JP5927725B2 - 洗濯機 - Google Patents

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本発明は、洗濯機に関する。
洗濯機のすすぎ工程において、ドラムを回転させるとともにドラム内に向けて水を噴射(給水)することにより、ドラム内の衣類(洗濯物)に水をかけ、遠心力により衣類内の洗剤成分を押し出してすすぐシャワーすすぎが知られている。
例えば、特許文献1(特開2008−54825号公報)には、外箱と、上記外箱内に配置された水槽と、上記水槽内に回転自在に配置され、洗濯物を収容する回転ドラムと、上記回転ドラム内に向かって水をシャワー状に噴射するシャワーノズルと、上記水槽への給水を制御する給水制御部と、上記回転ドラムを回転駆動する駆動装置と、上記駆動装置および給水制御部を制御して、洗い工程、すすぎ工程および脱水工程を実施する制御装置とを備え、上記すすぎ工程は、上記洗濯物を脱水する中間脱水過程と、上記中間脱水過程の終了後に、上記シャワーノズルが噴射した水を上記洗濯物にかけて、上記洗濯物をすすぐシャワーすすぎ過程と、上記シャワーすすぎ過程の終了後に、上記洗濯物をタンブリングさせて、上記洗濯物をすすぐすすぎタンブリング過程とを有し、上記制御装置は、上記シャワーすすぎ過程において、上記回転ドラムの回転速度を上記中間脱水過程時の回転速度から徐々に下げながら、上記水槽内の水位が設定水位に達するまで上記水槽内に給水する第1すすぎ制御と、上記シャワーすすぎ過程において、上記中間脱水過程時の回転速度より遅く、かつ、上記すすぎタンブリング過程時の回転速度よりも速い回転速度で上記回転ドラムを回転させながら、上記洗濯物に上記シャワーノズルの水をかけて、上記洗濯物をすすぐ第2すすぎ制御とを行うことを特徴とするドラム式洗濯機が開示されている(請求項1参照)。
また、特許文献2(特開2010−119572号公報)には、外箱と、この外箱の内部に配設された水槽と、この水槽の内部に配設されたドラムと、このドラムを回転させるドラム駆動装置と、前記ドラムの内部にシャワー状に給水するシャワー給水装置と、前記ドラムが回転するときのアンバランスを検知するアンバランス検知手段とを具備し、洗濯物を洗う洗い行程を、前記水槽の内部からドラムの内部に洗濯物を浸す水量を供給して、ドラムをその内部で洗濯物が上げられてから落とされる速度で回転させる内容で実行し、この洗い行程後のすすぎ行程で、前記ドラムをその内周面に洗濯物が張り付く限界以上の低速で回転させつつ、前記シャワー給水装置による前記ドラム内部への給水をするシャワーすすぎ動作と、その後に前記ドラムを高速回転させて脱水するシャワーすすぎ後脱水動作と、前記洗い行程と同内容のためすすぎ動作とを実行し、前記洗い行程後の脱水時と、前記シャワーすすぎ後脱水動作時、及び前記ためすすぎ動作後の脱水時とに、それぞれ前記アンバランス検知手段による検知結果から前記ドラムのアンバランス判定を行うようにしたものにおいて、前記シャワーすすぎ後脱水動作時におけるアンバランスの判定値を、前記洗い行程の前に検知した前記洗濯物の重量に応じた判定値よりも洗濯物重量の小さい側の判定値へ変更して、脱水運転を実行するようにしたことを特徴とするドラム式洗濯機が開示されている(請求項1参照)。
特開2008−54825号公報 特開2010−119572号公報
洗濯機は、すすぎ能力の向上が求められているとともに、使用者の利便性の観点からすすぎ時間の短縮が求められている。また、使用者のエコ意識の高まりから節水や節電(省エネルギ化)が求められている。
そこで、本発明は、すすぎ時間の短縮が可能な洗濯機を提供することを課題とする。
このような課題を解決するために、本発明は、筐体と、前記筐体内に防振支持され、内部に液体を貯溜可能な外槽と、前記外槽内に回転自在に支持され、洗濯物が収容されるドラムと、前記ドラムを回転駆動させるモータと、前記外槽内に給水する給水手段と、前記外槽内の液体の貯留と排水を切り替える排水手段と、前記外槽に貯留された水をドラム内に噴射する循環手段と、前記モータの回転速度を検出する回転速度検出手段と、前記モータの電流値を検出するモータ電流値検出手段と、前記モータ、前記給水手段、前記排水手段または循環手段を制御する運転制御手段と、を備え、前記運転制御手段は、前記給水手段により前記外槽内に給水し、前記排水手段により前記外槽内の液体を貯留する状態とし、前記モータにより前記ドラムを所定の回転速度で回転させ、前記循環手段を動作させるシャワーすすぎ工程において、前記ドラムを、前記洗濯物が前記ドラムの壁面にはりついた状態となる回転速度で回転させ、前記モータ電流値検出手段で検出した前記モータの電流値が所定の閾値以上となると、前記給水手段による給水を停止し、前記循環手段を停止させ、前記排水手段により前記外槽内の液体を排水し、前記モータ電流値検出手段で検出した前記モータの電流値が所定の閾値未満となると、前記給水手段による給水を再開し、前記循環手段を再開させ、前記排水手段による前記外槽内の液体の排水を停止することを特徴とする洗濯機である。
本発明によれば、すすぎ時間の短縮が可能な洗濯機を提供することができる。
