JP5925987B2 - 切削装置 - Google Patents

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Description

本発明は、半導体ウエーハ等の被加工物を切削するための切削装置に関する。
例えば、半導体デバイス製造工程においては、略円板形状である半導体ウエーハの表面に格子状に形成されたストリートと呼ばれる分割予定ラインによって区画された多数の領域にIC、LSI等のデバイスを形成し、該デバイスが形成された各領域をストリートに沿って分割することにより個々のデバイスを製造している。半導体ウエーハを分割する分割装置としては一般にダイシング装置としての切削装置が用いられている。この切削装置は、被加工物を保持する保持面を有するチャックテーブルを備えたチャックテーブル機構と、該チャックテーブル機構のチャックテーブルに保持され被加工物を切削する切削ブレードを備えた切削手段と、チャックテーブルと切削手段とを相対的に切削送り方向に切削送りする切削送り手段と、切削手段をチャックテーブルの保持面に対して垂直な切り込み送り方向に切り込み送りする切り込み送り手段とを具備している。
上述した切削装置においは、切削ブレードによってウエーハを切削している際に切れ刃に欠けが生ずることがある。切削ブレードの切れ刃に欠けが生ずると、切削したウエーハのストリートに沿って多くの欠けが発生してデバイスの品質を著しく低下させるという問題がある。このような問題を解消するために、切削ブレードが破損した際に発する音波を捉えて切削装置の作動を停止する技術が提案されている。(例えば特許文献1参照。)
特開昭60−259360号公報
而して、上述した切削装置においては切削ブレードによる切削部に切削水を供給するため雑音が多く、誤動作により切削装置の作動を停止させることがあり生産性が悪いという問題がある。
なお、切削ブレードによるウエーハの切削においては、切削ブレードの切れ刃に欠けが発生した瞬間にデバイスに与える損傷が大きいため、切削ブレードの切れ刃に欠けが発生する直前に切削ブレードを被加工物から退避することが望ましい。
本発明は上記事実に鑑みてなされたものであり、その主たる技術課題は、切削ブレードの切れ刃に欠けが発生する前兆を正確に捉えて切削ブレードを被加工物から退避することができる切削装置を提供することにある。
上記主たる技術課題を解決するため、本発明によれば、略円板形状である被加工物を保持する保持面を有するチャックテーブルと該チャックテーブルを支持する支持部材を備えたチャックテーブル機構と、該チャックテーブル機構のチャックテーブルに保持され被加工物を切削する切れ刃を有する切削ブレードを備えた切削手段と、チャックテーブルと切削手段とを相対的に切削送り方向に切削送りする切削送り手段と、切削手段をチャックテーブルの保持面に対して垂直な切り込み送り方向に切り込み送りする切り込み送り手段と、制御手段とを具備する切削装置において、
該チャックテーブルと該支持部材との間に配設され該チャックテーブルに保持された被加工物を該切削ブレードによって切削することにより該チャックテーブルに作用する力に対応した検出信号を出力する力センサーを備え、
該制御手段は、該力センサーからの検出信号が設定値以上の場合には、表示手段に警報信号を出力するとともに該切り込み送り手段を作動して該切削手段を該チャックテーブルの保持面から離反する退避方向に移動せしめる、
ことを特徴とする切削装置が提供される。
本発明による切削装置は、チャックテーブル支持機構の支持部材とチャックテーブルとの間に配設されチャックテーブルに保持された被加工物を該切削ブレードによって切削することによりチャックテーブルに作用する力に対応した検出信号を出力する力センサーからの電圧信号が設定値以上の場合には、表示手段に警報信号を出力するとともに切り込み送り手段を作動して切削手段をチャックテーブルの保持面から離反する退避方向に移動せしめるので、切削水等の外乱に影響されることなく、切削ブレードの切れ刃の異常を的確に検出することができる。そして、直ちに切削ブレードを被加工物から退避させることができる。
本発明に従って構成されたチャックテーブル機構を装備した切削装置の斜視図。 図1に示す切削装置に装備されるチャックテーブル機構の分解斜視図。 図1に示す切削装置に装備されるチャックテーブル機構の断面図。 図3におけるA―A線断面図。 図1に示す切削装置に装備される切削手段の要部断面図。 図1に示す切削装置に装備される制御手段の構成ブロック図。 被加工物としての半導体ウエーハを環状のフレームに装着されたダイシングテープの表面に貼着した状態を示す斜視図。 図1に示す切削装置によって実施する切削工程の説明図。 図1に示す切削装置に装備される力センサーが出力する電圧信号の説明図。
