JP5936524B2 - 分割封入体の製造方法 - Google Patents

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本発明は、2つの独立した収容室を有し、それぞれの収容室に異なる内容物が封入され、使用直前に収容室を区分している領域を破って各内容物を混合するようにできる分割封入体の製造方法に関するものである。
例えば、美容液はボトルに、スキン用シートは包装袋に収容され、使用時にスキン用シートを取り出して、スキン用シートに美容液をしみ込ませることが行われている。この場合、美容液の一定量をスキン用シートにしみ込ませるには計量等が必要であり、手間がかかる。また、美容液をスキン用シートに予め染み込ませておくと変質するため、使用直前に染み込ませる必要がある。
そのため、美容液とスキン用シートを易開封性のシール部で仕切られた2つの収容室を有する分割包装袋のそれぞれの収容室に封入し、使用直前に美容液を収納している収容室を押圧して易開封性のシール部を破り、美容液をスキン用シートが収納されている収容室へ導いてスキン用シートに美容液を染み込ませることが可能な分割包装袋が提案されている(例えば、特許文献1参照)。また、このような分割包装袋に美容液とスキン用シートを封入した美容具も市販されている。
特開平6−345098号公報
しかしながら、従来の、美容液とスキン用シートとを分割包装袋に封入した分割封入体は、生産性が低く、生産コストが高いという問題がある。即ち、従来の分割封入体の製造方法は、例えば図8に示すような上面側の一端側が開口している2つの収容室101,102がシール部111〜114で形成された分割包装袋の半製品100が供給され、この半製品100のそれぞれの収容室101,102に開口部から美容液とスキン用シートを収納し、開口部を溶着してシール部を形成することによってそれぞれの収容室101,102を密封して分割封入体を製造する過程を経るものである。
この半製品100の分割包装袋に内容物を収納するには、包装袋を搬入する工程を実施した後、包装袋を位置決めする工程を経て開口部を広げ、液体を注入する工程や、スキン用シートを挿入する工程が必要となるため、工程が多くなり、生産性が低く、コスト高となっている。
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたもので、生産性が高い分割封入体及びその製造方法を提供することを目的とする。
本発明者らは、上記目的を達成するため、鋭意研究を重ねた結果、次の発明に至った。
[1]本発明の分割封入体は、一枚の矩形状の熱接着性フィルムを中央で折り返し、折り目を有する前記熱接着性フィルムに溶着でシール部を形成することにより密封された第1収容室と第2収容室とが形成され、前記第1収容室と第2収容室にそれぞれ内容物が封入されている分割封入体であって、前記シール部が、前記折り目に平行な端縁相互を直接溶着して形成されたシール強度が高い折り目方向端縁シール部と、前記折り目と直交する方向の端縁相互を直接溶着して形成されたシール強度が高い一対の横方向端縁シール部と、前記第1収容室と前記第2収容室とを仕切る前記折り目に平行な易剥離性の分割シール部とを有することを特徴とする。
この分割封入体は、いずれかの収容室を押圧して内部の圧力を上げて易剥離性の分割シール部を開封し、他の収容室へ内容物を導入することにより、一定量の内容物を他方の内容物と混合することができる。また、この分割封入体は、長尺フィルムを折曲し、易剥離性の分割シール部と横方向端縁シール部とを形成すると、折り目側の収容室が上面に開口部を有する状態で形成されるため、内容物を収容し、更に、横方向端縁シール部を形成して折り目側の収容室を封止すると、側面に開口部がある収容室が形成されるため、別の内容物を側面から収容室へ収納した後、側面を溶着して折り目方向端縁シール部を形成するという工程で製造することができる。この製造工程は、工程が少なく、生産性が高いため、本発明の分割封入体は低コストで製造することができる。
