JP5935392B2 - オンライン帳票印刷における連続印刷制御方法および連続印刷制御プログラムとオンライン帳票印刷システム - Google Patents

オンライン帳票印刷における連続印刷制御方法および連続印刷制御プログラムとオンライン帳票印刷システム Download PDF

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Description

本発明は、オンライン帳票印刷における連続印刷制御方法および連続印刷制御プログラムとオンライン帳票印刷システムの改良に関する。
複数の端末で生成された印刷要求をネットワーク経由で印刷サーバに転送し、各端末毎の印刷要求を印刷サーバに時系列で保存し、各端末毎に保存された印刷要求のうち連続したシーケンスを形成する一連の印刷要求を印刷サーバにより連続的に実行するようにしたオンライン帳票印刷が既に公知である。
また、帳票印刷の分野においては、複数の端末からホストコンピュータにアクセスし、ホストコンピュータのオンライントランザクションプログラムを利用して各端末毎の印刷要求を生成し、これらの印刷要求を共用プリンタの印刷サーバに送信するといった構成も一般化している。
複数の端末が共用プリンタを利用して印刷を行なう場合、印刷要求の入力順に応じて印刷サーバが印刷処理を行うといった従来型のアルゴリズムを其のまま適用すると、利用者が複数の帳票の連続印刷を望んでも、連続印刷の途中で他の端末利用者の印刷物が混入してしまうといった不都合が発生する場合がある。
この種の不都合を改善するための技術としては、例えば、特許文献1に開示されるように連続印刷の開始と終了を端末の利用者が宣言する方法、特許文献2に開示されるように共用プリンタの占有開始と占有終了を宣言する方法、特許文献3に開示されるように優先度によって印刷の連続性を確保する方法、特許文献4に開示されるようにジョブの一覧から纏め印刷を指示する方法、特許文献5に開示されるように印刷要求の送信元となる端末を特定する端末識別情報に基いて印刷の実施前に実データのファイルをソーティングする方法、特許文献6に開示されるように印刷待機時間が指定タイムアウト時間に達したか否かにより連続印刷の終了を認識する方法が知られている。
しかし、特許文献1や特許文献2に開示される方法は、連続印刷の開始と終了あるいは共用プリンタの占有開始と占有終了を宣言する設定操作が必要となるため、トランザクションプログラムを変更することのできないシステムに適合させることが難しい。
そもそも、ホストコンピュータのトランザクションプログラムそれ自体が、宣言や設定操作に関わる冗長的なコマンドを処理するようにはできていないからである。
また、特許文献3に開示される方法にあっては、優先度付けを行う設定操作が必要となるが、妥当な優先度を定めること自体が極めて難しい。
例えば、全ての印刷物を最高優先度に設定したような場合、つまり、同じ優先度を複数の印刷物に設定した場合に、優先度の比較に不合理が生じる。
そして、特許文献4に開示される方法は、印刷を要求する端末利用者が纏め印刷を指示するものであるため、印刷の度に端末利用者が連続印刷の纏まりを決定する必要があり、利用者側の操作が煩わしくなる。
これに対し、特許文献5や特許文献6に開示される方法は自動的に連続印刷の纏まりを判定するものではあるが、連続印刷の終了ポイントを認識する点に曖昧さがあるため、構成するネットワークの負荷等によっては、連続性の切れ目の検出が不安定となることがある。
また、特許文献7に開示される方法は、合成すべきファィルと合成の順序をファィル名の指定によって自由に設定することが可能であるが、そもそも、ファイルを構成する実データそれ自体を1つの印刷ジョブとして合成するものに過ぎず、ファイルを合成するための操作は端末を利用する各人が其の都度に行なう必要があり、操作が非常に煩わしい。
特許3768586号 特開平04−283826号公報 特開2006−309717号公報 特開平11−179993号公報 特開2003−288188号公報 特開2005−149159号公報 特開2004−5646号公報
そこで、本発明の目的は、複数の端末と印刷サーバとの間に印刷用のオンライントランザクションプログラムを備えたホストコンピュータが介在する場合であってもオンライントランザクションプログラムを変更する必要がなく、連続印刷の開始と終了,プリンタの占有開始と占有終了,優先度の設定,纏め印刷の指示やファイルの合成等といった複雑な設定操作を連続印刷の度に端末利用者やシステム管理者が行う手間を省いて、連続印刷と見做すべき一連のシーケンスの特徴を事前に印刷サーバに教示しておくことにより、端末利用者やシステム管理者が印刷物の内容等の把握に格別の注意を払うことなく、連続印刷の要求が発生したことを印刷サーバ側の処理で逐次自動的に認識させ、端末利用者が必要としている連続印刷を、他の端末利用者の印刷物を差し挟むことなく、的確に実施することのできるオンライン帳票印刷における連続印刷制御方法および連続印刷制御プログラムとオンライン帳票印刷システムを提供することにある。
本発明の連続印刷制御方法は、複数の端末で生成された印刷要求をネットワーク経由で印刷サーバに転送し、各端末毎の印刷要求を印刷サーバに時系列で保存し、各端末毎に保存された印刷要求のうち連続したシーケンスを形成する一連の印刷要求を印刷サーバが連続的に実行するようにしたオンライン帳票印刷における連続印刷制御方法であり、前記目的を達成するため、特に、
各端末から印刷サーバに転送される印刷要求に、少なくとも、印刷要求の送信元となる端末を特定する端末識別情報と印刷要求の対象となる実データのフォーマットを特定するフォーマット識別情報とを含ませておき、
各端末から印刷サーバに転送された印刷要求の各々から、予め決められたサンプリング実行時間の範囲内で、端末識別情報およびフォーマット識別情報を印刷サーバが抽出し、抽出した端末識別情報およびフォーマット識別情報に基いて、印刷サーバが、各端末毎のシーケンス記憶テーブルに時系列に沿ってフォーマット識別情報を記憶する前処理を行った後、
前記前処理終了後の印刷要求受信タスクにおいて、印刷サーバに各端末からの印刷要求が入力されると、印刷サーバが、印刷要求の各々から端末識別情報およびフォーマット識別情報を抽出して印刷要求の対象となる実データと共に一時記憶し、抽出した端末識別情報に基いて、各端末毎に、印刷要求を時系列に沿ってキューイングする一方、
前記前処理終了後の印刷処理タスクにおいては、印刷サーバに設けられた連続印刷フラグのセット状態を印刷サーバが参照し、
連続印刷フラグがセットされていない場合には、各端末毎にキューイングされたキューから印刷サーバが1つのキューを選択し、選択したキューをデキューし、デキューされた印刷要求のフォーマット識別情報が此の印刷要求の送信元となった端末に対応するシーケンス記憶テーブルに記憶された最初のフォーマット識別情報と一致するか否かを判定し、一致する場合には連続印刷フラグをセットすると共に其の時点でデキューした印刷要求の印刷を実行し、一致しない場合には其の時点でデキューした印刷要求の印刷のみを実行する一方、
連続印刷フラグがセットされている場合には、其の時点で選択されている端末からのデキューが不能となるか、もしくは、其の時点でデキューされている印刷要求のフォーマット識別情報が此の印刷要求の送信元となった端末に対応するシーケンス記憶テーブルにおいて、連続印刷フラグのセット後の此のキューの読み出し順序に対応して記憶されたフォーマット識別情報と一致しなくなるまでの間、其の時点で選択されている端末のキューを時系列順にデキューし且つ印刷を実行してから、連続印刷フラグをリセットするようにしたことを特徴とする構成を有する。
また、本発明の連続印刷制御プログラムは、前記と同様の目的を達成するため、
複数の端末で生成された印刷要求をネットワーク経由で印刷サーバが受信して各端末毎の印刷要求を時系列で印刷サーバの記憶手段に保存し、各端末毎に保存した印刷要求のうち連続したシーケンスを形成する一連の印刷要求を印刷サーバによって連続的に実行するようにしたオンライン帳票印刷システムの印刷サーバが備えるマイクロプロセッサを、
各端末から転送された印刷要求の各々から、予め決められたサンプリング実行時間の範囲内で、印刷要求の送信元となる端末を特定する端末識別情報および印刷要求の対象となる実データのフォーマットを特定するフォーマット識別情報を抽出し、抽出した端末識別情報およびフォーマット識別情報に基いて、前記記憶手段が備える各端末毎のシーケンス記憶テーブルに時系列に沿ってフォーマット識別情報を記憶する前処理を実行する連続帳票シーケンス定義候補抽出手段、
各端末からの印刷要求を受け、印刷要求の各々から端末識別情報およびフォーマット識別情報を抽出して印刷要求の対象となる実データと共に前記記憶手段に一時記憶し、抽出した端末識別情報に基いて、各端末毎に、印刷要求を時系列に沿って前記記憶手段にキューイングする印刷要求キューイング手段、
前記記憶手段に設けられた連続印刷フラグのセット状態を参照し、連続印刷フラグがセットされていない場合には、各端末毎にキューイングされたキューから1つのキューを選択し、選択したキューをデキューし、デキューされた印刷要求のフォーマット識別情報が此の印刷要求の送信元となった端末に対応するシーケンス記憶テーブルに記憶された最初のフォーマット識別情報と一致するか否かを判定し、一致する場合には連続印刷フラグをセットすると共に其の時点でデキューした印刷要求の印刷を実行し、一致しない場合には其の時点でデキューした印刷要求の印刷のみを実行する一方、連続印刷フラグがセットされている場合には、其の時点で選択されている端末からのデキューが不能となるか、もしくは、其の時点でデキューされている印刷要求のフォーマット識別情報が此の印刷要求の送信元となった端末に対応するシーケンス記憶テーブルにおいて、連続印刷フラグのセット後の此のキューの読み出し順序に対応して記憶されたフォーマット識別情報と一致しなくなるまでの間、其の時点で選択されている端末のキューを時系列順にデキューし且つ印刷を実行してから、連続印刷フラグをリセットする印刷要求スケジュール手段、として機能させることを特徴とした構成を有する。
