JP5931664B2 - ガスセンサ - Google Patents

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Description

本発明は、被検出ガスの濃度を検出するガスセンサ素子を備えたガスセンサに関する。
自動車等の排気ガス中の特定ガス(酸素やNO)の濃度を検出するガスセンサとして、固体電解質を用いたガスセンサ素子を有するものが知られている。このようなガスセンサとして、筒状の素子本体の外表面に外側電極を設けたガスセンサ素子を有し、このガスセンサ素子の径方向周囲を主体金具で取り囲んで保持する構成が知られている(特許文献1)。
ここで、図12に示すように、ガスセンサ素子3の素子本体3sには径方向外側に突出する鍔部3aが形成され、主体金具1000の内面に設けたテーパ状の受け面1000eに鍔部3aの先端向き面3afを間接的に当接させ、ガスセンサ素子3を保持している。又、主体金具1000の受け面1000eとガスセンサ素子3の鍔部3aとの間には環状平板状の金属パッキン12が配置され(図12(a))、主体金具1000の後端側を加締め、ガスセンサ素子3と主体金具1000との間に充填された粉末充填材6がガスセンサ素子3の鍔部3aを先端側に押圧した際、金属パッキン12が受け面1000eに沿って変形することになっている(図12(b))。
特開2003−114210号公報(図11) 特開2007−322134号公報(図2、図4)
しかしながら、特許文献1のガスセンサでは、図12(b)に示すように、主体金具1000の受け面1000eの外径に対して、金属パッキン12の角部12aの外径が小さいため、主体金具1000の受け面1000eに沿って金属パッキン12が変形する際、金属パッキン12が径方向に位置ズレしてしまう。なお、金属パッキン12の角部12jは、金属パッキン12の先端向き面12fと金属パッキン12の側面12yとの角部を指す。これに対し、金属パッキン12の外径を主体金具1000の受け面1000eに対してより近接するようにすることで、主体金具1000の受け面1000eに沿って金属パッキン12が変形する際、金属パッキン12が径方向に位置ズレしてしまうことを抑制できる。
ところで、ガスセンサ素子3の外側電極を被検出ガス中の被毒物質等から保護するため、溶射被膜(溶射層5)で外側電極を覆うことが有効である。そして、この溶射層5は、素子本体3sの先端部から鍔部3aの先端向き面3afを経て少なくとも鍔部3aの側面3asまで形成することが必要となる(図12(b)参照)。これは、外側電極と外部回路とを接続するための外側リード部(図示せず)が鍔部3aの先端向き面3afや側面3asに設けられることとなるが、このリード部と主体金具1000とが短絡し、センサ出力にノイズが重畳することを防止するためである。
しかしながら、鍔部の側面3asまで溶射層5を形成すると、上述のように、主体金具1000の受け面1000eの外径に対してより近接するように金属パッキン12の外径を設けた場合、鍔部3aの側面3as上に設けた溶射層5が鍔部の側面3asから剥離するおそれがある。これは、金属パッキン12を主体金具1000の受け面1000eに配置する際に、鍔部の側面3asと先端向き面3afとをつなぐ角部3ac近傍の溶射層5(詳細には、鍔部3aの先端向き面3af上に設けた溶射層5よりも径方向外側に位置する溶射層5)に金属パッキン12が当接する。この状態で、さらに、主体金具1000の後端側を加締めるための加締め応力が、鍔部3aの側面3as上に設けた溶射層5に対して、鍔部3aの側面3asに沿った方向に加わることで、鍔部3aの側面3asと溶射層5との界面が剥離するためである。なお、鍔部3aの先端向き面3af上にも溶射層5が設けられており、この溶射層5においても主体金具1000の後端側を加締めるための加締め応力が加わるが、この応力は鍔部3aの先端向き面3afに交差する方向に(圧縮応力として)加わるため、鍔部3aの先端向き面3afと溶射層5との界面が剥離することがない。
さらに、ガスセンサ素子の鍔部を受ける主体金具の受け面を、主受け面と、金属パッキンの外周端部が配され主受け面から径方向外側に繋がる外側受け面との2段に構成したガスセンサが知られている(特許文献2)。このガスセンサでは、外側受け面に金属パッキンを載置した後、ガスセンサ素子を主体金具内に収容し、さらにガスセンサ素子を先端側に押圧して金属パッキンを主受け面に馴染むように変形させている。これにより、主体金具の段部に対して金属パッキンが径方向に位置ズレすることを防ぐことができる。
なお、この金属パッキンは、主受け面に接して先端側へ向かって窄まるテーパ状の内側部分と、該内側部分の外端縁から水平方向に折曲する外側部分とからなっている。
その上、特許文献2記載のガスセンサの場合、主体金具の段部を2段に形成し、金属パッキンの外側部分が水平方向に折曲しているため、ガスセンサ素子に溶射層が設けられた場合であっても、鍔部の角部近傍の溶射層と金属パッキンの外側部分との間に隙間が生じ、上記した鍔部の側面上に設けられた溶射層が鍔部の側面から剥離することが防止される。しかしながら、特許文献2記載のガスセンサにおいては、主体金具の段部を2段に形成する製造工程(例えば、鍛造工程だけでなく、段部を2段にするため切削工程等が必要となる)に手間がかかると共に、主体金具の後端側を加締めてガスセンサ素子を先端側に押圧する際、主体金具の2段の段部に合わせて押圧工程を2回に分けて必要があり、組み立て作業に時間を要するという問題がある。
