JP5414191B2 - 文書変換システムおよび文書変換制御プログラム - Google Patents
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Description
この場合、文書一括変換処理全体を制御するジョブ実行エージェントは、下位の文書変換プログラムの処理状況を常に監視し、下位プログラムの処理状況に応じて、異なる動作を行うことが通常である。(例えば、特許文献1参照。)しかしながら、この処理状況に応じた動作の振り分けは、実行している特定のジョブを完結させる範囲において実施されており、以降に実行される不特定のジョブにおける再利用は考慮されていないのが一般的である。
また、前記のような文書の一括フォーマット変換等の処理の実行において、何らかの理由により、処理が途中で異常終了(ダウン)した場合、どのファイルまで処理したか、どのファイルを処理していたか等の進捗状況を確認するためには、ログ解析等の労力が必要となる。
例えば、フォーマット変換前の文書ファイルを、文書変換が成功したファイルと、文書変換が失敗したファイルとで別々のフォルダに分けて保存しておけば、別のジョブ等で再利用する際に、目的別に応じた、より効果的な利用が可能となる。例えば、文書変換が成功したファイルのみを集めたフォルダを入力として別の文書変換処理を行う場合には、元の、文書変換が成功したファイルと失敗したファイルが混合したフォルダを入力とするよりも、遥かに効率的な処理が期待できる。また、文書変換が失敗したファイルのみを集めたフォルダは、エラー解析などに役立てることができる。
また、文書ファイルをフォーマット変換前、変換中、変換後で別々のフォルダに配置することにより、特別なアプリケーションを通すことなく、変換処理全体の進捗状況や処理結果を一目で把握することができる。
また、本発明は、文書変換システムにおいて、文書ファイルをフォーマット変換前、変換中、変換後で別々のフォルダに配置することによって、変換処理全体の進捗状況や処理結果を簡潔に把握することを目的とする。
また、前記文書変換システムは、前記文書変換制御プログラムを起動するジョブ定義情報に基づいて起動するジョブ実行マネージャを備え、前記文書変換プログラムにおけるデータ変換手段は、前記ジョブ定義情報の指定に基づいて前記文書のフォーマット変換を行うことを特徴とする。
さらに、本発明に係る文書変換制御プログラムは、コンピュータ(1つ以上のサーバ等)において動作し、文書の一括フォーマット変換を制御する文書変換制御プログラムであって、変換前の文書を格納した変換前文書格納部から、文書を1つずつ変換処理中文書格納部に移動またはコピーする第1のステップと、前記変換処理中文書格納部に格納された文書を1つずつフォーマット変換して変換後文書格納部に格納する文書変換プログラムを起動する第2のステップと、前記文書変換プログラムの文書変換処理が成功したか失敗したかを判定する第3のステップと、前記判定の結果が成功であった場合には、前記変換処理中文書格納部に格納されている文書を変換成功文書格納部に移動する第4のステップと、前記判定の結果が失敗であった場合には、前記変換処理中文書格納部に格納されている文書を変換失敗文書格納部に移動する第5のステップと、を備えることを特徴とする。
また、本発明によれば、文書ファイルをフォーマット変換前、変換中、変換後で別々のフォルダに配置することにより、変換処理全体の進捗状況や処理結果を一目で把握することが可能となる。
図1は、本発明の一実施形態の構成を表すブロック図である。この実施形態のジョブ運用システムは、ジョブを定義・実行指示するジョブ管理サーバ1と、カスタムジョブ(ユーザによって個別に定義されるジョブ)を定義・編集するクライアント端末2と、各々のジョブを実行するジョブ実行エージェントが格納されるジョブ実行エージェントサーバ3と、ジョブのうちの1つである文書変換を行う文書変換サーバ5とが、ネットワークで接続されて構成されている。
ジョブ管理サーバ1は、ジョブ全体の実行管理を行うジョブ実行マネージャ11及びユーザが定義したカスタムジョブ定義情報を格納するカスタムジョブ定義情報格納部14を備える。ジョブ実行マネージャ11は、ジョブネットおよびジョブの定義に従い、ジョブ実行エージェントサーバ3にジョブの実行を指示し、実行結果を取得する。
クライアント端末2は、ユーザからのキーボード、マウス等の入力を受け付ける入力部21、ユーザに対してカスタムジョブ定義情報等を画面表示する表示部22及び入力部21からのユーザ入力を受けてカスタムジョブ定義情報を作成・編集を行い、カスタムジョブ定義情報格納部14に格納するデータ編集部23を備える。
