JP5931630B2 - インジェクタシステム及び加圧水型原子力プラントの蒸気発生器への冷却水供給方法 - Google Patents

インジェクタシステム及び加圧水型原子力プラントの蒸気発生器への冷却水供給方法 Download PDF

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Description

本発明は、加圧水型原子力プラントの蒸気発生器に対して冷却水を供給するインジェクタシステム、及び、該インジェクタシステムを用いた加圧水型原子力プラントの蒸気発生器への冷却水供給方法に関する。
原子力発電プラントにおける原子力プラントの蒸気発生器に注水を行う手段としては、蒸気インジェクタを利用することが挙げられる。この蒸気インジェクタは、高圧の液体を噴出する液体ノズルと蒸気を噴射するミキシングノズルとを有し、ミキシングノズルからの蒸気を液体に凝縮させて負圧を生成することにより、高圧液体を吸い込み液体を噴射するものである。
このような蒸気インジェクタを用いた原子炉内への注水技術は、例えば特許文献1に開示されている。この注水技術は、沸騰水型(BWR:Boiling Water Reactor)原子力発電プラントに関するものであり、給水ポンプを用いて昇圧した水を原子炉内に供給することとしている。
特開2007−232397号公報
ところで、原子力発電プラントに不測の事態が生じ、原子炉内の蒸気発生器内に注水を行う必要が生じた場合には、無電源で可動できる注水手段を利用できることが好ましい。ところが、上記特許文献1に記載の技術では、水を昇圧するための給水ポンプの電源を要するため、無電源の要請に適合しない。
また、沸騰水型原子力発電プラントの場合、高圧状態の水を保持したサブプレッションプールを有しているため、当該サブプレッションプールの高圧水を注水用インジェクタに利用する方法が挙げられる。ところが、加圧水型(PWR:Pressurized Water Reactor)原子力発電プラントの場合には、上記サブプレッションプールを有していない。したがって、注水用インジェクタに対して高い圧力の水を供給することが困難であった。そのため、インジェクタ内において蒸気が凝縮することによって生じる負圧が適切に生成されるまでの間、十分な流速を確保することができず、即ち、起動時に十分な流速の水流を生成することが困難であるという問題があった。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであって、加圧水型原子力プラントの蒸気発生器に注水を行う場合に、無電源で起動時に十分な流速の水流を確保することが可能なインジェクタシステム、及び、該インジェクタシステムを用いた加圧水型原子力プラントの蒸気発生器への冷却水供給方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は以下の手段を提供している。
即ち、本発明に係るインジェクタシステムは、加圧水型原子力プラントの蒸気発生器と、供給される冷却水に、供給される駆動用気体を凝縮させることで負圧を生成し、前記冷却水を前記蒸気発生器内に噴出する注水用インジェクタと、前記注水用インジェクタに供給される前記冷却水が貯留された貯水ピットと、前記貯水ピットの前記冷却水を前記注水用インジェクタに導入するとともに開閉可能とされた駆動水ラインと、流体が貯留される流体源を有し、該流体源から流通される流体に基づいて前記注水用インジェクタに前記冷却水を供給することで初期水流を生成する初期水流生成部と、を備えることを特徴とする。
このインジェクタシステムにおいては、前記蒸気発生器の蒸気が該蒸気の圧力によって流通し、開閉可能とされた駆動蒸気ラインをさらに備え、前記駆動用気体は、前記駆動蒸気ラインを介して供給される前記蒸気発生器の蒸気であることが好ましい。
このような特徴のインジェクタシステムによれば、無電源で初期水流生成部によりインジェクタ内に冷却水の初期水流を形成することができる。これによって、起動時の水流を確保することが可能となる。
また、本発明に係る注水用インジェクタにおいて、前前記流体源は、加圧気体が予め貯留された加圧流体タンクであって、前記初期水流生成部は、前記加圧流体タンクの前記加圧気体が該加圧気体の圧力により流通し、開閉可能とされた誘引用気体ラインと、前記誘引用気体ラインを介して供給される前記加圧気体によって前記貯水ピットから誘引した前記冷却水を前記注水用インジェクタに供給する起動用エジェクタ又は起動用インジェクタと、を有することが好ましい。
この場合、本発明に係る加圧水型原子力プラントの蒸気発生器への冷却水供給方法は、このインジェクタシステムを用いた加圧水型原子力プラントの蒸気発生器への冷却水供給方法であって、前記駆動蒸気ライン及び前記駆動水ラインを閉状態とするとともに前記誘引用気体ラインを開状態とすることで、前記起動用エジェクタ又は起動用インジェクタにより供給される前記冷却水によって該注水用インジェクタ内に初期水流を生成する初期水流生成工程と、該初期水流生成工程の後に前記駆動蒸気ライン及び前記駆動水ラインを開状態とすることで、前記注水用インジェクタに前記駆動水ラインを介しての前記冷却水を導入する駆動水導入工程と、該駆動水導入工程の後に、前記誘引用気体ラインを閉状態とすることで、前記駆動水ラインを介して前記注水用インジェクタに供給される前記冷却水のみを前記蒸気発生器内に供給する定常給水移行工程とを備えることが好ましい。
これにより、加圧流体タンクからの加圧流体によって貯水ピットから冷却水を誘引し、当該冷却水を注水用インジェクタに供給することで、注水用インジェクタ内に無電源で適切な初期水流を形成することができる。
さらに、本発明に係る注水用インジェクタは、前記駆動蒸気ライン内の液体を前記貯水ピットに導く第一気液分離部と、前記誘引用気体ライン内の液体を前記貯水ピットに導く第二気液分離部と、をさらに備えることが好ましい。
これによって、注水用インジェクタに供給される蒸気に液が混ざらないため、注水用インジェクタの動作を安定させることができる。また、起動用エジェクタに供給される気体に液が混ざらないため、起動用エジェクタの動作を安定させることができる。
また、本発明に係る注水用インジェクタは、前記駆動蒸気ライン内を流通する前記蒸気の流量を計測する第一流量計測部と、前記誘引用気体ライン内を流通する前記圧力流体の流量を計測する第二流量計測部と、をさらに備えることが好ましい。
これら第一流量計測部と第二流量計測部によって検出することで、各ライン開閉のタイミングの目安を取得することができる。
