JP5936926B2 - 受信回路及びクロックリカバリ回路並びに通信システム - Google Patents

受信回路及びクロックリカバリ回路並びに通信システム Download PDF

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Description

本発明は、トランスによる磁気結合を利用して信号を伝達する磁気結合通信技術に関する。
近距離非接触通信の分野において、トランスによる磁気結合を利用した通信(以下、「磁気結合通信」という)が知られている。この種の通信システムにおいて、トランスがコイルにより構成され、それぞれのコイルはインダクタで構成される。送信側は、送信データのデータレートに応じたパルス間隔でインダクタを駆動する送信パルスを送信することにより、送信データを受信側に伝達する。
図17は、磁気結合通信システムにおける送信データ、送信パルス、受信側が受信した信号(受信信号)の関係を示す。
図17において、Rbは、送信データのデータレートを表す。図17に示すように、磁気結合通信システムでは、値1又は値0が、1つのデータシンボルとして扱われ、データシンボルの送信間隔(パルス間隔)は、「1/Rb」となっている。送信側は、送信データの値に応じた送信パルスを出力する。図示のように、送信パルスの波形は、値1の送信データについては正側の振幅が大きくなり、値0の送信データについては負側の振幅が大きくなる。また、受信信号では、送信パルスの前側のエッジに対応して振幅が生じるが、振幅が収束するまでに所定の時間がかかるため、受信信号に歪みが生じている。上記所定の時間は、送受信側のインダクタの自己共振周波数により決まる。
図18は、従来の磁気結合通信システムにおけるデータレートRbとインダクタの共振周波数fLとの関係を示す。図18に示すように、従来の通信システムでは、受信信号の波形の歪みによるデータシンボル間の干渉を防止するために、データレートRbは、インダクタの自己共振周波数の1/3程度以下に制限されることが知られている(非特許文献4)。
磁気結合通信システムにおける通信速度を高める技術が種々提案されている(非特許文献1〜4)。例えば、非特許文献1では、トランスを複数設け、並列した複数のチャネルを形成することにより通信速度を向上させる手法が開示されている。
または、インダクタの自己共振周波数を高くすることにより通信速度を向上させる手法も考えられる。
N. Miura, D. Mizoguchi, M. Inoue, K. Niitsu, Y. Nakagawa, M. Tago, M. Fukaishi, T. Sakurai, and T. Kuroda, "A 1 Tb/s 3 W inductive-coupling transceiver for 3D-stacked inter-chip clock and data link", IEEE Journal of Solid-State Circuits, vol. 42, 2007, pp. 111-122. N. Miura, D. Mizoguchi, M. Inoue, T. Sakurai, and T. Kuroda, "A 195-Gb/s 1.2-W inductive inter-chip wireless superconnect with transmit power control scheme for 3-D-stacked system in a package", IEEE Journal of Solid-State Circuits, vol. 41, 2006, p. 23. N. Miura, D. Mizoguchi, T. Sakurai, and T. Kuroda, "Analysis and design of inductive coupling and transceiver circuit for inductive inter-chip wireless superconnect", IEEE Journal of Solid-State Circuits, vol. 40, 2005, p. 829. S. Kawai, H. Ishikuro, and T. Kuroda, "A 2.5 Gb/s/ch 4PAM inductive-coupling transceiver for non-contact memory card", 2010 IEEE International Solid-State Circuits Conference Digest of Technical Papers (ISSCC), 2010, pp. 264-265.
しかし、トランスを複数設けることにより複数のチャネルを形成する手法では、チャネル数に比例して、送受信両方において回路規模が大きくなるという問題がある。
また、インダクタの共振周波数を向上させるためには、インダクタの径を小さくする必要があるが、信号の伝送距離がインダクタの径と同程度であるため、インダクタの自己共振周波数を高くする手法では、通信距離が短くなってしまうという問題がある。
本発明の1つの態様は、送信側と受信側におけるインダクタの磁気結合により形成された伝送路を介して、前記インダクタの自己共振周波数以上のデータレートの送信データに対応する信号を受信する受信回路である。該受信回路は、受信データ取得回路とクロックリカバリ回路を備える。
受信データ取得回路は、受信信号に対して判定帰還型イコライズ処理をして整形信号を得ると共に、サンプリングクロックに従って、前記データレートと同一のサンプリングレートで前記整形信号をサンプリングしてデータサンプルを得る。
クロックリカバリ回路は、前記受信データ取得回路が正しいサンプリングタイミングでサンプリングを行うように前記サンプリングクロックを修正するものであり、中間点サンプル取得回路と、位相調整回路を有する。
中間点サンプル取得回路は、前記受信信号に対して、前記受信データ取得回路のサンプリングタイミングの中間タイミングでサンプリングをして中間点サンプルを取得する。
位相調整回路は、前記データサンプルと前記中間点サンプルとに基づいて、前記サンプリングクロックの位相の調整をする。
なお、上記態様の受信回路を方法や装置に置き換えて表現したもの、該受信回路を備えた通信システム、該受信回路に対応する送信回路、該受信回路に備えたクロックリカバリ回路なども、本発明の態様としては有効である。
本発明にかかる技術によれば、通信距離を犠牲せずに、小さな回路規模で高データレートの磁気結合通信を実現できる。
