JP5932505B2 - 紫外線照射方法および紫外線照射装置 - Google Patents

紫外線照射方法および紫外線照射装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5932505B2
JP5932505B2 JP2012132529A JP2012132529A JP5932505B2 JP 5932505 B2 JP5932505 B2 JP 5932505B2 JP 2012132529 A JP2012132529 A JP 2012132529A JP 2012132529 A JP2012132529 A JP 2012132529A JP 5932505 B2 JP5932505 B2 JP 5932505B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ultraviolet irradiation
division
ultraviolet
wafer
line
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2012132529A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2013258221A (ja
Inventor
関家 一馬
一馬 関家
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Disco Corp
Original Assignee
Disco Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Disco Corp filed Critical Disco Corp
Priority to JP2012132529A priority Critical patent/JP5932505B2/ja
Publication of JP2013258221A publication Critical patent/JP2013258221A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5932505B2 publication Critical patent/JP5932505B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、表面に複数のデバイスが形成された半導体ウェーハ等のウェーハに貼着された紫外線硬化型のダイボンド用フィルムを、デバイス間の分割予定ラインに形成された分割溝に沿って紫外線を照射して、該フィルムを該分割溝に沿って切断する際の、紫外線照射方法および紫外線照射装置に関する。
半導体ウェーハを分割して得たチップ状のデバイスを金属フレームや基板に装着するにあたっては、デバイスの装着面である裏面に貼着したエポキシ樹脂等からなる、厚さが例えば数μm〜100μm程度のDAF(Die Attach Film)と呼ばれるダイボンド用の接着フィルム(以下、ダイボンド用フィルム)を介して、接着する場合がある。
ダイボンド用フィルムが裏面に貼着されたダイボンド用フィルム付きデバイスは、裏面を研削して薄化した半導体ウェーハの裏面にダイボンド用フィルムを貼着し、格子状の分割予定ラインに沿って半導体ウェーハを分割するとともにダイボンド用フィルムを切断するといった方法で製造される。
一方、近年では、半導体ウェーハの表面側に、得るべきデバイスの厚さに相当する分割溝を分割予定ラインに沿って先に形成し、分割溝を形成した表面に保護部材を貼着してから、半導体ウェーハの裏面側を分割溝に到達するまで研削する先ダイシング法と呼ばれる方法で、半導体ウェーハをデバイスに個片化する方法も採用されている。この先ダイシング法を採用した場合、裏面研削によって半導体ウェーハはデバイスに分割され、これらデバイスは保護部材で連結された状態となっており、ダイボンド用フィルムは、この状態の半導体ウェーハの裏面に貼着され、さらにこのダイボンド用フィルムにダイシングテープが貼られ、最後にダイボンド用フィルムを切断して、ダイボンド用フィルム付きデバイスを得ている。
ここで、ダイボンド用フィルムを切断するには、半導体ウェーハを分割する際に用いる切削ブレードをデバイス間の分割溝に切り込ませて切断する方法が一般的であったが、レーザビームの照射によりダイボンド用フィルムを溶断する方法(特許文献1)や、ダイボンド用フィルムに貼着したテープを拡張してダイボンド用フィルムを破断する方法(特許文献2)が提案されている。