従って、本発明は、主体金具の製造を煩雑にすることなく、且つ、金属部の径方向の位置ズレを防止しつつ、ガスセンサ素子の鍔部の側面上に設けられる溶射層が鍔部の側面から剥離することを防止したガスセンサの提供を目的とする。
上記課題を解決するため、本発明のガスセンサは、軸線方向に延び、先端側が被検出ガスに晒されると共に後端側に向かって開口し、かつ径方向外側に突出する鍔部を有する有底筒状の素子本体と、前記鍔部より先端側の先端部で前記素子本体の外表面に設けられた外側電極と、を有するガスセンサ素子と、前記ガスセンサ素子を径方向外側から取り囲むと共に、前記鍔部の先端向き面に対向する、先端側に向かって傾斜するテーパ状の受け面を自身の内面に有する筒状の主体金具と、前記鍔部の先端向き面と前記受け面との間に介装される環状の金属部と、を備え、前記外側電極を覆う多孔質の溶射層が、前記素子本体の前記先端部から前記先端向き面を経て少なくとも前記鍔部の側面まで形成され、前記軸線方向に沿う断面を見たときに、前記金属部の径方向外側面と前記金属部の先端向き面とを繋ぐ角部は、前記鍔部の前記側面上に設けられた前記溶射層の外表面と前記軸線方向に重なっているか又は該外表面より径方向外側にはみ出しつつ、前記受け面に接すると共に、前記金属部の後端向き面と前記鍔部の前記先端向き面上に設けられた前期溶射層の外表面とは、前記鍔部の側面よりも径方向内側のみにて接する。


このガスセンサによれば、金属部の径方向外側面と金属部の先端向き面とを繋ぐ角部が、鍔部の側面上に設けられた溶射層の外表面と軸線方向に重なっているか又は該外表面より径方向外側にはみ出しているため、金属部と主体金具との間の径方向の隙間が小さくなり、金属部を主体金具の受け面に載置した際に、金属部が主体金具に対して径方向に位置ズレを起こしにくくすることができる。
又、金属部と接する主体金具の受け面は、主体金具の内側面から直接先端側へ向かって傾斜する(窄まる)1つのテーパとして構成されているため、主体金具の内面に複数段の段状部を形成する必要がなく、主体金具の製造が簡易になると共に、主体金具の後端側を加締めてガスセンサ素子を先端側に押圧する際に、主体金具の段部に合わせて押圧工程を複数回に分けて行う必要がなく、一度に押圧すれば済むので作業時間が短縮される。
さらに、金属部の後端向き面と鍔部の先端向き面上に設けられた溶射層の外表面とが、鍔部の側面よりも径方向内側にて接している。つまり、鍔部の角部近傍の溶射層と金属部との間に隙間が生じる。これにより、主体金具の受け面の外径に対してより近接するように金属パッキンの外径を設けた場合、主体金具の後端側を加締めてガスセンサ素子を先端側に押圧し、加締め応力が鍔部の側面上に設けた溶射層に対して、鍔部の側面に沿った方向に加わったとしても、角部近傍の溶射層に金属部が当接しないため、溶射層が鍔部の側面から剥離することが防止される。
前記鍔部の前記側面と前記鍔部の前記先端向き面とは、曲面又は平面にて接続されていてもよい。
このガスセンサによれば、鍔部の角部の形状を曲面又は平面に変更するだけで、鍔部の角部近傍の溶射層と金属部との間に隙間を生じさせる、つまりは、金属部の後端向き面と鍔部の先端向き面上に設けられた溶射層の外表面とを、鍔部の側面よりも径方向内側にて接しさせることができる。
前記金属部と前記溶射層の外表面とが接する部分より径方向外側において、前記金属部の後端向き面と前記軸線方向とのなす角度は、前記溶射層の外表面と前記軸線方向とのなす角度より大きくなっていてもよい。
このガスセンサによれば、例えば金属部を厚みが一定の一般的な形状であったとしても、鍔部の角部近傍の溶射層と金属部との間に隙間を生じさせる、つまりは、金属部の後端向き面と鍔部の先端向き面上に設けられた溶射層の外表面とを、鍔部の側面よりも径方向内側にて接しさせることができる。
前記金属部は、径方向外側に向かって厚みが薄くなっていてもよい。
このガスセンサによれば、金属部の形状を径方向外側に向かって厚みが薄くするだけで、鍔部の角部近傍の溶射層と金属部との間に隙間を生じさせる、つまりは、金属部の後端向き面と鍔部の先端向き面上に設けられた溶射層の外表面とを、鍔部の側面よりも径方向内側にて接しさせることができる。
前記金属部は、前記金属部から先端側に延びて前記ガスセンサ素子を自身の内部に収容する筒状のプロテクタ部を一体に有してもよい。
このガスセンサによれば、金属部がガスセンサ素子を収容するプロテクタ部と一体になっているので、部品点数が低減して生産性が向上し、コストダウンが図られる。
この発明によれば、主体金具の製造を煩雑にすることなく、且つ、金属部の径方向の位置ズレを防止しつつ、ガスセンサ素子の鍔部の側面上に設けられる溶射層が鍔部の側面から剥離することを防止したガスセンサが得られる。
