JP5926358B1 - 形状誤差を保証する工具経路の曲線化方法および曲線化装置 - Google Patents

形状誤差を保証する工具経路の曲線化方法および曲線化装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5926358B1
JP5926358B1 JP2014242013A JP2014242013A JP5926358B1 JP 5926358 B1 JP5926358 B1 JP 5926358B1 JP 2014242013 A JP2014242013 A JP 2014242013A JP 2014242013 A JP2014242013 A JP 2014242013A JP 5926358 B1 JP5926358 B1 JP 5926358B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
curve
region
tool path
point
point sequence
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014242013A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016103206A (ja
Inventor
徹 水野
徹 水野
千葉 琢司
琢司 千葉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
FANUC Corp
Original Assignee
FANUC Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by FANUC Corp filed Critical FANUC Corp
Priority to JP2014242013A priority Critical patent/JP5926358B1/ja
Priority to DE102015120118.6A priority patent/DE102015120118B4/de
Priority to US14/952,904 priority patent/US10088825B2/en
Priority to CN201510843828.8A priority patent/CN105652800B/zh
Application granted granted Critical
Publication of JP5926358B1 publication Critical patent/JP5926358B1/ja
Publication of JP2016103206A publication Critical patent/JP2016103206A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
    • G05B19/00Programme-control systems
    • G05B19/02Programme-control systems electric
    • G05B19/18Numerical control [NC], i.e. automatically operating machines, in particular machine tools, e.g. in a manufacturing environment, so as to execute positioning, movement or co-ordinated operations by means of programme data in numerical form
    • G05B19/19Numerical control [NC], i.e. automatically operating machines, in particular machine tools, e.g. in a manufacturing environment, so as to execute positioning, movement or co-ordinated operations by means of programme data in numerical form characterised by positioning or contouring control systems, e.g. to control position from one programmed point to another or to control movement along a programmed continuous path
    • G05B19/27Numerical control [NC], i.e. automatically operating machines, in particular machine tools, e.g. in a manufacturing environment, so as to execute positioning, movement or co-ordinated operations by means of programme data in numerical form characterised by positioning or contouring control systems, e.g. to control position from one programmed point to another or to control movement along a programmed continuous path using an absolute digital measuring device
    • G05B19/31Numerical control [NC], i.e. automatically operating machines, in particular machine tools, e.g. in a manufacturing environment, so as to execute positioning, movement or co-ordinated operations by means of programme data in numerical form characterised by positioning or contouring control systems, e.g. to control position from one programmed point to another or to control movement along a programmed continuous path using an absolute digital measuring device for continuous-path control
    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
    • G05B15/00Systems controlled by a computer
    • G05B15/02Systems controlled by a computer electric
    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
    • G05B19/00Programme-control systems
    • G05B19/02Programme-control systems electric
    • G05B19/18Numerical control [NC], i.e. automatically operating machines, in particular machine tools, e.g. in a manufacturing environment, so as to execute positioning, movement or co-ordinated operations by means of programme data in numerical form
    • G05B19/41Numerical control [NC], i.e. automatically operating machines, in particular machine tools, e.g. in a manufacturing environment, so as to execute positioning, movement or co-ordinated operations by means of programme data in numerical form characterised by interpolation, e.g. the computation of intermediate points between programmed end points to define the path to be followed and the rate of travel along that path
    • G05B19/4103Digital interpolation
    • GPHYSICS
    • G05CONTROLLING; REGULATING
    • G05BCONTROL OR REGULATING SYSTEMS IN GENERAL; FUNCTIONAL ELEMENTS OF SUCH SYSTEMS; MONITORING OR TESTING ARRANGEMENTS FOR SUCH SYSTEMS OR ELEMENTS
    • G05B2219/00Program-control systems
    • G05B2219/30Nc systems
    • G05B2219/50Machine tool, machine tool null till machine tool work handling
    • G05B2219/50336Tool, probe offset for curves, surfaces, contouring

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Automation & Control Theory (AREA)
  • Human Computer Interaction (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Computing Systems (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Numerical Control (AREA)
  • Image Generation (AREA)

