JP5926078B2 - 素地調整装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えば道路橋梁の床版裏面などの広範囲な作業面を有する素地調整作業や、一般に配置される突条部の素地調整作業に適した素地調整装置に関するものである。
突条部を有する作業面、例えば道路橋梁の床版には、この橋梁の長手方向にトラフと呼ばれる補強リブが複数設けられており、この補強リブによってその形状が複雑になっている。
そのため、橋梁の床版の素地調整作業は自動化を図ることが難しく、従来はグラインダを用いて作業者が研磨作業する作業方法が一般的であった。
しかしながら、このグラインダは研磨部が硬質で柔軟性に乏しいため、不陸がある作業面では研磨ムラが生じ易いという欠点がある。
更に、この道路橋梁の床版の素地調整作業は、床版の裏面側に対して行うものであり、つまり、作業者は頭上に位置する床版裏面や補強リブ(トラフ)に対して重量の重いグラインダを手で支持して上方に向けながら作業を行わなければならず、この作業は重いグラインダを支持する作業者の腕や手には大きな負担がかかり、更に常に上方を向いて作業を行うため非常に作業しづらく厄介な作業であった。
また、このように作業性が悪いため、作業者がグラインダを移動させる際の移動速度が不均一であったり、作業面に対して一定の押し付け状態を維持することが困難であったりすることから、研磨状態にムラが発生し易く素地調整の品質に問題があった。
即ち、剥離する古い塗装面が研磨されずに残ってしまったり、或いは、まだ健全で剥離する必要がない塗装面に対してもキズを付けてしまうという不具合が生じていた。
特に、床版裏面から突出する補強リブの出隅や入隅は形状が平坦でないため、従来のグラインダによる作業では、他の平坦な面と同じような作業ができず非常に作業が厄介でムラが発生し易かった。
本発明は、このような従来の問題点を解決し、作業時に作業者が作業工具を支持する負担を軽減し作業性を向上させると共に、作業面に対して一定の移動速度、一定の押し付け力で容易に作業することができ均一な研磨作業を容易に実現でき、更に、突条部の出隅や入隅、或いは不陸な作業面など形状が平坦でなくムラが発生し易い作業面に対しても研磨ムラを発生させずに容易に均一に素地調整することができ、高品質な素地調整を実現可能とする画期的な素地調整装置を提供することを目的とする。
添付図面を参照して本発明の要旨を説明する。
作業面1をブラシ研磨するブラシ研磨機構2を備えた機体3に、前記作業面1に沿って移動自在に吸着する作業面吸着機構4設けられている素地調整装置であって、前記ブラシ研磨機構2は、前記作業面1に沿う方向に配設されている回転軸5に前記作業面1をブラシ研磨するブラシ部6突設され、前記回転軸5が回転して前記ブラシ部6が前記作業面1をブラシ研磨する作業抵抗により前記機体3に走行移動力が生じるように構成されさらに、前記ブラシ部6の片側端部の外径を他の部分の外径より長く設定した片側端部突出ブラシ部7設けられ、突条部8の突出上面9を前記作業面1として前記ブラシ部6でこの突出上面9をブラシ研磨する際に、この突出上面9の一側の出隅部10の頂部若しくはR状部若しくは面取り部を前記片側端部突出ブラシ部7でブラシ研磨するように構成されており、また、前記機体3は、前記作業面1に隣接しこの作業面1と角度を有する隣接面15に当接する位置決め用補助ローラ16が設けられていることを特徴とする素地調整装置に係るものである。
また、前記機体3は、前記ブラシ研磨機構2とこのブラシ研磨機構2を駆動する回転駆動装置11とを備え、さらに、前記ブラシ研磨機構2又は前記ブラシ研磨機構2と前記回転駆動装置11とを覆うカバー体12に前記作業面吸着機構4としてのマグネットローラ4設けられ前記カバー体12には集塵機の吸引管19に接続する粉塵吸引用接続部13設けられている構成とされまた、前記マグネットローラ4の吸着力は、前記作業面1が地上面と対向する建材裏面であってもこの作業面1に沿って移動自在に前記機体3を吸着保持する強さに設定されていることを特徴とする請求項1記載の素地調整装置に係るものである。