以下、本発明に従って構成された切削装置の好適な実施形態について、添付図面を参照して、更に詳細に説明する。
図1には、本発明に従って構成された切削装置の斜視図が示されている。
図1に示された切削装置は、静止基台2と、該静止基台2上に配設され被加工物を保持するチャックテーブル機構3と、該チャックテーブル機構3を切削送り方向である矢印Xで示す切削送り方向に移動可能に支持するチャックテーブル移動機構4と、静止基台2に割り出し送り方向である矢印Yで示す方向(切削送り方向である矢印Xで示す方向に直交する方向)に移動可能に配設されたスピンドル支持機構5と、該スピンドル支持機構5に切り込み送り方向である矢印Zで示す方向に移動可能に配設された切削手段としてのスピンドルユニット6が配設されている。
上記チャックテーブル機構3について、図2および図3を参照して説明する。
図示の実施形態におけるチャックテーブル機構3は、チャックテーブル支持基台30と、該チャックテーブル支持基台30の上面に配設されチャックテーブル支持機構31と、該チャックテーブル支持機構31に支持されるチャックテーブル35を具備している。上記チャックテーブル支持基台30は矩形状に形成され、その下面には2条の被案内溝301、301が形成されている。
上記チャックテーブル支持機構31は、固定支持部材32と、該固定支持部材32の外周に軸受手段33を介して回転可能に外嵌された回転支持部材34とを具備している。固定支持部材32は、図3に示すように円筒状に形成されており、その下端がチャックテーブル支持基台30の上面に固定されている。上記回転支持部材34も円筒状に形成されており、上記固定支持部材32に軸受手段33を介して回転可能に支持されている。
上述したように構成されたチャックテーブル支持機構31の回転支持部材34の上端には環状のチャックテーブル支持部341が設けられており、該環状のチャックテーブル支持部341は固定支持部材32の上端より上方に突出するように構成されている。この環状のチャックテーブル支持部341の上面に、力センサー36を介してチャックテーブル35が装着される。なお、力センサー36は図4に示すように環状のチャックテーブル支持部341の上面に4個配設され、それぞれの力センサー36a,36b,36c,36dの中心部に形成された穴361を挿通して配設された締結ネジ37によって環状のチャックテーブル支持部341とチャックテーブル35との間に配設される。このようにして回転支持部材34とチャックテーブル35との間に配設された力センサー36a,36b,36c,36dは、チャックテーブル35に図1において矢印Xで示す切削送り方向、矢印Yで示す割り出し送り方向、矢印Zで示す切り込み送り方向に作用する力に対応した電圧信号を後述する制御手段に出力する。このような力センサーは、日本キスラー株式会社が製造販売する9167A/9168A型力センサーやニッタ株式会社が製造販売する薄膜歪ゲージ式6軸力覚センサーを用いることができる。
チャックテーブル35は、円柱状の本体351と、該本体351の上面に配設され無数の吸引孔を備えたポーラスなセラミックス等からなる多孔性部材によって形成された吸着チャック352とからなっている。本体351は、ステンレス鋼等の金属材によって形成されており、その上面には円形の嵌合凹部351aが設けられている。この嵌合凹部351aには底面の外周部に吸着チャック352が載置される環状の載置棚351bが設けられている。そして、本体351の嵌合凹部351aに嵌合した吸着チャック352は、環状の載置棚351bに載置される。また、本体351には嵌合凹部351aに開口する吸引通路351cが設けられており、この吸引通路351cは、図示しない吸引手段に連通されている。従って、図示しない吸引手段が作動すると、吸引通路351cを通して嵌合凹部351aに負圧が作用し、この結果、無数の吸引孔を備えた吸着チャック352の上面である保持面に負圧が作用せしめられる。また、本体351の中間部には、図3に示すように環状の溝351dが形成されている。この環状の溝351d内には4個のクランプ353の基部が配設され、このクランプ353の基部が本体351に適宜の固定手段によって取付けられている。