ジョブ実行エージェントサーバ3は、各々のジョブを実行するジョブ実行エージェント及び当該ジョブの内容を定義したジョブ定義情報35を備える。本実施例においては、ジョブ実行エージェントの1つである文書変換制御プログラム31によって、文書変換を行う例について説明する。文書変換制御プログラム31は、文書フォルダ管理部32、文書変換プログラム起動部33及び文書変換プログラム監視部34を備える。これらの機能の詳細については、後に説明する。
文書変換を行うジョブにおいては、ジョブ実行エージェントサーバ3は更に、変換対象文書フォルダ格納部4を備えている。変換対象文書フォルダ格納部4は、変換前文書フォルダ41、変換後文書フォルダ42、変換処理中フォルダ43、変換成功フォルダ44及び変換失敗フォルダ45の5種類のフォルダにより構成され、それぞれディスク装置等に格納されている。これらのフォルダの内容及び役割については、後に説明する。
文書変換サーバ5は、文書変換処理を現実に行う文書変換プログラム51を備える。文書変換プログラム51は、データ入力部52、データ変換部53及びデータ出力部54を備える。これらの機能の詳細については、後に説明する。
なお、接続しているクライアント端末2の台数は任意である。また、ここではジョブ管理サーバ1、ジョブ実行エージェントサーバ3、文書変換サーバ5は、それぞれ別々のサーバとして記載しているが、1つの装置によって構成されていてもよい。逆に、各サーバの機能を複数の装置によって分散して処理するような構成となっていてもよい。また、図示しないが、各サーバ及びクライアント端末は、その中で動作するプログラムが処理を行うために必要なCPU、メモリ、その他の装置を備えていることは、もちろんである。
また、ここではカスタムジョブ定義情報格納部14、変換対象文書フォルダ格納部4は、それぞれジョブ管理サーバ1、ジョブ実行エージェントサーバ3の内部に存在するように記載しているが、別の場所に所在していてもよい。ただし、ジョブを実行している間だけ一時的に存在するフォルダではなく、後続の他のジョブによって利用可能なフォルダである。
ファイルを開く際のパスワード201では、変換後の文書を開くために必要なパスワードを設定する。
また、これとは別に、変換後文書に設定されている印刷許可やコピー許可等のセキュリティ設定を変更する際に必要なセキュリティパスワード202を設定する。
セキュリティ設定203では、変換後の文書に対して、印刷・変更・コピー・スクリーンリーダ等の操作をそれぞれ許可するか否かを設定する。図2の例では、変換後の文書については、印刷のみを許可し、その他の変更・コピー・スクリーンリーダ等の操作は許可しないことを示している。
ヘッダ設定204、フッタ設定205では、変換後の文書に対して、それぞれどのようなヘッダやフッタを挿入するかを示している。また、透かし設定206は、変換後の文書の表示の際や、印刷された文書に強制的に印字する透かしの内容について設定する。
対象フォルダ指定207では、変換対象文書フォルダ格納部4を配置するフォルダを設定する。ここで設定した対象フォルダ下に変換前文書、変換後文書、変換処理中、変換成功、変換失敗の各フォルダを格納する。このとき、変換前文書フォルダ41は事前に配置しておく必要があるが、その他のフォルダは、存在しない場合にはシステムが自動的に作成する。図2の例では、ジョブ実行エージェントサーバ3の「C:\JOB」フォルダが変数対象文書フォルダ格納部4になり、その下に変換前文書、変換後文書、変換処理中、変換成功、変換失敗の各フォルダが配置される。
なお、後で説明するように、各フォルダに格納されるファイルのフォーマットは、変換後文書フォルダのファイルのみが文書変換後のフォーマットであり、その他のフォルダに格納されるファイルは、すべて文書変換前のフォーマットである。文書変換のフォーマットの例としては、例えばMicrosoft(登録商標)Wordのフォーマット(DOC形式)から、Adobe Acrobat(登録商標)のフォーマット(PDF形式)に変換する例が考えられるが、変換前、変換後とも別のフォーマットであってもよい。
また、図2で示した設定項目は単なる一例であり、その他の設定項目があってもよく、逆にこの中の一部の設定項目のみがあってもよい。
ジョブ実行マネージャ11は、カスタムジョブ定義情報格納部14に定義されているカスタムジョブの中から、データ入力部12において現在実行すべき一連のジョブの実行要求を受け付けると、S301において、一連のジョブの中で最初のジョブ定義を取得する。
次にS302で、実行するジョブ定義が存在するか判定する。ここでジョブ定義が存在する場合、S303において、エージェント起動部13によってジョブ実行エージェントを起動し、当該ジョブを実行する。なお、この際にジョブ定義情報35をジョブ実行エージェントに引き渡す。