[2]本発明の分割封入体は、上記[1]に記載の分割封入体において、前記シール部が、折り目に沿って溶着で形成された易剥離性の折り目シール部をさらに有することを特徴とする。
折り目に沿って易剥離性のシール部を形成するには、中央部の分割シール部を形成するときに同時に形成することが可能であるため、工程を増加させずに、折り目を畳んで見栄えをよくすることができる。
[3]本発明の分割封入体は、上記[1]又は[2]に記載の分割封入体において、折り目側の前記第1収容室を構成するフィルムに遮光性膜が形成されていることを特徴とする。
アルミニウム蒸着膜のような遮光性膜で覆われている第1収容室に、光で変質する液体などを封入しても、変質することを可及的に抑制することができる。
[4]本発明の分割封入体は、[1]〜[3]のいずれかに記載の分割封入体において、前記第1収容室に美容液が、前記第2収容室にスキン用シートがそれぞれ封入されていることを特徴とする。
本発明の分割封入体は、封入したこれらの内容物を保存しながら、必要なときにスキン用シートに一定量の美容液を染み込ませて用いることができる美容具とすることができる。
[5]本発明の分割封入体の製造方法は、長尺の熱接着性フィルムを中央で折り返し、対向するフィルム相互の中央部と折り目近傍に折り目に平行に連続的に溶着で易剥離性の分割シール部と折り目シール部を形成する第1工程と、前記折り目と直交する方向にフィルムの幅全体に亘って間欠的に溶着でシール強度が高い第1横方向端縁シール部を形成する第2工程と、前記折り目と前記分割シール部と前記第1横方向端縁シール部とで囲まれた第1収容室に液体を注入する第3工程と、前記折り目と直交する方向にフィルムの幅全体に亘って間欠的に溶着でシール強度が高い第2横方向端縁シール部を形成して前記第1収容室を密封する第4工程と、前記第1横方向端縁ヒート横シール部と第2横方向端縁シール部と分割シール部で囲まれた第2収容室に内容物を収容する第5工程と、前記第2収容室の開口部を溶着で連続的にシール強度が高い折り目方向端縁シール部を形成して前記第2収容室を密封する第6工程とを有することを特徴とする。
この製造方法においては、長尺のフィルムから連続的工程で内容物を密封した分割封入体を製造することができる。第2収容室は折り返し端縁側が開口した状態で内容物を収納する形態に形成され、内容物は第2収容室の広い側面から収容される工程になっており、図8に示した上部の狭い開口部から挿入するよりもスキン用シートなどの薄いシートを挿入するのが容易となる。本発明の分割封入体の製造方法は、少ない工程で連続的に分割封入体を製造できるため、低コストで生産が可能である。なお、本発明の分割封入体の製造方法は、第1工程〜第6工程までを同一の装置で連続的に実施することもができる。また、第1工程〜第4工程までを同一の装置で連続的に実施し、第5工程及び第6工程を別工程として実施することもできる。例えば、第5工程を人手により実施し、第6工程を別の機械により実施することもできる。また、第5工程及び第6工程をともに別の機械により実施することもできる。
[6]本発明の分割封入体の製造方法は、上記[5]に記載の分割封入体の製造方法において、前記分割シール部と折り目シール部を形成する溶着温度が、前記第1横方向端縁シール部と前記第2横方向端縁シール部を形成する溶着温度より低いことを特徴とする。
同じフィルムに易剥離性とシール強度が高い2種類のシール強度を付与するには、易剥離性とする部分にパスタテープと呼ばれるフィルムを熱溶着するフィルム間に介在させ、強接着性と易剥離性のシール箇所を同じ温度で熱溶着すると、パスタテープが介在するシール部分が易剥離性となり、介在しない部分のシール部分は強接着性となることで作り分けていた。しかし、この方法では、パスタテープを介在させる工程とパスタテープのコストにより、コスト高を招くという問題がある。本発明においては、熱溶着温度を変えることにより強接着性と易剥離性とを作り分けしているので、コスト的に有利である。
[7]本発明の分割封入体の製造方法は、[5]又は[6]に記載の分割封入体に製造方法において、前記熱接着性フィルムが、溶着層を有するラミネート構造を有することを特徴とする。