図示の実施形態におけるチャックテーブル機構3は、チャックテーブル35を支持するチャックテーブル支持機構31の回転支持部材34を回転するための回転駆動手段38を具備している。図示の実施形態における回転駆動手段38は、チャックテーブル支持基台30に配設されたパルスモータ381と、該パルスモータ381の駆動軸381aに装着された駆動プーリ382と、上記回転支持部材34の下端部外周に設けられた従動プーリ383と、駆動プーリ382と従動プーリ383に巻回された無端ベルト384とからなっている。このように構成された回転駆動手段38は、パルスモータ381を駆動することにより、駆動プーリ382、無端ベルト384、従動プーリ383を介してチャックテーブル35を支持する回転支持部材34を回転せしめる。このように回転駆動手段38はパルスモータ381が回転支持部材34と独立して配設されているので、パルスモータ381が作動により発熱しても回転支持部材34が熱膨張することがないため、チャックテーブル35の高さ位置を常に所定の位置に維持することができる。なお、図示の実施形態における回転駆動手段38はパルスモータ381の駆動力を回転支持部材34に伝達する動力伝達機構としてベルト機構を用いる例を示したが、動力伝達機構として歯車機構を用いてもよい。
また、図示の実施形態におけるチャックテーブル機構3は、チャックテーブル35の下側周囲を覆うカバーテーブル39を具備している。このカバーテーブル39は、チャックテーブル支持基台30の4隅に立設された4本の支持柱390によって支持されている。カバーテーブル39の中央部には開口391が形成されており、この開口391の周縁に上方に突出するフランジ部392が設けられている。このフランジ部392がチャックテーブルを構成する本体351の下端部に形成されたスカート部351eの内側に位置付けられる。
図1に戻って説明を続けると、上記チャックテーブル機構3を切削送り方向である矢印Xで示す切削送り方向に移動可能に支持するチャックテーブル移動機構4は、静止基台2上に矢印Xで示す方向に沿って平行に配設された一対の案内レール41、41と、上記チャックテーブル機構3を一対の案内レール41、41に沿って移動せしめる切削送り手段42とからなっている。一対の案内レール41、41には、上記チャックテーブル機構3を構成するチャックテーブル支持基台30の下面に設けられた2条の被案内溝301、301が摺動可能に嵌合せしめられる。上記切削送り手段42は、上記2本の案内レール41と41の間に平行に配設された雄ネジロッド421と、該雄ネジロッド421を回転駆動するためのサーボモータ422等の駆動源を含んでいる。雄ネジロッド421は、その一端が上記静止基台2に固定された軸受ブロック423に回転自在に支持されており、その他端が上記サーボモータ422の出力軸に伝動連結されている。なお、雄ネジロッド421は、上記チャックテーブル支持基台30の中央部下面に突出して設けられた図示しない雌ネジブロックに形成された貫通雌ネジ穴に螺合されている。従って、サーボモータ422によって雄ネジロッド421を正転および逆転駆動することにより、チャックテーブル機構3は一対の案内レール41、41に沿って矢印Xで示す切削送り方向に移動せしめられる。
上記スピンドル支持機構5は、静止基台2上に矢印Yで示す割り出し送り方向に沿って平行に配設された一対の案内レール51、51と、該一対の案内レール51、51上に矢印Yで示す方向に移動可能に配設された可動支持基台52を具備している。この可動支持基台52は、一対の案内レール51、51上に移動可能に配設された移動支持部521と、該移動支持部521に取り付けられた装着部522とからなっている。移動支持部521の下面には一対の案内レール51、51と嵌合する2条の被案内溝521a、521aが形成されており、この被案内溝521a、521aを一対の案内レール51、51に嵌合することにより、可動支持基台52は一対の案内レール51、51に沿って移動可能に構成される。また、装着部522は、一側面に矢印Zで示す方向に延びる一対の案内レール522a、522aが平行に設けられている。