第1の技術の原理を説明するための図である。 第2の技術の原理を説明するための図である。 第2の技術による効果を説明するための図である(その1)。 第2の技術による効果を説明するための図である(その2)。 従来のクロック位相修正技術を説明するための図である。 第3の技術の原理を説明するための図である(その1)。 第3の技術の原理を説明するための図である(その2)。 第3の技術の原理を説明するための図である(その3)。 第3の技術の原理を説明するための図である(その4)。 第1の実施の形態にかかる磁気結合通信システムを示す図である。 図10に示す磁気結合通信システムにおける受信データ取得回路と中間点サンプル取得回路の構成例を示す図である。 図10に示す磁気結合通信システムにおける位相調整回路の構成例を示す図である。 図12に示す位相調整回路における位相比較回路の構成例を示す図である。 図13に示す位相比較回路を説明するための図である。 図13に示す位相比較回路における比較実行回路の構成例を示す図である。 第2の実施の形態にかかる磁気結合通信システムにおける送信データのフォーマットの例を示す図である。 磁気結合通信システムを説明するための図である。 従来の磁気結合通信システムにおけるインダクタの自己共振周波数と送信データのデータレートとの関係を示す図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。説明の明確化のため、以下の記載及び図面は、適宜、省略、及び簡略化がなされている。なお、各図面において、同一の要素には同一の符号が付されており、必要に応じて重複説明は省略されている。
本発明は、本発明の磁気結合通信技術の具体的な実施の形態の前に、まず、本発明にかかる3つの技術の原理を説明する。
<第1の技術>
送信側は、データレートがインダクタの自己共振周波数以上である送信データのデータレートでインダクタを駆動する送信パルスを送信する。
図1は、該第1の技術を適用した場合における送信データのデータレートRbとインダクタの自己共振周波数fLとの関係の例を示す。図1に示す例において、データレートRbは、インダクタの自己共振周波数fLより高くなっている。
すなわち、第1の技術では、送信側は、1つのトランスに対して、送受信側のインダクタ自己共振周波数より高いデータレートで送信パルスを出力する。こうすることで、並列に複数のインダクタを設ける必要がないため、小さな回路規模で高速な通信を実現することができる。また、インダクタの径を小さくする必要がないため、通信距離も犠牲にしない。
前述したように、従来の磁気結合通信システムでは、受信信号の波形の歪みによるデータシンボル間の干渉を防止するために、データレートRbは、インダクタの自己共振周波数の1/3程度以下に制限されている。そのため、第1の技術のように、データレートRbを自己共振周波数fL以上にすると、受信信号では、データシンボル間の干渉が生じてしまう。第2の技術は、この問題を解決する。
<第2の技術>
第2の技術は、データレートRbが自己共振周波数fL以上であっても、受信データを正しく取得するためのものである。具体的には、受信側は、受信信号に対して、データシンボル間の干渉を解消するための補正処理を得ると共に、データレートRbと同様のサンプリングレートで、補正処理により得た整形信号をサンプリングしてデータサンプルを得る。これらのデータサンプルは、受信側で得られるデータ(受信データ)を構成する。
受信信号に対して行われる補正処理は、判定帰還型イコライズ処理である。該処理は、具体的には、現在のサイクルの受信信号の直前のnサイクル分(n:1以上の整数)の受信信号から得たデータサンプルに対して夫々イコライズ係数を乗算して得た各信号(以下「補正信号」という)を、現在のサイクルの受信信号に加算する処理である。
夫々のイコライズ係数は、例えば予め設定される場合もあれば、最小二乗法などの公知の適応等化手段で常時更新される場合もある。
また、nの値に関しては、データレートRbとインダクタの自己共振周波数fLの比「Rb/fL」、及びインダクタのQファクタに関連する。「Rb/fL」が大きいほど、現在のサイクルの受信信号に対して影響を及ぼす前の受信信号の数が多い。Qファクタが大きいほど、受信信号の振幅が収束する時間が長くなる。従って、nは、「Rb/fL」に応じて決まるものであり、「Rb/fL」が大きいほど、また、インダクタのQファクタが大きいほど、大きくなる。
単一ビットを送信した場合を例にして、該第2の技術の原理を詳細に説明する。なお、単一ビットの値が「1」であるとする。なお、単一ビットを送信するとは、1ビットを送信した後に、送信がなされないことを意味する。
図2は、この場合における受信信号、及び該受信信号から得た、後の各サイクルの受信信号の補正信号、整形信号の関係を示す。図2におけるT1、T2、・・・は、受信側におけるサンプリングタイミングを示し、サンプリングタイミング間の間隔は、「1/Rb」である。
受信波形においてサンプルタイミングT1で判別される「1」が送信された単一ビットに対応するが、本来無信号であるサイクル2、3、4、5でも単一ビットに起因して信号が発生していることが分かる。
従って、単一ビットではなく、1、1と続く2ビットのデータ「1」を送信した場合には、サンプリングタイミングT2において、電圧が判定閾値以上にならないと、正しいデータサンプル「1」を得ることができないが、前の値「1」のデータシンボルの干渉により、タイミングT2では、電圧が0近傍に押し下げられ、結果として、タイミングT2におけるサンプリング値は「−1」となり、判定を誤ってしまう。
そこで、本発明の第2の技術は、サイクル2の受信信号に対して、該受信信号をそのままサンプリングするのではなく、受信信号を補正して整形信号を得、整形信号をサンプリングする。補正は、具体的には、サイクル1のデータサンプルの値(1)にイコライズ係数を乗算して得た矩形波形の補正信号を加算する処理である。図2から分かるように、サイクル2では、受信信号を補正して得た整形信号は、サンプリングタイミングT2における信号レベルが、無信号時の信号レベルとほぼ同一になっている。なお、この場合、サイクル1のデータサンプルの値が「1」に対し正のイコライズ係数を乗算することで正の補正信号を発生している。
そのため、1、1と続く2ビットのデータ「1」を送信した場合に、サンプリングタイミングT2において、サイクル1のデータシンボルによる干渉が抑制されたため、電圧は本来の電圧に近付き、正しいサンプリング値「1」を得ることができる。
同様に、サイクル1のデータサンプルの値(1)にイコライズ係数を乗算して得た補正信号を加算することにより、サイクル3の受信信号から、サイクル1のデータシンボルの干渉を抑制することができる。この場合、サイクル1でのデータサンプルの値「1」に対して負のイコライズ係数を乗算することで負の補正信号を発生している。
こうすることにより、サイクル2以降の各サイクルの受信信号から値「1」の送信データの影響を除去することができる。
図2に示す例では、サイクル1のデータの影響は、サイクル5まで影響を及ぼしている。このような場合には、前述したnとして、4とすればよい。すなわち、補正処理としては、現在のサイクルの受信信号に、直前の4つのサイクルの受信信号から得たデータサンプルに対して夫々イコライズ係数を乗算して得た4つの補正信号を加算する。
なお、上述において、データサンプルの値として符号付き値で説明した。すなわち、論理値「1」の送信データは値「1」のデータサンプルに、論理値が「0」の送信データには値「−1」のデータサンプルに対応している。また以下の記述においても、データ「1」、「0」は値「1」、「−1」に夫々対応するものとする。
