JP6896949B2 - 異形紐状体でなるマッサージ具とその製造方法 - Google Patents

異形紐状体でなるマッサージ具とその製造方法 Download PDF

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発明の属する産業分野
本発明は身体をマッサージするときに介在させるマッサージ具に関する。
従来マッサージ具におけるマッサージ突起の形状は、丸棒型や円錐型などを密設し、何れもそこに加える力を軸方向に働かせ、肌を突く方向に押圧する形式のものが一般的である。
実登3076878 特許5777010
先行技術の〔特許文献1〕においては、略球面状先端を持つ突起が示され、それは、複数の突起を立設することでこの突起の縦横自在な傾動を確保するとし、また、突起の剛性についても足で踏んでも圧潰しない程度、と規定されている。つまり、突起は相当な強度を有すると理解され、その軸方向に加圧して作用させることが示されている。
前記傾動を確保することで、身体を摺り洗う時の摺動に対して突起の先端形状、すなわち略球面状先端で対応できるものとしていることは、突起の先端部が皮膚に作用する形態のマッサージ具と理解できる。
〔特許文献2〕においては、マッサージ突起を突出体として表示し、その形体は弾性を有する複数本の略円柱状体、であるとしている。この場合においても突出体の機能はその軸方向に加圧して軸の先端が肌に作用するものであることが示されている。
前記先行技術事例が示すように一般的に身体のマッサージ具において、肌に接触する部分は丸みを作るなどしたマッサージ突起が構成され、その突起の先端を押し当てるなどして肌を刺激することが行われている。
然るに、刺激部が突起の先端に限られる現状では狭い範囲、つまり多数の球面状先端部で衝突させる接触感となることから、この場合刺激が限定的で単調なものになり易かった。また、傾動して摺る作用が加わるが、これも多数の球面状先端部が摺動するだけの単調な刺激であり、全身のマッサージにおいては不十分で単調になり易く、低度の刺激性であった。
以上の現状を鑑み、本発明は従来のマッサージ具では実現できなかった、より多彩な感触の得られるマッサージ具を実現することを課題とする。
柔軟性合成樹脂材によって成型された、マッサージ紐を、支持体表面に群状に立設、前記支持体とが一体で構成され、前記支持体を手掌に着脱自在に装着するための装着手段を具備してなるマッサージ具において、
前記マッサージ紐は、紐個別に、柔軟材標準形(13)を変形加工したもの、前記柔軟材標準形(13)の側部に異形突起(16)を設置したもの、その両方を備えたもの、の形体のうちから選ばれる1形体、又は複数の形体、によって形成する異形紐状体(11)によって構成されるマッサージ具構造と、
前記異形紐状体(11)が少なくともマッサージ施術時の押圧によって倒伏し、前記支持体(12)によって、倒伏した前記異形紐状体(11)の側部をもって肌を押え、マッサージ具が押圧をなす押圧構造と、
施術時の進行方向が自在に変転する当該マッサージ具の、摺動に追随変転する倒伏した前記異形紐状体(11)個々の変転摩擦と、同時に前記変転動作がその個々に捻れ作用とその反作用とを生じさせながら摩擦する前記異形紐状体(11)の捻れをともなう変転摩擦構造と、
によって構成されることを特徴としたマッサージ具である。
請求項1に記載の柔軟性合成樹脂材でなる異形紐状体(11)を備えたマッサージ具の製造方法であって、
蝋を素材としてマッサージ具の原形を形成する工程と、
前記原形をもって外型(14)を成型する第1成型段階と、
前記外型(14)をもって柔軟性合成樹脂材を素材とする第2成型段階と、
を含み、
前記マッサージ具の原形を形成する工程は、
紐個別に、柔軟材標準形(13)の一部を変形加工すること、前記柔軟材標準形(13)の側部に突起(16)を設置すること、及び前記変形加工と突起設置を併せて形成すること、の形体のうちから選ばれる1形体、又は複数形体によって異形紐状体(11)の原形マッサージ紐を形成する工程と、
