JP5934427B2 - スパッタリング装置 - Google Patents

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Description

本発明は、スパッタリング装置に関する。
集積回路、ディスプレイパネル、ディスクなどの製造において、半導体ウェハ、ガラスパネル、樹脂ディスクなどの基板の上に膜を形成するためにスパッタリング(以下、スパッタともいう)が広く使用されている。スパッタは、ターゲットの表面にイオンを衝突させ、これによって該表面から放出される粒子を基板の上に堆積させて膜を形成する成膜技術である。ターゲットは、バッキングプレートに固定される。バッキングプレートは、冷却手段によって冷却され、これによってターゲットが冷却される。バッキングプレートはまた、ターゲットに電圧を印加する電極としても機能する。
スパッタを高効率に行うために、ターゲットの裏面に磁石を配置したマグネトロンスパッタが広く用いられている。このマグネトロンスパッタでは、ターゲットに電圧を印加し、ターゲット近傍に形成したプラズマを磁場によりターゲット近傍に閉じ込めることで効率的にスパッタを行う。このとき電圧が印加され、カソードとして機能するターゲットおよびバッキングプレートに対して、ターゲットの外周を囲むシールドを接地し(以下アースシールドともいう)、アノードとする構成が提案されている(特許文献1)。さらに、特許文献1では該シールドを磁性体で構成することにより、プラズマをよりターゲット近傍に閉じ込めることが記載されている。
特開2009−293089号公報
図5は本願発明の課題を説明するために本願の発明者が作成した図面である。図5は、スパッタリング装置におけるターゲット5の周辺部が模式的に示している。スパッタリング装置は、バッキングプレート7と、ターゲット5をバッキングプレート7に固定する固定部13と、ターゲット5の周囲を取り囲むシールド14とを有している。固定部13は、ターゲット5をバッキングプレート7に押し付けるように螺子等によってバッキングプレート7に固定されうる。シールド14は、固定部13を覆うようにターゲット5の周囲に配置されうる。バッキングプレート7の裏面側(ターゲット5が配置されている側とは反対の側)には磁場発生手段としてのマグネトロンユニット8が設けられている。マグネトロンユニット8は環状の外側磁石8aと、その内側に設けられる内側磁石8bとから構成され、外側磁石8aおよび内側磁石8bはヨーク8c上に設けられうる。図5では、外側磁石8aのバッキングプレート7側の面はN極に磁化し、内側磁石8bのバッキングプレート7側の面はS極に磁化している。バッキングプレート7は電源に接続され、該電源によってバッキングプレート7およびターゲット5に電圧が印加されることで、ターゲット5の近傍でプラズマが形成される。
シールド14を磁性体で構成した場合、外側磁石8aからの磁力線MLの一部は磁性のシールド14に流入する。このようなマグネトロンユニット8とシールド14とで形成される磁気トンネルにより、プラズマはよりターゲット5近傍に閉じ込められ、効率的にターゲット5をスパッタすることができる。
しかしながら、このとき磁力線MLの一部はシールド14に入らず、シールド14に沿うようにしてヨーク8cに流れ込み、外側磁石8aの反対側に入る。このとき、シールド14は接地しており、対してバッキングプレート7や固定部13などは電源からの電圧が印加されているため、これらの部材の間には電圧差が生じる。そして、このシールド14に沿う磁力線MLは、ターゲット5の近傍に形成されたプラズマから、バッキングプレート7や固定部13とシールド14との間の間隙にイオンを引き込むため、該間隙において意図しない放電を引き起こし得る。この異常放電はバッキングプレート7や固定部13、シールド14の内側などに損傷を与え、さらには基板の汚染源を発生させる可能性があるため、異常放電の発生は極力抑えられることが望ましい。
このような問題は、プラズマ中のイオン密度が高い高周波スパッタにおいて特に顕著となる。
本発明は上述した課題を契機として成されたものであり、磁性体からなるアースシールドをターゲット外周に配置した高効率のマグネトロンスパッタ装置において、カソードとアースシールド間の意図しない放電を低減可能なスパッタ装置の提供を目的とするものである。
