JP2015207579A - 劈開装置 - Google Patents

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JP2015207579A JP2014085302A JP2014085302A JP2015207579A JP 2015207579 A JP2015207579 A JP 2015207579A JP 2014085302 A JP2014085302 A JP 2014085302A JP 2014085302 A JP2014085302 A JP 2014085302A JP 2015207579 A JP2015207579 A JP 2015207579A
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Abstract

【課題】コストを低く抑えることのできる劈開装置を提供する。【解決手段】チャックテーブル(14)に保持された被加工物(11)の表面(11a)に分割予定ライン(13)に沿ったスクライブ溝(19)を形成する第1の加工手段(18)と、チャックテーブルに保持された被加工物の分割予定ラインを押圧する第2の加工手段(20)と、を少なくとも有し、第1の加工手段は、被加工物の表面に接触してスクライブ溝を形成する刃部を先端に有するスクライバ(46)と、スクライバを支持するホルダ部(48)と、を備え、第2の加工手段は、外周部に所定の厚みを有し外周縁で被加工物の表面を押圧する円形の押圧ブレード(62)と、押圧ブレードを回転可能に支持する支持部(52)と、を備える構成とした。【選択図】図1

Description

本発明は、半導体ウェーハ等の板状の被加工物を劈開させて複数の小片に分割する劈開装置に関する。
ストリート(分割予定ライン)で区画された表面側の複数の領域に、それぞれIC等のデバイスが形成された半導体ウェーハは、各デバイスに対応する複数のデバイスチップに分割されて、電子機器等に組み込まれる。半導体ウェーハ等の分割は、一般に、切削、レーザー加工等の方法で行われる。
これに対して、近年では、結晶構造等に起因する劈開性を利用して半導体ウェーハ等の板状の被加工物を分割する方法も提案されている(例えば、特許文献1参照)。この方法では、例えば、被加工物の表面にスクライブ溝を形成し、このスクライブ溝に沿って外力を付与することで、被加工物を劈開させて複数の小片に分割する。
特開2012−119479号公報
ところで、上述の方法では、スクライブ装置において被加工物の表面にスクライブ溝を形成してから、搬送機構で被加工物を押圧装置へと搬送し、この押圧装置において外力を付与して被加工物を劈開させる。しかしながら、このように、スクライブ装置、搬送機構、押圧装置という異なる3種類の装置を併用すると、コストを低く抑えるのが難しくなる。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、コストを低く抑えることのできる劈開装置を提供することである。
本発明によれば、表面に分割予定ラインが形成された被加工物を保持する保持面を有するチャックテーブルと、該チャックテーブルに保持された被加工物の分割予定ラインを検出するアライメント手段と、該チャックテーブルに保持された被加工物の表面に該分割予定ラインに沿ったスクライブ溝を形成する第1の加工手段と、該チャックテーブルに保持された被加工物の該分割予定ラインを押圧する第2の加工手段と、該チャックテーブルと該第1の加工手段及び該第2の加工手段とを該保持面と平行な加工送り方向に相対的に移動させる加工送り手段と、該チャックテーブルと該第1の加工手段及び該第2の加工手段とを該加工送り方向と直交するとともに該保持面と平行な割り出し送り方向に相対的に移動させる割り出し送り手段と、該チャックテーブルと該第1の加工手段及び該第2の加工手段とを該保持面に垂直な方向に相対的に移動させる垂直送り手段と、該チャックテーブルを該保持面に垂直な回転軸を中心に回転させる回転手段と、を少なくとも有し、該第1の加工手段は、被加工物の表面に接触してスクライブ溝を形成する刃部を先端に有するスクライバと、該スクライバを支持するホルダ部と、を備え、該第2の加工手段は、外周部に所定の厚みを有し外周縁で被加工物の表面を押圧する円形の押圧ブレードと、該押圧ブレードを回転可能に支持する支持部と、を備え、該第1の加工手段によって被加工物の該分割予定ラインの少なくとも一部にスクライブ溝を形成し、該第2の加工手段によって該スクライブ溝が形成された被加工物の表面を該分割予定ラインに沿って押圧することで、被加工物を劈開させて分割することを特徴とする劈開装置が提供される。
