JP5936996B2 - 回転貫入杭の根固め工法 - Google Patents

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Description

本発明は、地盤中に埋設された回転貫入杭の先端部分に根固めを形成する際、掘削された土砂と硬化性流体からなるソイルセメントを十分に攪拌混合させて均質な根固めを形成することが可能な、回転貫入杭の根固め工法に関する。
根固め工法についてはこれまでも種々の技術が開発されている。例えば、特許文献1に開示した根固め工法等が知られている。この根固め工法によれば、中空の杭本体と、この杭本体の先端に当接されて、該杭本体の内側に突設される内側羽根部と外側に突設される外側羽根部とが一体に形成され、かつ杭本体を開端杭とするように設けられた、ほぼ一巻きの螺旋形状の掘削羽根と、この掘削羽根の先端に設けられた掘削刃と、噴出される流体物が杭先端部に行き届くように、前記掘削羽根の底部に設けられた流体物噴出口と、この噴出口から噴出させるエアー、液体、粉体、グラウト材などの前記流体物を地上等から供給するための、前記杭本体内に設けられた供給管とからなる、回転圧入式杭を使用し、この回転圧入式杭を、地中に回転圧入中に適宜、流体物を前記噴出口から噴出させながら、圧入埋設している(特許文献1中、第2頁左欄38行乃至50行等参照)。そして、最終埋設段階において、硬化性グラウト材などからなる硬化性流体物を噴出させながら杭を回転圧入し、掘削羽根の下方の地盤に固化体(根固め)を造成するようにしている(特許文献1中、第7頁右欄39行乃至49行等参照)。
特開2001−342624号公報
しかし、上記工法では、杭本体の先端が開放(特許文献1に添付された図面中、図1の符号5が示す底部開口を参照)されていることから、硬化性流体物は回転圧入杭の中に入ってしまい、品質の良い根固めを形成することができない。これを詳しく説明すると、回転圧入式杭(回転貫入杭)は、無排土で施工されるため杭先端の土砂には非常に大きな圧力が作用しており、この土砂中に硬化性流体物を噴出するために更に高い圧力で噴出しなければならない。このとき硬化性流体物は少しでも緩い土砂の中を探して移動しようとする。上記杭の先端は穴があいており、土砂は杭内にも侵入しながら貫入される。杭内の土砂は螺旋翼でほぐされており、周囲の土砂に比べれば圧力は相当小さい。このため、硬化性流体物の多くは鋼管内に侵入し、この結果、良質な根固めが形成できない。本発明者は過去に本件と類似の工法の現場試験をして上記現象を確認した。
また、硬化性流体物を噴出しながら回転圧入するだけなので、良質な根固めを形成できない。その第1の理由は、螺旋翼は必ずしも土砂と硬化性流体物とを攪拌混合するに適した形状とはいえないことである。第2の理由は、回転圧入杭の回転速度は地盤改良杭などに比べて回転速度が非常に遅いため、攪拌混合に十分な回転数が得られないことである。
噴出口の位置や噴射方向に工夫していることが記載されているが、現実的には螺旋翼が一度土砂内を通っただけでは掘削された土砂と硬化性流体物とが攪拌混合されることはほとんどない。
さらに、噴出口が翼下面に配置されているため、硬い砂礫層や玉石層を通過する際、石が噴出口に当たって噴出口(逆流防止弁など)を破損する恐れが高い。また、玉石が当たった時弁が開かない恐れがある。
本発明は地盤中に埋設される回転貫入杭の先端部分に根固めを形成する際、掘削された土砂と硬化性流体とを十分に攪拌混合させて均質なソイルセメントからなる根固めを形成することが可能な回転貫入杭の根固め工法を提供することを目的とする。
本発明の請求項1に記載の回転貫入杭の根固め工法は、先端が閉塞された鋼管製の杭本体と、前記杭本体の先端部付近の外周面に設けられた螺旋状翼と、前記外周面に設けられた硬化性流体の噴出口と、を有した回転貫入杭を使用して根固め体を形成する、回転貫入杭の根固め工法であって、施工時に前記硬化性流体の注入用配管を前記杭本体内に配置し、該注入用配管の一端を前記噴出口に接続し、前記杭本体を地盤中に回転貫入させ、前記杭本体を回転させつつ該杭本体の先端部分を前記地盤の支持層の根固め造成区間内で複数回上下動させる間に、前記注入用配管から前記噴出口を介して前記硬化性流体を前記支持層に噴出させ、前記螺旋状翼で前記支持層内の掘削された土砂と前記硬化性流体を攪拌混合させて前記支持層内の前記杭本体の先端部分に円筒状の根固め体を形成することを特徴とする。
本発明の請求項2に記載の回転貫入杭の根固め工法は、前記硬化性流体を前記噴出口から前記支持層に噴出する前に、前記杭本体を回転させつつ該杭本体の先端部分を前記根固め造成区間内で複数回上下動させて前記根固め造成区間内の地層を予め軟化させることを特徴とする。
本発明の請求項3に記載の回転貫入杭の根固め工法は、前記螺旋状翼の上面に、前記螺旋状翼上にある前記土砂と前記硬化性流体とを攪拌混合する攪拌翼を設け、該攪拌翼は、前記土砂が当たる面部に該土砂が滞留せず逃がすように前記螺旋状翼の回転軌跡に対し斜めに交差して配置されていることを特徴とする。
本発明の請求項4に記載の回転貫入杭の根固め工法は、前記螺旋状翼の周縁部に、その径方向に突出する掘削兼攪拌翼を設けて、該螺旋状翼の径よりも大きな径を有する前記根固め体を形成することを特徴とする。
本発明の請求項5に記載の回転貫入杭の根固め工法は、前記螺旋状翼の周縁部に、該周縁部に対して直交するピンを介して拡大翼が複数個、該螺旋状翼に対して回転可能に設けられ、前記拡大翼は、前記周縁部を挟むように配置され、一端部が前記ピンを支点として回転可能な2枚の水平材と、該水平材の他端に固定され、前記ピンと平行に延びる鉛直材とを備え、前記杭本体を一方向に回転させると、前記ピンを支点として前記鉛直材が前記螺旋状翼の周縁側に収まるように回転して停止し、他方向に回転させると、前記ピンを支点として前記鉛直材が前記螺旋状翼の周縁側から突出するように回転して停止するように構成され、前記支持層内で前記杭本体を他方向に回転させて前記拡大翼を前記螺旋状翼から突出させ、該螺旋状翼の径よりも大きな径を有する根固め体を形成することを特徴とする。
