、これによって感覚剤を手の指股部にてより効果的に実感することが可能となる。
また、基板11には、位置決め手段15としての指股挟込み把持部12を好ましくは人指し指と中指との間の指股部に挟み込んで、当該基板11の一方の面11aに手のひらに沿わせてボディマッサージ具10を手に装着した際に、親指及び小指に沿って配置される当該基板11の少なくとも一方側の側縁部11eに、凹状にくぼんだくびれ部が形成されている。基板11の少なくとも一方側の側縁部11eに凹状にくぼんだくびれ部が形成されていることにより、例えば軽擦法や強擦法や揉捏法によるマッサージを行う際に、親指や小指を、マッサージを行う部位に添えやすくなり、その結果、ボディマッサージ具10の肌に対する追従性が向上し、手のひらや手のひらの指の動きに合わせてスムーズに弾性変形させることが可能になり、マッサージ対象部位の形状に柔軟にフィットする。これにより、肌に対して効果的にマッサージを加えることが可能になると同時に、併用する感覚剤含有マッサージ剤の2倍希釈時の粘度が50〜15000mPa・sであることとも相俟って、感覚剤含有マッサージ剤を、ムラなく塗り広げることが一層容易となる。特に好ましくは、基板11の両側の側縁部11eに、凹状にくぼんだくびれ部が各々形成されている。基板11の両側の側縁部11eに、凹状にくぼんだくびれ部が各々形成されていることにより、例えば揉捏法によるマッサージを行う際に、マッサージを行う身体の所定の部位に親指及び小指を添えやすくなり、その結果、併用する感覚剤含有マッサージ剤の2倍希釈時の粘度が50〜15000mPa・sであることとも相俟って、感覚剤含有マッサージ剤を、ムラなく塗り広げることが一層容易となる。
変形誘導部14は、基板11の中央領域に形成されていると好ましく、特に、指股挟込み把持部12に回り込む形状が好ましい。中でも、指股挟込み把持部12の側面の少なくとも一方に延びた形状が好ましく、具体的には例えば略ハート形状や略凹形状や略ビーンズ形状を備えていることが、屈曲性の点で好ましい。変形誘導部14が上述のような形態にて形成されていることにより、当該変形誘導部14を中心として、扁平な縦長の断面形状を備える指股挟込み把持部12の縦長方向と垂直又は略垂直に交差する方向のみならず、指股挟込み把持部12の縦長方向と交差する任意の方向を屈曲谷線X(図1参照)の方向として、基板11を屈曲させることが可能となる。その結果、例えば揉捏法によるマッサージを行う際に、種々の立体形状を備える身体の各部位の形状に沿わせて基板11を屈曲させながら、揉捏法によるマッサージをさらに効果的に行うことが可能になると同時に、併用する感覚剤含有マッサージ剤の2倍希釈時の粘度が50〜15000mPa・sであることとも相俟って、感覚剤含有マッサージ剤を、ムラなく塗り広げることが一層容易となる。
また、本実施形態では、変形誘導部14は、当該変形誘導部14を2等分割する線分(基板11の長手方向に直交し且つ変形誘導部の面積を2等分する線分)に沿った断面において、当該変形誘導部14の幅が基板11の幅に対して20〜70%の幅となるように基板11に形成されていることが好ましい。変形誘導部14の幅が基板11の幅に対して20〜70%の幅となっていることにより、手のひらにとったり身体に塗布したマッサージ剤を、マッサージを行いながら身体の皮膚に沿って容易に且つスムーズに塗り広げてゆくことができると共に、感覚剤成分による冷感や温感等を手に実感しながらマッサージを行うことが可能になる。変形誘導部14の幅が基板11の幅に対して上述のとおりの適切な大きさであれば、変形誘導部14が形成されていない部分の幅を相当程度確保して、基板11の曲げに対する剛性が小さくなり過ぎることでマッサージ中に基板が11がよれてしまうといった不具合が生じるのを効果的に回避することも可能になる。また、基板11の曲げに対する剛性が大き過ぎず、適度に確保できることから手のひらやマッサージ対象部位の形状に柔軟にフィットすることで、肌に対して効果的にマッサージを加えることが可能になると同時に、併用する感覚剤含有マッサージ剤の2倍希釈時の粘度が50〜15000mPa・sであることとも相俟って、感覚剤含有マッサージ剤を、ムラなく塗り広げることが一層容易となる。
さらに、本実施形態では、変形誘導部14は、平面積が2〜24cm2であることが好ましい。変形誘導部の平面積が2〜24cm2となるように変形誘導部14が形成されていることにより、手のひらにとったり身体に塗布した感覚剤含有マッサージ剤を、マッサージを行いながら身体の皮膚に沿って容易に且つスムーズに塗り広げてゆくことができると共に、感覚剤成分による冷感や温感等を手のひらにて実感しながらマッサージを行うことが可能になる。変形誘導部14の平面積が上述のとおりの適切な大きさであれば、基板11の変形に対する剛性が小さくなり過ぎることでマッサージ中に基板11がよれてしまうといった不具合が生じるのを効果的に回避することが可能になる。また、基板11の曲げに対する剛性が大き過ぎず、適度に確保できることから、手のひらやマッサージ対象部位の形状に柔軟にフィットすることで、肌に対して効果的にマッサージを加えることが可能になると同時に、併用する感覚剤含有マッサージ剤の2倍希釈時の粘度が50〜15000mPa・sであることとも相俟って、感覚剤含有マッサージ剤を、ムラなく塗り広げることが一層容易となる。