前記原形マッサージ紐を融着により、支持体の原形である原形蝋盤(24)上へ立設一体化して、それを少なくとも適当な密度で群状配置することで立設群を形成して全体蝋材原形(25)を形成する工程と、からなり、
前記第1成型段階は、
外型の素材として、セメント、合成樹脂材、又はその他の、溶解/硬化する素材を用い、当該外型素材の溶解材、又は半流動体状にある中に前記全体蝋材原形(25)を逆さにして支持体裏面以外の全体を浸漬し、前記外型素材の固化後に原形蝋材物を融解脱蝋して外型(14)を形成する工程からなり、
前記第2成型段階は、
上記第1成型段階で得られた外型(14)をもって、柔軟性合成樹脂材を素材とする第2の成型を実施し、この第2成型段階において装着手段を固着する工程からなること、を特徴とするマッサージ具の製造方法である。
請求項2に記載の、異形紐状体(11)の原形マッサージ紐を形成する工程において、少なくとも一部の突起設置を手作りすることを特徴とするマッサージ具の製造方法である。
第1発明の効果は、マッサージによって、掲げる特徴的構造が夫々に、あるいは関連して作用するもので、
紐状体の側部異形は個々に手作りも含めて形成されるオリジナル異形となっており、その異形紐状体によって発生する倒伏、摺動、追随、変転、捻れ、其々の運動に伴い肌を押え刺激する多様な摩擦刺激効果が得られ、
前記運動が絡み合うことで、順次他の異形刺激が発生し、摺動速度と力加減も含めた感触や刺激は様々にミックスされて、従来のような単調が基調であるマッサージ具では得ることができなかった複雑な感触が得られるマッサージ効果を得たものである。
マッサージ施術により摺動速度や力加減も含めた変転自在な摺動を加えることが可能であることから、施術の試行を元に紐状体の側部異形を、特徴ある形状に計画、具体化する試行性を得られる効果がある。
第2発明の効果は、図1(イ)に示すマッサージ具の装着手段が一つ目の、指掛りループと掌部用ループによる装着構造である時、手掌をループに滑り込ませる様に挿入出来、着脱が最も容易かつ自在に実現する効果がある。支持体の型が平板型よりも厚いマット型である場合に適合する構造である。
二つ目の装着手段は、少なくとも指五本のうち三本を図5に示す如く指袋19によって装着し、掌部を前記同様に掌部用のループ18で装着する組合せによるものである。この装着構造によると指先の支持力と操作性が向上し、従ってマッサージにおける施術性が向上する。支持体は薄形の平板型が適合する。
さらに三つ目の手段では、支持体の平板型を五指の手の平に合わせて指股20を設置、手への装着手段を五指の手袋型21を採用したことにより、この装着方法は速やか且つ確固たる装着ができることから、五指の独立性によってマッサージ具の操作性を向上させる効果が得られたものである。支持体は更に薄くしてシート状も良く適合する。
製作過程における、蝋材原形の全体を逆さにして支持体裏面を除く全体を浸漬する前に、指掛りと手掛りを設置しておくことで、その素材固化によって固結と連結が成り、装着手段の具備が適切に成されるものとなる。
第3発明の効果は、製造方法にかかるものであり、請求項3に明示した製造方法によることで、蝋材によって製作する異形部の原形は繊細脆弱となる端部でも容易に製作できるという蝋材の特徴がある。成型の原形を蝋材で実現することは既に行われている手段であるが、本発明においては手作りの造形部分を加えてオリジナル原形としたことで、特徴ある製品化が実現されたものである。さらに、良好なマッサージ感を得るための形状転換試行が容易に出来ることもマッサージ具の構造故の特徴である。
請求項3に示す製法によることで多彩で複雑な形状も確実に柔軟性合成樹脂材へと転換できるもので、複雑な部分は離型取り出し時の強い抵抗となるが、少なくとも節を有する芯材が脱型動作に対し良好に作用して離型はなされ、複雑部分も正確に再現することができる製法として実現したものである。