以上に説明した第2の技術による補正処理の効果は、受信信号と、受信信号を補正して得た整形信号のアイパターンから一目瞭然である。図3と図4を参照して説明する。
図3は、上述した補正処理をしない場合、すなわち受信信号のアイパターンを示す。図3から分かるように、波形の歪みにより受信信号のアイパターンのアイが閉じている。このような信号に対しては、サンプリング時の信号レベルの判別が困難である。
図4は、整形信号のアイパターンを示す。図4から分かるように、整形信号では、波形の歪みが補正され、アイが大きく開いている。そのため、整形信号に対して、サンプリング時の信号レベルの判別が容易である。なお、図4に示すように、整形信号は、2値の信号となる。
すなわち、第2の技術は、受信信号に対して補正処理を行うことにより、受信信号に発生した歪みを除去している。その結果、補正処理により得た整形信号では、データシンボル間の干渉が抑制され、正しい受信データを得ることが可能になる。
<第3の技術>
図4に示すように、第2の技術によれば、良好なアイパターンを得ることができる。このようなアイパターンを有する信号(整形信号)から正しいデータを得るために、サンプリングタイミングは、アイ開口の中心であることが好ましい。
正しいサンプリングタイミングを得るためには、例えば、送信側が送信パルスを出力すると共に、サンプリング用のクロックも送出することが考えられる。受信側は、受信信号を補正すると共に、このクロックが示すサンプリングタイミング(例えばクロックの立上りエッジ)で整形信号をサンプリングすればよい。
しかし、この手法では、送信側がクロックを送信する必要があると共に、クロックを伝送する伝送路も必要になる。第3の技術は、この手法によらず、受信側においてサンプリングタイミングが正しくなるようにクロックを修正する所謂クロックリカバリ技術である。
第3の技術を説明する前に、まず、従来より知られているクロックリカバリ技術を説明する。このような技術の一例として、アレクサンダー型位相検出を用いたクロックリカバリを説明する。
例えば、図5に示す2サイクル分の信号があるとする。該2サイクル分の信号は、夫々異なる値を表わす。該信号のデータレートと同一の周波数を有するクロックに従って、クロックの片方のエッジ例えば立上りエッジで該信号をサンプリングする場合を考える。
クロックの位相が正しければ、クロックの1つ目と2つ目の立上りエッジ(T1、T2)でサンプリングして得た値は、夫々「1」と「−1」である。
クロックの位相が早過ぎた場合、タイミングT1とT2の中間タイミングt1でサンプリングタイミングをすると、タイミングT1とタイミングt1で同一のサンプリング値「1」を得ることになる。
反対に、クロックの位相が遅れ過ぎた場合には、タイミングt1とタイミングT2で同一のサンプリング値「−1」を得ることになる。
すなわち、互いに異なる値を示す連続した2サイクル分の信号に対して夫々のサンプリングタイミングでサンプリングした値と、中間のタイミングでサンプリングした値とを比較することにより、クロックの位相のずれを検出することができる。
アレクサンダー型位相検出によるクロックリカバリは、これに基づいたものである。具体的には、連続した2サイクル分の信号をサンプリングした値が同一である場合は、位相の調整をしない。一方、連続した2サイクル分の信号のサンプリング値が異なり、かつ、中間タイミングのサンプリング値が前の信号のサンプリング値と同一である場合には、クロックが早いと判定し、クロックの位相を遅れさせる。反対に、連続した2サイクル分の信号のサンプリング値が異なり、かつ、中間タイミングのサンプリング値が後の信号のサンプリング値と同一である場合には、クロックが遅れていると判定し、クロックの位相を進める。
このようなクロックリカバリ手法は、互いに異なる値を示す連続した2サイクル分の信号の電圧は、前の信号のサンプリングタイミングから後の信号のサンプリングタイミングまでの間において、同一の方向(上昇方向または下降方向のいずれか一方)に変化し、かつ、該2サイクル分の信号のサンプリングタイミングの中間タイミングで0近傍になる遷移態様を有することを前提とする。
ところが、本発明の第2の技術が、受信信号に対して矩形波形の補正信号を加算することにより整形信号を得るために、サンプリングタイミングにおける電圧値を正しい電圧値に補正することができる一方、サンプリングタイミング間における上記遷移態様が崩れてしまう。
図6に、第2の技術により得た、「10100111」の送信データのパターンに対応する整形信号を示す。図示のように、連続する2つのサンプリングタイミング間において、電圧の変化方向が1つではないため、電圧が0になる点(以下「遷移点」という)は、複数存在する。
これでは、中間タイミングでサンプリングして得たサンプリング値と、前後のサンプリングタイミングで得たサンプル値(データサンプル)と比較しても、クロックのずれの有無を判別することができない。
そこで、本発明の第3の技術は、受信側でクロックリカバリをするために、データのサンプリングタイミングの中間タイミングにおいて、整形信号ではなく、補正前の受信信号をサンプリングする。そして、整形信号をサンプリングすることにより得たデータサンプルと、受信信号をサンプリングして得たサンプル(以下「中間点サンプル」という)とに基づいて、クロックを修正する。以下、該第3の技術を詳細に説明する。
本願発明者は、鋭意研究模索した結果、連続する複数の送信データの組合せが特定のパターンを有するときに、補正前の受信信号では、該複数の送信データの末尾のデータのサンプリングタイミングから次のサンプリングタイミングまでに、電圧の遷移方向が1つであり、遷移点が1つのみであることを知見した。
1つのデータシンボルが、直後の4つのデータシンボルに影響を及ぼす場合を例にして説明する。
図7は、「1110」の4つのデータを連続して送信した場合に、受信信号における、該4つのデータの夫々の送信に起因した成分を分けて表した図である。図中S0(細実線)、S1(太実線)、S2(細点線)、S3(太点線)は、各データの送信に起因した成分を夫々示している。S0、S1、S2、S3が重ね合わせたものは、受信信号である。
本発明の第2の技術により、受信信号を補正して得た整形信号をサンプリングした結果、夫々のデータに対応するサンプリングタイミング(T0、T1、T2、T3)で、データサンプル1、1、1、0が得られる。
この4つのデータの末尾のデータ「0」の直後の中間タイミングt0において、成分S0〜S3が受信信号に与える影響に注目する。
図示のように、中間タイミングt0において、「1110」の先頭のデータ「1」の影響(成分S0)により、受信信号の電圧は、押し上げられる。2つ目のデータ「1」の影響(成分S1)により、受信信号の電圧は、押し下げられる。また、3つ目のデータ「1」の影響(成分S2)により、受信信号の電圧は、押し上げられる。また、4つ目のデータ「0」の影響(成分S3)により、受信信号の電圧は、押し下げられる。
そのため、成分S0〜S3が受信信号に対する押上げと押下げが相殺された結果、中間タイミングt0において、受信信号の電圧が0近傍になると共に、サンプリングタイミングT3から、中間タイミングt0を経て、次のサンプリングタイミングまでの間に、受信信号の電圧は一意に上昇する。