さらに、本実施形態では、変形誘導部14は、平面積が基板面積の2〜25%であることが好ましい。変形誘導部の平面積が基板面積の2〜25%であることにより、手のひらにとったり身体に塗布した感覚剤含有マッサージ剤を、マッサージを行いながら身体の皮膚に沿って容易に且つスムーズに塗り広げてゆくことができると共に、感覚剤成分による冷感や温感等を手のひらにて実感しながらマッサージを行うことが可能になる。変形誘導部14の平面積が上述のとおりの適切な大きさであれば、基板11の変形に対する剛性が小さくなり過ぎることでマッサージ中に基板11がよれてしまうといった不具合が生じるのを効果的に回避することが可能になる。また、基板11の曲げに対する剛性が大き過ぎず、適度に確保できることから、手のひらやマッサージ対象部位の形状に柔軟にフィットすることで、肌に対して効果的にマッサージを加えることが可能になると同時に、併用する感覚剤含有マッサージ剤の2倍希釈時の粘度が50〜15000mPa・sであることとも相俟って、感覚剤含有マッサージ剤を、ムラなく塗り広げることが一層容易となる。
また、本実施形態では、変形誘導部14は、手のひらからはみ出ない大きさに形成されている。さらに、本実施形態では、変形誘導部14は、最大でも人指し指、中指、及び薬指の第1関節から親指の付け根までの大きさである。
変形誘導部14が手のひらからはみ出ない大きさに形成されていることにより、基板11の変形に対する剛性が小さくなり過ぎることでマッサージ中に基板11がよれてしまうといった不具合が生じるのを効果的に回避することが可能になる。また、手のひらやマッサージ対象部位の形状に柔軟にフィットすることで、肌に対して効果的にマッサージを加えることが可能になると同時に、併用する感覚剤含有マッサージ剤の2倍希釈時の粘度が50〜15000mPa・sであることとも相俟って、感覚剤含有マッサージ剤を、ムラなく塗り広げることが一層容易となる。また、変形誘導部14が最大でも人指し指、中指、及び薬指の第1関節から親指の付け根までの大きさであることにより、手のひらやマッサージ対象部位の形状に柔軟にフィットすることで、肌に対して効果的にマッサージを加えることが可能になると同時に、併用する感覚剤含有マッサージ剤の2倍希釈時の粘度が50〜15000mPa・sであることとも相俟って、感覚剤含有マッサージ剤を、ムラなく塗り広げることが一層容易となる。
本実施形態では、基板11の指股挟込み把持部12が起立する一方の面11aに、滑止めの機能を奏する表面リブ17が設けられている。本実施形態では、表面リブ17は、扁平な縦長の断面形状を備える指股挟込み把持部12の縦長方向と垂直な方向に延設する線状リブとして、基板11の一方の面11aの略全域に亘って、指股挟込み把持部12の縦長方向に所定の間隔をおいて複数本平行に配置されて設けられている。基板11の一方の面11aに滑止めの機能を奏する表面リブ17が設けられていることにより、例えば揉捏法によるマッサージを行う際に、より滑りにくくなることから、手のひらの面11aに対するフィット性が向上し、揉捏法によるマッサージをさらに効果的に行うことが可能になる。その結果、肌に対して効果的にマッサージを加えることが可能になると同時に、併用する感覚剤含有マッサージ剤の2倍希釈時の粘度が50〜15000mPa・sであることとも相俟って、感覚剤含有マッサージ剤を身体の皮膚に沿ってムラなく塗り広げることが一層容易である。
基板11の一方の面に起立して設けられた指股挟込み把持部12は、本実施形態では、扁平な縦長の断面形状を備える板状部分16を有している。指股挟込み把持部12が、扁平な縦長の断面形状を備える板状部分16を有していることにより、当該指股挟込み把持部12を、例えば、人指し指と中指との間の指股部に添わせるようにして挟み込むことが可能になって、ボディマッサージ具10をより安定した状態で手に装着させることが可能になる。その結果、肌に対して効果的にマッサージを加えることが可能になると同時に、併用する感覚剤含有マッサージ剤の2倍希釈時の粘度が50〜15000mPa・sであることとも相俟って、感覚剤含有マッサージ剤を身体の皮膚に沿ってムラなく塗り広げることが一層容易である。
また板状部分16を有している指股挟込み把持部12は、変形誘導部14が回り込む形状になっていると好ましい。すなわち、本実施形態では、指股挟込み把持部12は、扁平な縦長の断面形状における基板11の後端縁部11c側の基端部12aを、基板11の中央領域に形成された変形誘導部14の略ハート形状のくびれ部分に近接配置して設けられている。また指股挟込み把持部12は、基板11の中央領域から先端外周縁部11dに向けて、好ましくは人さし指と中指との間の指股部の付根からこれらの指の第1関節に到る長さよりも短い長さで延設して、変形誘導部14よりも基板11の先端外周縁部11d側の領域に設けられている。指股挟込み把持部12に、変形誘導部14が回り込む形状になっていることにより、具体的には、本実施形態では、指股挟込み把持部12の基板11の後端外周縁部11c側の基端部12aが、変形誘導部14に近接して配置されることにより、揉捏法によるマッサージを行う際に、基板11を容易に屈曲させることができるので、揉捏法によるマッサージを効果的に行うことが可能になる。板状部分16を有している指股挟込み把持部12が、人さし指と中指との間の指股部の付根からこれらの指の第1関節に到る長さよりも短い長さで延設して設けられていることにより、これらの指を第1関節の部分で下方に折り曲げやすくなって、マッサージ対象部位の形状に柔軟にフィットすることで、肌に対して効果的にマッサージを加えることが可能になると同時に、併用する感覚剤含有マッサージ剤の2倍希釈時の粘度が50〜15000mPa・sであることとも相俟って、感覚剤含有マッサージ剤を、ムラなく塗り広げることが一層容易となる。