マッサージ紐における異形の多彩性が様々な刺激や感触を現す効果となっており、紐状体が夫々固有の異形部を有することは、蝋材の異形を一本ごとに手作りし、それを融着によって一本ごとに立設する製作手順であるため自然にオリジナルとなるものであり、これを群状に立設する構造を支持体との一体成型により実現したことで、マッサージ具そのものがオリジナルとなり、得られるマッサージ感触が従来のマッサージ具では得ることができなかった、異形由来の特徴的なマッサージ効果として得られた。
原形製作の段階に異形突起の形状を様々に工夫することや、素材の柔軟度を調整することでマッサージ刺激の度合いを微妙に変更することが可能であり、マッサージによる体感をデータベース化して整理することで、更なる質の向上を図ることができる効果がある。
(イ)本発明マッサージ具を手に装着した実施例1の裏側から見た斜視図 (ロ)本発明マッサージ具を手に装着した実施例1を下方から見た斜視図 (ハ)本発明マッサージ具マッサージ体の形状例を示す側面図 (ニ)従来の柔軟材紐状態形状を示す側面図 本発明マッサージ具を成型する外型の断面図 本発明マッサージ体と装着手段との関係を示す断面図 本発明マッサージ具の装着手段の例を示す斜視図 (ホ)本発明マッサージ具の装着手段の例を示す斜視図 (ヘ)本発明マッサージ具の装着手段の例を示す斜視図 本発明マッサージ具成型の蝋材原形を表す斜視図
本項説明にあたり用語の定義について述べる。
本項の説明においては、先ず、従来型マッサージ具を構成する部材として、肌に直接触れるマッサージ体の従来型について、その断面形状如何に拘わらず表面形が軸方向に突部のない、直線形でなり、合成樹脂製で所定の硬度を有し、テーパー状を含めて、その先端部をもって軸方向に力を加えて肌にマッサージ作用をさせるものであり、これをマッサージ体の従来型標準形と定義する。
また、マッサージに限らず、一般的な玩具などにおいて見られる柔軟性シリコーンによって形成される、表面形が軸方向に突部のない直線形でなり、テーパー状を含めてストレート形で形成された紐状体を柔軟材標準形紐状体と定義して説明する。
この柔軟材標準形の一部又は全部に変形加工を加えたもの、及び表面に突部を設置したもの異形とし、それ以外の紐状体を柔軟材標準形と定義する。
マッサージ具における、マッサージ体の端部が肌に接触して肌上を摺り動かす動作を、摺動と定義する。
また、本発明を説明するにあたり、マッサージ時に肌を直接摺る主要部材はマッサージ紐であり、先行技術のマッサージ具において示されている突起、あるいは突出体、に替えて構成するマッサージ体であり、その形状と機能性からこれを異形紐状体と呼称し、先行技術との相違を明確にした。
次に本発明を実施例によって、図面を参照しながら説明する。
本発明マッサージ具を形成する素材として、柔軟性合成樹脂材のうちから特にシリコーンが最適とするものであり、柔軟性シリコーンを素材として、[図2]に示すマッサージ体のマッサージ紐、すなわち異形紐状体11とその支持体12とを一体成型によって成型する。
肌のマッサージ具として現す柔軟材標準形13の変形加工として、標準形の軸方向に捻り、又は曲付けの変形加工を施したもの異形とし、それ以外の紐状体を、また柔軟材標準形の側部周囲に様々な形状の突部を設置し、
さらに変形加工と前記突部設置の両方を備えた構成など、ランダムに異形を形成し、この異形紐状体11を支持体12上に、少なくとも根元は直立して、群状に設置する。
紐状体の前記群状配置の中に、柔軟材標準形紐状体13を混在させたマッサージ具とすることで、肌に対するより複雑な刺激感触をもたらし、前掲感触に押圧と摺動速度の強弱が加わり、総合的に高い好感度のマッサージ感触が得られるマッサージ具が実現される。
群状立設する異形紐状体11の長さは異形の形状により左右され、群立する紐状体が倒伏し、摺動するとき他と絡み付くことも良く、絡み着いてもそれが自然に解ける程度の長さと形状で構成される。これは、設置される異形紐状体11の長さと、異形突起1 6の形状、大きさと、群状配置が、密接に絡み合う関連性を勘案して導き出され、設計段階で適宜決定される。
また、異形紐状体11の形状においては、身体のマッサージをする目的からして、そのマッサージ紐を繊細なものにすることは相応の効果を生み出すものであり、蝋材原形の製作過程において、可能な範囲で繊細化を実現することによって実現される。
