図1は電子装置の製造方法の一例を示す図である。図1において、(A)は電子部品アライメント工程の要部断面模式図、(B)〜(D)は電子部品接合工程の要部断面模式図である。
まず、図1(A)に示すような電子部品10及び電子部品20を準備する。このような電子部品10及び電子部品20が、図1(B)〜(D)のような工程を経て電気的に接続され、電子装置100が製造される。
電子部品10には、半導体素子、半導体素子を含む半導体装置(半導体パッケージ)、回路基板(プリント基板、インターポーザ等)、チップ部品等を用いることができる。電子部品20にも同様に、半導体素子、半導体パッケージ、回路基板、チップ部品等を用いることができる。
電子部品10は、一方の面(電子部品20と対向する面)に、電子部品20との接続端子(外部接続端子)として用いられる電極11を有する。ここでは電極11として、ポスト状の突起電極(バンプ)を例示している。電極11には、例えば、銅(Cu)、ニッケル(Ni)、金(Au)若しくは銀(Ag)、又はそれらのうちの少なくとも1種を含む合金を用いることができる。電極11は、様々な形状、結晶方位、サイズの結晶粒11bを含む。尚、ここでは便宜上、1つの電極11に着目するが、電子部品10には、その一方の面に、複数の電極11が並設されていてもよい。
電子部品10の電極11の表層部には、アモルファス層11aが設けられている。アモルファス層11aは、電極11の表層部をアモルファス化することによって形成することができる。電極11の表層部をアモルファス化する方法の詳細については後述する。
電子部品20は、一方の面(電子部品10と対向する面)に、電子部品10との接続端子(外部接続端子)として用いられる電極21を有する。ここでは電極21として、ポスト状の突起電極(バンプ)を例示している。電極21には、例えば、Cu、Ni、Au若しくはAg、又はそれらのうちの少なくとも1種を含む合金を用いることができる。電子部品20の電極21は、電子部品10の電極11と対応する位置に設けられている。電極21は、様々な形状、結晶方位、サイズの結晶粒21bを含む。尚、ここでは便宜上、1つの電極21に着目するが、電子部品20には、その一方の面に、電子部品10の電極11に対応して複数の電極21が所定ピッチで並設されていてもよい。
電子部品20の電極21上には、接合層22が設けられている。電子部品20の電極21と、電子部品10の電極11とは、後述のように、この接合層22を用いて接合される。接合層22には、電極21及び電極11よりも低融点の材料が用いられる。接合層22には、はんだ、例えば、スズ(Sn)若しくはインジウム(In)、又はそれらのうちの少なくとも1種を含む合金を用いることができる。
電子部品20の電極21上に設けられた接合層22の表層部には、アモルファス層22aが設けられている。アモルファス層22aは、接合層22の表層部をアモルファス化することによって形成することができる。尚、ここでは接合層22の表層部がアモルファス層22aとなっている場合を例示したが、接合層22の表層部を含む全体がアモルファス化されてアモルファス層22aとなっていてもよい。接合層22をアモルファス化する方法の詳細については後述する。
図1(A)の例では、電子部品20の電極21と接合層22の間に、電極21の成分(Cu等)と接合層22の成分(Sn等)とを含む、結晶性の化合物(金属間化合物(InterMetallic Compound;IMC))の層(IMC層)31が形成されている。IMC層31は、例えば、接合層22にアモルファス層22aを設ける過程で、均一性良く形成される。IMC層31は、複数の結晶粒31bを含む。
上記のような構成を有する電子部品10及び電子部品20を準備した後、図1(A)に示すように、電子部品10の電極11の配設面と、電子部品20の電極21及び接合層22の配設面とを対向させ、電極11と、電極21及び接合層22とのアライメントを行う。
そして、アライメント後、図1(B)に示すように、電子部品10の電極11と、電子部品20の接合層22とを接合する。この時には、電極11のアモルファス層11aと、接合層22のアモルファス層22aとが接触する。この図1(B)に示す電極11と接合層22との接合工程は、例えば、所定時間、所定温度での加熱と所定荷重での加圧を行い、電極11のアモルファス層11aと、接合層22のアモルファス層22aとを接触(圧接)させる。ここで、この図1(B)に示す接合工程で行う加熱の温度は、接合層22(アモルファス層22a)の融点未満の温度に設定する。例えば、その加熱の温度を、接合層22の融点未満の温度であって、電極11と接合層22の間にIMCが形成される温度よりも低い温度に設定する。