また、前記ブラシ研磨機構2の前記ブラシ部6の幅寸法は、前記突条部8の突出上面9である橋梁の床版14裏面の補強リブ8の突出リブ面9の幅寸法と合致する若しくは稍幅広い幅寸法に設されており前記突出リブ面9を前記ブラシ部6でブラシ研磨する際に、前記突出リブ面9の一側の出隅部10の頂部若しくはR状部若しくは面取り部を前記片側端部突出ブラシ部7でブラシ研磨するように構成されていることを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載の素地調整装置に係るものである。
また、前記位置決め用補助ローラ16は、磁石を備えており、前記作業面1と隣接する前記隣接面15に吸着状態で且つ移動自在に当接するように構成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の素地調整装置に係るものである。
また、前記機体3に備えられている前記ブラシ研磨機構2の前記回転軸5を駆動する回転駆動装置11は、回転速度を調整可能な回転電動工具17、この回転電動工具17の出力軸の回転力を前記回転軸5に伝達する回転伝達機構18とから成ることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の素地調整装置に係るものである。
本発明は上述のように構成したから、不陸な作業面に対しても柔軟なブラシ部先端が形状に沿って変形することによってムラなく均一にブラシ研磨することができ、また、作業者が機体を支持しなくても、若しくは作業者が機体を例えば手で軽く押さえる程度の補助的に支持するだけで、この機体と作業面との設置状態を保持しながら機体を作業面に沿って移動させることができるので、作業者の機体を支持する負担が軽減される実用性且つ作業性に優れた素地調整装置となる。
更に、本発明は、回転するブラシ部とブラシ研磨される作業面との間に生じる作業抵抗(摩擦抵抗)によって走行移動力(推進力)が生じるので、この走行移動力によって機体を自走させることができたり、或いは、補助的な力を加えるだけで容易に移動させることができるようになり、作業者が機体を押動若しくは牽引して移動させる労力を軽減することができ、更に、ブラシ部の回転速度が一定となるように設定することによって、機体は一定の速度で移動することとなるので、これにより移動速度の不均一さもなくなり、作業面に対するブラシ研磨量が一定となり、移動速度の不均一さによる研磨ムラの発生を可及的に低減することができる画期的な素地調整装置となる。
しかも、本発明は、ブラシ部の片側端部に、このブラシ部の他の部分よりも外径を長く設定した片側端部突出ブラシ部を設けたので、ブラシ部の外径の短い他の部分ではブラシ研磨できない突条部の出隅部の頂部若しくはR状部若しくは面取り部も、突条部の突出上面や突出側面と同時に同等のブラシ研磨を行うことができるので、この出隅部の頂部若しくはR状部若しくは面取り部の研磨残りが発生せず、また、この片側端部突出ブラシ部をブラシ部の片側端部のみに設けたことで、入隅部は片側端部突出ブラシ部でなく通常のブラシ部でブラシ研磨することができるので、よって、この入隅部が過剰にブラシ研磨されることなく突条部全体を均一にブラシ研磨し、素地調整の品質を一層向上させることができる画期的な素地調整装置となる。
また、請求項2記載の発明においては、作業面吸着機構を一層簡易な構成で容易に実現することができると共に地上面と対向する建材の裏面を素地調整する場合でも作業者が支持しなくても落下せず作業面との設置状態を保持し、更に、作業時に発生するブラシ研磨した際の研磨屑が周囲に散乱しない環境にも配慮が施された実用性に優れた素地調整装置となる。
また、請求項3記載の発明においては、橋梁の床版裏面の補強リブ表面をムラなくブラシ研磨することができる画期的な素地調整装置となる。
また、請求項4記載の発明においては、極めて簡易な構成で機体が自動で移動する際の直進性を向上させることができ画期的な素地調整装置となる。
また、請求項記載の発明においては、簡易な構成でブラシ研磨速度を所望の速度に調整することができる実用性に優れた素地調整装置となる。
本実施例を示す一部を切り欠いた説明正面図である。 本実施例の使用状態を示す説明正面図である。 本実施例の使用状態を示す説明正面図である。 本実施例の使用状態を示す説明左側面図である。 本実施例の使用状態を示す説明正面図である。 本実施例の片側端部突出ブラシ部が出隅部をブラシ研磨する状態を示した説明図である。