[図1](イ)に示す支持体12の裏側には、これを手に装着するための装着手段である指掛り、ループ帯17、18があり、これに手指を挿入して装着する。装着されたマッサージ具を表側から見ると図(ロ)の状態であり、このまま肌上に降ろして押え、マッサージ施術をする。
肌上に押えられることで、倒伏した前記異形紐状体11の元部が先導し、先方部が追随して肌上を縦横に摺り移動することで、前記倒伏紐状体の個々に捩れと、その戻り反動を発生する倒伏紐状体構造とその設置構造が特徴であり、このように形成される異形紐状体11を肌上に押えると、それは倒伏して異形由来の多様な接触点による押圧と複雑な軌跡の摩擦を発生させて肌を刺激するのである。
第1の成型については後述することとし、第2の成型に際し、外型14に形成される異形紐状体用の成型穴にシリコーンが注入され、固化する前に、繊維体によって糸状に撚られ節を有する芯材15を挿入し、支持体材の肉厚の中に倒して配置することで離型引出しを容易化することが実現され、異形紐状体芯材を剛性の強いものにすることで、紐状体シリコーンは柔軟なものとしながら、剛性を影響させる異形紐状体11とすることが可能となる。また、この異形紐状体芯材設置を省略することも選択できる。
異形紐状体11は、柔軟性シリコーンでなるところの、図2(ニ)に示す断面丸型や角型、星型などの一般的な3種のストレート形状、及び1種が示されるテーパー状錐形でなる柔軟材標準形13に、変形や突起の設置などを加えて異形を形成するもので、倒伏により側部の異形部が肌を摺る、及び、押す/押える構造としたことが特徴であり、従来技術で言われる硬度のある突起、及び突出体の軸先端部を使って肌を刺激するものとは、構造及び構成が異なる別の形態である。
図2(ハ)に異形紐状体11の形状的な例を示すもので、マッサージ体10は様々に変形や異形をもって構成され、そこへ柔軟材標準形紐状体13をも合わせて混成状態によって多彩なマッサージ効果を高めることが容易になされる構造である。
マッサージの開始により少なくとも紐状体が強制倒伏することから、その側面に異形突起16を形成し、多様な紐状体形状を混在させたマッサージ具を成型により実現し、その構成により柔軟性紐状体でなる様々な形状の異形紐状体を肌に接触させるようにこれを具体化したもので、従来のマッサージ具では得られなかった異形紐状体11が発生させる多彩かつ複雑な感触とその変化が得られる。そのために紐状体に必要最小限の長さを持たせ、側面に多様な形状を形成しておくことが効果的となる、即ち倒伏させて使用する異形紐状体11を実現したものである。
マッサージ中の倒伏紐状体の状態は常に、下は肌と、上は支持体12とに挟まれて、押圧の強弱の中で摺動と変位をしながらマッサージする刺激体として作用する。即ち、肌との接点及び箇所が多彩化し、当該マッサージ具は使用段階で異形紐状体11を肌に押し当てる時その元部が屈折するものとなり、異形紐状体11を肌上に倒伏させると、支持体12上にある全ての倒伏紐状体が全面的にマッサージ摺り面として肌に密接合致して、肌表面のうねりに合うマッサージ体が自然に形成され、マッサージ効果が向上する。
本発明によるマッサージ具を手掌に装着支持する手段として、最も簡単な手段ではループ帯を指掛りとして必要数を、掌部と共に異形紐状体支持体12の裏側に設置する。このときの支持体形状は楕円形の1枚で構成される全一面、若しくは指股となる切り込みを入れて一部分割面とすることが適切である。
さらにループ帯に替えて全面を一つの袋で覆うことも着脱を容易なものとすることが出来る。
また、図5に示すように、前記ループ帯17に替えて指袋19の必要数を、前記の掌部ループ18と併せて設置するとともに、指袋19に合わせてその指股20を構成することも各指の自由度が向上し、より確実な支持力が得られる手段となる。
図6(ホ)に示す全体を一つの袋体27で覆うことも、装着を容易にする効果がある。
