JP5935231B2 - X線イメージングの方法及び装置 - Google Patents
X線イメージングの方法及び装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5935231B2 JP5935231B2 JP2015048127A JP2015048127A JP5935231B2 JP 5935231 B2 JP5935231 B2 JP 5935231B2 JP 2015048127 A JP2015048127 A JP 2015048127A JP 2015048127 A JP2015048127 A JP 2015048127A JP 5935231 B2 JP5935231 B2 JP 5935231B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- imaging
- sample
- ray
- plane
- thin film
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Analysing Materials By The Use Of Radiation (AREA)
Description
式中、q(X,θ)は、実験的に得られたP(X,θ)に対し、フィルター関数をコンボリューションして得られる補正データである。
第3には、薄膜・多層膜の特定層の密度又は膜厚の面内の不均一分布を画像化する方法において、前記試料には別の薄膜が保護層として蒸着されており、前記試料と入射X線の間のなす角を変更して、反射率のコントラストが得られ、当該保護層の下がよく見える角度にあわせることを特徴とする。
第4には、薄膜・多層膜の表面の密度又は膜厚の面内の不均一分布を画像化する方法において、前記試料はその場所により膜厚が異なる場合には、前記試料と入射X線の間のなす角を、特定の膜厚の場所での反射率が高く、他の部分では低いものを選んで、膜厚の違いを画像化することを特徴とする。
第5には、薄膜・多層膜の表面または特定界面のラフネスの不均一分布を画像化する方法を採用した。
式中、q(X,θ)は、実験的に得られたP(X,θ)に対し、フィルター関数をコンボリューションして得られる補正データである。 第8には、読み取り装置内蔵型イメージングプレートを検出器として用いる装置を提供する。
第9には、薄膜・多層膜の特定層の密度又は膜厚の面内の不均一分布を画像化する装置において、前記試料には別の薄膜が保護層として蒸着されており、前記試料と入射X線の間のなす角を変更して、反射率のコントラストが得られ、当該保護層の下がよく見える角度にあわせるように構成された装置を提供する。
第10には、薄膜・多層膜の表面の密度又は膜厚の面内の不均一分布を画像化する装置において、前記試料と入射X線の間のなす角を、特定の膜厚の場所での反射率が高く、他の部分では低いものを選んで、膜厚の違いを画像化するように構成された装置を提供する。
第11には、薄膜・多層膜の表面または特定界面のラフネスの不均一分布を画像化する装置を提供する。
不均一な試料では、同じ角度で入射したX線に対する反射率が、試料の地点ごとに異なっている。その違いを画像データとして得ることが本願発明技術の目的である。円盤状の試料を仮定し、円盤の中心を原点とする座標を描き、任意の点(x,y)における反射率がR(x,y)であるとするとき、本願発明技術は、(x,y)の地点を1点ずつ微小ビームで調べることによりR(x,y)の画像を得るのではなく、大きな面積を照射しつつも、最終的に同等のR(x,y)の画像を得ようとするものである。
のように書ける。
である。位置分解能のあるX線検出器により反射強度の場所依存性を測定する、すなわち、Xの関数として反射強度のプロファイルを測定することにすると、得られるデータは
のように表現される。角度θを0度から180度まで少しずつ変化させながら、このような1次元プロファイルを収集する。
であれば、よく知られたフィルター補正逆投影法により
のようにして画像再構成を行うことができる。ここで、q(X,θ)は、実験的に得られたP(X,θ)に対し、フィルター関数をコンボリューションして得られる補正データである。フィルター関数としては、例えば、Ramachandran 関数などが用いられる。
図6に、均一ではない、面内の場所ごとに異なる構造を持つ薄膜・多層膜試料の例として、平坦・平滑な基板(例えばシリコンやガラス基板)上の特定部分に金属(例えば金やニッケル)を付着させパターン薄膜としたものを示す。このような試料では、金属が付着している部分とそうでない部分では、反射率が異なる。そのため、反射スポット内部の強度分布は一様にはならない。反射率は臨界角よりも低角側では100%に近い高い値を持つが、臨界角より高角側ではきわめて小さな値になる。その臨界角は物質によって異なるので、視射角を金属部分と基板部分のそれぞれの臨界角の中間に選ぶと、それぞれの部分の反射率は非常に異なる。
2 試料
3 位置敏感型検出器
4 面内回転ステージ
5 単色X線源
6 入射スリット
7 θ回転ステージ
8 2θ回転ステージ
9 ソーラースリット
Claims (11)
- 物質の特定深さの電子密度について面内の不均一分布をX線反射率法により取得し画像化する方法であって、
一方向に長く他方向には短い線状の単色X線ビームの全反射現象が生じている条件で、試料の一次元の強度プロファイルを測定すると共に、前記試料の面内回転を0度から180度まで細かい刻みで行い、その都度前記一次元の強度プロファイルの測定を繰り返して、前記試料で観測される反射スポット内部に観測されるX線強度プロファイルデータを多数取得し、
当該X線強度プロファイルデータを用いたフィルター補正逆投影法による再構成を行うと共に、