図示の実施形態におけるスピンドル支持機構5は、可動支持基台52を一対の案内レール51、51に沿って矢印Yで示す割り出し送り方向に移動させるための割り出し送り手段53を具備している。割り出し送り手段53は、上記一対の案内レール51、51の間に平行に配設された雄ネジロッド531と、該雄ネジロッド531を回転駆動するためのパルスモータ532等の駆動源を含んでいる。雄ネジロッド531は、その一端が上記静止基台2に固定された図示しない軸受ブロックに回転自在に支持されており、その他端が上記パルスモータ532の出力軸に伝動連結されている。なお、雄ネジロッド531は、可動支持基台52を構成する移動支持部531の中央部下面に突出して設けられた図示しない雌ネジブロックに形成された雌ネジ穴に螺合されている。このため、パルスモータ532によって雄ネジロッド531を正転および逆転駆動することにより、可動支持基台52は一対の案内レール51、51に沿って矢印Yで示す割り出し送り方向に移動せしめられる。
図示の実施形態のおけるスピンドルユニット6は、ユニットホルダ61と、該ユニットホルダ61に取り付けられたスピンドルハウジング62と、該スピンドルハウジング62に回転可能に支持された回転スピンドル63を具備している。ユニットホルダ61は、上記装着部522に設けられた一対の案内レール522a、522aに摺動可能に嵌合する2条の被案内溝61a、61aが設けられており、この被案内溝61a、61aを一対の案内レール522a、522aに嵌合することにより、矢印Zで示す切り込み送り方向に移動可能に支持される。上記回転スピンドル63は図5に示すようにスピンドルハウジング62の先端から突出して配設されており、この回転スピンドル63の先端部に取り付けられたブレードマウント64に切削ブレード65が装着されている。切削ブレード65は、アルミニウムによって形成された円盤状の基台651と、該基台651の外周部側面に装着された切れ刃652とからなっている。切れ刃652は、上記基台651の外周部側面にダイヤモンド砥粒をニッケル等の金属メッキで結合した電鋳ブレードによって形成されている。このように構成された切削ブレード65を装着した回転スピンドル63は、図1に示すようにサーボモータ66等の駆動源によって回転駆動せしめられる。図5を参照して説明を続けると、切削ブレード65の両側には切れ刃652による切削部に切削水を噴射する切削水噴射ノズル67、67が配設されている。この切削水噴射ノズル67、67は、図示しない切削水供給手段に接続されている。
図1に戻って説明を続けると、図示の実施形態におけるスピンドルユニット6は、ユニットホルダ61を一対の案内レール522a、522aに沿って上記チャックテーブル35の保持面に対して垂直な矢印Zで示す切り込み送り方向に移動させるための切り込み送り手段68を具備している。切り込み送り手段68は、上記切削送り手段42および上記割り出し送り手段53と同様に一対の案内レール522a、522aの間に配設された雄ネジロッド(図示せず)と、該雄ネジロッドを回転駆動するためのパルスモータ682等の駆動源を含んでおり、パルスモータ682によって図示しない雄ネジロッドを正転および逆転駆動することにより、ユニットホルダ61とスピンドルハウジング62および回転スピンドル63に装着された切削ブレード65を一対の案内レール522a、522a に沿って矢印Zで示す切り込み送り方向に移動せしめる。図示の実施形態においては、パルスモータ682を正転駆動すると切削手段としてのスピンドルユニット6をチャックテーブル35の保持面に近接する方向に移動し、パルスモータ682を逆転駆動すると切削手段としてのスピンドルユニット6をチャックテーブル35の保持面から離反する退避方向に移動するようになっている。
なお、上記スピンドルユニット6を構成するスピンドルハウジング62の先端部には、チャックテーブル35に保持された被加工物の加工領域を撮像するための撮像手段69が配設されている。この撮像手段69は、顕微鏡等の光学系と撮像素子(CCD)等で構成されており、撮像した画像信号を図示しない制御手段に送る。
図示の実施形態における切削装置は、図6に示す制御手段10を具備している。制御手段10はコンピュータによって構成されており、制御プログラムに従って演算処理する中央処理装置(CPU)101と、制御プログラム等を格納するリードオンリメモリ(ROM)102と、被加工物の目標の厚みや演算結果等を格納する読み書き可能なランダムアクセスメモリ(RAM)103と、入力インターフェース104および出力インターフェース105とを備えている。制御手段10の入力インターフェース104には、力センサー36a,36b,36c,36dから検出信号がそれぞれ増幅器360a,360b,360c,360dを介して入力されるとともに、撮像手段69等から検出信号が入力される。そして、制御手段10の出力インターフェース105からは、チャックテーブル機構3を構成する回転駆動手段38のパルスモータ381、切削送り手段42のサーボモータ422、割り出し送り手段53のパルスモータ532、スピンドルユニット6のサーボモータ66、切り込み送り手段68のパルスモータ682、表示手段110等に制御信号を出力する。