図8は、「1110」の送信データのパターンに対応する受信信号を複数抽出して重ね合わせた図である。図示のように、この場合、「1110」の末尾のデータ「0」のサンプリングタイミングから、電圧が一意に上昇すると共に、中間タイミングt0で0近傍になっている。
なお、図8に示すように、中間タイミングt0近傍から、電圧の上昇曲線は、枝別れしている。これは、データ「1110」の次のデータが「1」と「0」のいずれかによって決まる。
以下において、「1110」のような、末尾のデータに対応するサンプリングタイミングから、電圧が一意に上昇すると共に、直後の中間タイミングt0で0近傍になるデータパターンを「上昇パターン」という。
同様の理由から、「0010」、「1000」も、上昇パターンであり、実験により確認できている。
上昇パターンの末尾のデータのサンプリングタイミングの後の受信信号のこのような遷移態様から、中間タイミングt0において、0を閾値とするサンプリングを行うことにより得られるサンプル値(中間点サンプル)に基づいて、サンプリングタイミングのずれを判定することができる。
例えば、中間タイミングt0において、受信信号が0を上回ったことにより中間点サンプルが「1」となった場合に、サンプリングのタイミングが遅いと判定することができる。反対に、中間タイミングt0において、受信信号がしきい値以下であることにより中間点サンプルが「−1」となった場合には、サンプリングのタイミングが早いと判定することができる。
このような判定結果に応じてデータサンプルを得るためのクロックと、中間サンプルを得るためのクロックの位相とを調整すれば、サンプリングタイミングを正しく修正することができる。
以上において、上昇パターンのデータ列を利用したクロックリカバリの手法を説明した。上昇パターン以外に、下降パターンのデータ列を利用してもよい。下降パターンのデータ列とは、該データ列の末尾のデータのサンプリングタイミングから、受信信号の電圧が一意に下降し、末尾のデータのサンプリングタイミングの直後の中間タイミングで0近傍になるデータ列である。
このような下降パターンが存在する原理は、上昇パターンのときと同様であるため、ここで詳細な説明を省略する。なお、ここの例の場合において、「1101」、「0111」、「0001」は、実験により下降パターンとして確認できている。
図9は、下降パターンの一例となる「0001」の送信データに対応する受信信号を複数抽出して重ね合わせた図である。図示のように、この場合、「0001」の末尾のデータ「1」のサンプリングタイミングから、電圧が一意に下降すると共に、中間タイミングt0で0近傍になる。
なお、図9に示すように、中間タイミングt0近傍から、電圧の下降曲線は、枝別れしている。これも、図8に示す上昇パターンの場合と同様に、データ「0001」の次のデータが「1」と「0」のいずれかによって決まる。
下降パターンを利用したクロックリカバリの手法は、下記のようになる。
下降パターンの複数のデータの末尾のデータのサンプリングタイミングの直後の中間タイミングにおいて0を閾値とするサンプリングを行った結果、中間点サンプルが「1」となった場合に、サンプリングのタイミングが早いと判定する一方、中間点サンプルが「−1」となった場合には、サンプリングのタイミングが遅いと判定する。そして、判定の結果に応じてクロックの位相を調整すればよい。
このように、本発明の第3の技術によれば、送信側がインダクタの自己共振周波数以上のデータレートで送信し、受信側が受信信号を補正して整形信号を得ると共に、データレートと同一のサンプリングレートで整形信号をサンプルリングしてデータサンプルを得る磁気結合通信システムの受信側においてクロックをリカバリすることができる。
なお、中間点サンプルに基づいてクロックの位相を修正するか否かは、該中間点サンプルの直前の複数のデータサンプルが上述した上昇パターンまたは下降パターンを成すか否かによって決定することができる。
さらに、上昇パターンまたは下降パターンであるか否かに関しては、受信側で、連続した複数のデータサンプルの組合せから判定することができる。
さらに、磁気結合通信システムに対して、送信側が所定の頻度で上昇パターンまたは下降パターンを送信し、受信側が上記頻度に応じてクロックの位相を修正するように、予め定めるようにしてもよい。
なお、上記にて上昇パターンと下降パターンを例示したが、上昇パターンに含まれる複数のデータの数及び夫々の値は、インダクタのQファクタや、データレートRbとインダクタの自己共振周波数の日「Rb/fL」など、磁気結合通信システムの構成によって異なり、上述した例に限られることが無い。磁気結合通信システムの開発者は、開発時において磁気結合通信システムを把握できているため、それに応じて設定などを行えばよい。
次いで、以上に説明した技術を具現化した磁気結合通信システムを説明する。
<第1の実施の形態>
図10は、第1の実施の形態にかかる磁気結合通信システム100を示す。磁気結合通信システム100は、送信装置110、受信装置130を備る。送信装置110は、インダクタ112と送信回路114を有し、受信装置130は、インダクタ132、受信データ取得回路200、中間点サンプル取得回路300、位相調整回路400を有する。インダクタ112とインダクタ132は、伝送路120を構成する。
送信回路114は、インダクタ112を駆動する送信信号を出力することにより送信データを送信する。本実施の形態において、送信データのデータレートRbがインダクタ112とインダクタ132の自己共振周波数fL以上であり、送信回路114は、データレートRbで送信信号を出力する。すなわち、送信回路114は、本発明の第1の技術を適用したものである。
受信装置130において、インダクタ132を介して得た受信信号SRは、受信データ取得回路200と中間点サンプル取得回路300に入力される。
受信データ取得回路200は、加算部210とサンプリング部280を備え、受信信号SRに対して判定帰還型イコライズ処理をして整形信号SSを得ると共に、第1のクロックCLK1に従って、整形信号SSをサンプルしてデータサンプルDSを得る。これらのデータサンプルDSは、受信データを構成する。なお、第1のクロックCLK1の周波数がデータレートRbと同様であり、サンプリング部280は、第1のクロックCLK1の立上りエッジでサンプリングを行う。すなわち、サンプリング部280のサンプリングレートは、データレートRbと同様である。加算部210は、受信信号SRと、サンプリング部280からの帰還信号FBとから整形信号SSを生成し、サンプリング部280は、整形信号SSからデータサンプルDS乃至帰還信号FBを得る。帰還信号FBの詳細に関しては、後述する。
中間点サンプル取得回路300は、遅延部310とサンプリング部380を備える。
遅延部310は、受信信号SRを遅延させて遅延受信信号SDを得てサンプリング部380に出力する。
サンプリング部380は、第2のクロックCLK2の立上りエッジで遅延受信信号SDをサンプリングする。第2のクロックCLK2は、第1のクロックCLK1の位相を反転させたクロックである。そのため、サンプリング部380のサンプリングタイミングは、サンプリング部280のサンプリングタイミングの中間タイミングとなる。以下、サンプリング部380による得たサンプリング値MSを中間点サンプルという。