さらに、本実施形態では、板状部分16を有している指股挟込み把持部12の側面12bが、図4に示すように、内方向凹状に形成されている。すなわち、板状部分16を有している指股挟込み把持部12の側面12bは、好ましくは板状部分16の縦長方向の中央部分で、横幅が最大横幅の90%〜40%に狭められた、特に好ましくは緩やかに湾曲する凹状に形成されている。指股挟込み把持部12の側面12bが内方向凹状となっていることにより、例えば、指股挟込み把持部12を人指し指と中指との間の指股部に挟み込んで、当該基板11を手のひらに沿わせてボディマッサージ具10を手に装着する際に、人差し指と中指の第2関節の出っ張り部分が側面12bの凹状部分にフィットすることで、手のひらの面11aに対するフィット性が向上し、肌に対して効果的にマッサージを加えることが可能になると同時に、併用する感覚剤含有マッサージ剤の2倍希釈時の粘度が50〜15000mPa・sであることとも相俟って、感覚剤含有マッサージ剤を身体の皮膚に沿ってムラなく塗り広げることが一層容易である。
さらにまた、本実施形態では、板状部分16を有している指股挟込み把持部12の側面12bに、図2及び図4に示すように、滑止めの機能を奏する側面リブ18が設けられている。本実施形態では、側面リブ18は、基板11と垂直な縦方向に延設する線状リブとして、横方向に所定の間隔をおいて複数本平行に配置されて設けられている。指股挟込み把持部12の側面に、滑止めの機能を奏する側面リブ18が設けられていることにより、より滑りにくくなることから、指股挟込み把持部12に対する人差し指と中指の保持性が向上するので、より安定した状態でマッサージを行えるようにすることが可能になる。その結果、肌に対して効果的にマッサージを加えることが可能になると同時に、併用する感覚剤含有マッサージ剤の2倍希釈時の粘度が50〜15000mPa・sであることとも相俟って、感覚剤含有マッサージ剤を身体の皮膚に沿ってムラなく塗り広げることが一層容易である。
本実施形態では、図2及び図3に示すように、指股挟込み把持部12の上端部から外方に張り出して、指掛けつば部19が設けられている。指掛けつば部19が設けられていることにより、例えば、指股挟込み把持部12を人指し指と中指との間の指股部に挟み込んで、当該基板11を手のひらに沿わせてボディマッサージ具10を手に装着して行なう身体の各部位へのマッサージ中に、人さし指及び中指の背側を当該指掛けつば部19に係止させることが可能になる。これによって、例えば基板11を曲折変形させながら揉捏法によるマッサージを行う際に、指股部が指股挟込み把持部12から抜け出ないようにして、より安定した状態でマッサージを行えるようにすることが可能になる。その結果、肌に対して効果的にマッサージを加えることが可能になると同時に、併用する感覚剤含有マッサージ剤の2倍希釈時の粘度が50〜15000mPa・sであることとも相俟って、感覚剤含有マッサージ剤を身体の皮膚に沿ってムラなく塗り広げることが一層容易である。指股挟込み把持部12の高さ、すなわち、指股挟込み把持部12の基端部12aから指掛けつば部19のつば下までの高さは、例えば、指股挟込み把持部12を人指し指と中指との間の指股部に挟み込んで、当該基板11を手のひらに沿わせてボディマッサージ具10を手に装着した際に、フィット性を向上させると共に保持性を向上させる点から、略指の太さに等しいことが好ましく、具体的には18〜24mmが好ましく、更に好ましくは19〜23mmであり、殊更好ましくは20〜22mmである。これによって、より安定した状態で良好にマッサージを行うことが可能になり、水により2倍に希釈した時には25℃での粘度が50〜15000mPa・sとなる感覚剤含有マッサージ剤を身体の皮膚に沿ってムラなく塗り広げることが容易になる。
基板11の他方の面11bから突出して設けられた複数の突起13は、図1及び図5にも示すように、本実施形態では、基板11の他方の面11bの全体に亘って略均等に分散配置されると共に、基板11の他方の面11bから、好ましくは20mm以下の高さ、更に好ましくは3〜20mmの高さ、また更に好ましくは4〜18mmの高さ、殊更好ましくは5〜15mmの高さで突出して設けられている。これらの突起13は、身体のツボを刺激したり、皮膚を刺激したり、皮膚を圧迫(指圧)したり、毛穴を刺激したりする機能を備える。
複数の突起13が分散配置されて突設されていることにより、体のツボの明確な位置が分からずとも、おおよその位置にマッサージ具を当てることで、ツボを刺激することができ、また、1度に複数のツボを刺激することも可能である。さらに、力が1点に集中することなく、程よい力加減で押したり揉んだりできる。分散配置されて突設されている複数の突起13の底部断面積は、好ましくは0.2〜3.0cm2であり、その突起間距離は、好ましくは10〜30mmの中心間ピッチで連設配置されて形成されていると好ましい。