また、これらの他には、より簡易的な方法として、紫外線照射によって架橋反応を起こす特性を有するダイボンド用フィルムを用い、半導体ウェーハの表面側から紫外線を照射してデバイス間に露出している部分のダイボンド用フィルムに架橋反応を起こさせ、架橋反応部分を残存させてピックアップすることにより、ダイボンド用フィルム付きデバイスを得る方法が提案されている(特許文献3:図3)。
特開2010−064125号公報 特開2006−049591号公報 特開2002−118081号公報
しかし、例えば紫外線消去型のROMのように、デバイスの種類によってはデバイスへの紫外線照射がデバイス機能に悪影響を及ぼす場合があり、そのようなデバイスには、上記特許文献3に開示される、紫外線照射によって架橋反応を起こす特性を有するダイボンド用フィルムを用い半導体ウェーハの表面側から紫外線を照射する方法は、適用することができない。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであって、その主たる課題は、デバイスの種類によらず容易にダイボンド用フィルムをデバイス間の分割予定ラインに沿って切断することができる紫外線照射方法および紫外線照射装置を提供することにある。
本発明の紫外線照射方法は、表面に設定された複数の第一分割予定ラインと該第一分割予定ラインに交差する複数の第二分割予定ラインとで区画された領域にそれぞれデバイスが形成されたウェーハの裏面に紫外線照射によって硬化するダイボンド用フィルムがダイシングテープに貼着されて配設されており、該第一分割予定ラインと該第二分割予定ラインに形成された分割溝に沿ってダイボンド用フィルムに紫外線を照射する紫外線照射方法であって、前記ダイシングテープ側を保持手段に対面させてウェーハを保持する保持ステップと、ライン状に紫外線を照射する紫外線照射手段を前記保持手段に保持されたウェーハの前記第一分割予定ラインに形成された前記分割溝に位置付ける第一位置付けステップと、該第一位置付けステップを実施した後、前記紫外線照射手段を前記第一分割予定ラインの間隔に対応させ相対的に移動させ紫外線を照射して前記ダイボンド用フィルムを該第一分割予定ラインに形成された前記分割溝に沿って硬化させる第一紫外線照射ステップと、前記紫外線照射手段を前記第二分割予定ラインに沿って形成された前記分割溝に位置付ける第二位置付けステップと、該第二位置付けステップを実施した後、前記紫外線照射手段を前記第二分割予定ラインの間隔に対応させ相対的に移動させ紫外線を照射して前記ダイボンド用フィルムを該第二分割予定ラインに形成された前記分割溝に沿って硬化させる第二紫外線照射ステップと、を備えることを特徴とする。
上記本発明の紫外線照射方法によれば、デバイスを区画する第一および第二分割予定ラインに形成された分割溝に沿って紫外線照射手段からライン状に紫外線を照射することにより、ダイボンド用フィルムは、分割溝に沿った部分のみに紫外線が照射されて硬化し、デバイスの裏面への貼着部分と解離して破断可能な状態となる。そして、デバイスをダイシングテープから剥離してピックアップする際、ダイボンド用フィルムは、デバイスの裏面への貼着部分はデバイスに貼着されたままピックアップされ、紫外線照射で硬化した分割溝に沿った部分はダイシングテープに貼着したまま残存する。すなわち、ピックアップされるのはダイボンド用フィルム付きデバイスであり、ピックアップと同時にダイボンド用フィルムは分割予定ラインで囲繞されたデバイスに沿って破断して切断される。紫外線照射の際には、デバイスのアクティブエリアに紫外線を照射しないため、デバイスが紫外線照射によって悪影響を受けるようなものであった場合にもデバイスに対する紫外線照射による悪影響は起こらず、ダイボンド用フィルムをデバイスに沿って破断することができる。