当該ジョブが終了すると、S301に戻り、次の(後続の)ジョブ定義を取得する。後続のジョブ定義が存在し続ける間、S303、S301の処理を繰り返し、後続のジョブ定義が存在しなくなった場合は、S302の判定により終了する。
まず、文書フォルダ管理部32において、変換前文書フォルダ41に未処理ファイルがあるか否か判定し(S401)、未処理ファイルが無くなった場合は、処理全体を終了する。未処理ファイルがある場合には、次の処理対象ファイルを変換前文書フォルダ41から変換処理中フォルダ43に、そのままのフォーマットで移動する(S402)。
次に、文書変換プログラム起動部33において、当該ジョブにおけるジョブ定義情報35を指定して文書変換プログラム51を起動する(S403)
文書変換プログラム51が起動されると、文書変換プログラム監視部34において、文書変換処理が終了するまで文書変換プログラム51を監視し(S404)、文書変換処理が終了した場合は、文書変換処理が成功したか否かを判定する(S405)。
文書フォルダ管理部32は、文書変換処理が成功した場合は変換処理中フォルダ43にあったファイルを変換成功フォルダ44にそのまま移動し(S406)、文書変換処理が失敗した場合は変換処理中フォルダ43にあったファイルを変換失敗フォルダ45にそのまま移動する(S407)。
文書変換制御プログラム31の実行が終了すると、変換前文書フォルダ41の中の文書ファイルはすべて変換成功フォルダ44または変換失敗フォルダ45に移動され、フォルダ内は空となる。ただし、タイムアウト等による文書変換制御プログラム31の強制終了、ジョブ実行エージェントサーバのダウン等が発生して文書変換制御プログラム31が途中で終了した場合した場合には、未処理のファイルは変換前文書フォルダ41、処理中のファイルは変換中文書フォルダ43に残ったままである。また、変換成功フォルダ44及び変換失敗フォルダ45の中の文書ファイルフォーマットは、文書変換前のフォーマットのままである。
なお、本実施形態においては、S402で次の処理対象ファイルを変換前文書フォルダ41から変換処理中フォルダ43に移動しているが、別の実施形態として、次の処理対象ファイルを変換前文書フォルダ41から変換処理中フォルダ43に移動する代わりにコピーし、変換前文書フォルダ41には最後まで元のファイルがそのまま残るような実施形態としてもよい。
まず、データ入力部52において、変換処理中フォルダ43から変換対象文書ファイルを入力する(S501)。この際、ジョブ定義情報35も共に入力する。
次に、データ変換部53において、変換対象文書ファイルのフォーマットを変換する(S502)。この際、ファイルを開く際のパスワード201、セキュリティパスワード202、セキュリティ設定203、ヘッダ設定204、フッタ設定205、透かし設定206等の各設定に従って、変換後の文書ファイルに対して、セキュリティ情報等必要な情報を付加する。
次に、データ変換部53は文書変換が成功したか否かを判断して(S503)、文書変換が成功した場合には、データ出力部54によって変換後の文書ファイルを変換後文書フォルダ42に出力し(S504)、文書変換が失敗した場合には、変換後文書フォルダ42には何も出力せずに、エラーリターンする(S505)。
以上説明したように、1つのジョブにおいて、文書変換プログラム51は変換前文書フォルダ41に存在するファイルの個数分の回数起動されるが、変換後文書フォルダ42に蓄積されるファイルの個数は、変換に成功したファイルの個数のみである。
ジョブ602は、変換前文書フォルダ41を入力とするが、既に説明した通り、文書変換制御プログラム31の終了後も、変換処理前フォルダ41に残っているファイルは、文書変換プログラム51の処理が行われていないものであり、ジョブ602によって、ジョブ601の処理進捗結果を確認することができる。また、再度ジョブ601を行い、、途中で終了していた処理を完了させることもできる。
ジョブ603は、ジョブ601によって文書変換された後のフォルダ42を入力として、更に別のフォーマットの文書に再変換して、文書再変換結果をフォルダ702に出力する。
ジョブ604は、変換処理中フォルダ43を入力とするが、既に説明した通り、文書変換制御プログラム31の終了後も、変換処理中フォルダ43に何らかのファイルが残っているということは、文書変換プログラム51が処理途中に何らかの原因によって異常終了(ダウン)したということなので、変換処理中フォルダ43に残ったファイルをジョブ604によって解析することにより、異常終了の原因が当該ファイルの内容自身によるものなのか、それとも、その他の外部的要因によるものなのかを判別することができる。