本発明の請求項6に記載の回転貫入杭の根固め工法は、前記杭本体の外周面に前記螺旋状翼上にある前記土砂と前記硬化性流体とを攪拌混合する攪拌翼を設け、該攪拌翼は、その外縁が前記螺旋状翼の外縁と同じ位置で、前記杭本体の外周面での位置が、該螺旋状翼の上方で且つ前記杭本体の先端部分を前記根固め造成区間内に貫入さているとき、該根固め造成区間内にあるように配置されていることを特徴とする。
本発明の請求項7に記載の回転貫入杭の根固め工法は、前記螺旋状翼はほぼ一巻き螺旋状翼であり、前記噴出口は前記杭本体の先端部付近の外周面であって前記ほぼ一巻き螺旋状翼の終端付近の下側に設けられることを特徴とする。
本発明の請求項8に記載の回転貫入杭の根固め工法は、前記杭本体の先端部内であって前記噴出口の上方位置に隔壁を設けて、該先端部内に前記硬化性流体の収容空間を形成し、前記隔壁に前記注入用配管の一端が着脱自在に接続される接続管を設け、前記硬化性流体を噴出する前に前記注入用配管を前記杭本体内に配置して該注入用配管の一端を前記接続管に接続し、前記注入用配管から前記接続管を介して前記収容空間内に前記硬化性流体を一時的に収容し、該収容空間から前記噴出口を介して前記硬化性流体を前記支持層に噴出させることを特徴とする。
本発明によれば、地盤中に埋設された回転貫入杭の先端部分に根固めを形成する際、掘削された土砂と硬化性流体とを十分に攪拌混合させて均質なソイルセメントからなる根固めを形成することが可能である。
本発明の根固め工法の第1実施例を示し、本第1実施例に使用する回転貫入杭の一部省略した斜視図である。 (a)は図1に示す回転貫入杭の先端部分における横断面図、(b)は部分縦断面図である。 図1に示す回転貫入杭の先端部分に設けられる噴出口部分及び該噴出口に接続される注入用配管の下端部分の拡大断面図である。 図1に示す回転貫入杭の先端部分を支持層内で上方に移動した際の土砂の流れを模式的に示した説明図である。 本発明の根固め工法の第1実施例における施工手順を概略的に示す説明図で、(a)は回転貫入杭の先端部分が地盤中の支持層に到達する前の状態を示す図、(b)は回転貫入杭の先端部分が地盤中の支持層底部(支持層の一番深い部分)に到達した状態を示す図、(c)〜(e)はそれぞれ支持層内において掘削された土砂と噴出された硬化性流体とを攪拌混合して根固め体を形成する過程を示す図、(f)は根固め体の完成時の図である。 図5(f)を拡大して示した説明図である。 本第1実施例に使用する、図1の回転貫入杭の変形例を示す回転貫入杭の部分縦断面図である。 本発明の根固め工法の第2実施例を示し、(a)は本第2実施例に使用する回転貫入杭の平面図、(b)部分縦断面図である。 図8に示す回転貫入杭を支持層に貫入させた際の、螺旋状翼上での土砂の流れを模式的に示した説明図である。 図8に示す回転貫入杭において、攪拌翼を螺旋状翼上にその回転軌跡に対して直交するように配置した場合の説明図で、(a)は掘削された土砂が攪拌翼に当たり、攪拌翼に付着した状態を示す説明平面図、(b)掘削された土砂が攪拌翼に付着する過程を示す説明部分拡大側面図である。 本発明の根固め工法の第3実施例を示し、(a)は本第3実施例に使用する回転貫入杭の平面図、(b)部分縦断面図である。 図11に示す回転貫入杭に設けられた掘削兼攪拌翼の変形例を示し、(a)は第1変形例を示す平面図、(b)は同側面図、(c)は第2変形例を示す平面図、(d)は同側面図、(e)第3変形例を示す平面図、(f)、(g)は同側面図である。 は掘削兼攪拌翼に当たった土砂の流れを模式的に示す説明図で、(a)は螺旋状翼の側面から見た土砂の流れを示す説明側面図、(b)は螺旋状翼の上面から見た土砂の流れを示す説明平面図である。 本発明の根固め工法の第4実施例を示し、(a)は本第4実施例に使用する回転貫入杭の拡大翼が螺旋状翼の周縁部に収容された状態を示す、回転貫入杭の平面図、(b)は拡大翼が螺旋状翼の周縁部から突出した状態を示す、回転貫入杭の平面図、(c)は螺旋状翼の周縁部に収容された状態での拡大翼部分の一部切欠側面図、(d)は螺旋状翼から突出した状態での拡大翼部分の一部切欠側面図である。 (a)は図14に示す回転貫入杭の拡大翼を螺旋状翼の周縁部から外したときの斜視図、(b)は拡大翼が螺旋状翼の周縁部から突出した状態での土砂の流れを模式的に示した平面図、(c)は図14に示す回転貫入杭の先端部分に形成された根固め体の側面図である。 本発明の根固め工法の第5実施例を示し、(a)は本第5実施例に使用する回転貫入杭の横断面図、(b)は同部分縦断面図である。 図16に示す回転貫入杭の第1変形例で、(a)は平面図、(b)は同部分縦断面図である。 図16に示す回転貫入杭の第2変形例で、(a)は平面図、(b)は同部分縦断面図である。 本発明の根固め工法の第6実施例を示し、(a)は本第6実施例に使用する回転貫入杭の横断面図、(b)は部分側面図である。 本発明の根固め工法の第7実施例を示し、(a)は本第7実施例に使用する回転貫入杭の先端部分の縦断面図、(b)は(a)に示す回転貫入杭において、注入用配管の一端を接続管に押し込む直前の状態を説明する部分縦断面図、(c)は(a)に示す回転貫入杭において、注入用配管の一端を接続管に押し込んだ後の状態を説明する部分縦断面図である。
図1乃至図6は本発明の回転貫入杭の根固め工法の一実施例を示す。
本実施例の根固め工法で使用する回転貫入杭10は、例えば、図1乃至図3に示すように、先端が底蓋12で閉塞された鋼管製の杭本体11と、この杭本体11の先端部付近の外周面に設けられた略一巻きの鋼製の螺旋状翼13と、該螺旋状翼13の初端と終端との間に位置する前記外周面に設けられた硬化性流体の噴出口14とを備える。