本発明の第1の側面は、スパッタリング装置であって、基板を保持するための基板保持部と、ターゲットを保持するためのターゲット取り付け面を有するバッキングプレートと、前記バッキングプレートに接続された電源と、前記バッキングプレートの前記ターゲット取り付け面とは反対側に配置された磁石と、前記ターゲット取り付け面の周囲を囲んでおり、接地されている磁性材のシールドと、前記ターゲット取り付け面の外周において前記バッキングプレートと前記シールドの間に位置しており、且つ前記ターゲット取り付け面に垂直な方向において前記磁石と対向しない位置に設けられている磁性部材と、を備えることを特徴とする。
本発明を用いることで、磁性体からなるアースシールドをターゲット外周に配置した高効率のマグネトロンスパッタ装置における、カソードとアースシールド間の意図しない放電を低減することができる。
本発明の実施形態のスパッタリング装置の基本構成を示す図である。 本発明の実施形態のスパッタリング装置におけるターゲット周辺の基本構成を示す図である。 本発明の実施形態のスパッタリング装置におけるターゲット周辺の基本構成を示す図である。 本発明の実施形態のスパッタリング装置におけるターゲット周辺の基本構成を示す図である。 課題を説明するための図である。
以下、添付図面を参照しながら本発明の特定の実施形態を説明するが、これは本発明を限定することを意図したものではない。
まず、図1を参照しながら本発明のスパッタリング装置の1つの実施形態における基本構成を説明する。本発明の1つの実施形態のスパッタリング装置100は、バッキングプレート7と、ターゲット5をバッキングプレート7に固定する磁性部材としての固定部13と、ターゲット5の周囲を取り囲むシールド14とを有する。固定部13は、ターゲット5をバッキングプレート7に押し付けるように螺子等の締結部品312によってバッキングプレート7に固定されている。バッキングプレート7は熱伝導性の観点から導電性のシート等を有しうる。ターゲット5は、放電によって発生するプラズマに晒されるので、その温度が上昇し膨張しうる。そこで、固定部13は、ターゲット5が膨張することを許容するようにターゲット5を固定することが望ましい。シールド14は、固定部13を覆うようにターゲット5の周囲に配置されている。これにより固定部13の温度の上昇が抑えられる。バッキングプレート7は、絶縁部材10を介してチャンバ壁1に固定されている。バッキングプレート7は、チャンバ壁1とともに処理容器を構成している。バッキングプレート7は不図示の放電用電源に接続され、スパッタリングに必要な電圧が印加されるように構成される。放電用電源としては直流電源または高周波電源のいずれも適用可能である。固定部13はバッキングプレート7と共に電圧が印加される。シールド14は電気的に接地されており、ターゲット5の近傍においてプラズマを形成する際にアノードとして機能する。
スパッタリング装置100は、チャンバ壁1によって外部空間から隔てられた処理空間12においてスパッタリングによって基板Sに膜を形成するように構成されている。具体的には、基板Sを保持する基板保持部4とバッキングプレート7との間に与えられる電圧によって引き起こされる放電によって発生したイオンがターゲット5に衝突し、これによってターゲット5から粒子が放出される。この粒子が基板Sの上に堆積することによって基板Sの上に膜が形成される。ターゲット5からの粒子は、基板Sのほか、シールド14にも堆積し堆積物を形成しうる。処理空間12は、チャンバ壁1に設けられた排気口3を通してターボ分子ポンプなどの排気装置2によって排気され減圧される。処理空間12には、不図示のガス供給部を通してスパッタガス(例えば、アルゴン)が導入される。
スパッタリング装置100は、ターゲット5の周囲に磁場を提供するマグネトロンユニット8を備えており、マグネトロンスパッタリング装置として構成される。マグネトロンユニット8は、マグネトロンユニット8とターゲット5とによってバッキングプレート7が挟まれるように配置されている。ターゲット5は、その全体がターゲット材で構成されてもよいが、例えば、バッキングプレート7と接触するプレート部材(例えば、無酸素銅で構成されたプレート部材)の上にターゲット材を半田等で接合した構成を有してもよい。
