JP5925284B1 - 衣服 - Google Patents

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Abstract

【課題】胸部に皺のない自然な膨らみを有し、外観及び装着感に優れた上衣を提供する。【解決手段】前身頃と、後身頃とを有し、前記前身頃及び後身頃の肩線部には、夫々、中心から外方へ向かうに従って下降する傾斜部が設けられ、前記前身頃及び後身頃の肩線部を互いに縫着して肩部が形成される衣服において、前記前身頃の肩線部は前記後身頃の肩線部に対して異なった傾斜角度で形成された前記傾斜部を有すると共に、前記前身頃の下縁部と前記肩線部との間の間隔寸法は前記後身頃の間隔寸法よりも大きく形成され、前記前身頃及び後身頃の肩線部を、夫々、着用時に接合又は製作時に縫合した場合には、前記前身頃が前方へ突出して膨出部が形成される。【選択図】 図1

Description

本発明は、衣服に係り、特に、ジャージ、ニット素材製品の上衣における人体の胸部の膨らみを立体表現できる衣服に関する。
一般に、洋服は、型紙を作り、裁断し、仮縫いして、本縫いし、仕上げるまでの過程を経て作られる。洋裁といえば、前記一連の過程を含んだ言葉として用いられているが、この中で最も重要な段階は、洋裁という文字が表すように、型紙を作り、生地を裁断するところにあり、この段階により洋服の形が決まる。
従来より、洋裁における裁断方法として、立体裁断が用いられている。この方法は、人体や人台に布を当てて、洋服のシルエットを表現して型紙を作り裁断する方法であり、女性の体における凹凸、特に胸部の膨らみを表現するために、婦人服で多く用いられている。また、立体裁断は、女性向けの洋服に限られるものではなく、アスリートのように胸部の筋肉が発達している人向けの洋服においても広く用いられている。
しかしながら、人体が曲面で構成されているのに対して、生地は平面であるため、たとえ立体裁断を用いたとしても、体の凹凸、特に胸部の膨らみの形状を平面からなる生地によって完全に形成するのは困難であった。
これまで、上衣における胸部の膨らみを形成する場合においては、タック処理やダーツ処理をして形成していた。ダーツ処理やタック処理は、いずれも生地を折り込んで縫着することによって生地を立体的に形成する技術である。しかしながら、前記ダーツ又はタック処理による縫着部分に対して着用者が違和感や不快感を覚えて着心地が良くないという不具合があると共に、前記ダーツ又はタック処理によって生地を局所的に引っ張るために他の部分に皺が発生してしまうという不具合があった。
特に、ポロシャツ等のいわゆるカットソーにおいては、前身頃と後身頃とが同一の形状、寸法に形成されて縫合されていることから、特に、女性が着用した場合には、胸部の膨らみにより、バストトップから下方へ至る部位に明確に縦皺が発生し、外観品質上好ましくない、という欠点があった。
本件出願人はこのような観点から先行技術調査を行い、上記特許文献1〜3のような文献を発見したが、前記要請に応えられる技術ではなかった。
特開2001−159003号公報 特開2000−336511号公報 実開昭48−46806号公報
本発明は、以上のような従来からの不具合を解決するためのものであって、その課題は、胸部に皺のない自然な膨らみを有し、外観及び装着感に優れた衣服を提供することにある。