Abstract

【課題】生成した曲線全体が元の点列から見てある領域の中に納まるような、形状誤差を保証する工具経路曲線化方法および工具経路曲線化装置を提供する。【解決手段】工具経路曲線化装置1は、NC指令解読部10、点列取得部20、曲線生成部30、形状誤差判定部40、曲線出力部50を含む。NC指令解読部10は工作機械を制御する数値制御装置に搭載されるNC指令解読部と同じもので、NC指令2(加工プログラム)を解読し、工具経路を構成する点列の点列データを取り出す。点列データは工具経路上の点の位置を表わすデータで、5軸加工の場合は位置に加えて工具の向きを表わすデータも含む。【選択図】図1

Description

本発明は、形状誤差を保証する工具経路の曲線化方法および曲線化装置に関する。
与えられた点列を補間する曲線や点列の各点の近傍を通る曲線を求める方法は広く知られており(非特許文献1,2)、数値制御工作機械による加工においては、なめらかな加工面の実現と加工時間の短縮を目的として、点列で与えられた工具経路を曲線へ変換するために、これらの方法が利用されている(特許文献1〜6)。
一般に、加工プログラムの長さは加工物によって変わり、時間を要する加工では工具経路を構成する点の数も非常に多くなる。したがって、曲線化を一回の処理で完了することは困難で、点列を分割して少しずつ曲線を生成して行くという方式が採用されている。また、曲線生成と加工を並行して行おうとすると、必然的にこのやり方を取ることになる。分割された点群から生成される曲線は、パラメトリック曲線の形式で表わされ、Bスプライン曲線やNURBS曲線など、用途に適した表現形式が採用される。
このような点列の曲線化において、当初は、点列の各点を通る曲線(補間曲線)の生成を主眼としていたが、CAMで加工プログラムを作成する時に生じる形状誤差などを考慮して、点列を通過する曲線よりも、点列の近傍を通る曲線(近似曲線)が指向されるようになっている。近似曲線には、点列の各点が曲線から所定の距離以内にあるという条件が課されるのが一般的である(特許文献1)。
特開2013−171376号公報 特開2007−293478号公報 特開2006−309645号公報 特開2005−182437号公報 特開2004−078516号公報 特許第3366213号公報
Les Piegl, Wayne Tiller, The NURBS Book, Springer-Verlag,pp405-453 I.J.Schoenberg, Spline functions and the problem of graduation, Proceedings of the National Academy of Sciences of the U.S.A., 52 (1964),pp947-950 ゴールドスタイン, 古典力学, 吉岡書店, (1967),pp46-51
点列から生成された曲線は経路のなめらかさをもたらすが、それと同時に、元の点列の近くを通ることが求められる。そのため、従来の曲線化では、点列の各点と曲線上のそれらの対応点との距離が予め設定した値以下になるように、曲線を生成する。
しかしながら、この方法では、指令点のところでのみ曲線との距離を見ているので、他の部分では、曲線が点列から大きく離れてしまうこともあり得る。そのため、曲線化による工具経路の形状誤差を一定の値以下に抑えたい時には適用できないという問題があった。
また特許文献6には、補間曲線の場合に、指令点に挟まれた曲線上に幾つかの点を取り、指令点を結ぶ線分とこれらの各点との距離を見る方法が開示されている。この方法は、指令点のところだけで距離を見る方法に比べて、より細かい判定ができるが、隣り合う点にはさまれた区間はチェックしないので、原理的に誤差が許容値以下であることを保証するものではない。
そこで、本発明の目的は、上記従来技術に関わる曲線生成上の問題を解決するために、生成した曲線全体が元の点列から見てある領域の中に納まるような、形状誤差を保証する工具経路の曲線生成方法および曲線生成装置を提供することである。
点列で与えられた工具経路を曲線化する方法であって、生成した曲線と元の経路との形状誤差が指定した値以下になるように曲線を生成する。曲線の生成方法は従来のもの、すなわち、曲線の形状を変えるための変数である制御点を導入し、曲線と点列の各点との距離の和が最小になるように制御点の位置を決める。制御点を変数とする曲線の表現と制御点を求める方法は、非特許文献1に記載されている近似曲線を求める手法を採用する。