図示の実施形態における切削装置は以上のように構成されており、以下その作用について説明する。
図7には、環状のフレームFに装着されたダイシングテープTの表面に被加工物としての半導体ウエーハ20が貼着された状態が示されている。半導体ウエーハ20はシリコンウエーハからなっており、その表面20aに格子状に配列された複数のストリート201によって複数の領域が区画されるとともに該区画された領域にIC、LSI等のデバイス202が形成されている。
上述した半導体ウエーハ20をストリート201に沿って切断するには、図7に示すように環状のフレームFに装着されたダイシングテープTの表面に貼着した状態で、図示しない搬送装置によってチャックテーブル35上に搬送する。このように環状の支持フレームFに装着されたダイシングテープTの表面に貼着された半導体ウエーハ20をチャックテーブル35上に載置したならば、図示しない吸引手段を作動することにより、半導体ウエーハ20はダイシングテープTを介して吸引保持される。そして、半導体ウエーハ20をダイシングテープTを介して支持している環状のフレームFはクランプ353によって固定される。
次に、切削送り手段42を作動してチャックテーブル35を撮像手段69の撮像領域に移動せしめる。チャックテーブル35が撮像手段69の撮像領域に位置付けられると、撮像手段69および制御手段10によって半導体ウエーハ20の切削加工すべき加工領域を検出するアライメント作業を実行する。即ち、撮像手段69および制御手段10は、半導体ウエーハ20の所定方向に形成されているストリート201と、ストリート201に沿って切削する切削ブレード65の切れ刃652との位置合わせが行われる(アライメント工程)。
上述したように、半導体ウエーハ20の切削加工すべき加工領域を検出するアライメント工程を実行したならば、チャックテーブル35を切削作業領域に移動し、図8の(a)に示すように所定のストリート201の一端を切削ブレード65の直下より図8の(a)において僅かに右側に位置付ける。次に、切削ブレード65を矢印65aで示す方向に回転するとともに、切り込み送り手段68を作動して切削ブレード65を2点鎖線で示す退避位置から矢印Z1で示す方向に所定量切り込み送りする。なお、上記切り込み送り量は、切削ブレード65の切れ刃652がダイシングテープTに達する位置に設定されている。そして、上記切削送り手段42を作動してチャックテーブル35を図8の(a)において矢印X1で示す方向に所定の切削送り速度で移動し、チャックテーブル35に保持された半導体ウエーハ20の所定のストリート201の他端が図8の(b)に示すように切削ブレード65の直下より僅かに左側に達したら、チャックテーブル35の移動を停止するとともに、切削ブレード65を矢印Z2で示す方向に2点鎖線で示す退避位置まで上昇せしめる。そして、次に切削すべきストリートに割り出し送りして切削を繰り返す。この結果、半導体ウエーハ20は、所定のストリート201に沿って切断される(切削工程)。なお、切削工程を実施する際には、切削ブレード65の切れ刃652による切削部には切削水噴射ノズル67、67から切削水が供給される。
上述した切削工程を半導体ウエーハ20に所定方向に形成された全てのストリート201に沿って実施したならば、チャックテーブル35を90度回動する。そして、半導体ウエーハ20に上記所定方向と直交する方向に形成された全てのストリート201に沿って上述した切削工程を実施する。この結果、半導体ウエーハ20には、全てのストリート201に沿って切断される。このように、半導体ウエーハ20の全てのストリート201に沿って切断することにより、半導体ウエーハ20は個々のデバイス202に分割される。なお、個々に分割されたデバイス202は環状のフレームFに装着されたダイシングテープTに貼着されているので、バラバラにはならずウエーハの形態が維持されている。このようにして分割された個々のデバイスは、環状のフレームFに装着されたダイシングテープTに貼着された状態で次工程に搬送される。