このような温度に設定することで、図1(B)の接合工程では、電極11とそのアモルファス層11a並びに、電極21及び接合層22とそのアモルファス層22aの固相状態が維持される。そして、電極11の固相のアモルファス層11aからは、その成分(Cu等)が、接合層22の固相のアモルファス層22aに拡散する。接合層22の固相のアモルファス層22aからは、その成分(Sn等)が、電極11の固相のアモルファス層11aに拡散する。このようにアモルファス層11aの成分及びアモルファス層22aの成分は、固相状態で拡散する性質を有する。共に固相でアモルファス状態であるアモルファス層11a及びアモルファス層22aからは、各々の成分が均一性良く相互拡散する。
このような固相での相互拡散が起こり、加熱加圧が進むと、電極11と接合層22との界面領域には、図1(C)に示すように、アモルファス層11aの成分及びアモルファス層22aの成分を含む、結晶性のIMC層32が形成される。アモルファス層11a及びアモルファス層22aは、結晶化され易い性質を有し、各々の成分が相互拡散した界面領域に、このような結晶性のIMC層32が比較的容易に形成される。IMC層32は、複数の結晶粒32bを含む。尚、このIMC層32の形成と共に、電極21と接合層22(固相)の間のIMC層31も、その形成(成長)反応が均一性良く進む。例えば、アモルファス層11aがCuを含み、アモルファス層22aがSnを含み、主にそれらCu及びSnが相互拡散する場合、図1(B),(C)の工程では、IMC層32及びIMC層31としてCu6Sn5を主体とする化合物の層を形成することができる。
電極11と接合層22の間のIMC層32、及び電極21と接合層22の間のIMC層31を更に成長させることで、図1(D)に示すような、成長したIMC層32及びIMC層31を含むIMC層30が形成される。このようにして形成されるIMC層30によって、電子部品10の電極11と、電子部品20の電極21とが接合される。図1(B),(C)のように固相のアモルファス層11a及びアモルファス層22aの成分を相互拡散させて形成されるIMC層32を成長させる方法を用いることで、図1(D)のように、均一性の良いIMC層30を形成することができる。例えば、アモルファス層11aがCuを含み、アモルファス層22aがSnを含み、主にそれらCu及びSnが相互拡散する場合、図1(D)の工程では、IMC層30(IMC層31及びIMC層32)として、Cu6Sn5よりも安定なCu3Snを主体とする化合物の層を形成することができる。
尚、この図1(D)のような状態まで成長させたIMC層30を形成する際には、図1(C)のようなIMC層32の形成後、図1(B),(C)の工程よりも高い温度(接合層22の融点以上の温度)での熱処理を行うことができる。或いは、図1(B),(C)の工程の温度を維持した熱処理を所定時間続行することで、図1(D)のような状態まで成長させたIMC層30を形成することもできる。
以上のように、固相のアモルファス層11a及びアモルファス層22aの成分を相互拡散させてIMC層32を形成し、IMC層32及びIMC層31を成長させ(図1(B),(C))、電極11と電極21とを接合するIMC層30を形成する(図1(D))。これにより、均一性の良いIMC層30を形成することができ、そのようなIMC層30によって電極11及び電極21が接合された電子部品10及び電子部品20を含む、電子装置100が実現される。
ここで比較のため、電子装置の製造方法の別例について述べる。
図2は電子装置の製造方法の別例を示す図である。図2において、(A)は電子部品アライメント工程の要部断面模式図、(B)〜(D)は電子部品接合工程の要部断面模式図である。
この例では、図2(A)に示すような電子部品10A及び電子部品20Aが準備される。電子部品10Aの電極11A、及び電子部品20Aの電極21A上に設けられた接合層22Aのいずれにも、上記のようなアモルファス層は設けられていない。電極11A及び電極21Aは、それぞれ複数の結晶粒11Ab及び結晶粒21Abを含む。
電子部品10Aと電子部品20Aの接合時には、図2(A)に示すように、両者を対向させ、電極11と、電極21及び接合層22とのアライメントが行われる。そして、加熱が行われ、接合層22Aが溶融される。電子部品20Aの電極21Aと接合層22Aの間には、電極21A及び接合層22Aの成分を含むIMC層31Aが形成される。そして、図2(B)に示すように、電極11Aと、加熱により溶融した接合層22Aとが接合される。電極11A及び電極21A、並びに加熱溶融された液相状態の接合層22Aの間で、各成分が拡散し、図2(C)に示すように、電極11Aと接合層22Aの間にIMC層32Aが形成されて成長し、電極21Aと接合層22Aの間のIMC層31Aが成長する。
この時、電極11A及び電極21Aの結晶粒11Ab及び結晶粒21Abの結晶方位により、接合層22Aの成分(Sn等)の拡散速度は異なってくる。そのため、図2(C)に示すように、IMC層32A及びIMC層31Aは、不均一に形成され易くなる。接合層22Aを加熱溶融して接合を行う溶融接合では、IMC形成反応が比較的進み易く、このような結晶方位の相違による成分拡散速度差がIMC層32A及びIMC層31Aの厚みに与える影響が現れ易い。