一方、本発明に係るインジェクタシステムにおいては、前記流体源は、前記貯水ピットの前記冷却水が加圧状態で貯留される加圧水タンクであって、前記初期水流生成部が、前記加圧水タンクに貯留された前記冷却水を該冷却水の圧力により前記注水用インジェクタに供給するとともに開閉可能とされた加圧水供給ラインをさらに有し、前記加圧水タンクに前記貯水ピットの前記冷却水を導入して該冷却水を加圧する加圧水生成部をさらに備え、該加圧水生成部は、前記蒸気発生器の前記蒸気が該蒸気の圧力により流通し、開閉可能とされた誘引用蒸気ラインと、該誘引用蒸気ラインを介して供給される前記蒸気に基づいて前記貯水ピットから誘引した前記冷却水を前記加圧水タンクに供給する起動用エジェクタ又は起動用インジェクタと、を有するものであってもよい。
この際、前記加圧水生成部が、前記蒸気発生器の蒸気を該蒸気の圧力により前記加圧水タンク内に供給し、開閉可能とされた加圧用蒸気ライン、をさらに有することが好ましい。
この場合、本発明に係る加圧水型原子力プラントの蒸気発生器への冷却水供給方法は、このインジェクタシステムを用いた加圧水型原子力プラントの蒸気発生器への冷却水供給方法であって、前記加圧水供給ラインを閉状態とするとともに前記誘引用蒸気ラインを開状態として、前記起動用エジェクタ又は起動用インジェクタによって前記加圧水タンクに前記冷却水を供給するタンク水導入工程と、該タンク水導入工程の後に前記誘引用蒸気ラインを閉状態とするとともに前記加圧用蒸気ラインを開状態として、前記加圧水タンクに前記蒸気を供給するタンク加圧工程と、該タンク加圧工程の後に前記加圧水供給ラインを開状態とすることで、該加圧水供給ラインを介して供給される前記冷却水によって前記注水用インジェクタ内に初期水流を生成する初期水流生成工程と、該初期水流生成工程の後に前記駆動蒸気ライン及び前記駆動水ラインを開状態とすることで、前記注水用インジェクタに前記駆動水ラインを介しての前記冷却水を導入する駆動水導入工程と、該駆動水導入工程の後に、前記加圧水供給ラインを閉状態とすることで、前記駆動水ラインを介して前記注水用インジェクタに供給される前記冷却水のみを前記蒸気発生器内に供給する定常給水移行工程を備えることが好ましい。
蒸気発生器からの蒸気によって貯水ピットから冷却水を誘引し、当該冷却水を加圧水タンクに供給し、さらに、蒸気発生器からの蒸気によって加圧水タンクを加圧することで、加圧水タンクに冷却水を高圧状態で貯留することができる。さらに、当該高圧状態の冷却水を注水用インジェクタに供給することで、注水用インジェクタ内に無電源で適切な初期水流を形成することができる。
本発明のインジェクタシステム及び加圧水型原子力プラントの蒸気発生器への冷却水供給方法によれば、注水用インジェクタ内に初期水流を生成することで、無電源で起動時に十分な流速の水流を確保することが可能となる。
本発明の第一実施形態に係るインジェクタシステムの系統を示す模式構成図である。 図1の注水用インジェクタを模式的に説明する縦断面図である。 本発明の第一実施形態に係るインジェクタシステムに係る加圧水型原子力プラントの蒸気発生器への冷却水供給方法の手順を説明するフローチャートである。 本発明の第一実施形態に係るインジェクタシステムの変形例の系統を示す模式構成図である。 本発明の第二実施形態に係るインジェクタシステムの系統を示す模式構成図である。 本発明の第二実施形態に係るインジェクタシステムに係る加圧水型原子力プラントの蒸気発生器への冷却水供給方法の手順を説明するフローチャートである。
以下、本発明の第一実施形態のインジェクタシステム100及び該インジェクタシステムを用いた加圧水型原子力プラントの蒸気発生器への冷却水供給方法について、図1から図3を参照して詳細に説明する。
図1に示す注水用インジェクタ20システムは、加圧水型(PWR:Pressurized Water Reactor)原子力発電プラントの蒸気発生器10に冷却水Wを供給するためのシステムである。
このインジェクタシステム100は、蒸気発生器10と、駆動蒸気ライン13と、注水用インジェクタ20と、吐出ライン25と、貯水ピット30と、駆動水ライン31と、冷却水供給ライン33と、オーバーフローライン35と、初期水流生成部40とを備えている。
蒸気発生器10は、原子炉から取り出した熱で蒸気を発生させる装置であって、原子炉からの熱を別途供給される水と熱交換することによって当該水を蒸発させて蒸気を得るようになっている。
駆動蒸気ライン13は、蒸気発生器10で発生した蒸気を導く管路であって、該蒸気発生器10で発生した蒸気が該蒸気の圧力によって流通する。例えば、蒸気の圧力は1〜10MPaとされ、流量は1kg/s〜300kg/sとされることが好ましい。
この駆動蒸気ライン13の中途には、該駆動蒸気ライン13内の蒸気の流路を開閉する駆動蒸気開閉弁14が設けられている。これによって駆動蒸気ライン13は、その内部を蒸気が流通可能又は流通不能となるように開閉可能な構成とされている。
さらに、駆動蒸気ライン13における駆動蒸気開閉弁14の下流側には、駆動蒸気ライン13内を流通する流体の流通方向を蒸気発生器10から注水用インジェクタ20側に向けた方向のみに規制する駆動蒸気逆止弁15が設けられている。
注水用インジェクタ20は、該駆動蒸気ライン13の他端に接続された蒸気インジェクタであって、該駆動蒸気ライン13から供給される駆動用ガスとしての蒸気を、別途供給される冷却水Wに凝縮させることで負圧を生成し、該冷却水Wを噴出する。
この注水用インジェクタ20は、詳しくは図2に示すように、ミキシングノズル21と、液体ノズル22、と、ディフューザ23を備えている。
ミキシングノズル21は、軸線Oを中心とした円筒状をなしており、後端側(図2の右側)から前端側(図2の左側)に向かうに従って外周面及び内周面が漸次縮径するテーパ形状をなしている。このミキシングノズル21はその後端が駆動蒸気ライン13に接続された蒸気導入口21aとされており、これによって駆動蒸気ライン13を流通する蒸気がミキシングノズル21の蒸気導入口21aから該ミキシングノズル21内に供給されるようになっている。
液体ノズル22はミキシングノズル21の内側に同軸に配置された円筒形状をなしている。この液体ノズル22の後端は、冷却水Wが供給される液体導入口22aとされている。液体ノズル22にはこの液体導入口22aを介して冷却水Wが内部に供給されるようになっている。
なお、ミキシングノズル21には、液体ノズル22よりも先端側に、外周面及び内周面を貫通するオーバーフロー排水口21bが周方向に間隔をあけて複数(本実施形態では2つ)が形成されている。