本発明において、被加工物は、ダイシングテープに貼着されるとともに該ダイシングテープを介して環状フレームに保持された状態で該チャックテーブルに保持されることが好ましい。
本発明において、該チャックテーブルの該保持面は、弾性材料で形成されていることが好ましい。
本発明の劈開装置は、スクライブ溝を形成するスクライバを備える第1の加工手段と、被加工物の表面を押圧して劈開する円形の押圧ブレードを備える第2の加工手段と、を有し、第1の加工手段で被加工物の分割予定ラインの一部にスクライブ溝を形成した後、第2の加工手段で被加工物の表面を分割予定ラインに沿って押圧することで、被加工物を劈開させて分割するので、被加工物の分割を一つの装置内で完結できる。これにより、従来の構成と比較して製造コストを低く抑えることが可能になる。
劈開装置の構成例を模式的に示す斜視図である。 劈開装置が備える押圧ユニットの構成例を模式的に示す斜視図である。 図3(A)及び図3(B)は、第1態様に係るスクライブ溝形成ステップを模式的に示す斜視図であり、図3(C)は、第1態様に係るスクライブ溝形成ステップを模式的に示す断面図である。 図4(A)及び図4(B)は、第1態様に係る押圧ステップを模式的に示す斜視図であり、図4(C)は、第1態様に係る押圧ステップを模式的に示す断面図である。 図5(A)及び図5(B)は、第2態様に係るスクライブ溝形成ステップを模式的に示す斜視図である。 図6(A)及び図6(B)は、第2態様に係る押圧ステップを模式的に示す斜視図である。
添付図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。図1は、本実施の形態に係る劈開装置の構成例を模式的に示す斜視図である。図1に示すように、劈開装置2は、各構成を支持する基台4を備えている。
基台4において、前端の一方側の角部には矩形状の開口4aが形成されており、この開口4a内には、カセット載置台6が昇降可能に設置されている。カセット載置台6の上面には、板状の被加工物11を収容する直方体状のカセット8が載置される。なお、図1では、説明の便宜上、カセット8の輪郭のみを示している。
被加工物11は、例えば、ガリウムヒ素等の材料で形成された矩形状の半導体ウェーハであり、その表面11a(図3等参照)側は、格子状に配列されたストリート(分割予定ライン)13で複数の領域に区画されている。被加工物11の裏面11b側には、略円形のダイシングテープ15が貼着されている。ダイシングテープ15の外周部分は、環状のフレーム(環状フレーム)17に固定されている。すなわち、被加工物11はダイシングテープ15を介してフレーム17に支持されている。
カセット載置台6と近接する位置には、X軸方向(前後方向、加工送り方向)に長い矩形状の開口4bが形成されている。この開口4b内には、X軸移動テーブル10、X軸移動テーブル10をX軸方向に移動させるX軸移動機構(加工送り手段)(不図示)、及びX軸移動機構を覆う防水カバー12が設けられている。
X軸移動機構は、X軸方向に平行な一対のX軸ガイドレール(不図示)を備えており、X軸ガイドレールには、X軸移動テーブル10がスライド可能に設置されている。X軸移動テーブル10の下面側には、ナット部(不図示)が設けられており、このナット部には、X軸ガイドレールと平行なX軸ボールネジ(不図示)が螺合されている。
X軸ボールネジの一端部には、X軸パルスモータ(不図示)が連結されている。X軸パルスモータでX軸ボールネジを回転させることで、X軸移動テーブル10はX軸ガイドレールに沿ってX軸方向に移動する。X軸移動テーブル10上には、被加工物11を吸引保持するチャックテーブル14が設けられている。チャックテーブル14の周囲には、被加工物11を支持する環状のフレーム17を四方から挟持固定する4個のクランプ16が設置されている。
チャックテーブル14は、モータ等の回転機構(回転手段)(不図示)と連結されており、Z軸方向(鉛直方向)に延びる回転軸の周りに回転する。また、チャックテーブル14は、上述のX軸移動機構によりX軸方向に移動する。チャックテーブル14の略水平な上面は、被加工物11を吸引保持する保持面14aとなっている。