好適と考える本発明の実施形態を、図面に基づいて本発明の作用を示して簡単に説明する。
ブラシ研磨する作業面1に対してブラシ部6が当接するように機体3をこの作業面1に設置すると、機体3に設けた作業面吸着機構4が作業面1に移動自在に吸着し、この作業面吸着機構4が作業面1に移動自在に吸着することで、機体3も作業面吸着機構4を介して作業面1に吸着状態で且つ移動自在に設置されることとなり、これによって、機体3は、作業者が支持しなくても、或いは、作業者が例えば手で軽く押さえる程度の補助的に支持するだけで、作業面1に対して一定の押し付け状態を維持した設置状態が保持される。
また、本発明は、研磨体をブラシ状にしたので、例えば作業面1が不陸な作業面1であっても、ブラシ部6は、このブラシ部6先端が柔軟に作業面1の凹凸形状に沿って変形することによってこの不陸な作業面1に対しても略均一な当接状態となる。
この支持不要な状態、若しくは、補助的に支持するだけの状態で作業面1に設置した機体3に設けたブラシ研磨機構2を稼働させてブラシ研磨を行うと、このブラシ研磨機構2の回転しながら作業面1をブラシ研磨するブラシ部6と、このブラシ部6によってブラシ研磨されている作業面1との間に作業抵抗が生じ、この作業抵抗によって、機体3にブラシ部6の回転方向に移動する走行移動力が生じるので、機体3は自走可能な状態、若しくは作業者が補助的な力、例えば軽く押したり引いたりするだけの僅かな力を加えるだけで容易に移動することができる状態となる。
また、突条部8の突出上面9(例えば道路橋梁の床版14裏面の補強リブ8の突出リブ面9)を作業面1としてブラシ研磨する際は、ブラシ部6の片側端部突出ブラシ部7が突出上面9の一側の出隅部10に位置するように設置することで、片側端部突出ブラシ部7以外のブラシ部6が突出上面9をブラシ研磨し、この片側端部突出ブラシ部7以外のブラシ部6ではブラシ長(ブラシの毛足)が短くてブラシ研磨することができない突出上面9の前記一側の出隅部10の頂部若しくはR状部若しくは面取り部を、片側端部突出ブラシ部7が、この片側端部突出ブラシ部7以外のブラシ部6が突出上面9をブラシ研磨するのと同等にブラシ研磨することができることとなる。
即ち、突条部8の突出上面9をブラシ研磨する際、例えばブラシ部6全体を片側端部突出ブラシ部7以外のブラシ部6のブラシ長に設定した場合は、突出上面9は問題なくブラシ研磨することができるが、この突出上面9の両端に位置する出隅部10の頂部若しくはR状部若しくは面取り部は突出上面9に比べてブラシ部6先端との離間距離が大きく、そのため、ブラシ部6が当接せずにこの突出上面9の両端に位置する出隅部10の頂部若しくはR状部若しくは面取り部がブラシ研磨されない不具合が生じ、また、例えばブラシ部6全体を片側端部突出ブラシ部7のブラシ長に設定した場合は、突出上面9やこの突出上面9の両端に位置する出隅部10の頂部若しくはR状部若しくは面取り部をブラシ研磨する際は、突出上面9や出隅部10に当接するブラシ部6の余剰に当接したブラシ部6先端が横方向に広がるため作業面1をブラシ研磨し過ぎるといった問題は生じないが、突条部8の突出側面20や突条部8と突条部8との間の凹部底面21をブラシ研磨する際、この突出側面20や凹部底面21の片側端部若しくは両端部に位置する入隅部22に、余剰に当接したブラシ部6先端が集中して、突出側面20や凹部底面21に比べてブラシ研磨が過剰に行われることで、研磨ムラとなったり、肉厚が薄くなって耐久性が低下するなどの不具合が生じてしまう。
この点、本発明は、ブラシ部6の片側端部にのみ片側端部突出ブラシ部7を設けた構成としたので、突出側面20や凹部底面21をブラシ研磨する際、この突出側面20や凹部底面21の少なくとも一側に形成されている入隅部22に片側端部突出ブラシ部7以外のブラシ部6が当接し、片側端部突出ブラシ部7は入隅部22以外の平坦な面に位置するように機体3を設置することで、入隅部22を過剰研磨することなく突出側面20や凹部底面21をブラシ研磨することができる。