前記課題を解決するために、請求項1に記載の発明にあっては、前身頃と、後身頃とを有し、前記前身頃及び前記後身頃は、夫々、肩線部と、脇線部とを有し、前記前身頃及び前記後身頃の前記肩線部には、夫々、中心から外方へ向かうに従って下降する傾斜部が設けられ、前記前身頃及び前記後身頃の前記肩線部を互いに縫着して肩部が形成される衣服において、前記前身頃の前記肩線部は前記後身頃の前記肩線部に対して異なった傾斜角度で形成された前記傾斜部を有すると共に、前記前身頃の前記脇線部の下端部を構成する前記前身頃の下縁部と前記前身頃の前記脇線部の上端部との間の間隔寸法は前記後身頃の前記脇線部の下端部を構成する前記後身頃の下縁部と前記後身頃の前記脇線部の上端部との間の間隔寸法と同一に形成されている一方、前記前身頃の前記脇線部の前記上端部と前記前身頃の前記肩線部の上端部との間の間隔寸法は前記後身頃の前記脇線部の前記上端部と前記後身頃の前記肩線部の上端部との間の間隔寸法よりも大きく形成され、前記前身頃の前記脇線部及び前記後身頃の前記脇線部を、前記前身頃の前記下縁部と前記後身頃の前記下縁部とを一致させた状態で縫合すると共に、前記前身頃の前記肩線部及び前記後身頃の前記肩線部を、夫々、着用時に接合又は製作時に縫合した場合には、前記前身頃が前方へ突出して膨出部が形成されることを特徴とする。
従って、前記前身頃の前記脇線部及び前記後身頃の前記脇線部を、前記前身頃の前記下縁部と前記後身頃の前記下縁部とを一致させた状態で縫合すると共に、前記前身頃の前記肩線部及び前記後身頃の前記肩線部を、夫々、着用時に接合又は製作時に縫合した場合には、前記前身頃が前方へ突出して膨出部が形成される。
請求項2に記載の発明にあっては、前記前身頃の前記肩線部における前記傾斜部の傾斜角度は、前記後身頃の前記肩線部における前記傾斜部の傾斜角度よりも大きく形成されていることを特徴とする。
従って、前記前身頃の前記脇線部及び前記後身頃の前記脇線部を、前記前身頃の前記下縁部と前記後身頃の前記下縁部とを一致させた状態で縫合すると共に、前記前身頃の前記肩線部及び前記後身頃の前記肩線部を、夫々、着用時に接合又は製作時に縫合した場合には、前記前身頃が前方へ突出して前記胸部に前記膨出部が形成される。
請求項3に記載の発明にあっては、前記前身頃の首部から胸部にかけて前中心に切込部が設けられ、前記前身頃の前記肩線部及び前記後身頃の前記肩線部を、夫々、着用時に接合又は製作時に縫合した場合には、前記切込部が互いに接近すると共に前方へ突出し、前記胸部に前記膨出部が形成されることを特徴とする。
従って、前記前身頃の前記肩線部及び前記後身頃の前記肩線部を、夫々、着用時に接合又は製作時に縫合した場合には、前記切込部が互いに接近すると共に前方へ突出し、前記胸部に前記膨出部が形成される。
請求項4に記載の発明にあっては、前記後身頃の前記肩線部の長さ寸法は、前記前身頃の前記肩線部の長さ寸法よりも大きく形成され、前記前身頃の肩線部先端部と前記後身頃の肩線部先端部とを縫合した場合には、前記後身頃が前記肩部から前記首部方向へと牽引されることを特徴とする。
従って、前記前身頃の肩線部先端部と前記後身頃の肩線部先端部とを縫合した場合には、前記後身頃が前記肩部から前記首部方向へと牽引される。
請求項5に記載の発明にあっては、前記前身頃の袖付線部の長さ寸法は、前記後身頃の袖付線部の長さ寸法より大きく形成されていることを特徴とする。
従って、前記前身頃には曲率の大きいアームホールが形成されると共に、前記後見頃には曲率の小さいアームホールが形成される。
請求項6に記載の発明にあっては、前記衣服はニット素材からなるカットソーであることを特徴とする。
従って、前記衣服はニット素材由来の伸縮性を持つ。
請求項1に記載の衣服にあっては、前記前身頃の前記脇線部及び前記後身頃の前記脇線部を、前記前身頃の下縁部と前記後身頃の下縁部とを一致させた状態で縫合すると共に、前記前身頃の前記肩線部及び前記後身頃の前記肩線部を、夫々、着用時に接合又は製作時に縫合した場合には、前記前身頃が前方へ突出して膨出部が形成されるので、前記前身頃を構成する生地に対して、例えば、ダーツ又はタック処理のような局所的に引っ張る処理をすることなく、前記前身頃を構成する生地全体を用いて前方へ突出する膨出部を形成することができる。
その結果、前身頃に皺のない自然な膨らみを有し、外観品質及び装着感に優れた衣服を提供することができる。