ジョブ605は、変換成功フォルダ44を入力として、文書処理を行うジョブである。変換成功フォルダ44は、文書変換が可能であった文書ファイルのみが選別されて蓄積されているため、文書変換不可能な文書ファイルも混合していた変換前文書フォルダ41を入力とする場合に比べ、より効率の良い文書処理(例えば、ジョブ601とは異なるフォーマットの文書に変換する処理等)が期待できる。
ジョブ606は、変換失敗フォルダ45を入力としてエラー解析を行うジョブである。このフォルダには、何らかの原因によって文書変換に失敗した文書ファイルのみが蓄積されているため、文書変換プログラム51におけるエラー原因が何であるかを識別するエラー解析に役立てることができる。
なお、ここでは、文書変換の処理結果によって振り分けられたフォルダを、後続のジョブによって一括処理する例について説明したが、このような利用方法に限らず、各フォルダのファイルをプログラムによって個別に処理したり、ユーザが人手で確認したりすることも可能であることはもちろんである。
変換前文書フォルダ41は、文書変換の処理結果を見ることによって、未処理のファイルがどれであるかがわかり、ジョブがエラー中断した後に手作業を行うことなく、当該フォルダを入力フォルダとして再実行することができる。
変換後文書フォルダ42は、変換済みのファイルがどれであるかがわかり、別のジョブ等で再利用することができる。
変換処理中フォルダ43は、処理中のファイル、または処理中だったファイルがどれであるかがわかり、エラー解析などに役立てることができる(システムダウン等でプロセスが中断したときに影響を受けたファイルを特定できる)。
変換成功フォルダ44は、処理済みで、かつ成功したファイルがどれであるかがわかり、別のジョブ等で再利用することができる。
変換失敗フォルダ45は、処理済みで、かつ失敗したファイルがどれであるかがわかり、エラー解析などに役立てることができる。
Claims (3)
- プログラムを実行する1つ以上のコンピュータと、
文書の一括フォーマット変換を制御する文書変換制御プログラムと、
文書の変換を行う文書変換プログラムと、
変換対象の文書を格納する変換前文書格納部、変換後文書格納部、変換処理中文書格納部、変換成功文書格納部及び変換失敗文書格納部と、
を備えた文書変換システムであって、
前記文書変換制御プログラムは、
前記変換前文書格納部に格納された変換前の文書を、1つずつ前記変換処理中文書格納部にそのままのフォーマットで移動またはコピーし、当該文書に対する前記文書変換プログラムの変換処理が成功した場合は前記変換処理中文書格納部にあった文書を前記変換成功文書格納部にそのまま移動し、当該文書に対する前記文書変換プログラムの変換処理が失敗した場合は前記変換処理中文書格納部にあった文書を前記変換失敗文書格納部にそのまま移動する文書フォルダ管理手段と、
前記文書変換プログラムを起動する文書変換プログラム起動手段と、
を備え、
前記文書変換プログラムは、
前記変換処理中文書格納部に格納された文書を入力するデータ入力手段と、
前記文書を、別のフォーマットの文書に変換して文書変換処理が成功したか否かを判断するデータ変換手段と、
前記文書変換処理が成功した場合に、前記別のフォーマットに変換された文書を前記変換後文書格納部に格納するデータ出力手段と、
を備えることを特徴とする文書変換システム。 - 前記文書変換システムは、前記文書変換制御プログラムを起動するジョブ定義情報に基づいて起動するジョブ実行マネージャを備え、
前記文書変換プログラムにおけるデータ変換手段は、
前記ジョブ定義情報の指定に基づいて前記文書のフォーマット変換を行うことを特徴とする、請求項1に記載の文書変換システム。 - コンピュータにおいて動作し、文書の一括フォーマット変換を制御する文書変換制御プログラムであって、
変換前の文書を格納した変換前文書格納部から、文書を1つずつ変換処理中文書格納部にそのままのフォーマットで移動またはコピーする第1のステップと、
前記変換処理中文書格納部に格納された文書を1つずつフォーマット変換して文書変換処理が成功した場合に変換後文書格納部に格納する文書変換プログラムを起動する第2のステップと、
前記文書変換プログラムの文書変換処理が成功したか失敗したかを判定する第3のステップと、
前記判定の結果が成功であった場合には、前記変換処理中文書格納部に格納されている文書を変換成功文書格納部にそのまま移動する第4のステップと、
前記判定の結果が失敗であった場合には、前記変換処理中文書格納部に格納されている文書を変換失敗文書格納部にそのまま移動する第5のステップと、
を備えることを特徴とする文書変換制御プログラム。
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