この溶着層を対向させて溶着温度を変えて溶着することにより、易剥離性と高いシール強度を有するシール部を形成することができる。
[8]本発明の分割封入体は、一枚の矩形状の熱接着性フィルムを中央で折り返し、折り目を有する前記熱接着性フィルムに溶着でシール部を形成することにより、密封された第1収容室と、前記折り目に平行な端縁部分に開口部を有する第2収容室とが形成され、前記第1収容室に内容物が封入されている分割封入体であって、前記シール部が、前記折り目と直交する方向の端縁相互を直接溶着して形成されたシール強度が高い一対の横方向端縁シール部と、前記第1収容室と前記第2収容室とを仕切る前記折り目に平行な易剥離性の分割シール部とを有することを特徴とする。
本発明の分割封入体によれば、折り目に平行な端縁部分に位置する開口部から第2収容室に内容物を挿入した後、折り目に平行な端縁部分に熱接着性フィルムに溶着でシール部を形成して第2収容室を密封することにより、本発明の分割封入体(上記[1]に記載の分割封入体)を製造することができる。
[9]本発明の分割封入体は、上記[8]に記載の分割封入体において、前記シール部が、折り目に沿って溶着で形成された易剥離性の折り目シール部をさらに有することを特徴とする。
折り目に沿って易剥離性のシール部を形成するには、中央部の分割シール部を形成するときに同時に形成することが可能であるため、工程を増加させずに、折り目を畳んで見栄えをよくすることができる。
[10]本発明の分割封入体は、上記[8]又は[9]に記載の分割封入体において、折り目側の前記第1収容室を構成するフィルムに遮光性膜が形成されていることを特徴とする。
アルミニウム蒸着膜のような遮光性膜で覆われている第1収容室に、光で変質する液体などを封入しても、変質することを可及的に抑制することができる。
[11]本発明の分割封入体は、上記[8]〜[10]のいずれかに記載の分割封入体において、前記第1収容室に美容液が封入されていることを特徴とする。
本発明の分割封入体は、折り目に平行な端縁部分に位置する開口部から第2収容室にスキン用シートを挿入した後、折り目に平行な端縁部分に熱接着性フィルムに溶着でシール部を形成して第2収容室を密封することにより、これらの内容物を保存しながら、必要なときにスキン用シートに一定量の美容液を染み込ませて用いることができる美容具とすることができる。
[12]本発明の分割封入体の製造方法は、長尺の熱接着性フィルムを中央で折り返し、対向するフィルム相互の中央部と折り目近傍に折り目に平行に連続的に溶着で易剥離性の分割シール部と折り目シール部を形成する工程と、前記折り目と直交する方向にフィルムの幅全体に亘って間欠的に溶着でシール強度が高い第1横方向端縁シール部を形成する工程と、前記折り目と前記分割シール部と前記第1横方向端縁シール部とで囲まれた第1収容室に液体を注入する工程と、前記折り目と直交する方向にフィルムの幅全体に亘って間欠的に溶着でシール強度が高い第2横方向端縁シール部を形成して前記第1収容室を密封する工程とを有することを特徴とする。
この製造方法においては、長尺のフィルムから連続的工程で内容物を密封した分割封入体(上記[8]に記載の分割封入体)を製造することができる。製造される分割封入体は、折り返し端縁側が開口した状態で第2収容室に内容物を収納する形態に形成され、第2収容室の広い側面から内容物を収容可能となる。このため、図8に示した上部の狭い開口部から挿入するよりもスキン用シートなどの薄いシートを挿入するのが容易となる。本発明の分割封入体の製造方法は、少ない工程で連続的に分割封入体を製造できるため、低コストで生産が可能である。
[13]本発明の分割封入体の製造方法は、上記[12]に記載の分割封入体の製造方法において、前記分割シール部と折り目シール部を形成する溶着の温度が、前記第1横方向端縁シール部と前記第2横方向端縁シール部を形成する溶着の温度より低いことを特徴とする。