また、複数の突起13が上述の高さで突出していることにより、マッサージ剤が、マッサージにより、肌上の湯や水と良好に混合されて、ムラのない塗り広げが一層容易となる。
また、本実施形態では、突起13は、各々、先端側に向って徐々に縮径する略円柱形状を有する。また突起13は、その先端に凹凸形状を備えている。凹凸形状の好ましい凹凸形状として、例えば図7(a)〜(e)に示すように、山形形状(図7(a)参照)、ドット形状(図7(b)参照)、ワッフル形状(図7(c)参照)、波型形状(図7(d)参照)、3重突起形状(図7(e)参照)等を採用することもできる。更に好ましくは、略円柱形状の突起の先端に設ける凹凸形状として、当該先端の外周部との間にリング状凹溝13aを介在させて中央小突起13bがさらに突出する、2重の突起構造を採用しても良い(図5参照)。図7(e)に示す凹凸形状は、突起の外周部との間に2本のリング状凹溝13aを介在させて中央小突起13bが突出している。
突起13が先端に凹凸形状を備えていることにより、突起13が先端に凹凸形状を備えていることにより、肌をしっかりととらえ、より安定した状態でマッサージを行えるようにすることが可能になる。さらに、凹溝にマッサージ剤を保持することで、突起がツボや皮膚を刺激する際に効果的にマッサージ剤を適用できる。
特に、突起12が先端に2重又は3重の突起構造を備えていることにより、水により2倍に希釈した時には25℃での粘度が50〜15000mPa・sとなる感覚剤含有マッサージ剤が、リング状凹溝に保持されることで、突起がツボや皮膚を刺激する際に効果的にマッサージ剤を適用できる。
さらに、本実施形態では、突起13は、指股挟込み把持部12を人差し指と中指との間の指股部で挟み込んで基板11を手のひらに沿わせて手に装着した際に、基板11の他方の面11bに分散配置された複数の突起13のうちの少なくとも1つ以上が、人指し指又は中指と重なって配置されるようになっている。このように配置されることにより、指の圧力が直接突起13に伝わり、揉捏法によるマッサージを行う際に、肌をしっかりととらえ、より安定した状態でマッサージを行えるようにすることが可能になる。
なお、本実施形態では、円弧形状に縁取りされた基板11の後端外周縁部11cから斜め側方に突出して、係止輪部21が設けられている。係止輪部21は、基板11と一体成形されて設けられていることが好ましい。係止輪部21を例えば係止突起に係止することで、ボディマッサージ具10を使用しない時に、当該マッサージ具10を壁や収納部に簡易に納めておくことが可能になる。
本発明のボディマッサージキット又はボディマッサージシステムにおいて、ボディマッサージ具と併用する感覚剤含有マッサージ剤は、25℃での粘度(希釈前の粘度、単にマッサージ剤粘度ともいう)が500〜300000mPa・sであり、水により2倍(質量基準で2倍)に希釈した時には25℃での粘度が50〜15000mPa・sとなるマッサージ剤である。
このマッサージ剤は、本発明のマッサージ剤の拡散方法におけるマッサージ剤であると共に本発明のマッサージ剤でもある。以下、本発明のマッサージ剤又は本発明に用いるマッサージ剤を、本発明の感覚剤含有マッサージ剤ともいう。
なお、感覚剤含有マッサージ剤の物性として、水により2倍に希釈した時の粘度を規定した理由は、入浴やシャワー等により濡れた人の肌に、マッサージ剤を塗り拡げたときに、該マッサージ剤が水に希釈される程度が、概ね2倍程度であることによる。
25℃でのマッサージ剤粘度が500〜300000mPa・sであることで、液ダレすることなく濡れた肌に塗布することが可能であるとともに、伸びが悪くムラ付着してしまうこともなく、刺激感が抑制可能な点でも好ましい。より好ましい25℃でのマッサージ剤粘度は1000〜250000mPa・sであり、更に好ましい25℃でのマッサージ剤粘度は2000〜25000mPa・sであり、殊更に好ましい25℃でのマッサージ剤粘度は3000〜10000mPa・sである。
一方、水により2倍に希釈した時には25℃での粘度が50〜15000mPa・sであることで、濡れた肌に塗布されたマッサージ剤が肌上の水で希釈されたときに、マッサージ剤が肌やマッサージ具から垂れ落ちることやマッサージ剤が肌の一部やマッサージ具に残って塗り広げにくくなることが防止され、ボディマッサージ具10の肌に対するフィット性に優れることとも相俟って、感覚剤含有マッサージ剤を、身体の肌に沿って容易にムラなく塗り広げることができる。その結果、首肩等のマッサージ対象部位における冷感や温感等の感覚の実感効果が高まり、ムラ付着による刺激性も低い。
従って、水により2倍に希釈した時の25℃での粘度は、より好ましくは70〜10000mPa・sであり、更に好ましくは100〜1500mPa・sである。また、水により2倍に希釈した時の25℃での粘度は、希釈前の25℃でのマッサージ剤粘度の3/4〜1/200であることが好ましく、1/2〜1/50であることが更に好ましい。
さらに、本実施形態では、変形誘導部14の平面積(cm2)の値と、マッサージ剤の水により2倍に希釈した時の25℃での粘度(mPa・s)の値との比率[マッサージ剤の水により2倍に希釈した時の25℃での粘度(mPa・s):平面積(cm2)]が、好ましくは1:1〜10000:1であり、より好ましくは5:1〜5000:1であり、さらに好ましくは10:1〜1000:1であることにより、2倍に希釈した時には25℃での粘度が50〜15000mPa・sとなる感覚剤含有マッサージ剤が、対象部位に良好に行き渡り、これによって、感覚剤を効果的に実感することが可能となるため好ましい。