次に、本発明の紫外線照射装置は、上記本発明の紫外線照射方法を好適に実施し得るものであり、表面に設定された複数の第一分割予定ラインと該第一分割予定ラインに交差する複数の第二分割予定ラインとで区画された領域にそれぞれデバイスが形成されたウェーハの裏面に紫外線照射によって硬化するダイボンド用フィルムがダイシングテープに貼着されて配設されており、該第一分割予定ラインと該第二分割予定ラインに形成された分割溝に沿ってダイボンド用フィルムに紫外線を照射する紫外線照射装置であって、ウェーハを保持する保持手段と、該保持手段で保持されたウェーハの前記第一分割予定ラインと前記第二分割予定ラインに対応してライン状に紫外線を照射する紫外線照射手段と、該紫外線照射手段を前記保持手段に対して前記第一分割予定ラインの間隔と前記第二分割予定ラインの間隔とに対応して相対的に移動させる移動手段と、前記紫外線照射手段を前記保持手段に対して前記第一分割予定ラインと前記第二分割予定ラインにそれぞれ相対的に位置付ける位置付け手段と、を備えることを特徴とする。
上記本発明の紫外線照射装置にあっては、前記紫外線照射手段は、紫外線照射ランプと、該紫外線照射ランプとウェーハとの間に配設され 前記分割溝に対応したスリットが形成されたマスク部材と、を備える形態を一具体的形態とするものである。
本発明によれば、デバイスの種類によらず容易にダイボンド用フィルムをデバイス間の分割予定ラインに沿って切断することができる紫外線照射方法および紫外線照射装置が提供されるといった効果を奏する。
本発明の一実施形態でダイボンド用フィルムに対し分割予定ラインに沿って紫外線が照射されるウェーハの斜視図である。 複数のデバイスに分割された同ウェーハがフレーム付きのダイシングテープに貼着されて支持された状態を示す(a)斜視図、(b)断面図である。 本発明の一実施形態に係る紫外線照射装置の斜視図である。 同紫外線照射装置が具備する紫外線照射手段の透視斜視図である。 図3に示した紫外線照射装置を用いて実施する一実施形態に係る紫外線照射方法の保持ステップを示す側面図である。 同紫外線照射方法のアライメントステップを示す側面図である。 同紫外線照射方法の第一位置付けステップを示す側面図である。 同紫外線照射方法の第一紫外線照射ステップを示す側面図である。 同紫外線照射方法の第二位置付けステップを示す側面図である。 同紫外線照射方法の第二紫外線照射ステップを示す側面図である。 同紫外線照射方法のピックアップステップを示す側面図である。
以下、図面を参照して本発明の一実施形態を説明する。
本実施形態は、図1に示す円板状のウェーハを複数のデバイスに分割し、次いでデバイス間に形成された分割溝を通して、ウェーハの裏面に貼着されたダイボンド用フィルムに紫外線を照射するものである。
(1)ウェーハ
図1に示すウェーハ1は、厚さが例えば数百μm程度の円板状の半導体ウェーハ等である。ウェーハ1の表面1aには、該表面1aに設定された互いに直交する複数の第一分割予定ライン11および第二分割予定ライン12によって複数の矩形領域13が区画されている。そしてこれら矩形領域13の表面には、例えばICやLSIからなる電子回路を有するデバイス14が形成されている。
図1に示したウェーハ1は、裏面が研削されて所定のデバイス厚さ(例えば50〜100μm程度)に薄化されるとともに、全ての分割予定ライン11,12が切断されて各矩形領域13に分割されデバイス14に個片化される。そして、図2に示すように、複数のデバイス14に分割されたウェーハ1の裏面1bの全面には、ダイボンド用フィルム31が貼着され、さらにダイボンド用フィルム31には、フレーム35付きのダイシングテープ32が貼着された状態とされる。各デバイス14間には、第一分割予定ライン11に沿った分割溝21と第二分割予定ライン12に沿った分割溝22とが形成され、これら分割溝21,22からダイボンド用フィルム31はウェーハ1の表面1a側に露出している。
ウェーハ1が図2に示す状態に加工されるには、例えば上述の先ダイシング法により可能である。すなわち、はじめにウェーハ1の表面1aに得るべきデバイス14の厚さに相当する分割溝21,22を各分割予定ライン11,12に沿って形成し、分割溝21,22を形成した表面1aに保護シートを貼着してから、ウェーハ1の裏面1bを分割溝21,22に到達するまで研削する。そして被研削面である裏面1b側に、ダイボンド用フィルム31およびダイシングテープ32を貼着し、この後、表面1a側の保護シートを剥離させれば、図2に示す状態を得ることができる。