ミキシングノズル21の先端には、該ミキシングノズル21と連続するようにして軸線Oを中心とした円筒状をなすディフューザ23が接続されている。このディフューザ23は、その外周面及び内周面が後端側から先端側に向かうに従って漸次拡径するテーパ状をなしている。このディフューザ23の先端開口は、冷却水Wを外部に向けて噴出する吐出口23aとされている。
なお、ディフューザ23とミキシングノズル21との境界は、注水用インジェクタ20内を流通する混合流体の流路が最も狭小となるスロート部24である。
吐出ライン25は、その一端が注水用インジェクタ20の吐出口23aに接続された管路であって、上記インジェクタから噴出される冷却水Wが該冷却水Wの圧力によって流通する。この吐出ライン25の他端は蒸気発生器10の内部に連通するように接続されており、これによって吐出ライン25を介して蒸気発生器10内部に冷却水Wを供給できるようになっている。
この吐出ライン25の中途には、該吐出ライン25内の冷却水Wの流路を開閉する吐出開閉弁26が設けられている。これによって吐出ライン25は、その内部を冷却水Wが流通可能又は流通不能となるように開閉可能な構成とされている。
さらに、吐出ライン25における吐出開閉弁26の下流側には、吐出ライン25内を流通する流体の流通方向を注水用インジェクタ20側から蒸気発生器10側に向けた方向のみに規制する吐出逆止弁27が設けられている。これによって、蒸気発生器10内で発生した蒸気が吐出ライン25内を注水用インジェクタ20に向かって流通してしまうことを防止している。
貯水ピット30は、蒸気発生器10の外部に設置された冷却水Wを貯留するためのピットである。この貯水ピット30は、その内部空間に冷却水Wが貯留されており、該内部空間は大気に開放されている。したがって、貯水ピット30内の冷却水Wには別途圧力が付与されてはおらず、該冷却水Wを貯水ピット30外に導出するには、別途外力を作用させる必要がある。
駆動水ライン31は、一端が貯水ピット30内の冷却水Wに浸漬された管路であって、該冷却水Wが流通可能に構成されている。
この駆動水ライン31の中途には、該駆動水ライン31内の冷却水Wの流路を開閉する駆動水開閉弁32が設けられている。これによって駆動水ライン31は、その内部を冷却水Wが流通可能又は流通不能となるように開閉可能な構成とされている。
冷却水供給ライン33は、蒸気駆動水ライン31の他端に接続された管路であって、その他端は注水用インジェクタ20における液体ノズル22の液体導入口22aに接続されている。この冷却水供給ライン33及び駆動水開閉弁32が開状態とされた駆動水ライン31を介して、注水用インジェクタ20の液体導入口22aと冷却水Wピット内の冷却水Wとが連通状態とされる。即ち、本実施形態では、上記駆動水ライン31は、冷却水供給ライン33を介して貯水ピット30の冷却水Wを注水用インジェクタ20に導入可能とされている。
また、冷却水供給ライン33の中途には、冷却水供給ライン33内を流通する流体の流通方向を貯水ピット30側から注水用インジェクタ20側に向けた方向のみに規制する冷却水供給逆止弁34が設けられている。これによって、注水用インジェクタ20内の冷却水Wが冷却水供給ライン33内を貯水ピット30に向かって流通してしまうことを防止している。
オーバーフローライン35は、その一端が注水用インジェクタ20のオーバーフロー排水口21bに接続されるとともに他端が貯水ピット30の内部に向けて開口する管路である。このオーバーフローライン35には、注水用インジェクタ20のオーバーフロー排水口21bを介して該注水用インジェクタ20内の冷却水Wが導入可能とされている。このようにオーバーフローライン35に導入された冷却水Wは該オーバーフローライン35の他端から貯水ピット30内に吐出される。
オーバーフローライン35の中途には、オーバーフローライン35内の冷却水Wの流路を開閉するオーバーフロー開閉弁37が設けられている。これによってオーバーフローライン35は、その内部を冷却水Wが流通可能又は流通不能となるように開閉可能な構成とされている。
さらに、オーバーフローライン35におけるオーバーフロー開閉弁37の上流側には、オーバーフローライン35内を流通する流体の流通方向を注水用インジェクタ20側から貯水ピット30側に向けた方向のみに規制するオーバーフロー逆止弁36が設けられている。これによって、貯水ピット30内の冷却水Wがオーバーフローライン35内を注水用インジェクタ20に向かって流通してしまうことを防止している。
初期水流生成部40は、注水用インジェクタ20システム起動時に、注水用インジェクタ20内に初期水流を生成する役割を有している。この初期水流生成部40は、加圧流体タンク41(流体源)と、誘引用気体ライン42と、起動用エジェクタ45と、冷却水誘引ライン46と、誘引水吐出ライン47とを有している。
加圧流体タンク41は、内部に大気圧よりも高圧に加圧された気体が貯留されたタンクである。この気体としては、例えば窒素等の不活性ガスが用いられる。この加圧流体タンク41は、予め高圧状態の気体が封止された状態で設置されている。なお、加圧流体タンク41に、ガスに代えて高圧の液体を貯留してもよい。
誘引用気体ライン42は、一端が加圧流体タンク41の内部に連通するように接続された管路である。この誘引用気体ライン42内には、加圧流体タンク41内の気体が該気体の圧力によって流通する。
この誘引用気体ライン42の中途には、該誘引用気体ライン42内の気体の流路を開閉する誘因用気体開閉弁43が設けられている。これによって誘引用気体ライン42は、その内部を気体が流通可能又は流通不能となるように開閉可能な構成とされている。
起動用エジェクタ45は、誘引源となる第一の流体の供給によって、誘引対象となる第二の流体を誘引して第一の流体とともに吐出する装置である。本実施形態の起動用エジェクタ45は、上記誘引用気体ライン42の他端に連通状態で接続されており、当該誘引用気体ライン42を介して供給される気体が第一の流体として作用する。また、この起動用エジェクタ45には、一端が貯水ピット30内の冷却水Wに浸漬された管路である冷却水誘引ライン46の他端が接続されており、該冷却水誘引ライン46を介して第二の流体としての冷却水Wが起動用エジェクタ45内に誘引されるようになっている。このようにして起動用エジェクタ45は、誘引用気体ライン42を介して供給される気体によって冷却水誘引ライン46を介して誘引した冷却水Wを吐出するようになっている。
また、この起動用エジェクタ45には、管路としての誘引水吐出ライン47の一端が接続されており、起動用エジェクタ45から吐出される冷却水Wは該誘引水吐出ライン47内に導入されるようになっている。また、誘引水吐出ライン47の他端は、冷却水Wラインに接続されており、これによって、起動用エジェクタ45を介して吐出される冷却水Wは、誘引水吐出ライン47を介して冷却水Wライン、及び注水用インジェクタ20に導入されるようになっている。