また、本発明のオンライン帳票印刷システムは、複数の端末で生成された印刷要求をネットワーク経由で印刷サーバが受信して各端末毎の印刷要求を時系列で印刷サーバの記憶手段に保存し、各端末毎に保存した印刷要求のうち連続したシーケンスを形成する一連の印刷要求を印刷サーバによって連続的に実行するようにしたオンライン帳票印刷システムであり、前記と同様の目的を達成するため、特に、
前記印刷サーバが、
各端末から転送された印刷要求の各々から、予め決められたサンプリング実行時間の範囲内で、印刷要求の送信元となる端末を特定する端末識別情報および印刷要求の対象となる実データのフォーマットを特定するフォーマット識別情報を抽出し、抽出した端末識別情報およびフォーマット識別情報に基いて、前記記憶手段が備える各端末毎のシーケンス記憶テーブルに時系列に沿ってフォーマット識別情報を記憶する前処理を実行する連続帳票シーケンス定義候補抽出手段と、
各端末からの印刷要求を受け、印刷要求の各々から端末識別情報およびフォーマット識別情報を抽出して印刷要求の対象となる実データと共に前記記憶手段に一時記憶し、抽出した端末識別情報に基いて、各端末毎に、印刷要求を時系列に沿って前記記憶手段にキューイングする印刷要求キューイング手段と、
前記記憶手段に設けられた連続印刷フラグのセット状態を参照し、連続印刷フラグがセットされていない場合には、各端末毎にキューイングされたキューから1つのキューを選択し、選択したキューをデキューし、デキューされた印刷要求のフォーマット識別情報が此の印刷要求の送信元となった端末に対応するシーケンス記憶テーブルに記憶された最初のフォーマット識別情報と一致するか否かを判定し、一致する場合には連続印刷フラグをセットすると共に其の時点でデキューした印刷要求の印刷を実行し、一致しない場合には其の時点でデキューした印刷要求の印刷のみを実行する一方、連続印刷フラグがセットされている場合には、其の時点で選択されている端末からのデキューが不能となるか、もしくは、其の時点でデキューされている印刷要求のフォーマット識別情報が此の印刷要求の送信元となった端末に対応するシーケンス記憶テーブルにおいて、連続印刷フラグのセット後の此のキューの読み出し順序に対応して記憶されたフォーマット識別情報と一致しなくなるまでの間、其の時点で選択されている端末のキューを時系列順にデキューし且つ印刷を実行してから、連続印刷フラグをリセットする印刷要求スケジュール手段とを備えたことを特徴とする構成を有する。
本発明の連続印刷制御方法および連続印刷制御プログラムとオンライン帳票印刷システムは、予め決められたサンプリング実行時間の範囲内、例えば、オンライン帳票印刷システムを本番運用する前のテスト運用期間中に、各端末から印刷サーバに転送される印刷要求の各々から端末識別情報およびフォーマット識別情報を抽出し、抽出した端末識別情報およびフォーマット識別情報に基いて各端末毎のシーケンス記憶テーブルに時系列に沿ってフォーマット識別情報を記憶する前処理を行うことによって、連続印刷と見做すべき一連の印刷シーケンスの特徴を事前に印刷サーバに自動的に教示するようにしているので、端末利用者やシステム管理者が印刷物の内容等に格別の注意を払う必要はなく、また、連続印刷の開始と終了,プリンタの占有開始と占有終了,優先度の設定,纏め印刷の指示やファイルの合成等といった複雑な設定操作を連続印刷の度に端末利用者やシステム管理者が行う手間も省くことができる。
そして、印刷サーバの側では、前処理終了後の印刷要求受信タスクにおいて各端末からの印刷要求が入力されると印刷要求の各々から端末識別情報およびフォーマット識別情報を抽出して印刷要求の対象となる実データと共に一時記憶し、抽出した端末識別情報に基いて印刷要求を時系列に沿って各端末毎にキューイングすると共に、印刷処理タスクにおいては、印刷サーバに設けられた連続印刷フラグのセット状態を印刷サーバそれ自体が参照し、連続印刷フラグがセットされていない場合つまり連続印刷が行なわれていない場合には、各端末毎にキューイングされたキューから1つのキューを選択してデキューし、デキューされた印刷要求のフォーマット識別情報が此の印刷要求の送信元となった端末に対応するシーケンス記憶テーブルに記憶された最初のフォーマット識別情報と一致するか否かを判定し、一致する場合、すなわち、デキューされた印刷要求が一連の連続印刷シーケンスの最初のものである可能性がある場合には、印刷サーバが自ら連続印刷フラグをセットして当該時点でデキューした印刷要求を連続印刷の最初の印刷要求であると認識して印刷を実行する一方、一致しない場合、つまり、ここでデキューされた印刷要求のフォーマットが連続印刷と見做すべき一連の印刷シーケンスとして予めシーケンス記憶テーブルに教示された特徴に合致しない場合には、この時点でデキューされている印刷要求の印刷のみを実行し、更に、連続印刷フラグがセットされている状況下、つまり、既に1回以上の印刷要求の印刷が行なわれ、それまでの印刷要求の印刷が一連の連続印刷シーケンスの一部を構成している可能性があると確認されている状況下にあっては、其の時点で選択されている端末からのキューの読み込みが不能となって一連の連続シーケンスの終了が確認されるか、もしくは、其の時点でデキューされている印刷要求のフォーマット識別情報が此の印刷要求の送信元となった端末に対応するシーケンス記憶テーブルにおいて此の印刷要求の読み出し順序に対応して記憶されたフォーマット識別情報と一致しないこと、すなわち、此の時点でデキューされている印刷要求の特徴が実際には連続印刷と見做すべき一連の印刷シーケンスとして予め教示された特徴と合致しないものであることが明らかとなるまでの間、其の時点で選択されている端末のキューを時系列順にデキューし且つ印刷を実行するようにしているので、端末利用者が必要としている連続印刷つまりシーケンス記憶テーブルによって事前に定義されている連続印刷を、他の端末利用者の印刷物を差し挟むことなく、印刷サーバ側の自動的な認識処理により連続印刷の要求を検知して的確に実施することができる。
しかも、連続印刷の開始と終了,プリンタの占有開始と占有終了,優先度の設定,纏め印刷の指示等といった設定操作が不要であって、ホストコンピュータのトランザクションプログラムが設定操作に関わる冗長的なコマンドを処理する必要もないことから、端末と印刷サーバとの間に印刷用のオンライントランザクションプログラムを備えたホストコンピュータを介在させた場合であっても、オンライントランザクションプログラムを変更することなく、連続印刷に対処することができる。
本発明を適用した一実施形態のオンライン帳票印刷システムの構成および其の主要部を構成する印刷サーバの主要な機能について示したブロック図である。 同実施形態の印刷サーバが備えるシーケンス記憶ファイル(シーケンス記憶テーブル)の構成を示した概念図である。 同実施形態の印刷サーバが備える連続帳票シーケンス定義作成手段を起動した際に表示装置付マニュアル・データ・インプッタの表示装置に表示される編集画面の一例を示した概念図である。 同実施形態の印刷サーバが備える連続帳票シーケンス定義作成手段を利用したシーケンス記憶テーブルの編集例について示した概念図であり、図4(a)は編集前のシーケンス記憶テーブルの状況について、また、図4(b)は編集後のシーケンス記憶テーブルの状況について示している。 同実施形態の印刷サーバのハードウェア構成の概略を示したブロック図である。 印刷要求スケジュール手段および印刷切り上げ誤判定防止機能実現手段として機能するマイクロプロセッサの処理動作の概略について示したフローチャートである。
次に、本発明を実施するための一実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明を適用した一実施形態のオンライン帳票印刷システム100の構成および其の主要部を構成する印刷サーバ2の主要な機能について示したブロック図である。
この実施形態のオンライン帳票印刷システム100は、複数の端末T1,T2,T3,・・・と印刷サーバ2との間に印刷用のオンライントランザクションプログラム11a,11b,11c,・・・を備えたホストコンピュータ1を介在させ、ネットワーク101を介して端末T1,T2,T3,・・・からの要求を受けたホストコンピュータ1が、オンライントランザクションプログラム11a,11b,11c,・・・を利用して各端末T1,T2,T3,・・・毎の印刷要求を生成し、この印刷要求をホストコンピュータ1からネットワーク101を介して印刷サーバ2に転送し、これらの印刷要求に基いて印刷サーバ2が生成した印字データを、印刷サーバ2に接続されたプリンタ3から出力するようにしたものである。
印刷用のオンライントランザクションプログラム11a,11b,11c,・・・に相当する機能を各端末T1,T2,T3,・・・に持たせてホストコンピュータ1を省略し、各端末T1,T2,T3,・・・が生成した印刷要求をネットワーク101経由で直接的に印刷サーバ2に転送するようなかたちでオンライン帳票印刷システム100を構成することも可能である。
ホストコンピュータ1は、端末T1,T2,T3,・・・からの要求を受け、オンライントランザクションプログラム11a,11b,11c,・・・を利用して各端末T1,T2,T3,・・・毎の印刷要求を生成し、この印刷要求をネットワーク101を介して印刷サーバ2に転送する。
オンライントランザクションプログラム11a,11b,11c,・・・は、例えば、バンキングシステムなどで利用されるオンライン業務を実現するためのもので、一般に、COBOL(高級言語の一種)等で記述されている。
オンライントランザクションプログラム11a,11b,11c,・・・は、トランザクションを実行して得た出力データを印刷要求として印刷サーバ2に送信する機能を有する。
この印刷要求には、テキスト等の実データの他に、印刷要求の送信元となる端末T1,T2,T3,・・・を特定するための端末識別情報、および、印刷要求の対象となる実データのフォーマットを特定するためのフォーマット識別情報が含まれている。
帳票の取り扱いに特化したバンキングシステムでいうところのフォーマットとは、要するに、帳票の形式つまり罫線やテキストのレイアウト等に関連する定義であって、一般に、「帳票名」の指定によってフォーマットが特定されるようになっている。従って、この実施形態に関する限り、フォーマット識別情報と「帳票名」は同義である。また、端末識別情報としては端末T1,T2,T3,・・・の名称を其のまま利用しているので、端末識別情報は「端末名」に一致する。
従って、この実施形態における印刷要求のデータ構造は、帳票名/端末名/実データといったデータの並びとなる。