ダイボンド用フィルム31は、紫外線照射によって硬化する樹脂で形成された厚さが例えば数μm〜100μm程度のDAF(Die Attach Film)と呼ばれるもので、予めダイシングテープ32に貼着されているか、もしくはウェーハ1の裏面1bに貼着される。ダイシングテープ32は、伸縮性を有するポリ塩化ビニル、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリオレフィン等の合成樹脂シートからなる基材の片面に粘着層が形成されたものが用いられる。このダイシングテープ32は円形状でウェーハ1よりも大径であり、外周部の粘着層に、ステンレス等の剛性を有する金属板等からなる環状のフレーム35が貼着されている。ウェーハ1は、フレーム35の内側に張られたダイシングテープ32の粘着層に同心状に貼着される。複数のデバイス14に分割されたウェーハ1は、環状フレーム35およびダイシングテープ32を介してハンドリングされる。
(2)紫外線照射装置
本実施形態は、ウェーハ1の表面1a側から、分割溝21,22を通して露出している部分のダイボンド用フィルム31に紫外線を照射するものであり、紫外線照射は、図3に示す紫外線照射装置40によって好適に実施される。
紫外線照射装置40は、ウェーハ1を保持する保持手段50と、保持手段50の上方に配設された紫外線照射手段60と、紫外線照射手段60を図2においてX方向に移動させるとともに、紫外線照射手段60のX方向位置を所定位置に位置付ける移動手段70と、ウェーハ1の表面を撮像する撮像手段80とから構成されている。本実施形態では、移動手段70は本発明の紫外線照射装置における位置付け手段を兼ねている。
保持手段50は、円筒状のベース51上に円板状の保持テーブル52が配設されたものである。保持テーブル52は、枠体521の内側に多孔質体からなる円板状の吸着部522が嵌合されたもので、枠体521と吸着部522の上面は水平、かつ同一面内に形成されており、吸着部522の上面がウェーハ1を吸着して保持する吸着面523となっている。吸着面523は、図示せぬ吸引手段によって負圧状態となり、負圧の発生でウェーハ1は吸着面523に吸着保持される。吸着面523は、ウェーハ1よりも大径で、かつ、フレーム35の内径よりも小さい円形状に形成されている。保持手段50は全体が鉛直方向(Z方向)に延びる回転軸を中心に回転可能となっており、図示せぬ回転駆動手段で、一方向または両方向に回転させられる。
保持テーブル52の枠体521の外周には、フレーム35を挟持して固定する複数のクランプ53が配設されている。この場合、クランプ53は周方向角度が互いに180°離れた2箇所に配置されている。
紫外線照射手段60は、図3においてY方向に延びる直方体状のケーシング61を有しており、このケーシング61の一端部は、移動手段70を構成するスライダ72に固定されている。
移動手段70は、X方向に延びる上下一対のリニアガイド71と、リニアガイド71に沿ってX方向に移動可能に支持されたスライダ72と、スライダ72をリニアガイド71に沿って往復移動させる駆動部73とから構成されている。
駆動部73は、上下のリニアガイド71間に回転可能に支持され、スライダ72に螺合して貫通するX方向に延びるボールねじ731が、モータ732によって回転駆動される構成のもので、モータ732によってボールねじ731が回転駆動されると、ボールねじ731の回転方向に応じてスライダ72がX方向のいずれか一方にリニアガイド71に沿って移動するものである。
紫外線照射手段60は、図4に示すように、ケーシング61内の上部に、ケーシング61の長手方向(図3でY方向)に沿って複数の紫外線照射ランプ62が間隔をおいて配設されたものである。紫外線照射ランプ62は下方に向けて紫外線を照射するようになされており、ケーシング61の底板(マスク部材)611にはY方向に延びるスリット612が形成されている。スリット612はウェーハ1のデバイス14間の分割溝21,22に対応するもので、その幅は分割溝21,22と同等か、もしくはやや大きいサイズに形成されている。紫外線照射ランプ62が発光すると紫外線がスリット612を通過することでY方向にライン状に延びる紫外線がケーシング61の下方に向けて照射される。
紫外線照射手段60は、移動手段70によって保持テーブル52に保持されたウェーハ1の上方をX方向に移動し、紫外線照射手段60がX方向に移動することでウェーハ1の表面1a全面に紫外線が走査されて照射可能となっている。このとき、ケーシング61の底板611は紫外線照射ランプ62とウェーハ1との間に配設された状態となり、紫外線はスリット612を通過することで、Y方向に延びるライン状にウェーハ1に対して照射される。