IMC層32A及びIMC層31Aの形成が更に進んだ時には、図2(D)に示すように、得られるIMC層30Aの不均一さが顕著になり得る。IMC層30A内には、例えば、その形成過程で、接合層22Aの成分の拡散速度が速く、その成分が他の部分に比べて多く消費された箇所に、ボイド41Aが発生する場合がある。或いはまた、IMC層30A内には、例えば、その形成過程で、接合層22Aの成分の拡散速度が遅く、その成分が他の部分に比べて反応が進まなかった箇所に、接合層22Aの未反応成分42Aが残存する場合がある。
このようなボイド41Aの発生、未反応成分42Aの残存は、電子部品10Aと電子部品20Aの間の接続強度の低下、エレクトロマイグレーションに対する寿命の低下を引き起こし、接続信頼性を低下させる要因となり得る。例えば、電子部品10Aと電子部品20Aの接合部、即ち電極11A、電極21A及びIMC層30Aの微細化は、電子部品10Aと電子部品20Aの間における信号伝送経路数の増加(多端子化、多ピン化)等に有効である。しかし、接合部(電極11A、電極21A及びIMC層30A)が微細化されることで、接続強度の低下、接合部1箇所あたりの電流密度の増加によるエレクトロマイグレーションの発生を招き易くなる場合がある。微細化された接合部に上記のようなボイド41A、未反応成分42Aが存在すると、接続強度の低下、エレクトロマイグレーション耐性の低下が起こり易くなる。
図3は電子装置の製造方法の更に別例を示す図である。図3において、(A)は電子部品アライメント工程の要部断面模式図、(B),(C)は電子部品接合工程の要部断面模式図である。
IMC層30Aを均一化し、ボイド41Aの発生、未反応成分42Aの残存を抑えるために、電極21A上に設ける接合層22Aを予め薄く形成しておく方法も考えられる。この方法でも上記図2の方法と同様に、まず図3(A)に示すようなアライメントを行う。そして、接合層22Aを加熱溶融し、電極11Aと電極21Aを接合のために近付ける。しかし、接合層22Aが薄いと、加熱溶融によって電極21Aとの反応が進み、図3(B)に示すように、電極11Aとの接合前に接合層22AがIMC層31Bに変化してしまうことが起こり得る。この場合、図3(C)に示すように、電極11Aと電極21Aの接合が行えなくなってしまう。
これに対し、上記図1に示した方法では、電子部品10の電極11の表層部にアモルファス層11aを形成し、電子部品20の電極21上に設けた接合層22の表層部にアモルファス層22aを形成する。そして、アモルファス層11aとアモルファス層22aを固相接合し、界面領域にIMC層32を形成する。このIMC層32及びIMC層31を成長させ、IMC層30を形成することで、電子部品10の電極11と電子部品20の電極21が、電流に対して安定な構造であるIMC層30によって接合された電子装置100を得る。
アモルファス層11aとアモルファス層22aを固相接合することで、互いの成分が均一性良く相互拡散し、その結果、均一性の良いIMC層32及びIMC層31を形成し、均一性の良いIMC層30を形成することができる。また、このような方法によれば、IMC層30において、ボイドの発生、未反応成分の残存を効果的に抑制することができる。従って、電子部品10と電子部品20の間の接続信頼性が高い電子装置100を実現することができる。
尚、図1の例では、最終的に得られるIMC層30内のIMC層32とIMC層31の間が、それらの成長過程で互いの結晶粒32b及び結晶粒31bが衝突して不連続な結晶粒界となり得るが、両者は同種材料であるため、接続信頼性の低下要因とはならない。
図1には、電極11及び接合層22にそれぞれアモルファス層11a及びアモルファス層22aを設けた場合を例示したが、次の図4及び図5に示すように、電極11及び接合層22のいずれか一方にアモルファス層を設けるようにしてもよい。以下、第1変形例(図4)、第2変形例(図5)として説明する。
図4は電子装置の製造方法の第1変形例を示す図である。図4において、(A)は電子部品アライメント工程の要部断面模式図、(B)〜(D)は電子部品接合工程の要部断面模式図である。
この例では、図4(A)に示すように、アモルファス層が設けられていない電極11を有する電子部品10と、電極21上の接合層22にアモルファス層22aが設けられた電子部品20が準備される。電極21と接合層22の間には、IMC層31が形成されている。このような電子部品10及び電子部品20を対向させ、電極11と、電極21及び接合層22とのアライメントが行われる。
そして、加熱加圧が行われ、図4(B)に示すように、接合層22のアモルファス層22aが電極11に接合される。加熱は、接合層22(アモルファス層22a)の融点未満の温度に設定される。それにより、アモルファス層22aと電極11が固相接合される。その際、固相のアモルファス層22aから電極11への不均一な成分拡散、電極11から固相のアモルファス層22aへの不均一な成分拡散が抑えられる。その結果、図4(C)に示すように、アモルファス層22aと電極11の間に、均一性の良いIMC層32が形成される。尚、IMC層32の形成と共に、IMC層31の成長も均一性良く進む。