オンライン帳票印刷システム100の主要部を構成する印刷サーバ2は、ホストコンピュータ1が生成した各端末T1,T2,T3,・・・の印刷要求を印刷要求受信タスクにおいて帳票印刷要求受信手段211を介して受け付け、印刷要求の各々から端末名および帳票名を抽出して印刷要求の対象となる実データと共に印刷サーバ2の記憶手段(RAM7)に一時記憶し、抽出した端末名に基いて、各端末T1,T2,T3,・・・毎に、印刷要求を時系列に沿って印刷サーバ2の記憶手段(RAM7)にキューイングして保存する印刷要求キューイング手段212を備える。
図1では一例として端末T1のキュー2131に2つの印刷要求が時系列に沿ってキューイングされ、端末T2のキュー2132に3つの印刷要求が時系列に沿ってキューイングされ、端末T3のキュー2133に1つの印刷要求がキューイングされている状態を示している。これ以降、各端末T1,T2,T3,・・・毎のキュー2131,2132,2133,・・・を併せて端末別印刷要求キュー213と呼ぶ。
また、印刷サーバ2は、印刷要求キューイング手段212が受け取った印刷要求の各々から、予め決められたサンプリング実行時間の範囲内で、印刷要求の送信元となる端末T1,T2,T3,・・・を特定するための端末名および印刷要求の対象となる実データのフォーマットを特定するための帳票名を抽出し、抽出した端末名および帳票名に基いて、印刷サーバ2の記憶手段(RAM7)が備えるシーケンス記憶ファイル218に時系列に沿って帳票名を記憶させる連続帳票シーケンス定義候補抽出手段217を備える。
シーケンス記憶ファイル218は各端末T1,T2,T3,・・・毎のシーケンス記憶テーブル2181,2182,2183,・・・等を取り纏めたもので、その構造は、例えば、図2に示すようなものとなっている。
より具体的には、連続帳票シーケンス定義候補抽出手段217は、印刷要求キューイング手段212が帳票印刷要求受信手段211を介してホストコンピュータ1から新たな印刷要求を受け取る度に其の印刷要求に含まれる端末名と帳票名を抽出し、その端末名に対応するシーケンス記憶テーブルがシーケンス記憶ファイル218内に既に定義されているか否かを判定し、定義されていれば、その帳票名を当該シーケンス記憶テーブルの最後つまり時系列的に最後(最新)の位置に追加的に書き込み、また、その端末名に対応するシーケンス記憶テーブルがシーケンス記憶ファイル218内に定義されていなければ、その端末名に対応したシーケンス記憶テーブルをシーケンス記憶ファイル218内に新たに生成し、その先頭つまり時系列的に最初(最古)の位置に当該時点で検出した印刷要求に含まれる帳票名を書き込む。
例えば、図2に示されるシーケンス記憶テーブル2183は端末名T3つまり端末T3に対応したものであって、端末T3から、帳票名D1で特定されるフォーマットを有する実データに関連した印刷要求と帳票名D2で特定されるフォーマットを有する実データに関連した印刷要求が、この順で送信されたことを表している。
シーケンス記憶テーブルにおけるデータの並びは、帳票名/帳票名/帳票名/・・・といったかたちとなる。
特に、この実施形態の印刷サーバ2は、連続帳票シーケンス定義候補抽出手段217の作動中に、最新の印刷要求を受信してからの経過時間を各端末T1,T2,T3,・・・毎に計測し、その計測時間が予め決められた不連続化判定許容時間を越えると、その端末に対応する新規のシーケンス記憶テーブルを、印刷サーバ2の記憶手段(RAM7)、より具体的には、シーケンス記憶ファイル218内に新たに生成して、連続帳票シーケンス定義候補抽出手段217による当該シーケンス記憶テーブルへの帳票名の記憶を開始させる新規テーブル生成機能を備えている。
従って、例えば、不連続化判定許容時間を越える時間間隔を置くことなく端末T1から帳票名A1で特定されるフォーマットを有する実データに関連した印刷要求と、帳票名A2で特定されるフォーマットを有する実データに関連した印刷要求と、帳票名A3で特定されるフォーマットを有する実データに関連した印刷要求が連続的に送信され、その後、不連続化判定許容時間を越える時間間隔を置いて、改めて、端末T1から帳票名B1で特定されるフォーマットを有する実データに関連した印刷要求と、帳票名B2で特定されるフォーマットを有する実データに関連した印刷要求が連続的に送信されたとすると、例えば、図2に示されるように、帳票名A1/帳票名A2/帳票名A3を一連の連続印刷シーケンスとして記憶したシーケンス記憶テーブル2181aと、帳票名B1/帳票名B2を一連の連続印刷シーケンスとして記憶したシーケンス記憶テーブル2181bといった2つの系列のシーケンス記憶テーブルが、1つの端末T1に対応してシーケンス記憶ファイル218内に生成されることになる。
帳票名A1/帳票名A2/帳票名A3は1つの連続帳票シーケンス、また、帳票名B1/帳票名B2も1つの連続帳票シーケンスであるが、帳票名A1/帳票名A2/帳票名A3と帳票名B1/帳票名B2は各々に独立した連続帳票シーケンスである。
このように、新規テーブル生成機能を設けることにより、独立して構成された複数の連続印刷シーケンスを各端末の各々に対して設定することができる。
また、連続帳票シーケンス定義候補抽出有効フラグ216は、印刷サーバ2の記憶手段(不揮発性メモリ6)の1ビットを利用して構成されたソフトウェアスイッチであり、印刷サーバ2に接続された表示装置付マニュアル・データ・インプッタ22からの手動操作によって任意にオン/オフできるようになっている。
この実施形態では、連続帳票シーケンス定義候補抽出有効フラグ216がセットされた状態で連続帳票シーケンス定義候補抽出手段217の作動を許容し、連続帳票シーケンス定義候補抽出有効フラグ216がリセットされた状態で連続帳票シーケンス定義候補抽出手段217の作動を禁止する構成としているので、連続帳票シーケンス定義候補抽出手段217を作動させるサンプリング実行時間の範囲は、連続帳票シーケンス定義候補抽出有効フラグ216のオン/オフ操作によって任意に調整することが可能である。
連続帳票シーケンス定義候補抽出手段217を作動させて各端末T1,T2,T3,・・・毎のシーケンス記憶テーブル2181,2182,2183,・・・等を生成するのは、連続印刷と見做すべき一連のシーケンスの特徴を事前に印刷サーバ2に自動的に教示するのが目的であるから、サンプリング実行時間の範囲は、例えば、オンライン帳票印刷システム100の本番運用前に行われるテスト運用の期間に合わせて設定するのが妥当である。
また、印刷サーバ2は、連続帳票シーケンス定義候補抽出手段217の作動後に、対応する端末を同じくするシーケンス記憶テーブルの間で、其のシーケンス記憶テーブルに記憶されている帳票名を単位とする移動,結合,分割,新規生成,削除のうち少なくとも1つの処理を選択的に行なってシーケンス記憶ファイル218内のシーケンス記憶テーブルの内容を更新する連続帳票シーケンス定義作成手段219を備える。
連続帳票シーケンス定義作成手段219を起動した際に表示装置付マニュアル・データ・インプッタ22の表示装置に表示される編集画面の一例を図3の概念図に示す。
図3に示される編集画面中のプルダウンメニュー221は、複数の端末T1,T2,T3,・・・の中からシーケンス記憶テーブルの内容を修正すべき端末を選択するためのものであり、また、帳票シーケンス表示ボタン222は、プルダウンメニュー221から選択された端末のシーケンス記憶テーブルの内容を表示させるためのものである。
図3では、シーケンス記憶ファイル218の内容が図2に示されるような状態となっていることを前提に、シーケンス記憶テーブルの内容を修正すべき端末として端末T1を選択し、端末T1に関連するシーケンス記憶テーブル2181aおよびシーケンス記憶テーブル2181bを表示させた場合の状況について示している。つまり、図3中の(1)で示されるのがシーケンス記憶テーブル2181aの内容、すなわち、帳票名A1/帳票名A2/帳票名A3であり、また、図3中の(2)で示されるのがシーケンス記憶テーブル2181bの内容、すなわち、帳票名B1/帳票名B2である。
帳票名A1/帳票名A2/帳票名A3や帳票名B1/帳票名B2の表示には、帳票名を表す文字表示に加え、具体的なフォーマットすなわち罫線やテキストのレイアウトといった帳票の形式を直接的に表す印刷イメージの縮小表示を併用しているので、連続印刷を構成するシーケンスの把握は視覚的にも容易である。
シーケンス記憶ファイル218は、連続印刷のシーケンスの特徴を表す帳票名の並びのみを時系列的に単純に記憶するものであって、テキスト等の実データを記憶するものではないから、編集画面における印刷イメージの縮小表示には、フォーマットの一部と見做せるようなタイトルや注釈等を除き、具体的なテキストは表示されない。
図3の編集画面が表示装置に表示された状況下で表示装置付マニュアル・データ・インプッタ22を操作することによって実現され得る処理としては、まず、帳票名を単位とする移動を利用した結合や分割といった編集処理がある。
例えば、図3中の(2)に示されるシーケンス記憶テーブル2181bの帳票名B1/帳票名B2を纏めて選択して図3中の(1)に示されるシーケンス記憶テーブル2181aの最後(最新)の位置に移動させれば、これらの内容を結合して、図3中の(1)に示されるシーケンス記憶テーブル2181aの内容を帳票名A1/帳票名A2/帳票名A3/帳票名B1/帳票名B2と書き換えることができる(図4(a)および図4(b)参照)。
また、これとは逆に、シーケンス記憶テーブル2181aの内容が帳票名A1/帳票名A2/帳票名A3/帳票名B1/帳票名B2であった場合に、シーケンス記憶テーブル2181aの内容の一部である帳票名B1/帳票名B2を纏めて選択し、新たにシーケンス記憶テーブル2181bを生成するようにすれば、シーケンス記憶テーブル2181aの内容を2つに分割して、シーケンス記憶テーブル2181aの内容を帳票名A1/帳票名A2/帳票名A3とし、シーケンス記憶テーブル2181bの内容を帳票名B1/帳票名B2とすることもできる(図4(b)および図4(a)参照)。
また、画面中の帳票シーケンス追加ボタン224は、既存のシーケンス記憶テーブルの選択箇所にシーケンスの構成要素となる帳票名を新たに追加したり、帳票名の連続入力による完全な手動操作によって新たなシーケンス記憶テーブルを生成したりする際に利用されるものである。