図1は、本実施形態に係るドラム式洗濯機の内部構造を示すために筐体の一部を切断して示した斜視図である。 図2は、本実施形態に係るドラム式洗濯機の内部構造を示すために筐体の一部および外槽を切断して示した右側面図である。 本実施形態に係るドラム式洗濯機が備える外槽カバーの背面図である。 本実施形態に係るドラム式洗濯機の流路について説明する模式図である。 本実施形態に係るドラム式洗濯機の制御装置のブロック図である。 本実施形態に係るドラム式洗濯機における洗濯運転(洗い〜すすぎ〜脱水)の運転工程を説明する工程図である。 本実施形態に係るドラム式洗濯機におけるすすぎ1工程のフローチャートである。 (a)はドラムの回転速度の時間変化を示すグラフであり、(b)はモータ電流値の時間変化を示すグラフであり、(c)は外槽の水位の時間変化を示すグラフである。
以下、本発明を実施するための形態(以下「実施形態」という)について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、各図において、共通する部分には同一の符号を付し重複した説明を省略する。
≪ドラム式洗濯機1≫
まず、本実施形態に係るドラム式洗濯機1の構成について、図1および図2を用いて説明する。図1は、本実施形態に係るドラム式洗濯機の内部構造を示すために筐体の一部を切断して示した斜視図である。図2は、本実施形態に係るドラム式洗濯機の内部構造を示すために筐体の一部および外槽を切断して示した右側面図である。
図1に示すように、ドア2は、前面カバー1cの略中央に設けた衣類を出し入れするための投入口を塞ぐためのものであり、ドラム式洗濯機1の前補強材(図示せず)に設けたヒンジ(図示せず)で開閉可能に支持されている。前面カバー1cの上部には、操作スイッチ13や表示器14が設けられている。
洗剤ケース15は、ドラム式洗濯機1の上部左側に設けており、前部開口から引き出し式の洗剤トレイを装着する。洗剤ケース15の後方には、給水弁201,202,203(図4参照)や風呂水吸水ポンプ(図示せず)、水位センサ63(図5参照)など給水に関連する部品を設けてある。上面カバー1eには、水道栓からの給水ホース接続口16が設けてある。また、上面カバー1eには、風呂の残り湯の吸水ホース接続口17も設けてある。
図2に示すように、ドラム式洗濯機1のドラム8は回転自在に外槽10内に支持されており、その外周壁に通水および通風のための多数の貫通孔を有し、前側端面に衣類を出し入れするための開口部8aを設けてある。開口部8aの外側には、ドラム8と一体の流体バランサ8cを備えている。外周壁の内側には、軸方向に延びるリフタ8bが周方向に離散的に複数個設けてあり、洗濯、乾燥時にドラム8を回転すると、衣類はリフタ8bと遠心力で外周壁に沿って持ち上がり、重力で落下するような動きを繰り返すタンブリング動作を行う。ドラム8の回転中心軸は、水平または開口部8a側が高くなるように、水平に対して0〜30°程度傾斜している。
円筒状の外槽10は、ドラム8を同軸上に内包し、前面は開口し、後側端面の外側中央にモータ9を備える。モータ9の回転軸9aは、外槽10を貫通し、ドラム8と結合している。
外槽10の前面の開口部には、外槽カバー100を設け、外槽10内への貯水を可能としている。外槽カバー100の前側中央には、衣類を出し入れするための開口部(正面側開口部)101を設けてある。開口部101とドラム式洗濯機1の筐体に設けられた前補強材(図示せず)に設けた開口部は、ゴム製のベローズ11で接続しており、ドア2を閉じることで外槽10を水封する。
外槽10は、下側をベース1hに固定されたサスペンション12(コイルばねとダンパで構成)で防振支持されている。また、外槽10の上側は上部補強部材に取り付けた補助ばね(図示せず)で支持されており、外槽10の前後方向への倒れを防ぐことができる。
乾燥ダクト18は、ドラム式洗濯機1の背面内側に縦方向に設置され、ダクト下部は外槽10の背面下方に設けた吸気口10eにゴム製の蛇腹管18aで接続される。乾燥ダクト18内には、水冷除湿機構230(図4参照)を内蔵しており、給水弁203(図4参照)から水冷除湿機構230へ冷却水が供給される。
乾燥ダクト18の上部は、ドラム式洗濯機1内の上部右側に前後方向に設置したフィルタダクト19に接続している。フィルタダクト19の前面には開口部を有しており、この開口部に引き出し式の乾燥フィルタ20を挿入してある。乾燥ダクト18からフィルタダクト19へ入った空気は、乾燥フィルタ20のメッシュフィルタ部(図示せず)に流入し、糸くずが除去される。なお、乾燥フィルタ20の掃除は、乾燥フィルタ20を引き出してメッシュフィルタ部を取り出して行う。
また、フィルタダクト19の乾燥フィルタ20の挿入部の下面には開口部が設けてあり、この開口部により、フィルタダクト19と吸気ダクト(図示せず)を介して、送風ユニット21の吸気口と接続している。
送風ユニット21は、駆動用のファンモータ22、羽根車(図示せず)、ファンケース(図示せず)で構成されている。また、ファンケースにはヒータ23が内蔵されており、羽根車から送られる空気を加熱する。