撮像手段80は、保持テーブル52の上方に配設されている。撮像手段80によってウェーハ1の表面1aが撮像されるとにより、分割予定ライン11,12に沿って形成されているデバイス14間の分割溝21,22の位置がアライメント(検出)される。分割溝21,22の位置は、すなわち紫外線を照射する位置であり、紫外線照射装置40では、検出した分割溝21,22の位置に基づいて紫外線照射手段60から分割溝21,22に紫外線が照射される。以下、その動作を本発明に係る紫外線照射方法として、次に説明する。
(3)紫外線照射方法
(3−1)保持ステップ
図2に示したダイシングテープ32およびフレーム35を介して支持される、デバイス14に分割されたウェーハ1を、図5に示すように、ダイシングテープ32側を保持手段50の保持テーブル52に対面させ、ウェーハ1を吸着面523に載置し、上記吸引手段を運転してウェーハ1を吸着面523に吸着保持する。また、フレーム35をクランプ53で挟持して保持する。この場合、クランプ53によるフレーム35を保持する高さ位置は吸着面523よりも下方であり、したがってダイシングテープ32のウェーハ1とフレーム35間の環状部分は、引き下げられた状態となる。なお、特にフレーム35をクランプ53で保持せず、ダイシングテープ32を引き下げた状態としなくてもよい。
(3−2)アライメントステップ
図6に示すように、撮像手段80でウェーハ1の表面1aを撮像し、その画像データから、分割予定ライン11,12に沿って形成されているデバイス14間の分割溝21,22の位置をアライメントする。
(3−3)第一位置付けステップ
図7に示すように、アライメントステップで検出して得た分割溝21,22の位置情報に基づき、第一分割予定ライン11に沿った分割溝21に対して紫外線を照射するように、紫外線照射手段60をその分割溝21に位置付ける。
この第一位置付けステップでは、保持テーブル52を回転させてウェーハ1の第一分割予定ライン11に沿った分割溝21を紫外線照射手段60のスリット612が延びるY方向と平行にする。そして、図7に示すように、X方向の一端側の分割溝21(図7で右端の分割溝21)の上方に、スリット612が分割溝21の直上で平行となる位置に紫外線照射手段60を位置付ける。
(3−4)第一紫外線照射ステップ
図8に示すように、紫外線照射ランプ62を発光させて紫外線照射手段60から紫外線を下方に照射する。照射される紫外線はスリット612を通ることによりY方向と平行なライン状となっており、分割溝21を通って、露出するダイボンド用フィルム31の分割溝21に沿った表面に照射される。紫外線が照射されたダイボンド用フィルム31の分割溝21に沿った露出部分は、硬化する。そして、この硬化部分の両側のダイボンド用フィルム31、すなわちウェーハ1(デバイス14)の裏面1bへの貼着部分と硬化部分は解離し、破断可能な状態となる。これで、一つの第一分割予定ライン11に形成された分割溝21から露出するダイボンド用フィルム31への紫外線照射を終える。
次に、紫外線照射ランプ62の発光を停止させ、続いて移動手段70により紫外線照射手段60をX方向(図8で左側)に移動させ、X方向に隣接する次の分割溝21の直上に紫外線照射手段60を位置付ける。そして紫外線照射ランプ62を発光させ、紫外線照射手段60の直下の分割溝21から露出するダイボンド用フィルム31に紫外線を照射して、その露出部分のダイボンド用フィルム31を硬化させる。これで、二つ目の第一分割予定ライン11に形成された分割溝21から露出するダイボンド用フィルム31への紫外線照射を終える。
上記のように、紫外線照射手段60をX方向に移動させて隣接する分割溝21の直上に位置付け、紫外線を照射し、紫外線照射を停止して紫外線照射手段60を隣接する分割溝21の直上に移動させ、紫外線を照射するといった動作を繰り返す。紫外線照射手段60が分割溝21間を移動する際には、紫外線照射を中断し、分割溝21上に位置付けたときのみに、紫外線照射を行う。紫外線照射手段60が分割溝21上に間欠的に停止しながら移動する動作は、アライメントステップにおける分割溝21,22の検出位置情報に基づく。これにより、第一分割予定ライン11に形成した全ての分割溝21から露出するダイボンド用フィルム31に紫外線を照射して、その部分のダイボンド用フィルム31を硬化させる。
(3−5)第二位置付けステップ