次に以上のような構成の注水用インジェクタ20システムを用いた蒸気発生器10への冷却水供給方法について説明する。図3に示すように、当該冷却水供給方法は、初期水流生成工程S11と、駆動水導入工程S12と、定常給水移行工程S13とを備えている。
本実施形態の冷却水供給方法を実行する前提として、駆動蒸気ライン13、吐出ライン25、誘引用気体ライン42、駆動水ライン31はそれぞれ閉状態とされており、オーバーフローライン35は開状態とされている。
最初に初期水流生成工程S11を行う。この初期水流生成工程S11では、駆動蒸気ライン13及び駆動水ライン31を閉状態とした状態で、誘引用気体ライン42のみを開状態とする。
これによって、加圧流体タンク41内の加圧状態の気体を誘引用気体ライン42を介して起動用エジェクタ45に送り込む。これによって、当該気体を誘引源として、冷却水誘引ライン46を介して貯水ピット30の冷却水Wが起動用エジェクタ45内に誘引される。その結果、起動用エジェクタ45から気体とともに冷却水Wが吐出され、このように吐出された冷却水Wは、該冷却水Wの圧力によって誘引水吐出ライン47及び冷却水供給ライン33を介して注水用インジェクタ20の液体ノズル22の液体導入口22aに供給される。
このように注水用インジェクタ20内に供給された冷却水Wは、液体ノズル22の先端からミキシングノズル21内に導入された後、オーバーフロー排水口21bを介して注水用インジェクタ20外に流出する。即ち、注水用インジェクタ20の吐出口23aに接続された吐出ライン25は閉状態とされているため、ミキシングノズル21内の冷却水Wは全てオーバーフロー排水口21bから外部に流出する。そして、オーバーフロー排水口21bから注水用インジェクタ20外部に流出した冷却水Wは、オーバーフローライン35を介して貯水ピット30に導入され、即ち、貯水ピット30内に還流される。
このように、初期水流生成工程S11では、加圧流体タンク41内の気体の圧力に基づいて、冷却水Wが貯水ピット30、冷却水誘引ライン46、起動用エジェクタ45、誘引水吐出ライン47、冷却水供給ライン33、注水用インジェクタ20、オーバーフローライン35を順次流通して貯水ピット30に還流する。これによって、注水用インジェクタ20内には、液体ノズル22及びミキシングノズル21を順次流通する初期水流が生成される。この初期水流の流量は、加圧流体タンク41から供給される気体の圧力に依存するため、加圧流体タンク41内の気体を予め高圧に設定することにより、注水用インジェクタ20内に速やかに高圧の初期水流を生成することができる。
次いで、駆動水導入工程S12を行う。この駆動水導入工程S12では、駆動蒸気ライン13及び駆動水ライン31を開状態とする。即ち、まず駆動蒸気ライン13を開状態とすることによって、該駆動蒸気ライン13を介して蒸気発生器10内の蒸気が、注水用インジェクタ20におけるミキシングノズル21の蒸気導入口21aに供給される。これによって、注水用インジェクタ20内では蒸気が先端側に向かって流通し、初期水流として蒸気インジェクのミキシングノズル21内を流通している冷却水Wと当該蒸気との間で熱交換が行われる。その結果、蒸気の熱が冷却水Wに奪われる結果、当該蒸気はミキシングノズル21内で凝縮して水となり冷却水Wに混ざり込む。この蒸気の凝縮によって、ミキシングノズル21内には負圧が生成される。
なお、この際、駆動蒸気ライン13には駆動蒸気逆止弁15が設けられているため、加圧気体タンク41の圧力による冷却水Wが駆動蒸気ライン13を経由して蒸気発生器10側に流通してしまうことはない。
そして、上記駆動蒸気ライン13を開状態とするのと同時に、又は、遅れて駆動水ライン31を開状態とすると、上述のようにミキシングノズル21内に生成された負圧により、注水用インジェクタ20内と冷却水供給ライン33及び駆動水ライン31を介して連通状態とされた貯水ピット30の冷却水Wが吸い込まれる。即ち、当該負圧に基づいて、貯水ピット30の冷却水Wが冷却水供給ライン33及び駆動水ライン31を介して注水用インジェクタ20内に引き込まれるように供給される。これによって、注水用インジェクタ20内には、初期水流に加えて、負圧に基づく冷却水Wの水流が生成され、即ち、注水用インジェクタ20内に駆動水ライン31を介しての冷却水Wが、該注水用インジェクタ20を駆動するための駆動水として導入される。
なお、このように駆動水ライン31を開状態とする前には、誘引気体用ライン42を閉状態とすることが好ましい。これによって、加圧気体タンク41の気体が貯水ピット30側に流入してしまうことを防止できる。
次いで、定常給水移行工程S13を行う。この定常給水移行工程S13では、誘引用気体ライン42を閉状態とする。これによって、加圧タンクからの起動用エジェクタ45への気体の供給が停止されるとともに、該起動用エジェクタ45による冷却水Wの誘引が停止される。したがって、起動用エジェクタ45による注水用インジェクタ20への冷却水Wの供給が停止し、上記負圧に基づく駆動水ライン31を介しての冷却水Wのみが注水用インジェクタ20に供給される。
そして、上記誘引用気体ライン42を閉状態とするのと同時に、又は遅れて吐出ライン25を開状態とすることで、駆動水ライン31及び冷却水Wラインを介して注水用インジェクタ20内に供給される駆動水としての冷却水Wのみが、吐出ライン25を介して蒸気発生器10内へと供給される。なお、ディフューザ23も負圧になれば、オーバーフローライン35のオーバーフロー逆止弁36が閉状態となるため、該オーバーフローライン35を介して貯水ピット30への冷却水Wの流通は停止する。
以上のように、本実施形態の注水用インジェクタ20システム及び冷却水供給方法によれば、無電源で初期水流生成部40によりインジェクタ内に冷却水Wの初期水流を形成することができる。即ち、本実施形態では、加圧流体タンク41からの加圧気体によって貯水ピット30から冷却水Wを誘引し、当該冷却水Wを注水用インジェクタ20に供給することで、注水用インジェクタ20内に無電源で適切な初期水流を形成することができる。これによって、注水用インジェクタ20システム起動時に、無電源で十分な流速の水流を確保することができ、蒸気発生器10内への冷却水Wの供給を効率的に行うことが可能となる。
なお、第一実施形態の注水用インジェクタ20システムの変形例として、例えば図4に示す構成としてもよい。この変形例の注水用インジェクタ20システムでは、第一実施形態の構成に加えて、第一気液分離部81、第二気液分離部83、第一流量計測部85及び第二流量計測部86を備えている。