同じフィルムに易剥離性とシール強度が高い2種類のシール強度を付与するには、易剥離性とする部分にパスタテープと呼ばれるフィルムを熱溶着するフィルム間に介在させ、強接着性と易剥離性のシール箇所を同じ温度で熱溶着すると、パスタテープが介在するシール部分が易剥離性となり、介在しない部分のシール部分は強接着性となることで作り分けていた。しかし、この方法では、パスタテープを介在させる工程とパスタテープのコストにより、コスト高を招くという問題がある。本発明においては、熱溶着温度を変えることにより強接着性と易剥離性とを作り分けしているので、コスト的に有利である。
[14]本発明の分割封入体の製造方法は、上記[12]又は[13]に記載の分割封入体に製造方法において、前記熱接着性フィルムが、溶着層を有するラミネート構造を有することを特徴とする。
この溶着層を対向させて溶着温度を変えて溶着することにより、易剥離性と高いシール強度を有するシール部を形成することができる。
本発明の分割封入体は、少ない工程で製造できるため、低コストで製造することができる。
本発明の分割封入体の製造方法は、内容物が封入された分割封入体を少ない工程故に低コストで製造することができる。
本発明の分割封入体の一実施形態を示す平面図である。 ラミネート構造の熱接着性フィルムの一例を示す断面図である。 本発明の分割封入体の製造方法の一実施形態を示す工程図である。 本発明の分割封入体の製造方法の一実施形態を示す工程図である。 本発明の分割封入体の製造方法の一実施形態を示す工程図である。 本発明の分割封入体の製造方法の一実施形態を示す工程図である。 本発明の分割封入体の製造方法の一実施形態を示す工程図である。 従来の半製品の分割包装袋を示す平面図である。
以下、本発明の分割封入体及びその製造方法の実施の形態について説明するが、本発明は以下の実施の形態に限定されるものではない。
図1に示す本発明の分割封入体1は、美容液Lを第1収容室11へ封入し、スキン用シート5を第2収容室12へ封入した保湿パックとして示している。この分割封入体1においては、一枚の熱接着性フィルム2を加工して製造された分割包装袋3に内容物が封入されている。分割包装袋3は、矩形状の熱接着性フィルム2が中央で折り返されて折り目31で対称の2つ折りに形成され、溶着で2枚のフィルムが接合されてシール部が形成されている。シール部は、図1では網点で示されており、折り目31に平行な端縁相互を直接溶着で形成されたシール強度が高い折り目方向端縁シール部41と、折り目31と直交する方向の端縁相互を直接溶着で形成されたシール強度が高い下端の第1横方向端縁シール部42と上端の第2横方向端縁シール部43と、第1収容室11と第2収容室12とを仕切り折り目31に平行で溶着によって形成された易剥離性の分割シール部44と、折り目31に沿って溶着で形成された易剥離性の折り目シール部45とを有する。
第1収容室11は、上下の横方向端縁シール部42,43と分割シール部44と折り目シール部45に囲まれた密封構造となっており、美容液Lが封入されている。一方、第2収容室12は、上下の横方向端縁シール部42,43と分割シール部44と折り目方向端縁シール部41とで囲まれた密封構造となっており、スキン用シート5が封入されている。第1収容室11の両面の熱接着性フィルム2の外面には、アルミニウム蒸着膜23が遮光膜として形成され、第1収容室11内の美容液Lを遮光している。
図2に、ラミネート構造の熱接着性フィルム2の断面の一例を示す。この熱接着性フィルム2は、第1透明フィルム21に部分的に形成されたアルミニウム蒸着膜23を介して第2透明フィルム22が積層され、第2透明フィルム22に第3透明フィルム24がガスバリア層25を介して積層され、第3透明フィルム24に溶着層26が積層されている。
透明フィルムとしては、ポリエチレンテレフタレート(PET)等のポリエステルやポリアミドなどの素材を用いることができ、溶着層26としては、ポリエチレン等のポリオレフィンやエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)等を用いることができる。アルミニウム蒸着膜23は、第1収容室11の両面を覆う領域だけ部分的に形成されていればよい。