さらに、マッサージにおける皮下脂肪等の掌握力を増す支持構造として、異形紐状体支持体11を、図6(ヘ)に示すように五指に倣って掌状に指股を切り、その裏側に手袋型21の支持手段を設置する。この時の支持体11はシート状に薄いものが適合し、これにより支持力や操作力が増強して、より好いマッサージが施術し易くなる。
前記に示す3例のマッサージ具の装着手段は、何れの場合も柔軟性合成樹脂材による第2の成型段階において、外型14に注入される固化前の液状にある支持体12の裏側所定位置に配置し、前記液状に浸漬することで構成する布体織目に浸含して、固化による両部材を固着一体物化するものである。又、前記織目とは別に、繊維体によるアンカー22として浸漬設置することも高い固定力効果が得られる。
次に、本発明マッサージ具製造法の実施例を説明する。
蝋材による本発明のマッサージ具原形製作の特徴は図7にその例を示し、紐状体原形製作は成型と手作りによってなされ、様々に異なる異形紐状体の蝋材原形23を部分的溶融を加えるなどして形成した後、支持体となる蝋盤24上に手作業により植樹するかの如くに逐次融着しながら必要な全てを立設して群状に全体原形25を形成する。
第1成型によってマッサージ具成型の外型を成型する。前記溶解した外型材の中に前記全体原形25を逆さにして、蝋盤24の裏面を上方に開放するように浸漬し、外型材固化後に、蝋材を加熱溶融することによって、容易且つ細部まで、異形であっても完全に脱蝋がなされ、オリジナル外型14を得る。
これにより得られたオリジナル外型14をもって第2成型へと進め、柔軟性シリコーン成型を離形剤の併用等によって、外型14を破壊することなく目的の異形紐状体、すなわちマッサージ具が容易に成型される。
外型14に柔軟性シリコーンを注入する段階において、注入口は支持体12の裏側にあたる裏面を上方に向けて開放状態にして溶解素材を注入すると、溶解素材が満たされた状態に至り、外型14上端には支持体12の厚さAが図3に示すように形成されて素材注入が終了する。
この時、外型14の上端部から支持体形成のために、一例として深さ30mmに設定し、これを素材注入で満たすことで、厚み30mmの支持体12が形成される。注入を29mm低い高さで終了するならば厚さ1mmの支持体12が形成される。
このようにして、支持体12の厚さAは溶解素材注入の段階において調整することが可能であり、その厚さ値Aの決定は紐状体の形状により、現実に適した数値として概ね0.1mmのシート状から50mmのマット状までの範囲において決定される。その決定条件は、そこで一体成型される紐状体の形状、主に太さを勘案してなされる。
製作工程において異形紐状体を構成する柔軟性合成樹脂材の中に、前記した繊維体を芯材15として通設することが望ましい。その芯材15の有する剛性が曲げに対する反発力となって良好なマッサージ力として反映させることを可能にするからである。
前記した、当該柔軟性合成樹脂材が固化する前に異形紐状体11の中に糸状芯材15を挿入するにあたり、糸状芯材に少なくとも節があることが望ましく、固化した異形紐状体11を外型14から引き抜き脱型する際、その強度をもって成型の良好な脱型に作用する。
蝋材紐状体の側部異形は、個々に手作りも含めて形成されることからオリジナルな異形突起となっており、紐状体が其々固有の異形突起を有してなる群状設置の、異形紐状体で構成される蝋材全体原形は、高いオリジナル性を現すものとなる。
また、第2成型を経て得られた成型物を、蝋材原形に替えてオリジナル原形とすることで、それによる第3成型によって複製することが出来、量産に適合した製造法として活用される。
実施例において詳述した製造過程により製造することで、従来には無かったマッサージ具を得ることができる。
作用
マッサージ紐の肌に対する作用を述べるならば、
掌に装着した当該マッサージ具で肌をマッサージするとき、その動きは往復や転回、折返しなどを繰返す様々に肌上を移動する動きとなる。それは倒伏した異形紐状体11においてその元部が支持体側動きの進行と共に先導し、異形部乃至先方部がこれに引かれて追随する動きとなることによって、肌上のマッサージ具移動に沿って転回や折り返しの都度に異形紐状体11も方向転換や自転的動きを、また、肌上において捻れる作用と、その反動である捻れの戻り作用とを繰返す紐状体運動作用により、異形紐状体の多様な形状が次々と変転しながらその軌跡が肌に多様なマッサージ感触を及ぼすものとなる。