前記試料は金属部分と基板部分を有し、前記試料と入射X線の間のなす角を前記金属部分と前記基板部分のそれぞれの臨界角の中間に選ぶことを特徴とする、物質の特定深さの電子密度について面内の不均一分布を画像化する方法。 - 前記フィルター補正逆投影法は、次式により画像再構成を行うことを特徴とする、物質の特定深さの電子密度について面内の不均一分布を画像化する請求項1に記載の画像化方法。
式中、q(X,θ)は、実験的に得られたP(X,θ)に対し、フィルター関数をコンボリューションして得られる補正データである。 - 請求項1又は2に記載の画像化方法であって、薄膜・多層膜の特定層の密度又は膜厚の面内の不均一分布を画像化する方法において、
前記試料には別の薄膜が保護層として蒸着されており、
前記試料と入射X線の間のなす角を変更して、反射率のコントラストが得られ、当該保護層の下がよく見える角度にあわせることを特徴とする、薄膜・多層膜の特定層の密度又は膜厚の面内の不均一分布を画像化する方法。 - 請求項1又は2に記載の画像化方法であって、薄膜・多層膜の表面の密度又は膜厚の面内の不均一分布を画像化する方法において、
前記試料と入射X線の間のなす角を、特定の膜厚の場所での反射率が高く、他の部分では低いものを選んで、膜厚の違いを画像化することを特徴とする、薄膜・多層膜の表面の密度又は膜厚の面内の不均一分布を画像化する方法。 - 請求項1又は2に記載の画像化方法であって、薄膜・多層膜の表面または特定界面のラフネスの不均一分布を画像化する方法。
- 物質の特定深さの電子密度について面内の不均一分布をX線反射率法により取得し画像化する装置であって、
一方向に長く他方向には短い線状の単色X線ビームを供給するX線源およびモノクロメータ、
試料上で全反射現象を生じさせ、その反射率を測定することを可能とするためのθ/2θゴニオメータおよびスリットおよび付属調整機構、
試料を面内回転させる回転ステージ、
反射スポット内部の強度プロファイルを測定することのできる位置敏感型X線検出器、及び、
記録・集積された強度プロファイルを用いて画像再構成演算を行う演算装置
により構成されると共に、前記θ/2θゴニオメータによって前記試料の面内回転を0度から180度まで細かい刻みで行い、その都度前記位置敏感型X線検出器によって前記一次元の強度プロファイルの測定を繰り返して、前記試料で観測される反射スポット内部に観測されるX線強度プロファイルデータを多数取得すると共に、
前記演算装置によって、当該X線強度プロファイルデータを用いたフィルター補正逆投影法による再構成を行うと共に、前記試料は金属部分と基板部分を有し、前記試料と入射X線の間のなす角を前記金属部分と前記基板部分のそれぞれの臨界角の中間に選ぶように構成されたことを特徴とする、物質の特定深さの電子密度について面内の不均一分布を画像化する装置。 - 前記フィルター補正逆投影法は、次式により、画像再構成を行うことを特徴とする、物質の特定深さの電子密度について面内の不均一分布を画像化する請求項6に記載の画像化装置。
式中、q(X,θ)は、実験的に得られたP(X,θ)に対し、フィルター関数をコンボリューションして得られる補正データである。 - 請求項6又は7に記載の画像化装置であって、読み取り装置内蔵型イメージングプレートを検出器として用いる装置。
- 請求項6又は7に記載の画像化装置であって、薄膜・多層膜の特定層の密度又は膜厚の面内の不均一分布を画像化する装置において、前記試料には別の薄膜が保護層として蒸着されており、前記試料と入射X線の間のなす角を変更して、反射率のコントラストが得られ、当該保護層の下がよく見える角度にあわせるように構成されたことを特徴とする、薄膜・多層膜の特定層の密度又は膜厚の面内の不均一分布を画像化する装置。
- 請求項6又は7に記載の画像化装置であって、薄膜・多層膜の表面の密度又は膜厚の面内の不均一分布を画像化する装置において、前記試料と入射X線の間のなす角を、特定の膜厚の場所での反射率が高く、他の部分では低いものを選んで、膜厚の違いを画像化するように構成されたことを特徴とする、薄膜・多層膜の表面の密度又は膜厚の面内の不均一分布を画像化する装置。
- 請求項6又は7に記載の画像化装置であって、薄膜・多層膜の表面または特定界面のラフネスの不均一分布を画像化する装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015048127A JP5935231B2 (ja) | 2015-03-11 | 2015-03-11 | X線イメージングの方法及び装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2015048127A JP5935231B2 (ja) | 2015-03-11 | 2015-03-11 | X線イメージングの方法及び装置 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011028432A Division JP5825602B2 (ja) | 2011-02-14 | 2011-02-14 | 中性子線イメージングの方法及び装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015143700A JP2015143700A (ja) | 2015-08-06 |
JP5935231B2 true JP5935231B2 (ja) | 2016-06-15 |
Family
ID=53888809