送風ユニット21の吐出口は、送風ダクト24に接続する。送風ダクト24は、ゴム製の蛇腹管24aを介して外槽カバー100に設けた吹き出し口25に接続している。本実施形態では、送風ユニット21がドラム式洗濯機1の筐体内の上部右側に設けてあるので、吹き出し口25は外槽カバー100の正面から見て右斜め上の位置に設け、送風ユニット21から吹き出し口25までの距離を極力短くするようにしてある。
このように、ドラム8内の空気は、ドラム8の壁面の貫通孔から外槽10に抜け、外槽10の背面下方に設けた吸気口10eから蛇腹管18a、乾燥ダクト18、フィルタダクト19、乾燥フィルタ20、送風ユニット21の吸気口へと吸い込まれ、送風ユニット21の吐出口から蛇腹管24aを介して吹き出し口25からドラム8内に風を送り込む循環風路が形成される。
また、ドラム式洗濯機1の下部には、モータ9、ファンモータ22、ヒータ23等を制御する制御装置60が設けられている。
≪外槽カバー≫
本実施形態に係るドラム式洗濯機1が備える外槽カバー100について、図3を用いて説明する。図3は、本実施形態に係るドラム式洗濯機が備える外槽カバーの背面図である。
外槽カバー100は、ドラム式洗濯機1の使用者がドラム8内の衣類を出し入れする正面側開口部101と、外槽10と接続される背面側開口部102とを有する。
外槽カバー100の正面側開口部101の左右には、後述する循環ポンプ210(図4参照)が吐出する循環水をドラム8内へ向けて噴射する循環シャワーノズル140a,140bを備える。後述する循環ポンプ210(図4参照)から吐出された循環水は、接続ホース(図示せず)を介して二股継手141へと流れ、二股継手141の一端から接続ホースを介して循環シャワーノズル140aへ流れる。同様に、二股継手141の他端から接続ホースを介して循環シャワーノズル140bへ流れる。そして、循環シャワーノズル140a,140bからドラム8内へ向けて循環水が噴射される。
また、外槽カバー100の正面側開口部101の上部には、清水を噴射する清水シャワーノズル150を備える。後述する給水弁202(図4、図5参照)から供給された清水は、接続ホース(図示せず)を介して、清水シャワーノズル150へ流れる。そして、清水シャワーノズル150からドラム8内へ向けて清水が噴射される。
なお、正面視右上側(図3では、背面視左上側)には、送風ユニット21(図1、図2参照)からの温風が吹き出される吹き出し口25の取り付け部25aが設けられている。また、外槽カバー100にはオーバーフロー排水口103が形成され、外槽10および外槽カバー100に注水し続けた場合であっても、正面側開口部101から水があふれ出ることを防止している。
≪ドラム式洗濯機の流路≫
本実施形態に係るドラム式洗濯機1の流路について、図4を用いて説明する。図4は、本実施形態に係るドラム式洗濯機の流路について説明する模式図である。なお、オーバーフロー排水口103(図3参照)や吸水ホース接続口17については省略して以下に説明する。
ドラム式洗濯機1は、給水ホース接続口16(図1参照)から機内に給水され、3つの給水弁201,202,203へと分岐する。
<第一給水弁>
第一の給水弁201は、洗剤ケース15を経由して外槽10に設けられた給水口10aへと接続ホースを介して接続される。これにより、給水弁201を開放することにより、給水ホース接続口16から給水される水道水が、洗剤ケース15に投入された洗剤と共に外槽10に設けられた給水口10aから外槽10の壁面に沿って流れる。
<第二給水弁>
第二の給水弁202は、清水シャワーノズル150へと接続ホースを介して接続される。また、給水弁202から清水シャワーノズル150への流路の間で分岐し、乾燥ダクト18(図1、図2参照)内の水冷除湿機構230へ接続される。これにより、給水弁202を開放することにより、給水ホース接続口16から給水される水道水が、清水シャワーノズル150に給水されドラム8内へ水道水を噴射する。また、水道水の一部は洗浄水として乾燥ダクト18の洗浄に用いられる。なお、水冷除湿機構230への流路を狭めることで、清水シャワーノズル150への流量を確保することができ、清水シャワーノズル150から水道圧によって噴射される。
<第三給水弁>
第三の給水弁203は、乾燥ダクト18内の水冷除湿機構230と接続ホースを介して接続される。これにより、給水弁203を開放することにより、給水ホース接続口16から給水される水道水が、冷却水として水冷除湿機構230を流れる。なお、乾燥ダクト18の水冷除湿機構230を流れる水は機外へ排出される。
<循環水路・排水路>
外槽10の底面には凹状の窪み部10bがドラム8の回転軸方向に設けられている。窪み部10bの底面は、前側から後側に下がる傾斜面となっており、窪み部10bの後側最下部に排水口10cが設けられている。また、窪み部10bの前側には流入口10dが設けられている。
循環ポンプ210は、内部に循環ポンプモータ211(図5参照)を備え、吸込口210a、自然排水口210b、2つの吐出口210c,210dを有する。吸込口210aは、外槽10の排水口10cと接続ホースを介して接続される。自然排水口210bは、排水弁204の一端と接続ホースを介して接続される。吐出口210cは、二股継手141と接続ホースを介して接続される。吐出口210dは、外槽10の流入口10dと接続ホースを介して接続される。また、排水弁204の他端は、排水ホースと接続される。