本発明の第1の実施形態に係るガスセンサを軸線方向に沿う面で切断した断面図である。 ガスセンサ素子及び外側電極の構造を示す斜視図である。 ガスセンサ素子を覆う溶射層を示す斜視図である。 図1の部分拡大図である。 図4の金属部の変形例を示す図である。 図4の金属部の別の変形例を示す図である。 図4の金属部の別の変形例を示す図である。 本発明の第2の実施形態に係るガスセンサを軸線方向に沿う面で切断した断面図である。 図8の部分拡大図である。 図9のパッキンの変形例を示す図である。 図9のパッキンの別の変形例を示す図である。 従来のガスセンサにおけるガスセンサ素子と主体金具との間に金属パッキンを介装する状態を示す断面図である。
以下、本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の第1の実施形態に係るガスセンサ100を軸線O方向(先端から後端に沿う方向)に沿う面で切断した断面構造を示す。この実施形態において、ガスセンサ100は自動車の排気管内に挿入されて先端(図1のプロテクタ部204側)が排気ガス中に曝され、排気ガス中の酸素濃度を検出する酸素センサになっている。
なお、図1の下側(プロテクタ部204側)をガスセンサ100の先端側とし、図1の上側をガスセンサ100の後端側とする。
ガスセンサ100は、ガスセンサ素子3が主体金具(ハウジング)20内に組み付けられている。このうち、ガスセンサ素子3は、酸素イオン伝導性の固体電解質体に一対の電極が設けられた酸素濃淡電池を構成し、酸素量に応じた検出値を出力する公知の酸素ガスセンサ素子である。詳細には、ガスセンサ素子3は、先端に向かってテーパ状に縮径する有底筒状の固体電解質からなる素子本体3s(図2参照)と、素子本体3sの内周面と外周面にそれぞれ形成された内側電極3b及び外側電極3cとからなる。そして、ガスセンサ素子3の内部空間を基準ガス雰囲気とし、ガスセンサ素子3の外面に被検出ガスを接触させてガスの検知を行うようになっている。
ガスセンサ素子3の中央付近には、径方向外側に突出する鍔部3aが設けられている。一方、主体金具20の先端寄りの内周面には内側に縮径しつつ先端側へ向かって窄まるテーパ状の受け面20eが設けられ、鍔部3aと受け面20eの間に後述するプロテクタ200のプロテクタ部204と繋がる環状の金属部202が配置されている。そして、ガスセンサ素子3を主体金具20の内側に挿通し、鍔部3aをプロテクタ200の金属部202に間接的に当接させることにより、間接的に受け面20eに後端側からガスセンサ素子3の鍔部3aが当接し、ガスセンサ素子3が主体金具20内に組み付けられている。
図2に示すように、ガスセンサ素子3の鍔部3aは、ガスセンサ素子3の先端側に向く先端向き面3af及び側面3asを有し、先端向き面3afと側面3asとの間を角部3acが繋いでいる。又、外側電極3cはガスセンサ素子3の素子本体3sの外面のうち、鍔部3aよりも先端側に形成され、さらに、外側電極3cから後端に向かってリード3cLが延び、さらにガスセンサ素子3の後端側の外面でリード3cLが電極パッド3cpに接続されている。
さらに、図3に示すように、ガスセンサ素子3(素子本体3s)の先端部から鍔部3aの先端向き面3afを経て少なくとも側面3asまでの領域に、外側電極(検知電極)3cを覆う多孔質の溶射層5が形成されている。
溶射層5は外側電極3cを被検出ガス中の被毒物質等から保護する目的で形成されている。さらに、鍔部3aの先端向き面3afや側面3asに設けられるリード3cLと主体金具20とが短絡し、センサ出力にノイズが重畳することを防止するため、この溶射層5は、素子本体の先端部から鍔部3aの先端向き面3afを経て少なくとも鍔部の側面3asまで連続して形成されることが必要となる。但し、後述する外側端子91と電気的に接続するため、少なくとも電極パッド3cpは溶射層5で覆われずに露出している。
図1に戻り、プロテクタ200は、受け面20eに当接し先端側へ向かって窄まるテーパ状の金属部202と、金属部202の先端から先端側へ向かって筒状に延びるプロテクタ部204とを一体に有する。金属部202は鍔部3aと受け面20eとの間に係合する。一方、プロテクタ部204は主体金具20の先端部20fから突出し、同じく先端部20fから突出するガスセンサ素子3の先端を自身の内部に収容している。このプロテクタ部204は、排気ガスをプロテクタ部204の内部に取り込むための複数の孔部204aを有し、先端側が閉じた有底筒状をなしている。
プロテクタ200は、例えば、ニッケル、ニッケル合金、又はステンレス鋼(SUS430等)を用いて製造することができる。
一方、鍔部3aの後端側におけるガスセンサ素子3と主体金具20との径方向の隙間に、筒状のシール材(滑石粉末)6が充填され、さらにシール材6の後端側に筒状の絶縁部材(セラミックスリーブ)31が配置されている。そして、絶縁部材31の後端側に金属リング(ステンレス製の平ワッシャ)30を配し、主体金具20の後端部を内側に屈曲して加締め部20aを形成することにより、絶縁部材31が先端側に押し付けられてシール材6を押し潰し、絶縁部材31及びシール材6が加締め固定されるとともに、ガスセンサ素子3と主体金具20の隙間がシールされる。