特に、薄い一枚の生地で構成するためにダーツ又はタック処理の適さないカットソーに本願発明を適用した場合にあっては、縦皺の発生しない外観品質に優れたカットソーを提供することができる。
請求項2に記載の衣服にあっては、前記前身頃の前記脇線部及び前記後身頃の前記脇線部を、前記前身頃の下縁部と前記後身頃の下縁部とを一致させた状態で縫合すると共に、前記前身頃の前記肩線部及び前記後身頃の前記肩線部を、夫々、着用時に接合又は製作時に縫合した場合には、前記前身頃が前方へ膨出することにより前記胸部に前記膨出部が形成されるので、胸部に皺のない自然な膨らみを有し、外観品質及び装着感に優れた衣服を提供することができる。
請求項3に記載の衣服にあっては、前記前身頃の前記肩線部及び前記後身頃の前記肩線部を、夫々、着用時に接合又は製作時に縫合した場合には、前記切込部が互いに接近すると共に前方へ突出し、前記胸部に前記膨出部が形成されるので、胸部に皺のない自然な膨らみを有し、外観品質及び装着感に優れた衣服を提供することができる。
また、例えば、前記衣服がポロシャツの場合であれば、前記切込部は襟部を構成するので、前記襟部に設けられたボタンを締めることによって、胸部に膨出部を形成することができる。
請求項4に記載の衣服にあっては、前記前身頃の肩線部先端部と前記後身頃の肩線部先端部とを縫合した場合には、前記後身頃が前記肩部から前記首部方向へと牽引されるので、前記後身頃の中心付近に突出する肩甲骨に対応した膨らみを形成することができる。
請求項5に記載の衣服にあっては、前記前身頃には曲率の大きいアームホールが形成されると共に、前記後見頃には曲率の小さいアームホールが形成されるので、日常生活において身体後方より身体前方への運動を行う機会が圧倒的に多い腕を衣服に引っ張られることなく苦痛なく動かすことができる衣服を提供することができる。
請求項6に記載の衣服にあっては、ニット素材由来の伸縮性を持つので、胸部の膨らみをはじめとした前記立体的形状は、いずれも皺のない自然な膨らみとして形成され、外観及び装着感に優れた衣服を提供することができる。
本発明に係る衣服の一実施の形態を示し、使用される型紙を前身頃及び後身頃に展開して描いた正面図である。 (a)本発明に係る衣服の一実施の形態及び(b)従来の衣服を示す斜視図である。 本発明に係る衣服の一実施の形態を示し、使用される型紙を前身頃及び後身頃に展開して描いた側面図である。 本発明に係る衣服の一実施の形態を示し、袖を型紙に展開して描いた正面図である。 本発明に係る衣服の他の実施の形態を示し、使用される型紙を前身頃及び後身頃に展開して描いた正面図である。 従来の衣服において、使用される型紙を前身頃及び後身頃に展開して描いた正面図である。
以下、添付図面に示す実施の形態に基づき、本発明を詳細に説明する。
図1に示すように、本発明の一実施の形態に係る衣服10は、ニット素材製であって、前身頃11と、後身頃12とを有し、前身頃11及び後身頃12は、夫々、肩線部13a、13bと、前脇線部25a、後脇線部25bとを有し、前身頃11及び後身頃12の肩線部13a、13bには、夫々、中心から外方へ向かうに従って下降する傾斜部14a、14bが設けられ、前身頃11及び後身頃12の肩線部13a、13bを互いに縫着して肩部15が形成されている。
また、前身頃11の肩線部13aは後身頃12の肩線部13bに対して異なった傾斜角度α、βで形成された傾斜部14を有すると共に、前身頃11の前脇線部25aの下端部39aを構成する前身頃11の下縁部16aと前身頃11の前脇線部25aの上端部40aとの間の間隔寸法L7は、後身頃12の後脇線部25bの下端部39bを構成する後身頃12の下縁部16bと後身頃12の後脇線部25bの上端部40bとの間の間隔寸法L8と同一に形成されている。