排水弁204を開放することにより、外槽10内の水は、外槽10の排水口10cから循環ポンプ210の吸込口210aおよび自然排水口210b、排水弁204を経由して、排水ホースから機外に排水される。
循環ポンプ210は、排水弁204を閉塞した状態において、循環ポンプモータ211を正転させることにより、吸込口210aから水(循環水)を吸い込み、吐出口210cから吐出する。循環ポンプ210の吐出口210cは二股継手141と接続され、循環シャワーノズル140aおよび循環シャワーノズル140bと接続される。これにより、循環ポンプ210は、外槽10の排水口10cから吸い込んだ水(循環水)を循環シャワーノズル140a,140bからドラム8内に噴射させることができるようになっている。
また、循環ポンプ210は、排水弁204を閉塞した状態において、循環ポンプモータ211を逆転させることにより、吸込口210aから水(循環水)を吸い込み、吐出口210dから吐出する。これにより、循環ポンプ210は、外槽10の窪み部10bとの間で水(循環水)を循環させることができるようになっている。
なお、循環ポンプ210は、循環ポンプモータ211の回転の向きにより吐出口210c,210dを切替える循環ポンプとして説明するが、これに限られるものではない。例えば、切替弁を備え、切替弁を切り替えることにより、吐出口を切り替える循環ポンプであってもよい。
≪ドラム式洗濯機の制御装置≫
本実施形態に係るドラム式洗濯機1の制御装置60について、図5を用いて説明する。図5は、本実施形態に係るドラム式洗濯機の制御装置の構成を示すブロック図である。
図5に示すように、制御装置60は、マイコン70を中心に構成され、マイコン70と、モータ駆動回路76と、ファンモータ駆動回路77と、ヒータスイッチ78と、循環ポンプ駆動回路79と、を備えている。また、マイコン70は、運転パターンデータベース71と、工程制御部72と、回転速度算出部73と、衣類重量算出部74と、モータ電流値判定部75と、を備えている。
操作スイッチ13は、使用者が操作することにより運転コースを入力することができるようになっている。操作スイッチ13で入力された運転コースに対応した信号は、マイコン70に入力するようになっている。
回転検出装置61は、例えばレゾルバで構成され、モータ9の回転を検出することができるようになっている。回転検出装置61で検出された信号は、マイコン70に入力するようになっている。
モータ電流値検出装置62は、モータ9の電流値を検出することができるようになっている。モータ電流値検出装置62で検出された信号は、マイコン70に入力するようになっている。
水位センサ63は、外槽10の内部に貯留された水の水位を検出することができるようになっている。水位センサ63で検出された信号は、マイコン70に入力するようになっている。
マイコン70は、操作スイッチ13から入力された運転コースに対応する運転パターンを運転パターンデータベース71から呼び出し、洗濯または/および乾燥を開始する機能を有している。工程制御部72は、運転パターンデータベース71から呼び出された運転パターンに基づき、洗い工程、すすぎ工程、脱水工程、乾燥工程の各工程を運転制御する機能を有している。
各工程では、工程制御部72は、表示器14、給水弁201、給水弁202、給水弁203、排水弁204を制御する機能を有している。また、工程制御部72は、モータ駆動回路76を介してモータ9を駆動制御する機能を有している。また、工程制御部72は、ファンモータ駆動回路77を介してファンモータ22を駆動制御する機能を有している。また、工程制御部72は、ヒータスイッチ78のON/OFFを制御することによりヒータ23への通電を制御する機能を有している。また、工程制御部72は、循環ポンプ駆動回路79を介して循環ポンプ210(図4参照)の循環ポンプモータ211を駆動制御する機能を有している。
回転速度算出部73は、モータ9の回転を検出する回転検出装置61からの検出値に基づいて、モータ9の回転速度を算出する機能を有している。
衣類重量算出部74は、回転速度算出部73で算出された回転速度と、モータ電流値検出装置62の検出値(モータ電流値)に基づいて、ドラム8(図2参照)内の衣類(洗濯物)の重量を算出する機能を有している。衣類(洗濯物)の重量が増加することによりドラム8を回転させるための負荷が大きくなり、モータ9に流れるモータ電流値が多く必要になることから、モータ9のモータ電流値と回転速度により洗濯物の重量を算出することができる。
モータ電流値判定部75は、後述する「すすぎ1工程」(図6のステップS8)において、モータ電流値検出装置62の検出値(モータ電流値)に基づいて、ドラム8(図2参照)の回転による水の巻上げや発泡を検知する機能を有している。なお、モータ電流値判定部75についての詳細は、図7を用いて後述する。
≪運転工程≫
本実施形態に係るドラム式洗濯機1の運転工程について、図6を用いて説明する。図6は、本実施形態に係るドラム式洗濯機における洗濯運転(洗い〜すすぎ〜脱水)の運転工程を説明する工程図である。