上述した切削工程を実施している際に切削ブレード65の切れ刃652に欠けが発生することがあり、切れ刃652に欠けが発生した状態で切削を続けると切削溝に沿って多くの欠けが発生してデバイス202の品質を著しく低下させるという問題がある。そこで、図示の実施形態における切削装置においては、チャックテーブル支持機構31の回転支持部材34とチャックテーブル35との間に配設された4個の力センサー36a,36b,36c,36dによってチャックテーブル35に作用する力を検出している。この4個の力センサー36a,36b,36c,36dは、チャックテーブル35に図1において矢印Xで示す切削送り方向、矢印Yで示す割り出し送り方向、矢印Zで示す切り込み送り方向に作用する力に対応した電圧信号を増幅器360a,360b,360c,360dを介して制御手段10に出力する。なお、力センサー36a,36b,36c,36dから増幅器360a,360b,360c,360dを介して制御手段10に入力される電圧信号は、切削ブレード65の切れ刃652が正常な状態である場合には切削抵抗が一定で図9の(a)に示すように例えば1mmVであるが、切削ブレード65の切れ刃652に欠けが発生する直前になると切れ刃652に僅かな湾曲が生じて切削抵抗が増加し図9の(b)に示すように例えば3mmVを超える。従って、制御手段10は、力センサー36a,36b,36c,36dからそれぞれ入力した電圧信号の少なくとも一つが設定値(V1:例えば3mmV)以上の場合には、切削ブレード65の切れ刃652に欠けが発生する虞があると判断し、表示手段110に警報信号を出力するとともに、切り込み送り手段68のパルスモータ682を逆転駆動し、切削手段としてのスピンドルユニット6をチャックテーブル35の保持面から離反する退避方向に移動して、所定の待機位置に位置付ける。
以上のように、図示の実施形態における切削装置は、チャックテーブル支持機構31の回転支持部材34とチャックテーブル35との間に配設された力センサー36からの電圧信号が設定値(V1:例えば3mmV)以上の場合には、切削ブレード65の切れ刃652の切削抵抗が増加して切れ刃652に欠けが発生する虞があると判断するので、切削水等の外乱に影響されることなく、切削ブレード65の切れ刃652の異常を的確に検出することができる。そして、直ちに、表示手段110に警報信号を出力するとともに切削ブレード65を被加工物である半導体ウエーハ20から退避させることができる。
2:静止基台
3:チャックテーブル機構
30:チャックテーブル支持基台
31:チャックテーブル支持機構
32:固定支持部材
33:軸受手段
34:回転支持部材
35:チャックテーブル
36:力センサー
4:チャックテーブル移動機構
41:案内レール
42:切削送り手段
5:スピンドル支持機構
51:案内レール
52:可動支持基台
53:割り出し送り手段
6:スピンドルユニット
61:ユニットホルダ
62:スピンドルハウジング
63:回転スピンドル
65:切削ブレード
66:サーボモータ
68:切り込み送り手段
69:撮像手段
10:制御手段
20:半導体ウエーハ

Claims (1)

  1. 略円板形状である被加工物を保持する保持面を有するチャックテーブルと該チャックテーブルを支持する支持部材を備えたチャックテーブル機構と、該チャックテーブル機構のチャックテーブルに保持され被加工物を切削する切れ刃を有する切削ブレードを備えた切削手段と、チャックテーブルと切削手段とを相対的に切削送り方向に切削送りする切削送り手段と、切削手段をチャックテーブルの保持面に対して垂直な切り込み送り方向に切り込み送りする切り込み送り手段と、制御手段とを具備する切削装置において、
    該チャックテーブルと該支持部材との間に配設され該チャックテーブルに保持された被加工物を該切削ブレードによって切削することにより該チャックテーブルに作用する力に対応した検出信号を出力する力センサーを備え、
    該制御手段は、該力センサーからの検出信号が設定値以上の場合には、表示手段に警報信号を出力するとともに該切り込み送り手段を作動して該切削手段を該チャックテーブルの保持面から離反する退避方向に移動せしめる、
    ことを特徴とする切削装置。
JP2010249931A 2010-11-08 2010-11-08 切削装置 Active JP5925987B2 (ja)

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