JP3103309U - 洗顔用パッド - Google Patents

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仁 山口
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株式会社山一装粧具
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Abstract

【課題】オイルクレンジングを用いて顔面のメイクや毛穴の汚れを良好に取ることができる洗顔用パッドを提供する。
【解決手段】パッド本体1が、弾性を有するシリコン樹脂で扁平な薄板状に成形されている。パッド本体1の全体の基本形状は、上下縦長の卵形状である。パッド本体1の下面は、上下の一端部分が小突起群領域2に、残りの大半部分がブラシ領域3にそれぞれ設定されている。小突起群領域2には、多数の小突起5が一体に突設されている。ブラシ領域3には、小突起5よりも高く突出する多数のブリッスル6が密に植設されている。パッド本体1の小突起群領域2には、多数の抜き孔7が上下方向に貫通状に形成されている。パッド本体1の上面9のほぼ中央部位には、2本の指ではさみ持つことができる指持ち突起10が一体に突設されている。
【選択図】図1

Description

本考案は、顔面に当て擦ることによりメイクや毛穴の汚れを落とすのに用いる洗顔用パッドに関する。
この種の洗顔用パッドにおいて、
(1)パッド本体を軟質合成樹脂製にすること、
(2)パッド本体の全体形状を円形にすること、
(3)パッド本体の下面を凹凸状の肌当たり面に形成すること、
(4)パッド本体の上面のほぼ中央部位に、指先でつかむことができる突起を一体に設けることは、特許文献1に公知である。
そこではパッド本体の上面側の突起を指先でつかんでパッド本体を手にし、パッド本体の下面側を顔に当ててマッサージすることにより、クレンジング剤で浮いたメイクや毛穴の汚れを落とすことができる。
特開2000−41886号公報
しかし、顔面の中でも柔らかく擦り付けたい部位と、小鼻や額などゴシゴシ強く擦って皮脂質などをこそぎ取りたい部位とがあるところ、上記の従来例では、パッド本体の凹凸下面が均一形状で、これに対応するようになっていない。オイルクレンジングを使って浮き上がった皮脂質などの汚れも、顔に再びなすり付けられる感があり、ここにも問題があった。
そこで本考案の目的は、顔の部位によって柔らかくマッサージできたり、強く擦り付けるようにマッサージできる、メイク落としや汚れ落とし用の洗顔用パッドを得るにある。更に、本考案の目的は、顔をマッサージしながら、浮いた汚れをパッド本体の肌当て面(下面)から外側の上面に導き出して、汚れ取り機能を有効に発揮させることができる洗顔用パッドを得るにある。
本考案に係る洗顔用パッドは、パッド本体1が軟質合成樹脂製であって、弾性を有する扁平な薄板状に形成されている。軟質合成樹脂としては、シリコンゴムを含むシリコン樹脂が用いて好適である。パッド本体1の平面形状は、基本的に上下縦長の円形状である。つまり、パッド本体1の全体形状は卵形や楕円形などにすることができる。
パッド本体1の下面は肌当たり面になる。このパッド本体1の下面は、図2に示すごとく上下の一端部分が小突起群領域2に、残りの大半部分がブラシ領域3にそれぞれ設定されている。この小突起群領域2には、多数の小突起5が一体に突設されている。
ブラシ領域3には、小突起5よりも高く突出する多数のブリッスル6が密に植設されている。更に具体的にみると、ブラシ領域3は、毛足が長いブリッスル6からなる第1ブラシ部3aと、毛足が短いブリッスル6からなる第2ブラシ部3bとを含み、パッド本体1の下面において、上下の一端側に小突起群領域2が、上下の他端側に第2ブラシ部3bがそれぞれ設けられている。
パッド本体1の少なくとも小突起群領域2には、いくつかの抜き孔7が上下方向に貫通状に形成されている。この抜き孔7は、ブラシ領域3にも設けることができる。
パッド本体1の上面9のほぼ中央部位には、2本の指ではさみ持つことができる指持ち突起10が一体に突設されており、指持ち突起10の上端が、ラッパ状に開いて吸盤機能を有する。すなわち、指持ち突起10は、パッド本体1の上面9に一体に突設された軸部10aと、この軸部10aの上端に設けられた吸盤部10bとを有する。
本考案の洗顔用パッドの使用に際しては、人差指と中指との間に指持ち突起10をはさんでパッド本体1を手にし、クレンジング剤を用いてパッド本体1の下面側を顔に当てて滑らすことにより、クレンジング剤で浮いたメイクや毛穴の汚れを落とすことになる。そのとき、ブラシ領域3のブリッスル6群は、顔の凹凸に沿って柔らかくフィットする。小突起群領域2では、小突起5を小鼻や額などに強く押し付けてマッサージ効果を得るのに有利となる。使用後は、水洗いしたのち、指持ち突起10の上端の吸盤部10bを介して鏡の面などに吸着しておくことができる。
請求項1記載の本考案に係る洗顔用パッドによれば、顔面からの皮脂質などの汚れは、顔になすり付けられることなく、抜き孔7を介してパッド本体1の上面外側へ導き出せる利点を有する。
請求項2記載の本考案によれば、肌当たりを良くするために、パッド本体1を柔軟性に富む薄板状にしても、補強突条11が連続状に形成されているので、使用時にパッド本体1の周縁部が折り重なるといったことがなく、パッド本体1の保形性が維持されて使い勝手が良い。
請求項3記載の本考案に係るブラシ領域3は、パッド本体1の中央側が毛足の長い第1ブラシ部3aになっており、パッド本体1の端側が毛足の短い第2ブラシ部3bになっているので、ブラシ領域3の全体が顔の凹凸に沿いやすい。とくに、第2ブラシ部3bを鼻の回りなどに柔らかくフィットさせることができる。
図面は本考案に係る洗顔用パッドの実施例を示しており、弾性を有するシリコン樹脂製のパッド本体1が、扁平な薄板状に形成されており、パッド本体1の全体の平面形状は、基本的に上下縦長の楕円形状を呈している。より詳しくは、下半部が曲率半径の大きい円形で、上半部が曲率半径の小さい円形になっていて、全体が卵形であり、図3において上部の外周縁の上部右側に凹み1aが形成されている。
図2において、パッド本体1の下面は、下端部分が小突起群領域2に、残りの大半部分がブラシ領域3にそれぞれ設定されている。小突起群領域2には、多数の円形の小突起5が密に一体突設されている。図2において、仮想線Pは小突起群領域2とブラシ領域3との境界線を示す。
ブラシ領域3には、小突起5よりも高く突出する多数のブリッスル6が密に植設されている。更に具体的にみると、ブラシ領域3は、毛足の長いブリッスル6からなる中央部位の第1ブラシ部3aと、毛足の短いブリッスル6からなる上端側の第2ブラシ部3bとからなる。図2において、仮想線Qは第1ブラシ部3aの設置領域と第2ブラシ部3bの設置領域との境界線を示す。その結果、パッド本体1の下面において、下端側に小突起群領域2が、上端側に第2ブラシ部3bがそれぞれ設けられている。
図1および図5において、パッド本体1の小突起群領域2には、小突起5間に多数の抜き孔7が上下方向に貫通状に形成されている。
パッド本体1の上面9のほぼ中央部位には、指持ち突起10が一体に突設されている。この指持ち突起10は、パッド本体1の上面9に一体に突設された軸部10aと、この軸部10aの上端に設けられて、ラッパ状に開く吸盤部10bとを有する。軸部10aは左右側面が平行な垂直面に形成されて、上下方向に長い角軸状に形成されている。
なお、パッド本体1の上面9には、外周縁に環状の補強突条11が連続状に形成されていて、これにて柔軟なパッド本体1を扁平形状に保形している。
本考案の洗顔用パッドの使用に際しては、パッド本体1の上面9に使用者の指先を当て、人差指と中指とで指持ち突起10の軸部10aの左右側面をはさむと、オイルクレンジングを用いるときでも吸盤部10bで2本の指の間からパッド本体1を滑り落とすことなく持つことができる。
パッド本体1を手にし、クレンジング剤を用いてパッド本体1の下面側を顔に当ててマッサージすると、クレンジング剤で浮いたメイクや毛穴の汚れが落ちる。ブラシ領域3のブリッスル6群は、顔の凹凸に沿って肌に柔らかくフィットする。小突起群領域2は、ここでの小突起5を小鼻や額などに強く押し付けて皮脂質を取るのに向いている。
パッド本体1の下面側を顔に小円を描くように当ててマッサージして行くと、先の汚れなどは抜き孔7に誘い込んでパッド本体1の上面9側に出て来る。したがって、皮脂質をパッド本体1で肌に再び塗り付けることが少なくなり、そのような違和感を解消できる。
使用後は、パッド全体を水洗いすればよい。そして、次の使用に備えて、パッド本体1は指持ち突起10の吸盤部10bで鏡の面などに吸着しておくことができる。
図示例に代えて、前記凹み1aを省略し、パッド本体1の平面形状を卵形にしてもよいし、上下方向に長い長円形状にしてもよい。抜き孔7は、ブラシ領域3を含めて全体に分布するよう形成されていてもよい。
図2のA−A線断面図 底面図 平面図 図3のB−B線断面図 斜視図
符号の説明
1 パッド本体
2 小突起群領域
3 ブラシ領域
3a 第1ブラシ部
3b 第2ブラシ部
5 小突起
6 ブリッスル
7 抜き孔
9 上面
10 指持ち突起
11 補強突条