第一気液分離部81は、駆動蒸気ライン13の中途に設置されており、本変形例では駆動蒸気開閉弁14の下流側に設置されている。この第一気液分離部81は、駆動蒸気ライン13を流通する蒸気のうち水を除去する役割を有している。蒸気から分離された水は、一端が該第一気液分離部81に接続されるとともに他端がオーバーフローライン35に接続された第一気液分離ライン82を介して貯水ピット30へと導入される。
第二気液分離部83は、誘引用気体ライン42の中途に設置されており、本変形例では誘引開閉弁の上流側に設置されている。この第二気液分離部83は、誘引用気体ライン42を流通する気体から水を除去する役割を有している。気体から分離された水は、一端が該第二気液分離部83に接続されるとともに他端が貯水ピット30内に開口する第二気液分離ライン84を介して貯水ピット30へと導入される。
第一流量計測部85は、駆動蒸気ライン13の中途に設置されており、本実施形態では、駆動蒸気開閉弁14と第一気液分離部81との間に設置されている。この第一流量計測部85は、駆動蒸気ライン13内を流通する蒸気の流量を計測する。
第二流量計測部86は、誘引用気体ライン42の中途に設置されており、本実施形態では、第二気液分離部83の上流側に設置されている。この第二流量計測部86は、誘引用蒸気ライン61内を流通する気体の流量を計測する。
このような変形例によれば、第一気液分離部81を備えているため、注水用インジェクタ20に供給される蒸気に液が混ざらず、注水用インジェクタ20の動作を安定させることができる。また、第二気液分離部83を備えているため、起動用エジェクタ45に供給される加圧気体に液が混ざらず、起動用エジェクタ45の動作を安定させることができる。
さらに、第一流量計測部85及び第二流量計測部86に蒸気の流量及び気体の流量を検出することで、各ライン開閉のタイミングの目安を取得することができる。なお、各ライン開閉は、手動により行ってもよいし、第一流量計測部85及び第二流量計測部86の検出結果や予め定めたタイミングに合わせて制御装置が開閉指令を出力して開閉する構成であってもよい。
次に第二実施形態のインジェクタシステム100及び該インジェクタシステムを用いた加圧水型原子力プラントの蒸気発生器10への冷却水供給方法について、図5及び図6を参照して詳細に説明する。この第二実施形態については、第一実施形態と同様の構成要素には同様の符号を付して詳細な説明を省略する。
第二実施形態のインジェクタシステム100は、初期水流生成部50の構成、及び、加圧水生成部60をさらに備えている点で第一実施形態と主に相違する。
第二実施形態のインジェクタシステム100では、駆動蒸気ライン13の上流側の端部に蒸気取出ライン11が設けられており、即ち、駆動蒸気ライン13は蒸気取出ライン11を介して蒸気発生器10に接続されている。この蒸気取出ライン11は、一端が蒸気発生器10に外部から接続されるとともに、他端が駆動蒸気ライン13の上流側の端部に接続された管路であって、蒸気発生器10で発生した蒸気が該蒸気の圧力によって流通する。
この蒸気取出ライン11の中途には、該蒸気取出ライン11内の蒸気の流路を開閉する蒸気取出開閉弁12が設けられている。これによって蒸気取出ライン11は、その内部を蒸気が流通可能又は流通不能となるように開閉可能な構成とされている。
また、蒸気取出ライン11における蒸気取出開閉弁12の下流側には、蒸気取出ライン11内を流通する流体の流通方向を蒸気発生器10から導出される方向のみに規制する蒸気取出逆止弁12aが設けられている。この蒸気取出逆止弁12aによって、冷却水Wが蒸気取出ライン11を介して蒸気発生器10側に流通してしまうことを防止している。
また、第二実施形態のインジェクタシステム200の注水用インジェクタ20は、オーバーフロー排水口21bを有しておらず、オーバーフローライン35の上流側の端部は吐出ライン25における吐出開閉弁26の上流側に接続されている。なお、オーバーフローライン35に第一実施形態のようなオーバーフロー逆止弁36は設けられておらず、また、吐出ライン25に第一実施形態のような吐出逆止弁27は設けられていない。
第二実施形態の初期水流生成部50は、加圧水タンク51(流体源)及び加圧水供給ライン53を備えている。
加圧水タンク51は、内部に高温の液体を貯留可能な高耐圧性を有するタンクであって、後述する加圧水生成部60によって、貯水ピット30の冷却水Wが加圧状態で貯留される。
加圧水供給ライン53は、上記加圧水タンク51に貯留された高圧の冷却水Wを該冷却水Wの圧力により注水用インジェクタ20に導入する役割を有している。本実施形態では、一端が加圧水タンク51の内部と連通状態で接続された冷却水供給ライン33の他端に、加圧水供給ライン53の一端が接続されている。また、加圧水供給ライン53の他端は、冷却水供給ライン33に接続されている。したがって、加圧水供給ライン53は、冷却水流通ライン52を介して導入される冷却水Wを、冷却水供給ライン33を介して注水用インジェクタ20の液体ノズル22における液体導入口22aに導入する。
加圧水供給ライン53の中途には、該加圧水供給ライン53内の冷却水Wの流路を開閉する加圧水開閉弁54が設けられている。これによって加圧水供給ライン53は、その内部を蒸気が流通可能又は流通不能となるように開閉可能な構成とされている。
次に、加圧水生成部60について説明する。この加圧水生成部60は、注水用インジェクタ20システムの起動時に、貯水ピット30の冷却水Wを加圧水タンク51に導入して該冷却水Wを加圧する加圧することで、加圧水タンク51内に高圧の冷却水Wを生成する役割を有している。
この加圧水生成部60は、誘引用蒸気ライン61と、起動用エジェクタ65と、加圧用蒸気ラインと、圧力・水位調整ラインとを備えている。
誘引用蒸気ライン61は、その一端が蒸気取出ライン11の下流側の端部に接続された管路である。誘引用蒸気ライン61内には、蒸気取出ライン11を介して導入される蒸気が該蒸気の圧力によって流通する。
この誘引用蒸気ライン61の中途には、該誘引用蒸気ライン61内の蒸気の流路を開閉する誘引用蒸気開閉弁62が設けられている。これによって誘引用蒸気ライン61は、その内部を蒸気が流通可能又は流通不能となるように開閉可能な構成とされている。
起動用エジェクタ65は第一実施形態のものと同様の構成をなしている。本実施形態の起動用エジェクタ65は、誘引用蒸気ライン61の他端に連通状態で接続されており、当該誘引用蒸気ライン61を介して供給される蒸気が第一の流体として作用する。また、この起動用エジェクタ65には、一端が貯水ピット30内の冷却水Wに浸漬された管路である冷却水誘引ライン66の他端が接続されており、該冷却水誘引ライン66を介して第二の流体としての冷却水Wが起動用エジェクタ65内に誘引されるようになっている。このようにして起動用エジェクタ65は、誘引用蒸気ライン61を介して供給される気体によって冷却水誘引ライン66を介して誘引した冷却水Wを吐出するようになっている。
また、この起動用エジェクタ65には、管路としての誘引水吐出ライン67の一端が接続されており、起動用エジェクタ65から吐出される冷却水Wは該誘引水吐出ライン67内に導入されるようになっている。また、誘引水吐出ライン67の他端は、冷却水流通ライン52の他端に接続されており、これによって、誘引水吐出ライン67を流通する冷却水Wは、冷却水流通ライン52を介して加圧水タンク51に供給されるようになっている。
なお、誘引吐出ライン67の中途には、該誘引吐出ライン67内の冷却水Wの流路を開閉する誘因水開閉弁68が設けられている。これによって加圧用蒸気ラインは、その内部を蒸気が流通可能又は流通不能となるように開閉可能な構成とされている。
加圧用蒸気ラインは、一端が誘引用蒸気ライン61に接続されており、即ち、該誘引用蒸気ライン61及び蒸気取出ライン11を介して蒸気発生器10の内部に接続されている。これによって、加圧用蒸気ライン内には、蒸気発生器10内で発生した蒸気が該蒸気の圧力によって流通する。また、この加圧用蒸気ラインの他端は、加圧水タンク51の内部に連通状態で接続されている。これによって、加圧用蒸気ライン内を流通する蒸気が加圧水タンク51内に供給される。
この加圧用蒸気ラインの中途には、該加圧用蒸気ライン内の蒸気の流路を開閉する加圧用蒸気開閉弁が設けられている。これによって加圧用蒸気ラインは、その内部を蒸気が流通可能又は流通不能となるように開閉可能な構成とされている。
圧力・水位調整用ライン73は、加圧水タンク51内の圧力及び水位を調整する役割を有しており、一端が加圧水タンク51内に連通状態で接続されるとともに他端が大気に開放された管路である。
この圧力・水位調整用ライン73の中途には、該圧力・水位調整用ライン73内の流体の流路を開閉する圧力・水位調整用開閉弁74が設けられている。これによって圧力・水位調整用ライン73は、その内部を流体が流通可能又は流通不能となるように開閉可能な構成とされている。
次に以上のような構成のインジェクタシステム100を用いた蒸気発生器10への冷却水供給方法について説明する。図6に示すように、当該冷却水供給方法は、第一実施形態で説明した初期水流生成工程S11、駆動水導入工程S12及び定常給水移行工程S13に加えて、初期水流生成工程S11の前に、タンク水導入工程S1及びタンク加圧工程S2を備えている。
本実施形態の冷却水供給方法を実行する前提として、蒸気取出ライン11、駆動蒸気ライン13、吐出ライン25、駆動水ライン31、オーバーフローライン35、加圧水供給ライン53、誘引用蒸気ライン61、誘引水吐出ライン67、タンク加圧用蒸気ライン70、圧力・水位調整ラインは閉状態とされている。
最初にタンク水導入工程S1を行う。このタンク水導入工程S1では、蒸気取出ライン11、誘引用蒸気ライン61及び誘引水吐出ライン67を開状態とし、蒸気取出ライン11及び誘引用蒸気ライン61を介して蒸気発生器10内の蒸気を起動用エジェクタ65に送り込む。これによって、当該蒸気を誘引源として、冷却水誘引ライン66を介して貯水ピット30の冷却水Wが起動用エジェクタ65内に誘引される。その結果、起動用エジェクタ65から気体とともに冷却水Wが吐出され、このように吐出された冷却水Wは、該冷却水Wの圧力によって誘引水吐出ライン67及び冷却水流通ライン52を介して加圧水タンク51に導入される。
また、この際、圧力・水位調整用開閉弁74を開閉することで、加圧水タンク51の圧力・水位を調整する。
次いで、タンク加圧工程S2を行う。このタンク加圧工程S2では、誘引用蒸気ライン61、誘引水吐出ライン67及び圧力・水位調整開閉弁を閉状態とするとともに、加圧用蒸気ラインを開状態とする。これにより、加圧用蒸気ラインを介して蒸気発生器10の蒸気が加圧水タンク51に導入される。その結果、加圧水タンク51内の圧力が上昇し、即ち、加圧水タンク51内の冷却水Wが加圧された状態となる。なお、この際、圧力・水位調整弁を開閉することで、加圧水タンク51の圧力を調整してもよい。
次いで初期水流生成工程S11を行う。この初期水流生成工程S11では、加圧水供給ライン53及びオーバーフローライン35を開状態とする。これにより、加圧水タンク51内の冷却水Wは、該冷却水Wの圧力により、冷却水流通ライン52、加圧水供給ライン53及び冷却水供給ライン33を介して注水用インジェクタ20に導入される。即ち、加圧水タンク51の冷却水Wは、加圧水供給ライン53によって注水用インジェクタ20に導入される。
このように注水用インジェクタ20内に供給された冷却水Wは、液体ノズル22の先端からミキシングノズル21内に導入された後、ディフューザ23内に流れ込み、吐出ライン25に導入される。そして、このように吐出ライン25に導入された冷却水Wは、該吐出ライン25における閉状態とされた吐出開閉弁26の上流側でオーバーフローライン35に流れ込み、貯水ピット30に還流される。
このように、初期水流生成工程S11では、加圧水タンク51から冷却水W自身の圧力によって導出された冷却水Wが、冷却水流通ライン52、加圧水供給ライン53、冷却水供給ライン33、注水用インジェクタ20、吐出ライン25及びオーバーフローライン35を順次流通して貯水ピット30に還流する。これによって、注水用インジェクタ20内には、液体ノズル22、ミキシングノズル21及びディフューザ23を順次流通する初期水流が生成される。この初期水流の流量は、加圧水タンク51から供給される冷却水Wの圧力に依存するため、加圧水タンク51内の冷却水Wを予め高圧に設定することにより、注水用インジェクタ20内に速やかに高圧の初期水流を生成することができる。
次いで、駆動水導入工程S12を行う。この駆動水導入工程S12では、駆動蒸気ライン13及び駆動水ライン31を開状態とする。即ち、まず駆動蒸気ライン13を開状態とすることによって、該駆動蒸気ライン13を介して蒸気発生器10内の蒸気が、注水用インジェクタ20におけるミキシングノズル21の蒸気導入口21aに供給される。これによって、注水用インジェクタ20内には、ミキシングノズル21が先端側に向かって流通し、初期水流として注水用インジェクタ20のミキシングノズル21内を流通している冷却水Wと当該蒸気との間で熱交換が行われる。その結果、蒸気の熱が冷却水Wに奪われ、当該蒸気はミキシングノズル21内で凝縮して水となり冷却水Wに混ざり込む。この蒸気の凝縮によって、ミキシングノズル21内には負圧が生成される。