前記底蓋12は、杭本体11の先端を閉鎖して掘削された土砂と硬化性流体とが杭本体11内に侵入するのを防ぐ効果がある。しかし、軟弱地盤の場合にはそれ程問題にはならないものの、地盤が比較的硬い場合などでは、地盤中に杭本体11を回転貫入させる際に比較的大きな貫入抵抗となる。
このような事態に対処するため、例えば、後述する本発明の第5実施例に示すように、前記底蓋12の底面に掘削刃20(図16(b)参照)を設けるか、あるいは前記杭本体11の先端に掘削刃を設ける等して貫入抵抗を減ずる場合がある。これにより、地盤の掘削効率を高めて、地盤が比較的硬い場合であっても杭本体11の地盤中への回転貫入効率が低下するのを回避することが出来る。
前記螺旋状翼13は、数学的に厳密な螺旋形状に限定されず、略螺旋状のものを含む。図1、図2では杭本体11の先端部付近の外周面に沿って略一巻きに形成した場合を示しているが、これに限定されるものではなく、例えば、支持層A(図5、図6参照)があまり硬くない場合や、根固め体B(図5、図6参照)の軸方寸法を長く設定する場合などには、前記螺旋状翼13を2段に形成するようにしてもよい(図7参照)。
前記噴出口14には施工時に杭本体11の杭頭部分から杭本体11内に配置される注入用配管15の一端が着脱可能に接続され、この注入用配管15から硬化性流体(例えばセメントミルク)が噴出口14を介して地盤中に噴出される。
図3に詳細に示すように、前記噴出口14を形成する噴出管14aの外端寄り(図3の左側)の内部には逆流防止弁16が設けられる。この逆流防止弁16は、通常は閉じていて、管外(杭本体10の先端部分の外)の土砂や地下水などが杭本体11内に侵入しないようにしている。前記注入用配管15を通じて管外の圧力よりも高い圧力をかけて硬化性流体を送ると、弁は開いて硬化性流体を管外に噴出する。逆流防止弁16には様々な形式がある。図1、図2では前記噴出口14を1個設けた場合を示したが、これに限定されず、2個設けてもよい。
前記噴出管14aの内端(図3の右側)には略L字状のエルボ17が配置されていて、このエルボ17を介して前記注入用配管15の一端が着脱可能に接続される。
前記注入用配管15は、上述したように硬化性流体を杭本体11の先端部分(噴出口14)まで送るもので、例えば比較的小径の鋼管あるいは塩化ビニル管などから形成される。注入用配管15の、前記杭本体11の杭頭部分から地上に延出する他端は、図示しないが、前記硬化性流体の供給源に接続される。
前記硬化性流体としては、セメントや地盤固化材を水で溶いたミルク状のもの、あるいは、これに砂を加えたモルタルなどが使用される。
図5(a)乃至(f)は上記回転貫入杭10を使用した回転貫入杭の根固め工法の施工手順を示す。
図5(a)は回転貫入杭10の杭本体11の先端部分が地盤中の支持層Aに到達する前の状態を示すもので、地上の回転駆動装置を搭載した杭打機により杭本体11は回転駆動されて螺旋状翼13のねじ込み作用を利用して地中に貫入する。
次いで、同図(b)に示すように、杭本体11の先端部分を根固め体B(同図(c)乃至(f)参照)の下端が位置する予定の深度(支持層Aの底部)まで回転貫入させる。
次いで、同図(c)に示すように、杭本体11を回転しながら上方に引きあげつつ、硬化性流体を噴出口14(図1、図2等参照)から噴出させる。なお、硬化性流体の噴出開始前に、杭頭部から注入用配管15を杭本体11内に挿入して該注入用配管15の一端(下端)を噴出口14に接続しておく。
次いで、同図(d)に示すように、杭本体11の先端部分が根固め体Bの上端が位置する予定の深度(支持層Aの上部)に達したら、杭本体11を回転しながら該杭本体11の先端部分を再度下方に向けて回転推進して硬化性流体と土砂とを攪拌混合する。
これは、同図(e)に示すように、杭本体11の先端部分が根固め体Bの下端が位置する予定の深度(支持層Aの底部)に達するまで行う。
図5(c)、(d)、(e)に示す攪拌混合工程を複数回繰り返した後、同図(f)に示すように、杭本体11の先端部分を設計深度(根固め体Bの下端が位置する予定の深度よりも若干浅い位置)に止めて作業を終了する。
以上で本第1実施例の根固め工法が完了する。
図5(c)、(d)、(e)に示す、杭本体11を回転させつつ該杭本体11の先端部分を支持層Aの根固め造成区間Aa内で複数回上下動させて行う、支持層A内での硬化性流体と土砂との攪拌混合工程は、例えば10回乃至20回ほど繰り返して行う。
硬化性流体の噴出開始は、図5(c)に示すときからではなく、最初に根固め体Bの上端が位置する予定の深度に達したとき(図5(d)参照)から開始してもよい。
硬化性流体の噴出は、杭本体11を回転させつつ上下動(上下往復移動)させる間に行うが、杭本体11を上下往復移動させている間、継続して行うのがよい。
杭本体11の回転は、原則として下降時は正転(螺旋状翼13の作用で下方に推進力が発生する回転方向)、引き上げ時は逆転で行うが、これに限定されるものではなく、地盤条件や施工能率を考慮して決める。
上記根固め体Bは、支持層Aの土砂と硬化性流体が混錬され固化したソイルセメントで形成される。
土砂と硬化性流体の混錬度合がソイルセメントの強度、ひいては回転貫入杭10の支持力に影響するので、攪拌混合が重要になるが、本実施例では、螺旋状翼13の回転だけではなく、杭本体11の上下往復運動(10回から20回)による攪拌混合も加わるため、良質なソイルセメントが形成される。
固化した根固め体Bの直径は、図5(f)、図6に示すように、螺旋状翼13の径とほぼ同じになる。