既存のシーケンス記憶テーブルに帳票名を追加する場合には、まず、図3中の編集画面において新規の帳票名を追加もしくは挿入すべき箇所を指定し、更に、帳票シーケンス追加ボタン224によって追加もしくは挿入すべき帳票名を選択するようにする。例えば、図3中の(1)に示されるシーケンス記憶テーブル2181aの帳票名A2と帳票名A3の間を挿入位置として指定し、帳票シーケンス追加ボタン224で選択した新たな帳票名を其の位置に挿入したり、図3中の(2)に示されるシーケンス記憶テーブル2181bの帳票名B2の後を追加位置として指定し、帳票シーケンス追加ボタン224で選択した新たな帳票名を其の位置に追加することができる。
また、新たなシーケンス記憶テーブルを手動操作によって新規に生成する場合には、画面中のプルダウンメニュー221によってシーケンス記憶テーブルの内容を修正すべき端末を選択した後、帳票シーケンス追加ボタン224で新たな帳票名を連続的に選択し、帳票シーケンス定義書込みボタン226を操作することによって、生成された帳票名の並びを新たなシーケンス記憶テーブルとして其の端末名に対応させてシーケンス記憶ファイル218に追加登録する。例えば、プルダウンメニュー221で端末T1を選択した状態で帳票シーケンス追加ボタン224の操作により帳票名D1,D2を連続的に選択して帳票シーケンス定義書込みボタン226を操作したとすれば、端末T1に対応した新たなシーケンス記憶テーブル2181cが生成され、このシーケンス記憶テーブル2181cに帳票名D1/帳票名D2の並びが連続印刷のシーケンスの特徴を表すデータ列として記憶されることになる(図4(a)参照)。
また、画面中の帳票シーケンス削除ボタン225は、シーケンス記憶ファイル218からシーケンス記憶テーブルを選択的に削除したり、既存のシーケンス記憶テーブルからシーケンスの構成要素となる帳票名を選択的に削除したりする際に利用される。
シーケンス記憶ファイル218からシーケンス記憶テーブルを削除する場合には、図3中の(1)に示されるシーケンス記憶テーブル2181a,図3中の(2)に示されるシーケンス記憶テーブル2181b,図3中の(3)に示されるシーケンス記憶テーブル2181c等の左側に表示されているチェックボックスをチェックして削除の対象とするシーケンス記憶テーブルを選択し、更に、帳票シーケンス削除ボタン225を操作することによって其のシーケンス記憶テーブルをシーケンス記憶ファイル218から削除する。なお、図3においては(3)に示されるシーケンス記憶テーブル2181cのチェックボックスにチェックを入れてシーケンス記憶テーブル2181cを削除せんとする状況を示している。
また、既存のシーケンス記憶テーブルからシーケンスの構成要素となる特定の帳票名を削除する場合には、図3の編集画面を利用して削除の対象とする帳票名を選択し、帳票シーケンス削除ボタン225を操作することによって、編集対象としているシーケンス記憶テーブルからシーケンスの構成要素となる帳票名を1つずつ削除する。
画面中の開始ボタン227と終了ボタン228は前述の連続帳票シーケンス定義候補抽出有効フラグ216をオン/オフ制御するためのソフトウェア操作スイッチである。
連続帳票シーケンス定義作成手段219および表示装置付マニュアル・データ・インプッタ22を使用して修正あるいは編集されたシーケンス記憶ファイル218の内容は、確定シーケンス記憶ファイル215として印刷サーバ2の記憶手段(ハードディスク8)に保存される。
また、印刷サーバ2は、連続印刷が実行されているか否かを記憶するための連続印刷フラグ210と、印刷処理タスクにおいて連続印刷フラグ210のセット状態を参照し、連続印刷フラグが210セットされていない場合には、各端末T1,T2,T3,・・・毎にキューイングされたキュー2131,2132,2133,・・・から1つのキューを選択し、選択したキューをデキューし、デキューされた印刷要求のフォーマット識別情報が此の印刷要求の送信元となった端末に対応するシーケンス記憶テーブルに記憶された最初のフォーマット識別情報と一致するか否かを判定し、一致する場合には連続印刷フラグ210をセットすると共に其の時点でデキューした印刷要求の印刷をプリンタ3に実行させ、一致しない場合には其の時点でデキューした印刷要求の印刷のみをプリンタ3に実行させる一方、連続印刷フラグ210がセットされている場合には、其の時点で選択されている端末からのデキューが不能となるか、もしくは、其の時点でデキューされている印刷要求のフォーマット識別情報が此の印刷要求の送信元となった端末に対応するシーケンス記憶テーブルにおいて、連続印刷フラグのセット後の此のキューの読み出し順序に対応して記憶されたフォーマット識別情報と一致しなくなるまでの間、其の時点で選択されている端末のキューを時系列順にデキューし且つプリンタ3に印刷させてから、連続印刷フラグ210をリセットする印刷要求スケジュール手段214を備える。
連続印刷フラグ210は印刷サーバ2の記憶手段(RAM7)の1ビットを利用して構成され、印刷要求スケジュール手段214によってオン/オフ制御される。
特に、この実施形態の印刷サーバ2は、印刷要求スケジュール手段214の作動中に端末別印刷要求キュー213からのデキューが不能となった場合にデキューが不能となってからの経過時間を測定し、この計測時間が予め設定された待機許容時間の範囲内にある間、印刷要求スケジュール手段214によるデキューが不能であるか否かの判定を保留させる印刷切り上げ誤判定防止機能を備えている。
図5は印刷サーバ2のハードウェア構成の概略を示したブロック図である。
印刷サーバ2はパーソナルコンピュータもしくはワークステーション等によって構成される通常のコンピュータであり、演算処理用のマイクロプロセッサ4と、マイクロプロセッサ4の制御プログラムを格納したROM5、および、各種のパラメータ等を記憶するための不揮発性メモリ6と、各種の演算データやキューの一時記憶等に利用されるRAM7、ならびに、大容量記憶装置としてのハードディスク8、そして、帳票印刷要求受信手段211として機能するインターフェイス9、および、プリンタ3や表示装置付マニュアル・データ・インプッタ22を接続するためのインターフェイス10を備える。
不揮発性メモリ6,RAM7,ハードディスク8は何れも印刷サーバ2が備える記憶手段であり、このうちRAM7には前述のシーケンス記憶ファイル218が保存されると共に連続印刷フラグ210が設置され、不揮発性メモリ6には連続帳票シーケンス定義候補抽出有効フラグ216が設置されている。また、ハードディスク8には確定シーケンス記憶ファイル215が保存されるようになっている。不揮発性メモリ6には、更に、印刷処理タスクにおいてキューの読み込みが不能となった際に連続印刷を中止せずに待機する待機許容時間の値も設定されている。
印刷サーバ2のマイクロプロセッサ4を連続帳票シーケンス定義候補抽出手段217,印刷要求キューイング手段212,印刷要求スケジュール手段214,新規テーブル生成機能実現手段,印刷切り上げ誤判定防止機能実現手段,連続帳票シーケンス定義作成手段219として機能させるための連続印刷制御プログラムはハードディスク8に格納されており、印刷サーバ2の起動時点で登録済みの確定シーケンス記憶ファイル215と共にRAM7に読み出されて実行対象プログラムとしてRAM7に常駐する。
このうち、連続帳票シーケンス定義候補抽出手段217,印刷要求キューイング手段212,新規テーブル生成機能実現手段,連続帳票シーケンス定義作成手段219の機能に関しては既に述べた通りである。
図6は印刷要求スケジュール手段214および印刷切り上げ誤判定防止機能実現手段として機能するマイクロプロセッサ4が前処理終了後の印刷処理タスクにおいて実行する処理の概略について示したフローチャートである。
ここでは、新規テーブル生成機能を備えた連続帳票シーケンス定義候補抽出手段217によるシーケンス記憶ファイル218の生成処理(前処理)と連続帳票シーケンス定義作成手段219を利用したシーケンス記憶ファイル218の編集処理が終って確定シーケンス記憶ファイル215が既にハードディスク8に登録され、また、既に前処理の後に実行された印刷要求受信タスクにおける印刷要求キューイング手段212の処理によって幾つかの端末別印刷要求キュー213がRAM7に保存されているものとして、印刷要求スケジュール手段214および印刷切り上げ誤判定防止機能実現手段として機能するマイクロプロセッサ4の処理動作について図6を参照して具体的に説明する。
印刷処理タスクの処理が開始されると、印刷要求スケジュール手段214として機能するマイクロプロセッサ4は、まず、RAM7を参照し、連続印刷フラグ210がセットされているか否か、即ち、連続印刷中であるか否かを判定する(ステップS1)。
ここで、連続印刷フラグ210がセットされておらず連続印刷中でないことが明らかとなった場合には、印刷要求スケジュール手段214として機能するマイクロプロセッサ4は、各端末T1,T2,T3,・・・毎にキューイングされたキュー2131,2132,2133,・・・の内から何れか1つのキューを選択し、選択したキューをデキューする(ステップS2)。
キューの選択方法は特に問わないが、キューイングされた時期の古い順に選択するのが一般的である。
次いで、印刷要求スケジュール手段214として機能するマイクロプロセッサ4は、ハードディスク8からRAM7に展開されている確定シーケンス記憶ファイル215を参照し、今回デキューされた印刷要求の帳票名が、此の印刷要求の送信元となった端末の端末名に対応する何れかのシーケンス記憶テーブルに記憶された最初の帳票名と一致するか否か、つまり、選択したキューから今回デキューされた印刷要求がシーケンス記憶テーブルに教示された一連の連続印刷シーケンスの最初のものである可能性があるか否かを判定する(ステップS3)。
例えば、今回デキューされた印刷要求に含まれる送信元の端末名が端末T2であって帳票名が帳票名C1であった場合、仮に確定シーケンス記憶ファイル215が図4(a)のような内容であったとすると、端末T2に対応するシーケンス記憶テーブルはシーケンス記憶テーブル2182のみであり、その最初の帳票名は帳票名C1であるから両者は一致し、ステップS3の判定結果は「ある」で、少なくとも、この時点では、この段階で選択されている端末T2のキュー2132に含まれる印刷要求の並びである帳票名C1/帳票名*/・・・の内容が、端末T2に対応したシーケンス記憶テーブル2182の内容である帳票名C1/帳票名C2と一致する可能性があるということを意味する(但し、*は未知の値)。