その後、所定の熱処理を行うことで、IMC層32及びIMC層31を成長させ、図4(D)に示すようなIMC層30を形成する。これにより、IMC層30によって電極11及び電極21が接合された電子部品10及び電子部品20を含む、電子装置100が実現される。
図5は電子装置の製造方法の第2変形例を示す図である。図5において、(A)は電子部品アライメント工程の要部断面模式図、(B)〜(D)は電子部品接合工程の要部断面模式図である。
この例では、図5(A)に示すように、アモルファス層11aが設けられた電極11を有する電子部品10と、アモルファス層22aが設けられていない接合層22が電極21上に設けられた電子部品20が準備される。電極21と接合層22の間には、IMC層31が形成されている。このような電子部品10及び電子部品20を対向させ、電極11と、電極21及び接合層22とのアライメントが行われる。
そして、加熱加圧が行われ、図5(B)に示すように、接合層22が電極11のアモルファス層11aに接合される。加熱は、接合層22の融点未満の温度に設定される。それにより、アモルファス層11aと接合層22が固相接合される。その際、固相のアモルファス層11aから接合層22への不均一な成分拡散、接合層22から固相のアモルファス層11aへの不均一な成分拡散が抑えられる。その結果、図5(C)に示すように、アモルファス層11aと接合層22の間に、均一性の良いIMC層32が形成される。尚、IMC層32の形成と共に、IMC層31の成長も均一性良く進む。
その後、所定の熱処理を行うことで、IMC層32及びIMC層31を成長させ、図5(D)に示すようなIMC層30を形成する。これにより、IMC層30によって電極11及び電極21が接合された電子部品10及び電子部品20を含む、電子装置100が実現される。
続いて、アモルファス化について説明する。
上記のように、アモルファス層は、接合層22と電極11の双方、或いは接合層22と電極11のいずれか一方に設けることができる。以下に、接合層22をアモルファス化してアモルファス層22aを設ける方法、及び電極11をアモルファス化してアモルファス層11aを設ける方法について、それぞれ説明する。
図6及び図7は接合層をアモルファス化する方法の説明図である。図6において、(A)は接合層アモルファス化の第1処理工程の断面模式図、(B),(C)は接合層アモルファス化の第1処理工程における電極及び接合層の断面模式図である。図7において、(A)は接合層アモルファス化の第2処理工程の断面模式図、(B),(C)は接合層アモルファス化の第2処理工程における電極及び接合層の断面模式図である。
尚、ここでは便宜上、電子部品20の接合層22には、Sn−Ag(Ag:1.0〜3.0wt%)等、Snを主体とする材料が用いられ、このような接合層22の表層部をアモルファス化する(アモルファス層22aを形成する)場合を例にして説明する。
まず、図6(A)に示すように、電子部品20がチャンバ200内にセットされる。ここで、チャンバ200内には、図6(B)に示すように、その接合層22の表層部に酸化膜22b(この例では主に酸化スズ(SnO)や二酸化スズ(SnO2))が形成された電子部品20がセットされる。酸化膜22bは、例えば、チャンバ200内に電子部品20をセットするまでの過程で接合層22の表層部に形成された自然酸化膜である。或いは、酸化膜22bは、接合層22の表層部を所定条件で強制的に酸化(強制酸化)することによって形成された酸化膜であってもよい。
尚、このような強制酸化による酸化膜22bの形成は、例えば、電子部品20をチャンバ200内にセットする前に、予め所定の雰囲気及び温度での熱処理によって行うことができる。或いは、電子部品20をチャンバ200内にセットした後に、チャンバ200内を所定の雰囲気及び温度に設定して熱処理を行うことで、強制酸化による酸化膜22bの形成を行うこともできる。
酸化膜22bが形成された接合層22を有する電子部品20がチャンバ200内にセットされている状態で、そのチャンバ200内に有機酸を含む蒸気200a、ここでは一例として蟻酸(HCOOH)を含む蒸気200aが導入される。チャンバ200内の電子部品20が、このような蟻酸を含む雰囲気に曝されることで、接合層22の表層部に形成された酸化膜22bが、蟻酸と次式(1),(2)のように反応する。その結果、酸化膜22bが、図6(C)に示すように、蟻酸塩の層、この例では主に蟻酸スズ(Sn(HCOO)2)22cに変化する。
SnO+2HCOOH→Sn(HCOO)2+H2O ・・・(1)
SnO2+2HCOOH→Sn(HCOO)2+H2+O2 ・・・(2)
尚、このように蟻酸スズ22cが形成される過程で、電極21と接合層22の間にはIMC層31が形成される。