上記第1実施例によれば、螺旋状翼13の回転による水平方向の羽根切り作用と、杭本体11の上下往復運動によって土砂が螺旋状翼13の始端と終端との間を通過することにより、支持層Aの土砂を軟化させるとともに、硬化性流体と土砂を攪拌混合して良質(よく混じり合って均質)なソイルセメントからなる根固め体Bを形成することができる。
図4は杭本体11の上下動時における攪拌混合作用を示している。杭本体11の上昇時に螺旋状翼13の上側の土砂が螺旋状翼13の始端と終端との間を通過するが、この際、土砂は同図に示すように多くは湾曲した流れになり、この結果、土砂と硬化性流体は攪拌混合されやすくなっている。
杭本体11の先端部分に良質な根固め体Bを形成できるため、根固めしない回転貫入杭に比べ非常に大きな押込み支持力と引抜き支持力を得ることができることは勿論のこと、土砂と硬化性流体との攪拌混合が十分行われずに根固めを形成した場合に比して根固めの劣化が少なく、押込み支持力と引抜き支持力を長期間にわたって維持することが可能である。
従来の回転貫入杭の螺旋状翼は、回転貫入機能(ねじ込み作用)と支持力増加機能の二つの機能を持っていたが、本実施例の回転貫入杭10では土砂と硬化性流体との攪拌混合機能が加わり、螺旋状翼13をより有効に活用することができる。このため、単位支持力当たりのコストが安くなる。
上記第1実施例において、例えば、硬化性流体を噴出する前に、支持層Aの根固め造成区間Aa(図5参照)をあらかじめ軟化、均一化するために空練りを複数回繰り返す(硬化性流体を噴出させないで杭本体11の先端部分を支持層A内で複数回上下往復移動させる)。この空練りを実施した後に、図5(c)乃至(e)に示すように硬化性流体を噴出させて、土砂と硬化性流体とを攪拌混合して根固め体Bを形成するようにしてもよい。
例えば、図5(b)と同図(c)の間(硬化性流体噴出前)で、杭本体11を回転させて複数回上下往復させる。そうすると、螺旋状翼13の回転と上下運動とにより、支持層Aの土砂は軟化するともに、互いに混じり合うために均質化される。
杭本体11の上下往復回数は地盤の固さに応じて決めてもよいが、通常は3回〜5回程度で十分である。
上下往復時の杭本体11の回転方向は、正回転でも逆回転でもよく、地盤の固さや施工機械の能力に応じて適宜決めればよい。
次に上述した予め空練りを複数回繰り返す、現場施工試験例について説明する。
土砂と硬化性流体の攪拌混合の度合、及び根固め体の形状寸法を確認するために以下の条件で現場施工試験を行った。
試験条件
地盤 地表から深度11mまでは軟弱粘性土層 11m以深はN値20の砂層
鋼管杭 外径139.8mm 長さ12m 螺旋状翼径450mm
根固め 硬化性流体 セメントミルクを使用 注入量は根固め体積の80%
目標寸法 外径450mm 長さ1125mm
施工方法 図5(a)〜(f)に示した施工手順で行った。なお、空練りは3往復回で、硬化性流体の噴出後の往復回数は10回とした。
上記試験条件で施工した回転貫入杭を、ケーシングを用いて掘り出し、根固め体の出来上がり状態を調査した。その結果、根固め体の形状は、ほぼ完全な円筒状であり、その寸法は、外径が全長約460mm、長さが約1250mmであり、目標寸法と近い寸法になった。また、根固め体を切断して断面の観察を行った。数センチの径の未混合土が散在していたものの、十分良く攪拌混合されていた。また、根固め体を8ヶ所コアボーリングして一軸圧縮試験を実施した結果、目標強度を上回っており、バラつきも少なかった。
このように支持層A(根固め造成区間Aa(図5参照))をあらかじめ軟化させることにより、より低い圧力で硬化性流体を噴出でき、注入用配管15を含む注入設備の各種トラブルの発生を防ぐことができる。
また、根固め造成区間Aaをあらかじめ軟化・均一化させることにより、噴出された硬化性流体が特定場所に集中することや、造成区間Aaの外まで硬化性流体が拡散することを防止できる。
図8及び図9は本発明の回転貫入杭の根固め工法の第2実施例を示す。図中、図1乃至図7に示す部分と同一部分には同一符号を付してその説明を省略する。なお、噴出口14及び注入用配管15(図2参照)は、本第2実施例でも上記第1実施例と同様に配置されるが、図8(a)、(b)では図示されず省略されている。
本第2実施例で使用する回転貫入杭10は、図8(a)、(b)に示すように、前記螺旋状翼13の上面に掘削された土砂と硬化性流体とを攪拌混合する方形板状の攪拌翼18を複数(2個)設けている。この攪拌翼18は、例えば鋼製で、螺旋状翼13の上面の2か所、具体的には螺旋状翼13の回転軌跡(杭本体11を中心とした螺旋状翼13の上面に描かれる2つの同心円で、図8(a)に示す一点鎖線で描かれる2つの円)上の2か所に(一方の攪拌翼18(図面左側)は杭本体11寄りの同心円上に、他方の攪拌翼18(図面右側)は杭本体11から離れた同心円上に)、杭本体11を間にして反対側に位置する(対向する)ようにして配置される。これら攪拌翼18は、回転貫入杭10(杭本体11)を支持層A中に貫入させる方向に回転させる時(正転時)、土砂が当たる面部18aに土砂が滞留せず逃がすように螺旋状翼13の回転軌跡に対し斜めに交差して配置される。
攪拌翼18の回転軌跡に対する交差角度は、直角(90度)以外であればどの角度でもよいが、例えば45度から60度程度が好ましい。これは、攪拌翼18を回転軌跡に対して直角に配置させると(直交させると)、図10(a)、(b)に示すように、攪拌翼18の面部18aに突き当たった土砂が次第に圧縮されて硬い土塊となり、その結果、硬化性流体と混合せず、土塊が根固め体B(図6参照)の中に残ってしまい、良質な根固めを形成できないからである。この現象は発明者等の複数の現場実物実験で確認されている。このような現象を避けるため、上述したように攪拌翼18の回転軌跡に対し傾斜して交差させるのである。傾斜角度として45度から60度程度であれば、面部18aに土砂が当たっても滞留せずに土砂をスムーズに逃がすことが出来る。