一方で、前身頃11の前脇線部25aの上端部40aと前身頃11の肩線部13aの上端部41aとの間の間隔寸法L9は後身頃12の後脇線部25bの上端部40bと後身頃12の肩線部13bの上端部41bとの間の間隔寸法L10よりも大きく形成され、前身頃11及び後身頃12の前脇線部25a、後脇線部25bを、前身頃11の下縁部16aと後身頃12の下縁部16bとを全域に亘って一致させた状態で縫合すると共に、前身頃11及び後身頃12の肩線部13a、13bを、夫々、着用時に接合又は製作時に縫合した場合には、前身頃11が前方へ突出して膨出部17が形成されるように構成されている。
また、前身頃11の肩線部13aにおける傾斜部14aの傾斜角度αは、後身頃12の肩線部13bにおける傾斜部14bの傾斜角度βよりも大きく形成されている。
また、前身頃11の首部18から胸部19にかけて前中心20に切込部21が設けられ、前身頃11及び後身頃12の肩線部13a、13bを、夫々、着用時に接合又は製作時に縫合した場合には、切込部21が互いに接近すると共に前方へ突出し、胸部19に膨出部17が形成されるように構成されている。
また、図3に示すように、後身頃12の肩線部13bの長さ寸法L2は、前身頃11の肩線部13aの長さ寸法L3よりも大きく形成され、前身頃11の肩線部先端部22と後身頃12の肩線部先端部23とを縫合した場合には、後身頃12の肩線部13bが肩部15から首部18方向へと牽引されるように構成されている。
また、図1に示すように、前身頃11の袖付線部24aの長さ寸法L4は、後身頃12の袖付線部24bの長さ寸法L5より大きく形成されている。
本実施の形態に係る衣服10の構成について、添付図面を用いてより詳細に説明する。
図1及び図3に示すように、本実施の形態に係る衣服10は、前身頃11の前脇線部25a、25aと、後身頃12の後脇線部25b、25bとが、夫々、前身頃11の下縁部16aと後身頃12の下縁部16bとを全域に亘って一致させた状態で縫着されている。
また、図1及び図4に示すように、本実施の形態に係る袖部26は袖山部27と、袖底部28とから構成されている。袖底28aは袖底28bと、袖山線部27aは前身頃11の袖付線部24aと、袖山線部27bは後身頃12の袖付線部24bと、夫々、縫着されている。
また、本実施の形態に係る袖山線部27aの曲率は、袖山線部27bの曲率よりも大きく形成されると共に、腋下に相当する腋下袖山線部29は、袖山線部27aと逆の曲率を有するように形成されている。
以下、本実施の形態に係る衣服10の作用について、図6に示す従来の衣服33と比較しながら、説明する。
従来の衣服33にあっては、前身頃34の肩線部35aは、後身頃36の肩線部35bと同一の傾斜角に形成されると共に、前身頃34の下縁部37と肩線部35aとの間の間隔寸法は後身頃36の間隔寸法L6と同一に形成されている。
従って、前身頃34及び後身頃36の肩線部35a、35bを、夫々、接合又は縫合した場合には、前身頃34及び後身頃36は厚さ方向において完全に重なる。
一方、本実施の形態に係る衣服10にあっては、前身頃11の肩線部13aは後身頃12の肩線部13bに対して異なった傾斜角度α、βで形成された傾斜部14を有すると共に、前身頃11の前脇線部25aの下端部39aを構成する前身頃11の下縁部16aと、前身頃11の前脇線部25aの上端部40aとの間の間隔寸法L7は、後身頃12の後脇線部25bの下端部39bを構成する後身頃12の下縁部16bと後身頃12の後脇線部25bの上端部40bとの間の間隔寸法L8と同一に形成されている。
一方で、前身頃11の前脇線部25aの上端部40aと前身頃11の肩線部13aの上端部41aとの間の間隔寸法L9は、後身頃12の後脇線部25bの上端部40bと後身頃12の肩線部13bの上端部41bとの間の間隔寸法L10よりも大きく形成されている。
この場合、前記のように、前身頃11の肩線部13aにおける傾斜部14aの傾斜角度αは、後身頃12の肩線部13bにおける傾斜部14bの傾斜角度βよりも大きく形成されている。