蟻酸スズ22cの形成後は、図7(A)に示すように、電子部品20を、紫外線(Ultra Violet;UV)ランプ211を備えたUV照射装置210にセットし、UVランプ211から電子部品20に対してUV照射を行う。UV照射が行われることで、図7(B)(図6(C))のように接合層22の表層部に形成されていた蟻酸スズ22cが、次式(3)のように、UVのエネルギーによって分解される。
Sn(HCOO)2→Sn+CO+CO2+H2 ・・・(3)
この蟻酸スズ22cの分解によって生成されるSnは、結晶性を有しないアモルファス構造を有する。蟻酸スズ22cの分解により、接合層22の表層部には、アモルファス状態のSnが残るようになる。その結果、図7(C)に示すように、アモルファス状態のSnを主体とするアモルファス層22aが表層部に形成された接合層22が得られる。
尚、蟻酸スズ22cの分解に用いるUVは、様々な波長のものを適宜選択可能である。例えば、真空紫外光(Vacuum Ultra Violet;VUV)と呼ばれる波長172nmのエキシマランプを用いると、蟻酸スズ22cを効率良く分解することができる。UV照射による分解の処理温度は、例えば室温〜150℃、処理時間は例えば5分〜15分程度とすることができる。
ここでは接合層22のSnを例にアモルファス層22aの形成方法を説明したが、他の材料についても同様にしてアモルファス層22aを形成することが可能である。また、ここでは蟻酸を用いた例を示したが、他の有機酸を用いることもできる。
また、接合層22に形成されるアモルファス層22aの厚みは、接合層22の表層部に形成される酸化膜22bの厚みによって調整することができる。即ち、接合層22の表層部に形成される酸化膜22bの厚みによって、有機酸塩の層(上記の例では蟻酸スズ22c)の厚みが調整され、その層の厚みによって、形成されるアモルファス層22aの厚みが調整される。
例えば、有機酸に曝す前の接合層22を、大気中、180℃で10分処理することで、その表層部に約50nm程度の厚みの酸化膜22bを形成することができる。酸化膜22bの厚みは、温度の上昇と時間の増加に伴って厚くなる。電子部品20の耐熱性、プロセス時間等の観点から、酸化膜22bの形成条件を適宜設定することが可能である。酸化膜22bの形成条件を適宜設定し、その厚みを調整することで、有機酸塩の層の厚み、アモルファス層22aの厚みを調整することができる。
接合層22全体を酸化膜22bに変化させた場合には、接合層22全体をアモルファス層22aにすることも可能である。アモルファス層22aは、結晶化し易い性質を有している。アモルファス層22aの厚みを調整することによって、その後のIMC層30の形成条件を適宜設定することが可能である。
図8及び図9は電極をアモルファス化する方法の説明図である。図8において、(A)は電極アモルファス化の第1処理工程の断面模式図、(B),(C)は電極アモルファス化の第1処理工程における電極の断面模式図である。図9において、(A)は電極アモルファス化の第2処理工程の断面模式図、(B),(C)は電極アモルファス化の第2処理工程における電極の断面模式図である。
尚、ここでは便宜上、電子部品10の電極11には、Cuを主体とする材料が用いられ、このような電極11の表層部をアモルファス化する(アモルファス層11aを形成する)場合を例にして説明する。
まず、図8(A)に示すように、電子部品10がチャンバ200内にセットされる。ここで、チャンバ200内には、図8(B)に示すように、その電極11の表層部に酸化膜11f(この例では主に酸化銅(CuO)や亜酸化銅(Cu2O))が形成された電子部品10がセットされる。酸化膜11fは、例えば、チャンバ200内に電子部品10をセットするまでの過程で電極11の表層部に形成された自然酸化膜である。或いは、酸化膜11fは、電極11の表層部を所定条件で強制酸化することによって形成された酸化膜であってもよい。
尚、このような強制酸化による酸化膜11fの形成は、例えば、電子部品10をチャンバ200内にセットする前に、予め所定の雰囲気及び温度での熱処理によって行うことができる。或いは、電子部品10をチャンバ200内にセットした後に、チャンバ200内を所定の雰囲気及び温度に設定して熱処理を行うことで、強制酸化による酸化膜11fの形成を行うこともできる。
酸化膜11fが形成された電極11を有する電子部品10がチャンバ200内にセットされている状態で、そのチャンバ200内に有機酸を含む蒸気200a、ここでは一例として蟻酸(HCOOH)を含む蒸気200aが導入される。チャンバ200内の電子部品10が、このような蟻酸を含む雰囲気に曝されることで、電極11の表層部に形成された酸化膜11fが、蟻酸と次式(4),(5)のように反応する。その結果、酸化膜11fが、図8(C)に示すように、蟻酸塩の層、この例では主に蟻酸銅(Cu(HCOO)2)11cに変化する。
CuO+2HCOOH→Cu(HCOO)2+H2O ・・・(4)