図1に示したシール部41〜45は、溶着層26が折り返しにより対向され、熱ローラなどにより圧力と加熱を同時に受けて相互に溶着(ヒートシール)されることにより形成されている。易剥離性の分割シール部44と折り目シール部45は、シール強度が高いシール部41,42,43より低温の溶着によりシール強度が低く形成されている。易剥離性の分割シール部44のシール強度は、例えば第1収容室11を中央で折り曲げ、指で両側から押圧して第1収容室の内圧を上昇させたときに、剥離が生じて第1収容室11と第2収容室12が連通する程度である。シール強度が高いシール部41,42,43のシール強度は、第1収容室11へ上記のような内圧上昇を起こしても剥離しない程度である。
本発明の分割封入体1は、1枚の長尺のフィルムから製造されているため、製造コストを安価なものとすることができるうえ、折り目31が存在することにより、折り目シール部45を設けなくても、分割包装袋3の機能に影響がない(例えば第1収容室11を中央で折り曲げ、指で両側から押圧して第1収容室の内圧を上昇させたときに美容液Lが漏れることがない)ようにできる。但し、折り目31が丸まっているよりもシール部が形成されている方が見栄えの点で良いため、本実施形態においては、易剥離性のシール部を形成している。
この分割封入体1の特徴は、折り目方向端縁シール部41がすべてのシール部の最後に形成されている点である。即ち、スキン用シート5は折り目31と対向する端縁(側面)の開口部より第2収容室12に挿入されている。従って、折り目方向端縁シール部41と上下の横方向端縁シール部42,43とが重なる部分46,47を観察すれば、折り目方向端縁シール部41が横方向端縁シール部42,43の上に後から設けられていることが観察できる。
本発明の分割封入体1は、長尺のフィルムから製造されるものであり、横方向端縁シール部42,43の端縁が一枚毎に切り取られる切断箇所になっており、長尺シートから連続的に製造する際に、仮に折り目方向端縁シール部41を形成した後、スキン用シート5を第2収容室12に挿入することは極めて困難である、そのため、本発明の分割封入体1においては、折り目方向端縁シール部41を最後に形成する工程を経て製造されており、その痕跡が、ヒートシールの重なり部46,47に存在するものである。
本発明の分割封入体の使用方法は、美容液Lが封入されている第1収容室11を折り目31と直交する方向を折り目として中央部で2つ折りにし、その状態で手で強く握ると、第1収容室11の内圧が上昇し、分割シール部44が内圧に耐えられずに剥離し、第1収容室11と第2収容室12が連通する。そして、第1収容室11の美容液Lを第2収容室12へ押し出して第2収容室12のスキン用シート5に一定量の美容液Lを染み込ませることができる。しかる後、第2収容室12を開封し、美容液Lが染み込んだスキン用シート5を取り出して使用する。
上記説明では、内容物として、美容液とスキン用シートを例示しているが、本発明の分割封入体1は2種類の液体、又は液体と固体の組み合わせ、粉末と液体の組み合わせなど、内容物に制限はない。例えば、醤油とラー油を組み合わせた調味料、二液硬化タイプの2種類の接着剤の組み合わせ、粉わさびと水の組み合わせなどを例示することができる。
次に、図1に示した本発明の分割封入体1の製造方法の一実施形態について図3〜図6を参照して説明する。図3及び図4は個々の分割封入体に着目した工程図であり、図5及び図6は熱接着性フィルム2の動きに着目した工程図である。本発明の分割封入体の製造方法は、長尺の熱接着性フィルム2を原材料として加工することにより製造されるもので、一連の工程を連続的に行う製造装置で自動運転することが可能である。図3及び図4においては、左側にフィルムの断面の概略図を示し、右側に正面図を示す。なお、長尺のフィルムを用いるので、実際には上下に連続しているが、図3及び図4では、切り取った一枚毎の分割封入体として図示している。また、図5及び図6においては、製造装置のうち、折り返しローラ61、低温熱ローラ62,63及び高温熱ローラ64及び液体注入ノズル65のみを示している。このうち、高温熱ローラ64は、熱接着性フィルム2に接触してシール部を形成するときのみ図示し、熱接着性フィルム2に接触せずシール部を形成しないときは図示を省略する。また、液体注入ノズル65は、第1収容室11へ液体Lを注入するときのみ図示し、第1収容室11へ液体Lを注入しないときは図示を省略する。