従って、図2(a)に示すように、前身頃11及び後身頃12の前脇線部25a、後脇線部25bを、前身頃11の下縁部16aと後身頃12の下縁部16bとを一致させた状態で縫合すると共に、前身頃11及び後身頃12の肩線部13a、13bを、夫々、着用時に接合又は製作時に縫合した場合には、前身頃11が前方へ突出して膨出部17が形成される。
特に、本実施の形態に係る衣服10にあっては、前身頃11の首部18から胸部19にかけて前中心20に切込部21が設けられているため、前身頃11及び後身頃12の前脇線部25a、後脇線部25bを、前身頃11の下縁部16aと後身頃12の下縁部16bとを一致させた状態で縫合すると共に、前身頃11及び後身頃12の肩線部13a、13bを、夫々、着用時に接合又は製作時に縫合した場合には、切込部21が互いに接近すると共に前方へ突出し、胸部19に膨出部17が形成される。
従って、本実施の形態に係る衣服10にあっては、前身頃11を構成する生地に対して、例えば、ダーツ又はタック処理のような局所的に引っ張る処理をすることなく、前身頃11を構成する生地全体を用いて前方へ突出する膨出部17を形成することができる。
その結果、図2(b)に示す胸部及び肩甲骨の膨らみによって皺38が生じてしまう従来の衣服33と比較して、図2(a)に示すように、胸部に皺が発生しない自然な膨らみを有し、外観品質及び装着感に優れた衣服を提供することができる。特に、薄い一枚の生地で構成するためにダーツ又はタック処理の適さないカットソーに本願発明を適用した場合にあっては、縦皺の発生しない外観品質に優れたカットソーを提供することができる。
また、衣類10がポロシャツの場合であれば、切込部21は襟部を構成するので、前記襟部に設けられたボタンを締めることによって、胸部に膨出部17を形成することができる。
また、図3に示すように、本実施の形態に係る衣服10にあっては、後身頃12の肩線部13bの長さ寸法は、前身頃11の肩線部13aの長さ寸法よりも大きく形成されている。従って、前身頃11の肩線部先端部22と後身頃12の肩線部先端部23とを縫合した場合には、後身頃12が肩部15から首部18方向へと牽引されるので、後身頃12の中心付近に突出する肩甲骨に対応した膨らみを形成することができる。
また、図1及び図4に示すように、本実施の形態に係る衣服10にあっては、前身頃11の袖付線部24aの長さ寸法L4は、後身頃12の袖付線部24bの長さ寸法L5より大きく形成されると共に、袖底28aは袖底28bと、袖山線部27aは前身頃11の袖付線部24aと、袖山線部27bは後身頃12の袖付線部24bと、夫々、縫着されている。
この際、前身頃11には曲率の大きいアームホールが形成されると共に、後見頃12には曲率の小さいアームホールが形成されるので、日常生活において身体後方より身体前方への運動を行う機会が圧倒的に多い腕を衣服に引っ張られることなく苦痛なく動かすことができる衣服を提供することができる。
また、本実施の形態に係る袖山線部27aの曲率は、袖山線部27bの曲率よりも大きく形成されると共に、腋下に相当する腋下袖山線部29は、袖山線部27aと逆の曲率を有するように形成されている。
従って、前身頃11に形成されたアームホールが腋下において身体側に接近するように構成されるので、着装時の余分な乱れ皺をなくすことができる。
また、図5は、本発明における他の実施の形態を示す。本発明の他の実施の形態に係る衣服30は、前身頃11の首部31と切込部32が一体に連続して形成されている。それ以外の構成については、衣服10の構成と同一であり、同一符号で表すことにより説明を省略する。
図5に示すように、本発明の他の実施の形態に係る衣服30は、前身頃11の首部31と切込部32が一体に形成されているが、本実施の形態に係る衣服10と同様に、前身頃11及び後身頃12の前脇線部25a、後脇線部25bを、前身頃11の下縁部16aと後身頃12の下縁部16bとを幅方向に亘って一致させた状態で縫合すると共に、前身頃11及び後身頃12の肩線部13a、13bを、夫々、着用時に接合又は製作時に縫合した場合には、切込部32が互いに接近すると共に前方へ突出し、胸部19に膨出部17が形成される。