この保持面14aは、チャックテーブル14の内部に形成された流路(不図示)を通じて吸引源(不図示)と接続されている。開口4bと近接する位置には、被加工物11を搬送する搬送機構(不図示)が設けられている。搬送機構によってチャックテーブル14に搬入された被加工物11は、保持面14aに作用する吸引源の負圧でチャックテーブル14に吸引保持される。
チャックテーブル14の保持面14aは、例えば、弾性限界の高いゴム等の弾性材料で形成されている。保持面14aをこのような弾性材料で形成することにより、被加工物11を劈開させる際の押圧力の集中によるチャックテーブル14の破損を防止できる。ただし、被加工物11に貼着されたダイシングテープ15で押圧力の集中を緩和できるようであれば、保持面14aを他の材料で形成しても良い。
基台4の上方には、スクライブユニット(第1の加工手段)18、及び押圧ユニット(第2の加工手段)20を支持する門型の支持構造22が、開口4bを跨ぐように配置されている。支持構造22の前面上部には、スクライブユニット18、及び押圧ユニット20を、それぞれY軸方向(割り出し送り方向)及びZ軸方向(鉛直方向、保持面14aに垂直な方向)に移動させる2組の移動機構(割り出し送り手段、垂直送り手段)24が設けられている。
2組の移動機構24は、支持構造22の前面に配置されY軸方向に平行な一対のY軸ガイドレール26を共通に備えている。Y軸ガイドレール26には、各移動機構24を構成する2つのY軸移動テーブル28がスライド可能に設置されている。各Y軸移動テーブル28の裏面側(後面側)には、ナット部(不図示)が設けられており、このナット部には、Y軸ガイドレール26と平行な2本のY軸ボールネジ30のいずれか一方がそれぞれ螺合されている。
各Y軸ボールネジ30の一端部には、Y軸パルスモータ32が連結されている。Y軸パルスモータ32でY軸ボールネジ30を回転させれば、2つのY軸移動テーブル28は、Y軸ガイドレール26に沿ってY軸方向にそれぞれ独立して移動する。
各Y軸移動テーブル28の表面(前面)には、Z軸方向に平行な一対のZ軸ガイドレール34が設けられている。Z軸ガイドレール34には、Z軸移動テーブル36がスライド可能に設置されている。各Z軸移動テーブル36の裏面側(後面側)には、ナット部(不図示)が設けられており、このナット部には、Z軸ガイドレール34と平行なZ軸ボールネジ38がそれぞれ螺合されている。
各Z軸ボールネジ38の一端部には、Z軸パルスモータ40が連結されている。Z軸パルスモータ40でZ軸ボールネジ38を回転させれば、Z軸移動テーブル36は、Z軸ガイドレール34に沿ってZ軸方向に移動する。
2個のZ軸移動テーブル36の一方側の下部には、スクライブユニット18が設けられている。スクライブユニット18と隣接する位置には、チャックテーブル14に保持された被加工物11を撮像してストリート13を検出するアライメント機構(アライメント手段)42が設置されている。また、2個のZ軸移動テーブル36の他方側の下部には、押圧ユニット20が設けられている。
上述のようにY軸移動テーブル28及びZ軸移動テーブル36を移動させることで、スクライブユニット18、押圧ユニット20、及びアライメント機構42を、Y軸方向及びZ軸方向に移動できる。開口4bに対して開口4aと反対側の位置には、円形状の開口4cが形成されている。開口4c内には、被加工物11を洗浄する洗浄機構44が設けられている。
スクライブユニット18は、被加工物11の表面11aにスクライブ溝を形成するスクライバ46を備えている。スクライバ46の基端側(上端側)は、Z軸移動テーブル36の下部に固定されたスクライバホルダ(ホルダ部)48に支持されている。一方、スクライバ46の先端側(下端側)には、ダイヤモンド等の高硬度材料でなる刃(刃部)が設けられている。
図2は、押圧ユニット20の構成例を模式的に示す斜視図である。図2に示すように、押圧ユニット20は、Y軸の周りに回転するスピンドル50を備えている。スピンドル50は、Z軸移動テーブル36の下部に固定されたスピンドルハウジング(支持部)52において回転自在に支持されている。スピンドル50の先端部は、スピンドルハウジング52から突出している。