制御点の数を与えて曲線が決まると、指令点と曲線との距離を求め、全ての指令点について距離が指定した値以下になるまで、制御点を追加して曲線生成と距離の確認を繰り返す。全ての指令点が曲線から指定した距離以内にある時は、生成した曲線が点列を結ぶ折れ線経路を基準とする一つの空間領域に含まれるか否かを判定する。曲線全体が指定した領域に含まれるようになるまで、制御点を追加して曲線生成と距離の確認を繰り返すことにより、所望の曲線が得られる。
このような領域の最も簡単な例は、折れ線を構成する個々の線分を軸とする円筒を連結したものである。しかし、本発明の方法は、領域を円筒に限るものではなく、より一般的に、線分の軸をZ軸とする座標系において、x=f(z)で表わされる曲線をZ軸廻りに回転した回転体でよい。また、この判定手段は生成された曲線の情報だけを用いるもので、曲線を生成する方法自体とは独立しており、曲線生成方法によらずに適用できる。
そして、本願の請求項1に係る発明は、指令点列で指令された工具経路から曲線を生成する工具経路曲線化方法であって、前記指令点列を結ぶ折れ線経路を基準とし、前記折れ線経路を含み、前記曲線がその中に含まれるべき領域を定義するステップと、前記曲線が該領域内に含まれるか否かを該領域の表面の幾何学的形状に基づいて判定するステップと、前記判定ステップにより前記領域に包含されると判定された曲線を生成するステップと、を含む工具経路曲線化方法である。
請求項2に係る発明は、前記領域の形状を設定によって指定できるようにした、請求項1に記載の工具経路曲線化方法である。
請求項3に係る発明は、前記領域が、隣接する指令点を結ぶ線分を軸として一つの曲線を回転して出来る回転体である、請求項1に記載の工具経路曲線化方法である。
請求項4に係る発明は、指令点列で指令された工具経路から曲線を生成する工具経路曲線化装置であって、前記指令点列を結ぶ折れ線経路を基準とし、前記折れ線経路を含み、前記曲線がその中に含まれるべき許容領域を定義する定義手段と、前記曲線が該領域内に含まれるか否かを該領域の表面の幾何学的形状に基づいて判定する判定手段と、前記判定手段により前記領域に包含されると判定された曲線を生成する曲線生成手段と、を備えた工具経路曲線化装置である。
請求項5に係る発明は、前記領域の形状を設定によって指定できるようにした、請求項4に記載の工具経路曲線化装置である。
請求項6に係る発明は、前記領域が、隣接する指令点を結ぶ線分を軸として一つの曲線を回転して出来る回転体である、請求項4に記載の工具経路曲線化装置である。
そして、請求項1、4の発明により、点列で与えられた加工経路を曲線化する時に、点列を結ぶ折れ線経路からの距離が定められた値を超えない曲線を得ることが可能になる。
請求項2、5の発明により、点列で与えられた加工経路を曲線化する時に、加工プログラム毎に曲線と元の点列との離れ具合を所望の範囲に抑えることができる。
請求項3、6の発明により、点列で与えられた加工経路を曲線化する時に、隣り合う点の中間では点のところよりも曲線と折れ線経路との距離が大きくなることを許容して、柔軟な曲線生成を可能にする。
本発明により、生成した曲線全体が元の点列から見てある領域の中に納まるような、形状誤差を保証する工具経路の曲線生成方法および曲線生成装置を提供できる。
工具経路曲線化装置の構成を示す図である。 点列データの例を示す図である。 許容領域を構成する要素領域を示す図である。 部分曲線生成の処理のフローを示す図である。 円筒の要素領域と曲線との交点を示す図である。 円筒に含まれない曲線区間を示す図である。 曲線を含む回転楕円体を示す図である。 円筒面上の点を経由して2点を結ぶ経路を示す図である。 円筒の接続部の曲線を示す図である。 曲線が許容領域に含まれることを検証する処理のフローを示す図である。 円筒の要素領域に含まれることを判定する処理のフローを示す図である。 円筒の接続領域に含まれることを判定する処理のフローを示す図である。
以下、本発明の実施形態を図面と共に説明する。
まず本明細書で用いる用語を定義する。曲線生成のために分割された点列のそれぞれを部分点列とし、部分点列から生成された曲線を部分曲線とする。また、曲線の形状誤差を保証するために、部分点列の各点を結ぶ折れ線経路を基準に定義され、曲線がその中に含まれるべき領域を許容領域とする。部分点列の各点と曲線との距離、或いは、部分点列の各点を結ぶ線分と曲線との距離の許容値をトレランスとする。
本発明の方法を具体的に説明する。図1は本発明の一実施形態である工具経路曲線化装置を示すブロック図である。工具経路曲線化装置1は、NC指令解読部10、点列取得部20、曲線生成部30、形状誤差判定部40、曲線出力部50を含む。