位相調整回路400は、第1のクロックCLK1と第2のクロックCLK2をサンプリング部280とサンプリング部380に夫々供すると共に、受信データ取得回路200からのデータサンプルDSと、中間点サンプル取得回路300からの中間点サンプルMSとに基づいて、サンプリング部280が正しいサンプリングタイミングでサンプリングするように、第1のクロックCLK1と第2のクロックCLK2の位相を調整する。
受信装置130において、中間点サンプル取得回路300と位相調整回路400は、クロックリカバリを構成する。
図11は、受信装置130における受信データ取得回路200と遅延部310の具体的な構成例を示す。
受信データ取得回路200における加算部210は、直列に接続された複数段(例として4段)の加算器222、224、226、228と、これらの加算器と夫々接続された4つの乗算器232、234、236、238と、これらの乗算器と夫々接続された4つのXNOR回路242、244、246、248を有する。
加算器222は、受信信号SRと、乗算器232の出力とを加算し、得た信号を次段の加算器224に出力する。
加算器224は、前段の加算器222の出力と、乗算器234の出力とを加算し、得た信号を次段の加算器226に出力する。
加算器226は、前段の加算器224の出力と、乗算器236の出力とを加算し、得た信号を次段の加算器228に出力する。
加算器228は、前段の加算器226の出力と、乗算器238の出力とを加算し、得た信号をサンプリング部280に出力する。後述の説明で分かるが、加算器228により得られた信号は、整形信号SSである。
乗算器232、234、236、238には、イコライズ係数W4、W3、W2、W1が夫々入力されると共に、帰還信号F4、F3、F2、F1も夫々入力される。なお、帰還信号F4、F3、F2、F1は、「1」と「−1」のいずれか一方である。各乗算器は、自身に入力されたイコライズ係数(W4、W3、W2、W1のうちの1つ)と帰還信号(F4、F3、F2、F1のうちの1つ)とを乗算して、自身と接続された加算器(加算器222、224、226、228のうちの1つ)に出力する。
なお、イコライズ係数W4、W3、W2、W1は、正の値すなわち絶対値である。
XNOR回路242、244、246、248には、イコライズ係数符号K4、K3、K2、K1が夫々入力される共に、サンプリング部280からの帰還信号FB4、FB3、FB2、FB1が夫々入力される。
例えば、図2で示される受信信号を補正する判定帰還型イコライズ処理では、最後段の加算器228に対応するXNOR回路248に入力されるイコライズ係数符号K1は、「−1」に設定されている。また、イコライズ係数符号K4〜K1は、「1」と「−1」が交互に設定されている。すなわち、イコライズ係数符号K1、K2、K3、K4は、夫々「−1」、「1」、「−1」、「1」となっている。
サンプリング部280からの帰還信号FB4、FB3、FB2、FB1は、「1」と「−1」のいずれかである。XNOR回路242〜XNOR回路248は、入力されたイコライズ係数符号が「1」である場合に、入力された帰還信号をそのまま乗算器に出力する。一方、入力されたイコライズ係数符号が「−1」である場合には、XNOR回路242〜XNOR回路248は、入力された帰還信号の符号を反転して乗算器に出力する。
例えば、XNOR回路248に入力されるイコライズ係数符号K1が「−1」であるため、XNOR回路248は、帰還信号FB1が「1」である場合には「−1」を出力し、帰還信号FB1が「−1」である場合には、「1」を出力する。また例えば、XNOR回路246に入力されるイコライズ係数符号K2が「1」であるため、XNOR回路246は、帰還信号FB2が「1」である場合には「1」を出力し、帰還信号FB1が「−1」である場合には、「−1」を出力する。
サンプリング部280において、サンプリング回路282とフリップフロップ(FF)284〜286は、第1のクロックCLK1の立上りエッジで動作する。
具体的には、サンプリング回路282は、所定の判定閾値を基準電圧とし、第1のクロックCLK1の立上りエッジで加算器228からの整形信号SSをサンプリングして「1」または「−1」のデータサンプルDSを得て保持する。なお、該立上りエッジまでにサンプリング回路282に保持されていたデータサンプルDSは、位相調整回路400とFF284に出力されると共に、帰還信号FB1としてXNOR回路248にも出力される。
FF284は、第1のクロックCLK1の立上りエッジで保持中のデータサンプルDSを出力すると共に、サンプリング回路282が出力したデータサンプルDSをラッチして保持する。FF284が出力したデータサンプルDSは、FF286に出力されると共に、帰還信号FB2としてXNOR回路246にも出力される。
同様に、FF286は、第1のクロックCLK1の立上りエッジで、サンプリング回路284が出力したデータサンプルDSをラッチし、出力する。FF286が出力したデータサンプルDSは、FF288に出力されると共に、帰還信号FB3としてXNOR回路244にも出力される。
また、FF288は、第1のクロックCLK1の立上りエッジで、サンプリング回路286が出力したデータサンプルDSをラッチし、出力する。FF288が出力したデータサンプルDSは、帰還信号FB4としてXNOR回路242に出力される。
加算部210とサンプリング部280を備えた受信データ取得回路200のこのような構成により、各サイクルの整形信号SSは、該サイクルの直前のnサイクル(ここではn=4)のデータサンプルDSと、該4つのデータサンプルDSの受信順序に応じて夫々設定されたイコライズ係数及びその符号から算出された各補正信号を、該サイクルの受信信号SRに加算して得た信号となる。
すなわち、受信データ取得回路200は、本発明の第2の技術を具現化したものであり、第1のクロックCLK1の位相が正しければ、各サイクルの整形信号SSに対して第1のクロックCLK1の立上りタイミングでサンプリングした結果、正しいデータサンプルDSを得ることができる。
次いで、中間点サンプル取得回路300の具体例を説明する。中間点サンプル取得回路300において、遅延部310は、遅延受信信号SDと、加算部210からの整形信号SSのタイミングを合わせるために、受信信号SRを遅延させる回路である。
図11に示すように、遅延部310は、直列に接続された4段の加算器322、324、326、328と、これらの加算器と夫々接続された4つの乗算器332、334、336、338を備える。と、これらの乗算器と夫々接続された4つのXNOR回路242、244、246、248を有する。各乗算器に入力される係数及び符号は、0である。
すなわち、遅延部310は、加算部210とほぼ同様の構成を有するダミー加算部である。
中間点サンプル取得回路300におけるサンプリング部380は、遅延受信信号SDに対して、第2のクロックCLK2の立上りエッジでサンプリングして中間点サンプルMSを得る。なお、サンプリング部380は、サンプリング時の閾値が「0」である。