スピンドル50の先端部には、開口50aが形成されており、当該開口50aの内壁面50bには、ねじ溝が設けられている。このスピンドル50の先端部には、第1フランジ54が取り付けられる。第1フランジ54は、径方向外向きに延出するフランジ部56と、フランジ部56の表面から突出するボス部58とを有する。フランジ部56の中央には、フランジ部56を貫通する開口56aが形成されている。
また、フランジ部56の裏面側には、スピンドル50の先端部を嵌め込むことのできる嵌合部(不図示)が形成されている。この嵌合部は、開口56aに対応する位置に設けられている。フランジ部56に形成された嵌合部にスピンドル50の先端部を嵌め込んだ状態で、開口56a及び開口50aに固定ボルト60を締め込めば、第1フランジ54はスピンドル50に固定される。なお、固定ボルト60の外周面60aには、開口50aのねじ溝に対応するねじ山が設けられている。
フランジ部56の外周側の表面は、押圧ブレード62の裏面に当接する当接面56bとなっている。この当接面56bは、スピンドル50の軸心方向(Y軸方向)から見て円環状に形成されている。ボス部58は円筒状に形成されており、その外周面58aには、ねじ山が設けられている。
押圧ブレード62は、被加工物11の押圧に適した材料で円環状(円形)に形成されており、外周部に所定の厚みを有している。押圧ブレード62の中央には、ボス部58が挿通される円形の開口62aが形成されている。この開口62aにボス部58を挿通することで、押圧ブレード62は、第1フランジ54に装着される。
第1フランジ54に押圧ブレード62を装着した状態で、押圧ブレード62の表面側には、円環状の第2フランジ64が取り付けられる。第2フランジ64の中央には、開口64aが形成されており、この開口64aに第1フランジ54のボス部58が嵌め込まれる。なお、第2フランジ64の外周側の裏面は、押圧ブレード62の表面と当接する当接面(不図示)となっている。この当接面は、第1フランジ54の当接面56bと対応する位置に設けられている。
第2フランジ64を取り付けた後には、ボス部58の先端に円環状の固定ナット66を締め込む。これにより、第2フランジ64は第1フランジ54側に押し付けられ、押圧ブレード62は、第1フランジ54と第2フランジ64とで挟持される。なお、固定ナット66には、開口66aが設けられており、この開口66aの内壁面66bには、ねじ溝が形成されている。
次に、上述した劈開装置2を用いて被加工物11を劈開する劈開方法を説明する。本実施の形態の劈開方法では、初めに、被加工物11のストリート13にスクライブ溝を形成するスクライブ溝形成ステップを実施する。図3(A)及び図3(B)は、スクライブ溝形成ステップを模式的に示す斜視図であり、図3(C)は、スクライブ溝形成ステップを模式的に示す断面図である。
スクライブ溝形成ステップでは、まず、被加工物11の裏面11b側(ダイシングテープ15側)をチャックテーブル14の保持面14aに接触させて、吸引源の負圧を作用させる。併せて、フレーム17をクランプ16で固定する。これにより、被加工物11は、表面11a側が上方に露出した状態でチャックテーブル14に保持される。
次に、アライメント機構42でストリート13を検出してから、チャックテーブル14及びスクライブユニット18を移動(回転)させて、スクライバ46を加工対象のストリート13の上方に位置付ける。その後、図3(A)に示すように、スクライバ46を移動機構24で下降させて、先端の刃を被加工物11の表面11aに押し付ける。そして、チャックテーブル14を加工対象のストリート13と平行な第1方向に移動(加工送り)させる。
すなわち、被加工物11及びスクライバ46を加工対象のストリート13に対して平行に相対移動させる。これにより、図3(B)及び図3(C)に示すように、ストリート13に沿うスクライブ溝19を形成できる。なお、ここでは、加工対象のストリート13の一部にのみスクライブ溝19を形成している。
加工対象のストリート13の一部にスクライブ溝19を形成した後には、スクライバ46を移動機構24で上昇させて、スクライブユニット18を加工対象のストリート13と垂直な第2方向に移動(割り出し送り)させる。すなわち、被加工物11及びスクライバ46を加工対象のストリート13に対して垂直に相対移動させる。