なお、主体金具20の中央付近には、径方向外側に突出し六角レンチ等を係合するための多角形の鍔部20cが設けられ、鍔部20cと先端部20fとの間の主体金具20外側面には雄ねじ部20dが形成されている。又、鍔部20cの先端面と雄ねじ部20dの後端との間の段部には、排気管に取付けた際のガス抜けを防止するガスケット(図示せず)が嵌挿されている。
そして、主体金具20の雄ねじ部20dを排気管等のネジ孔に取付けることで、ガスセンサ素子3の先端を排気管内に露出させて被検出ガス(排気ガス)を検知している。
さらに、主体金具20の後端には、ガスセンサ素子3の後端部を覆うため、金属製筒状の外筒40が接合されている。外筒40は、主体金具20に接続する先端部40aと先端部40aよりも縮径された後端部40bとを有し、先端部40aと後端部40bとの間には、段部43が設けられている。
外筒40の先端部40aの内側には、絶縁性の筒状のセパレータ111が配置されている。さらに、セパレータ111の2個の挿通孔115、116には、それぞれ内側端子71、外側端子91の板状基部74、94が挿通されている。この各板状基部74、94の後端にはそれぞれ接続端部75、95が形成され、接続端部75、95にそれぞれリード線141、141が加締め接続されている。
また、セパレータ111は、セパレータ111の後端面を段部43に当接させつつ、セパレータ111の先端面をセパレータ111よりも先端側に配置した保持金具45に当接させることで、外筒40内に保持される。この保持金具45は、セパレータ111よりも先端側に配置され、外筒40の先端部40aが加締められることで外筒40内に固定されている。
内側端子71には、板状基部74に接続し、ガスセンサ素子3の筒孔3d内に内嵌された挿入部73が設けられている。この挿入部73は、筒形状を有し、ガスセンサ素子3の内側に設けられた内側電極3bと電気的に接続される。また、外側端子91には、板状基部94に接続し、ガスセンサ素子3の外側に外嵌された筒状部93が設けられている。この筒状部93は、筒形状を有し、ガスセンサ素子3の外側に設けられた外側電極3c(詳細には電極パッド3cp)と電気的に接続される。
外筒40の後端部40bの内側には筒状のグロメット131が内挿されて加締め固定されている。このグロメット131には、2個の挿通孔からそれぞれリード線141、141が外部に引き出されている。又、グロメット131の後端側がフランジ状に拡径しており、この拡径部分を外筒40の後端に載置することにより、グロメット131の位置決めがされる。グロメット131としては、例えばシリコンゴムやフッ素ゴム等からなるゴムキャップを用いることができる。
さらに、外筒40の後端部40bの側面のうち、グロメット131よりも先端側の位置には、周方向に等間隔で4個(図1では3個のみ図示)の第1通気孔41が開口している。そして、外筒40の後端部40bの径方向外側には、第1通気孔41を塞ぐように、環状の通気性のフィルタ50が被せられ、さらに、フィルタ50を径方向外側から金属製筒状の保護外筒60が囲んでいる。保護外筒60の側面には、周方向に等間隔で4個(図1では2個のみ図示)の第2通気孔61が開口し、フィルタ50を介して外筒40内部へ外気を導入可能になっている。なお、第2通気孔61及び第1通気孔41の先後で外筒40及び保護外筒60を加締めることで、外筒40と保護外筒60の間にフィルタ50を保持している。フィルタ50は、例えばフッ素系樹脂等の樹脂の多孔質構造体からなり、撥水性を有しているため外部の水を通さずにセンサ素子3の内部空間に基準ガス(大気)を導入する。
保護外筒60は、後端部がグロメット131の後端面上に設けられるように径方向内側に折り曲げられてなり、後端部の中央に開口63が形成され、開口からリード線141、141が外部に引き出されている。さらに、保護外筒60の後端側には、外筒40の後端部40bに設けられた加締め部に加締め固定されている。つまり、グロメット131は、保護外筒60及び外筒40の両者を同時に加締めることで、外筒40内に配置されている。
次に、図4を参照し、本発明の特徴部分について説明する。
図4は、図1の部分拡大図である。プロテクタ200の金属部202の外側面202yは、鍔部3aの側面3asに設けられた溶射層5の外表面5asと軸線方向に重なっている(径方向に同じ位置にある)。つまり、金属部202の外側面202yと金属部202の先端向き面202fとを繋ぐ角部202jが、鍔部3aの側面3as上に設けられた溶射層5の外表面5asと軸線方向に重なっている。ここで、主体金具20の受け面20eの内径(受け面20eより後端側の内径)dは、鍔部3aを含むガスセンサ素子3が主体金具20に対して径方向の位置ズレを起こさないよう、鍔部3aの外径よりやや大きい程度の径になっている。そして、プロテクタ200を受け面20eに載置した際にも、プロテクタ200が主体金具20に対して径方向の位置ズレを起こさないよう、プロテクタ200と主体金具20との間の径方向の隙間も小さい方がよい(つまり、プロテクタ200の金属部202の外径を主体金具20の受け面20eの内径dに近接させるようにした方がよい)。このようなことから、金属部202の外側面202yと金属部202の先端向き面202fとを繋ぐ角部202jは、鍔部3aの側面3asに設けられた溶射層5の外表面5asと軸線方向に重なっているか又は該外表面5asより径方向外側にはみ出していることが必要である。