なお、マッサージ剤の粘度は、BM型のデジタル粘度計を用いて、25℃、ローターNo.2、回転数100rpm(50〜500mPa・sの粘度範囲のとき)、ないしはローターNo.3、回転数12rpm(500〜10000mPa・sの粘度範囲のとき)、ないしはローターNo.4、回転数12rpm(10000〜50000mPa・sの粘度範囲のとき)、ないしは回転数1.5rpm(50000〜300000mPa・sの粘度範囲のとき)、保持時間60sの条件で測定することができる。
感覚剤含有マッサージ剤に含有される感覚剤としては、冷感剤や温感剤等が挙げられる。冷感剤としては、l−メントール、dl−メントール、乳酸メンチル、3−l−メントキシプロパン−1,2−ジオール、カンファー、チモール等を挙げることができる。温感剤としては、カプサイシン、ノニル酸バニリルアミド、ニコチン酸ベンジル、4−バニリルアルキルエーテル、ショウガオール、ジンゲロール、ジンゲロン等を挙げることができる。これらの感覚剤の中でも、温感剤として4−バニリルアルキルエーテルを用いると、刺激感の点で好ましい。これらの冷感剤や温感剤は、一種を単独で又は二種以上を組み合わせて用いることができる。
感覚剤含有マッサージ剤中の感覚剤の含有量は、例えば感覚剤が冷感剤や温感剤の場合、好ましくは0.001〜3質量%であり、さらに好ましくは0.002〜0.5質量%である。本発明によれば、特定の曲げ弾性率を有するマッサージ具と特定の物性を有するマッサージ剤との併用により、濡れた肌に付着させた感覚剤含有マッサージ剤を、マッサージしながら身体の肌に沿って容易にムラなく塗り広げることができるため、ムラのある状態の場合に起こりやすい皮膚に対する刺激を抑制しつつ、感覚剤成分による冷感や温感等をマッサージ対象部位において充分に実感できる。
更に、基板11が開口部14aを有する場合には、ボディマッサージ具10の開口部14aを介して、感覚剤含有マッサージ剤が手のひらに積極的に誘導されるため、手のひら、特に指股部にて感覚剤成分による冷感や温感等をより効果的に実感することも可能となる。
本発明の感覚剤含有マッサージ剤は、更に、カルボキシビニルポリマー及び/又はアルキル変性カルボキシビニルポリマーを含有しても良い。カルボキシビニルポリマー、アルキル変性カルボキシビニルポリマーは、アクリル酸(メタクリル酸)を主としてこれに少量のアリルショ糖で架橋した共重合体又はこれをアルキル化処理したものである。カルボキシビニルポリマー又はアルキル変性カルボキシビニルポリマーは、アルカリ剤を加えることにより水和ゲルを形成し増粘する。そのため、形成されたゲル相は、本発明の感覚剤含有マッサージ剤を皮膚に塗布した際、皮膚上に存在する塩分によって凝縮し、皮膚上に存在する水により希釈されるため、粘度が適度に低下する。カルボキシビニルポリマーとしては、重量平均分子量が50万〜500万、特に75万〜150万であるものが好ましい。このような市販品の例としては、カルボキシビニルポリマーとしてカーボポール980、カーボポール981、カーボポール934(以上、いずれも、Lubrizol社製)等が、アルキル変性カルボキシビニルポリマーとしてペムレンTR−1、ペムレンTR−2(以上、いずれも、Lubrizol社製)等が挙げられる。
感覚剤含有マッサージ剤中のカルボキシビニルポリマー及び/又はアルキル変性カルボキシビニルポリマーの合計の含有量は、濡れた肌に塗布した時(水で2倍希釈された時)に適度に粘度が低下する観点から、マッサージ剤中、好ましくは0.02〜0.9質量%であり、より好ましくは0.05〜0.7質量%、更に好ましくは0.06〜0.5質量%である。
なお、カルボキシビニルポリマー及び/又はアルキル変性カルボキシビニルポリマーによって、より有効にゲル相を形成させるには、カルボキシビニルポリマー及び/又はアルキル変性カルボキシビニルポリマーを水相ないしは油相に分散した後に、適当な中和剤を添加するのがよい。中和剤を添加することによって適度な実粘度を有するゲル相を形成することができる。このような中和剤としては、具体的には、例えば、無機アルカリ化合物や有機アルカリ化合物が挙げられる。より具体的には、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の無機アルカリ化合物のほか、(モノ、ジ、トリ)エタノールアミン、(モノ、ジ、トリ)イソプロパノールアミン、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール、2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオール、2−アミノ−2−ヒドロキシメチル−1,3−プロパンジオール等の有機アルカリ化合物が挙げられる。なかでも、より良好なゲル相を形成させる点から、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、トリエタノールアミン、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール、2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオールが好ましい。中和剤の含有量は、感覚剤含有マッサージ剤全量中、好ましくは0.004〜1.5質量%、より好ましくは0.01〜0.6質量%である。