以下、図1のほか図2を参照しながら本発明の第1実施形態のスパッタリング装置についてより詳細に説明する。バッキングプレート7の裏面側(ターゲット5が配置されている側とは反対の側)には磁場発生手段としてのマグネトロンユニット8が設けられている。マグネトロンユニット8は環状の永久磁石である外側磁石8aと、その内側に設けられる永久磁石である内側磁石8bとから構成され、外側磁石8aおよび内側磁石8bはヨーク8c上に設けられる。また外側磁石8aおよび内側磁石8bは、バッキングプレート7のターゲット取り付け面に対して垂直方向に磁化している。図5では、外側磁石8aのバッキングプレート7側の面はN極に磁化している。これに対して内側磁石8bは、外側磁石8aとは反対方向に磁化しており、内側磁石8bのバッキングプレート7側の面はS極に磁化している。マグネトロンユニット8はターゲット5の面内方向において回転可能に構成される。マグネトロンユニット8としては、例えば、特開平2−107766号公報に示されるものが好適に用いられる。
また、スパッタ装置においてはターゲット5の表面(基板Sに対向している面)におけるエロージョン領域を可能な限り大きくし、ターゲット利用効率を向上させることが望ましい。このため、外側磁石8aの外周とターゲット5の被スパッタ面の外周とが、外側磁石8aの磁化方向においてほぼ同一面上にあることが望ましい。マグネトロンユニット8が回転軸に対して非対象に構成される(外側磁石8aおよび内側磁石8bが回転軸に対して非対称に配置される)場合は、外側磁石8aの回転軌道における最外周と、ターゲット5の被スパッタ面の外周とが同一面上になるように形成すればよい。
ここで本発明の特徴となるシールド14および固定部13について説明する。本実施形態において、シールド14および固定部13は磁性体から構成される。図3に、シールド14および固定部13を磁性体で構成した場合の磁場を模式的に示す。外側磁石8aから出た磁力線MLのうちターゲット5の外周方向に向かうものはシールド14あるいは固定部13に流入し、固定部13とシールド14との間の間隙SPには磁力線MLがほとんど流れない。このためターゲット5の近傍に形成されたプラズマから磁力線MLに沿って間隙SPに流入するイオンを低減し、該間隙SPにおいて発生する意図しない放電を抑制することが可能となる。
次に図1および図2に加えて図4を参照しながら、本実施形態に係るスパッタリング装置のより詳細な構造について説明する。シールド14は、開口部OPを有する。ターゲット5は、シールド14の開口部OPの内側に配置される本体部MBと、本体部MBを取り囲む鍔部FLとを有する。鍔部FLは、バッキングプレート7の側の面である第1面51と、第1面51の反対側の面である第2面52とを有する。固定部13は、ターゲット5の周辺部である鍔部FLをバッキングプレート7に押し付けることによってターゲット5をバッキングプレート7に固定可能に構成される。
シールド14は、固定部13を介することなくバッキングプレート7に対面する対面部141と、対面部141の外側の外側部142とを有する。すなわち、対面部141とバッキングプレート7との間に固定部13が位置しないように、対面部141が設けられている。ここで、外側部142は、開口部OPを基準として、対面部141の外側に配置されている。固定部13を介することなくバッキングプレート7に対面する対面部141とバッキングプレート7との間隔G1は、外側部142とバッキングプレート7との間隔G2より小さいことが好ましい。これは、例えば、シールド14の先端である対面部141をより外側磁石8aに向けて近づけることで、外側磁石8aからの磁力線がシールド14に流れ込みやすくするために効果的である。なお、ターゲット5が固定部13によってバッキングプレート7に取り付けられている場合には、ターゲット5を取り去った状態において固定部13を介することなくバッキングプレート7と対面する部位を対面部141とする。
更に、シールド14における処理空間12に面する内面S1、すなわち基板保持部4の側の内面S1は、内面S1とバッキングプレート7との距離D1が外側部142から対面部141に向かうに従って小さくなるように傾斜した部分(以下、第1傾斜部)を含むことが好ましい。ここで、第1傾斜部は、図2に例示されるような断面において、直線状に傾斜した部分であってもよいし、曲線を構成するように傾斜した部分であってもよい。面S1を傾斜させることで、ターゲット5からスパッタされた粒子が面S1上に堆積するのを抑制することができるためである。