従って、ステップS3の判定結果が「ある」となって、今回デキューされた印刷要求が一連の連続印刷シーケンスの最初のものである可能性があることが明らかとなった場合には、印刷要求スケジュール手段214として機能するマイクロプロセッサ4は、連続印刷フラグ210をセットし(ステップS4)、当該時点でデキューされた印刷要求を連続印刷の最初の印刷要求であると認識してプリンタ3に印刷を実行させて(ステップS5)、この処理周期の印刷処理タスクを終える。
また、例えば、今回デキューされた印刷要求に含まれる送信元の端末名が端末T1であって帳票名が帳票名C1であった場合、仮に確定シーケンス記憶ファイル215が図4(a)のような内容であったとすると、端末T1に対応するシーケンス記憶テーブルはシーケンス記憶テーブル2181a,シーケンス記憶テーブル2181b,シーケンス記憶テーブル2181cの3つであるが、シーケンス記憶テーブル2181aの最初の帳票名は帳票名A1であるから帳票名C1とは一致せず、また、シーケンス記憶テーブル2181bの最初の帳票名は帳票名B1であるから此れも帳票名C1とは一致せず、更に、シーケンス記憶テーブル2181cの最初の帳票名は帳票名D1であるから此れもやはり帳票名C1とは一致せず、ステップS3の判定結果は「ない」で、既にこの時点で、この段階で選択されている端末T1のキュー2131に含まれる印刷要求の並びである帳票名C1/帳票名*/・・・の内容が、端末T1に対応したシーケンス記憶テーブル2181a,シーケンス記憶テーブル2181b,シーケンス記憶テーブル2181cの何れと一致することも有り得ないこと、つまり、今回デキューされた印刷要求は連続印刷シーケンスの先頭のものでは有り得ないことを意味する(但し、*は未知の値)。
従って、ステップS3の判定結果が「ない」となって、今回デキューされた印刷要求が一連の連続印刷シーケンスの最初のものである可能性が全くないことが明らかとなった場合には、印刷要求スケジュール手段214として機能するマイクロプロセッサ4は、当該時点でデキューされている印刷要求のフォーマットが連続印刷と見做すべき一連の印刷シーケンスとして予めシーケンス記憶テーブルに教示された特徴とは合致しない、つまり、当該時点でデキューされている印刷要求は連続印刷には関連しないものであると認識し、連続印刷フラグ210のリセット状態を保持したまま、プリンタ3による印刷のみを実行させて(ステップS5)、この処理周期の印刷処理タスクを終える。
一方、連続印刷フラグ210がセットされていてステップS1の判定結果が真となった場合においては、既に少なくとも1回以上の印刷要求の印刷が行なわれ、それまでの印刷要求の印刷が一連の連続印刷シーケンスの一部を構成している可能性があると確認されている状況下にあることを意味するので、印刷要求スケジュール手段214および印刷切り上げ誤判定防止機能実現手段として機能するマイクロプロセッサ4は、現時点で選択している端末の端末別印刷要求キュー213から時系列に沿って次のキューをデキューする処理を、不揮発性メモリ6に予めパラメータ設定された待機許容時間の範囲内で試みた後(ステップS6)、デキューの結果について判定する(ステップS7)。
そして、現時点で選択している端末の端末別印刷要求キュー213から直ちに次のキューが見つかってデキューに成功した場合、あるいは、直ちに次のキューが見つからなくとも待機許容時間が経過するまでの間に現時点で選択している端末の端末別印刷要求キュー213に印刷要求受信タスクから次のキューが追加されることによりデキューに成功してステップS7の判定結果が「成功」となった場合には、印刷要求スケジュール手段214として機能するマイクロプロセッサ4は、ハードディスク8からRAM7に展開されている確定シーケンス記憶ファイル215を参照し、この時点でデキューされている印刷要求の帳票名が、此の印刷要求の送信元となった端末の端末名に対応するシーケンス記憶テーブルにおいて、連続印刷フラグのセット後の此のキューの読み出し順序に対応して記憶されたフォーマット識別情報と一致するか否か、すなわち、此の時点でデキューされている印刷要求の特徴が、連続印刷と見做すべき一連の印刷シーケンスとして予め教示された特徴と合致しているか否かを判定する(ステップS8)。
例えば、確定シーケンス記憶ファイル215が図4(a)のような内容であって、最初にデキューされた印刷要求に含まれる送信元の端末名が端末T2で且つ帳票名が帳票名C1であることにより既に1回目の印刷要求の印刷が行なわれ、その1回目の印刷要求の印刷がシーケンス記憶テーブル2182で定義される一連の連続印刷シーケンスの最初のものであることが連続印刷フラグ210のセットによって確認されている状況下で、連続印刷フラグのセット後の第1回目つまり連続印刷フラグ210をセットした時点を通算して最初から2回目にデキューされた印刷要求に含まれる送信元の端末名が端末T2であって帳票名が帳票名C2であったとすると、この時点でデキューされている印刷要求の帳票名C2が、此の印刷要求の送信元となった端末T2の端末名に対応するシーケンス記憶テーブル2182において、連続印刷フラグのセット後の此のキューの読み出し順序である1回目つまり通算で2回目の読み出し順序に対応して記憶されたフォーマット識別情報C2と一致し、ステップS8の判定結果は「一致する」となり、この帳票名C2の印刷要求がシーケンス記憶テーブル2182の連続印刷を構成するシーケンスの構成要素であることが明らかとなる。
従って、このような場合、印刷要求スケジュール手段214として機能するマイクロプロセッサ4は、連続印刷フラグ210のセット状態を保持することにより、当該時点でデキューされた印刷要求が連続印刷における2回目以降の印刷要求であることを認識し、この印刷要求をプリンタ3に実行させて(ステップS5)、この処理周期の印刷処理タスクを終える。
また、例えば、確定シーケンス記憶ファイル215が図4(a)のような内容であって、最初にデキューされた印刷要求に含まれる送信元の端末名が端末T2で且つ帳票名が帳票名C1であることにより既に1回目の印刷要求の印刷が行なわれ、その1回目の印刷要求の印刷がシーケンス記憶テーブル2182で定義される一連の連続印刷シーケンスの最初のものであることが連続印刷フラグ210のセットによって確認されている状況下で、連続印刷フラグのセット後の第1回目つまり連続印刷フラグ210をセットした時点を通算して最初から2回目にデキューされた印刷要求に含まれる送信元の端末名が端末T2であって帳票名が帳票名C4であったとすると、この時点でデキューされている印刷要求の帳票名C4は、此の印刷要求の送信元となった端末T2の端末名に対応するシーケンス記憶テーブル2182において、連続印刷フラグのセット後の此のキューの読み出し順序である1回目つまり通算で2回目の読み出し順序に対応して記憶されたフォーマット識別情報C2に一致しない。つまり、端末T2のキュー2132における実際の帳票名の並びは帳票名C1/帳票C4であるにも関わらず連続印刷としてシーケンス記憶テーブル2182に定義されている帳票の並びは帳票名C1/帳票名C2であり、端末T2のキュー2132における最初の帳票名C1がシーケンス記憶テーブル2182における最初の帳票名C1と偶然に一致していたに過ぎず、ステップS8の判定結果は「一致しない」となり、この帳票名C4の印刷要求が連続印刷を構成するシーケンスの一部を構成するものでないことが明らかとなる。
従って、このような場合、印刷要求スケジュール手段214として機能するマイクロプロセッサ4は、連続印刷フラグ210をリセットすることで当該時点でデキューされた印刷要求が連続印刷と無関係なものであることを認識した上で(ステップS9)、当該時点でデキューされた印刷要求を単独の印刷要求であると見做してプリンタ3に印刷を実行させて(ステップS5)、この処理周期の印刷処理タスクを終える。
更に、例えば、確定シーケンス記憶ファイル215が図4(a)のような内容であって、最初にデキューされた印刷要求に含まれる送信元の端末名が端末T2で且つ帳票名が帳票名C1であることにより既に1回目の印刷要求の印刷が行なわれると共に、次にデキューされた印刷要求に含まれる送信元の端末名が端末T2で且つ帳票名が帳票名C2であることにより2回目の印刷要求の印刷が行なわれ、その1回目および2回目の印刷要求の印刷がシーケンス記憶テーブル2182で定義される一連の連続印刷シーケンスと一致していることが連続印刷フラグ210のセットによって確認されている状況下で、連続印刷フラグのセット後の第2回目つまり連続印刷フラグ210をセットした時点を通算して最初から3回目にデキューされた印刷要求に含まれる送信元の端末名が端末T2であって帳票名が帳票名C4であったとすると、この時点でデキューされている印刷要求の帳票名C4は連続印刷フラグのセット後の読み出し順序として2回目つまり通算で3回目の読み出し順序となるが、連続印刷としてシーケンス記憶テーブル2182に定義されている帳票の並びは帳票名C1/帳票名C2の2つのみであって通算で3回目となる帳票名はシーケンス記憶テーブル2182には登録されていないので、ステップS8の判定結果は「一致しない」となる。
このような場合は、シーケンス記憶テーブルによって定義された一連の印刷要求のシーケンスは既に終了し、それに続く連続印刷とは無関係な印刷要求がデキューされたことを意味するので、印刷要求スケジュール手段214として機能するマイクロプロセッサ4は、前記と同様、連続印刷フラグ210をリセットすることにより当該時点でデキューされた印刷要求を単独の印刷要求であると認識し(ステップS9)、プリンタ3に其の印刷を実行させて(ステップS5)、この処理周期の印刷処理タスクを終える。
これに対し、ステップS7の判定結果が「失敗」であって、不揮発性メモリ6に予めパラメータ設定された待機許容時間を越えても当該時点で選択している端末の端末別印刷要求キュー213から次のキューをデキューなかった場合には、連続印刷の実行中において当該時点で選択している端末の端末別印刷要求キュー213の一連のキューが全て終了して次に読み込むべき印刷要求がなくなったか、もしくは、シーケンス記憶テーブルに事前に定義された連続印刷のシーケンスの実行中であって其のシーケンスの一部を構成する印刷要求の一部が未だ当該時点では印刷要求キューイング手段212によってキューイングされていないことを意味する。