NC指令解読部10は工作機械を制御する数値制御装置に搭載されるNC指令解読部と同じもので、NC指令2(加工プログラム)を解読し、工具経路を構成する点列の点列データを取り出す。点列データは工具経路上の点の位置を表わすデータで、5軸加工の場合は位置に加えて工具の向きを表わすデータも含む。図2に3軸加工の場合の点列データの構造を示す。一つの点のデータは、工具先端の座標X,Y,Zから成り、点の数だけこのデータが含まれている。
点列取得部20はNC指令解読部10に対し、必要とする点列データを要求して取得する。所定の数Nの点のデータを取得することを基本とし、要求された点列の中に工具経路の屈曲点と判定される箇所があれば、屈曲点までの点列データを取得する。曲線生成部30は部分曲線を生成する。部分曲線は部分点列の始点と終点を通り、その他の点の近傍を通るパラメトリック曲線である。パラメトリック曲線としてBスプライン曲線を用いるが、NURBS曲線や区分多項式曲線など他の形式の曲線でもよい。部分曲線は、数1式のように表わされる。
Figure 0005926358
uは曲線のパラメータで、0≦u≦1の範囲の値を取る。C(u)(Cの上に矢印付き)はパラメータの値がuの時に曲線上の点が占める位置を表わす。Ni,3(u)は3次のBスプライン基底関数、P(Pの上に矢印付き)はBスプライン曲線の制御点である。
パラメータuの変域はノットと呼ばれる数の組U={u,・・・,un+4}によって分割される。Bスプライン基底関数Ni,3(u)はノットに依存する。したがって、数1式はノットと制御点を変数として曲線を表わしており、これらの変数の値を決めることによって曲線が定まる。数1式のような曲線を決める方法は幾つかあり、非特許文献1、2に記載されているように周知であるから、ここでは省略する。
曲線の形状誤差の保証は、数1式の曲線が許容領域に含まれることを検証することである。許容領域は、折れ線を構成する各線分に対して定義された要素領域を接続したものである。以下の説明では簡単のため、要素領域を、線分を軸としトレランスを半径とする円筒と、円筒の接続部で曲線がどちらの円筒にも含まれない部分を覆う球とする(図3)。要素領域をDi、要素領域Diに対応する曲線の要素(その求め方は後述する)をCiとすると、曲線が許容領域に含まれることは、数2式により表すことができる。
Figure 0005926358
Ndは要素領域の数である。
形状誤差が保証された曲線は、ノットと制御点の数を与えて、非特許文献1、2に記載されている方法によりそれらの値を決めて曲線を生成し、その曲線が許容領域に含まれるか否かを検証して、許容領域に含まれるまで、ノットと制御点を追加して曲線生成と検証を繰り返すことによって生成される。
曲線が許容領域に含まれるためには、部分点列の各点が曲線からトレランス以下の距離になければならない。すなわち、数3式の関係が要求される。
Figure 0005926358
ただし、εはトレランス、Q(Qの上に矢印付き)は部分点列の点、u(uの上に線付き)は曲線上でQ(Qの上に矢印付き)に最も近い点のパラメータの値でC(u)(Cの上に矢印付きでuの上に矢印付き)はその点を表わす。
数2式の検証を常に行うと計算負荷が大きいので、前記の検証においては、まず、数3式で部分点列の各点が許容領域にあるか否かを調べ、許容領域にない点がある時は数2式の検証は行わずに、ノットと制御点を追加して曲線を生成し直す。数3式が満足された場合に限り、数2式を検証する。
上述した方法により、実際に曲線を生成する手順を図4のフローチャートに従って説明する。
ステップSA100:ノットと制御点の数を初期値に設定する。
ステップSA101:部分曲線を生成する。
ステップSA102:数3式により、部分点列の各点が曲線からトレランス以内にあるか否かを判定する。全ての点がトレランス内にあれば、ステップSA103へ進む。そうでなければ、ステップSA104へ進む。
ステップSA103:数2式により、各曲線要素が対応する要素領域に含まれるか否かを判定する。全ての曲線要素が含まれていれば、曲線が求まったので処理を終了する。そうでなければ、ステップSA104へ進む。
ステップSA104:ノットと制御点の数を増やして、ステップSA101へ戻る。
次に、前記ステップSA103の、曲線要素が対応する要素領域に含まれるか否かを判定する方法を説明する。まず、要素領域が図3の円筒の場合を取り上げる。円筒の半径はトレランスεである。図5に示すように、円筒の軸の両端を与える点をQk,Qk+1とし、Qk,Qk+1を通り円筒の軸に直交する平面と曲線との交点を、それぞれ、Ak,Bk、AkからBkまでの曲線長をLkとする。