Cu2O+2HCOOH→Cu(HCOO)2+H2+O2 ・・・(5)
蟻酸銅11cの形成後は、図9(A)に示すように、電子部品10をUV照射装置210にセットし、UVランプ211から電子部品10に対してUV照射を行う。UV照射が行われることで、図9(B)(図8(C))のように電極11の表層部に形成されていた蟻酸銅11cが、次式(6)のように、UVのエネルギーによって分解される。尚、蟻酸銅11cの分解に用いるUVには、VUV等、様々な波長のものを適宜選択可能である。
Cu(HCOO)2→Cu+CO+CO2+H2 ・・・(6)
この蟻酸銅11cの分解により、電極11の表層部には、アモルファス状態のCuが残るようになる。その結果、図9(C)に示すように、アモルファス状態のCuを主体とするアモルファス層11aが表層部に形成された電極11が得られる。
ここでは電極11のCuを例にアモルファス層11aの形成方法を説明したが、他の材料についても同様にしてアモルファス層11aを形成することが可能である。また、ここでは蟻酸を用いた例を示したが、他の有機酸を用いることもできる。
また、電極11に形成されるアモルファス層11aの厚みは、電極11の表層部に形成される酸化膜11fの厚みによって調整することができる。即ち、電極11の表層部に形成される酸化膜11fの厚みによって、有機酸塩の層(上記の例では蟻酸銅11c)の厚みが調整され、その層の厚みによって、形成されるアモルファス層11aの厚みが調整される。
例えば、有機酸に曝す前の電極11を、大気中、200℃で10分処理することで、その表層部に約50nm程度の厚みの酸化膜11fを形成することができる。酸化膜11fの厚みは、温度の上昇と時間の増加に伴って厚くなる。電子部品10の耐熱性、プロセス時間等の観点から、酸化膜11fの形成条件を適宜設定することが可能である。酸化膜11fの形成条件を適宜設定し、その厚みを調整することで、有機酸塩の層の厚み、アモルファス層11aの厚みを調整することができる。
アモルファス層11aは、結晶化し易い性質を有している。アモルファス層22aの厚みを調整することによって、その後のIMC層30の形成条件を適宜設定することが可能である。
以上説明した手法を用いた電子装置製造の一実施例を以下に示す。
ここでは、図1に示した電子部品10として回路基板を用い、電子部品20として半導体素子を用いて、回路基板と半導体素子を接合し、電子装置100として半導体装置を製造する場合を例にして説明する。
電子部品20(半導体素子)には、シリコン(Si)を主体とするものを用いる。電子部品10(回路基板)にも同様に、Siを主体とするものを用いる。このような電子部品10(回路基板)に、電子部品20(半導体素子)がフェースダウンでフリップチップ接合される。
尚、ここでは図示を省略するが、電子部品20(半導体素子)には、トランジスタ等の回路素子が形成されており、その回路素子が配線等を介して電極21に電気的に接続されている。電子部品10(回路基板)には、配線やビア等の導電パターンが形成されており、その導電パターンが電極11に電気的に接続されている。
ここでは、電子部品20(半導体素子)の電極21として、Cuバンプを電解メッキ法によって形成する。バンプサイズは10μmとする。電子部品10(回路基板)の電極11も同様にCuバンプとし、バンプサイズは15μm□とする。電子部品20(半導体素子)の電極21には、更に電解メッキ法により、接合層22を形成する。接合層22には、主成分がSnで、Agが1.0wt%〜3.0wt%添加された2元合金のSn−Agはんだを用いる。このような電子部品20(半導体素子)の電極21上に設けた接合層22に、図6及び図7に示したような方法でアモルファス層22aを形成する。尚、この時、電極21と接合層22の界面領域にIMC層31が形成される。電子部品10(回路基板)の電極11には、図8及び図9に示したような方法でアモルファス層11aを形成する。
続いて、フリップチップボンダーを用い、アモルファス層22aを形成した電子部品20を、アモルファス層22aを形成した電子部品10に対向させ、電極21及び接合層22と、電極11の位置合わせを行い、加熱加圧する。この時の加熱温度は、120℃〜200℃とし、接合層22のSn−Agはんだの融点221℃〜225℃よりも低い温度とする。また、加圧の接合部(電極11、電極21及び接合層22)1箇所あたりの荷重は5gf〜10gfとし、加圧時間は10秒〜60秒とする。このような条件で、接合層22のアモルファス層22aと、電極11のアモルファス層11aとを熱圧着する。これにより、アモルファス層22aのSnと、アモルファス層11aのCuとが固相のまま相互拡散し、IMC層32が接合界面に形成される。
その後、オーブンで加熱する。加熱温度は120℃〜200℃、加熱時間は5分〜30分程度とする。尚、この加熱の際には、上記のようにしてアモルファス層22a及びアモルファス層11aの固相接合まで行ったものを複数、オーブンにセットし、加熱を行うようにしてもよい。この熱処理により、電子部品20(半導体素子)の電極21と電子部品10(回路基板)の電極11の間のIMC層32及びIMC層31が成長し、電極21と電極11とがIMC層30で接合された電子装置100(半導体装置)が得られる。