ステップS1において、工程制御部72は、ドラム式洗濯機1の運転工程のコース選択の入力を受け付ける(コース選択)。ここで、使用者は、ドア2を開けて、ドラム8の内部に洗濯する衣類(洗濯物)を投入し、ドア2を閉じる。そして、使用者は、操作スイッチ13を操作することにより、運転工程のコースを選択し入力する。操作スイッチ13が操作されることにより、選択された運転工程のコースが工程制御部72に入力される。工程制御部72は、入力された運転工程のコースに基づいて、運転パターンデータベース71から対応する運転パターンを読み込み、ステップS2に進む。なお、以下の説明において、洗濯コース(洗い〜すすぎ2回〜脱水)が選択されたものとして説明する。
ステップS2において、工程制御部72は、ドラム8に投入された洗濯物の重量(布量)を検出する工程を実行する(布量センシング)。具体的には、工程制御部72は、モータ9を駆動してドラム8を回転させるとともに、衣類重量算出部74が注水前の洗濯物の重量(布量)を算出する。
ステップS3において、工程制御部72は、ステップS2で検出した布量に基づいて、洗剤量・運転時間を算出する工程を実行する(洗剤量運転時間算出)。例えば、布量と洗剤量の関係を示すマップおよび布量と運転時間の関係を示すマップが、予めマイコン70の記憶部(図示せず)に記憶されており、工程制御部72はマップ検索により洗剤量・運転時間を算出する。なお、工程制御部72は、算出された洗剤量・運転時間は、を表示器14に表示する。
ステップS4において、工程制御部72は、洗剤投入待ち工程を実行する(洗剤投入待ち工程)。例えば、工程制御部72は、所定時間待機して、ステップS5に進む。なお、工程制御部72は、洗剤ケース15の開閉を検知する手段(図示せず)により、洗剤ケース15が開けられた後に閉じられた場合、洗剤が投入されたものとして、ステップS5に進む構成であってもよい。
ステップS5において、工程制御部72は、洗剤溶かし工程を実行する(洗剤溶かし工程)。ここで、洗剤溶かし工程とは、後述する本洗い工程(ステップS7参照)における水量よりも少ない水量で洗剤を溶かし、洗剤濃度の高い洗い水を生成する工程である。工程制御部72は、排水弁204を閉弁し、給水弁201を開弁して、水とともに洗剤ケース15に投入された洗剤を外槽10の下部に供給し、給水弁201を閉弁する。そして、工程制御部72は、循環ポンプモータ211を逆転させるように制御する。これにより、循環ポンプ210は、吸込口210aから水と洗剤を吸い込み、吐出口210dから吐出する。窪み部10bの前側に設けられた吐出口210dから吐出された水と洗剤は、窪み部10bの傾斜により後方へと流れ、窪み部10bの後側最下部に設けられた排水口10cおよび吸込口210aへと流れ、再び循環ポンプ210に吸い込まれる。このように、循環ポンプ210と外槽10の窪み部10bとの間で水と洗剤を循環させることにより、洗剤を水に溶かし、洗剤濃度の高い洗い水を生成する。
ステップS6において、工程制御部72は、前洗い工程を実行する(前洗い工程)。ここで、前洗い工程とは、洗剤溶かし工程(ステップS5参照)で生成された洗剤濃度の高い洗い水を洗濯物に浸み込ませる工程である。洗剤濃度の高い洗い水を洗濯物に浸み込ませることにより、洗浄力が向上する。具体的には、工程制御部72は、モータ9を制御してドラム8を回転させるとともに、循環ポンプモータ211を正転させるように制御する。これにより、排水口10c(吸込口210a)から吸い込んだ洗剤濃度の高い洗い水を循環シャワーノズル140a,140bからドラム8の内部に吐出させることにより、洗剤濃度の高い洗い水をドラム8の内部の洗濯物に染み込ませる。
ステップS7において、工程制御部72は、本洗い工程を実行する(本洗い工程)。具体的には、工程制御部72は、給水弁201を制御して、所定の水位まで外槽10に給水する。また、工程制御部72は、モータ9を制御してドラム8を回転させるとともに、循環ポンプモータ211を正転させるように制御する。これにより、洗い水をドラム8の内部の洗濯物にかけながら、ドラム8の内部の洗濯物をたたき洗いする。
ステップS8において、工程制御部72は、すすぎ1工程を実行する(すすぎ1工程)。ここで、すすぎ1工程とは、いわゆるシャワーすすぎを行う工程である。なお、ステップS8のすすぎ1工程についての詳細は、図7を用いて後述する。
ステップS9において、工程制御部72は、すすぎ2工程を実行する(すすぎ2工程)。ここで、すすぎ2工程とは、いわゆる溜めすすぎを行う工程である。工程制御部72は、排水弁204を閉弁し、給水弁201を制御して、所定の水位まで外槽10に給水する。また、工程制御部72は、モータ9を制御してドラム8を回転させるとともに、循環ポンプモータ211を正転させるように制御する。これにより、すすぎ水をドラム8の内部の洗濯物にかけながら、ドラム8の内部の洗濯物をすすぐ。そして、所定の時間が経過すると、工程制御部72は、モータ9および循環ポンプモータ211を停止させ、排水弁204を開弁して外槽10内のすすぎ水を排水する。
ステップS10において、工程制御部72は、脱水工程を実行する(脱水工程)。具体的には、工程制御部72は、排水弁204を開弁させるとともに、モータ9を制御してドラム8を高速で回転させ、洗濯物を遠心脱水する。そして、所定の時間が経過すると、工程制御部72は、モータ9を停止させ、排水弁204を閉弁して、洗濯コース(洗い〜すすぎ〜脱水)を終了する。