従って、本実施の形態に係る衣服30は、例えば、カーディガン等の全開着に適用することができ、衣服10と同様に、胸部に皺のない自然な膨らみを有し、外観品質及び装着感に優れた衣服を提供することができる。
また、衣服10及び30にあっては、ニット素材由来の伸縮性を持つので、胸部の膨らみをはじめとした前記立体的形状は、いずれも皺のない自然な膨らみとして形成され、外観及び装着感に優れた衣服を提供することができる
本発明は、ポロシャツ、プルオーバーTシャツ、タンクトップ等のかぶり着やカーディガン等の全開着をはじめとしたジャージ、ニット素材製品の上衣に広く適用可能であり、産業上利用可能性を有している。
10、30、33:衣服
11、34:前身頃
12、36:後身頃
13、35:肩線部
14:傾斜部
15:肩部
16、37:下縁部
17:膨出部
18、31:首部
19:胸部
20:前中心
21、32:切込部
22、23:肩線部先端部
24:袖付線部
25a、25b:脇線部
26:袖部
27:袖山部
28:袖底部
29:腋下袖山線部
38:皺
39a、39b:脇線部の下端部
40a、40b:脇線部の上端部
41a、41b:肩線部の上端部
α、β:傾斜角度
L、L1、L6、L7、L8、L9、L10:間隔寸法
L2、L3、L4、L5:長さ寸法

Claims (6)

  1. 前身頃と、後身頃とを有し、前記前身頃及び前記後身頃は、夫々、肩線部と、脇線部とを有し、前記前身頃及び前記後身頃の前記肩線部には、夫々、中心から外方へ向かうに従って下降する傾斜部が設けられ、前記前身頃及び前記後身頃の前記肩線部を互いに縫着して肩部が形成される衣服において、前記前身頃の前記肩線部は前記後身頃の前記肩線部に対して異なった傾斜角度で形成された前記傾斜部を有すると共に、前記前身頃の前記脇線部の下端部を構成する前記前身頃の下縁部と前記前身頃の前記脇線部の上端部との間の間隔寸法は前記後身頃の前記脇線部の下端部を構成する前記後身頃の下縁部と前記後身頃の前記脇線部の上端部との間の間隔寸法と同一に形成されている一方、前記前身頃の前記脇線部の前記上端部と前記前身頃の前記肩線部の上端部との間の間隔寸法は前記後身頃の前記脇線部の前記上端部と前記後身頃の前記肩線部の上端部との間の間隔寸法よりも大きく形成され、前記前身頃の前記脇線部及び前記後身頃の前記脇線部を、前記前身頃の前記下縁部と前記後身頃の前記下縁部とを一致させた状態で縫合すると共に、前記前身頃の前記肩線部及び前記後身頃の前記肩線部を、夫々、着用時に接合又は製作時に縫合した場合には、前記前身頃が前方へ突出して膨出部が形成されることを特徴とする衣服。
  2. 前記前身頃の前記肩線部における前記傾斜部の傾斜角度は、前記後身頃の前記肩線部における前記傾斜部の傾斜角度よりも大きく形成されていることを特徴とする請求項1記載の衣服。
  3. 前記前身頃の首部から胸部にかけて前中心に切込部が設けられ、前記前身頃及び前記後身頃の前記肩線部を、夫々、着用時に接合又は製作時に縫合した場合には、前記切込部が互いに接近すると共に前方へ突出し、前記胸部に前記膨出部が形成されることを特徴とする請求項2記載の衣服。
  4. 前記後身頃の前記肩線部の長さ寸法は、前記前身頃の前記肩線部の長さ寸法よりも大きく形成され、前記前身頃の肩線部先端部と前記後身頃の肩線部先端部とを縫合した場合には、前記後身頃が前記肩部から前記首部方向へと牽引されることを特徴とする請求項3記載の衣服。
  5. 前記前身頃の袖付線部の長さ寸法は、前記後身頃の袖付線部の長さ寸法より大きく形成されていることを特徴とする請求項4記載の衣服。
  6. 前記衣服はニット素材からなるカットソーであることを特徴とする請求項5に記載の衣服。
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