そして、この負圧によって、圧力水タンクからの冷却水Wが引き込まれるように注水用インジェクタ20内に導入され、即ち、圧力水タンクからの冷却水Wの導入が促進される。
そして、駆動蒸気ライン13を開状態とするのと同時に、又は、遅れて駆動水ライン31を開状態とすると、上述のようにミキシングノズル21内に生成された負圧により、注水用インジェクタ20内と冷却水供給ライン33及び駆動水ライン31を介して連通状態とされた貯水ピット30の冷却水Wが吸い込まれる。即ち、当該負圧に基づいて、貯水ピット30の冷却水Wが冷却水供給ライン33及び駆動水ライン31を介して注水用インジェクタ20内に引き込まれるように供給される。これによって、注水用インジェクタ20内には、初期水流に加えて、負圧に基づく冷却水Wの水流が生成され、即ち、注水用インジェクタ20内に駆動水ライン31を介しての冷却水Wが、該注水用インジェクタ20を駆動するための駆動水として導入される。
なお、上記の初期水流生成工程S11及び駆動水導入工程S12の手順は以下のようにしてもよい。、即ち、タンク加圧工程S2が終了した後に、加圧水供給ライン53、駆動蒸気ライン13及びオーバーフローライン35を開状態として初期水流を生成し、その後に動作が安定してから駆動水ライン31を開状態としてもよい。
次いで、定常給水移行工程S13を行う。この定常給水移行工程S13では、加圧水供給ライン53を閉状態とする。なお、駆動水導入工程S12で駆動水ライン31を開状態とする前に加圧水供給ライン53を閉状態として、その後に駆動水ライン31を開状態としてもよい。
これによって、加圧水タンク51から注水用インジェクタ20への冷却水Wが停止され、上記負圧に基づく駆動水ライン31を介しての冷却水Wのみが注水用インジェクタ20に供給される。
そして、オーバーフローライン35を閉状態とするとともに吐出ライン25を開状態とすることで、駆動水ライン31及び冷却水Wラインを介して注水用インジェクタ20内に供給される駆動水としての冷却水Wのみが、吐出ライン25を介して蒸気発生器10内へと供給される。
以上のように、本実施形態のインジェクタシステム100及び冷却水供給方法においても、第一実施形態と同様、無電源で初期水流生成部50によりインジェクタ内に冷却水Wの初期水流を形成することができる。即ち、本実施形態では、加圧水タンク51からの冷却水Wを注水用インジェクタ20に供給することで、注水用インジェクタ20内に無電源で適切な初期水流を形成することができる。これによって、注水用インジェクタ20システム起動時に、無電源で十分な流速の水流を確保することができ、蒸気発生器10内への冷却水Wの供給を効率的に行うことが可能となる。
また、本実施形態では、蒸気発生器10からの蒸気によって貯水ピット30から冷却水Wを誘引し、当該冷却水Wを加圧水タンク51に供給し、さらに、蒸気発生器10からの蒸気によって加圧水タンク51を加圧することで、加圧水タンク51に冷却水Wを高圧状態で貯留することができる。したがって、注水用インジェクタ20システムの起動時に、蒸気発生器10で発生する蒸気のみの圧力を用いて、無電源で確実に高圧状態の冷却水Wを生成することができる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明はこれに限定されることなく、その発明の技術的思想を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば、第一実施形態では、駆動水ライン31、誘引水吐出ライン47が注水用インジェクタ20に直接的に接続された構成であってもよい。
さらに、第一実施形態では、加圧流体タンク41に代えて、起動用エジェクタ45よりも高所に設置された貯水プールを用いてもよい。この場合、水の位置エネルギーによって貯水プールから起動用エジェクタ45に流通する水により、該起動用エジェクタ45を作動させることができる。これによっても、第一実施形態同様、起動用エジェクタ45を介して貯水ピット30の冷却水Wを注水用インジェクタ20に導入することが可能となる。
また、第二実施形態の注水用インジェクタ20は、オーバーフロー排水口21bが形成されていない構成としたが、第一実施形態と同様に、オーバーフロー排水口21bを介してオーバーフローライン35に冷却水Wが導入される構成としてもよい。また、第一実施形態の注水用インジェクタ20において、第二実施形態と同様、オーバーフロー排水口21bが形成されていないものとしてもよい。
さらに、第二実施形態では、駆動蒸気ライン13、誘引用蒸気ライン61が蒸気発生器10に直接的に接続された構成であってもよい。また、駆動水ライン31、加圧水供給ライン53が注水用インジェクタ20に直接的に接続された構成であってもよい。
さらに、加圧水供給ライン53及び誘引水吐出ライン67が冷却水流通ライン52を介してではなく直接的に加圧水タンク51に接続された構成であってもよい。
また、第二実施形態では、加圧水生成部60を用いて加圧水タンク51に加圧状態を生成するのではなく、加圧水タンク51に予め加圧水を貯留させて設置しておいてもよい。
さらに、第二実施形態では、加圧水タンク51にタンク加圧用蒸気ライン70を介して蒸気発生器10の蒸気を導入することで当該加圧水タンク51内の冷却水Wの圧力を高めたが、これに代えて、加圧水タンク51内に予めガスが貯蔵された高圧ガスタンクからのガスを供給することで冷却水Wの圧力を高めてもよい。
また、第一及び第二実施形態の起動用エジェクタ45,65に代えて、起動用インジェクタを用いてもよい。即ち、起動用エジェクタ45,65の構成を注水用インジェクタ20と同様の構成の起動用インジェクタに置き換えてもよい。これによっても、起動用エジェクタ45,65と同様、貯水ピット30の冷却水Wを注水用インジェクタ20あるいは加圧水タンク51に導入することができる。
さらに、第一及び第二実施形態では、駆動用蒸気ライン13を介して注水用インジェクタ20に供給される蒸気発生器10からの蒸気により、注水用インジェクタ20を駆動させる構成としたが、予めガスが貯蔵された高圧ガスタンクからのガスを蒸気の代わりに注水用インジェクタ20に駆動用ガスとして導入してもよい。
10 蒸気発生器
11 蒸気取出ライン
12 蒸気取出開閉弁
12a 蒸気取出逆止弁
13 駆動蒸気ライン
14 駆動蒸気開閉弁
15 駆動蒸気逆止弁
20 注水用インジェクタ
21 ミキシングノズル
21a 蒸気導入口
21b オーバーフロー排水口
22 液体ノズル
22a 液体導入口
23 ディフューザ
23a 吐出口
24 スロート部
25 吐出ライン
26 吐出開閉弁
27 吐出逆止弁
30 貯水ピット
31 駆動水ライン
32 駆動水開閉弁
33 冷却水供給ライン