≪すすぎ1工程≫
次に、ステップS8のすすぎ1工程について、図7を用いて更に説明する。図7は、本実施形態に係るドラム式洗濯機におけるすすぎ1工程のフローチャートである。
ステップS101において、工程制御部72は、排水弁204を開弁する。これにより、外槽10内の洗い水を排水する。
ステップS102において、工程制御部72は、外槽10内の洗い水の排水が終了したか否かを判定する。例えば、工程制御部72は、排水口10cに設けられた流量センサ(図示せず)の検出信号に基づいて、外槽10内の洗い水の排水が終了したか否かを判定する。排水が終了していない場合(S102・No)、工程制御部72はステップS102の処理を繰り返す。排水が終了した場合(S102・Yes)、工程制御部72の処理はステップS103に進む。
ステップS103において、工程制御部72は、モータ駆動回路76を介して、ドラム8の回転速度が第1回転速度となるようにモータ9の回転速度を制御する。ここで、第1回転速度とは、洗濯物をすすぐ前に洗濯物に含まれる洗い水を脱水する中間脱水における回転速度である。ドラム8の回転速度が第1回転速度となると、工程制御部72の処理は、ステップS104に進む。
ステップS104において、工程制御部72は、中間脱水が終了したか否かを判定する。例えば、工程制御部72は、中間脱水開始(ステップS103)から所定時間が経過したら、中間脱水が終了したと判定する。また、排水口10cに設けられた流量センサ(図示せず)の検出信号に基づいて、中間脱水が終了したか否かを判定してもよい。中間脱水が終了していない場合(S104・No)、工程制御部72はステップS104の処理を繰り返す。中間脱水が終了した場合(S104・Yes)、工程制御部72の処理はステップS105に進む。
ステップS105において、工程制御部72は、モータ駆動回路76を介して、ドラム8の回転速度を第1回転速度(ステップS103参照)から第2回転速度(後述する図8(a)のDV2)となるようにモータ9の回転速度を制御する。ここで、第2回転速度とは、シャワーすすぎを行う際の回転速度であり、洗濯物はドラム8の壁面にはりついた状態となっている。ドラム8の回転速度が第2回転速度となると、工程制御部72の処理は、ステップS106に進む。
ステップS106において、工程制御部72は、給水弁202を開弁し、排水弁204を閉弁し、循環ポンプ駆動回路79を制御して循環ポンプモータ211を正転させる。これにより、シャワーすすぎが開始される。即ち、清水シャワーノズル150から清水をドラム8内の洗濯物に噴射して、遠心力により洗濯物内の洗剤成分を押し出してすすぐ。また、排水弁204を閉弁して、循環ポンプ210を動作させることにより、循環シャワーノズル140a,140bからすすぎ水をドラム8内の洗濯物に噴射して、遠心力により洗濯物内の洗剤成分を押し出してすすぐ。
ステップS107において、工程制御部72は、シャワーすすぎが終了したか否かを判定する。例えば、工程制御部72は、シャワーすすぎ開始から所定時間が経過したら、シャワーすすぎが終了したと判定する。シャワーすすぎが終了していない場合(S107・No)、工程制御部72の処理はステップS108に進む。シャワーすすぎが終了した場合(S107・Yes)、工程制御部72の処理はステップS111に進む。
ステップS108において、モータ電流値判定部75は、モータ電流値検出装置62で検出したモータ9の電流値(モータ電流値)が、所定の閾値(後述する図8の閾値TL)未満であるか否かを判定する。モータ電流値が閾値未満の場合(S108・Yes)、工程制御部72の処理はステップS109に進む。モータ電流値が閾値未満でない場合(S108・No)、工程制御部72の処理はステップS110に進む。
ステップS109において、工程制御部72は、給水弁202を開弁し、排水弁204を閉弁し、循環ポンプ駆動回路79を制御して循環ポンプモータ211を正転させる。そして、工程制御部72の処理はステップS107に戻る。なお、給水弁202が開弁し、排水弁204が閉弁し、循環ポンプモータ211が正転している場合には、ステップS109の処理をスキップしてもよい。
ステップS110において、工程制御部72は、給水弁202を閉弁し、排水弁204を開弁し、循環ポンプ駆動回路79を制御して循環ポンプモータ211を停止させる。そして、工程制御部72の処理はステップS107に戻る。なお、給水弁202が閉弁し、排水弁204が開弁し、循環ポンプモータ211が停止している場合には、ステップS110の処理をスキップしてもよい。
ステップS111において、工程制御部72は、給水弁202を閉弁し、排水弁204を開弁し、循環ポンプ駆動回路79を制御して循環ポンプモータ211を停止させる。なお、給水弁202が閉弁し、排水弁204が開弁し、循環ポンプモータ211が停止している場合には、ステップS111の処理をスキップしてもよい。