更に、固定部13の処理空間12の側の面FSは、面FSとバッキングプレート7との距離D3がシールド14の開口部OPの内側に(すなわち、固定部13の外周部から中心部に)向かうに従って小さくなるように傾斜した部分(以下、第2傾斜部)を含むことが好ましい。また、シールド14の内面S1とは反対側の面S2、すなわち固定部13の側の面S2は、面S2とバッキングプレート7との距離D2が外側部142から対面部141に向かうに従って小さくなるように傾斜した部分(以下、第3傾斜部)を含むことが好ましい。このように固定部13に第2傾斜部を設け、それに面するシールド14の面S2に第3傾斜部を設けることによって、シールド14の対面部141をよりバッキングプレート7あるいはターゲット5の鍔部FLに近づけることができる。これにより、より一層、対面部141を外側磁石8aに向けて近づけることが可能となり、外側磁石8aからの磁力線がシールド14に流れこみやすくすることが可能となる。また、固定部13の面FSを傾斜させ、それに併せてシールド14の面S2を傾斜させることで、マグネトロンユニット8が形成する磁場に沿うように面S2を配置することが可能となる。このため、一旦シールド14に入った磁力線が間隙SPに漏れることを抑制できる。
さらに、間隙SPに入る磁力線MLをより低減するために、シールド14の先端である対面部141を、固定部13に対してターゲット5の中心方向に位置させることが望ましい。外側磁石8aから流れ出た磁力線のうち、内側磁石8bに流れ込まない磁力線を効率的にシールド14に流れ込ませるためである。この結果、間隙SPに入る磁力線をより一層低減することが可能となる。
さらに固定部13を磁性体から構成することで、外側磁石8aから流れ出た磁力線のうち、内側磁石8bに流れ込まない磁力線がシールド14および固定部13に流れる。この結果、ターゲット近辺の磁場の広がりを抑え、ターゲット上部方向に磁力線を集中させることができ、ターゲット近傍のプラズマ密度を向上させることができるため成膜レートの向上が望める。
また、固定部13およびシールド14の対面部141は、バッキングプレート7のターゲット取り付け面に垂直な方向においてマグネトロンユニット8と対向しないように設けることが望ましい。このような構造によれば、外側磁石8aと内側磁石8bとが形成する磁気トンネルの形状を良好に保ちつつ、外側磁石8aから流れ出た磁力線のうち、内側磁石8bに流れ込まない磁力線を効率的にシールド14および固定部13に流れ込ませ、間隙SPに入る磁力線を低減させることができる。
なお、本実施形態においてシールド14および固定部13を磁性材から構成したが、本発明はこれに限定されず、シールド14および固定部13を非磁性の部材と磁性の部材との組み合わせで構成してもよい。例えば、シールド14の処理空間に面する側、すなわち基板保持部4に面する側を非磁性の部材から構成し、固定部13に面する側を磁性の部材から構成し、これらの部材を組み合わせることでシールド14を形成してもよい。あるいは、シールド14の処理空間に面する側、すなわち基板保持部4に面する側と固定部13に面する側とを非磁性の部材から構成し、これらの間に磁性の部材を設けてシールド14を形成してもよい。固定部13についても同様であり、例えばシールド14に面する側を非磁性の部材から構成し、バッキングプレート7に面する側を磁性の部材から構成してもよい。
シールド14は、好ましくは、磁性の基材に非磁性の金属膜をコーティングすることで構成される。少なくともシールド14の処理空間に面する領域、すなわち基板保持部4に面する領域をコーティングすることが望ましい。金属膜のコーティングはAlなどを溶射することで形成しうる。このような構成に依れば、シールド14を洗浄する際に、シールド14に付着した堆積膜をコーティング膜ごと剥離することで基材へのダメージを抑制しつつ容易に洗浄することが可能となる。固定部13についても同様に、磁性の基材に金属膜をコーティングして構成してもよい。
いずれの形態においても本発明の要旨は、マグネトロンユニット8と、磁性体を含むシールド14および磁性体を含む固定部13を磁気的に結合させ、固定部13が非磁性である場合に比べてシールド14と固定部13との間の間隙SPを通過する磁力線を低減することにある。特にこのような間隙SPを通過する磁力線による間隙SPにおける放電の問題は、高周波を用いた高密度のイオン化スパッタにおいて顕著となる。従って、本発明は特に高周波を用いたマグネトロンスパッタリングに有効である。
またターゲット5を、固定部13を用いずにバッキングプレート7に接着し、代わりに磁性部材をターゲット5の周囲に設けるようにしてもよい。この場合にも磁性部材である固定部13と同様に、間隙SPを通過する磁力線を低減させることが可能となる。