よって、本発明は、不陸な作業面1に対しても柔軟なブラシ部6先端が形状に沿って変形することによってムラなく均一にブラシ研磨することができ、また、作業者が機体3を支持しなくても、若しくは作業者が機体3を例えば手で軽く押さえる程度の補助的に支持するだけで、この機体3と作業面1との設置状態を保持しながら機体3を作業面1に沿って移動させることができるので、作業者の機体3を支持する負担が軽減される実用性且つ作業性に優れた素地調整装置となる。
更に、本発明は、回転するブラシ部6とブラシ研磨される作業面1との間に生じる作業抵抗によって走行移動力が生じるので、この走行移動力によって機体3を自走させることができたり、或いは、補助的な力を加えるだけで容易に機体3を移動させることができるようになり、作業者が機体3を押動若しくは牽引して移動させる労力を軽減することができ、更に、ブラシ部6の回転速度が一定となるように設定することによって、機体3は一定の速度で移動することとなるので、これにより移動速度の不均一さもなくなり、作業面1に対するブラシ研磨量が一定となり、移動速度の不均一さによる研磨ムラの発生を可及的に低減することができる画期的な素地調整装置となる。
しかも、本発明は、ブラシ部6の片側端部に、このブラシ部6の他の部分よりも外径を長く設定した片側端部突出ブラシ部7を設けたので、ブラシ部6の外径の短い他の部分ではブラシ研磨できない突条部8の出隅部10の頂部若しくはR状部若しくは面取り部も、突出上面9や突出側面20と同時に同等のブラシ研磨を行うことができるので、この出隅部10の頂部若しくはR状部若しくは面取り部の研磨残りが発生せず、また、この片側端部突出ブラシ部7をブラシ部6の片側端部のみに設けたことで、入隅部22は片側端部突出ブラシ部7でなく通常のブラシ部6でブラシ研磨することとなり、よって、この入隅部22が過剰にブラシ研磨されることなく突条部8全体を均一にブラシ研磨し、素地調整の品質を一層向上させることができる画期的な素地調整装置となる。
本発明の具体的な実施例について図面に基づいて説明する。
本実施例は、本発明を道路橋梁の床版14、具体的には床版14の裏面及びこの床版14裏面に突設された補強リブ8の素地調整(研掃)を行うための素地調整装置として構成した場合であり、作業面1を研掃するブラシ研磨機構2を備えた機体3に、作業面1に沿って移動自在に吸着する作業面吸着機構4を設け、ブラシ研磨機構2は作業面1に沿う方向に配設した回転軸5に作業面1を研掃するブラシ部6を突設し、回転軸5が回転してブラシ部6が作業面1を研掃する作業抵抗により機体3に走行移動力が生じるように構成し、ブラシ部6の片側端部の外径を他の部分の外径より長く設定した片側端部突出ブラシ部7を設けて、突条部8の突出上面9を作業面1としてブラシ部6でこの突出上面9を研掃する際に、この突出上面9の一側の出隅部10の頂部若しくはR状部若しくは面取り部を片側端部突出ブラシ部7で研掃するように構成した素地調整装置である。
具体的には、本実施例の機体3は、ブラシ研磨機構2とこのブラシ研磨機構2を駆動する回転駆動装置11とブラシ研磨機構2を覆うカバー体12と作業面吸着機構4とで構成している。
より具体的に説明すると、ブラシ研磨機構2は、回転軸5とこの回転軸5に突設したブラシ部6とから成り、回転軸5は、研掃する作業面1に沿う方向に配設した構成、言い換えると、作業面1に機体3を設置した際、この回転軸5が作業面1に対して平行となるように配設した構成としている。
また、この回転軸5は、回転駆動装置11によって駆動する構成とし、この回転駆動装置11は、具体的には、回転速度を調整可能な回転電動工具17と、この回転電動工具17の出力軸の回転力を回転軸5に伝達する回転伝達機構18とで構成して、この回転軸5を回転速度調整自在に構成している。
また、この回転軸5は、回転駆動装置11に着脱自在に設けた構成とし、これにより後述するブラシ部6を交換自在な構成としている。
また更に、この回転軸5は、ブラシ部6の幅寸法が道路橋梁の床版14裏面の補強リブ8の突出リブ面9の幅寸法と合致する若しくは稍幅広くなるような長さに設定し、本実施例では、この回転軸5の長さをR状に形成された出隅部10を含む突出リブ面9の幅寸法に略合致する寸法に設定している。
また、この回転軸5に設けられるブラシ部6は、複数のブラシ毛材23を束状にして形成したブラシ基材24を回転軸5の長手方向に沿って螺旋状に配設して形成した構成とし、また、このブラシ部6の片側端部(本実施例では、回転軸5の基端側端部)の外径を他の部分の外径より長く設定した片側端部突出ブラシ部7を設けた構成としている。