このような場合は、いずれもデキューすべきキューが当該時点で選択されている端末の端末別印刷要求キュー213内に存在しないことを意味するので、印刷要求スケジュール手段214として機能するマイクロプロセッサ4は、連続印刷フラグ210をリセットし(ステップS10)、プリンタ3に印刷を実行させることなくこの処理周期の印刷処理タスクを終える。
以上のようにして印刷処理タスクが所定周期毎に繰り返し実行される結果、予め確定シーケンス記憶ファイル215のシーケンス記憶テーブルに一連の印刷シーケンスとして連続的に定義された帳票名の並びと同じ並びを有する帳票名の並びから成る印刷要求が其のシーケンス記憶テーブルに対応する端末の端末別印刷要求キュー213から連続的にデキューされて其の印刷が続けられる間は、他の端末に対応してキューイングされたキューの印刷要求が割り込んで実行されることはなく、シーケンス記憶テーブルに事前に定義された一連の連続印刷シーケンスを印刷サーバ2側の自動的な認識処理によって連続的に続けて実施することができる。
しかも、各端末の利用者が帳票作成のためのデータ入力等に手間取って連続印刷のシーケンスの構成要素となる一部の帳票の印刷指示に遅れを生じた場合であっても、不揮発性メモリ6にパラメータ設定した待機許容時間の範囲内であれば、既に連続印刷が開始されていても端末別印刷要求キュー213に印刷要求受信タスクから次のキューが追加されるのを待機させることができるので、不用意に連続印刷が切り上げられるといった不都合も防止することができる(ステップS7参照)。
しかも、既に述べた通り、表示装置付マニュアル・データ・インプッタ22の開始ボタン227と終了ボタン228を用いて連続帳票シーケンス定義候補抽出有効フラグ216のオン/オフを操作することにより、連続帳票シーケンス定義候補抽出手段217を作動させるサンプリング実行時間の範囲を自由に設定することができる。
従って、例えば、オンライン帳票印刷システム100を本番運用する前のテスト運用期間をサンプリング実行時間の範囲として設定し、各端末T1,T2,T3,・・・から印刷サーバ2に転送される印刷要求の各々から端末名および帳票名を抽出し、抽出した端末名および帳票名に基いて各端末毎T1,T2,T3,・・・のシーケンス記憶テーブルに時系列に沿って帳票名を記憶する前処理を行うようにすることにより、連続印刷と見做すべき一連の印刷シーケンスの特徴を印刷サーバ2のシーケンス記憶ファイル218に自動的に教示することができるので、端末利用者やシステム管理者が印刷物の内容等に格別の注意を払ったり其の内容を把握したりする必要はなく、また、連続印刷の開始と終了,プリンタの占有開始と占有終了,優先度の設定,纏め印刷の指示やファイルの合成等といった複雑な設定操作を連続印刷の度に端末利用者やシステム管理者が行う手間を掛けずとも、連続印刷と見做すべき一連のシーケンスの特徴を容易に印刷サーバ2に教示することができる。
このように、オンライントランザクション処理システムで本番運用する前のテスト運用期間(利用する帳票が正しく出力できることを網羅的に確認する試験を行う期間)に連続帳票シーケンス定義候補抽出手段217を利用して帳票の連続性を示すシーケンスの定義候補を抽出することにより、印刷サーバ2を管理するシステム管理者に必要とされるシーケンス定義作業の難易度を低減することが可能である。
特に、この実施形態においては、シーケンス記憶ファイル218に自動的に教示された一連の印刷シーケンスを連続帳票シーケンス定義作成手段219および表示装置付マニュアル・データ・インプッタ22を使用して修正した上で確定シーケンス記憶ファイル215に上書き登録することかできるので、たとえば、不連続化判定許容時間の経過を計測する新規テーブル生成機能実現手段がネットワークの負荷状況等の変動の影響を受けてタイムアウトするなどして本来は連続印刷と判断すべきところを誤って不連続と誤判断してしまったような場合でも、システム管理者による連続帳票シーケンス定義作成手段219および表示装置付マニュアル・データ・インプッタ22の操作により、簡単に適切なシーケンス記憶テーブルを再構築することができる。
しかも、連続印刷の開始と終了,プリンタの占有開始と占有終了,優先度の設定,纏め印刷の指示等といった設定操作が不要であって、ホストコンピュータのトランザクションプログラムが設定操作に関わる冗長的なコマンドを処理する必要もないことから、端末T1,T2,T3,・・・と印刷サーバ2との間に印刷用のオンライントランザクションプログラム11a,11b,11c,・・・を備えたホストコンピュータ1を介在させた場合であっても、オンライントランザクションプログラム11a,11b,11c,・・・を変更することなく、連続印刷に対処することができる。
以上に開示した実施形態の一部または全部は、以下の付記に示す記載によって適切に表現され得るが、発明を実施するための形態や発明の技術思想は、これらのものに制限されるものではない。
また、連続印刷制御プログラムは非一時的な記録媒体に記憶されてもよい。非一時的な記録媒体としては、例えば、DVD,CD,フラッシュメモリ等のものを利用することができる。連続印刷制御プログラムを非一時的な記録媒体に記憶した場合、連続印刷制御プログラムは非一時的な記録媒体から印刷サーバ2のマイクロプロセッサ4によって読み出され、このマイクロプロセッサ4によって実行されることになる。
〔付記1〕
複数の端末で生成された印刷要求をネットワーク経由で印刷サーバに転送し、各端末毎の印刷要求を印刷サーバに時系列で保存し、各端末毎に保存された印刷要求のうち連続したシーケンスを形成する一連の印刷要求を印刷サーバが連続的に実行するようにしたオンライン帳票印刷における連続印刷制御方法において、
各端末から印刷サーバに転送される印刷要求に、少なくとも、印刷要求の送信元となる端末を特定する端末識別情報と印刷要求の対象となる実データのフォーマットを特定するフォーマット識別情報とを含ませておき、
各端末から印刷サーバに転送された印刷要求の各々から、予め決められたサンプリング実行時間の範囲内で、端末識別情報およびフォーマット識別情報を印刷サーバが抽出し、抽出した端末識別情報およびフォーマット識別情報に基いて、印刷サーバが、各端末毎のシーケンス記憶テーブルに時系列に沿ってフォーマット識別情報を記憶する前処理を行った後、
前記前処理終了後の印刷要求受信タスクにおいて、印刷サーバに各端末からの印刷要求が入力されると、印刷サーバが、印刷要求の各々から端末識別情報およびフォーマット識別情報を抽出して印刷要求の対象となる実データと共に一時記憶し、抽出した端末識別情報に基いて、各端末毎に、印刷要求を時系列に沿ってキューイングする一方、
前記前処理終了後の印刷処理タスクにおいては、印刷サーバに設けられた連続印刷フラグのセット状態を印刷サーバが参照し、
連続印刷フラグがセットされていない場合には、各端末毎にキューイングされたキューから印刷サーバが1つのキューを選択し、選択したキューをデキューし、デキューされた印刷要求のフォーマット識別情報が此の印刷要求の送信元となった端末に対応するシーケンス記憶テーブルに記憶された最初のフォーマット識別情報と一致するか否かを判定し、一致する場合には連続印刷フラグをセットすると共に其の時点でデキューした印刷要求の印刷を実行し、一致しない場合には其の時点でデキューした印刷要求の印刷のみを実行する一方、
連続印刷フラグがセットされている場合には、其の時点で選択されている端末からのデキャーが不能となるか、もしくは、其の時点でデキューされている印刷要求のフォーマット識別情報が此の印刷要求の送信元となった端末に対応するシーケンス記憶テーブルにおいて、連続印刷フラグのセット後の此のキューの読み出し順序に対応して記憶されたフォーマット識別情報と一致しなくなるまでの間、其の時点で選択されている端末のキューを時系列順にデキューし且つ印刷を実行してから、連続印刷フラグをリセットするようにしたことを特徴とするオンライン帳票印刷における連続印刷制御方法。
〔付記2〕
前記前処理において、前記印刷サーバが、最新の印刷要求を受信してからの経過時間を各端末毎に計測し、その計測時間が予め決められた不連続化判定許容時間を越えると、前記印刷サーバが、この端末に対応する新規のシーケンス記憶テーブルを生成し、此のシーケンス記憶テーブルへのフォーマット識別情報の記憶を開始することを特徴とした付記1記載のオンライン帳票印刷における連続印刷制御方法。
〔付記3〕
前記印刷サーバに、各端末からの印刷要求の入力を待機する待機許容時間を予め設定しておき、前記印刷処理タスクにおいてデキューが不能となった場合には、此の待機許容時間の範囲内で、デキューが不能であるか否かの判定を保留することを特徴とした付記1または付記2のうち何れか一項に記載のオンライン帳票印刷における連続印刷制御方法。
〔付記4〕
前記前処理の終了後に、対応する端末を同じくするシーケンス記憶テーブルの間で、其のシーケンス記憶テーブルに記憶されているフォーマット識別情報を単位とする移動,結合,分割,新規生成,削除のうち少なくとも1つの処理を選択的に行なって、シーケンス記憶テーブルの内容を更新することを特徴とした付記1,付記2または付記3のうち何れか一項に記載のオンライン帳票印刷における連続印刷制御方法。
〔付記5〕
前記複数の端末と前記印刷サーバとの間に印刷用のオンライントランザクションプログラムを備えたホストコンピュータを介在させ、
前記複数の端末の各々からの要求を受けたホストコンピュータがオンライントランザクションプログラムを利用して印刷要求を生成し、この印刷要求をホストコンピュータから前記印刷サーバに転送することを特徴とした付記1,付記2,付記3または付記4のうち何れか一項に記載のオンライン帳票印刷における連続印刷制御方法。
〔付記6〕
複数の端末で生成された印刷要求をネットワーク経由で印刷サーバが受信して各端末毎の印刷要求を時系列で印刷サーバの記憶手段に保存し、各端末毎に保存した印刷要求のうち連続したシーケンスを形成する一連の印刷要求を印刷サーバによって連続的に実行するようにしたオンライン帳票印刷システムの印刷サーバが備えるマイクロプロセッサを、