又、本発明においては、金属部202と接する主体金具20の受け面20eは、主体金具20の内側面から直接先端側へ向かって傾斜する(窄まる)1つのテーパとして構成されている。そのため、主体金具20の受け面20eの製造が簡易になると共に、主体金具20の後端側を加締めてガスセンサ素子3を先端側に押圧する際、主体金具の段部に合わせて押圧工程を複数回に分けて行う必要がなく、一度に押圧すれば済むので作業時間が短縮されるという利点がある。なお、このように受け面20eが1つのテーパとして構成されるため、受け面20eには、金属部202の先端向き面202fが接している。
このように受け面20eを1つのテーパとして構成すると、受け面20eに馴染んで変形した金属部202の後端向き面202rが平坦になり、図4の断面を見たときにほぼ直線Lに沿う。このため、鍔部3aの先端向き面3afを平坦に形成すると、先端向き面3afと側面3asとをつなぐ角部3ac近傍の溶射層5が金属部202に当接する。この状態で、さらに、加締め応力が鍔部3aの側面3as上に設けた溶射層5に対して、鍔部3aの側面3asに沿った方向(つまり、軸線O方向に沿った方向)に加わると、溶射層5が鍔部3aの側面3asから剥離するおそれがある。そこで、図4に示すように、鍔部3aの側面3asと先端向き面3afとを曲面にて接続する(言い換えると、角部3acに丸みを付ける)ことで、角部3ac近傍の溶射層5が金属部202から軸線方向に離れて角部3ac近傍の溶射層5と金属部202との間に隙間Gが生じる。これにより、加締め応力が鍔部3aの側面3as上に設けた溶射層5に対して、鍔部3aの側面3asに沿った方向に加わったとしても、角部3ac近傍の溶射層5に金属部202が当接しないため、溶射層5が鍔部3aの側面3asから剥離することが防止される。なお、金属部202の後端向き面202rは、鍔部3aの側面3asよりも径方向内側にて、鍔部3aの先端向き面3af上に設けられた溶射層5の外表面5afと接することになる。この場合、鍔部3aの先端向き面3af上にも溶射層5が設けられており、この溶射層5においても加締め応力が加わるが、鍔部3aの先端向き面3afに交差する方向に(つまり、溶射層5の積層方向に沿う圧縮応力として)加わるため、鍔部3aの先端向き面3afと溶射層5との界面が剥離することがない。
なお、プロテクタ200の金属部202を平板状に作製して受け面20e上に載置し、主体金具20の後端側を加締めてガスセンサ素子3を先端側に押圧した際に金属部202を変形させてテーパ状にしてもよいが、角部3ac近傍の溶射層5になるべく荷重を加えないよう、予め金属部202の形状を受け面20eにほぼ沿うように調整しておくのが好ましい。
又、素子本体3sはその概形を型によって成型した後、砥石で研削して最終形状に仕上げるが、角部3acを形成する砥石の断面形状を調整することで、角部3acに丸みをつけることができる。
図5は、図4のプロテクタ200の変形例を示す。なお、図5において、プロテクタ210の金属部212、及び鍔部3a2以外の構成は第1の実施形態に係るガスセンサ100と同一である。図5において、プロテクタ210は、受け面20eに当接し先端側へ向かって窄まるテーパ状の金属部212と、金属部212の先端から先端側へ向かって筒状に延びるプロテクタ部214とを一体に有する。
プロテクタ210の金属部212の外側面212yは、鍔部3a2の側面3as2に設けられた溶射層5の外表面5as2と軸線方向に重なっている(径方向に同じ位置にある)。つまり、金属部212の外側面212yと金属部212の先端向き面212fとを繋ぐ角部212jが鍔部3a2の側面3as2上に設けられた溶射層5の外表面5as2と軸線方向に重なっている。ここで、主体金具20の受け面20eの内径(受け面20eより後端側の内径)dは、鍔部3a2を含むガスセンサ素子3が主体金具20に対して径方向の位置ズレを起こさないよう、鍔部3a2の外径よりやや大きい程度の径になっている。そして、プロテクタ210を受け面20eに載置した際にも、プロテクタ210が主体金具20に対して径方向の位置ズレを起こさないよう、プロテクタ210と主体金具20との間の径方向の隙間も小さい方がよい(つまり、プロテクタ210の金属部212の外径を主体金具20の受け面20eの内径dに近接させるようにした方がよい)。このようなことから、金属部212の外側面212yと金属部212の先端向き面212fとを繋ぐ角部212jが、鍔部3a2の側面3as2に設けられた溶射層5の外表面5as2と軸線方向に重なっている。
又、金属部212と接する主体金具20の受け面20eは、主体金具20の内側面から直接先端側へ向かって傾斜する(窄まる)1つのテーパとして構成されている。そのため、主体金具20の受け面20eの製造が簡易になると共に、主体金具20の後端側を加締めてガスセンサ素子3を先端側に押圧する際、主体金具の段部に合わせて押圧工程を複数回に分けて行う必要がなく、一度に押圧すれば済むので作業時間が短縮されるという利点がある。なお、このように受け面20eが1つのテーパとして構成されるため、受け面20eには、金属部212の先端向き面212fが接している。
さらに、図5の例では、鍔部3a2の側面3as2と先端向き面3af2とを曲面にて接続せずに直接接続している。よって、先端向き面3af2は平坦で図5の断面を見たときにほぼ直線Lに沿っている。このため、受け面20eに馴染んで変形した金属部212の後端向き面212rが第1の実施形態における金属部202のように(図4参照)平坦であれば、金属部212の後端向き面212rも直線Lに沿うため、角部3ac2近傍の溶射層5が金属部212に当接してしまう。そこで、図5に示すように、金属部212を径方向外側に向かって厚みを薄くすることで、金属部212が角部3ac2近傍の溶射層5から軸線方向に離れて角部3ac2近傍の溶射層5と金属部212との間に隙間Gが生じる。これにより、加締め応力が鍔部3a2の側面3as2上に設けた溶射層5に対して、鍔部3a2の側面3as2に沿った方向に加わったとしても、角部3ac2近傍の溶射層5に金属部212が当接しないため、溶射層5が鍔部3a2の側面3as2から剥離することが防止される。なお、金属部212の後端向き面212rは、鍔部3a2の側面3as2よりも径方向内側にて、鍔部3a2の先端向き面3af2上に設けられた溶射層5の外表面5af2と接することになる。この場合、鍔部3a2の先端向き面3af2上にも溶射層5が設けられており、この溶射層5においても加締め応力が加わるが、鍔部3a2の先端向き面3af2に交差する方向に加わるため、鍔部3a2の先端向き面3af2と溶射層5との界面が剥離することがない。
図6は、図4のプロテクタ200の別の変形例を示す。なお、図6において、プロテクタ210の金属部212以外の構成は第1の実施形態に係るガスセンサ100と同一である。
図6において、プロテクタ210は図5の例と同一であり、金属部212の厚みが径方向外側に向かって薄くなっている。さらに、鍔部3aは図4の例と同一であり、鍔部3aの側面3asと先端向き面3afとを曲面にて接続している(つまり、角部3acが丸みを帯びている)。このため、角部3ac近傍の溶射層5と金属部212との隙間Gが、図4や図5の間隙Gよりも大きくなる。これにより、加締め応力が鍔部3aの側面3as上に設けた溶射層5に対して、鍔部3aの側面3asに沿った方向に加わったとしても、角部3ac近傍の溶射層5に金属部212が当接しないため、溶射層5が鍔部3aの側面3asから剥離することが確実に防止される。
図7は、図4のプロテクタ200のさらに別の変形例を示す。なお、図7において、プロテクタ230以外の構成は第1の実施形態に係るガスセンサ100と同一である。
図7において、プロテクタ230は、図4に示すプロテクタ200と同一の金属部232及びプロテクタ部234を有すると共に、さらに、別の変形例では、金属部232から後端側へ向かって筒状に延びるガイド部232zを一体に有する。
そして、金属部232と角部3a近傍の溶射層5との間に隙間Gが生じる理由は、図4に示すプロテクタ200と同様の理由である。
ここで、ガイド部232zの外径は、主体金具20の受け面20eの内径dよりわずかに小さく、プロテクタ230を主体金具20の後端側から主体金具20内に配置する際、ガイド部232zが主体金具20の内側面に沿うので、プロテクタ230と主体金具20との芯合わせを確実に行うことができる。又、ガイド部232zが主体金具20と鍔部3aの側面3asとの間に挟持されるので、プロテクタ230がしっかりと主体金具20に保持される。
なお、主体金具20の後端側を加締めてガスセンサ素子3を先端側に押圧する際、ガイド部232zが鍔部3aの側面3asに設けられた溶射層5の外表面5asに当接する場合があるが、溶射層5に対して加締め応力のような軸線O方向に加わる応力よりも十分小さい応力しかかからないので、溶射層5が鍔部3aの側面3asから剥離するおそれはない。
次に、図8〜図10を参照し、本発明の第2の実施形態に係るガスセンサ110について説明する。
図8は、第2の実施形態に係るガスセンサ110を軸線O方向に沿う面で切断した断面構造を示し、図1のガスセンサ100の断面構造に対応している。なお、ガスセンサ110は、パッキン300(特許請求の範囲の金属部に相当)及び主体金具20の先端部20f2の構成、並びにパッキン300と別体のプロテクタ7を有すること以外の構成は第1の実施形態に係るガスセンサ100と同一であるので、ガスセンサ100と同一構成部分について同一符号を付して説明を省略する。
図8において、パッキン300は、受け面20eに当接し先端側へ向かって窄まるテーパ形状を有する。パッキン300は鍔部3aと受け面20eとの間に係合する。
又、主体金具20の先端部20f2には金属製(ステンレスなど)で筒状のプロテクタ7(パッキン300と別体)が固定され、主体金具20から突出するガスセンサ素子3の先端がプロテクタ7で覆われている。このプロテクタ7は、排気ガスをプロテクタ7の内部に取り込むための複数の孔部を有している。
図9は、図8の部分拡大図である。パッキン300は、パッキン300自体の形状、及び第1の実施形態のプロテクタ200(図4参照)においてプロテクタ部204を設けないこと以外は同一の構成を有する。従って、第1の実施形態のプロテクタ200と同様に、パッキン300の後端向き面300rは直線Lに沿う平坦となるが、鍔部3aの側面3asと先端向き面3afとを曲面にて接続する(つまり、角部3acに丸みを付ける)ことで、角部3ac近傍の溶射層5とパッキン300との間に隙間Gが生じる。これにより、加締め応力が鍔部3aの側面3as上に設けた溶射層5に対して、鍔部3aの側面3asに沿った方向に加わったとしても、角部3acの溶射層5にパッキン300が当接しないため、溶射層5が鍔部3aの側面3asから剥離することが防止される。なお、パッキン300の後端向き面300rは、鍔部3aの側面3asよりも径方向内側にて、鍔部3aの先端向き面3af上に設けられた溶射層5の外表面5afと接することになる。また、パッキン300の外側面300yが、鍔部3aの側面3asに設けられた溶射層5の外表面5asに対して一部が径方向外側にはみ出しており、一部が径方向内側に配置されている。このように、パッキン300の外側面300yが鍔部3aの側面3asに設けられた溶射層5の外表面5asに跨って配置されていたとしても、パッキン300の外側面300yとパッキン300の先端向き面300fとを繋ぐ角部300jが鍔部3aの側面3as上に設けられた溶射層5の外表面5asよりも径方向外側にはみ出しているため、パッキン300が主体金具20に対して径方向に位置ズレを起こし難い。又、受け面20eには、パッキン300の先端向き面300fが接している。
図10は、図9のパッキン300の変形例を示す。なお、図10のパッキン310は、図5のプロテクタ210においてプロテクタ部214を設けないこと以外は同一の構成を有する。図5のプロテクタ210と同様に、鍔部3a2の側面3as2先端向き面3af2とは曲面にて接続されていないが、パッキン310を径方向外側に向かって厚みを薄くすることで、角部3ac2近傍の溶射層5とパッキン310との間に隙間Gが生じる。これにより、加締め応力が鍔部3a2の側面3as2上に設けた溶射層5に対して、鍔部3a2の側面3as2に沿った方向に加わったとしても、角部3ac2の溶射層5にパッキン310が当接しないため、溶射層5が鍔部3a2の側面3as2から剥離することが防止される。なお、パッキン310の後端向き面310rは、鍔部3a2の側面3as2よりも径方向内側にて、鍔部3a2の先端向き面3af2上に設けられた溶射層5の外表面5af2と接することになる。また、パッキン310の外側面310yが、鍔部3a2の側面3as2に設けられた溶射層5の外表面5as2に対して一部が径方向外側にはみ出しており、一部が径方向内側に配置されている。このように、パッキン310の外側面310yが鍔部3a2の側面3as2に設けられた溶射層5の外表面5as2に跨って配置されていたとしても、パッキン310の外側面310yとパッキン310の先端向き面310fとを繋ぐ角部310jが鍔部3a2の側面3as2上に設けられた溶射層5の外表面5as2よりも径方向外側にはみ出しているため、パッキン310が主体金具20に対して径方向に位置ズレを起こし難い。又、受け面20eには、パッキン310の先端向き面310fが接している。
なお、第2の実施形態においても、第1の実施形態(図6)と同様に、パッキン310を径方向外側に向かって厚みを薄くすると共に、鍔部3aの側面3asと先端向き面3afとを曲面にて接続し、隙間Gをより大きくしてもよい。又、第2の実施形態においても、第1の実施形態(図7)と同様に、パッキン300から後端側へ向かって筒状に延びるガイド部を一体に有してもよい。
図11は、図9のパッキン300の別の変形例を示す。なお、図11のパッキン320は、厚みが一定で、その径方向外側面320yが後端向き面320rと直角な一般的な形状のパッキンである。又、鍔部3a2は図5の例と同一形状であり、その先端向き面3af2は平坦で図11の断面を見たときにほぼ直線Lに沿っている。そして、直線L(溶射層の外表面5af2)は軸線O方向とθの角度をなしている。なお、図11の場合において、主体金具の受け面20eが軸線O方向となす角度は、図9の場合における受け面20eが軸線O方向となす角度よりも大きい。
一方、パッキン320の後端向き面320rに平行な直線Lは、軸線O方向とθの角度をなしていて、θ>θに設定されている。
このため、パッキン320の後端向き面320rが第1の実施形態における金属部202のように(図4参照)平坦であっても、パッキン320が角部3ac2近傍の溶射層5から軸線方向に離れて角部3ac2近傍の溶射層5とパッキン320との間に隙間Gが生じる。これにより、加締め応力が鍔部3a2の側面3as2上に設けた溶射層5に対して、鍔部3a2の側面3as2に沿った方向に加わったとしても、角部3ac2の溶射層5にパッキン320が当接しないため、溶射層5が鍔部3a2の側面3as2から剥離することが防止される。なお、パッキン320の後端向き面320rは、鍔部3a2の側面3as2よりも径方向内側にて、鍔部3a2の先端向き面3af2上に設けられた溶射層5の外表面5af2と接することになる。