具体的には、片側端部突出ブラシ部7は、ブラシ部6の片側端部に配設するブラシ基材24のブラシ毛材23の長さを、このブラシ部6の片側端部以外に配設するブラシ基材24のブラシ毛材23よりも長く設定した構成とし、より具体的には、補強リブ8の突出リブ面9を研掃する際、片側端部以外に配設したブラシ基材24のブラシ毛材23の長さでは当接し得ない補強リブ8の突出リブ面9の端部に位置する出隅部10の頂部若しくはR状部若しくは面取り部に当接し得る長さで、且つこの出隅部10の頂部若しくはR状部若しくは面取り部を、片側端部以外に配設したブラシ基材24から成るブラシ部6が突出リブ面9を研掃した状態と同程度の研掃状態にし得る長さに設定したブラシ毛材23から成るブラシ基材24を配設して構成している。
また更に、このブラシ部6は、作業面1を研掃した際に、このブラシ部6と作業面1との間に作業抵抗(摩擦抵抗)が生ずるように構成し、この作業抵抗によって機体3に、この機体3がブラシ部6の回転方向に移動しようとする走行移動力(推進力)が生じるように構成している。
具体的には、ブラシ部6のブラシ毛材23の本数を増大させたり毛足を長く設定したりして作業面1との接触面積を増大させた構成としたり、或いは、作業面1に対して接触抵抗の大きい素材を採用したブラシ毛材23でブラシ部6を構成すると良い。
また、このブラシ研磨機構2を覆うカバー体12は、作業面1側となる一面(本実施例では上面)が開口する箱状に形成した構成とし、また、側面に集塵機の吸引管19に接続する粉塵吸引用接続部13を設けた構成としている。
即ち、カバー体12の開口部が集塵機の吸い込み口となり効率良く研掃時に発生するケレンかすを吸引する構成としている。
また、このカバー体12には、作業面1に沿って移動自在に吸着する作業面吸着機構4と、機体3を作業面1に作業面吸着機構4により吸着させながら移動させブラシ研磨機構2により研掃している作業中において、この研掃作業中の作業面1に隣接しこの作業面1と角度を有する隣接面15に当接する位置決め用補助ローラ16を設けている。
作業面吸着機構4は、具体的にはマグネットローラ4で構成しており、このマグネットローラ4は、円筒状体内に磁石を配設しこの円筒状体の両端を鉄などの磁性体でこの磁性体が磁石と接するように閉蓋し、円筒状体表面を、内部に配設した磁石の吸着力の低下に影響しない程度の厚みに設定したゴム材などの弾性体で被覆した構成としている。
即ち、本実施例は、作業面1に吸着したマグネットローラ4が作業面1に沿って移動する際に、マグネットローラ4によって作業面1がキズ付かないように構成している。
また、マグネットローラ4の吸着力は、道路橋梁の床版14裏面のように作業面1が地上面と対向する建材裏面であってもこの作業面1に沿って移動自在に機体3を吸着保持する強さに設定している。即ち、機体3を天井面に設置してもこのマグネットローラ4の吸着力によって作業者が支えなくても落下しない構成としている。
具体的には、このマグネットローラ4の吸着力が強いほど機体3を作業面1に強固に設置することができるので天井面等に設置した際の落下の可能性は低減するが、吸着力が強くなるほど前述した研掃時に生じる走行移動力が抑制され、機体3が自走できなくなったり、移動させる際に作業者が大きな力を加えなければならなくなるので、本実施例においては、このマグネットローラ4の吸着力を、研掃時に生じる走行移動力が発揮され機体3が自走若しくは作業者が補助的な力を加える程度で容易に移動することができる状態で、且つ、作業者が機体3を支持しなくても、若しくは作業者が機体3を例えば手で軽く押さえる程度の補助的に支持するだけで機体が作業面との設置状態を保持することができる吸着力に設定している。
本実施例は、この作業面吸着機構4としてのマグネットローラ4を四つ備えた構成とし、カバー体12の各長辺側側面に夫々二つずつ配設した構成としている。