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2015048127A Expired - Fee Related JP5935231B2 (ja) | 2015-03-11 | 2015-03-11 | X線イメージングの方法及び装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5935231B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10222510B2 (en) | 2016-03-09 | 2019-03-05 | Lg Chem, Ltd | Anti-reflective film |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2821585B2 (ja) * | 1993-03-04 | 1998-11-05 | 株式会社日立製作所 | 面内分布測定方法及び装置 |
JPH1183766A (ja) * | 1997-09-04 | 1999-03-26 | Ricoh Co Ltd | X線反射率測定装置 |
JP4367820B2 (ja) * | 2001-03-28 | 2009-11-18 | 株式会社リガク | X線反射率測定装置 |
JP4521573B2 (ja) * | 2007-01-10 | 2010-08-11 | 大学共同利用機関法人 高エネルギー加速器研究機構 | 中性子線の反射率曲線測定方法及び測定装置 |
-
2015
- 2015-03-11 JP JP2015048127A patent/JP5935231B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2015143700A (ja) | 2015-08-06 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN108449980B (zh) | 放射线图像生成装置、方法、放射线检查装置和记录介质 | |
JP5777360B2 (ja) | X線撮像装置 | |
JP4512660B2 (ja) | X線撮像装置、x線撮像方法、x線撮像装置の制御方法 | |
US20130070895A1 (en) | X-ray imaging apparatus | |
EP3956692B1 (en) | In-line x-ray focusing optics used for manipulation of x-rays in medical transmission radiography | |
JPWO2004058070A1 (ja) | X線撮像装置および撮像方法 | |
WO2010047401A2 (en) | X-ray imaging apparatus and x-ray imaging method | |
US8644449B2 (en) | X-ray imaging apparatus and method of X-ray imaging | |
JP6058860B2 (ja) | X線撮像装置及びx線撮像方法 | |
JP6230618B2 (ja) | 面内斜入射回折を用いた表面マッピングのための装置、および、方法 | |
Kaestner et al. | Samples to determine the resolution of neutron radiography and tomography | |
EP3011321A1 (en) | Coded-aperture x-ray imaging | |
JP5825602B2 (ja) | 中性子線イメージングの方法及び装置 | |
JP6566839B2 (ja) | X線トールボット干渉計及びトールボット干渉計システム | |
JP5935231B2 (ja) | X線イメージングの方法及び装置 | |
US8199878B2 (en) | Methods and systems for performing differential radiography | |
Flay et al. | Application of the optical transfer function in x-ray computed tomography-a review. | |
JP2017090414A (ja) | 二次元干渉パターン撮像装置 | |
JP6395275B2 (ja) | X線撮像装置及びその使用方法 | |
JP2014012131A (ja) | X線装置およびx線測定方法 | |
JP6202484B2 (ja) | 中性子撮像装置及びその使用方法 | |
JP2002286660A (ja) | X線回折を用いた結晶の観察方法及びその観察装置 | |
JPWO2018168621A1 (ja) | 放射線画像生成装置 | |
JP2013042983A (ja) | トモシンセシス撮像装置及びトモシンセシス画像の撮像方法 | |
Ignatiev et al. | Phase contrast stereometry: Fatigue crack mapping in 3D |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20160128 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20160216 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20160325 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20160419 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20160422 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5935231 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |