JP5928717B2 - 水平スクリュー式サイロ及びこれを備えた貨物運搬船 - Google Patents

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Description

この発明は、粉体、細粒、塊状又はペレット状、高水分含有物等の貨物を積載する水平スクリュー式サイロに関し、特に貨物運搬船に搭載又は船体の一部として一体的に組み込まれる水平スクリュー式サイロ及びこれを備えた貨物運搬船に関する。
近年、粉体、細粒、塊状、高水分含有物等の貨物を輸送する貨物運搬船が提案されている(特許文献1,2)。これらの貨物運搬船では、荷役効率を如何に高めるかが課題となる。
一方、積み付け効率が良く、荷役効率が高いサイロとして、水平スクリュー式サイロが従来より知られている。水平スクリュー式サイロは、陸上において例えば円筒形の貨物倉に貨物をばら積み状態で積載することができるので、これを貨物運搬船に適用することが検討されている。
しかし、貨物運搬船は、洋上を航行し、着岸時にも海面上に停泊するので、陸上の荷役設備に比べると傾斜や揺れが発生し、貨物の積荷役や揚荷役時に種々の不具合が生じることが予想される。
特開2005−255014号公報 特開2010−202015号公報
この発明は、貨物の荷役時の傾斜や揺れに伴う荷役量の変動を抑えて安定した荷役を行うことができる水平スクリュー式サイロ及びこれを備えた貨物運搬船を提供することを目的とする。
本発明に係る水平スクリュー式サイロは、上部に貨物の供給口を有し粉状、粒状、塊状又はペレット状の貨物を収容する内部に筒形の壁面を有する貨物倉と、前記貨物倉の内部の上部位置に配置されて前記貨物倉の中心軸を旋回軸として旋回駆動され、先端が前記壁面側に向かって延びる旋回フレームと、前記中心軸を旋回軸とし前記旋回フレームに吊下げワイヤを介して吊り下げられて前記旋回フレームの旋回動作に従動して旋回移動すると共に、前記吊下げワイヤの巻き上げ又は繰り出し動作によって上下方向に移動し、前記貨物を前記貨物倉の中心部と前記壁面との間で水平方向に搬送して散布及び集荷を行うスクリュー式の水平搬送装置とを備え、前記水平搬送装置によって集荷された前記貨物を前記貨物倉の外部に排出する水平スクリュー式サイロにおいて、前記水平搬送装置は、前記中心軸から前記壁面側に向かって延びるスクリューフレーム部と、前記スクリューフレーム部に支持されて前記貨物を水平方向に搬送する水平スクリューと、前記中心軸から前記スクリューフレーム部とは反対方向に向かって延びる延長フレーム部と、この延長フレーム部に前記水平搬送装置の質量中心位置が前記中心軸に一致するように設けられた重錘とを有することを特徴とする。
本発明の一実施形態においては、前記貨物倉の中心に上下方向に延びるように固定配置されたセンターコラムを有し、このセンターコラムを介して前記水平搬送装置からの前記貨物を前記貨物倉の外部に排出する。
本発明の他の実施形態においては、前記重錘が、前記延長フレーム部及び前記重錘の質量中心から前記中心軸までの距離に前記延長フレーム部及び前記重錘の質量を乗じた値と、前記スクリューフレーム部及び前記水平スクリューの質量中心から前記中心軸までの距離に前記スクリューフレーム部及び前記水平スクリューの質量を乗じた値とが、略等しくなる位置に配置される。
本発明の更に他の実施形態においては、前記旋回フレームと前記水平搬送装置との前記吊下げワイヤによる接続点が、前記水平搬送装置の長手方向の両端及びその中央部の3箇所において、それぞれ短手方向に2箇所ずつの少なくとも6箇所設けられる。
本発明の更に他の実施形態においては、前記水平搬送装置の延長フレーム部は、前記スクリューフレーム部にピンヒンジ部を介して上下方向に回動可能に接続される。
本発明の更に他の実施形態においては、前記水平搬送装置の前記貨物倉の中心軸側に前記貨物を供給するための上下方向に伸縮自在なシュート部材が接続されている。
本発明の更に他の実施形態においては、前記重錘が、前記延長フレーム部に沿って移動可能な移動台車装置を介して配置される。
本発明に係る貨物運搬船は、上記記載の水平スクリュー式サイロを船倉に搭載したものである。
本発明によれば、貨物の荷役時の傾斜や揺れに伴う荷役量の変動を抑えて安定した荷役を行うことができる。
本発明の第1の実施形態に係る水平スクリュー式サイロを搭載した貨物運搬船の全体構成を示す側方断面図である。 同貨物運搬船の上方平面図である。 図2のA−A’拡大断面図である。 図3のB−B’拡大上面図である。 本発明の第1の実施形態に係る水平スクリュー式サイロの水平搬送装置における質量バランスの関係を説明するための図である。 同水平スクリュー式サイロの水平搬送装置の一部拡大概要図である。 本発明の第2の実施形態に係る水平スクリュー式サイロを示す断面図である。 図7のC−C’拡大上面図である。 本発明の第1の実施形態に係る水平スクリュー式サイロの水平搬送装置の吊り下げ時における影響を説明するための図である。 本発明の第2の実施形態に係る水平スクリュー式サイロの水平搬送装置の吊り下げ時における影響を説明するための図である。 本発明の第3の実施形態に係る水平スクリュー式サイロを示す断面図である。 図11のD−D’拡大上面図である。 図12のE−E’拡大断面図である。
以下、添付の図面を参照して、この発明の実施の形態に係る水平スクリュー式サイロ及びこれを備えた貨物運搬船を詳細に説明する。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態に係る水平スクリュー式サイロを搭載した貨物運搬船の全体構成を示す側方断面図である。また、図2は貨物運搬船の上方平面図、図3は図2のA−A’断面図、図4は図3のB−B’拡大断面図である。図1及び図2に示すように、貨物運搬船1は、粉状、粒状、塊状又はペレット状の貨物や高水分含有物の貨物などを運搬する船舶である。
貨物運搬船1は、底部の船底外板2の上に二重底板3を有すると共に、側面部に外側外板4を有する。また、貨物運搬船1は、上部に上甲板5が設けられている。船首部6と船体の前後方向に反対側の船尾部7の機関室の上には、船橋7aを備えている。船首部6と船尾部7との間には、貨物Cを収容する例えば円筒形の水平スクリュー式サイロ10を複数有している。貨物運搬船1は、例えば推進装置を有さないメガフロートや艀等も含むものである。
図3に示すように、水平スクリュー式サイロ10は、筒形の例えば円筒形の貨物倉20を備える。貨物倉20の内部の中心部には、垂直方向に延びるセンターコラム14が固定され、その上部に貨物倉20の上部中央まで延びる旋回筒11が設けられている。貨物倉20の内部の上方位置には、旋回筒11と共に旋回して先端が貨物倉20の内壁面まで延びる旋回フレーム30が設けられている。旋回フレーム30には、水平搬送装置40が吊り下げられている。水平搬送装置40は、貨物Cの上面高さに応じて旋回フレーム30からの吊り下げ量の制御によって上下方向の位置を制御されると共に旋回フレーム30と共に旋回する。
旋回筒11の上端には、上から貨物Cを投入するための供給シュート11cが設けられている。供給シュート11cの下方には、水平スクリューコンベア12が配置され、水平スクリューコンベア12の排出部には、上下方向に伸縮するテレスコピックシュート13が配置されている。テレスコピックシュート13の排出口は、水平搬送装置40の旋回中心側端部上に位置している。水平搬送装置40は、供給シュート11c、水平スクリューコンベア12、テレスコピックシュート13を介して受け入れた貨物Cを径方向の外側に向けて搬送し、その過程で貨物Cを径方向に平均的に散布する。また、水平搬送装置40は、旋回フレーム30による旋回動作で貨物Cを周方向にも均一に散布する。また、水平搬送装置40は、貨物Cを掻き取って径方向の内側に搬送し、センターコラム14を介して貨物倉20の中央下端に払い出す。貨物倉20から払い出された貨物Cは、排出コンベア18を介して外部に排出される。なお、付着性が低い貨物Cを取り扱う場合には、上記供給シュート11c及び水平スクリューコンベア12を、図示しない傾斜シュートに置き換えるようにしても良い。
次に各部の詳細について説明する。
貨物倉20は、円筒側壁部20aと、この円筒側壁部20aの下端を塞ぐ底面部20bと、円筒側壁部20aの上端を塞ぐ上面部20cとを備えて構成されている。円筒側壁部20aの内面は、円筒壁面20dを形成している。底面部20b及び上面部20cは、平面形状の円板形の部材からなる。なお、底面部20bは、図示のように水平に形成することもできるが、貨物倉20からの排水性を考慮する場合には、外周側から中央側に向かって下がる構造となるように形成するようにしても良い。
水平スクリュー式サイロ10の上面部20cには、貨物を受け入れるための穴が形成されており、この穴の部分に旋回筒11の上端が旋回軸受11aを介して回転可能に取り付けられている。旋回筒11の中央には、固定の貨物供給口11bから続く旋回筒11と共に旋回する供給シュート11cが配置されている。センターコラム14は、旋回筒11の下端部に軸受11dを介して接続されている。センターコラム14は、旋回筒11の下端部から貨物倉20の中心を通り底面部20bまで延びており、底面部20bに固定されている。図示は省略するが、センターコラム14は、ほぼ全周にわたって開口し、上下方向に多段に並んで形成された受入部(受入口)を有し、後述する水平搬送装置40でセンターコラム14側に搬送されてくる貨物Cをその内部に搬入できるように構成されている。
円筒側壁部20aの円筒壁面20dの上部には、円筒壁面20dを一周するように円筒壁面20dから断続的又は連続的に突出したレール受け部20fが形成されている。このレール受け部20fの上面には円筒壁面20dに沿ったレール部20eが設けられている。旋回フレーム30は、中央部を旋回筒11に支持され、両端が円筒壁面20dのレール部20eに支持されている。旋回フレーム30は、旋回筒11と共に旋回駆動される。なお、図3に示す構成では、レール部20eを円筒壁面20dのレール受け部20fに設けているが、例えば上面部20cに設けられたレール受け部20fに対して設けるようにしてもよい。
また、旋回フレーム30の円筒壁面20d側の端部には、レール部20e上を移動するための走行車輪31や、この走行車輪31を駆動するための駆動装置32が設けられている。また、旋回フレーム30の上部には、吊下げワイヤ34を巻き取るためのウィンチ35やワイヤシーブ36が設けられている。
水平搬送装置40は、旋回フレーム30に水平状態を維持した状態で複数の接続点34a,34b,34c(図4参照)で吊下げワイヤ34に接続され、この吊下げワイヤ34によって吊り下げられている。旋回フレーム30は、ウィンチ35によりこの吊下げワイヤ34を旋回フレーム30上のワイヤシーブ36を介して巻き取ったり、繰り出したりすることで、水平搬送装置40全体を上下移動可能に支持している。
水平搬送装置40は、図4に示すように、例えばセンターコラム14の周囲に配置された旋回ローラユニット45と上記吊下げワイヤ34とを介して、貨物倉20内を旋回及び上下移動可能に取り付けられている。水平搬送装置40は、貨物倉20内の貨物Cを、貨物倉20の中心部(ここでは、センターコラム14)と円筒壁面20dとの間で水平方向に搬送して散布及び集荷を行うものである。なお、旋回ローラユニット45は、本例ではセンターコラム14に対して水平方向に加わる力のみを支持する構造であるため、上下方向には自在に動けるように構成されている。
水平搬送装置40は、貨物倉20の中心軸から円筒壁面20dに向かって径方向に延びるスクリューフレーム部48と、中心軸からスクリューフレーム部48とは反対方向に向かって延びる延長フレーム部49とを有する。スクリューフレーム部48及び延長フレーム部49は、例えば旋回ローラユニット45に一体接合されている。スクリューフレーム部48は、貨物倉20内の貨物Cを水平方向に搬送するための、水平搬送装置40の長手方向に延びてその短手方向に並設された一対の水平スクリュー41,42を支持する。また、スクリューフレーム部48は、水平スクリュー41,42を駆動するための駆動機43,44を円筒壁面20d側の端部に備える。駆動機43,44は、更にそれぞれ水平スクリュー41,42のスクリュー軸に取り付けられており、これにより、駆動機43,44が作動することにより発生する転倒反力をスクリューフレーム部48が受け止めて駆動機43,44が転倒しないように構成されている。
なお、接続点34a,34b,34cは、図4に示すように、水平搬送装置40の長手方向の両端及びその中央部の3箇所において、それぞれ短手方向2箇所ずつの少なくとも6箇所設けられている。具体的には、接続点34aはスクリューフレーム部48の円筒壁面20d側端部に、接続点34bはスクリューフレーム部48のセンターコラム14側端部に、接続点34cは延長フレーム部49の円筒壁面20d側端部に、それぞれスクリューフレーム部48及び延長フレーム部49の短手方向に2箇所、計6箇所設けられている。なお、例えば接続点34bを省略して4箇所とすることも可能であるが、より好適には6箇所以上で接続するようにすれば、水平搬送装置40のスクリューフレーム部48及び延長フレーム部49の剛性を4箇所接続のときよりも低く構成することができ、経済的に望ましい。
更に、水平搬送装置40は、延長フレーム部49側の円筒壁面20dに近い端部に設けられた重錘50を備える。重錘50は、図5に示すように、水平搬送装置40の中心軸Pを通る径方向に延びる中心線S上に、水平搬送装置40全体に関する質量中心が中心軸Pとほぼ一致するような位置に配置される。
スクリューフレーム部48には、円筒壁面20dに近い端部に、水平スクリュー41,42を駆動する駆動機43,44が貨物倉20の径方向に異なる位置に設けられている。水平スクリュー41は、図4及び図6に示すように、揚荷役時の水平搬送装置40の旋回方向T(図6中矢印参照)の先行側(前方側)に配置され、水平スクリュー42は後続側(後方側)に配置されている。各水平スクリュー41,42は、本例では水平スクリュー41のスクリュー外径が水平スクリュー42のスクリュー外径よりも小さくなるように、異径のスクリュー外径を備えて構成され、例えば積載されている貨物Cの上面CSから深さD1だけ貨物Cを掻き取り可能に配置されている。スクリュー外径が上記のように異径に形成されることにより、例えば水平スクリュー41が深さD1よりも浅い貨物Cを掻き取った後に、残りの貨物Cを水平スクリュー42が掻き取って、一度の動作で深さD1に相当する厚さの貨物Cを掻き取り可能な構成となっている。
水平搬送装置40の水平スクリュー41,42は、貨物Cを貨物倉20の中心と円筒壁面20dとの間で水平方向に搬送し、散布や分散、集荷や収集を行うものである。これらは、相互に逆方向に回転するように駆動機43,44により駆動される。
水平スクリュー41,42は、例えば正回転では貨物Cが円筒壁面20d側に移動し、逆回転では貨物Cがセンターコラム14側に移動するように構成されている。
テレスコピックシュート13は、水平スクリューコンベア12からの貨物Cを、水平搬送装置40に対して貨物Cの自由落下により供給するものであり、水平搬送装置40の上下移動に伴って、伸縮するように構成されている。水平スクリューコンベア12は、旋回フレーム30の旋回に伴って旋回し、この水平スクリューコンベア12の一端側が供給シュート11cの下方に配置され、他端側がテレスコピックシュート13の上方に配置されている。
テレスコピックシュート13の下端は、水平スクリュー41,42間のセンターコラム14の近傍位置に配置される。従って、テレスコピックシュート13は、積荷役の際に貨物Cを旋回する水平搬送装置40の上に確実に落とすためのフィーダの役割を担っている。
また、図3に示すように、水平スクリュー式サイロ10の外部の揚荷役設備として、一端側がセンターコラム14の排出口29の下方に配置された水平方向搬送を行う排出コンベア18と、この排出コンベア18の他端側から貨物Cを上方向に搬送する上方向搬送装置8(図1参照)とを備える。揚荷役設備は、その他、図示は省略するが、上甲板5上に設けられた水平搬送装置や、陸上側荷役設備と接続される接続用搬送装置8a(図1参照)等を備えて構成される。
排出コンベア18は、例えばスクリューコンベアやベルトコンベア等で構成される。上方向搬送装置8は、排出コンベア18で搬送された貨物Cを、例えば上甲板5上に搬送する装置であり、垂直方向又は斜め上下方向に配置されたスクリューコンベア、ベルトコンベア、バケットコンベア等で構成され、船首部6側、船尾部7側、又はこれらの中央部分等に配置される。
接続用搬送装置8aは、上方向搬送装置8で搬送された貨物Cを接続部を介して、陸上側荷役設備に搬送する装置であり、陸上側荷役設備に貨物Cを搬送することができる。
一方、水平スクリュー式サイロ10の外部の積荷役設備としては、図2に示すように、一端が接続用搬送装置8bと接続された分配装置8cに接続されると共に他端が水平スクリュー式サイロ10の貨物供給口11bに接続された供給装置9を備える。陸上側荷役設備から搬送された貨物Cは、接続用搬送装置8bを介して分配装置8cにて分配され、各供給装置9を通して水平スクリュー式サイロ10に適宜分配供給される。
供給装置9は、分配装置8cから供給される貨物Cを水平方向に搬送して、各水平スクリュー式サイロ10の貨物供給口11bに供給する装置である。この供給装置9は、例えば水平方向のスクリューコンベア、ベルトコンベア、バケットコンベア等で構成される。
ここで、水平スクリュー式サイロ10を利用した積荷役について説明する。積荷役は、貨物Cを、陸上側荷役設備、接続用搬送装置8b、分配装置8c、供給装置9、水平スクリュー式サイロ10の上部の貨物供給口11b、供給シュート11c、水平スクリューコンベア12、テレスコピックシュート13、水平搬送装置40を経由して、貨物倉20内に収容する荷役である。
すなわち、まず、貨物運搬船1が積荷地の岸壁に着岸すると、図示しない接続部により陸上側荷役設備と分配装置8cとを接続用搬送装置8bを介して接続する。そして、陸上側荷役設備から搬送された貨物Cを、接続用搬送装置8bを介して分配装置8cに供給し、供給装置9を介して各水平スクリュー式サイロ10の貨物倉20の上部に設けられた貨物供給口11bに供給する。
貨物供給口11bに供給された貨物Cは、供給シュート11cから水平スクリューコンベア12に落下し、水平方向に搬送されてテレスコピックシュート13に供給される。テレスコピックシュート13に供給された貨物Cは、テレスコピックシュート13内を自由落下等することにより、水平搬送装置40のセンターコラム14側に搬送される。
水平搬送装置40は、水平搬送装置40に搬送された貨物Cが、例えば水平スクリュー41,42を正回転させることにより、水平搬送装置40のセンターコラム14側から円筒壁面20d側に水平搬送されるように構成されている。また、積荷役開始前に、水平搬送装置40は、予め設定されている水平搬送装置40の貨物倉20内における下限位置レベルから所定の高さを維持する位置に移動される。
このような状態となった水平搬送装置40に搬送された貨物Cは、水平搬送され、水平スクリュー41,42の近傍、下方の空間に、センターコラム14側から円筒壁面20d側に向かって水平搬送装置40に沿って順次収容される。このように、貨物Cは、貨物倉20の遠心方向(放射方向)に散布される。
そして、この遠心方向の一帯に貨物Cが均されて収容されると、旋回フレーム30を予定の角度だけ旋回させて水平搬送装置40を円周方向(積荷役時の旋回方向T’、図4中矢印参照)に移動させ、更にその遠心方向の一帯に貨物Cを均して収容する。この処理を繰り返し或いは連続的に行って、水平搬送装置40を中心軸Pを中心に360°旋回させて一周させると、その高さにおける貨物Cの均し及び収容の積荷が終了する。積荷役では、このような水平搬送装置40の旋回によって、貨物Cを貨物倉20の円周方向に均等に散布して収容する。
そして、円筒形の貨物倉20における一周分の貨物Cの均し及び収容が終了した後、旋回フレーム30のウィンチ35により水平搬送装置40を吊り下げている吊下げワイヤ34を巻き上げて、水平搬送装置40の高さを所定量高くする。その後、この高さにおける一周分の貨物Cの均し及び収容が終了したら、更に水平搬送装置40の高さを所定量高くする。
このような処理を繰り返して、貨物Cの均し及び収容を底面部20bの直上から満載状態まで行うことで貨物倉20内に貨物Cを満載状態とし、積荷役を終了する。貨物倉20内への貨物Cの積荷役を各水平スクリュー式サイロ10で同時並行又は順次行って、全ての水平スクリュー式サイロ10を貨物Cの満載状態とする。これにより、水平スクリュー式サイロ10への貨物Cの積荷役を完了する。
次に、水平スクリュー式サイロ10を利用した揚荷役について説明する。揚荷役は、水平スクリュー式サイロ10の貨物倉20内に積載された貨物Cを、水平搬送装置40、センターコラム14、排出コンベア18、上方向搬送装置8、上甲板5上の水平搬送装置及び接続用搬送装置8aを経由して、陸上側荷役設備に揚荷する荷役である。
すなわち、まず、貨物運搬船1が揚荷地の岸壁に着岸すると、接続部により陸上側荷役設備と接続用搬送装置8aとを接続する。次に、水平搬送装置40の水平スクリュー41,42を積荷役のときとは逆回転させ、その後、旋回フレーム30から水平搬送装置40を吊り下げている吊下げワイヤ34をウィンチ35により繰り出して、水平搬送装置40を、その高さが搭載している貨物Cの上面CSに対して、所定の相対高さとなるように移動させる。
次に、旋回フレーム30を所定の旋回速度で旋回させ、水平搬送装置40を積荷役のときとは反対の旋回方向Tに旋回させることにより、貨物Cを水平搬送装置40の円筒壁面20d側からセンターコラム14側へ掻き取りながら水平搬送する。この水平搬送により、貨物Cは、水平搬送装置40の排出端から、センターコラム14の受入部を通ってセンターコラム14内に搬入され、内部で落下してセンターコラム14の下部に搬送される。
そして、旋回フレーム30を連続的に旋回させ、水平搬送装置40を中心軸P周りに360°旋回させると、その高さにおける貨物Cのセンターコラム14への搬送が終了する。揚荷役では、このような水平搬送装置40の旋回によって、貨物Cを貨物倉20からセンターコラム14に集荷する。なお、旋回フレーム30の旋回速度を制御することによって、時間当たりの揚荷量を制御することができる。
そして、円筒形の貨物倉20における一周分の貨物Cの集荷が終了すると、旋回フレーム30から水平搬送装置40を吊り下げている吊下げワイヤ34を繰り出して、水平搬送装置40の高さを所定量低くする。その後、この高さにおける一周分の貨物Cの集荷が終了したら、更に水平搬送装置40の高さを所定量低くする。
このような処理を繰り返して、貨物Cの集荷を貨物倉20内で満載状態の貨物Cの上面CSから底面部10bの直上まで行うことで、貨物倉20内の貨物Cをセンターコラム14内に集荷して空荷状態とする。センターコラム14の下部に搬送され排出口29から排出された貨物Cを、水平スクリュー式サイロ10の下方に配置された排出コンベア18により水平方向に搬送する。
そして、この排出コンベア18により搬送された貨物Cを、上方向搬送装置8により上甲板5上に搬送し、上甲板5上の水平搬送装置、接続用搬送装置8a及び接続部を介して陸上側荷役設備に搬送する。これを、各水平スクリュー式サイロ10の貨物倉20内の貨物Cの全てについて行う。これにより、水平スクリュー式サイロ10の揚荷役を完了する。なお、例えば自由安息面を形成して自然落下(降下)により排出可能な貨物を扱うように構成したセンターコラム14を有さない構造の水平スクリュー式サイロ10においては、水平搬送装置40の各フレーム部48,49の円筒壁面20d側の端部に、円筒壁面20dと接触回転するローラ(図示せず)を設け、排出口29の直下に図示しない振動払出装置を設け、更に底面部20bの表面が貨物倉20の外周側から中央に向かって傾斜するように構成することで、上記と同様に水平搬送装置40を安定的に旋回させて貨物Cを収容、排出することができる構造を実現可能である。
次に、本実施形態において、延長フレーム部49及び重錘50を設ける理由について説明する。すなわち、仮に水平搬送装置40がスクリューフレーム部48側の構成のみを備えたものであるとすると、水平搬送装置40の質量中心位置が、その旋回動作の中心軸Pから径方向に離れた位置となる。
この場合、旋回中心軸Pと鉛直方向とが一致している場合には、水平搬送装置40の各質点に作用する重力の方向と旋回中心軸Pとは鉛直方向にあることになるため、重力による水平搬送装置40の旋回モーメントは発生しないこととなる。しかし、船体が傾いたり揺れるなどして水平搬送装置40の旋回中心軸Pが鉛直方向に対して傾いた場合には、各質点に作用する重力の方向と旋回中心軸Pの方向とが異なることになり、水平搬送装置40には旋回中心軸Pを中心とした旋回モーメントが発生してしまう。このような旋回モーメントが発生すると、水平搬送装置40は、旋回フレーム30から吊下げワイヤ34で吊り下げられているので、旋回フレーム30の動きに追従させて水平搬送装置40を一定の速度で旋回動作させることが困難になる。これより、水平スクリュー41,42による貨物Cの掘削量が一定にならず、水平スクリュー式サイロ10からの貨物Cの払出量(時間当たりの揚荷量)が設定量に対して変動したり、散布が不均一になったりする。
このような不具合を防止するため、本実施形態に係る水平スクリュー式サイロ10では、水平搬送装置40に、旋回中心軸Pからスクリューフレーム部48とは反対方向に延びる延長フレーム部49を設け、水平搬送装置40の質量中心位置が旋回中心軸Pと一致するように重錘50を具備するように構成した。すなわち、図5に示すように、重錘50の質量と重錘50の配置位置は、スクリューフレーム部48及びこれに加わる質量M1と、これらの質量中心から旋回中心軸Pまでの距離L1との積(M1×L1)と、延長フレーム部49及びこれに加わる質量並びに重錘50の質量M2と、これらの質量中心から旋回中心軸Pまでの距離L2との積(M2×L2)とが、ほぼ等しくなるように決定される。
この場合には、旋回中心軸Pと水平搬送装置40に関する全質量中心とが一致することとなり、上記のように船体の傾きや揺れなどにより旋回中心軸Pが鉛直方向から逸脱しても、重力による旋回モーメントが水平搬送装置40に発生しない構造とすることができる。従って、旋回フレーム30の旋回による旋回モーメントのみが安定的に水平搬送装置40に作用するので、水平搬送装置40の安定した旋回が可能となる。
このように、本発明の第1の実施形態に係る水平スクリュー式サイロ10を備えた貨物運搬船1では、水平搬送装置40が、旋回フレーム30の旋回による旋回モーメントのみが安定的に作用するように、旋回中心軸Pと水平搬送装置40に関する全質量の中心とが一致するような条件の下で構成されたスクリューフレーム部48、延長フレーム部49及び重錘50を備える。
これにより、水平スクリュー式サイロ10の貨物倉20内での貨物Cの各荷役時に船体の傾きや揺れが発生したとしても、水平搬送装置40を安定的に旋回させて発生した傾きや揺れに伴う時間当たりの荷役量の変動を抑えることができるので、安定した積荷役や揚荷役を行うことが可能となる。
[第2の実施形態]
図7は、本発明の第2の実施形態に係る水平スクリュー式サイロを示す断面図である。図8は、図7のC−C’拡大上面図である。また、図9及び図10は、水平搬送装置の吊り下げ時における影響を説明するための図であり、図9は第1の実施形態に対応し、図10は第2の実施形態に対応している。なお、既に説明した部分と重複する箇所には同一の符号を附して説明を割愛する。
図7及び図8に示すように、第2の実施形態に係る水平スクリュー式サイロ10Aは、水平搬送装置40の一部を構成する延長フレーム部49の一部構成が異なる点が、第1の実施形態に係る水平スクリュー式サイロ10と相違している。すなわち、第2の実施形態における水平搬送装置40は、スクリューフレーム部48及び延長フレーム部49を備える点は同じであるが、延長フレーム部49の一部が、上述した中心線Sに直交する線上において、ピンヒンジ部47を介してスクリューフレーム部48に接続されている点が異なっている。
これにより、延長フレーム部49は、貨物倉20の上下方向にピンヒンジ部47を中心としてある程度回動可能に接続される。このように構成することにより、第1の実施形態に係る水平スクリュー式サイロ10で採用した、水平搬送装置40を3箇所(実際は2倍の6箇所)の接続点34a,34b,34cで吊り下げ支持することで発生しうる不具合を解消することが可能となる。
すなわち、図9に示すように、第1の実施形態の水平搬送装置40を側方から見て3箇所の接続点34a,34b,34cで吊り下げ支持した場合、水平搬送装置40は3点で旋回フレーム30に支持されることになる。この場合、吊下げワイヤ34の初期設定時の吊り点における張力の不均一や延びの影響等により、次のような状態になる場合がある。
例えば、接続点34cが旋回中心軸Pの近傍の接続点34bと比べて、初期設定時に旋回フレーム30からの距離が長くなる位置に設定された場合や、運転中の吊下げワイヤ34の延びによって旋回フレーム30からの距離が長くなった場合には、図9中二点鎖線で示すように、延長フレーム部49側の質量により、水平スクリュー41,42を備えたスクリューフレーム部48が持ち上がり、接続点34aの吊下げワイヤ34が予定した張力よりも小さな張力で吊り下げられることとなる。
水平スクリュー41,42の回転により貨物Cを掻き取りや水平搬送する際に発生するスクリューフレーム部48を上向きに持ち上げようとする力に対する抵抗力は、スクリューフレーム部48の自重によって担保されているが、上記のような場合は水平搬送装置40全体が二点鎖線で示すように傾く傾向にあり、安定した掻き取り等ができなくなる可能性がある。
これに対し、図10に示すように、第2の実施形態の水平搬送装置40のように、延長フレーム部49をピンヒンジ部47を介して接続した場合は、接続点34cにおける旋回フレーム30からの距離が接続点34bにおけるものよりも長くなったとしても、ピンヒンジ部47を中心として延長フレーム部49側のみが図10中二点鎖線で示すように傾き、スクリューフレーム部48側へ影響を与えることはなく、接続点34a,34bの吊下げワイヤ34の張力へ影響を及ぼすことはない。このため、スクリューフレーム部48を持ち上げようとする力に対する抵抗力は、設計時に予定した値となる。これにより、安定的に荷役を行うことが可能となる。
[第3の実施形態]
図11は、本発明の第3の実施形態に係る水平スクリュー式サイロを示す断面図である。図12は図11のD−D’拡大上面図、図13は図12のE−E’拡大断面図である。図11〜図13に示すように、第3の実施形態に係る水平スクリュー式サイロ10Bは、水平搬送装置40における重錘50の配置構造が異なる点が、第2の実施形態に係る水平スクリュー式サイロ10Aと相違している。
前述したように、例えばテレスコピックシュート13は伸縮するため、伸縮状態によって水平搬送装置40のスクリューフレーム部48側に加わる質量が変化する場合がある。また、延長フレーム部49側に加わる質量も、関連する各部(関連機器等)の状態によって変化する場合がある。このような場合には、延長フレーム部49側の重錘50の位置を変化させることにより、上記旋回モーメントの問題を解決することが可能である。すなわち、第3の実施形態における水平搬送装置40は、スクリューフレーム部48及びピンヒンジ部47を有する延長フレーム部49を備える点は同じであるが、重錘50が移動台車部51を介して延長フレーム部49に取り付けられている点が異なっている。
移動台車部51は、上述した中心線Sに沿って延長フレーム部49に取り付けられている。移動台車部51は、重錘50を載置すると共に中心線Sに沿って移動自在な台車59と、この台車59に接続されたつば付きの車輪56と、この車輪56が移動する凹状の移動用レール55とにより構成されている。また、移動台車部51は、移動用レール55の上部に設けられたラック54と、このラック54に噛み合うピニオン53と、このピニオン53を回転駆動する駆動機52とを備えて構成されている。
移動用レール55は、延長フレーム部49の上部に固定取付され、駆動機52は、台車59に固定された図示しない回転止め用の金具を備えている。台車59は、駆動機の駆動によりピニオン53が回転し、ラック54と噛み合うことで径方向に移動する。なお、移動台車部51には、台車59の移動範囲を制限する移動範囲における前進限と後退限を検知する図示しないセンサと、ピニオン53の駆動軸の回転数を積算するエンコーダとを備えている。
エンコーダにより台車59の移動範囲内における位置を検知することができ、上記センサからの前進限及び後退限の検知信号によりエンコーダの積算値をリセットすることができるように構成されている。なお、水平搬送装置40の上下方向の位置と移動台車部51の台車59の位置との関係は、予め計算により求められている。この計算結果を用いて、移動台車部51の台車59の位置は、水平搬送装置40の上下方向の位置に連動して制御される。
このように構成された第3の実施形態に係る水平スクリュー式サイロ10Bでは、上述したようなテレスコピックシュート13の伸縮等により、水平搬送装置40の上下方向の位置変化により影響する水平搬送装置40にかかわる質量の変化が生じる場合でも、移動台車部51の台車59を移動させて重錘50を含む台車59に関連する全質量の質量中心位置を変化させ、水平搬送装置40にかかわる全質量の中心と旋回中心軸Pとが一致するように制御することが可能となる。これにより、水平搬送装置40の旋回中心軸が傾いても水平搬送装置40に重力による旋回モーメントが発生しないようにすることができ、水平搬送装置40を旋回フレーム30の旋回に安定的に追従させて旋回させることが可能となる。
なお、上述した実施形態においては、好ましい一例として貨物倉20が円筒形である場合について説明したが、本発明における筒形は、円筒形、楕円筒形、多角筒形等を含むものである。