まず、第1の方法について述べる。これは、AkとBkに挟まれた曲線区間上の一点Pから円筒の軸に下ろした垂線の長さの最大値がトレランス以下であることを検証するもので、垂線の足をQとして、PQの長さが最大になる箇所を求め、その最大値がトレランス以下であれば、曲線は円筒に含まれる。最大値を取るのは、区間の端点Ak,Bk、或いはその間でPQの長さが極値を取る点のいずれかであるから、これらの点で曲線との距離を求め、その中の最大値をとればよい。
PQの長さが極値を取る点では、P(その位置をC(ν)(Cの上に矢印付き)とする)における曲線の接線C’(ν)(Cの上に矢印付き)とPQが直交する。ただし、曲線のパラメータに関する微分をダッシュ(’)で表わしており、C’(ν)(Cの上に矢印付き)=dC’(ν)(Cの上に矢印付き)/dνである。
Qの位置を、パラメータuを用いて、数4式により表す。
Figure 0005926358
ただし、数5式の関係を満たす必要がある。
Figure 0005926358
なお、uは、部分点列の始点からQkまでの折れ線の長さの折れ線の全長(部分点列の始点から終点までの長さ)に対する比を表わす。C(ν)(Cの上に矢印付き)とQ(u)(Qの上に矢印付き)のパラメータの間には、数6式の関係がある。
Figure 0005926358
そして、接線C’(ν)(Cの上に矢印付き)とPQの直交条件から、数7式を得る。
Figure 0005926358
数4式〜数6式より、数7式はパラメータνに関する5次方程式であり、これを解いてPQの長さが極値を取る点のパラメータが求まるので、P,Qの位置が決まり、その長さの極大値(または極小値)が得られる。5次方程式の解は、ニュートン法を用いて求める。パラメータの変域は0≦u≦1なので、極値が存在しないこともあるが、その場合は端点Ak,Bkのいずれかで距離が最大になる。なお、ニュートン法については周知の手法なので説明を省略する。
AkQkの長さは、AkQkとQkQk+1が直交するので、Akの位置をC(ν)(Cの上に矢印付き)とすると、数8式により表される。
Figure 0005926358
数8式は、νに関する3次方程式なので、容易に解を得ることが出来る。Bkの位置も同様にして求まる。こうして、AkQk、BkQk+1、PQの極値が求まったので、その中の最大値をdmaxとする(PQが極値を持たない時はAkQk、BkQk+1の大きい方をdmaxとする)。
したがって、数9式が満たされれば曲線区間AkBkが円筒に含まれる。
Figure 0005926358
図6に示すような、曲線が円筒の接続部分でどちらの円筒にも含まれない箇所では、曲線区間Bk−1AkがQkを中心とする半径εの球に含まれることを検証する。この場合も、円筒のときと同様、曲線区間Bk−1AkでPQkの長さの極値を求める。今度は、数7式に代わり、数10式の解を求めればよい。
Figure 0005926358
数10式は5次方程式であり、円筒の場合と同様、ニュートン法を適用して解を得る。Bk−1の位置は円筒の要素領域の判定において既に求められている。したがって、円筒の場合と同様の手順で曲線区間Bk−1Akが球に含まれることを判定できる。
次に、第2の判定方法を説明する。これは、図7に示すように、2点Ak,Bkを結ぶ長さがLkの曲線は、Ak,Bkを焦点とし、焦点からの距離の和がLkの回転楕円体に含まれることに基づく方法で、この回転楕円体が円筒に含まれるか否かを調べる。円筒の接続部分は、第1の判定方法と同様、別の判定方法を適用するので、回転楕円体が円筒の側面からはみ出すか否かを確かめれば十分で、底面からはみ出すケースは無視してよい。
回転楕円体が円筒の側面からはみ出すか否かの判定は、回転楕円体と円筒を円筒の軸に直交する平面に投影することによって、直接行うことが出来るが、より簡単な以下に述べる方法を採用する。
図8に示すように、Lkが円筒の側面上の点Pを経由してAkからBkに到る折れ線経路の長さの最小値を超えない、すなわち、数11式を満たすか否かを判定する。数11式を満たすならば、回転楕円体が円筒の側面からはみ出さない。ただし、L1,L2は、それぞれ、AP,PBの長さを表わす。
Figure 0005926358
したがって、数11式が満足されるか否かによって、回転楕円体が円筒の側面からはみ出すか否かを判定できるので、問題は、L+Lの最小値を求めることに還元される。