螺旋状翼13の回転による土砂の攪拌混合作用は必ずしも効率的ではない。特に支持層Aの地盤が粘性土や粘土混じり砂の場合、十分な攪拌混合に行うためには、長時間、杭本体11の回転と上下動が必要となる。このような場合、本第2実施例の如く螺旋状翼13の上面に攪拌翼18を配置することにより、効率良く攪拌混合することが可能となる。
図9は本第2実施例で使用する回転貫入杭10の螺旋状翼13上及びその周囲の土砂の流れを模式的に示している。同図に示すように、土砂は攪拌翼18に当たり、そこに留まることなく攪拌翼18から逃げて湾曲した流れをつくる。このため、土砂と硬化性流体との攪拌混合が容易となる。
なお、螺旋状翼13上部の土砂は螺旋状翼13によって既に掘削軟化され、攪拌翼18に滞留せず攪拌翼18から逃げるようにしてあるため、攪拌翼18を螺旋状翼13の上面に配置することで、攪拌翼18に土砂よる大きな抵抗力が発生せず、その結果杭本体11の回転に必要なトルクは攪拌翼18がない場合に比べてほとんど増加することはない。
図11は本発明の回転貫入杭の根固め工法の第3実施例を示す。図中、図1乃至図7に示す部分と同一部分には同一符号を付してその説明を省略する。なお、噴出口14及び注入用配管15(図2参照)は、本第3実施例でも上記第1実施例と同様に配置されるが、図11(a)、(b)では図示されず省略されている。
本第3実施例で使用する回転貫入杭10は、図11に示すように、前記螺旋状翼13の周縁部にその径方向に突出する複数(図11では2個)の直方体状の掘削兼攪拌翼19を設けている。これら掘削兼攪拌翼19は、例えば鋼製で、螺旋状翼13の直径方向両端の端面にそれぞれ溶接等で固着して配置されている。各掘削兼攪拌翼19は、それぞれ杭本体11の軸方向と平行に延び、その軸方向一端部(上端部)と他端部(下端部)が螺旋状翼13の表面側、裏面側から突出した状態にある。
掘削兼攪拌翼19は、土砂を掘削・軟化する作用を有するとともに、支持層A内で土砂と硬化性流体を攪拌混合する作用を有し、螺旋状翼13の径よりも大きな径を有する根固め体Bを形成する。すなわち、図13(b)の点模様で示した螺旋状翼13の周縁部を囲むドーナツ部C等の土砂を掘削して軟化させ、このドーナツ部Cを含む、螺旋状翼13の径よりも大きな径を有する根固め体Bを形成する。
掘削攪拌翼19は、掘削した土砂を、掘削兼攪拌翼19の上下方向(螺旋状翼13の表面側と裏面側)に分ける働きをするとともに(図13(a)参照)、螺旋状翼13の表面側及び裏面側において、水平方向にも湾曲する流れをつくる働きをする(図13(b)参照)。その結果、土砂は、ほぐされて十分に軟化するともに、硬化性流体と効率良く攪拌混合される。
本第3実施例では、掘削攪拌翼19により螺旋状翼13の径よりも大きな根固め体Bを形成できるとともに、根固め体Bの品質も向上し、支持力が増加する。また、螺旋状翼13の径を根固め体Bの径よりも小さくすることができるため、螺旋状翼13の材料費を低減できるとともに、回転貫入時のトルクを、根固め体Bの径と同じ径を有する螺旋状翼の杭の回転トルクよりも小さくすることができる。
図12(a)ないし(g)は本第3実施例の掘削攪拌翼19の変形例を示している。図中、図1乃至図7、図11に示す部分と同一部分には同一符号を付してその説明を省略する。
図12(a)、(b)に示す掘削攪拌翼19の第1変形例では、掘削攪拌翼19として直方体状(ブロック状)の掘削攪拌翼19aを使用し、その軸方向一端部側を螺旋状翼13の周縁部表面に重ね合わせた状態で溶接等によって固着し、その軸方向他端部側を螺旋状翼13の周縁部から螺旋状翼13の径方向に突出させている。
上記第1変形例では直方体状(ブロック状)の掘削攪拌翼19aを使用していることからコストを低く抑えることが出来る。また、掘削攪拌翼19aの軸方向一端部側を螺旋状翼13の周縁部表面に重ね合わせた状態で溶接等によって固着していることから、螺旋状翼13に対する固定強度を向上させることが出来る。
図12(c)、(d)に示す掘削攪拌翼19の第2変形例では、掘削攪拌翼19として断面L字状の掘削攪拌翼19bを使用し、その水平部分を螺旋状翼13の周縁部の表面に溶接などで固着し、垂直部分を螺旋状翼13の周縁部から径方向に突出させている。掘削攪拌翼19bの垂直部分の内端は、螺旋状翼13の周縁部の端面と対向する部分が、該端面に押し当てられている。
上記第2変形例では断面L字状の掘削攪拌翼19bを使用し、掘削攪拌翼19bの水平部分を螺旋状翼13の周縁部の表面に溶接などで固着し、その垂直部分の内端の一部を螺旋状翼13の周縁部の端面に押し当てていることから螺旋状翼13に対する固定強度をさらに向上させることが出来る。
図12(e)、(f)、(g)に示す掘削攪拌翼19の第3変形例では、掘削攪拌翼19として杭本体11の正回転時に土砂が当たる前面側(掘削面側)を断面三角形状にした掘削攪拌翼19cを使用し、その一側面側を螺旋状翼13の周縁部の端面に固定し、他側面側を螺旋状翼13の周縁部から径方向に突出させている。
上記第3変形例では土砂が当たる前面側(掘削面側)を断面三角形状にした掘削攪拌翼19cを使用していることから掘削抵抗を減らすことが出来、掘削攪拌翼19cを螺旋状翼13の周縁部に固定することによって生じる杭本体11の回転トルクの増加を可及的に少なく抑えることが出来る。
図14及び図15は本発明の回転貫入杭の根固め工法の第4実施例を示す。図中、図1乃至図7に示す部分と同一部分には同一符号を付してその説明を省略する。
本第4実施例で使用する回転貫入杭10は、図14(a)、(b)に示すように、螺旋状翼13の周縁部に杭本体11を逆転させることにより拡がる拡大翼(以下、逆転拡大翼と記す)30を複数個(図14(a)等では2個)配置したものである。