各端末から転送された印刷要求の各々から、予め決められたサンプリング実行時間の範囲内で、印刷要求の送信元となる端末を特定する端末識別情報および印刷要求の対象となる実データのフォーマットを特定するフォーマット識別情報を抽出し、抽出した端末識別情報およびフォーマット識別情報に基いて、前記記憶手段が備える各端末毎のシーケンス記憶テーブルに時系列に沿ってフォーマット識別情報を記憶する前処理を実行する連続帳票シーケンス定義候補抽出手段、
各端末からの印刷要求を受け、印刷要求の各々から端末識別情報およびフォーマット識別情報を抽出して印刷要求の対象となる実データと共に前記記憶手段に一時記憶し、抽出した端末識別情報に基いて、各端末毎に、印刷要求を時系列に沿って前記記憶手段にキューイングする印刷要求キューイング手段、
前記記憶手段に設けられた連続印刷フラグのセット状態を参照し、連続印刷フラグがセットされていない場合には、各端末毎にキューイングされたキューから1つのキューを選択し、選択したキューをデキューし、デキューされた印刷要求のフォーマット識別情報が此の印刷要求の送信元となった端末に対応するシーケンス記憶テーブルに記憶された最初のフォーマット識別情報と一致するか否かを判定し、一致する場合には連続印刷フラグをセットすると共に其の時点でデキューした印刷要求の印刷を実行し、一致しない場合には其の時点でデキューした印刷要求の印刷のみを実行する一方、連続印刷フラグがセットされている場合には、其の時点で選択されている端末からのデキューが不能となるか、もしくは、其の時点でデキューされている印刷要求のフォーマット識別情報が此の印刷要求の送信元となった端末に対応するシーケンス記憶テーブルにおいて、連続印刷フラグのセット後の此のキューの読み出し順序に対応して記憶されたフォーマット識別情報と一致しなくなるまでの間、其の時点で選択されている端末のキューを時系列順にデキューし且つ印刷を実行してから、連続印刷フラグをリセットする印刷要求スケジュール手段、として機能させることを特徴とした連続印刷制御プログラム。
〔付記7〕
前記連続帳票シーケンス定義候補抽出手段の作動中に、前記マイクロプロセッサを、更に、最新の印刷要求を受信してからの経過時間を各端末毎に計測し、その計測時間が予め決められた不連続化判定許容時間を越えると、この端末に対応する新規のシーケンス記憶テーブルを前記記憶手段内に生成し、前記連続帳票シーケンス定義候補抽出手段による此のシーケンス記憶テーブルへのフォーマット識別情報の記憶を開始させる新規テーブル生成機能実現手段として機能させることを特徴とした付記6記載の連続印刷制御プログラム。
〔付記8〕
前記印刷要求スケジュール手段の作動中に、前記マイクロプロセッサを、更に、デキューが不能となってからの経過時間を測定し、この計測時間が予め設定された待機許容時間の範囲内にある間、前記印刷要求スケジュール手段によるデキューが不能であるか否かの判定を保留させる印刷切り上げ誤判定防止機能実現手段として機能させることを特徴とした付記6または付記7のうち何れか一項に記載の連続印刷制御プログラム。
〔付記9〕
前記連続帳票シーケンス定義候補抽出手段の作動後に、前記マイクロプロセッサを、更に、対応する端末を同じくするシーケンス記憶テーブルの間で、其のシーケンス記憶テーブルに記憶されているフォーマット識別情報を単位とする移動,結合,分割,新規生成,削除のうち少なくとも1つの処理を選択的に行なって、シーケンス記憶テーブルの内容を更新する連続帳票シーケンス定義作成手段として機能させることを特徴とした付記6,付記7または付記8のうち何れか一項に記載の連続印刷制御プログラム。
〔付記10〕
複数の端末で生成された印刷要求をネットワーク経由で印刷サーバが受信して各端末毎の印刷要求を時系列で印刷サーバの記憶手段に保存し、各端末毎に保存した印刷要求のうち連続したシーケンスを形成する一連の印刷要求を印刷サーバによって連続的に実行するようにしたオンライン帳票印刷システムにおいて、
前記印刷サーバが、
各端末から転送された印刷要求の各々から、予め決められたサンプリング実行時間の範囲内で、印刷要求の送信元となる端末を特定する端末識別情報および印刷要求の対象となる実データのフォーマットを特定するフォーマット識別情報を抽出し、抽出した端末識別情報およびフォーマット識別情報に基いて、前記記憶手段が備える各端末毎のシーケンス記憶テーブルに時系列に沿ってフォーマット識別情報を記憶する前処理を実行する連続帳票シーケンス定義候補抽出手段と、
各端末からの印刷要求を受け、印刷要求の各々から端末識別情報およびフォーマット識別情報を抽出して印刷要求の対象となる実データと共に前記記憶手段に一時記憶し、抽出した端末識別情報に基いて、各端末毎に、印刷要求を時系列に沿って前記記憶手段にキューイングする印刷要求キューイング手段と、
前記記憶手段に設けられた連続印刷フラグのセット状態を参照し、連続印刷フラグがセットされていない場合には、各端末毎にキューイングされたキューから1つのキューを選択し、選択したキューをデキューし、デキューされた印刷要求のフォーマット識別情報が此の印刷要求の送信元となった端末に対応するシーケンス記憶テーブルに記憶された最初のフォーマット識別情報と一致するか否かを判定し、一致する場合には連続印刷フラグをセットすると共に其の時点でデキューした印刷要求の印刷を実行し、一致しない場合には其の時点でデキューした印刷要求の印刷のみを実行する一方、連続印刷フラグがセットされている場合には、其の時点で選択されている端末からのデキューが不能となるか、もしくは、其の時点でデキューされている印刷要求のフォーマット識別情報が此の印刷要求の送信元となった端末に対応するシーケンス記憶テーブルにおいて、連続印刷フラグのセット後の此のキューの読み出し順序に対応して記憶されたフォーマット識別情報と一致しなくなるまでの間、其の時点で選択されている端末のキューを時系列順にデキューし且つ印刷を実行してから、連続印刷フラグをリセットする印刷要求スケジュール手段とを備えたことを特徴とするオンライン帳票印刷システム。
〔付記11〕
前記印刷サーバが、更に、前記連続帳票シーケンス定義候補抽出手段の作動中に、最新の印刷要求を受信してからの経過時間を各端末毎に計測し、その計測時間が予め決められた不連続化判定許容時間を越えると、この端末に対応する新規のシーケンス記憶テーブルを前記記憶手段内に生成し、前記連続帳票シーケンス定義候補抽出手段による此のシーケンス記憶テーブルへのフォーマット識別情報の記憶を開始させる新規テーブル生成機能を備えたことを特徴とする付記10記載のオンライン帳票印刷システム。
〔付記12〕
前記印刷サーバが、更に、前記印刷要求スケジュール手段の作動中に、デキューが不能となってからの経過時間を測定し、この計測時間が予め設定された待機許容時間の範囲内にある間、前記印刷要求スケジュール手段によるデキューが不能であるか否かの判定を保留させる印刷切り上げ誤判定防止機能を備えたことを特徴とする付記10または付記11のうち何れか一項に記載のオンライン帳票印刷システム。
〔付記13〕
前記印刷サーバが、更に、前記連続帳票シーケンス定義候補抽出手段の作動後に、対応する端末を同じくするシーケンス記憶テーブルの間で、其のシーケンス記憶テーブルに記憶されているフォーマット識別情報を単位とする移動,結合,分割,新規生成,削除のうち少なくとも1つの処理を選択的に行なって、シーケンス記憶テーブルの内容を更新する連続帳票シーケンス定義作成手段を備えたことを特徴とする付記10,付記11または付記12のうち何れか一項に記載のオンライン帳票印刷システム。
〔付記14〕
前記複数の端末と前記印刷サーバとの間に印刷用のオンライントランザクションプログラムを備えたホストコンピュータを介在させ、
前記複数の端末の各々からの要求を受けたホストコンピュータがオンライントランザクションプログラムを利用して印刷要求を生成し、この印刷要求をホストコンピュータから前記印刷サーバに転送することを特徴とした付記10,付記11,付記12または付記14のうち何れか一項に記載のオンライン帳票印刷システム。
本発明は、ホストコンピュータ上のオンライントランザクションプログラムから帳票印刷を行うシステムにおいて、印刷サーバを経由してプリンタへ印刷を行うシステムに適用することができる。
1 ホストコンピュータ
2 印刷サーバ
3 プリンタ
4 マイクロプロセッサ(連続帳票シーケンス定義候補抽出手段,印刷要求キューイング手段,印刷要求スケジュール手段,新規テーブル生成機能実現手段,印刷切り上げ誤判定防止機能実現手段,連続帳票シーケンス定義作成手段)
5 ROM
6 不揮発性メモリ(記憶手段)
7 RAM(記憶手段)
8 ハードディスク(記憶手段)
9 インターフェイス
10 インターフェイス
11a,11b,11c オンライントランザクションプログラム
22 表示装置付マニュアル・データ・インプッタ(LCD/MDI)
100 オンライン帳票印刷システム
101 ネットワーク
210 連続印刷フラグ
211 帳票印刷要求受信手段
212 印刷要求キューイング手段
213 端末別印刷要求キュー
214 印刷要求スケジュール手段
215 確定シーケンス記憶ファイル
216 連続帳票シーケンス定義候補抽出有効フラグ
217 連続帳票シーケンス定義候補抽出手段
218 シーケンス記憶ファイル
219 連続帳票シーケンス定義作成手段
221 プルダウンメニュー
222 帳票シーケンス表示ボタン
224 帳票シーケンス追加ボタン
225 帳票シーケンス削除ボタン
226 帳票シーケンス定義書込みボタン
227 開始ボタン
228 終了ボタン
2131,2132,2133 キュー
2181a,2181b,2182,2183 シーケンス記憶テーブル
A1,A2,A3 帳票名(フォーマット識別情報)
B1,B2 帳票名(フォーマット識別情報)
C1,C2,C3 帳票名(フォーマット識別情報)
D1,D2 帳票名(フォーマット識別情報)
T1,T2,T3 端末,端末名(端末識別情報)

Claims (10)

  1. 複数の端末で生成された印刷要求をネットワーク経由で印刷サーバに転送し、各端末毎の印刷要求を印刷サーバに時系列で保存し、各端末毎に保存された印刷要求のうち連続したシーケンスを形成する一連の印刷要求を印刷サーバが連続的に実行するようにしたオンライン帳票印刷における連続印刷制御方法において、
    各端末から印刷サーバに転送される印刷要求に、少なくとも、印刷要求の送信元となる端末を特定する端末識別情報と印刷要求の対象となる実データのフォーマットを特定するフォーマット識別情報とを含ませておき、
    各端末から印刷サーバに転送された印刷要求の各々から、予め決められたサンプリング実行時間の範囲内で、端末識別情報およびフォーマット識別情報を印刷サーバが抽出し、抽出した端末識別情報およびフォーマット識別情報に基いて、印刷サーバが、各端末毎のシーケンス記憶テーブルに時系列に沿ってフォーマット識別情報を記憶する前処理を行った後、
    前記前処理終了後の印刷要求受信タスクにおいて、印刷サーバに各端末からの印刷要求が入力されると、印刷サーバが、印刷要求の各々から端末識別情報およびフォーマット識別情報を抽出して印刷要求の対象となる実データと共に一時記憶し、抽出した端末識別情報に基いて、各端末毎に、印刷要求を時系列に沿ってキューイングする一方、
    前記前処理終了後の印刷処理タスクにおいては、印刷サーバに設けられた連続印刷フラグのセット状態を印刷サーバが参照し、
    連続印刷フラグがセットされていない場合には、各端末毎にキューイングされたキューから印刷サーバが1つのキューを選択し、選択したキューをデキューし、デキューされた印刷要求のフォーマット識別情報が此の印刷要求の送信元となった端末に対応するシーケンス記憶テーブルに記憶された最初のフォーマット識別情報と一致するか否かを判定し、一致する場合には連続印刷フラグをセットすると共に其の時点でデキューした印刷要求の印刷を実行し、一致しない場合には其の時点でデキューした印刷要求の印刷のみを実行する一方、
    連続印刷フラグがセットされている場合には、其の時点で選択されている端末からのデキューが不能となるか、もしくは、其の時点でデキューされている印刷要求のフォーマット識別情報が此の印刷要求の送信元となった端末に対応するシーケンス記憶テーブルにおいて、連続印刷フラグのセット後の此のキューの読み出し順序に対応して記憶されたフォーマット識別情報と一致しなくなるまでの間、其の時点で選択されている端末のキューを時系列順にデキューし且つ印刷を実行してから、連続印刷フラグをリセットするようにしたことを特徴とするオンライン帳票印刷における連続印刷制御方法。
  2. 前記前処理において、前記印刷サーバが、最新の印刷要求を受信してからの経過時間を各端末毎に計測し、その計測時間が予め決められた不連続化判定許容時間を越えると、前記印刷サーバが、この端末に対応する新規のシーケンス記憶テーブルを生成し、此のシーケンス記憶テーブルへのフォーマット識別情報の記憶を開始することを特徴とした請求項1記載のオンライン帳票印刷における連続印刷制御方法。
  3. 前記印刷サーバに、各端末からの印刷要求の入力を待機する待機許容時間を予め設定しておき、前記印刷処理タスクにおいてデキューが不能となった場合には、此の待機許容時間の範囲内で、デキューが不能であるか否かの判定を保留することを特徴とした請求項1または請求項2のうち何れか一項に記載のオンライン帳票印刷における連続印刷制御方法。
  4. 前記前処理の終了後に、対応する端末を同じくするシーケンス記憶テーブルの間で、其のシーケンス記憶テーブルに記憶されているフォーマット識別情報を単位とする移動,結合,分割,新規生成,削除のうち少なくとも1つの処理を選択的に行なって、シーケンス記憶テーブルの内容を更新することを特徴とした請求項1,請求項2または請求項3のうち何れか一項に記載のオンライン帳票印刷における連続印刷制御方法。
  5. 複数の端末で生成された印刷要求をネットワーク経由で印刷サーバが受信して各端末毎の印刷要求を時系列で印刷サーバの記憶手段に保存し、各端末毎に保存した印刷要求のうち連続したシーケンスを形成する一連の印刷要求を印刷サーバによって連続的に実行するようにしたオンライン帳票印刷システムの印刷サーバが備えるマイクロプロセッサを、
    各端末から転送された印刷要求の各々から、予め決められたサンプリング実行時間の範囲内で、印刷要求の送信元となる端末を特定する端末識別情報および印刷要求の対象となる実データのフォーマットを特定するフォーマット識別情報を抽出し、抽出した端末識別情報およびフォーマット識別情報に基いて、前記記憶手段が備える各端末毎のシーケンス記憶テーブルに時系列に沿ってフォーマット識別情報を記憶する前処理を実行する連続帳票シーケンス定義候補抽出手段、
    各端末からの印刷要求を受け、印刷要求の各々から端末識別情報およびフォーマット識別情報を抽出して印刷要求の対象となる実データと共に前記記憶手段に一時記憶し、抽出した端末識別情報に基いて、各端末毎に、印刷要求を時系列に沿って前記記憶手段にキューイングする印刷要求キューイング手段、
    前記記憶手段に設けられた連続印刷フラグのセット状態を参照し、連続印刷フラグがセットされていない場合には、各端末毎にキューイングされたキューから1つのキューを選択し、選択したキューをデキューし、デキューされた印刷要求のフォーマット識別情報が此の印刷要求の送信元となった端末に対応するシーケンス記憶テーブルに記憶された最初のフォーマット識別情報と一致するか否かを判定し、一致する場合には連続印刷フラグをセットすると共に其の時点でデキューした印刷要求の印刷を実行し、一致しない場合には其の時点でデキューした印刷要求の印刷のみを実行する一方、連続印刷フラグがセットされている場合には、其の時点で選択されている端末からのデキューが不能となるか、もしくは、其の時点でデキューされている印刷要求のフォーマット識別情報が此の印刷要求の送信元となった端末に対応するシーケンス記憶テーブルにおいて、連続印刷フラグのセット後の此のキューの読み出し順序に対応して記憶されたフォーマット識別情報と一致しなくなるまでの間、其の時点で選択されている端末のキューを時系列順にデキューし且つ印刷を実行してから、連続印刷フラグをリセットする印刷要求スケジュール手段、として機能させることを特徴とした連続印刷制御プログラム。
  6. 前記連続帳票シーケンス定義候補抽出手段の作動中に、前記マイクロプロセッサを、更に、最新の印刷要求を受信してからの経過時間を各端末毎に計測し、その計測時間が予め決められた不連続化判定許容時間を越えると、この端末に対応する新規のシーケンス記憶テーブルを前記記憶手段内に生成し、前記連続帳票シーケンス定義候補抽出手段による此のシーケンス記憶テーブルへのフォーマット識別情報の記憶を開始させる新規テーブル生成機能実現手段として機能させることを特徴とした請求項5記載の連続印刷制御プログラム。
  7. 前記印刷要求スケジュール手段の作動中に、前記マイクロプロセッサを、更に、デキューが不能となってからの経過時間を測定し、この計測時間が予め設定された待機許容時間の範囲内にある間、前記印刷要求スケジュール手段によるデキューが不能であるか否かの判定を保留させる印刷切り上げ誤判定防止機能実現手段として機能させることを特徴とした請求項5または請求項6のうち何れか一項に記載の連続印刷制御プログラム。
  8. 複数の端末で生成された印刷要求をネットワーク経由で印刷サーバが受信して各端末毎の印刷要求を時系列で印刷サーバの記憶手段に保存し、各端末毎に保存した印刷要求のうち連続したシーケンスを形成する一連の印刷要求を印刷サーバによって連続的に実行するようにしたオンライン帳票印刷システムにおいて、
    前記印刷サーバが、
    各端末から転送された印刷要求の各々から、予め決められたサンプリング実行時間の範囲内で、印刷要求の送信元となる端末を特定する端末識別情報および印刷要求の対象となる実データのフォーマットを特定するフォーマット識別情報を抽出し、抽出した端末識別情報およびフォーマット識別情報に基いて、前記記憶手段が備える各端末毎のシーケンス記憶テーブルに時系列に沿ってフォーマット識別情報を記憶する前処理を実行する連続帳票シーケンス定義候補抽出手段と、
    各端末からの印刷要求を受け、印刷要求の各々から端末識別情報およびフォーマット識別情報を抽出して印刷要求の対象となる実データと共に前記記憶手段に一時記憶し、抽出した端末識別情報に基いて、各端末毎に、印刷要求を時系列に沿って前記記憶手段にキューイングする印刷要求キューイング手段と、
    前記記憶手段に設けられた連続印刷フラグのセット状態を参照し、連続印刷フラグがセットされていない場合には、各端末毎にキューイングされたキューから1つのキューを選択し、選択したキューをデキューし、デキューされた印刷要求のフォーマット識別情報が此の印刷要求の送信元となった端末に対応するシーケンス記憶テーブルに記憶された最初のフォーマット識別情報と一致するか否かを判定し、一致する場合には連続印刷フラグをセットすると共に其の時点でデキューした印刷要求の印刷を実行し、一致しない場合には其の時点でデキューした印刷要求の印刷のみを実行する一方、連続印刷フラグがセットされている場合には、其の時点で選択されている端末からのデキューが不能となるか、もしくは、其の時点でデキューされている印刷要求のフォーマット識別情報が此の印刷要求の送信元となった端末に対応するシーケンス記憶テーブルにおいて、連続印刷フラグのセット後の此のキューの読み出し順序に対応して記憶されたフォーマット識別情報と一致しなくなるまでの間、其の時点で選択されている端末のキューを時系列順にデキューし且つ印刷を実行してから、連続印刷フラグをリセットする印刷要求スケジュール手段とを備えたことを特徴とするオンライン帳票印刷システム。

  9. 前記印刷サーバが、更に、前記連続帳票シーケンス定義候補抽出手段の作動中に、最新の印刷要求を受信してからの経過時間を各端末毎に計測し、その計測時間が予め決められた不連続化判定許容時間を越えると、この端末に対応する新規のシーケンス記憶テーブルを前記記憶手段内に生成し、前記連続帳票シーケンス定義候補抽出手段による此のシーケンス記憶テーブルへのフォーマット識別情報の記憶を開始させる新規テーブル生成機能を備えたことを特徴とする請求項8記載のオンライン帳票印刷システム。
  10. 前記印刷サーバが、更に、前記印刷要求スケジュール手段の作動中に、デキューが不能となってからの経過時間を測定し、この計測時間が予め設定された待機許容時間の範囲内にある間、前記印刷要求スケジュール手段によるデキューが不能であるか否かの判定を保留させる印刷切り上げ誤判定防止機能を備えたことを特徴とする請求項8または請求項9のうち何れか一項に記載のオンライン帳票印刷システム。
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