34 冷却水供給逆止弁
35 オーバーフローライン
36 オーバーフロー逆止弁
37 オーバーフロー開閉弁
40 初期水流生成部
41 加圧流体タンク(流体源)
42 誘引用気体ライン
43 誘引用気体開閉弁
45 起動用エジェクタ
46 冷却水誘引ライン
47 誘引水吐出ライン
50 初期水流生成部
51 加圧水タンク(流体源)
52 冷却水流通ライン
53 加圧水供給ライン
54 加圧水開閉弁
60 加圧水生成部
61 誘引用蒸気ライン
62 誘引用蒸気開閉弁
65 起動用エジェクタ
66 冷却水誘引ライン
67 誘引水吐出ライン
68 誘引水開閉弁
70 タンク加圧用蒸気ライン
73 圧力・水位調整用ライン
74 圧力・水位調整用開閉弁
81 第一気液分離部
82 第一気液分離ライン
83 第二気液分離部
84 第二気液分離ライン
85 第一流量計測部
86 第二流量計測部
100 インジェクタシステム
200 インジェクタシステム
S1 タンク水導入工程
S2 タンク加圧工程
S11 初期水流生成工程
S12 駆動水導入工程
S13 定常給水移行工程
W 冷却水
O 軸線

Claims (9)

  1. 加圧水型原子力プラントの蒸気発生器と、
    供給される冷却水に、供給される駆動用気体を凝縮させることで負圧を生成し、前記冷却水を前記蒸気発生器内に噴出する注水用インジェクタと、
    前記注水用インジェクタに供給される前記冷却水が貯留された貯水ピットと、
    前記貯水ピットの前記冷却水を前記注水用インジェクタに導入するとともに開閉可能とされた駆動水ラインと、
    流体が貯留される流体源を有し、該流体源から流通される流体に基づいて前記注水用インジェクタに前記冷却水を供給することで初期水流を生成する初期水流生成部と、を備えることを特徴とするインジェクタシステム。
  2. 前記蒸気発生器の蒸気が該蒸気の圧力によって流通し、開閉可能とされた駆動蒸気ラインをさらに備え、
    前記駆動用気体は、前記駆動蒸気ラインを介して供給される前記蒸気発生器の蒸気であることを特徴とする請求項1に記載のインジェクタシステム。
  3. 前記流体源は、加圧気体が予め貯留された加圧流体タンクであって、
    前記初期水流生成部は、
    前記加圧流体タンクの前記加圧気体が該加圧気体の圧力により流通し、開閉可能とされた誘引用気体ラインと、
    前記誘引用気体ラインを介して供給される前記加圧気体によって前記貯水ピットから誘引した前記冷却水を前記注水用インジェクタに供給する起動用エジェクタ又は起動用インジェクタと、を有することを特徴とする請求項2に記載のインジェクタシステム。
  4. 前記駆動蒸気ライン内の液体を前記貯水ピットに導く第一気液分離部と、
    前記誘引用気体ライン内の液体を前記貯水ピットに導く第二気液分離部と、
    をさらに備えることを特徴とする請求項3に記載のインジェクタシステム。
  5. 前記駆動蒸気ライン内を流通する前記蒸気の流量を計測する第一流量計測部と、
    前記誘引用気体ライン内を流通する前記加圧気体の流量を計測する第二流量計測部と、をさらに備えることを特徴とする請求項3又は4に記載のインジェクタシステム。
  6. 前記流体源は、前記貯水ピットの前記冷却水が加圧状態で貯留される加圧水タンクであって、
    前記初期水流生成部が、前記加圧水タンクに貯留された前記冷却水を該冷却水の圧力により前記注水用インジェクタに供給するとともに開閉可能とされた加圧水供給ラインをさらに有し、
    前記加圧水タンクに前記貯水ピットの前記冷却水を導入して該冷却水を加圧する加圧水生成部をさらに備え、
    該加圧水生成部は、
    前記蒸気発生器の前記蒸気が該蒸気の圧力により流通し、開閉可能とされた誘引用蒸気ラインと、
    該誘引用蒸気ラインを介して供給される前記蒸気に基づいて前記貯水ピットから誘引した前記冷却水を前記加圧水タンクに供給する起動用エジェクタ又は起動用インジェクタと、
    を有することを特徴とする請求項2に記載のインジェクタシステム。
  7. 前記加圧水生成部が、
    前記蒸気発生器の蒸気を該蒸気の圧力により前記加圧水タンク内に供給し、開閉可能とされた加圧用蒸気ライン、をさらに有することを特徴とする請求項6に記載のインジェクタシステム。
  8. 請求項3から5のいずれか一項に記載のインジェクタシステムを用いた加圧水型原子力プラントの蒸気発生器への冷却水供給方法であって、
    前記駆動蒸気ライン及び前記駆動水ラインを閉状態とするとともに前記誘引用気体ラインを開状態とすることで、前記起動用エジェクタ又は起動用インジェクタにより供給される前記冷却水によって該注水用インジェクタ内に初期水流を生成する初期水流生成工程と、
    該初期水流生成工程の後に前記駆動蒸気ライン及び前記駆動水ラインを開状態とすることで、前記注水用インジェクタに前記駆動水ラインを介しての前記冷却水を導入する駆動水導入工程と、
    該駆動水導入工程の後に、前記誘引用気体ラインを閉状態とすることで、前記駆動水ラインを介して前記注水用インジェクタに供給される前記冷却水のみを前記蒸気発生器内に供給する定常給水移行工程とを備えることを特徴とする加圧水型原子力プラントの蒸気発生器への冷却水供給方法。
  9. 請求項7に記載のインジェクタシステムを用いた加圧水型原子力プラントの蒸気発生器への冷却水供給方法であって、
    前記加圧水供給ラインを閉状態とするとともに前記誘引用蒸気ラインを開状態として、前記起動用エジェクタ又は起動用インジェクタによって前記加圧水タンクに前記冷却水を供給するタンク水導入工程と、
    該タンク水導入工程の後に前記誘引用蒸気ラインを閉状態とするとともに前記加圧用蒸気ラインを開状態として、前記加圧水タンクに前記蒸気を供給するタンク加圧工程と、
    該タンク加圧工程の後に前記加圧水供給ラインを開状態とすることで、該加圧水供給ラインを介して供給される前記冷却水によって前記注水用インジェクタ内に初期水流を生成する初期水流生成工程と、
    該初期水流生成工程の後に前記駆動蒸気ライン及び前記駆動水ラインを開状態とすることで、前記注水用インジェクタに前記駆動水ラインを介しての前記冷却水を導入する駆動水導入工程と、
    該駆動水導入工程の後に、前記加圧水供給ラインを閉状態とすることで、前記駆動水ラインを介して前記注水用インジェクタに供給される前記冷却水のみを前記蒸気発生器内に供給する定常給水移行工程を備えることを特徴とする加圧水型原子力プラントの蒸気発生器への冷却水供給方法。
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