これにより、スクライバ46は、隣接するストリート13の上方に位置付けられる。その後、隣接するストリート13に沿って同様のスクライブ溝19を形成する。この動作を繰り返し、第1方向に伸びる全てのストリート13にスクライブ溝19が形成されると、スクライブ溝形成ステップは終了する。スクライブ溝形成ステップが終了すると、スクライブユニット18は被加工物11の外側の領域に退避する。
スクライブ溝形成ステップを実施した後には、スクライブ溝19が形成されたストリート13に沿って被加工物11を押圧して劈開させる押圧ステップを実施する。図4(A)及び図4(B)は、押圧ステップを模式的に示す斜視図であり、図4(C)は、押圧ステップを模式的に示す断面図である。
押圧ステップでは、まず、チャックテーブル14及び押圧ユニット20を移動(回転)させて、押圧ブレード62をストリート13に形成されたスクライブ溝19の上方に位置付ける。その後、図4(A)に示すように、押圧ブレード62を移動機構24で下降させて、外周縁を被加工物11の表面11aに押し付ける。そして、チャックテーブル14を対象のスクライブ溝19が形成されたストリート13と平行な第1方向に移動(加工送り)させる。
すなわち、被加工物11及び押圧ブレード62を対象のスクライブ溝19が形成されたストリート13に対して平行に相対移動させる。これにより、図4(B)及び図4(C)に示すように、スクライブ溝19を起点に被加工物11を劈開させることができる。本実施の形態の押圧ブレード62は円形に形成されており、相対移動に従って回転するので、被加工物11の表面11aに傷がつくことはない。また、被加工物11の大きさに関わらず、スクライブ溝19の全体を押圧して適切に劈開させることができる。
対象のストリート13に沿って被加工物11を劈開させた後には、押圧ブレード62を移動機構24で上昇させて、押圧ユニット20を対象のストリート13と垂直な第2方向に移動(割り出し送り)させる。すなわち、被加工物11及び押圧ブレード62を対象のストリート13に対して垂直に相対移動させる。
これにより、押圧ブレード62は、隣接するストリート13の上方に位置付けられる。その後、隣接するストリート13に沿って被加工物11を同様に劈開させる。この動作を繰り返し、第1方向に伸びる全てのストリート13に沿って被加工物11が劈開されると、押圧ステップは終了する。図4(B)に示すように、本実施の形態の劈開方法では、被加工物11が短冊状の複数の小片に分割される。
以上のように、本実施の形態に係る劈開装置2は、スクライブ溝19を形成するスクライバ46を備えるスクライブユニット(第1の加工手段)18と、被加工物11の表面11aを押圧して劈開する円形の押圧ブレード62を備える押圧ユニット(第2の加工手段)20と、を有し、スクライブユニット18で被加工物11のストリート(分割予定ライン)13の一部にスクライブ溝を形成した後、押圧ユニット20で被加工物11の表面11aをストリート13に沿って押圧することで、被加工物11を劈開させて分割するので、被加工物11の分割を一つの装置内で完結できる。これにより、従来の構成と比較して製造コストを低く抑えることが可能になる。
なお、本発明は上記実施の形態の記載に限定されず、種々変更して実施可能である。例えば、上記実施の形態の劈開方法では、第1方向に伸びるストリート13の一部にのみスクライブ溝19を形成し、第1方向に伸びるストリート13に沿って劈開させて被加工物11を短冊状に分割しているが、劈開装置2で実施される劈開方法はこれに限定されない。
例えば、各ストリート13の全体にスクライブ溝19を形成しても良い。また、被加工物11を第1方向及び第2方向に伸びる全てのストリート13に沿って劈開させることもできる。図5(A)及び図5(B)は、第2態様に係るスクライブ溝形成ステップを模式的に示す斜視図であり、図6(A)及び図6(B)は、第2態様に係る押圧ステップを模式的に示す斜視図である。
第2態様に係る劈開方法では、まず、全てのストリート13の全体にスクライブ溝19を形成するスクライブ溝形成ステップを実施する。具体的には、図5(A)に示すように、第1方向に伸びる全てのストリート13の全体にスクライブ溝19を形成した後、図5(B)に示すように、第2方向に伸びる全てのストリート13の全体にスクライブ溝19を形成する。