逆転拡大翼30は、例えば鋼製で、図14(c)、(d)、図15(a)に示すように、螺旋状翼13の周縁部を挟むようにして略平行に配置された2枚の水平材32と、該周縁部を貫通して杭本体11の軸方向に延びて(螺旋状翼13の周縁部に直交して)2枚の水平材32の一端部(内端部)を周縁部に対して回転可能に取り付けるためのピン31と、2枚の水平材32の他端(外端)に水平材32に対し垂直に延びるように固定されて、水平材32の他端同士を互いに連結するための鉛直材33とを備える。なお、図中、32aは水平材32に形成されたピン31を挿通させるための貫通穴、13aは螺旋状翼13に形成されたピン31を挿通させるための貫通穴である。
逆転拡大翼30を構成するこれら水平材32、ピン31及び鉛直材33は、地盤への回転貫入時に地盤から大きな抵抗力を受けるので、鋼製である。
逆転拡大翼30は、正転(杭本体11が下方(地盤中)に推進する回転方向)時に螺旋状翼13の周縁部に収まって鉛直材33の面部が螺旋状翼13の周縁部に当接して動かず(図14(a)参照)、逆転(杭本体11を上方に引き上げる回転方向)時に土の抵抗を受けてピン31を支点として回転して螺旋状翼13の周縁部から突出し、鉛直材33の一端部が螺旋状翼13の周縁に当接して所定位置で止まる(図14(b)参照)構造になっている。
逆転拡大翼30は、土砂と硬化性流体との攪拌混合を補助し、支持層A(図5参照)内で杭本体11を逆転させることにより螺旋状翼13の周縁部から径方向に突出して拡がり、根固め体B(図15(c)参照)の径を拡大する。
逆転拡大翼30は、杭本体11を正転させて地盤中に回転貫入させる時には、螺旋状翼13の周縁部に収まって周縁部から径方向に突出せず、貫入抵抗を増加させることは殆どない。
本第4実施例では、逆転拡大翼30を、螺旋状翼13の周縁部の直径方向両端にそれぞれ設けた場合(2個)を示したが、これに限定されるものではない。例えば、逆転拡大翼30を1個設けてもよい。
本第4実施例のように逆転拡大翼30を2個か、あるいは3個設けることが土砂と硬化性流体との攪拌混合効率を高める点などで望ましい。
根固め体B(図15(c)参照)の半径は、逆転拡大翼13が開いたときの、杭本体11の中心から最も離れた逆転拡大翼30の端部までの距離になる。このため、杭本体11の支持力は非常に大きくなる。なお、逆転拡大翼13を設けずに翼径を大きくすることも考えられるが、翼が大きくなりすぎると回転貫入時のトルクが大きくなり、杭本体11の肉厚を増やしたり杭打機の能力を上げたりする必要があり、得策ではない。
逆転拡大翼30の鉛直材33は土砂の流れ方向とほぼ直角に延びているため、土砂は図15(b)に示すように鉛直材33に当たって大きく湾曲した流れになり、その過程で攪拌混合作用が高まる。
次に上記第4実施例の施工法による、杭支持力の試験例について説明する。
試験条件は以下の通りである。
地盤 地表から深度19mまでは軟弱層 19m以深はN値30〜40の砂層
鋼管杭 鋼管外径φ165.2mm 長さ21m 翼径350mm 逆転拡大翼の拡大径 450mm
根固め 硬化性流体 セメントミルクを使用 注入量は根固め体積の80%
外径450mm 長さ1100mm
施工方法は図5(a)〜(f)に示した施工手順で行った。
従来工法との支持力比較を行うため、逆転拡大翼がなく、根固めをしない通常の回転貫入鋼管杭でも試験を行った。
比較用鋼管杭 鋼管外径φ165.2mm 長さ21m 翼径450mm
押込み載荷試験2件と引抜き載荷試験2件とにより確認した支持力は以下の通りであった。
押込み支持力 本発明・・・1500kN 従来工法・・・750kN
引抜き支持力 本発明・・・1300kN 従来工法・・・400kN
このように、上記実施例の施工法により地盤中に回転貫入した杭の鉛直支持力は、押込み、引抜きとも従来工法に較べて非常に大きな値を得ることができた。
上記第4実施例の施工法によれば、逆転拡大翼30の作用により、螺旋状翼13の径よりも更に大きな径を持つ根固め体Bを形成できる。これより、回転貫入杭10の支持力はさらに大きくなる。
逆転拡大翼30は土砂と硬化性流体の攪拌混合機能が優れており、さらに良好な品質の根固め体Bを形成できる。
図16(a)、(b)は本発明の回転貫入杭の根固め工法の第5実施例を示す。図中、図1乃至図7に示す部分と同一部分には同一符号を付してその説明を省略する。
本第5実施例で使用する回転貫入杭10は、前記底蓋12の底面に掘削刃20を設け、また前記螺旋状翼13の上方に位置する杭本体11の外周面に杭本体11の直径方向に延びるようにして2個の攪拌補助翼21を設けて構成される。
攪拌補助翼21、21は、例えば方形状鋼板からなり、鉛直状態にした状態で杭本体10の外周面に溶接等で固着される。攪拌補助翼21、21は、その外縁がそれぞれ螺旋状翼13の外縁と同じ位置になるよう設定される。また、攪拌補助翼21、21は、それぞれ杭本体10の外周面での高さ位置が互いに異なるように配置される。さらに、攪拌補助翼21、21は、それぞれ杭本体11の先端部分を根固め造成区間Aa内に貫入させたとき該根固め造成区間Aa内にあるように杭本体10の外周面に配置される。
本第5実施例の回転貫入杭10によれば、底蓋12の底面に掘削刃20を設けているので地盤の掘削効率を高めることができる。また、杭本体11の螺旋状翼13上方の外周面に2個の鋼製の攪拌補助翼21を鉛直状態にして土砂に当たる面を大きくとっているので掘削された土砂と硬化性流体とを効率よく攪拌して混合すること(攪拌混合効率を高めること)が可能となる。
図17(a)、(b)は上記攪拌補助翼21の第1変形例を示している。本第1変形例では、螺旋状翼13の上方であって杭本体11の先端部分を根固め造成区間Aa内に貫入させたとき該根固め造成区間Aa内にあるように、杭本体11の外周面に例えば方形状鋼板からなる4個の攪拌補助翼21a、21b、21c、21dをそれぞれ鉛直状態にして設けている。