ステップS112において、工程制御部72は、モータ駆動回路76を介して、ドラム8の回転速度を第2回転速度(ステップS105参照)から第1回転速度となるようにモータ9の回転速度を制御する。ドラム8の回転速度が第1回転速度となると、工程制御部72の処理は、ステップS113に進む。
ステップS113において、工程制御部72は、中間脱水が終了したか否かを判定する。例えば、工程制御部72は、中間脱水開始(ステップS112)から所定時間が経過したら、中間脱水が終了したと判定する。また、排水口10cに設けられた流量センサ(図示せず)の検出信号に基づいて、中間脱水が終了したか否かを判定してもよい。中間脱水が終了していない場合(S113・No)、工程制御部72はステップS113の処理を繰り返す。中間脱水が終了した場合(S113・Yes)、工程制御部72の処理はステップS114に進む。
ステップS114において、工程制御部72は、モータ駆動回路76を介して、モータ9の回転(即ち、ドラム8の回転)を停止させるように制御する。モータ9の回転が停止すると、工程制御部72の処理は、すすぎ1工程(図6のステップS8)を終了し、すすぎ2工程(図6のステップS9)に進む。
≪モータ電流値判定部の動作≫
シャワーすすぎにおけるモータ電流値判定部75の動作例について図7を参照しつつ図8を用いてさらに説明する。図8(a)はドラム8の回転速度DVの時間変化を示すグラフであり、図8(b)はモータ電流値MIの時間変化を示すグラフであり、図8(c)は外槽10の水位WLの時間変化を示すグラフである。
まず、中間脱水終了後、図8(a)に示すように、ドラム8の回転速度を第1回転速度から第2回転速度DV2に変更する(図7のステップS105参照)。なお、図8(a)では、回転速度を減少させる際にアンダーシュートが発生しているため、図8(b)に示すモータ電流値が一時的に上昇する。
時間T1において、ドラム8の回転速度が第2回転速度DV2に変更されたので、給水弁202を開弁し、排水弁204を閉弁し、循環ポンプ210を動作させる(図7のステップS106参照)。
時間T1から時間T2において、図8(a)に示すように、ドラム8の回転速度DVが定速(第2回転速度DV2)で回転するように制御される。また、排水弁204が閉弁するとともに、給水弁202から外槽10に給水されているため、図8(c)に示すように、外槽10の水位WLが緩やかに上昇する。
ここで、水位WLがある程度上昇するまで、図8(b)に示すように、モータ電流値MIは略一定である。そして、水位WLが有る程度上昇すると、モータ電流値MIも上昇する。これは、外槽10に給水し続けると、外槽10に溜まったすすぎ水の水位が上昇して、回転するドラム8の外周下側にまで達し、すすぎ水の水面が回転するドラム8の外周下側に触れると、モータ9の負荷が大きくなるため、モータ9の回転速度DVを定速(第2回転速度DV2)で回転するように制御した場合、モータ電流値も大きくなるためである。
そして、時間T2において、モータ電流値MIが閾値TL以上となるので、モータ電流値判定部75は、ステップS108でNoと判定し、工程制御部72は給水弁202を閉弁して外槽10への給水を停止させるとともに、排水弁204を開弁して外槽10内のすすぎ水を排水する。また、工程制御部72は循環ポンプ210を停止させる(S110参照)。
ちなみに、ドラム式洗濯機1が備える水位センサ63は圧力で水位を検出するものであるため、ドラム8が回転してドラム式洗濯機1が振動するシャワーすすぎ中は、精密な水位測定は困難となっている。
これに対し、モータ電流値判定部75は、モータ電流値を監視し、モータ電流値が閾値以上となったら(S108・No)制御を変更する(S110参照)。これにより、モータ電流値判定部75は、水の巻上げや発泡を好適に検知することができる。
このように、本実施形態に係るドラム式洗濯機1は、シャワーすすぎ時におけるドラム8(図2参照)の回転による水の巻上げや発泡を好適に検知することができるので、従来のドラム式洗濯機と比較して、シャワーすすぎ時のドラム8の回転速度(モータ9の第2回転速度)を高く設定することが可能となる。
第2回転速度を高くすることにより、ステップS105におけるモータ9の回転速度の変更(第1回転速度→第2回転速度)に要する時間や、ステップS112におけるモータ9の回転速度の変更(第2回転速度→第1回転速度)に要する時間を短縮することができる。
また、シャワーすすぎ時の遠心力も上昇するため、従来のドラム式洗濯機と比較して、すすぎ性能を向上させることができ、シャワーすすぎの時間を短縮することができる。
ところで、ドラム式洗濯機1は、ドラム式洗濯機1の筐体や外槽10の構造により、大きく振動する(共振する)ドラム8の回転速度(以下、「共振回転速度」と称する)を有している。従来のドラム式洗濯機では、シャワーすすぎ時の回転速度を共振回転速度(例えば、150rpmおよび210rpm)よりも低く設定していた(例えば、90rpm)。このため、ステップS105で中間脱水時の回転速度(S103の第1回転速度:例えば、1250rpm)からシャワーすすぎ時の回転速度(例えば、90rpm)まで減速する際に、共振回転速度を跨ぐため、ドラム式洗濯機に振動が発生し、使用者に不快感を生じさせるおそれがあった。同様に、ステップS112でシャワーすすぎ時の回転速度(例えば、90rpm)から中間脱水時の回転速度(例えば、1250rpm)まで加速する際にも、共振回転速度をまたぐため、ドラム式洗濯機に振動が発生し、使用者に不快感を生じさせるおそれがあった。加えて、共振回転速度を跨ぐ際には、ドラム8の回転速度の上昇を共振回転速度の手前で一度止めて、アンバランスが生じていないか判定した後、さらにドラム8の回転速度を上昇させて共振回転速度を跨ぐように制御するようになっている。このため、共振回転速度を跨ぐドラム8の回転速度の上昇には、時間を要していた。