Claims (3)

  1. パッド本体1が軟質合成樹脂製であること、
    パッド本体1が、弾性を有する扁平な薄板状に形成されていること、
    パッド本体1の平面形状が、基本的に上下縦長の円形状であること、
    パッド本体1の下面は、上下の一端部分が小突起群領域2に、残りの大半部分がブラシ領域3にそれぞれ設定されていること、
    小突起群領域2には、多数の小突起5が一体に突設されていること、
    ブラシ領域3には、小突起5よりも高く突出する多数のブリッスル6が密に植設されていること、
    パッド本体1の少なくとも小突起群領域2には、いくつかの抜き孔7が上下方向に貫通状に形成されていること、
    パッド本体1の上面9のほぼ中央部位には、2本の指ではさみ持つことができる指持ち突起10が一体に突設されていること、
    指持ち突起10の上端が、ラッパ状に開いて吸盤機能を有することを特徴とする洗顔用パッド。
  2. パッド本体1の上面9の外周縁に、一連の補強突条11が一体に突出形成されている請求項1記載の洗顔用パッド。
  3. ブラシ領域3は、毛足が長いブリッスル6からなる第1ブラシ部3aと、毛足が短いブリッスル6からなる第2ブラシ部3bとを含み、
    パッド本体1の下面には、上下の一端側に小突起群領域2が、上下の他端側に第2ブラシ部3bがそれぞれ設けられている請求項2記載の洗顔用パッド。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013119027A (ja) * 2011-12-09 2013-06-17 Kao Corp 感覚剤含有マッサージ剤用マッサージ具
JP2013154130A (ja) * 2012-01-31 2013-08-15 Kao Corp ボディマッサージキット
JP2013154129A (ja) * 2012-01-31 2013-08-15 Kao Corp ボディマッサージキット

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