攪拌補助翼21a、21bは、それぞれ螺旋状翼13の上方であって杭本体11の外周面の同じ高さ位置に配置されている。また、攪拌補助翼21c、21dは、それぞれ攪拌補助翼21a、21bよりも高い位置であって杭本体11の外周面の同じ高さ位置に配置されている。
杭本体11の外周面に4個の攪拌補助翼21a、21b、21c、21dをそれぞれ鉛直状態にしていることから、掘削された土砂と硬化性流体とをさらに効率よく攪拌して混合すること(攪拌混合効率をさらに高める)ことが可能となる。
図18(a)、(b)は上記攪拌補助翼21の第2変形例を示している。本第2変形例では、螺旋状翼13の上方であって杭本体11の先端部分を根固め造成区間Aa内に貫入させたとき該根固め造成区間Aa内にあるように、杭本体11の外周面に例えば方形状鋼板からなる4個の攪拌補助翼21e、21f、21g、21hをそれぞれ水平状態にして設けている。
攪拌補助翼21e、21fは、それぞれ螺旋状翼13の上方であって杭本体11の外周面の同じ高さ位置に配置される。また、攪拌補助翼21g、21hは、それぞれ攪拌補助翼21e、21hよりも高い位置であって杭本体11の外周面の同じ高さ位置に配置されている。
杭本体11の外周面に4個の攪拌補助翼21e、21f、21g、21hをそれぞれ水平状態にしていることから、杭本体11を根固め造成区間Aa内で上下動させる際、掘削された土砂を上下方向で攪拌して混合することが可能となる。
なお、上記第1変形例の4個の攪拌補助翼21a、21b、21c、21dを、鉛直状態ではなく、それぞれ杭本体11の外周面に傾斜状態で配置してもよい。同様に、上記第2変形例の4個の攪拌補助翼21e、21f、21g、21hを、水平状態ではなく、それぞれ杭本体11の外周面に傾斜状態で配置してもよい。このように攪拌補助翼21a、21b、21c、21d、21e、21f、21g、21hを水平状態と鉛直状態との間である傾斜状態に配置することにより、水平状態にしたときの攪拌作用と鉛直状態にしたときの攪拌作用の双方の攪拌作用を得ることが可能となる。傾斜度合(傾斜角度)に応じて水平状態にしたときの攪拌作用あるいは鉛直状態にしたときの攪拌作用の何れかを強めることが可能となる。
図19(a)、(b)は本発明の第6実施例を示している。図中、図1〜図7に示す部分と同一部分には同一符号を付してその説明を省略する。
本第6実施例では、噴出口14aの位置を、ほぼ一巻きの螺旋状翼13の下側で、かつ螺旋状翼13の終端部13bに近い位置に設けている。それ以外の構成については、上記第1実施例の場合と同様である。
このように、噴出口14aを螺旋状翼13の終端部13b付近の下側に設けることにより、硬化性流体をスムーズに噴出することができる。本発明者等が行った回転貫入杭10の土層内模型試験や現場での掘り出し試験の観察によると、回転貫入時における土砂に作用する圧力は、螺旋状翼13の終端部13bの下側で小さくなっていることが確認されている。噴出口14aをここに設けることにより、より低い圧力で硬化性流体を噴出することができる。噴出圧力が低いと配管からの漏出事故などのトラブル発生を少なくできる。また、回転貫入時には圧力が高くならないため噴出口14aの損傷を防止できる。
また、図4で杭本体11の上下動時における螺旋状翼13の始端と終端付近の土砂の流れを説明したように、この付近の土は大きく湾曲した流れになるため、硬化性流体と土砂が攪拌混合しやすくなる。
なお、本第6実施例は、上記第1実施例乃至第5実施例及び後述する第7実施例にもそれぞれ適用することが出来る。噴出口14aを螺旋状翼13の終端部13b付近の下側に設けることにより、上記第1実施例乃至第5実施例及び後述する第7実施例において、螺旋状翼13、攪拌翼18、掘削兼攪拌翼19、逆転拡大翼30、攪拌補助翼21等の作用と相俟って硬化性流体と土砂との攪拌混合がさらに容易となる。
図20(a)〜(c)は本発明の根固め工法の第7実施例を示している。図中、図1乃至図7に示す部分と同一部分には同一符号を付してその説明を省略する。
本第7実施例で使用する回転貫入杭10は、杭本体11の先端部分内であって噴出口14の上方位置に隔壁41を設けて該先端部分内に硬化性流体の一時滞留空間40を形成し、該隔壁41に穴42を設け、この穴42に接続管43を固着して構成される。この接続管43に注入用配管15の一端(下端)が着脱自在に接続される。
接続管43の上端部分には注入用配管15を接続管43に案内するための、一端の内径が最小で、他端に向かうにしたがって内径が大きくなるラッパ形状管44が設けられる。
注入用配管15の接続管43に挿入される下端部分の外周面には、図20(b)、(c)に示すように、ゴム製または樹脂製のリング45が軸方向に間隔をあけて複数個(図面では3個)取り付けられている。このリング45は弾性体であり、注入用配管15の下端を接続管43に差し込むだけで、硬化性流体の漏出を防止できる。
本第7実施例の施工法では、図5(a)〜(f)に示した施工手順で行うが、回転貫入杭10を所定の深さまで回転埋設して硬化性流体を噴出する作業を行う直前に、杭頭から注入用配管15を杭本体11内に挿入し、該注入用配管15の一端(下端)を接続管43内に押し込む。
攪拌混合作業終了後、注入用配管15に引抜き力を加えて該注入用配管15の一端(下端)を接続管43から外し、杭本体11内から撤去する。
本第7実施例の施工法によれば、注入用配管15の取付け作業を一度で出来るため、取付け作業が簡単である。複数の短い杭を現場で接合して長い杭に構成して施工する場合、一般には、注入用配管15の長さを各杭に合わせて製作し、杭を接合する度に注入用配管15同士を接合する作業が必要になるが、本第7実施例によれば、杭全長分を一度に設置することが可能である。