次に、この最小値を求める手順を説明する。Qkを原点とし、QkQk+1をZ軸とする座標系をとり、この座標系におけるAk,Bk,Pの座標を、それぞれ、A(x,y,z),B(x,y,z),P(x,y,z)とすると、数12式の関係がなりたつ。
Figure 0005926358
したがって、数13式の条件の下でLの最小値を求めればよい。
Figure 0005926358
数13式は拘束条件付の極値問題で、よく知られた方法−例えば、非特許文献3のLagrangeの未定乗数法−により解を得ることができる。
円筒の接続部分も、同様に、拘束条件付の極値問題として扱うことができる。その手順を以下に述べる。この場合は、図9に示すように、Qkを中心とする半径εの円の内部に曲線が含まれるか否かを検証することになる。Bk−1とAk間の曲線の長さをLkとすると、Lkが円周上の点Pを経由してBk−1からAkへ到る折れ線の長さの最小値を超えないならば、曲線が円からはみ出さない。したがって、Qkを原点とする座標系をとり、この座標系におけるAk,Bk−1,Pの座標を、それぞれ、A(x,y),Bk-1(x1,y1),P(x,y)とすると、数14式がなりたつ。
Figure 0005926358
したがって、数13式の拘束条件の下でLの最小値を求めればよい。円筒の場合と同様、Lagrangeの未定乗数法により解を得ることができる。
以上の実施形態で述べた方法により、曲線が許容領域に含まれることを検証する手順を、図10のフローチャートを基に説明する。
ステップSB100:曲線区間を初期値に設定する。k=0の時は、点Q0と点Q1に対応する曲線区間である。
ステップSB101:曲線区間の終点BkとAkからBkまでの曲線長Lkを求める。
ステップSB102:要素領域が図5の円筒の場合の判定を行う。その詳細な手順は後述する。
ステップSB103:ステップSB102の判定結果により、円筒部に含まれない場合はステップSB109へ、含まれる場合は、ステップSB104の接続部の判定へ進む。
ステップSB104:要素領域が図6の接続部の場合の判定を行う。その詳細な手順は後述する。最後の曲線区間の場合(k=N−2, Nは部分点列に含まれる点の数)は、接続部がないので、判定を行わずに判定結果を含まれるとする。
ステップSB105:ステップSB104の判定結果により、接続部に含まれない場合はステップSB109へ、含まれる場合は、ステップSB106へ進む。
ステップSB106:最後の曲線区間か否かを判定し、最後の曲線であればステップSB108へ、そうでなければステップSB107へ進む。
ステップSB107:kを1増やして次の曲線区間へ移行し、ステップSB101へ戻る。
ステップSB108:曲線が許容領域に含まれると判定する。
ステップSB109:曲線が許容領域に含まれないと判定する。
次に、前記ステップSB102の円筒の場合の判定手順を、図11のフローチャートを基に説明する。
ステップSC100:AkからBkまでの曲線長Lkを求める。Lkは、数15式により与えられる。
Figure 0005926358
ただし、|C’(u)|(Cの上に矢印付き||)はC’(u)(Cの上に矢印付き)の長さである。ν,νk+1+は、それぞれ、C(ν)=A,C(νk+1)=Bとなるパラメータの値で、Ak,Bkの位置を求める時に得られる。
次に、数式12と数13式の極値問題の解を求めてLminとする。
ステップSC101:Min{L+L}=Lminとして、数11式を評価する。数11式が成り立てばステップSC102へ進み、そうでなければ、ステップSC103へ進む。
ステップSC102:曲線区間は円筒領域に含まれると判定する。
ステップSC103:曲線区間は円筒領域に含まれないと判定する。
次に、前記ステップSB104の接続部の領域の場合の判定手順を、図12のフローチャートを基に説明する。
ステップSD100:Bk−1からAkまでの曲線長Lkを求める。Lkは数16式で与えられる。
Figure 0005926358
次に、数式14と数13式の極値問題の解を求めてLminとする。
ステップSD101:Min{L+L}=Lminとして、数11式を評価する。数11式が成り立てばステップSD102へ進み、そうでなければ、ステップSD103へ進む。
ステップSD102:曲線区間は接続部の領域に含まれると判定する。
ステップSD103:曲線区間は接続部の領域に含まれないと判定する。
なお。ここで述べる実施形態では、パラメトリック曲線としてBスプライン曲線を用いているが、NURBS曲線など他の形式の曲線への拡張は、数1式の表現形式を変えて同じ考え方を適用すればよい。
1 工具経路曲線化装置
2 NC指令