また、位置決め用補助ローラ16は、磁石を備えた構成として、作業面1と隣接する隣接面15に吸着状態で且つ移動自在に当接するように構成しており、具体的には作業面吸着機構4であるマグネットローラ4と同様の構成、即ち円筒状体内に磁石を配設しこの円筒状体の両端を鉄などの磁性体でこの磁性体が磁石と接するように閉蓋し、円筒状体表面を、内部に配設した磁石の吸着力の低下に影響しない程度の厚みに設定したゴム材などの弾性体で被覆した構成としている。
本実施例では、この位置決め用補助ローラ16を、カバー体12の一短辺側側面、具体的には回転軸5の先端部側の短辺側側面に二つ、機体3の移動方向に対向状態に並設した構成としている。
また、この位置決め用補助ローラ16は、カバー体12に傾斜状態に設けた構成としており、具体的には、作業面1が補強リブ8の突出側面20の場合は、この突出側面20と隣接する凹部底面21に対して平行(水平)となり、また、作業面1が凹部底面21の場合は、この凹部底面21と隣接する補強リブ8の突出側面20に対して平行(水平)となる角度に設定している。
尚、この位置決め用補助ローラ16は、予め所定の角度に設定して固定状態に設けても良く、また、角度調整自在に構成して作業現場の突条部8形状に合わせて角度を設定し得る構成としても良い。
また、本実施例は、ブラシ研磨機構2、具体的には、このブラシ研磨機構2を覆うカバー体12にハンドル部25を設けた構成とし、移動時や支持する際に作業者がこのハンドル部25を把持して補助的な力を加えることができるように構成している。
尚、このハンドル部25は、回転駆動装置11に設けた構成としても良い。
上述のように構成した本実施例の作用・効果について以下に説明する。
本実施例は、研掃する作業面1に対してブラシ部6が当接するように機体3をこの作業面1に設置すると、カバー体12に設けたマグネットローラ4が作業面1に移動自在に吸着するので、作業者が支持しなくても、或いは、作業者が例えば手で軽く押さえる程度の補助的に支持するだけで、作業面1に対して一定の押し付け状態を維持した設置状態が保持される。
即ち、マグネットローラ4の吸着力は、ブラシの作業反力と機体3の自重を十分打ち消す程度に設定することで、言い換えると、研掃時に生じる走行移動力が発揮され機体3が自走若しくは作業者が補助的な力を加える程度で容易に移動することができる状態で、且つ、作業者が機体3を支持しなくても、若しくは作業者が機体3を例えば手で軽く押さえる程度の補助的に支持するだけで機体が作業面との設置状態を保持することができる吸着力に設定することで、作業者が機体3を支持する負担を軽減することができる。
また、本実施例は、研磨体をブラシ状にしたので、作業面1が不陸な作業面1であっても、ブラシ部6は、このブラシ部6先端が柔軟に作業面1の凹凸形状に沿って変形することによってこの不陸な作業面1に対しても略均一に当接することができ、凹部の研磨残りが生じず素地調整の品質が向上する。
また、この機体3を支持不要な状態、若しくは、補助的に支持するだけの状態で作業面1に設置した機体3に設けたブラシ研磨機構2を稼働させて研掃を行うと、このブラシ研磨機構2の回転しながら作業面1を研掃するブラシ部6と、このブラシ部6によって研掃されている作業面1との間に作業抵抗が生じ、この作業抵抗によって、機体3にブラシ部6の回転方向に移動する走行移動力が生じるように構成したので、機体3は自走可能な状態、若しくは作業者が補助的な力、例えば軽く押したり引いたりするだけの僅かな力を加えるだけで容易に移動することができ作業者の負担が軽減される。
更に、機体3の移動速度は、ブラシ部6の回転速度を調整することで容易に調整することができ、このブラシ部6の回転速度の調整は、回転駆動装置11の回転速度を調整可能な回転電動工具17によって容易に調整することができ、この機体3の移動速度を調整することで、作業面1の単位面積当たりのブラシ部6の研掃する時間が変わり、これによって、素地調整の仕上がり状態を容易に調整することができる。
