JP5790150B2 - 熱水処理用ジッパー付き袋体、及びそれを用いた包装体 - Google Patents
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Description
そこで、透明蒸着フィルムを積層した積層フィルムから袋体とし、その開封部近傍へ開閉自在の嵌合部を有するジッパーを取り付けた袋体は、優れた酸素バリア性及び水蒸気バリア性を有し、かつ、袋体は使用時に開封しても容易に再嵌合できるので、利便性がよい。しかしながら、透明蒸着フィルムの金属酸化物蒸着層は、薄く、硬いため、特に、透明蒸着フィルムを積層した袋体にジッパーを装着し、袋体に密封性を付与するため、ポイントシールを施して、立体構造を有するジッパーを高温高圧で扁平に潰すことによって基材となるフィルムが軟化し、伸びてしまうと、伸び難い金属酸化物蒸着層には数多くのひび割れが生じ、部分的に剥離した状態になってしまうが、外観からは判断できない。このような状態は、内容物が固形物等で、熱水処理を施さない包装体であれば問題ないが、ボイル、レトルト、水蒸気滅菌等の熱水処理を行う包装体の場合、袋体のジッパー切断端部が位置する部位の金属酸化物蒸着層端面の金属酸化物蒸着層のひび割れ部や部分剥離部から、熱水が金属酸化物蒸着層の密着面、または、接着面に浸透し、更に、加熱による透明蒸着フィルムの基材フィルム、および、金属酸化物蒸着層側に積層したフィルムの収縮が生じ、ジッパー切断端部が位置する部位の金属酸化物蒸着層積層面が剥離し、当該部位において包装体のバリア性が低下し、包装体を廃棄せざるを得ない事態に陥ってしまう。また、金属酸化物蒸着層積層面が完全に剥離した不良品は、熱水処理後に目視検査を実施して廃棄することも可能だが、殆んどの包装体は、金属酸化物蒸着層積層面の剥離を外観からは容易に判断することができず、製品が流通して暫く経過した後、内容物の酸化劣化等によって不良品の流出が判明する事故も生じる等、透明蒸着フィルムを積層したジッパー付き袋体の熱水処理製品は、大きな問題を内包している。
従って、熱水処理用ジッパー付き袋体は、優れた酸素バリア性及び水蒸気バリア性で保存性がよく、ボイル、レトルト、水蒸気滅菌等の熱水処理を行え、かつ、使用時には開封しても容易に再嵌合できることが求められている。
また、袋体の内容物収納側と開封側とを断面V字状のジッパーを用いて、液密に遮断した袋体が、液体包装袋用として大量に流通するものが知られている(例えば、特許文献2参照。)。しかしながら、水分が全く存在しない副室ではレトルト殺菌などの熱水処理を行えないという問題点がある。
さらに、ジッパーの形状の如何に係らず、袋体周縁端部のヒートシール部で前記嵌合部の隙間を塞がないと、袋体を密封できないが、ジッパーの厚みは袋体を構成するフィルムと比較して非常に厚いので、通常のヒートシールでは密封できないため、製袋機では、ポイントシールと称する、袋体周縁ヒートシール部とジッパーが交差する部分のみに高い圧力を加えてヒートシールすることによって嵌合部を潰し、袋体を密封する手段が用いられている。ジッパーのポイントシールの方法として、ポイントシール時に変形し易い袋体内ジッパー嵌合部両端の密閉性を向上させるための考案が知られている(例えば、特許文献3参照。)。しかしながら、透明蒸着フィルムの金属酸化物蒸着層は、薄く、硬いため、 特に透明蒸着フィルムを積層した袋体にジッパーを装着してポイントシールの高温高圧で扁平に潰すとフィルムが軟化し伸びたり、伸び難い金属酸化物蒸着層にはひび割れが生じ、部分的に剥離したり、バリア性を失う問題点がある。
さらにまた、袋体周縁ヒートシール部の一部分に設けた未シール部にノッチを入れることによって、ノッチの角で皮膚を傷つけることを防止する考案が知られている(例えば、特許文献4参照。)。しかしながら、使用時には開封しても容易に再嵌合できないという問題点がある。