本発明の感覚剤含有マッサージ剤は、適度な粘性を付与する点から、粘度調整剤を含有することが好ましい。かかる粘度調整剤としては、具体的には、例えば、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、カラギーナン、キサンタンガム、デンプン誘導体等の有機系高分子化合物、カオリン、タルク、酸化チタン、ケイ酸アルミニウムマグネシウム、合成ケイ酸ナトリウム、合成ケイ酸アルミニウム、合成ケイ酸ナトリウムマグネシウム等の無機系化合物が挙げられる。これらは1種単独で使用してもよく、2種類以上組み合わせて使用してもよい。
本発明の感覚剤含有マッサージ剤は、マッサージ剤全量中、界面活性剤の含有量が、好ましくは0.1%以下であり、より好ましくは0.05%以下であり、さらに界面活性剤を含まないことが特に好ましい。このようにすることで、濡れた肌に塗布した時(水で2倍希釈された時)に適度に粘度が低下させることが可能である。
本発明の感覚剤含有マッサージ剤は、マッサージ剤全量中、油性成分の含有量が、好ましくは40%以下であり、より好ましくは20%以下であり、さらに好ましくは5%以下であり、さらに油性成分を含まないことが特に好ましい。このようにすることで、濡れた肌に塗布した時(水で2倍希釈された時)に適度に粘度が低下させることが可能である。
本発明の感覚剤含有マッサージ剤には、所望により、更に上記成分以外の成分、例えば、防腐剤、顔料、色素、キレート剤、消炎剤、収斂剤、細胞賦活剤、痩身剤、美白剤、皮脂分泌抑制剤、除毛成分、抗酸化剤、香料等を適宜配合してもよい。
上述の構成を備える本実施形態のボディマッサージキット及びボディマッサージシステムによれば、濡れた肌に付着させた感覚剤含有マッサージ剤を、マッサージしながら身体の肌に沿って容易にムラなく塗り広げることができるため、ムラのある状態の場合に起こりやすい皮膚に対する刺激を抑制しつつ、感覚剤成分による冷感や温感等をマッサージ対象部位において充分に実感できる。
すなわち、本実施形態のボディマッサージキット及びボディマッサージシステムにおいては、ボディマッサージ具10を、板状の基板11の一方の面11aに手のひらを沿わせて手に装着して用いる。
そして、例えばバスルームやシャワールームにおいて、感覚剤含有マッサージ剤を手のひらにとり、その手のひらでマッサージ対象部位に付着させ(塗り広げても良い)、その後、マッサージ剤をとった手あるいは反対側の手に当該マッサージ具10を装着した状態で、突起13が分散配置された基板11の他方の面11bを接触させて、当該基板11の他方の面11bによって肌を撫でたり擦ったり揉んだりしながら皮膚に沿って基板11を移動させてゆけば、マッサージ剤が肌やマッサージ具から垂れ落ちることやマッサージ剤が肌の一部やマッサージ具に残って塗り広げにくくなることもなく、肌上の湯や水によって適度な粘度に希釈された感覚剤含有マッサージ剤を身体の肌に沿って容易にムラなく塗り広げることができる。これにより、ムラのある状態に塗布された場合に起こりやすい皮膚に対する刺激を抑制しつつ、感覚剤成分による冷感や温感等を充分に実感できる。
あるいは、例えばバスルームやシャワールームにおいて、感覚剤含有マッサージ剤を手のひらにとった手に当該ボディマッサージ具10を装着した状態で、湯や水で濡れた身体に、好ましくは突起13が分散配置された基板11の他方の面11bを接触させて、当該基板11の他方の面11bによって肌を撫でたり擦ったり揉んだりしながら皮膚に沿って基板11を移動させてゆけば、マッサージ剤が肌やマッサージ具から垂れ落ちることやマッサージ剤が肌の一部やマッサージ具に残って塗り広げにくくなることもなく、肌上の湯や水によって適度な粘度に希釈された感覚剤含有マッサージ剤を身体の肌に沿って容易にムラなく塗り広げることができる。これにより、ムラのある状態に塗布された場合に起こりやすい皮膚に対する刺激を抑制しつつ、感覚剤成分による冷感や温感等を充分に実感できる。
特に、開口部14aを有する場合、基板11に形成された相当の開口面積を有する開口部14aを流通開口として、手のひらにとった感覚剤含有マッサージ剤を身体の肌の側に流出させたり、肌に付着した湯や水を手のひら側に流入させたりしながら、感覚剤含有マッサージ剤が肌上の湯や水と混ざり合い易くなり、感覚剤含有マッサージ剤を、身体の皮膚に沿って効率良く且つ効果的に塗り広げてゆくことが一層容易となる。
本発明のマッサージ剤の拡散方法の好ましい実施態様においては、本発明の感覚剤含有マッサージ剤を、シャワーや入浴等により濡れた状態のマッサージ対象部位(例えば、肩や首、四肢等)に任意の方法により付けた後、該マッサージ剤を塗布した肌を、板状の基板の一方の面に手のひらを沿わせて手に装着して用いるボディマッサージ具にて把握揉捏して、該マッサージ剤を肌に沿って拡散させる。このような方法により、マッサージ剤を、マッサージ対象部位に容易に塗り広げることができ、感覚剤による冷感や温感等を効果的に実感させることができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されることなく種々の変更が可能である。例えば、変形誘導部は、基板の中央領域に形成されていたり、略ハート形状を備えている必要は必ずしも無い。変形誘導部は、縦横に相当の大きさの幅を有する、その他の種々の形状を備えていても良く、複数個の変形誘導部の集合であっても良い。また、基板の肌当て面となる他方の面は、平坦な面やリブの形成された面であっても良い。また、基板は、開口部や薄肉部等の変形誘導部を有しないものであっても良い。