尚、上記接合された電子装置100に封止樹脂を注入して硬化させる場合、通常150℃で1時間〜2時間程の熱処理を実施するため、この封止樹脂硬化の熱処理で上記IMC層30を成長させる熱処理を兼用させることが可能である。或いは、フリップチップボンダーで固相拡散をさせた後、更に温度を上昇させてIMC層30への変化を促進させる複数ステップを用いることにより、IMC層30で接合された電子装置100を得ることも可能である。
ここでは、半導体装置の半導体素子と回路基板との接合について実施例を示したが、上記手法は、様々な電子装置の電子部品間の接合に適用可能である。
図10は第1適用例の電子装置の一例を示す図である。
図10に示す電子装置(半導体装置)300は、半導体素子310と半導体素子320とが接合された構造を有する。電子装置300では、半導体素子310の電極311と、半導体素子320の電極321とが、IMC層330によって接合されている。このような半導体素子310と半導体素子320との接合に、上記図1のような手法を適用することができる。
図11は第2適用例の電子装置の一例を示す図である。
図11に示す電子装置(半導体装置)400は、パッケージ基板等の回路基板410と、半導体素子420とが接合された構造を有する。電子装置400では、回路基板410の電極411と、半導体素子420の電極421とが、IMC層430によって接合されている。このような回路基板410と半導体素子420との接合に、上記図1のような手法を適用することができる。
図12は第3適用例の電子装置の一例を示す図である。
図12に示す電子装置500は、回路基板510と回路基板520とが接合された構造を有する。電子装置500では、回路基板510の電極511と、回路基板520の電極521とが、IMC層530によって接合されている。このような回路基板510と回路基板520との接合に、上記図1のような手法を適用することができる。
また、近年では、電子機器の高速化、高機能化に伴い、半導体素子の高集積化が求められており、このような高集積化の観点から、複数の半導体素子を積層して実装する、所謂3次元積層デバイスが提案されている。上記手法は、このような3次元積層デバイスの製造にも適用可能である。
図13は3次元積層デバイスの一例を示す図である。
図13に示す3次元積層デバイス600は、回路基板610上に積層して実装された複数の半導体素子(半導体チップ)620を有している。半導体素子620としては、CPU(Central Processing Unit)621、メモリチップ622、アナログチップ623、センサチップ624等が用いられる。回路基板610の、半導体素子620の搭載面側と反対側の面には、はんだボール等のバンプ611が取り付けられている。このような3次元積層デバイス600を製造する際の、半導体素子620と回路基板610の間、上下の半導体素子620間の各接合部630に、上記図1のような手法を適用することができる。
以上、各種電子装置における、電極間のIMC層による接合について説明した。以上の説明では、電子部品の電極、或いは電極上に設けた接合層にアモルファス層を形成し、そのアモルファス層を固相接合することで、均一性の良いIMC層を形成するようにした。
ここで、電子部品の電極は、接合前に、平滑化処理によってその表面を平滑にしておいてもよい。電極表面を平滑にしておくことで、その上に、均一性良くはんだ等の接合層を設けることが可能になり、その結果、均一性の良いIMC層を形成することが可能になる。また、電極表面を平滑にしておくことで、電極上の接合層に形成するアモルファス層、電極に形成するアモルファス層の均一性を向上させることも可能になり、その結果、均一性の良いIMC層を形成することが可能になる。
このような電極表面の平滑化は、CMP(Chemical Mechanical Polishing)法、機械的加工法等によって行うことができる。
図14は電極表面の平滑化方法の説明図である。図14において、(A)はレジスト形成工程の要部断面模式図、(B)は平滑化工程の要部断面模式図、(C)は平滑化工程後の要部断面模式図である。
電極表面の平滑化では、図14(A)に示すように、例えば電子部品20の電極21を、電解メッキ法等を用いて形成した後、電極21の形成面側に、レジスト50を形成する。レジスト50の形成後、CMP法、機械的加工法等により、図14(B)に示すように、レジスト50及び電極21を略同一平面にすると共に、電極21の表面を平滑化する。平滑化後、レジスト50は除去される。尚、その際は、電極21の加工屑もレジスト50と共に除去される。これにより、図14(C)に示すような、電極21の表面が平滑化された電子部品20が得られる。