接続管43の上端部分にラッパ形状部材44が形成されているため、地下深くてかつ暗いにもかかわらず確実に注入用配管15の下端を接続管43に接続することができる。
一般に、注入用配管15は杭から取り外されず、杭毎に使い捨てされているが、本実施例では注入用配管15を上方に引き抜くように引っ張れば、その下端を接続管43から容易に外すことができ、注入用配管15は何度でも繰り返して使用することが可能で、コスト面のメリットが大きい。
また、隔壁41で一時滞留空間40を設けることで、噴出口14の取り付けが管外から行うことができ、製作が容易である。
なお、上記第7実施例で示した回転貫入杭10の先端部分内の構造(隔壁41、一時滞留空間40、穴42、接続管43等)は、上記第1実施例乃至第6実施例で示した回転貫入杭10にも適用出来ることは勿論である。
本発明の施工法は、押込み支持力や引抜き支持力が要求される回転貫入杭に根固め体を形成するのに適用される。
10 回転貫入杭
11 杭本体
12 底蓋
13 螺旋状翼
14 噴出口
15 注入用配管
18 攪拌翼
18a 面部
19 掘削兼攪拌翼
20 掘削刃
21 攪拌補助翼
30 逆転拡大翼
31 ピン
32 水平材
33 垂直材
40 一時滞留空間
41 隔壁
42 穴
43 接続管
44 ラッパ形状管
45 リング
A 支持層
B 根固め体
Aa 根固め造成区間

Claims (8)

  1. 先端が閉塞された鋼管製の杭本体と、
    前記杭本体の先端部付近の外周面に設けられた螺旋状翼と、
    前記外周面に設けられた硬化性流体の噴出口と、を有した回転貫入杭を使用して根固め体を形成する、回転貫入杭の根固め工法であって、
    施工時に前記硬化性流体の注入用配管を前記杭本体内に配置し、該注入用配管の一端を前記噴出口に接続し、
    前記杭本体を地盤中に回転貫入させ、前記杭本体を回転させつつ該杭本体の先端部分を前記地盤の支持層の根固め造成区間内で複数回上下動させる間に、前記注入用配管から前記噴出口を介して前記硬化性流体を前記支持層に噴出させ、前記螺旋状翼で前記支持層内の掘削された土砂と前記硬化性流体を攪拌混合させて前記支持層内の前記杭本体の先端部分に円筒状の根固め体を形成することを特徴とする、回転貫入杭の根固め工法。
  2. 請求項1記載の回転貫入杭の根固め工法において、
    前記硬化性流体を前記噴出口から前記支持層に噴出する前に、前記杭本体を回転させつつ該杭本体の先端部分を前記根固め造成区間内で複数回上下動させて前記根固め造成区間内の地層を予め軟化させることを特徴とする、回転貫入杭の根固め工法。
  3. 請求項1又は2に記載の回転貫入杭の根固め工法において、
    前記螺旋状翼の上面に、前記螺旋状翼上にある前記土砂と前記硬化性流体とを攪拌混合する攪拌翼を設け、
    前記攪拌翼は、前記土砂が当たる面部に該土砂が滞留せず逃がすように前記螺旋状翼の回転軌跡に対し斜めに交差して配置されていることを特徴とする、回転貫入杭の根固め工法。
  4. 請求項1又は2に記載の回転貫入杭の根固め工法において、
    前記螺旋状翼の周縁部に、その径方向に突出する掘削兼攪拌翼を設けて、該螺旋状翼の径よりも大きな径を有する前記根固め体を形成することを特徴とする、回転貫入杭の根固め工法。
  5. 請求項1又は2に記載の回転貫入杭の根固め工法において、
    前記螺旋状翼の周縁部に、該周縁部に対して直交するピンを介して拡大翼が複数個、該螺旋状翼に対して回転可能に設けられ、
    前記拡大翼は、前記周縁部を挟むように配置され、一端部が前記ピンを支点として回転可能な2枚の水平材と、該水平材の他端に固定され、前記ピンと平行に延びる鉛直材とを備え、前記杭本体を一方向に回転させると、前記ピンを支点として前記鉛直材が前記螺旋状翼の周縁側に収まるように回転して停止し、他方向に回転させると、前記ピンを支点として前記鉛直材が前記螺旋状翼の周縁側から突出するように回転して停止するように構成され、
    前記支持層内で前記杭本体を他方向に回転させて前記拡大翼を前記螺旋状翼から突出させ、該螺旋状翼の径よりも大きな径を有する根固め体を形成することを特徴とする、回転貫入杭の根固め工法。
  6. 請求項1又は2に記載の回転貫入杭の根固め工法において、
    前記杭本体の外周面に前記螺旋状翼上にある前記土砂と前記硬化性流体とを攪拌混合する攪拌翼を設け、
    前記攪拌翼は、その外縁が前記螺旋状翼の外縁と同じ位置で、前記杭本体の外周面での位置が、該螺旋状翼の上方で且つ前記杭本体の先端部分を前記根固め造成区間内に貫入さているとき、該根固め造成区間内にあるように配置されていることを特徴とする、回転貫入杭の根固め工法。
  7. 請求項1ないし6の何れか一項に記載の回転貫入杭の根固め工法において、
    前記螺旋状翼はほぼ一巻き螺旋状翼であり、
    前記噴出口は前記杭本体の先端部付近の外周面であって前記ほぼ一巻き螺旋状翼の終端付近の下側に設けられることを特徴とする、回転貫入杭の根固め工法。
  8. 請求項1ないし7の何れか一項に記載の回転貫入杭の根固め工法において、
    前記杭本体の先端部内であって前記噴出口の上方位置に隔壁を設けて、該先端部内に前記硬化性流体の収容空間を形成し、
    前記隔壁に前記注入用配管の一端が着脱自在に接続される接続管を設け、
    前記硬化性流体を噴出する前に前記注入用配管を前記杭本体内に配置して該注入用配管の一端を前記接続管に接続し、
    前記注入用配管から前記接続管を介して前記収容空間内に前記硬化性流体を一時的に収容し、該収容空間から前記噴出口を介して前記硬化性流体を前記支持層に噴出させることを特徴とする、回転貫入杭の根固め工法。
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