(実施例)
ターゲット5としては、例えば、純金属(例えばチタン)、又は、合金(例えばアルミニウムと銅との合金)、磁性体(例えばCo)、誘電体(例えばSiO2)などのターゲット材を使用することができる。ターゲット5は、そのコンタクト面がバッキングプレート7のコンタクト面に接触するように固定部13によってバッキングプレート7に固定される。バッキングプレート7は、例えば、無酸素銅などの熱伝導性が良い材料で構成されうる。ターゲット5は、例えば、鍔部FLの外径が180mm、鍔部FLの厚さが3mmであり、本体部(被スパッタ部)MBの外径が160mm、本体部MBの厚さが14mmでありうる。
固定部13は、例えば、SUS440Cで構成される。固定部13の処理空間12の側の面FSにおける第2傾斜部とバッキングプレート7のコンタクト面(これは、典型的には、ターゲット5のコンタクト面、ターゲット5の鍔部FLの第1面51および第2面52に平行である。)に平行な面との間の角度A(図4参照)は、例えば、20度〜60度の角度であることが好ましく、例えば30度でありうる。
シールド14は、例えば、SUS440Cで形成される。シールド14で構成され、固定部13の処理空間12に面する内面S1における第1傾斜部およびその反対側の面S2における第3傾斜部は、例えば、固定部13の処理空間12の側の面FSにおける第2傾斜部と平行でありうる。固定部13とシールド14との間には、アーク放電を防ぎ、かつ、プラズマの発生を防ぐように、例えば、1mm〜2mmの間隔にされうる。シールド14の対面部141および外側部142の厚さは、例えば、6mm以上であることが好ましい。
対面部141の鍔部FLに最も近接する面と鍔部FLとの間隙は、例えば、1mm〜2mmでありうる。シールド14の対面部141の内側部分とターゲット5の本体部MBの側面との間隙は、例えば、1mm〜2mmでありうる。

Claims (5)

  1. 基板を保持するための基板保持部と、
    ターゲットを保持するためのターゲット取り付け面を有するバッキングプレートと、
    前記バッキングプレートに接続された電源と、
    前記バッキングプレートの前記ターゲット取り付け面とは反対側に配置された磁石と、
    前記ターゲット取り付け面の周囲を囲んでおり、接地されている、磁性材を含むシールドと、
    前記ターゲット取り付け面の外周において前記バッキングプレートと前記シールドの間に位置しており、且つ前記ターゲット取り付け面に垂直な方向において前記磁石と対向しない位置に設けられている磁性部材と、
    を備えることを特徴とするスパッタリング装置。
  2. 前記磁性部材は、前記ターゲットを前記バッキングプレートに固定可能に構成され、
    前記シールドは、前記磁性部材を介することなく前記バッキングプレートに対面する対面部と、前記対面部の外側の外側部とを有し、
    前記対面部と前記バッキングプレートとの間隔は、前記外側部と前記バッキングプレートとの間隔より小さく、
    前記シールドの前記基板保持部の側の内面は、前記内面と前記バッキングプレートとの間の距離が前記外側部から前記対面部に向かうに従って小さくなるように傾斜した第1傾斜部を含む、
    ことを特徴とする請求項1に記載のスパッタリング装置。
  3. 前記磁性部材の前記基板保持部の側の面は、当該面と前記バッキングプレートとの距離が前記磁性部材の外周部から中心部に向かうに従って小さくなるように傾斜した第2傾斜部を含み、
    前記シールドの前記内面とは反対側の面は、当該面と前記バッキングプレートとの距離が前記外側部から前記対面部に向かうに従って小さくなるように傾斜した第3傾斜部を含む、
    ことを特徴とする請求項2に記載のスパッタリング装置。
  4. 前記電源は高周波電源であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のスパッタリング装置。
  5. 前記磁石はヨーク上に設けられ、
    前記磁石は、前記ターゲット取り付け面に対して垂直方向に磁化した環状の外側磁石と、前記外側磁石の内側に位置しており、前記外側磁石とは反対方向に磁化した内側磁石と、を有することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のスパッタリング装置。
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