また、ブラシ部6の片側端部に片側端部突出ブラシ部7を設けた構成としたので、突条部8の突出上面9(例えば道路橋梁の床版14裏面の補強リブ8の突出リブ面9)を作業面1として研掃する際は、ブラシ部6の片側端部突出ブラシ部7が突出上面9の一側の出隅部10に位置するように設置することで、片側端部突出ブラシ部7以外のブラシ部6が突出上面9をブラシ研磨し、この片側端部突出ブラシ部7以外のブラシ部6ではブラシ長(ブラシの毛足)が短くて研掃することができない突出上面9の前記一側の出隅部10の頂部若しくはR状部若しくは面取り部を、片側端部突出ブラシ部7が、この片側端部突出ブラシ部7以外のブラシ部6が突出上面9を研掃するのと同等に研掃することができ、更に、この片側端部突出ブラシ部7をブラシ部6の片側端部のみに設けたことで、突出側面20や凹部底面21を研掃する際は、この突出側面20や凹部底面21の少なくとも一側に形成されている入隅部22に片側端部突出ブラシ部7以外のブラシ部6が当接し、片側端部突出ブラシ部7は入隅部22以外の平坦な面に位置するように機体3を設置することで、入隅部22を過剰研磨することなく突出側面20や凹部底面21をブラシ研磨することができ、よって、道路橋梁の床版14裏面等の作業面1に突条部8を有する場合でもムラのない高品質の素地調整を実現することができる実用性に優れた画期的な素地調整装置となる。
尚、本発明は、本実施例に限られるものではなく、各構成要件の具体的構成は適宜設計し得るものである。
1 作業面
2 ブラシ研磨機構
3 機体
4 作業面吸着機構,マグネットローラ
5 回転軸
6 ブラシ部
7 片側端部突出ブラシ部
8 突条部,補強リブ
9 突出上面,突出リブ面
10 出隅部
11 回転駆動装置
12 カバー体
13 粉塵吸引用接続部
14 床版
15 隣接面
16 位置決め用補助ローラ
17 回転電動工具
18 回転伝達機構
19 吸引管

Claims (5)

  1. 作業面をブラシ研磨するブラシ研磨機構を備えた機体に、前記作業面に沿って移動自在に吸着する作業面吸着機構設けられている素地調整装置であって、前記ブラシ研磨機構は、前記作業面に沿う方向に配設されている回転軸に前記作業面をブラシ研磨するブラシ部突設され、前記回転軸が回転して前記ブラシ部が前記作業面をブラシ研磨する作業抵抗により前記機体に走行移動力が生じるように構成されさらに、前記ブラシ部の片側端部の外径を他の部分の外径より長く設定した片側端部突出ブラシ部設けられ、突条部の突出上面を前記作業面として前記ブラシ部でこの突出上面をブラシ研磨する際に、この突出上面の一側の出隅部の頂部若しくはR状部若しくは面取り部を前記片側端部突出ブラシ部でブラシ研磨するように構成されており、また、前記機体は、前記作業面に隣接しこの作業面と角度を有する隣接面に当接する位置決め用補助ローラが設けられていることを特徴とする素地調整装置。
  2. 前記機体は、前記ブラシ研磨機構とこのブラシ研磨機構を駆動する回転駆動装置とを備え、さらに、前記ブラシ研磨機構又は前記ブラシ研磨機構と前記回転駆動装置とを覆うカバー体に前記作業面吸着機構としてのマグネットローラ設けられ前記カバー体には集塵機の吸引管に接続する粉塵吸引用接続部設けられている構成とされまた、前記マグネットローラの吸着力は、前記作業面が地上面と対向する建材裏面であってもこの作業面に沿って移動自在に前記機体を吸着保持する強さに設定されていることを特徴とする請求項1記載の素地調整装置。
  3. 前記ブラシ研磨機構の前記ブラシ部の幅寸法は、前記突条部の突出上面である橋梁の床版裏面の補強リブの突出リブ面の幅寸法と合致する若しくは稍幅広い幅寸法に設されており前記突出リブ面を前記ブラシ部でブラシ研磨する際に、前記突出リブ面の一側の出隅部の頂部若しくはR状部若しくは面取り部を前記片側端部突出ブラシ部でブラシ研磨するように構成されていることを特徴とする請求項1,2のいずれか1項に記載の素地調整装置。
  4. 前記位置決め用補助ローラは、磁石を備えており、前記作業面と隣接する前記隣接面に吸着状態で且つ移動自在に当接するように構成されていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の素地調整装置。
  5. 前記機体に備えられている前記ブラシ研磨機構の前記回転軸を駆動する回転駆動装置は、回転速度を調整可能な回転電動工具、この回転電動工具の出力軸の回転力を前記回転軸に伝達する回転伝達機構とから成ることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の素地調整装置。
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