まず、原材料として、図3(1)に示すように、第1収容室11の両面を覆う中央領域にアルミニウム蒸着膜23が形成されている長尺の熱接着性フィルム2を用いる。この熱接着性フィルム2を、図3(2)及び図5に示すように、折り返しローラ61などを用いて、熱接着性フィルム2の溶着層26が対向するように中央で折り返して2つ折りにして折り目31を形成する。長尺のフィルムであるから、対向した端縁が開口している。
次に、図3(3)及び図6(a)に示すように、熱ローラなど(例えば低温熱ローラ62,63)でフィルムの中央部と折り目に沿った端縁の2カ所を連続的に熱圧着して易剥離性の分割シール部44と折り目シール部45とを形成する。この場合の熱ローラの温度は、例えば100〜130℃程度の温度で易剥離性とするために必要なシール強度を設定することができる。
次いで、図3(4)及び図6(b)に示すように、水平方向に延伸する熱ローラなど(例えば高温熱ローラ64)で間欠的に熱圧着させることにより、第1横方向端縁シール部42を形成する。この場合の熱ローラの温度は、例えば150〜200℃程度の温度で強接着性とするために必要なシール強度を設定することができる。第1横方向端縁シール部42を形成したことにより、折り目31側に第1収容室11が上端が開放されて形成される。
次に、図4(5)及び図6(c)に示すように、第2収容室12へ所定量の美容液Lを注入する。美容液Lを注入するノズル(例えば美容液注入ノズル65)は、分割シール部44と折り目シール部45を形成する熱ローラの上部から第1横方向端縁シール部42を形成する熱ローラの上部まで延伸しており、注入口が第1収容室11内に配置されている構造となっている。
次いで、図4(6)及び図7(a)に示すように、水平方向に延伸する熱ローラなど(例えば低温熱ローラ62,63)で間欠的に熱圧着させることにより、第2横方向端縁シール部43を形成して、第1収容室11を美容液Lが収納された状態で封止し、美容液Lが封入された第1収容室11を形成する。同時に、一方の側面が分割シール部44で、上下が第1横方向端縁シール部42と第2横方向端縁シール部43により囲まれ、他方の側面が開放されている第2収容室12が形成される。この場合の熱ローラの温度は、例えば150〜200℃程度の温度で強接着性とするために必要なシール強度を設定することができる。なお、第1横方向端縁シール部42及び第2横方向端縁シール部43は、その部分にエンボス加工を施してもよい。このようにすることにより、シール部の剥離強度をさらに高くすることができる。
その後、上記した工程を繰り返すことにより、図7(b)に示すように、「密封された第1収容室11と、折り目31に平行な端縁部分に開口部を有する第2収容室12とが形成され、第1収容室11に内容物が封入されている分割封入体であって、シール部が、折り目と直交する方向の端縁相互を直接溶着して形成されたシール強度が高い一対の横方向端縁シール部42,43と、第1収容室11と第2収容室12とを仕切る折り目31に平行な易剥離性の分割シール部44とを有する分割封入体」が長尺方向に沿って連続的に連なった構造体が製造される。
その後、隣接する分割封入体の間を切断することにより、図7(c)に示すように、分割封入体(本発明の上記[8]に記載の分割封入体、すなわち、一枚の矩形状の熱接着性フィルムを中央で折り返し、折り目を有する熱接着性フィルム2に溶着でシール部を形成することにより、密封された第1収容室11と、折り目31に平行な端縁部分に開口部を有する第2収容室12とが形成され、第1収容室11に内容物が封入されている分割封入体であって、シール部が、折り目31と直交する方向の端縁相互を直接溶着して形成されたシール強度が高い一対の横方向端縁シール部42,43と、第1収容室11と第2収容室12とを仕切る折り目31に平行な易剥離性の分割シール部44とを有する分割封入体)を製造することができる。