これに対し、本実施形態に係るドラム式洗濯機1は、シャワーすすぎ時のドラム8の回転速度(モータ9の第2回転速度)を高くすることができるので、シャワーすすぎ時の回転速度(第2回転速度)を共振回転速度よりも高くする、または、共振回転速度をまたぐ回数を低減させることができる。これにより、ドラム式洗濯機の振動を低減し、使用者の不快感を低減させることができる。
≪変形例≫
なお、本実施形態に係るドラム式洗濯機1は、上記実施形態の構成に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲内で種々の変更が可能である。
本実施形態に係るドラム式洗濯機1は、ドラム8内に清水を噴射する清水シャワーノズル150を備える構成であるものとして説明したが、これに限られるものではなく、清水シャワーノズル150を備えない構成であってもよい。例えば、シャワーすすぎは、給水弁201から外槽10に給水し、循環ポンプ210により循環シャワーノズル140a,140bからドラム8の内部にすすぎ水を噴射する構成であってもよい。
また、本実施形態に係るドラム式洗濯機1は、モータ電流値MIが閾値TL以上となると(S108・No)、給水弁202を閉弁し、排水弁204を開弁し、循環ポンプ210を停止させる制御を行うものとして説明したが、これにかぎられるものではない。例えば、モータ電流値MIが閾値TL以上となると(S108・No)、排水弁204を開弁する制御のみを行うものであってもよい。排水弁204からの排水流量が給水弁202からの給水流量に比べて十分に余裕がある場合には、このような制御であっても、外槽10の水位を低減させることができる。また、排水弁204の開弁中にも洗濯物のシャワーすすぎを行うことができるので、シャワーすすぎ時間をより短縮することができる。
1 ドラム式洗濯機
8 ドラム
9 モータ
10 外槽
12 サスペンション
60 制御装置(運転制御手段)
61 回転検出装置(回転速度検出手段)
62 モータ電流値検出装置(モータ電流値検出手段)
70 マイコン(運転制御手段)
73 回転速度算出部(回転速度検出手段)
75 モータ電流値判定部
140a,140b 循環シャワーノズル(循環手段)
150 清水シャワーノズル(給水手段)
201 給水弁(給水手段)
202 給水弁(給水手段)
204 排水弁(排水手段)
210 循環ポンプ(循環手段)
211 循環ポンプモータ(循環手段)
DV ドラム回転速度
DV2 第2回転速度
MI モータ電流値
TL 閾値

Claims (3)

  1. 筐体と、
    前記筐体内に防振支持され、内部に液体を貯溜可能な外槽と、
    前記外槽内に回転自在に支持され、洗濯物が収容されるドラムと、
    前記ドラムを回転駆動させるモータと、
    前記外槽内に給水する給水手段と、
    前記外槽内の液体の貯留と排水を切り替える排水手段と、
    前記外槽に貯留された水をドラム内に噴射する循環手段と、
    前記モータの回転速度を検出する回転速度検出手段と、
    前記モータの電流値を検出するモータ電流値検出手段と、
    前記モータ、前記給水手段、前記排水手段または循環手段を制御する運転制御手段と、
    を備え、
    前記運転制御手段は、
    前記給水手段により前記外槽内に給水し、前記排水手段により前記外槽内の液体を貯留する状態とし、前記モータにより前記ドラムを所定の回転速度で回転させ、前記循環手段を動作させるシャワーすすぎ工程において、
    前記ドラムを、前記洗濯物が前記ドラムの壁面にはりついた状態となる回転速度で回転させ、
    前記モータ電流値検出手段で検出した前記モータの電流値が所定の閾値以上となると、前記給水手段による給水を停止し、前記循環手段を停止させ、前記排水手段により前記外槽内の液体を排水し、
    前記モータ電流値検出手段で検出した前記モータの電流値が所定の閾値未満となると、前記給水手段による給水を再開し、前記循環手段を再開させ、前記排水手段による前記外槽内の液体の排水を停止する
    ことを特徴とする洗濯機。
  2. 前記シャワーすすぎ工程における回転速度は、
    前記ドラムの回転速度と共振することにより前記外槽が大きく振動する回転速度である
    共振回転速度よりも高い
    ことを特徴とする請求項1に記載の洗濯機。
  3. 前記給水手段は、
    前記ドラム内に水を噴射することにより、前記外槽に給水する
    ことを特徴とする請求項1に記載の洗濯機。
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