このような電極表面の平滑化は、電子部品10の電極11、更に各種電子部品の電極にも、同様に適用可能である。
ここで、上記の機械的加工法について更に述べる。機械的加工法としては、例えば、ダイヤモンドバイトを用いた切削加工法がある。
図15及び図16は切削加工法の説明図である。図15は切削加工工程の一例を示す図である。図16(A)は切削加工後の電極断面の電子顕微鏡像、図16(B)は図16(A)のX点の結晶構造解析結果、図16(C)は図16(A)のY点の結晶構造解析結果である。
切削加工法では、例えば上記図14(A)の例に従ってレジスト50を形成した電子部品10を、図15に示すように、テーブル51上にセットする。そして、テーブル51を移動させる(送る)と共に、ダイヤモンドバイト52を回転機構53により回転させ、レジスト50及び電極11を切削し、電極11の表面を平滑化する。
このようなダイヤモンドバイト52を用いた電極11の平滑化では、切削により、電極11の表層部に母相11d(図16(A),(B))の結晶構造とは異なるアモルファスのような層(微結晶層)11e(図16(A),(C))が形成される。例えば、ダイヤモンドバイト52の周速を15m/秒〜20m/秒、送りピッチを20μmとして切削加工を行うと、切削後の電極11の表層部に100nm〜200nmの厚みの微結晶層11eが形成される。
この微結晶層11eも、上記のアモルファス層11aと同様に、接合時の固相での成分拡散が可能であると共に、接合時の不均一な成分拡散を抑えることが可能であり、均一性の良いIMC層30の形成に寄与する。このような切削加工を用いると、電極11の表面の平滑化と共に、微結晶層11eの形成が可能になり、電子部品10について、上記のアモルファス層11aの形成工程を省略することが可能になる。
このような切削加工による電極表面の平滑化と微結晶層の形成は、電子部品20の電極21や接合層22、更に各種電子部品の電極等にも、同様に適用可能である。
以上説明した実施の形態に関し、更に以下の付記を開示する。
(付記1) 第1電極を有する第1電子部品を準備する工程と、
第2電極と前記第2電極上に配設された接合層とを有する第2電子部品を準備する工程と、
前記第1電極及び前記接合層の少なくとも一方の表層部をアモルファス化又は微結晶化する工程と、
前記表層部のアモルファス化又は微結晶化後、前記第1電子部品と前記第2電子部品とを対向させ、前記第1電極と前記接合層とを固相接合する工程と
を含む
ことを特徴とする電子装置の製造方法。
(付記2) 前記第1電極と前記接合層とを固相接合する工程は、前記第1電極と前記接合層の間に、前記第1電極の成分及び前記接合層の成分を含む化合物を形成する工程を含む
ことを特徴とする付記1に記載の電子装置の製造方法。
(付記3) 前記第1電極と前記接合層とを固相接合する工程は、前記接合層の融点未満の温度で加熱する工程を含む
ことを特徴とする付記1又は2に記載の電子装置の製造方法。
(付記4) 前記第1電極と前記接合層とを固相接合する工程後、前記接合層の融点以上の温度で熱処理する工程を更に含む
ことを特徴とする付記1乃至3のいずれかに記載の電子装置の製造方法。
(付記5) 前記第1電子部品を準備する工程は、前記第1電極の表面を平坦化する工程を含む
ことを特徴とする付記1乃至4のいずれかに記載の電子装置の製造方法。
(付記6) 前記第2電子部品を準備する工程は、
前記第2電極の表面を平坦化する工程と、
平坦化された前記第2電極上に前記接合層を配設する工程と
を含む
ことを特徴とする付記1乃至5のいずれかに記載の電子装置の製造方法。
(付記7) 前記第1電極及び前記接合層の少なくとも一方の前記表層部をアモルファス化又は微結晶化する工程は、
前記表層部に酸化膜を形成する工程と、
前記酸化膜を、有機酸を含む雰囲気中に曝し、有機酸化合物を形成する工程と、
前記有機酸化合物を、紫外線を照射して分解する工程と
を含む
ことを特徴とする付記1乃至6のいずれかに記載の電子装置の製造方法。
(付記8) 前記第1電極及び前記接合層の少なくとも一方の前記表層部をアモルファス化又は微結晶化する工程は、切削加工によって前記表層部をアモルファス化又は微結晶化する工程を含む
ことを特徴とする付記1乃至6のいずれかに記載の電子装置の製造方法。
(付記9) 前記接合層は、はんだである
ことを特徴とする付記1乃至8のいずれかに記載の電子装置の製造方法。
(付記10) 前記第1電極及び前記第2電極は、前記接合層と合金化される金属である
ことを特徴とする付記1乃至9のいずれかに記載の電子装置の製造方法。
(付記11) 外部接続端子を有し、
前記外部接続端子の表層部がアモルファス化又は微結晶化されている
ことを特徴とする電子部品。
(付記12) 前記外部接続端子は、
電極と、
前記電極上に配設され、他の電子部品の外部接続端子と接合される接合層と
を含み、
前記接合層の表層部がアモルファス化又は微結晶化されている
ことを特徴とする付記11に記載の電子部品。