次に、保持手段50を90°回転させ、第二分割予定ライン12に沿った分割溝22を紫外線照射手段60のスリット612が延びるY方向と平行にする。そして、アライメントステップで検出して得た分割溝22の位置情報に基づき、上記のように第一分割予定ライン11に沿った分割溝21に対して紫外線照射したと同様に、第二分割予定ライン12に沿った分割溝22に対して紫外線照射を行う、すなわち、はじめに図9に示すようにX方向の一端側の分割溝22(図9で右端の分割溝22)の上方に、スリット612が分割溝22の直上で平行となる位置に紫外線照射手段60を位置付ける。
(3−6)第二紫外線照射ステップ
次に、図10に示すように、紫外線照射ランプ62を発光させて紫外線照射手段60から紫外線を下方に照射し、ダイボンド用フィルム31の分割溝22に沿った部分を硬化させる。この後は、上記第一紫外線照射ステップと同様に、紫外線照射手段60をX方向に移動させて隣接する分割溝22の直上に位置付け、紫外線を照射し、紫外線照射を停止して紫外線照射手段60を隣接する分割溝22の直上に移動させ、紫外線を照射するといった動作を繰り返し、第二分割予定ライン12に沿った全ての分割溝22から露出するダイボンド用フィルム31に紫外線を照射して、その部分のダイボンド用フィルム31を硬化させる。
(3−7)ピックアップステップ
以上のようにしてデバイス14を区画する第一および第二分割予定ライン11,12に形成された各分割溝21,22に沿って紫外線照射手段60からライン状に紫外線を照射することにより、ダイボンド用フィルム31は、分割溝21,22に沿った部分のみが硬化し、デバイス14の裏面への貼着部分と解離して破断可能な状態となる。各デバイス14は、個々にピックアップされて次の工程(例えばボンディング工程)に移されるが、ピックアップによってデバイス14はダイボンド用フィルム付きデバイスとして得ることができる。
デバイス14のピックアップは、例えば図11に示すように、ピックアップ装置90の吸着パッド91にデバイス14の表面を吸着させて引っ張り上げ、ダイシングテープ32からダイボンド用フィルム31を剥離させて、デバイス14の裏面にダイボンド用フィルム31が付着したダイボンド用フィルム付きデバイス14を得る。
(4)一実施形態の作用効果
上記一実施形態によれば、デバイス14を区画する第一および第二分割予定ライン11,12に形成された分割溝21,22に沿って紫外線照射手段60からライン状に紫外線を照射することにより、ダイボンド用フィルム31は、分割溝21,22に沿った部分のみが硬化し、デバイス14の裏面への貼着部分と解離して破断可能な状態となる。そして、デバイス14をダイシングテープ32からピックアップすると、ダイボンド用フィルム31は、デバイス14の裏面への貼着部分はデバイス14に貼着されたままピックアップされ、紫外線照射で硬化した分割溝21,22に沿った部分はダイシングテープ32に貼着したまま残存する。すなわち、ピックアップされるのはダイボンド用フィルム付きデバイス14であり、ピックアップと同時にダイボンド用フィルム31は分割予定ライン11.12で囲繞されたデバイス14に沿って破断される。
紫外線照射は分割溝21,22に対してのみ行われるため、分割溝21,22間のデバイス14のアクティブエリアに紫外線を照射していない。このため、デバイス14が紫外線照射によって悪影響を受けるようなものであった場合にもデバイス14に対する紫外線照射による悪影響は起こらず、ダイボンド用フィルム31をデバイス14に沿って破断することができる。すなわち、デバイス14の種類によらず容易にダイボンド用フィルム31をデバイス14間の分割予定ライン11.12に沿って切断することができる。
なお、上記実施形態では、移動手段70により紫外線照射手段60をX方向に移動させているが、本発明は紫外線照射手段60と保持手段50とを相対移動させて紫外線照射手段60を分割溝21,22に位置付ける形態であればよい。したがって、保持手段50側のみを移動するようにしてもよく、または保持手段50と紫外線照射手段60の双方がX方向に移動するように構成してもよい。
1…ウェーハ
1a…ウェーハの表面
1b…ウェーハの裏面
11…第一分割予定ライン
12…第二分割予定ライン
13…矩形領域
14…デバイス
21,22…分割溝
31…ダイボンド用フィルム
32…ダイシングテープ
40…紫外線照射装置
50…保持手段
60…紫外線照射手段
611…底板(マスク部材)
612…スリット
62…紫外線照射ランプ
70…移動手段(位置付け手段)

Claims (3)