10 NC指令解読部
20 点列取得部
30 曲線生成部
40 形状誤差判定部
50 曲線出力部

Claims (6)

  1. 指令点列で指令された工具経路から曲線を生成する工具経路曲線化方法であって、
    前記指令点列を結ぶ折れ線経路を基準とし、前記折れ線経路を含み、前記曲線がその中に含まれるべき領域を定義するステップと、
    前記曲線が該領域内に含まれるか否かを該領域の表面の幾何学的形状に基づいて判定するステップと、
    前記判定ステップにより前記領域に包含されると判定された曲線を生成するステップと、を含む工具経路曲線化方法。
  2. 前記領域の形状を設定によって指定できるようにした、請求項1に記載の工具経路曲線化方法。
  3. 前記領域が、隣接する指令点を結ぶ線分を軸として一つの曲線を回転して出来る回転体である、請求項1に記載の工具経路曲線化方法。
  4. 指令点列で指令された工具経路から曲線を生成する工具経路曲線化装置であって、
    前記指令点列を結ぶ折れ線経路を基準とし、前記折れ線経路を含み、前記曲線がその中に含まれるべき領域を定義する定義手段と、
    前記曲線が該領域内に含まれるか否かを該領域の表面の幾何学的形状に基づいて判定する判定手段と、
    前記判定手段により前記領域に包含されると判定された曲線を生成する曲線生成手段と、を備えた工具経路曲線化装置。
  5. 前記領域の形状を設定によって指定できるようにした、請求項4に記載の工具経路曲線化装置。
  6. 前記領域が、隣接する指令点を結ぶ線分を軸として一つの曲線を回転して出来る回転体である、請求項4に記載の工具経路曲線化装置。
JP2014242013A 2014-11-28 2014-11-28 形状誤差を保証する工具経路の曲線化方法および曲線化装置 Active JP5926358B1 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014242013A JP5926358B1 (ja) 2014-11-28 2014-11-28 形状誤差を保証する工具経路の曲線化方法および曲線化装置
DE102015120118.6A DE102015120118B4 (de) 2014-11-28 2015-11-20 Werkzeugmaschine mit einer Werkzeugwegkurvenerzeugungsvorrichtung
US14/952,904 US10088825B2 (en) 2014-11-28 2015-11-25 Tool path curve generation method and tool path curve generation apparatus
CN201510843828.8A CN105652800B (zh) 2014-11-28 2015-11-26 工具路径曲线化方法以及工具路径曲线化装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014242013A JP5926358B1 (ja) 2014-11-28 2014-11-28 形状誤差を保証する工具経路の曲線化方法および曲線化装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP5926358B1 true JP5926358B1 (ja) 2016-05-25
JP2016103206A JP2016103206A (ja) 2016-06-02

Family

ID=55968232

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014242013A Active JP5926358B1 (ja) 2014-11-28 2014-11-28 形状誤差を保証する工具経路の曲線化方法および曲線化装置

Country Status (4)

Country Link
US (1) US10088825B2 (ja)
JP (1) JP5926358B1 (ja)
CN (1) CN105652800B (ja)
DE (1) DE102015120118B4 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107204022B (zh) * 2017-05-31 2021-01-05 铜仁市万山区丹凤朱砂工艺品研发检测鉴定中心有限公司 一种根据加工曲线获取加工路径的方法
JP6646027B2 (ja) * 2017-10-30 2020-02-14 ファナック株式会社 ポストプロセッサ装置、加工プログラム生成方法、cnc加工システム及び加工プログラム生成用プログラム
JP6740199B2 (ja) 2017-10-30 2020-08-12 ファナック株式会社 数値制御装置、cnc工作機械、数値制御方法及び数値制御用プログラム
CN108170094B (zh) * 2017-12-12 2020-05-15 烟台大学 一种刀具路径平滑压缩的方法
US10838400B2 (en) * 2018-06-20 2020-11-17 Autodesk, Inc. Toolpath generation by demonstration for computer aided manufacturing
CN109884988B (zh) * 2019-02-26 2020-09-01 浙江大学 一种五轴数控制孔机床的制孔法向插补修正方法
CN116483025B (zh) * 2023-04-23 2024-03-22 赛诺威盛科技(北京)股份有限公司 飞焦点模式下的数据采集系统、方法、电子设备及介质