図12は、位相調整回路400を示す。図示のように、位相調整回路400は、位相比較回路410、位相制御回路480、調整実行回路490を備える。
位相比較回路410は、データサンプルDSと中間点サンプルMSが入力され、UP信号とDOWN信号を出力する。本実施の形態の磁気結合通信システム100において、位相比較回路410が出力するUP信号とDOWN信号は、複数ビット(例えば8ビット)である。
位相制御回路480は、位相比較回路410からの複数ビットのUP信号とDOWN信号に応じて、第1のクロックCLK1と第2のクロックCLK2の位相を進めるか遅れさせるかを示す位相制御信号CTRを生成して調整実行回路490に出力する。
調整実行回路490は、位相制御信号CTRに従って第1のクロックCLK1と第2のクロックCLK2の位相に対して同様の調整を行う。
図13は、位相比較回路410の構成例を示す。位相比較回路410は、並列化回路412、並列化回路414、比較実行回路420を備える。
並列化回路412は、「1:8」のデマルチプレクサ413を有し、データサンプルDS(1ビット)が入力され、複数のビット(ここでは8ビット)に並列化する。
並列化回路414は、「1:8」のデマルチプレクサ415を有し、中間点サンプルMS(1ビット)が入力され、複数のビットに並列化する。
図14は、並列化回路412により並列化したデータサンプルDSの夫々のサンプリングタイミングTと、並列化回路414により並列化した中間点サンプルMSの夫々のサンプリングタイミングtとの関係を示す。
図示のように、MS[10:0」の(m+1)ビット目(MS[m])のサンプリングタイミングtmは、DS[10:0]の(m+1)ビット目(DS[m])のサンプリングタイミングTmの直後の中間タイミングである。例えば、MS[3]のサンプリングタイミングt3は、DS[3]のサンプリングタイミングT3より半サイクル遅れたタイミングである。
比較実行回路420は、DS[10:0]とMS[10:0」とに基づいて、8ビットのUP信号(UP[7:0」)と8ビットのDOWN信号(DOWN[7:0」)を生成する。UP[7:0」において、「1」であるビットが第1のクロックCLK1と第2のクロックCLK2の位相が遅いことを示し、DOWN[7:0」において、「1」であるビットが第1のクロックCLK1と第2のクロックCLK2の位相が早いことを示す。
図15は、比較実行回路420の詳細な構成例を示している。図15に示すように、比較実行回路420は、UP信号とDOWN信号のビット数個(ここで8つ)の、UP信号の1ビットとDOWN信号の1ビットを生成するUP/DOWN信号生成回路430を備える。各UP/DOWN信号生成回路430は、同様の構成を有するため、UP[m]とDOWN[m]を生成するUP/DOWN信号生成回路430を代表として説明する。
UP/DOWN信号生成回路430は、XOR回路432、インバータ434、AND回路436、AND回路438、判定回路440を備える。ここでは、信号値「1」「−1」ではなく論理値「1」「0」で回路の動作を説明する。
判定回路440には、中間点サンプルMS[m]の直前の4つのデータサンプル(DS[m−3]、DS[m−2]、DS[m−1]、DS[m])が入力される。判定回路440は、この4つのデータサンプルDSが前述した上昇パターンまたは下降パターンを成すか否かを判定すると共に、判定結果に応じた信号Vと信号ESを夫々XOR回路432とインバータ434に出力する。
具体的には、判定の結果、上記4つのデータサンプルDSが上昇パターンと下降パターンのいずれも成さない場合に、判定回路440は、信号Vに「0」を出力する。このとき、信号ESが「1」と「0」のいずれでもよい。
一方、判定の結果、上記4つのデータサンプルDSが上昇パターンを成す場合に、判定回路440は、信号Vと信号ESのいずれにも「1」を出力する。
また、判定の結果、上記4つのデータサンプルDSが下降パターンを成す場合に、判定回路440は、信号Vに「1」を出力し、信号ESに「0」を出力する。
XOR回路432は、中間点サンプルMS[m]と信号ESが入力され、それらの排他的論理和を出力する。
XOR回路432の出力は、インバータ434とAND回路438に入力される。
インバータ434は、XOR回路432の出力を反転してAND回路436に出力する。
AND回路436は、インバータ434の出力と、信号Vとが入力され、それらの論理積を出力する。AND回路436の出力は、DOWN[m]である。
AND回路438は、XOR回路432の出力と、信号Vとが入力され、それらの論理和を出力する。AND回路438の出力は、UP[m]になる。
従って、中間点サンプルMS[m]の直前の4つのデータサンプル(DS[m−3]、DS[m−2]、DS[m−1]、DS[m])が上昇パターンと下降パターンのいずれも成さない場合に、信号Vが「0」になるため、UP[m]とDOWN[m]のいずれも「0」になる。
一方、DS[m−3]、DS[m−2]、DS[m−1]、DS[m]が上昇パターンまたは下降パターンを成す場合に、信号Vが「1」になるため、UP[m]とDOWN[m]のいずれか一方が「1」になる。
具体的には、DS[m−3]、DS[m−2]、DS[m−1]、DS[m]が上昇パターンを成す場合には、信号ESが「1」になるため、中間点サンプルMS[m]が「1」であれば、DOWN[m]が「1」になり、UP[m]が「0」になる。逆に、中間点サンプルMS[m]が「0」であれば、DOWN[m]が「0」になり、UP[m]が「1」になる。
また、DS[m−3]、DS[m−2]、DS[m−1]、DS[m]が下降パターンを成す場合には、信号ESが「0」となるため、中間点サンプルMS[m]が「1」であれば、DOWN[m]が「0」になり、UP[m]が「1」になる。逆に、中間点サンプルMS[m]が「0」であれば、DOWN[m]が「1」になり、UP[m]が「0」になる。
位相比較回路410は、このようにして信号UP[7:0]と信号DOWN[7:0]を得る。
位相制御回路480は、位相比較回路410からの信号UP[7:0]と信号DOWN[7:0]に基づいて、第1のクロックCLK1と第2のクロックCLK2の調整方向及び調整量を示す位相制御信号CTRを生成して調整実行回路490に出力する。
具体的には、例えば、位相制御回路480は、信号UP[7:0]における「1」であるビット数と、信号DOWN[7:0]における「1」であるビット数とを比較する。そして、「信号UP[7:0]における「1」であるビットが多い場合には、第1のクロックCLK1と第2のクロックCLK2の位相を進めるように指示する位相制御信号CTRを生成する。
逆に、「信号DOWN[7:0]における「1」であるビットが多い場合には、位相制御回路480は、第1のクロックCLK1と第2のクロックCLK2の位相を遅れさせるように指示する位相制御信号CTRを生成する。
なお、第1のクロックCLK1と第2のクロックCLK2の位相を進める量または遅れさせる量としては、例えば、信号UP[7:0]における「1」であるビット数と、信号DOWN[7:0]における「1」であるビット数の差分に応じて決めればよい。