  1. 表面に設定された複数の第一分割予定ラインと該第一分割予定ラインに交差する複数の第二分割予定ラインとで区画された領域にそれぞれデバイスが形成されたウェーハの裏面に紫外線照射によって硬化するダイボンド用フィルムがダイシングテープに貼着されて配設されており、該第一分割予定ラインと該第二分割予定ラインに形成された分割溝に沿ってダイボンド用フィルムに紫外線を照射する紫外線照射方法であって、
    前記ダイシングテープ側を保持手段に対面させてウェーハを保持する保持ステップと、
    ライン状に紫外線を照射する紫外線照射手段を前記保持手段に保持されたウェーハの前記第一分割予定ラインに形成された前記分割溝に位置付ける第一位置付けステップと、
    該第一位置付けステップを実施した後、前記紫外線照射手段を前記第一分割予定ラインの間隔に対応させ相対的に移動させ紫外線を照射して前記ダイボンド用フィルムを該第一分割予定ラインに形成された前記分割溝に沿って硬化させる第一紫外線照射ステップと、
    前記紫外線照射手段を前記第二分割予定ラインに沿って形成された前記分割溝に位置付ける第二位置付けステップと、
    該第二位置付けステップを実施した後、前記紫外線照射手段を前記第二分割予定ラインの間隔に対応させ相対的に移動させ紫外線を照射して前記ダイボンド用フィルムを該第二分割予定ラインに形成された前記分割溝に沿って硬化させる第二紫外線照射ステップと、を備えることを特徴とする紫外線照射方法。
  2. 表面に設定された複数の第一分割予定ラインと該第一分割予定ラインに交差する複数の第二分割予定ラインとで区画された領域にそれぞれデバイスが形成されたウェーハの裏面に紫外線照射によって硬化するダイボンド用フィルムがダイシングテープに貼着されて配設されており、該第一分割予定ラインと該第二分割予定ラインに形成された分割溝に沿ってダイボンド用フィルムに紫外線を照射する紫外線照射装置であって、
    ウェーハを保持する保持手段と、
    該保持手段で保持されたウェーハの前記第一分割予定ラインと前記第二分割予定ラインに対応してライン状に紫外線を照射する紫外線照射手段と、
    該紫外線照射手段を前記保持手段に対して前記第一分割予定ラインの間隔と前記第二分割予定ラインの間隔とに対応して相対的に移動させる移動手段と、
    前記紫外線照射手段を前記保持手段に対して前記第一分割予定ラインと前記第二分割予定ラインにそれぞれ相対的に位置付ける位置付け手段と、
    を備えることを特徴とする紫外線照射装置。
  3. 前記紫外線照射手段は、
    紫外線照射ランプと、
    該紫外線照射ランプとウェーハとの間に配設され 前記分割溝に対応したスリットが形成されたマスク部材と、
    を備えることを特徴とする請求項2に記載の紫外線照射装置。
JP2012132529A 2012-06-12 2012-06-12 紫外線照射方法および紫外線照射装置 Active JP5932505B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012132529A JP5932505B2 (ja) 2012-06-12 2012-06-12 紫外線照射方法および紫外線照射装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012132529A JP5932505B2 (ja) 2012-06-12 2012-06-12 紫外線照射方法および紫外線照射装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2013258221A JP2013258221A (ja) 2013-12-26
JP5932505B2 true JP5932505B2 (ja) 2016-06-08

Family

ID=49954425

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012132529A Active JP5932505B2 (ja) 2012-06-12 2012-06-12 紫外線照射方法および紫外線照射装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5932505B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6438791B2 (ja) * 2015-02-06 2018-12-19 リンテック株式会社 半導体装置の製造方法