請求項2の発明に係わる熱水処理用ジッパー付き袋体は、前記上部ヒートシール部を開口部とし、底部を自立性を付与する形状にシールパターンでヒートシールされてなる自立袋であることを特徴とする請求項1に記載の熱水処理用ジッパー付き袋体である。
請求項3の発明に係わる熱水処理用ジッパー付き袋体は、前記上部ヒートシール部と前記ジッパーとの間、又は、内容物充填後に前記上部ヒートシール部となる上部ヒートシール予定部と前記ジッパーとの間の横部ヒートシール部の少なくとも片側に開封用のノッチが設けられてなることを特徴とする請求項1〜2のいずれか1項に記載の熱水処理用ジッパー付き袋体である。
請求項4の発明に係わる熱水処理ジッパー付き包装体は、請求項1〜3のいずれか1項に記載の熱水処理用ジッパー付き袋体に内容物を充填し、水又は水蒸気による加熱処理をしてなることを特徴とする熱水処理ジッパー付き包装体である。
(積層フィルムA)金属酸化物蒸着フィルムとして、厚み12μm、幅760mmの酸化珪素蒸着二軸延伸PETフィルム(製品名「IB−PET−RB」、大日本印刷株式会社製)を選定し、グラビア印刷機で、蒸着面表面のコーテイング面に、図柄、および、文字を印刷した。前記の印刷済み酸化珪素蒸着二軸延伸PETフィルムの印刷面に、2液硬化型ウレタン系接着剤を塗布し、厚み15μm、幅760mmの二軸延伸PAフィルム(製品名「ボニールW」、興人株式会社製)を貼り合わせた後、前記PAフィルム面に、2液硬化型ウレタン系接着剤を塗布し、ヒートシール性フィルムとして、厚み60μm、幅760mmの未延伸PPフィルム(製品名「P1147」、東洋紡績株式会社製)を貼り合わせた後、370mm幅にスリットし、積層フィルムAを得た。
2:ジッパー
3:ノッチ
4:ポイントシール部
5:上部ヒートシール部
6:横部ヒートシール部
7:切断位置
8:ジッパーヒートシール部
9:嵌合部
10:未シール部
11:ジッパーテープベース
12:底部ヒートシール部
Claims (4)
- 少なくとも金属酸化物を蒸着した透明蒸着フィルム及びヒートシール性フィルムとから構成された積層フィルムを用いて、
該積層フィルムのヒートシール性フィルム面同士を対向させてヒートシールで両側に横部ヒートシール部及び上部に上部ヒートシール部を形成し、
前記両側の横部ヒートシール部に、ジッパーテープベースと、開閉自在な嵌合部とを有するジッパーをヒートシールで挟持させ、
前記ジッパーテープベースは相対する積層フィルムのヒートシール性フィルム面とヒートシールでジッパーヒートシール部を形成し、かつ、前記ジッパーの開閉自在な嵌合部によって内部が区画されてなる熱水処理用ジッパー付き袋体であって、
両側の前記ジッパーの端部と前記横部ヒートシール部の端部とがそれぞれ一致し、
前記ジッパーを挟持する両側の横部ヒートシール部の領域内の端部近傍を除いて、前記嵌合部を潰してヒートシールするポイントシールを施してなることを特徴とする熱水処理用ジッパー付き袋体。 - 前記上部ヒートシール部を開口部とし、底部を自立性を付与する形状にシールパターンでヒートシールされてなる自立袋であることを特徴とする請求項1に記載の熱水処理用ジッパー付き袋体。
- 前記上部ヒートシール部と前記ジッパーとの間、又は、内容物充填後に前記上部ヒートシール部となる上部ヒートシール予定部と前記ジッパーとの間の横部ヒートシール部の少なくとも片側に開封用のノッチが設けられてなることを特徴とする請求項1〜2のいずれか1項に記載の熱水処理用ジッパー付き袋体。
- 請求項1〜3のいずれか1項に記載の熱水処理用ジッパー付き袋体に内容物を充填し、水又は水蒸気による加熱処理をしてなることを特徴とする熱水処理ジッパー付き包装体。
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