調整実行回路490は、位相制御回路480からの位相制御信号CTRが指示した通りに第1のクロックCLK1と第2のクロックCLK2の位相を調整する。
以上の説明から分かるように、中間点サンプル取得回路300と位相調整回路400からなるクロックリカバリ回路は、本発明の第3の技術を適用したものである。
このように、本実施の形態の磁気結合通信システム100は、本発明の技術の原理を具現化し、本発明の技術の原理を説明する際に述べた全ての効果を得ることができる。
さらに、本実施の形態の磁気結合通信システム100の受信装置130における位相調整回路400は、8ビットのUP/DOWN信号を生成して、それらを統合して得た位相制御信号CTRに基づいて第1のクロックCLK1と第2のクロックCLK2の位相を調整する。そのため、クロックのずれの誤判定乃至誤調整を防ぐことができる。
なお、磁気結合通信システム100では、例として、8ビットのUP/DOWN信号を生成しているが、UP/DOWN信号のビット数は、1以上の任意の数にすることができる。
勿論、受信データ取得回路200の加算部210における加算器の段数(すなわちn)も、例示した「4」に限られない。
<第2の実施の形態>
第2の実施の形態も、磁気結合通信システムである。この磁気結合通信システムは、送信装置が予め定められたルールに応じたタイミングで上昇パターンまたは下降パターンを成す複数のデータを送信する点を除き、第1の実施の形態の磁気結合通信システム100と同様である。
図16は、第2の実施の形態の磁気結合通信システムにおける送信データのフォーマットの例を示す。
図示のように、送信データは、符号化され、データ部(ペイロード)とヘッダ部から構成される。ヘッダ部に、上昇パターン及び/下降パターンを成すデータ列が含まれている。
例えば、上昇パターンと下降パターンのデータ数を4とした場合に、ヘッダ部のデータ列は、「0001110001」や「1110001110」などとすることができる。
ヘッダ部が「0001110001」である場合には、該ヘッダ部から3つの下降パターン(2つの「0001」、1つの「0111)と2つの上昇パターン(「1110」、「1000」)を得ることができる。
また、ヘッダ部が「1110001110」である場合には、該ヘッダ部から3つの上昇パターン(2つの「1110」、1つの「1000」)と2つの下降パターン(「0001」、「0111」)を得ることができる。
このようなフォーマットで送信することにより、確実に所定のパターンのデータ列が送信されるため、例えば定期的に、サンプリングクロックの位相を修正することができる。
以上、実施の形態をもとに本発明を説明した。実施の形態は例示であり、本発明の主旨から逸脱しない限り、上述した各実施の形態に対してさまざまな変更、増減、組合せを行ってもよい。これらの変更、増減、組合せが行われた変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
100 磁気結合通信システム 110 送信装置
112 インダクタ 114 送信回路
120 伝送路 130 受信装置
132 インダクタ 200 受信データ取得回路
210 加算部 222〜228 加算器
232〜238 乗算器 242〜248 XNOR回路
280 サンプリング部 282 サンプリング回路
284〜288 フリップフロップ 300 中間点サンプル取得回路
310 遅延部 322〜328 加算器
332〜328 乗算器 380 サンプリング部
400 位相調整回路 410 位相比較回路
412 並列化回路 413 デマルチプレクサ
414 並列化回路 415 デマルチプレクサ
420 比較実行回路 430 UP/DOWN信号生成回路
432 XOR回路 434 インバータ
436 AND回路 438 AND回路
440 判定回路 480 位相制御回路
490 調整実行回路
CLK1 第1のクロック CLK2 第2のクロック
CTR 位相制御信号 DS データサンプル
F1〜F4 符号 FB 帰還信号
fL 自己共振周波数 K1〜K4 イコライズ係数符号
MS 中間点サンプル Rb データレート
SD 遅延受信信号 SR 受信信号
SS 整形信号 W1〜W4 イコライズ係数

Claims (9)

  1. 送信側と受信側におけるインダクタの磁気結合により形成された伝送路を介して、前記インダクタの自己共振周波数以上のデータレートの送信データに対応する信号を受信する受信回路であって、
    受信信号に対して判定帰還型イコライズ処理をして整形信号を得ると共に、サンプリングクロックに従って、前記データレートと同一のサンプリングレートで前記整形信号をサンプリングしてデータサンプルを得る受信データ取得回路と、
    前記受信データ取得回路が正しいサンプリングタイミングでサンプリングを行うように前記サンプリングクロックを修正するクロックリカバリ回路とを有し、
    前記クロックリカバリ回路は、
    前記受信信号に対して、前記受信データ取得回路のサンプリングタイミングの中間タイミングでサンプリングをして中間点サンプルを取得する中間点サンプル取得回路と、
    前記データサンプルと前記中間点サンプルとに基づいて、前記サンプリングクロックの位相の調整をする位相調整回路とを備え、
    前記位相調整回路は、
    連続する複数の前記データサンプルが所定のパターンを成すときに、該複数のデータサンプルの末尾のデータサンプルのサンプリングタイミングの直後の前記中間タイミングで得た前記中間点サンプルに基づいて前記調整をすることを特徴とする受信回路。
  2. 前記所定のパターンは、上昇パターンまたは下降パターンであり、
    前記上昇パターンは、
    前記サンプリングクロックが正しいときに、
    該パターンを成す前記複数のデータサンプルの末尾のデータサンプルのサンプリングタイミングから次のサンプリングタイミングまでの間に、前記受信信号の電圧が負側から正側に向かう方向に上昇し、かつ、前記末尾のデータサンプルのサンプリングタイミングの直後の前記中間タイミングで0近傍になるパターンであり、
    前記下降パターンは、
    該パターンを成す前記複数のデータサンプルの末尾のデータサンプルのサンプリングタイミングから次のサンプリングタイミングまでの間に、前記受信信号の電圧が正側から負側に向かう方向に下降し、かつ、前記末尾のデータサンプルのサンプリングタイミングの直後の前記中間タイミングで0近傍になるパターンであり、
    前記中間点サンプル取得回路は、前記受信信号に対して、0を閾値とするサンプリングをすることを特徴とする請求項に記載の受信回路。
  3. 前記位相調整回路は、
    連続する複数の前記データサンプルが前記上昇パターンを成すときに、
    該複数の前記データサンプルの末尾のデータサンプルのサンプリングタイミングの直後の前記中間タイミングで得た前記中間点サンプルが「1」である場合において前記サンプリングクロックの位相を進め、前記中間点サンプルが「−1」である場合において前記サンプリングクロックの位相を遅れさせ、
    連続する複数の前記データサンプルが前記下降パターンを成すときに、