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH04249343A (ja) * 1991-02-05 1992-09-04 Sharp Corp 基板分断方法
JPH08274048A (ja) * 1995-03-31 1996-10-18 Sony Corp チップ部材の製造方法
JP4769451B2 (ja) * 2004-12-01 2011-09-07 株式会社ディスコ 露光装置
JP4527559B2 (ja) * 2005-01-31 2010-08-18 株式会社ディスコ 露光装置
JP4571870B2 (ja) * 2005-02-02 2010-10-27 株式会社ディスコ 露光装置
JP2007329300A (ja) * 2006-06-08 2007-12-20 Disco Abrasive Syst Ltd 紫外線照射装置および紫外線照射装置を備えた切削機
JP2008235650A (ja) * 2007-03-22 2008-10-02 Disco Abrasive Syst Ltd デバイスの製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2013258221A (ja) 2013-12-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20160172312A1 (en) Wafer processing method
CN104733385B (zh) 器件晶片的加工方法
US10297501B2 (en) Method for dividing wafer into individual chips
WO2010113584A1 (ja) 半導体装置およびその製造方法
KR20150040760A (ko) 웨이퍼의 가공 방법
KR20160033631A (ko) 웨이퍼의 가공 방법
JP2016213318A (ja) ウエーハの加工方法
JP2015176950A (ja) ウェーハの加工方法
JP2016147342A (ja) 加工装置のチャックテーブル
TWI641033B (zh) Method for dividing package substrate
CN105679709B (zh) 晶片的加工方法
JP2007173268A (ja) ウエーハの分割方法
KR20150070941A (ko) 디바이스 웨이퍼의 가공 방법
JP6033116B2 (ja) 積層ウェーハの加工方法および粘着シート
JP6685592B2 (ja) ウェーハの加工方法
TW202032701A (zh) 卡盤台
JP2010135356A (ja) ウエーハのダイシング方法
JP2016119370A (ja) ウエーハの加工方法
JP6021687B2 (ja) 積層ウェーハの加工方法
JP5932505B2 (ja) 紫外線照射方法および紫外線照射装置
JP2015133434A (ja) 板状物の分割方法及び紫外線照射ユニット
KR102305385B1 (ko) 칩 간격 유지 방법
KR102181999B1 (ko) 확장 시트, 확장 시트의 제조 방법 및 확장 시트의 확장 방법
JP2017059585A (ja) 分割方法
US20150093882A1 (en) Wafer processing method

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150508

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160413

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160413

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160428

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5932505

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250