また、本発明における貨物倉20の中心部(中心軸の位置)は、貨物倉20の内部に円を仮想し、この仮想した円の中心を指す。そして、好ましい中心位置は、貨物倉20が円筒形の場合は円の中心であり、貨物倉20が円筒形以外の場合(多角形や楕円形の場合)は、次のようになる。すなわち、円筒形以外で(a)貨物倉20の形状が矩形の場合や、対辺が互いに平行となる多角筒形の場合は、各辺と対辺の中点を結ぶ線の交点を貨物倉20の中心部とする。また、貨物倉20の形状が円筒形以外で上記(a)以外の場合は、筒形の壁面の少なくとも2箇所に内接し、壁面と交差しない最大直径の円を仮想し、この仮想した円の中心を貨物倉20の中心部とする。なお、条件次第で複数の円が仮想される場合は、その中の任意の一つを選択し、選択した仮想円の中心を貨物倉20の中心部としても良い。
1 貨物運搬船
10 水平スクリュー式サイロ
11 旋回筒
12 水平スクリューコンベア
13 テレスコピックシュート
14 センターコラム
20 貨物倉
30 旋回フレーム
34 吊下げワイヤ
40 水平搬送装置
41,42 水平スクリュー
43,44 駆動機
45 旋回ローラユニット
47 ピンヒンジ部
48 スクリューフレーム部
49 延長フレーム部
50 重錘

Claims (8)

  1. 上部に貨物の供給口を有し粉状、粒状、塊状又はペレット状の貨物を収容する内部に筒形の壁面を有する貨物倉と、
    前記貨物倉の内部の上部位置に配置されて前記貨物倉の中心軸を旋回軸として旋回駆動され、先端が前記壁面側に向かって延びる旋回フレームと、
    前記中心軸を旋回軸とし前記旋回フレームに吊下げワイヤを介して吊り下げられて前記旋回フレームの旋回動作に従動して旋回移動すると共に、前記吊下げワイヤの巻き上げ又は繰り出し動作によって上下方向に移動し、前記貨物を前記貨物倉の中心部と前記壁面との間で水平方向に搬送して散布及び集荷を行うスクリュー式の水平搬送装置とを備え、
    前記水平搬送装置によって集荷された前記貨物を前記貨物倉の外部に排出する水平スクリュー式サイロにおいて、
    前記水平搬送装置は、
    前記中心軸から前記壁面側に向かって延びるスクリューフレーム部と、
    前記スクリューフレーム部に支持されて前記貨物を水平方向に搬送する水平スクリューと、
    前記中心軸から前記スクリューフレーム部とは反対方向に向かって延びる延長フレーム部と、
    この延長フレーム部に前記水平搬送装置の質量中心位置が前記中心軸に一致するように設けられた重錘とを有する
    ことを特徴とする水平スクリュー式サイロ。
  2. 前記貨物倉の中心に上下方向に延びるように固定配置されたセンターコラムを有し、このセンターコラムを介して前記水平搬送装置からの前記貨物を前記貨物倉の外部に排出する
    ことを特徴とする請求項1記載の水平スクリュー式サイロ。
  3. 前記重錘は、前記延長フレーム部及び前記重錘の質量中心から前記中心軸までの距離に前記延長フレーム部及び前記重錘の質量を乗じた値と、前記スクリューフレーム部及び前記水平スクリューの質量中心から前記中心軸までの距離に前記スクリューフレーム部及び前記水平スクリューの質量を乗じた値とが、略等しくなる位置に配置される
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の水平スクリュー式サイロ。
  4. 前記旋回フレームと前記水平搬送装置との前記吊下げワイヤによる接続点は、前記水平搬送装置の長手方向の両端及びその中央部の3箇所において、それぞれ短手方向に2箇所ずつの少なくとも6箇所設けられている
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項記載の水平スクリュー式サイロ。
  5. 前記水平搬送装置の延長フレーム部は、前記スクリューフレーム部にピンヒンジ部を介して上下方向に回動可能に接続されている
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の水平スクリュー式サイロ。
  6. 前記水平搬送装置の前記貨物倉の中心軸側に前記貨物を供給するための上下方向に伸縮自在なシュート部材が接続されている
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項記載の水平スクリュー式サイロ。
  7. 前記重錘は、前記延長フレーム部に沿って移動可能な移動台車装置を介して配置されている
    ことを特徴とする請求項6項記載の水平スクリュー式サイロ。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項記載の水平スクリュー式サイロを船倉に搭載した貨物運搬船。
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