    該複数の前記データサンプルの末尾のデータサンプルのサンプリングタイミングの直後の前記中間タイミングで得た前記中間点サンプルが「1」である場合において前記サンプリングクロックの位相を遅れさせ、前記中間点サンプルが「−1」である場合において前記サンプリングクロックの位相を進めることを特徴とする請求項に記載の受信回路。
  4. 送信側と受信側におけるインダクタの磁気結合により形成された伝送路を介して、前記インダクタの自己共振周波数以上のデータレートの送信データに対応する信号を受信し、受信信号に対して判定帰還型イコライズ処理をして整形信号を得ると共に、サンプリングクロックに従って、前記データレートと同一のサンプリングレートで前記整形信号をサンプリングしてデータサンプルを得る受信回路に対して、前記整形信号のサンプリングタイミングが正しくなるように前記サンプリングクロックを修正するクロックリカバリ回路であって、
    前記受信信号に対して、前記整形信号のサンプリングタイミングの中間タイミングでサンプリングをして中間点サンプルを取得する中間点サンプル取得回路と、
    前記データサンプルと前記中間点サンプルとに基づいて、前記サンプリングクロックの位相の調整をする位相調整回路とを備え
    前記位相調整回路は、
    連続する複数の前記データサンプルが所定のパターンを成すときに、該複数のデータサンプルの末尾のデータサンプルのサンプリングタイミングの直後の前記中間タイミングで得た前記中間点サンプルに基づいて前記調整をすることを特徴とするクロックリカバリ回路。
  5. 前記所定のパターンは、上昇パターンまたは下降パターンであり、
    前記上昇パターンは、
    前記サンプリングクロックが正しいときに、
    該パターンを成す前記複数のデータサンプルの末尾のデータサンプルのサンプリングタイミングから次のサンプリングタイミングまでの間に、前記受信信号の電圧が負側から正側に向かう方向に上昇し、かつ、前記末尾のデータサンプルのサンプリングタイミングの直後の前記中間タイミングで0近傍になるパターンであり、
    前記下降パターンは、
    該パターンを成す前記複数のデータサンプルの末尾のデータサンプルのサンプリングタイミングから次のサンプリングタイミングまでの間に、前記受信信号の電圧が正側から負側に向かう方向に下降し、かつ、前記末尾のデータサンプルのサンプリングタイミングの直後の前記中間タイミングで0近傍になるパターンであり、
    前記中間点サンプル取得回路は、前記受信信号に対して、0を閾値とするサンプリングをすることを特徴とする請求項4に記載のクロックリカバリ回路。
  6. 前記位相調整回路は、
    連続する複数の前記データサンプルが前記上昇パターンを成すときに、
    該複数の前記データサンプルの末尾のデータサンプルのサンプリングタイミングの直後の前記中間タイミングで得た前記中間点サンプルが「1」である場合において前記サンプリングクロックの位相を進め、前記中間点サンプルが「−1」である場合において前記サンプリングクロックの位相を遅れさせ、
    連続する複数の前記データサンプルが前記下降パターンを成すときに、
    該複数の前記データサンプルの末尾のデータサンプルのサンプリングタイミングの直後の前記中間タイミングで得た前記中間点サンプルが「1」である場合において前記サンプリングクロックの位相を遅れさせ、前記中間点サンプルが「−1」である場合において前記サンプリングクロックの位相を進めることを特徴とする請求項5に記載のクロックリカバリ回路。
  7. 送信側と受信側におけるインダクタの磁気結合により形成された伝送路を介して送信データを伝送する通信システムであって、
    前記インダクタの自己共振周波数以上のデータレートで前記送信データに対応する送信信号を出力する送信回路と、
    前記送信信号を受信して得た受信信号から受信データを生成する受信回路とを有し、
    前記受信回路は、
    前記受信信号に対して判定帰還型イコライズ処理をして整形信号を得ると共に、サンプリングクロックに従って、前記データレートと同一のサンプリングレートで前記整形信号をサンプリングしてデータサンプルを得る受信データ取得回路と、
    前記受信データ取得回路が正しいサンプリングタイミングでサンプリングを行うように前記サンプリングクロックを修正するクロックリカバリ回路とを有し、
    前記クロックリカバリ回路は、
    前記受信信号に対して、前記受信データ取得回路のサンプリングタイミングの中間タイミングでサンプリングをして中間点サンプルを取得する中間点サンプル取得回路と、
    前記データサンプルと前記中間点サンプルとに基づいて、前記サンプリングクロックの位相の調整をする位相調整回路とを備え
    前記位相調整回路は、
    連続する複数の前記データサンプルが所定のパターンを成すときに、該複数のデータサンプルの末尾のデータサンプルのサンプリングタイミングの直後の前記中間タイミングで得た前記中間点サンプルに基づいて前記調整をすることを特徴とする通信システム。
  8. 前記所定のパターンは、上昇パターンまたは下降パターンであり、
    前記上昇パターンは、
    前記サンプリングクロックが正しいときに、
    該パターンを成す前記複数のデータサンプルの末尾のデータサンプルのサンプリングタイミングから次のサンプリングタイミングまでの間に、前記受信信号の電圧が負側から正側に向かう方向に上昇し、かつ、前記末尾のデータサンプルのサンプリングタイミングの直後の前記中間タイミングで0近傍になるパターンであり、
    前記下降パターンは、
    該パターンを成す前記複数のデータサンプルの末尾のデータサンプルのサンプリングタイミングから次のサンプリングタイミングまでの間に、前記受信信号の電圧が正側から負側に向かう方向に下降し、かつ、前記末尾のデータサンプルのサンプリングタイミングの直後の前記中間タイミングで0近傍になるパターンであり、
    前記中間点サンプル取得回路は、前記受信信号に対して、0を閾値とするサンプリングをすることを特徴とする請求項7に記載の通信システム。
  9. 前記位相調整回路は、
    連続する複数の前記データサンプルが前記上昇パターンを成すときに、
    該複数の前記データサンプルの末尾のデータサンプルのサンプリングタイミングの直後の前記中間タイミングで得た前記中間点サンプルが「1」である場合において前記サンプリングクロックの位相を進め、前記中間点サンプルが「−1」である場合において前記サンプリングクロックの位相を遅れさせ、
    連続する複数の前記データサンプルが前記下降パターンを成すときに、
    該複数の前記データサンプルの末尾のデータサンプルのサンプリングタイミングの直後の前記中間タイミングで得た前記中間点サンプルが「1」である場合において前記サンプリングクロックの位相を遅れさせ、前記中間点サンプルが「−1」である場合において前記サンプリングクロックの位相を進めることを特徴とする請求項8に記載の通信システム。
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