スクライブ溝形成ステップを実施した後には、スクライブ溝19が形成されたストリート13に沿って被加工物11を押圧して劈開させる押圧ステップを実施する。具体的には、図6(A)に示すように、押圧ブレード62の外周縁を被加工物11の表面11aに押し付けて、第1方向に伸びる全てのストリート13に沿って被加工物11を劈開させた後、図6(B)に示すように、第2方向に伸びる全てのストリート13に沿って被加工物11を劈開させる。以上により、全てのストリート13に沿って被加工物11を劈開させて小片に分割できる。
また、上記実施の形態では、押圧ステップにおいて押圧ブレード62を従動回転させているが、スピンドル50にモータ等の回転駆動源を連結して、被加工物11及び押圧ブレード62の相対移動に押圧ブレード62の回転を連動(同期)させても良い。
その他、上記実施の形態に係る構成、方法などは、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施できる。
2 劈開装置
4 基台
4a,4b,4c 開口
6 カセット載置台
8 カセット
10 X軸移動テーブル
12 防水カバー
14 チャックテーブル
14a 保持面
16 クランプ
18 スクライブユニット(第1の加工手段)
20 押圧ユニット(第2の加工手段)
22 支持構造
24 移動機構(割り出し送り手段、垂直送り手段)
26 Y軸ガイドレール
28 Y軸移動テーブル
30 Y軸ボールネジ
32 Y軸パルスモータ
34 Z軸ガイドレール
36 Z軸移動テーブル
38 Z軸ボールネジ
40 Z軸パルスモータ
42 アライメント機構(アライメント手段)
44 洗浄機構
46 スクライバ
48 スクライバホルダ(ホルダ部)
50 スピンドル
50a 開口
50b 内壁面
52 スピンドルハウジング(支持部)
54 第1フランジ
56 フランジ部
56a 開口
56b 当接面
58 ボス部
58a 外周面
60 固定ボルト
60a 外周面
62 押圧ブレード
62a 開口
64 第2フランジ
64a 開口
66 固定ナット
66a 開口
66b 内壁面
11 被加工物
11a 表面
11b 裏面
13 ストリート(分割予定ライン)
15 ダイシングテープ
17 フレーム(環状フレーム)
19 スクライブ溝

Claims (3)

  1. 表面に分割予定ラインが形成された被加工物を保持する保持面を有するチャックテーブルと、
    該チャックテーブルに保持された被加工物の分割予定ラインを検出するアライメント手段と、
    該チャックテーブルに保持された被加工物の表面に該分割予定ラインに沿ったスクライブ溝を形成する第1の加工手段と、
    該チャックテーブルに保持された被加工物の該分割予定ラインを押圧する第2の加工手段と、
    該チャックテーブルと該第1の加工手段及び該第2の加工手段とを該保持面と平行な加工送り方向に相対的に移動させる加工送り手段と、
    該チャックテーブルと該第1の加工手段及び該第2の加工手段とを該加工送り方向と直交するとともに該保持面と平行な割り出し送り方向に相対的に移動させる割り出し送り手段と、
    該チャックテーブルと該第1の加工手段及び該第2の加工手段とを該保持面に垂直な方向に相対的に移動させる垂直送り手段と、
    該チャックテーブルを該保持面に垂直な回転軸を中心に回転させる回転手段と、
    を少なくとも有し、
    該第1の加工手段は、
    被加工物の表面に接触してスクライブ溝を形成する刃部を先端に有するスクライバと、
    該スクライバを支持するホルダ部と、を備え、
    該第2の加工手段は、
    外周部に所定の厚みを有し外周縁で被加工物の表面を押圧する円形の押圧ブレードと、
    該押圧ブレードを回転可能に支持する支持部と、を備え、
    該第1の加工手段によって被加工物の該分割予定ラインの少なくとも一部にスクライブ溝を形成し、該第2の加工手段によって該スクライブ溝が形成された被加工物の表面を該分割予定ラインに沿って押圧することで、被加工物を劈開させて分割することを特徴とする劈開装置。
  2. 被加工物は、ダイシングテープに貼着されるとともに該ダイシングテープを介して環状フレームに保持された状態で該チャックテーブルに保持されることを特徴とする請求項1に記載の劈開装置。
  3. 該チャックテーブルの該保持面は、弾性材料で形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の劈開装置。
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