さらに、位置決め手段は、ボディマッサージ具の所定位置、例えば、変形誘導部14や変形誘導部14としての開口部14a、基板11の中央領域等を、中指や隣接する指(人差し指及び/又は薬指)の付け根の関節付近に位置決めさせるものであってもよく、開口部14aが、指股部又は指股部近傍に配置されるように手を位置決めさせることが可能な位置決め手段であっても良い。
位置決め手段としては、例えば図8(a)〜(d)に示すように、好ましくは中指と薬指との間の指股部によって挟みこむ、略円柱形状の指股挟込み把持部(図8(a)参照)や、基板の一方の面に設けられた、当該基板の一方の面との間に指を挿入させることで指股部を配置させることが可能な、バンド(図8(b)参照)、スリットバンド(図8(c)参照)、カバー(図8(d)参照)等を、位置決め手段として採用することもできる。
本発明におけるボディマッサージ具及び感覚剤含有マッサージ剤は、例えば、組み合わせてボディマッサージに用いるキット(セット)等として、ボディマッサージ具と容器に収納した感覚剤含有マッサージ剤とを、同一のパッケージ(包装袋、包装箱)に収容して市場に流通(販売等)させることが好ましい。そのパッケージの外面やパッケージに添付する説明書等には、感覚剤含有マッサージ剤とボディマッサージ具との併用方法(例えば、マッサージ剤及び/又はボディマッサージ具の使用方法として前述した方法の何れか一以上)を記載しておくことも好ましい。
また、本発明におけるボディマッサージ具及び感覚剤含有マッサージ剤は、何れか一方、好ましくは双方に、両者を組み合わせて使用すること(好ましくは推奨すること)を表示して販売等することも好ましい。
以下、本発明について、実施例に基づき具体的に説明する。なお、表中に特に示さない限り、各成分の含有量は質量%を示す。
なお、各マッサージ剤の評価は、以下の方法にしたがって行った。
《塗りのばしやすさ、温感、刺激性》
5名の専門パネラーがシャワー直後の身体が濡れている状態で、各マッサージ剤を首・肩部に塗布し、ボディマッサージ具の一方の面に手のひらを沿わせて手に装着したボディマッサージ具にてマッサージを行い、塗布時の塗り伸ばしやすさ、ボディマッサージ具でのマッサージ時の温感、及び刺激性についての官能評価を行った。それぞれの評価基準は以下の通りであり、5名の評価点の平均を算出し、判定基準に従って評価した。
実施例1〜4及び比較例1〜6においては、図1〜図6に示す形態のボディマッサージ具を用いた。それらのボディマッサージ具においては、前述した折り位置Pにおける曲げ弾性率が、0.46gf/mmであった。折り位置Pにおける曲げ弾性率は、指股挟み込み把持部12の手首側の端部12bから手首側に7mmの位置(高さHが5mmの位置における前記距離Lが7mmとなる位置)P3を、固定面31の端31aに位置させて測定した。また、それらのボディマッサージ具においては、開口部14を2等分割する線分に沿った断面において、開口部14の開口幅は基板11の幅に対して45%であり、突起の高さ(面11bからの高さ)は8mmであり、変形誘導部14の面積は5.2cm2であった。
実施例5については、開口部を有さず、曲げ弾性率が0.67gf/mmである以外は、同様のボディマッサージ具を用いた。
(1)塗布時の塗り伸ばしやすさ
〈評価基準〉
5:とても塗り伸ばしやすい
4:塗り伸ばしやすい
3:やや塗り伸ばしやすい
2:あまり塗り伸ばしやすくない
1:塗り伸ばしやすくない
〈判定基準〉
◎:5点以上
○:4点以上5点未満
△:2.5点以上4点未満
×:2.5点未満
(2)マッサージ具でのマッサージ時の温感
〈評価基準〉
4:熱すぎるほどの温感を感じた
3:心地良い温感を感じた
2:やや心地良い温感を感じた
1:温感を感じなかった
〈判定基準〉
××:4点以上
○:3点以上4点未満
△:2点以上3点未満
×:2点未満
(3)刺激性
〈評価基準〉
5:全く刺激性がない
4:ほとんど刺激性がない
3:許容範囲の刺激性
2:やや刺激性がある
1:非常に刺激性がある
〈判定基準〉
◎:5点以上
○:4点以上5点未満
△:2.5点以上4点未満
×:2.5点未満
[実施例1〜4、比較例1〜6]
表1〜表2に示す原料を混合してマッサージ剤を調製し、上記方法により評価を行った。結果を表1〜表2に示す。なお、粘度(25℃)の測定には、BM型のデジタル粘度計(東機産業株式会社社製のTVB−10M)を用い、前述の通り、粘度に応じたローター及び回転数にて測定した。また、2倍希釈時の粘度は、25℃に保持したマッサージ剤に、25℃のイオン交換水を質量において同量添加し、攪拌して得た2倍希釈液の粘度を測定した。
Figure 0005937369
Figure 0005937369
表1の結果によれば、実施例1〜5では、手のひらに剤を取った時に垂れることなく、濡れ肌でのボディマッサージ具使用時(2倍希釈時)は適度に粘度が低下し、マッサージによりマッサージ剤を、肩や首の肌に沿ってムラなく塗り広げることができ、肩や首において感覚剤の効果が充分に実感可能であった。皮膚低刺激性の点でも問題はなく、なかでも温感剤としてバニリルブチルエーテルを用いた実施例1は、実施例2よりも皮膚低刺激性の点で良好であった。