その後さらに、図4(7)に示すように、開放している側縁からスキン用シート5を第2収容室12へ挿入する。図8に示した従来の分割包装袋100では、各収容室101,102の上端が開放され、内容物を上端から収納するが、一枚の長尺フィルムから連続的に製造する場合には、第2収容室102へ液体を注入するのは容易であるがスキン用シートなどの物体を挿入することが極めて困難である。そのため、本発明においては、まず、第2横方向端縁シール部43を先に形成した後に、側面の開口部からスキン用シート5を挿入するようにしている。
最後に、図4(8)に示すように、開口している端縁に沿って熱ローラなど(例えば図示しない高温熱ローラ)で連続的にシール強度が高い折り目方向端縁シール部41を形成して第2収容室12を封止し、スキン用シート5を封入した第2収容室12を形成する。 このことにより、本発明の分割封入体1を完成することができる。
このような分割封入体の製造方法によれば、長尺の熱接着性フィルムから連続的な工程で内容物として液体と物体が封入された分割封入体を製造することができる。そのため、少ない工程で低コストの分割封入体を製造することができる。
なお、隣接する分割封入体の間を切断する前の構造体をそのまま用いて、開放している側縁からスキン用シート5を第2収容室12へ挿入する工程と、開口している端縁に沿って折り目方向端縁シール部41を形成して第2収容室12を封止し、スキン用シート5を封入した第2収容室12を形成する工程とを行い、その後、隣接する分割封入体の間を切断する工程を行ってもよい。これによっても、本発明の分割封入体1を完成することができる。
本発明の分割封入体は、2つの収容室にそれぞれ別の内容物を密封して、必要に応じて内容物同士を混合することができる用途、例えば、美容業や食品業界などに利用することができる。
本発明の分割封入体の製造方法は、美容業界や食品業界などに利用される分割封入体を製造することができる。
1 分割封入体
2 熱接着性フィルム
3 分割包装袋
11 第1収容室
12 第2収容室
21 第1透明フィルム
22 第2透明フィルム
23 アルミニウム蒸着膜
24 第4透明フィルム
25 ガスバリア層
26 溶着層
31 折り目
41 折り目方向端縁シール部
42 第1横方向端縁シール部
43 第2横方向端縁シール部
44 分割シール部
45 折り目シール部
5 スキン用シート
61 折り返しローラ
62,63 低温熱ローラ
64 高温熱ローラ
65 美容液注入ノズル
L 美容液

Claims (1)

  1. 溶着層を有するラミネート構造の長尺の熱接着性フィルムを前記溶着層同士が対向するように中央で折り返し、対向する前記熱接着性フィルム相互の中央部と折り目近傍に折り目に平行に連続的に加熱溶着で分割シール部と折り目シール部を形成する第1工程と、
    前記折り目と直交する方向に前記熱接着性フィルムの幅全体に亘って間欠的に加熱溶着で第1横方向端縁シール部を形成する第2工程と、
    前記折り目シール部と前記分割シール部と前記第1横方向端縁シール部とで囲まれた第1収容室に美容液を注入する第3工程と、
    前記折り目と直交する方向に前記熱接着性フィルムの幅全体に亘って間欠的に加熱溶着で第2横方向端縁シール部を形成して前記第1収容室を密封する第4工程と、
    前記第1横方向端縁シール部と前記第2横方向端縁シール部と前記分割シール部で囲まれた第2収容室に前記折り目と対向する端縁の開口部からスキン用シートを収容する第5工程と、
    前記第2収容室の前記開口部を加熱溶着で折り目方向端縁シール部を形成して前記第2収容室を密封する第6工程とを有する分割封入体の製造方法であって、
    前記熱接着性フィルムとして、前記第1収容室を構成することとなる部分に遮光性膜が形成され、前記第2収容室を構成することとなる部分に前記遮光性膜が形成されていない熱接着性フィルムを用いるとともに、
    前記第1横方向端縁シール部と前記第2横方向端縁シール部と前記折り目方向端縁シール部に比べて低い温度で溶着形成することにより、前記分割シール部として、シール強度が低く剥離し易い分割シール部を形成することを特徴とする分割封入体の製造方法。
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