前記異形紐状体11と、柔軟材標準形紐状体13とを、一定割合で支持体上に混成設置してなる混在構造により、マッサージ効果の微妙なレベルを微調整することができる。
身体洗浄具として洗剤を共用することによって、ソフトな当りながら高い洗浄力を発揮する身体洗浄具が得られる。病後入浴時の身体洗浄に適する。
10 異形紐状体群
11 異形紐状体
12 支持体
13 柔軟材標準形
14 外型
15 芯材
16 異形突起
17 指ループ帯
18 ループ帯
19 指袋
20 指股
21 手袋型
22 アンカー繊維
23 異形紐状体原形
24 蝋盤
25 全体蝋原形
26 空洞
27 袋体
A 支持体厚さ

Claims (3)

  1. 柔軟性合成樹脂材によって成型された、マッサージ紐を、支持体表面に群状に立設、前記支持体とが一体で構成され、前記支持体を手掌に着脱自在に装着するための装着手段を具備してなるマッサージ具において、
    前記マッサージ紐は、紐個別に、柔軟材標準形(13)を変形加工したもの、前記柔軟材標準形(13)の側部に異形突起(16)を設置したもの、その両方を備えたもの、の形体のうちから選ばれる1形体、又は複数の形体、によって形成する異形紐状体(11)によって構成されるマッサージ具構造と、
    前記異形紐状体(11)が少なくともマッサージ施術時の押圧によって倒伏し、前記支持体(12)によって、倒伏した前記異形紐状体(11)の側部をもって肌を押え、マッサージ具が押圧をなす押圧構造と、
    施術時の進行方向が自在に変転する当該マッサージ具の、摺動に追随変転する倒伏した前記異形紐状体(11)個々の変転摩擦と、同時に前記変転動作がその個々に捻れ作用とその反作用とを生じさせながら摩擦する前記異形紐状体(11)の捻れをともなう変転摩擦構造と、
    によって構成されることを特徴としたマッサージ具。
  2. 請求項1に記載の柔軟性合成樹脂材でなる異形紐状体(11)を備えたマッサージ具の製造方法であって、
    蝋を素材としてマッサージ具の原形を形成する工程と、
    前記原形をもって外型(14)を成型する第1成型段階と、
    前記外型(14)をもって柔軟性合成樹脂材を素材とする第2成型段階と、
    を含み、
    前記マッサージ具の原形を形成する工程は、
    紐個別に、柔軟材標準形(13)の一部を変形加工すること、前記柔軟材標準形(13)の側部に突起(16)を設置すること、及び前記変形加工と突起設置を併せて形成すること、の形体のうちから選ばれる1形体、又は複数形体によって異形紐状体(11)の原形マッサージ紐を形成する工程と、
    前記原形マッサージ紐を融着により、支持体の原形である原形蝋盤(24)上へ立設一体化して、それを少なくとも適当な密度で群状配置することで立設群を形成して全体蝋材原形(25)を形成する工程と、からなり、
    前記第1成型段階は、
    外型の素材として、セメント、合成樹脂材、又はその他の、溶解/硬化する素材を用い、当該外型素材の溶解材、又は半流動体状にある中に前記全体蝋材原形(25)を逆さにして支持体裏面以外の全体を浸漬し、前記外型素材の固化後に原形蝋材物を融解脱蝋して外型(14)を形成する工程からなり、
    前記第2成型段階は、
    上記第1成型段階で得られた外型(14)をもって、柔軟性合成樹脂材を素材とする第2の成型を実施し、この第2成型段階において装着手段を固着する工程からなること、を特徴とするマッサージ具の製造方法
  3. 請求項2に記載の、異形紐状体(11)の原形マッサージ紐を形成する工程において、少なくとも一部の突起設置を手作りすることを特徴とするマッサージ具の製造方法。
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