また、パッキン320の外側面320yが、鍔部3a2の側面3as2に設けられた溶射層5の外表面5as2に対して一部が径方向外側にはみ出しており、一部が径方向内側に配置されている。このように、パッキン320の外側面320yが鍔部3a2の側面3as2に設けられた溶射層5の外表面5as2に跨って配置されていたとしても、パッキン320の外側面320yとパッキン320の先端向き面320fとを繋ぐ角部320jが鍔部3a2の側面3as2上に設けられた溶射層5の外表面5as2よりも径方向外側にはみ出しているため、パッキン310が主体金具20に対して径方向に位置ズレを起こし難い。又、受け面20eには、パッキン320の先端向き面320fが接している。
なお、パッキン320の後端向き面320rに溶射層5の外表面5af2が押付けられると、両者の接点Pにて後端向き面320rが変形して外表面5af2に馴染み、接点Pでは後端向き面320rと外表面5af2とが同一面上にあり、上記したθ=θとなる。そこで、接点Pより径方向外側の部分において、θを規定することとする。従って、接点Pより径方向外側におけるθが、特許請求の範囲における「金属部と溶射層の外表面とが接する部分より径方向外側において、金属部の後端向き面と軸線方向とのなす角度」に相当する。
なお、図11の例では、パッキン320として一般的な形状のパッキンを用いているので、部品コストを低減することができるが、これに限らず、図10のパッキン310のように径方向外側に向かって厚みを薄くしたものを用いてもよい。
本発明は上記実施形態に限定されず、本発明の思想と範囲に含まれる様々な変形及び均等物に及ぶことはいうまでもない。
例えば、第1の実施形態の図4、図6、図7、及び第2の実施形態の図9では、鍔部3aの側面3asと先端向き面3afとを曲面にて接続している(つまり、角部3acに丸みを帯びている)が、鍔部3aの側面3asと先端向き面3afとを平面にて接続していても(つまり、角部3acが鍔部の先端向き面3afと所定の角度を持って面取りされていても)よい。
さらに、上記実施形態の図2では、外側電極3cはガスセンサ素子3の鍔部3aよりも先端側全体に形成されているが、鍔部3aよりも先端側の一部に形成されていてもよい。
3 ガスセンサ素子
3a、3a2 鍔部
3af、3af2 鍔部の先端向き面
3as、3as2 鍔部の側面
3ac、3ac2 鍔部の角部
3c(3cs) 外側電極
3s 素子本体
5 溶射層
5as、5af、5af2 溶射層の外表面
100、110 ガスセンサ
20 主体金具
20e 主体金具の受け面
200、210、230、300、310、320 プロテクタ(パッキン)
202、212、232、300、310、320 金属部
202y、212y、232y、300y、310y、320y 金属部の外側面
202f、212f、232f、300f、310f、320f 金属部の先端向き面
202j、212j、300j、310j、320j 金属部の外側面と先端向き面とを繋ぐ角部
202r、212r、300r、310r、320r 金属部の後端向き面
204、214、234 プロテクタ部
O 軸線
G 隙間(間隙)
金属部の後端向き面と軸線方向とのなす角度 θ1
溶射層の外表面と軸線方向とのなす角度 θ2

Claims (5)

  1. 軸線方向に延び、先端側が被検出ガスに晒されると共に後端側に向かって開口し、かつ径方向外側に突出する鍔部を有する有底筒状の素子本体と、前記鍔部より先端側の先端部で前記素子本体の外表面に設けられた外側電極と、を有するガスセンサ素子と、
    前記ガスセンサ素子を径方向外側から取り囲むと共に、前記鍔部の先端向き面に対向する、先端側に向かって傾斜するテーパ状の受け面を自身の内面に有する筒状の主体金具と、
    前記鍔部の先端向き面と前記受け面との間に介装される環状の金属部と、を備えたガスセンサであって、
    前記外側電極を覆う多孔質の溶射層が、前記素子本体の前記先端部から前記先端向き面を経て少なくとも前記鍔部の側面まで形成され、
    前記軸線方向に沿う断面を見たときに、
    前記金属部の径方向外側面と前記金属部の先端向き面とを繋ぐ角部は、前記鍔部の前記側面上に設けられた前記溶射層の外表面と前記軸線方向に重なっているか又は該外表面より径方向外側にはみ出しつつ、前記受け面に接すると共に、
    前記金属部の後端向き面と前記鍔部の前記先端向き面上に設けられた前記溶射層の外表面とは、前記鍔部の側面よりも径方向内側のみにて接するガスセンサ。
  2. 前記鍔部の前記側面と前記鍔部の前記先端向き面とは、曲面又は平面にて接続されてなる請求項1に記載のガスセンサ。
  3. 前記金属部と前記溶射層の外表面とが接する部分より径方向外側において、前記金属部の後端向き面と前記軸線方向とのなす角度は、前記溶射層の外表面と前記軸線方向とのなす角度より大きくなっている請求項1又は2に記載のガスセンサ。
  4. 前記金属部は、径方向外側に向かって厚みが薄くなっている請求項1〜3のいずれかに記載のガスセンサ。
  5. 前記金属部は、前記金属部から先端側に延びて前記ガスセンサ素子を自身の内部に収容する筒状のプロテクタ部を一体に有する請求項1〜4のいずれかに記載のガスセンサ。
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