Family Cites Families (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
ES2080051T3 (es) 1989-02-28 1996-02-01 Siemens Ag Procedimiento de control en una maquina herramienta numerica o un robot.
US5566288A (en) * 1994-09-02 1996-10-15 Caterpillar Inc. System and method for automatically fitting a B-spline curve to a set of data points
JP3543459B2 (ja) * 1995-12-06 2004-07-14 豊田工機株式会社 工作物加工用数値制御装置
JP3366213B2 (ja) * 1997-02-26 2003-01-14 三菱電機株式会社 曲線の微小線分化方法およびスプライン補間機能を有する数値制御装置
JP3904993B2 (ja) 2002-08-16 2007-04-11 ファナック株式会社 曲線補間方法
JP4199103B2 (ja) 2003-12-19 2008-12-17 ファナック株式会社 数値制御装置及び数値制御方法
JP2006309645A (ja) 2005-05-02 2006-11-09 Fanuc Ltd 曲線補間方法
JP2007293478A (ja) 2006-04-24 2007-11-08 Fanuc Ltd 曲線補間方法
CN100435055C (zh) 2007-08-23 2008-11-19 上海交通大学 五轴数控加工光滑无干涉刀具路径的规划方法
CN101907876B (zh) 2010-05-28 2012-01-04 沈阳高精数控技术有限公司 适用于数控装置的指令点整形压缩插补方法
JP5326015B2 (ja) 2012-02-20 2013-10-30 ファナック株式会社 加工曲線作成機能を有する数値制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
US20160154400A1 (en) 2016-06-02
US10088825B2 (en) 2018-10-02
DE102015120118A1 (de) 2016-06-02
CN105652800A (zh) 2016-06-08
CN105652800B (zh) 2018-01-19
JP2016103206A (ja) 2016-06-02
DE102015120118B4 (de) 2019-08-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5926358B1 (ja) 形状誤差を保証する工具経路の曲線化方法および曲線化装置
WO2011052800A1 (ja) 工具経路の生成方法および装置
JP4800873B2 (ja) 近似点群データからの近似曲線生成プログラム及び方法
CN109597359B (zh) 数值控制装置
CN105549540B (zh) 数值控制装置
WO2012056554A1 (ja) 工具経路の生成方法および生成装置
US11474493B2 (en) Numerical controller, machining route setting method, and non-transitory computer-readable medium recording a program
WO2018020663A1 (ja) 数値制御装置
CN107221017A (zh) 使用非均匀缩放的三次曲率变化曲线来增强曲线
Bracci et al. Estimation of the region of attraction for state-dependent Riccati equation controllers
WO2020179798A1 (ja) 加工プログラム変換装置、数値制御装置、加工プログラム変換方法および機械学習装置
CN116380043A (zh) 变道中心线确定及高精地图绘制方法、装置、设备及介质
US9696708B2 (en) Machining curve creating apparatus and machining curve creating method thereof
US4870597A (en) Complex curved surface creation method
KR101743795B1 (ko) 위치제어 시스템에서 곡선보간 방법
CN106444636B (zh) 一种适用于连续混合曲线的速度规划参数选择方法
JP7037457B2 (ja) 数値制御装置および数値制御方法
JP2007058748A (ja) 曲面nc加工における補間パス生成方法
US7548838B2 (en) Method for designing development drawing of developable surface
JP6021690B2 (ja) 数値制御装置
JP2007286858A (ja) 面モデルの作成装置と作成方法
JP2001202529A (ja) 軌道に沿ったスキニング曲面の生成方法、生成装置及び記憶媒体
CN117381179A (zh) 加工轨迹光顺方法、装置、加工设备及可读存储介质
JP2016206800A (ja) 工具経路の曲線化方法および曲線化装置
Huypens Clarification of the Relative Minimum Distance (RMD) Theorems

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160309

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160329

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160421

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5926358

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150