一方、2倍希釈時の粘度の低すぎる比較例1及び2は、濡れ肌でのボディマッサージ具使用時(2倍希釈時)に粘度が低くなりすぎてしまい、肌から垂れおちてしまう結果、マッサージ対象部位において温感を感じられなかった。2倍希釈時に水となじまず分離したままで粘度が測定不能な比較例3は、刺激感の点で好ましくなかった。希釈前の粘度も低すぎる比較例1については、塗り伸ばし易さに関しても垂れてしまい好ましくなかった。また、2倍希釈時の粘度の高すぎる比較例4及び5は、濡れ肌でのボディマッサージ具使用時(2倍希釈時)に粘度が高く刺激感の点で好ましくなかった。比較例5及び6については、塗り伸ばし易さに関しても伸びが悪くムラ付着してしまい対象部位での刺激感の点でも好ましくなかった。
10 ボディマッサージ具
11 基板
11a 一方の面
11b 他方の面
11c 後端外周縁部
11d 先端外周縁部
11e 側縁部
12 指股挟込み把持部
12a 指股挟込み把持部の基板の後端縁部側の基端部
12b 指股挟込み把持部の側面
13 突起
13a リング状凹溝
13b 中央小突起
14 変形誘導部
14a 開口部
15 位置決め手段
16 板状部分
17 表面リブ
18 側面リブ
19 指掛けつば部
20 周縁肉厚部
X 屈曲谷線

Claims (13)

  1. 手の握力により変形可能であり、曲げ弾性率が0.1〜0.9gf/mmである板状の基板を有し、該基板の一方の面に手のひらを沿わせて手に装着して用いるボディマッサージ具;
    及び、
    感覚剤を含有し、希釈前の25℃での粘度が500〜300000mPa・sであり、水により2倍に希釈した時には、粘度が低下して25℃での粘度が50〜15000mPa・sとなるマッサージ剤;
    を有するボディマッサージキット。
  2. 前記基板は、少なくとも、前記ボディマッサージ具を手に装着して中指及び隣接する指をそれらの付け根から折り曲げたときに折り曲げられる折り位置における曲げ弾性率が0.1〜0.9gf/mmである、請求項1記載のボディマッサージキット。
  3. 前記基板の一方の面に起立する指股挟み込み把持部を有し、前記基板は、少なくとも、前記指股挟み込み把持部の手首側の端部から手首側に5〜10mmの位置における曲げ弾性率が0.1〜0.9gf/mmである、請求項1又は2記載のボディマッサージキット。
  4. 前記基板は、変形誘導部を備えている、請求項1〜3の何れか1項記載のボディマッサージキット。
  5. 前記水により2倍に希釈した時の25℃での粘度が、前記希釈前の25℃での粘度の3/4〜1/200である、請求項1〜4の何れか1項記載のボディマッサージキット。
  6. 感覚剤が、l−メントール、dl−メントール、乳酸メンチル、3−l−メントキシプロパン−1,2−ジオール、カンファー、及びチモールから選択される1種又は2種以上の冷感剤、及び/又は4−バニリルアルキルエーテル、カプサイシン、ノニル酸バニリルアミド、ニコチン酸ベンジル、バニリルブチルエーテル、ショウガオール、ジンゲロール及びジンゲロンから選択される1種又は2種以上の温感剤である、請求項1〜5の何れか1項記載のボディマッサージキット。
  7. マッサージ剤中における温感剤及び/又は冷感剤の含有量が0.001〜3質量%である、請求項1〜6の何れか1項記載のボディマッサージキット。
  8. マッサージ剤中における界面活性剤の含有量が0.1質量%以下である請求項1〜7の何れか1項記載のボディマッサージキット。
  9. マッサージ剤中における油性成分の含有量が40質量%以下である請求項1〜8の何れか1項記載のボディマッサージキット。
  10. マッサージ剤が、カルボキシビニルポリマー及び/又はアルキル変性カルボキシビニルポリマーを含有する、請求項1〜9の何れか1項記載のボディマッサージキット。
  11. 前記カルボキシビニルポリマー及び/又はアルキル変性カルボキシビニルポリマーの合計の含有量が0.02〜0.9質量%である、請求項10記載のボディマッサージキット。
  12. 手の握力により変形可能であり、曲げ弾性率が0.1〜0.9gf/mmである板状の基板を有し、該基板の一方の面に手のひらを沿わせて手に装着して用いるボディマッサージ具;
    及び、
    感覚剤を含有し、希釈前の25℃での粘度が500〜300000mPa・sであり、水により2倍に希釈した時には、粘度が低下して25℃での粘度が50〜15000mPa・sとなるマッサージ剤;
    を有するボディマッサージシステム。
  13. 感覚剤を含有し、希釈前の25℃での粘度が500〜300000mPa・sであり、水により2倍に希釈した時には、粘度が低下して25℃での粘度が50〜15000mPa・sとなるマッサージ剤を濡れた肌に塗布し、該マッサージ剤を塗布した肌を、板状の基板の一方の面に手のひらを沿わせて手に装着して用いるボディマッサージ具にて把握揉捏して、該マッサージ剤を肌に沿って拡散させるマッサージ剤の拡散方法であり、
    前記基板は、手の握力により変形可能であり、曲げ弾性率が0.1〜0.9gf/mmである、マッサージ剤の拡散方法。
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